説明

ガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置及び方法

【課題】 ガスタービン動翼をタービンディスクに組込んだ状態でガスタービン動翼の1本1本のチップシュラウドの高さを計測できるガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置を提供することである。
【解決手段】 ガスタービン動翼2のチップシュラウド3の上部に位置するように天井部13を配置し、ガスタービン動翼2のエンジェルフィンの外周面に接して天井部13を支持する脚部12を設け、エンジェルフィン9の外周面位置を基準としてチップシュラウド9の位置を計測する計測部14を天井部13に取り付ける。これにより、タービンディスク1よりガスタービン動翼2を分解することなく、かつ精度良く、ガスタービン動翼2のチップシュラウド9の変形計測をかのうとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスタービン動翼のチップシュラウドの変形量を計測するガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、発電用ガスタービンは燃焼器で発生した燃焼ガスを直接作動媒体として回転エネルギーに変換しており、ガスタービン動翼は高温ガスに曝されながら高速で回転している。ガスタービン動翼の先端部にはチップシュラウドが設けられ、このガスタービン動翼のチップシュラウドは、ガスタービン動翼の振動増加を低減させるために隣接する翼間のチップシュラウド結合部で接触(以下、結合と呼ぶ)している。
【0003】
ガスタービン動翼は高温ガスに曝されながら高速で回転していることから、ガスタービン動翼のチップシュラウドも高温に曝されながら大きな遠心力を受けることとなり、長時間の運転によりクリープ変形を生じる。チップシュラウドのクリープ変形により結合が外れると、大きな損傷に至る可能性がある。よって、ガスタービンプラントが停止している期間において、隣接するガスタービン動翼のチップシュラウドの結合寸法が十分確保されていることを確認する必要がある。
【0004】
通常、隣接するガスタービン動翼のチップシュラウドの結合寸法が十分確保されているか否かの確認方法として次の2つの方法がある。1つはタービンディスクに組込まれたガスタービン動翼の隣接するチップシュラウド間の結合部の段差を計測し、結合寸法を算出する方法である。もう1つはガスタービン動翼をタービンディスクより分解し、専用の計測装置にて1本ずつチップシュラウドの高さを計測し、隣接するガスタービン動翼のチップシュラウドの結合寸法を算出する方法である。
【0005】
図5は、タービンディスクに組込まれたガスタービン動翼の隣接するチップシュラウド間の結合部の段差を計測し、結合寸法を算出する方法の説明図であり、図6は図5のチップシュラウド近傍の詳細図である。まず、図5に示すように、タービンディスク1を回転させて測定対象のガスタービン動翼2をフロア5の垂直方向に移動させる。そして、フロア5にセットされたダイヤルゲージ4をタービンディスク1に組込まれたガスタービン動翼2のチップシュラウド3に当て、図6に示すように、ガスタービン動翼2の腹側チップシュラウド3aの値を計測する。その後に、タービンディスク1及びガスタービン動翼2をゆっくり回転させ、ガスタービン動翼2の背側チップシュラウド3bの値を計測する。
【0006】
そして、ガスタービン動翼2の腹側チップシュラウド3aの値とガスタービン動翼2の背側チップシュラウド3bの値との差分が隣接するチップシュラウド3間の結合部の段差であり、事前に計測した腹側チップシュラウド3aの厚さと結合部の段差との差分が隣接するガスタービン動翼2のチップシュラウド3の結合寸法である。
【0007】
図7は、ガスタービン動翼をタービンディスクより分解し、専用の計測装置にて1本ずつチップシュラウドの高さを計測し、隣接するガスタービン動翼のチップシュラウドの結合寸法を算出する方法の説明図である。
【0008】
タービンディスク1より分解したガスタービン動翼2をガスタービン動翼固定治具6に固定し、ガスタービン動翼2の任意の基準位置から腹側チップシュラウド3a及び背側チップシュラウド3bの高さを専用の計測装置7にて計測する。同様の計測を隣に組込まれていたガスタービン動翼2に対しても行い、隣接するガスタービン動翼2のチップシュラウド3の結合部の段差を計算し、事前に計測した腹側チップシュラウド3aの厚さから先に計算した段差を差引いて結合寸法を求める。
【0009】
また、ガスタービン動翼を計測加工治具により水平に固定し、板状ゲージの刳り抜き孔をガスタービン動翼の外周側を挿通させながらスキミゲージを用いてガスタービン動翼との間隙を計測し、ガスタービン動翼の軸方向と直交する断面形状の変形を測定するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−364382号公報(図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、図5に示したタービンディスク1に組込まれたガスタービン動翼2の隣接するチップシュラウド3間の結合部の段差を計測し結合寸法を算出する方法は、タービンディスク1よりガスタービン動翼2を分解せずに結合寸法を算出することができるが、タービンディスク1に組込まれたガスタービン動翼2は周方向あるいは半径方向に僅かに動くので、隣接するチップシュラウド3間の結合部の段差は計測毎に異なった値を示すことがある。
