エンジン始動前のエンジン予熱装置
【課題】従来の加熱ヒータは、エンジン始動と同期にコイルヒータで加熱する装置である。圧送されるオイルが加熱コイルの間を通る時間は短く12Vで空気中ではなく、コイルヒータを瞬時には加熱できず殆どのオイルは暖まりずらい。
【解決手段】オイルパンに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設けるとともに、冷却水のパイプに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設けてエンジンを始動する前にオイルパンの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、温度を所定温度にオイルのみやオイルパンを加熱更に冷却水のパイプの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、所定温度に冷却水を加熱することを特徴とするエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【解決手段】オイルパンに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設けるとともに、冷却水のパイプに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設けてエンジンを始動する前にオイルパンの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、温度を所定温度にオイルのみやオイルパンを加熱更に冷却水のパイプの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、所定温度に冷却水を加熱することを特徴とするエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、エンジン始動前にエンジンオイルやオイルパンや冷却水を予熱し、エンジン内部全体を暖め各金属回転部分の摩耗部に油膜を形成させることによりシリンダーヘッドリングやメタル類は暖まり軟化し飛躍的に金属摩耗が減少するので、エンジン始動と始動直後に好適な条件をもたらす。
【背景技術】
【0001】
【0002】
寒冷地で用いる乗用車、四輪駆動車、バスおよびトラックなどの自動車においては、エンジンの始動性向上と始動直後の激しい摩耗を抑えるため、エンジン始動前に予めエンジンオイルとオイルパンと冷却水を予熱するための加熱装置を使用する事によりエンジンの始動を容易にし、エンジンの金属摩耗を飛躍的に減少させる必要がある。
【0003】
従来の技術で例えばエンジン始動と同期にオイル通路に加熱コイルを設け加熱する装置(特許文献1参照)と、灯油を燃焼させその熱風とエンジンを始動しその排気熱をオイルパンとラジエターに吹きつけ加熱する装置がある。(特許文献2参照)
【特許文献1】特開平9−209734号公報
【特許文献2】特開平10−205319号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の装置においては、ヒータをエンジンの始動装置と同期作動するように構成し始動装置の始動に伴ってヒータを加熱させ、メインギャラリの内部を通るオイルのみを加熱するようになっておりエンジン始動直後15秒から20秒はオイルを暖める程メインギャラリの内部のコイルは瞬時に加熱しずらく、メインギャラリの中を通るオイルの流速は早く暖まる時間は少なく暖気が少し早く済む利点がある反面、潤滑部に送られる多くのオイルは冷気を暖めて流れる程暖まっていないエンジンの暖気を全体的に考えた場合、必ずしも良好な始動が行われない懸念がある。
【0005】
特許文献2の装置では、予め灯油や軽油を燃焼させプレヒータで熱風化しオイルパン外部底部と冷却水に吹きつけオイルパンのオイルと冷却水を予熱し、エンジン始動後オイルパン外部の底部と冷却水に排気熱を吹きつけ加熱させる。この装置では燃料溜め室や熱風通路や排気通路やプレヒータを装着した場合、大容積のスペースが必要かつ複雑な装置になり、乗用車、四輪駆動車、バス、トラックには装着出来ない懸念がある。
【0006】
エンジンがもっとも調子よく回転するのは完全に暖気されたとき、すなわち冷却水および潤滑用のオイルが設定温度に達したときである。このときから潤滑皮膜ができ金属摩耗がない状態になる。この場合冷却水の温度上昇は比較的短時間で行われるがオイルは粘度が高いことから所定の温度に達するのに時間がかかることになる。そこで、冷気状態のエンジンを始動させるとき何らかの手段によってオイルを予熱しようという思想が発生する。
【0007】
本発明はこの点を留意し、なされたものであり上記のような問題が生じないエンジンオイルとオイルパンと冷却水予熱装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
オイルパンに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設け、エンジンを始動する前にオイルパンの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、温度を所定温度にオイルやオイルパンを加熱することを特徴とする。
【0009】
冷却水パイプに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設け、エンジンを始動する前に冷却水のパイプの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、温度を所定温度に冷却水を加熱することを特徴とする。
