説明

インターロック管製造装置およびインターロック管の製造方法

【課題】 インターロック管の生産性の向上と、品質の向上を同時に図れるインターロック管の製造装置とその製造方法を提供する。
【解決手段】素材Wをストックして供給するアンコイラー1と、素材Wの両面にオイルを塗付するオイル塗付器2と、素材Wを断面がS字状に成形する多段ロール成形機3と、S字状の素材Wをインターロック管11に成形する、所定角度軸心を傾斜させた回転可能な巻付けロール機4と、前記巻付けロール機4の正面に架台5が設けられ、この架台5に設けられたカット装置6と、から構成されたインターロック管製造装置10であって、前記カット装置6は、カットノズル7dを有し、カットノズル7dから噴射するプラズマ流により加熱溶融するプラズマ切断機7であることを特徴とするインターロック管製造装置10である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線の保護管、瞬間湯沸かし器の湯口管、パチンコ玉の輸送管やスロットルマシンのコインの輸送管等の他に、エンジンの排気路に設けられるフレキシブルチューブの内管に使用されるインターロック管に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、フレキシブルチューブの内管用として使用されるインターロック管の大きさは、例えば、直径が58mm、伸長した長さは260mm、収縮した長さが215mmである。このインターロック管を内管に使用したフレキシブルチューブは、例えば、自動車のエンジンから排出される排ガスを触媒コンバータに通す前に、排ガスの流れを整え、温度変化を最小にして触媒への反応を向上させる目的で、エンジンと触媒コンバータとの間に装着されている。また、フレキシブルチューブは、エンジンおよび路面振動を吸収し、乗り心地や耐久性を向上させる。
【0003】
図10の(a)は従来のフレキシブルチューブを示す半断面図である。図10の(a)に示すように、フレキシブルチューブ50は、エンジンから連なるエキゾーストパイプの排気管51に接続された流入口のパイプ53fと、触媒コンバータに連なるエキゾーストパイプの排気管52に接続された排出口のパイプ53gと、ワイヤーブレードである外筒54と、この外筒54とプロテクタ56とに保護されたベローズ管55と、インターロック管11と、から構成されている。
【0004】
図10の(b)は(a)に示すインターロック管の半断面図である。図10の(b)に示すように、インターロック管11の両端部はパイプ53f,53gにスポット溶接によって一体になっている。また、図10の(c)は(a)に示すE部詳細の拡大断面図である。図10の(c)に示すように、インターロック管11の帯状部材12a′の断面は最終的にはS字状に形成され、帯状部材12a′がロール状に巻きまわされて帯状部材12aと係合し、また、スパイラル状に巻きまわされて帯状部材12a″と係合している。
【0005】
図11は従来のインターロック管製造装置を示す正面図である。図11に示すように、第1工程となるアンコイラー1は、帯状の鋼板を供給する素材供給装置であり、帯状の鋼板が巻かれたコイルが装着されている。ここでは、素材W幅14.5mm、厚み0.25mmの鋼板のコイルが装着されている。
第2工程のオイル塗布器2は、素材の両面にオイルを塗布する。この装置にはオイルが充填されており、そのオイルの中を通してオイルが塗布され、次工程に供給される。
第3工程の多段ロール成形機3は、本体の後部にモータが固定されており、減速装置を介して6段のロール成形機のロールを所定の回転数で回転させる。
ロールは下ロール3aと上ロール3bが一組となり、その間に素材Wを通すことにより、帯状の素材Wが徐々に折り曲げられ、略S字状に成形されて次工程に供給される。ロール成形機3の上端部にはロールの位置と押圧力を調整する調整機構が構成されている。
第4工程の巻付けロール機4は、所定角度軸心を傾斜させた回転可能な主軸4aを有し、後部にモータ4f(図1参照)が固定されており、減速装置を介して所定の回転数で主軸4aを回転する。主軸4aにはインターロック管11を例えば、12角形に成形するための12角の回転芯金15(図1参照)が備えられており、回転芯金15の回りには4個のロール4b,4b…が配置されている。
【0006】
図12は巻付けロール機のロールの配置を示す模式図である。図12に示すように、4つのそれぞれのロール4bの位置は、時計の文字盤でいえば、ちょうど12時と、3時と、6時と、8時の位置にある。さらに、7時の位置には素材Wのワーク受けとして、もう1個のロール4bが配置されている。また、これらのロール4bの上端部にはロール4bの押圧力を調整する調整機構(図示せず)が配置されており、4つのロール4bにより素材Wの形状が最終の形の略S字状に形成される。また、素材Wは、12角の回転芯金15に巻き付けながら加工することにより12角柱に形成され、たわみの自由度をちょうどよく規制する役目をする。つまり、図10の(a)に示すように、インターロック管11のたわみの自由度が大きいと、撓み量が大きいため、近傍に位置するベローズ管55に接触し、異音が出るという不具合が発生することになる。
