オーディオ再生装置
【課題】再生中の楽曲に関連する楽曲を再生中の楽曲とシームレスに再生する「オーディオ再生装置」を提供する。
【解決手段】アーティストY、アルバムC、タイトルNの属性値を持つタイトルが再生中であるときに、検索処理によって、アーティストY、アルバムCが階層的に検索された場合、まず、再生中の楽曲Nの再生1101の完了を待ち、再生が完了したらアーティストYのアルバムCのタイトルNより後の各タイトルの再生1102を行い、次に、アーティストYのアルバムCのタイトルNより前の各タイトルの再生1103を行う。また、その後、アーティストYのアルバムCの次のアルバムDの先頭のタイトルから、当該タイトル以降のアーティストYの各アルバムの各タイトルの再生1104を行う。
【解決手段】アーティストY、アルバムC、タイトルNの属性値を持つタイトルが再生中であるときに、検索処理によって、アーティストY、アルバムCが階層的に検索された場合、まず、再生中の楽曲Nの再生1101の完了を待ち、再生が完了したらアーティストYのアルバムCのタイトルNより後の各タイトルの再生1102を行い、次に、アーティストYのアルバムCのタイトルNより前の各タイトルの再生1103を行う。また、その後、アーティストYのアルバムCの次のアルバムDの先頭のタイトルから、当該タイトル以降のアーティストYの各アルバムの各タイトルの再生1104を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録した楽曲を再生するオーディオ再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
記録した楽曲を再生するオーディオ再生装置に関する技術としては、ユーザの楽曲のアルバムやアーティストなどの属性値の選択に応じて、記録した楽曲を、楽曲の属するアルバム毎や、楽曲の奏者であるアーティスト毎に再生する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
また、記録した楽曲を再生するオーディオ再生装置に関する技術としては、ユーザの指示に応答して、再生中の楽曲と同じ属性値を持つ楽曲(たとえば、再生中の楽曲と同じアーティストの楽曲)を再生したり(例えば、特許文献2)、再生中の楽曲の属性値(たとえば、アーティスト)と関連する属性値(たとえば、再生中の楽曲のアーティストと関連するアーティスト)のリストを表示して、リスト上で指定された属性値を持つ各楽曲を再生する(たとえば、特許文献3)ことにより、再生中の楽曲と関連する属性値を有する楽曲をユーザが容易に再生できるようにした技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006ー196048号公報
【特許文献2】特開2008ー077774号公報
【特許文献3】特開2007ー149313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した再生中の楽曲と関連する属性値を有する楽曲をユーザが容易に再生できるようにした各技術によれば、再生中の楽曲と関連する属性値を有する楽曲の再生を容易化することはできるが、当該関連性の種類については、ユーザは、これを任意に選択することができず、再生中の楽曲と関連する属性値を有する楽曲を再生するためのインタフェースと同じユーザインタフェース上で、他の任意の楽曲の再生を指示することもできないため、ユーザにとっての利便性が必ずしも充分ではない。
【0005】
また、これらの技術によれば、ユーザの指示があったときに再生中の楽曲の再生を停止して、再生中の楽曲と関連性のある属性を持つ楽曲の再生を開始するため、再生中の楽曲と関連性のある属性値を持つ楽曲を、再生中の楽曲とシームレスに再生することはできない。すなわち、たとえば、再生中の楽曲と関連性のある属性値を持つ楽曲を、再生中の楽曲と同一のアーティストの楽曲とした場合には、一度、再生中の楽曲の再生を停止した後に、同一のアーティストの楽曲の再生中の楽曲と無関係に楽曲の再生順が定まる再生シーケンス中において、ユーザの指示があったときに再生中であった楽曲を再生することになる。
【0006】
そこで、本発明は、再生中の楽曲と関連する属性を有する楽曲の再生を容易化できる、より利便性の高いユーザインタフェースを提供することを課題とする。
また、併せて、本発明は、再生中の楽曲に関連する楽曲を、再生中の楽曲とシームレスに再生することのできるオーディオ再生装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題達成のために、本発明は、記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置に、楽曲を再生する楽曲再生部と、楽曲の属性値毎に、各楽曲を登録した楽曲管理テーブルと、前記属性値の指定を受け付けて指定属性値に設定すると共に、前記楽曲管理テーブルを参照して、前記指定属性値を有する楽曲の集合を指定楽曲集合に設定する指定楽曲集合設定部と、前記指定楽曲集合に前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれる場合に、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より後に登録されている各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させ、その後、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より前に登録されている各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させる再生制御部とを設けたものである。
【0008】
ここで、このようなオーディオ再生装置は、前記再生制御部において、前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれない場合に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させるようにしてもよい。
【0009】
または、前記属性値は、楽曲のアルバム、アーティスト、もしくは、ジャンルなどとしてよい。
このようなオーディオ再生装置によれば、ユーザから指定された属性値を有する楽曲の集合を再生する際に、当該集合に再生中の楽曲が含まれる場合に、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、当該集合に含まれる基準楽曲より後の各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生し、その後、当該集合に含まれる、基準楽曲より前の楽曲を順次再生する。
【0010】
よって、ユーザから指定された属性値を有する楽曲の集合に含まれる各楽曲の再生を、再生中の楽曲の再生とシームレスに行うことができる。
ここで、このようなオーディオ再生装置は、前記楽曲に、階層化された複数の属性の属性値を与え、前記楽曲管理テーブルに、前記複数の属性の階層に従って、楽曲の各属性の属性値をツリー条に階層化して登録すると共に、当該オーディオ再生装置に、前記複数の属性の階層のうちの一つの階層である第1の階層の属性の属性値の選択を受け付けて選択属性値に設定する選択属性値設定部を設け、前記指定楽曲集合設定部において、前記第1の階層の下位の階層の一つである第2の階層の属性の属性値であって、前記楽曲管理テーブルにおいて、前記選択属性値の下位に登録されている属性値のうちから、属性値の指定を受け付けると共に、指定を受け付けた属性値を前記指定属性値として、前記楽曲管理テーブルを参照して、当該指定属性値を有する楽曲の集合を指定楽曲集合に設定し、前記再生制御部において、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より前に登録されている各楽曲の前記楽曲管理テーブルの登録順の順次再生を前記楽曲再生部に行わせた後に、前記楽曲再生部に、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている前記第2の階層の属性の属性値であって、前記楽曲管理テーブルに前記指定属性値の次に登録されている属性値の下位に登録されている先頭の楽曲から、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させるように構成してもよい。
【0011】
また、この場合には、前記再生制御部において、前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれていない場合に、前記楽曲再生部に、前記楽曲管理テーブルにおいて前記指定属性値の下位の先頭に登録されている楽曲から、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させるようにしてもよい。
【0012】
また、この場合は、前記複数の属性が、アーティスト、アルバムを含み、アーティストとアルバムは上位よりアーティスト、アルバムの順に階層化されているものとしても、前記複数の属性が、ジャンル、アーティスト、アルバムを含み、上位よりジャンル、アーティスト、アルバムの順に階層化されているものとしてもよい。
【0013】
また、この場合には、前記選択属性値設定部において、前記第1の階層の属性の属性値のリストを表示し、表示したリスト上で選択された属性値を前記選択属性値に設定し、前記指定楽曲集合設定部は、前記楽曲管理テーブルにおいて、前記選択属性値の下位に登録されている第2の階層の属性の属性値のリストを表示し、表示したリスト上で属性値の指定を受け付けて前記指定属性値に設定し、前記楽曲管理テーブルを参照して、指定属性値を有する楽曲の集合を前記指定楽曲集合に設定するようにしてもよい。
【0014】
また、前記課題達成のために、本発明は、記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置に、楽曲を再生する楽曲再生部と、楽曲の集合の指定を受け付け指定楽曲集合に設定する指定楽曲集合設定部と、前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれる場合に、再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、所定の規則に従って前記基準楽曲の次に順序づけられた楽曲の再生を開始させる再生制御部とを設けたものである。
【0015】
このようなオーディオ再生装置によれば、ユーザから指定された楽曲の集合を再生する際に、当該集合に再生中の楽曲が含まれる場合には、当該再生中の楽曲の再生の完了を待ってから、当該集合に含まれる次の楽曲の再生を開始する。
よって、楽曲の集合に含まれる、再生中の楽曲の再生と、その次の楽曲の再生とをシームレスに行うことができる。
また、前記課題達成のために、本発明は、記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置に、楽曲を再生する楽曲再生部と、ユーザの検索要求に応答して、記録されている楽曲の属性値のリストの、当該リスト上に所定数の属性値が含まれるように設定した範囲である表示範囲内の部分を表示し、ユーザの操作に応じて、前記表示範囲を前記リスト上で移動すると共に、前記表示した属性値のうちから属性値の指定を受け付ける検索部とを設け、前記検索部において、前記ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の属性値を含むように前記表示範囲を前記リスト上に設定するようにしたものである。ここで、本オーディオ再生装置において、前記属性値は、前記楽曲のタイトル、アルバム、アーティスト、もしくは、ジャンルなどであってよい。
【0016】
このようなオーディオ再生装置によれば、ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、最初に、属性値のリストの当該再生中の楽曲の属性値が含まれる範囲を表示するので、ユーザは再生中の楽曲に関連する楽曲を容易に探索することができるようになる。また、このリストを用いて、ユーザは任意の楽曲を探索することもできる。よって、ユーザは、同じユーザインタフェース上で、再生中の楽曲を関連する楽曲を容易に探索することも、再生中の楽曲と無関係な任意の楽曲を探索することもできるようになる。
【0017】
また、前記課題達成のために、本発明は、記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置に、楽曲を再生する楽曲再生部と、ユーザの検索要求に応答して、記録されている楽曲の属性値のリストを表示し、ユーザの選択操作に応じて前記リスト上での一つの属性値を選択状態とし、ユーザの決定操作に応じて、選択状態にある属性値の指定を受け付ける検索部とを設け、前記検索部において、前記ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、前記基準楽曲を選択状態として、前記リストを表示するようにしたものである。ここで、本オーディオ再生装置において、前記属性値は、前記楽曲のタイトル、アルバム、アーティスト、もしくは、ジャンルなどであってよい。
【0018】
このようなオーディオ再生装置によれば、ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、属性値のリストを、当該再生中の楽曲の属性値を選択状態として表示する。よって、ユーザは、再生中の楽曲の属性値や、その前後に表示される、再生中の楽曲に関連する属性値の指定を容易に行うことができ、再生中の楽曲に関連する楽曲を容易に探索することができるようになる。また、このリストを用いて、ユーザは任意の楽曲を探索することもできる。よって、ユーザは、同じユーザインタフェース上で、再生中の楽曲を関連する楽曲を容易に探索することも、再生中の楽曲と無関係な任意の楽曲を探索することもできるようになる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によれば、再生中の楽曲と関連する属性を有する楽曲の再生を容易化できる、より利便性の高いユーザインタフェースを提供することができる。また、本発明によれば、再生中の楽曲に関連する楽曲を、再生中の楽曲とシームレスに再生することのできるオーディオ再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係るオーディオ再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るオーディオ再生装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態において用いるオーディオファイル管理テーブル、ジャンル管理テーブル、アーティスト管理テーブル、アルバム管理テーブル、タイトル管理テーブルを示す図である。
【図4】本発明の実施形態係るオーディオ再生装置の表示画面を示す図である。
【図5】本発明の実施形態係るオーディオ再生装置の表示画面を示す図である。
【図6】本発明の実施形態係るオーディオ再生装置の表示画面を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る検索処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係る検索処理の処理例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る検索処理の処理例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る再生制御処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係る再生制御処理の処理例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る再生制御処理の処理例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るオーディオ再生装置の構成を示す。
図示するように、本実施形態に係るオーディオ再生装置は、オーディオ処理装置1、表示装置2、入力装置3、スピーカやオーディオアンプ装置などのオーディオ出力装置4、HDD5、選択的にオーディオ処理装置1に接続されるポータブル記憶媒体6とを有している。なお、ポータブル記憶媒体6は、メモリカードや、ポータブルオーディオプレイヤであってもよい。
【0022】
そして、オーディオ処理装置1は、CPU11、メモリ12、表示装置2に接続する表示インタフェース13、オーディオ出力装置4に接続するオーディオ出力インタフェース14、HDD5に接続するHDDインタフェース15、ポータブル記憶媒体6に接続するポータブル記憶媒体インタフェース16、入力装置3に接続する入力インタフェース17と、以上の各部を接続するバス21とを備えている。
