説明

カチオン性界面活性剤、アミノシリコーン又はビニルシリコーン、脂肪アルコール及び噴霧剤をベースにした化粧品用組成物

【課題】毛髪に艶を与え、もつれがほぐれやすく、滑らかである毛髪用組成物などの化粧用組成物の提供。
【解決手段】化粧品的に許容可能な媒体に、少なくとも一のカチオン性界面活性剤、アミノシリコーン類及びビニルシリコーン類から選択される少なくとも一のシリコーン、少なくとも一の脂肪アルコール、及び少なくとも一の噴霧剤を含有せしめてなることを特徴とする化粧品用組成物、特に毛髪用組成物。

【発明の詳細な説明】
【発明の開示】
【0001】
本発明は、少なくとも一のカチオン性界面活性剤、アミノシリコーン類及びビニルシリコーン類から選択される少なくとも一のシリコーン、少なくとも一の脂肪アルコール、及び少なくとも一の噴霧剤を含有する新規の化粧品用組成物、特に毛髪用組成物に関する。また本発明は、化粧品におけるこれらの組成物の使用、特に毛髪用コンディショナーとしてのこれらの組成物の使用を指向する。
【0002】
クリームの形態をした標準的な毛髪用コンディショナーにより、毛髪上に良好な化粧品特性、例えば滑らかさ、もつれのほぐれやすさ及び光沢を付与することができる。しかしながら、使用者は時折、毛髪が重く、またひょろ長く、簡単に再び脂ぎるといった感触を有し、このことは毛髪が細い場合に特にしかりである。さらに、クリームは計量が困難な場合もあり、使用者は各適用中に、多くの製品を消費してしまう。
【0003】
本出願人は、驚くべきことに、少なくとも一のカチオン性界面活性剤、第4級化された又は第4級化されていないアミノシリコーン類及びビニルシリコーン類から選択される少なくとも一のシリコーン、少なくとも一の脂肪アルコール、及び少なくとも一の噴霧剤を含有する発泡組成物により、上述した欠点を克服できることを見出した。
また本出願人は、特に、これらの組成物がリッチでクリーム状であり、手に非常に良好に保持されることを見出した。
さらに本出願人は、これらの組成物は適用中に多量使用する必要はなく、根本から末端までの分配及び展伸が容易で、特にすすぎが容易であることも見出した。
最後に、本出願人は、これらの組成物が、毛髪に良好な化粧品特性、特に光沢、もつれのほぐれやすさ、及び滑らかさを付与し、毛髪に艶が出、あまり素早く再び脂ぎることはなく、非常に容易に、また永続的に、毛髪の形を整えることができることを見出した。
【0004】
よって本発明の主題は、化粧品的に許容可能な媒体に、少なくとも一のカチオン性界面活性剤、第4級化された又は第4級化されていないアミノシリコーン類及びビニルシリコーン類から選択される少なくとも一のシリコーン、少なくとも一の脂肪アルコール、及び少なくとも一の噴霧剤を含有せしめてなることを特徴とする、化粧品用組成物、特に毛髪用組成物にある。
また本発明の主題は、本発明の組成物を収容するエアゾール装置にある。
【0005】
本発明の他の主題は、本発明の組成物を使用するヘアケアのための美容方法に関する。
さらに本発明の主題は、毛髪及び頭皮を美容処理するための、本発明の組成物の使用にある。
本発明の他の主題は、ケラチン物質、例えば毛髪を洗浄及び/又はコンディショニングするための組成物の使用にある。
本発明の他の特徴、側面、主題及び利点は、以下の記述及び実施例を読むことによりさらに明らかになるであろう。
【0006】
「化粧品的に許容可能な媒体」なる用語は、任意のケラチン物質、例えば皮膚、毛髪、爪、睫毛、眉毛、唇、及び体又は顔の皮膚の任意の他の領域と融和性のある媒体を意味する。
化粧品的に許容可能な媒体は、好ましくは水、又は一又は複数の化粧品的に許容可能な溶媒、例えばアルコール類、又は水-溶媒の混合物からなる。これらの溶媒は、好ましくはC-Cアルコール類である。
これらのアルコール類として、エタノール及びイソプロパノールを挙げることができ、特にエタノールが好ましい。
【0007】
特に挙げることのできる(非限定的列挙)カチオン性界面活性剤は:ポリオキシアルキレン化されていてもよい第1級、第2級又は第3級脂肪アミン類の塩;アルキルピリジニウム塩、イミダゾリンアンモニウム塩、ジ第4級アンモニウム塩、及び少なくとも一のエステル官能基を有するアンモニウム塩を含む第4級アンモニウム塩である。
【0008】
特に挙げることのできる第4級アンモニウム塩の例には、次のものが含まれる:
− 次の一般式(V):
【化1】

のもの。
上式中、符号RないしRは同一でも異なっていてもよく、直鎖状又は分枝状で1〜30の炭素原子を有する脂肪族基、又は芳香族基、例えばアリール又はアルキルアリールを示す。前記脂肪族基は、例えば特に酸素、窒素、硫黄及びハロゲン等のヘテロ原子を含んでもよい。脂肪族基は、例えば、アルキル、特にC12-C22アルキル、アルコキシ、C-Cポリオキシアルキレン、アルキルアミド、(C12-C22)アルキルアミド(C-C)アルキル、(C12-C22)アルキルアセタート及びヒドロキシアルキル基で1〜30の炭素原子を有するものから選択される;Xはハロゲン化物、ホスファート類、アセタート類、ラクタート類、(C-C)アルキルスルファート類、及びアルキル-又はアルキルアリール-スルホナート類の群から選択されるアニオンである;
【0009】
− イミダゾリンの第4級アンモニウム塩、例えば次の式(VI):
【化2】