【0007】
図13は従来のカット装置を示す側面図である。インターロック管11の長さが長尺の約5メートルに達すると、巻付けロール機4を停止してインターロック管11をバイスで固定し、カット装置30のカッター32により、5メートルの長さに切断する。
つまり、従来のカット装置30は、ガード31に一体にモータが設けられ、このモータシャフトにカッター32が固定されている。そこで、モータのスイッチを入れ、ハンドル33を握り、振り下げると、ピン34を支点にして回動し、インターロック管11を徐々に切断する。その際、切断による切粉や微粉はフード35に吸引される(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−34517号公報(図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、インターロック管11をカッター32で切断した場合、切粉がインターロック管11の形状内に入り込み、一旦、入り込んだ切粉はなかなか取り出せないため、この侵入した切粉が原因で動作不良を起こし、品質を低下させるという問題があった。
また、ワークサイズに小切りカットする場合、インターロック管11をバイスで固定しなければならず、インターロック管11の固定箇所が潰れて商品とならず廃棄となり、良品の歩留まりの低下を招くという問題があった。
さらに、ワークサイズに小切りカットした後、インターロック管11はスパイラル状に巻き回されているため、インターロック管11の両サイドをほつれ防止のためにスポット溶接をしなければならないという問題があった。
また、長尺のインターロック管11が所定の長さの5メートルになるたびに、機械を停止しなければならず、さらに、別途切断機にて長尺のインターロック管11をワークサイズに合せて小切りカットしなければならないため、生産性が悪いという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、従来のインターロック管の製造方法の問題点を解決するために創案されたものであり、インターロック管の生産性の向上と、品質の向上を同時に図れるインターロック管の製造装置と、その製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る発明は、素材(W)をストックして供給するアンコイラー(1)と、素材(W)の両面にオイルを塗付するオイル塗付器(2)と、素材(W)を断面がS字状に成形する多段ロール成形機(3)と、前記S字状の素材(W)をインターロック管(11)に成形する、所定角度軸心を傾斜させた回転可能な主軸(4a)を有する巻付けロール機(4)と、この巻付けロール機(4)の正面に架台(5)が設けられ、この架台(5)に設けられたカット装置(6)と、から構成されたインターロック管製造装置(10)であって、前記カット装置(6)は、カットノズル(7d)を有し、このカットノズル(7d)から噴射するプラズマアークにより加熱溶融するプラズマ切断機(7)であることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のインターロック管製造装置(10)であって、前記カット装置(6)は、レーザ光線のエネルギーを利用して切断を行うレーザ切断機(8)であることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のインターロック管製造装置(10)であって、前記巻付けロール機(4)の主軸(4a)には、多角形の回転芯金(15)が備えられ、この回転芯金(15)にS字状の素材(W)を巻き付けて加工し、この回転芯金(15)から延出したインターロック管(11)の先端部(11c)を内径側から支持する棒状の移動芯金(16)を備えた移動芯金装置(9)であって、前記移動芯金(16)はZ軸方向に進退自在に構成するとともに、カットノズル(7d)に対向する前記移動芯金(16)の位置に切断の際に発生するスラグを吸引する切断スラグ受口(16a)と、前記移動芯金(16)にスラグを機外に排除する排出路(16b)を設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、インターロック管製造装置(10)で製造するインターロック管(11)の製造方法であって、素材(W)をストックし、素材(W)を供給するアンコイラー(1)と、素材(W)の両面にオイルを塗付するオイル塗付器(2)と、素材(W)を断面がS字状に成形する多段ロール成形機(3)と、前記S字状の素材(W)をインターロック管(11)に成形する回転可能な主軸(4a)に多角形の回転芯金(15)が備えられた巻付けロール機(4)と、この巻付けロール機(4)の正面に設けられたカット装置(6)と、から構成されたインターロック管製造装置(10)において、前記巻付けロール機(4)の主軸(4a)の延長線上に延びたインターロック管(11)の他端