説明

インターネットマルチ個別指導システム

【課題】従来の、端末パソコンとインターネットを利用しての個別指導システムは、1:1又は、1:2の指導方法で、授業料が高額となった。
【解決手段】教師3人:生徒9人のグループを最小指導体制の1ブロックとし、複数ブロックを編成する。従来個別指導中生徒自身が独習している間の時間を利用して、ブロック内の生徒がそれぞれ自己の希望順位で、それぞれの3人の教師より教えてもらえるようにし、格安で濃密でしかも的確な指導ができるように構成したインターネット個別指導システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルコンピュータ(以下パソコンと称す)等のインターネット端末を、テレビ電話機のように音声通信と画像通信の両方を可能としたインターネットマルチ通話システムを利用したインターネット家庭学習支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】 特開2003−8778
従来は、パソコンを通してインターネット接続されている呼出側と相手側の双方の通話者が、同一の画面を見ながら電話することは勿論、自己の端末パソコン画面を見ながら相手側の端末パソコンを遠隔操作しながら音声通話を行うことが出来、通話者間での意思疎通が容易で、しかも通常のパソコン端末を利用して安価に構築したインターネットマルチ通話システムを利用した英会話教室や個別学習指導教室などがあった。しかし、このシステムは会話などが中心で、教師対生徒が、常時1:1か1:2で学習指導が行われており、授業料等の料金はどうしても高額となった。
又、直接生徒宅に訪問しての家庭教師は、訪問までの教師の交通費や訪問家庭までの往復の時間など色々とロスタイムや経費がかかり、どうしても授業料等の料金が高くなった。又、訪問した教師と合う合わない問題も生じる事もあり、教師を即変えることも出来ないし、又、1人の教師では全教科教えられない問題、事柄も出てきた。時には、教師と生徒の間の男女問題も出る場合もあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は以上従来の勉学指導の欠点を鑑み、特にパソコンとインターネットを利用しての従来の個別指導システムの課題である
1、教師1人に生徒1人と言う1:1の指導により教師の持ち時間が1人の生徒に専有されてしまうことにより、どうしても時間あたりの授業料が高額となった。
2、生徒が高学年であれば有るほど1人の教師では、生徒が要望する教科全てを教える事には無理が生じる場合があった。
3、教師も生徒も人間であり、教師と生徒が合わない場合や、生徒のレベルが上がって担当教師では対応出来なくなった場合などの時に教師変更が即に出来なかった。
4、従来の学習指導システムは、教師、生徒双方にそれぞれカメラが一台だけだっだので、顔なら顔だけ一ヶ所しか写せないので不便であった。
5、生徒の意見が教師の教育担当者にすぐに伝達できるようになっていないので生徒や保護者の意見が日頃の教育指導に反映しずらかった。
6、教育は担当教師にまかされる状態になっており、教師を常時監督していないので、教師が適当に気を抜いて教育指導をしている場合など発見が遅かった。
以上6点の課題を解決して、教師側と生徒側の双方が遠隔地に居ながらパソコンやインターネットを利用して、ロスタイムやさまざまな危険をなくし、安価でかつ濃密な個別指導ができるインターネットマルチ個別指導システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明インターネットマルチ個別指導システムは、まず従来の家庭を訪問しての個別指導の欠点である、教師の指導先家庭への訪問の為の往復の交通費や時間を削除する為にインターネットを利用する。すでに現在、教師側と生徒側に通話端末としてパソコンを所有させ、両パソコンのIPアドレスのコントロールと両パソコン間の音声と画像による通話を仲介する通話仲介管理サーバーを備え、両パソコンにはそれぞれ自己の音声データと顔をカメラで撮った映像やデータベース上の画像や動画データを接続相手側にインターネットを介して送信する送信機能と、相手側の音声データ及び画像や動画データをインターネットを介して受信し、相手側音声データを自己の音声発生機で発声させると共に、相手側送信画像・動画データを自己のパソコンで表示させる機能を有する通話ソフトはすでに出来ており、それぞれパソコンにインストールされ現在使用されている。現存のソフトは1:1の通話用、1:多数のセミナー用、多数同時の会議用とあったが、複数人数:複数人数で、通話時は1:1だけで通話し、互いに自己の画像を送受信出来、他の複数人とは関係なくなるシステム、及びソフトはなかった。
