説明

エンジンの排気マニホルド

【課題】 複数の排気管集合部を備えてエンジンの出力性能を確保しつつも、限られた搭載スペースに搭載可能なコンパクト性を有し、且つ複数の排気管集合部に挟まれた部分で発生する局所的な温度上昇を抑制できるエンジンの排気マニホルドを提供する。
【解決手段】 排気マニホルド1Aは、直列4気筒のエンジンの各気筒からの排気それぞれを流通させる第1から第4までの排気管分岐部11、12、13、14と、これら第1から第4までの排気管分岐部11、12、13、14を上下2つに分けて集合させた第1および第2の排気管集合部21、22と、これら第1および第2の排気管集合部21、22それぞれの間に設けられ、エンジンの冷却水を流通させる中段冷却通路部32Aと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエンジンの排気マニホルド(以下、単に排気マニホルドとも称す)に関し、特に冷媒を流通させる冷却通路部を備えた排気マニホルドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に開示されているように、エンジンの冷却水を流通させる排気マニホルドが知られている。特許文献1が開示する排気マニホルドの冷却構造は、排気通路集合部に上段ウォータジャケットと下段ウォータジャケットとを備えている。このほか直列4気筒のエンジンにつき、内側2つの排気通路を集合させるとともに、外側2つの排気通路を集合させた構造を開示している点で、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献2で提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−214162号公報
【特許文献2】特開2008−38838号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1が開示する排気マニホルドの冷却構造によれば、特に高温となる排気通路集合部の冷却効果を高めることができる。しかしながらこの排気マニホルドの冷却構造は、各気筒からの排気通路を1つの排気通路集合部に集合させる構造上、背圧の上昇によりエンジンの出力性能が制限される虞があると考えられる。
一方、これに対しては例えば各気筒に対応させて排気管分岐部を複数設けるとともに、排気管分岐部を段階的に集合させる複数の排気管集合部を設けることが考えられる。しかしながらこの場合には排気マニホルドが大型化する虞がある。
【0005】
この点、仮に搭載スペースに余裕がある場合には、たとえ大型化した場合であっても特に問題はないとも考えられる。しかしながら、一般に排気マニホルドの搭載スペースは限られており、また重量や設計自由度等の観点からも排気マニホルドはコンパクトであることが好ましい。
これに対して、複数の排気管集合部を備えた排気マニホルドをコンパクトにしようとする場合には、複数の排気管集合部同士を近接して配置することが考えられる。しかしながらこの場合には、排気管集合部同士の間の金属部分で局所的な温度上昇が発生し、この結果、当該部分の材料強度がクライテリアを超えてしまう虞がある点で問題があった。
【0006】
そこで本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の排気管集合部を備えてエンジンの出力性能を確保しつつも、限られた搭載スペースに搭載可能なコンパクト性を有し、且つ複数の排気管集合部に挟まれた部分で発生する局所的な温度上昇を抑制できるエンジンの排気マニホルドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明のエンジンの排気マニホルドは、エンジンの排気を流通させる複数の排気管分岐部と、前記複数の排気管分岐部を上下2つに分けて集合させた第1および第2の排気管集合部と、前記第1および第2の排気管集合部それぞれの間に設けられ、冷媒を流通させる中間冷却通路部と、を備える。
【0008】
