説明

カーナビゲーションのモニター支持具

【課題】 ダッシュボードの上面の下にモニターを格納し、使用時にモニターをダッシュボードの上に突出させて固定し、その姿勢を維持するモニターの支持具を提供する。
【解決手段】 縦方向の長穴よりなり壁面で区画された昇降ガイド穴11、この昇降ガイド穴11より横方向に伸びた横溝12、この横溝12の端部近傍から縦方向に伸びた縦溝13を形成した筐体本体1と、横溝12に沿って移動する移動部材2と、上端および下端に係合爪31、33を有し、移動部材2に固定される第1係合爪板3と、上端に押釦44を有し、縦溝13に沿って移動し、移動部材2を横方向に駆動する操作部材4と、筐体本体1の昇降ガイド穴11に沿って昇降し、モニターを支持する昇降部材5と、第1係合爪板3の下端の係合爪31と係合する下部係合爪541と、第1係合爪板3の上端の係合爪33と係合する係合爪542とを有し、昇降部材5に固定された第2係合爪板54とにより構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、カーナビゲーションのモニターを車体に取り付ける支持具に関し、特に、モニターをダッシュボードの上面にあけた格納穴からモニターを上下方向に昇降可能に構成したモニター支持具に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、カーナビゲーションのモニターは、自動車のダッシュボードの上に取り付けるオンダッシュタイプと呼ばれている取付手段と、自動車のダッシュボードに収まるカーオーディオのヘッドユニットを格納するためのスロットを利用したインダッシュタイプと呼ばれている取付手段とが知られている。
【0003】
オンダッシュタイプに用いられる従来のモニター取付支持具は、下記特許文献1に開示されているように、自動車のダッシュボード上の決められた位置にモニターを固定して支持するものである。
【0004】
他方、インダッシュタイプに用いられる従来のモニター取付支持具は、下記特許文献2に開示されているように、自動車のダッシュボードの格納空間にモニターを格納しておき、使用する際にはモニターを引き出して、モニターをダッシュボードの手前に設定するものである。
【特許文献1】特開平10−281393号公報
【特許文献2】特開平10−329616号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
オンダッシュタイプのモニター取付支持具においては、モニターがダッシュボードの上に常に位置しているのでモニターは見やすいが、使用しないときには運転の視界を妨げることになる。
【0006】
インダッシュタイプのモニター取付支持具においては、使用しないときには、ダッシュボードに格納できるので見た目はすっきりするが、格納の都合上、モニターの大きさに制約がある。また、オーディオ機器の操作パネルは、空調の吹出口の真下に位置していることが多く、特に、後付けのカーナビゲーション装置においては、モニターを引き出すと空調の吹出口を遮ることや、オーディオ機器を操作する際にモニターが邪魔になるという問題があった。
【0007】
そこで、この発明のモニター支持具は、オーディオ機器や空調の吹出口が存在しないダッシュボードの上面において、ダッシュボードの上面の下にモニターを格納しておき、使用時にモニターをダッシュボードの上に突出させて、その姿勢を維持するように構成したものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明のカーナビゲーションのモニター支持具は、縦方向の長穴よりなり壁面で区画された昇降ガイド穴、この昇降ガイド穴より横方向に伸びた横溝、この横溝の端部近傍から縦方向に伸びた縦溝を形成した筐体本体と、上記横溝に沿って移動する移動部材と、上端および下端に係合爪を有し、上記移動部材に固定された第1係合爪板と、上端に押釦を有し、上記縦溝に沿って移動し、上記移動部材を横方向に駆動する操作部材と、上記筐体本体の昇降ガイド穴に沿って昇降し、モニターを支持する昇降部材と、上記第1係合爪板の下端の係合爪と係合する下部係合爪と、上記第1係合爪板の上端の係合爪と係合する係合爪とを有し、上記昇降部材に固定された第2係合爪板とを具備するものである。