【0023】
ここで、表示インタフェース13、オーディオ出力インタフェース14、HDDインタフェース15、ポータブル記憶媒体インタフェース16、入力インタフェース17は、各々接続する装置と、オーディオ処理装置1との間との入出力を処理するものである。
次に、CPU11のHDD5に予め記憶されたコンピュータプログラムの実行により、このようなオーディオ処理装置1上に実現される機能構成を図2に示す。
図示するように、オーディオ処理装置1は、機能的には、オペレーティングシステム201と、オペレーティングシステム201の上のアプリケーションプロセスである再生処理部202とを有し、再生処理部202は、再生制御部2021、再生部2022を備えている。
【0024】
このような構成において、HDD5には、前述したコンピュータプログラムの他、楽曲管理データベース211と、オーディオファイル212が格納されている。
次に、HDD5上の、オーディオファイル212は、楽曲のオーディオデータを格納したファイルであり、オーディオファイル212中にはオーディオデータと共に、楽曲のアーティストやタイトルや楽曲のジャンルや楽曲の属するアルバムなどのデータを示す文字情報であるタグ情報が格納されている。
【0025】
一方、楽曲管理データベース211には、図3に示すように、オーディオファイル管理テーブル、ジャンル管理テーブル、アーティスト管理テーブル、アルバム管理テーブル、タイトル管理テーブルが登録されている。
そして、オーディオファイル管理テーブルは、HDD5上に記録された全てのオーディオファイル212を管理するテーブルであり、図3aに示すように、各オーディオファイル毎のエントリを有し、各エントリにはオーディオファイル212に与えた識別子である楽曲ID、オーディオファイル212のHDD5上のロケーションを示すオーディオファイルパス、楽曲に対応するオーディオファイル212に格納されたオーディオデータのビットレート、オーディオファイル212の楽曲のジャンルやアーティストやアルバムやタイトルや再生時間などの楽曲情報が記録されている。
【0026】
次に、ジャンル管理テーブルには、図3bに示すように、POP、ROCK、JAZZといった楽曲の各ジャンルがアルファベット/五十音順に登録される。また、各ジャンルに対して、その下位に、当該ジャンルの楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている各アーティストがアルファベット/五十音順に登録される。また、各アーティストに対して、その下位に、当該ジャンルの当該アーティストの楽曲であって、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている楽曲が含まれる各アルバムがアルファベット/五十音順に登録される。また、各アルバムに対して、その下位に、当該ジャンルの当該アーティストの当該アルバムの楽曲であって、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている楽曲のタイトルが、楽曲のアルバム内順序に従った順序で登録され、各楽曲の各タイトルに対して、当該タイトルの楽曲のオーディオファイル212の楽曲IDが登録される。
【0027】
また、アーティスト管理テーブルには、図3cに示すように、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている各アーティストがアルファベット/五十音順に登録される。また、各アーティストに対して、その下位に、当該アーティストの楽曲であって、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている楽曲が含まれる各アルバムがアルファベット/五十音順に登録される。また、各アルバムに対して、その下位に、当該アーティストの当該アルバムの楽曲であって、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている楽曲のタイトルが楽曲のアルバム内順序に従った順序で登録され、各楽曲の各タイトルに対して、当該タイトルの楽曲のオーディオファイル212の楽曲IDが登録される。
【0028】
また、アルバム管理テーブルには、図3dに示すように、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている各アルバムがアルファベット/五十音順に登録される。また、各アルバムに対して、その下位に、当該アルバムの楽曲であって、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている楽曲のタイトルが、楽曲のアルバム内順序に従った順序で登録され、各楽曲の各タイトルに対して、当該タイトルの楽曲のオーディオファイル212の楽曲IDが登録される。
【0029】
次に、タイトル管理テーブルには、図3eに示すように、オーディオファイル212がHDD5に記録されている各楽曲のタイトルが、タイトルのアルファベット/五十音順に登録され、各楽曲の各タイトルに対して、当該タイトルの楽曲のオーディオファイル212の楽曲IDが登録される。
【0030】
さて、このような構成において、オペレーティングシステム201は、再生処理部202とHDD5やポータブル記憶媒体6との間の、楽曲管理DBやオーディオファイル212の入出力や、再生処理部202と表示装置2や入力装置3やオーディオ出力装置4との間の入出力を制御する。
【0031】
また、再生処理部202の、再生部2022は、再生制御部2021から再生対象オーディオファイルとして設定されたオーディオファイル212のオーディオデータに必要なデコード処理を施して、オーディオ出力装置に出力する。
そして、再生制御部2021は、再生部2022に、再生対象オーディオファイルとするオーディオファイル212を設定する。
ここで、再生制御部2021は、設定された再生制御モードに応じて、再生対象オーディオファイルを順次自動設定する再生処理を行う機能を備えている。また、この再生制御モードとしては、ジャンルモード、アーティストモード、アルバムモード、タイトルモードがあり、各モードにおいて、再生制御部2021は、再生部2022の再生対象オーディオファイルとするオーディオファイル212を次のように順次自動設定する。
【0032】
すなわち、再生制御部2021は、再生制御モードとしてジャンルモードが設定されているときには、ユーザによって設定された、ジャンルの選択属性値が示すジャンルを対象ジャンルとして、ジャンル管理テーブルの、対象ジャンルの下位に登録されている各タイトルをジャャンル管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録した再生対象タイトルリストを作成し、再生対象タイトルリストの各タイトルを、登録順に、再生開始タイトルとして設定されたタイトルから順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する。そして、再生対象タイトルリストの最後のタイトルを再生したならば、再生対象タイトルリストの各タイトルを、最初に登録されているタイトルから、登録順に、順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する処理を繰り返す。
【0033】
ただし、ジャンルモードにおいて、ユーザによって設定された、アーティストの選択属性値が存在し、ユーザによって選択されたアルバムの選択属性値が存在しない場合には、再生対象タイトルリストには、ジャンル管理テーブルの、対象ジャンルの下位に登録されている、アーティストの選択属性値が示すアーティストの下位に登録されているタイトルのみをジャャンル管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録するようにしてもよい。また、ユーザによって設定された、アルバムの選択属性値が存在する場合には、再生対象タイトルリストには、ジャンル管理テーブルの、対象ジャンルの下位に登録されている、アルバムの選択属性値が示すアルバムの下位に登録されているタイトルのみをジャンル管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録するようにしてもよい。
【0034】
ここで、再生制御モード、選択属性値、再生開始タイトルの設定については後述する。
次に、再生制御部2021は、再生制御モードとしてアーティストモードが設定されているときには、ユーザによって設定された、アーティストの選択属性値が示すアーティストを対象アーティストとして、アーティスト管理テーブルの、対象アーティストの下位に登録されている各タイトルをアーティスト管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録した再生対象タイトルリストを作成し、再生対象タイトルリストの各タイトルを、登録順に、再生開始タイトルとして設定されたタイトルから順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する。そして、再生対象タイトルリストの最後のタイトルを再生したならば、再生対象タイトルリストの各タイトルを、最初に登録されているタイトルから、登録順に、順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する処理を繰り返す。
【0035】
ただし、アーティストモードにおいて、ユーザによって設定された、アルバムの選択属性値が存在する場合には、再生対象タイトルリストには、アーティスト管理テーブルの、対象アーティストの下位に登録されている、アルバムの選択属性値が示すアルバムの下位に登録されているタイトルのみをアーティスト管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録するようにしてもよい。
【0036】
次に、再生制御部2021は、再生制御モードとしてアルバムモードが設定されているときには、ユーザによって設定された、アルバムの選択属性値が示すアルバムを対象アルバムとして、アルバム管理テーブルの、対象アルバムの下位に登録されている各タイトルをアルバム管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録した再生対象タイトルリストを作成し、再生対象タイトルリストの各タイトルを、登録順に、再生開始タイトルとして設定されたタイトルから順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する。そして、再生対象タイトルリストの最後のタイトルを再生したならば、再生対象タイトルリストの各タイトルを、最初に登録されているタイトルから、登録順に、順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する処理を繰り返す。
【0037】
そして、再生制御部2021は、再生制御モードとしてタイトルモードが設定されているときには、タイトル管理テーブルに登録されている各タイトルをタイトル管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録した再生対象タイトルリストを作成し、再生対象タイトルリストの各タイトルを、登録順に、再生開始タイトルとして設定されたタイトルから順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する。そして、再生対象タイトルリストの最後のタイトルを再生したならば、再生対象タイトルリストの各タイトルを、最初に登録されているタイトルから、登録順に、順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する処理を繰り返す。
【0038】
さて、このような構成において、再生制御部2021は、オーディオファイル212の再生中には、図4aに示すようなコントロールウインドウを表示装置2に表示し、コントロールウインドウ上に設けた情報領域401に、再生部2022が再生中のオーディオファイル212の楽曲のアルバム、アーティスト、タイトル、ジャンルの各属性値と、再生経過時間などを各々情報項目として表示する。またコントロールウインドウに表示した、再生/一時停止ボタン402の操作に応じて、再生部2022に、オーディオファイル212の再生動作を開始/一時停止させたり、順方向スキップボタン403や逆方向スキップボタン404や音量調整スライダ405の操作に応じて、再生部2022に、オーディオファイル212の再生スキップや、音量調節を行わせる。
【0039】
また、コントロールウインドウには、検索ボタン406が設けられており、検索ボタン406の操作に応答して、再生制御部2021は、以下に示す検索処理を行う。
以下、この検索処理について説明する。
まず、検索処理において用いるキー属性選択画面と、属性値選択画面について説明する。
キー属性選択画面は、図4bに示すように、ジャンルボタン411、アーティストボタン412、アルバムボタン413、タイトルボタン414を備えており、ユーザによる、これらボタンの操作によって、検索のキーとする楽曲の属性であるキー属性の選択を受け付ける画面である。すなわち、キー属性選択画面において、ジャンルボタン411が選択された場合にはジャンルのキー属性としての設定を受け付け、アーティストボタン412が選択された場合にはアーティストのキー属性としての設定を受け付け、アルバムボタン413が選択された場合にはアルバムのキー属性としての設定を受け付け、タイトルボタン414が選択された場合にはタイトルのキー属性としての設定を受け付ける。
【0040】
次に、図5aは、キー属性として、ジャンルが設定されている場合の属性値選択画面を表すものである。
図示するように属性値選択画面は、属性値リスト領域501と、選択ボタン502と、再生ボタン503を備えている。そして、属性値リスト領域501には、ジャンル、アーティスト、アルバム、タイトルなどの楽曲の各属性の属性値のリストである属性値リストが表示される。ここで、属性値リスト領域501に表示する属性値リストは、スクロールバー5011によってスクロールすることができる。また、属性値リスト領域501中において、表示されている属性値リスト中の一つの属性値の位置に、当該属性値を囲むフォーカスフレーム504が表示され、このフォーカスフレーム504は、ユーザの所定の移動操作によって、図中に点線で示すように、表示されている属性値リスト上で移動することができる。
【0041】
ここで、図5aは、キー属性としてジャンルが設定された場合に最初に表示される属性値選択画面を表しており、属性値リスト領域501には、ジャンル管理テーブルの第1階層に登録されているジャンルの一覧が属性値リストとして表示される。そして、この図5aの属性値選択画面で、再生ボタン503が操作されると、フォーカスフレーム504が位置するジャンルが指定属性値として設定され、属性値選択画面の表示は消去される。
【0042】
一方、この状態で、選択ボタン502が操作された場合には、フォーカスフレーム504が位置するジャンルが、ジャンルの選択属性値として設定される。また、このようにして、ジャンルの選択属性値が設定されたならば、図5bに示すように、属性値リスト領域501に表示する属性値のリストを、ジャンル管理テーブルの第2階層の、ジャンルの選択属性値の下位に登録されているアーティストの一覧に切り替える。そして、この図5bの属性値選択画面で、再生ボタン503が操作されると、フォーカスフレーム504が位置するアーティストが指定属性値として設定され、属性値選択画面の表示は消去される。
【0043】
一方、この状態で、選択ボタン502が操作された場合には、フォーカスフレーム504が位置するアーティストが、アーティストの選択属性値として設定される。また、このようにして、アーティストの選択属性値が設定されたならば、図5cに示すように、属性値リスト領域501に表示する属性値のリストを、ジャンル管理テーブルの第3階層の、ジャンルの選択属性値の下位のアーティストの選択属性値の下位に登録されているアルバムの一覧に切り替える。そして、この図5cの属性値選択画面で、再生ボタン503が操作されると、フォーカスフレーム504が位置するアルバムが指定属性値として設定され、属性値選択画面の表示は消去される。
【0044】
一方、この状態で、選択ボタン502が操作された場合には、フォーカスフレーム504が位置するアルバムが、アルバムの選択属性値として設定される。また、このようにして、アルバムの選択属性値が設定されたならば、図5dに示すように、属性値リスト領域501に表示する属性値のリストを、ジャンル管理テーブルの第4階層の、ジャンルの選択属性値の下位のアーティストの選択属性値の下位のアルバムの選択属性値の下位に登録されているタイトルの一覧に切り替える。そして、この図5dの属性値選択画面で、再生ボタン503が操作されると、フォーカスフレーム504が位置するタイトルが指定属性値として設定され、属性値選択画面の表示は消去される。なお、タイトルの一覧を表示しているときには、選択ボタン502の操作は、これを受け付けないようにする。
