説明

エッチング水溶液

【課題】ドープ酸化膜と非ドープ酸化膜とを等速に近い値でエッチングするエッチング水溶液を提供する。
【解決手段】フッ化水素酸と脂肪族又は脂環式第三級アミンのフッ化水素酸塩を含む水溶液を包含する、シリコン酸化膜を含む絶縁膜のエッチング用またはシリコン自然酸化膜のエッチング除去用のエッチング液。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エッチング液、エッチング処理物の製造方法および該方法により得ることができるエッチング処理物に関し、より詳しくは、ボロンリンガラス膜(BPSG)などのドープ酸化膜と熱酸化膜(THOX)などの非ドープ酸化膜を等速度あるいはそれに近いエッチングレートでエッチングするエッチング水溶液、エッチング処理物の製造方法および該方法により得ることができるエッチング処理物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シリコンウェハなどのエッチング剤は、HF(50重量%水溶液)とNH4F(40重量%水溶液)を所望のエッチングレートになるように適当な割合で混合したバッファードフッ酸が用いられていた。しかしながら、バッファードフッ酸は、BSG(ボロンガラス膜)、BPSGなどのドープ酸化膜をTEOS(テトラエトキシシランンガスを用いたCVD法による酸化膜)等のUSG、THOXなどの非ドープ酸化膜よりも高速でエッチングするため、ドープ酸化膜及び非ドープ酸化膜を等速度でエッチングすることはできなかった。
【0003】
特許文献1には、コンタクトホール底部自然酸化膜洗浄に用いるバッファードフッ酸は、15重量%〜40重量%のフッ化アンモニウムと0.03重量%〜0.3重量%のフッ化水素酸を含有するバッファードフッ酸が提唱されており、この組成によりBPSG膜と熱酸化膜とのエッチングレート比が3:1以下で小さめに抑えられたものとなり、BPSGのコンタクトホールの拡張も抑制できることが述べられている。また、バッファードフッ酸中のフッ化アンモニウム濃度は、特許文献1には、15〜40重量%、更には25〜40重量%、特に35〜40重量%とするのが望ましいと述べられている。一方、バッファードフッ酸は、フッ化アンモニウム濃度が35〜40重量%になると開放型の槽で用いる場合は式(1)に従いアンモニアが蒸発してHF濃度が高くなる。
【0004】
NH4F → NH3↑ + HF 式(1)
コンタクトホール洗浄は数分以内の一定の決められた時間で行われるが、HF濃度が高くなるとBPSG膜、TEOS膜などのシリコン絶縁膜のエッチングレートが速くなりコンタクトホールが拡張してしまう。従って、フッ化アンモニウム濃度が35〜40重量%のバッファードフッ酸では薬液使用時間(薬液寿命)が短かくなる。バッファードフッ酸は通常は1週間程度同じ薬液を連続使用しているが、コンタクトホール洗浄に用いるフッ酸濃度が0.03〜0.3重量%、フッ化アンモニウム濃度が35〜40重量%のバッファードフッ酸の薬液寿命は1日以下で、薬液寿命の改善が強く求められている。
【0005】
特許文献2には、ヘテロ原子を有する有機溶媒を含むエッチング液でBPSG膜と熱酸化膜とのエッチングレート比が1.5:1以下のエッチング液が述べられている。しかし、特許文献2ではイソプロピルアルコールなどの引火点の低い溶媒を含むエッチング液となるため、エッチング液の非危険物化が強く求められている。
【0006】
特許文献3には、HFと炭素数が1から20までの水酸化アンモニウムからなり、ドープ酸化膜と自然酸化膜とのエッチレート比が2:1以下である洗浄液で洗浄する方法が述べられている。しかし、HF濃度は0.1〜49%、水酸化アンモニウム濃度は0.1〜25%の広い範囲となっており、ほとんどの範囲でドープ酸化膜と自然酸化膜のエッチレートに近い熱酸化膜とのエッチレート比は2:1以下にならない。
【特許文献1】特開平9-115875
【特許文献2】特開2000-164585
【特許文献3】US5783495
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、BPSGなどのドープ酸化膜とTEOS、THOXなどの非ドープ酸化膜とを非危険物の水溶液からなるエッチング液でエッチレート比が2:1以下の等速に近い値でエッチングし、かつ、エッチングレートの増加のない薬液寿命の長いエッチング液、及び、エッチング方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下のエッチング液、エッチング処理物の製造方法およびエッチング処理物を提供するものである。
1. フッ化水素酸と脂肪族又は脂環式第三級アミンのフッ化水素酸塩を含む水溶液を包含する、シリコン酸化膜を含む絶縁膜のエッチング用またはシリコン自然酸化膜のエッチング除去用のエッチング液。
2. 脂肪族又は脂環式第三級アミンが式(1)で表される項1に記載のエッチング液:
N (1)