【0009】
上記第1係合爪板の下端の係合爪と上記第2係合爪板の下部係合爪との係合により上記昇降部材の上昇を阻止し、上記第1係合爪板の上端の係合爪と上記第2係合爪板の上部係合爪との係合により上記昇降部材の下降を阻止し、上記操作部材を操作して上記第1係合爪板の係合爪と上記第2係合爪板の係合爪との係合を外すことにより上記昇降部材の昇降を可能にするものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明のカーナビゲーションのモニター支持具によると、ダッシュボードの上面に開口部を設けることにより簡便にモニターを取り付けることが可能である。モニター取付金具および/または取付ステー部材を変更することにより、各種のモニターを各車種のダッシュボードに取り付けることが可能である。
【0011】
通常、モニターの位置を下げておくと運転者の視界を妨げることもなく、必要に応じて簡単な操作でモニターを見やすい位置に引き上げて固定することができる。また、振動を受けてもモニターを一定姿勢に維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
この発明は、図1および図10に示すように、ダッシュボード7を利用して固定する取付ステー部材Cと、この取付ステー部材Cに支持されるモニター支持具Aと、このモニター支持具Aの昇降ガイド穴11に沿って上下方向に昇降し、モニター取付金具(図示せず)を介してモニターBを昇降可能に支持する昇降部材5とにより構成される。
【0013】
モニター支持具Aは、組み上げた状態を示す図1の斜視図(a)、(b)および側面図(c)および図2の組立図に示すように、筐体本体1と、移動部材2と、操作部材4と、昇降部材5と、蓋部材6とにより構成される。なお、図1(b)は、蓋部材6を外した状態を示している。
【0014】
筐体本体1は、図3の正面図(a)、背面図(b)、平面図(c)および底面図(d)に示すように、合成樹脂を射出成型したもので、全周囲に一定高さの壁が形成されており、筐体本体1の頂部には、リモコンからモニターBの受光素子72(図10参照)へ入射する赤外線の視界を妨げないように凹部10が形成されている。さらに、筐体本体1の頂部には、操作釦44の首部45(図8参照)を通す半円形の凹部102が形成されている。
【0015】
筐体本体1の略中央には、縦方向の長穴よりなる昇降ガイド穴11があけられ、この昇降ガイド穴11の周囲には、筐体本体1の全周囲の壁よりも低い一定高さの壁面111が形成されて区画されている。そして、昇降ガイド穴11の下部には、筐体本体1の全周を囲む壁の底部に切欠き112を形成して、昇降ガイド穴11の壁面111の高さと一致させることにより、昇降部材5に固定された第2係合爪板54(図7参照)が下向きに突出できるように構成されている。
【0016】
この壁面111で囲まれた区画の側方には、壁面111よりさらに低い一定高さの平行な2つの壁121で囲まれた横溝12と、この横溝12の端部近傍において壁面121と同じ高さの分岐した平行な2つの壁131で囲まれた縦溝13が形成されている。
【0017】
筐体本体1の前面には、図3の正面図(a)に示すように、昇降ガイド穴11の両側にガイドレール14とラック15が、それぞれ平行に形成されている。
【0018】
昇降ガイド穴11の側方に位置する横溝12には、横方向に摺動する移動部材2(図4参照)が嵌め込まれ、横溝12から分岐した縦溝13には、縦方向に摺動する操作部材4(図8参照)が嵌め込まれる。
【0019】
図4の正面図(a)および底面図(b)に示すように、移動部材2の前方(昇降ガイド穴側)には、第1係合爪板3(図5参照)を固定する平面部21が形成されており、この移動部材2の後端近傍には、細長い縦方向の角穴22があけられており、この角穴22の中間部には、丸みのある突出部221(図4の底面図(b)における線e−eで切断して示す断面図(e)参照)が形成されている。
