説明

ガイド・カテーテルをリードから除去するノッチ付きカッター

心臓用リードの周囲からガイド・カテーテルを除去するデバイスと方法を開示する。このデバイスは、カテーテルを前記リードから除去できるように、カテーテルを切り開くブレードを含む。このブレードは、傾斜付き上刃面と下刃面を含み、それらはノッチを形成している。このデバイスは、リードを受け、カテーテルをブレードに案内する部分を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、米国内企業であり、米国以外の全ての国への指定に対する出願人であるCardiac Pacemakers Inc.と、全員が米国民であり、米国への指定のみに対する出願人であるChristopher Charles Andrews、Neil M.BeckerとGayla Ann Smithとの名義で、2005年2月8日にPCT国際特許出願として出願され、また2004年2月12日出願の米国出願10/777496の優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は一般に、リードからガイド・カテーテルを除去するデバイスに関する。より詳しくは、本発明は、ガイド・カテーテルを切り裂き、埋込型リードから除去するノッチ付きカッターに関する。
【背景技術】
【0003】
ペースメーカ、または他の心調律取扱デバイスなどの埋込型医療デバイスでは、デバイスを心臓などの患者の身体の特定部位と連結するために、リードを患者の体内に埋め込むことが要求されることが多い。低侵襲技術が開発されて、こうしたリードを患者の体内に埋め込むことが可能となっている。このような低侵襲技術の一例に、挿入箇所で比較的小さな切開しか必要としない、ガイド・カテーテルの利用がある。
【0004】
一旦埋込型リードを患者の体に位置決めすると、ガイド・カテーテルをリードから除去する必要がある。ガイド・カテーテルは多くの場合、基板を支持する鋼網網または強化構造を備えた高分子基板などの、強化材料から作られた外側シースを含む。このような強化材料は、切断が困難な場合があり、カッターを縛り付けて、リードの周囲からカテーテルを滑らかに取り外し、患者の体からカテーテルを引き抜くことができるなくなる場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
リードの周囲から、また患者の体からガイド・カテーテルを除去するための器具と技法の改善が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ガイド・カテーテルの内腔に位置決めされた線状体の周囲からガイド・カテーテルを除去するデバイスに関する。このデバイスは、前縁部、後縁部、上縁部、下縁部を含む。下縁部と、線状体に係合するように適合された中央開口部を形成させた遠位セグメントとの間にウェブが延びる。遠位セグメントは、前縁部から後縁部に向かって延び、外側面を含む。ガイド・カテーテルは、線状体が遠位セグメントの中央開口部を通って延びるにつれて、外側面の周囲に沿って延びる。下縁部と遠位セグメントの外側面との間にブレードが取り付けられ、ウェブによって支持される。このブレードは第1刃部と第2刃部を含む。第1刃部は、下縁部から延び、第1刃部が遠位セグメントに向かって延びるにつれて、前縁部から後縁部に向けて傾斜させられる。第2刃部は、遠位セグメントから下縁部に向かって延び、第2刃部が下縁部に向かって延びるにつれて前縁部から後縁部に向けて傾斜させられる。ブレードの第1刃部と第2刃部は、下縁部と遠位セグメントの間にノッチを形成する。ブレードは、ガイド・カテーテルが遠位セグメントの外側面の周囲を通過するにつれてガイド・カテーテルと係合するように位置決めされる。
【0007】
本発明はさらに、心臓ペースメーカのリードの周囲からガイド・カテーテルを除去するアセンブリに関する。このアセンブリは、ペースメーカ・リードが中に位置決めされる内腔を備えたガイド・カテーテルを含む。ペースメーカ・リードは遠位端部と末端部を含み、その間にリード本体が延びる。このアセンブリは、リードの周囲からガイド・カテーテルを除去するカッターも含む。カッターは、前縁部と下縁部を備えた本体と、下縁部に隣接して位置決めされたリードを受ける中央開口部を画定する側方開口部弓形部材を含むリード取扱セグメントとを含む。リード取扱セグメントはウェブによって本体に連結される。リード取扱セグメントは、リードが中央開口部内にある時、ガイド・カテーテル本体が外側面の上を通過するように適合される。カッターはブレードを含み、これは、本体と、ウェブによって支持されるリード取扱セグメントとの間に延びる。ブレードは、前縁部に対して後方に傾斜しながら本体からリード取扱セグメントに向かって延びる第1刃部と、前縁部に対して後方に傾斜しながらリード取扱セグメントから本体に向かって延びる第2刃部とを含む。ブレードの第1刃部と第2刃部はノッチを形成する。カッターは、ブレードをガイド・カテーテルと係合するように位置決めした状態で、末端部に隣接するリードの周囲に位置決めする。
