説明

インターロイキン−4受容体を結合する抗体

本発明は、IL−4受容体に結合する抗体、それらの抗体のフラグメント、変異体および誘導体、それらの抗体、フラグメント、変異体および誘導体をコードする核酸、それらの抗体、フラグメント、変異体、誘導体および核酸を調製および使用する方法に関する。インターロイキン−4により誘発される病的状態を処置する方法は、IL−4受容体結合性抗体、またはIL−4受容体結合性抗体のIL−4受容体結合性フラグメント、変異体もしくは誘導体を、そのような状態を伴う患者に投与することを伴う。本発明により提供される具体的な抗体には、ヒトモノクローナル抗体が含まれる。特定の本発明抗体は、IL−4誘発性の生物活性およびIL−13誘発性の生物活性を両方とも阻害する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記のいずれかを含む単離された抗体:
a)下記よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むL鎖可変ドメイン:
i) SEQ ID NO:4、6、8、10、12および14よりなる群から選択される配列と少なくとも80%同一である配列、
ii) SEQ ID NO:4、6、8、10、12および14よりなる群から選択される配列の少なくとも15個の連続したアミノ酸の配列、
iii) SEQ ID NO:3、5、7、9、11および13よりなる群から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列によりコードされる配列、ならびに
iv) 中等度にストリンジェントな条件下でSEQ ID NO:3、5、7、9、11および13よりなる群から選択されるヌクレオチド配列の相補体にハイブリダイズするヌクレオチド配列によりコードされる配列、
あるいは
b)下記よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むH鎖可変ドメイン:
i) SEQ ID NO:16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60および62よりなる群から選択される配列と少なくとも80%同一である配列、
ii) SEQ ID NO:16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60および62よりなる群から選択される配列の少なくとも15個の連続したアミノ酸の配列、
iii) SEQ ID NO:15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59および61よりなる群から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列によりコードされる配列、ならびに
iv) 中等度にストリンジェントな条件下でSEQ ID NO:15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59および61よりなる群から選択されるヌクレオチド配列の相補体にハイブリダイズするヌクレオチド配列によりコードされる配列、
あるいは
c)前記a)のL鎖可変ドメインおよび前記b)のH鎖可変ドメイン、
ただし該抗体は、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:63、SEQ ID NO:65、SEQ ID NO:67またはSEQ ID NO:69のL鎖可変ドメインアミノ酸配列と、SEQ ID NO:16、SEQ ID NO:64、SEQ ID NO:66またはSEQ ID NO:68のH鎖可変ドメインアミノ酸配列の両方を含むことはなく、
該抗体はヒトIL−4受容体に結合する。
【請求項2】
a)下記よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むL鎖可変ドメイン:
i) SEQ ID NO:4、6、8、10、12および14よりなる群から選択される配列と少なくとも85%同一である配列、
ii) SEQ ID NO:4、6、8、10、12および14よりなる群から選択される配列の少なくとも25個の連続したアミノ酸の配列、
iii) SEQ ID NO:3、5、7、9、11および13よりなる群から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列によりコードされる配列、ならびに
iv) ストリンジェントな条件下でSEQ ID NO:3、5、7、9、11および13よりなる群から選択されるヌクレオチド配列の相補体にハイブリダイズするヌクレオチド配列によりコードされる配列、
あるいは
b)下記よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むH鎖可変ドメイン:
i) SEQ ID NO:16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60および62よりなる群から選択される配列と少なくとも85%同一である配列、
