説明

カウルパネルとカウルルーバを有する自動車

【課題】車幅方向に延びるカウルパネルと、そのカウルパネルに連結された樹脂製のカウルルーバを有し、カウルルーバには溝部が形成され、その溝部の底壁に対向するカウルパネルの対向部分が車幅方向各端部に向けて漸次低くなっている自動車において、カウルルーバに衝撃力が加えられたとき、大きなエネルギーを吸収できるようにする。
【解決手段】カウルルーバ5の溝部11の横断面形状が全長に亘って一定に形成され、溝部11の底壁8の下面に、高さ方向幅が底壁8の車幅方向各端部15に向けて漸次大きくなった垂下部19が形成され、その垂下部19の下部26がカウルパネル4の対向部分12に連結されていて、カウルルーバ5に衝撃力が加えられたとき、カウルルーバ5の溝部11が、その全長に亘って大きく変形して破断し、大きなエネルギーを吸収することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の骨格構造を構成するカウルパネルと、そのカウルパネルに連結された樹脂製のカウルルーバとを有する自動車に関する。
【背景技術】
【0002】
カウルパネルとカウルルーバを有する自動車は従来より周知である(特許文献1参照)。図1はこの種の自動車の一例を示し、図2は図1のII−II線拡大図である。図1及び図2は、従来技術と本発明に係る構成を説明する図である。また、各図における矢印Frは自動車の前進方向を示し、符号Wは車幅方向を示している。本明細書及び特許請求の範囲における「前」又は「後」なる文言は、自動車の前進方向Frを基準とした前後を意味する。また各図における一点鎖線CLは、自動車の車幅方向Wにおける中心を示している。以下に、本発明の対象としている自動車の従来技術を明らかにする。
【0003】
図1及び図2に示すように、エンジンルームENの上部開口はフード1によって覆われており、このフード1は、車体2、すなわちそのメインボデーに回動開閉可能に支持されている。また、符号3は車室の前部を区画するフロントウィンドシールドである。
【0004】
図2における符号4は、フロントウィンドシールド3の下部に沿って車幅方向Wに延びているカウルパネルであり、このカウルパネル4は車体2の骨格をなす部材であって、鋼板によって構成されている。また、図2に示すように、フロントウィンドシールド3は、その下部がカウルパネル4の後部に接着剤17を介して固定されている。かかるカウルパネル4は、その上側に位置する樹脂製のカウルルーバ5によって覆われており、このカウルルーバ5は、図1にも示すようにカウルパネル4に沿って車幅方向Wに延びている。図2に示すように、カウルルーバ5には、車幅方向Wに間隔をあけて配置された複数の爪6が形成され、その各爪6がカウルパネル4に形成された係止孔7にそれぞれ嵌着されて係止され、これによってカウルルーバ5がカウルパネル4に連結されている。
【0005】
図2に示すように、カウルルーバ5の前部には、ゴム製のウェザストリップ18がクリップ20によって取り付けられ、フード1が閉じられたとき、そのフード1がウェザストリップ18に圧接して、エンジンルームEN内がシールされる。また、カウルルーバ5の後端部に形成された二又部119に、フロントウィンドシールド3の下部が嵌着されている。
【0006】
図2に示したカウルパネル4とカウルルーバ5は、車幅方向中心CLに対して、左右対称に形成されており、図6は、自動車の前進方向Frに見て右側のカウルパネル部分の従来例と、同じく右側のカウルルーバ部分の従来例を示す斜視図である。図6においては、図2に示した爪6と、係止孔7と、クリップ20が嵌合する取付孔の図示は省略し、カウルルーバ5に形成された外気取り入れ用の開口の図示も省略してある。この点は、後述する図3においても同様である。
【0007】
図2及び図6から判るように、カウルルーバ5には、その全長に亘って、底壁8と、その底壁8の前端から立ち上がった前側の側壁9と、底壁8の後端から立ち上がった後側の側壁10とから構成された上部の開放された溝部11が形成されている。かかる底壁8に前述の爪6が突設されている。一方、図2及び図6に示すように、カウルパネル4は、カウルルーバ5の底壁8に対向して位置する対向部分12を有し、この対向部分12に前述の係止孔7が形成されている。