を支持する移動芯金(16)を進退自在に構成したインターロック管製造装置(10)で製造するインターロック管(11)の製造方法であって、1)前記移動芯金(16)を前進させてインターロック管(11)に挿入し、移動芯金(16)の当接部(16c)にインターロック管(11)の先端部(11c)を当接させてインターロック管(11)の長手方向を収縮させるステップ1と、2)巻付けロール機(4)の主軸(4a)の1回転当たり、移動芯金(16)をインターロック管の1ピッチ(p)分後退させるとともに、所定位置に移動したカット装置(6)であるプラズマ切断機(7)のカットノズル(7d)またはレーザ加工ヘッド(8d)のカットノズル(8e)もインターロック管の1ピッチ(p)分後退させながら、後退と同時並行して、プラズマアークまたはレーザ光を発生してインターロック管(11)を切断するステップ2と、
3)ワーク搬出装置(12)のハンド(12d)が退避位置から移動し、ハンド(12d)がインターロック管(11)を把持したままで待機し、移動芯金(16)が後退して切断されたインターロック管(11)から移動芯金(16)が引き抜かれ、ハンド(12d)によりインターロック管(11)を搬出するまでスライドベース(7e)上の移動芯金(16)と、ワーク搬出装置(12)と、プラズマ切断機(7)またはレーザ切断機(8)はインターロック管の成形速度に同期運転し後退するステップ3と、
4)ハンド(11d)がインターロック管(11)をシュータ(5e)に搬送した後、移動芯金(16)が前進してインターロック管(11)に挿入され、インターロック管(11)を内径側から支持するステップ4と、を含むことを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のインターロック管製造装置(10)で製造するインターロック管(11)の製造方法であって、前記巻付けロール機(4)の主軸(4a)の1回転に合わせて、カットノズル(7d)の位置を1ピッチ(p)だけ後退させる移動は、巻付けロール機(4)によって成形されるインターロック管(11)の成形速度に合わせてカット装置(6)のカットノズル(7d)の移動を同期運転させることを特徴とする。
【0015】
請求項6に係る発明は、請求項4に記載のインターロック管製造装置(10)で製造するインターロック管(11)の製造方法であって、前記移動芯金(16)はホルダ(16d)に支持され、移動芯金(16)の根元には前記インターロック管(11)の先端部(11c)が当接する回転可能な当接部(16d)が設けられ、この当接部(16d)にインターロック管(11)の先端部(11c)が当接した後は、インターロック管(11)の成形速度に同期運転させて移動芯金(16)を後退させることを特徴とする。
【0016】
請求項7に係る発明は、請求項4に記載のインターロック管製造装置(10)で製造するインターロック管(11)の製造方法であって、前記インターロック管(11)の先端部(11c)が移動芯金(16)の当接部(16d)に当接し、インターロック管(11)を軸方向に密着させた後に切断加工を行うようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る発明によれば、前記カット装置は、カットノズルを有するプラズマ切断機であり非接触であるが、言わば、点当たりであることから、インターロック管製造装置を停止させることなく切断が可能であり、両端面がほつれないように溶着させながら連続的にインターロック管を所定寸法に切断加工をすることができるので、インターロック管の生産性の向上ができる。また、プラズマ切断により、カッターのような切粉の発生による切粉の侵入がなく、品質の向上を同時に図れるインターロック管製造装置を提供することができる。
【0018】
請求項2に係る発明によれば、前記カット装置は、レーザ切断機であることから、プラズマ切断機と同様に、非接触であるが、言わば、点当たりであることから、インターロック管製造装置を停止させることなく切断が可能であり、インターロック管の生産性の向上と、品質の向上を同時に図れるインターロック管の製造装置を提供することができる。
【0019】
請求項3に係る発明によれば、移動芯金はZ軸方向に進退自在に構成するとともに、カットノズルに対向する移動芯金の位置に切断の際に発生するスラグを吸引する切断スラグ受口と、移動芯金にスラグを機外に排除する排出路を設け、吸引することにより、従来の切粉に代わるスラグのインターロック管への侵入がないため、切粉が原因での動作不良がなくなり、インターロック管の生産性の向上と、品質の向上を同時に図れるインターロック管の製造装置を提供することができる。
【0020】
請求項4に係る発明によれば、インターロック管製造装置で製造する第1ステップ〜第4ステップを含むインターロック管の製造方法としたことにより、インターロック管の生産性の向上と、品質の向上を同時に図れる製造方法を提供することができる。
【0021】