また本発明は、前記中間冷却通路部を含む冷却通路部と、該冷却通路部を流通する冷媒の出口部とを備え、前記冷却通路部内から気体を排出するための気体排出孔を前記冷却通路部のうち、位置が最も高い部分と連通するように設けるとともに、前記出口部を前記冷却通路部のうち、前記中間冷却通路部よりも位置が高い部分と連通するように設けた構成であることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数の排気管集合部を備えてエンジンの出力性能を確保しつつも、限られた搭載スペースに搭載可能なコンパクト性を有し、且つ複数の排気管集合部に挟まれた部分で発生する局所的な温度上昇を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】Rr側(図示しない触媒側)から見た排気マニホルド1Aを模式的に示す斜視図である。
【図2】Fr側(図示しないシリンダヘッド側)から見た排気マニホルド1Aを模式的に示す斜視図である。
【図3】排気管分岐部10および排気管集合部20が形成する排気通路を模式的に示す図である。したがって、図3では排気管分岐部10および排気管集合部20そのものではなく、実際にはこれらが形成する排気通路に対してかっこ書きで符号を付すことで、間接的に排気管分岐部10および排気管集合部20を示している。
【図4】排気マニホルド1Aを断面で模式的に示す図である。
【図5】排気マニホルド1Aの冷却水流通経路を模式的に示す図である。
【図6】排気マニホルド1Aの第1の変形例である排気マニホルド1Bの冷却水流通経路を模式的に示す図である。
【図7】排気マニホルド1Aの第2の変形例である排気マニホルド1Cの冷却水流通経路を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。
【0012】
本実施例に係る排気マニホルド1Aについて図1から図5までを用いて説明する。排気マニホルド1Aは例えばアルミ合金製であり、#1気筒から#4気筒までの4つの気筒を有する図示しない直列4気筒のエンジンに設けられる。排気マニホルド1Aは一体ボディ状の部材として形成されており、中央の部分は両側の部分よりも上端位置が高くなっている。排気マニホルド1Aは排気管分岐部10と、排気管集合部20と、冷却通路部30Aと、入口部40と、出口部50と、気体排出孔60とを備えている。排気管分岐部10は、第1、第2、第3および第4の排気管分岐部11、12、13および14を備えている。排気管集合部20は、第1および第2の排気管集合部21、22を備えている。冷却通路部30Aは上段冷却通路部31と、中間冷却通路部である中段冷却通路部32Aと、下段冷却通路部33とを備えている。
【0013】
第1から第4までの排気管分岐部11から14までそれぞれは、エンジンが備える1つの気筒群を構成する#1気筒から#4気筒までの各気筒それぞれに対応させて設けられている。第1および第2の排気管集合部21、22は互いに近接して配置されており、具体的には上下に層をなすように近接して配置されている。第1から第4までの排気管分岐部11から14までそれぞれと、第1および第2の排気管集合部21、22それぞれとは排気が流通する排気通路を形成している。
第1から第4までの排気管分岐部11から14までは、上下2つに分かれて第1および第2の排気管集合部21、22に集合している。この点、本実施例では具体的には内側に位置する第2および第3の排気管分岐部12、13が、上側に位置する第1の排気管集合部21に集合している。そして、外側に位置する第1および第4の排気管分岐部11、14が、下側に位置する第2の排気管集合部22に集合している。
【0014】
上段冷却通路部31は、第1の排気管集合部21の周辺、且つ上方の部分に設けられている。中段冷却通路部32Aは、第1および第2の排気管集合部21、22の間に設けられている。下段冷却通路部33は第2の排気集合部22の周辺、且つ下方の部分に設けられている。そして、これら冷却通路部31、32A、33を含む冷却通路部30Aは冷媒を流通させる冷却通路を形成している。
冷却通路部30Aは排気管分岐部10および排気管集合部20の周辺に設けられている。この点、本実施例では具体的には冷却通路部30Aは第1から第4までの排気管分岐部11から14までそれぞれと、第1および第2の排気管集合部21、22それぞれとを一周に亘って取り囲むようように設けられている。このため上段から下段までの冷却通路部31、32A、33それぞれは、Fr側で互いに連通するとともに、気筒配列方向の一端側および他端側で互いに連通している。