のもの。
上式中、Rは8〜30の炭素原子を有するアルケニル又はアルキル基、例えば獣脂又はココナッツの脂肪酸誘導体を表し、Rは水素原子、C-Cアルキル基又は8〜30の炭素原子を有するアルケニル又はアルキル基を表し、RはC-Cアルキル基を表し、Rは水素原子又はC-Cアルキル基を表し、Xはハロゲン化物、ホスファート類、アセタート類、ラクタート類、アルキルスルファート類、アルキルスルホナート類又はアルキルアリールスルホナート類の群から選択されるアニオンである。好ましくは、RとRは、獣脂の脂肪酸誘導体等の、12〜21の炭素原子を有するアルケニル又はアルキル基の混合物を示し、Rはメチルを示し、Rは水素を示す。このような製品は、例えば、ウィトコ社(Witco)から、「リウォカット(Rewoquat)(登録商標)」W75、W90、W75PG及びW75HPGの名称で販売されている、クアテルニウム(Quaternium)-27(CTFA 1997)又はクアテルニウム-83(CTFA 1997)である,
【0010】
− 次の式(VII):
【化3】

のジ第4級アンモニウム塩。
上式中、Rは約16〜30の炭素原子を有する脂肪族基を示し、R10、R11、R12、R13及びR14は同一でも異なっていてもよく、水素及び1〜4の炭素原子を有するアルキル基から選ばれ、Xはハロゲン化物、アセタート類、ホスファート類、ニトラート類、硫酸エチル及び硫酸メチルの群から選択されるアニオンである。このようなジ第4級アンモニウム塩には、特にプロパン獣脂ジアンモニウムジクロリドが含まれる。
【0011】
− 少なくとも一のエステル官能基を有する第4級アンモニウム塩、例えば次の式(VIII):
【化4】

のもの。
上式中、
15は、C-Cアルキル基及びC-Cヒドロキシアルキル又はジヒドロキシアルキル基から選択され;
16は、
− 次の式の基
【化5】

の基、
− 直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C22炭化水素ベース基であるR20
− 水素原子、
から選択され;
17は、
− 次の式の基
【化6】

− 直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C炭化水素ベース基であるR22
− 水素原子、
から選択され;
17、R19及びR21は同一でも異なっていてもよく、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C21炭化水素ベース基から選択され;
r、n及びpは同一でも異なっていてもよく、2〜6の範囲の整数であり;
yは1から10の範囲の整数であり;
xとzは同一でも異なっていてもよく、0から10の範囲の整数であり;
は、単一又は複合の有機及び無機アニオンであり;
但し、x+y+zの合計が1から15であり、xが0であればR16はR20を示し、zが0であればR18はR22を示す。
15アルキル基は直鎖状又は分枝状であり、特に直鎖状であってよい。
15は、好ましくはメチル、エチル、ヒドロキシエチル又はジヒドロキシプロピル基、さらにはメチル又はエチル基を示す。
有利には、x+y+zの合計は1〜10である。
16が炭化水素ベース基R20である場合、それは長くて12〜22の炭素原子を有するか、もしくは短くて1〜3の炭素原子を有する。
18が炭化水素ベース基R22である場合、それは好ましくは1〜3の炭素原子を有する。
有利には、R17、R19及びR21は同一でも異なっていてもよく、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC11-C21炭化水素ベース基、特に直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC11-C21アルキル及びアルケニル基から選択される。
好ましくは、x及びzは同一でも異なっていてもよく、0又は1である。
有利には、yは1に等しい。
好ましくは、r、n及びpは同一でも異なっていてもよく、2又は3、特に2に等しい。
アニオンXは、好ましくはハロゲン化物(塩化物、臭化物又はヨウ化物)又はC-Cアルキルスルファート、特にメチルスルファートである。しかしながら、メタンスルホナート、ホスファート、ニトラート、トシラート、有機酸から誘導されるアニオン、例えばアセタート又はラクタート、又はエステル官能基を有するアンモニウムと融和性のある任意の他のアニオンを使用することもできる。
アニオンXは、特に塩化物又はメチルスルファートである。
【0012】
本発明の組成物では、式(VIII)において:
− R15がメチル又はエチル基を示し;
− x及びyが1に等しく;
− zが0又は1に等しく;
− r、n及びpが2に等しく;
− R16が、
− 次の式の基
【化7】