請求項5に係る発明によれば、巻付けロール機によって成形されるインターロック管の成形速度に合わせてカット装置のカットノズルの移動速度を同期運転させることにより、軸に直角な切断ができて生産性の向上と品質の向上を図ることができる。また、プラズマ溶断によって端部が融着し、このために、端部のほつれがなくなり、これまで行っていたほつれ防止のスポット溶接を不要にできる。
なお、同期運転とは、一方の軸の移動指令に基づいて、他方の軸を同期させながら運転することをいう。
【0022】
請求項6に係る発明によれば、インターロック管の先端部が前記ベアリングの当接部に当接した後はインターロック管の成形速度に同期運転させて移動芯金を後退可能にしたことにより、インターロック管を縮ませた状態にして切断することができることから、カット寸法のばらつきをなくすことができる。
【0023】
請求項7に係る発明によれば、インターロック管の先端部が移動芯金の当接部に当接し、インターロック管を軸方向に密着させた後に切断加工を行うようにしたことにより、確実に収縮した形で切断ができるので、全長のバラツキを抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
<第1実施の形態>
以下、本発明の第1実施の形態を、図面を参照しながらカット装置を説明する。なお、すでに図10〜図13において説明した構成と同じ構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は本発明のインターロック管製造装置の巻付けロール機と架台を示す平面図、図2は図1の側面図である。なお、架台においては、図1は架台の正面図ともいう。
図2に示すように、巻付けロール機4にはモータ4fの下部に回転角を検出するエンコーダ4cが設けられ、減速装置4gによって減速された主軸4aの回転角をプーリ4dと、タイミングベルト4eによって伝達されている。
【0025】
図1に示すように、架台5の上面にはガイドレール5aが2本配置され、架台5の右端上部にはサーボモータ5fが配置されている。サーボモータ5fの回転はウォーム5bとウォームホイール5cを介してボールネジ5dに接続されている。ガイドレール5aの上面にはスライドベース7eが載置され、ボールネジ5dのナットはこのスライドベース7eの下面に固定され、Z1軸方向へ進退自在に構成されている。そして、スライドベース7eの前部にはプラズマ切断機7が配置されている。
【0026】
図2に示すように、カット装置であるプラズマ切断機7のプラズマ切断用電源7aと、制御装置7bと、高周波発生装置7cとは、架台5の下部スペースに設けられている。さらに、燃料は図示しないプラズマアークをつくるAr(アルゴン)ガスと、H2(水素)ガス、それに、カットノズル7d等から構成されており、これらの機器は電線、ホース管等によって接続されている。
【0027】
図3は本発明のプラズマ切断機を使用したカット装置を示し、図2に示すA−A線の断面図である。図3に示すように、プラズマ切断機7のシリンダ7fは、スライドベース7eの上面に直立して固定されており、Y(上下)方向へ移動自在になっている。また、このシリンダ7fを含めて、ちょうど逆U字状を形成しており、その先端部には自動切断用のカットノズル7dが接続されている。そして、カットノズル7dは、通常、インターロック管11の上方に退避している。
【0028】
図4の(a)は図3の示すカットノズルのc部拡大図であり、(b)は(a)示すD矢視図である。図4の(a)に示すように、カットノズル7dは、シリンダ7fの作動により上方の退避位置から下降して、所定位置(被加工物との隙間6〜10mm)に位置決めされる。なお、カットノズル7dは、ちょうど左側へ45°傾いているが、これはホルダ7gによってプラズマ光を遮蔽するためである。
また、前記したプラズマ切断機7のカットノズル7dの移動量は、スライドベース7e
をZ1軸方向へインターロック管11の1ピッチ分だけ移動させる。つまり、主軸4aが1回転する間にインターロック管11の1ピッチの長さ、例えば、5.0mmだけカットノズル7dを後方へ移動させる。このように、主軸4aの1回転とカットノズル7dの動きを同期させることにより、円筒状のインターロック管11を直角に切断することができる。
【0029】
また、図4の(b)に示すように、インターロック管11には移動芯金16が挿入され、インターロック管11の先端部を安定して支持している。また、移動芯金16のカットノズル7dに対向する位置には切断の際に発生するスラグを吸引するスラグ受口16aが開口されており、さらに、スラグを機外に排除するための排出路16bが設けられている。そして、Z軸方向に進退自在に構成されている。切断スタート位置aと切断終了位置bとの距離pは5.0mmであり、寸法Lは収縮長さの215mmである。
【0030】