【0045】
このように、本実施形態では、属性値選択画面を用いて、ジャンル管理テーブルの階層に従って、階層的に、楽曲の各属性の、選択属性値と指定属性値の設定を受け付けることができるようになっている。
なお、キー属性がアーティストやアルバムやタイトルである場合も、キー属性がジャンルである場合と同様に属性値選択画面を用いて、階層的に、選択属性値と指定属性値の設定を受け付ける。
すなわち、キー属性がアーティストである場合には、図6aに示すように、アーティスト-アルバム-タイトルの順に、アーティスト管理テーブルの階層に従って、階層的に、選択ボタン502による、アーティスト、もしくは、アーティストとアルバムの選択属性値としての設定と、再生ボタン503による、アーティスト、もしくは、アルバム、もしくは、タイトルの指定属性値としての設定を受け付けることができる。また、キー属性がアルバムである場合には、図6bに示すように、アルバム-タイトルの順に、アルバム管理テーブルの階層に従って、階層的に、選択ボタン502による、アルバムの選択属性値としての設定と、再生ボタン503による、アルバム、もしくは、タイトルの指定属性値の設定を受け付けることができる。また、キー属性がタイトルである場合には、図6cに示すように、再生ボタン503による、タイトルの指定属性値の設定を受け付けることができる。
【0046】
次に、このようなキー属性選択画面と属性値選択画面を用いて行う検索処理について説明する。
図7に、この検索処理の手順を示す。
図示するように、再生制御部2021は、図4aに示したコントロールウインドウで検索ボタン406が操作されたならば(ステップ702)、現在、オーディオファイル212を再生中であるかどうかを調べ(ステップ704)、再生中であれば再生中のオーディオファイル212の楽曲を基準楽曲として、基準楽曲のジャンル、アーティスト、アルバム、タイトルの各属性の属性値を基準属性値として記憶し(ステップ706)、ステップ708進む。一方、現在、オーディオファイル212を再生中でなければ(ステップ704)、そのままステップ708に進む。
【0047】
そして、ステップ708に進んだならば、図4bに示したキー属性選択画面を表示装置2に表示し、ユーザからキー属性の設定を受け付け、設定されたキー属性に対応する管理テーブルを、検索対象管理テーブルに設定する(ステップ710)。ここで、キー属性に対応する管理テーブルとは、キー属性がジャンルであればジャンル管理テーブル、キー属性がアーティストであればアーティスト管理テーブル、キー属性がアルバムであればアルバム管理テーブル、キー属性がタイトルであればタイトル管理テーブルとなる。
【0048】
次に、検索対象管理テーブルの第1階層に登録されている属性値を登録順に登録した属性値リストを設定する(ステップ712)、そして、ステップ706で基準楽曲を設定しているかどうかを調べ(ステップ714)、設定していればステップ716に、設定いていなければステップ734に進む。
【0049】
そして、ステップ734に進んだ場合には、属性値リストの属性値リスト領域501に表示される範囲である表示範囲を、属性値リストの先頭所定数の範囲に設定し(ステップ734)、属性値リストの表示範囲を属性値リスト領域501に表示すると共に、フォーカスフレーム504を表示範囲の先頭の属性値に位置づけた形態で、前述した属性値選択画面を表示装置2に表示し、ユーザ操作に応じて属性値リストのスクロールやフォーカスフレーム504の移動を行う(ステップ736)。
【0050】
そして、属性値リストのスクロールやフォーカスフレーム504の移動を受け付けながら、選択ボタン502による選択操作の発生と(ステップ738)、再生ボタン503による再生操作の発生を監視する(ステップ740)。
そして、選択操作が発生したならば(ステップ738)、その時点で、フォーカスフレーム504が位置している属性値を選択属性値として記憶し(ステップ746)、検索対象管理テーブルにおいて、ステップ746で最後に記憶した選択属性値の一つ下位に登録されている属性値を登録順に登録した属性値リストを設定し(ステップ748)、ステップ734に戻って、選択属性値の一つ下位に登録されている属性値についての属性値選択画面を同様に表示する。
【0051】
一方、再生操作が発生した場合には(ステップ740)、その時点で、フォーカスフレーム504が位置している属性値を指定属性値として記憶し(ステップ742)、表示装置2の表示を図4aのコントロールウインドウの表示に復帰し、再生制御処理を起動し、ステップ702に戻る。ここで、再生制御処理の詳細については後述する。
【0052】
一方、ステップ714において基準楽曲有りと判定されステップ716に進んだ場合には、属性値リストの属性値リスト領域501に表示される範囲である表示範囲を、属性値リストに含まれる、属性値リストの属性値が値を表す属性についての基準属性値を中心とする所定数の範囲に設定する。すなわち、たとえば、所定数を5とするならば、基準属性値の前2つの属性値、基準属性値、基準属性値の後2つの属性値を表示範囲に設定する。
【0053】
そして、属性値リストの表示範囲を属性値リスト領域501に表示すると共に、フォーカスフレーム504を表示範囲の中央に位置することとなる基準属性値に位置づけた形態で、前述した属性値選択画面を表示装置2に表示し、ユーザ操作に応じて属性値リストのスクロールやフォーカスフレーム504の移動を行う(ステップ718)。
【0054】
そして、属性値リストのスクロールやフォーカスフレーム504の移動を受け付けながら、選択ボタン502による選択操作の発生と(ステップ720)、再生ボタン503による再生操作の発生を監視する(ステップ722)。
そして、選択操作が発生したならば(ステップ720)、その時点で、フォーカスフレーム504が位置している属性値を選択属性値として記憶し(ステップ728)、検索対象管理テーブルの、ステップ728で最後に記憶した選択属性値の一つ下位に登録されている属性値を登録順に登録した属性値リストを設定する(ステップ730)。そして、ステップ728で最後に記憶した選択属性値が、属性値リストの属性値が値を表す属性についての基準属性値であるかどうかを調べ(ステップ732)、基準属性値であればステップ716に、基準属性値でなければステップ734に戻って、選択属性値の一つ下位に登録されている属性値についての属性値選択画面を表示する。
【0055】
一方、再生操作が発生した場合には(ステップ722)、その時点で、フォーカスフレーム504が位置している属性値を指定属性値として記憶し(ステップ724)、表示装置2の表示を図4aのコントロールウインドウの表示に復帰し、再生制御処理を起動し(ステップ726)、ステップ702に戻る。
【0056】
以上、再生制御部2021が行う検索処理について説明した。
このような検索処理によれば、たとえば、ジャンルG、アーティストK、アルバムP、タイトルNの属性値を持つ楽曲が再生中であるときに、図4aのコントロールウインドウの検索ボタン406でユーザが検索を指示し、これにより表示される図4bのキー属性選択画面でキー属性としてジャンルが設定された場合、まず、図8aに示すようにジャンルのリストの、再生中であった楽曲のジャンルであるジャンルGを中心位置に含む範囲を、ジャンルGの位置にフォーカスフレーム504が配置された状態で属性値リスト領域501に表示した属性値選択画面が表示される。
【0057】
そして、この状態で、選択ボタン502が操作されて、再生中であった楽曲のジャンルGが選択属性値に設定されたならば、図8bに示すように、ジャンルGに含まれる各アーティストのリストの、再生中であった楽曲のアーティストであるアーティストKを中心位置に含む範囲を、アーティストKの位置にフォーカスフレーム504が配置された状態で属性値リスト領域501に表示した属性値選択画面が表示される。
【0058】
また、さらにこの状態で、選択ボタン502が操作されて、再生中であった楽曲のアーティストKが選択属性値に設定されたならば、図8cに示すように、ジャンルGに属するアーティストKのアルバムのリストの、再生中であった楽曲のアルバムであるアルバムPを中心位置に含む範囲を、アルバムPの位置にフォーカスフレーム504が配置された状態で属性値リスト領域501に表示した属性値選択画面が表示される。
【0059】
そして、さらに、この状態で、選択ボタン502が操作されて、再生中であった楽曲のアルバムPが選択属性値に設定されたならば、図8dに示すように、ジャンルGに属するアーティストKのアルバムPのタイトルのリストの、再生中であった楽曲であるタイトルNを中心位置に含む範囲を、タイトルNの位置にフォーカスフレーム504が配置された状態で属性値リスト領域501に表示した属性値選択画面が表示される。
【0060】
よって、これらの属性値選択画面を用いて、ユーザは、ジャンルやアーティストやアルバムやタイトルを、再生中であった楽曲のジャンルG、アーティストK、アルバムP、タイトルNの各属性値を各々基準として探索することができるようになる。
なお、以上の検索処理によれば、たとえば、図8aに示したジャンルのリストを表示した属性値選択画面で、スクロールやフォーカスフレーム504の移動が行われた上で、図8eに示すように、再生中であった楽曲のジャンルと異なるジャンルFにフォーカスフレーム504が位置づけられた状態で選択ボタン502が操作された場合には、図8fに示すように、ジャンルFに属するアーティストのリストの、先頭部分の範囲を、先頭のアーティストにフォーカスフレーム504が配置された状態で属性値リスト領域501に表示した属性値選択画面が表示されることになる。
【0061】
ここで、図8は、キー属性としてジャンルが設定された場合について説明したが、キー属性としてアーティストやアルバムやタイトルが設定された場合にも、同様に、再生中であった楽曲の各属性値を各々基準とした探索を行うことができる。
すなわち、たとえば、ジャンルG、アーティストK、アルバムP、タイトルNの属性値を持つ楽曲が再生中であるときに、キー属性としてアーティストを設定した場合には、図9aに示すような属性値選択画面によって、再生中であった楽曲のアーティストK、アルバムP、タイトルNを基準とした、アーティストやアルバムやタイトルの探索を行うことができる。
【0062】
また、キー属性としてアルバムを設定した場合には、図9bに示すような属性値選択画面によって、再生中であった楽曲のアルバムP、タイトルNを基準とした、アルバムやタイトルの探索を行うことができる。
また、キー属性としてタイトルを設定した場合には、図9cに示すような属性値選択画面によって、再生中であった楽曲のタイトルNを基準とした、タイトルの探索を行うことができる。
次に、図7に示した検索処理のステップ726、744で起動される再生制御処理について説明する。
図10に、再生制御処理の手順を示す。
図示するように、再生制御部2021は、再生制御処理において、まず、基準楽曲が設定されているかどうかを調べる(ステップ1002)。
そして、基準楽曲が設定されていなければ、現在再生中の楽曲の再生を停止し(ステップ1004)、キー属性に応じた再生制御モードを設定する(ステップ1006)。すなわち、キー属性がジャンルであればジャンルモードを、キー属性がアーティストであればアーティストモードを、キー属性がアルバムであればアルバムモードを、キー属性がタイトルであればタイトルモードを再生制御モードとして設定する。
【0063】
そして、指定属性値がタイトルを表す属性値であるかどうかを調べ(ステップ1008)、タイトルを表す属性値でなければ、検索対象管理テーブルにおいて、指定属性値の下位に登録されているタイトルのうちの先頭のタイトルを再生開始タイトルに設定し、再生処理を開始し(ステップ1010)、処理を終了する。一方、指定属性値がタイトルを表す属性値であれば(ステップ1008)、検索対象管理テーブルに登録されている指定属性値が表すタイトルを再生開始タイトルに設定し、前述した再生処理を開始し(ステップ1012)、処理を終了する。
【0064】
一方、ステップ1002において、基準楽曲があると判定した場合には、指定属性値が基準楽曲のタイトルであるか否かと(ステップ1014)、検索対象管理テーブルにおいて指定属性値の下位に基準楽曲の楽曲IDが登録されているかどうかを調べ(ステップ1016)、いずれでもない場合には、ステップ1004に進んで上記した処理を行う。
【0065】
一方、指定属性値が基準楽曲のタイトルである場合には(ステップ1014)、基準楽曲の再生の完了を待ち(ステップ1028)、基準楽曲の再生が完了したならば、キー属性に応じた再生制御モードを設定し(ステップ1030)、検索対象管理テーブルにおいて、基準楽曲のタイトルの次に登録されているタイトルを再生開始タイトルに設定し、前述した再生処理を開始し(ステップ1032)、処理を終了する。
【0066】
また、検索対象管理テーブルにおいて指定属性値の下位に基準楽曲の楽曲IDが登録されている場合には(ステップ1016)、基準楽曲の再生の完了を待つ(ステップ1018)。
そして、基準楽曲の再生が完了したならば、検索対象管理テーブルにおいて、指定属性値の下位に登録されているタイトルのうちの、基準楽曲のタイトルより後に登録されている各タイトルを登録順に順次再生する(ステップ1020)。
そして、次に、検索対象管理テーブルにおいて、指定属性値の下位に登録されているタイトルのうちの、基準楽曲のタイトルより前に登録されている各タイトルを登録順に順次再生する(ステップ1022)。
そして、キー属性に対応する再生制御モードを設定し(ステップ1024)、検索対象管理テーブルにおいて、指定属性値と同じ階層に登録されている属性値のうちの、指定属性値の次に登録されている属性値の下位の先頭に登録されているタイトルを再生開始タイトルに設定し、上述した再生処理を開始し(ステップ1026)、処理を終了する。
【0067】
以上、再生制御部2021が行う再生制御処理について説明した。
このような再生制御処理によれば、たとえば、アーティストY、アルバムC、タイトルNの属性値を持つタイトルが再生中であるときに、図4aのコントロールウインドウの検索ボタン406でユーザが検索を指示し、これにより表示される図4bのキー属性選択画面でキー属性としてアーティストを設定し、これにより表示される、アーティストのリストを属性値リストとして表示した属性値設定画面で、再生中の楽曲のアーティストであるアーティストYにフォーカスフレーム504を位置付けた状態で選択ボタン502を操作してアーティストYをアーティストの選択属性値とし、さらに、これにより表示されるアーティストYのアルバムのリストを属性値リストとして表示した属性値設定画面で、再生中の楽曲のアルバムであるアルバムCにフォーカスフレーム504を位置付けた状態で、再生ボタン503を操作してアルバムCを指定属性値に設定した場合には、図11aに示すようにタイトルの再生が行われることになる。
【0068】
すなわち、まず、再生中のアーティストYのアルバムCのタイトルNの再生1101の完了を待ち、再生が完了したらアーティストYのアルバムCのタイトルNより後の各タイトルの再生1102が行われる。ここで、図11bに示すように、タイトルNの再生1101の完了を待ってから、アルバムCのタイトルNより後の各タイトルの再生1102が行われるので、タイトルNの再生とアルバムCのタイトルNより後のタイトルのうちの最初のタイトルOの再生はシームレスに行われる。
【0069】
そして、アルバムCのタイトルNより後の各タイトルの再生1102が完了したら、次に、アーティストYのアルバムCのタイトルNより前の各タイトルの再生1103が行われる。
結果、アルバムCの各タイトルの再生は、再生中であった楽曲Nより順次、シームレスに行われることになる。
そして、アーティストYのアルバムCのタイトルNより前の各タイトルの再生1103が完了したら、次に、アーティストYのアルバムCの次のアルバムDの先頭のタイトルから、当該タイトル以降のアーティストYの各アルバムの各タイトルの再生1104が行われる。また、アーティストYの最後のタイトルまで再生が完了したら、アーティストYの先頭のアルバムAの先頭のタイトルから、以降のアーティストYの各アルバムの各タイトルの再生1105を行う処理を繰り返す。
【0070】
一方、もし、図11の場合と同様に、アーティストY、アルバムC、タイトルNの属性値を持つタイトルが再生中であるときに、図4aのコントロールウインドウの検索ボタン406でユーザが検索を指示し、これにより表示される図4bのキー属性選択画面でキー属性としてアーティストを設定し、これにより表示される、アーティストのリストを属性値リストとして表示した属性値設定画面で、再生中の楽曲のアーティストであるアーティストYにフォーカスフレーム504を位置付けた状態で選択ボタン502を操作してアーティストYをアーティストの選択属性値とし、さらに、これにより表示されるアーティストYのアルバムのリストを属性値リストとして表示した属性値設定画面で、再生中の楽曲のアルバムCと異なるアルバムBにフォーカスフレーム504を位置付けた状態で、再生ボタン503を操作してアルバムBを指定属性値に設定した場合には、図12aに示すようにタイトルの再生が行われることになる。