− メチル、エチル、又はC14-C22炭化水素ベース基、
− 水素原子、
から選択され;
− R18が、
− 次の式の基
【化8】

− 水素原子、
から選択され;
− R17、R19及びR21は同一でも異なっていてもよく、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC13-C17炭化水素ベース基、好ましくは直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC13-C17アルキル及びアルケニル基から選択される;
アンモニウム塩が特に使用される。
有利には、炭化水素ベース基は直鎖状である。
【0013】
挙げることのできる式(VIII)の化合物の例には、例えばジアシルオキシエチル-ジメチルアンモニウム、ジアシルオキシエチル-ヒドロキシエチル-メチルアンモニウム、モノアシルオキシエチル-ジヒドロキシエチル-メチルアンモニウム、トリアシルオキシエチル-メチルアンモニウム、モノアシルオキシエチル-ヒドロキシエチル-ジメチルアンモニウムの塩(特に塩化物又はメチルスルファート)及びそれらの混合物が含まれる。アシル基は、好ましくは14〜18の炭素原子を有し、特に植物性油、例えばパーム油又はヒマワリ油から誘導されるものである。化合物がいくつかのアシル基を有している場合は、これらの基は同一でも異なっていてもよい。
これらの生成物は、例えば脂肪酸もしくは植物又は動物由来の脂肪酸の混合物でオキシアルキレン化されていてもよいアルキルジイソプロパノールアミン、又はアルキルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミンの直接エステル化、又はそれらのメチルエステルのエステル交換により得られる。このエステル化に続いて、アルキル化剤、例えばアルキルハロゲン化物(好ましくはメチル又はエチルハロゲン化物)、ジアルキルスルファート(好ましくはジメチル又はジエチルスルファート)、メタンスルホン酸メチル、パラ-トルエンスルホン酸メチル、グリコールクロロヒドリン又はグリセロールクロロヒドリンを使用して第4級化する。
【0014】
このような化合物は、例えばコグニス社(Cognis)からデハイカート(Dehyquart)(登録商標)、ステパン社(Stepan)からステパンカート(Stepanquat)(登録商標)、セカ社(Ceca)からノキサミウム(Noxamium)(登録商標)、リウォ-ゴールドシュミット社(Rewo-Goldschmidt)からリウォカット(Rewoquat)(登録商標)WE18の名称で販売されている。
【0015】
本発明の組成物は、第4級アンモニウムのモノ-、ジ-及びトリエステル塩の混合物を含んでいてよく、重量にしてそのほとんどがジエステル塩である。
使用され得るアンモニウム塩の混合物の例には、15重量%〜30重量%のアシルオキシエチル-ジヒドロキシエチル-メチルアンモニウムメチルスルファート、45重量%〜60重量%のジアシルオキシエチル-ヒドロキシエチル-メチルアンモニウムメチルスルファート、及び15重量%〜30重量%のトリアシルオキシエチル-メチルアンモニウムメチルスルファートを含有する混合物が含まれ、ここでアシル基は14〜18の炭素原子を有し、部分的に水素化されたパーム油から誘導される。
【0016】
また、米国特許第4874554号及び米国特許第4137180号に記載されているような、少なくとも一のエステル官能基を有するアンモニウム塩を使用することもできる。
上述した第4級アンモニウム塩として、式(V)に相当するものが好ましく使用される。第1に、ジパルミトイルエチルヒドロキシメチルアンモニウム塩(特にメトスルファート類)、テトラアルキルアンモニウム塩(特に塩化物)、例えば、アルキル基が約12〜22の炭素原子を有するアルキルトリメチルアンモニウム又はジアルキルジメチルアンモニウムの塩(特に塩化物)、特にベヘニルトリメチルアンモニウム、ジステアリルジメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、又はベンジルジメチルステアリルアンモニウムの塩(特に塩化物)、又は第2に、ヴァンダイク社(Van Dyk)からセラフィル(Ceraphyl)(登録商標)70の商品名で販売されているステアラミドプロピルジメチル(ミリスチルアセタート)アンモニウムの塩(特に塩化物)、特にステアラミドプロピルジメチル(ミリスチルアセタート)アンモニウムクロリド、又はパルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩(特に塩化物)を挙げることができる。
本発明の組成物において特に好ましいカチオン性界面活性剤は、第4級アンモニウム塩、特にベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトスルファート、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、クアテルニウム-83、ベヘニルアミドプロピル-2,3-ジヒドロキシプロピルジメチルアンモニウムクロリド及びパルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドから選択される。
【0017】
カチオン性界面活性剤(類)は、組成物の全重量に対して0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜5重量%、より好ましくは0.2重量%〜4重量%の範囲の含有量で組成物に存在してよい。
【0018】
本発明において「アミノシリコーン」なる用語は、少なくとも一の第1級、第2級又は該3級アミン又は第4級アンモニウム基を有する任意のシリコーンを示す。例えば次のものを挙げることができる:
(a)次の式
【化9】

[上式中、x'及びy'は分子量に依存し、一般的に該数平均分子量を約5000〜500000とする整数である]
に相当し、CTFA辞書で「アモジメチコーン」と称されるポリシロキサン類;
【0019】
(b)次の式:
R'G3-a-Si(OSiG)-(OSiGR'2-b)-O-SiG3-a-R' (IX)
{上式中:
Gは、水素原子、又はフェニル、OH又はC-Cアルキル基、例えばメチル基であり、
aは、0又は1〜3の整数、特に0を示し、
bは、0又は1で、特に1を示し、
m及びnは、(n+m)の合計が、特に1〜2000、好ましくは50〜150の範囲の数を示し、nは0〜1999、特に49〜149の範囲の数を示し、mは1〜2000、特に1〜10の数を示すことができるものであり;
R'は、式-C2qLで示される一価の基であり、該式においてqは2〜8の数であり、Lは、次の式:
− NR”−Q−N’(R”)2
− N(R”)2
− N(R”)3A−
− NH(R”)2A−
− NH2(R”)A−
− N(R”)−Q−NR”H2A−
− NR”−Q−N(R”)2HA−
− NR”−Q−N(R”)3A−
[上式中、R”は、水素、フェニル、ベンジル、又は飽和した一価の炭化水素ベース基、例えば、1〜20の炭素原子を有するアルキル基を示すことができ;Qは直鎖状又は分枝状である式C2rの基を示し、ここでrは2〜6、好ましくは2〜4の範囲の整数であり;Aは、ハロゲン化物イオン、例えば、フッ化物、塩化物、臭化物又はヨウ化物を表す]
の基から選択される第4級化されていてもよいアミン基である}
に相当するアミノシリコーン類。
この定義に相当する生成物は、次の式:
【化10】