【0015】
入口部40は排気マニホルド1Aのうち、気筒配列方向の一端側に位置している。入口部40は第4の排気管分岐部14を備えた部分に設けられており、さらに具体的には第4の排気管分岐部14の周辺に設けられた冷却通路部30Aのうち、最も位置が低い部分と連通するように設けられている。出口部50は排気マニホルド1Aのうち、気筒配列方向の他端側に位置している。出口部50は第1の排気管分岐部11を備えた部分に設けられており、さらに具体的には第1の排気管分岐部11の周辺に設けられた冷却通路部30Aのうち、中段冷却通路部32Aよりも位置が高く、且つ上段冷却通路部31よりも位置が低い部分と連通するように設けられている。なお、入口部40および出口部50は上下方向に向かって開口していても横方向に向かって開口していてもよい。
【0016】
気体排出孔60はエア抜き孔であり、排気マニホルド1Aのうち、位置が最も高い部分に設けられている。この部分は本実施例では具体的には排気管集合部20を備えた部分の上端部となっており、同時に冷却通路部30Aのうち、位置が最も高い部分に対応した部分となっている。本実施例では上段冷却通路部31が、冷却通路部30Aのうち、位置が最も高い部分となっており、気体排出孔60は上段冷却通路部31と連通するように設けられている。
【0017】
次に排気マニホルド1Aの作用効果について説明する。排気マニホルド1Aでは、冷媒であるエンジンの冷却水が入口部40から供給され、出口部50から排出される。このため冷却通路部30A内では、気筒配列方向の一端側から他端側に向かって冷却水が流通する。また排気マニホルド1Aでは、エンジンから排出された排気が排気管分岐部10および排気管集合部20を流通する。また排気マニホルド1Aでは、第1および第2の排気管集合部21、22に挟まれた中段冷却通路部32Aのほうが、上段冷却通路部31や下段冷却通路部33よりも受熱量が多くなる。
【0018】
これに対して、排気マニホルド1Aでは、第2および第3の排気管分岐部12、13を第1の排気管集合部21に集合させるとともに、第1および第4の排気管分岐部11、14を第2の排気管集合部22に集合させている。このため排気マニホルド1Aでは、排気干渉による背圧の上昇を抑制でき、以ってエンジンの出力性能が制限されることを抑制できる。
また排気マニホルド1Aでは、第1から第4までの排気管分岐部11から14までを第1および第2の排気管集合部21、22の2つの排気管集合部に集合させている。このため排気マニホルド1Aでは、ある1つの気筒群である#1気筒から#4気筒までの排気を集合させるにあたり、例えば3つ以上の排気管集合部に集合させる場合と比較して、容易にコンパクト化を図ることができる。
【0019】
また排気マニホルド1Aでは、内側に位置する第2および第3の排気管分岐部12、13を第1の排気管集合部21に集合させるとともに、外側に位置する第1および第4の排気管分岐部11、14を第2の排気管集合部22に集合させ、さらに第1および第2の排気管集合部21、22を上下に層をなすように近接して配置している。このため排気マニホルド1Aでは、直列4気筒エンジンの気筒配列構造に応じた合理的な形状により、限られた搭載スペースに搭載可能なコンパクト性を有することができる。
【0020】
一方、このように第1および第2の排気管集合部21、22を設けた場合には、排気が合流する第1および第2の排気管集合部21、22に挟まれた部分が特に高温となることから、当該部分の材料強度がクライテリアを超えてしまう虞がある。これに対して排気マニホルド1Aでは、第1および第2の排気管集合部21、22の間に設けた中段冷却通路部32A内を流通する冷却水で当該部分を冷却することができ、これにより当該部分が局所的な高温状態になることも抑制することができる。
【0021】
また排気マニホルド1Aでは、中段冷却通路部32Aのほうが、上段冷却通路部31や下段冷却通路部33よりも受熱量が多いことから、エアも発生し易くなっている。これに対して排気マニホルド1Aでは、気体排出孔60を冷却通路部30Aのうち、位置が最も高い部分と連通するように設けるとともに、出口部50を冷却通路部30Aのうち、中段冷却通路部32Aよりも位置が高く、且つ上段冷却通路部31よりも位置が低い部分と連通するように設けている。