【0071】
すなわち、この場合には、指定属性値が示すアーティストYのアルバムBの先頭のタイトルから、当該タイトル以降のアーティストYの各アルバムの各タイトルの再生1201が行われる。ここで、図11bに示すように、このようなアルバムBの先頭のタイトルの再生の開始に先立って、再生中であった楽曲Nの再生は途中で停止されることになる。
【0072】
そして、アーティストYの最後のタイトルまで再生が完了したら、アーティストYの先頭のアルバムAの先頭のタイトルから、以降のアーティストYの各アルバムの各タイトルの再生1202を行う処理を繰り返す。
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、以上では、HDD5に記録されたオーディオファイル212の再生について説明したが、ポータブル記憶媒体6にも、HDD5と同様に、楽曲管理データベース211と、オーディオファイル212が格納されており、この再生はHDD5に記録されたオーディオファイル212の再生と同様に行われる。
【符号の説明】
【0073】
1…オーディオ処理装置、2…表示装置、3…入力装置、4…オーディオ出力装置、5…HDD、6…ポータブル記憶媒体、11…CPU、12…メモリ、13…表示インタフェース、14…オーディオ出力インタフェース、15…HDDインタフェース、16…ポータブル記憶媒体インタフェース、17…入力インタフェース、21…バス、201…オペレーティングシステム、202…再生処理部、211…楽曲管理データベース、212…オーディオファイル、2021…再生制御部、2022…再生部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録した楽曲を再生するオーディオ再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
記録した楽曲を再生するオーディオ再生装置に関する技術としては、ユーザの楽曲のアルバムやアーティストなどの属性値の選択に応じて、記録した楽曲を、楽曲の属するアルバム毎や、楽曲の奏者であるアーティスト毎に再生する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
また、記録した楽曲を再生するオーディオ再生装置に関する技術としては、ユーザの指示に応答して、再生中の楽曲と同じ属性値を持つ楽曲(たとえば、再生中の楽曲と同じアーティストの楽曲)を再生したり(例えば、特許文献2)、再生中の楽曲の属性値(たとえば、アーティスト)と関連する属性値(たとえば、再生中の楽曲のアーティストと関連するアーティスト)のリストを表示して、リスト上で指定された属性値を持つ各楽曲を再生する(たとえば、特許文献3)ことにより、再生中の楽曲と関連する属性値を有する楽曲をユーザが容易に再生できるようにした技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006ー196048号公報
【特許文献2】特開2008ー077774号公報
【特許文献3】特開2007ー149313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した再生中の楽曲と関連する属性値を有する楽曲をユーザが容易に再生できるようにした各技術によれば、再生中の楽曲と関連する属性値を有する楽曲の再生を容易化することはできるが、当該関連性の種類については、ユーザは、これを任意に選択することができず、再生中の楽曲と関連する属性値を有する楽曲を再生するためのインタフェースと同じユーザインタフェース上で、他の任意の楽曲の再生を指示することもできないため、ユーザにとっての利便性が必ずしも充分ではない。
【0005】
また、これらの技術によれば、ユーザの指示があったときに再生中の楽曲の再生を停止して、再生中の楽曲と関連性のある属性を持つ楽曲の再生を開始するため、再生中の楽曲と関連性のある属性値を持つ楽曲を、再生中の楽曲とシームレスに再生することはできない。すなわち、たとえば、再生中の楽曲と関連性のある属性値を持つ楽曲を、再生中の楽曲と同一のアーティストの楽曲とした場合には、一度、再生中の楽曲の再生を停止した後に、同一のアーティストの楽曲の再生中の楽曲と無関係に楽曲の再生順が定まる再生シーケンス中において、ユーザの指示があったときに再生中であった楽曲を再生することになる。
【0006】
そこで、本発明は、再生中の楽曲と関連する属性を有する楽曲の再生を容易化できる、より利便性の高いユーザインタフェースを提供することを課題とする。
また、併せて、本発明は、再生中の楽曲に関連する楽曲を、再生中の楽曲とシームレスに再生することのできるオーディオ再生装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題達成のために、本発明は、記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置に、楽曲を再生する楽曲再生部と、楽曲の属性値毎に、各楽曲を登録した楽曲管理テーブルと、前記属性値の指定を受け付けて指定属性値に設定すると共に、前記楽曲管理テーブルを参照して、前記指定属性値を有する楽曲の集合を指定楽曲集合に設定する指定楽曲集合設定部と、前記指定楽曲集合に前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれる場合に、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より後に登録されている各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させ、その後、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より前に登録されている各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させる再生制御部とを設けたものである。
【0008】
ここで、このようなオーディオ再生装置は、前記再生制御部において、前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれない場合に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させるようにしてもよい。
【0009】
または、前記属性値は、楽曲のアルバム、アーティスト、もしくは、ジャンルなどとしてよい。
このようなオーディオ再生装置によれば、ユーザから指定された属性値を有する楽曲の集合を再生する際に、当該集合に再生中の楽曲が含まれる場合に、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、当該集合に含まれる基準楽曲より後の各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生し、その後、当該集合に含まれる、基準楽曲より前の楽曲を順次再生する。
【0010】
よって、ユーザから指定された属性値を有する楽曲の集合に含まれる各楽曲の再生を、再生中の楽曲の再生とシームレスに行うことができる。
ここで、このようなオーディオ再生装置は、前記楽曲に、階層化された複数の属性の属性値を与え、前記楽曲管理テーブルに、前記複数の属性の階層に従って、楽曲の各属性の属性値をツリー条に階層化して登録すると共に、当該オーディオ再生装置に、前記複数の属性の階層のうちの一つの階層である第1の階層の属性の属性値の選択を受け付けて選択属性値に設定する選択属性値設定部を設け、前記指定楽曲集合設定部において、前記第1の階層の下位の階層の一つである第2の階層の属性の属性値であって、前記楽曲管理テーブルにおいて、前記選択属性値の下位に登録されている属性値のうちから、属性値の指定を受け付けると共に、指定を受け付けた属性値を前記指定属性値として、前記楽曲管理テーブルを参照して、当該指定属性値を有する楽曲の集合を指定楽曲集合に設定し、前記再生制御部において、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より前に登録されている各楽曲の前記楽曲管理テーブルの登録順の順次再生を前記楽曲再生部に行わせた後に、前記楽曲再生部に、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている前記第2の階層の属性の属性値であって、前記楽曲管理テーブルに前記指定属性値の次に登録されている属性値の下位に登録されている先頭の楽曲から、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させるように構成してもよい。
【0011】
また、この場合には、前記再生制御部において、前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれていない場合に、前記楽曲再生部に、前記楽曲管理テーブルにおいて前記指定属性値の下位の先頭に登録されている楽曲から、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させるようにしてもよい。
【0012】
また、この場合は、前記複数の属性が、アーティスト、アルバムを含み、アーティストとアルバムは上位よりアーティスト、アルバムの順に階層化されているものとしても、前記複数の属性が、ジャンル、アーティスト、アルバムを含み、上位よりジャンル、アーティスト、アルバムの順に階層化されているものとしてもよい。
【0013】
また、この場合には、前記選択属性値設定部において、前記第1の階層の属性の属性値のリストを表示し、表示したリスト上で選択された属性値を前記選択属性値に設定し、前記指定楽曲集合設定部は、前記楽曲管理テーブルにおいて、前記選択属性値の下位に登録されている第2の階層の属性の属性値のリストを表示し、表示したリスト上で属性値の指定を受け付けて前記指定属性値に設定し、前記楽曲管理テーブルを参照して、指定属性値を有する楽曲の集合を前記指定楽曲集合に設定するようにしてもよい。
【0014】
また、前記課題達成のために、本発明は、記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置に、楽曲を再生する楽曲再生部と、楽曲の集合の指定を受け付け指定楽曲集合に設定する指定楽曲集合設定部と、前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれる場合に、再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、所定の規則に従って前記基準楽曲の次に順序づけられた楽曲の再生を開始させる再生制御部とを設けたものである。
【0015】
このようなオーディオ再生装置によれば、ユーザから指定された楽曲の集合を再生する際に、当該集合に再生中の楽曲が含まれる場合には、当該再生中の楽曲の再生の完了を待ってから、当該集合に含まれる次の楽曲の再生を開始する。
よって、楽曲の集合に含まれる、再生中の楽曲の再生と、その次の楽曲の再生とをシームレスに行うことができる。
また、前記課題達成のために、本発明は、記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置に、楽曲を再生する楽曲再生部と、ユーザの検索要求に応答して、記録されている楽曲の属性値のリストの、当該リスト上に所定数の属性値が含まれるように設定した範囲である表示範囲内の部分を表示し、ユーザの操作に応じて、前記表示範囲を前記リスト上で移動すると共に、前記表示した属性値のうちから属性値の指定を受け付ける検索部とを設け、前記検索部において、前記ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の属性値を含むように前記表示範囲を前記リスト上に設定するようにしたものである。ここで、本オーディオ再生装置において、前記属性値は、前記楽曲のタイトル、アルバム、アーティスト、もしくは、ジャンルなどであってよい。
【0016】
このようなオーディオ再生装置によれば、ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、最初に、属性値のリストの当該再生中の楽曲の属性値が含まれる範囲を表示するので、ユーザは再生中の楽曲に関連する楽曲を容易に探索することができるようになる。また、このリストを用いて、ユーザは任意の楽曲を探索することもできる。よって、ユーザは、同じユーザインタフェース上で、再生中の楽曲を関連する楽曲を容易に探索することも、再生中の楽曲と無関係な任意の楽曲を探索することもできるようになる。
【0017】
また、前記課題達成のために、本発明は、記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置に、楽曲を再生する楽曲再生部と、ユーザの検索要求に応答して、記録されている楽曲の属性値のリストを表示し、ユーザの選択操作に応じて前記リスト上での一つの属性値を選択状態とし、ユーザの決定操作に応じて、選択状態にある属性値の指定を受け付ける検索部とを設け、前記検索部において、前記ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、前記基準楽曲を選択状態として、前記リストを表示するようにしたものである。ここで、本オーディオ再生装置において、前記属性値は、前記楽曲のタイトル、アルバム、アーティスト、もしくは、ジャンルなどであってよい。
【0018】
このようなオーディオ再生装置によれば、ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、属性値のリストを、当該再生中の楽曲の属性値を選択状態として表示する。よって、ユーザは、再生中の楽曲の属性値や、その前後に表示される、再生中の楽曲に関連する属性値の指定を容易に行うことができ、再生中の楽曲に関連する楽曲を容易に探索することができるようになる。また、このリストを用いて、ユーザは任意の楽曲を探索することもできる。よって、ユーザは、同じユーザインタフェース上で、再生中の楽曲を関連する楽曲を容易に探索することも、再生中の楽曲と無関係な任意の楽曲を探索することもできるようになる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によれば、再生中の楽曲と関連する属性を有する楽曲の再生を容易化できる、より利便性の高いユーザインタフェースを提供することができる。また、本発明によれば、再生中の楽曲に関連する楽曲を、再生中の楽曲とシームレスに再生することのできるオーディオ再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係るオーディオ再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るオーディオ再生装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態において用いるオーディオファイル管理テーブル、ジャンル管理テーブル、アーティスト管理テーブル、アルバム管理テーブル、タイトル管理テーブルを示す図である。
【図4】本発明の実施形態係るオーディオ再生装置の表示画面を示す図である。
【図5】本発明の実施形態係るオーディオ再生装置の表示画面を示す図である。
【図6】本発明の実施形態係るオーディオ再生装置の表示画面を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る検索処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係る検索処理の処理例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る検索処理の処理例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る再生制御処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係る再生制御処理の処理例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る再生制御処理の処理例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るオーディオ再生装置の構成を示す。