【0011】
すなわち、タービンディスク1に組込まれたガスタービン動翼2は、タービンディスク1の翼植込部とガスタービン動翼の植込部とに多少の隙間があり、ガスタービン動翼2は周方向にも半径方向にも僅かに動く。従って、隣接するチップシュラウド3間の結合部の段差を計測する際には、計測対象のガスタービン動翼2がタービンディスク1の真下にくるようにし、ガスタービン動翼2の自重でタービンディスク1の翼植込部にきちんと接触させるようにしなければならない。それでも計測対象のガスタービン動翼2の段差は計測毎に異なった値を示すことがある。
【0012】
一方、図7に示したガスタービン動翼2をタービンディスク1より分解し、専用の計測装置にて1本ずつチップシュラウドの高さを計測し、隣接するガスタービン動翼のチップシュラウドの結合寸法を算出する方法は、ガスタービン動翼2の植込部を動翼固定治具6に取り付け、専用の計測装置でチップシュラウド3の高さを計測するので計測精度は良いが、計測のためにタービンディスク1よりガスタービン動翼2を取り外し分解しなければならない。また、特許文献1の場合も同様にガスタービン動翼2をタービンディスク1から取り外してチップシュラウド3を計測するので、ガスタービン動翼2の取り外し作業を伴う。
【0013】
つまり、計測精度を考慮すると、タービンディスク1に組込まれた隣接するガスタービン動翼2のチップシュラウド3の段差を計測するよりも、ガスタービン動翼2の1本1本についてチップシュラウド3の高さを計測する方が良い。しかし、ガスタービン動翼2の1本1本についてチップシュラウド3の高さを計測する方法では、ガスタービン動翼2の植込部を基準にチップシュラウド2の高さを計測しているため、タービンディスク1にガスタービン動翼2が組込まれた状態では計測できず、本来、ガスタービン動翼2をタービンディスク1より抜取る予定がない場合でも、チップシュラウド3の変形計測のためだけにガスタービン動翼2をタービンディスク1より分解する必要があり、大掛かりな作業が発生している。
【0014】
本発明の目的は、ガスタービン動翼をタービンディスクに組込んだ状態でガスタービン動翼の1本1本のチップシュラウドの高さを計測できるガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係わるガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置は、ガスタービン動翼のチップシュラウドの上部に位置するように配置される天井部と、前記ガスタービン動翼のエンジェルフィンの外周面に接して設置され前記天井部を支持する脚部と、前記天井部に取り付けられ前記エンジェルフィンの外周面位置を基準として前記チップシュラウドの位置を計測する計測部とを備えたことを特徴とする。
【0016】
ガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測方法は、本発明のガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置を用いてガスタービン動翼のチップシュラウドの変形量を計測することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、タービンディスクよりガスタービン動翼を分解することなく、かつ精度良く、ガスタービン動翼のチップシュラウドの変形計測が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置の構成図である。ガスタービン動翼2は、隣接するガスタービン動翼2のチップシュラウド3が互いに結合するようにタービンディスク1の全周にわたり植え込まれている。また、ガスタービン動翼2には燃焼ガスの流れに対して上下流側の2箇所に、ガスタービン動翼2の植込部底面8より同じ位置にエンジェルフィン9が設置されている。エンジェルフィン9はガスタービン動翼2と図示省略のガスタービン静翼との間から高温ガスが漏れ出すのを防ぐものであり、エンジェルフィン9とガスタービン静翼に設置されているプレートにて高温ガスをシールする。
【0019】
本発明では、ガスタービン動翼2がタービンディスク1に組み込まれた状態で、ガスタービン動翼2のエンジェルフィン9の外周面10を基準としてチップシュラウド3の高さを計測する。
【0020】
すなわち、ガスタービン動翼2をタービンディスクに組み込んだ状態で計測の基準がとれるのは、タービンディスク1の外周面、ガスタービン動翼2のプラットフォーム上面24、エンジェルフィン9の外周面10のいずれかである。タービンディスク1はガスタービン動翼2の植え込み状態によって多少のガタを有するため、計測精度に問題が生じる。ガスタービン動翼2のプラットフォーム上面24は鋳肌面であるため、やはりこちらも計測精度に問題がある。
【0021】
一方、エンジェルフィン9は機械加工面であり、また、ガスタービンの運転においても摩耗や変形等が生じないことから、このエンジェルフィン9の外周面10を基準にチップシュラウド3の高さ計測を行うのが最も良い。そこで、本発明のチップシュラウド変形計測装置11は、エンジェルフィン9の外周面10を基準としてチップシュラウド3の高さを計測する。
【0022】
チップシュラウド変形計測装置11は、2本の同じ長さの脚部12と天井部13とから門型が形成されており、天井部13には計測部14が設置されている。第1の実施の形態では、チップシュラウド変形計測装置11の2本の脚部12が、タービンディスク1に植え込まれたガスタービン動翼2の2箇所のエンジェルフィン9の外周面10にそれぞれ接するように設置される。
