説明

エアバランス装置

【課題】小型で、製造し易く、操作が容易なエアバランス装置を得る。
【解決手段】被搬送体1を吊下げたシリンダ2への供給圧を、導入する制御圧に応じて被搬送体1の荷重に拮抗する圧力に調圧する主弁10を備える。また、シリンダ2に吊下げた支持部材46に梃子部材48を揺動可能に支持すると共に、梃子部材48に被搬送体1を吊下げた。梃子部材48にねじ軸54の回転により移動台56を移動する移動機構を設け、移動台56に被搬送体1を吊下げ位置調整可能に吊下げた。また、梃子部材48の揺動により開閉して制御圧を増減させる制御弁60を支持部材46に設け、かつ、制御圧の導入により梃子部材48を被搬送体1の荷重に抗する方向に揺動させる反力機構72を支持部材46に設けると共に、反力機構72による梃子部材48の揺動に抗する方向に梃子部材48を付勢する付勢部材84を設けた。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被搬送体の荷重とシリンダへの供給圧力とを拮抗させて、被搬送体を吊下げるエアバランス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平10−30609号公報にあるように、被搬送体の荷重がダイヤフラムにより仕切られた反力室に作用するように構成し、荷重の変化による圧力室の圧力変動に基づいて、主弁を切り換えて、シリンダの作用室に圧力源から圧縮空気を供給、あるいは、作用室を大気に開放して、作用室内圧を制御して、被搬送体の荷重とシリンダの作用力とを釣合わせて、被搬送体を吊下げるように構成したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうした従来のものでは、ダイヤフラムの受圧面積と、シリンダのロッド側の作用室の受圧面積とが等しくなっていなければ吊り合う圧力を発生させることができない。このため、被搬送体の重量が重いときにはシリンダ径が大きくなるので、ダイヤフラム径も大きくなり、装置が大型化するという問題があった。
【0004】また、ダイヤフラム径をシリンダ径に応じた大きさにする必要があるので、装置構成に応じてその都度ダイヤフラムをそれにあった形状に製作しなければならず、煩雑であるという問題もあった。更に、シリンダのパッキン類の摺動抵抗、あるいは、チェーン等を介して吊下げた場合には、チェーン等の摩擦抵抗等が発生し、昇降操作が重くなり、操作し難いという問題もあった。
【0005】本発明の課題は、小型で、製造し易く、操作が容易なエアバランス装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、被搬送体を吊下げたシリンダへの供給圧を、導入する制御圧に応じて前記被搬送体の荷重に拮抗する圧力に調圧する圧力調整回路を備えたエアバランス装置において、前記シリンダに吊下げた支持部材に梃子部材を揺動可能に支持すると共に、該梃子部材に前記被搬送体を吊下げ、また、前記梃子部材の揺動により開閉して前記制御圧を増減させる制御弁を前記支持部材に設け、かつ、前記制御圧の導入により前記梃子部材を前記被搬送体の荷重に抗する方向に揺動させる反力機構を前記支持部材に設けると共に、前記反力機構による前記梃子部材の揺動に抗する方向に前記梃子部材を付勢する付勢部材を設けたことを特徴とするエアバランス装置がそれである。
【0007】また、前記梃子部材にねじ軸の回転により移動台を移動する移動機構を設け、前記移動台に前記被搬送体を吊下げ位置調整可能に吊下げてもよい。あるいは、前記圧力調整回路は、導入される制御圧と前記シリンダの作用室内圧との圧力差に応じて調圧ピストンを摺動させて弁体を移動し、前記作用室を圧力源に接続または大気中に開放して、前記作用室への圧力を調圧する主弁を備えた構成としてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、1は被搬送体で、シリンダ2に吊下げ支持されている。シリンダ2は、移動可能な台車3にシリンダチューブ4が取り付けられており、シリンダチューブ4にはピストン6が摺動可能に挿入されている。シリンダチューブ4とピストン6とにより形成された作用室8に圧縮空気が供給されると、ピストン6を上昇させる作用力が働くように構成されている。