図示するように、本実施形態に係るオーディオ再生装置は、オーディオ処理装置1、表示装置2、入力装置3、スピーカやオーディオアンプ装置などのオーディオ出力装置4、HDD5、選択的にオーディオ処理装置1に接続されるポータブル記憶媒体6とを有している。なお、ポータブル記憶媒体6は、メモリカードや、ポータブルオーディオプレイヤであってもよい。
【0022】
そして、オーディオ処理装置1は、CPU11、メモリ12、表示装置2に接続する表示インタフェース13、オーディオ出力装置4に接続するオーディオ出力インタフェース14、HDD5に接続するHDDインタフェース15、ポータブル記憶媒体6に接続するポータブル記憶媒体インタフェース16、入力装置3に接続する入力インタフェース17と、以上の各部を接続するバス21とを備えている。
【0023】
ここで、表示インタフェース13、オーディオ出力インタフェース14、HDDインタフェース15、ポータブル記憶媒体インタフェース16、入力インタフェース17は、各々接続する装置と、オーディオ処理装置1との間との入出力を処理するものである。
次に、CPU11のHDD5に予め記憶されたコンピュータプログラムの実行により、このようなオーディオ処理装置1上に実現される機能構成を図2に示す。
図示するように、オーディオ処理装置1は、機能的には、オペレーティングシステム201と、オペレーティングシステム201の上のアプリケーションプロセスである再生処理部202とを有し、再生処理部202は、再生制御部2021、再生部2022を備えている。
【0024】
このような構成において、HDD5には、前述したコンピュータプログラムの他、楽曲管理データベース211と、オーディオファイル212が格納されている。
次に、HDD5上の、オーディオファイル212は、楽曲のオーディオデータを格納したファイルであり、オーディオファイル212中にはオーディオデータと共に、楽曲のアーティストやタイトルや楽曲のジャンルや楽曲の属するアルバムなどのデータを示す文字情報であるタグ情報が格納されている。
【0025】
一方、楽曲管理データベース211には、図3に示すように、オーディオファイル管理テーブル、ジャンル管理テーブル、アーティスト管理テーブル、アルバム管理テーブル、タイトル管理テーブルが登録されている。
そして、オーディオファイル管理テーブルは、HDD5上に記録された全てのオーディオファイル212を管理するテーブルであり、図3aに示すように、各オーディオファイル毎のエントリを有し、各エントリにはオーディオファイル212に与えた識別子である楽曲ID、オーディオファイル212のHDD5上のロケーションを示すオーディオファイルパス、楽曲に対応するオーディオファイル212に格納されたオーディオデータのビットレート、オーディオファイル212の楽曲のジャンルやアーティストやアルバムやタイトルや再生時間などの楽曲情報が記録されている。
【0026】
次に、ジャンル管理テーブルには、図3bに示すように、POP、ROCK、JAZZといった楽曲の各ジャンルがアルファベット/五十音順に登録される。また、各ジャンルに対して、その下位に、当該ジャンルの楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている各アーティストがアルファベット/五十音順に登録される。また、各アーティストに対して、その下位に、当該ジャンルの当該アーティストの楽曲であって、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている楽曲が含まれる各アルバムがアルファベット/五十音順に登録される。また、各アルバムに対して、その下位に、当該ジャンルの当該アーティストの当該アルバムの楽曲であって、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている楽曲のタイトルが、楽曲のアルバム内順序に従った順序で登録され、各楽曲の各タイトルに対して、当該タイトルの楽曲のオーディオファイル212の楽曲IDが登録される。
【0027】
また、アーティスト管理テーブルには、図3cに示すように、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている各アーティストがアルファベット/五十音順に登録される。また、各アーティストに対して、その下位に、当該アーティストの楽曲であって、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている楽曲が含まれる各アルバムがアルファベット/五十音順に登録される。また、各アルバムに対して、その下位に、当該アーティストの当該アルバムの楽曲であって、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている楽曲のタイトルが楽曲のアルバム内順序に従った順序で登録され、各楽曲の各タイトルに対して、当該タイトルの楽曲のオーディオファイル212の楽曲IDが登録される。
【0028】
また、アルバム管理テーブルには、図3dに示すように、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている各アルバムがアルファベット/五十音順に登録される。また、各アルバムに対して、その下位に、当該アルバムの楽曲であって、楽曲のオーディオファイル212がHDD5に記録されている楽曲のタイトルが、楽曲のアルバム内順序に従った順序で登録され、各楽曲の各タイトルに対して、当該タイトルの楽曲のオーディオファイル212の楽曲IDが登録される。
【0029】
次に、タイトル管理テーブルには、図3eに示すように、オーディオファイル212がHDD5に記録されている各楽曲のタイトルが、タイトルのアルファベット/五十音順に登録され、各楽曲の各タイトルに対して、当該タイトルの楽曲のオーディオファイル212の楽曲IDが登録される。
【0030】
さて、このような構成において、オペレーティングシステム201は、再生処理部202とHDD5やポータブル記憶媒体6との間の、楽曲管理DBやオーディオファイル212の入出力や、再生処理部202と表示装置2や入力装置3やオーディオ出力装置4との間の入出力を制御する。
【0031】
また、再生処理部202の、再生部2022は、再生制御部2021から再生対象オーディオファイルとして設定されたオーディオファイル212のオーディオデータに必要なデコード処理を施して、オーディオ出力装置に出力する。
そして、再生制御部2021は、再生部2022に、再生対象オーディオファイルとするオーディオファイル212を設定する。
ここで、再生制御部2021は、設定された再生制御モードに応じて、再生対象オーディオファイルを順次自動設定する再生処理を行う機能を備えている。また、この再生制御モードとしては、ジャンルモード、アーティストモード、アルバムモード、タイトルモードがあり、各モードにおいて、再生制御部2021は、再生部2022の再生対象オーディオファイルとするオーディオファイル212を次のように順次自動設定する。
【0032】
すなわち、再生制御部2021は、再生制御モードとしてジャンルモードが設定されているときには、ユーザによって設定された、ジャンルの選択属性値が示すジャンルを対象ジャンルとして、ジャンル管理テーブルの、対象ジャンルの下位に登録されている各タイトルをジャャンル管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録した再生対象タイトルリストを作成し、再生対象タイトルリストの各タイトルを、登録順に、再生開始タイトルとして設定されたタイトルから順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する。そして、再生対象タイトルリストの最後のタイトルを再生したならば、再生対象タイトルリストの各タイトルを、最初に登録されているタイトルから、登録順に、順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する処理を繰り返す。
【0033】
ただし、ジャンルモードにおいて、ユーザによって設定された、アーティストの選択属性値が存在し、ユーザによって選択されたアルバムの選択属性値が存在しない場合には、再生対象タイトルリストには、ジャンル管理テーブルの、対象ジャンルの下位に登録されている、アーティストの選択属性値が示すアーティストの下位に登録されているタイトルのみをジャャンル管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録するようにしてもよい。また、ユーザによって設定された、アルバムの選択属性値が存在する場合には、再生対象タイトルリストには、ジャンル管理テーブルの、対象ジャンルの下位に登録されている、アルバムの選択属性値が示すアルバムの下位に登録されているタイトルのみをジャンル管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録するようにしてもよい。
【0034】
ここで、再生制御モード、選択属性値、再生開始タイトルの設定については後述する。
次に、再生制御部2021は、再生制御モードとしてアーティストモードが設定されているときには、ユーザによって設定された、アーティストの選択属性値が示すアーティストを対象アーティストとして、アーティスト管理テーブルの、対象アーティストの下位に登録されている各タイトルをアーティスト管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録した再生対象タイトルリストを作成し、再生対象タイトルリストの各タイトルを、登録順に、再生開始タイトルとして設定されたタイトルから順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する。そして、再生対象タイトルリストの最後のタイトルを再生したならば、再生対象タイトルリストの各タイトルを、最初に登録されているタイトルから、登録順に、順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する処理を繰り返す。
【0035】
ただし、アーティストモードにおいて、ユーザによって設定された、アルバムの選択属性値が存在する場合には、再生対象タイトルリストには、アーティスト管理テーブルの、対象アーティストの下位に登録されている、アルバムの選択属性値が示すアルバムの下位に登録されているタイトルのみをアーティスト管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録するようにしてもよい。
【0036】
次に、再生制御部2021は、再生制御モードとしてアルバムモードが設定されているときには、ユーザによって設定された、アルバムの選択属性値が示すアルバムを対象アルバムとして、アルバム管理テーブルの、対象アルバムの下位に登録されている各タイトルをアルバム管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録した再生対象タイトルリストを作成し、再生対象タイトルリストの各タイトルを、登録順に、再生開始タイトルとして設定されたタイトルから順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する。そして、再生対象タイトルリストの最後のタイトルを再生したならば、再生対象タイトルリストの各タイトルを、最初に登録されているタイトルから、登録順に、順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する処理を繰り返す。
【0037】
そして、再生制御部2021は、再生制御モードとしてタイトルモードが設定されているときには、タイトル管理テーブルに登録されている各タイトルをタイトル管理テーブルにタイトルが登録されている順に登録した再生対象タイトルリストを作成し、再生対象タイトルリストの各タイトルを、登録順に、再生開始タイトルとして設定されたタイトルから順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する。そして、再生対象タイトルリストの最後のタイトルを再生したならば、再生対象タイトルリストの各タイトルを、最初に登録されているタイトルから、登録順に、順次、再生対象タイトルに設定しつつ、設定した再生対象タイトルの楽曲IDのオーディオファイル212を、再生対象オーディオファイルとして設定する処理を繰り返す。
【0038】
さて、このような構成において、再生制御部2021は、オーディオファイル212の再生中には、図4aに示すようなコントロールウインドウを表示装置2に表示し、コントロールウインドウ上に設けた情報領域401に、再生部2022が再生中のオーディオファイル212の楽曲のアルバム、アーティスト、タイトル、ジャンルの各属性値と、再生経過時間などを各々情報項目として表示する。またコントロールウインドウに表示した、再生/一時停止ボタン402の操作に応じて、再生部2022に、オーディオファイル212の再生動作を開始/一時停止させたり、順方向スキップボタン403や逆方向スキップボタン404や音量調整スライダ405の操作に応じて、再生部2022に、オーディオファイル212の再生スキップや、音量調節を行わせる。
【0039】
また、コントロールウインドウには、検索ボタン406が設けられており、検索ボタン406の操作に応答して、再生制御部2021は、以下に示す検索処理を行う。
以下、この検索処理について説明する。
まず、検索処理において用いるキー属性選択画面と、属性値選択画面について説明する。
キー属性選択画面は、図4bに示すように、ジャンルボタン411、アーティストボタン412、アルバムボタン413、タイトルボタン414を備えており、ユーザによる、これらボタンの操作によって、検索のキーとする楽曲の属性であるキー属性の選択を受け付ける画面である。すなわち、キー属性選択画面において、ジャンルボタン411が選択された場合にはジャンルのキー属性としての設定を受け付け、アーティストボタン412が選択された場合にはアーティストのキー属性としての設定を受け付け、アルバムボタン413が選択された場合にはアルバムのキー属性としての設定を受け付け、タイトルボタン414が選択された場合にはタイトルのキー属性としての設定を受け付ける。
【0040】
次に、図5aは、キー属性として、ジャンルが設定されている場合の属性値選択画面を表すものである。
図示するように属性値選択画面は、属性値リスト領域501と、選択ボタン502と、再生ボタン503を備えている。そして、属性値リスト領域501には、ジャンル、アーティスト、アルバム、タイトルなどの楽曲の各属性の属性値のリストである属性値リストが表示される。ここで、属性値リスト領域501に表示する属性値リストは、スクロールバー5011によってスクロールすることができる。また、属性値リスト領域501中において、表示されている属性値リスト中の一つの属性値の位置に、当該属性値を囲むフォーカスフレーム504が表示され、このフォーカスフレーム504は、ユーザの所定の移動操作によって、図中に点線で示すように、表示されている属性値リスト上で移動することができる。
【0041】
ここで、図5aは、キー属性としてジャンルが設定された場合に最初に表示される属性値選択画面を表しており、属性値リスト領域501には、ジャンル管理テーブルの第1階層に登録されているジャンルの一覧が属性値リストとして表示される。そして、この図5aの属性値選択画面で、再生ボタン503が操作されると、フォーカスフレーム504が位置するジャンルが指定属性値として設定され、属性値選択画面の表示は消去される。
【0042】
一方、この状態で、選択ボタン502が操作された場合には、フォーカスフレーム504が位置するジャンルが、ジャンルの選択属性値として設定される。また、このようにして、ジャンルの選択属性値が設定されたならば、図5bに示すように、属性値リスト領域501に表示する属性値のリストを、ジャンル管理テーブルの第2階層の、ジャンルの選択属性値の下位に登録されているアーティストの一覧に切り替える。そして、この図5bの属性値選択画面で、再生ボタン503が操作されると、フォーカスフレーム504が位置するアーティストが指定属性値として設定され、属性値選択画面の表示は消去される。
【0043】
一方、この状態で、選択ボタン502が操作された場合には、フォーカスフレーム504が位置するアーティストが、アーティストの選択属性値として設定される。また、このようにして、アーティストの選択属性値が設定されたならば、図5cに示すように、属性値リスト領域501に表示する属性値のリストを、ジャンル管理テーブルの第3階層の、ジャンルの選択属性値の下位のアーティストの選択属性値の下位に登録されているアルバムの一覧に切り替える。そして、この図5cの属性値選択画面で、再生ボタン503が操作されると、フォーカスフレーム504が位置するアルバムが指定属性値として設定され、属性値選択画面の表示は消去される。
【0044】