【0022】
このため排気マニホルド1Aでは、中段冷却通路部32Aを流通した冷却水を出口部50にスムースに導くことができ、これにより中段冷却通路部32Aで発生したエアを気体排出孔60から排出するとともに、出口部50からもエアを冷却水とともに積極的に排出でき、以って排気マニホルド1A内にエアが滞留することを防止或いは抑制できる。なお、この場合には例えば排気マニホルド1A外の冷却水流通経路にエア抜きを行うエア抜き部を設けることが好ましい。そしてこれにより排気マニホルド1Aでは、例えばエア溜まりの発生による冷却効果の低下や、エアの噛み込みによる冷却水の循環不良の発生などによって、冷却通路部30Aを含む冷却水流通経路に悪影響が及ぶことを抑制できる。
このように排気マニホルド1Aは、第1および第2の排気管集合部21,22を備えてエンジンの出力性能を確保しつつも、限られた搭載スペースに搭載可能なコンパクト性を有するとともに、第1および第2の排気管集合部21、22間で発生する局所的な温度上昇を抑制でき、さらには内部にエアが滞留することを防止或いは抑制できる。
【0023】
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
例えば上述した実施例では、上段、中段および下段冷却通路部31、32A、33を含む冷却通路部30Aを備えた排気マニホルド1Aの場合について説明した。しかしながら、本発明においては必ずしもこれに限られず、排気マニホルドには中間冷却通路部を含む適宜の冷却通路部によって適宜の冷媒流通経路が構成されてもよい。この点、以下に排気マニホルド1Aの変形例として冷却水流通経路が異なる排気マニホルド1Bおよび1Cについて図6および図7を用いて説明する。
【0024】
図6に示すように、排気マニホルド1Bは冷却通路部30Aの代わりに冷却通路部30Bを備えている点と、入口部40と出口部50とが2つずつ設けられている点と、出口部50が冷却通路部30Bのうち、上段冷却通路部31よりも位置が高い部分と連通するように設けられている点以外、排気マニホルド1Aと実質的に同一のものとなっている。冷却通路部30Bは、中段冷却通路部32Aの代わりに、上段冷却通路部31および下段冷却通路部33を含む第1の冷却水流通経路R1とは独立した第2の冷却水流通経路R2の一部を構成する中段冷却通路部32Bを備えている点以外、冷却通路部30Aと実質的に同一のものとなっている。このため冷却通路部30Bでは、入口部40と出口部50とが第1および第2の冷却水流通経路R1、R2それぞれに対応させて設けられている。
【0025】
かかる排気マニホルド1Bによれば、受熱量の大きな中段冷却通路部32Bの冷却性を高めることができる点で、排気マニホルド1Aよりも好適である。なお、冷却通路部30Aを例えば入口部40近傍で分岐するとともに出口部50近傍で集合するようにして、内部で互いに独立した第1および第2の冷却水流通経路R1、R2を構成するように変形し、備えることもできる。この場合には、入口部40および出口部50は1つずつあればよい。また、中段冷却通路部32Aの冷却性を高めるにあたっては、例えば入口部40から流入した冷却水がまず中段冷却通路部32Aを流通し、その後上段冷却通路部31および下段冷却通路部33を流通するように冷却通路部30Aを変形し、備えることもできる。
【0026】
一方、図7に示すように、排気マニホルド1Cは冷却通路部30Aの代わりに冷却通路部30Cを備えている点と、出口部50が冷却通路部30Cのうち、上段冷却通路部31よりも位置が高い部分と連通するように設けられている点以外、排気マニホルド1Aと実質的に同一のものとなっている。冷却通路部30Cは中段冷却通路部32Aの代わりに、流入部が下段冷却通路部33に連通するとともに、流出部が上段冷却通路部31に連通した中段冷却通路部32Cを備えている点以外、冷却通路部30Aと実質的に同一のものとなっている。かかる排気マニホルド1Cによれば、受熱量の大きな中段冷却通路部32Cの冷却性を高めるとともにエア抜き性を高めることができる点で、排気マニホルド1Aよりも好適である。