【0023】
これにより、タービンディスク1とガスタービン動翼2との植え込み部にある多少の隙間により、ガスタービン動翼2が周方向あるいは半径方向に動いた場合であっても、ガスタービン動翼2のエンジェルフィン9の外周面10を基準としたチップシュラウド3の高さを精度良く計測することが可能となる。すなわち、タービンディスク1からガスタービン動翼2を取り外すことなく、チップシュラウド3の高さを精度良く計測することが可能となる。
【0024】
第1の実施の形態によれば、計測部14が取り付けられた天井部13を支持する脚部12を、ガスタービン動翼2のエンジェルフィン9の外周面10に接して設置するので、ガスタービン動翼2のエンジェルフィン9の外周面10を計測の基準とすることができる。従って、タービンディスク1からガスタービン動翼2を取り外すことなく、チップシュラウド3の高さを精度良く計測することができる。
【0025】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図2は本発明の第2の実施の形態に係わるガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置の構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、2本の脚部12をエンジェルフィン9に着脱自在に固定する固定部15を追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0026】
図2において、固定部15は、連結部16と把持部17とから構成され、連結部16は脚部12と並んで天井部13からエンジェルフィン9に向けて配置されている。連結部16の一方端は天井部13を貫通し、その一方端部には回転操作部25が設けられている。回転操作部25は連結部16に回転を加えることによって連結部16を直線運動させ、エンジェルフィン9方向に進退させるものである。また、連結部16の他方端は脚部12の先端部を貫通し、その他方端部には把持部17が取り付けられている。把持部17はエンジェルフィン9の下部に当接し、この把持部17と脚部12の先端部とでエンジェルフィンを両側から把持し、脚部12をエンジェルフィン9に固定する。
【0027】
すなわち、天井部13側の回転操作部25を回転させることにより、連結部16をエンジェルフィン9方向に直線的に移動させ、連結部16の他方端部の把持部17と脚部12の先端部とでエンジェルフィンを両側から把持し、脚部12をエンジェルフィン9に固定する。
【0028】
第2の実施の形態によれば、固定部15によりチップシュラウド変形計測装置11をガスタービン動翼2のエンジェルフィン9に固定できるので、チップシュラウド3の高さを計測する際、タービンディスク1に組み込まれたガスタービン動翼2の向きに関係なく、チップシュラウド変形計測装置11のガタツキを排除することができる。従って、エンジェルフィン9を基準としたガスタービン動翼2のチップシュラウド3の高さをより精度良く計測することができる。
【0029】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図3は本発明の第3の実施の形態に係わるガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置の構成図である。この第3の実施の形態は、図2に示した第2の実施の形態に対し、ガスタービン動翼のチップシュラウドの上部全域に亘って計測部を移動可能とした可動部を天井部に設けたものである。図2と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0030】
図3に示すように、天井部13には計測部14を移動可能とした可動部26が設けられている。可動部26は天井部13の横方向(X方向)に移動する横方向移動部18と天井部13の縦方向(Y方向)に移動する縦方向移動部19とからなり、横方向移動部18に計測部14が搭載され、また、横方向移動部18は縦方向移動部19に搭載されている。
【0031】
横方向移動部18はガスタービン動翼のチップシュラウド3の上部の横方向を移動し、縦方向移動部19はチップシュラウド3の上部の縦方向を移動して、チップシュラウド3の上部全域に亘って計測部14を移動させる。これにより、計測部14はガスタービン動翼のチップシュラウド3のすべての部位の変形計測が可能となる。
【0032】
以上の説明では、図2に示した第2の実施の形態に対して、可動部26を設けた場合について説明したが、図1に示した第1の実施の形態に対して、可動部を設けるようにしてもよい。
【0033】
第3の実施の形態によれば、可動部26により計測部14をチップシュラウド3の上部全域に亘って移動させることができるので、タービンディスク1からガスタービン動翼2を取り外すことなく、ガスタービン動翼2のチップシュラウド3の任意の位置の高さを精度良く計測することができる。
【0034】
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。図4は本発明の第4の実施の形態に係わるガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置の構成図である。この第4の実施の形態は、図1に示した第1実施の形態または図2に示した第2実施の形態におけるチップシュラウド変形計測装置11に、取付高さ及び取付角度を調節でき移動可能な支持台部20を設けたものである。
