説明

イミダゾ[1,2−a]ピラジン誘導体ならびに神経、精神および代謝障害および疾患の予防若しくは処置のためのそれらの使用

本発明は、ホスホジエステラーゼ10酵素(PDE10)の阻害剤でありかつPDE10酵素が関与する神経、精神および代謝障害の処置若しくは予防に有用である新規イミダゾ[1,2−a]ピラジン誘導体に関する。本発明はまた、こうした化合物を含んでなる製薬学的組成物、こうした化合物および組成物の製造方法、神経、精神および代謝障害および疾患の予防若しくは処置のためのこうした化合物若しくは製薬学的組成物の使用にも向けられる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】

若しくはその立体異性体[ここで
は式(a−1)、(a−2)および(a−3)の基よりなる群から選択され;
【化2】

ここで
各R、R、Rは独立に、フルオロ;C1−4アルキル;C1−4アルキルオキシ;および1、2若しくは3個のフルオロ原子で置換されているC1−4アルキルよりなる群から選択され;
は水素若しくはC1−4アルキルであり;
各m、mおよびmは0、1、2、3および4から独立に選択され;
は1、2、3および4から選択され;
各pおよびpは1および2から独立に選択されるか;
または、Rは、未置換ピリジニル;ハロゲン、C1−4アルキル、トリフルオロメチルおよびC1−4アルキルオキシよりなる群から選択される1若しくは2置換基で置換されているピリジニル;ならびに未置換テトラヒドロピラニルよりなる群から選択され;
は、水素;C1−4アルキル;トリフルオロメチル;C3−8シクロアルキル;C1−4アルキルオキシ;およびシアノよりなる群から選択され;
は、水素、C1−4アルキル;C3−8シクロアルキル;および1、2若しくは3個のフルオロ原子で置換されているC1−4アルキルよりなる群から選択され;
Hetは、ピリジニル;ピリミジニル;ピリダジニル;ピラジニル;ピロリル;オキサゾリル;チアゾリル;イミダゾリル;ピラゾリル;イソチアゾリル;イソキサゾリル;オキサジアゾリルおよびトリアゾリルよりなる群から選択される5若しくは6員複素環であり;
は、水素;C1−4アルキル;1、2若しくは3個のフルオロ原子で置換されているC1−4アルキル;(ジフルオロシクロプロピル)メチル;(シクロプロピル)ジフルオロメチル;ヒドロキシC1−4アルキル;C3−8シクロアルキル;(C3−8シクロア
ルキル)−C1−4アルキル;C1−4アルキルオキシC1−6アルキル;C1−4アルキルオキシ;1、2若しくは3個のフルオロ原子で置換されているC1−4アルキルオキシ;(C3−8シクロアルキル)C1−4アルキルオキシ;(C1−4アルキルオキシC1−4アルキル)オキシ;(C1−4アルキル)−カルボニル;(C1−4アルキル)カルボニルC1−4アルキル;(C3−8シクロアルキル)カルボニル;(C3−8シクロアルキル)−カルボニルC1−4アルキル;未置換フェニル;ハロゲン、C1−4アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノおよびC1−4アルキルオキシよりなる群から選択される1若しくは2置換基で置換されているフェニル;未置換ベンジル;ハロゲン、C1−4アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノおよびC1−4アルキルオキシよりなる群から選択される1若しくは2置換基で置換されているベンジル;未置換テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニルメチル;未置換テトラヒドロピラニル;テトラヒドロピラニルメチル;ピリジニルメチル;キノリニルメチル;(NR1011)C1−4アルキル;ならびにNR1011よりなる群から選択され;
は水素若しくはフルオロであり;
10およびR11は水素およびC1−4アルキルから独立に選択されるか、または環窒素原子と一緒になって式(b−1)、(b−2)若しくは(b−3)
【化3】

の基を形成することができ;
ここで各R12、R13およびR14は独立にC1−4アルキル若しくはC1−4アルキルオキシであり;
15は水素若しくはC1−4アルキルであり;
各q1、q2およびq3は0、1、2、3および4から独立に選択され;
は1、2、3および4から選択され;
各sおよびsは1および2から独立に選択される];
