説明

アンテナシステム

【課題】 複数の無線機器に同時に適用でき,安定した通信を実現できる広帯域なアンテナシステムを提供すること。
【解決手段】 本発明のアンテナシステムは,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記ディスクに接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,アンプとを有し,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線との間に,前記アンプが接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,アンテナシステムに関する。特に,テレビジョン信号やラジオ信号の受信,及び携帯電話や無線LAN等の双方向の情報通信のためのアンテナシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年,携帯電話や無線LANをはじめとして様々無線機器が普及してきている。現在,携帯電話,無線LAN等に使用されているアンテナは,それらの機器が使用する周波数帯(MHzからGHz)に適合するように専用アンテナとして設計されている。例えば,無線LANの規格であるIEEE802.11bの仕様を満たすアンテナは,2.4GHzの周波数帯の電波の送受信に適合するように設計されており,原則として,2.4GHz以外の周波数帯の電波を送受信するには不向きである。
【0003】
よって,携帯電話,無線LAN,GPS等の機器それぞれの規格に適合したアンテナが必要になってくる。このようなアンテナでは,必ずしも送受信効率が十分ではないため,受信距離に制限があり,また送信電力も十分ではないという問題がある。
【0004】
一方,ディスコーンアンテナは,広帯域という優れた特性を持っており,複数のサービスを一つのアンテナで利用することが可能であるが,専用アンテナに比べて利得が低いという欠点を有している。
【0005】
ディスコーンアンテナの形状に工夫を加え,より小型に成形可能な多波共用アンテナ装置もある(例えば,以下の特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平9−83238号公報(第2頁〜6頁,図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来用いられている代表的なアンテナとして,ホイップアンテナや内蔵型パターンアンテナが普及している。ホイップアンテナは,その長さを適用する特定周波数帯の波長の1/4程度の長さにすることにより,当該特定周波数帯における利得を上げることができる。しかしながら,上述のとおり,従来のホイップアンテナは,汎用性に乏しく,複数の無線機器のそれぞれについてアンテナを共用できないという問題を抱えている。
【0007】
また,一般的なホイップアンテナや内蔵型パターンアンテナを用いた携帯電話は,高層ビルの上層階で使用すると,基地局から受信する電波又は基地局へ送信する電波を遮る障害物が少ないにも拘わらず,高層干渉のために通信状態が悪化し,最悪の場合は,通信が遮断されることが多い。
【0008】
これは,ホイップアンテナや内蔵型パターンアンテナを用いた携帯電話は,複数の基地局から同じ周波数の電波を受け取るので,高層干渉のため,接続すべき基地局の判別ができず,安定した通信ができない状態に陥ることが多いからである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで,本発明は,上述の問題を鑑みてなされてものであり,複数の無線機器に同時に適用でき,安定した通信を実現できる広帯域なアンテナシステムを提供するものである。
【0010】
本発明のアンテナシステムは,ディスコーンタイプのアンテナ又はディスコーンタイプのアンテナを平面化したアンテナを用い,受信した電波をアンプやデュープレクス回路によって信号処理する構成を採用している。本発明によると,複数の無線機器に同時に適用でき,安定した通信を実現できる広帯域なアンテナシステムが実現できる。また,本発明によると,S/N比が改善され,低雑音指数(NF),低歪み特性を有するアンテナシステムが実現できる。
【0011】
本発明によると,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記ディスクに接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,アンプと,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線との間に,前記アンプが接続されているアンテナシステムが提供される。
【0012】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,バンドパスフィルタを有するようにしてもよい。
【0013】
また,本発明によると,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記ディスクに接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子と第2の端子とに接続されたアンプを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0014】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1の端子と前記アンプとの間及び前記第2の端子と前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0015】
また,本発明によると,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記ディスクに接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとを接続する配線とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0016】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のダイプレクサと前記アンプとの間及び前記第2のダイプレクサと前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0017】
また,本発明によると,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記ディスクに接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0018】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第2のアンプ及び第3のアンプとを有するようにしてもよい。
【0019】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第3のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0020】
また,本発明によると,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記ディスクに接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0021】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有するようにしてもよい。
【0022】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0023】
また,本発明によると,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記ディスクに接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のデュープレクス回路及び第2のデュープレクス回路とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0024】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有しており,且つ前記第2のデュープレクス回路は,第3のデュープレクサ及び第4のデュープレクサと,前記第3のデュープレクサと前記第4のデュープレクサとの間に接続された第3のアンプ及び第4のアンプとを有しているようにしてもよい。
【0025】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第3のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第3のデュープレクサと前記第4のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第4のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0026】
また,本発明によると,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,アンプと,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線との間に,前記アンプが接続されているアンテナシステムが提供される。
【0027】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,バンドパスフィルタを有するようにしてもよい。
【0028】
また,本発明によると,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子と第2の端子とに接続されたアンプを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0029】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1の端子と前記アンプとの間及び前記第2の端子と前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0030】
また,本発明によると,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとを接続する配線とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0031】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のダイプレクサと前記アンプとの間及び前記第2のダイプレクサと前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0032】