本発明インターネットマルチ個別指導システムは、今までの家庭を訪問しての個別指導やインターネットを利用しての個別指導などの利点、欠点を深く吟味し、まず図1のシステムの詳細構成を示す図に示す如く、複数の教師側と複数の生徒側に通話端末としてパソコンをそれぞれ所有させ、十数人分のパソコンのグループを1ブロックとし、複数個のブロックを編成する。そのブロックとインターネットを介して接続されるセンター装置内には、グローバルセグメントとして、WWWサーバーとメールサーバーを設置し、プライベートセグメントとしては、データベースと通話仲介管理サーバーを設置し、それぞれ接続されている。そしてそのセンター装置を管理する管理端末の管理パソコンをセンター装置に接続して本発明インターネットマルチ個別指導システムのハード部門を構成する。センター装置内のデータベースには、生徒側パソコンインストール用教導ソフトや教師側パソコンインストール用教導ソフトなどと、各種手段ごとに生徒リスト・教師リストや文字・図形などのパターン画像や資料図形、資料動画などのデータが記憶されている。センター装置内の通話仲介管理サーバーには、教師側と生徒側両パソコンのIPアドレスのコントロールと、両パソコン間の音声と画像・動画による通話を仲介し接続させる通話ソフトを内在している。教師側パソコンと生徒側パソコンにインストールされる教導ソフトは、それぞれの自己の音声データとペーパー上の文字類をカメラで撮った映像を動画データとして接続相手側にインターネットを介して送信する送信機能と、相手側の音声データ及び画像・動画データをインターネットを介して受信し、相手側音声データを自己の音声発生機で発声させると共に相手側送信画像・動画データを自己のパソコンで画像・動画表示させる機能を有するソフトとなっている。
従来英会話などの指導は、1:1や1:2と言う形式の個別指導がほとんどで、教導中は教師側にはほとんど空き時間が無いのであるが、数学などの教科を個別指導する場合、生徒側が実際問題を解いている間は、教師が途中で口を出さない方が教育効果が上がるので、教師側はその間は待ち時間帯となり空き時間帯となるのである。この待ち時間帯で他の生徒を教えることにすると、実験経験上平均3人の生徒まで時間的には楽に個別指導が出来るのである。しかし、教師1人対生徒3人と固定してしまうと2人以上の生徒から同時に質問される場合も当然ありうる事で、個別指導に弊害が生じる。この弊害を無くする為に本発明インターネットマルチ個別指導システムは、複数の教師側パソコン:複数の生徒側パソコンの十数台が最小指導体制の1ブロックを構成し、複数個のブロックで編成されたシステムとなっており、それぞれのブロック内の教師側パソコンと生徒側パソコンとで通話と画像の送受信が出来るまでの状態に、通話仲介管理サーバーがコントロールをするシステムである。ある1ブロック内の生徒側(クライアント)のパソコンからの生徒登録番号とID番号とブロック番号と教導申し込み信号をインターネットを介して通話仲介管理サーバーに入力されるステップ。通話仲介管理サーバーが教導申し込み者の登録番号とブロック番号に基づいて、データベース上の生徒リスト記憶手段に記憶されている希望教師順位を取得するステップ。通話仲介管理サーバーが取得した生徒の教師希望順位に従って、希望教師登録番号のパソコンが他の生徒の登録番号のパソコンと接続中かどうかを調べ、複数の中から待機中の教師登録番号のパソコンと希望順位に従って接続し、通話及び映像・画像・動画を互いに送受信出来る状態にするステップ。1ブロック内の教師登録番号のパソコンが全て接続中の場合は、教導申し込み生徒側パソコンに、データベース上の表示文字・図形記憶手段から図4の「只今教師全て教導中しばらくお待ち下さい。」などの教導中お知らせ文字信号を引き出し、インターネットを介して教導申し込み者生徒側パソコンに送信するステップ。