図5はワーク搬出装置を示し、図2に示すB−B線の断面図である。図5に示すように、前記したカットノズル7dと移動芯金16との間には、さらに、ワーク搬出装置12が設けられている。このワーク搬出装置12は3個のシリンダから構成されている。第1シリンダ12aは、スライドベース7eの中央部に直立して設けられてY軸(上下)方向へ移動し、その上端部には第2シリンダ12bが横向きに固定され、X軸(左右)方向へ移動し、さらに、第3シリンダ12cが第2シリンダ12bの先端部に横向きに設けられ、X1、X2軸(左右)方向へ移動し、その先端部には左右対称にしたVブロックを設けたハンド12dが固定されている。これにより、所定寸法に切断されたインターロック管11は、このワーク搬出装置12のハンド12dによって把持され、搬出エリアのシュータ5eへ自動搬送される。その後、スライドベース7eは後退から前進に換わり、元の位置に戻る。
【0031】
図6は移動芯金装置を示し、図2に示すC−C線の断面図である。図6に示すように、スライドベース7eの左側面には、プレート16gが直角に設けられ、このプレート16gの左側面にはガイドレール5a用の2個のナットが固定されている。さらに、2個のナットには1本のガイドレール5aが挿通されている。そして、ガイドレール5aには、移動芯金16を支持するホルダ16dが進退自在に設けられ、このホルダ16dに移動芯金16が支持されている。また、図4の(b)に示すように、移動芯金16の根元には前記インターロック管11の先端部11cが当接する回転可能な当接部16dであるスラストベアリングが設けられている。また、移動芯金16の後部には、スラグを機外に排出するホース16fが接続されており、スラグを吸引する。また、スライドベース7eの左側の正面には、プレート16hが直角に設けられ、プレート16hの正面には、シリンダ16eが配置されている。
【0032】
ここで、プラズマについて簡単に説明する。物質は、温度が低い時は固体、温度を上げると液体、そして、気体になるが、さらに、温度を上げると、気体原子から電子が飛び出し、原子は電子を失ってイオンとなり、電気的には+イオンと−イオンの電子が釣り合っている中性の状態のプラズマとなる。このプラズマを利用して溶断を行うのがプラズマ切断である。プラズマ切断機は、切断の熱源に通常のアークよりもさらに高温のプラズマアークを利用して、鉄板はもとよりステンレス等の非鉄金属板も加熱溶融し、瞬時に切断する。
【0033】
つぎに、インターロック管製造装置10で製造するインターロック管11の製造方法について、図を参照して説明する。図7の(a)はフローチャートである。
ステップ1は、移動芯金16を前進させてインターロック管11に挿入し、移動芯金16の当接部16cにインターロック管11の先端部11cを当接させ(図4の(b)参照)、インターロック管11の長手方向の遊びをなくして収縮させる。
ステップ2は、巻付けロール機4の主軸4aの1回転当たり、移動芯金16をインターロック管の1ピッチp分後退させるとともに、所定位置に移動したカット装置6であるプラズマ切断機7のカットノズル7dまたはレーザ加工ヘッド8dのカットノズル8eもインターロック管の1ピッチp分後退させながら、後退と同時並行的に切断作業をする。つまり、プラズマアークまたはレーザ光を発生してインターロック管11を切断する(図3、図4の(a)参照)。
ステップ3は、ワーク搬出装置12のハンド12dが退避位置から移動し、ハンド12dがインターロック管11を把持したままで待機し、移動芯金16が後退して切断されたインターロック管11から移動芯金16がシリンダ16eによって引き抜かれ、ハンド12dによりインターロック管11を搬出するまでスライドベース7e上の移動芯金16と、ワーク搬出装置12と、プラズマ切断機7またはレーザ切断機8がインターロック管の成形速度に同期運転し後退する(図5参照)。
ステップ4は、ハンド(11d)がインターロック管(11)をシュータ(5e)に搬送した後、移動芯金(16)が前進してインターロック管(11)に挿入され、インターロック管(11)を内径側から支持する。
この結果、インターロック管11の切断は、インターロック管11の軸心に直角で切断することができる。また、インターロック管11の先端部11cが移動芯金16の当接部16cに当接後に切断加工を行うようにすることにより、確実に、例えば、収縮した長さ215mmでの切断ができる。
【0034】
図7の(b)はプラズマ切断機の動作のタイミングを示すシーケンス作動線図である。図7に示すように、プラズマ切断機7の制御装置7bからプラズマ切断機7に作動信号が入り、シリンダ7fの作動により、所定位置にカットノズル7dが下降し、プラズマ溶断の準備が終了する。制御用自動スイッチにより始動すると、作動ガスの流入が始まり、電極−ノズル間と、電極−ワーク間に電源電圧が印加され、この状態で、高周波高電圧が印加される。そして、この電極−ノズル間に生ずる高周波放電に導かれてパイロットアークが発生する。この時、ノズル−ワーク間の距離が所定位置に確保されていると、カットノズル7dからパイロットアークが噴射してプラズマ流に導かれ、主放電のプラズマアークが発生する。そして、切断電流が流れる。これに伴い、前記したスライドベース7eのZ1軸方向の後退移動が開始し、切断操作状態となる。
【0035】
