説明

インバータ制御回路および液晶表示装置

【課題】低いコストでバックライトの安定した運転を実現する。
【解決手段】バックライトを点灯させるためのインバータの駆動を制御するインバータ制御回路であって、インバータが備えるトランスを駆動するスイッチング素子に対し所定周波数の制御信号を送信するインバータ制御用のIC12と、IC12が備える所定の端子に対して外付けされた回路であって、当該端子とグラウンドとの間に直列に接続された第1抵抗R1および第2抵抗R2と、当該端子とグラウンドとの間の抵抗値が第1抵抗R1のみによる第1状態と当該抵抗値が第1抵抗R1および第2抵抗R2による第2状態とを切り替え可能な切替部とを有する抵抗切替回路13とを備え、上記IC12は、上記第1状態と第2状態とが切り替えられることにより変化する上記端子における電位に応じて、上記制御信号の周波数を切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インバータ制御回路および液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置が備える液晶パネルを照射する冷陰極管によるバックライトを、インバータにより点灯する構成が知られている。この場合、装置の起動直後からバックライトの輝度がある輝度で安定するまでの期間においては、インバータに対して駆動周波数の高い制御信号が送られ、バックライトの輝度が安定した後は、それまでよりも低い駆動周波数の制御信号が送られる。関連技術として、起動時に高出力電圧を発生して冷陰極管を点灯し、その後に低い所定出力電圧を送出する構成が知られている(特許文献1参照。)。また、外付け抵抗で定電流値を設定し、圧電トランス駆動周波数を設定して所定昇圧電圧を得る技術が知られている(特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10‐288767号公報
【特許文献2】特開平10‐275691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなインバータへの制御信号は、インバータを制御するためのICから出力される。しかしながら、装置のコスト低減のために当該ICとして安価な汎用品を採用する場合には、IC自身の機能のみでは上記のように異なる周波数の制御信号を状況に応じて(最適なタイミングで)インバータへ出力するという処理ができない場合がある。そのような場合は、装置の起動直後からの所定期間内にバックライトの輝度を安定させることが困難となる。すなわち、インバータを制御するためのICとして上述したような安価な汎用品を採用した場合であってもバックライトの安定した運転が実現されることが望まれている。上記文献はいずれも、このような要望に対しての解決方法を提供するものではなかった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、インバータを制御するためのICの機能を適切に補うことにより、低いコストでバックライトの安定した運転を実現することが可能が技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様の一つは、バックライトを点灯させるためのインバータの駆動を制御するインバータ制御回路であって、インバータが備えるトランスをプッシュプル方式で駆動するスイッチング素子に対して所定周波数の制御信号を送信するインバータ制御用のICと、上記ICが備える所定の端子に対して外付けされた回路であって、当該端子とグラウンドとの間に直列に接続された第1抵抗および第2抵抗と、当該端子とグラウンドとの間の抵抗値が第1抵抗のみによる第1状態と当該抵抗値が第1抵抗および第2抵抗による第2状態とを切り替え可能な切替部とを有する抵抗切替回路と、を備え、上記ICは、上記第1状態と第2状態とが切り替えられることにより変化する上記端子における電位に応じて、上記制御信号の周波数を切り替える、構成としてある。
【0007】