【0010】
オイルパンに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設けるとともに冷却水のパイプに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設けて、エンジンを始動する前にオイルパンの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、温度を所定温度にオイルやオイルパンを加熱更に冷却水のパイプの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、所定温度に冷却水を加熱することを特徴とする。
【0011】
前記加熱体は、両部側面を貫通しオイルパン内に溜まっているオイルを予熱する棒状やコイル状の加熱体であり温度サーモスタットセンサーを設けた冷却水のパイプに接続して冷却水ステンレス材のパイプを予熱する棒状やコイル状の加熱体であることを特徴とする。
【0012】
前記エンジンオイルパン加熱体をオイルパン側部四方と両側面部と底面に設けたことを特徴とする。
【0013】
前記冷却水加熱体は、装着可能な形状に加工したステンレス材のパイプ内部に設けた棒状やコイル状の加熱体であることを特徴とする。
【0014】
前記冷却水加熱体やオイルパン加熱体は、オイルパンの側部四方や両側面部や底面部に装着した耐熱性のあるゴムコード状加熱体やゴムシート状加熱体である。請求項3および5に記載の加熱体であることを特徴とする。
【0015】
前記冷却水加熱体のステンレス材のパイプの外部に巻きつける耐熱性のあるゴムコード状加熱体や狭幅ゴムシート状加熱体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によって、エンジン始動前にエンジンオイルとオイルパンと冷却水を予熱することで各金属は暖まり特に冷却水を20分から30分予熱すると標準装備の冷却水サーモスタットが開き予熱された冷却水がエンジンブロック下部の冷却水入口から流入しエンジンブロックやシリンダーヘッド各金属を暖め上部アッパーマウントホースへ流れる。それを繰り返すことで各回転部のメタル類のオイル通路に冷えて固着してるオイルも予熱されオイルの粘度指数が下がり各金属表面に薄く伸びるため回転抵抗もなく、油膜が回転部分に薄く浮くことで金属と金属が触れず摩耗せず各金属どうしが摩耗しないためオイルも老化酸化しにくく、オイルは長持ちしエンジン始動時には軽く回るためバッテリーに負担を掛けずバッテリーは長持し、エンジンの各金属も暖まりエンジン始動は極めて容易である。冬場暖房は早く効き夏場冷房を直ぐにつけてもエンジンを傷めない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。
【0018】
図1において、エンジン本体73の要部にかかるオイルパン90に棒状サーモスタットセンサー47の下部に加熱体48、49をオイルパン90に挿入装着されオイルパン内部1に挿入される。また標準装備の冷却水サーモスタットセンサー12に接続しステンレス材のパイプ89に棒状の温度サーモスタットセンサー50と棒状加熱体80を装着し、予熱された冷却水は標準装備の冷却水サーモスタットセンサー12に流入し上部エンジンブロック9を通りシリンダーヘッド3からアッパーマウントホース20へ流入し冷却装置ラジエター87に流入し下部のローホース32からステンレス材のパイプ89の加熱体に流入する。
【0019】
図2ににおいてはオイルまたは冷却水の棒状加熱体51は、オイル用と冷却水用とでその形状は同一であるが、加熱部表面の温度の上昇が異なる。
【0020】
図3において、73のエンジン本体要部にかかるオイルパン90にゴムシート状加熱体を2、74、75を装着し、また標準装備冷却水サーモスタットセンサー12に接続し70のステンレス材のパイプに耐熱ゴムシート状加熱体を巻き付けて装着し、予熱された冷却水は標準装備の冷却水サーモスタットセンサー12に流入し上部エンジンブロック9を通りシリンダーヘッド3からアッパーマウントホース20へ流入し冷却装置のラジエター87に流入し下部のローホース32からステンレス材のパイプ70の加熱体に流入する。
【0021】
図4は耐熱ゴムシート状加熱体53はおもにオイルパン外部加熱用にもちいる。
【0022】
次に、加熱体の異なる実施例として図5において、耐熱狭幅ゴムシート状加熱体52はおもに冷却水ステンレス材のパイプに巻き付けて加熱用にもちいる。
【0023】
また、他の実施例として図6において、耐熱ゴムコード状加熱体はオイルパン加熱や冷却水加熱にもちいる。
【0024】
図7は加熱体88を装着したオイルパン平面図を示す。オイルパン内部の底面78にはオイルパンオイル溜室13がある。そのオイルパン外側に加工済みの1mm厚のゴム板14をそわせまた、上部に加熱体16を液状ゴムで固着し沿わせた上に6mm厚のグラスウール44を固着し、また上部に1mm厚のゴム板79を四方に敷きつめて液状ゴムを薄く塗り延ばして固着する。その外側に加熱体固定用アルミ板76で固定と保護をして76のアルミ板の反りを抑えるためアルミ板18をリベットで加締め固定する。それに底分の加熱体のみを保温するため50mmのグラスウール15を敷いてまた、加熱体固定用ずれ止め19が装着され更に吊り金具固定用のボルト17で締め付ける。金具19にステンレス結束バンドを掛けて下部のアルミ板底受け皿84を沿して吊り上げ保護と固定をする。
【0025】
図8はステンレス材のパイプ70の冷却水加熱体加工図であり、ゴムコード状加熱体20を巻き付けた上部に液状ゴムを薄く塗りその上部にサーモスタットセンサー4と温度ヒューズ5を液状ゴムで固着し100V電源を56、21に結線し信号線22、55をパイロットランプの配線と結線する。