(ここで、R,Rは、同一又は異なってC〜Cの直鎖又は分岐を有するアルキル基、C〜Cの直鎖又は分岐を有するヒドロキシアルキル基またはC〜Cの直鎖又は分岐を有するアルコキシアルキル基を示す。Rは、C〜C16の直鎖又は分岐を有するアルキル基、C〜C16の直鎖又は分岐を有するヒドロキシアルキル基またはC〜C17の直鎖又は分岐を有するアルコキシアルキル基を示す。)。
3. RとRがともにメチル基又は2−ヒドロキシエチル基であり、RがC〜C16の直鎖又は分岐を有するアルキル基である、項2に記載のエッチング液。
4. 脂肪族又は脂環式第三級アミンが、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリメタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミンからなる群から選ばれる少なくとも1種である項1に記載のエッチング液。
5. フッ化水素酸のモル濃度と、フッ化水素酸と脂肪族又は脂環式第三級アミンのフッ化水素酸塩のモル濃度の比が、0.2:1以上2:1以下である項1に記載のエッチング液。
6. フッ化水素酸と脂肪族又は脂環式第四級アンモニウムフッ化物塩を含み、かつ、フッ化水素酸のモル濃度と前記フッ化物塩のモル濃度との比が、0.8:1以上2:1以下であるシリコン酸化膜を含む絶縁膜のエッチング用またはシリコン自然酸化膜のエッチング除去用のエッチング液。
7. 脂肪族又は脂環式第四級アンモニウムが式(2)で表される項6に記載のエッチング液
N (2)
(ここで、R〜Rは、同一又は異なって、C〜Cの直鎖又は分岐を有するアルキル基、C〜Cの直鎖又は分岐を有するヒドロキシアルキル基またはC〜Cの直鎖又は分岐を有するアルコキシアルキル基を示す。)
8. 脂肪族又は脂環式第四級アンモニウムが、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウムおよびコリンからなる群から選ばれる少なくとも1種である項6又は7に記載のエッチング液。
9. BPSG膜と熱酸化膜とのエッチレート比が2:1以下である項1または項6に記載のエッチング液。
10. BPSG膜とシリコン酸化膜が混在する半導体基板、または、液晶基板において、コンタクトホールの洗浄に用いる項9に記載のエッチング液。
11. 項1から10のいずれかに記載のエッチング液を用いて被エッチング物をエッチング処理するエッチング処理物の製造方法。
12. 項11の方法により得ることができるエッチング処理物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ドープ酸化膜と非ドープ酸化膜とを非危険物の水溶液からなるエッチング液でエッチレート比が2:1以下の等速に近い値でエッチングし、かつ、エッチングレートの増加のない薬液寿命の長いエッチング液、及び、エッチング方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明のエッチング液は、フッ化水素酸とフッ化水素酸と第三級アミンとの塩を含みフッ化アンモニウムを含まないエッチング液である。また、本発明のエッチング液は、フッ化水素酸とフッ化水素酸とフッ化水素酸と水酸化アンモニウムの塩とを含みフッ化アンモニウムを含まないエッチング液である。
【0011】
本発明の脂肪族又は脂環式第三級アミンは、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、トリヘキシルアミン、トリヘプチルアミン、トリオクチルアミン、トリノニルアミン、トリデシルアミン、トリドデシルアミン、N,N-ジメチル-エチルアミン、N,N-ジメチル-プロピルアミン、N,N-ジメチル-ブチルアミン、N,N-ジメチル-ペンチルアミン、N,N-ジメチル-ヘキシルアミン、N,N-ジメチル-ヘプチルアミン、N,N-ジメチル-オクチルアミン、N,N-ジメチル-ノニルアミン、N,N-ジメチル-デシルアミン、N,N-ジメチル-ドデシルアミン、N,N-ジメチル-パルミチルアミン、N,N-ジエチル-プロピルアミン、N,N-ジエチル-ブチルアミン、N,N-ジエチル-ペンチルアミン、N,N-ジエチル-ヘキシルアミン、N,N-ジエチル-ヘプチルアミン、N,N-ジエチル-オクチルアミン、N,N-ジエチル-ノニルアミン、N,N-ジエチル-デシルアミン、N,N-ジエチル-ドデシルアミン、N,N-ジエチル-パルミチルアミン、トリメタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン、N-メチル-ジエタノールアミン、N-エチル-ジエタノールアミン、N-ブチル-ジエタノールアミン、N-ドデシル-ジエタノールアミン、N-エチル-ジプロパノールアミン、N,N-ジメチル-エタノールアミン、N,N-ジエチル-エタノールアミン、N,N-ジブチル-エタノールアミン、N,N-ジメチル-プロパノールアミン、N,N-ジエチル-プロパノールアミン、N,N-ジアリル-エタノールアミン、N-メチルピペリジン、N-メチルピロリジン等が挙げられる。