【0008】
ここで、図6に示したカウルパネル4の対向部分12の高さ位置は、その車幅方向各端部13に向けて漸次低くなっている。図6に示した例では、対向部分12の車幅方向端部領域EAだけが、その車幅方向各端部13に向けて高さ位置が漸次低くなっているが、対向部分12の車幅方向中心CLから、その車幅方向各端部13までの全領域において、対向部分12の高さ位置がその車幅方向各端部13に向けて漸次低くなるように構成されることもある。或いは、カウルパネル4の対向部分12の車幅方向中央部だけ、又はその他の部分だけが、対向部分12の他の部分よりも低く形成されることもある。自動車の部品の配置、部品の組付作業性などの理由によって、カウルパネル4の対向部分12の一部が、他の部分よりも低く形成されるのである。このように、カウルパネル4の対向部分12の一部の高さ位置が、その対向部分12の他の部分よりも低くなっており、図6に示した例では、対向部分12の車幅方向端部領域EAの高さだけが、車幅方向各端部13に向けて漸次低くなっていて、その車幅方向端部領域EAの対向部分12の高さが、車幅方向中心CLの対向部分12の高さよりも低くなっているのである。
【0009】
ところで、図2を参照して先に説明したように、カウルルーバ5の底壁8に突設された複数の爪6がカウルパネル4の対向部分12に形成された係止孔7に係止されることによりカウルルーバ5がカウルパネル4に連結されている。従って、図6に示したように、カウルルーバ5の底壁8は、カウルパネル4の対向部分12に接触しながら、その対向部分12に沿った形態に形成されていて、図示した例では、車幅方向端部領域EAにおける底壁8の高さ位置が、その車幅方向各端部15に向けて漸次低くなっている。このため、カウルルーバ5の溝部11を形成する前側の側壁9と後側の側壁10の車幅方向各端部15における高さA,Bの方が、車幅方向中心CLにおける高さa,bよりも高くなる(A>a,B>b)。
【0010】
ここで、図6に示した例において、カウルパネル4の対向部分12の高さ位置を、その車幅方向各端部13に向けて漸次低く形成した理由を明らかにしておく。
【0011】
自動車の製造時には、先ず板金部品を組み付けてホワイトボデーを製造し、次いでそのホワイトボデーを塗装した後、その車体に各種の部品を組み付ける。図7の(a)は、図2及び図6に示したカウルルーバ5をカウルパネル4に取り付ける前であって、車幅方向各端部領域に配置されたサスペンションに、その部品をインパクトガン16によって締め付け固定するときの様子を示している。このとき、前述のように、カウルパネル4の対向部分12の車幅方向端部13の高さ位置が低くなっているので、インパクトガン16を矢印C方向に挿入して、所定の締め付け作業を行うことができる。
【0012】
仮に、図7の(b)に示したように、カウルパネル4の対向部分12の車幅方向端部13の高さが高いとすると、その対向部分12が邪魔となってインパクトガン16を挿入することができず、締め付け作業を行うことができなくなってしまう。これが、カウルパネル4の対向部分12の高さ位置を車幅方向各端部13に向けて漸次低くし、これに伴ってカウルルーバ5の側壁9,10の高さを、車幅方向各端部15に向けて漸次高くした理由である。前述のように、他の理由によって、カウルパネル4の対向部分12の他の部分を低く形成し、これに伴って、その部分に対応したカウルルーバ5の底壁8の部分を低く形成することもある。
【0013】
ところで、歩行者保護の目的で、フード1に歩行者が衝突し、そのフード1を介してカウルルーバ5に衝撃力が加えられたとき、カウルルーバ5が大きく変形し、好ましくは破断して、エネルギーを効果的に吸収することが望ましい。
【0014】
