インサートゴム輪の抜け出し防止構造
【課題】 本発明はカルバートの製造と同時にインサート周着するゴム輪の取付構造を強化して抜け出しを防止するようにした新規のゴム輪を提供することを解決しようとする課題とするものである。
【解決手段】 本発明はコンクリートカルバート1の雄端外面または雌端内面に主部を表出するようにしてインサート周着するゴム輪2において、該ゴム輪2のコンクリート層内に喰い込むインサート周着基部を主部とほぼ同じ大きさまたは主部以上の大きさの部厚団塊形とし、該ゴム輪をコンクリートカルバート1間の嵌合間隙内に圧入する際に主部の外半のひだ部分の後倒圧によりインサート周着基部が前端から上動してコンクリート層内より抜け出すことを防止するようにしたことを特徴とするインサートゴム輪の抜け出し防止構造にある。
【解決手段】 本発明はコンクリートカルバート1の雄端外面または雌端内面に主部を表出するようにしてインサート周着するゴム輪2において、該ゴム輪2のコンクリート層内に喰い込むインサート周着基部を主部とほぼ同じ大きさまたは主部以上の大きさの部厚団塊形とし、該ゴム輪をコンクリートカルバート1間の嵌合間隙内に圧入する際に主部の外半のひだ部分の後倒圧によりインサート周着基部が前端から上動してコンクリート層内より抜け出すことを防止するようにしたことを特徴とするインサートゴム輪の抜け出し防止構造にある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はインサートゴム輪の抜け出し防止構造、詳しくはコンクリートカルバートの雄端の外面または雌端の内面に主部を表出するようにしてインサート周着するゴム輪において、コンクリートカルバート間の嵌合間隙内に圧入する際に主部の外半のひだ部分の後倒圧によりインサート周着基部が上動して抜け出すことを防止するようにした構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、図13(a)に示すようにコンクリートカルバート1の雄端1aの外面に浅溝1dを周設して、ゴム輪2を後から嵌め周着するか、薄いゴム台座をインサート取付けして、該ゴム台座の表面にゴム輪を接着してきた(特開2004−60295号参照)。
【特許文献1】特開2004−60295号参照
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、コンクリートカルバートの接続にあたって雌雄端の嵌合間隙内に圧入する際に、図13(b)に示すようにゴム輪2の外半のひだ部分2eが後倒する後倒圧の反力によってゴム輪2の前端から剥がれ浮いてずれ動き,捻れ,裂断等が生じて水漏れを生ずるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、ゴム輪のコンクリート層内に喰い込むインサート周着基部を外半の主部とほぼ同形の大きさまたは主部より若干大きく部厚団塊形にて形成し、さらに該基部の前後端に周辺のコンクリートと相互に噛合詰めする凹凸部または前後2個の段落底を設け、または一定の間隔を置いて抜け出し防止用のステープルを横断嵌付けして、コンクリートカルバートの接続に際して雌雄端間の嵌合間隙内に該ゴム輪を圧入する際に主部外半のひだ部分の後倒圧によりインサート基部が前端から上動し浮き離れてコンクリート層内より抜け出すことを防止するようにして、かかる課題を解決したのである。
【発明の効果】
【0005】
本発明は以上のようにして、ゴム輪のインサート周着基部を主部とほぼ同形またはそれ以上の大きさの部厚団塊形にて形成したので、コンクリートカルバート間の嵌合間隙内にゴム輪を圧入する際に主部の外半のひだ部分に大きな後倒圧が加わるにかかわらず、インサート周着基部の剥がれ浮きによる抜け出しが確実に防止されるという効果を生ずる。
【0006】
ゴム輪のインサート周着基部の前端または前後端に周辺のコンクリートを噛合詰めする横倒置形のV形切込み溝、前出の突出部、段落底などを設け、または基部に一定の間隔を置いて抜け出し防止用のステープルを横断嵌付けして、或は基部の前側に無端ワイヤーを挿入し、または断続したワイヤーを挿入して該ワイヤーの前面に金属つば板の底端側を前出するようにしたので、インサート周着基部の抜け出し防止をさらに強化することができるという効果を生ずる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、コンクリートカルバートの雄端の外面または雌端の内面に主部を表出するようにしてインサート周着するゴム輪において、該ゴム輪のインサート周着基部を主部と同形またはそれ以上の大きさの部厚団塊形とし、さらに該基部の前後端に周辺のコンクリートと噛合する凹凸部を設け、一定の間隔を置いてステンレスのステープルを嵌付けて、該ゴム輪をコンクリートカルバート間の嵌合間隙内に圧入する際の主部の外半のひだ部分に後倒圧による基部の抜け出しを防止するようにしたのである。