【0009】主弁10の主弁本体11には、調圧室12、給気室16、排気室20が形成されている。作用室8には主弁10の調圧室12が接続されており、調圧室12は圧縮空気の圧力源14に接続された給気室16に連通されている。調圧室12と給気室16とは摺動可能に支持された給気弁体18によって連通・遮断されるように構成されている。また、調圧室12には、パイロット開閉弁17、絞り19を介して大気に開放される排気室20が連通されており、摺動可能に支持された排気弁体22によって調圧室12と排気室20とが連通・遮断されるように構成されている。
【0010】主弁本体11には、摺動孔24が形成されており、摺動孔24には調圧ピストン26が摺動可能に挿入されている。この調圧ピストン26を間にして、その両側に制御室28と調圧ピストン室30とが形成されており、制御室28はバイパス流路32を介して調圧室12と連通されている。
【0011】調圧ピストン26には排気弁体22を貫通したステム34が連結されており、調圧ピストン室30に導入される圧力の作用により、ステム34を介して給気弁体18を摺動させて調圧室12と給気室16とを連通し、制御室28に導入される圧力の作用により、ステム34を介して排気弁体22を摺動させて調圧室12と排気室20との連通を遮断するように構成されている。
【0012】調圧ピストン室30には、導入ポート36が接続されており、導入ポート36には、エアタンク42が接続されている。また、導入ポート36はパイロット流路38を介してパイロット開閉弁17にパイロット圧として導入されるように接続されている。尚、主弁10は、前述したものに限らず、同様の動作をするものであればよく、外部パイロット型ハイリリーフ減圧弁等でもよい。
【0013】一方、シリンダ2のピストンロッド44の先端には、支持部材46がピン連結されて吊下げ支持されている。支持部材46には、梃子部材48が支点ピン50の廻りに揺動可能に支持されており、梃子部材48と一体的に揺動するようにレバー部材52が取り付けられている。
【0014】梃子部材48には支点ピン50と直交する水平軸の廻りに回転可能にねじ軸54が支持されており、ねじ軸54には移動台56が螺着されている。移動台56には、フック58が取り付けられており、このフック58に被搬送体1を吊り下げることができるようにされると共に、吊下げ位置を調整可能に構成されている。尚、本実施形態では、ねじ軸54、移動台56により移動機構59を構成している。
【0015】支持部材46には、制御弁60が設けられており、制御弁60は給気室62と大気中に開放された排気室63とを備えている。給気室62は、導入通路64を介して手動開閉弁65a、伸縮配管65bを介して調圧ピストン室30に接続されている。また、制御弁60は支持部材46に摺動可能に支持された制御弁体66を備え、制御弁体66の移動により、給気室62と排気室63とが連通・遮断されるように構成されている。
【0016】制御弁体66は支持部材46から突出されて、排気室63内に収納されたバネ70により付勢されて、その先端が梃子部材48に当接されると共に、付勢力により給気室62と排気室63との連通を遮断するように構成されている。また、導入通路64は、可変絞り67、チェック弁68、伸縮配管69、チェック弁71a、伸縮配管71bを介して圧力源14に接続されている。
【0017】更に、支持部材46には反力機構72が設けられている。反力機構72は、支持部材46に形成されたダイヤフラム室74を仕切るようにして設けられたダイヤフラム76を備え、仕切られた一方に反力室78が形成されている。この反力室78は導入通路64に接続されている。
【0018】ダイヤフラム76には、反力室78と反対側に、押圧棒80が一体的に取り付けられている。押圧棒80は支持部材46の外部に突出されており、その先端は梃子部材48の一端に当接されている。この押圧棒80と支点ピン50を間にして反対側に、支持部材46に螺入されたねじ部材82が設けられている。