【0008】
本発明は、埋め込み可能な心臓用リードの周囲からガイド・カテーテルを除去する方法に関する。この埋め込み可能なリードは、末端部と遠位端部と、その間に延びるリード本体とを含む。ガイド・カテーテルは、遠位端部と近位端部を備える線状体を通って延びる内腔と、近位端部に取り付けられた接続具とを含む。リードがガイド・カテーテルの内腔に位置決めされ、末端部が、ガイド・カテーテルの接続具から延びる。カッターも設けられ、これは、前縁部、後縁部、下縁部を備え、下縁部からウェブが延びる本体と、前縁部に向かって配置されるブレードとを含む。ウェブは、下縁部の反対側にリード取扱セグメントを含む。リード取扱セグメントは、リード本体を受ける中央開口部となる側方弓形開口部部材を含む。ブレードは、リード取扱セグメントに隣接して下縁部に向かって後方に延びる下刃先部と、下縁部に隣接してリード取扱セグメントに向かって後方に延びる上刃表面とを含む。上刃先部と下刃先部は、ブレードにノッチを形成する。カッターがリード本体の周囲に位置決めされ、リード本外がリード取扱セグメントの開口部内に位置決めされ、カッターの前縁部はガイド・カテーテルの接続具に向けられる。ブレードは、ガイド・カテーテルの接続具と係合する。リードをカッターに対して定位置に保持しながら、ガイド・カテーテルが、リードに沿って後方に引かれて、ブレードがガイド・カテーテルと係合し、それを切り裂いてもよい。切り裂かれたガイド・カテーテルが、リードの周囲から取り除かれる。
【0009】
添付図面は、この記述に組み込まれ、その一部を構成するものであるが、本発明のいくつかの態様を図示し、詳細な記述と共に、本発明の原理を説明する役目を果たす。図面の簡単な説明は以下の通りである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、添付図面に図示する本発明の例示的態様について詳しく述べる。可能な限り、同じ部品または同様の部品に対して、全ての図面を通して同じ参照番号を使用する。
【0011】
心臓ペースメーカまたは他の埋込型電子刺激デバイスを患者の体内に埋め込む時、刺激が必要な患者の体の領域にデバイスを連結するために、リードが使用される。このような埋め込み処置は必然的に侵襲的となるが、必要な侵入の大きさや程度を小さくする技法とデバイスが開発されている。ペースメーカに連結するために、リードを患者の心臓の中に、またはそれに隣接して埋め込む際、ガイド・カテーテルを使用して、リードの遠位端部を所望の場所に位置決めすることが知られている。ガイド・カテーテルは、リードが中に配置される中心軸内腔を含む。ガイド・カテーテルの遠位端部を操作して、リードが患者の心臓の中またはそれに隣接して適切に配置されるようにする。このようなガイド・カテーテルは、遠位端部の精確な位置付けを可能にし、しかも極めて小さな切開しか必要としない。このようなカテーテルのデバイスと技法はよく知られている。
【0012】
一旦ペースメーカを位置決めすると、ガイド・カテーテルをリードの周囲から取り除かなければならない。多くの場合、これらのガイド・カテーテルは、ルアー・ハブまたは他の類似の接続具を近位端部に含み、線状体がその接続具からカテーテルの遠位端部へと延びている。(ルアー・ハブとして示す)近位接続具12が付いた、このようなガイド・カテーテル10の近位端部11を図1に示す。心臓用リード14は、カテーテル10の線状体22の中心軸内腔内に挿入される線状リード本体16と、(図示しない)ペースメーカに連結するように構成され、カテーテル10の近位端部11から延びる末端部18とを含む。リード本体16は、末端部18よりも小さな直径である。リード本体16は、カテーテル10の遠位端部13に隣接して位置決めされる遠位端部20を含む。
【0013】
リード14の周囲からのカテーテル10の除去は、リード14の遠位端部20を変形させたり動かさずに行うことが好ましい。しかし配置処置の侵襲度を最小限に抑えるためにカテーテル10を可能な限り小さな直径に保持するよう、また配置中の出血背圧を縮小するように、カテーテル10の線状体22の中心軸内腔を、リード本体16の周囲にぴったりと合うように寸法決めされている。線状体22は、末端部18を超えて取り外せるようには寸法決めされていない。したがって、ガイド・カテーテル・カッター24がカテーテル10を長さ方向に切り裂き、ガイド・カテーテル10をリード14の周囲から除去できるようにするのが有利である。