つまり、この切断中も巻付けロール機4の主軸4aは回転を続けており、停止することはなく、今、仮にプラズマ切断機7のカットノズル7dの位置が固定であれば、ピッチpの螺旋状に切断されることになるため、カットノズル7dの位置を主軸と反対方向へ1ピッチ分(例えば、5.0mm)後退(移動)させる必要がある。そこで、図4の(b)に示すように、巻付けロール機4によって成形されるインターロック管11の成形速度(回転速度)に合わせて、カットノズル7dを1ピッチ分だけ後退させる。
主軸4aの1回転当たり1ピッチ移動という速度で同期させながら運転することにより、途切れることのない生産が続行し、円筒状のインターロック管を直角に切断する。
この時、巻付けロール機4のモータ4fの回転が減速装置によって減速された主軸4aの回転角をエンコーダ4cによって検知する。もう一方のカットノズル7dが固定されたスライドベース7eを移動させるサーボモータ5fにはエンコーダが内蔵されており、この2つの2軸同期制御により、主軸回転とカットノズル7dの移動を同期運転させる。
なお、エンコーダは、回転軸の回転角度を検出するセンサーである。また、巻付けロール機4のモータ4fは、エンコーダ内蔵のサーボモータとしても構わない。
【0036】
また、溶断による切断中に発生するスラグは、切断スラグ受口16aからスラグが吸引され、排出路16bからホース16fを経由して機外に排出される。この場合、従来のカッターによる切断とは異なり、細かい切粉はなく、スラグが細かいミスト状となるため、スラグの吸引(負圧)によりインターロック管11の中への侵入を防止することができる。
【0037】
図7の(b)に示すように、切断停止信号が送られると、電源電圧、切断電流が停止し、プラズマアークが消滅する。そして、カットノズル7dは、切断の停止指令により、元の位置に上昇して退避する。
さらに、図5に示すように、ワーク搬出装置12の3個のシリンダ、第1シリンダ12a、第2シリンダ12b、第3シリンダ12cの作動により、ハンド12dが退避位置から移動し、ハンド12dがX1、X2方向へ開閉してインターロック管11を把持すると、その待機中に、移動芯金16が後退し、切断されたインターロック管11からシリンダ16eによって移動芯金16が引き抜かれる。そして、ハンド11dがインターロック管11をシュータ5eに搬出した後、元の退避位置に戻る。インターロック管11の溶断による切断中は、もちろん、ハンド11dがインターロック管11をシュータ5eに搬出まで、スライドベース7eはインターロック管11の成形速度に同期運転して後退する。
なお、これらの動作の間も巻付けロール機4は回転を続け、停止することなくインターロック管11を製造し続けるため、従来の製造方法と比べて生産高に格段の差が生じる。移動芯金16が同期した速度で後退を開始するタイミングや、カットノズル7dによって切断を開始するタイミング、カットを完了するタイミング等は、すべて巻付けロール機4での巻付け数から決定され、巻付け数からインターロック管11自体の密着した状態の全長を割り出して運転を指令することにより、好適なインターロック管製造装置10と、製造方法の提供ができる。
【0038】
<第2実施の形態>
第2実施の形態のレーザ切断機を用いたカット装置について説明する。インターロック管11の切断は、プラズマ切断機7の代わりにレーザ切断機8による切断であってもよく、すでに、プラズマ切断機7で説明した構成を利用して架台5に載せ替える。図8は本発明のレーザ切断機を使用したカット装置を示す斜視図である。図8に示すように、巻付けロール機4の正面には架台5が設けられており、さらに、架台5の後方にはレーザ発振器8aが配置され、この他に図示しない制御盤と、操作盤等が配置されている。また、レーザ発振器8aにより発振したレーザ光を方向変換する反転ミラー8bと、集光する集光レンズ8cと、レーザ光8fを照射する加工ヘッド8dのカットノズル8eと、から構成されており、これらの機器は電線、パイプ管等によって接続されている。
【0039】
はじめに、レーザについて説明する。レーザはここでは炭酸ガスレーザを使用している。炭酸ガスレーザはCO2、N2、Heの混合ガスを用いる。炭酸ガスレーザは変換効率、発振出力にすぐれ、切断幅が狭くでき、精密切断には好適である。レーザ光は、凸レンズまたは凹レンズによって集光し、カットノズル8e(図9の(a)参照)から照射してインターロック管11を加熱溶融し、瞬時に切断する。
【0040】
図9はレーザ切断機8のレーザ加工ヘッドを示す拡大正面図である。図9の(a)に示すように、レーザ加工ヘッド8dには、回動自在のα軸が設けられており、カットノズル8eが水平方向に回動する。さらに、ミラー8b1とミラー8b2により半径r(例えば、100mm)分ずれた平行位置にカットノズル8eが配置されている。
したがって、このカットノズル8eは、α軸を180°回動させることにより、インターロック管11の側方に半径rの2倍の200mm退避させることができる。
また、レーザ加工ヘッド8dの移動は、前記したプラズマ切断機7のカットノズル7dのZ1軸移動と同様に、サーボモータ5fによるスライドベース7eの移動で移動する。