そこで、図2に示したように、フード1の車幅方向中心CLの部位に衝撃力Fが加えられた場合を考える。図8の(a)及び(b)は、このときのカウルルーバ5の前側の側壁9の変形前の状態と変形後の状態を実線と二点鎖線で示した説明図であり、図8の(a)が車幅方向中心CLにおける状態を示し、図8の(b)が車幅方向端部における状態を示している。これらの図に二点鎖線で示したように、フード1に加えられた衝撃力Fによって、側壁9が、車幅方向中心CLと、車幅方向端部とにおいて、共に符号Dで示した量を下方に曲げ変形したとする。このとき、図示した例では、車幅方向端部における側壁9の高さAの方が、車幅方向中心CLにおける側壁9の高さaよりも高くなっているので、変形後の側壁9が底壁8に対してなす角度は、車幅方向中心CLにおいてはα、車幅方向端部においてはβで示した大きさとなり、車幅方向中心CLにおける角度αの方が、車幅方向端部における角度βよりも大きくなる。従って、側壁9は、車幅方向中心CLの部位において底壁8に対して大きく折れ曲がって、多量のエネルギーを吸収できるのであるが、車幅方向端部においては、底壁8に対する折れ曲がり量は少なくなるため、エネルギーの吸収量は少なくなってしまう。このように、側壁9は、その車幅方向中心CLにおいてはエネルギーを大きく吸収するものの、車幅方向端部においてはエネルギーの吸収量は少なくなり、その全体のエネルギーを思うように吸収できないのである。カウルルーバ5の底壁8の他の部分が低く形成された場合にも同じことが言え、底壁8が低く、従って側壁9の高さが高くなっているカウルルーバ5の部分でのエネルギー吸収量が、他のカウルルーバ部分でのエネルギー吸収量よりも少なくなり、全体のエネルギーを効率よく吸収できないことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2006−347326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明の目的は、カウルルーバに衝撃力が加えられたとき、従来よりも多量のエネルギーを吸収することのできる自動車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、上記目的を達成するため、フロントウィンドシールドの下部に沿って車幅方向に延びているカウルパネルと、該カウルパネルに連結され、かつ該カウルパネルに沿って延びている樹脂製のカウルルーバとを具備し、該カウルルーバは前記カウルパネルの上側に位置していると共に、当該カウルルーバには、その全長に亘って、底壁と、該底壁の前端から立ち上がった前側の側壁と、当該底壁の後端から立ち上がった後側の側壁とから構成された溝部が形成され、前記カウルパネルは、前記カウルルーバの底壁に対向している対向部分の一部の高さ位置が、該カウルパネルの他の対向部分の高さ位置よりも低く形成されている自動車において、前記カウルルーバの溝部の横断面形状が、その全長に亘って一定に形成され、かつ高さ位置が低く形成されたカウルパネルの対向部分に対向した前記溝部の底壁の下面には、下方に突出した垂下部が当該底壁に一体に形成され、該垂下部の下部がカウルパネルの前記対向部分に連結されていることを特徴とする自動車を提案する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、カウルルーバの溝部の横断面形状が、車幅方向全長に亘って一定に形成されているので、カウルルーバに衝撃力が加えられたとき、該カウルルーバの溝部を形成する前側の側壁が、その全長に亘って大きく変形する。これにより効率よくエネルギーを吸収し、より一層確実に歩行者を保護することができる。しかも、高さ位置が低く形成されたカウルパネルの対向部分に対向したカウルルーバの底壁の下面には、下方に突出した垂下部が一体に形成されているので、その垂下部の下部をカウルパネルの対向部分に連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】自動車の外観を示す斜視図であって、従来の技術と本発明の実施形態の説明に供した図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図であって、従来の技術と本発明の実施形態の説明に供した図である。
