説明

カード作成システム

【課題】 簡単に高品質の印刷を行う事が出来るカード作成システムを提供する。
【解決手段】 印刷を行うカードの全体の印刷エリアを複数の印刷エリアに分けそれらの
各印刷エリアにおける濃度情報を取得する印刷エリア濃度情報取得部と、前記印刷エリア
濃度情報取得部から取得された各印刷エリアの濃度情報に対し2値化処理を行う2値化処
理部と、前記2値化処理部で処理された2値情報に基づき印刷可能エリアを判定する判定
部と、前記判定部で印刷可能と判定されたエリアのみに印刷を行う印刷部と、を有するこ
とを特徴とするカード作成システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード作成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在様々なカードが普及している。そのカードにはさまざまな情報が記載されている。そ
のカードの中には裏面に変更情報記入用欄が設けられている等の情報が変更された場合上
書きする必要があるカードがある。
【0003】
上書きが必要なカードは従来、ペンを用いて手書きで書き直すか、再度印刷装置に入れ
て印刷を行っていた。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−23906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、情報の変更を行う必要があるカードは今までの利用によりカード表面に
汚れがついている場合が多い。上記技術では、印刷予定場所が汚れているかを人が確認し
、消しゴムで消す、若しくは修正液で消す等の手間がかかる、または人が見逃した為に汚
れの上に印刷を行ってしまう等の課題が生じていた。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、簡単に高品質の印刷を行う事
が出来るカード作成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明によるカード作成システムは、印刷を行うカードの全体
の印刷エリアを複数の印刷エリアに分けそれらの各印刷エリアにおける濃度情報を取得す
る印刷エリア濃度情報取得部と、前記印刷エリア濃度情報取得部から取得された各印刷エ
リアの濃度情報に対し2値化処理を行う2値化処理部と、前記2値化処理部で処理された
2値情報に基づき印刷可能エリアを判定する判定部と、前記判定部で印刷可能と判定され
たエリアのみに印刷を行う印刷部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡単に高品質の印刷を行う事が出来るカード作成システムがえられる

【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明のカード作成システムでのカード作成に用いられるカードCの一例を示す外観図。
【図2】第1の実施例におけるカード作成システムの一実施形態を示す構成図。
【図3】第1の実施例におけるカードのエリア情報テンプレート10の概略図。
【図4】第1の実施例におけるカードCの表面画像にエリア情報テンプレート10を重ねた状態の概略図。
【図5】第1の実施例におけるカードCの表面画像とテンプレートを重ねた情報に2値化処理を行った場合のカード表面画像の概略図。
【図6】第1の実施例における判定部3gの判定処理のフローチャート。
【図7】第1の実施例における一定数Zが3であった場合の仮印刷不可能エリア14を示したカードCの表面画像の概略図。
【図8】第1の実施例における印刷装置4の内部構成を示す断面図。
【図9】第1の実施例における印刷装置4の制御系の構成を示すブロック図。
【図10】第1の実施例におけるカード作成システムの動作を示すフローチャート。
【図11】第2の実施例におけるカード作成システムの一実施形態を示す構成図。
【図12】第2の実施例における印刷装置50の内部構成を示す図。
【図13】第2の実施例における印刷装置50の制御系の構成を示すブロック図。
【図14】第2の実施例のカード作成システム100を用いたカードの発行処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
初めに本発明のカード作成システムに用いられるカードについて説明する。図1は本発明