【0035】
支持台部20は、任意の方向に向けられる固定台21と、高さ調整が可能な支持脚22と、支持脚22の先端部に設けられ床面を自在に移動可能な移動機構部23とから構成されている。支持台部20の固定台21はチップシュラウド変形計測装置11に取り付けられ、チップシュラウド変形計測装置11の傾き位置に応じてチップシュラウド変形計測装置11を支持できるようになっている。
【0036】
すなわち、タービンディスク1は円筒状のガスタービン軸に対応して形成されており、ガスタービン動翼2はガスタービン軸の円周方向に複数個、例えば92本が配列されており、ガスタービン軸の回転によりガスタービン動翼2はガスタービン軸を中心として回転移動する。ガスタービン動翼2が真下ではなく回転移動した状態であっても支持台部20により、そのガスタービン動翼2の位置にチップシュラウド変形計測装置11の本体を支持する。
【0037】
第4の実施の形態によれば、チップシュラウド変形計測装置11の脚部12に取付高さ及び取付角度を調節でき移動可能な支持台部20を設けたので、ガスタービン動翼2が任意の位置及び向きにおいても、チップシュラウド変形計測装置11のガスタービン動翼2への取り付け及び取り外しを容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置の構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係わるガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置の構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係わるガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置の構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係わるガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置の構成図。
【図5】タービンディスクよりガスタービン動翼を分解せずにチップシュラウドの結合寸法を計測する従来手法の説明図。
【図6】タービンディスクよりガスタービン動翼を分解せずにチップシュラウドの結合寸法を計測する従来手法の計測部位の詳細図。
【図7】タービンディスクよりガスタービン動翼を分解しチップシュラウドの結合寸法を計測する従来手法の説明図。
【符号の説明】
【0039】
1…タービンディスク、2…ガスタービン動翼、3…チップシュラウド、3a…腹側チップシュラウド、3b…背側チップシュラウド、4…ダイヤルゲージ、5…フロア、6…ガスタービン動翼固定治具、7…専用の計測装置、8…ガスタービン動翼の植込部底面、9…エンジェルフィン、10…エンジェルフィン外周面、11…チップシュラウド変形計測装置、12…脚部、13…天井部、14…計測部、15…固定部、16…連結部、17…把持部、18…横方向移動部、19…縦方向移動部、20…支持台部、21…固定台、22…支持脚、23…移動機構部、24…プラットフォーム上面、25…回転操作部、26…可動部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスタービン動翼のチップシュラウドの上部に位置するように配置される天井部と、前記ガスタービン動翼のエンジェルフィンの外周面に接して設置され前記天井部を支持する脚部と、前記天井部に取り付けられ前記エンジェルフィンの外周面位置を基準として前記チップシュラウドの位置を計測する計測部とを備えたことを特徴とするガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置。
【請求項2】
ガスタービン動翼のチップシュラウドの上部に位置するように配置される天井部と、前記ガスタービン動翼のエンジェルフィンの外周面に接して設置され前記天井部を支持する脚部と、前記脚部を前記エンジェルフィンに着脱自在に固定する固定部と、前記天井部に取り付けられ前記エンジェルフィンの外周面位置を基準として前記チップシュラウドの位置を計測する計測部とを備えたことを特徴とするガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置。
【請求項3】
前記天井部に設けられ、前記ガスタービン動翼のチップシュラウドの上部全域に亘って前記計測部を移動可能とした可動部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか一記載のガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測装置を用いてガスタービン動翼のチップシュラウドの変形量を計測することを特徴とするガスタービン動翼のチップシュラウド変形計測方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−97649(P2006−97649A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−287205(P2004−287205)
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】