【0026】
図9はステンレス材のパイプ70の部分拡大図でステンレス材のパイプ26に耐熱ゴムコード状か耐熱ゴムシート状加熱体25を巻きつける。この場合、コード状をシート状としてもよい。その上部に6mm厚のグラスウール23を巻きつけまたその上部に1mm厚のゴム板24を巻きつけ液状ゴムで固着する。
【0027】
図10はオイルパン1平面図でありステンレスバンド27で締め付け固定しステンレス結束バンド28で固着しアルミバンド82で加熱体ずれを防ぎ1mm厚のゴム板57を固着し6mm厚のグラスウール29を敷き下部に耐熱ゴムコード状加熱体60を敷き下部に1mm厚のゴム板59と上部に敷いた1mm厚のゴム板57とで液状ゴムで固着する。
【0028】
図11は耐熱ゴムコード状加熱体54の加工図であり、1mm厚のゴム板63に耐熱ゴムコード状加熱体54と温度サーモスタットセンサー4と温度ヒューズ5に液状ゴムを上部に薄く塗り固着する。 100Vの電源に60、62を結線し信号線30、31をパイロットランプの配線と結線する。
【0029】
図12において1mm厚のゴム板36の下部は6mm厚のグラスウール35の断熱材の下部は耐熱ゴムシート33に加熱体感傷防止をし耐熱ゴムコード54があり上部に敷いた69と下部34を液状ゴムで37のように固着する。耐熱ゴムシート状加熱体69である100Vの電源に60、62を結線し信号線30、31をパイロットランプの配線と結線する。
【0030】
図13において5cm幅のアルミバンド本体67に反り止め補強金具40をつけなおかつオイルパン四方の角に沿いやすくするための切り込み39を入れ、加熱体を装着後外側から締め付け用のステンレス結束バンド通し穴38を開けてあり加熱体の装着補強アルミバンド83で固定する。
【0031】
図14においてオイルパンの外部底面の加熱体受け皿平面図84は本体でアルミ板の底部64で補強してステンレス結束バンド通し穴41で吊し固定する。
【0032】
図15においてオイルパンの外部底面の加熱体受け皿断面図86で受け皿の側面部66で枠体を固定し反り止め補強アルミ金具43で固定する。底部のアルミ板42で補強と保護をする。
【0033】
図16においては車内コントロール装置68でキャノンカプラー65に100Vの電源を引くことでタイマースイッチ10が機能して棒ヒューズ6を通りAC100Vのパイロットランプが点灯する、オイルの加熱用パイロットランプ8が2個点灯点滅する同期に冷却水の加熱用パイロットランプ7が点灯点滅するエンジンキーONの状態でDC12V用のパイロットランプ46が点灯する。
【0034】
この発明でのテスト結果を以下説明する。
【実施例1】
【0035】
図1に記載のテストデーターで、オイルと冷却水ともサーモスタットセンサーの設定温度は100度で、外気温度は15度でオイル温度は9度で水温は10度でオイルの内容量は4lで冷却水の内容量は4、5lでのテストした結果は下記の通りである。
オイル温度の分布 (1) 開始 10 分後 54 度
(2) 開始 15 分後 73 度
(3) 開始 20 分後 79 度
(4) 開始 25 分後 81 度
(5) 開始 30 分後 83 度
(6) 開始 35 分後 85 度
冷却水温度の分布 (1) 開始 10 分後 28 度
(2) 開始 20 分後 44 度
(3) 開始 30 分後 58 度
(4) 開始 40 分後 70 度
(5) 開始 50 分後 79 度
(6) 開始 60 分後 86 度
【0036】
以下、この発明での第二のテスト形態を説明する。
【実施例2】
【0037】
この発明でのテスト結果を以下説明する。
図3に記載のテストデーターでの結果、オイルサーモスタットセンサーの設定温度は120度で温度ヒューズは147度で冷却水のサーモスタットセンサーの設定温度は100度で温度ヒューズは120度で外気温度は2度でオイルの温度は不明です。冷却水の温度は3度での結果である。図1に記載のオイルの温度データーよりオイルの設定温度を高くしてある理由はオイルパンとゴムシート状加熱体との間に1mm厚の板ゴムを敷いてあり熱伝導率が弱くオイルパンの加熱体設定温度よりオイルパンに伝わる温度が20度〜25度ほど温度が下がるため設定温度を高くしている。
オイル温度の分布 (1) 開始 10 分後 33 度
(2) 開始 20 分後 41 度
(3) 開始 30 分後 50 度
(4) 開始 40 分後 57 度
(5) 開始 50 分後 60 度
(6) 開始 60 分後 63 度
冷却水温度の分布 (1) 開始 5 分後 38 度
(2) 開始 10 分後 64 度
(3) 開始 15 分後 83 度
(4) 開始 20 分後 93 度
(5) 開始 25 分後 95 度
上記の冷却水温度分布は標準の冷却水パイプでの結果です。冷却水が流動しない状態での表であり、現状では60〜70度で冷却水サーモスタットは開弁が始まり冷却水が流動し、エンジン内に流入するため冷却水の温度は60〜70度以上は上がらず所定温度がつづく。
【産業上の利用可能性】
【0038】