のカード作成システムでのカード作成に用いられるカードCの一例を示す外観図である。
カードにはこのように印字される予定箇所に汚れが付着している場合がある。
【0011】
図2は、この実施例におけるカードを作成するカード作成システム1の構成図を示すも
のである。
【0012】
カード作成システム1は、カードの記載情報等のユーザデータを管理しているファイル
であるスキャナ(印刷エリア情報取得手段)2と、全体の制御を行うコンピュータ3と、
印刷装置4がLAN(ローカルエリアネットワーク)により接続されている。
【0013】
上記スキャナ2は、カードCの表面画像(特にカード表面の情報記載予定エリア)を電
子画像として取得する為に用いられる。
【0014】
上記コンピュータ3は、全体の制御を行い、スキャナ2及び印刷装置4との情報を処理
する制御部3aを備える。制御部3aには記憶部3b、イメージ処理部3c、輝度検出部
3d、濃淡計算部3e、2値化処理部3f、判定部3gが接続されている。
【0015】
記憶部3bはカードのエリア情報テンプレート10を記録する。図3にカードのエリア
情報テンプレート10の概略図を示す。このテンプレートはカードC表面上で情報を記載
しなければならないエリアを画像上で認識し、2値化処理を行う単位である小エリア11
を決定するのに用いられる。
【0016】
イメージ処理部3cは記憶部3bに記憶されたエリア情報テンプレート10をスキャナ
で取り込んだ表面画像に重ね合わせ複数の小さなエリア(以下、小エリア11)に分割す
る。この小エリア11のサイズはカードに入力される文字の大きさとほぼ同一であること
が望ましい。例えば図1に示した汚れたカードCにエリア情報テンプレート10を重ねた
場合を考える。図4にカードCの表面画像にエリア情報テンプレート10を重ねた状態の
概略図を示す。このようにカードCの表面画像が小エリア11で区切られた状態の情報が
得られる。
【0017】
輝度検出部3dはイメージ処理部3cで決定された小エリア11内の画素の輝度を検出
する。
【0018】
濃淡計算部3eは輝度検出部3dから検出された小エリア11内の画素の輝度値の平均
値を計算して、それを小エリア11内の濃淡として決定する。
【0019】
2値化処理部3fは濃淡計算部3eで決定された値を規定の計算値に当てはめ2値化処
理を行う。2値化処理は画像の濃淡をf(x,y)とした場合に以下のように求められる

【0020】
(式1)
(x,y)=1 (f(x,y)≧Tの時)
(x,y)=0 (f(x,y)≦Tの時)
T:閾値
求められた値で1の値が出た小エリア11を汚れたエリアとして印刷不可能エリア13、
及び0の値が出た小エリア11は印刷可能エリア12であるとする。図5にカードCの表
面画像の小エリア11内に2値化処理を行った場合のカード表面画像の概略図を示す。2
値化処理部3fはこの処理結果を判定部3gに送信する。
【0021】
判定部3gは2値化処理部3fでの処理結果を制御部3aから受信し、印刷可能エリア1
2の数及び入力された情報を比較して印刷が可能であるか否かを判断する。
【0022】
判定部3gは判定制御部31g、文字数計算部32g、印刷エリア決定部33gで構成さ
れる。
【0023】
判定部制御部31gは制御部3aから情報を受け取る、又は送信し、判定部全体の制御を
制御し、判定部3gでの処理結果に基づく最終印刷可能エリアと印刷すべき文字数を比較
し、最終印刷可能エリアの数のほうが印刷すべき文字数より多いか、つまり印刷が可能か
不可能かの最終判断を行う。文字数計算部32gは2値化処理の結果に基づいて印刷可能
エリア12の配置から印刷可能エリア12が一定数Z以上並んでいない箇所があるかを確
認し、その情報を印刷エリア決定部33gに送信する。印刷エリア33gは文字数計算部
32gから送信された印刷可能エリア12の並びの個数に基づいて、その個数が一定値以
下であった場合には仮印刷不可能エリア14を設定する処理を行い、その後判定制御部3
1gにその情報を送信する。
【0024】
図6に判定部3gの判定処理のフローチャートを示す。
【0025】
初めに判定制御部31gに制御部3aから2値化処理部3fでの画像処理結果の情報およ
び入力された情報の文字数(以下、印刷予定文字数)が送付される(S1)。次に、文字
