説明

エレベータ装置およびエレベータ装置の駆動機械の配置方法

【課題】ケージおよびカウンターウエイト上で実質的に昇降路領域の全体に自由に選択可能に、かつ空間を節約する方法で配置され小さな寸法である駆動機械の柔軟な配置を備えたエレベータ装置を提供する。
【解決手段】本発明は、エレベータ装置およびエレベータ装置の駆動機械1、2、3、3’、4、40を配置する方法に関する。エレベータ装置は、昇降路10内にケージ11およびカウンターウエイト12を具備する。エレベータ装置は、クロスビーム8に取り付けられた駆動機械を具備する。クロスビームは、2つの各端領域によって各カウンターウエイトガイド9、9’に固定され、中心領域によって少なくとも1つのケージガイド5、5’に固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許請求の範囲に規定されたエレベータ装置、およびエレベータ装置の駆動機械を配置する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
駆動機械が、駆動ケーブルによってケージおよびカウンターウエイトを駆動し、エレベータ装置が、別個の機械室を必要としないエレベータ装置は、実公平4−50297公報から知られている。自立したU字型プロファイル部材の形態である2つの垂直カラムが、ケージおよびカウンターウエイト用のガイドとして作用する。該カラムは、その上端で水平クロスビームによって閉鎖され、そこに駆動機械が取り付けられる。このエレベータ装置は、機械室がないため、生産コストが低いという利点を有する。
【0003】
EP1045811は、駆動機械を担持するクロスビームが、ケージおよびカウンターウエイト用の合計4つのガイドに固定されるエレベータ装置を示す。このようにして、駆動機械、ケージ、およびカウンターウエイトの垂直方向の重量による力全体が、これらのガイドによってもっぱら昇降路床へ案内され、昇降路床で支持される。その場合、経済的な従来のガイドが使用される。それに加え、駆動機械が、支持ガイドに曲げモーメントをかけないというさらなる利点があるが、これは、この配置および締結によって、垂直方向の力のみがガイドに作用するからである。このエレベータ装置の欠点は、ガイドが延在する側方向の昇降路領域に駆動機械の配置が制限されることである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平4−1992号公報
【特許文献2】欧州特許第1045811号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、駆動機械の柔軟な配置を備えたエレベータ装置を提供することである。この駆動機械は、ケージおよびカウンターウエイト上で実質的に昇降路領域の全体に、自由に選択可能に配置されるものである。この駆動機械は、空間を節約する方法で配置され、小さな寸法となるものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、特許請求項に規定された本発明によって果たされる。
【0007】
本発明は、ケージ、カウンターウエイト、および昇降路を備えたエレベータ装置に関する。エレベータ装置は、クロスビームに取り付けられた駆動機械を具備する。該クロスビームは、2つの各端領域によって各カウンターウエイトガイドに固定され、中心領域によって少なくとも一方のケージガイドに固定される。
【0008】
2つのカウンターウエイトガイドおよび1つのケージガイドは、昇降路内で実質的に水平方向に三角形を作る。駆動機械は、細長く小型の形態である。有利には、駆動機械は2つの駆動プーリを具備し、駆動プーリは、ケージガイドの水平コネクタの左側および右側に対称的に配置される。
【0009】
対称の三角形であるガイドのこの配置によって、駆動機械の重量による力および駆動機械の動作中に発生する曲げモーメントは、効果的に吸収され、クロスビームおよびガイドによって昇降路床に伝えられる。駆動機械は、実質的にカウンターウエイト上および/または実質的にケージ上に、この三角形の領域に自由に選択可能に配置されることができる。駆動機械の配置に対するこの柔軟性は、クロスビームのサイズおよび形状によって、および/または使用される撓みローラーの数によって、および/または利用される駆動手段の種類によって、可能になる。
