エアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップ
【課題】エアゾール容器の内部の残留ガスの排出作業において、その作業を容易にしかも確実に行うことのできるエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップを提供する。
【解決手段】上部にステム4を設けたエアゾール容器2の上部に装着するようになるキャップカバー11を備え、このキャップカバー11に、エアゾール容器2のステム4に嵌合するステム嵌合部12から先端側となる噴射口13までつながる流路14を形成した管部材15を備えると共に、この管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げ可能とするトリガーレバー部材16を備えたエアゾール噴射器1のトリガー式ヘッドキャップであって、管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持可能とする回転自在の回転式ストッパー21を備えると共に、この回転式ストッパー21の回転を操作するためのストッパー用操作レバー23を備える。
【解決手段】上部にステム4を設けたエアゾール容器2の上部に装着するようになるキャップカバー11を備え、このキャップカバー11に、エアゾール容器2のステム4に嵌合するステム嵌合部12から先端側となる噴射口13までつながる流路14を形成した管部材15を備えると共に、この管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げ可能とするトリガーレバー部材16を備えたエアゾール噴射器1のトリガー式ヘッドキャップであって、管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持可能とする回転自在の回転式ストッパー21を備えると共に、この回転式ストッパー21の回転を操作するためのストッパー用操作レバー23を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップに関し、特に、エアゾール噴射器のエアゾール容器の内部に収容した内容物すべてを噴出して使い切った時(エアゾール噴射器使用終了時)に、エアゾール容器の内部に残った残留ガスを排出することのできるエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
エアゾール噴射器としては、内部に薬剤等の内容物を収容した缶状のエアゾール容器を備えると共に、このエアゾール容器の上部にトリガー式ヘッドキャップを装着したものが知られている。
【0003】
このエアゾール容器にあっては、内部にガスを密閉して、このガスにより内部圧力をかけた状態で薬剤等の内容物を収容する。そして、上部にステムを備えて、このステムは上方付勢されており、押し下げた際、エアゾール容器の内部の内容物が内部圧力によって噴出するようになっている。
【0004】
一方、トリガー式ヘッドキャップにあっては、エアゾール容器の上部に装着するキャップカバーを備えて、このキャップカバーには、エアゾール容器のステムに嵌合するステム嵌合部から先端側となる噴射口までつながる流路を形成した管部材を備える。さらに、キャップカバーには、管部材におけるステム嵌合部を押し下げ可能とするトリガーレバー部材も備える。
【0005】
このような構成となることで、トリガーレバー部材の引金部を引くことによって、管部材が下側に移動して管部材におけるステム嵌合部を押し下げる。これにより、エアゾール容器のステムが押し下げられて、エアゾール容器の内部の内容物がステムから噴出し、噴出した内容物がトリガー式ヘッドキャップにおける管部材の流路を経て噴射口から噴射されるようになっている。
【0006】
このようなエアゾール噴射器では、エアゾール容器の内部に収容した内容物すべてを噴出して使い切った時(エアゾール噴射器使用終了時)に、エアゾール容器の内部にガスが残ってしまうことが多々あり、このため、廃棄処分する際、このように容器の内部に残ったガスによって、すなわち残留ガスによる爆発事故等の危険があった。
【0007】
そこで、従来、エアゾール噴霧器にあっては、上記のような残留ガスによる爆発事故等を無くすため、例えば、特開2006−44705公報に記載されているようなものがあった。これは、管部材の先端側に当該管部材に沿って前後にスライドする略筒体状のスライドストッパーを備えて、トリガーレバー部材を操作したとき、このスライドストッパーを前方にスライドさせてトリガーレバー部材と管部材との間に形成された隙間に入り込ませるようにして、ここに嵌め込むことにより、トリガーレバー部材がスライドストッパーによって固定され、噴射状態で保持されるようになり、エアゾール容器の内部の残留ガスを排出するようにしていた。
【0008】
【特許文献1】特開2006−44705公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
かかる従来のエアゾール噴霧器にあっては、エアゾール容器の内部の残留ガスを排出するため、トリガーレバー部材を操作したとき、スライドストッパーを前方にスライドさせてトリガーレバー部材と管部材との間に形成された隙間に入り込ませて嵌め込むようにするが、このスライドストッパーの嵌め込み作業にあっては、トリガーレバー部材を正しくしかも強く操作して、トリガーレバー部材と管部材との間の隙間を大きくしておかないと、スライドストッパーがトリガーレバー部材に当たって、スライドストッパーをきちんと嵌め込むことできないといったことが起こるおそれがあり、操作方法がわかりにくく、その作業も非常に面倒であった。また、スライドストッパーを嵌め込む際において、スライドストッパーを前方にスライドさせるが、このスライドストッパーのスライドにはかなり強い力で行う必要があるので、やはり、作業が面倒であった。