【0014】
次に図2から4を参照する。カッター24は、上縁部28、下縁部30、前縁部32、後縁部34を備えた取手26を含む。取手26の両側に一対の把持用凹部36と38がある。前縁部32に隣接する下縁部30から延びるのが、取手26と共にブレード52を支持するウェブ40である。ブレード52は取手26とウェブ40内に、図3の隠線によって示す位置に位置決めされる。ウェブ40の取手26と反対側には遠位リード取扱セグメント44があり、これは、より小さい直径である前方部分46と、大きい直径である後方部分48とを備える。遠位リード取扱セグメント44は、前方部分46の側方開口部47と後方部分48の側方開口部49との中に(図5、6、7で示す)中央開口部58を設けて、リード14を中央開口部58内に横からカチッと嵌め込めるようにする。
【0015】
後縁部34に隣接する下縁部30から延びるのが近位リード取扱セグメント42である。ここに示すように、近位リード取扱セグメント42は、ウェブ56によって下縁部30に連結されている。別法として、近位リード取扱セグメント42を直接下縁部30に取り付けることもできる。近位リード取扱セグメント42は、(以下の図6、7、10に示すように)中央開口部58と同軸に配置される中央開口部60を形成している。側方開口部43は、リード14を開口部60内に横からカチッと嵌め込めるようにする。
【0016】
前方拡張部またはノーズ50が、ウェブ40の前からブレード52の前方に延びる。図1に示すように、ルアー・ハブ12は、カテーテル本体22の近位端部11の反対側に近位端部51を含み、これは末広がりで、またはリード本体16よりも直径が大きい。この末広がり端部51は、血液逆流弁、または止血弁などのデバイスを、ルアー・ハブ12に取り外し可能に装着できるようにする。末広がり端部51はまた、ノーズ50をリード本体16に沿ってルアー・ハブ12内に挿入できるようにし、それによってブレート52が、ルアー・ハブ12とカテーテル本体22と係合し、それらをリード14の周囲から切ることができるようにする。ウェブ40も、ウェブ40の両側に、第1部分46と第2部分48からの移行箇所に近接して、一対の羽根部54を含む。これらの羽根部は、一旦ブレード50がカテーテル10を切り、カテーテル10がリード14に沿って近位方向に移動させられると、カテーテル10をリード14の回りから引き抜く役目を果たす。カテーテル10は、羽根部54がカテーテル10をリード14と遠位リード取扱セグメント44の周囲から引き抜くまで、前方部分46に位置決めされる。図1で示すように、ノーズ50がカテーテル10の内腔の中にあり、ブレード52がルアー・ハブ12を切り始めるところである。ルアー・ハブ12の末広がり端部51は、未だ羽根部54に到達していない。
【0017】
次に図5も参照すると、ブレード52は、上刃先部64と下刃先部66を含み、それらの間にノッチ62を有する。上刃先部64は、ノッチ62から前方に取手26の下縁部30内に延びる。下刃先部66は、ノッチ62から前方にノーズ50内に延びる。ノッチ62はしたがって、ブレード52の最後方の刃部となり、ノーズ50と取手26の下縁部30との間に位置決めされる。ノッチ62は、ノーズ50に隣接して位置決めするのが好ましい。ノッチ62をブレード52の最後方の刃部として位置決めすることは、カテーテル10をリード14の周囲から切断し、または切り裂いている間の、ブレード52の固定に対する抵抗力を向上させる。
【0018】
カテーテル10などのガイド・カテーテルは、軟性であってリード14を挿入し配置する助けとなるが、線状体22内で強化材料を含むことがある。この強化材料は、線状体22内に埋め込まれた鋼網またはアラミド網または編み材である。この網や線状体22の基板材料は、カテーテル10をリード14から除去するためにブレード52によって切断しなければならない。後方に延びるブレードを有するカッターが知られており、これらのブレードは、カテーテル10を切り始めるために、カテーテル10の中心内腔の中に挿入される前刃先部を含む。しかし、カテーテル10と線状体22内の強化材料は、ブレードによる切り裂きに抵抗し、後方に傾斜された刃先部に「登って」しまう場合があり、これによってブレードは、滑らかに清潔に線状体22を切らずに、固まってしまう。知られているカッター設計でも、線状体22の切断を遠位端部と近位端部の間の中間点で停止し、開始すると、固まる場合がある。
【0019】