【0010】
本発明は、図1から10にしたがって、実施形態の例示的な形態を参照することによって下記に詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】エレベータ装置のガイドの三角形配置の概略図である。
【図2】カウンターウエイト上に垂直方向に突出し、2:1懸垂のギアレス駆動機械の配置の実施形態の第1の例の一部の斜視図である。
【図3】図2にしたがった駆動機械の配置の実施形態の第1の例の一部の概略平面図である。
【図4】図2および3にしたがった2:1懸垂の駆動機械の配置の実施形態の第1の例の一部の概略図である。
【図5】カウンターウエイトおよび/またはケージ上に垂直に突出し、2:1懸垂のギアレス駆動機械の配置の実施形態の第2の例の一部の概略平面図である。
【図6】図5にしたがった2:1懸垂の駆動機械の配置の実施形態の第2の例の一部の概略図である。
【図7】ケージ上に垂直に突出し、2:1懸垂のギアレス駆動機械の配置の実施形態の第3の例の一部の概略平面図である。
【図8】図7にしたがった1:1懸垂の駆動機械の配置の実施形態の第3の例の一部の概略図である。
【図9】ケージ上に垂直に突出し、2:1懸垂の歯車を備えた駆動機械の配置の実施形態の第4の例の一部の概略平面図である。
【図10】図9にしたがった2:1懸垂の歯車を備えた駆動機械の配置の実施形態の第4の例の一部の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、エレベータ装置のガイド5、5’、9、9’の三角形配置の概略例示を示す。エレベータ装置は、たとえば、実質的に垂直な昇降路10に配置される。昇降路10は、たとえば、4つの壁を備えた矩形断面を有する。実質的に垂直に配置されたケージガイド5、5’およびカウンターウエイトガイド9、9’が、昇降路に固定される。2つのケージガイドがケージ11を案内し、2つのカウンターウエイトガイドがカウンターウエイト12を案内する。ガイドは、隣に隣接する壁に固定される。2つのカウンターウエイトガイド9、9’および第1のケージガイド5は、第1の壁に固定される。第2のケージガイド5’は第2の壁に固定される。第2の壁は、第1の壁に対向して配置される。第1のケージガイド5は、2つのカウンターウエイトガイド9、9’の間に実質的な中心に配置される。ガイドは、鋼等の実証された材料製である。ガイドを壁に固定されることは、たとえばねじ接続によって実行される。本発明を知ることで、方形、楕円、または丸い断面を備えた他の昇降路形状を実現することもできる。
【0013】
2つのカウンターウエイトガイド9、9’、および各場合に2つのケージガイド5、5’の一方は、昇降路10内で、実質的に水平方向に三角形Tを作る。2つのカウンターウエイトガイド間の水平コネクタは、三角形Tの第1の辺を形成する。カウンターウエイトガイドとケージガイドとの間の水平コネクタは、三角形Tの第2および第3の辺を形成する。有利には、カウンターウエイトガイドの水平コネクタは、ケージガイドの水平コネクタよりも長く、そのため、第1の壁のガイド9、9’、5から構成される三角形Tは、カウンターウエイトガイド9、9’の水平コネクタに対向して鈍角を有し、かつそのため、第1の壁のカウンターウエイトガイド9、9’および第2の壁のケージガイド5’から構成される三角形Tは、カウンターウエイトガイド9、9’の水平コネクタに対向して鋭角を有する。有利には、ケージガイドの水平コネクタは、カウンターウエイトガイドの水平コネクタと実質的に中心で交差し、そのため、三角形Tは実質的に等辺である。
【0014】
図2から10は、2つの駆動プーリ3、3’を備えた駆動機械1、2、3、3’、4、40を示す。有利には、駆動プーリ3、3’は、シャフト4によってモータ1およびブレーキ2に作動的に連結される。有利には、モータおよびブレーキは、シャフトの2つの端領域に配置され、駆動プーリは、モータとブレーキとの間にシャフトの中心領域に配置される。エレベータ装置の制御装置および/または変圧器は、有利には昇降路10の壁のスイッチボックス6内に配置される。図2から8にしたがった実施形態の形態において、駆動機械はギアレスで細長い形態であり、すなわち、駆動機械の径は、シャフト4の軸に対して垂直な平面に見られるように、駆動機械の長さよりも短い。図9および10にしたがった実施形態の形態において、駆動機械には歯車40が設けられる。この実施形態の形態においても、駆動機械は細長い形態であり、すなわち、駆動機械の径は、歯車40の軸に対して垂直な平面に見られるように、駆動機械の長さよりも短い。