【0010】
本発明は、エアゾール容器の内部の残留ガスの排出作業において、前述したような作業が面倒等といった問題を鑑み、その作業を容易にしかも確実に行うことのできるエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップを提供することを、その課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第一の発明は、上部にステムを設けたエアゾール容器の上部に装着するようになるキャップカバーを備え、このキャップカバーに、エアゾール容器のステムに嵌合するステム嵌合部から先端側となる噴射口までつながる流路を形成した管部材を備えると共に、この管部材におけるステム嵌合部を押し下げ可能とするトリガーレバー部材を備えたエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップにおいて、管部材におけるステム嵌合部を押し下げた状態で保持可能とする回転自在の回転式ストッパーを備えたエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップである。
【0012】
第二の発明は、第一の発明において、キャップカバーの側面に、回転式ストッパーの回転を操作するためのストッパー用操作レバーを備えたエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップである。
【0013】
第三の発明は、第二の発明において、ストッパー用操作レバーを、キャップカバーにおいてトリガーレバー部材の引金部と反対側となる位置に備えて、このストッパー用操作レバーとトリガーレバー部材の引金部とを離間させたエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、管部材におけるステム嵌合部を押し下げた状態で保持可能にする回転自在の回転式ストッパーを備えたことで、エアゾール噴射器におけるエアゾール容器の内部の残留ガスの排出作業において、この回転式ストッパーを回転させるだけという極めて簡単かつ単純な動作によって残留ガスの排出を行うことができ、その作業を容易にしかも確実かつ安全に行うことができる。
【0015】
また、本発明によれば、キャップカバーの側面に、回転式ストッパーの回転を操作するためのストッパー用操作レバーを備えたことで、回転式ストッパーの回転を、ストッパー用操作レバーを回動させるだけという極めて簡単な操作によって行うことができ、これにより、残留ガスの排出作業も極めて容易に行うことができる。
【0016】
また、本発明によれば、ストッパー用操作レバーを、キャップカバーにおいてトリガーレバー部材の引金部と反対側となる位置に備えて、このストッパー用操作レバーとトリガーレバー部材の引金部とを離間させたことで、トリガーレバー部材の引金部を引いて、通常の噴射を行っている際に、誤ってストッパー用操作レバーが操作されるのを防止することができ、これにより、誤操作によるエアゾール容器の内部の内容物をすべて噴射してしまうといった問題を無くすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明によるエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップの一実施形態について説明する。
【0018】
まず、図1に示すように、エアゾール噴射器1としては、従来と同様、缶状のエアゾール容器2を備えると共に、このエアゾール容器2の上部にトリガー式ヘッドキャップを装着した構成とし、エアゾール容器2にあっては、殺虫剤、害虫防除剤、忌避剤、防菌防黴剤等の薬剤、また、洗浄剤、消臭剤、芳香剤、制汗剤等の薬剤、さらには塗料等の内容物を内部に収容すると共に、ガスを密閉して、このガスにより内部圧力をかけた状態で薬剤等の内容物を収容する。そして、このエアゾール容器2の上部にはステム4を備えて、このステム4は上方付勢されており、押し下げた際、エアゾール容器2の内部の内容物が内部圧力によって噴出するようにしている。
【0019】
次に、図2、図3に示すように、トリガー式ヘッドキャップとしては、エアゾール容器2の上部に装着するキャップカバー11を備える。このキャップカバー11は、上部側を前後に向かう円筒形状にすると共に、下部側を上下に向かう略円錐台筒形状にする。そして、このキャップカバー11の内部に、エアゾール容器2のステム4に嵌合するステム嵌合部12から先端側となる噴射口13までつながる流路14を形成したL字形の管部材15を備えると共に、この管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げ可能とする上下回動自在となるトリガーレバー部材16を備える。このトリガーレバー部材16としては、前端が下方に折れ曲がって形成される引金部17にすると共に、中間において管部材15が縦に貫通するための孔を形成している。
【0020】
そして、図4に示すように、このトリガーレバー部材16は、その後端をキャップカバー11に上下回動自在となるように軸着すると共に、その中間において管部材15の両側面に設けた突起体18に前後に摺動自在に係合するようにしている。これにより、図5に示すように、トリガーレバー部材16の引金部17を引くと、トリガーレバー部材16が下方に回動し、管部材15の突起体18を介して管部材15が下側に移動して管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げる。
【0021】