ノーズ50に隣接するブレード52の下刃先部66をノッチ62から前方に傾斜させて、ブレード52をカテーテル10の内腔の中に挿入する助けとなるようにする。ノッチ62の上で、上刃先部64を傾斜させて、カテーテル10がノーズ50からブレード52を登り去り、カッター24を固まらせてしまうのを防止する。ブレード52の拡大図を図11に示す。ブレード52は、カッター24の本体26とウェブ40の中に封入される本体68を含む。下刃先部66は、ノーズ50の中に入る前方先端部70を含む。上刃先部64は、下縁部30と前縁部32に隣接する本体26内に入る前方先端部72を含む。ブレード52は、カッター24が鋳型成形可能な材料で作られる場合は、本体26、ウェブ40、ノーズ50をブレード52の周りに鋳型成形することによって、カッター24内に位置決めするのが好ましい。カッター24に対して、他の構築方法と組立方法を使用することもできる。ノッチ62の構成も、カッター24が、近位端部11と遠位端部13の間の中間点で停止した後、線状体22の切断を再開する能力を向上させる。
【0020】
次いで図6から9を参照すると、遠位リード取扱セグメント44の中央開口部58がより詳しく示してある。側方開口部47と49は、リード本体16を中央開口部58内にカチッと嵌め込めるようにする。側方開口部47と49の直径は、リード本体16よりも僅かに小さい。遠位リード取扱セグメント44は、弾性の変形可能な材料から作られ、リード本体16が、開口部47と49を通って進入し、中央開口部58内で滑動可能に開放可能にリード本体16を保持できるようにする。前方部分46は、後方部分48よりも小さな直径を画定し、前方部分46の直径は、リード本体16の直径とほぼ一致する。これによって、リード本体16が、過度に横方向に動かずに前方部分46を通って滑動することができる。次いでノーズ50が、リード本体16に沿って重なることができて、ブレード52の下刃先部66をカテーテル10の内腔の中に案内して、カテーテル10を切り裂くことができる。
【0021】
羽根部54の向こう側で、遠位リード取扱セグメント44は、後方部分48内で僅かに大きな直径を有する。カッター24をリード本体16に沿って移動させるにつれて、カテーテル10は、ブレード52によって切り裂かれ、羽根部54によってリード14の周囲から押しのけられる。後方部分48は、リード14をカテーテル10から分離させるように、リード14の動きの始めから終わりまで制御を維持する。後方部分の寸法が、リード本体16とほぼ一致させる必要はなく、後方部分48の拡張直径が、カッター24のリード14に沿った動きに対する摩擦または他の抵抗を縮小できる。
【0022】
次に図6、7、10を参照すると、第2弓形リード係合部分42を示してある。近位リード取扱セグメント42の中央開口部60は、遠位リード取扱セグメント44の中央開口部58と同軸に位置合わせされている。中央開口部60の直径は、遠位リード取扱セグメント44の前方部分46または後方部分48のいずれよりも大きい。近位リード取扱セグメント42が、遠位リード取扱セグメント44と同様に弾性の変形可能な材料から構築されるので、側方開口部43は、リード14を開口部60の中にカチッと嵌め込むことができる。中央開口部60と側方開口部43は、リード14の末端部18を収容するのに充分広く作ることができる。別法として、末端部18を収容する必要がない場合、または線状体22と直径が同じである新たな末端部が開発された場合には、中央開口部58、60と、側方開口部43、47とを同じ寸法に作ることもできる。
【0023】
埋め込み処置によっては、リード14の末端部18を、ルアー・ハブ12に極めて接近して位置決めして、リード本体16を中央開口部58と中央開口部60の両方にはカチッと嵌め込めなくする場合もある。このような状況では、側方開口部43と中央開口部60は、末端部18の大きい方の直径を収容することができる。次いで図1で示すように、リード本体16が開口部60内に到達するまで、ハブ12と線状体22を切り裂きながら、カッター24をリード14に沿って進ませることができる。この位置で、カッター24をリード14に対して定位置に保持し、カテーテル10を後方に移動させることもでき、これによってカテーテル10を切り裂き、リード14の周囲から除去することを完了する。別法として、カテーテル10を後方に引いて切り裂き、リード14の周囲から除去する間、末端部18を、中央開口部60の中に留まらせておくこともできる。
【0024】
一旦カテーテル10をリード14の周囲から除去すると、リード14が、カッター24の中央開口部58、60から側方開口部43、47、49を通して外される。
【0025】