この発明の利用範囲は広く四季にわたって使用できて、特に秋から冬場や寒冷地使用車にはオイルと冷却水が予熱されているため心強い装置である。オイルと冷却水が予熱されエンジン内部のクランクシャフト軸受けメタルとコンロット軸受けメタルやピストンリングとシリンダー内部金属壁面などが予熱されるとともに、オイルの粘度指数(水っぽくなる)が下がることで回転部分にフリークッションロス(抵抗)がかからず、メタル類のオイル通路に冷えて固着しているオイルも予熱で金属表面に薄く油膜が形成されることで摩擦しないため摩耗がなくエンジン始動時にフリークッションろすがなく、飛躍的にエンジン始動は向上しオイルも金属摩擦がないため消耗老化酸化しにくくエンジンは軽く始動するためバッテリーにも負担がかからず特に始動性は良好である。また暖気運転やアイドリングアップが早く済み燃料費もそのため減少しエンジン始動後暖房は早くきき、始動後冷房は直ぐにつけてもエンジンは傷まず予熱装置装着車は秋から冬場や寒冷地に輸出する場合は好適であり技術と耐久性や信頼性が高く評価されることである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかるエンジン予熱装置斜視図である。
【図2】本発明の棒状の加熱体の実施例である。
【図3】本発明の第二の実施形態にかかるエンジン予熱装置斜視図である。
【図4】本発明の耐熱ゴムシート状加熱体の実施例である。
【図5】本発明の耐熱狭幅ゴムシート状加熱体の別の実施例である。
【図6】本発明の耐熱ゴムコード状加熱体の異なる実施例である。
【図7】本発明の実施形態にかかるオイルパンの加熱体の断面図である。
【図8】本発明の実施形態にかかるエンジン予熱装置の冷却水加熱体の概略図である。
【図9】本発明の実施形態にかかるエンジン予熱装置の冷却水加熱体の部分拡大図である。
【図10】本発明の実施形態にかかるエンジン予熱装置のオイルパン平面図である。
【図11】図6に記載のゴムコード状加熱体の加工途中の平面図である。
【図12】図6に記載のゴムゴード状加熱体の加工完成の断面図である。
【図13】本発明の実施形態にかかるオイルパンの加熱体の装着補強アルミバンドの平面図である。
【図14】本発明の実施形態にかかるオイルパンのアルミ底受け皿平面図である。
【図15】本発明の実施形態にかかるオイルパンのアルミ底受け皿断面図である。
【図16】本発明の実施形態にかかるエンジン予熱装置のコントロール装置平面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 オイルパン内部
2 耐熱ゴムシート状加熱体
4 耐熱ゴムシート状や耐熱ゴムコード状加熱体に使用する温度サーモスタットセンサー
5 耐熱ゴムシート状や耐熱ゴムコード状加熱体に使用する温度ヒューズ
11冷却水加熱体ステンレス材のパイプ
12標準装備冷却水サーモスタットセンサー
47棒状温度サーモスタットセンサー
48オイル用棒状加熱体
49オイル用棒状加熱体
50冷却水用棒状温度サーモスタットセンサー
51棒状加熱体
52狭幅耐熱ゴムシート状加熱体
53耐熱ゴムシート状加熱体
54耐熱ゴムコード状加熱体
73エンジン要部本体
74耐熱ゴムシート状加熱体
75耐熱ゴムシート状加熱体
80冷却水用棒状加熱体
89冷却水加熱体設置ステンレス材のパイプ
90オイルパン
【技術分野】
本発明は、エンジン始動前にエンジンオイルやオイルパンや冷却水を予熱し、エンジン内部全体を暖め各金属回転部分の摩耗部に油膜を形成させることによりシリンダーヘッドリングやメタル類は暖まり軟化し飛躍的に金属摩耗が減少するので、エンジン始動と始動直後に好適な条件をもたらす。
【背景技術】
【0001】
【0002】
寒冷地で用いる乗用車、四輪駆動車、バスおよびトラックなどの自動車においては、エンジンの始動性向上と始動直後の激しい摩耗を抑えるため、エンジン始動前に予めエンジンオイルとオイルパンと冷却水を予熱するための加熱装置を使用する事によりエンジンの始動を容易にし、エンジンの金属摩耗を飛躍的に減少させる必要がある。
【0003】
従来の技術で例えばエンジン始動と同期にオイル通路に加熱コイルを設け加熱する装置(特許文献1参照)と、灯油を燃焼させその熱風とエンジンを始動しその排気熱をオイルパンとラジエターに吹きつけ加熱する装置がある。(特許文献2参照)
【特許文献1】特開平9−209734号公報
【特許文献2】特開平10−205319号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の装置においては、ヒータをエンジンの始動装置と同期作動するように構成し始動装置の始動に伴ってヒータを加熱させ、メインギャラリの内部を通るオイルのみを加熱するようになっておりエンジン始動直後15秒から20秒はオイルを暖める程メインギャラリの内部のコイルは瞬時に加熱しずらく、メインギャラリの中を通るオイルの流速は早く暖まる時間は少なく暖気が少し早く済む利点がある反面、潤滑部に送られる多くのオイルは冷気を暖めて流れる程暖まっていないエンジンの暖気を全体的に考えた場合、必ずしも良好な始動が行われない懸念がある。
【0005】
特許文献2の装置では、予め灯油や軽油を燃焼させプレヒータで熱風化しオイルパン外部底部と冷却水に吹きつけオイルパンのオイルと冷却水を予熱し、エンジン始動後オイルパン外部の底部と冷却水に排気熱を吹きつけ加熱させる。この装置では燃料溜め室や熱風通路や排気通路やプレヒータを装着した場合、大容積のスペースが必要かつ複雑な装置になり、乗用車、四輪駆動車、バス、トラックには装着出来ない懸念がある。
【0006】
エンジンがもっとも調子よく回転するのは完全に暖気されたとき、すなわち冷却水および潤滑用のオイルが設定温度に達したときである。このときから潤滑皮膜ができ金属摩耗がない状態になる。この場合冷却水の温度上昇は比較的短時間で行われるがオイルは粘度が高いことから所定の温度に達するのに時間がかかることになる。そこで、冷気状態のエンジンを始動させるとき何らかの手段によってオイルを予熱しようという思想が発生する。
【0007】
本発明はこの点を留意し、なされたものであり上記のような問題が生じないエンジンオイルとオイルパンと冷却水予熱装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