【0020】
移動部材2の平面部21に固定される第1係合爪板3は、図5の正面図(a)および背面図(b)に示すように、下端には、昇降部材5の第2係合爪板54(図7参照)の下部係合爪541と係合して、昇降部材5の上昇を阻止する第1の爪片31が形成され、第1係合爪板3の上端および上端近傍には、昇降部材5の第2係合爪板54の上部係合爪542と係合して、昇降部材5の下降を阻止する第2の爪片32および第3の爪片33が接近して形成されている。
【0021】
図3(b)に示すように、筐体本体1の平行な2つの壁121で囲まれた横溝12の中には、昇降ガイド穴側に開いたコ字形の区画123が形成され、このコ字形の区画123に対応する移動部材2の位置には、図4に示すように、コイル・スプリング25を嵌め込むための横長の角穴23があけられており、移動部材2の前壁24とコ字形の区画123の後壁124との間に角穴23を経て嵌め込まれたコイル・スプリング25の弾力により、移動部材2を昇降ガイド穴11の方向に接近させるように付勢させる。
【0022】
このコイル・スプリング25の弾力に抗して、移動部材2を横方向に移動させる操作部材4が縦溝13に嵌め込まれている。図8の側面図(a)、正面図(b)および平面図(c)に示すように、操作部材4は、移動部材2の細長い角穴22に挿脱するもので、その下端は、約45度の傾斜面41を有する楔形に形成され、その幅は、移動部材2の角穴22より狭く形成され、そして、頂部の周囲にはフランジ42が形成され、このフランジ42の上の突起43には、図8の正面図(d)および底面図(e)に示す押釦44の首部45が嵌め込まれる。
【0023】
筐体本体1の昇降ガイド穴11に沿って昇降する昇降部材5は、支持金具(図示せず)を介してモニターBを支持するもので、図6の平面図(a)、正面図(b)および底面図(c)に示すように、筐体本体1のガイドレール14を摺動する2つの窪み53と、昇降ガイド穴11に嵌る大きな1つの突出部51と、筐体本体1のラック15と噛合うオイルダンパー55を支持する小さな2つの突出部56が形成されている。
【0024】
昇降部材5の大きな突出部51の先端面52には、図7の正面図に示すように、片側に上向きに係合する下部係合爪541および下向きに係合する上部係合爪542を形成した第2係合爪板54が螺子止めされる。なお、切欠き543は、昇降部材5が最下部まで降下したときに、蓋部材6の突起61(図9参照)が嵌るものである。
【0025】
さらに、図2の組立図に示すように、昇降部材5の下面には、最下端まで降下したとき、取付ステー部材Cを押しつけて弾力を作用させるスプリング57の上端部が固定部材58を用いて固定されている。このスプリング57の下端部にはローラ571が嵌め込まれている。
【0026】
昇降ガイド穴11の上端および下端に当たる筐体本体1の壁には、金属棒17を保持する小径の上穴18と大径の下穴19があけられ、また、昇降部材5の突出部51にも金属棒17を挿通する穴511があけられている。
【0027】
図2の組立図に示すように、金属棒17の上端には、筐体本体1の小径の上穴18に嵌り込む小径の段部171が形成されている。この金属棒17は、昇降部材5が摺動することによって、昇降部材5の姿勢を安定ならしめるものである。
【0028】
筐体本体1の背面側を封じる蓋部材6は、筐体本体1の背面に重ね合わせて螺子止めするもので、図9の正面図(a)および平面図(b)に示すように、上部には半円形の凹部62を有する突起63が形成され、下端には筐体本体1の下方の壁にあけた穴19を封じる平らな突起61が形成されている。上部の突起63は、筐体本体1の頂部に形成した半円形の凹部102と合体することにより、操作釦44の首部45を通す丸孔を形成するものである。
【0029】
次に、このように構成された各部品を組み立てる手順を図2の組立図に基づいて説明する。
【0030】