教導申し込み生徒側パソコンからのインターネットを介して、通話仲介管理サーバーに入力された信号が固定教師指名の信号の場合は、通話仲介管理サーバーがその指定教師登録番号のパソコンが接続中かどうか調べ、待機中なら即インターネットを介して接続し、接続教導中なら空き次第接続する状態を保ちつつ、申し込み生徒側のパソコンに、データベース上の表示文字・図形記憶手段から図5の「只今指定教師教導中しばらくお待ち下さい。」などのお知らせ文字信号を引き出し、インターネットを介して生徒側パソコンに送信し、そのまま留保するステップ。そして指定教師パソコンラインが空き次第教導申し込み者の生徒側パソコンと指定教師側パソコンとをインターネットを介して接続し、教導申し込み者のパソコンの装備品である撮影用カメラからの生徒の顔などの映像を、インターネットを介して通話仲介管理サーバーが指定教師側のパソコン画面上に表示させ、通話及び映像・画像・動画を互いに送受信できる状態にするステップ。より本発明インターネットマルチ個別指導システムの一部は成り立っており、教師は自己のパソコン画面上に表れた生徒の顔の映像より、どの生徒から今教導申し込みがあったかを知り、そこから教師側からのパソコン操作で会話及び教導が始まる。この様な手段を施すことにより、前記課題の1、2、3、である授業料の高額、要望教科の全対応、敏速の教師変更の解決手段となる。
さて英会話などの会話系の個別指導なら、話している人の顔と音声、又は画面上に表示したイラストや文と音声で十分だったので、お互い顔を写すカメラとマイクと音声発生機の1セットずつあれば良かったのであるが、数学などの考え方や解き方を教えなければならない教科は、ペーパーに書きながら、又、生徒の書いたものを修正しながら教えなければならないので、本発明インターネットマルチ個別指導システムは、お互い手元のペーパーを常時撮っているカメラが1台、お互いの顔を撮っているカメラが1台で、教師側と生徒側それぞれにパソコン装備品として2台ずつのカメラと、1台ずつのマイクと音声発生機を設ける。インターネットを介して接続されている教師側と生徒側のパソコン画面上の画像は、教導中は教師側に画像切り替え設定権があるようにプログラミングされた教師側パソコンインストール用教導ソフトとなっているのである。教師が教えている時は、教師側と生徒側のパソコン画面の画像を、教師の顔、教師の手元のペーパー類、生徒の顔、生徒の手元のペーパー類とデータベースに保存のデータ類の5種類の映像・画像及び動画を教師側パソコン操作により瞬時に自由に選定して、両者のパソコン画面上に同時に表示して教えることが出来ようになっている。つまり、教師側のパソコンのキーボード又は、マウスから5場所からの映像・画像・動画を選定して両パソコン画面上に表示するようプログラミングされたソフトが、教師側パソコンインストール用教導ソフトとなっているのである。
本発明インターネットマルチ通話個別指導システムの、教師側パソコン使用の教導ソフトは、教師側パソコンのキーボード又は、マウスからの五種類の入力信号を、教師側パソコンが受けるステップ。パソコンがその信号の種類を判断して、その信号が教師側パソコン装備品のカメラ指定であったら、装備品の2台のカメラ内のその指定カメラと教師側パソコンとを接続し、そのカメラからの教師の顔の映像又は手元の映像データを、教師側パソコンの画面上に画像として表示すると共に、インターネットを介して生徒側パソコンに送信し、パソコン画面上に画像として表示させるステップ。その信号が生徒側パソコン装備品のカメラ指定だったら、装備品カメラ2台の内、その指定カメラと生徒側パソコンとを接続すると共にインターネットを介して教師側パソコンと接続し、そのカメラからの生徒の顔の映像又は手元の映像データを生徒側パソコン画面上に画像として表示すると共に、インターネットを介して教師側パソコンに送信し、パソコン画面上に画像して表示させるステップ。その信号がデータベース上の表示文字・図形記憶手段のデータ指定ならば、インターネットを介してセンター装置内のデータベース上の記憶データ一覧表表示ステップに接続され、教師側パソコンの画面上に記憶データ一覧表がインターネットを介して送信表示されるステップ。教師側パソコンからその画面上のデータ一覧表から希望データをクリックして、データベース上の記録データ手段から希望データを引き出し、インターネットを介して、教師側パソコンと生徒側パソコンに送信して、両パソコンの画面上に画像として表示させるステップ。よりこの部分は構成されている。