数計算部32gは制御部3aから送付された印刷可能エリア12の配置から印刷可能エリ
ア12が一定数Z以上並んでいない箇所があるかを確認する(S2)。文字数計算部32
gが印刷可能エリア12が一定数Z以上並んでいない箇所(S2、Yes)がある場合に
はその位置情報を印刷エリア決定部33gにその旨信号を送付する。印刷エリア決定部3
3gでは印刷可能エリア12を仮印刷不可能エリア14として決定する(S3)。
【0026】
例えばZ=3であった場合を考える。図7は一定数Zが3であった場合の仮印刷不可能エ
リア14を示したカードCの表面画像の概略図を示す。図5に示した2値化処理の結果を
文字数計算部32gで計算され、その結果が印刷エリア決定部33gに送信されると、印
刷エリア決定部33gで図7に示すように1個のみの印刷可能エリア12及び2個並んだ
印刷可能エリア12は仮印刷不可能エリア14とする。印刷可能エリア12が一定数Z以
上並んでいない箇所が無かった場合(S2、No)、及び印刷可能エリア12が一定数Z
以上並んでいない箇所があってかつ仮印刷不可能エリア14が設定された場合(S3)に
は、印刷エリア決定部33gは判定制御部31gに決定した印刷可能エリア12の情報を
送付する。
【0027】
判定制御部31gは制御部3aから印刷予定の文字数の情報を受け取り、印刷エリア決定
部33gで決定された印刷可能エリア12の数が印刷予定の文字数と同一もしくは上回っ
ているかを確認する(S4)。
【0028】
印刷可能エリア12の数が印刷予定文字数と同一もしくは上回っている場合には判定制御
部31gは制御部3aに印刷可能の通知及び仮印刷不可能エリア14を除いた最終の印刷
可能なエリアを送付する(S5a)。
【0029】
印刷可能エリア12の数が印刷予定の文字数と同一もしくは上回っていない場合には判定
制御部31gは制御部3aに印刷不可能と通知する(S5b)。
【0030】
印刷装置4は、上記制御部3aにより供給されるデータを、カードCの表面上に印刷する
ものである。
【0031】
図8は印刷装置4の内部構成を示す断面図である。印刷装置4では、印刷が予定される
カードCがカード挿入機構41に挿入し搬送路42を矢印a方向に搬送されるようになっ
ている。搬送されたカードCは印刷機構43で情報を印刷され、カード排出機構44に排
出される。
【0032】
図9は、印刷装置4の制御系の構成を示すブロック図である。印刷装置4の全体の制御を
司るCPU45、カード挿入機構41を駆動する挿入ドライバ41a、搬送機構42を駆
動する搬送ドライバ42a、印刷機構43を駆動する印刷ドライバ43a、及びカード排
出機構44を駆動する排出ドライバ44aから構成されている。
【0033】
上記CPU45は、制御部3aから受信した印字情報に基づいて各ドライバ41a〜4
4aを制御し、カードの表面あるいは裏面の印刷処理を行う。
【0034】
また、コンピュータ3には情報若しくはシステムの自動及び手動の切り替え設定等を入力
するキーボード、情報やスキャナ2に情報が記載されるべき面(印刷エリア)を表示させ
る表示部6が接続されている。
【0035】
以降、カードの発行処理について図10に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0036】
図10はカード作成システムの動作を示すフローチャートである。
【0037】
操作者は、申請書に基づいて、キーボード6によりコンピュータ3へ印刷情報を入力する
(S21)。次にコンピュータ3は、スキャナ2に挿入されたカードの表面画像情報を、
LANを介して制御部3aに受信する(S22)。
【0038】
制御部3aは表面画像情報を、イメージ処理部3cに送信し、イメージ処理部3cは記憶
部3bに記憶されたエリア情報テンプレートをスキャナで取り込んだ表面画像に重ね合わ
せ複数の小さなエリア(以下、小エリア11)に分割する(S23)。
【0039】
イメージ処理部3cで決定された小エリア11の情報は輝度検出部3dに送信され、輝
度検出部3dでは小エリア11内の画素から輝度を検出する(S24)。
【0040】
輝度検出部3dで計算された輝度は濃淡計算部3eへ送信され、濃淡計算部3eは小エ
リア11内の画素の輝度値の平均値を計算して、それを小エリア11内の濃淡として決定
する(S25)。
【0041】
次に、濃淡計算部3eは小エリア11の濃淡情報を2値化処理部3fに送り、2値化処理