まず、昇降部材5の両側の突出部56に2つのオイルダンパー55を取り付け、昇降部材5の下面に固定部材58を用いてスプリング57を取り付けたのち、昇降部材5の突出部51を筐体本体1の背面側から昇降ガイド穴11に嵌め込んで、突出部51の先端面52に第2係合爪板54を螺子止めする。
【0031】
このとき、突出部51の先端面52に固定された第2係合爪板54の背面と昇降部材5の肩部50とによって、筐体本体1の昇降ガイド穴11を両側から挟むことになるので、昇降部材5の2つの窪み53が筐体本体1のガイドレール14に沿って摺動し、オイルダンパー55が筐体本体1のラック15と噛合って、昇降部材5は筐体本体1の昇降ガイド穴11に沿って昇降自在となる。
【0032】
次に、操作部材4の先端を移動部材2の細長い角穴22に挿し込んで、操作部材4の傾斜面41が角穴22内の突出部221に接触した状態に組み合わせて、移動部材2および操作部材4を筐体本体1の横溝12および縦溝13に嵌め込む。
【0033】
このとき、操作部材4の頂部にはフランジ42が形成されているので、操作部材4が筐体本体1の上壁の窪み102から突出することはないが、操作部材4の頂部の突起43に押釦44の首部45を挿し込むと、首部45が上壁に形成した窪み102に嵌って、押釦44を筐体本体1の上壁から上向きに突出させることができる。
【0034】
この状態で、移動部材2の角穴23を経て、横溝12に形成されたコ字形の区画123にコイル・スプリング25を圧縮しながら嵌め込む。
【0035】
このように、コ字形の区画123にコイル・スプリング25を嵌め込むと、移動部材2の前壁24とコ字形の区画123の後壁124との間にコイル・スプリング25の弾力が作用して、移動部材2は、昇降ガイド穴11に近接する方向に付勢される。
【0036】
コイル・スプリング25を嵌め込んだのち、移動部材2の平坦面21に第1係合爪板3を螺子止めして固定する。このように第1係合爪板3を固定することにより、移動部材2の角穴23が封じられるので、コイル・スプリング25が、誤って脱出することはないのである。
【0037】
そして、横溝12を摺動する移動部材2とともに、第1係合爪板3は、2つの長穴34が筐体本体1に設けた突起101を摺動することにより、垂直な姿勢を保ちながら横方向に移動することができる。
【0038】
筐体本体1の下方の壁にあけた穴19より金属棒17を挿通し、昇降部材5の突出部51の穴511を経て筐体本体1の上方の壁にあけた穴18まで挿通すると、金属棒17の上端に形成した小径の段部171が穴18に嵌りこむ。そして、筐体本体1に蓋部材6を載せ、蓋部材6の下端に形成した平らな突起61によって筐体本体1の下方の壁にあけた穴19を封じると、金属棒17は抜け落ちることはないのである。
【0039】
このとき、蓋部材6の上端に形成した突起62の半円形の凹部63と、筐体本体1の頂部に形成した半円形の凹部102とにより、操作釦44の首部45を通す丸孔を形成する。
【0040】
最後に、筐体本体1に重ね合わせた蓋部材6の周囲を螺子止めして筐体本体1に固定することにより、モニター支持具Aが完成する。
【0041】
このように構成されたモニター支持具Aを用いてカーナビゲーションのモニターBを自動車のダッシュボードに取り付ける際には、図10に示すように、モニター取付金具を用いて昇降部材5にモニターBを取り付け、取付ステー部材Cを用いてモニター支持具Aをダッシュボードに取り付ける。
【0042】
モニターBを使用しないときには、図10(a)に示すように、ダッシュボード7の中に押し込んで格納する。モニターBを降下させると、昇降部材5も降下し、昇降部材5の下面に取り付けたスプリング57の下端部が、取付ステー部材Cの水平面に当接する。
【0043】
さらに、スプリング57の弾力に抗して、モニターBの頂部を強く押し下げるとスプリング57が変形して、昇降部材5に固定された第2係合爪板54の上向きの下部係合爪541が、第1係合爪板3の第1の爪片31と係合して昇降部材5の上昇を阻止する(図1の(b)参照)。なお、スプリング57が変形するとき、下端部にローラ571が嵌め込まれているので、円滑な変形が可能である。