【0015】
有利には、2つの駆動プーリ3、3’は、ケージガイド5、5’の水平コネクタの左側および右側に対称的に配置される。駆動プーリ3、3’は、有利には、モータハウジングおよび/またはブレーキハウジングよりも径が短い。
【0016】
昇降路に実質的に水平方向に配置された駆動機械は、昇降路において、ケージおよびカウンターウエイトを駆動し、ケージおよびカウンターウエイトは、少なくとも1つの駆動手段19、19’によって相互接続される。駆動手段は、2つの端18、18’を有する。駆動手段は、いずれの形態のケーブルおよび/またはベルトである。駆動手段の耐荷重領域は、鋼等の金属および/またはアラミド等のプラスチック材料から構成される。ケーブルは、単一のケーブルまたは複数のケーブルであってもよく、ケーブルはプラスチック材料製の外側保護シースを有することもできる。ベルトは平らであってもよく、また外側に定まった形がなく(unstructured)てもよく、または、たとえば、楔形リブまたは歯車付ベルトに作られてもよい。有利には、2つの駆動手段が利用される。
【0017】
駆動手段の端の各々は、昇降路壁/昇降路天井および/またはケージガイドおよび/またはカウンターウエイトガイドおよび/またはクロスビーム8および/またはケージおよび/またはカウンターウエイトに、固定される。有利には、駆動手段の端は、固体伝播音を減衰するために、弾性のある中間要素によって固定される。中間要素は、たとえば、不快と感知される振動が、駆動手段から、昇降路壁/昇降路天井および/またはケージガイドおよび/またはカウンターウエイトガイドおよび/またはクロスビームおよび/またはケージおよび/またはカウンターウエイトへ伝達するのを防止するばね要素である。駆動手段の端の固定具の実施形態の数種類の例示的な形態を、分類することができる。
【0018】
駆動手段の第1の端18が、昇降路壁/昇降路天井および/またはケージガイド5’に固定され、駆動手段の第2の端18’が、昇降路壁/昇降路天井および/またはクロスビーム8および/またはケージガイド5に固定される、図3および4による実施形態の形態と、
駆動手段の一方または両方の端18、18’が、昇降路壁/昇降路天井および/またはケージガイドおよび/またはクロスビームに固定される、図5および6ならびに9および10による実施形態の形態と、
駆動手段の第1の端18がケージ11に固定され、駆動手段の第2の端18がカウンターウエイト12に固定される、図7および8による実施形態の形態とである。
【0019】
実施形態の例によると、2つの駆動プーリは、摩擦結合によって2つの駆動手段を動かす。本発明を知ることで、当業者は、例示されたものとは異なる駆動機械および駆動手段を使用することもできる。したがって、当業者は、1つの駆動プーリのみを備えた駆動機械、または2つ以上のプーリを備えた駆動機械を使用することができる。加えて、当業者は、駆動ピニオンも使用することができ、該駆動ピニオンは、駆動手段としての歯車付ベルトに機械的に確実動作で係合して配置される。
【0020】
サスペンションの実施形態の数種類の例示的な形態を、分類することができる。
【0021】
1つの形態は、図2から4による実施形態の第1の例、図5および6による実施形態の第2の例、および図9および10による実施形態の第4の例であり、ケージおよびカウンターウエイトは、2:1で懸垂される。ケージ11の2:1懸垂の場合は、数個の撓みローラー13、13’、14、14’がケージ11に取り付けられる。カウンターウエイト12の2:1懸垂の場合は、少なくとも1つの撓みローラー17、17’が、カウンターウエイト12に取り付けられる。有利には、駆動機械は、カウンターウエイトの移動経路の実質的に上の領域に配置され、すなわち、カウンターウエイト上に垂直方向に突出する。駆動機械は、有利には、ケージの移動経路の実質的に完全に上の領域に配置される。有利には、駆動機械は、カウンターウエイトおよびケージの移動経路の実質的に上の領域に配置され、すなわち、カウンターウエイトおよびケージ上に垂直方向に突出する。