この様にプログラミングされているので、教師は自己のパソコン操作一つで瞬時に、生徒の顔の表情を見たり、ペーパー上で指し示しながら音声で教えることが出来、あたかも生徒の脇で直接教えているように、生徒の顔の表情を観察しながら問題などを指し示しながら教えることが出来るので、課題4もこれで解決するのである。
1つの問題なりを教え終わった場合、後は生徒が1人で類題をやって見たり、考えたりする時間帯になるので、教師側はその生徒側のパソコンとの接続を、キーボード又はマウスで切って次の生徒側のパソコンからのアクセス信号を待って待機する。次の生徒側のパソコンからのアクセス信号があれば、次の生徒側パソコンと教師側パソコンとを、通話仲介管理サーバーがインターネットを介して接続し、次の生徒と教師の問答が開始され、教導が始まる。生徒側のパソコンからのアクセス信号がなければ教師はそのまま待機している。
課題5,6の解決手段として本発明インターネットマルチ個別指導システムは、授業が終了した後、教師側のパソコンからの授業終了信号を受けて、通話仲介管理サーバーが、データベース上の表示文字・図形記憶手段から、メールサーバーにより、感想・要望書込み欄を生徒側パソコンにインターネットを介して送信する。その欄には「今日の授業終わっての感想及び要望事項をお書き下さい。」と言うメッセイージとインターネットメール欄が表示され、送信アドレス欄には、地区本部のセンター装置に接続されていて、教師を担当教育する側の管理パソコンのアドレスが付記されている。メールの用件名の欄には「感想及び要望事項」と付記されている。生徒側はメールの書き込み欄に、自分の入会登録時もらった登録番号とブロック番号と日付と氏名を書き、当日の自分の感想や要望を書き込み、欄上に設定してある送信ボタンをクリックしてインターネットを介して地区本部センター装置に接続の管理パソコンに電子メールで送信する。地区本部の教師教育担当者は、その電子メールにて常時教師を監督でき、教師の再教育の必要性やブロックの移動などのコントロールが自由自在に出来るのである。
【発明の効果】
【0005】
本発明インターネットマルチ個別指導システムは、上記の様な手段を施すことにより、教師側パソコンのキー操作やマウス操作だけで5場所の映像・画像・動画を、生徒側と教師側の両パソコン画面上に瞬時に切り替え表示できるので、課題4の両者の顔なら顔だけの映像しか表示できないという問題も解決出来ると共に、生徒の顔の表情を見たり、ペーパー上で指し示しながら音声で教えることが出来たり、データや表・グラフなどを示しながら音声で教えることが出来、あたかも生徒の脇で生徒の顔の表情を観察しながら、沢山の資料を持参して直接教えているように、問題などを教えることが出来るので教育効率を抜群に高めることが出来る。
そして最小指導体制の1ブロックのメンバーを、教師3人対生徒9人とすることにより、教師1人対生徒1人の指導より授業料を安くすることが出来、課題1の解決になる。又、それぞれ違った得意教科を持った3人の教師を1ブロック内の教師としておけば1人で複数教科教えられないという課題2の問題も解決することができる。
又、教師と生徒が合わない場合の課題3の問題も、教師が3人いてしかも生徒それぞれが好みの教師を固定指定することも出来るので、この問題も解決するのである。
又、本発明のように個別教育システムに、担当教師の教育担当者に感想・要望事項を直送するメール機能を付加することにより、生徒の意見や保護者の意見が即教師の教育担当者に伝達することができ、教師監督が常時でき、課題5、6が解決でき、今まで閉鎖隠密的であった個別学習指導が、開放的で的確でしかも格安な個別学習指導ができるようになるのである。又、このシステムは数学などの学習指導だけではなく、各種資格試験勉強などの支援にも応用出来るものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明インターネットマルチ個別指導システムは、インターネットを利用し、遠隔地にいる生徒を脇に居るかの様に個別指導するシステムで、複数人数の教師側パソコン:複数人数の生徒側パソコンを最小指導体制の1ブロックとし、複数個のブロックを編成する。