【0012】
第三級アミンは、直鎖の炭素数が6から16のN,N-ジメチルアミン(N,N-ジメチル-ヘキシルアミン、N,N-ジメチル-ヘプチルアミン、N,N-ジメチル-オクチルアミン、N,N-ジメチル-ノニルアミン、N,N-ジメチル-デシルアミン、N,N-ジメチル-ドデシルアミン、N,N-ジメチル-パルミチルアミンなど)、または、直鎖の炭素数が6から16のN-ジエタノールアミン(N-ヘキシル-ジエタノールアミン、N-ヘプチル-ジエタノールアミン、N-オクチル-ジエタノールアミン、N-ノニル-ジエタノールアミン、N-デシル-ジエタノールアミン、N-ドデシル-ジエタノールアミン、N-パルミチル-ジエタノールアミンなど)を用いるとエッチング液の表面張力や接触角が低下して濡れ性が増す。濡れ性が増すことで微細化された半導体のコンタクトホールにエッチング液が入りやすくなり、洗浄効果が増加する。なお、本発明のエッチング液には、消泡剤を添加しても良い。
【0013】
また、第三級アミンは、直鎖炭素数が3以下の短いトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリメタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミンは、水への溶解度が低く高いエッチレートが可能になるとともにエッチング液の泡立ちも少ない。
【0014】
フッ化水素酸と第三級アミンのフッ化水素酸塩とのモル濃度比は、2:1以下が好ましく、さらには1:1以下がより好ましい。
【0015】
本発明のエッチング液に含まれる第三級アミンのフッ化水素酸塩は、塩を直接加えてもよく、また、理論量のフッ化水素酸と第三級アミンを加えて、エッチング液中で中和して形成させてもよい。
【0016】
本発明のアンモニウムは、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、コリン(水酸化2-ヒドロキシエチル-トリメチルアンモニウム)等が挙げられる。アンモニウムは、N(CH3)4・OHのように水酸化物の形態で溶液中に加え、フッ化水素酸(HF)と溶液中で中和させてアンモニウムのフッ化物塩(例えばN(CH3)4・F)としても良く、アンモニウムのフッ化物塩(例えば、N(CH3)4・F)をエッチング液の成分として使用しても良い。
【0017】
水酸化アンモニウムは、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラプロピルアンモニウム、コリンであれば、水への溶解度が高いので速いエッチング速度が得られるとともにエッチング液の泡立ちも少ない。
フッ化水素酸のモル濃度と、フッ化水素酸と脂肪族又は脂環式第三級アミンのフッ化水素酸塩のモル濃度の比は、0.2:1以上2:1以下、好ましくは0.2:1以上1:1.5以下、より好ましくは0.2:1以上0.2:1.2以下である。
フッ化水素酸のモル濃度と、フッ化水素酸と脂肪族又は脂環式第四級アンモニウム塩のモル濃度の比は、0.8:1以上2:1以下、好ましくは0.8:1以上1.5:1以下、より好ましくは0.8:1以上1.2:1以下である。
【0018】
本発明のエッチング液におけるフッ化水素酸の濃度は、0.025〜5.0質量%、好ましくは0.05〜1.0質量%である。
【0019】
また、脂肪族又は脂環式第三級アミンのフッ化水素酸塩の濃度は、0.1〜5.0質量%、好ましくは0.25〜2.0質量%である。
【0020】
さらに、脂肪族又は脂環式第四級アンモニウム塩の濃度は、0.1〜5.0質量%、好ましくは0.25〜2.0質量%である。
【0021】
本発明のエッチング液に含まれる第四級アンモニウムのフッ化物塩(R1R2R3R4N・F)は、塩を直接加えてもよく、また、理論量のフッ化水素酸と水酸化アンモニウム(式(2)の第四級アンモニウムの水酸化物)を加えて、エッチング液中で中和して形成させてもよい。
【0022】
本発明のエッチング液は、BPSG膜と熱酸化膜とのエッチレート比が2:1以下、より好ましくは1.5:1以下、さらに好ましくは1.3:1以下である。
【0023】
なお、エッチングレートを測定するBPSG膜は、成膜後にアニーリングしたものである。
【実施例】
【0024】
以下、本発明を実施例を用いてより詳細に説明するが、本発明がこれら実施例に限定されないことはいうまでもない。
【0025】
なお、以下の実施例において、エッチングレートはナノメトリクスジャパン株式会社ナノスペック3000AF−Tを用いてエッチング前後の膜厚を測定することで行った。
実施例1〜13および比較例1〜9
HF、水及び第三級アミンのHF塩もしくは第四級アンモニウムのフッ化物塩を表1〜表3で表される割合で含んだエッチング液を調合し、シリコン基板上に熱酸化膜(THOX)、テトラエトキシシランガスを用いたCVD法によるボロンリンガラス膜(BPSG)を形成した試験基板に対するエッチングレート及び選択比を求めた。なお、第三級アミンのHF塩、及び、第四級アンモニウムのフッ化物塩は、理論量のHFと第三級アミン、または、第四級アンモニウムを加えてエッチング液中で中和して作成した。