【0022】
また、他の形態は、図7および8による実施形態の第3の例であり、ケージおよびカウンターウエイトは、1:1で懸垂され、有利には、実施形態の第3の例の駆動機械は、ケージの移動経路の実質的に上の領域に配置され、すなわち、ケージ上に垂直方向に突出する。実施形態の第3の例の駆動機械は、有利には、ケージの移動経路の完全に上に配置される。
【0023】
図2は、ギアレス駆動機械1、2、3、3’、4の配置の実施形態の第1の例の一部の斜視図である。駆動機械は、昇降路10内に実質的に水平方向に配置されたクロスビームに取り付けられる。クロスビームは、たとえば、鋼等の実証された材料製の細長い矩形である。実施形態のこの第1の例において、クロスビームは、カウンターウエイトガイド9、9’および第1の壁のケージガイド5に固定される。有利には、クロスビームは、2つの端領域によってカウンターウエイトガイドに固定され、中心領域によってケージガイドに固定される。クロスビームをこれらの3つのガイドに固定することは、たとえばねじ接続によって3つの締結領域で行われる。
【0024】
有利には、駆動機械は、ブラケット7によって間接的にクロスビームに取り付けられる。ブラケットは、有利には、クロスビームの中心領域に取り付けられる。たとえば、ブラケットは、フット7.5、7.6によってクロスビーム8に取り付けられる。ブラケットは、たとえば、鋼等の実証された材料製の平らな縁、または矩形の部材から構成され、たとえばねじ接続によってクロスビームに取り付けられる。有利には、駆動機械は、モータハウジングおよびブレーキハウジングによってブラケットに固定される。モータハウジングは、有利には、第1のブラケットマウント7.1に固定され、ブレーキハウジングは、第2のブラケットマウント7.2に固定される。2つのブラケットマウント7.1、7.2は、たとえば、シャフト4の軸に対する曲げに対して剛性のある支柱7.3、7.4によって、共に接続される。有利には、ブラケットマウント7.1、7.2は、モータハウジングまたはブレーキハウジングの境界を少なくとも局所的に取り囲む。たとえば、ブラケットマウント7.1、7.2は、モータハウジングまたはブレーキハウジングの端面を取り囲む。有利には、モータ1およびブレーキ2は、ブラケット7のエンクロージャの実質的に外部の領域に配置され、一方、駆動プーリ3、3’は、ブラケット7の実質的にエンクロージャ内の領域に配置される。
【0025】
クロスビームは、三角形Tの少なくとも頂点に固定される。有利には、クロスビーム8は、2つの端領域によってカウンターウエイトガイド9、9’上に載置され、少なくとも一方のケージガイド5、5’に対して側方向に中心領域によって担持する。
【0026】
クロスビーム締結の実施形態の数種類の例示的な形態の間で分類することができる。
【0027】
駆動機械は、カウンターウエイトの移動経路の実質的に上の領域に配置されており、クロスビームは、カウンターウエイトガイド9、9’および第1の壁のケージガイド5に固定され、これは、カウンターウエイトガイド9、9’およびケージガイド5にもっとも近くにあり、クロスビームは、矩形の形態を有する、図2から4による実施形態の例と、
駆動機械は、カウンターウエイトおよび/またはケージの移動経路の実質的に上の領域に配置されており、クロスビーム8は、カウンターウエイトガイド9、9’および第1の壁のケージガイド5および/または第2の壁のケージガイド5’に固定され、クロスビームは、図5から8による実施形態の例ではまっすぐなまたは湾曲した側部を備えた矩形形態を有し、図9および10による実施形態の例ではT形状を有する、図2から10による実施形態の例とである。
【0028】
ブラケット7および駆動プーリ3、3’は、有利には、三角形Tの中心領域に配置される。有利には、ブラケットは、クロスビームの中心領域に取り付けられる。たとえば、図2による実施形態の第1の例において、コンソール7のフット7.5、7.6は、ケージガイド5、5’の両側でクロスビーム8に取り付けられ、ケージガイド5、5’から実質的に等しく離間されている。たとえば、駆動プーリ3、3’は、ケージガイド5、5’の両側でシャフト4に配置され、ケージガイド5、5’から実質的に等しく離間されている。