また,本発明によると,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0033】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第2のアンプ及び第3のアンプとを有するようにしてもよい。
【0034】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第3のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0035】
また,本発明によると,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0036】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有するようにしてもよい。
【0037】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0038】
また,本発明によると,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のデュープレクス回路及び第2のデュープレクス回路とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0039】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有しており,且つ前記第2のデュープレクス回路は,第3のデュープレクサ及び第4のデュープレクサと,前記第3のデュープレクサと前記第4のデュープレクサとの間に接続された第3のアンプ及び第4のアンプとを有しているようにしてもよい。
【0040】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第3のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第3のデュープレクサと前記第4のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第4のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0041】
また,本発明によると,上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記直方体状の構成要素に接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,アンプと,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線との間に,前記アンプが接続されているアンテナシステムが提供される。
【0042】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,バンドパスフィルタを有するようにしてもよい。
【0043】
また,本発明によると,上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記直方体状の構成要素に接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子と第2の端子とに接続されたアンプを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0044】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1の端子と前記アンプとの間及び前記第2の端子と前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0045】
また,本発明によると,上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記直方体状の構成要素に接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとを接続する配線とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0046】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のダイプレクサと前記アンプとの間及び前記第2のダイプレクサと前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0047】
また,本発明によると,上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記直方体状の構成要素に接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0048】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第2のアンプ及び第3のアンプとを有するようにしてもよい。
【0049】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第3のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0050】
また,本発明によると,上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記直方体状の構成要素に接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0051】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有するようにしてもよい。
【0052】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0053】
また,本発明によると,上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記直方体状の構成要素に接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のデュープレクス回路及び第2のデュープレクス回路とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0054】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有しており,且つ前記第2のデュープレクス回路は,第3のデュープレクサ及び第4のデュープレクサと,前記第3のデュープレクサと前記第4のデュープレクサとの間に接続された第3のアンプ及び第4のアンプとを有しているようにしてもよい。。
【0055】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第3のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第3のデュープレクサと前記第4のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第4のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0056】
また,本発明によると,上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記下底部分に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,アンプと,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線との間に,前記アンプが接続されているアンテナシステムが提供される。
【0057】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,バンドパスフィルタを有するようにしてもよい。
【0058】
また,本発明によると,上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記下底部分に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子と第2の端子とに接続されたアンプを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0059】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1の端子と前記アンプとの間及び前記第2の端子と前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0060】
また,本発明によると,上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記下底部分に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとを接続する配線とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0061】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のダイプレクサと前記アンプとの間及び前記第2のダイプレクサと前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0062】
また,本発明によると,上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記下底部分に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0063】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第2のアンプ及び第3のアンプとを有するようにしてもよい。
【0064】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第3のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0065】
また,本発明によると,上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記下底部分に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0066】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有するようにしてもよい。