[上式中、n及びmは、上述した意味を有する(式IXを参照)]
に相当し、「トリメチルシリルアモジメチコーン]として公知のシリコーンである。
このようなポリマー類は、例えば欧州特許出願公開第95238号に記載されている。
【0020】
(c)次の式:
【化11】

[上式中、
は、1〜18の炭素原子を有する一価の炭化水素ベース基、特にC-C18アルキル又はC-C18のアルケニル基、例えばメチルを表し;
は、二価の炭化水素ベース基、特にC-C18アルキレン基、又は、例えばC-Cのような二価のC-C18アルキレンオキシ基で、SiC結合によりSiに結合しているものを表し;
は、アニオン、例えばハロゲン化物イオン、特に塩化物、又は有機酸塩(酢酸塩等)であり;
rは、2〜20、特に2〜8の平均統計値を表し;
sは、20〜200、特に20〜50の平均統計値を表す]
に相当するアミノシリコーン類。
このようなアミノシリコーン類は特に米国特許第4185087号に記載されている。
【0021】
d)次の式:
【化12】

[上式中:
は同一でも異なっていてもよく、1〜18の炭素原子を有する一価の炭化水素ベース基、特にC-C18アルキル基、C-C18アルケニル基、又は5又は6の炭素原子を有する環、例えばメチルを表し;
は二価の炭化水素ベース基、特にC-C18アルキレン基、又は二価のC-C18、例えばC-Cアルキレンオキシ基で、SiC結合によりSiに結合しているものを表し;
は同一でも異なっていてもよく、水素原子、1〜18の炭素原子を有する一価の炭化水素ベース基、特にC-C18アルキル基、C-C18アルケニル基、又は-R-NHCOR基を表し;
はアニオン、例えばハロゲン化物イオン、特に塩化物、イオン又は有機酸塩(酢酸塩等)であり;
rは2〜200、特に5〜100の平均統計値を表す]
の第4級アンモニウムシリコーン類。
これらのシリコーンは、例えば欧州特許出願公開第0530974号に記載されている。
【0022】
e)次の式(XIII):
【化13】

[上式中:
− R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、C-Cアルキル基又はフェニル基を示し、
− RはC-Cアルキル基又はヒドロキシル基を示し、
− nは1〜5の範囲の整数であり、
− mは1〜5の範囲の整数であり、
xは、アミン価が0.01〜1meq/gになるように選択される]
のアミノシリコーン類。
【0023】
本発明で特に好ましいシリコーン類は、アミン基を有するポリシロキサン類、例えばアモジメチコーン類又はトリメチルシリルアモジメチコーン類(CTFA第4版、1997)、特に第4級アンモニウム基を有するシリコーン類である。
【0024】
ビニルシリコーン類は、触媒の存在下、少なくとも以下のものの付加反応の結果得られるシリコーンコポリマー類から選択され得る:
− (a)次の式(I)の一つのポリシロキサン:
【化14】

上式中、
は、エチレン性不飽和の脂肪族基、特にビニル、アリル又はヘキセニル、又は水素原子等の、連鎖付加反応により反応可能な基を示す。
式(I)のR基は、特にアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリール又はヒドロキシル基を表してよく、また官能基、例えばエーテル、アミン類、カルボキシル類、ヒドロキシル類、チオール類、エステル、スルホナート類又はスルファート類を有していてもよい。
アルキル基は、例えば1〜20の炭素原子を有しており;シクロアルキル基は、例えば5又は6の炭素原子を有し;アリール基は特にフェニル基であり;アルケニル基は、特に2〜10の炭素原子を有し;アルキルアリール基は7〜20の炭素原子を有していてよい。
特にRはメチルを示す。
nは、式(I)のポリシロキサンが、好ましくは1〜1x10mm/sの動粘度を有するような整数である。nは、特に5〜5000の範囲である。
【0025】
− (b)ポリシロキサン(a)のR基と反応可能な、少なくとも一で、二を超えない基を有する少なくとも一のシリコーン化合物。
(a)又は(b)型の化合物の少なくとも一のR基は、エチレン性不飽和の脂肪族基を示す。
(b)型の化合物は、(a)型とは別のポリシロキサンであり、ポリシロキサン(b)のR基は、ポリシロキサン(a)のR基と反応可能である。
【0026】
好ましくは、シリコーンコポリマーは、特に、ヒドロシリル化触媒(例えば白金触媒)の存在下、少なくとも:
−(a)一つのα,ω-ジビニルポリジメチルシロキサンと、
−(b)一つのα,ω-ジヒドロゲノポリジメチルシロキサン、
との付加反応により得られる。
動粘度は、例えばASTM標準規格445付表Cに従い、25℃で測定される。
本発明のシリコーンコポリマーは、特に架橋されていないものである。
【0027】
これらのシリコーンをベースにしたエマルションの合成は、特に欧州特許出願公開第874017号に記載されている。
このようなエマルションは、ダウ・コーニング社(Dow Corning)からDC2-1997カチオン性エマルションの名称で特に販売されている。このエマルションは、約15×10cPの動粘度を有するα,ω-ジビニルジメチコーン/α,ω-ジヒドロゲノジメチコーンのコポリマー、カチオン性の乳化剤、例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリド、ヒドロキシエチルセルロース型の安定剤、及び水を含有する。
ビニルシリコーンは、好ましくはα,ω-ジビニル/α,ω-ジヒドロゲノポリジメチルシロキサン基を有するポリジメチルシロキサンコポリマーから選択される。
【0028】
シリコーン(類)は、組成物の全重量に対して0.01重量%〜6重量%、好ましくは0.1重量%〜3重量%、より好ましくは0.4重量%〜2重量%の含有量で、組成物に存在してよい。
【0029】
本発明の脂肪アルコールは、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和であってよく、8〜40の炭素原子を有していてよい。
脂肪アルコールは、オキシアルキレン化又はグリセロール化されていてよい。
好ましくは、脂肪アルコールは、オキシアルキレン化又はグリセロール化されていない。脂肪アルコールは、構造R-OHを有していてよく、ここでRは、8〜40、好ましくは8〜30の炭素原子を有し、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和の基を示し;Rは、好ましくはC12-C24アルキル又はC12-C24アルケニル基を示す。Rは一又は複数のヒドロキシル基で置換されていてもよい。
挙げることのできる例には、セチルアルコール、ステアリルアルコール及びオレイルアルコール、及びそれらの混合物が含まれ得る。
【0030】
本発明において、「オキシアルキレン化された脂肪アルコール」なる用語は、次の構造:
【化15】