【実施例1】
【0008】
図1はコンクリートカルバート1の成形と同時に該カルバート1の雄端1aの外面に主部2bを表出させてゴム輪2をインサート周着した状態を示している。該インサート周着基部2aは主部2bとほぼ同形または若干大きい部厚団塊形状にして、しかも前後両端の中間に横倒置V形の切込み溝2c,2dを設けて周辺のコンクリートを噛合詰めさせている。従って図2(a)(b)に示すようにコンクリートカルバート1の雌端1bと雄端1a間の嵌合間隙1c内にゴム輪2を圧入介在させるに当って主部2bの外半のひだ部分2eが後倒して基部2aに抜け出し圧が加わるも、該基部2aは主部2bと同程度以上に大きい部厚団塊形状ということと、V形の切込み溝2c,2dによるコンクリートの噛合詰めにて、変形が防止されることにより、その抜け出しは確実に防止されて、図2(b)に示すように所定の圧入状態にて介在し続けて水封止することととなる。
【実施例2】
【0009】
図3,図4は、基部2aに一定の間隔を置いて抜け出し防止用のステンレスステープル3を横断嵌付けしたものである。コンクリートによるステンレスステープル3の強固な担持力と、ステープル3の嵌付けによって基部2aの変形がさらに防止されることにより抜け出し防止力を一層向上することができるものとなる。
【実施例3】
【0010】
図5はインサート周着基部2aの他の形成例を示すもので、(a)は基部2aの前端側にのみ倒置V形の切込み溝2cを設けたもの、(b)は基部2aの前後端側に小さな倒置V形の切込み溝2c,2dを複数列設けた例を示すものである。
【0011】
図6はまた別の形成例を示し、(a)(b)は基部2aの前端側を深く長大にして変形を防止するとともにコンクリートとの間の摩擦を大きくして剥がれ浮きを防止するようにしたものである。
【0012】
図7はさらに別の形成例で、(a)は底部前端に前出の突出部2fを設けて突出部2f上のコンクリートとの間で噛合詰めさせたもの、(b)は基部2aの前後端下に段落底2g,2hを設けた例を示している。
【実施例4】
【0013】
図8(a)乃至(d)は一定の間隔を置いたステンレスステープル3を横断嵌付けしたその他各種形状のゴム輪2の例を示すものである。
【実施例5】
【0014】
図9は、ゴム輪の基部2aの前端内に無端ワイヤー4を貫通させた例を示すもので、ワイヤー4の抑止力によってゴム輪の基部2aの浮き剥がり上動が防止されるものである。無端ワイヤー4はゴム輪2の成形時に一体に内挿するものであるが、図10(a)(b)に示すように、ゴム輪2の上面より有底の切込み溝5を設けておいて、該溝5内に後から無端ワイヤー4を嵌付けるようにしてもよい。
【実施例6】
【0015】
図11は無端ワイヤー4の挿入にかえて、断続したワイヤー4aと該ワイヤー4aの前側に多数枚に分割した金属つば板6を並列縦入れして、主部2bの外半ひだ2eに後倒圧が加わった時にワイヤー4を中心に金属つば板6の底端側を前出させて基部2aを強くコンクリート溝の内面に押付けるようにして抜け出しを防止するようにした例を示すものである。
【実施例7】
【0016】
図12はゴム輪2をコンクリートカルバート1の雌端1bの内面にインサート周着した例を示すもので、その作用は雄端の外面に周着したときと同じである。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明はコンクリート製の円形カルバート,ボックスカルバート,アーチ形カルバートなどの用途に広く利用することができ、ゴム輪のインサート取付けによる製造の効率性を活かしながら、カルバート間の嵌合間隙内に圧入する際のゴム輪の抜け出し,変形を確実に防止して安定した水封止を期待することができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】インサートゴム輪をコンクリートカルバートの雄端の外面にインサート周着した第1実施例を示す部分断面図
【図2】同、(a)(b)はコンクリートカルバート間の嵌合間隙内に圧入する状態を示す断面図
【図3】ゴム輪の基部にステンレスステープルを一定の間隔を置いて横断嵌付けした例を示す断面図
【図4】同、ゴム輪の部分斜視図
【図5】ゴム輪の基部の他の形成例を示す部分断面図
【図6】ゴム輪の基部の他の形成例を示す部分断面図
【図7】はゴム輪の基部の他の形成例を示す部分断面図
【図8】ステンレスステープルを横断嵌付けした他の例を示す部分断面図
【図9】ゴム輪の基部の前端側に無端ワイヤーを挿入して設けた例を示す部分断面図
