説明

ガス化プロセスからのエネルギーを用いた塩水脱塩システム及びプロセス

【課題】ガス化反応で生成する加熱された合成ガスを用いた塩水脱塩システム及びプロセスを提供する。
【解決手段】ガス化反応で生成する加熱された合成ガス2によって直接的に塩水22を加熱すること、又は加熱された合成ガスを用いて生成した蒸気を使用することによって、塩水を蒸発させ、無塩水42を生成することによる、塩水の脱塩によって無塩水を生成するプロセスを提供する。代替実施形態では、ガス化反応で生成した未処理合成ガスからの熱を用いて発生させた飽和蒸気が、塩水を蒸発させ、無塩淡水を生成するために使用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高温の合成ガスを発生させ、淡水供給を発生させるために利用されるガス化プロセスと関連した多段フラッシュ又は多重効用蒸留を用いた塩水脱塩に関する。
【背景技術】
【0002】
多段フラッシュ(MSF)又は多重効用蒸留(MED)を用いた塩水脱塩は、低圧、高品質の蒸気エネルギー源から熱を得るプロセスである。このプロセスでは、低圧蒸気は一般的なボイラ技術によって生成される(米国特許第4,338,199号及び第5,441,548号参照)。
【0003】
脱塩にその他の形態のエネルギーを使用することが知られている。例えば、米国特許第5,421,962号は、脱塩プロセスに太陽エネルギーを利用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5441548号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
脱塩プラントを駆動するために低圧蒸気を使用したときに、エネルギー非効率が起こる。従って、エネルギー効率を向上させた脱塩プロセスを実行するための改良方法を提供する必要性がある。本発明は、その要求を満たすことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
現在、本発明によれば、未処理合成ガスからの熱を、未処理合成ガスから水への熱伝達によって生じる蒸気のような低品質の流体から直接的、又は間接的に塩水に伝達して、塩を含まない又は本質的に塩を含まない無塩淡水を生成すると同時に、次のガス浄化プロセスのために合成ガスを冷却することが可能であることが分かっている。
【0007】
1つの態様では、本発明は、ガス化反応で生成する合成ガスによって直接的に塩水を加熱して、塩水を蒸発させ、塩を含まない又は本質的に塩を含まない水を生成することによる、塩水の脱塩によって無塩水を生成するプロセスを提供する。
【0008】
本発明の目的の「無塩」水という用語は、もともと存在する塩の少なくとも99重量%が除去された水、より一般的には、もともと存在する塩の99〜100重量%が除去された水を意味する。
【0009】
代替実施形態では、ガス化反応で生成した未処理合成ガスからの熱を用いて発生させた飽和蒸気が、塩水を蒸発させ、無塩淡水を生成するために使用される。
【0010】
本発明の更なる実施形態によれば、塩水の脱塩によって無塩水を生成する第1のシステムであって、塩水源と、合成ガス源と、塩水源及び合成ガス源に接続された加熱室であって、合成ガス入口と、合成ガス出口と、塩水が加熱室を通過するための経路とを有する加熱室とからなる第1のシステムが提供される。システムは、更に、経路で発生した水蒸気を受けるために経路に接続された、減圧下で動作可能な少なくとも1つのフラッシュタンクと、塩を含まない又は本質的に含まない凝縮液を捕集するための捕集器とを含む。動作中、塩水源からの塩水は加熱室の経路に導入され、合成ガス源からの高温の合成ガスは加熱室の合成ガス入口に導入される。高温の合成ガスからの熱が塩水に伝達されて水蒸気を発生させ、この水蒸気が蒸留室内で凝縮して無塩水を生成し、これが捕集される。
【0011】
