説明

イオンドーピング装置及びドーピング方法

【課題】本発明は多面取り工法が適用される大型基板に対するイオンドーピングを行うにおいて前記大型基板の領域を分割してスキャンする方式を実現するイオンドーピング装置及びドーピング方法を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態に係るイオンドーピング装置は、チャンバと、前記チャンバ内に移送される基板を支持し、これを所定方向に移動させる基板駆動部と、前記チャンバ内に備えられ、前記基板の短軸長よりも狭い幅のイオンビームを発生して前記基板に提供するイオンビーム発生部が含まれ、前記基板駆動部は前記イオンビームの幅方向に対する垂直方向に前記基板を移動させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はイオンドーピング装置に関し、特に、大面積の基板上にイオンドーピングを行うイオンドーピング装置及びドーピング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、陰極線管(Cathode Ray Tube)の短所である重さと体積を減らすことができる各種平板表示装置が開発されている。平板表示装置としては、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)、電界放出表示装置(Field Emission Display)、プラズマ表示パネル(Plasma Display Panel)及び有機電界発光表示装置(Organic Light Emitting Display)などが挙げられる。
【0003】
このような平板表示装置のうち、液晶表示装置及び有機電界発光表示装置は駆動する方式によって受動マトリックス(Passive Matrix)方式と能動マトリックス(Active Matrix)方式とに区分され、前記能動マトリックス方式はパネルに交差して配列された複数のゲートライン及びデータラインの交差部にそれぞれ画素が形成され、前記各画素には少なくとも1つの薄膜トランジスタが備えられて構成される。
【0004】
ここで、前記薄膜トランジスタはアクティブ層、ゲート電極、ソース及びドレイン電極が含まれて構成されるが、前記アクティブ層を形成するためには、イオンドーピング工程が必須で要求され、これは前記薄膜トランジスタの素子特性に非常に重要な部分を占める。
【0005】
また、現在、平板表示装置の画面の大型化傾向が続いており、更に、最近の平板表示装置製品に用いられる基板の生産性と原価削減のために1つの原版から複数枚の基板を作る工法である多面取り工法が開発されている。
【0006】
従って、画面の大型化と多面取り工法の無理のない適用のために、大型基板に効率的にイオンドーピングを行える装置及び方法が要求されている。
【0007】
しかしながら、既存のイオンドーピング装置はチャンバ内に基板を定着させた後、前記基板全体に対してイオンドーピング工程を行う方式であって、前記基板が大型化するほど、イオンドーピング装置自体もこれに対応して大きくならなければならない。即ち、従来技術による場合、製造設備コスト及び空間などが増加するという短所がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、多面取り工法が適用される大型基板に対するイオンドーピングを行うにおいて前記大型基板の領域を分割してスキャンする方式を実現するイオンドーピング装置及びドーピング方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明の一態様に係るイオンドーピング装置は、チャンバと、前記チャンバ内に移送される基板を支持し、これを所定方向に移動させる基板駆動部と、前記チャンバ内に備えられ、前記基板の短軸長よりも狭い幅のイオンビームを発生して前記基板に提供するイオンビーム発生部が含まれ、前記基板駆動部は前記イオンビームの幅方向に対する垂直方向に前記基板を移動させることを特徴とする。
【0010】
このとき、前記基板は多面取り工法が適用される大型基板であって、内部に多数の単位セル領域Aが分離されて形成され、前記イオンビームの幅は前記基板の短軸長の1/2で実現されることができる。
【0011】
また、前記基板駆動部は、基板を支持する板状の基板支持部材と、前記基板支持部材を両端で支持し、多数の列で配置されたローラと、前記ローラと結合された回転シャフトと、前記回転シャフトの動作を制御する制御部が含まれて構成されることを特徴とする。
【0012】