また、キャップカバー11の前部には、トリガーレバー部材16の引金部17の前方に位置するようになるガード体19を備えて、トリガーレバー部材16の引金部17をガードするようにしている。
【0022】
このように構成することで、トリガーレバー部材16の引金部17を引くことによって、管部材15が下側に移動して管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げる。これにより、エアゾール容器2のステム4が押し下げられて、エアゾール容器2の内部の内容物がステム4から噴出し、噴出した内容物が管部材15の流路14を経て噴射口13から前方に向かって噴射される。
【0023】
そして、このエアゾール噴射器1のトリガー式ヘッドキャップにおいて、管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持可能にする回転自在の回転式ストッパー21を備える。この回転式ストッパー21は、カム方式となる卵形形状として、キャップカバー11に左右に向かう横軸22を介して回転自在に取付けて、回転させてトリガーレバー部材16の上面を押し付けることで、管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持するようになる。
【0024】
さらに、この回転式ストッパー21の回転を操作するためのストッパー用操作レバー23をキャップカバー11の一側面に備えて、このストッパー用操作レバー23は回転式ストッパー21の横軸22の一端に固着する。なお、このストッパー用操作レバー23については、キャップカバー11においてトリガーレバー部材16の引金部17と反対側となる後方の位置に備えて、このストッパー用操作レバー23とトリガーレバー部材16の引金部17とを離間させている。
【0025】
そして、このように構成することで、図5に示すように、トリガーレバー部材16の引金部17を引いて、エアゾール容器2のステム4を押し下げてエアゾール容器2の内部の内容物を噴射している状態で、図6に示すように、ストッパー用操作レバー23を回動させる。これにより、回転式ストッパー21が回転してトリガーレバー部材16の上面を押し付けて、トリガーレバー部材16が回転式ストッパー21によって固定され、管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持、要するに、噴射状態で保持される。
【0026】
なお、前記回転式ストッパー21にあっては、前述した図7に示すようなカム方式となる卵形形状に限定されるものではなく、例えば、図8に示すような円板状のものに突起25を設けた形状でも良く、さらには、三角形状や多角形状等のものでも良く、カム方式となる卵形形状と同様の機能を有するものであれば、どのような形状のものでも良い。ただし、回転式ストッパー21における回転時の動作性等を考慮すると、やはり一番スムースに回転するカム方式となる卵形形状のものが好ましい。さらに、この回転式ストッパー21において、例えば、図7に示すようなカム方式となる卵形形状の場合、図9に示すように、その先端に平面部26を形成し、この平面部26がトリガーレバー部材16の上面に押し付くようにしても良く、また、図10に示すように、トリガーレバー部材16の上面に回転式ストッパー21の先端に嵌合するような凹部27を形成するようにしても良く、あるいは、図11に示すように、トリガーレバー部材16の上面に上方に突起する凸部28を形成し、この凸部28が回転式ストッパー21の先端に引っ掛かるようにしても良く、このようにすることで、回転式ストッパー21が管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態(噴射状態)で保持した際、この保持が容易に解除されることがなくなる。これにより、ここに多少の外力が働いても、この押し下げ状態を確実に保持することができ、エアゾール容器2の内部の残留ガスを極めて良好に排出することができる。
【0027】
また、前述の実施形態では、回転式ストッパー21の回転を操作するための部材として、レバー形体となるストッパー用操作レバー23を備えるようにしていたが、この回転式ストッパー21の回転を操作するための部材にあっては、これに限定されるものではなく、例えば、円板形のツマミの外周に刻みを付けるようにした形体のものでも良く、さらには、回転式ストッパー21の横軸22の先端側にローレットを付けるようにした形体、つまり回転式ストッパー21の横軸22をそのまま用いるようにしたものでも良い。ただし、回転式ストッパー21の回転を容易に行うことができるということを考慮すると、やはりレバー形体のものが最も好ましい。
【0028】
また、前記ストッパー用操作レバー23及び回転式ストッパー21において、その配置場所については、前述したキャップカバー11においてトリガーレバー部材16の引金部17と反対側となる後方の位置に限定されるものではなく、他の場所でも良い。これについては、例えば、トリガーレバー部材16の前方の位置、すなわちトリガーレバー部材16の引金部17における付け根部分の上側に回転式ストッパー21を備え、その側方にストッパー用操作レバー23を備えるようにしても良い。さらに、この回転式ストッパー21にあっては、トリガーレバー部材16の上面を押し付けることにより、すなわちトリガーレバー部材16を介して管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持するようにしていたが、この代わりに、管部材15の上側に回転式ストッパー21を備えて、トリガーレバー部材16を介することなく回転式ストッパー21で直接管部材15の上面を押し付けるようにしても良い。
【0029】
また、前述の実施形態では、管部材15とトリガーレバー部材16とは、別の部材とし、これらが係合するような構造にしていたが、この管部材15とトリガーレバー部材16とを一体的に、要するに、一つの部材で構成するようにしても良い。