【図3】本発明の実施形態におけるカウルルーバとカウルパネルを示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態におけるカウルルーバと、カウルパネルを明らかにするため、図1のIV−IV線に沿って切断した拡大断面図である。
【図5】本発明の実施形態におけるカウルルーバの変形状態を説明する断面図である。
【図6】従来のカウルルーバとカウルパネルを示す斜視図である。
【図7】カウルパネルの対向部分の高さ位置を車幅方向各端部に向けて低く形成した理由を示す説明図である。
【図8】従来のカウルルーバの変形状態を説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面に従って詳細に説明する。
【0021】
本例の自動車の外観及びその基本構成は従来の自動車と変わりはない。すなわち、本例の自動車も、図1及び図2に示したように、車室の前部を区画するフロントウィンドシールド3の下部に沿って車幅方向Wに延びているカウルパネル4と、そのカウルパネル4に連結され、かつ該カウルパネル4に沿って延びている樹脂製のカウルルーバ5とを有している。しかも、そのカウルルーバ5はカウルパネル4の上側に位置し、当該カウルルーバ5には、その全長に亘って、底壁8と、その底壁8の前端から立ち上がった前側の側壁9と、底壁8の後端から立ち上がった後側の側壁10とから構成された溝部11が形成されている。また、本例のカウルパネル4とカウルルーバ5も、車幅方向中心CLに対して、左右対称に形成されていて、図3は、自動車の前進方向Frに見て右側のカウルパネル4の部分とカウルルーバ5の部分を示している。この図3から明らかなように、カウルルーバ5の底壁8に対向しているカウルパネル4の対向部分12の一部の高さ位置が、そのカウルパネル4の他の対向部分12の高さ位置よりも低く形成されていて、図示した例では、図6に示した例と同じく、対向部分12の車幅方向端部領域EAの高さ位置が車幅方向各端部13に向けて漸次低く形成されている。このように、本例の自動車の基本構成は、図1及び図2に示した従来の自動車と変わりはないので、従来の自動車と同一な部分についてのこれ以上の説明は省略し、主として従来と異なる点だけを以下に説明する。
【0022】
図2、図3及び図2のIV−IV線拡大断面図である図4に示すように、本例のカウルルーバ5の溝部11の横断面形状は、その全長に亘って一定に形成されている。従って、溝部11を構成する底壁8の高さ位置も、その全長に亘って一定となっていて、車幅方向中心CLにおける側壁9の高さaと車幅方向各端部における側壁9の高さAは等しく、車幅方向中心CLにおける側壁10の高さbと車幅方向各端部における側壁10の高さBも互いに等しくなっている(a=A,b=B)。溝部11の全体の横断面形状が、図6に示した従来のカウルルーバの車幅方向中心CLにおける横断面形状と同じ形態に形成されているのである。なお、図4における従来の自動車と同一又は対応する部分には、図2と同一の符号を付してある。
【0023】
また、図3及び図4に示すように、高さ位置が低く形成されたカウルパネル4の対向部分12に対向した溝部11の底壁8の下面には、下方に突出した垂下部19が、その底壁8に一体に形成されている。図3に示した例では、車幅方向端部領域EAにおける対向部分12の高さが低く形成されているので、その高さが低くなった対向部分12に対向する底壁8の部分の下面に垂下部19が一体に形成されている。垂下部19は、他のカウルルーバ5の部分と一体に成形された樹脂により構成されている。
【0024】
図に一例として示した垂下部19は、ほぼ上下に立ち上がった垂直部25と、その垂直部25の下端に一体に形成された水平な下部26とから成る。図示した例では、かかる垂下部19が、車幅方向各端部13に向けて高さが漸次低くなっているカウルパネル4の対向部分12に対向した底壁8の部分に一体に形成されていて、当該垂下部19の高さ方向幅E(図4)が、底壁8の車幅方向各端部15に向けて漸次大きく形成されている。また、垂下部19には、その剛性を高めるために複数のリブ21が形成されている。
【0025】
