説明

カメラ装置および携帯端末

【構成】携帯電話機10は、イメージセンサ(52)および露出評価回路(60)を含むカメラモジュール36を備える。カメラ機能がオンにされると、イメージセンサ(52)は画像データを出力し、露出評価回路(60)は画像データの輝度評価値に応じた露出時間に基づいて、AE制御処理を実行する。また、周囲が暗く、被写体の照度が低い場合、つまり画像データの輝度評価値が所定値未満の場合、撮影時にはLED40がフラッシュとして発光される。このとき、AE制御処理は一旦停止され、現在の露出時間が予測露出時間に変更される。そして、変更後の予測露出時間を制御の開始点として、AE制御処理が行われるため、AE制御処理の処理時間が短縮される。
【効果】AE制御処理における処理時間が短縮されるため、撮影に関する時間も短くなる。これにより、フラッシュを利用する撮影を行うときの操作性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、カメラ装置および携帯端末に関し、特にオートエクスポージャ(AE)制御によって画像の輝度を調節する、カメラ装置および携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オートエクスポージャ制御によって画像の輝度を調節する、携帯端末が広く知られており、この種の装置の一例が特許文献1に開示されている。この背景技術の撮像装置は、撮影時に予備発光と本発光とを行う。また、非発光時の露出値を記憶しておき、予備発光時の露出値と非発光時の露出値とから、本発光時の露出値を正確に予測する。
【特許文献1】特開2004−328068号公報[H04N 5/238, G03B 7/16, G03B 15/04, G03B 15/05, H04N 5/235]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、特許文献1の撮像装置では、非発光時と予備発光時との明るさの変化が大きい場合、明るさの変化量を追い越さないように露出補正制御が行われるため、露出補正制御に時間がかかる。つまり、予備発光時の露出値を取得するまでに時間がかかってしまい、撮影を行うときの使用者の操作性が低下してしまう。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、カメラ装置および携帯端末を提供することである。
【0005】
この発明の他の目的は、撮影するときの操作性を向上させることができる、カメラ装置および携帯端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
【0007】
第1の発明は、画像データを出力するイメージセンサおよびイメージセンサから出力される画像データの輝度値に応じた露出時間に基づいてAE制御を行うAE制御部を有する、カメラ装置において、輝度値が所定値未満のときに発光される発光部、および所定の露出時間を示す予測露出時間を記憶する記憶部を備え、AE制御部は、発光部が発光する場合、予測露出時間に基づいてAE制御を行うことを特徴とする、カメラ装置である。
【0008】
第1の発明では、カメラ装置(10:実施例において対応する部分を例示する参照符号。以下、同じ。)が有するイメージセンサ(52)は、被写体の画像を取り込み、その画像に対応する画像データを出力する。AE制御部(60)は、出力された画像データの輝度値に応じて決められる露出時間に基づいて、AE制御を行う。発光部(40)は、周囲が暗く、イメージセンサから出力された画像データの輝度値が所定値未満の場合に、発光される。また、記憶部(34)には、所定の露出時間(1/11sec)を示す、予測露出時間が記憶される。そして、上記条件を満たして発光部が発光される場合、現在の露出時間を予測露出時間に変更し、その予測露出時間に基づいてAE制御が行われる。
【0009】
第1の発明によれば、予測露出時間に基づいてAE制御を行うことで、AE制御の処理時間を短縮することができるため、撮影するときの操作性を向上させることができる。
【0010】
第2の発明は、第1の発明に従属し、発光部は、LEDを含み、予測露出時間は、イメージセンサの性能およびLEDの種類に基づいて決められる。
【0011】
第2の発明によれば、イメージセンサの性能およびLEDの種類などを考慮して、予測露出時間を算出することで、予測露出時間を信頼性の高い数値とすることができる。
【0012】
第3の発明は、第1の発明または第2の発明に従属し、発光部が発光するときの明るさと予測露出時間とを複数対応付けたテーブル、および被写体の照度を検知する検知部をさらに備え、発光部は、検知部によって検知された照度に基づいて発光する明るさを変化させ、予測露出時間は、発光部が発光する明るさおよびテーブルに基づいて決められる。
【0013】
第3の発明では、たとえば、発光部が発光するときの明るさは、発光部に流れる電流値と相関する。そのため、テーブルでは、発光部に流れる電流値と予測露出時間とが複数対応付けられる。また、イメージセンサから出力される画像の輝度は、被写体の照度と相関する。そのため、検知部は、画像の輝度に基づいて被写体の照度を検知する。そして、発光部を発光させる場合、発光部に流れる電流値は被写体の照度に基づいて決められ、その電流値と対応する予測露出時間がテーブルから読み出される。