ii) SEQ ID NO:16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60および62よりなる群から選択される配列の少なくとも25個の連続したアミノ酸の配列、
iii) SEQ ID NO:15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59および61よりなる群から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列によりコードされる配列、ならびに
iv) ストリンジェントな条件下でSEQ ID NO:15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59および61よりなる群から選択されるヌクレオチド配列の相補体にハイブリダイズするヌクレオチド配列によりコードされる配列、
あるいは
c)前記a)のL鎖可変ドメインおよび前記b)のH鎖可変ドメイン
のいずれかを含む、請求項1の抗体。
【請求項3】
a)下記よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むL鎖可変ドメイン:
i) SEQ ID NO:4、6、8、10、12および14よりなる群から選択される配列と少なくとも90%同一である配列、
ii) SEQ ID NO:4、6、8、10、12および14よりなる群から選択される配列の少なくとも35個の連続したアミノ酸の配列、ならびに
iii) SEQ ID NO:3、5、7、9、11および13よりなる群から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列によりコードされる配列、
あるいは
b)下記よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むH鎖可変ドメイン:
i) SEQ ID NO:16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60および62よりなる群から選択される配列と少なくとも90%同一である配列、
ii) SEQ ID NO:16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60および62よりなる群から選択される配列の少なくとも35個の連続したアミノ酸の配列、ならびに
iii) SEQ ID NO:15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59および61よりなる群から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列によりコードされる配列、
あるいは
c)前記a)のL鎖可変ドメインおよび前記b)のH鎖可変ドメイン
のいずれかを含む、請求項2の抗体。
【請求項4】
a)下記よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むL鎖可変ドメイン:
i) SEQ ID NO:4、6、8、10、12および14よりなる群から選択される配列と少なくとも95%同一である配列、
ii) SEQ ID NO:4、6、8、10、12および14よりなる群から選択される配列の少なくとも50個の連続したアミノ酸の配列、ならびに
iii) SEQ ID NO:3、5、7、9、11および13よりなる群から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列によりコードされる配列、
あるいは
b)下記よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むH鎖可変ドメイン:
i) SEQ ID NO:16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60および62よりなる群から選択される配列と少なくとも95%同一である配列、
ii) SEQ ID NO:16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60および62よりなる群から選択される配列の少なくとも50個の連続したアミノ酸の配列、ならびに
iii) SEQ ID NO:15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59および61よりなる群から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列によりコードされる配列、
あるいは
c)前記a)のL鎖可変ドメインおよび前記b)のH鎖可変ドメイン
のいずれかを含む、請求項3の抗体。
【請求項5】
a)下記よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むL鎖可変ドメイン:
i) SEQ ID NO:4、6、8、10、12および14よりなる群から選択される配列と少なくとも97%同一である配列、