またはその製薬学的に許容できる塩若しくは溶媒和物。
【請求項2】
が式(a−1)の基、式(a−2)の基;式(a−3)の基;未置換ピリジニル;ハロゲン、C1−4アルキル、トリフルオロメチル若しくはC1−4アルキルオキシで置換されているピリジニル;および未置換テトラヒドロピラニルよりなる群から選択され;ここで
各R、RおよびRは独立に、C1−4アルキル;およびC1−4アルキルオキシよりなる群から選択され;
は水素およびC1−4アルキルから選択され;
各m、mおよびmは0、1および2から選択され;
は2および3から選択され;
各pおよびpは1であり;
が、水素;メチル;エチル;プロプ−2−イル;トリフルオロメチル;シアノ;メトキシおよびシクロプロピルよりなる群から選択され;
が、水素;メチル;トリフルオロメチル;3,3,3−トリフルオロプロピル;およびシクロプロピルよりなる群から選択され;ならびに
Hetが、ピリジニル;ピリミジニル;1H−ピロリル;オキサゾリル;チアゾリル;1H−イミダゾリル;および1H−ピラゾリルよりなる群から選択され;
が、水素;C1−4アルキル;1、2若しくは3個のフルオロ原子で置換されているC1−4アルキル;(ジフルオロシクロプロピル)メチル;(シクロプロピル)ジフルオロメチル;ヒドロキシC1−4アルキル;C3−8シクロアルキル;(C3−8シクロアルキル)−C1−4アルキル;C1−4アルキルオキシC1−6アルキル;C1−4アルキルオキシ;1、2若しくは3個のフルオロ原子で置換されているC1−4アルキルオキシ;(C3−8シクロアルキル)C1−4アルキルオキシ;(C1−4アルキルオキシC1−4アルキル)オキシ;(C1−4アルキル)−カルボニルC1−4アルキル;(C3−8シクロアルキル)カルボニルC1−4アルキル;未置換フェニル;ハロゲン、C1−4アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ若しくはC1−4アルキルオキシで置換されているフェニル;未置換ベンジル;ハロゲン、C1−4アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ若しくはC1−4アルキルオキシで置換されているベンジル;未置換テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニルメチル;未置換テトラヒドロピラニル;テトラヒドロピラニルメチル;ピリジニルメチル;キノリニルメチル;(NR1011)C1−4アルキル;およびNR1011よりなる群から選択され;
ここでR10およびR11は水素およびC1−4アルキルから独立に選択されるか、または環窒素原子と一緒になって式(b−1)、(b−2)若しくは(b−3)の基を形成することができ;ここで
各R12、R13およびR14はC1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシから独立に選択され;
15は水素およびC1−4アルキルから選択され;
各q、qおよびqは0、1および2から選択され;
は2および3から選択され;
各sおよびsは1であり;
ならびにRは請求項1で定義されたとおりである、
請求項1に記載の化合物若しくはその立体異性体;
またはその製薬学的に許容できる塩若しくは溶媒和物。
【請求項3】
が式(a−1)の基;式(a−2)の基;未置換ピリジン−3−イル;および未置換ピリジン−4−イルよりなる群から選択され;
ここで各m、mおよびmは0であり;pは2および3から選択され;ならびにpおよびpのそれぞれは1であり;
が、水素;C1−4アルキル;フルオロエチル;フルオロプロピル;ジフルオロエチル;トリフルオロメチル;トリフルオロエチル;(ジフルオロシクロプロピル)メチル;ヒドロキシC1−4アルキル;C3−8シクロアルキル;(C3−8シクロアルキル)−C1−4アルキル;C1−4アルキルオキシC1−6アルキル;C1−4アルキルオキシ;トリフルオロメチルオキシ;トリフルオロエチルオキシ;(C3−8シクロアルキル)C1−4アルキルオキシ;(C1−4アルキルオキシC1−4アルキル)オキシ;(C1−4アルキル)カルボニルC1−4アルキル;(C3−8シクロアルキル)カルボニルC1−4アルキル;未置換フェニル;ハロゲンで置換されているフェニル;未置換ベンジル;ハロゲンで置換されているベンジル;未置換テトラヒドロフラニル;未置換テトラヒドロピラニル;テトラヒドロフラニルメチル;テトラヒドロピラニルメチル;ピリジニルメチル;キノリニルメチル;(NR1011)C1−4アルキル;およびNR1011よりなる群から選択され;