オイルパンに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設け、エンジンを始動する前にオイルパンの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、温度を所定温度にオイルやオイルパンを加熱することを特徴とする。
【0009】
冷却水パイプに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設け、エンジンを始動する前に冷却水のパイプの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、温度を所定温度に冷却水を加熱することを特徴とする。
【0010】
オイルパンに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設けるとともに冷却水のパイプに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設けて、エンジンを始動する前にオイルパンの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、温度を所定温度にオイルやオイルパンを加熱更に冷却水のパイプの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、所定温度に冷却水を加熱することを特徴とする。
【0011】
前記加熱体は、両部側面を貫通しオイルパン内に溜まっているオイルを予熱する棒状やコイル状の加熱体であり温度サーモスタットセンサーを設けた冷却水のパイプに接続して冷却水ステンレス材のパイプを予熱する棒状やコイル状の加熱体であることを特徴とする。
【0012】
前記エンジンオイルパン加熱体をオイルパン側部四方と両側面部と底面に設けたことを特徴とする。
【0013】
前記冷却水加熱体は、装着可能な形状に加工したステンレス材のパイプ内部に設けた棒状やコイル状の加熱体であることを特徴とする。
【0014】
前記冷却水加熱体やオイルパン加熱体は、オイルパンの側部四方や両側面部や底面部に装着した耐熱性のあるゴムコード状加熱体やゴムシート状加熱体である。請求項3および5に記載の加熱体であることを特徴とする。
【0015】
前記冷却水加熱体のステンレス材のパイプの外部に巻きつける耐熱性のあるゴムコード状加熱体や狭幅ゴムシート状加熱体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によって、エンジン始動前にエンジンオイルとオイルパンと冷却水を予熱することで各金属は暖まり特に冷却水を20分から30分予熱すると標準装備の冷却水サーモスタットが開き予熱された冷却水がエンジンブロック下部の冷却水入口から流入しエンジンブロックやシリンダーヘッド各金属を暖め上部アッパーマウントホースへ流れる。それを繰り返すことで各回転部のメタル類のオイル通路に冷えて固着してるオイルも予熱されオイルの粘度指数が下がり各金属表面に薄く伸びるため回転抵抗もなく、油膜が回転部分に薄く浮くことで金属と金属が触れず摩耗せず各金属どうしが摩耗しないためオイルも老化酸化しにくく、オイルは長持ちしエンジン始動時には軽く回るためバッテリーに負担を掛けずバッテリーは長持し、エンジンの各金属も暖まりエンジン始動は極めて容易である。冬場暖房は早く効き夏場冷房を直ぐにつけてもエンジンを傷めない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。
【0018】
図1において、エンジン本体73の要部にかかるオイルパン90に棒状サーモスタットセンサー47の下部に加熱体48、49をオイルパン90に挿入装着されオイルパン内部1に挿入される。また標準装備の冷却水サーモスタットセンサー12に接続しステンレス材のパイプ89に棒状の温度サーモスタットセンサー50と棒状加熱体80を装着し、予熱された冷却水は標準装備の冷却水サーモスタットセンサー12に流入し上部エンジンブロック9を通りシリンダーヘッド3からアッパーマウントホース20へ流入し冷却装置ラジエター87に流入し下部のローホース32からステンレス材のパイプ89の加熱体に流入する。
【0019】
図2ににおいてはオイルまたは冷却水の棒状加熱体51は、オイル用と冷却水用とでその形状は同一であるが、加熱部表面の温度の上昇が異なる。
【0020】
図3において、73のエンジン本体要部にかかるオイルパン90にゴムシート状加熱体を2、74、75を装着し、また標準装備冷却水サーモスタットセンサー12に接続し70のステンレス材のパイプに耐熱ゴムシート状加熱体を巻き付けて装着し、予熱された冷却水は標準装備の冷却水サーモスタットセンサー12に流入し上部エンジンブロック9を通りシリンダーヘッド3からアッパーマウントホース20へ流入し冷却装置のラジエター87に流入し下部のローホース32からステンレス材のパイプ70の加熱体に流入する。
【0021】
図4は耐熱ゴムシート状加熱体53はおもにオイルパン外部加熱用にもちいる。
【0022】
次に、加熱体の異なる実施例として図5において、耐熱狭幅ゴムシート状加熱体52はおもに冷却水ステンレス材のパイプに巻き付けて加熱用にもちいる。
【0023】
また、他の実施例として図6において、耐熱ゴムコード状加熱体はオイルパン加熱や冷却水加熱にもちいる。
【0024】