【0027】
また例えば上述した実施例では、コンパクト化を図るにあたり、直列4気筒のエンジンに応じた合理的な形状を実現できることなどから、第2および第3の排気管分岐部12、13を第1の排気管集合部21に集合させるとともに、第1および第4の排気管分岐部11、14を第2の排気管集合部22に集合させた場合について説明した。しかしながら本発明においては必ずしもこれに限られず、例えば複数の排気管分岐部のうち、1つを除いた残りの排気管分岐部を第1の排気管集合部に集合させるとともに、集合させなかった1つの排気管分岐部を第2の排気管集合部とみなし、これら第1および第2の排気管集合部を互いに近接して配置したような場合も本発明における第1および第2の排気管集合部に含まれるものとする。
【0028】
また例えば上述した実施例では、中段冷却通路部32Aで発生したエアを排気マニホルド1A内から好適に排出できることから、気体排出孔60を冷却通路部30Aのうち、位置が最も高い部分と連通するように設けるとともに、出口部50を冷却通路部30Aのうち、中段冷却通路部32Aよりも位置が高い部分と連通するように設けた場合について説明した。
しかしながら、本発明においては必ずしもこれに限られず、出口部は例えば冷却通路部のうち、中段冷却通路部よりも位置が低い部分と連通するように設けられてもよい。この場合にはあくまでエアを気体排出孔から排出するようにし、出口部から流出する冷媒にエアが混入することを防止或いは抑制することができる。
また図6や図7にも示すように、出口部は例えば冷却通路部のうち、さらに上段冷却通路部よりも位置が高い部分と連通するように設けられてもよい。この場合には、上段冷却通路部で発生したエアも冷却水とともに出口部から排出できるようになる点で、エア抜き性をさらに高めることができる。
【0029】
また例えば上述した実施例では、直列4気筒のエンジンについて好適な排気マニホルド1Aの場合について詳述した。しかしながら本発明は必ずしもこれに限られず、その他の適宜のエンジンに適合する排気マニホルドで実現されてもよい。
また例えば上述した実施例では、エンジンの冷却水を冷媒とした場合について詳述した。しかしながら本発明においては必ずしもこれに限られず、例えば排気マニホルドに専用の冷却系統を別途設け、この冷却系統を流通させる冷却水を冷媒としてもよい。この場合の冷却水としてはさらに具体的には例えばエンジンの冷却水と同様にLLC(Long Life coolant)を適用することができる。
【符号の説明】
【0030】
1 排気マニホルド
10 排気管分岐部
20 排気管集合部
30 冷却通路部
31 上段冷却通路部
32 中段冷却通路部
33 下段冷却通路部
40 入口部
50 出口部
60 気体排出孔


【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンの排気を流通させる複数の排気管分岐部と、
前記複数の排気管分岐部を上下2つに分けて集合させた第1および第2の排気管集合部と、
前記第1および第2の排気管集合部それぞれの間に設けられ、冷媒を流通させる中間冷却通路部と、を備えたエンジンの排気マニホルド。
【請求項2】
請求項1記載のエンジンの排気マニホルドであって、
前記中間冷却通路部を含む冷却通路部と、該冷却通路部を流通する冷媒の出口部とを備え、
前記冷却通路部内から気体を排出するための気体排出孔を前記冷却通路部のうち、位置が最も高い部分と連通するように設けるとともに、前記出口部を前記冷却通路部のうち、前記中間冷却通路部よりも位置が高い部分と連通するように設けたエンジンの排気マニホルド。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−209712(P2010−209712A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−54302(P2009−54302)
【出願日】平成21年3月7日(2009.3.7)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000100805)アイシン高丘株式会社 (202)
【Fターム(参考)】