【0067】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【0068】
また,本発明によると,上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記下底部分に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のデュープレクス回路及び第2のデュープレクス回路とを有する回路と,を有するアンテナシステムであって,前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステムが提供される。
【0069】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有しており,且つ前記第2のデュープレクス回路は,第3のデュープレクサ及び第4のデュープレクサと,前記第3のデュープレクサと前記第4のデュープレクサとの間に接続された第3のアンプ及び第4のアンプとを有するようにしてもよい。
【0070】
また,本発明のアンテナシステムにおいては,前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第3のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第3のデュープレクサと前記第4のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第4のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されているようにしてもよい。
【発明の効果】
【0071】
本発明によると,複数の無線機器に同時に適用でき,安定した通信を実現できる広帯域なアンテナシステムが実現できる。また,S/N比が改善され,低雑音指数(NF),低歪みが実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0072】
図1を参照する。図1には,本発明のアンテナシステムに用いるディスコーンタイプのアンテナ100の斜視図が示されている。
【0073】
ディスコーンタイプのアンテナ100は,コーン101,ディスク102,ケーブル103及び絶縁体105を有している。コーン101は,頂点部分101−1及び底面101−2を有している。ケーブル103は,絶縁性の被膜に被覆された導線103−1を有している。
【0074】
図1に示すとおり,ディスク102は,コーン101の頂点部分101−1に絶縁体105を挟んで配置されている。ケーブル103は,コーン101の内部を貫通して配置されている。ケーブル103の導線103−1は,コーン101の外部へ突出しており,ディスク102まで延在し,ディスク102に電気的に接続されている。
【0075】
本実施形態においては,ケーブル103には,同軸ケーブルを用いており,同軸ケーブルの中心導線が導線103−1に相当する。また,本実施形態においては,同軸ケーブルの中心導線を取り囲む網組線(シールド線)はコーンの底面101−2に接続された端子104に接続されるようにしている。なお,導線103−1はコーン101とは絶縁されており,電気的に接続されていない。
【0076】
ここで,図2を参照する。図2には,本実施形態のディスコーンタイプのアンテナ100の概略断面図が示されている。本実施形態のディスコーンタイプのアンテナ100におけるコーン101の底面101−2の直径(コーン101の最大直径)をC,頂点部分101−1の直径(コーン101の最小直径)をC,斜面の長さをL,斜面の傾きをφとし,またディスク102の直径をDとする。本実施形態のアンテナ100の設計パラメータC,C,L,φ,S及びDには,実験結果に基づく最適値として,以下の数式を満たす関係が成立する。なお,本実施形態のディスコーンタイプのアンテナ100の設計パラメータC,C,L,φ,S及びDの決定には,J. J. Nail著,
Designing Discone Type Antennas, Electronics, August 1953, pp 167-169を参考にすることができる。
【0077】
ディスク102とコーン101との間隔S=0.3×C (数式1)
ディスク102の直径D=0.7×C (数式2)
コーン102の斜面の傾きφ=60° (数式3)
【0078】
ディスコーンタイプアンテナの帯域幅は,通常,定在波比(VSWR: Voltage Standing-Wave Ratio)で評価され,例えば,定在波比(VSWR)の値が2以下である周波数領域をアンテナの帯域幅という。この帯域幅の最小周波数は,およそコーンの斜面の長さLの4倍に等しい波長に相当する周波数である。また,コーンの最小直径Cは,周波数の帯域幅に逆比例することが知られており,帯域の最大周波数の要求値から決定される。さらに,コーンの斜面の傾きφは,定在波比(VSWR)の周波数特性の形状を決めるもので,実用的には,60°が採用される。なお,コーンの斜面の傾きφは,40°〜70°にすればよく,本実施形態においては,φ=60°とした。
【0079】
本実施形態のディスコーンタイプのアンテナ100は,従来のディスコーンタイプのアンテナと比較して,高利得を得ながら広帯域特性を実現できる。
【0080】
次に,図3を参照する。図3には,本実施形態のアンテナシステム1000の構成図が示されている。図3に示すとおり,本実施形態のアンテナシステムは,ディスコーンタイプのアンテナ100を2つ用い,それぞれのアンテナ間にアンプ等の回路を有している。
【0081】
本実施形態のアンテナシステム1000は,図1に示すアンテナ100を2つ有しており(100_1及び100_2),これらアンテナ100の導線103−1(103−1_1及び103−1_2)の間に,アンプを有する回路1001が接続されている。
【0082】
回路1001は,バンドパスフィルタ(BPF)1002及び1004,アンプ(AMP)1003,バッテリ1005並びに端子1006及び1007を有している。図3に示すとおり,端子1006はバンドパスフィルタ1002の入力に接続されており,バンドパスフィルタ1002の出力はアンプ1003の入力に接続されており,アンプ1003の出力はバンドパスフィルタ1004の入力に接続されており,またバンドパスフィルタ1004の出力は,端子1007に接続されている。なお,バンドパスフィルタ1002及び1004は必要に応じて設ければ良く,本実施形態においては,470MHz〜700MHzの周波数帯に対応したものを用いた。
【0083】
本実施形態のアンテナシステム1000は,テレビジョン・ベース・ステーション1010から発信されるテレビジョン信号をアンテナ100_1で受信する。受信されたテレビジョン信号は,導線103−1_1を経由して回路1001に出力される。回路1001に入力されたテレビジョン信号は,端子1006に入力される。入力されたテレビジョン信号をバンドパスフィルタ1002でフィルタした後,アンプ1003で増幅し,更にバンドパスフィルタ1004でフィルタした後,導線103−1_2に出力する。そして,導線103−1_2に入力された増幅されたテレビジョン信号は,導線103−1_2を経由してアンテナ100_2へ伝送される。アンテナ100_2は,増幅されたテレビジョン信号を発信し,モバイル・テレビジョン1020等の受信機がこのテレビジョン信号を受信する。
【0084】
本実施形態においては,回路1001には,低雑音指数(低ノイズファクター:NF)及び低歪み性能を有する回路を採用し,また約7dBのゲインが得られるような回路を採用した。
【0085】
また,回路1001は,電磁波シールドケースに収納されるようにしてもよい。更に,アンテナシステム1000は,ケースに収納されるようにしてもよい。
【0086】
本実施形態のアンテナシステム1000において,アンテナ100の角度を可変とし,最適な角度を設定できるようにしても良い。
【0087】
本実施形態のアンテナシステム1000は,広帯域なアンテナ100_1及び100_2を備え,且つアンテナ100_1で受信した信号を増幅するアンプ回路1003を備えているので,比較的微弱な電波を受信する際でも通話品質の向上を図ることができる。特に,自動車,飛行機,電車等の移動体内でのテレビジョン信号の受信には絶大な効果を発揮する。
【0088】
なお,本実施形態においては,テレビジョン信号を送受信するアンテナシステムについて説明したが,携帯電話の信号,ラジオ信号,無線LAN(802.11a,b,g等)等に対応するようにしても良い。そのときは,用いる周波数帯に対応して,回路1001のバンドパスフィルタ(BPF)1002及び1004並びにアンプ(AMP)1003を変更すればよい。
【0089】
また,本実施形態においては,ケーブル103には同軸ケーブルを用いたが,図4に示すように,導線103−1が絶縁性の被膜に被覆された単純な構成のケーブル103を用いても良く,その場合も,導線103−1はコーンとは絶縁されて電気的に接続されていない状態になるようにする。図4に示すアンテナ100の断面図を図5に示す。図5に示すとおり,コーン100の頂点部分101−1の直径(コーン101の最小直径)は,同様にCとして定義される。
【0090】
また,本実施形態においては,コーン101とディスク102との間隔を安定して保持するために絶縁体105を用いているが,絶縁体105を用いなくてもコーン101とディスク102との間隔を安定して保持できる場合は,絶縁体105を用いないようにしても良い。
【実施例1】
【0091】
本実施例においては,本発明のアンテナシステムに用いるディスコーンタイプのアンテナの別の例について説明する。
【0092】
図6を参照する。図6には,本実施例のディスコーンタイプのアンテナが示されている。図6において,図1に示すアンテナ100と同じ構成要素については,アンテナ100と同じ符号を付してあるので,ここでは改めて説明はしない。103−2は,ケーブル103(本実施例においては同軸ケーブル)の内部の絶縁体であり,外側のシールド配線と内側の導線103−1とを絶縁するためのものである。
【0093】
図6に示すとおり,本実施例では,ケーブル103の内部の絶縁体103−2が,コーン103から突出して外側まで延びている。
【0094】
本実施例のアンテナ100を上述の実施形態で説明した図3に示すアンテナシステムに用いると,広帯域なアンテナを備え,且つアンテナで受信した信号を増幅するアンプ回路1003を備えているので,比較的微弱な電波を受信する際でも通話品質の向上を図ることができる。特に,自動車,飛行機,電車等の移動体内でのテレビジョン信号の受信には絶大な効果を発揮する。
【実施例2】
【0095】
本実施例においては,本発明のアンテナシステムに用いるディスコーンタイプのアンテナの別の例について説明する。