図7は加熱体88を装着したオイルパン平面図を示す。オイルパン内部の底面78にはオイルパンオイル溜室13がある。そのオイルパン外側に加工済みの1mm厚のゴム板14をそわせまた、上部に加熱体16を液状ゴムで固着し沿わせた上に6mm厚のグラスウール44を固着し、また上部に1mm厚のゴム板79を四方に敷きつめて液状ゴムを薄く塗り延ばして固着する。その外側に加熱体固定用アルミ板76で固定と保護をして76のアルミ板の反りを抑えるためアルミ板18をリベットで加締め固定する。それに底分の加熱体のみを保温するため50mmのグラスウール15を敷いてまた、加熱体固定用ずれ止め19が装着され更に吊り金具固定用のボルト17で締め付ける。金具19にステンレス結束バンドを掛けて下部のアルミ板底受け皿84を沿して吊り上げ保護と固定をする。
【0025】
図8はステンレス材のパイプ70の冷却水加熱体加工図であり、ゴムコード状加熱体20を巻き付けた上部に液状ゴムを薄く塗りその上部にサーモスタットセンサー4と温度ヒューズ5を液状ゴムで固着し100V電源を56、21に結線し信号線22、55をパイロットランプの配線と結線する。
【0026】
図9はステンレス材のパイプ70の部分拡大図でステンレス材のパイプ26に耐熱ゴムコード状か耐熱ゴムシート状加熱体25を巻きつける。この場合、コード状をシート状としてもよい。その上部に6mm厚のグラスウール23を巻きつけまたその上部に1mm厚のゴム板24を巻きつけ液状ゴムで固着する。
【0027】
図10はオイルパン1平面図でありステンレスバンド27で締め付け固定しステンレス結束バンド28で固着しアルミバンド82で加熱体ずれを防ぎ1mm厚のゴム板57を固着し6mm厚のグラスウール29を敷き下部に耐熱ゴムコード状加熱体60を敷き下部に1mm厚のゴム板59と上部に敷いた1mm厚のゴム板57とで液状ゴムで固着する。
【0028】
図11は耐熱ゴムコード状加熱体54の加工図であり、1mm厚のゴム板63に耐熱ゴムコード状加熱体54と温度サーモスタットセンサー4と温度ヒューズ5に液状ゴムを上部に薄く塗り固着する。 100Vの電源に60、62を結線し信号線30、31をパイロットランプの配線と結線する。
【0029】
図12において1mm厚のゴム板36の下部は6mm厚のグラスウール35の断熱材の下部は耐熱ゴムシート33に加熱体感傷防止をし耐熱ゴムコード54があり上部に敷いた69と下部34を液状ゴムで37のように固着する。耐熱ゴムシート状加熱体69である100Vの電源に60、62を結線し信号線30、31をパイロットランプの配線と結線する。
【0030】
図13において5cm幅のアルミバンド本体67に反り止め補強金具40をつけなおかつオイルパン四方の角に沿いやすくするための切り込み39を入れ、加熱体を装着後外側から締め付け用のステンレス結束バンド通し穴38を開けてあり加熱体の装着補強アルミバンド83で固定する。
【0031】
図14においてオイルパンの外部底面の加熱体受け皿平面図84は本体でアルミ板の底部64で補強してステンレス結束バンド通し穴41で吊し固定する。
【0032】
図15においてオイルパンの外部底面の加熱体受け皿断面図86で受け皿の側面部66で枠体を固定し反り止め補強アルミ金具43で固定する。底部のアルミ板42で補強と保護をする。
【0033】
図16においては車内コントロール装置68でキャノンカプラー65に100Vの電源を引くことでタイマースイッチ10が機能して棒ヒューズ6を通りAC100Vのパイロットランプが点灯する、オイルの加熱用パイロットランプ8が2個点灯点滅する同期に冷却水の加熱用パイロットランプ7が点灯点滅するエンジンキーONの状態でDC12V用のパイロットランプ46が点灯する。
【0034】
この発明でのテスト結果を以下説明する。
【実施例1】
【0035】
図1に記載のテストデーターで、オイルと冷却水ともサーモスタットセンサーの設定温度は100度で、外気温度は15度でオイル温度は9度で水温は10度でオイルの内容量は4lで冷却水の内容量は4、5lでのテストした結果は下記の通りである。
オイル温度の分布 (1) 開始 10 分後 54 度
(2) 開始 15 分後 73 度
(3) 開始 20 分後 79 度
(4) 開始 25 分後 81 度
(5) 開始 30 分後 83 度
(6) 開始 35 分後 85 度
冷却水温度の分布 (1) 開始 10 分後 28 度
(2) 開始 20 分後 44 度
(3) 開始 30 分後 58 度
(4) 開始 40 分後 70 度
(5) 開始 50 分後 79 度
(6) 開始 60 分後 86 度
【0036】
以下、この発明での第二のテスト形態を説明する。
【実施例2】
【0037】
この発明でのテスト結果を以下説明する。
図3に記載のテストデーターでの結果、オイルサーモスタットセンサーの設定温度は120度で温度ヒューズは147度で冷却水のサーモスタットセンサーの設定温度は100度で温度ヒューズは120度で外気温度は2度でオイルの温度は不明です。冷却水の温度は3度での結果である。図1に記載のオイルの温度データーよりオイルの設定温度を高くしてある理由はオイルパンとゴムシート状加熱体との間に1mm厚の板ゴムを敷いてあり熱伝導率が弱くオイルパンの加熱体設定温度よりオイルパンに伝わる温度が20度〜25度ほど温度が下がるため設定温度を高くしている。
オイル温度の分布 (1) 開始 10 分後 33 度
(2) 開始 20 分後 41 度
(3) 開始 30 分後 50 度
(4) 開始 40 分後 57 度
(5) 開始 50 分後 60 度
(6) 開始 60 分後 63 度
冷却水温度の分布 (1) 開始 5 分後 38 度
(2) 開始 10 分後 64 度
(3) 開始 15 分後 83 度
(4) 開始 20 分後 93 度
(5) 開始 25 分後 95 度