【0014】
第3の発明によれば、被写体の照度に基づいて、適切な予測露出時間が決められるため、AE制御の処理時間をより短縮することができる。
【0015】
第4の発明は、第1の発明ないし第3の発明のいずれかに従属し、AE制御部は、発光部が発光する前において、輝度値が所定値以上の場合、予測露出時間に基づくAE制御を行わない。
【0016】
第4の発明によれば、現在の明るさが十分に明るければ、LEDを発光させる必要が無いため、予測露出時間に基づくAE制御を省略することで、撮影に係る時間をより短くすることができる。
【0017】
第5の発明は、第1の発明ないし第4の発明のいずれかに従属し、予測露出時間は、被写体との距離を用いて算出される。
【0018】
第5の発明によれば、被写体までの距離を用いて予測露出時間を算出することで、予測露出時間を信頼性の高い数値とすることができる。
【0019】
第6の発明は、第1の発明ないし第5の発明のいずれかに記載のカメラ装置を備える、携帯端末である。
【0020】
第6の発明によれば、第1の発明と同様、予測露出時間に基づいてAE制御を行うことで、AE制御の処理時間を短縮することができるため、撮影するときの操作性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0021】
この発明によれば、AE制御における処理時間が短縮されるため、撮影に関する時間も短くなる。したがって、撮影するときの操作性を向上させることができる。
【0022】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1はこの発明の一実施例の携帯電話機の電気的な構成を示す図解図である。
【図2】図2は図1に示すカメラモジュールの電気的な構成を示す図解図である。
【図3】図3は図2に示す露出評価回路によるAE制御処理の流れの一例を示す図解図である。
【図4】図4は図1に示すRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。
【図5】図5は図1に示すプロセッサのカメラ機能処理の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1を参照して、この実施例の携帯電話機10は、携帯通信端末の一種であり、コンピュータまたはCPUと呼ばれるプロセッサ24を含む。また、プロセッサ24には、無線通信回路14、A/D変換器16、D/A変換器20、キー入力装置26、表示ドライバ28、フラッシュメモリ32、RAM34、カメラモジュール36およびLED制御回路38が接続される。無線通信回路14にはアンテナ12が接続され、A/D変換器16にはマイク18が接続され、D/A変換器20にはスピーカ22が接続される。また、表示ドライバ28にはディスプレイ30が接続される。さらに、LED制御回路38にはLED40が接続される。なお、携帯電話機10は、カメラモジュール36を備えることから、カメラ装置と呼ばれることもある。
【0025】
プロセッサ24は携帯電話機10の全体制御を司る。RAM34は、記憶部とも呼ばれ、プロセッサ24の作業領域(描画領域を含む)ないしバッファ領域として用いられる。フラッシュメモリ32には、携帯電話機10の文字、画像、音声、音および映像のようなコンテンツのデータが記録される。
【0026】
A/D変換器16は、当該A/D変換器16に接続されたマイク18を通して入力される音声ないし音についてのアナログ音声信号を、デジタル音声信号に変換する。D/A変換器20は、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換(復号)して、図示しないアンプを介してスピーカ22に与える。したがって、アナログ音声信号に対応する音声ないし音がスピーカ22から出力される。なお、プロセッサ24は、アンプの増幅率を制御することで、スピーカ22から出力される音声の音量を調整することができる。
【0027】
キー入力装置26は操作部と呼ばれ、撮影を行うためのシャッターキー、カーソルキー、通話キーおよび終話キーなどを備える。そして、使用者が操作したキーの情報(キーデータ)はプロセッサ24に入力される。また、キー入力装置26に含まれる各キーが操作されると、クリック音が鳴る。したがって、使用者は、クリック音を聞くことで、キー操作に対する操作感を得ることができる。
【0028】
表示ドライバ28は、プロセッサ24の指示の下、当該表示ドライバ28に接続されたディスプレイ30の表示を制御する。なお、表示ドライバ28は表示する画像データを一時的に記憶するビデオメモリ(図示せず)を含む。
【0029】
カメラモジュール36は、カメラ機能を実行するために必要な素子や回路から構成されている。なお、カメラモジュール36については、図2を用いて詳細に説明するため、ここでの説明は省略する。
【0030】
LED制御回路38は、プロセッサ24の指示の下、当該LED制御回路38に接続されたLED40の発光を制御する。また、カメラ機能がオンの場合、LED40はフラッシュとして発光することがある。そのため、LED40は発光部と呼ばれることもある。なお、LED40は、着呼があったときに、着呼を通知するために発光することもある。また、図示はしていないが、キーバックライト用のLEDおよびディスプレイバックライト用のLEDもLED制御回路38に接続されている。