【図10】(a)(b)は無端ワイヤーを有底の切込み溝内に嵌付けるようにした例を示す部分断面図
【図11】断続したワイヤーと金属つば板をゴム輪の基部内に設けた例で、(b)は圧入の際の金属つば板の作用を示す説明図
【図12】カルバートの雌端の内面にゴム輪をインサート周着した例を示す部分断面図
【図13】従来例図
【符号の説明】
【0019】
1はコンクリートカルバート
1aは雄端
1bは雌端
1cは嵌合間隙
1dは浅溝
2はゴム輪
2aは基部
2c,2dは倒置V形の切込み溝
2eは外半のひだ部分
2fは突出部
2g,2fは段落底
3はステンレスステープル
4は無端ワイヤー
4aは断続したワイヤー
5は切込み溝
6は金属つば板
【技術分野】
【0001】
この発明はインサートゴム輪の抜け出し防止構造、詳しくはコンクリートカルバートの雄端の外面または雌端の内面に主部を表出するようにしてインサート周着するゴム輪において、コンクリートカルバート間の嵌合間隙内に圧入する際に主部の外半のひだ部分の後倒圧によりインサート周着基部が上動して抜け出すことを防止するようにした構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、図13(a)に示すようにコンクリートカルバート1の雄端1aの外面に浅溝1dを周設して、ゴム輪2を後から嵌め周着するか、薄いゴム台座をインサート取付けして、該ゴム台座の表面にゴム輪を接着してきた(特開2004−60295号参照)。
【特許文献1】特開2004−60295号参照
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、コンクリートカルバートの接続にあたって雌雄端の嵌合間隙内に圧入する際に、図13(b)に示すようにゴム輪2の外半のひだ部分2eが後倒する後倒圧の反力によってゴム輪2の前端から剥がれ浮いてずれ動き,捻れ,裂断等が生じて水漏れを生ずるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、ゴム輪のコンクリート層内に喰い込むインサート周着基部を外半の主部とほぼ同形の大きさまたは主部より若干大きく部厚団塊形にて形成し、さらに該基部の前後端に周辺のコンクリートと相互に噛合詰めする凹凸部または前後2個の段落底を設け、または一定の間隔を置いて抜け出し防止用のステープルを横断嵌付けして、コンクリートカルバートの接続に際して雌雄端間の嵌合間隙内に該ゴム輪を圧入する際に主部外半のひだ部分の後倒圧によりインサート基部が前端から上動し浮き離れてコンクリート層内より抜け出すことを防止するようにして、かかる課題を解決したのである。
【発明の効果】
【0005】
本発明は以上のようにして、ゴム輪のインサート周着基部を主部とほぼ同形またはそれ以上の大きさの部厚団塊形にて形成したので、コンクリートカルバート間の嵌合間隙内にゴム輪を圧入する際に主部の外半のひだ部分に大きな後倒圧が加わるにかかわらず、インサート周着基部の剥がれ浮きによる抜け出しが確実に防止されるという効果を生ずる。
【0006】
ゴム輪のインサート周着基部の前端または前後端に周辺のコンクリートを噛合詰めする横倒置形のV形切込み溝、前出の突出部、段落底などを設け、または基部に一定の間隔を置いて抜け出し防止用のステープルを横断嵌付けして、或は基部の前側に無端ワイヤーを挿入し、または断続したワイヤーを挿入して該ワイヤーの前面に金属つば板の底端側を前出するようにしたので、インサート周着基部の抜け出し防止をさらに強化することができるという効果を生ずる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、コンクリートカルバートの雄端の外面または雌端の内面に主部を表出するようにしてインサート周着するゴム輪において、該ゴム輪のインサート周着基部を主部と同形またはそれ以上の大きさの部厚団塊形とし、さらに該基部の前後端に周辺のコンクリートと噛合する凹凸部を設け、一定の間隔を置いてステンレスのステープルを嵌付けて、該ゴム輪をコンクリートカルバート間の嵌合間隙内に圧入する際の主部の外半のひだ部分に後倒圧による基部の抜け出しを防止するようにしたのである。
【実施例1】
【0008】