上記の冷却水温度分布は標準の冷却水パイプでの結果です。冷却水が流動しない状態での表であり、現状では60〜70度で冷却水サーモスタットは開弁が始まり冷却水が流動し、エンジン内に流入するため冷却水の温度は60〜70度以上は上がらず所定温度がつづく。
【産業上の利用可能性】
【0038】
この発明の利用範囲は広く四季にわたって使用できて、特に秋から冬場や寒冷地使用車にはオイルと冷却水が予熱されているため心強い装置である。オイルと冷却水が予熱されエンジン内部のクランクシャフト軸受けメタルとコンロット軸受けメタルやピストンリングとシリンダー内部金属壁面などが予熱されるとともに、オイルの粘度指数(水っぽくなる)が下がることで回転部分にフリークッションロス(抵抗)がかからず、メタル類のオイル通路に冷えて固着しているオイルも予熱で金属表面に薄く油膜が形成されることで摩擦しないため摩耗がなくエンジン始動時にフリークッションろすがなく、飛躍的にエンジン始動は向上しオイルも金属摩擦がないため消耗老化酸化しにくくエンジンは軽く始動するためバッテリーにも負担がかからず特に始動性は良好である。また暖気運転やアイドリングアップが早く済み燃料費もそのため減少しエンジン始動後暖房は早くきき、始動後冷房は直ぐにつけてもエンジンは傷まず予熱装置装着車は秋から冬場や寒冷地に輸出する場合は好適であり技術と耐久性や信頼性が高く評価されることである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかるエンジン予熱装置斜視図である。
【図2】本発明の棒状の加熱体の実施例である。
【図3】本発明の第二の実施形態にかかるエンジン予熱装置斜視図である。
【図4】本発明の耐熱ゴムシート状加熱体の実施例である。
【図5】本発明の耐熱狭幅ゴムシート状加熱体の別の実施例である。
【図6】本発明の耐熱ゴムコード状加熱体の異なる実施例である。
【図7】本発明の実施形態にかかるオイルパンの加熱体の断面図である。
【図8】本発明の実施形態にかかるエンジン予熱装置の冷却水加熱体の概略図である。
【図9】本発明の実施形態にかかるエンジン予熱装置の冷却水加熱体の部分拡大図である。
【図10】本発明の実施形態にかかるエンジン予熱装置のオイルパン平面図である。
【図11】図6に記載のゴムコード状加熱体の加工途中の平面図である。
【図12】図6に記載のゴムゴード状加熱体の加工完成の断面図である。
【図13】本発明の実施形態にかかるオイルパンの加熱体の装着補強アルミバンドの平面図である。
【図14】本発明の実施形態にかかるオイルパンのアルミ底受け皿平面図である。
【図15】本発明の実施形態にかかるオイルパンのアルミ底受け皿断面図である。
【図16】本発明の実施形態にかかるエンジン予熱装置のコントロール装置平面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 オイルパン内部
2 耐熱ゴムシート状加熱体
4 耐熱ゴムシート状や耐熱ゴムコード状加熱体に使用する温度サーモスタットセンサー
5 耐熱ゴムシート状や耐熱ゴムコード状加熱体に使用する温度ヒューズ
11冷却水加熱体ステンレス材のパイプ
12標準装備冷却水サーモスタットセンサー
47棒状温度サーモスタットセンサー
48オイル用棒状加熱体
49オイル用棒状加熱体
50冷却水用棒状温度サーモスタットセンサー
51棒状加熱体
52狭幅耐熱ゴムシート状加熱体
53耐熱ゴムシート状加熱体
54耐熱ゴムコード状加熱体
73エンジン要部本体
74耐熱ゴムシート状加熱体
75耐熱ゴムシート状加熱体
80冷却水用棒状加熱体
89冷却水加熱体設置ステンレス材のパイプ
90オイルパン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オイルパンに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設け、エンジンを始動する前にオイルパンの内部または、外部の温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し温度を所定温度にオイルやオイルパンを加熱するエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項2】
冷却水パイプに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設け、エンジンを始動する前に冷却水のパイプの内部または、外部の温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し温度を所定温度に冷却水を加熱することを特徴とするエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項3】
オイルパンに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設けるとともに冷却水のパイプに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設けて、エンジンを始動する前にオイルパンの内部または外部の温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、温度を所定温度にオイルやオイルパンを加熱更に冷却水のパイプの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、所定温度に冷却水を加熱することを特徴とするエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項4】