ここでR10およびR11は独立に水素若しくはC1−4アルキルであるか、または窒素と一緒になって式(b−1)、(b−2)若しくは(b−3)の基であることができ、ここで
12はC1−4アルキルオキシであり;
は2であり;
は0および1から選択され;
各qおよびqは0であり;
各sおよびsは1であり;ならびに
15が水素であり;
ならびにR、R、HetおよびRが請求項1若しくは2で定義されたとおりである、
請求項1若しくは2に記載の化合物またはその立体異性体;
あるいはその製薬学的に許容できる塩若しくは溶媒和物。
【請求項4】
が、未置換モルホリン−4−イル;未置換ピリジン−3−イル;未置換ピリジン−4−イルおよび未置換ピロリジン−1−イルよりなる群から選択され;
が、水素;メチル;エチル;プロプ−2−イル;トリフルオロメチル;シアノ;メトキシおよびシクロプロピルよりなる群から選択され;
が、水素;メチル;トリフルオロメチル;3,3,3−トリフルオロプロピル;およびシクロプロピルよりなる群から選択され;ならびに
Hetが、ピリジン−2−イル;ピリジン−3−イル;ピリジン−4−イル;ピリミジン−5−イル;1H−ピロル−3−イル;1,3−オキサゾル−4−イル;1,3−チアゾル−5−イル;1H−イミダゾル−5−イル;および1H−ピラゾル−5−イルよりなる群から選択され;
が、水素;メチル;エチル;プロプ−2−イル;2−メチルプロピル;2−フルオロエチル;3−フルオロプロピル;2,2−ジフルオロエチル;2,2,2−トリフルオロエチル;2,2−ジフルオロシクロプロピルメチル;2−ヒドロキシエチル;シクロプロピル;シクロプロピルメチル;メチルオキシ;1−メチルエチルオキシ;エチルオキシメチル;2−メチルオキシエチル;2−エチルオキシエチル;3−メチルオキシプロピル;1−メトキシ−1−メチルエチル;1−エトキシ−1−メチルエチル;2−メトキシ−2−メチルプロピル;2−(1−メチルエトキシ)エチル;3−メトキシプロピル;2−メトキシプロピル;1−メトキシプロプ−2−イル;1−メトキシブト−2−イル;2−メトキシ−3−メチルブチル;3−メトキシ−3−メチルブチル;3−メトキシブチル;2,2,2−トリフルオロエチルオキシ;シクロプロピルメチルオキシ;(2−メチルオキシエチル)オキシ;2−メトキシ−2−メチルプロピルオキシ;2−オキソプロピル;3−オキソブチル;2−シクロプロピル−2−オキソエチル;4−フルオロフェニル;2−クロロベンジル;4−クロロベンジル;テトラヒドロフラン−3−イル;テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル;テトラヒドロフラン−2−イルメチル;テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルメチル;テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル;ピリジン−2−イルメチル;ピリジン−3−イルメチル;ピリジン−4−イルメチル;キノリン−2−イルメチル;(1−メチルエチル)アミノ;ピロリジン−1−イル;ピペラジン−1−イル;モルホリン−4−イル;3−メトキシ−ピロリジン−1−イル;2−ピロリジン−1−イルエチル;および2−モルホリン−4−イルエチルであり;
が水素若しくはフルオロである、
請求項1若しくは2に記載の化合物またはその立体異性体;
あるいはその製薬学的に許容できる塩若しくは溶媒和物。
【請求項5】
3−[1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾル−4−イル]−2−メチル−8−(4−モルホリニル)−イミダゾ[1,2−a]ピラジン;
3−[1−(2−メトキシエチル)−1H−ピロル−3−イル]−2−メチル−8−(4−モルホリニル)−イミダゾ[1,2−a]ピラジン;
3−[6−(2−メトキシエチル)−3−ピリジニル]−2−メチル−8−(4−モルホリニル)−イミダゾ[1,2−a]ピラジン;
2−メチル−3−[2−(2−メチルプロピル)−5−チアゾリル]−8−(4−モルホ
リニル)−イミダゾ[1,2−a]ピラジン;