ii) SEQ ID NO:4、6、8、10、12および14よりなる群から選択される配列の少なくとも70個の連続したアミノ酸の配列、ならびに
iii) SEQ ID NO:3、5、7、9、11および13よりなる群から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも97%同一であるヌクレオチド配列によりコードされる配列、
あるいは
b)下記よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むH鎖可変ドメイン:
i) SEQ ID NO:16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60および62よりなる群から選択される配列と少なくとも97%同一である配列、
ii) SEQ ID NO:16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60および62よりなる群から選択される配列の少なくとも70個の連続したアミノ酸の配列、ならびに
iii) SEQ ID NO:15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59および61よりなる群から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも97%同一であるヌクレオチド配列によりコードされる配列、
あるいは
c)前記a)のL鎖可変ドメインおよび前記b)のH鎖可変ドメイン
のいずれかを含む、請求項4の抗体。
【請求項6】
a)下記よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むL鎖可変ドメイン:
i) SEQ ID NO:4、6、8、10、12および14よりなる群から選択される配列と少なくとも99%同一である配列、
ii) SEQ ID NO:4、6、8、10、12および14よりなる群から選択される配列の少なくとも90個の連続したアミノ酸の配列、ならびに
iii) SEQ ID NO:3、5、7、9、11および13よりなる群から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも99%同一であるヌクレオチド配列によりコードされる配列、
あるいは
b)下記よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むH鎖可変ドメイン:
i) SEQ ID NO:16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60および62よりなる群から選択される配列と少なくとも99%同一である配列、
ii) SEQ ID NO:16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60および62よりなる群から選択される配列の少なくとも90個の連続したアミノ酸の配列、ならびに
iii) SEQ ID NO:15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59および61よりなる群から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも99%同一であるヌクレオチド配列によりコードされる配列、
あるいは
c)前記a)のL鎖可変ドメインおよび前記b)のH鎖可変ドメイン
のいずれかを含む、請求項5の抗体。
【請求項7】
a) SEQ ID NO:4、6、8、10、12および14よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むL鎖可変ドメイン、
あるいは
b) SEQ ID NO:16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60および62よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むH鎖可変ドメイン、
あるいは
c)前記a)のL鎖可変ドメインおよび前記b)のH鎖可変ドメイン
のいずれかを含む、請求項6の抗体。
【請求項8】
a) S28T、S30N、S30G、S31N、S32D、S32N、A52T、S54Y、T57P、T57S、G93D、S94H、S94R、P96A、P97GおよびT99Mよりなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換によりSEQ ID NO:4と異なるアミノ酸配列を含む、L鎖可変ドメイン、
あるいは
b) N58S、Y101W、F102Y、D103T、D103N、D103P、Y104H、Y104N、Y104WおよびY104RおよびT99Mよりなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換によりSEQ ID NO:16と異なるアミノ酸配列を含む、H鎖可変ドメイン、
あるいは
c)前記a)のL鎖可変ドメインおよび前記b)のH鎖可変ドメイン
のいずれかを含む、請求項1の抗体。
【請求項9】
a)下記によってのみSEQ ID NO:4と異なるアミノ酸配列を含む、L鎖可変ドメイン:
i) S28T、S30N、S30G、S31N、S32D、S32N、A52T、S54Y、T57P、T57S、G93D、S94H、S94R、P96A、P97GおよびT99Mよりなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換、ならびに
ii) E1D、L4M、S7T、G9A、K40R、F50Y、S68F、S77T、V86I、K105R、V106LおよびE107Dよりなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換、
あるいは
b)下記によってのみSEQ ID NO:16と異なるアミノ酸配列を含む、H鎖可変ドメイン:
i) N58S、Y101W、F102Y、D103T、D103N、D103P、Y104H、Y104N、Y104WおよびY104Rよりなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換、ならびに
ii) Q6E、H13Q、G24A、R86SおよびM90Tよりなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換、
あるいは
c)前記a)のL鎖可変ドメインおよび前記b)のH鎖可変ドメイン
のいずれかを含む、請求項1の抗体。
【請求項10】
a. L鎖CDR1が、SEQ ID NO:6の残基24〜35、SEQ ID NO:8の残基24〜35、SEQ ID NO:10の残基24〜35、SEQ ID NO:12の残基24〜35、およびSEQ ID NO:14の残基24〜35よりなる群から選択される配列を含み、あるいは
b. L鎖CDR2が、SEQ ID NO:4の残基51〜57、SEQ ID NO:6の残基51〜57、SEQ ID NO:10の残基51〜57、およびSEQ ID NO:12の残基51〜57よりなる群から選択される配列を含み、あるいは
c. L鎖CDR3が、SEQ ID NO:4の残基90〜99、SEQ ID NO:6の残基90〜99、SEQ ID NO:8の残基90〜99、およびSEQ ID NO:14の残基90〜99よりなる群から選択される配列を含み、あるいは
d. H鎖CDR1が、SEQ ID NO:16の残基31〜35の配列を含み、あるいは
e. H鎖CDR2が、SEQ ID NO:16の残基50〜65、およびSEQ ID NO:18の残基50〜65よりなる群から選択される配列を含み、あるいは
f. H鎖CDR3が、SEQ ID NO:4の残基90〜99、SEQ ID NO:18の残基98〜104、SEQ ID NO:20の残基98〜104、SEQ ID NO:22の残基98〜104、SEQ ID NO:24の残基98〜104、SEQ ID NO:26の残基98〜104、SEQ ID NO:30の残基98〜104、およびSEQ ID NO:34の残基98〜104よりなる群から選択される配列を含む、
請求項1の抗体。
【請求項11】
a. L鎖CDR1が、SEQ ID NO:6の残基24〜35、SEQ ID NO:8の残基24〜35、SEQ ID NO:10の残基24〜35、SEQ ID NO:12の残基24〜35、およびSEQ ID NO:14の残基24〜35よりなる群から選択される配列を含み、かつ
b. L鎖CDR2が、SEQ ID NO:4の残基51〜57、SEQ ID NO:6の残基51〜57、SEQ ID NO:10の残基51〜57、およびSEQ ID NO:12の残基51〜57よりなる群から選択される配列を含み、かつ
c. L鎖CDR3が、SEQ ID NO:4の残基90〜99、SEQ ID NO:6の残基90〜99、SEQ ID NO:8の残基90〜99、およびSEQ ID NO:14の残基90〜99よりなる群から選択される配列を含み、
d. H鎖CDR1が、SEQ ID NO:16の残基31〜35の配列を含み、かつ
e. H鎖CDR2が、SEQ ID NO:16の残基50〜65、およびSEQ ID NO:18の残基50〜65よりなる群から選択される配列を含み、かつ
f. H鎖CDR3が、SEQ ID NO:4の残基90〜99、SEQ ID NO:18の残基98〜104、SEQ ID NO:20の残基98〜104、SEQ ID NO:22の残基98〜104、SEQ ID NO:24の残基98〜104、SEQ ID NO:26の残基98〜104、SEQ ID NO:30の残基98〜104、およびSEQ ID NO:34の残基98〜104よりなる群から選択される配列を含む、
請求項1の抗体。
【請求項12】
a) L鎖FR1が、SEQ ID NO:4の残基1〜23、SEQ ID NO:10の残基1〜23、SEQ ID NO:12の残基1〜23、およびSEQ ID NO:14の残基1〜23よりなる群から選択される配列を含み、あるいは
b) L鎖FR2が、SEQ ID NO:4の残基36〜50、およびSEQ ID NO:14の残基36〜50よりなる群から選択される配列を含み、あるいは