それらのブロックとインターネットを介して接続されるセンター装置内には、グローバルセグメントとしては、WWWサーバーとメールサーバーを設置し、プライベートセグメントとしては、データベースと通話仲介管理サーバーを設置し、それぞれ接続しておく。そしてそのセンター装置を管理する管理端末の管理パソコンをセンター装置に接続して、本発明インターネットマルチ個別指導システムのハード部門が構成されている。センター装置内のデータベースには、生徒側パソコンインストール用教導ソフトや教師側パソコンインストール用教導ソフトや、各種手段ごとに生徒リスト・教師リストや文字・図形などのパターン画像や資料図形、資料動画などのデータが記憶されている。センター装置内の通話仲介管理サーバーには、教師側と生徒側両パソコンのIPアドレスのコントロールと両パソコン間の音声と画像による通話を仲介し接続させる通話ソフトを内在している。教師側パソコンと生徒側パソコンにインストールされる教導ソフトは、それぞれの自己の音声データと、ペーパー上の文字類をカメラで撮った映像を動画データとして、接続相手側にインターネットを介して送信する送信機能と、相手側の音声データ及び画像・動画データをインターネットを介して受信し、相手側音声データを自己の音声発生機で発声させると共に、相手側送信画像・動画データを自己のパソコンで画像・動画表示させる機能を有するソフトとなっている。実験体験上一番よい1ブロック内の人数の組み合わせは、教師3人と生徒9人を最小単位の1ブロックの指導体制とする組み合わせである。ブロック内の生徒それぞれは、ブロック内の教師それぞれに質問したり、教えを受けたりすることが出来るシステムなのである。
教導開始までの順序は、まず、教師志望者は自己のパソコンでインターネットマルチ個別指導システムの会のホームページを開き、教師登録申し込み欄に所定の事項を書込み、教師登録申し込みをインターネットとセンター装置を介して管理パソコンに送信する。管理パソコンからメールにて教師登録番号とID番号を教師側パソコンに送信すると共に、データベースの教師リスト手段に登録する。教師側パソコンより教師登録番号とID番号で、インターネットと通話仲介管理サーバーを介して、データベースより教師教導ソフトを自己のパソコンにインストールする。
個別教導希望者の生徒は自己のパソコンでインターネットマルチ個別指導システムの会のホームページを開き、ホームページの入会申し込み欄に所定の事項を書込み、インターネットを介して管理パソコンに送信し、入会申し込みをする。管理パソコン側はそれらの複数の生徒の申し込みと、既に登録済みである複数の教師と調整して、生徒9人と教師3人のグループを最小指導体制の1ブロックし、複数ブロックを作成し、それぞれの生徒側パソコンに、ブロック番号も含めた登録番号とID番号を電子メールで送信して知らせる。その後教師側パソコンにも担当ブロック番号と担当生徒氏名を電子メールにて送信する。
生徒は会のホームページを開き、教導申し込み欄のページに自己登録番号とID番号とブロック番号を入れて教導を申し込むと、教導に必要な教導ソフトをインストールするよう指示する画像が、通話仲介管理サーバーから生徒側パソコンにインターネットを介して送信され、「教導ソフトをインストールする」ボタンをクリックすると、通話仲介管理サーバーを通してデータベースから教導ソフトがインターネットを介して送信され、生徒側のパソコンにインストールされる。インストール終了後、通話仲介管理サーバーが、データベース上の表示文字・図形記憶手段から生徒側パソコンに、図3に示す担当教師氏名入りの希望教師順位を書くスペースのある教導申し込み欄の画像を送信表示させる。生徒側はその画面上に登録番号とブロック番号と希望教師順位を書き込み、教導申し込みボタンをクリックすることにより、通話仲介管理サーバーにインターネットを介してアクセスする事になる。通話仲介管理サーバーは、教導申し込み信号を受けると、教導申し込み者の登録番号に基づいて、データベース上の生徒リスト記憶手段に希望教師順位を記憶すると共に、生徒の教師希望順位に従って、希望教師登録番号のパソコンが他の生徒の登録番号のパソコンと接続中が待機中かを調べ、複数の中から待機中の教師登録番号のパソコンとを希望順位に従って接続し、通話及び映像・画像・動画を互いに送受信出来る状態にする。