【0031】
無線通信回路14は、CDMA方式での無線通信を行うための回路である。たとえば、使用者がキー入力装置26を用いて電話発信(発呼)を指示すると、無線通信回路14は、プロセッサ24の指示の下、電話発信処理を実行し、アンテナ12を介して電話発信信号を出力する。電話発信信号は、基地局および通信網(図示せず)を経て相手の電話機に送信される。そして、相手の電話機において着信処理が行われると、通信可能状態が確立され、プロセッサ24は通話処理を実行する。
【0032】
通常の通話処理について具体的に説明すると、相手の電話機から送られてきた変調音声信号はアンテナ12によって受信される。受信された変調音声信号には、無線通信回路14によって復調処理および復号処理が施される。そして、これらの処理によって得られた受話音声信号は、D/A変換器20によってアナログ音声信号に変換された後、スピーカ22から出力される。一方、マイク18を通して取り込まれた送話音声信号は、A/D変換器16によってデジタル音声信号に変換された後、プロセッサ24に与えられる。デジタル音声信号に変換された送話信号には、プロセッサ24の指示の下、無線通信回路14によって符号化処理および変調処理が施され、アンテナ12を介して出力される。したがって、変調音声信号は、基地局および通信網を介して相手の電話機に送信される。
【0033】
また、相手の電話機からの電話発信信号がアンテナ12によって受信されると、無線通信回路14は、電話着信(着呼)をプロセッサ24に通知する。これに応じて、プロセッサ24は、表示ドライバ28を制御して、着信通知に記述された発信元情報(電話番号など)をディスプレイ30に表示する。また、これとほぼ同時に、プロセッサ24は、図示しないスピーカから着信音(着信メロディ、着信音声と言うこともある。)を出力させる。
【0034】
そして、使用者が通話キーを用いて応答操作を行うと、無線通信回路14は、プロセッサ24の指示の下、電話着信処理を実行する。さらに、通信可能状態が確立され、プロセッサ24は上述した通常の通話処理を実行する。
【0035】
また、通話可能状態に移行した後に終話キーによって通話終了操作が行われると、プロセッサ24は、無線通信回路14を制御して、通話相手に通話終了信号を送信する。そして、通話終了信号の送信後、プロセッサ24は通話処理を終了する。また、先に通話相手から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ24は通話処理を終了する。さらに、通話相手によらず、移動通信網から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ24は通話処理を終了する。
【0036】
図2を参照して、カメラモジュール36は撮影部とも呼ばれ、フォーカスレンズ50、イメージセンサ52、CDS/AGC/AD回路54、RAW画像データ処理回路56、Y/Cデータ処理回路58、露出評価回路60、ゲイン制御回路62、露出時間制御回路64、TG66、AF評価回路68、AFドライバ70およびAFモータ72を含む。
【0037】
被写体の光学像は、フォーカスレンズ50を通して、イメージセンサ52の撮像面に照射される。イメージセンサ52の撮像面には、たとえばSXGA(1280×1024画素)に対応する受光素子が配置されている。また、撮像面では、光電変換によって、被写体の光学像に対応するRAW画像信号(生画像信号)が生成される。
【0038】
たとえば、使用者によってカメラ機能を実行する操作がされると、プロセッサ24はスルー画像処理を実行するべく、プリ露出および間引き読み出しの繰り返しを、露出評価回路60および露出時間制御回路64を介して、TG66に命令する。TG66は、イメージセンサ52の撮像面のプリ露出と、これによって得られた電荷の間引き読み出しとを実行するべく、複数のタイミング信号をイメージセンサ52およびCDS/AGC/AD回路54に与える。撮像面で生成されたRAW画像信号は、1/30〜1/15秒に一回の割合で発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、ラスタ走査に従う順序で読み出される。
【0039】
また、タイミング信号によってイメージセンサ52と同期されている、CDS/AGC/AD回路54は、イメージセンサ52から出力されたRAW画像信号に対して、相関二重サンプリング、自動ゲイン調整およびA/D変換の一連の処理を施す。また、CDS/AGC/AD回路54は、これらの処理を施した、RAW画像データをRAW画像データ処理回路56に出力する。RAW画像データ処理回路56は、RAW画像データに対して白バランス調整などを施して、Y/Cデータ処理回路58および露出評価回路60に画像データを出力する。
【0040】