c) L鎖FR3が、SEQ ID NO:4の残基58〜89、SEQ ID NO:10の残基58〜89、およびSEQ ID NO:12の残基58〜89よりなる群から選択される配列を含み、あるいは
d) L鎖FR4が、SEQ ID NO:4の残基100〜109、SEQ ID NO:8の残基100〜109、およびSEQ ID NO:12の残基100〜109よりなる群から選択される配列を含み、あるいは
e) H鎖FR1が、SEQ ID NO:16の残基1〜30、およびSEQ ID NO:42の残基1〜30よりなる群から選択される配列を含み、あるいは
f) H鎖FR2が、SEQ ID NO:16の残基36〜49の配列を含み、あるいは
g) H鎖FR3が、SEQ ID NO:16の残基66〜97、SEQ ID NO:18の残基66〜97、および
SEQ ID NO:42の残基66〜97よりなる群から選択される配列を含み、あるいは
h) H鎖FR4が、SEQ ID NO:16の残基105〜115の配列を含む、
請求項1の抗体。
【請求項13】
a) L鎖FR1が、SEQ ID NO:4の残基1〜23、SEQ ID NO:10の残基1〜23、SEQ ID NO:12の残基1〜23、およびSEQ ID NO:14の残基1〜23よりなる群から選択される配列を含み、かつ
b) L鎖FR2が、SEQ ID NO:4の残基36〜50、およびSEQ ID NO:14の残基36〜50よりなる群から選択される配列を含み、かつ
c) L鎖FR3が、SEQ ID NO:4の残基58〜89、SEQ ID NO:10の残基58〜89、およびSEQ ID NO:12の残基58〜89よりなる群から選択される配列を含み、かつ
d) L鎖FR4が、SEQ ID NO:4の残基100〜109、SEQ ID NO:8の残基100〜109、およびSEQ ID NO:12の残基100〜109よりなる群から選択される配列を含み、かつ
e) H鎖FR1が、SEQ ID NO:16の残基1〜30、およびSEQ ID NO:42の残基1〜30よりなる群から選択される配列を含み、かつ
f) H鎖FR2が、SEQ ID NO:16の残基36〜49の配列を含み、かつ
g) H鎖FR3が、SEQ ID NO:16の残基66〜97、SEQ ID NO:18の残基66〜97、およびSEQ ID NO:42の残基66〜97よりなる群から選択される配列を含み、かつ
h) H鎖FR4が、SEQ ID NO:16の残基105〜115の配列を含む、
請求項12の抗体。
【請求項14】
抗体が、L1H1、L1H2、L1H3、L1H4、L1H5、L1H6、L1H7、L1H8、L1H9、L1H10、L1H11、L2H1、L2H2、L2H3、L2H4、L2H5、L2H6、L2H7、L2H8、L2H9、L2H10、L2H11、L2H12、L2H13、L2H14、L3H1、L4H1、L5H1、およびL6H1よりなる群から選択される、請求項1の抗体。
【請求項15】
抗体が、ヒト抗体、ヒト化抗体、またはキメラ抗体である、請求項1の抗体。
【請求項16】
抗体がモノクローナル抗体である、請求項1の抗体。
【請求項17】
抗体が、IgD、IgE、IgM、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、およびH鎖内ジスルフィド結合抗体の形成傾向を軽減する少なくとも1つの変異をヒンジ部内に有するIgG4よりなる群から選択される、請求項1の抗体。
【請求項18】
請求項1の抗体のIL−4受容体結合部分を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項19】
ポリペプチドがFab、F(ab')2、scFv、二量体抗体(diabody)、三量体抗体(triabody)、または四量体抗体(tetrabody)を含む、請求項18の抗体。
【請求項20】
下記のいずれかを含む、単離された核酸:
a) 請求項1(a)の抗体のL鎖をコードするヌクレオチド配列もしくはその相補体、あるいは
b) 請求項1(b)の抗体のH鎖をコードするヌクレオチド配列もしくはその相補体、あるいは
c) 請求項1の抗体のIL−4受容体結合部分を含むポリペプチドをコードするヌクレオチド配列もしくはその相補体、あるいは
d) a)のヌクレオチド配列およびb)のヌクレオチド配列。
【請求項21】
核酸が、SEQ ID NO:5、7、9、11、13、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、および61よりなる群から選択される少なくとも1つのヌクレオチド配列を含む、請求項20の単離された核酸。
【請求項22】
請求項20の核酸を含むベクター。
【請求項23】
ベクターが発現ベクターである、請求項22のベクター。
【請求項24】
請求項20の核酸を含む、単離された細胞。
【請求項25】
細胞がハイブリドーマである、請求項24の単離された細胞。
【請求項26】
細胞がトランスジェニック細胞である、請求項24の単離された細胞。
【請求項27】
請求項1の抗体の製造方法であって、抗体のL鎖をコードする核酸および抗体のH鎖をコードする核酸を含む細胞を、該細胞が該L鎖および該H鎖を発現しかつ該L鎖および該H鎖を組み立てて該抗体にすることができる条件下でインキュベートし、そして細胞から抗体を単離することを含む方法。