なお、このレーザ切断機8では、α軸の回動を利用し、例えば、5.0mmの移動は、接線部がほぼ直線であることから、α軸を2.8°だけ主軸4aの反対方向へ、反時計方向へ回動させて5.0mm相当分移動させることもできる。つまり、主軸4aの1回転と1ピッチ分移動の動きを同期運転させることにより、円筒状のインターロック管11を直角に切断することができる。
【0041】
また、主軸4aの延長線上に、インターロック管11の先端部11cを、前記同様に、内径側から支持する棒状の移動芯金16′が進退自在に構成されている。このカットノズル8eにちょうど対向する移動芯金16′の位置には、切断の際に発生するスラグを吸引するスラグ受口16aが上部に設けられており、この移動芯金16′にスラグを機外に排除する排出路16bが設けられている。
インターロック管11の長さは、収縮して、例えば、215mmに達すると、レーザ切断機8に作動指令が入り、レーザ加工ヘッド8dがα軸(水平)方向の180°回動することにより、退避位置cから加工スタート位置aにカットノズル8eが水平移動し、さらに、インターロック管11が1回転する間に、加工スタート位置aから加工エンド位置bまでα軸が2.8°回動しながらレーザ加工による切断が行われる。なお、図9に示す寸法Lとピッチpは、前記同様に、寸法Lは215mm、ピッチpは5.0mmである。
【0042】
レーザ加工が終了すると、カットノズル8eは、退避位置cに180°回動して退避し、前記したワーク搬出装置12のハンド12dによって、全長215mmのインターロック管11を把持すると、移動芯金16′がZ2軸方向に移動して抜き取られた後、ハンド12dはインターロック管11をシュート5eに搬出して、退避位置に戻る。
【0043】
このように、本発明は、従来の問題点、1)切粉の侵入により動作不良を起こす。2)バイスの固定で固定箇所が潰れ、商品が廃棄となる。3)小切りカットする場合、両サイドがほつれる。4)切断の都度、機械を停止しなければならない。等を一挙に解決した顕著な効果を奏するものである。
なお、本発明は、その技術思想の範囲内で種々の改造、変更が可能である。例えば、プラズマアークをつくるガスは、ここでは、ArとH2としたが、ArとN2、N2、その他の組み合わせとしてもよい。また、レーザ切断機8のレーザは、YAGレーザのような固体を利用する固体レーザや、CO2、N2、Heの混合ガスを用いた炭酸ガスレーザの他に、ネオン、アルゴン、ヘリウムのガスを利用する気体レーザであってもよいし、これ以外であってもよい。また、この他にガス切断であっても構わない。
さらに、カットノズル7dの移動や、ハンド12dの移動は、シリンダのようなアクチュエータほかに、ボールネジとモータの組み合わせであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明のインターロック管製造装置の巻付けロール機と架台を示す平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明のプラズマ切断機を使用したカット装置を示し、図2に示すA−A線の断面図である。
【図4】(a)は図3の示すカットノズルのc部拡大図であり、(b)は(a)示すD矢視図である。
【図5】ワーク搬出装置を示し、図2に示すB−B線の断面図である。
【図6】移動芯金装置を示し、図2に示すC−C線の断面図である。
【図7】(a)はインターロック管の製造方法を示すフローチャートである。 (b)はプラズマ切断機の動作のタイミングを示すシーケンス作動線図である。
【図8】本発明のレーザ切断機を使用したカット装置を示す斜視図である。
【図9】レーザ切断機の加工ヘッドを示す正面図である。
【図10】(a)は従来のフレキシブルチューブを示す半断面図である。 (b)は(a)に示すインターロック管の半断面図である。 (c)は(a)に示すE部詳細の拡大断面図である。
【図11】従来のインターロック管製造装置を示す正面図である。
【図12】巻付けロール機のロールの配置を示す模式図である。
【図13】従来のカット装置を示す側面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 アンコイラー
2 オイル塗付器
3 多段ロール成形機
4 巻付けロール機
4a 主軸
4b ロール
4c エンコーダ
4d プーリ
4e タイミングベルト
4f モータ
4g 減速装置
5 架台
5a ガイドレール
5b ウォーム
5c ウォームホイール
5d ボールネジ
5e シュータ
5f サーボモータ
6 カット装置
7 プラズマ切断機
7a プラズマ切断用電源
7b 制御装置
7c 高周波発生装置
7d カットノズル
7e スライドベース
7f シリンダ
7g ホルダ
8 レーザ切断機
8a レーザ発振器
8b,8b1,8b2 反転ミラー(ミラー)
8c 集光レンズ
8d レーザ加工ヘッド
8e カットノズル
9 移動芯金装置
10 インターロック管製造装置
11 インターロック管
11c 先端部
12 ワーク搬送装置