第1のシステムの代替実施形態では、更に、合成ガス入口及び合成ガス出口を有する低圧蒸気発生器を提供する。高温の合成ガスが合成ガス入口を通って蒸気発生器に供給されて、低圧蒸気が発生し、これが加熱室の蒸気入口に供給されることによって、加熱室内に配置された経路を通過する塩水に熱が伝達されて、水蒸気を形成し、これが無塩水として凝縮して捕集される。本実施形態における加熱室は、蒸気の凝縮の結果として形成される蒸気凝縮液が通って排出される蒸気凝縮液出口を備える。このシステムは、更に、蒸気発生器から出る合成ガスが通過して、合成ガスの水分を凝縮させて、合成ガスの下流の浄化前に合成ガスから分離させるノックアウトドラムを備える。
【0012】
本発明の別の実施形態では、塩水の脱塩によって水を生成する第2のシステムであって、塩水源と、合成ガス源と、合成ガス入口及び合成ガス出口を有する第1の蒸発室であって、合成ガス入口は経路、一般に金属性伝熱コイルに接続され、高温の合成ガスが蒸発器を通過し、蒸発器内に存在する塩水への熱伝達を生じさせて、第1の蒸発室内で水蒸気を発生させる第1の蒸発室と、第2の経路、一般に伝熱コイルを有する第2の蒸発室であって、内部に第1の蒸発室から水蒸気を受け入れることによって、第2の伝熱コイル内の水蒸気が、第2の伝熱コイルの外部に接触する塩水による熱伝達によって冷却されて、無塩水凝縮液を形成し、熱伝達プロセスは、蒸発によって更なる水蒸気を形成する第2の蒸発室と、塩を含まない又は本質的に含まない凝縮液を捕集するための捕集器とからなる第2のシステムが提供される。
【0013】
第2のシステムの代替実施形態では、更に、合成ガス入口及び合成ガス出口を有する低圧蒸気発生器が提供される。高温の合成ガスが合成ガス入口を通って蒸気発生器に供給されて、低圧蒸気が発生し、これが第1の蒸発室の蒸気入口に供給されて経路に入ることによって、経路内の蒸気から蒸発室内に存在する塩水に熱が伝達されて、水蒸気を形成し、これが第2の蒸発室内で凝縮して無塩水凝縮液として捕集される。本実施形態における第1の蒸発室は、蒸気発生器からの蒸気の凝縮の結果として経路内で形成される蒸気凝縮液が通って排出される蒸気凝縮液出口を備える。このシステムは、更に、蒸気発生器の経路から出る合成ガスが通過して、合成ガスの水分を凝縮させて、合成ガスの下流の浄化前に合成ガスから分離させるノックアウトドラムを備える。
【0014】
第1のシステムの更なる実施形態では、塩水源と、合成ガス源と、合成ガス源に接続された外部加熱された放射合成ガス冷却器と、補助過熱器と、塩水源及び合成ガス源に接続され、合成ガス入口及び合成ガス出口を有する加熱室と、塩水が加熱室を通過するための経路と、経路で発生した水蒸気を受けるために経路に接続された少なくとも1つのフラッシュタンクと、塩を含まない又は本質的に含まない凝縮液を捕集するための捕集器とを備える。動作中、合成ガス源で発生した高温の合成ガスは放射合成ガス冷却器に移動し、そこで熱伝達が生じて高圧飽和蒸気と冷却された湿った未処理合成ガスを発生させる。高圧蒸気は補助過熱器に移動し、そこで蒸気が過熱されて、補助蒸気ターボ機械を駆動するために使用される。そのような補助蒸気ターボ機械の駆動によって生じる低圧蒸気は、高温の合成ガスを使用した熱伝達によって生じた低圧蒸気と共に加熱室に導入される。システムは、それ以外は第1のシステムに関して上述したように動作する。
【0015】
第2のシステムの更なる実施形態では、塩水源と、合成ガス源と、合成ガス源に接続された外部加熱された放射合成ガス冷却器と、補助過熱器と、塩水源に接続され、低圧蒸気入口を有する第1の蒸発器と、蒸気凝縮液出口と、蒸気が蒸発器を通過するための経路と、経路を通過する蒸気からの熱伝達の結果として発生する水蒸気を受けるために第1の蒸発器に接続された第2の蒸発室と、塩を含まない又は本質的に含まない凝縮液を捕集するための捕集器とを備える。動作中、合成ガス源で発生した高温の合成ガスは放射合成ガス冷却器に移動し、そこで熱伝達が生じて高圧飽和蒸気と冷却された湿った未処理合成ガスを発生させる。高圧蒸気は補助過熱器に移動し、そこで蒸気が過熱されて、補助蒸気ターボ機械を駆動するために使用される。補助蒸気ターボ機械の駆動によって生じた低圧蒸気は、高温の合成ガスを使用した熱伝達によって生じた低圧蒸気と共に蒸発器に導入される。システムは、それ以外は第2のシステムに関して上述したように動作する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】多段フラッシュ脱塩を利用した本発明の統合プロセスの実施形態の概略図である。