1ブロック内の教師登録番号のパソコンが全て接続中の場合は、教導申し込み生徒側のパソコンに、データベース上の表示文字・図形記憶手段から図4の「只今教師全て教導中しばらくお待ち下さい。」などの教導中お知らせ文字信号を引き出し、インターネットを介して教導申し込み者生徒パソコンに送信する。教導申し込み生徒側のパソコンからのインターネットを介して、通話仲介管理サーバーに入力された信号が固定教師指名の信号の場合は、データベースの生徒リストに固定教師氏名を記憶させると共に、通話仲介管理サーバーがその固定指名教師登録番号のパソコンが接続中か待機中かを調べ、待機中なら即インターネットを介して接続し、接続教導中なら空き次第接続する状態を保ちつつ、申し込み生徒側のパソコンに、データベース上の表示文字・図形記憶手段から図5の「只今指定教師教導中しばらくお待ち下さい。」などのお知らせ文字信号を引き出し、インターネットを介して生徒側パソコンに送信し、そのまま留保する。そして指定教師側パソコンラインが空き次第、教導申し込み者の生徒側パソコンと指定教師側パソコンとをインターネットを介して接続し、教導申し込み者のパソコンの装備品である撮影用カメラがらの生徒の顔などの映像を、インターネットを介して通話仲介管理サーバーが指定教師側のパソコン画面上に表示させ、通話及び映像・画像・動画を互いに送受信できる状態にする。この様にすることにより教師は自己のパソコン画面上に表れた生徒の顔の映像で、どの生徒から今教導申し込みがあったかを知り、そこから教師側からのパソコン操作で会話及び教導が始まる。
二回目からは、教導ソフトがそれぞれ自己のパソコンにインストールされているので、会のホームページを開き、自己の希望教師順位と登録番号とID番号とブロック番号を入れて通話仲介サーバーにアクセスするだけで、通話仲介管理サーバーより質問ボタン付き授業開始用パターン画像が、データベースよりインターネットを介して送信表示され、授業がすぐに出来る状態になる。誰がどの教師というのは、生徒それぞれが自己のパソコンで指定した教師希望順位に従う。この教師希望順位は毎回授業を始める前に設定登録することが出来る。生徒が自己のパソコン画面上で質問のボタンをクリックすると、自分の希望登録した順位でその時空いている教師側パソコンにインターネットを介して接続される。待ち時間が長くても自分のお気に入りの教師を固定指定したい場合は、図3に示す教導申し込み欄に書込み、インターネットと通話仲介管理サーバーを介してデータベースの生徒リストに登録しておくと、常に自分のお気に入りの教師側パソコンに通話仲介管理サーバーが、インターネットを介して接続してくれる。指定の教師のパソコンがその時接続中の場合は、その生徒は待機しなければならない。指定教師側パソコンが空き次第接続され、教導が始まる。以上の事を繰り返すことにより、教師複数人:生徒複数人グループで教師1人:生徒1人の個別指導が出来るのである。このようにすることにより、数学などの生徒自身が考えたり計算したり書き出したりしなければならない教科の個別指導の場合、教師が実際教えている時間が授業時間の全体の1〜3割だと言うのを考え合わせると、教師3人と生徒9人を1ブロックする組み合わせにする事により、ブロック内の9人の生徒それぞれは、ブロック内の3人の教師それぞれに質問したり、教えを受けたりすることが出来、9人全員の生徒が、自分の好みを言わなければほとんど待ち時間なくいつでも質問をしたり教えを受けたりすることが出来るシステムある。又、本発明インターネットマルチ個別指導システムは、生徒側・教師側パソコン装備品としてそれぞれ2台のカメラを設置し、1台を顔撮影用、もう1台を手元撮影用として、計4場所とデータベースとで、5場所からの映像・画像・動画を教導中の生徒側・教師側両パソコンの画面上に画像表示することが、教師側のパソコン操作で自由に瞬時に出来ることにより、生徒の顔の表情を見たり、ペーパー上で指し示しながら音声で教えることが出来たり、グラフや動画を見せながら教導できるので、沢山の資料・機材を持参して、あたかも生徒の脇で直接教えているように、生徒の顔の表情を観察しながら問題などを教えることが出来るシステムなのである。
【産業上の利用可能性】
【0007】