12a 第1シリンダ
12b 第2シリンダ
12c 第3シリンダ
12d ハンド
15 回転芯金
16,16′ 移動芯金
16a スラグ受口
16b 排出路
16c 当接部(スラストベアリング)
16d ホルダ
16e シリンダ
16f ホース
16g,16h プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
素材をストックして供給するアンコイラーと、
素材の両面にオイルを塗付するオイル塗付器と、
素材を断面がS字状に成形する多段ロール成形機と、
前記S字状の素材をインターロック管に成形する、所定角度軸心を傾斜させた回転可能な主軸を有する巻付けロール機と、
この巻付けロール機の正面に架台が設けられ、この架台に設けられたカット装置と、
から構成されたインターロック管製造装置であって、
前記カット装置は、カットノズルを有し、このカットノズルから噴射するプラズマアークにより加熱溶融するプラズマ切断機であることを特徴とするインターロック管製造装置。
【請求項2】
前記カット装置は、レーザ光線のエネルギーを利用して切断を行うレーザ切断機であることを特徴とする請求項1に記載のインターロック管製造装置。
【請求項3】
前記巻付けロール機の主軸には、多角形の回転芯金が備えられ、この回転芯金にS字状の素材を巻き付けて加工し、この回転芯金から延出したインターロック管の先端部を内径側から支持する棒状の移動芯金を備えた移動芯金装置であって、
前記移動芯金はZ軸方向に進退自在に構成するとともに、カットノズルに対向する前記移動芯金の位置に切断の際に発生するスラグを吸引する切断スラグ受口と、前記移動芯金にスラグを機外に排除する排出路を設けたことを特徴とする請求項1に記載のインターロック管製造装置。
【請求項4】
素材をストックし、素材を供給するアンコイラーと、素材の両面にオイルを塗付するオイル塗付器と、素材を断面がS字状に成形する多段ロール成形機と、前記S字状の素材をインターロック管に成形する回転可能な主軸に多角形の回転芯金が備えられた巻付けロール機と、この巻付けロール機の正面に設けられたカット装置と、から構成されたインターロック管製造装置において、
前記巻付けロール機の主軸の延長線上に延びたインターロック管の他端を支持する移動芯金を進退自在に構成したインターロック管製造装置で製造するインターロック管の製造方法であって、
1)前記移動芯金を前進させてインターロック管に挿入し、移動芯金の当接部にインターロック管の先端部を当接させてインターロック管の長手方向を収縮させるステップ1と、
2)巻付けロール機の主軸の1回転当たり、移動芯金をインターロック管の1ピッチ分後退させるとともに、所定位置に移動したカット装置であるプラズマ切断機のカットノズルまたはレーザ加工ヘッドのカットノズルもインターロック管の1ピッチ分後退させながら、後退と同時並行してプラズマアークまたはレーザ光を発生してインターロック管を切断するステップ2と、
3)ワーク搬出装置のハンドが退避位置から移動し、ハンドがインターロック管を把持したままで待機し、移動芯金が後退して切断されたインターロック管から移動芯金が引き抜かれ、ハンドによりインターロック管を搬出するまでスライドベース上の移動芯金と、ワーク搬出装置と、プラズマ切断機またはレーザ切断機はインターロック管の成形速度に同期運転し後退するステップ3と、
4)ハンドがインターロック管をシュータに搬送した後、移動芯金が前進してインターロック管に挿入され、インターロック管を内径側から支持するステップ4と、
を含むことを特徴とするインターロック管製造装置で製造するインターロック管の製造方法。
【請求項5】
前記巻付けロール機の主軸の1回転に合わせて、カットノズルの位置を1ピッチだけ後退させる移動は、巻付けロール機によって成形されるインターロック管の成形速度に合わせてカット装置のカットノズルの移動を同期運転させることを特徴とする請求項4に記載のインターロック管の製造方法。
【請求項6】
前記移動芯金はホルダに支持され、移動芯金の根元には前記インターロック管の先端部が当接する回転可能な当接部が設けられ、この当接部にインターロック管の先端部が当接した後は、インターロック管の成形速度に同期運転させて移動芯金を後退させることを特徴とする請求項4に記載のインターロック管の製造方法。
【請求項7】
前記インターロック管の先端部が移動芯金の当接部に当接し、インターロック管を軸方向に密着させた後に切断加工を行うようにしたことを特徴とする請求項4に記載のインターロック管の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2007−30025(P2007−30025A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−220349(P2005−220349)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(000135999)株式会社ヒロテック (62)
【Fターム(参考)】