Y/Cデータ処理回路58は、入力された画像データに対して色分離およびYUV変換などの処理を施し、YUV形式の画像データをプロセッサ24に出力する。プロセッサ24は、YUV形式の画像データをRAM34に格納(一時記憶)する。また、格納されたYUV形式の画像データは、RGB形式の画像データに変換される。そして、プロセッサ24は、RGB形式の画像データを表示ドライバ28に与え、RGB形式の画像データがディスプレイ30に出力される。これによって、被写体を表す低解像度のスルー画像がディスプレイ30に表示される。
【0041】
一方、露出評価回路60はAE制御部と呼ばれ、入力された画像データに基づいて、被写界の明るさを示す輝度評価値を作成する。また、輝度評価値とは、イメージセンサ52によって取り込まれる画像において設定されている、AE評価領域の輝度の平均値のことである。
【0042】
作成された輝度評価値はプロセッサ24によって読み出すことができ、プロセッサ24は露出評価回路60にAE制御処理の実行命令を与える。AE制御処理の実行命令を受けた露出評価回路60は、輝度評価値がレジスタ(図示せず)に格納されているAE目標値となるように、ゲイン制御回路62および露出時間制御回路64を制御する。
【0043】
まず、露出評価回路60は露出時間制御回路64を制御することで、フレームレートを変化させ、適切な露出時間に調節する。たとえば、フレームレートが高くなると露出時間が短くなるため、画像の輝度が低くなる。また、フレームレートが低くなると露出時間が長くなるため、画像の輝度が高くなる。
【0044】
また、露出評価回路60は、ゲイン制御部とも呼ばれるゲイン制御回路62を制御することで、CDS/AGC/AD回路54のゲインが適切な値となるように調節する。たとえば、ゲインが高くなるとRAW画像信号が増幅されるため、画像の輝度が高くなる。また、ゲインが低くなるとRAW画像信号が増幅されなくなるため、画像の輝度が低くなる。
【0045】
たとえば、カメラ機能がオンにされると、LED40の発光の有無に関わらず、AE制御処理が継続的に実行される。このとき、輝度評価値がAE目標値よりも低ければ(暗ければ)、露出時間を長くして画像が明るくなるように制御する。また、輝度評価値がAE目標値よりも高ければ(明るければ)、露出時間を短くすることで画像が暗くなるように制御する。そして、上述したように制御される場合、現在の露出時間とAE目標値の露出時間との差を算出し、その差が少なくなるように露出時間を変更する処理が繰り返される。ここで、本実施例では、露出時間の差を少なくするために、露出時間の差分のうち一定の割合(たとえば、1/2)を現在の露出時間に加算する手法が用いられている。なお、上記した手法は、広く一般的な手法であるため詳細な説明は省略する。
【0046】
そして、露出評価回路60は、画像を適切な明るさに調整すると、画像データをAF評価回路68に出力する。AF評価回路68は、画像データに基づいて被写界の合焦度を示すAF評価値を出力する。プロセッサ24は、AF評価値に基づいて、フォーカスレンズ50のレンズ位置を変化させる命令を、AFドライバ70に与える。AFドライバ70は、プロセッサ24から与えられた命令に基づいて、AFモータ72を駆動させてフォーカスレンズ50のレンズ位置を変化させる。
【0047】
たとえば、使用者によってシャッターキーが操作されると、プロセッサ24は、露出評価回路60に命令を与えることで画像を適正な明るさに調整し、AF制御処理を実行する。AF制御処理が実行されると、プロセッサ24は、フレーム毎にAF評価値を記録しながらフォーカスレンズ50を移動させる。また、プロセッサ24は、いわゆる山登り検索によってAF評価値のピーク(最大値)を検索して、AF評価値がピークとなるレンズ位置に、フォーカスレンズ50を移動させたうえで、本撮影処理を実行する。これによって、被写体にピントが合った画像データが保存される。
【0048】
また、本撮影処理が実行されると、イメージセンサ52から出力されるRAW画像信号には信号処理が施され、その処理結果がRAM34に一旦格納される。さらに、フラッシュメモリ32に対する記録処理が実行され、プロセッサ24を通してRAM34から画像データが読み出される。そして、プロセッサ24は、読み出した画像データに、Exifフォーマットのメタ情報を関連付けて、一つのファイルとしてフラッシュメモリ32に記録する。さらに、プロセッサ24は、図示しないスピーカから、本撮影処理が実行されていること通知する音を出力させる。なお、携帯電話機10にメモリカードが接続される場合、画像データはメモリカードに保存されてもよい。
【0049】
また、周囲に他に光源が無いか、有ったとしても非常に暗い状態のときに、シャッターキーが操作されて、本撮影処理が実行される場合、LED40をフラッシュとして発光させる。このとき、プロセッサ24は、被写体の照度、つまり画像データの輝度評価値が所定値未満であれば、周囲に他に光源が無いか、有ったとしても非常に暗い状態だと判断する。ただし、他の実施例では、上述した条件とは異なる条件で、LED40がフラッシュとして発光してもよい。
【0050】
さらに、使用者は、フラッシュ撮影を行うときに、LED40を2回発光させる設定ができる。ここで、LED40を2回発光させる設定がされた場合、一回目の発光時の露出時間を用いることで、明るさの異なる二回目の発光を利用して撮影するときの露出時間を予測することができる。つまり、プロセッサ24は、一次発光(一回目の発光)のときの輝度評価値に基づいて、二次発光(二回目の発光)を行うときの露出時間を予測する。そして、このようにして予測された露出時間で、画像が撮影される。