図1はコンクリートカルバート1の成形と同時に該カルバート1の雄端1aの外面に主部2bを表出させてゴム輪2をインサート周着した状態を示している。該インサート周着基部2aは主部2bとほぼ同形または若干大きい部厚団塊形状にして、しかも前後両端の中間に横倒置V形の切込み溝2c,2dを設けて周辺のコンクリートを噛合詰めさせている。従って図2(a)(b)に示すようにコンクリートカルバート1の雌端1bと雄端1a間の嵌合間隙1c内にゴム輪2を圧入介在させるに当って主部2bの外半のひだ部分2eが後倒して基部2aに抜け出し圧が加わるも、該基部2aは主部2bと同程度以上に大きい部厚団塊形状ということと、V形の切込み溝2c,2dによるコンクリートの噛合詰めにて、変形が防止されることにより、その抜け出しは確実に防止されて、図2(b)に示すように所定の圧入状態にて介在し続けて水封止することととなる。
【実施例2】
【0009】
図3,図4は、基部2aに一定の間隔を置いて抜け出し防止用のステンレスステープル3を横断嵌付けしたものである。コンクリートによるステンレスステープル3の強固な担持力と、ステープル3の嵌付けによって基部2aの変形がさらに防止されることにより抜け出し防止力を一層向上することができるものとなる。
【実施例3】
【0010】
図5はインサート周着基部2aの他の形成例を示すもので、(a)は基部2aの前端側にのみ倒置V形の切込み溝2cを設けたもの、(b)は基部2aの前後端側に小さな倒置V形の切込み溝2c,2dを複数列設けた例を示すものである。
【0011】
図6はまた別の形成例を示し、(a)(b)は基部2aの前端側を深く長大にして変形を防止するとともにコンクリートとの間の摩擦を大きくして剥がれ浮きを防止するようにしたものである。
【0012】
図7はさらに別の形成例で、(a)は底部前端に前出の突出部2fを設けて突出部2f上のコンクリートとの間で噛合詰めさせたもの、(b)は基部2aの前後端下に段落底2g,2hを設けた例を示している。
【実施例4】
【0013】
図8(a)乃至(d)は一定の間隔を置いたステンレスステープル3を横断嵌付けしたその他各種形状のゴム輪2の例を示すものである。
【実施例5】
【0014】
図9は、ゴム輪の基部2aの前端内に無端ワイヤー4を貫通させた例を示すもので、ワイヤー4の抑止力によってゴム輪の基部2aの浮き剥がり上動が防止されるものである。無端ワイヤー4はゴム輪2の成形時に一体に内挿するものであるが、図10(a)(b)に示すように、ゴム輪2の上面より有底の切込み溝5を設けておいて、該溝5内に後から無端ワイヤー4を嵌付けるようにしてもよい。
【実施例6】
【0015】
図11は無端ワイヤー4の挿入にかえて、断続したワイヤー4aと該ワイヤー4aの前側に多数枚に分割した金属つば板6を並列縦入れして、主部2bの外半ひだ2eに後倒圧が加わった時にワイヤー4を中心に金属つば板6の底端側を前出させて基部2aを強くコンクリート溝の内面に押付けるようにして抜け出しを防止するようにした例を示すものである。
【実施例7】
【0016】
図12はゴム輪2をコンクリートカルバート1の雌端1bの内面にインサート周着した例を示すもので、その作用は雄端の外面に周着したときと同じである。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明はコンクリート製の円形カルバート,ボックスカルバート,アーチ形カルバートなどの用途に広く利用することができ、ゴム輪のインサート取付けによる製造の効率性を活かしながら、カルバート間の嵌合間隙内に圧入する際のゴム輪の抜け出し,変形を確実に防止して安定した水封止を期待することができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】インサートゴム輪をコンクリートカルバートの雄端の外面にインサート周着した第1実施例を示す部分断面図
【図2】同、(a)(b)はコンクリートカルバート間の嵌合間隙内に圧入する状態を示す断面図
【図3】ゴム輪の基部にステンレスステープルを一定の間隔を置いて横断嵌付けした例を示す断面図
【図4】同、ゴム輪の部分斜視図
【図5】ゴム輪の基部の他の形成例を示す部分断面図
【図6】ゴム輪の基部の他の形成例を示す部分断面図
【図7】はゴム輪の基部の他の形成例を示す部分断面図
【図8】ステンレスステープルを横断嵌付けした他の例を示す部分断面図
【図9】ゴム輪の基部の前端側に無端ワイヤーを挿入して設けた例を示す部分断面図
【図10】(a)(b)は無端ワイヤーを有底の切込み溝内に嵌付けるようにした例を示す部分断面図
【図11】断続したワイヤーと金属つば板をゴム輪の基部内に設けた例で、(b)は圧入の際の金属つば板の作用を示す説明図
【図12】カルバートの雌端の内面にゴム輪をインサート周着した例を示す部分断面図
【図13】従来例図
【符号の説明】
【0019】
1はコンクリートカルバート
1aは雄端
1bは雌端
1cは嵌合間隙
1dは浅溝
2はゴム輪
2aは基部
2c,2dは倒置V形の切込み溝
2eは外半のひだ部分
2fは突出部
2g,2fは段落底
3はステンレスステープル
4は無端ワイヤー