【0030】
次に、エアゾール噴射器1におけるエアゾール容器2の内部の内容物すべてを噴出して使い切った時(エアゾール噴射器1使用終了時)のエアゾール容器2の内部の残留ガスの排出作業について述べると、図5に示すように、トリガーレバー部材16の引金部17を引いて、エアゾール容器2のステム4を押し下げてエアゾール容器2の内部の内容物を噴射している噴射状態にする。そして、この噴射状態において、図6に示すように、ストッパー用操作レバー23を回動して、回転式ストッパー21を回転させることで、回転式ストッパー21がトリガーレバー部材16の上面を押し付けて、トリガーレバー部材16を固定し、噴射状態である管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持するようになる。これにより、噴射状態のままとなり、エアゾール容器2の内部の残留ガスを最後まで完全に排出することができる。
【0031】
なお、前述した残留ガスの排出作業において、予め、トリガーレバー部材16の引金部17を引いて、噴射状態にしてからストッパー用操作レバー23を回動して、回転式ストッパー21でトリガーレバー部材16を固定するようにしていたが、トリガーレバー部材16の引金部17を引くことなく、いきなりストッパー用操作レバー23を回動することにより、回転式ストッパー21でトリガーレバー部材16を下方に回動しつつ、トリガーレバー部材16を固定して噴射状態で保持するようにしても良い。
【0032】
以上のように、管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持可能にする回転自在の回転式ストッパー21を備えたことにより、エアゾール噴射器1におけるエアゾール容器2の内部の残留ガスの排出作業において、この回転式ストッパー21を回転させるだけという極めて簡単かつ単純な動作によって残留ガスの排出を行うことができる。
【0033】
さらに、この回転式ストッパー21の回転を操作するためのストッパー用操作レバー23をキャップカバー11の一側面に備えたことにより、回転式ストッパー21の回転を、ストッパー用操作レバー23を回動させるだけという極めて簡単な操作によって行うことができる。
【0034】
また、ストッパー用操作レバー23を、キャップカバー11においてトリガーレバー部材16の引金部17と反対側となる後方の位置に備えて、このストッパー用操作レバー23とトリガーレバー部材16の引金部17とを離間させたことにより、要するに、トリガーレバー部材16の引金部17はキャップカバー11の前方に、ストッパー用操作レバー23はキャップカバー11の後方にというように、両者を離間させることにより、トリガーレバー部材16の引金部17を引いて、通常の噴射を行っている際に、誤ってストッパー用操作レバー23を操作してしまうといったことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】エアゾール噴射器の説明図である。
【図2】エアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップの斜視図である。
【図3】エアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップの断面図である。
【図4】エアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップの一部を断面して示す説明図である。
【図5】エアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップの一部を断面して示す説明図である。
【図6】エアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップの一部を断面して示す説明図である。
【図7】回転式ストッパーの説明図である。
【図8】別形状の回転式ストッパーの説明図である。
【図9】別形状の回転式ストッパーの説明図である。
【図10】別形状の回転式ストッパーの説明図である。
【図11】別形状の回転式ストッパーの説明図である。
【符号の説明】
【0036】
1…エアゾール噴射器、2…エアゾール容器、4…ステム、11…キャップカバー、12…ステム嵌合部、13…噴射口、14…流路、15…管部材、16…トリガーレバー部材、17…引金部、18…突起体、19…ガード体、21…回転式ストッパー、22…横軸、23…ストッパー用操作レバー、25…突起、26…平面部、27…凹部、28…凸部
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップに関し、特に、エアゾール噴射器のエアゾール容器の内部に収容した内容物すべてを噴出して使い切った時(エアゾール噴射器使用終了時)に、エアゾール容器の内部に残った残留ガスを排出することのできるエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
エアゾール噴射器としては、内部に薬剤等の内容物を収容した缶状のエアゾール容器を備えると共に、このエアゾール容器の上部にトリガー式ヘッドキャップを装着したものが知られている。
【0003】
このエアゾール容器にあっては、内部にガスを密閉して、このガスにより内部圧力をかけた状態で薬剤等の内容物を収容する。そして、上部にステムを備えて、このステムは上方付勢されており、押し下げた際、エアゾール容器の内部の内容物が内部圧力によって噴出するようになっている。
【0004】