【0051】
ここで、本実施例では、LED40をフラッシュとして発光させる場合、AE制御処理を一旦停止して、LED40が非発光状態の露出時間から、LED40が発光した後の予測露出時間に変更する。そして、LED40が発光すると、変更された予測露出時間に対応するAE制御開始点からAE制御処理が再開される。このとき、上記した予測露出時間は非発光状態の露出時間に比べて短いため、露出収束点に達するまでの処理が短くなり、AE制御処理の処理時間が短縮される。
【0052】
たとえば、図3はAE制御処理の制御時間と露出時間との関係を表すグラフである。また、このグラフでは、横軸がAE制御処理の制御時間(制御回数)を示し、図面の上から下に向かって明るくなる。また、縦軸が露出時間および露出時間に対応する被写体の照度(Lx:ルクス)を示し、図面の左から右に向かって制御時間が長くなる。そして、50Lxに対応する露出時間は「1/8.22sec」であり、100Lxに対応する露出時間は「1/11sec」であり、300Lxに対応する露出時間は「1/33sec」であり、500Lxに対応する露出時間は「1/66sec」である。なお、被写体の照度は、イメージセンサ52が出力する画像の輝度、つまり輝度評価値と相関を持つ。
【0053】
周囲に全く光源が無く照度が0Lxの場合、露出時間はイメージセンサ52における最大時間となる。この状態で、露出時間を変更せずにAE制御処理が実行されると、LED40が発光し始めた時点の露出時間はAE制御開始点A(0Lx)で示され、目標露出時間である露出収束点B(300Lx)に向けて、フレーム毎に露出時間が段階的に短くなる。
【0054】
これに対して、LED40が発光する前にAE制御処理が一旦停止され、露出時間が予測露出時間に変更されると、LED40が発光し始めた時点の露出時間はAE制御開始点C(100Lx)で示される。そして、AE制御処理が再開されると、露出収束点D(300Lx)に向けて、フレーム毎に露出時間が段階的に短くなる。
【0055】
そして、図3に示すように、露出時間を変更しない場合、露出収束点Bに達するまでに、露出補正を7回行わなければならないが、露出時間を予測露出時間に変更した場合、露出収束点Dに達するまでに、露出補正を3回行うだけでよくなる。つまり、露出時間を予測露出時間に変更してAE制御処理を実行したときの処理時間が、露出時間を変更せずにAE制御処理を実行したときの処理時間よりも、短縮される。
【0056】
ここで、予測露出時間について具体的に説明する。本実施例では、LED40をフラッシュとして発光させた時の被写体の照度を想定して、予測露出時間が予め決められている。ただし、被写体の照度は、LED40が同じ明るさであっても、LED40(携帯電話機10)から被写体までの距離によって変化する。たとえば、被写体までの距離が短ければ明るく、被写体までの距離が遠ければ距離の2乗に反比例して暗くなる。
【0057】
そのため、被写体が非常に遠い距離にあれば、LED40のフラッシュ光が届かないため、LED40による発光の効果が期待できない。これらのことから、通常使用される撮影距離(たとえば、50cm〜100cm程度)を目安としてLED40がフラッシュとして発光したときの照度を考慮し、さらにその範囲内で最も照度が高い状態と最も低い状態とを考慮して、双方がほぼ同じ時間でAE制御処理が終了できるような照度を露出制御開始点(予測露出時間)としている。
【0058】
そして、本実施例では、有効な照度の範囲を50〜500Lxとし、その範囲内で100Lxに対応する露出時間(1/11sec)を、予測露出時間としている。ただし、予測露出時間は、LED40の種類(特性)、LED制御回路38の仕様、イメージセンサ52の性能に影響されるため、他の実施例では、予測露出時間と対応する照度が異なる場合がある。
【0059】
このように、LED40の種類や、被写体までの距離およびイメージセンサ52の性能などを考慮して、予測露出時間を算出することで、予測露出時間を信頼性の高い数値とすることができる。
【0060】
なお、図3では、露出時間が短くなるように処理されているが、フラッシュが発光しない場合は露出時間が長くなるように補正されることもある。
【0061】
図4は、RAM34のメモリマップを示す図である。RAM34のメモリマップには、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304が含まれる。また、プログラムおよびデータの一部は、フラッシュメモリ32から一度に全部または必要に応じて部分的かつ順次的に読み出され、RAM34に記憶されてからプロセッサ24によって処理される。
【0062】
プログラム記憶領域302には、携帯電話機10を動作させるためのプログラムが記憶されている。たとえば、携帯電話機10を動作させるためのプログラムは、カメラ機能プログラム310、AF制御プログラム312および本撮影プログラム314などから構成されている。カメラ機能プログラム310は、カメラ機能がオンとなったときに実行されるプログラムである。また、AF制御プログラム312は、フォーカスレンズ50によってピントを合わせるためのプログラムである。本撮影プログラム314は、イメージセンサ52によって取り込まれた画像をフラッシュメモリ32に保存するためのプログラムである。