上記のように本発明インターネットマルチ個別指導システムは、従来の個別指導の無駄な移動時間や無駄な待ち時間を極力省いた学習指導システムであり、授業の質を落とさず、しかも生徒側には従来より格安授業料金でかつ教師側には従来より割増の報酬料金を設定することが出来るので、全体として教育時間が増え、教育レベルが向上し、産業上多いに寄与するものと思う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明インターネットマルチ個別指導システムの詳細構成を示す図である。
【図2】本発明インターネットマルチ個別指導システムの教導順序を示すシーケンスチャートである。
【図3】生徒側パソコンに送信する教導申し込み欄である。
【図4】生徒側パソコンに送信する画像である。
【図5】生徒側パソコンに送信する画像である。
【図6】本発明インターネットマルチ個別指導システムのパソコン周辺装備品の図である。
【符号の説明】
1 生徒側パソコン
2 教師側パソコン
3 インターネット
4 センター装置
5 メールサーバー
6 WWWサーバー
7 データベース
8 通話仲介管理サーバー
9 管理パソコン
10 パソコン
11 顔撮影用カメラ
12 手元撮影用カメラ
13 音声発生機
14 マイク
15 スタンド
16 マウス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末のパソコンとサーバーとインターネットを利用し、通話と画像・動画を相互に送受信することが出来る通話ソフトにおいて、複数人の教師側のパソコン:複数人の生徒側(クライアント)のパソコンで1ブロックを構成し、複数ブロックを編成する。ある1ブロック内の生徒側パソコンからの生徒登録番号とブロック番号と教導申し込み信号をインターネットを介してサーバーに入力されるステップ。サーバーが教導申し込み者の登録番号とブロック番号に基づいて、データベース上の生徒リスト記憶手段に記憶されている希望教師順位を取得するステップ。サーバーが取得した教師希望順位に従って、希望教師登録番号のパソコンが他の生徒側登録番号のパソコンと接続中か待機中かを調べ、複数の中から待機中の教師登録番号のパソコンと希望順位に従って接続し、通話及び映像・画像・動画を互いに送受信出来る状態にするステップ。1ブロック内の教師登録番号のパソコンが全て接続中の場合は、教導申し込み生徒側パソコンに、データベース上の表示文字・図形記憶手段から「只今教師全て教導中しばらくお待ち下さい。」などの教導中お知らせ文字信号を引き出し、サーバーがインターネットを介して教導申し込み生徒側パソコンに送信するステップ。生徒側パソコンからのインターネットを介してサーバーに入力された信号が固定教師指名の信号の場合は、サーバーがその指定教師登録番号のパソコンが接続中か待機中かを調べ、待機中なら即接続し、接続教導中なら空き次第接続する状態を保ちつつ、申し込み生徒側パソコンに、サーバーが、データベース上の表示文字・図形記憶手段から「只今指定教師教導中しばらくお待ち下さい。」などのお知らせ文字信号を引き出し、インターネットを介して送信し、そのまま留保するステップ。そして指定教師パソコンラインが空き次第接続し、教導申し込み者の生徒側撮影用カメラからの、生徒の顔などの映像を、インターネットを介してサーバーが指定教師のパソコン画面上に表示させ、通話及び映像・画像・動画を互いに送受信できる状態にするステップ。より成り立つ個別指導方法のインターネットマルチ個別指導システム。
【請求項2】
生徒側(クライアント)パソコン及び教師側パソコンの周辺装備品としてそれぞれ2台のカメラを設置し、そこからの4場所の映像とデータベース上の表示文字・図形記憶手段からの画像・動画、合わせて5場所の映像・画像・動画を、教師側パソコンからの5種類の信号を受けて、それぞれ指定の映像・画像・動画を接続中の両パソコン画面上に表示するステップがあるソフトを含んだ請求項1のインターネットマルチ個別指導システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−228258(P2008−228258A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−101110(P2007−101110)
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【出願人】(599075494)
【Fターム(参考)】