ここに開示する本発明の実施形態を、読者が本発明の新規の態様に習熟することを目的として以上に論じた。好ましい実施形態を以上に示し、述べたが、多数の変更、修正、代用を、当業者が本発明の精神と範囲から逸脱せずに成すことができる。本発明の好ましい態様と実施形態を述べたことから、ここに開示する概念の修正形態と均等物が当業者に容易に思い浮かぶであろう。しかし、そのような修正形態および均等物も、ここに添付する特許請求の範囲に含まれることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】ガイド・カテーテルをリードの周囲から除去する位置で、埋め込み可能な心臓用リードの周囲に取り付けられた、本発明によるガイド・カテーテルのカッターの斜視図であって、リードの近位端部にあるルアー・ハブが、カッターによって部分的に切断されている。
【図2】心臓用リードから取り外された、図1のカッターの斜視図である。
【図3】図2のカッターの第1側面図であり、カッター内の、ガイド・カテーテルを切断するブレードを破線によって示してある。
【図4】図2のカッターの反対側の第2側面図である。
【図5】図2のカッターの第1拡大図であり、ブレードの刃先部と、前方リード係合構造物とを示す。
【図6】図2のカッターの前端図である。
【図7】ブレードの刃先部と、前方リード係合構造物とを示す拡大前端図である。
【図8】線8〜8による、図2のカッターの第1断面図である。
【図9】図9の断面図の拡大図である。
【図10】線10〜10による、図2のカッターの第2断面図である。
【図11】図2のカッターのブレートの拡大図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイド・カテーテルを、前記ガイド・カテーテルの内腔の中に位置決めされた線状体の周囲から除去するデバイスであって、
前縁部と、後縁部と、上縁部と、下縁部とを備えた本体と、
遠位セグメントであって、前記線状物と係合するように寸法決めされた中央開口部を有し、前記下縁部に隣接して位置決めされ、全体として前記前縁部から前記後縁部に向かって延び、前記線状体が前記遠位セグメントの前記中央開口部を通過するにつれて、前記ガイド・カテーテルが前記遠位セグメントの外側面の周囲を通過することができるように適合される遠位セグメントと、
前記下縁部と前記遠位セグメントの前記外側面との間に取り付けられ、前記下縁部と前記遠位セグメントの間に延びるウェブによって支持されるブレードとを有し、
前記ブレードが、前記下縁部から延びる第1刃部であって前記遠位セグメントに向かって延びるにつれて、前記前縁部から前記後縁部に向けて傾斜される第1刃部を含み、
前記ブレードが、前記遠位セグメントから前記下縁部に向かって延びる第2刃部であって前記下縁部に向かって延びるにつれて、前記前縁部から前記後縁部に向けて傾斜される第2刃部を含み、
前記ブレードの前記第1刃部と前記第2刃部が、前記下縁部と前記遠位セグメントの間にノッチを形成し、
前記ブレードが、前記ガイド・カテーテルが前記遠位セグメントの前記外側面の周囲を通過するにつれて前記ガイド・カテーテルと係合するように位置決めされるデバイス。
【請求項2】
前記ノッチが、前記遠位セグメントに近接して位置決めされる請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記デバイスが、中央開口部を有する側方弓形開口部部材を備えた近位セグメントをさらに含み、前記近位セグメントが、前記後縁部に隣接した前記下縁部から延び、前記遠位セグメントと位置合わせされ、前記近位セグメントの前記中央開口部が、前記線状体と係合するように寸法決めされる請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記ブレードの前記第2刃部に隣接して位置決めされた線状体を受けるように寸法決めされ、また前記後縁部に向かって、前記近位セグメントの前記側方弓形開口部部材と位置合わせされて延びる側方弓形開口部部材を前記遠位セグメントが含む請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記遠位セグメントの前記側方弓形開口部部材が、直径が小さい方の前方部分と、直径が大きい方の後方部分とを含む請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記ウェブが、前記ブレードの前記刃部の後方に位置決めされた横方向に延びる一対の対向する羽根部を含み、各羽根部それぞれが、後方かつ下方に傾斜されて、前記線状体が前記遠位セグメントを通過するにつれて、前記カテーテルを、前記遠位セグメントの前記外側面の周囲から偏向させる請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記遠位セグメントが、前記直径が小さい方の部分と直径が大きい方の部分との間で移行点を画定し、前記羽根部が前記移行点に隣接して位置決めされる請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