【0063】
なお、図示は省略するが、携帯電話機10を動作させるためのプログラムには、電話着信状態を通知するためのプログラムおよび外部と通信するためのプログラムなどが含まれる。
【0064】
続いて、データ記憶領域304には、輝度評価値バッファ330、露出時間バッファ332、目標露出時間バッファ334およびAF評価値バッファ336などが設けられる。また、データ記憶領域304には、露出時間テーブルデータ338および予測露出時間データ340などが記憶されるとともに、露出フラグ342および二次発光フラグ344が設けられる。
【0065】
輝度評価値バッファ330には、露出評価回路60から出力された輝度評価値が一時的に記憶される。露出時間バッファ332には、輝度評価値バッファ330に格納された輝度評価値および露出時間テーブルデータ338に基づいて決められた露出時間が一時的に記憶される。目標露出時間バッファ334には、AE目標値に対応する露出時間が一時的に記憶される。AF評価値バッファ336には、AF評価回路68から出力されたAF評価値が格納される。
【0066】
露出時間テーブルデータ338は、輝度評価値と露出時間とが関連付けられたテーブルであり、現在の露出時間を求める際には上述したように利用される。予測露出時間データ340は、予め決められた予測露出時間を示すデータであり、本実施例では100Lxに対応する露出時間である。
【0067】
露出フラグ342は、AE制御処理が完了したか否かを判断するためのフラグであり、露出評価回路60の出力に基づいてオン/オフが切り替わる。たとえば、露出フラグ342は、1ビットのレジスタで構成される。露出フラグ342がオン(成立)されると、レジスタにはデータ値「1」が設定される。一方、露出フラグ342がオフ(不成立)されると、レジスタにはデータ値「0」が設定される。
【0068】
なお、他の実施例では、露出フラグ342を利用せずに、AE制御処理が完了したと判断されてもよい。たとえば、プロセッサ24は、露出評価回路60の出力を直接監視して、AE制御処理が完了したと判断してもよい。この場合、プロセッサ24は、露出評価回路60の出力がLOWレベルからHIGHレベルに変化したときに、AE制御処理が完了したと判断する。
【0069】
二次発光フラグ344は、フラッシュ撮影を行う場合に、LED40を二次発光させるか否かを判断するためのフラグである。また、二次発光フラグ344は、使用者の設定に応じてオン/オフが切り替えられる。
【0070】
なお、図示は省略するが、データ記憶領域304には、ディスプレイ30に表示される画像や文字列のデータなどが記憶されると共に、携帯電話機10の動作に必要なカウンタや、フラグも設けられる。
【0071】
プロセッサ24は、Android(登録商標)およびREXなどのLinux(登録商標)ベースのOSや、その他のOSの制御下で、図5に示すカメラ機能処理などを含む、複数のタスクを並列的に処理する。
【0072】
図5は、カメラ機能処理のフロー図である。たとえば、使用者によってカメラ機能を実行する操作がされると、プロセッサ24は、ステップS1でAE制御を実行する。つまり、露出評価回路60に対してAE制御処理の実行命令を与える。また、露出評価回路60から出力された輝度評価値が輝度評価値バッファ330に格納され、その輝度評価値に基づく、現在の露出時間が露出時間バッファ332に格納される。さらに、AE目標値に対応する目標露出時間が目標露出時間バッファ334に格納される。なお、カメラ機能がオンにされると、カメラ機能処理と合わせて、スルー画像を表示する処理も実行される。
【0073】
続いて、ステップS3では、シャッターキーが操作されたか否かを判断する。たとえば、キー入力装置26が有するシャッターキーが使用者によって操作されたか否かを判断する。ステップS3で“NO”であれば、つまりシャッターキーが操作されなければ、ステップS3の処理が再び実行される。
【0074】
また、ステップS3で“YES”であれば、つまりシャッターキーが操作されると、現在の明るさが、LED40が発光した後の明るさよりも明るいか否かを、ステップS5で判断する。つまり、プロセッサ24は、画像データの輝度評価値が所定値未満であるか否かを判断する。なお、他の実施例のステップS5では、有効な照度範囲における最も低い(暗い)照度に対応する露出時間よりも、現在の露出時間が短いか否かが判断されてもよい。この場合、プロセッサ24は、ステップS5で、図3における50Lxに対応する露出時間よりも、露出時間バッファ332に格納されている現在の露出時間の方が短いか否かを判断する。
【0075】
ステップS5で“YES”であれば、つまり現在の明るさが、LED40が発光した後の明るさよりも明るければ、ステップS7−S17の処理を実行せずに、ステップS19でAF制御処理が実行される。つまり、現在の明るさが十分に明るければ、LEDを発光させる必要が無いため、ステップS7−S17の処理が省略することで、撮影に係る時間をより短くすることができる。