【0096】
図7を参照する。図7には,本実施例のディスコーンタイプのアンテナが示されている。図7において,図1に示すアンテナ100と同じ構成要素については,アンテナ100と同じ符号を付してあるので,ここでは改めて説明はしない。
【0097】
図7に示すとおり,本実施例のアンテナ100は,コーン101の内部にケーブルが存在せず,導線103−1がコーン101の底面101−2に電気的に接続されている。また,導線103−1は,ディスク102に電気的に接続されていない。
【0098】
図7に示す本実施例のアンテナ100の概略断面図を図8に示す。図8に示すとおり,本実施例のアンテナ100の設計パラメータC,C,L,φ,S及びDは図2に示す例と同様に定義され,上述の数式1〜3を満たすように設定するのが好ましい。
【0099】
また,本実施例においては,コーン101とディスク102との間隔を安定して保持するために絶縁体105を用いているが,絶縁体105を用いなくてもコーン101とディスク102との間隔を安定して保持できる場合は,絶縁体105を用いないようにしても良い。
【0100】
また,図9に示すように,頂点部分101−1が小さい純円錐状のコーン101を用いるようにしても良い。図9のアンテナの断面図を図10に示す。図9に示すアンテナにおいても,図10に示すとおり,コーン100の頂点部分101−1の直径(コーン101の最小直径)は,同様にCとして定義される。
【0101】
本実施例のアンテナ100を上述の実施形態で説明した図3に示すアンテナシステムに用いると,広帯域なアンテナを備え,且つアンテナで受信した信号を増幅するアンプ回路1003を備えているので,比較的微弱な電波を受信する際でも通話品質の向上を図ることができる。特に,自動車,飛行機,電車等の移動体内でのテレビジョン信号の受信には絶大な効果を発揮する。
【実施例3】
【0102】
本実施例においては,図11及び図12を参照し,上述の実施形態又は実施例で説明した図1,図4,図6に示されるアンテナ100を平面化したアンテナ(以下「平面化アンテナ」という。)について説明する。
【0103】
図11には,本実施例の平面化アンテナの斜視図が示されている。本実施例の平面化アンテナは,図1に示すアンテナ100をスライスした様な形状を有している。即ち,本実施例の平面化アンテナは,厚みを有する台形状の構成要素201と,台形状の構成要素201の上底部分201−1に対向して設けられた直方体状の構成要素202を有している。また,台形状の構成要素201の内部には,ケーブル203を備えており,ケーブル203の導線203−1が台形状の構成要素201から突出し,直方体状の構成要素202まで延在して直方体状の構成要素202と電気的に接続されている。205は端子である。
【0104】
本実施例においては,ケーブル203には,同軸ケーブルを用いており,同軸ケーブルの中心導線が導線203−1に相当する。また,本実施例においては,同軸ケーブルの中心導線を取り囲む網組線(シールド線)は,台形状の構成要素の下底部分201−2に接続された端子204に接続されるようにしている。なお,導線203−1は台形状の構成要素201とは絶縁されており,電気的に接続されていない。
【0105】
なお,図11に示すように,ケーブル203の絶縁体が台形状の構成要素201から突出しないようにしても良いし,図6に示す例と同様に,ケーブル203の絶縁体が台形状の構成要素201から突出するようにしてもよい。
【0106】
また,台形状の構成要素201の上底部分201−1と直方体状の構成要素202との間に絶縁体を挟むようにしてもよい。
【0107】
ここで,図12に,図11の平面化アンテナ200の上面図を示す。図12に示すように,台形状の構成要素201及び直方体状の構成要素202の設計パラメータは,図2に示す本発明のアンテナ100の各設計パラメータC,C,L,φ,S及びDにそれぞれ対応して考えることができる。即ち,図1に示すディスク102とコーン101との間隔Sは,本実施例の直方体状の構成要素202と台形状の構成要素201との間隔に相当し,ディスク102の直径Dは直方体状の構成要素202の長さに相当し,コーン101の斜面の傾きφは台形状の構成要素201の傾斜角に相当し,コーン101の最大直径Cは台形状の構成要素201の下底201−2の長さに相当し,且つコーン101の最小直径Cは台形状の構成要素201の上底201−1の長さに相当する。
【0108】
また,本実施例の平面アンテナの設計パラメータC,C,L,φ,S及びDには,図1のアンテナ100と同様に,実験結果に基づく最適値として,以下の数式を満たす関係が成立する。
【0109】
直方体状の構成要素202と台形状の構成要素201との間隔S
=0.3×C (数式4)
直方体状の構成要素202の長さD=0.7×C (数式5)
台形状の構成要素201の傾斜角φ=60° (数式6)
【0110】
また,本実施例においては,ケーブル203には同軸ケーブルを用いたが,図4の例で用いたケーブルと同様,導線203−1が絶縁性の被膜に被覆された単純な構成のケーブルを用いても良い。その場合も,導線203−1はコーンとは絶縁されて電気的に接続されていない状態になるようにする。
【0111】
本実施例の平面化アンテナは,上述のディスクとコーンとを有するアンテナ100と比較して非常にコンパクトであるにも拘わらず,広帯域を実現でき,ノイズレベルを下げ,S/N比を上げることができる。
【0112】
本実施例の平面化アンテナ200を上述の実施形態で説明した図3に示すアンテナシステムに用いると,広帯域なアンテナを備え,且つアンテナで受信した信号を増幅するアンプ回路1003を備えているので,比較的微弱な電波を受信する際でも通話品質の向上を図ることができる。特に,自動車,飛行機,電車等の移動体内でのテレビジョン信号の受信には絶大な効果を発揮する。
【実施例4】
【0113】
本実施例においては,図13及び図14を参照し,上述の実施例で説明した図7及び図9に示されるアンテナ100を平面化した平面化アンテナについて説明する。
【0114】
図13には,本実施例の平面化アンテナの斜視図が示されている。本実施例の平面化アンテナは,図7に示すアンテナ100をスライスした様な形状を有している。即ち,本実施例の平面化アンテナは,厚みを有する台形状の構成要素201と,台形状の構成要素201の上底部分201−1に対向して設けられた直方体状の構成要素202を有している。また,台形状の構成要素201の下底201−2には,導線203−1が電気的に接続されている。
【0115】
ここで,図14に,図13の平面化アンテナ200の上面図を示す。図14に示すように,本実施例のアンテナ200の設計パラメータC,C,L,φ,S及びDは図12に示す平面化アンテナの例と同様に定義され,上述の数式41〜6を満たすように設定するのが好ましい。
【0116】
本実施例の平面化アンテナ200は,上述のディスクとコーンとを有するアンテナ100と比較して非常にコンパクトであるにも拘わらず,広帯域を実現でき,ノイズレベルを下げ,S/N比を上げることができる。
【0117】
本実施例の平面化アンテナ200を上述の実施形態で説明した図3に示すアンテナシステムに用いると,広帯域なアンテナを備え,且つアンテナで受信した信号を増幅するアンプ回路1003を備えているので,比較的微弱な電波を受信する際でも通話品質の向上を図ることができる。特に,自動車,飛行機,電車等の移動体内でのテレビジョン信号の受信には絶大な効果を発揮する。
【実施例5】
【0118】
本実施例においては,上述の実施形態又は実施例1乃至4で説明したディスコーンタイプのアンテナ100又は平面化アンテナ200を2つ用い,それぞれのアンテナ間にアンプ,周波数分波器(ダイプレクサ)等の回路を設け,異なる周波数帯の電波を送受信することができるアンテナシステムについて説明する。
【0119】
図15を参照する。図15には,本実施例のアンテナシステム1100の構成が示されている。本実施例のアンテナシステム1100は,図1に示すディスコーンタイプのアンテナ100を2つ有しており(100_1及び100_2),これらアンテナ100_1及び100_2を接続する導線103−1_1と103−1_2の間に,機能回路1101が接続されている。なお,図1で説明したディスコーンタイプのアンテナ100の代わりに,図4,図6,図7又は図9で説明したディスコーンタイプのアンテナ100を用いても良いし,また図11又は図13で説明した平面化アンテナ200を用いても良い。
【0120】
機能回路1101は,ダイプレクサ1102及び1106,バンドパスフィルタ1103及び1105,アンプ1104,バッテリ1107並びに端子1108及び1109を有している。本実施例においては,バンドパスフィルタ1103及び1105には,470MHz〜700MHzの周波数帯に対応したものを用いた。
【0121】
本実施例のアンテナシステム1100は,テレビジョン・ベース・ステーション1110から発信されるテレビジョン信号,携帯電話1120から発信される携帯電話送信信号,及び携帯電話基地局(Cell Sight Station)から発信される携帯電話受信信号(以下,本実施例においては,携帯電話1120から発信される携帯電話送信信号及び携帯電話基地局から発信される携帯電話受信信号を総称して「携帯電話送受信信号」という。)をアンテナ100_1で受信する。受信されたこれらの信号は,導線103−1_1を経由して機能回路1101に伝送される。機能回路1101いおいては,入力されたテレビジョン信号及び携帯電話送受信信号は端子1108に入力され,ダイプレクサ1102に入力される。ダイプレクサ1102は,入力されたテレビジョン信号及び携帯電話送受信信号を分波し,テレビジョン信号をバンドパスフィルタ1103へ,また携帯電話送受信信号を1108で示す配線ルートを経由してダイプレクサ1106へ伝送する。バンドパスフィルタ1103へ入力されたテレビジョン信号は,バンドパスフィルタ1103によってフィルタされた後,アンプ1104で増幅され,更にバンドパスフィルタ1105でフィルタされた後,ダイプレクサ1106へ出力される。ダイプレクサ1106は,配線ルート1108を経由して入力される携帯電話送受信信号と,アンプ1104の配線ルート1108を経由して入力されるテレビジョン信号とを合成・加算し,端子1109から導線103−1_2へ出力する。そして,導線48に入力された増幅されたテレビジョン信号及び携帯電話送受信信号は,中心導線48を経由したアンテナ100_2へ伝送される。アンテナ100_2は,増幅されたテレビジョン信号及び携帯電話送受信信号を発信し,モバイル・テレビジョン1140,携帯電話1150及び携帯電話基地局1160等の受信機がこれらの信号を受信する。
【0122】