一方、この状態で、選択ボタン502が操作された場合には、フォーカスフレーム504が位置するアルバムが、アルバムの選択属性値として設定される。また、このようにして、アルバムの選択属性値が設定されたならば、図5dに示すように、属性値リスト領域501に表示する属性値のリストを、ジャンル管理テーブルの第4階層の、ジャンルの選択属性値の下位のアーティストの選択属性値の下位のアルバムの選択属性値の下位に登録されているタイトルの一覧に切り替える。そして、この図5dの属性値選択画面で、再生ボタン503が操作されると、フォーカスフレーム504が位置するタイトルが指定属性値として設定され、属性値選択画面の表示は消去される。なお、タイトルの一覧を表示しているときには、選択ボタン502の操作は、これを受け付けないようにする。
【0045】
このように、本実施形態では、属性値選択画面を用いて、ジャンル管理テーブルの階層に従って、階層的に、楽曲の各属性の、選択属性値と指定属性値の設定を受け付けることができるようになっている。
なお、キー属性がアーティストやアルバムやタイトルである場合も、キー属性がジャンルである場合と同様に属性値選択画面を用いて、階層的に、選択属性値と指定属性値の設定を受け付ける。
すなわち、キー属性がアーティストである場合には、図6aに示すように、アーティスト-アルバム-タイトルの順に、アーティスト管理テーブルの階層に従って、階層的に、選択ボタン502による、アーティスト、もしくは、アーティストとアルバムの選択属性値としての設定と、再生ボタン503による、アーティスト、もしくは、アルバム、もしくは、タイトルの指定属性値としての設定を受け付けることができる。また、キー属性がアルバムである場合には、図6bに示すように、アルバム-タイトルの順に、アルバム管理テーブルの階層に従って、階層的に、選択ボタン502による、アルバムの選択属性値としての設定と、再生ボタン503による、アルバム、もしくは、タイトルの指定属性値の設定を受け付けることができる。また、キー属性がタイトルである場合には、図6cに示すように、再生ボタン503による、タイトルの指定属性値の設定を受け付けることができる。
【0046】
次に、このようなキー属性選択画面と属性値選択画面を用いて行う検索処理について説明する。
図7に、この検索処理の手順を示す。
図示するように、再生制御部2021は、図4aに示したコントロールウインドウで検索ボタン406が操作されたならば(ステップ702)、現在、オーディオファイル212を再生中であるかどうかを調べ(ステップ704)、再生中であれば再生中のオーディオファイル212の楽曲を基準楽曲として、基準楽曲のジャンル、アーティスト、アルバム、タイトルの各属性の属性値を基準属性値として記憶し(ステップ706)、ステップ708進む。一方、現在、オーディオファイル212を再生中でなければ(ステップ704)、そのままステップ708に進む。
【0047】
そして、ステップ708に進んだならば、図4bに示したキー属性選択画面を表示装置2に表示し、ユーザからキー属性の設定を受け付け、設定されたキー属性に対応する管理テーブルを、検索対象管理テーブルに設定する(ステップ710)。ここで、キー属性に対応する管理テーブルとは、キー属性がジャンルであればジャンル管理テーブル、キー属性がアーティストであればアーティスト管理テーブル、キー属性がアルバムであればアルバム管理テーブル、キー属性がタイトルであればタイトル管理テーブルとなる。
【0048】
次に、検索対象管理テーブルの第1階層に登録されている属性値を登録順に登録した属性値リストを設定する(ステップ712)、そして、ステップ706で基準楽曲を設定しているかどうかを調べ(ステップ714)、設定していればステップ716に、設定いていなければステップ734に進む。
【0049】
そして、ステップ734に進んだ場合には、属性値リストの属性値リスト領域501に表示される範囲である表示範囲を、属性値リストの先頭所定数の範囲に設定し(ステップ734)、属性値リストの表示範囲を属性値リスト領域501に表示すると共に、フォーカスフレーム504を表示範囲の先頭の属性値に位置づけた形態で、前述した属性値選択画面を表示装置2に表示し、ユーザ操作に応じて属性値リストのスクロールやフォーカスフレーム504の移動を行う(ステップ736)。
【0050】
そして、属性値リストのスクロールやフォーカスフレーム504の移動を受け付けながら、選択ボタン502による選択操作の発生と(ステップ738)、再生ボタン503による再生操作の発生を監視する(ステップ740)。
そして、選択操作が発生したならば(ステップ738)、その時点で、フォーカスフレーム504が位置している属性値を選択属性値として記憶し(ステップ746)、検索対象管理テーブルにおいて、ステップ746で最後に記憶した選択属性値の一つ下位に登録されている属性値を登録順に登録した属性値リストを設定し(ステップ748)、ステップ734に戻って、選択属性値の一つ下位に登録されている属性値についての属性値選択画面を同様に表示する。
【0051】
一方、再生操作が発生した場合には(ステップ740)、その時点で、フォーカスフレーム504が位置している属性値を指定属性値として記憶し(ステップ742)、表示装置2の表示を図4aのコントロールウインドウの表示に復帰し、再生制御処理を起動し、ステップ702に戻る。ここで、再生制御処理の詳細については後述する。
【0052】
一方、ステップ714において基準楽曲有りと判定されステップ716に進んだ場合には、属性値リストの属性値リスト領域501に表示される範囲である表示範囲を、属性値リストに含まれる、属性値リストの属性値が値を表す属性についての基準属性値を中心とする所定数の範囲に設定する。すなわち、たとえば、所定数を5とするならば、基準属性値の前2つの属性値、基準属性値、基準属性値の後2つの属性値を表示範囲に設定する。
【0053】
そして、属性値リストの表示範囲を属性値リスト領域501に表示すると共に、フォーカスフレーム504を表示範囲の中央に位置することとなる基準属性値に位置づけた形態で、前述した属性値選択画面を表示装置2に表示し、ユーザ操作に応じて属性値リストのスクロールやフォーカスフレーム504の移動を行う(ステップ718)。
【0054】
そして、属性値リストのスクロールやフォーカスフレーム504の移動を受け付けながら、選択ボタン502による選択操作の発生と(ステップ720)、再生ボタン503による再生操作の発生を監視する(ステップ722)。
そして、選択操作が発生したならば(ステップ720)、その時点で、フォーカスフレーム504が位置している属性値を選択属性値として記憶し(ステップ728)、検索対象管理テーブルの、ステップ728で最後に記憶した選択属性値の一つ下位に登録されている属性値を登録順に登録した属性値リストを設定する(ステップ730)。そして、ステップ728で最後に記憶した選択属性値が、属性値リストの属性値が値を表す属性についての基準属性値であるかどうかを調べ(ステップ732)、基準属性値であればステップ716に、基準属性値でなければステップ734に戻って、選択属性値の一つ下位に登録されている属性値についての属性値選択画面を表示する。
【0055】
一方、再生操作が発生した場合には(ステップ722)、その時点で、フォーカスフレーム504が位置している属性値を指定属性値として記憶し(ステップ724)、表示装置2の表示を図4aのコントロールウインドウの表示に復帰し、再生制御処理を起動し(ステップ726)、ステップ702に戻る。
【0056】
以上、再生制御部2021が行う検索処理について説明した。
このような検索処理によれば、たとえば、ジャンルG、アーティストK、アルバムP、タイトルNの属性値を持つ楽曲が再生中であるときに、図4aのコントロールウインドウの検索ボタン406でユーザが検索を指示し、これにより表示される図4bのキー属性選択画面でキー属性としてジャンルが設定された場合、まず、図8aに示すようにジャンルのリストの、再生中であった楽曲のジャンルであるジャンルGを中心位置に含む範囲を、ジャンルGの位置にフォーカスフレーム504が配置された状態で属性値リスト領域501に表示した属性値選択画面が表示される。
【0057】
そして、この状態で、選択ボタン502が操作されて、再生中であった楽曲のジャンルGが選択属性値に設定されたならば、図8bに示すように、ジャンルGに含まれる各アーティストのリストの、再生中であった楽曲のアーティストであるアーティストKを中心位置に含む範囲を、アーティストKの位置にフォーカスフレーム504が配置された状態で属性値リスト領域501に表示した属性値選択画面が表示される。
【0058】
また、さらにこの状態で、選択ボタン502が操作されて、再生中であった楽曲のアーティストKが選択属性値に設定されたならば、図8cに示すように、ジャンルGに属するアーティストKのアルバムのリストの、再生中であった楽曲のアルバムであるアルバムPを中心位置に含む範囲を、アルバムPの位置にフォーカスフレーム504が配置された状態で属性値リスト領域501に表示した属性値選択画面が表示される。
【0059】
そして、さらに、この状態で、選択ボタン502が操作されて、再生中であった楽曲のアルバムPが選択属性値に設定されたならば、図8dに示すように、ジャンルGに属するアーティストKのアルバムPのタイトルのリストの、再生中であった楽曲であるタイトルNを中心位置に含む範囲を、タイトルNの位置にフォーカスフレーム504が配置された状態で属性値リスト領域501に表示した属性値選択画面が表示される。
【0060】
よって、これらの属性値選択画面を用いて、ユーザは、ジャンルやアーティストやアルバムやタイトルを、再生中であった楽曲のジャンルG、アーティストK、アルバムP、タイトルNの各属性値を各々基準として探索することができるようになる。
なお、以上の検索処理によれば、たとえば、図8aに示したジャンルのリストを表示した属性値選択画面で、スクロールやフォーカスフレーム504の移動が行われた上で、図8eに示すように、再生中であった楽曲のジャンルと異なるジャンルFにフォーカスフレーム504が位置づけられた状態で選択ボタン502が操作された場合には、図8fに示すように、ジャンルFに属するアーティストのリストの、先頭部分の範囲を、先頭のアーティストにフォーカスフレーム504が配置された状態で属性値リスト領域501に表示した属性値選択画面が表示されることになる。
【0061】
ここで、図8は、キー属性としてジャンルが設定された場合について説明したが、キー属性としてアーティストやアルバムやタイトルが設定された場合にも、同様に、再生中であった楽曲の各属性値を各々基準とした探索を行うことができる。
すなわち、たとえば、ジャンルG、アーティストK、アルバムP、タイトルNの属性値を持つ楽曲が再生中であるときに、キー属性としてアーティストを設定した場合には、図9aに示すような属性値選択画面によって、再生中であった楽曲のアーティストK、アルバムP、タイトルNを基準とした、アーティストやアルバムやタイトルの探索を行うことができる。
【0062】
また、キー属性としてアルバムを設定した場合には、図9bに示すような属性値選択画面によって、再生中であった楽曲のアルバムP、タイトルNを基準とした、アルバムやタイトルの探索を行うことができる。
また、キー属性としてタイトルを設定した場合には、図9cに示すような属性値選択画面によって、再生中であった楽曲のタイトルNを基準とした、タイトルの探索を行うことができる。
次に、図7に示した検索処理のステップ726、744で起動される再生制御処理について説明する。
図10に、再生制御処理の手順を示す。
図示するように、再生制御部2021は、再生制御処理において、まず、基準楽曲が設定されているかどうかを調べる(ステップ1002)。
そして、基準楽曲が設定されていなければ、現在再生中の楽曲の再生を停止し(ステップ1004)、キー属性に応じた再生制御モードを設定する(ステップ1006)。すなわち、キー属性がジャンルであればジャンルモードを、キー属性がアーティストであればアーティストモードを、キー属性がアルバムであればアルバムモードを、キー属性がタイトルであればタイトルモードを再生制御モードとして設定する。
【0063】
そして、指定属性値がタイトルを表す属性値であるかどうかを調べ(ステップ1008)、タイトルを表す属性値でなければ、検索対象管理テーブルにおいて、指定属性値の下位に登録されているタイトルのうちの先頭のタイトルを再生開始タイトルに設定し、再生処理を開始し(ステップ1010)、処理を終了する。一方、指定属性値がタイトルを表す属性値であれば(ステップ1008)、検索対象管理テーブルに登録されている指定属性値が表すタイトルを再生開始タイトルに設定し、前述した再生処理を開始し(ステップ1012)、処理を終了する。
【0064】
一方、ステップ1002において、基準楽曲があると判定した場合には、指定属性値が基準楽曲のタイトルであるか否かと(ステップ1014)、検索対象管理テーブルにおいて指定属性値の下位に基準楽曲の楽曲IDが登録されているかどうかを調べ(ステップ1016)、いずれでもない場合には、ステップ1004に進んで上記した処理を行う。
【0065】
一方、指定属性値が基準楽曲のタイトルである場合には(ステップ1014)、基準楽曲の再生の完了を待ち(ステップ1028)、基準楽曲の再生が完了したならば、キー属性に応じた再生制御モードを設定し(ステップ1030)、検索対象管理テーブルにおいて、基準楽曲のタイトルの次に登録されているタイトルを再生開始タイトルに設定し、前述した再生処理を開始し(ステップ1032)、処理を終了する。
【0066】
また、検索対象管理テーブルにおいて指定属性値の下位に基準楽曲の楽曲IDが登録されている場合には(ステップ1016)、基準楽曲の再生の完了を待つ(ステップ1018)。
そして、基準楽曲の再生が完了したならば、検索対象管理テーブルにおいて、指定属性値の下位に登録されているタイトルのうちの、基準楽曲のタイトルより後に登録されている各タイトルを登録順に順次再生する(ステップ1020)。
そして、次に、検索対象管理テーブルにおいて、指定属性値の下位に登録されているタイトルのうちの、基準楽曲のタイトルより前に登録されている各タイトルを登録順に順次再生する(ステップ1022)。
そして、キー属性に対応する再生制御モードを設定し(ステップ1024)、検索対象管理テーブルにおいて、指定属性値と同じ階層に登録されている属性値のうちの、指定属性値の次に登録されている属性値の下位の先頭に登録されているタイトルを再生開始タイトルに設定し、上述した再生処理を開始し(ステップ1026)、処理を終了する。
【0067】
以上、再生制御部2021が行う再生制御処理について説明した。
このような再生制御処理によれば、たとえば、アーティストY、アルバムC、タイトルNの属性値を持つタイトルが再生中であるときに、図4aのコントロールウインドウの検索ボタン406でユーザが検索を指示し、これにより表示される図4bのキー属性選択画面でキー属性としてアーティストを設定し、これにより表示される、アーティストのリストを属性値リストとして表示した属性値設定画面で、再生中の楽曲のアーティストであるアーティストYにフォーカスフレーム504を位置付けた状態で選択ボタン502を操作してアーティストYをアーティストの選択属性値とし、さらに、これにより表示されるアーティストYのアルバムのリストを属性値リストとして表示した属性値設定画面で、再生中の楽曲のアルバムであるアルバムCにフォーカスフレーム504を位置付けた状態で、再生ボタン503を操作してアルバムCを指定属性値に設定した場合には、図11aに示すようにタイトルの再生が行われることになる。
【0068】
すなわち、まず、再生中のアーティストYのアルバムCのタイトルNの再生1101の完了を待ち、再生が完了したらアーティストYのアルバムCのタイトルNより後の各タイトルの再生1102が行われる。ここで、図11bに示すように、タイトルNの再生1101の完了を待ってから、アルバムCのタイトルNより後の各タイトルの再生1102が行われるので、タイトルNの再生とアルバムCのタイトルNより後のタイトルのうちの最初のタイトルOの再生はシームレスに行われる。
【0069】
そして、アルバムCのタイトルNより後の各タイトルの再生1102が完了したら、次に、アーティストYのアルバムCのタイトルNより前の各タイトルの再生1103が行われる。
結果、アルバムCの各タイトルの再生は、再生中であった楽曲Nより順次、シームレスに行われることになる。
そして、アーティストYのアルバムCのタイトルNより前の各タイトルの再生1103が完了したら、次に、アーティストYのアルバムCの次のアルバムDの先頭のタイトルから、当該タイトル以降のアーティストYの各アルバムの各タイトルの再生1104が行われる。また、アーティストYの最後のタイトルまで再生が完了したら、アーティストYの先頭のアルバムAの先頭のタイトルから、以降のアーティストYの各アルバムの各タイトルの再生1105を行う処理を繰り返す。