【0076】
また、ステップS5で“NO”であれば、つまり現在の明るさが、LED40が発光した後の明るさよりも暗ければ、ステップS7でAE制御を停止する。つまり、変更された予測露出時間が、実行中のAE制御によって変化しないようにするために、プロセッサ24は露出評価回路60にAE制御処理の停止命令を与える。続いて、ステップS9で、現在の露出時間を予測露出時間に変更する。つまり、予測露出時間データ340が示す露出時間を露出時間バッファ332に格納する。
【0077】
続いて、ステップS11で、LED40を発光する。つまり、プロセッサ24はLED制御回路38を制御することで、LED40をフラッシュとして発光させる。続いて、ステップS13で、LED40によるフラッシュ光の安定待ち処理を実行する。つまり、フラッシュ光によって変化した被写界の照度が、AE制御を行うのに適した値となるまで待機する。また、フラッシュ光の安定は、タイマによる一定時間の経過によって判断される。続いて、ステップS15で、AE制御を再実行する。つまり、プロセッサ24は、露出評価回路60に対して、AE制御処理の実行命令を再び与える。したがって、たとえば図3に示すように、AE制御開始点Cから露出収束点Dに向けて、露出時間が変化し始める。
【0078】
続いて、ステップS17では、AE制御が終了したか否かを判断する。つまり、露出時間が露出収束点Dに達することで、露出評価回路60からAE制御が終了したことが通知されたか否かを判断する。また、具体的には、プロセッサ24は、露出フラグ342がオンであるか否かを判断する。なお、露出フラグ342を利用しない場合、プロセッサ24は、たとえば露出評価回路60の出力がLOWレベルからHIGHレベルに変化したか否かを判断する。
【0079】
ステップS17で“NO”であれば、つまりAE制御が終了していなければ、ステップS17の処理が繰り返し実行される。また、ステップS17で“YES”であれば、つまりAE制御が終了すれば、ステップS19でAF制御処理が実行される。
【0080】
続いて、ステップS21で、LED40の二次発光を行うか否かを判断する。つまり、二次発光フラグ344がオンであるか否か判断される。
【0081】
また、ステップS21で“NO”であれば、たとえば二次発光の設定がされていなければ、本撮影処理へ移行する。たとえば、ステップS5で“NO”である場合、つまり周囲の明るさが十分に明るくて、フラッシュの発光が不要な場合は、二次発光フラグ344の状態によらず、ステップS21では“NO”と判断される。ただし、周囲の明るさによっては、二次発光が行われることが有る。また、周囲の明るさによらず、常に発光を行う強制発光モードが設定されている場合も、二次発光が行われる。
【0082】
一方、ステップS21で“YES”であれば、つまり二次発光を行う設定がされていれば、ステップS23で二次発光に合わせた露出の予測補正処理を実行する。たとえば、ステップS11の処理で行われた1度目の発光における輝度評価値などに基づいて、2度目の発光における露出時間が予測される。
【0083】
続いて、ステップS25で、LED40を発光させる。つまり、1度目の発光よりも明るくなるように、LED40を再び発光させる。そして、ステップS25の処理が実行されると、本撮影処理が実行される。つまり、二次発光によって調光された被写界の画像が撮影される。
【0084】
なお、撮影時に常にLED40を発光させる設定がされている場合、ステップS5の処理は省略される。また、撮影時に常にLED40を発光させない設定がされている場合、ステップS3−S17およびS21−S25の処理を実行せずに、本撮影処理に移行する。
【0085】
以上の説明から分かるように、携帯電話機10は、イメージセンサ52および露出評価回路60を含むカメラモジュール36を備える。カメラ機能がオンにされると、イメージセンサ52は画像データを出力し、露出評価回路60は画像データの輝度評価値に応じた露出時間に基づいて、AE制御処理を実行する。また、周囲が暗く、被写体の照度が低い場合、つまり画像データの輝度評価値が所定値未満の場合、撮影時にはLED40がフラッシュとして発光される。このとき、AE制御処理は一旦停止され、現在の露出時間が予測露出時間に変更される。そして、変更後の予測露出時間を制御の開始点として、AE制御処理が行われるため、AE制御処理の処理時間が短縮される。
【0086】
したがって、AE制御処理における処理時間が短縮されるため、撮影に関する時間も短くなる。これにより、フラッシュを利用する撮影を行うときの操作性が向上する。
【0087】
また、AE制御処理の処理時間が短くなるため、LED40の発光時間も短くなり、撮影中の消費電力が抑えられる。
【0088】
また、予測露出時間は現在の輝度値などに関係なく決められた値であるため、AE制御のときに予測処理を実行する必要が無い。そのため、AE制御処理を単純にすることができる。
【0089】
また、本実施例のようにAE制御処理を行うために、特別な部品を追加する必要が無いので、携帯電話機10の原価を上げることなく、上述した発明を実施することができる。
【0090】
なお、現在の露出時間は、露出時間テーブルではなく、変換式などを利用して算出されてもよい。