また、前記制御部は前記回転シャフトの回転及び前記回転シャフトの長さ方向の移動を制御する。
【0013】
また、前記イオン発生部は、所定の気体を励起させてプラズマを発生させる少なくとも1つのフィラメントと、前記プラズマのイオンの螺旋形経路を変更させる多数の磁性体と、前記イオンを前記基板方向に加速する多数の電極が含まれて構成され、前記所定の気体はホウ素又はリンで実現される。
【0014】
また、本発明の他の態様に係るイオンドーピング方法は、イオンビームが照射されるチャンバ内に基板が移送される段階と、前記イオンビームが照射される領域が前記基板の第1領域に対応するように基板が位置する段階と、前記照射されるイオンビームの幅方向に対して垂直な第1方向に前記基板が移動されて前記基板の第1領域に対して順次イオンドーピングが行われる段階と、前記第1領域に対するイオンドーピングが完了した後、前記イオンビームが照射される領域が前記基板の第2領域に対応するように基板が位置する段階と、前記第1方向の逆方向に前記基板が移動されて前記基板の第2領域に対して順次イオンドーピングが行われる段階とが含まれることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
このような本発明によれば、多面取り工法が適用される大型基板に対するイオンドーピングを行うにおいて前記大型基板の領域を分割してスキャンする方式を実現することによって、基板の面積が増加してもイオン蒸着装置の大きさを大きくしないので、製造設備コストを最小化できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1A】能動マトリックス方式平板表示装置の画素(pixel)駆動のための薄膜トランジスタに対する断面図である。
【図1B】能動マトリックス方式平板表示装置の画素(pixel)駆動のための薄膜トランジスタに対する断面図である。
【図2A】本発明の実施形態に係るイオンドーピング装置の構成を示す断面図である。
【図2B】本発明の実施形態に係るイオンドーピング装置の構成を示す断面図である。
【図3】図1に示す基板の実施形態を示す平面図である。
【図4A】本発明の実施形態に係るイオンドーピング方法を概略的に説明する図である。
【図4B】本発明の実施形態に係るイオンドーピング方法を概略的に説明する図である。
【図4C】本発明の実施形態に係るイオンドーピング方法を概略的に説明する図である。
【図4D】本発明の実施形態に係るイオンドーピング方法を概略的に説明する図である。
【図5】図2A及び図2Bに示すイオンビーム発生部の構成の実施形態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態に係るイオンドーピング装置及びドーピング方法を説明するに先立ち、前記ドーピング工程が行われる能動マトリックス方式平板表示装置に備えられる薄膜トランジスタの構造について説明する。
【0018】
図1A及び図1Bは、能動マトリックス方式平板表示装置の画素(pixel)駆動のための薄膜トランジスタに対する断面図である。
【0019】
ここで、図1Aに示す薄膜トランジスタは、下部ゲート構造を表し、図1Bに示す薄膜トランジスタは上部ゲート構造を表す。
【0020】
まず、図1Aを参照すれば、基板10上にバッファ層12が形成され、前記バッファ層12上にゲート電極14が形成される。
【0021】
その後、前記ゲート電極14を含む上部には絶縁膜16が形成され、前記ゲート電極14と重なる位置の絶縁膜16上にチャネル領域18a、ソース領域18b及びドレイン領域18cを提供する活性層としての半導体層18が形成される。このとき、前記半導体層18は非晶質シリコン(a−Si)で実現されることができる。
【0022】
また、図示のように、前記半導体層18の上部には保護層22が形成され、前記保護層22の所定領域(ソース、ドレイン領域に対応する領域)にビアホールが形成され、前記ビアホールを通じて保護層上に形成されたソース及びドレイン電極20a、20bが前記半導体層18の各ソース、ドレイン領域と接触することによって、下部ゲート構造の薄膜トランジスタが完成する。
【0023】
また、図1Bを参照すれば、基板10上にバッファ層12が形成され、前記バッファ層12上にチャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を提供する活性層としての半導体層18が形成される。このとき、前記半導体層18は結晶質シリコン(poly−Si)で実現されることができる。
【0024】