【0070】
一方、もし、図11の場合と同様に、アーティストY、アルバムC、タイトルNの属性値を持つタイトルが再生中であるときに、図4aのコントロールウインドウの検索ボタン406でユーザが検索を指示し、これにより表示される図4bのキー属性選択画面でキー属性としてアーティストを設定し、これにより表示される、アーティストのリストを属性値リストとして表示した属性値設定画面で、再生中の楽曲のアーティストであるアーティストYにフォーカスフレーム504を位置付けた状態で選択ボタン502を操作してアーティストYをアーティストの選択属性値とし、さらに、これにより表示されるアーティストYのアルバムのリストを属性値リストとして表示した属性値設定画面で、再生中の楽曲のアルバムCと異なるアルバムBにフォーカスフレーム504を位置付けた状態で、再生ボタン503を操作してアルバムBを指定属性値に設定した場合には、図12aに示すようにタイトルの再生が行われることになる。
【0071】
すなわち、この場合には、指定属性値が示すアーティストYのアルバムBの先頭のタイトルから、当該タイトル以降のアーティストYの各アルバムの各タイトルの再生1201が行われる。ここで、図11bに示すように、このようなアルバムBの先頭のタイトルの再生の開始に先立って、再生中であった楽曲Nの再生は途中で停止されることになる。
【0072】
そして、アーティストYの最後のタイトルまで再生が完了したら、アーティストYの先頭のアルバムAの先頭のタイトルから、以降のアーティストYの各アルバムの各タイトルの再生1202を行う処理を繰り返す。
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、以上では、HDD5に記録されたオーディオファイル212の再生について説明したが、ポータブル記憶媒体6にも、HDD5と同様に、楽曲管理データベース211と、オーディオファイル212が格納されており、この再生はHDD5に記録されたオーディオファイル212の再生と同様に行われる。
【符号の説明】
【0073】
1…オーディオ処理装置、2…表示装置、3…入力装置、4…オーディオ出力装置、5…HDD、6…ポータブル記憶媒体、11…CPU、12…メモリ、13…表示インタフェース、14…オーディオ出力インタフェース、15…HDDインタフェース、16…ポータブル記憶媒体インタフェース、17…入力インタフェース、21…バス、201…オペレーティングシステム、202…再生処理部、211…楽曲管理データベース、212…オーディオファイル、2021…再生制御部、2022…再生部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置であって、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
楽曲の属性値毎に、各楽曲を登録した楽曲管理テーブルと、
前記属性値の指定を受け付けて指定属性値に設定すると共に、前記楽曲管理テーブルを参照して、前記指定属性値を有する楽曲の集合を指定楽曲集合に設定する指定楽曲集合設定部と、
前記指定楽曲集合に前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれる場合に、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より後に登録されている各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させ、その後、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より前に登録されている各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させる再生制御部とを有することを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項2】
請求項1記載のオーディオ再生装置であって、
前記楽曲は、階層化された複数の属性の属性値を有し、
前記楽曲管理テーブルには、前記複数の属性の階層に従って、楽曲の各属性の属性値がツリー条に階層化されて登録されており、
当該オーディオ再生装置は、前記複数の属性の階層のうちの一つの階層である第1の階層の属性の属性値の選択を受け付けて選択属性値に設定する選択属性値設定部を有し、
前記指定楽曲集合設定部は、前記第1の階層の下位の階層の一つである第2の階層の属性の属性値であって、前記楽曲管理テーブルにおいて、前記選択属性値の下位に登録されている属性値のうちから、属性値の指定を受け付けると共に、指定を受け付けた属性値を前記指定属性値として、前記楽曲管理テーブルを参照して、当該指定属性値を有する楽曲の集合を指定楽曲集合に設定し、
前記再生制御部は、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より前に登録されている各楽曲の前記楽曲管理テーブルの登録順の順次再生を前記楽曲再生部に行わせた後に、前記楽曲再生部に、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている前記第2の階層の属性の属性値であって、前記楽曲管理テーブルに前記指定属性値の次に登録されている属性値の下位に登録されている先頭の楽曲から、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項3】
請求項1記載のオーディオ再生装置であって、
前記再生制御部は、前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれない場合に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項4】
請求項2記載のオーディオ再生装置であって、
前記再生制御部は、前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれていない場合に、前記楽曲再生部に、前記楽曲管理テーブルにおいて前記指定属性値の下位の先頭に登録されている楽曲から、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項5】
請求項2記載のオーディオ再生装置であって、
前記選択属性値設定部は、前記第1の階層の属性の属性値のリストを表示し、表示したリスト上で選択された属性値を前記選択属性値に設定し、
前記指定楽曲集合設定部は、前記楽曲管理テーブルにおいて、前記選択属性値の下位に登録されている第2の階層の属性の属性値のリストを表示し、表示したリスト上で属性値の指定を受け付け、指定を受け付けた属性値を前記指定属性値として、前記楽曲管理テーブルを参照して、当該指定属性値を有する楽曲の集合を前記指定楽曲集合に設定することを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項6】
請求項4記載のオーディオ再生装置であって、
前記選択属性値設定部は、前記第1の階層の属性の属性値のリストを表示し、表示したリスト上で選択された属性値を前記選択属性値に設定し、
前記指定楽曲集合設定部は、前記楽曲管理テーブルにおいて、前記選択属性値の下位に登録されている第2の階層の属性の属性値のリストを表示し、表示したリスト上で属性値の指定を受け付け、指定を受け付けた属性値を前記指定属性値として、前記楽曲管理テーブルを参照して、前記指定属性値を有する楽曲の集合を前記指定楽曲集合に設定することを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項7】
請求項1記載のオーディオ再生装置であって、前記属性値は、楽曲のアルバム、アーティスト、もしくは、ジャンルであることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項8】
請求項2記載のオーディオ再生装置であって、
前記複数の属性は、アーティスト、アルバムを含み、アーティストとアルバムは上位よりアーティスト、アルバムの順に階層化されていることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項9】
請求項2記載のオーディオ再生装置であって、
前記複数の属性は、ジャンル、アーティスト、アルバムを含み、上位よりジャンル、アーティスト、アルバムの順に階層化されていることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項10】
記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置であって、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
楽曲の集合の指定を受け付け指定楽曲集合に設定する指定楽曲集合設定部と、
前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれる場合に、再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、所定の規則に従って前記基準楽曲の次に順序づけられた楽曲の再生を開始させる再生制御部とを有することを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項11】
記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置であって、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
ユーザの検索要求に応答して、記録されている楽曲の属性値のリストの、当該リスト上に所定数の属性値が含まれるように設定した範囲である表示範囲内の部分を表示し、ユーザの操作に応じて、前記表示範囲を前記リスト上で移動すると共に、前記表示した属性値のうちから属性値の指定を受け付ける検索部とを有し、
前記検索部は、前記ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の属性値を含むように前記表示範囲を前記リスト上に設定することを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項12】
記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置であって、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
ユーザの検索要求に応答して、記録されている楽曲の属性値のリストを表示し、ユーザの選択操作に応じて前記リスト上での一つの属性値を選択状態とし、ユーザの決定操作に応じて、選択状態にある属性値の指定を受け付ける検索部とを有し、
前記検索部は、前記ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、前記基準楽曲を選択状態として、前記リストを表示することを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項13】
請求項11記載のオーディオ再生装置であって、前記属性値は、前記楽曲のタイトル、アルバム、アーティスト、もしくは、ジャンルであることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項14】
請求項12記載のオーディオ再生装置であって、前記属性値は、前記楽曲のタイトル、アルバム、アーティスト、もしくは、ジャンルであることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項15】
コンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置として機能させ、
当該オーディオ再生装置は、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
楽曲の属性値毎に、各楽曲を登録した楽曲管理テーブルと、
前記属性値の指定を受け付けて指定属性値に設定すると共に、前記楽曲管理テーブルを参照して、前記指定属性値を有する楽曲の集合を指定楽曲集合に設定する指定楽曲集合設定部と、
前記指定楽曲集合に前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれる場合に、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より後に登録されている各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させ、その後、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より前に登録されている各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させる再生制御部とを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項16】
請求項15記載のコンピュータプログラムであって、
前記楽曲は、階層化された複数の属性の属性値を有し、
前記楽曲管理テーブルには、前記複数の属性の階層に従って、楽曲の各属性の属性値がツリー条に階層化されて登録されており、
前記オーディオ再生装置は、前記複数の属性の階層のうちの一つの階層である第1の階層の属性の属性値の選択を受け付けて選択属性値に設定する選択属性値設定部を有し、
前記指定楽曲集合設定部は、前記第1の階層の下位の階層の一つである第2の階層の属性の属性値であって、前記楽曲管理テーブルにおいて、前記選択属性値の下位に登録されている属性値のうちから、属性値の指定を受け付けると共に、指定を受け付けた属性値を前記指定属性値として、前記楽曲管理テーブルを参照して、当該指定属性値を有する楽曲の集合を指定楽曲集合に設定し、
前記再生制御部は、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より前に登録されている各楽曲の前記楽曲管理テーブルの登録順の順次再生を前記楽曲再生部に行わせた後に、前記楽曲再生部に、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている前記第2の階層の属性の属性値であって、前記楽曲管理テーブルに前記指定属性値の次に登録されている属性値の下位に登録されている先頭の楽曲から、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項17】
請求項16記載のコンピュータプログラムであって、
前記再生制御部は、前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれていない場合に、前記楽曲再生部に、前記楽曲管理テーブルにおいて前記指定属性値の下位の先頭に登録されている楽曲から、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項18】
コンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置として機能させ、
当該オーディオ再生装置は、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
楽曲の集合の指定を受け付け指定楽曲集合に設定する指定楽曲集合設定部と、
前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれる場合に、再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、所定の規則に従って前記基準楽曲の次に順序づけられた楽曲の再生を開始させる再生制御部とを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項19】
コンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置として機能させ、
当該オーディオ再生装置は、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
ユーザの検索要求に応答して、記録されている楽曲の属性値のリストの、当該リスト上に所定数の属性値が含まれるように設定した範囲である表示範囲内の部分を表示し、ユーザの操作に応じて、前記表示範囲を前記リスト上で移動すると共に、前記表示した属性値のうちから属性値の指定を受け付ける検索部とを有し、
前記検索部は、前記ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の属性値を含むように前記表示範囲を前記リスト上に設定することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項20】
コンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置として機能させ、
当該オーディオ再生装置は、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
ユーザの検索要求に応答して、記録されている楽曲の属性値のリストを表示し、ユーザの選択操作に応じて前記リスト上での一つの属性値を選択状態とし、ユーザの決定操作に応じて、選択状態にある属性値の指定を受け付ける検索部とを有し、
前記検索部は、前記ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、前記基準楽曲を選択状態として、前記リストを表示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項1】
記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置であって、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
楽曲の属性値毎に、各楽曲を登録した楽曲管理テーブルと、
前記属性値の指定を受け付けて指定属性値に設定すると共に、前記楽曲管理テーブルを参照して、前記指定属性値を有する楽曲の集合を指定楽曲集合に設定する指定楽曲集合設定部と、
前記指定楽曲集合に前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれる場合に、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より後に登録されている各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させ、その後、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より前に登録されている各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させる再生制御部とを有することを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項2】
請求項1記載のオーディオ再生装置であって、
前記楽曲は、階層化された複数の属性の属性値を有し、
前記楽曲管理テーブルには、前記複数の属性の階層に従って、楽曲の各属性の属性値がツリー条に階層化されて登録されており、
当該オーディオ再生装置は、前記複数の属性の階層のうちの一つの階層である第1の階層の属性の属性値の選択を受け付けて選択属性値に設定する選択属性値設定部を有し、
前記指定楽曲集合設定部は、前記第1の階層の下位の階層の一つである第2の階層の属性の属性値であって、前記楽曲管理テーブルにおいて、前記選択属性値の下位に登録されている属性値のうちから、属性値の指定を受け付けると共に、指定を受け付けた属性値を前記指定属性値として、前記楽曲管理テーブルを参照して、当該指定属性値を有する楽曲の集合を指定楽曲集合に設定し、
前記再生制御部は、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より前に登録されている各楽曲の前記楽曲管理テーブルの登録順の順次再生を前記楽曲再生部に行わせた後に、前記楽曲再生部に、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている前記第2の階層の属性の属性値であって、前記楽曲管理テーブルに前記指定属性値の次に登録されている属性値の下位に登録されている先頭の楽曲から、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項3】
請求項1記載のオーディオ再生装置であって、
前記再生制御部は、前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれない場合に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項4】
請求項2記載のオーディオ再生装置であって、
前記再生制御部は、前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれていない場合に、前記楽曲再生部に、前記楽曲管理テーブルにおいて前記指定属性値の下位の先頭に登録されている楽曲から、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項5】
請求項2記載のオーディオ再生装置であって、
前記選択属性値設定部は、前記第1の階層の属性の属性値のリストを表示し、表示したリスト上で選択された属性値を前記選択属性値に設定し、
前記指定楽曲集合設定部は、前記楽曲管理テーブルにおいて、前記選択属性値の下位に登録されている第2の階層の属性の属性値のリストを表示し、表示したリスト上で属性値の指定を受け付け、指定を受け付けた属性値を前記指定属性値として、前記楽曲管理テーブルを参照して、当該指定属性値を有する楽曲の集合を前記指定楽曲集合に設定することを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項6】
請求項4記載のオーディオ再生装置であって、
前記選択属性値設定部は、前記第1の階層の属性の属性値のリストを表示し、表示したリスト上で選択された属性値を前記選択属性値に設定し、
前記指定楽曲集合設定部は、前記楽曲管理テーブルにおいて、前記選択属性値の下位に登録されている第2の階層の属性の属性値のリストを表示し、表示したリスト上で属性値の指定を受け付け、指定を受け付けた属性値を前記指定属性値として、前記楽曲管理テーブルを参照して、前記指定属性値を有する楽曲の集合を前記指定楽曲集合に設定することを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項7】
請求項1記載のオーディオ再生装置であって、前記属性値は、楽曲のアルバム、アーティスト、もしくは、ジャンルであることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項8】
請求項2記載のオーディオ再生装置であって、
前記複数の属性は、アーティスト、アルバムを含み、アーティストとアルバムは上位よりアーティスト、アルバムの順に階層化されていることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項9】
請求項2記載のオーディオ再生装置であって、
前記複数の属性は、ジャンル、アーティスト、アルバムを含み、上位よりジャンル、アーティスト、アルバムの順に階層化されていることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項10】
記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置であって、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
楽曲の集合の指定を受け付け指定楽曲集合に設定する指定楽曲集合設定部と、
前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれる場合に、再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、所定の規則に従って前記基準楽曲の次に順序づけられた楽曲の再生を開始させる再生制御部とを有することを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項11】
記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置であって、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
ユーザの検索要求に応答して、記録されている楽曲の属性値のリストの、当該リスト上に所定数の属性値が含まれるように設定した範囲である表示範囲内の部分を表示し、ユーザの操作に応じて、前記表示範囲を前記リスト上で移動すると共に、前記表示した属性値のうちから属性値の指定を受け付ける検索部とを有し、
前記検索部は、前記ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の属性値を含むように前記表示範囲を前記リスト上に設定することを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項12】
記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置であって、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
ユーザの検索要求に応答して、記録されている楽曲の属性値のリストを表示し、ユーザの選択操作に応じて前記リスト上での一つの属性値を選択状態とし、ユーザの決定操作に応じて、選択状態にある属性値の指定を受け付ける検索部とを有し、
前記検索部は、前記ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、前記基準楽曲を選択状態として、前記リストを表示することを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項13】
請求項11記載のオーディオ再生装置であって、前記属性値は、前記楽曲のタイトル、アルバム、アーティスト、もしくは、ジャンルであることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項14】
請求項12記載のオーディオ再生装置であって、前記属性値は、前記楽曲のタイトル、アルバム、アーティスト、もしくは、ジャンルであることを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項15】
コンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置として機能させ、
当該オーディオ再生装置は、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
楽曲の属性値毎に、各楽曲を登録した楽曲管理テーブルと、
前記属性値の指定を受け付けて指定属性値に設定すると共に、前記楽曲管理テーブルを参照して、前記指定属性値を有する楽曲の集合を指定楽曲集合に設定する指定楽曲集合設定部と、
前記指定楽曲集合に前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれる場合に、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より後に登録されている各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させ、その後、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より前に登録されている各楽曲を前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させる再生制御部とを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項16】
請求項15記載のコンピュータプログラムであって、
前記楽曲は、階層化された複数の属性の属性値を有し、
前記楽曲管理テーブルには、前記複数の属性の階層に従って、楽曲の各属性の属性値がツリー条に階層化されて登録されており、
前記オーディオ再生装置は、前記複数の属性の階層のうちの一つの階層である第1の階層の属性の属性値の選択を受け付けて選択属性値に設定する選択属性値設定部を有し、
前記指定楽曲集合設定部は、前記第1の階層の下位の階層の一つである第2の階層の属性の属性値であって、前記楽曲管理テーブルにおいて、前記選択属性値の下位に登録されている属性値のうちから、属性値の指定を受け付けると共に、指定を受け付けた属性値を前記指定属性値として、前記楽曲管理テーブルを参照して、当該指定属性値を有する楽曲の集合を指定楽曲集合に設定し、
前記再生制御部は、前記指定楽曲集合に含まれる、前記楽曲管理テーブルに前記基準楽曲より前に登録されている各楽曲の前記楽曲管理テーブルの登録順の順次再生を前記楽曲再生部に行わせた後に、前記楽曲再生部に、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている前記第2の階層の属性の属性値であって、前記楽曲管理テーブルに前記指定属性値の次に登録されている属性値の下位に登録されている先頭の楽曲から、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項17】
請求項16記載のコンピュータプログラムであって、
前記再生制御部は、前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれていない場合に、前記楽曲再生部に、前記楽曲管理テーブルにおいて前記指定属性値の下位の先頭に登録されている楽曲から、前記楽曲管理テーブルにおいて前記選択属性値の下位に登録されている各楽曲を、前記楽曲管理テーブルの登録順に順次再生させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項18】
コンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置として機能させ、
当該オーディオ再生装置は、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
楽曲の集合の指定を受け付け指定楽曲集合に設定する指定楽曲集合設定部と、
前記指定楽曲集合に、前記楽曲再生部が再生中の楽曲が含まれる場合に、再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の再生完了後に、前記楽曲再生部に、前記指定楽曲集合に含まれる、所定の規則に従って前記基準楽曲の次に順序づけられた楽曲の再生を開始させる再生制御部とを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項19】
コンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置として機能させ、
当該オーディオ再生装置は、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
ユーザの検索要求に応答して、記録されている楽曲の属性値のリストの、当該リスト上に所定数の属性値が含まれるように設定した範囲である表示範囲内の部分を表示し、ユーザの操作に応じて、前記表示範囲を前記リスト上で移動すると共に、前記表示した属性値のうちから属性値の指定を受け付ける検索部とを有し、
前記検索部は、前記ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、当該再生中の楽曲を基準楽曲として、当該基準楽曲の属性値を含むように前記表示範囲を前記リスト上に設定することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項20】
コンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを記録装置に記録された楽曲を再生するオーディオ再生装置として機能させ、
当該オーディオ再生装置は、
楽曲を再生する楽曲再生部と、
ユーザの検索要求に応答して、記録されている楽曲の属性値のリストを表示し、ユーザの選択操作に応じて前記リスト上での一つの属性値を選択状態とし、ユーザの決定操作に応じて、選択状態にある属性値の指定を受け付ける検索部とを有し、
前記検索部は、前記ユーザの検索要求の発生時に、前記楽曲再生部で再生中の楽曲がある場合には、前記基準楽曲を選択状態として、前記リストを表示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−118994(P2011−118994A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−276206(P2009−276206)
【出願日】平成21年12月4日(2009.12.4)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月4日(2009.12.4)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】
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