【請求項28】
細胞がハイブリドーマである、請求項27の方法。
【請求項29】
細胞がトランスジェニック細胞である、請求項27の方法。
【請求項30】
IL−4受容体を阻害する方法であって、IL−4受容体を発現する細胞を請求項1の抗体がIL−4受容体に結合できる条件下で該抗体と接触させ、その際、IL−4受容体への抗体の結合によりIL−4受容体による信号伝達が阻害されることを含む方法。
【請求項31】
細胞がヒト細胞である、請求項30の方法。
【請求項32】
ヒト細胞がヒト内にある、請求項31の方法。
【請求項33】
IL−4受容体を阻害する方法であって、IL−4受容体アルファを発現する細胞を請求項18のポリペプチドがIL−4受容体アルファに結合できる条件下で該ポリペプチドと接触させ、その際、該IL−4受容体へのポリペプチドの結合により該IL−4受容体による信号伝達が阻害されることを含む方法。
【請求項34】
細胞がヒト細胞である、請求項33の方法。
【請求項35】
ヒト細胞がヒト内にある、請求項34の方法。
【請求項36】
対象においてある状態を処置する方法であって、対象にその状態の処置に有効な量の請求項1の抗体を投与することを含む方法。
【請求項37】
状態が炎症性または癌性の状態である、請求項36の方法。
【請求項38】
炎症性または癌性の状態が免疫性の状態である、請求項37の方法。
【請求項39】
状態が喘息、敗血症性関節炎、疱疹状皮膚炎、慢性特発性じんま疹、潰瘍性大腸炎、強皮症、過形成性瘢痕、ホウィップル病、良性前立腺過形成、IL−4受容体が関係する肺障害、IL−4受容体仲介による上皮バリヤー破壊が関係する状態、IL−4受容体が関係する消化器系障害、医薬に対するアレルギー反応、川崎病、鎌状赤血球病、チャーグ−ストラウス症候群、グレーブス病、子癇前症、シェーグレン症候群、自己免疫性リンパ増殖性症候群、自己免疫性溶血性貧血、バレット食道、自己免疫性ブドウ膜炎、結核、嚢胞性線維症、アレルギー性気管支肺真菌症、慢性閉塞性肺疾患、ブレオマイシン誘発性の肺障害および線維症、放射線誘発肺線維症、肺胞蛋白症、成人呼吸窮迫症候群、サルコイドーシス、高IgE症候群、特発性過好酸性症候群、自己免疫性水疱性疾患、尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、重症筋無力症、慢性疲労症候群、またはネフローゼである、請求項38の方法。
【請求項40】
対象においてある状態を処置する方法であって、対象にその状態の処置に有効な量の請求項18のポリペプチドを投与することを含む方法。
【請求項41】
状態が炎症性または癌性の状態である、請求項40の方法。
【請求項42】
炎症性または癌性の状態が免疫性の状態である、請求項41の方法。
【請求項43】
状態が喘息、敗血症性関節炎、疱疹状皮膚炎、慢性特発性じんま疹、潰瘍性大腸炎、強皮症、過形成性瘢痕、ホウィップル病、良性前立腺過形成、IL−4受容体が関係する肺障害、IL−4受容体仲介による上皮バリヤー破壊が関係する状態、IL−4受容体が関係する消化器系障害、医薬に対するアレルギー反応、川崎病、鎌状赤血球病、チャーグ−ストラウス症候群、グレーブス病、子癇前症、シェーグレン症候群、自己免疫性リンパ増殖性症候群、自己免疫性溶血性貧血、バレット食道、自己免疫性ブドウ膜炎、結核、嚢胞性線維症、アレルギー性気管支肺真菌症、慢性閉塞性肺疾患、ブレオマイシン誘発性の肺障害および線維症、放射線誘発肺線維症、肺胞蛋白症、成人呼吸窮迫症候群、サルコイドーシス、高IgE症候群、特発性過好酸性症候群、自己免疫性水疱性疾患、尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、重症筋無力症、慢性疲労症候群、またはネフローゼである、請求項42の方法。
【請求項44】
請求項1の抗体、および賦形剤、希釈剤または緩衝剤を含む、医薬組成物。
【請求項45】
請求項18のポリペプチド、および賦形剤、希釈剤または緩衝剤を含む、医薬組成物。
【請求項46】
抗体がネズミIL−4受容体に結合しない、請求項1の抗体。
【請求項47】
抗体がヒトIL−4受容体のドメインIに結合する、請求項1の抗体。


【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−534306(P2007−534306A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−539719(P2006−539719)
【出願日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【国際出願番号】PCT/US2004/037242
【国際公開番号】WO2005/047331
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(591123609)イミュネックス・コーポレーション (24)
【氏名又は名称原語表記】IMMUNEX CORPORATION
【Fターム(参考)】