当該構成によれば、上記ICは、ICに対する外付け回路(抵抗切替回路)により可変となる上記端子における電位に応じて、インバータへ送信する制御信号の周波数を切り替えることができる。そのため、コスト低減のためICとして上述したような安価な汎用品を採用した場合であっても、異なる周波数の制御信号を状況に応じてインバータへ出力する処理が確実に実現される。これにより、低コストな構成にて、バックライトの安定した運転を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】インバータ制御回路を構成する制御ICおよび抵抗切替回路を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態として、上記ICは、上記端子における電位が第1状態に応じた値である場合に制御信号の周波数を第1周波数とし、上記端子における電位が第2状態に応じた値である場合に制御信号の周波数を第1周波数よりも低い第2周波数とし、上記切替部は、第1状態を所定時間保持した後に、第2状態へ切り替えるとしてもよい。
また、本発明の実施形態として、上記切替部は、第1状態から第2状態への切り替わりを指示する指示信号を入力可能であり、かつ、上記指示信号が入力されてから第2状態へ切り替わるまでの時間を設定した時定数設定部を備え、上記指示信号が入力されてから、時定数設定部により設定された時間の経過後に第2状態へ切り替える、としてもよい。
また、本発明の実施形態として、上記切替部は、第2抵抗に対して並列接続されたトランジスタ(FET)を備え、当該トランジスタのオン・オフを切り替えることにより、第1状態と第2状態とを切り替えるとしてもよい。
【0010】
また、本発明の実施形態として、液晶パネルと、液晶パネルを照射するための冷陰極管によるバックライトと、バックライトを点灯させるためのインバータと、インバータの駆動を制御するインバータ制御回路と、マイクロコンピュータと、を備える液晶表示装置であって、上記インバータ制御回路は、インバータが備えるトランスをプッシュプル方式で駆動するスイッチング素子に対して所定周波数の制御信号を送信するインバータ制御用のICと、当該ICが備える所定の端子に対して外付けされた回路であって、当該端子とグラウンドとの間に直列に接続された第1抵抗および第2抵抗と、当該端子とグラウンドとの間の抵抗値が第1抵抗のみによる第1状態と当該抵抗値が第1抵抗および第2抵抗による第2状態とを切り替え可能な切替部とを有する抵抗切替回路と、を備え、上記切替部は、第1抵抗と第2抵抗との間にドレインを接続し第2抵抗とグラウンドとの間にソースを接続することで第2抵抗に対して並列接続されたFETであって、オン状態となることで第1状態へ切り替え、オフ状態となることで第2状態へ切り替えるFETと、FETのゲートに対し電圧を供給することでFETをオン状態にする電源部と、電源部からFETのゲートへの電圧の供給と供給禁止とを切り替えるトランジスタと、電源部からFETのゲートへの電圧の供給が禁止されてからFETがオフ状態へ切り替わるまでの時間を設定した電解コンデンサおよび第3抵抗からなる時定数設定部と、を備え、上記ICは、第1状態と第2状態とが切り替えられることにより変化する上記端子における電位に応じて制御信号の周波数を切り替え可能であり、上記端子における電位が第1状態に応じた値である場合に制御信号の周波数を第1周波数とし、上記端子における電位が第2状態に応じた値である場合に制御信号の周波数を第1周波数よりも低い第2周波数とし、上記マイクロコンピュータは、液晶表示装置の電源オンの指示を外部から受けた後、上記切替部に対して第1状態から第2状態への切り替わりを指示する指示信号を出力し、上記切替部では、上記指示信号をトランジスタのベースに入力してトランジスタをオン状態とすることにより電源部からFETのゲートへの電圧の供給を禁止させ、当該禁止がされてから、時定数設定部により設定された時間の経過後にFETがオフ状態へ切り替わる構成としてもよい。
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態をより詳細に説明する。
図1は、本実施形態にかかる液晶表示装置10の構成を概略的に示している。液晶表示装置10は、本発明のインバータ制御回路を構成の一部として含む装置である。液晶表示装置10は、マイクロコンピュータ(マイコン)11、制御IC(Integrated Circuit)12、抵抗切替回路13、インバータ16、バックライト17、パネル駆動回路14、液晶パネル15等を含んでいる。
【0012】