一方、トリガー式ヘッドキャップにあっては、エアゾール容器の上部に装着するキャップカバーを備えて、このキャップカバーには、エアゾール容器のステムに嵌合するステム嵌合部から先端側となる噴射口までつながる流路を形成した管部材を備える。さらに、キャップカバーには、管部材におけるステム嵌合部を押し下げ可能とするトリガーレバー部材も備える。
【0005】
このような構成となることで、トリガーレバー部材の引金部を引くことによって、管部材が下側に移動して管部材におけるステム嵌合部を押し下げる。これにより、エアゾール容器のステムが押し下げられて、エアゾール容器の内部の内容物がステムから噴出し、噴出した内容物がトリガー式ヘッドキャップにおける管部材の流路を経て噴射口から噴射されるようになっている。
【0006】
このようなエアゾール噴射器では、エアゾール容器の内部に収容した内容物すべてを噴出して使い切った時(エアゾール噴射器使用終了時)に、エアゾール容器の内部にガスが残ってしまうことが多々あり、このため、廃棄処分する際、このように容器の内部に残ったガスによって、すなわち残留ガスによる爆発事故等の危険があった。
【0007】
そこで、従来、エアゾール噴霧器にあっては、上記のような残留ガスによる爆発事故等を無くすため、例えば、特開2006−44705公報に記載されているようなものがあった。これは、管部材の先端側に当該管部材に沿って前後にスライドする略筒体状のスライドストッパーを備えて、トリガーレバー部材を操作したとき、このスライドストッパーを前方にスライドさせてトリガーレバー部材と管部材との間に形成された隙間に入り込ませるようにして、ここに嵌め込むことにより、トリガーレバー部材がスライドストッパーによって固定され、噴射状態で保持されるようになり、エアゾール容器の内部の残留ガスを排出するようにしていた。
【0008】
【特許文献1】特開2006−44705公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
かかる従来のエアゾール噴霧器にあっては、エアゾール容器の内部の残留ガスを排出するため、トリガーレバー部材を操作したとき、スライドストッパーを前方にスライドさせてトリガーレバー部材と管部材との間に形成された隙間に入り込ませて嵌め込むようにするが、このスライドストッパーの嵌め込み作業にあっては、トリガーレバー部材を正しくしかも強く操作して、トリガーレバー部材と管部材との間の隙間を大きくしておかないと、スライドストッパーがトリガーレバー部材に当たって、スライドストッパーをきちんと嵌め込むことできないといったことが起こるおそれがあり、操作方法がわかりにくく、その作業も非常に面倒であった。また、スライドストッパーを嵌め込む際において、スライドストッパーを前方にスライドさせるが、このスライドストッパーのスライドにはかなり強い力で行う必要があるので、やはり、作業が面倒であった。
【0010】
本発明は、エアゾール容器の内部の残留ガスの排出作業において、前述したような作業が面倒等といった問題を鑑み、その作業を容易にしかも確実に行うことのできるエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップを提供することを、その課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第一の発明は、上部にステムを設けたエアゾール容器の上部に装着するようになるキャップカバーを備え、このキャップカバーに、エアゾール容器のステムに嵌合するステム嵌合部から先端側となる噴射口までつながる流路を形成した管部材を備えると共に、この管部材におけるステム嵌合部を押し下げ可能とするトリガーレバー部材を備えたエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップにおいて、管部材におけるステム嵌合部を押し下げた状態で保持可能とする回転自在の回転式ストッパーを備えたエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップである。
【0012】
第二の発明は、第一の発明において、キャップカバーの側面に、回転式ストッパーの回転を操作するためのストッパー用操作レバーを備えたエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップである。
【0013】
第三の発明は、第二の発明において、ストッパー用操作レバーを、キャップカバーにおいてトリガーレバー部材の引金部と反対側となる位置に備えて、このストッパー用操作レバーとトリガーレバー部材の引金部とを離間させたエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、管部材におけるステム嵌合部を押し下げた状態で保持可能にする回転自在の回転式ストッパーを備えたことで、エアゾール噴射器におけるエアゾール容器の内部の残留ガスの排出作業において、この回転式ストッパーを回転させるだけという極めて簡単かつ単純な動作によって残留ガスの排出を行うことができ、その作業を容易にしかも確実かつ安全に行うことができる。
【0015】
また、本発明によれば、キャップカバーの側面に、回転式ストッパーの回転を操作するためのストッパー用操作レバーを備えたことで、回転式ストッパーの回転を、ストッパー用操作レバーを回動させるだけという極めて簡単な操作によって行うことができ、これにより、残留ガスの排出作業も極めて容易に行うことができる。
【0016】
また、本発明によれば、ストッパー用操作レバーを、キャップカバーにおいてトリガーレバー部材の引金部と反対側となる位置に備えて、このストッパー用操作レバーとトリガーレバー部材の引金部とを離間させたことで、トリガーレバー部材の引金部を引いて、通常の噴射を行っている際に、誤ってストッパー用操作レバーが操作されるのを防止することができ、これにより、誤操作によるエアゾール容器の内部の内容物をすべて噴射してしまうといった問題を無くすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明によるエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップの一実施形態について説明する。