なお,携帯電話1120及び1150並びに携帯電話基地局1130及び1160は,携帯電話信号を双方向で送受信するため,アンテナ100_2で受信した携帯電話送受信信号が導線103−1_2を経由して機能回路1101へ入力され,ダイプレクサ1106,配線ルート1108,ダイプレクサ1102,中心配線103−1_1の順に伝送されて,アンテナ100_1によっても発信される。
【0123】
本実施例のアンテナシステム1100は,広帯域なアンテナ100_1及び100_2を備え,且つアンテナ100_1で受信した信号を増幅するアンプ回路1104を備えているので,比較的微弱な電波を受信する際でも通話品質の向上を図ることができる。また,ダイプレクサ1102とダイプレクサ1106との間にアンプを介さない配線ルート1108を有しているので,テレビジョン信号と携帯電話信号といった異なる周波数帯の電波を同時に扱うことができる。
【0124】
本実施例のアンテナシステム1100において,アンテナ100の角度を可変とし,最適な角度を設定できるようにしても良い。
【0125】
なお,本実施例においては,テレビジョン信号と携帯電話信号とを送受信するアンテナシステムについて説明したが,ラジオ信号,無線LAN(802.11a,b,g等)等,他の信号に対応するようにしても良い。そのときは,用いる周波数帯に対応して,機能回路1101のダイプレクサ1102及び1106,バンドパスフィルタ1103及び1105並びにアンプ1104を適時変更すればよい。
【実施例6】
【0126】
本実施例においては,上述の実施形態又は実施例1乃至4で説明したディスコーンタイプのアンテナ100又は平面化アンテナ200を2つ用い,それぞれのアンテナ間にアンプ,ダイプレクサ,デュープレクス回路等の回路を設け,異なる周波数帯の電波を送受信することができるアンテナシステムについて説明する。
【0127】
図16を参照する。図16には,本実施例のアンテナシステム1200の構成が示されている。本実施例のアンテナシステム1200は,図1に示すアンテナ100を2つ有しており(100_1及び100_2),これらアンテナ100_1及び100_2を接続する導線103−1_1と103−1_2の間に,機能回路1201が接続されている。なお,図1で説明したディスコーンタイプのアンテナ100の代わりに,図4,図6,図7又は図9で説明したディスコーンタイプのアンテナ100を用いても良いし,また図11又は図13で説明した平面化アンテナ200を用いても良い。
【0128】
機能回路1201は,ダイプレクサ1202及び1206,バンドパスフィルタ1203及び1205,アンプ1204,デュープレクス回路(デュープレクサ1207及び1214,バンドパスフィルタ1208,1210,1211及び1213,アンプ1209及び1212),バッテリ1215,並びに端子1216及び1217を有している。本実施例のアンテナシステム1200においては,デュープレクス回路によって,携帯電話のデュープレクス通信を実現することができる。
【0129】
本実施例においては,バンドパスフィルタ1203及び1205は470MHz〜700MHzの周波数帯に対応したものを用い,バンドパスフィルタ1208及び1210は815MHz〜850MHzの周波数帯に対応したものを用い,またバンドパスフィルタ1211及び1213は860MHz〜895MHzの周波数帯に対応したものを用いた。
【0130】
次に,本実施例のアンテナシステムの動作について説明する。本実施例のアンテナシステム1200においては,テレビジョン・ベース・ステーション1250から発信されるテレビジョン信号及び携帯電話基地局(Cell Sight Base Station)1220から送信される携帯電話受信信号をアンテナ100_2で受信する。これは,携帯電話1230から送信される携帯電話受信信号は,本発明のアンテナ100_1及び100_2の特性により,携帯電話基地局1220に直接受信されるよりも本発明のアンテナ100_1によって受信される方が優位に働くからであると考えられる。
【0131】
受信されたこれらの信号は,導線103−1_2を経由して機能回路1201に伝送される。機能回路1201は,端子1217に入力されたテレビジョン信号及び携帯電話受信信号をダイプレクサ1206に入力する。ダイプレクサ1206は,入力されたテレビジョン信号及び携帯電話受信信号を分波し,テレビジョン信号をバンドパスフィルタ1205へ,また携帯電話受信号をデュープレクサ1214へ出力する。
【0132】
バンドパスフィルタ1205へ入力されたテレビジョン信号は,バンドパスフィルタ1205によってフィルタされた後,アンプ1204で増幅され,更にバンドパスフィルタ1203でフィルタされた後,ダイプレクサ1202へ出力される。
【0133】
デュープレクサ1214へ伝送された携帯電話受信信号は,バンドパスフィルタ1213によってフィルタされた後,アンプ1212で増幅され,更にバンドパスフィルタ1211でフィルタされた後,デュープレクサ1207へ出力される。デュープレクサ1207によって選択された,増幅後の携帯電話受信信号は,ダイプレクサ1202へ出力される。
【0134】
ダイプレクサ1202は,バンドパスフィルタ1203から出力される増幅されたテレビジョン信号とデュープレクサ1207から出力される増幅された携帯電話受信信号とを合成・加算し,端子1216から機能回路1201の出力として導線103−1_1に出力する。そして,導線103−1_1に入力された増幅されたテレビジョン信号及び携帯電話受信信号は,導線103−1_1を経由してアンテナ100_1へ伝送される。アンテナ100_1は,増幅されたテレビジョン信号及び携帯電話受信信号を発信し,モバイル・テレビジョン1240及び携帯電話1230がそれぞれこれらの信号を受信する。
【0135】
一方,本システムにおいては,携帯電話1230から発信される携帯電話送信信号をアンテナ100_1で受信する。受信された携帯電話送信信号は,導線103−1_1を経由して機能回路1201に伝送される。機能回路1201は,端子1216に入力された携帯電話送信信号をダイプレクサ1202に入力する。ダイプレクサ1202は,入力された携帯電話送信信号を分波し,デュープレクサ1207へ伝送する。デュープレクサ1207へ伝送された携帯電話送信信号は,バンドパスフィルタ1208によってフィルタされた後,アンプ1209で増幅され,更にバンドパスフィルタ1210でフィルタされた後,デュープレクサ1214へ出力される。デュープレクサ1214によって選択された携帯電話送信信号は,ダイプレクサ1206へ出力される。
【0136】
ダイプレクサ1206は,デュープレクサ1214から出力された携帯電話送信信号を機能回路1201の出力として端子1217から導線103−1_2に出力する。そして,導線103−1_2に入力された携帯電話送信信号は,導線103−1_2を経由してアンテナ100_2へ伝送される。アンテナ100_2は,増幅された携帯電話送信信号を発信し,携帯電話基地局1220がこれを受信する。
【0137】
このようにして,本実施例のアンテナシステムに1200おいては,本発明のアンテナを用いながら,テレビジョン信号の受信と,携帯電話信号のデュープレクス通信とを同時に実現することができる。
【0138】
本実施例のアンテナシステム1200において,アンテナ100の角度を可変とし,最適な角度を設定できるようにしても良い。
【0139】
なお,本実施例においては,テレビジョン信号と携帯電話信号とを送受信するアンテナシステムについて説明したが,ラジオ信号,無線LAN(802.11a,b,g等)等,他の信号に対応するようにしても良い。そのときは,用いる周波数帯に対応して,機能回路1201のダイプレクサ1202及び1206,デュープレクサ1207及び1214,バンドパスフィルタ1203及び1205,1208,1210,1211及び1213並びにアンプ1204,1209及び1212を適時変更すればよい。
【実施例7】
【0140】
本実施例においては,上述の実施形態又は実施例1乃至4で説明したディスコーンタイプのアンテナ100又は平面化アンテナ200を2つ用い,それぞれのアンテナ間にアンプ,デュープレクス回路等の回路を設け,異なる周波数帯の電波を送受信することができるアンテナシステムについて説明する。
【0141】
図17を参照する。図17には,本実施例のアンテナシステム1300の構成が示されている。本実施例のアンテナシステム1300は,図1に示すアンテナ100を2つ有しており(100_1及び100_2),これらアンテナ100_1及び100_2を接続する導線103−1_1と103−1_2の間に,機能回路1301が接続されている。なお,図1で説明したディスコーンタイプのアンテナ100の代わりに,図4,図6,図7又は図9で説明したディスコーンタイプのアンテナ100を用いても良いし,また図11又は図13で説明した平面化アンテナ200を用いても良い。
【0142】
機能回路1301は,デュープレクス回路(デュープレクサ1302及び1309,バンドパスフィルタ1303,1305,1306及び1308,アンプ1304及び1307),バッテリ1310,端子1311及び1312を有している。本実施例のアンテナシステムにおいては,機能回路1301によって,携帯電話のデュープレクス通信を実現することができる。
【0143】
本実施例においては,バンドパスフィルタ1303及び1305は815MHz〜850MHzの周波数帯に対応したものを用い,バンドパスフィルタ1306及び1308は860MHz〜895MHzの周波数帯に対応したものを用いた。
【0144】
次に,本実施例のアンテナシステムの動作について説明する。本実施例のアンテナシステム1300においては,携帯電話基地局(Cell Sight Base Station)1320から発信される携帯電話受信信号をアンテナ100_2で受信する。これは,携帯電話1330から送信される携帯電話受信信号は,本発明のアンテナ100_1及び100_2の特性により,携帯電話基地局1320に直接受信されるよりも本発明のアンテナ100_1によって受信される方が優位に働くからであると考えられる。受信された携帯電話受信信号は,導線103−1_2を経由して機能回路1301に伝送される。機能回路1201は,端子1312に入力された携帯電話受信信号をデュープレクサ1309へ出力する。
【0145】
デュープレクサ1309へ出力された携帯電話受信信号は,バンドパスフィルタ1308によってフィルタされた後,アンプ1307で増幅され,更にバンドパスフィルタ1306でフィルタされた後,デュープレクサ1302へ出力される。デュープレクサ1302によって選択された,増幅後の携帯電話受信信号は,機能回路1301の出力として端子1311から導線103−1_1に出力する。そして,導線103−1_1に入力された増幅された携帯電話受信信号は,導線103−1_1を経由してアンテナ100_1へ伝送される。アンテナ100_1は,増幅された携帯電話受信信号を発信し,携帯電話1330がこれらの信号を受信する。
【0146】