液晶表示装置10内のこれら各構成には、液晶表示装置10が備える図示しない電源回路で生成された電源電圧が提供される。マイコン11は、所定の制御用プログラムに従って液晶表示装置10全体をコントロールする制御部である。制御IC12は、インバータ16が備えるトランス16aをプッシュプル方式で駆動するスイッチング素子(電解効果トランジスタ:FET16b)に対して所定周波数の制御信号(パルス信号)を送信するインバータ制御用のICである。図1では、インバータ16の構成をごく簡単に例示している。インバータ16では、FET16bのゲートに対して上記制御信号が入力されることにより、FET16bは制御信号のパルスに従ってオン・オフを繰り返す。これにより、トランス16aの1次側巻線に流れる電流がプッシュプル方式でスイッチングされ、電源回路から1次側巻線に対して印加されている電圧が昇圧され、昇圧された電圧がトランス16aの2次側巻線から出力される。このように出力された電圧は、冷陰極管であるバックライト17に印加され、バックライト17が点灯する(バックライト17が液晶パネル15を照射する)。かかる構成によれば、点灯するバックライト17の輝度は、上記制御信号の周波数を上昇させることでより高くなる。
【0013】
抵抗切替回路13は、制御IC12に対する外付けの回路であり、制御IC12の機能を補助する。抵抗切替回路13については後述する。
【0014】
また、液晶表示装置10では、パネル駆動回路14が、所定の入力系統により入力した映像信号(入力映像信号)に基づいて液晶パネル15の各画素を駆動することにより、液晶パネル15に映像表示をさせる。液晶表示装置10は、放送信号の受信機能(チューナ等)を備えないモニターであってもよいし、放送信号の受信機能を備えるテレビジョンであってもよい。さらに液晶表示装置10は、入力映像信号に対する所定の映像処理を実行する映像処理回路や、信号のデコード処理を行うデコーダや、音声出力のための回路やスピーカ等、モニター或いはテレビジョンとして公知の各種構成を有する。
【0015】
図2は、インバータ制御回路を構成する制御IC12および抵抗切替回路13を概略的に示している。制御IC12は、比較的安価な汎用品としてのICである。制御IC12は、複数の端子(入力端子、出力端子)を備える。そのうちの端子12aに対して抵抗切替回路13が接続している。抵抗切替回路13では、端子12aとグラウンドGNDとの間に、直列に接続された抵抗R1(第1抵抗)および抵抗R2(第2抵抗)が設けられている。抵抗R2に対しては、FETQ1が並列接続されている。FETQ1は、抵抗R1と抵抗R2との間にドレインを接続し、抵抗R2とグラウンドGNDとの間にソースを接続している。また、抵抗切替回路13では、所定の電源電圧を供給する電源部Vcc1から、FETQ1のゲートに対して電源電圧が供給される構成となっている。電源部Vcc1からFETQ1へ至る経路L1においては、複数の各種回路素子が設けられており、経路L1とグラウンドGNDとの間に抵抗R3(第3抵抗)が設けられ、また、経路L1とグラウンドGNDとの間に電解コンデンサC1が設けられていたりする。
【0016】
さらに、経路L1とグラウンドGNDとの間には、NPN型のトランジスタQ2が設けられている。トランジスタQ2は、コレクタを経路L1に接続させ、エミッタをグラウンドGNDに接続させている。また、ベースには、マイコン11が出力するバックライトスイッチ(BL‐SW)信号が入力される。BL‐SW信号は、第1状態から第2状態への切り替わりを指示する指示信号に該当する。マイコン11は、ユーザによる液晶表示装置10の電源オン(P‐ON)の指示を受けた後、所定のタイミングでBL‐SW信号を出力する。
【0017】
このような抵抗切替回路13では、トランジスタQ2がオフ状態(コレクタ‐エミッタ間が非導通)の場合、電源部Vcc1からFETQ1のゲートに対し電源電圧が供給されることで、FETQ1がオン状態(ドレイン‐ソース間が導通)となり、結果、端子12aとグラウンドGNDとの間の抵抗値=抵抗R1、という第1状態となる。一方、トランジスタQ2のベースにBL‐SW信号が入力されることで、トランジスタQ2がオン状態になると、電源部Vcc1からの電圧がトランジスタQ2側に流れ、FETQ1側への電源電圧の供給が停止する。このようにFETQ1側への電源電圧の供給が停止すると、即座にはFETQ1はオフ状態とならないものの、しばらく時間が経過した後にオフ状態となり、結果、端子12aとグラウンドGNDとの間の抵抗値=抵抗R1+抵抗R2、という第2状態となる。つまり、トランジスタQ2は、電源部Vcc1からFETQ1のゲートへの電圧の供給と供給禁止とを切り替える機能を有し、FETQ1、トランジスタQ2、電源部Vcc1等を含む回路構成は、第1状態と第2状態とを切り替え可能な切替部に該当する。