【0018】
まず、図1に示すように、エアゾール噴射器1としては、従来と同様、缶状のエアゾール容器2を備えると共に、このエアゾール容器2の上部にトリガー式ヘッドキャップを装着した構成とし、エアゾール容器2にあっては、殺虫剤、害虫防除剤、忌避剤、防菌防黴剤等の薬剤、また、洗浄剤、消臭剤、芳香剤、制汗剤等の薬剤、さらには塗料等の内容物を内部に収容すると共に、ガスを密閉して、このガスにより内部圧力をかけた状態で薬剤等の内容物を収容する。そして、このエアゾール容器2の上部にはステム4を備えて、このステム4は上方付勢されており、押し下げた際、エアゾール容器2の内部の内容物が内部圧力によって噴出するようにしている。
【0019】
次に、図2、図3に示すように、トリガー式ヘッドキャップとしては、エアゾール容器2の上部に装着するキャップカバー11を備える。このキャップカバー11は、上部側を前後に向かう円筒形状にすると共に、下部側を上下に向かう略円錐台筒形状にする。そして、このキャップカバー11の内部に、エアゾール容器2のステム4に嵌合するステム嵌合部12から先端側となる噴射口13までつながる流路14を形成したL字形の管部材15を備えると共に、この管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げ可能とする上下回動自在となるトリガーレバー部材16を備える。このトリガーレバー部材16としては、前端が下方に折れ曲がって形成される引金部17にすると共に、中間において管部材15が縦に貫通するための孔を形成している。
【0020】
そして、図4に示すように、このトリガーレバー部材16は、その後端をキャップカバー11に上下回動自在となるように軸着すると共に、その中間において管部材15の両側面に設けた突起体18に前後に摺動自在に係合するようにしている。これにより、図5に示すように、トリガーレバー部材16の引金部17を引くと、トリガーレバー部材16が下方に回動し、管部材15の突起体18を介して管部材15が下側に移動して管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げる。
【0021】
また、キャップカバー11の前部には、トリガーレバー部材16の引金部17の前方に位置するようになるガード体19を備えて、トリガーレバー部材16の引金部17をガードするようにしている。
【0022】
このように構成することで、トリガーレバー部材16の引金部17を引くことによって、管部材15が下側に移動して管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げる。これにより、エアゾール容器2のステム4が押し下げられて、エアゾール容器2の内部の内容物がステム4から噴出し、噴出した内容物が管部材15の流路14を経て噴射口13から前方に向かって噴射される。
【0023】
そして、このエアゾール噴射器1のトリガー式ヘッドキャップにおいて、管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持可能にする回転自在の回転式ストッパー21を備える。この回転式ストッパー21は、カム方式となる卵形形状として、キャップカバー11に左右に向かう横軸22を介して回転自在に取付けて、回転させてトリガーレバー部材16の上面を押し付けることで、管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持するようになる。
【0024】
さらに、この回転式ストッパー21の回転を操作するためのストッパー用操作レバー23をキャップカバー11の一側面に備えて、このストッパー用操作レバー23は回転式ストッパー21の横軸22の一端に固着する。なお、このストッパー用操作レバー23については、キャップカバー11においてトリガーレバー部材16の引金部17と反対側となる後方の位置に備えて、このストッパー用操作レバー23とトリガーレバー部材16の引金部17とを離間させている。
【0025】
そして、このように構成することで、図5に示すように、トリガーレバー部材16の引金部17を引いて、エアゾール容器2のステム4を押し下げてエアゾール容器2の内部の内容物を噴射している状態で、図6に示すように、ストッパー用操作レバー23を回動させる。これにより、回転式ストッパー21が回転してトリガーレバー部材16の上面を押し付けて、トリガーレバー部材16が回転式ストッパー21によって固定され、管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持、要するに、噴射状態で保持される。
【0026】
なお、前記回転式ストッパー21にあっては、前述した図7に示すようなカム方式となる卵形形状に限定されるものではなく、例えば、図8に示すような円板状のものに突起25を設けた形状でも良く、さらには、三角形状や多角形状等のものでも良く、カム方式となる卵形形状と同様の機能を有するものであれば、どのような形状のものでも良い。ただし、回転式ストッパー21における回転時の動作性等を考慮すると、やはり一番スムースに回転するカム方式となる卵形形状のものが好ましい。さらに、この回転式ストッパー21において、例えば、図7に示すようなカム方式となる卵形形状の場合、図9に示すように、その先端に平面部26を形成し、この平面部26がトリガーレバー部材16の上面に押し付くようにしても良く、また、図10に示すように、トリガーレバー部材16の上面に回転式ストッパー21の先端に嵌合するような凹部27を形成するようにしても良く、あるいは、図11に示すように、トリガーレバー部材16の上面に上方に突起する凸部28を形成し、この凸部28が回転式ストッパー21の先端に引っ掛かるようにしても良く、このようにすることで、回転式ストッパー21が管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態(噴射状態)で保持した際、この保持が容易に解除されることがなくなる。これにより、ここに多少の外力が働いても、この押し下げ状態を確実に保持することができ、エアゾール容器2の内部の残留ガスを極めて良好に排出することができる。