一方,本システムにおいては,携帯電話1330から発信される携帯電話送信信号をアンテナ100_1で受信する。受信された携帯電話送信信号は,導線103−1_1を経由して機能回路1301に伝送される。機能回路1301は,端子1311に入力された携帯電話送信信号をデュープレクサ1302へ伝送する。デュープレクサ1302へ伝送された携帯電話送信信号は,バンドパスフィルタ1303によってフィルタされた後,アンプ1304で増幅され,更にバンドパスフィルタ1305でフィルタされた後,デュープレクサ1309へ出力される。デュープレクサ1309によって選択された携帯電話送信信号は機能回路1201の出力として端子1312から導線103−1_2に出力される。そして,導線103−1_2に入力された携帯電話送信信号は,導線103−1_2を経由してアンテナ100_2へ伝送される。アンテナ100_2は,増幅された携帯電話送信信号を発信し,携帯電話基地局1320がこれを受信する。
【0147】
このようにして,本実施例のアンテナシステムにおいては,本発明のアンテナを用いながら,携帯電話信号のデュープレクス通信を実現することができる。
【0148】
本実施例のアンテナシステム1300において,アンテナ100の角度を可変とし,最適な角度を設定できるようにしても良い。
【0149】
なお,本実施例においては,携帯電話信号を送受信するアンテナシステムについて説明したが,無線LAN(802.11a,b,g等)等,他の信号に対応するようにしても良い。そのときは,用いる周波数帯に対応して,機能回路1301のデュープレクサ1302及び1309,バンドパスフィルタ1303及,1305,1306及び1308並びにアンプ1304及び1307を適時変更すればよい。
【実施例8】
【0150】
本実施例においては,上述の実施形態又は実施例1乃至4で説明したディスコーンタイプのアンテナ100又は平面化アンテナ200を2つ用い,それぞれのアンテナ間にアンプ,デュープレクス回路等の回路を設け,異なる周波数帯の電波を送受信することができるアンテナシステムについて説明する。
【0151】
図18を参照する。図18には,本実施例のアンテナシステム1400の構成が示されている。本実施例のアンテナシステム1400は,図1に示すアンテナ100を2つ有しており(100_1及び100_2),これらアンテナ100_1及び100_2を接続する導線103−1_1と103−1_2の間に,機能回路1401が接続されている。なお,図1で説明したディスコーンタイプのアンテナ100の代わりに,図4,図6,図7又は図9で説明したディスコーンタイプのアンテナ100を用いても良いし,また図11又は図13で説明した平面化アンテナ200を用いても良い。
【0152】
機能回路1401は,ダイプレクサ1402及び1411,2つのデュープレクス回路(デュープレクサ1403,1410,1412及び1419,バンドパスフィルタ1404,1406,1407,1409,1413,1415,1416及び1418,アンプ1405,1408,1414及び1417),バッテリ1420,並びに端子1421及び1422を有している。本実施例のアンテナシステムにおいては,2つのデュープレクス回路を有する機能回路1401によって,異なる周波数帯を用いた携帯電話のデュープレクス通信を実現することができる。
【0153】
本実施例においては,バンドパスフィルタ1404及び1406は815MHz〜850MHzの周波数帯に対応したものを用い,バンドパスフィルタ1407及び1409は860MHz〜895MHzの周波数帯に対応したものを用いた。また,バンドパスフィルタ1413及び1415は1920MHz〜1980MHzの周波数帯に対応したものを用い,バンドパスフィルタ1416及び1418は2110MHz〜2170MHzの周波数帯に対応したものを用いた
【0154】
次に,本実施例のアンテナシステムの動作について説明する。本実施例のアンテナシステム1400においては,携帯電話基地局(Cell Sight Base Station)1430から発信される2つの異なる周波数帯(800MHz帯及び2GHz帯)の携帯電話受信信号をアンテナ100_2で受信する。受信された携帯電話受信信号は,導線103−1_2を経由して機能回路1401に伝送される。機能回路1401は,端子1422に入力された携帯電話受信信号をダイプレクサ1411へ出力する。ダイプレクサ1411は,受信した2つの異なる周波数帯の携帯電話受信信号を分波し,800MHz帯の携帯電話受信信号をデュープレクサ1410へ出力し,2GHz帯の携帯電話受信信号をデュープレクサ1419へ出力する。
【0155】
デュープレクサ1410へ出力された携帯電話受信信号は,デュープレクサ1410によって選択され,バンドパスフィルタ1409によってフィルタされた後,アンプ1408で増幅され,更にバンドパスフィルタ1407でフィルタされた後,デュープレクサ1403へ出力される。デュープレクサ1403によって選択された,増幅後の800MHz帯の携帯電話受信信号は,ダイプレクサ1402へ出力される。
【0156】
一方,デュープレクサ1419は入力される2GHz帯の携帯電話受信信号は,,デュープレクサ1419によって選択され,バンドパスフィルタ14018によってフィルタされた後,アンプ1417で増幅され,更にバンドパスフィルタ1416でフィルタされた後,デュープレクサ1412へ出力される。デュープレクサ1412によって選択された,増幅後の2GHz帯の携帯電話受信信号は,ダイプレクサ1402へ出力される。
【0157】
増幅された800MHz帯の携帯電話受信信号及び2GHz帯の携帯電話受信信号は,ダイプレクサ1402で合成・加算され,機能回路1401の出力として端子1421から導線103−1_1に出力される。そして,導線103−1_1に入力されたこれらの増幅された携帯電話受信信号は,導線103−1_1を経由してアンテナ100_1へ伝送される。アンテナ100_1は,増幅された携帯電話受信信号を発信し,携帯電話1440(800MHz帯に対応)及び1450(2GMHz帯に対応)がこれらの信号を受信する。
【0158】
一方,本アンテナシステムにおいては,携帯電話1430及び1450から発信される携帯電話送信信号をアンテナ100_1で受信する。受信された800MHz帯及び2GHz帯の携帯電話送信信号は,導線103−1_1を経由して機能回路1401に伝送される。機能回路1401は,端子1421に入力された携帯電話送信信号をダイプレクサ1402へ出力する。ダイプレクサ1402は,受信した2つの異なる周波数帯の携帯電話送信信号を分波し,800MHz帯の携帯電話送信信号をデュープレクサ1403へ出力し,2GHz帯の携帯電話送信信号をデュープレクサ1412へ出力する。
【0159】
デュープレクサ1403へ出力された携帯電話送信信号は,デュープレクサ1403によって選択され,バンドパスフィルタ1406によってフィルタされた後,アンプ1405で増幅され,更にバンドパスフィルタ1406でフィルタされた後,デュープレクサ1410へ出力される。デュープレクサ1403によって選択された,増幅後の800MHz帯の携帯電話送信信号は,ダイプレクサ1411へ出力される。
【0160】
一方,デュープレクサ1412に入力される2GHz帯の携帯電話送信信号は,,デュープレクサ1412によって選択され,バンドパスフィルタ1413によってフィルタされた後,アンプ1414で増幅され,更にバンドパスフィルタ1415でフィルタされた後,デュープレクサ1419へ出力される。デュープレクサ1419によって選択された,増幅後の2GHz帯の携帯電話送信信号は,ダイプレクサ1411へ出力される。
【0161】
増幅された800MHz帯の携帯電話送信信号及び2GHz帯の携帯電話送信信号は,ダイプレクサ1411で合成・加算され,機能回路1401の出力として導線103−1_2に出力される。そして,導線103−1_2に入力されたこれらの増幅された携帯電話送信信号は,端子1422から導線103−1_2を経由してアンテナ100_2へ伝送される。アンテナ100_2は,増幅された携帯電話送信信号を発信し,携帯電話基地局1430がこれらの信号を受信する。
【0162】
このようにして,本実施例のアンテナシステムにおいては,本発明のアンテナを用いながら,異なる2つの周波数帯の携帯電話信号のデュープレクス通信を実現することができる。
【0163】
本実施例のアンテナシステム1400において,アンテナ100の角度を可変とし,最適な角度を設定できるようにしても良い。
【0164】
なお,本実施例においては,800MHz帯及び2GHz帯の携帯電話に適用した例について説明したが,これらの周波数帯以外の周波数帯を用いた携帯電話にも適用できるのは言うまでもない。そのときは,用いる周波数帯に対応して,機能回路1401のデュープレクサ1402及び1411,ダイプレクサ1403,1410,1412及び1419,バンドパスフィルタ1404,1406,1407,1409,1413,1415,1416及び1418並びにアンプ1405,1408,1414及び1417を適時変更すればよい。
【実施例9】
【0165】
上述の実施形態又は実施例で説明した本発明のアンテナ100及び平面化アンテナ200には,金,銅,アルミニウム,ステンレス,真鍮等,アンテナ特性を発揮できる金属を用いることができる。
【実施例10】
【0166】
上述の実施形態又は実施例で説明した本発明のアンテナシステムは,ビル内のオフィス,病院,工場,スタジアム,トンネル,電車,自動車,航空機,船舶等をはじめ,あらゆる構造物内又は構内で用いることができる。また,PHSの構内交換機用のアンテナとして用いることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0167】
本発明のアンテナシステムによると,複数の無線機器に同時に適用でき,安定した通信を実現できる広帯域なアンテナシステムが実現できる。また,本発明のアンテナシステムによると,S/N比が改善され,低雑音指数(NF),低歪み性能を有するアンテナシステムが実現できる。
【0168】
よって,本発明のアンテナシステムは,無線機器を使用するビル内のオフィス,病院,工場,スタジアム,トンネル,電車,自動車,航空機,船舶等をはじめ,あらゆる構造物内又は構内で用いることができる。また,PHSの構内交換機用のアンテナとして用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0169】
【図1】本発明のアンテナシステムに用いるディスコーンタイプのアンテナの斜視図である。
【図2】本発明のアンテナシステムに用いるディスコーンタイプのアンテナの断面図である。
【図3】本発明のアンテナシステムの一実施形態の構成図である。
【図4】本発明のアンテナシステムに用いるディスコーンタイプのアンテナの斜視図である。
【図5】本発明のアンテナシステムに用いるディスコーンタイプのアンテナの断面図である。