4aは断続したワイヤー
5は切込み溝
6は金属つば板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリートカルバートの雄端外面または雌端内面に主部を表出するようにしてインサート周着するゴム輪において、該ゴム輪のコンクリート層内に喰い込むインサート周着基部を主部とほぼ同じ大きさまたは主部以上の大きさの部厚団塊形とし、該ゴム輪をコンクリートカルバート間の嵌合間隙内に圧入する際に主部の外半のひだ部分の後倒圧によりインサート周着基部が前端から上動してコンクリート層内より抜け出すことを防止するようにしたことを特徴とするインサートゴム輪の抜け出し防止構造。
【請求項2】
インサート基部の前端または前後端に周辺のコンクリートと相互に噛合詰めする凹凸の噛合部を設けた請求項1に記載のインサートゴム輪の抜け出し防止構造。
【請求項3】
ゴム輪の基部は前端側を後端側より長くしてインサートする請求項1に記載のインサートゴム輪の抜け出し防止構造。
【請求項4】
ゴム輪のインサート周着基部の底面に前後2個にて段落底を設ける請求項1に記載のインサートゴム輪の抜け出し防止構造。
【請求項5】
ゴム輪のインサート周着基部に一定の間隔を置いて抜け出し防止用のステープルを横断嵌付けする請求項1乃至4のいずれかに記載のインサートゴム輪の抜出し防止構造。
【請求項6】
ゴム輪のインサート周着基部内の前部に無端ワイヤーを貫通させるインサートゴム輪の抜け出し防止構造。
【請求項7】
ゴム輪のインサート周着基部の前側に上面より有底の切込み溝を設けて、無端ワイヤーを嵌付け締めする請求項6記載のインサートゴム輪の変形による抜け出し防止構造。
【請求項8】
ゴム輪のインサート周着基部内の前部に断続したワイヤーを挿着し、該ワイヤーの前に多数枚に分割した金属つば板を縦入れ、該金属つば板の底端側を主部の外半ひだの後倒圧により前記の各ワイヤーを中心に前出させて該基部の抜け出しを防止するインサートゴム輪の抜け出し防止構造。
【請求項1】
コンクリートカルバートの雄端外面または雌端内面に主部を表出するようにしてインサート周着するゴム輪において、該ゴム輪のコンクリート層内に喰い込むインサート周着基部を主部とほぼ同じ大きさまたは主部以上の大きさの部厚団塊形とし、該ゴム輪をコンクリートカルバート間の嵌合間隙内に圧入する際に主部の外半のひだ部分の後倒圧によりインサート周着基部が前端から上動してコンクリート層内より抜け出すことを防止するようにしたことを特徴とするインサートゴム輪の抜け出し防止構造。
【請求項2】
インサート基部の前端または前後端に周辺のコンクリートと相互に噛合詰めする凹凸の噛合部を設けた請求項1に記載のインサートゴム輪の抜け出し防止構造。
【請求項3】
ゴム輪の基部は前端側を後端側より長くしてインサートする請求項1に記載のインサートゴム輪の抜け出し防止構造。
【請求項4】
ゴム輪のインサート周着基部の底面に前後2個にて段落底を設ける請求項1に記載のインサートゴム輪の抜け出し防止構造。
【請求項5】
ゴム輪のインサート周着基部に一定の間隔を置いて抜け出し防止用のステープルを横断嵌付けする請求項1乃至4のいずれかに記載のインサートゴム輪の抜出し防止構造。
【請求項6】
ゴム輪のインサート周着基部内の前部に無端ワイヤーを貫通させるインサートゴム輪の抜け出し防止構造。
【請求項7】
ゴム輪のインサート周着基部の前側に上面より有底の切込み溝を設けて、無端ワイヤーを嵌付け締めする請求項6記載のインサートゴム輪の変形による抜け出し防止構造。
【請求項8】
ゴム輪のインサート周着基部内の前部に断続したワイヤーを挿着し、該ワイヤーの前に多数枚に分割した金属つば板を縦入れ、該金属つば板の底端側を主部の外半ひだの後倒圧により前記の各ワイヤーを中心に前出させて該基部の抜け出しを防止するインサートゴム輪の抜け出し防止構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−22553(P2006−22553A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−201440(P2004−201440)
【出願日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(000229128)日本ゼニスパイプ株式会社 (31)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(000229128)日本ゼニスパイプ株式会社 (31)
【Fターム(参考)】
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