【0019】ねじ部材82と梃子部材48との間にはコイルバネを用いた付勢部材84が配置されている。この付勢部材84の付勢方向と、ダイヤフラム76による押圧棒80を介した作用力とが、梃子部材48に支点ピン50を間にして対向して作用するように構成されている。
【0020】次に、前述した本実施形態のエアバランス装置の作動について説明する。まず、主弁10の作動について説明すると、導入通路64から、手動開閉弁65a、伸縮配管65b、導入ポート36を介して調圧ピストン室30に制御圧が導入される。この制御圧の作用を受けて、調圧ピストン26、ステム34を介して給気弁体18が摺動して、給気室16と調圧室12とを連通する。
【0021】よって、圧力源14から給気室16、調圧室12を介してシリンダ2の作用室4に圧縮空気が供給されて、作用室4内の空気圧が増加する。作用室4内の空気圧の増加と共に、調圧室12に連通した制御室28の空気圧も増加し、調圧ピストン26に調圧ピストン室30の制御圧の作用力に対向する作用力が働く。
【0022】一方、導入通路64の制御圧が低下して、調圧ピストン室30の圧力が低下すると、制御室28の空気圧の作用を受けて、調圧ピストン26、ステム34を介して排気弁体22が摺動して、調圧室12と排気室20とを連通する。作用室4から調圧室12、排気室20、パイロット開閉弁17、絞り19を介して排気され、作用室4内の空気圧が減少する。
【0023】調圧ピストン室30の制御圧による作用力が制御室28の空気圧による作用力を上回るときには、給気弁体18を摺動して、給気室16と調圧室12とを連通して、作用室8の空気圧を増加させる。また、制御室28の空気圧による作用力が調圧ピストン室30の制御圧による作用力を上回ると、排気弁体22を摺動して、調圧室12と排気室20とを連通して、作用室8の空気圧を減少させる。
【0024】調圧ピストン26に作用する調圧ピストン室30の制御圧の作用力と、制御室28の空気圧の作用力とが釣り合うと、給気弁体18及び排気弁体22により調圧室12と給気室16及び排気室20との連通が遮断される。これにより、導入通路64、調圧ピストン室30、制御室28、作用室4の各圧力がほぼ等しくなるように主弁10により制御される。
【0025】そして、被搬送体1を吊り下げる前に、付勢部材84の付勢力を調整して、荷重が加わらない状態でバランスさせる。調整は、ねじ部材82を回転させて、付勢部材84の付勢力を増減させて行なう。付勢力により、梃子部材48には、支点ピン50の廻りに回転力が作用する。また、梃子部材48には、反力室78に導入通路64から導入される制御圧により、押圧棒80を介して支点ピン50の廻りに逆方向の回転力が作用する。
【0026】付勢部材84の付勢力と反力室78内圧力による作用力とが釣り合ったときに、梃子部材48の揺動が停止する。この状態で、制御弁60の制御弁体66による給気室62と導入通路64との連通の開度も定まる。付勢力を調整して制御弁体66を移動させ、給気室62と排気室63との連通開度を調整して、圧力源14、伸縮配管71b、チェック弁71a、伸縮配管69、チェック弁68、可変絞り67を介して導入通路64に導入される圧縮空気の圧力を調整する。制御弁60からの排気量が多いときには、可変絞り67を調整する。尚、可変絞り67は固定絞りであってもよい。
【0027】導入通路64の制御圧により調圧ピストン26に作用する作用力と、制御室28の空気圧により調圧ピストン26に作用する作用力とが釣り合うように主弁10が働き、導入通路64、反力室78、調圧ピストン室30、制御室28、作用室8内のそれぞれの圧力がほぼ等しくなる。作用室4内の空気圧による作用力と、ピストンロッド44に吊り下げている支持部材46、梃子部材48等の重量とが吊り合った状態にする。
【0028】この状態で、レバー部材52を持ち上げれば、制御弁体66が移動して、給気室62と排気室63との連通開度を減少させて、導入通路64の制御圧が上昇する。よって、主弁10を介して作用室4の圧力が上昇し、支持部材46等を持ち上げる。