前記加熱体は、両部側面を貫通しオイルパン内に溜まっているオイルを予熱する棒状やコイル状の加熱体であり、温度サーモスタットセンサーを設けた冷却水のパイプに接続して冷却水ステンレス材のパイプを予熱する棒状やコイル状の加熱体であることを特徴とする請求項1乃至3に記載のエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項5】
前記エンジンオイルパン加熱体をオイルパン側部四方と両側面部と底面に設けたことを特徴とする請求項1および3に記載のエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項6】
前記冷却水の加熱体は、装着可能な形状に加工したステンレス材のパイプ内部に設けた棒状やコイル状の加熱体であることを特徴とする請求項2および3に記載のエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項7】
前記冷却水の加熱体やオイルパンの加熱体は、オイルパン側部四方や両側面部や底面部に装着した耐熱性のあるゴムコード状加熱体やゴムシート状加熱体である請求項3および5に記載のエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項8】
前記冷却水の加熱体のステンレス材のパイプの外部に巻きつける耐熱性のあるゴムコード状加熱体や狭幅ゴムシート状加熱体であることを特徴とする請求項2および3に記載のエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項1】
オイルパンに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設け、エンジンを始動する前にオイルパンの内部または、外部の温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し温度を所定温度にオイルやオイルパンを加熱するエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項2】
冷却水パイプに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設け、エンジンを始動する前に冷却水のパイプの内部または、外部の温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し温度を所定温度に冷却水を加熱することを特徴とするエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項3】
オイルパンに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設けるとともに冷却水のパイプに温度サーモスタットセンサーおよび加熱体を設けて、エンジンを始動する前にオイルパンの内部または外部の温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、温度を所定温度にオイルやオイルパンを加熱更に冷却水のパイプの内部と外部に温度を検出する温度サーモスタットセンサーの検出値に応じて通電制御し、所定温度に冷却水を加熱することを特徴とするエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項4】
前記加熱体は、両部側面を貫通しオイルパン内に溜まっているオイルを予熱する棒状やコイル状の加熱体であり、温度サーモスタットセンサーを設けた冷却水のパイプに接続して冷却水ステンレス材のパイプを予熱する棒状やコイル状の加熱体であることを特徴とする請求項1乃至3に記載のエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項5】
前記エンジンオイルパン加熱体をオイルパン側部四方と両側面部と底面に設けたことを特徴とする請求項1および3に記載のエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項6】
前記冷却水の加熱体は、装着可能な形状に加工したステンレス材のパイプ内部に設けた棒状やコイル状の加熱体であることを特徴とする請求項2および3に記載のエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項7】
前記冷却水の加熱体やオイルパンの加熱体は、オイルパン側部四方や両側面部や底面部に装着した耐熱性のあるゴムコード状加熱体やゴムシート状加熱体である請求項3および5に記載のエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【請求項8】
前記冷却水の加熱体のステンレス材のパイプの外部に巻きつける耐熱性のあるゴムコード状加熱体や狭幅ゴムシート状加熱体であることを特徴とする請求項2および3に記載のエンジン始動前のエンジン予熱装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2006−258089(P2006−258089A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−207743(P2005−207743)
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【出願人】(500545126)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【出願人】(500545126)
【Fターム(参考)】
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