【0091】
また、他の実施例では、AF制御処理におけるピークの検索には、山登り検索ではなく全検索が採用されてもよい。
【0092】
また、他の実施例では、LED40がフラッシュとして発光するときの明るさを変化させ、LED40の明るさの変化に応じて予測露出時間も変化させてもよい。たとえば、撮影時に実行される処理として、被写体の照度を輝度評価値から推定し、被写体の照度に基づいてLED40をフラッシュとして発光させるときの明るさを変化させる処理が考えられる。また、LED40の明るさはLED40に流れる電流値と相関を持っているため、プロセッサ24はLED40に流れる電流を制御することで、LED40の明るさを制御することができる。そのため、複数の電流値と複数の予測露出時間とを対応付けた予測露出時間テーブルを予め作成しておけば、プロセッサ24はLED40の明るさに応じて予測露出時間も変化させることができる。つまり、プロセッサ24は、LED40をフラッシュとして発光させる際には、LED40に流れる電流値に基づいて、予測露出時間テーブルから適切な予測露出時間を読み出す。
【0093】
このように、他の実施例では、被写体の照度に基づいて適切な予測露出時間を決めることができるため、AE制御処理の処理時間をより短縮することができる。
【0094】
また、携帯電話機10の通信方式はCDMA方式であるが、LTE(Long Term Evolution)方式、W−CDMA方式、GSM方式、TDMA方式、FDMA方式およびPHS方式などが採用されてもよい。
【0095】
また、本実施例で用いられたカメラ機能プログラム310などは、データ配信用のサーバのHDDに記憶され、ネットワークを介して携帯電話機10に配信されてもよい。また、CD,DVD,BD(Blu−ray Disc)などの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒体にフレームレート制御プログラム310を記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされた、カメラ機能プログラム310が本実施例と同等の構成の携帯電話機にインストールされた場合、本実施例と同等の効果が得られる。
【0096】
さらに、本実施例は、携帯電話機10のみに限らず、スマートフォンおよびPDA(Personal Digital Assistant)に適用されてもよい。
【0097】
そして、本明細書中で挙げた画素数や、輝度値(Lx)、露出時間、予測露出時間、処理回数および距離などの具体的な数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0098】
10 … 携帯電話機
12 … アンテナ
14 … 無線通信回路
24 … プロセッサ
26 … キー入力装置
36 … カメラモジュール
50 … フォーカスレンズ
52 … イメージセンサ
54 … CDS/AGC/AD回路
60 … 露出評価回路
62 … ゲイン制御回路
64 … 露出時間制御回路
66 … TG
68 … AF評価回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを出力するイメージセンサおよび前記イメージセンサから出力される画像データの輝度値に応じた露出時間に基づいてAE制御を行うAE制御部を有する、カメラ装置において、
前記輝度値が所定値未満のときに発光される発光部、および
所定の露出時間を示す予測露出時間を記憶する記憶部を備え、
前記AE制御部は、前記発光部が発光する場合、前記予測露出時間に基づいてAE制御を行うことを特徴とする、カメラ装置。
【請求項2】
前記発光部は、LEDを含み、
前記予測露出時間は、前記イメージセンサの性能および前記LEDの種類に基づいて決められる、請求項1記載のカメラ装置。
【請求項3】
前記発光部が発光するときの明るさと前記予測露出時間とを複数対応付けたテーブル、および
被写体の照度を検知する検知部をさらに備え、
前記発光部は、前記検知部によって検知された照度に基づいて発光する明るさを変化させ、
前記予測露出時間は、前記発光部が発光する明るさおよび前記テーブルに基づいて決められる、請求項1または2記載のカメラ装置。
【請求項4】
前記AE制御部は、前記発光部が発光する前において、前記輝度値が前記所定値以上の場合、前記予測露出時間に基づくAE制御を行わない、請求項1ないし3のいずれかに記載のカメラ装置。
【請求項5】
前記予測露出時間は、被写体との距離を用いて算出される、請求項1ないし4のいずれかに記載のカメラ装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載のカメラ装置を備える、携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−150372(P2012−150372A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−10423(P2011−10423)
【出願日】平成23年1月21日(2011.1.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】