【0029】レバー部材52を押し下げれば、制御弁体66が移動して、給気室62と排気室63との連通開度を増加させて、導入通路64の制御圧が低下する。よって、主弁10を介して作用室4の圧力が低下し、支持部材46等を下降させる。レバー部材52から手を離せば、付勢部材84の付勢力と、反力室78内圧力による作用力とが吊り合うように梃子部材48が揺動し、バランス状態となる。
【0030】前述した状態に調整した後、次に、置いてある被搬送体1にフック58を掛けて、レバー部材52を上方に揺動させると、制御弁体66が摺動されて、給気室62と排気室63との連通開度が小さくなる。よって、調圧ピストン室30に導入される制御圧が上昇する。
【0031】これにより、調圧ピストン26、ステム34を介して給気弁体18が摺動されて、圧力源14から給気室16、調圧室12を介して、作用室8に圧縮空気が供給される。作用室8内の空気圧が上昇すると、ピストン6への作用力が増加して、被搬送体1が吊り上げられる。
【0032】導入通路64の制御圧は、反力室78に導入され、制御圧に応じた作用力が、押圧棒80を介して梃子部材48に作用する。レバー部材52に、この作用力が反力として作用し、使用者は、被搬送体1の吊上げと共に、反力を感じる。被搬送体1を所定の高さまで吊り上げた後、レバー部材52を離すと、反力室78に導入される制御圧に応じて、押圧棒80を介して梃子部材48が支点ピン50の廻りに付勢部材84の付勢力に抗して揺動する。よって、制御弁体66が移動され、給気室62と排気室63との連通開度が大きくなり、導入通路64の制御圧が低下する。
【0033】ピストン6の受圧面積をA、ダイヤフラム76の受圧面積をB、被搬送体1の重量をW、制御圧をPとすると、シリンダ2により被搬送体1が吊り上げられて、バランスした状態となったときには、下記式が成立する。ここで、aは支点ピン50と被搬送体1との距離、bは支点ピン50と押圧棒80との距離である。
【0034】W=P×AP×B=(a/b)×P×Aよって、下記式が導かれる。
B=(a/b)×A従って、両受圧面積A,Bが等しくないので、上記式が成立するように、ねじ軸54を回転させて、支点ピン50と被搬送体1との距離aを予め調整する。
【0035】前述したように、梃子部材48には、この支点ピン50の廻りに、反力室78の制御圧による作用力と、これとは逆方向の被搬送体1の荷重Wによる作用力と、が作用する。制御圧により作用力の方が大きいときには、梃子部材48が支点ピン50の廻りに揺動されて、制御弁体66が移動され、給気室62と排気室63との連通開度が大きくなり、導入通路64の制御圧が減少する。荷重Wによる作用力の方が大きいときには、逆方向に梃子部材48が揺動されて、制御弁体66が移動され、給気室62と排気室63との連通開度が小さくなり、導入通路64の制御圧が増加する。
【0036】両作用力が吊り合ったときには、下記式が成立し、梃子部材48の揺動が停止する。
P×B=(a/b)×Wこのときの制御圧Pと作用室8内の圧力とが主弁10により同じになるように制御され、被搬送体1がシリンダ2により吊下げられた状態でバランスする。
【0037】一方、レバー部材52を押し下げた場合には、導入通路64の制御圧が低下するので、被搬送体1は自重で降下する。そして、レバー部材52から手を離すと、前述したと同様に、バランス状態となる。本実施形態では、レバー部材52を操作して、被搬送体1の昇降を行わせるので、レバー部材52の長さαを長くすることにより、軽い力で操作できる。
【0038】図2(ロ)に示すように、シリンダ2と支持部材46との間にレバー90を設け、シリンダ2のロッド44の移動を増速する増速機構として構成してもよい。その際にも、前述したと同様に、下記式が成立するように、ねじ軸54を回転させて、支点ピン50と被搬送体1との距離aを予め調整する。
【0039】B=(a/b)×(X/Y)×Aまた、図3に示すように、増速機構にねじ機構92を用い、ドラム94にワイヤ96を巻き付けて被搬送体1を吊り下げてもよい。この場合も、前述したと同様に、下記式が成立するように、ねじ軸54を回転させて、支点ピン50と被搬送体1との距離aを予め調整する。ここで、Lはねじのリード、Dはドラムピッチ径である。