【0029】
駆動機械は、このようにして、実質的にカウンターウエイト上および/または実質的にケージ上に、三角形Tの領域に自由に選択可能に配置されることができる。対称の三角形Tであるガイドのこの配置によって、駆動機械の重量による力および駆動機械の動作中に発生する曲げモーメントは、たとえばブラケットによって効果的に吸収され、クロスビームおよびガイドによって昇降路床に伝えられる。ガイドは、たとえば、昇降路床のフットプレートによって支持される。
【0030】
たとえば、図2による実施形態の例において、第1のブラケットマウント7.1は、モータ1から発する駆動力を吸収し、第2のブラケットマウント7.2は、ブレーキ2から発するブレーキ力を吸収する。加えて、2つのブラケットマウント7.1、7.2は、駆動プーリ3、3’から発する力を吸収する。有利には、2つの駆動プーリ3、3’は、ケージガイド5、5’の水平コネクタの左側および右側に対称的に配置される。
【0031】
加えて、図5から8による実施形態の例において、少なくとも1つの撓みローラー15、15’、16、16’が、カウンターウエイトの上の領域および/またはケージの実質的に上の領域に設けられており、この撓みローラーから発する力を、クロスビーム8が吸収することができる。有利には、この撓みローラーは、クロスビーム8にまたはブラケット7に固定される。対の撓みローラー15、15’、16、16’は、有利には、ケージガイド5、5’の水平コネクタの左側および右側に対称的に配置される。撓みローラーの数および位置のため、三角形の領域上の駆動機械の配置における柔軟性が可能になる。特に、昇降路容積の高度の利用を実現することができ、デッドボリュームが大幅に回避される。加えて、駆動機械の配置は、動作を最新にする場合でさえ、所定の昇降路の関係に柔軟に適合されることができ、この柔軟性はしたがって、標準部品の使用を可能にし、コストの高い特別な解決方法を避ける。
【符号の説明】
【0032】
1 モータ
2 ブレーキ
3、3’ 駆動プーリ
4 シャフト
5 第1のケージガイド
5’ 第2のケージガイド
6 スイッチボックス
7 ブラケット
7.1 第1のブラケットマウント
7.2 第2のブラケットマウント
7.3、7.4 支柱
7.5、7.6 フット
8 クロスビーム
9、9’ カウンターウエイトガイド
10 昇降路
11 ケージ
12 カウンターウエイト
13、13’、14、14’、15、15’、16、16’、17、 17’ 撓みローラー
18 第1の端
18’ 第2の端
19、19’ 駆動手段
40 歯車
T 水平方向の三角形

【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇降路(10)内にケージ(11)およびカウンターウエイト(12)を備え、かつクロスビーム(8)に取り付けられた駆動機械(1、2、3、3’、4、40)を備え、前記クロスビーム(8)が、各カウンターウエイトガイド(9、9’)およびケージガイド(5、5’)に固定されるエレベータ装置であって、前記駆動機械が、2つの駆動プーリ(3、3’)を具備し、および/または前記駆動機械が、ギアレスであることを特徴とする、エレベータ装置。
【請求項2】
前記駆動プーリが、駆動シャフト(4)によってモータ(1)およびブレーキ(2)に作動的に連結され、および/または前記駆動プーリが、前記ケージガイドの水平コネクタの左側および右側に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のエレベータ装置。
【請求項3】
前記駆動プーリが、前記駆動シャフトのモータとブレーキとの間に配置され、および/または前記駆動機械が、モータハウジングおよびブレーキハウジングによってブラケットに固定され、および/または前記駆動プーリが、実質的にブラケットのエンクロージャ内の領域に配置されることを特徴とする、請求項2に記載のエレベータ装置。
【請求項4】
前記カウンターウエイトガイドおよび前記ケージガイドが、実質的に水平方向に三角形(T)を作っており、前記クロスビームが、三角形の頂点に固定され、および/または前記クロスビームが、2つの各端領域によって各カウンターウエイトガイドに固定され、かつ中心領域によって前記ケージガイドに固定されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のエレベータ装置。