【図2】多重効用蒸留脱塩を利用した本発明の統合プロセスの実施形態の概略図である。
【図3】高温の未処理の湿った合成ガスが熱を低圧飽和蒸気発生器に伝達し、低圧飽和蒸気が熱エネルギーを直接塩水供給流に伝達するために使用される、図1の代替実施形態の概略図である。
【図4】高温の未処理の湿った合成ガスが熱を低圧飽和蒸気発生器に伝達し、低圧飽和蒸気が熱エネルギーを直接塩水供給流に伝達するために使用される、図2の代替実施形態の概略図である。
【図5】高温の未処理の湿った合成ガスが放射合成ガス冷却器との接触による熱伝達によって冷却され、そのような熱伝達によって生じた高圧飽和蒸気は補助過熱器によって過熱されて補助蒸気ターボ機械を駆動するために使用され、そのような機械の駆動によって生じた低圧蒸気は加熱室に移動して熱エネルギーを直接塩水供給流に伝達する、図1の別の実施形態の概略図である。
【図6】高温の未処理の湿った合成ガスが放射合成ガス冷却器との接触による熱伝達によって冷却され、そのような熱伝達によって生じた高圧飽和蒸気は、補助過熱器によって過熱されて補助蒸気ターボ機械を駆動するために使用され、そのような機械の駆動によって生じた低圧蒸気は、蒸発器に移動して熱エネルギーを直接塩水供給流に伝達する、図2の別の実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ガス化は、燃料原料を未処理合成ガスに変換することによって相当量の反応熱を発生させる反応である。未処理合成ガス中の熱は一般に放散して消滅し、熱を他のプロセス流に移動させて、未処理合成ガスを、未処理合成ガス内に含まれる酸、硫黄、水銀、及びその他の既知の要素等の望ましくない成分が除去される、次のガス浄化プロセスに適した低温にすることができる。
【0018】
図面を参照すると、図1は、多段フラッシュ脱塩システム2を利用した本発明のプロセスの第1の実施形態を示す。このプロセスでは、酸化剤(例えば酸素)4及び燃料原料6が、合成ガス源としての機能を果たすガス化装置8に注入される。酸化剤注入率は、ガス化装置8内の酸化剤の量が意図的に奪われて不完全燃焼プロセスとなるように制御される。燃料原料に含まれるほんの一部の化学エネルギーが熱エネルギーに変換され、その一方で変換されていない化学エネルギーは未処理合成ガスエネルギー源に変化する。
【0019】
ガス化装置8から出る生成された合成ガスは、一般に下流のプロセス機器によって除去しなければならない灰及びその他の要素を含む。図1に示すガス化装置8はまた、底部の漏斗状スラグ捕集器11と共に初期のガス冷却用ウォータークエンチ9を含む。スラグ捕集器11は、水の他に、ガス化装置の反応帯から落下する粗粒及び細粒スラグ(大きな、重粒子物質)を捕集する捕集器及びシュート両方の役割を果たす。粗粒スラグは、シュートを滑り落ちてロックホッパー38に入って除去される。湿式洗浄ステーション34は、未処理合成ガス32によって運ばれる細粒灰等の小さな、軽粒子物質を除去する。このように、固体粒子物質の除去はガス化装置8の急冷室及び洗浄器34の両方で行なわれるが、洗浄は洗浄器34内でより大規模に行なわれる。
【0020】
ガス化の反応生成物は、合成ガス洗浄器の排水によってガス化装置8内で急冷される。これにより、加熱室(塩水ヒータ)10に侵入するのに適した温度まで冷却された未処理の湿った合成ガスの流れが生じる。
【0021】
加熱室10は、合成ガス入口ポート17と、合成ガス出口ポート19と、加熱室10の内部に配置され、塩水がそれを通って流れ、加熱されて水蒸気を形成し、その水蒸気が侵入点15において第1段フラッシュタンク12に入る経路、一般に金属性伝熱コイル21とを備える。
【0022】
高温の未処理の湿った合成ガスと伝熱コイル21との接触によって、コイル21内に存在する塩水への熱の伝達が生じ、湿った合成ガスの冷却を引き起こして凝縮液23を形成し、この凝縮液は加熱室10の底部から出て通常は排出される。冷却された合成ガスは、出口ポート19において加熱室から出て、合成ガス浄化ステーション36に移動し、そこで約75〜115°F、より一般的には約100°Fで低温ガス洗浄を受ける。合成ガスは、25における中圧又は低圧蒸気発生或いは代替的な冷却方法によって選択的に更に冷却できる。