ノーズが、前記遠位セグメントの前記直径が小さい方の部分から前方に延び、前記ノーズが、前記ガイド・カテーテルの前記内腔の中に挿入され、それと係合するように適合される請求項4に記載のデバイス。
【請求項9】
心臓ペースメーカ・リードの周囲からガイド・カテーテルを除去するアセンブリであって、
前記ペースメーカ・リードが中に受けられる内腔を含むガイド・カテーテルと、
遠位端部と末端部を含み、それらの間にリード本体が延びるペースメーカ・リードと、
前記リードの配置後に前記リードの周囲から前記ガイド・カテーテルを除去するカッターとを有し、そのカッターが、
前縁部と下縁部を備える本体と、
前記リードを受ける中央開口部を有する側方開口部弓形部材を含み、前記下縁部に隣接して位置決めされて、ウェブによって前記本体に連結され、前記リードが前記開口部内にある時、前記ガイド・カテーテル本体が外側面の上を通過するように適合されるリード取扱セグメントと、
前記本体と前記ウェブによって支持される前記リード取扱セグメントとの間に延び、前記前縁部に対して後方に傾斜しながら前記本体から前記リード取扱セグメントに向かって延びる第1部分と、前記前縁部に対して後方に傾斜しながら前記リード取扱セグメントから前記本体に向かって延びる第2部分とを含み、前記第1部分と前記第2部分がノッチを形成するブレードとを含み、
前記カッターが、前記ブレードが前記ガイド・カテーテルと係合するように位置決めされた状態で、前記末端部に隣接したリードの周囲に位置決めされることを特徴とするアセンブリ。
【請求項10】
埋め込み可能な心臓用リードの周囲からガイド・カテーテルを除去する方法であって、
末端部と、遠位端部と、それらの間に延びるリード本体とを備える前記埋め込み可能なリードを用意するステップであって、前記ガイド・カテーテルが、近位端部と、遠位端部と、それらの間に延びる線状体と、前記近位端部に取り付けられた接続具とを備え、前記リードが前記ガイド・カテーテルの前記線状体を通って延びる内腔の中に位置決めされ、前記リードの前記末端部が、前記ガイド・カテーテルの前記近位端部に取り付けられた前記接続具から延びる、前記リードを用意するステップと、
前縁部と、後縁部と、下縁部と、前記下縁部から延びるウェブとを備えた本体を含み、前記前縁部に向けて配置されたブレードを含むカッターを用意するステップであって、前記ウェブが、前記下縁部の反対側で前記ウェブ上にリード取扱セグメントを含み、前記リード取扱セグメントが、前記リード本体を受ける中央開口部を有する側方弓形開口部部材を含み、前記ブレードが、前記リード取扱セグメントに隣接して、後方に前記下縁部に向かって延びる下刃先部と、前記下縁部に隣接して、後方に前記リード取扱セグメントに向かって延びる上刃表面とを含み、前記上刃先部と下刃先部が前記ブレードにノッチを形成するカッターを用意するステップと、
前記リード本体を前記リード取扱セグメント内に位置決めし、前記カッターの前記前縁部を前記ガイド・カテーテルの前記近位端部に向けて、カッターを前記リード本体の周囲に位置決めするステップと、
前記ガイド・カテーテルの前記接続具を前記ブレードに係合させるステップと、
前記リードを、前記カッターに対して定位置に保持し、また前記ブレードが前記ガイド・カテーテルと係合し、それを切り裂くように前記ガイド・カテーテルを後方に前記リード沿って引くステップと、
前記切り裂かれたガイド・カテーテルを前記リードの周囲から除去するステップとを含む方法。
【請求項11】
前記ウェブが、前記ブレードの前記刃部の後方に位置決めされた横方向に延びる一対の対向する羽根部を含み、各羽根部それぞれが、後方かつ下方に傾斜されて、前記線状体が前記遠位セグメントを通過するにつれて、前記カテーテルを、前記遠位セグメントの前記外側面の周囲から偏向させる請求項1に記載のデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2007−521922(P2007−521922A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553222(P2006−553222)
【出願日】平成17年2月8日(2005.2.8)
【国際出願番号】PCT/US2005/004207
【国際公開番号】WO2005/079899
【国際公開日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(505003528)カーディアック・ペースメーカーズ・インコーポレーテッド (466)
【Fターム(参考)】