【0027】
また、前述の実施形態では、回転式ストッパー21の回転を操作するための部材として、レバー形体となるストッパー用操作レバー23を備えるようにしていたが、この回転式ストッパー21の回転を操作するための部材にあっては、これに限定されるものではなく、例えば、円板形のツマミの外周に刻みを付けるようにした形体のものでも良く、さらには、回転式ストッパー21の横軸22の先端側にローレットを付けるようにした形体、つまり回転式ストッパー21の横軸22をそのまま用いるようにしたものでも良い。ただし、回転式ストッパー21の回転を容易に行うことができるということを考慮すると、やはりレバー形体のものが最も好ましい。
【0028】
また、前記ストッパー用操作レバー23及び回転式ストッパー21において、その配置場所については、前述したキャップカバー11においてトリガーレバー部材16の引金部17と反対側となる後方の位置に限定されるものではなく、他の場所でも良い。これについては、例えば、トリガーレバー部材16の前方の位置、すなわちトリガーレバー部材16の引金部17における付け根部分の上側に回転式ストッパー21を備え、その側方にストッパー用操作レバー23を備えるようにしても良い。さらに、この回転式ストッパー21にあっては、トリガーレバー部材16の上面を押し付けることにより、すなわちトリガーレバー部材16を介して管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持するようにしていたが、この代わりに、管部材15の上側に回転式ストッパー21を備えて、トリガーレバー部材16を介することなく回転式ストッパー21で直接管部材15の上面を押し付けるようにしても良い。
【0029】
また、前述の実施形態では、管部材15とトリガーレバー部材16とは、別の部材とし、これらが係合するような構造にしていたが、この管部材15とトリガーレバー部材16とを一体的に、要するに、一つの部材で構成するようにしても良い。
【0030】
次に、エアゾール噴射器1におけるエアゾール容器2の内部の内容物すべてを噴出して使い切った時(エアゾール噴射器1使用終了時)のエアゾール容器2の内部の残留ガスの排出作業について述べると、図5に示すように、トリガーレバー部材16の引金部17を引いて、エアゾール容器2のステム4を押し下げてエアゾール容器2の内部の内容物を噴射している噴射状態にする。そして、この噴射状態において、図6に示すように、ストッパー用操作レバー23を回動して、回転式ストッパー21を回転させることで、回転式ストッパー21がトリガーレバー部材16の上面を押し付けて、トリガーレバー部材16を固定し、噴射状態である管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持するようになる。これにより、噴射状態のままとなり、エアゾール容器2の内部の残留ガスを最後まで完全に排出することができる。
【0031】
なお、前述した残留ガスの排出作業において、予め、トリガーレバー部材16の引金部17を引いて、噴射状態にしてからストッパー用操作レバー23を回動して、回転式ストッパー21でトリガーレバー部材16を固定するようにしていたが、トリガーレバー部材16の引金部17を引くことなく、いきなりストッパー用操作レバー23を回動することにより、回転式ストッパー21でトリガーレバー部材16を下方に回動しつつ、トリガーレバー部材16を固定して噴射状態で保持するようにしても良い。
【0032】
以上のように、管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持可能にする回転自在の回転式ストッパー21を備えたことにより、エアゾール噴射器1におけるエアゾール容器2の内部の残留ガスの排出作業において、この回転式ストッパー21を回転させるだけという極めて簡単かつ単純な動作によって残留ガスの排出を行うことができる。
【0033】
さらに、この回転式ストッパー21の回転を操作するためのストッパー用操作レバー23をキャップカバー11の一側面に備えたことにより、回転式ストッパー21の回転を、ストッパー用操作レバー23を回動させるだけという極めて簡単な操作によって行うことができる。
【0034】
また、ストッパー用操作レバー23を、キャップカバー11においてトリガーレバー部材16の引金部17と反対側となる後方の位置に備えて、このストッパー用操作レバー23とトリガーレバー部材16の引金部17とを離間させたことにより、要するに、トリガーレバー部材16の引金部17はキャップカバー11の前方に、ストッパー用操作レバー23はキャップカバー11の後方にというように、両者を離間させることにより、トリガーレバー部材16の引金部17を引いて、通常の噴射を行っている際に、誤ってストッパー用操作レバー23を操作してしまうといったことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】エアゾール噴射器の説明図である。