【0044】
モニターBを使用する際には、押釦44を操作して操作部材4を押し下げると、操作部材4の下端の傾斜面41が、移動部材2の角穴22内の突出部221を横方向に押すので、スプリング25の弾力に抗して、移動部材2および第1係合爪板3が昇降ガイド穴11から離れる方向に移動する。
【0045】
この移動部材2の移動により、第1係合爪板3の第1の爪片31が、第2係合爪板54の下部係合爪541から外れると、スプリング57の弾力により昇降部材5が上昇して、図10(b)に示すように、モニターBの上部が突出する。このとき、オイルダンパー55が作用するので、昇降部材5は勢いよく跳ね上がることなく、ゆっくりと上昇する。
【0046】
突出したモニターBの頂部を手で持ち上げると、昇降部材5および第2係合爪板54も上昇して、第2係合爪板54の下向きの係合爪542が第1係合爪板3の第2の爪片32と係合して、モニターBの下降を阻止するようにロックされる。このとき、図10(c)に示すように、カーナビゲーションの操作釦73が配列されたモニターBの下部はカバー板71で遮蔽されており、リモコンで操作される。リモコンから放射される赤外線は、筐体本体1の凹部10および蓋部材6の凹部60を経てモニターBの受光素子72に入射する。
【0047】
カーナビゲーションの操作釦73を操作する場合には、モニターBを手でさらに持ち上げると、昇降部材5および第2係合爪板54も上昇して、第2係合爪板54の下向きの上部係合爪542が第1係合爪板3の第3の爪片33と係合して、モニターBの下降を阻止するようにロックされ、図10(d)に示すように、モニターBの下部に配列された操作釦73がカバー板71の上に露出するので、指先で操作することができる。
【0048】
第2係合爪板54の下向きの係合爪542が、第1係合爪板3の第2の爪片32または第3の爪片33と係合しているモニターBの使用状態から、モニターBを格納する場合には、押釦44を操作して操作部材4を押し下げると、スプリング25の弾力に抗して、移動部材2および第1係合爪板3が昇降ガイド穴11から離れる方向に移動するので、第2係合爪板54の下向きの上部係合爪542が第1係合爪板3の第2の爪片32または第3の爪片33から外れる。
【0049】
第2係合爪板54と第1係合爪板3との係合が外れると、モニターBの自重によって昇降部材5が降下する。この降下中に、オイルダンパー55が筐体本体1のラック15と噛合って回転するので、ゆっくり降下する。
【0050】
そして、昇降部材5の下面に取り付けたスプリング57の下端部が、取付ステー部材Cの水平面に当接すると降下を停止して、図10(b)に示す状態になる。そこで、スプリング57の弾力に抗して、突出しているモニターBの頂部を強く押し下げると、スプリング57が変形してさらに降下し、昇降部材5に固定された第2係合爪板54の上向きの下部係合爪541が、第1係合爪板3の第1の爪片31と係合して、昇降部材5およびモニターBの上昇を阻止して図10(a)に示す格納状態となる。
【0051】
このように構成されたモニター支持具AによってモニターBをダッシュボードに取り付ける際には、モニターBに合わせてモニター取付金具を変更することにより、各種のモニターに適応することができ、また、取付ステー部材を変更することにより、各車種のダッシュボードに適応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】この発明のモニター支持具の組み立てた状態を示す2方向から見た斜視図(a)、(b)および側面図(c)、
【図2】この発明のモニター支持具の組立図、
【図3】この発明のモニター支持具における筐体を示す正面図(a)、背面図(b)、平面図(c)および底面図(d)、
【図4】この発明のモニター支持具における移動部材を示す正面図(a)、底面図(b)、背面図(c)、断面図(d)、(e)、および斜視図(f)、
【図5】移動部材に固定する第1係合爪板を示す正面図(a)および背面図(b)、