【0018】
制御IC12は、第1状態と第2状態とが切り替えられることにより変化する端子12aにおける電位に応じて、上記制御信号の周波数を切り替える。例えば、制御IC12内において端子12aには、図2で鎖線表示するように、所定の電源部Vcc2および抵抗R4が接続されており、端子12aよりもグラウンドGND側の抵抗値が変化することで端子12aの電位も変化する構成となっている。そこで制御IC12は、端子12aの電位を監視し、電位が第1状態に応じた予め決められた値である場合には、周波数が第1周波数である制御信号を端子12bからインバータ16に対して出力し、電位が第2状態に応じた予め決められた値である場合には、周波数が第2周波数である制御信号を端子12bからインバータ16に対して出力する。なお、第1周波数>第2周波数であり、より詳しくは、第1周波数は、液晶表示装置10のP‐ON直後からバックライト17の輝度が所定輝度まで上昇して安定するまでの間、インバータ16に供給すべき周波数である。一方、第2周波数は、バックライト17の輝度が安定した後、その輝度をバックライト17が維持できる程度に必要な周波数である。
【0019】
このような構成下での処理の流れを説明する。まず、ユーザによる液晶表示装置10の電源オン(P‐ON)の指示が入力された直後は、トランジスタQ2はオフ状態であるため、FETQ1は電源部Vcc1からの電源供給を受けてオン状態となり、これにより第1状態となるため、制御IC12の端子12bからは第1周波数の制御信号がインバータ16へ出力される。その後、マイコン11からBL‐SW信号が出力されることで、トランジスタQ2がオン状態となり、電源部Vcc1からFETQ1への電源供給が禁止される。すると、電解コンデンサC1に溜められていた電荷が抵抗R3を介してグラウンドGNDに放出され、これに伴い、FETQ1のゲートの電位が下がる。この結果、ゲートの電位がある値まで下がったタイミングでFETQ1がオフ状態となる。これにより第2状態となるため、制御IC12の端子12bからは第2周波数の制御信号がインバータ16へ出力される。つまり、抵抗切替回路13では、液晶表示装置10のP‐ON後、第1状態を所定時間保持した後に、第2状態へ切り替える。
【0020】
なお、電解コンデンサC1および抵抗R3は、BL‐SW信号が入力されてから第2状態へ切り替わるまでの時間(より正確には、電源部Vcc1からFETQ1のゲートへの電圧供給が禁止されてからFETQ1がオフ状態へ切り替わるまでの時間)を設定した時定数設定部に該当する。つまり、液晶表示装置10の製造に際して、電解コンデンサC1の容量および抵抗R3の抵抗値を任意に設定することで、このような時間を任意に設定できる。そのため、P‐ON後の最適なタイミングで(バックライト17の輝度が十分安定する最適な期間、第1周波数に基づいてインバータ16を駆動した後で)、制御信号の周波数を第2周波数に落とすことができる。
【0021】
このように本実施形態によれば、制御IC12は、外付け回路(抵抗切替回路13)により可変となる端子12aにおける電位に応じて、インバータ16へ送信する制御信号の周波数を切り替えることができる。そのため、コスト低減のため制御IC12として上述したような安価な汎用品(IC自身の機能のみでは、抵抗切替回路13による処理を含めた処理を実行できない製品)を採用した場合であっても、異なる周波数の制御信号を状況に応じてインバータ16へ出力する処理が確実に実現される。これにより、低コストな構成にて、バックライト17の安定した運転を実現することができる。
【符号の説明】
【0022】
10…液晶表示装置、11…マイコン、12…制御IC、12a,12b…端子、13…抵抗切替回路、14…パネル駆動回路、15…液晶パネル、16…インバータ、17…バックライト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックライトを点灯させるためのインバータの駆動を制御するインバータ制御回路であって、
インバータが備えるトランスをプッシュプル方式で駆動するスイッチング素子に対して所定周波数の制御信号を送信するインバータ制御用のICと、