[上式中:
Rは、8〜40、好ましくは8〜30の炭素原子を有する、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状の基を示し、
Zはそれぞれ次の式:
【化16】

を有する、オキシエチレン(i)及び/又はオキシプロピレン(ii)及び(ii)の基を表し、
mは、1〜250、好ましくは2〜100の範囲の、エチレンオキシド(i)及び/又はプロピレンオキシド(ii)又は(ii)の基の数を表す]
を有する任意の純粋な脂肪アルコールを意味する。
【0031】
「グリセロール化された脂肪アルコール」なる用語は、次の構造:
【化17】

[上式中:
Rは、8〜40、好ましくは8〜30の炭素原子を有する、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状の基を示し、
Zは次の式:
【化18】

を有する、グリセロール化された基(iii)を表し、
nはグリセロール基(iii)の数を表し、1〜30、好ましくは1〜10である]
を有する任意の純粋な脂肪アルコールを意味する。
【0032】
本発明において特に好ましいオキシアルキレン化された脂肪アルコール類は、10〜20の炭素原子を有し、2〜40のエチレンオキシド基を有する、飽和又は不飽和で、直鎖状又は分枝状の脂肪アルコール類である。
【0033】
オキシアルキレン化された脂肪アルコール型の化合物として、特に次の市販品:
メルギタール(Mergital)LM2(コグニス社(Cognis))[ラウリルアルコール2EO];
イフララン(Ifralan)L12(イフラケム社(Ifrachem))及びレオパール(Rewopal)12(ゴールドシュミット社)[ラウリルアルコール12EO];
エンピラン(Empilan)KA2.5/90FL(アルブライト・アンド・ウィルソン社(Albright & Wilson))及びメルギタールBL309(コグニス社)[デシルアルコール3EO];
エンピランKA5/90FL(アルブライト・アンド・ウィルソン社)及びメルギタールBL589(コグニス社)[デシルアルコール5EO];
ビリジ(Brij)58(ユニケマ社(Uniqema))及びシムルソール(Simulsol)58(セピック社(SEPPIC))[セチルアルコール20EO];
エミュルギン(Emulgin)05(コグニス社)[オレオセチルアルコール5EO];
メルギタールOC30(コグニス社)[オレオセチルアルコール30EO];
ビリジ72(ユニケマ社)[ステアリルアルコール2EO];
ビリジ76(ユニケマ社)[ステアリルアルコール10EO];
ビリジ78P(ユニケマ社)[ステアリルアルコール20EO];
ビリジ700(ユニケマ社)[ステアリルアルコール100EO];
エミュルギンB1(コグニス社)[セチルステアリルアルコール12EO];
エミュルギンL(コグニス社)[セチルアルコール9EO及び2PO];
ウィトコノール(Witconol)APM(ゴールドシュミット社)[ミリスチルアルコール3PO];
を挙げることができる。
【0034】
グリセロール化された脂肪アルコール型の化合物として、特に4molのグリセロールを有するラウリルアルコール(INPCI名:ポリグリセリル-4-ラウリルエーテル)、4molのグリセロールを有するオレイルアルコール(INPCI名:ポリグリセリル-4-オレイルエーテル)、2molのグリセロールを有するオレイルアルコール(INPCI名:ポリグリセリル-2-オレイルエーテル)、2molのグリセロールを有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを有するオレオセチルアルコール、及び6molのグリセロールを有するオクタデカノールを挙げることができる。
脂肪アルコールは、いくつかの脂肪アルコール種が混合物の形態の市販品で共存していてよいことを意味する、脂肪アルコール類の混合物を表し得る。
【0035】
有利には、脂肪アルコールは、20℃の温度で固体状又はペースト状である。本発明の目的において、「20℃で固体状又はペースト状の脂肪アルコール」なる表現は、1s−1の剪断速度でレオメーターを用いて測定し、1Pa.s以上の粘度を有するアルコールを意味する。
脂肪アルコール(類)は、組成物の全重量に対して0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜5重量%、さらに好ましくは0.2重量%〜4重量%の含有量で組成物に存在していてよい。
【0036】
本発明の目的において、「噴霧剤」なる用語は、20℃の温度、大気圧で、ガス状である任意の化合物を意味し、エアゾール容器に液体又はガス状の形態で、加圧下にて保管可能なものである。
噴霧剤は、ハロゲン化されていてもよい揮発性炭化水素、例えばn-ブタン、プロパン、イソブタン、ペンタン又はハロゲン化炭化水素、及びそれらの混合物から選択され得る。噴霧剤として、二酸化炭素、亜酸化窒素、ジメチルエーテル(DME)、窒素又は圧縮空気を使用してもよい。噴霧剤の混合物を使用してもよい。ジメチルエーテル及び/又はハロゲン化されていない揮発性炭化水素が好ましく使用される。
噴霧剤(類)は、組成物の全重量に対して1重量%〜15重量%、好ましくは2重量%〜10重量%、さらに好ましくは3重量%〜8重量%の含有量で、組成物に存在していてよい。
【0037】
本発明の組成物は、香料、遮蔽剤、非イオン性、アニオン性、両性又は双性イオン性の界面活性剤、防腐剤、タンパク質、ビタミン類、非イオン性、アニオン性、カチオン性、両性又は双性イオン性のポリマー、鉱物性、植物性又は合成油、非アミノシリコーン類、植物性ロウ、セラミド類、及び化粧品用組成物に従来から使用されている任意の他の添加剤、例えば抗フケ剤、抜毛防止剤、染料、顔料及び還元剤から選択される少なくとも一の添加剤をさらに含有してよい。
これらの添加剤は、組成物の全重量に対して、有利には0.001重量%〜20重量%の含有量で組成物に存在している。各添加剤の厳密な量はその種類に依存し、当業者により容易に決定され、選択された毛髪への適用に依存するであろう。
当業者であれば、本発明の組成物の特性に悪影響を与えないように留意して、任意の添加剤及びその量を選択するであろう。
これらの添加剤は、組成物の全重量に対して0〜20重量%の範囲の量で、本発明の組成物に存在している。
【0038】
本発明のケラチン物質をトリートメントするための化粧品用組成物は、フォームの形態であり、すすがれる又はそのまま残る適用において使用され得る。それらは、エアゾール装置に包装されている。この装置は、一般的に金属、ガラス又はプラスチック容器で、ラッカーで内側が被覆されていてもよいものからなり、該容器は密封され、泡の形態で製品を排出可能なように引出装置を具備している。引出装置は、一般的にディップチューブ、バルブ、及びノズルを具備する散布器を含む。
本発明の組成物は、ヘアケア用組成物、毛髪の形を整えるための組成物、シャンプー、毛髪用コンディショナー、毛髪をコンディショニングするための組成物、例えば毛髪を柔軟にするための組成物、又は毛髪のメークアップ用組成物として使用してよい。組成物は、好ましくはシャンプー又は毛髪用コンディショナーである。
【0039】
また本発明の主題は、毛髪及び頭皮の美容処理のための、本発明の組成物の使用にある。
本発明の他の主題は、毛髪等のケラチン物質を洗浄及び/又はコンディショニングするための組成物の使用にある。
さらに本発明の主題は、本発明の化粧品用組成物を湿った又は乾燥した毛髪に適用し、この適用に続いてすすぎを行う、美容処理方法にある。組成物は、有利にはシャンプー後に適用される。
【0040】
本発明の好ましい一実施態様において、本発明の組成物は、毛髪及び頭皮をトリートメントするための、毛髪用コンディショナーとして使用される。
このケースにおいて、組成物は、トリートメントに有効な量で、湿った又は乾燥した毛髪に適用され、この適用に続いてすすぎがなされる。
以下の実施例は本発明を例証することを意図している。
【実施例】
【0041】
参照組成物1(クリーム)及び本発明の組成物2(フォーム)を調製した。
【表1】