【請求項5】
前記ケージガイドおよび前記カウンターウエイトガイドが、前記昇降路内で実質的に垂直方向に配置され、および/または前記クロスビームが、前記昇降路内で実質的に水平方向に配置され、および/または前記駆動機械が、前記昇降路内で実質的に水平方向に配置されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のエレベータ装置。
【請求項6】
前記駆動機械が、ブラケット(7)によって前記クロスビームに取り付けられ、前記ブラケットが、前記クロスビームの中心領域に取り付けられることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のエレベータ装置。
【請求項7】
少なくとも2つの駆動手段が、前記ケージおよび前記カウンターウエイトを動かし、各駆動手段が2つの端を有し、前記駆動手段の各端が、昇降路壁または昇降路天井、前記カウンターウエイトガイド、前記ケージガイド、前記クロスビーム、前記カウンターウエイト、または前記ケージに固定されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のエレベータ装置。
【請求項8】
少なくとも2つの駆動手段が、前記ケージおよび前記カウンターウエイトを動かし、前記駆動手段がベルトであることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のエレベータ装置。
【請求項9】
前記ケージが2:1で懸垂され、かつ前記駆動機械が前記カウンターウエイトの移動経路の上の領域に配置されるか、前記ケージが2:1で懸垂され、かつ前記駆動機械が前記ケージの移動経路の実質的に上の領域に配置されるか、前記ケージが2:1で懸垂され、かつ前記駆動機械が前記カウンターウエイトおよび前記ケージの移動経路の上の領域に配置されるか、または前記ケージが1:1で懸垂され、かつ前記駆動機械が前記ケージの移動経路の実質的に上の領域に配置されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のエレベータ装置。
【請求項10】
昇降路(10)内にケージ(11)およびカウンターウエイト(12)を備えたエレベータ装置の駆動機械(1、2、3、3’、4、40)を配置する方法であって、前記駆動機械が、クロスビーム(8)で2つのカウンターウエイトガイド(9、9’)および少なくとも1つのケージガイド(5、5’)に固定され、2つの駆動プーリ(3、3’)を備えた駆動機械が、前記ケージガイドの水平コネクタの左側および右側に配置されることを特徴とする方法。
【請求項11】
実質的に水平方向の三角形(T)が、前記2つのカウンターウエイトガイドおよび前記ケージガイドによって作られており、前記クロスビームが、三角形の頂点に固定され、および/または前記クロスビームが、2つの各端領域によってそれぞれのカウンターウエイトガイドに固定され、かつ中心領域によって前記ケージガイドに固定されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記駆動機械が、実質的に前記カウンターウエイト上および/または実質的に前記ケージ上に、前記三角形(T)の領域に自由に選択可能に配置されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−228921(P2010−228921A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−160224(P2010−160224)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【分割の表示】特願2003−298280(P2003−298280)の分割
【原出願日】平成15年8月22日(2003.8.22)
【出願人】(390040729)インベンテイオ・アクテイエンゲゼルシヤフト (166)
【氏名又は名称原語表記】INVENTIO AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】