部3fでは小エリアの一つ一つに2値化処理を行う。2値化処理結果を判定部3gに送付
する(S26)。
【0042】
判定部3gでは判定処理を行い、判定処理の結果印刷が可能であるか否か及び最終印刷可
能エリア12の情報を判定処理結果として制御部3aに送る(S27)。
【0043】
判定部3gから情報を受け取った後、制御部3aが自動処理設定で無い場合(S28、N
o)には表示部5に判定処理結果として表示部5に表示させる(S29)。表示部5で操
作者は印刷可能エリア12を決定し(S30)、制御部3aは印刷装置4に印刷可能エリ
ア12及び印刷開始の信号を送る(S33)。
【0044】
判定部3gから情報を受け取った後、制御部3aが自動処理設定である場合には(S28
、Yes)、判定部3gでの判定結果が可である場合(S31、Yes)には制御部3a
は印刷装置4に印刷可能エリア12に印刷予定文字を表示させた印刷情報及び印刷開始の
信号を送る(S33)。判定部3gでの判定結果が不可である場合(S31、No)には
印刷を中止する(S32)
上記システムを用いることにより、カード表面の汚れた部分に印刷される事がなく、印刷
結果が読みとりにくい等の問題が無い。
【0045】
また、上記システムを用いることにより、印刷可能エリア12が飛び飛びである場合には
判定部はある一定の個数以上印刷可能エリア12がつながっていない場合にはZに満たな
い仮印刷可能エリア12を印刷不可能エリア13として処理する。仮印刷不可能エリア1
4には印刷不可能エリア13と同様に印刷が行われる事が無く、より自然な文面を印刷す
ることが可能となる。
【0046】
次に第2の実施例を説明する。この実施例では2値化処理の結果、印刷が不可能なエリア
に対して修正テープ処理を行う点で第1の実施例とは異なる。以降の説明で第1の実施例
と同一部分に関しては同一番号を用いて説明する。
【0047】
図11は、第2の実施例に係るカードを作成するカード作成システム100の構成図
を示すものである。第1の実施例とは判定部3gが存在しない、及び修正機能付き印刷装
置50が接続されている点で異なるが、それ以外の点は同一である。
【0048】
図12は第2の実施例における印刷装置50の内部構成を示すものである。印刷装置50
内部の印刷機構より搬送路上流側に修正機構55が設けられている。修正機構55はCP
U56の指示に従いカード表面上に修正用テープ55aを貼り付ける。印刷装置5では、
印刷が予定されるカードCがカード挿入機構51に挿入し搬送路52を矢印A方向に搬送
されるようになっている。搬送されたカードCは修正機構55でCPUの指示に従いカー
ド表面上に修正用テープ55aを貼り付ける。印刷機構53で情報を印刷され、カード排
出機構54に排出される。
【0049】
図13は、印刷装置50の制御系の構成を示すブロック図である。印刷装置55の全体の
制御を司るCPU56、カード挿入機構51を駆動する挿入ドライバ51a、搬送機構5
2を駆動する搬送ドライバ52a、修正機構55を駆動する修正ドライバ55a、印刷機
構53を駆動する印刷ドライバ53a、及びカード排出機構54を駆動する排出ドライバ
54aから構成されている。
【0050】
上記CPU54は、制御部3aから受信した印字情報に基づいて各ドライバ51a〜5
4aを制御し、カードの表面あるいは裏面の印刷処理を行う。
【0051】
以降、第2の実施例のカードの発行処理について図13に示すフローチャートを参照しつ
つ説明する。
【0052】
図14は第2の実施例におけるカード作成システム100を用いたカードの発行処理を示
すフローチャートである。
【0053】
操作者は、申請書に基づいて、キーボード6によりコンピュータ3へ印刷情報を入力する
(S51)。次にコンピュータ3は、スキャナ2に挿入されたカードの表面画像情報を、
LANを介して制御部3aに受信する(S52)。
【0054】
制御部3aは表面画像情報を、イメージ処理部3cに送信し、イメージ処理部3cは記憶
部3bに記憶されたエリア情報テンプレートをスキャナで取り込んだ表面画像に重ね合わ
せ複数の小さなエリア(以下、小エリア11)に分割する(S53)。
【0055】
イメージ処理部3cで決定された小エリア11の情報は輝度検出部3dに送信され、輝
度検出部3dでは小エリア11内の画素から輝度を検出する(S54)。