(1)ゴールドシュミット社から販売されている製品
(2)コグニス社からデハイカートF30の名称で販売されている製品
(3)コグニス社からデハイカートAORの名称で販売されている製品
(4)ゴールドシュミット社からアビル・クワット(Abil Quat)3272の名称で販売されている製品
(5)レプソール社(Repsol)からプロペル(Propel)45の名称で販売されている製品
組成物1及び2を毛髪に適用し、この適用に続いてすすぎを行う。
本発明の組成物2を適用した毛髪は、組成物1が適用された毛髪よりも艶があり、より個別的であり、もつれがほぐれやすく、滑らかであることが観察された。
【0042】
実施例2
参照組成物1(クリーム)及び本発明の組成物2(フォーム)を調製した。
【表2】

(6)クロダ社(Croda)からクロダコール(Crodacol)1618の名称で販売されている製品
(7)ゴールドシュミット社からアビル・クワット3474の名称で販売されている製品
組成物1及び2を毛髪に適用し、この適用に続いてすすぎを行う。フォームの適用はクリームの適用より容易で、根本から末端まで良好に分配することができた。
本発明の組成物2を適用した毛髪は、組成物1が適用された毛髪よりも艶があり、より個別的であり、もつれがほぐれやすく、滑らかであることが観察された。
【0043】
実施例3
本発明の組成物(フォーム)を調製した。
【表3】

組成物1を毛髪に適用し、この適用に続いてすすぎを行う。
毛髪には艶があり、個別的で、もつれがほぐれやすく、滑らかであることが観察された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品的に許容可能な媒体に、少なくとも一のカチオン性界面活性剤、アミノシリコーン類及びビニルシリコーン類から選択される少なくとも一のシリコーン、少なくとも一の脂肪アルコール、及び少なくとも一の噴霧剤を含有せしめてなることを特徴とする、毛髪用組成物等の化粧品用組成物。
【請求項2】
カチオン性界面活性剤が、ポリオキシアルキレン化されていてもよい第1級、第2級又は第3級脂肪アミン類の塩;第4級アンモニウム塩から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
第4級アンモニウム塩が:
− 次の一般式(V):
【化1】