【図6】この発明のモニター支持具における昇降部材を示す平面図(a)、正面図(b)および底面図(c)、
【図7】昇降部材に固定する第2係合爪板を示す正面図、
【図8】この発明のモニター支持具における操作部材を示す側面図(a)、正面図(b)、平面図(c)および押釦を示す正面図(d)、底面図(e)、
【図9】この発明のモニター支持具における蓋部材を示す正面図(a)、平面図(b)、
【図10】この発明のモニター支持具を用いたダッシュボード上におけるモニターの使用状態を示す正面図である。
【符号の説明】
【0053】
A モニター支持具
B モニター
C 取付ステー部材
1 筐体本体
11 昇降ガイド穴
12 横溝
13 縦溝
14 ガイドレール
15 ラック
17 金属棒
55 オイルダンパー
2 移動部材
21 平坦面
22 貫通した角穴
221 突出部
23 角穴
3 第1係合爪板
31、32、33 爪片
34 長穴
4 操作部材
41 傾斜面
42 フランジ
44 押釦
45 首部
5 昇降部材
50 肩部
51 突出部
52 先端面
54 第2係合爪板
541、542 係合爪
57 スプリング
571 ローラ
6 蓋部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦方向の長穴よりなり壁面で区画された昇降ガイド穴、該昇降ガイド穴より横方向に伸びた横溝、該横溝の端部近傍から縦方向に伸びた縦溝を形成した筐体本体と、
上記横溝に沿って移動する移動部材と、
上端および下端に係合爪を有し、上記移動部材に固定された第1係合爪板と、
上端に押釦を有し、上記縦溝に沿って移動し、上記移動部材を横方向に駆動する操作部材と、
上記筐体本体の昇降ガイド穴に沿って昇降し、モニターを支持する昇降部材と、
上記第1係合爪板の下端の係合爪と係合する下部係合爪と、上記第1係合爪板の上端の係合爪と係合する係合爪とを有し、上記昇降部材に固定された第2係合爪板とを具備することを特徴とするカーナビゲーションのモニター支持具。
【請求項2】
第1係合爪板の下端の係合爪と第2係合爪板の下部係合爪との係合により昇降部材の上昇を阻止し、上記第1係合爪板の上端の係合爪と上記第2係合爪板の上部係合爪との係合により上記昇降部材の下降を阻止し、上記操作部材を操作して上記第1係合爪板の係合爪と上記第2係合爪板の係合爪との係合を外すことにより上記昇降部材の昇降を可能にすることを特徴とする請求項1に記載のカーナビゲーションのモニター支持具。
【請求項3】
筐体本体は、取付ステー部材を介して自動車のダッシュボードの上面にあけた開口部に固定され、昇降部材は、モニター取付金具を介してモニターを支持するものであることを特徴とする請求項1に記載のカーナビゲーションのモニター支持具。
【請求項4】
操作部材の操作により第1係合爪板の下端の係合爪と第2係合爪板の下部係合爪との係合を外すことにより、昇降部材を上昇させるスプリングを昇降部材の下側に設けたことを特徴とする請求項1に記載のカーナビゲーションのモニター支持具。
【請求項5】
移動部材に固定された第1係合爪板の上端および上端近傍に2段の係合爪を設けたことを特徴とする請求項1に記載のカーナビゲーションのモニター支持具。
【請求項6】
昇降ガイド穴の中に縦方向に配置した金属棒を設け、昇降部材に縦方向にあけた貫通穴に上記金属棒を挿通して摺動させて、上記昇降部材の姿勢を安定化ならしめることを特徴とする請求項1に記載のカーナビゲーションのモニター支持具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−207653(P2008−207653A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−45534(P2007−45534)
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【出願人】(503360023)株式会社アイテイシ− (6)
【Fターム(参考)】