【0023】
塩水源13からの塩水は、フラッシュタンク室28の伝熱コイル14に入る。コイル14内の塩水は、水蒸気が伝熱コイル14に接触して凝縮するときの熱伝達によって加熱される。選択的に、低温で蒸留を行なうために、真空ポンプ又は蒸気エジェクタ130がフラッシュタンク12,24,26,又は28のいずれか又は全てに接続されて、内部タンク圧を大気圧以下に下げる。圧力は、フラッシュタンク12からフラッシュタンク28までの各段で連続的に下がる。
【0024】
この凝縮プロセスによって生じた新鮮な無塩水凝縮液は捕集器18内で捕集されて、新鮮な無塩水の流れとして42においてタンクから出る。
【0025】
流入する塩水は、フラッシュタンク28,26,24及び12の伝熱コイル14を通過するときに更に加熱される。加熱された塩水は蒸留室12から出て、伝熱コイル21に入る。未処理の湿った高温の合成ガスは加熱室10の合成ガス入口17に入り、伝熱コイル21と接触して熱伝達を生じさせて、伝熱コイル21の内部を通過する塩水を更に加熱する。この熱伝達の結果として発生した冷却された合成ガスは、合成ガス出口19を通って加熱室10から出る。
【0026】
冷却された合成ガスは、選択的に、蒸気発生器25を通過させて、合成ガスが低温ガス洗浄を受ける浄化ステーション36において合成ガス洗浄を受ける前に、中圧又は低圧蒸気を発生させることによって更に冷却できる。その後、この浄化プロセスから得られたきれいな合成ガス40は別の燃料消費体に輸送して、炭素転換及び水素抽出に使用される。
【0027】
コイル14との接触で凝縮した水蒸気は無塩淡水凝縮液16を形成し、これがコイル14から滴下されて容器18に入って、42において捕集される。塩水の蒸発は、蒸留室の底部に塩水22を生じさせて、ますます塩分が濃縮されるようになる。塩水22は、フラッシュタンク24,26,28それぞれに移動して、そこで脱塩プロセスを徐々に低い圧力で繰り返す。濃縮した塩水は蒸留室28から出て、通常は排出される。
【0028】
再びガス化装置8を参照すると、粗粒スラグがガス化プロセス中に形成する可能性がある。そのようなスラグは、ガス化装置容器8の底部で凝固、捕集及び除去される。スラグは比較的岩のような形態であり、スラグ破砕機によって破砕してから、ロックホッパー38内で捕獲される。スラグはロックホッパーのサイクル時に除去され、これはロックホッパーがガス化装置8から分離されるときに行なわれ、続いてロックホッパー38からスラグが除去される。粗粒スラグは、ドラッグコンベヤ41上に落下して最終処分される。
【0029】
細粒スラグは急冷水中で浮遊し、ガス化装置容器8の底部に集まる。これは廃水としても知られており、継続的に排出して、急冷水中に含まれる細粒スラグの圧力レベルを下げ、濃度を最小にしなければならない。廃水は沈降タンク43内に排出され、微粒子を重力によって沈降させ、タンクの底部から除去して45において排出できる。きれいな水は47において沈降タンクの頂部から抽出されて、水処理プロセス49又は洗浄器34へと再循環される。
【0030】
図2は、多重効用蒸留脱塩システム16を利用した本発明のプロセスの第2の実施形態を示し、同様の数字は同様の構成要素を表す。このプロセスでは、酸化剤(例えば酸素)4及び燃料原料6がガス化装置8に注入されて、高温の未処理合成ガス32を発生させ、これが合成ガス洗浄器の排水によって急冷されて、湿った未処理合成ガスが合成ガス入口ポート104を通って蒸発器50内の合成ガス経路59に侵入するのにふさわしい温度まで冷却されることになる。
【0031】