【図6】本発明のアンテナシステムに用いるディスコーンタイプのアンテナの側面図である。
【図7】本発明のアンテナシステムに用いるディスコーンタイプのアンテナの斜視図である。
【図8】本発明のアンテナシステムに用いるディスコーンタイプのアンテナの断面図である。
【図9】本発明のアンテナシステムに用いるディスコーンタイプのアンテナの斜視図である。
【図10】本発明のアンテナシステムに用いるディスコーンタイプのアンテナの断面図である。
【図11】本発明のアンテナシステムに用いる平面化アンテナの斜視図である。
【図12】本発明のアンテナシステムに用いる平面化アンテナの断面図である。
【図13】本発明のアンテナシステムに用いる平面化アンテナの斜視図である。
【図14】本発明のアンテナシステムに用いる平面化アンテナの断面図である。
【図15】本発明のアンテナシステムの一実施例の構成図である。
【図16】本発明のアンテナシステムの一実施例の構成図である。
【図17】本発明のアンテナシステムの一実施例の構成図である。
【図18】本発明のアンテナシステムの一実施例の構成図である。
【符号の説明】
【0170】
100_1 アンテナ
100_2 アンテナ
103−1_1 導線
103−1_2 導線
1000 アンテナシステム
1001 回路
1002,1004 バンドパスフィルタ
1003 アンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記ディスクに接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
アンプと,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線との間に,前記アンプが接続されているアンテナシステム。
【請求項2】
バンドパスフィルタを有する請求項1に記載のアンテナシステム。
【請求項3】
頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記ディスクに接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子と第2の端子とに接続されたアンプを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項4】
前記第1の端子と前記アンプとの間及び前記第2の端子と前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項3に記載のアンテナシステム。
【請求項5】
頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記ディスクに接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとを接続する配線とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項6】
前記第1のダイプレクサと前記アンプとの間及び前記第2のダイプレクサと前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項5に記載のアンテナシステム。
【請求項7】
頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記ディスクに接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項8】
前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第2のアンプ及び第3のアンプとを有する請求項7に記載のアンテナシステム。
【請求項9】
前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第3のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項8に記載のアンテナシステム。
【請求項10】
頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記ディスクに接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項11】
前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有する請求項10に記載のアンテナシステム。
【請求項12】
前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項11に記載のアンテナシステム。
【請求項13】
頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記ディスクに接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のデュープレクス回路及び第2のデュープレクス回路とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項14】
前記第1のデュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有しており,且つ前記第2のデュープレクス回路は,第3のデュープレクサ及び第4のデュープレクサと,前記第3のデュープレクサと前記第4のデュープレクサとの間に接続された第3のアンプ及び第4のアンプとを有している請求項13に記載のアンテナシステム。
【請求項15】
前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第3のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第3のデュープレクサと前記第4のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第4のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項14に記載のアンテナシステム。
【請求項16】
頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
アンプと,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線との間に,前記アンプが接続されているアンテナシステム。
【請求項17】
バンドパスフィルタを有する請求項16に記載のアンテナシステム。
【請求項18】
頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子と第2の端子とに接続されたアンプを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項19】
前記第1の端子と前記アンプとの間及び前記第2の端子と前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項17に記載のアンテナシステム。
【請求項20】
頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとを接続する配線とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項21】
前記第1のダイプレクサと前記アンプとの間及び前記第2のダイプレクサと前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項20に記載のアンテナシステム。
【請求項22】
頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項23】
前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第2のアンプ及び第3のアンプとを有する請求項22に記載のアンテナシステム。
【請求項24】
前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第3のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項23に記載のアンテナシステム。
【請求項25】
頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項26】
前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有する請求項25に記載のアンテナシステム。
【請求項27】
前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項26に記載のアンテナシステム。
【請求項28】
頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のデュープレクス回路及び第2のデュープレクス回路とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項29】
前記第1のデュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有しており,且つ前記第2のデュープレクス回路は,第3のデュープレクサ及び第4のデュープレクサと,前記第3のデュープレクサと前記第4のデュープレクサとの間に接続された第3のアンプ及び第4のアンプとを有している請求項28に記載のアンテナシステム。
【請求項30】
前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第3のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第3のデュープレクサと前記第4のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第4のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項29に記載のアンテナシステム。
【請求項31】
上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記直方体状の構成要素に接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
アンプと,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線との間に,前記アンプが接続されているアンテナシステム。
【請求項32】
バンドパスフィルタを有する請求項31に記載のアンテナシステム。
【請求項33】