【0040】B=(L/πD)×(a/b)×A一方、本実施形態では、配管の破損による被搬送体1の急激な降下を防止するために、以下のような機構を設けている。まず、伸縮配管65bが破損したときの調圧ピストン室30側の圧力低下と、被搬送体1の下降時の圧力低下を判別するため、可変絞り67を調整する。レバー部材52を押し下げて被搬送体1を下降させるときの圧力低下よりも、伸縮配管65bの破損時の圧力低下の方がより低圧になるように可変絞り67を調整する。これにより、破損時にはパイロット開閉弁17が閉弁して、被搬送体1の降下を防止する。
【0041】また、伸縮配管71bが破損したときには、チェック弁71aにより、伸縮配管69が破損したときには、チェック弁68により、被搬送体1の急激な降下を防止している。即ち、反力室78の圧力が低下するので、給気室62は遮断され、調圧ピストン室30の圧力の低下を防止する。
【0042】以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のエアバランス装置は、梃子部材に被搬送体を吊り下げるので、反力機構は小型でよく、装置が小型化され、被搬送体の重量に応じて吊り下げ位置を変えればよいので製造が容易であり、梃子部材を揺動させて昇降させることができるので操作も容易であるという効果を奏する。
【0044】また、シリンダのパッキン類の摺動抵抗の影響が少ないので、操作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのエアバランス装置の概略構成図である。
【図2】本実施形態の応用例を示す説明図である。
【図3】本実施形態の増速機構への応用例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…被搬送体 2…シリンダ
3…台車 4…シリンダチューブ
4…作用室 6…ピストン
8…作用室 10…主弁
12…調圧室 14…圧力源
16…給気室 18…給気弁体
20…排気室 22…排気弁体
26…調圧ピストン
28…制御室 30…調圧ピストン室
34…ステム 36…導入ポート
38…パイロット流路
46…支持部材 48…梃子部材
50…支点ピン 52…レバー部材
60…制御弁 64…導入通路
72…反力機構 78…反力室
80…押圧棒 84…付勢部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】 被搬送体を吊下げたシリンダへの供給圧を、導入する制御圧に応じて前記被搬送体の荷重に拮抗する圧力に調圧する圧力調整回路を備えたエアバランス装置において、前記シリンダに吊下げた支持部材に梃子部材を揺動可能に支持すると共に、該梃子部材に前記被搬送体を吊下げ、また、前記梃子部材の揺動により開閉して前記制御圧を増減させる制御弁を前記支持部材に設け、かつ、前記制御圧の導入により前記梃子部材を前記被搬送体の荷重に抗する方向に揺動させる反力機構を前記支持部材に設けると共に、前記反力機構による前記梃子部材の揺動に抗する方向に前記梃子部材を付勢する付勢部材を設けたことを特徴とするエアバランス装置。
【請求項2】 前記梃子部材にねじ軸の回転により移動台を移動する移動機構を設け、前記移動台に前記被搬送体を吊下げ位置調整可能に吊下げたことを特徴とする請求項1記載のエアバランス装置。
【請求項3】 前記圧力調整回路は、導入される制御圧と前記シリンダの作用室内圧との圧力差に応じて調圧ピストンを摺動させて弁体を移動し、前記作用室を圧力源に接続または大気中に開放して、前記作用室への圧力を調圧する主弁を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエアバランス装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2001−158600(P2001−158600A)
【公開日】平成13年6月12日(2001.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−344836
【出願日】平成11年12月3日(1999.12.3)
【出願人】(393030497)有限会社ヒロタカエンジニアリング (3)
【Fターム(参考)】