【0056】
輝度検出部3dで計算された輝度は濃淡計算部3eへ送信され、濃淡計算部3eは小エ
リア11内の画素の輝度値の平均値を計算して、それを小エリア11内の濃淡として決定
する(S55)。
【0057】
次に、濃淡計算部3eは小エリア11の濃淡情報を2値化処理部3fに送り、2値化処理
部3fでは小エリアの一つ一つに2値化処理を行う。2値化処理結果を制御部3aに送付
する(S56)。
【0058】
制御部3aの設定が自動処理設定でない場合(S57、No)には表示部5に処理結果を
表示部5に表示させる(S58)。表示部5で操作者は修正エリア15を決定し(S59
)、制御部3aは印刷装置50に印刷可能エリア12及び印刷開始の信号を送り、印刷装
置50は修正エリア15への修正用テープの貼り付けを開始する(S61)。
【0059】
制御部3aの設定が自動処理設定である場合(S57、Yes)には制御部3aでは2値
化の処理を行った結果f(x,y)=1となった小エリア11、つまり印刷不可能エリ
ア13に関しては修正エリア15と決定する(S60)。制御部3aは印刷装置50に修
正印刷可能エリア及び印刷開始の信号を送り、修正機構55は修正エリア15への修正用
テープの貼り付けを開始する(S61)。印刷機構53は修正エリア15の修正が終了し
たら、修正が完了した修正エリア15及び印刷可能エリア12への印刷を開始する(S6
2)。
【0060】
第2の実施例では汚れが酷い、つまり2値処理の結果として印刷可能エリア12が少ない
と判断されたカードでも汚れの上に修正用テープの貼り付けを行う事により、その上から
必要な情報を記載する事が出来る。
【0061】
また第1の実施例及び実施例2の印刷装置には両面用に反転機構を設けても良い。
【0062】
印刷情報はコンピュータの手入力のみならず、コンピュータに送信された情報やあらか
じめコンピュータに記録されていた情報等でも良い。
【0063】
さらに上記された2値処理部の閾値Tは必要に応じて操作者がキーボードを用いて設定の
変更をすることが可能であっても良い。
【符号の説明】
【0064】
1…カード作成システム、2…スキャナ、3…コンピュータ、3a…制御部、3b…記憶
部、3c…イメージ処理部、3d…輝度検出部、3e…濃淡計算部、3f…2値化処理部
、3g…判定部、4…印刷装置、5…表示部、6…キーボード、10…エリア情報テンプ
レート、11…小エリア、12…印刷可能エリア、13…印刷不可能エリア、14…仮印
刷不可能エリア、15…修正エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷を行うカードの全体の印刷エリアを複数の印刷エリアに分けそれらの各印刷エリアに
おける濃度情報を取得する印刷エリア濃度情報取得部と、
前記印刷エリア濃度情報取得部から取得された各印刷エリアの濃度情報に対し2値化処理
を行う2値化処理部と、
前記2値化処理部で処理された2値情報に基づき印刷可能エリアを判定する判定部と、
前記判定部で印刷可能と判定されたエリアのみに印刷を行う印刷部と、
を有することを特徴とするカード作成システム。
【請求項2】
前記判定部では前記印刷可能エリアでも一定数以上の個数がつながっていない場合にお
いては、その一定数以上の個数がつながっていない前記印刷可能エリアを印刷不可能エリ
アと判定することを特徴とする請求項1記載のカード作成システム。
【請求項3】
印刷を行うカードの全体の印刷エリアを複数の印刷エリアに分けそれらの各印刷エリアに
おける濃度情報を取得する印刷エリア濃度情報取得部と、
前記印刷エリア濃度情報取得部から取得された各印刷エリアの濃度情報に対し2値化処理
を行う2値化処理部と、
前記2値化処理部で処理された結果に基づき、印刷不可能エリアに修正を行う修正機構を
備え、修正の後に前記カードに印刷を行う印刷部と、
からなることを特徴とするカード作成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−239577(P2010−239577A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−88004(P2009−88004)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】