[上式中、符号RないしRは同一でも異なっていてもよく、直鎖状又は分枝状で1〜30の炭素原子を有する脂肪族基、又はアリールもしくはアルキルアリール等の芳香族基を示し;Xはハロゲン化物、ホスファート類、アセタート類、ラクタート類、(C-C)アルキルスルファート類、及びアルキル-又はアルキルアリール-スルホナート類の群から選択されるアニオンである]
のもの;
− 次の式(VI):
【化2】

[上式中、Rは8〜30の炭素原子を有するアルケニル又はアルキル基を表し、Rは水素原子、C-Cアルキル基又は8〜30の炭素原子を有するアルケニル又はアルキル基を表し、RはC-Cアルキル基を表し、Rは水素原子又はC-Cアルキル基を表し、Xはハロゲン化物、ホスファート類、アセタート類、ラクタート類、アルキルスルファート類、アルキルスルホナート類又はアルキルアリールスルホナート類の群から選択されるアニオンである]
の第4級アンモニウム塩;
− 次の式(VII):
【化3】

[上式中、Rは約16〜30の炭素原子を有する脂肪族基を示し、R10、R11、R12、R13及びR14は同一でも異なっていてもよく、水素及び1〜4の炭素原子を有するアルキル基から選ばれ、Xはハロゲン化物、アセタート類、ホスファート類、ニトラート類、硫酸エチル及び硫酸メチルの群から選択されるアニオンである]
のジ第4級アンモニウム塩;
− 次の式(VIII):
【化4】

[上式中:
15は、C-Cアルキル基及びC-Cヒドロキシアルキル又はジヒドロキシアルキル基から選択され;
16は、
− 次の式の基
【化5】

− 直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C22炭化水素ベース基であるR20
− 水素原子、
から選択され;
17は、
− 次の式の基
【化6】

− 直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C炭化水素ベース基であるR22
− 水素原子、
から選択され;
17、R19及びR21は同一でも異なっていてもよく、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C21炭化水素ベース基から選択され;
r、n及びpは同一でも異なっていてもよく、2〜6の範囲の整数であり;
yは1から10の範囲の整数であり;
xとzは同一でも異なっていてもよく、0から10の範囲の整数であり;
は、単一又は複合の有機及び無機アニオンであり;
但し、x+y+zの合計が1から15であり、xが0であればR16はR20を示し、zが0であればR18はR22を示す]
の少なくとも一のエステル官能基を有する第4級アンモニウム塩;
から選択されることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
式(VIII)の化合物が、ジアシルオキシエチル-ジメチルアンモニウム、ジアシルオキシエチル-ヒドロキシエチル-メチルアンモニウム、モノアシルオキシエチル-ジヒドロキシエチル-メチルアンモニウム、トリアシルオキシエチル-メチルアンモニウム、モノアシルオキシエチル-ヒドロキシエチル-ジメチルアンモニウムの塩、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
式(V)の界面活性剤が、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム、ジステアリルジメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、及びベンジルジメチルステアリルアンモニウム塩、パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、及びステアラミドプロピルジメチル(ミリスチルアセタート)アンモニウム塩から選択されることを特徴とする、請求項3に記載の組成物。
【請求項6】
カチオン性界面活性剤が、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、クアテルニウム-83、ベヘニルアミドプロピル-2,3-ジヒドロキシプロピルジメチルアンモニウムクロリド、及びパルミトイルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
カチオン性界面活性剤が、組成物の全重量に対して0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜5重量%、さらに好ましくは0.2重量%〜4重量%の含有量で組成物に存在していることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
アミノシリコーンが:
(a)次の式
【化7】

[上式中、x'及びy'は、数平均分子量を約5000〜500000する整数である]
に相当し、CTFA辞書で「アモジメチコーン」と称されるポリシロキサン類;
(b)次の式:
R'G3-a-Si(OSiG)-(OSiGR'2-b)-O-SiG3-a-R' (IX)
{上式中:
Gは、水素原子、又はフェニル、OH又はC-Cアルキル基であり、
aは、0又は1〜3の整数を示し、
bは、0又は1を示し、
m及びnは、(n+m)の合計が、特に1〜2000、好ましくは50〜150の範囲とできる数であり、nは0〜1999、特に49〜149の数を示し、mは1〜2000、特に1〜10の数を示すことができるものであり;
R'は、式-C2qLで示される一価の基であり、該式においてqは2〜8の数であり、Lは、次の式:
− NR”−Q−N’(R”)2
− N(R”)2
− N(R”)3A−
− NH(R”)2A−
− NH2(R”)A−
− N(R”)−Q−NR”H2A−
− NR”−Q−N(R”)2HA−
− NR”−Q−N(R”)3A−
[上式中、R”は、水素、フェニル、ベンジル、又は飽和した一価の炭化水素ベース基を示すことができ;Qは直鎖状又は分枝状である式C2rの基を示し、ここでrは2〜6、好ましくは2〜4の範囲の整数であり;Aはハロゲン化物イオンを表す]
の基から選択される第4級化されていてもよいアミン基である}
に相当するアミノシリコーン類;
(c)次の式:
【化8】