その後、前記半導体層18上に絶縁膜16が形成され、前記酸化物半導体層のチャネル領域と重なる位置の絶縁膜上にゲート電極が形成される。
【0025】
また、図示のように、前記ゲート電極の上部には保護層22が形成され、前記保護層と、絶縁膜の所定領域(ソース、ドレイン領域に対応する領域)にビアホールが形成され、前記ビアホールを通じて保護層上に形成されたソース及びドレイン電極20a、20bが前記半導体層18の各ソース、ドレイン領域と接触することによって、上部ゲート構造の薄膜トランジスタが完成する。
【0026】
このような構造の薄膜トランジスタを実現するにおいて前記半導体層18のソース領域18b及びドレイン領域18cにはホウ素B又はリンPなどの不純物イオンがドーピングされる工程が追加で行われなければならないが、このとき、前記半導体層18にイオンをドーピングしてそれぞれソース及びドレイン領域18b、18cを形成するためにイオンドーピング装置が利用される。
【0027】
本発明の実施形態の場合、多面取り工法が適用される大型基板に対するイオンドーピングを行うにおいて前記大型基板の領域を分割してスキャンする方式を実現することを特徴とし、これを通じて基板の面積が増加してもイオン蒸着装置の大きさを拡大する必要がないため、製造設備コストを最小化できるようになる。
【0028】
以下、添付する図面を参照して本発明の実施形態を更に詳細に説明する。
【0029】
図2A及び図2Bは、本発明の実施形態に係るイオンドーピング装置の構成を示す断面図である。
【0030】
このとき、図2Aは基板の長軸(一例として、X軸)方向に対する断面図であり、図2Bは基板の短軸(一例として、Y軸)方向に対する断面図である。
【0031】
また、図3は、図1に示す基板の実施形態を示す平面図であり、図4A〜図4Dは、本発明の実施形態に係るイオンドーピング方法を概略的に説明する図である。
【0032】
図2A及び図2Bを参照すれば、本発明の実施形態に係るイオンドーピング装置は、チャンバ100と、前記チャンバ100内に移送される基板120を支持し、これを所定方向に移動させる基板駆動部110と、チャンバ100内に備えられ、イオンビームを発生して前記基板に提供するイオンビーム発生部130とが含まれて構成される。
【0033】
このとき、前記基板120は、図3に示すように、多面取り工法が適用される大型基板であって、内部に多数の単位セル領域Aが分離されて形成され、前記イオンビーム発生部130で発生するイオンビームの幅W2は前記基板の短軸長W1よりも狭く照射される。
【0034】
ここで、前記基板120は、図示のように、基板の中心を基準に上、下に分けられる第1領域122及び第2領域124に区分される。
【0035】
一例として、前記基板120の平面形状がX方向に長く、Y方向に短い矩形である場合、前記イオンビーム発生部130は前記基板120の短い辺の幅、即ち、基板の短軸長W1よりも狭い幅W2のイオンビームを照射する。即ち、本発明の実施形態では前記イオンビームの幅はY方向の幅をいう。
【0036】
本発明の実施形態の場合、前記イオンビームの幅は前記基板の短軸長の1/2で実現されることが好ましい。但し、これは1つの実施形態であって、前記イオンビームの幅が必ずしもこれに限定されるものではない。
【0037】
また、前記基板駆動部110は、前記照射されるイオンビームを通じて基板120全体にイオンドーピングを行うために、前記イオンビームの幅方向(Y方向)に実質的に垂直なX方向に直線往復運動を行う。
【0038】
但し、前記イオンビームの幅W2が基板の短軸長W1よりも狭いので、前記基板駆動部110が行う直線往復運動は基板120の同じ領域にのみイオンビーム照射が行われるように駆動されない。
【0039】
即ち、本発明に係るイオンドーピング装置は、ドーピングが行われる基板120に対して前記基板の領域を分けて各領域別に分割スキャンを行うことを特徴とし、これを通じて基板の大きさが大型化しても、これに伴い、イオンビームの幅を拡大させる必要がなくなる。
【0040】
本発明の実施形態に係るドーピング方法、即ち、分割スキャンによるドーピング方法を図4A〜図4Dを通じて簡略に説明すれば、以下の通りである。
【0041】
但し、イオンビーム発生部130で発生して基板120に照射されるイオンビームの幅は前記基板の短軸長の1/2で実現されることを仮定して説明する。
【0042】
まず、イオンビームが照射される領域が前記基板の第1領域122に対応するように基板を位置させた後(図4A)、前記基板120を第1方向(一例として、左から右)に直線移動させる。