上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記直方体状の構成要素に接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子と第2の端子とに接続されたアンプを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項34】
前記第1の端子と前記アンプとの間及び前記第2の端子と前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項33に記載のアンテナシステム。
【請求項35】
上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記直方体状の構成要素に接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとを接続する配線とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項36】
前記第1のダイプレクサと前記アンプとの間及び前記第2のダイプレクサと前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項35に記載のアンテナシステム。
【請求項37】
上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記直方体状の構成要素に接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項38】
前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第2のアンプ及び第3のアンプとを有する請求項37に記載のアンテナシステム。
【請求項39】
前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第3のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項38に記載のアンテナシステム。
【請求項40】
上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記直方体状の構成要素に接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項41】
前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有する請求項40に記載のアンテナシステム。
【請求項42】
前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項41に記載のアンテナシステム。
【請求項43】
上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の内部に配置されたケーブルであって,前記ケーブル内の導線が前記直方体状の構成要素に接続されたケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のデュープレクス回路及び第2のデュープレクス回路とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項44】
前記第1のデュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有しており,且つ前記第2のデュープレクス回路は,第3のデュープレクサ及び第4のデュープレクサと,前記第3のデュープレクサと前記第4のデュープレクサとの間に接続された第3のアンプ及び第4のアンプとを有している請求項43に記載のアンテナシステム。
【請求項45】
前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第3のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第3のデュープレクサと前記第4のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第4のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項44に記載のアンテナシステム。
【請求項46】
上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記下底部分に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
頂点部分及び底面を有するコーンと,前記コーンの前記頂点部分に対向して配置されたディスクと,前記コーンの前記底面に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
アンプと,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線との間に,前記アンプが接続されているアンテナシステム。
【請求項47】
バンドパスフィルタを有する請求項46に記載のアンテナシステム。
【請求項48】
上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記下底部分に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子と第2の端子とに接続されたアンプを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項49】
前記第1の端子と前記アンプとの間及び前記第2の端子と前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項48に記載のアンテナシステム。
【請求項50】
上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記下底部分に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとを接続する配線とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項51】
前記第1のダイプレクサと前記アンプとの間及び前記第2のダイプレクサと前記アンプとの間には,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項50に記載のアンテナシステム。
【請求項52】
上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記下底部分に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のアンプと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項53】
前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第2のアンプ及び第3のアンプとを有する請求項52に記載のアンテナシステム。
【請求項54】
前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第3のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項53に記載のアンテナシステム。
【請求項55】
上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記下底部分に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続されたデュープレクス回路とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項56】
前記デュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有する請求項55に記載のアンテナシステム。
【請求項57】
前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,及び前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項56に記載のアンテナシステム。
【請求項58】
上底部分と下底部分を有する台形状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記上底部分に対向して配置された直方体状の構成要素と,前記台形状の構成要素の前記下底部分に接続された導線を内部に有するケーブルと,をそれぞれ有する第1及び第2のアンテナと,
第1の端子に接続された第1のダイプレクサと,前記第2の端子に接続された第2のダイプレクサと,前記第1のダイプレクサと前記第2のダイプレクサとの間に接続された第1のデュープレクス回路及び第2のデュープレクス回路とを有する回路と,
を有するアンテナシステムであって,
前記第1のアンテナの前記ケーブル内の前記導線と,前記第2のアンテナの前記ケーブル内の前記導線とが,それぞれ,前記第1の端子及び前記第2の端子に接続されているアンテナシステム。
【請求項59】
前記第1のデュープレクス回路は,第1のデュープレクサ及び第2のデュープレクサと,前記第1のデュープレクサと前記第2のデュープレクサとの間に接続された第1のアンプ及び第2のアンプとを有しており,且つ前記第2のデュープレクス回路は,第3のデュープレクサ及び第4のデュープレクサと,前記第3のデュープレクサと前記第4のデュープレクサとの間に接続された第3のアンプ及び第4のアンプとを有している請求項58に記載のアンテナシステム。
【請求項60】
前記第1のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第1のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,第2のデュープレクサと前記第1のアンプとの間,前記第2のデュープレクサと前記第2のアンプとの間,前記第3のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第3のアンプとの間,第3のデュープレクサと前記第4のアンプとの間,前記第4のデュープレクサと前記第4のアンプとの間に,それぞれ,バンドパスフィルタが接続されている請求項59に記載のアンテナシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公開番号】特開2006−33626(P2006−33626A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−212133(P2004−212133)
【出願日】平成16年7月20日(2004.7.20)
【出願人】(301049423)株式会社ココモ・エムビー・コミュニケーションズ (9)
【Fターム(参考)】