上述したところから判るように、高さが低く形成されたカウルパネル4の対向部分12と、これに対向する底壁8の部分の下面との間には、隙間が形成され、その底壁8の部分の下面に一体に形成された垂下部19の下部26が、図3及び図4に示すように、高さの低くなった対向部分12の上面に当接している。垂下部19の形成されていない底壁8の部分の下面は、従来と同じく、その下面に対向したカウルパネル4の対向部分12に当接している。その際、図4に示すように、垂下部19の下部26の下面に形成された爪6Aがカウルパネル4の対向部分12に形成された係止孔7Aに嵌着し、これによって、垂下部19の下部26がカウルパネル4の対向部分12に連結されている。従って、図示した例では、垂下部19の下部26と、該垂下部19の設けられていない底壁8の部分の下面とに、間隔をあけて配置された爪6A,6が、カウルパネル4の対向部分12に形成された係止孔7A,7にそれぞれ嵌着され、これによって、カウルルーバ5がカウルパネル4に連結されている。このようにして、カウルルーバ5がカウルパネル4に確実かつ安定した状態に連結されるのである。
【0026】
図2に矢印Fで示したように、ルーバ1の車幅方向中心CLの部分に衝撃力が加えられて、その衝撃力Fが図2乃至図4に示したカウルルーバ5に作用したとき、カウルルーバ5の溝部11の横断面形状は、その全長に亘って、同一の形態に形成されているので、図5に二点鎖線で示すように、衝撃力Fによって、符号Dで示した大きさを曲げ変形した溝部11の前側の側壁9が底壁8に対してなす角度は、カウルルーバ5の全長に亘って、図8の(a)の場合と同じく、αで示した大きな角度となる。このように、カウルルーバ5の側壁9が、その全長に亘って折れ曲がった状態に大きく変形するので、側壁9は大きなエネルギーを効果的に吸収することができる。これにより、側壁9は容易に破断され、これによって、より一層大きなエネルギーを吸収することができる。このようにして、より一層確実に歩行者を保護することができるのである。
【0027】
以上、カウルパネル4の対向部分12の高さが、車幅方向端部領域EAにおいて、その車幅方向端部13に向けて漸次低く形成された場合を例にとって説明したが、本発明は、対向部分12の他の部分の高さ位置だけが低く形成されているときにも支障なく適用できるものである。
【符号の説明】
【0028】
3 フロントウィンドシールド
4 カウルパネル
5 カウルルーバ
8 底壁
9 前側の側壁
10 後側の側壁
11 溝部
12 対向部分
19 垂下部
26 下部
W 車幅方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントウィンドシールドの下部に沿って車幅方向に延びているカウルパネルと、該カウルパネルに連結され、かつ該カウルパネルに沿って延びている樹脂製のカウルルーバとを具備し、該カウルルーバは前記カウルパネルの上側に位置していると共に、当該カウルルーバには、その全長に亘って、底壁と、該底壁の前端から立ち上がった前側の側壁と、当該底壁の後端から立ち上がった後側の側壁とから構成された溝部が形成され、前記カウルパネルは、前記カウルルーバの底壁に対向している対向部分の一部の高さ位置が、該カウルパネルの他の対向部分の高さ位置よりも低く形成されている自動車において、前記カウルルーバの溝部の横断面形状が、その全長に亘って一定に形成され、かつ高さ位置が低く形成されたカウルパネルの対向部分に対向した前記溝部の底壁の下面には、下方に突出した垂下部が当該底壁に一体に形成され、該垂下部の下部がカウルパネルの前記対向部分に連結されていることを特徴とする自動車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−96693(P2012−96693A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−246931(P2010−246931)
【出願日】平成22年11月3日(2010.11.3)
【出願人】(000157083)関東自動車工業株式会社 (1,164)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】