[上式中、
は、1〜18の炭素原子を有する一価の炭化水素ベース基、特にC-C18アルキル又はC-C18のアルケニル基を表し;
は、二価の炭化水素ベース基、特にC-C18アルキレン基、又は二価のC-C18アルキレンオキシ基を表し;
は、ハロゲン化物イオン又は有機酸塩等のアニオンであり;
rは、2〜20、特に2〜8の平均統計値を表し;
sは、20〜200、特に20〜50の平均統計値を表す]
に相当するアミノシリコーン類;
d)次の式:
【化9】

[上式中:
は同一でも異なっていてもよく、1〜18の炭素原子を有する一価の炭化水素ベース基、特にC-C18アルキル基、C-C18アルケニル基、又は5又は6の炭素原子を有する環を表し;
は二価の炭化水素ベース基、特にC-C18アルキレン基、又は二価のC-C18アルキレンオキシ基を表し;
は同一でも異なっていてもよく、水素原子、1〜18の炭素原子を有する一価の炭化水素ベース基、特にC-C18アルキル基、C-C18アルケニル基、又は-R-NHCOR基を表し;
は、ハロゲン化物イオン又は有機酸塩等のアニオンであり;
rは2〜200、特に5〜100の平均統計値を表す]
の第4級アンモニウムシリコーン類;
e)次の式(XIII):
【化10】

[上式中:
− R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、C-Cアルキル基又はフェニル基を示し、
− RはC-Cアルキル基又はヒドロキシル基を示し、
− nは1〜5の範囲の整数であり、
− mは1〜5の範囲の整数であり、
xは、アミン価が0.01〜1meq/gになるように選択される]
のアミノシリコーン類;
から選択されることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
式(IX)のアミノシリコーンが、次の式:
【化11】

[上式中、n及びmは、式(IX)と同様の意味を有する]
に相当し、「トリメチルシリルアモジメチコーン」として公知のシリコーンであることを特徴とする、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
アミノシリコーンが、アモジメチコーン類、及びトリメチルシリルアモジメチコーン類、及び第4級アンモニウム基を有するシリコーン類から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
ビニルシリコーンが、α,ω-ジビニル/α,ω-ジヒドロゲノポリジメチルシロキサン基を有するジメチルシロキサンコポリマーから選択されることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
アミノシリコーン類及びビニルシリコーン類から選択されるシリコーンが、組成物の全重量に対して0.01重量%〜6重量%、好ましくは0.1重量%〜3重量%、より好ましくは0.4重量%〜2重量%の含有量で組成物に存在していることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
脂肪アルコールが、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和であることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
脂肪アルコールが、10〜20の炭素原子と2〜40のエチレンオキシド基を有する脂肪アルコール類から選択されることを特徴とする、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
脂肪アルコールが、Rが8〜40、好ましくは8〜30の炭素原子を有する飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状の基を示す、構造R-OHを有することを特徴とする、請求項13に記載の組成物。
【請求項16】
脂肪アルコールが、セチルアルコール、ステアリルアルコール及びオレイルアルコール、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項13に記載の組成物。
【請求項17】
脂肪アルコールが、4molのグリセロールを有するラウリルアルコール、4molのグリセロールを有するオレイルアルコール、2molのグリセロールを有するオレイルアルコール、2molのグリセロールを有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを有するオレオセチルアルコール、及び6molのグリセロールを有するオクタデカノールから選択されることを特徴とする、請求項13に記載の組成物。
【請求項18】
脂肪アルコールが、室温で固体状又はペースト状であることを特徴とする、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
脂肪アルコールが、組成物の全重量に対して0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜5重量%、さらに好ましくは0.2重量%〜4重量%の含有量で組成物に存在していることを特徴とする、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項20】
噴霧剤が、ハロゲン化されていてもよい揮発性炭化水素、二酸化炭素、亜酸化窒素、ジメチルエーテル(DME)、窒素及び圧縮空気、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
揮発性炭化水素が、n-ブタン、プロパン、イソブタン及びペンタン、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
噴霧剤がジメチルエーテルであることを特徴とする、請求項20に記載の組成物。
【請求項23】
噴霧剤が、組成物の全重量に対して1重量%〜15重量%、好ましくは2重量%〜10重量%、さらに好ましくは3重量%〜8重量%の含有量で組成物に存在していることを特徴とする、請求項1ないし22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項24】
化粧品的に許容可能な媒体が、水、又は一又は複数の化粧品的に許容可能な溶媒、又は水-溶媒の混合物からなることを特徴とする、請求項1ないし23のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項25】
化粧品的に許容可能な溶媒がエタノール及びイソプロパノールから選択されることを特徴とする、請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
化粧品的に許容可能な溶媒がエタノールであることを特徴とする、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
香料、遮蔽剤、非イオン性、アニオン性、両性又は双性イオン性の界面活性剤、防腐剤、タンパク質、ビタミン類、非イオン性、アニオン性、カチオン性、両性又は双性イオン性のポリマー、鉱物性、植物性又は合成油、抗フケ剤、抜毛防止剤、染料、顔料、還元剤、非アミノシリコーン類、植物性ロウ、及びセラミド類から選択される少なくとも一の添加剤をさらに含有していることを特徴とする、請求項1ないし26のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項28】
請求項1ないし27のいずれか1項に記載の組成物を収容しているエアゾール容器。
【請求項29】
毛髪及び頭皮の美容処理のための、請求項1ないし27のいずれか1項に記載の組成物の使用。
【請求項30】
請求項1ないし27のいずれか1項に記載の化粧品用組成物を毛髪に適用することを特徴とする、毛髪の美容処理方法。
【請求項31】
組成物をシャンプー後に適用することを特徴とする、請求項30に記載の方法。

【公開番号】特開2006−52224(P2006−52224A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−232917(P2005−232917)
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】