【0026】
また、表面張力および接触角を以下のようにして求めた。
表面張力の試験方法:
表面張力は液を50mlのポリテトラフルオロエチレン製平底容器にとり、ディニュイ式表面張力計により表面張力を測定した。
接触角の試験方法:
耐Si接触角は、シリコンウェハを概ね15mm×15mmの大きさにカットし、希フッ酸で自然酸化膜を除去した後、接触角計(協和界面科学(株)製CA-D型)を使用し、試料溶液をシリコンウェハ上に滴下させたときの液滴の拡がりの程度を測定することにより求めた。
なを、表面張力、接触角の測定は常温で実施した。
【0027】
エッチング液のエッチングレートは、各エッチング液を23℃で2.5分間各膜をエッチングし、エッチング処理前の膜厚とエッチング処理後の膜厚の差をエッチング時間で割って算出したものである。結果を表1〜表3に示す。表中、“○”は、レート比が2.0以下を示し、“×”はレート比が2.0を超えることを示す。
【0028】
【表1】

【0029】
【表2】

【0030】
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
フッ化水素酸と脂肪族又は脂環式第三級アミンのフッ化水素酸塩を含む水溶液を包含する、シリコン酸化膜を含む絶縁膜のエッチング用またはシリコン自然酸化膜のエッチング除去用のエッチング液。
【請求項2】
脂肪族又は脂環式第三級アミンが式(1)で表される請求項1に記載のエッチング液:
N (1)
(ここで、R,Rは、同一又は異なってC〜Cの直鎖又は分岐を有するアルキル基、C〜Cの直鎖又は分岐を有するヒドロキシアルキル基またはC〜Cの直鎖又は分岐を有するアルコキシアルキル基を示す。Rは、C〜C16の直鎖又は分岐を有するアルキル基、C〜C16の直鎖又は分岐を有するヒドロキシアルキル基またはC〜C17の直鎖又は分岐を有するアルコキシアルキル基を示す。)。
【請求項3】
とRがともにメチル基又は2−ヒドロキシエチル基であり、RがC〜C16の直鎖又は分岐を有するアルキル基である、請求項2に記載のエッチング液。
【請求項4】
脂肪族又は脂環式第三級アミンが、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリメタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミンからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のエッチング液。
【請求項5】
フッ化水素酸のモル濃度と、フッ化水素酸と脂肪族又は脂環式第三級アミンのフッ化水素酸塩のモル濃度の比が、0.2:1以上2:1以下である請求項1に記載のエッチング液。
【請求項6】
フッ化水素酸と脂肪族又は脂環式第四級アンモニウムフッ化物塩を含み、かつ、フッ化水素酸のモル濃度と前記フッ化物塩のモル濃度との比が、0.8:1以上2:1以下であるシリコン酸化膜を含む絶縁膜のエッチング用またはシリコン自然酸化膜のエッチング除去用のエッチング液。
【請求項7】
脂肪族又は脂環式第四級アンモニウムが式(2)で表される請求項6に記載のエッチング液
N (2)
(ここで、R〜Rは、同一又は異なって、C〜Cの直鎖又は分岐を有するアルキル基、C〜Cの直鎖又は分岐を有するヒドロキシアルキル基またはC〜Cの直鎖又は分岐を有するアルコキシアルキル基を示す。)
【請求項8】
脂肪族又は脂環式第四級アンモニウムが、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウムおよびコリンからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項6又は7に記載のエッチング液。
【請求項9】
BPSG膜と熱酸化膜とのエッチレート比が2:1以下である請求項1または請求項6に記載のエッチング液。
【請求項10】
BPSG膜とシリコン酸化膜が混在する半導体基板、または、液晶基板において、コンタクトホールの洗浄に用いる請求項9に記載のエッチング液。
【請求項11】
請求項1から10のいずれかに記載のエッチング液を用いて被エッチング物をエッチング処理するエッチング処理物の製造方法。
【請求項12】
請求項11の方法により得ることができるエッチング処理物。

【公開番号】特開2007−220833(P2007−220833A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−38605(P2006−38605)
【出願日】平成18年2月15日(2006.2.15)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】