上記ICが備える所定の端子に対して外付けされた回路であって、当該端子とグラウンドとの間に直列に接続された第1抵抗および第2抵抗と、当該端子とグラウンドとの間の抵抗値が第1抵抗のみによる第1状態と当該抵抗値が第1抵抗および第2抵抗による第2状態とを切り替え可能な切替部とを有する抵抗切替回路と、を備え、
上記ICは、上記第1状態と第2状態とが切り替えられることにより変化する上記端子における電位に応じて、上記制御信号の周波数を切り替えることを特徴とする、インバータ制御回路。
【請求項2】
上記ICは、上記端子における電位が第1状態に応じた値である場合に制御信号の周波数を第1周波数とし、上記端子における電位が第2状態に応じた値である場合に制御信号の周波数を第1周波数よりも低い第2周波数とし、
上記切替部は、第1状態を所定時間保持した後に、第2状態へ切り替えることを特徴とする請求項1に記載のインバータ制御回路。
【請求項3】
上記切替部は、
第1状態から第2状態への切り替わりを指示する指示信号を入力可能であり、
かつ、上記指示信号が入力されてから第2状態へ切り替わるまでの時間を設定した時定数設定部を備え、
上記指示信号が入力されてから、時定数設定部により設定された時間の経過後に第2状態へ切り替えることを特徴とする請求項2に記載のインバータ制御回路。
【請求項4】
上記切替部は、第2抵抗に対して並列接続されたトランジスタを備え、当該トランジスタのオン・オフを切り替えることにより、第1状態と第2状態とを切り替えることを特徴とする請求項1〜請求項3に記載のインバータ制御回路。
【請求項5】
液晶パネルと、液晶パネルを照射するための冷陰極管によるバックライトと、バックライトを点灯させるためのインバータと、インバータの駆動を制御するインバータ制御回路と、マイクロコンピュータと、を備える液晶表示装置であって、
上記インバータ制御回路は、
インバータが備えるトランスをプッシュプル方式で駆動するスイッチング素子に対して所定周波数の制御信号を送信するインバータ制御用のICと、
当該ICが備える所定の端子に対して外付けされた回路であって、当該端子とグラウンドとの間に直列に接続された第1抵抗および第2抵抗と、当該端子とグラウンドとの間の抵抗値が第1抵抗のみによる第1状態と当該抵抗値が第1抵抗および第2抵抗による第2状態とを切り替え可能な切替部とを有する抵抗切替回路と、を備え、
上記切替部は、
第1抵抗と第2抵抗との間にドレインを接続し第2抵抗とグラウンドとの間にソースを接続することで第2抵抗に対して並列接続されたFETであって、オン状態となることで第1状態へ切り替え、オフ状態となることで第2状態へ切り替えるFETと、
FETのゲートに対し電圧を供給することでFETをオン状態にする電源部と、
電源部からFETのゲートへの電圧の供給と供給禁止とを切り替えるトランジスタと、
電源部からFETのゲートへの電圧の供給が禁止されてからFETがオフ状態へ切り替わるまでの時間を設定した電解コンデンサおよび第3抵抗からなる時定数設定部と、を備え、
上記ICは、第1状態と第2状態とが切り替えられることにより変化する上記端子における電位に応じて制御信号の周波数を切り替え可能であり、上記端子における電位が第1状態に応じた値である場合に制御信号の周波数を第1周波数とし、上記端子における電位が第2状態に応じた値である場合に制御信号の周波数を第1周波数よりも低い第2周波数とし、
上記マイクロコンピュータは、液晶表示装置の電源オンの指示を外部から受けた後、上記切替部に対して第1状態から第2状態への切り替わりを指示する指示信号を出力し、
上記切替部では、上記指示信号をトランジスタのベースに入力してトランジスタをオン状態とすることにより電源部からFETのゲートへの電圧の供給を禁止させ、当該禁止がされてから、時定数設定部により設定された時間の経過後にFETがオフ状態へ切り替わる、ことを特徴とする液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−221781(P2012−221781A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−87122(P2011−87122)
【出願日】平成23年4月11日(2011.4.11)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】