3−[6−(2−メトキシエチル)−3−ピリジニル]−2−メチル−8−(4−ピリジニル)−イミダゾ[1,2−a]ピラジン;
3−[6−(2−メトキシエトキシ)−3−ピリジニル]−2−メチル−8−(4−モルホリニル)−イミダゾ[1,2−a]ピラジン;
3−(6−シクロプロピル−3−ピリジニル)−2−メチル−8−(4−モルホリニル)−イミダゾ[1,2−a]ピラジン;
2−メチル−8−(4−モルホリニル)−3−[6−(1−ピペラジニル)−3−ピリジニル]−イミダゾ[1,2−a]ピラジン;
2−メチル−8−(4−モルホリニル)−3−[6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−ピリジニル]−イミダゾ[1,2−a]ピラジン;
3−[6−(1−メトキシ−1−メチルエチル)−3−ピリジニル]−2−メチル−8−(4−モルホリニル)−イミダゾ[1,2−a]ピラジン;
3−[6−(エトキシメチル)−3−ピリジニル]−2−メチル−8−(4−モルホリニル)−イミダゾ[1,2−a]ピラジン;および
3−[2−(2−メトキシエチル)−5−ピリミジニル]−2−メチル−8−(4−モルホリニル)−イミダゾ[1,2−a]ピラジン
よりなる群から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、
またはその製薬学的に許容できる塩若しくは溶媒和物。
【請求項6】
治療上有効な量の請求項1ないし5のいずれか1つに記載の化合物および製薬学的に許容できる担体若しくは賦形剤を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項7】
医薬品としての使用のための請求項1ないし5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項8】
神経、精神若しくは代謝障害および疾患の処置若しくは予防での使用のための、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の化合物若しくは請求項6に記載の製薬学的組成物。
【請求項9】
精神病性障害;不安障害;運動障害;気分障害;神経変性障害;症状として注意および/若しくは認知の欠陥を含んでなる障害若しくは状態;薬物依存障害;疼痛ならびに代謝障害の群から選択される障害の処置若しくは予防での使用のための、請求項8に記載の化合物若しくは製薬学的組成物。
【請求項10】
精神病性障害が統合失調症および薬物誘発性精神病から選択され;不安障害が強迫性障害および全般性不安障害から選択され;運動障害がハンチントン病、ジスキネジアおよびパーキンソン病から選択され;気分障害がうつおよび双極性障害から選択され;神経変性障害がアルツハイマー病認知症のような認知症から選択され;症状として注意および/若しくは認知の欠陥を含んでなる障害若しくは状態が注意欠陥/多動性障害であり;薬物乱用;疼痛が急性および慢性疼痛状態、重度疼痛、難治性疼痛、ニューロパシー性疼痛ならびに外傷後疼痛から選択され;代謝障害が糖尿病および肥満から選択される、請求項9に記載の化合物若しくは製薬学的組成物。
【請求項11】
請求項8ないし10のいずれか1つに記載の状態の処置若しくは予防での使用のための付加的な製薬学的剤と組合せの請求項1ないし5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項12】
製薬学的に許容できる担体が治療上有効な量の請求項1ないし5のいずれか1つに記載の化合物と緊密に混合されることを特徴とする、請求項6に記載の製薬学的組成物の製造方法。
【請求項13】
請求項8ないし10のいずれか1つに記載の状態の処置若しくは予防での同時、別個若
しくは連続使用のための組合せ製剤としての、
(a)請求項1ないし5のいずれか1つに記載の化合物;および
(b)付加的な製薬学的剤
を含んでなる製品。

【公表番号】特表2013−521320(P2013−521320A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−556483(P2012−556483)
【出願日】平成23年3月8日(2011.3.8)
【国際出願番号】PCT/EP2011/053445
【国際公開番号】WO2011/110545
【国際公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】