【0043】
これにより、前記基板の第1領域122は前記イオンビームによりスキャンされて順次イオンドーピングが行われる(図4B)。
【0044】
その後、前記第1領域122に対するイオンビーム照射、即ち、イオンドーピングが完了すれば、前記第1領域122の幅に対応するY軸方向(一例として、下から上)に基板を移動させる。即ち、前記イオンビームが照射される領域が前記基板の第2領域124に対応するように基板120を位置させる(図4C)。その後、前記基板120を前記第1方向の逆方向に基板を直線移動させる。
【0045】
これにより、前記基板の第2領域124に対しても前記イオンビームによりスキャンされて順次イオンドーピングが行われる(図4D)。
【0046】
また、前記分割スキャン動作を実現するためには、前記基板駆動部110は前記基板をX軸方向に直線往復させると共に、前記基板120の所定領域に対するドーピングが完了した場合、前記基板120をY軸方向に移動させる動作を行わなければならない。
【0047】
これにより、本発明の実施形態の場合、前記基板駆動部110は図2A及び図2Bを参照すれば、基板を支持する板状の基板支持部材112と、多数の列で配置されたローラ114と、前記ローラ114と結合された回転シャフト116と、前記回転シャフト116の動作を制御する制御部118とが含まれて構成されることができる。
【0048】
このとき、前記ローラ114は、図2Bに示すように、基板支持部材112を両端で支持するように構成され、前記ローラ114の回転により前記基板120はX軸方向に往復運動するようになる。即ち、前記ローラ114が時計方向に回転すれば、前記基板120はX軸の第1方向、即ち、左から右に移動するようになり、前記ローラ114が反時計方向に回転すれば、前記基板120は第1方向の逆方向、即ち、右から左に移動するようになる。
【0049】
また、前記基板駆動部110は前記基板120をX軸方向に直線往復させると共に、前記基板120の所定領域に対するドーピングが完了した場合、前記基板をY軸方向に移動させる動作を行わなければならず、これは前記回転シャフト116がY軸方向に移動することによって実現可能である。
【0050】
即ち、前記回転シャフト116はこれと結合されたローラ114を回転させる動作を行うと共に、その長さが調節されることによって、前記基板支持部材112をY軸方向に移動させることができる。
【0051】
このとき、前記回転シャフト116の回転及び長さ調節、即ち、長さ方向の移動は前記チャンバ100の外に備えられる制御部118により実現され、これはモータ(図示せず)を含んで構成される。
【0052】
また、前記回転シャフト116に結合されたローラ114とその他のローラ114は、例えば、チェーン又はベルトなどにより互いに連結されて連動式で回転される。回転シャフト116が前記チャンバ100を貫通する部分には真空シール機能を有するベアリングが設けられることができる。
【0053】
図5は、図2A及び図2Bに示すイオンビーム発生部の構成の実施形態を示す断面図である。
【0054】
但し、図5に示すイオンビーム発生部は1つの実施形態であって、本発明の実施形態に係るイオンドーピング装置に備えられるイオンビーム発生部の構成が必ずしもこれに限定されるものではない。
【0055】
図5を参照すれば、イオンビーム発生部130は、所望のドパント(dopant)成分をプラズマ(plasma)状態でイオン化させた後、ドーピング領域、即ち、基板に加速させてイオンビームを形成する部分であって、ホウ素又はリンなどの気体を励起させてプラズマを発生させる少なくとも1つ以上のフィラメント132と、このプラズマのイオンの螺旋形経路を変更させると同時に、水素Hなどの特定極性イオンを除去することで、均一性を改善する多数の磁性体134と、このようなイオンを基板に加速する多数の電極138a、138b、138c、138dを含む。
【0056】
このとき、多数の磁性体134はイオンの移動方向と実質的に垂直に横切る磁界Bを形成するが、このために、多数の永久磁石をイオンビーム発生部130、特に、フィラメント132と電極136の間に沿って取り囲んで配列するようになる。そして、多数の電極138a、138b、138c、138dはそれぞれイオンが通過できるように多数の上下貫通ホールHを備えている。
【0057】
これにより、最初のフィラメント132により発生して多数の磁性体134を通じて均一度が制御された後、多数の電極138a、138b、138c、138dを通じて基板に加速化されたイオンは前記基板の純粋な半導体層表面に埋め込まれる。