【図2】エアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップの斜視図である。
【図3】エアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップの断面図である。
【図4】エアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップの一部を断面して示す説明図である。
【図5】エアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップの一部を断面して示す説明図である。
【図6】エアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップの一部を断面して示す説明図である。
【図7】回転式ストッパーの説明図である。
【図8】別形状の回転式ストッパーの説明図である。
【図9】別形状の回転式ストッパーの説明図である。
【図10】別形状の回転式ストッパーの説明図である。
【図11】別形状の回転式ストッパーの説明図である。
【符号の説明】
【0036】
1…エアゾール噴射器、2…エアゾール容器、4…ステム、11…キャップカバー、12…ステム嵌合部、13…噴射口、14…流路、15…管部材、16…トリガーレバー部材、17…引金部、18…突起体、19…ガード体、21…回転式ストッパー、22…横軸、23…ストッパー用操作レバー、25…突起、26…平面部、27…凹部、28…凸部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部にステム4を設けたエアゾール容器2の上部に装着するようになるキャップカバー11を備え、このキャップカバー11に、エアゾール容器2のステム4に嵌合するステム嵌合部12から先端側となる噴射口13までつながる流路14を形成した管部材15を備えると共に、この管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げ可能とするトリガーレバー部材16を備えたエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップにおいて、
前記管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持可能とする回転自在の回転式ストッパー21を備えたことを特徴とするエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップ。
【請求項2】
前記キャップカバー11の側面に、前記回転式ストッパー21の回転を操作するためのストッパー用操作レバー23を備えたことを特徴とする請求項1記載のエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップ。
【請求項3】
前記ストッパー用操作レバー23を、キャップカバー11においてトリガーレバー部材16の引金部17と反対側となる位置に備えて、このストッパー用操作レバー23とトリガーレバー部材16の引金部17とを離間させたことを特徴とする請求項2記載のエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップ。
【請求項1】
上部にステム4を設けたエアゾール容器2の上部に装着するようになるキャップカバー11を備え、このキャップカバー11に、エアゾール容器2のステム4に嵌合するステム嵌合部12から先端側となる噴射口13までつながる流路14を形成した管部材15を備えると共に、この管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げ可能とするトリガーレバー部材16を備えたエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップにおいて、
前記管部材15におけるステム嵌合部12を押し下げた状態で保持可能とする回転自在の回転式ストッパー21を備えたことを特徴とするエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップ。
【請求項2】
前記キャップカバー11の側面に、前記回転式ストッパー21の回転を操作するためのストッパー用操作レバー23を備えたことを特徴とする請求項1記載のエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップ。
【請求項3】
前記ストッパー用操作レバー23を、キャップカバー11においてトリガーレバー部材16の引金部17と反対側となる位置に備えて、このストッパー用操作レバー23とトリガーレバー部材16の引金部17とを離間させたことを特徴とする請求項2記載のエアゾール噴射器のトリガー式ヘッドキャップ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−174280(P2008−174280A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−10074(P2007−10074)
【出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【出願人】(000204608)大下産業株式会社 (13)
【出願人】(000112853)フマキラー株式会社 (155)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【出願人】(000204608)大下産業株式会社 (13)
【出願人】(000112853)フマキラー株式会社 (155)
【Fターム(参考)】
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