【0058】
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能なのはもちろんであり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0059】
10 基板
12 バッファ層
14 ゲート電極
16 絶縁膜
18 半導体層
18a チャネル領域
18b ソース領域
18c ドレイン領域
20a、20b ソース及びドレイン領域
100 チャンバ
112 基板支持部材
114 ローラ
116 回転シャフト
118 制御部
120 基板
122 第1領域
124 第2領域
130 イオンビーム発生部
132 フィラメント
134 多数の磁性体
138a、138b、138c、138d 多数の電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバと、
前記チャンバ内に移送される基板を支持し、これを所定方向に移動させる基板駆動部と、
前記チャンバ内に備えられ、前記基板の短軸長よりも狭い幅のイオンビームを発生して前記基板に提供するイオンビーム発生部と、
が含まれ、
前記基板駆動部は前記イオンビームの幅方向に対する垂直方向に前記基板を移動させることを特徴とするイオンドーピング装置。
【請求項2】
前記基板は多面取り工法が適用される大型基板であって、内部に多数の単位セル領域Aが分離されて形成されることを特徴とする請求項1に記載のイオンドーピング装置。
【請求項3】
前記イオンビームの幅は前記基板の短軸長の1/2で実現されることを特徴とする請求項1に記載のイオンドーピング装置。
【請求項4】
前記基板駆動部は、
基板を支持する板状の基板支持部材と、
前記基板支持部材を両端で支持し、多数の列で配置されたローラと、
前記ローラと結合された回転シャフトと、
前記回転シャフトの動作を制御する制御部と、
が含まれて構成されることを特徴とする請求項1に記載のイオンドーピング装置。
【請求項5】
前記制御部は前記回転シャフトの回転及び前記回転シャフトの長さ方向の移動を制御することを特徴とする請求項4に記載のイオンドーピング装置。
【請求項6】
前記イオン発生部は、
所定の気体を励起させプラズマを発生させる少なくとも1つのフィラメントと、
前記プラズマのイオンの螺旋形経路を変更させる多数の磁性体と、
前記イオンを前記基板方向に加速する多数の電極と、
が含まれて構成されることを特徴とする請求項1に記載のイオンドーピング装置。
【請求項7】
前記所定の気体はホウ素又はリンで実現されることを特徴とする請求項6に記載のイオンドーピング装置。
【請求項8】
イオンビームが照射されるチャンバ内に基板が移送される段階と、
前記イオンビームが照射される領域が前記基板の第1領域に対応するように基板が位置する段階と、
前記照射されるイオンビームの幅方向に対して垂直な第1方向に前記基板が移動されて前記基板の第1領域に対して順次イオンドーピングが行われる段階と、
前記第1領域に対するイオンドーピングが完了した後、前記イオンビームが照射される領域が前記基板の第2領域に対応するように基板が位置する段階と、
前記第1方向の逆方向に前記基板が移動されて前記基板の第2領域に対して順次イオンドーピングが行われる段階と、
が含まれることを特徴とするイオンドーピング方法。
【請求項9】
前記基板は多面取り工法が適用される大型基板であって、内部に多数の単位セル領域Aが分離されて形成されることを特徴とする請求項8に記載のイオンドーピング方法。
【請求項10】
前記イオンビームの幅は前記基板の短軸長の1/2で実現されることを特徴とする請求項8に記載のイオンドーピング方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−187430(P2011−187430A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−135016(P2010−135016)
【出願日】平成22年6月14日(2010.6.14)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Mobile Display Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】San #24 Nongseo−Dong,Giheung−Gu,Yongin−City,Gyeonggi−Do 446−711 Republic of KOREA
【Fターム(参考)】