蒸発器50に侵入する前に、未処理の湿った合成ガス32は洗浄器58を通過して不純物が洗い流され、その間に合成ガスが冷却される。更なる冷却は、一般に金属性伝熱コイルである経路59内で起こり、それは、一般に噴霧バー55を介して塩水を噴霧することによって、塩水源53からの塩水がコイル59の外部と接触することによる熱伝達の結果である。冷却された合成ガスは、コイル59から合成ガス出口ポート106を通過してノックアウトドラム61に入り、そこで冷却された湿った未処理合成ガスからの凝縮液63が捕集されて排出される。その後、冷却された合成ガスはノックアウトドラム61から合成ガス浄化ステーション60に移動して、そこで約75〜115°Fの低温ガス洗浄を受け、108における中圧又は低圧蒸気発生或いは代替的な冷却方法によって選択的に冷却される。その後、得られたきれいな合成ガス62は別の燃料消費体に輸送して、炭素変換及び水素抽出に使用される。選択的に、低温で蒸発を行なうために、蒸発器50,54,又は56のいずれか又は全部の内部容器圧力を真空システムによって大気圧以下になるまで下げることができる。
【0032】
噴霧バー55を介して蒸発器50のコイル59の外部上に噴霧された塩水は蒸発を経て、その内部を通過する高温の合成ガスによって加熱されたコイル59との間の熱伝達によって水蒸気を形成する。こうして生じた水蒸気は、蒸発器50から、蒸気入口ポート100において第2の蒸発器54の内部に配置された伝熱コイル57内に移動する。塩水源53からの塩水は噴霧バー102を介して伝熱コイル57の外部上に噴霧され、コイル57内の水蒸気は伝熱コイル57内で凝縮し、ライン52に沿って第2の蒸発器54から出て、66において無塩淡水凝縮液として捕集される。蒸発器54における熱伝達によって生じた水蒸気は蒸発器56内に移動し、そこでプロセスが繰り返され、システム内に存在する多くの蒸発器においても同様である。図2の列56における最後の蒸発器から出る水蒸気は、冷たい塩水供給が通過する伝熱コイル136との接触によって凝縮器134内で凝縮される。こうして生成された無塩淡水凝縮液は、前の蒸発器内で生成され、66において捕集された凝縮液と結合する。第1の蒸発器50の底部で捕集された塩水22は、次の後続する蒸発器54,56に移動し、そこで脱塩プロセスが選択的に徐々に低い圧力動作条件で継続して、後で排出される。
【0033】
図1の実施形態と同様に、粗粒スラグがガス化プロセス中に形成する可能性がある。このスラグは、ガス化装置容器8の底部で凝固、捕集及び除去される。スラグは、スラグ破砕機によって破砕してから、ロックホッパー64内で捕獲される。スラグはロックホッパーのサイクル時に除去され、これはロックホッパーがガス化装置容器8から分離されるときに行なわれ、続いてロックホッパー64からスラグが除去される。粗粒スラグは、ドラッグコンベヤ65上に落下して最終処分される。
【0034】
図1の実施形態と同様に、急冷水中で浮遊する細粒スラグはガス化装置容器8の底部に集まり(廃水)、継続的に排出して、急冷水中に含まれる細粒スラグの圧力レベルを下げ、濃度を最小にしなければならない。廃水は沈降タンク67内に排出され、微粒子を重力によって沈降させ、タンクの底部から除去して69において排出できる。きれいな水は71において沈降タンクの頂部から抽出されて、水処理プロセス73又は洗浄器34へと移動する。
【0035】
図3は、図1の代替実施形態であり、同様の数字が同様の構成要素を表す。この実施形態では、洗浄器34からの高温の未処理の湿った合成ガス32が低圧飽和蒸気発生器70に熱を伝達する。発生器70内で発生した低圧飽和蒸気はライン72を介して加熱室10に伝達され、そこで流れからの熱エネルギーが伝熱コイル14の内部に存在する塩水に直接伝達される。加熱室10内で形成した蒸気凝縮液は、加熱室10の底部を通って排出される。
【0036】
蒸気発生器70からの冷却された未処理合成ガス74はノックアウトドラム75に移動し、そこで凝縮液が捕集されて77において排出される。その後、冷却された合成ガスは浄化ステーション36に移動し、そこで低温ガス洗浄を受け、選択的に、25において中圧又は低圧蒸気発生、或いは代替の冷却方法によって冷却される。その後、きれいな合成ガス40は別の燃料消費体に輸送され、炭素変換及び水素抽出に使用される。
【0037】
図4は、図2の代替実施形態であり、同様の数字が同様の構成要素を表す。この実施形態では、洗浄器58からの高温の未処理の湿った合成ガス32が低圧飽和蒸気発生器76に熱を伝達する。発生器76内で発生した低圧飽和蒸気はライン78を介して蒸発器50に移動し、蒸気からの熱がコイル59の外部上に噴霧された塩水に直接伝達される。コイル59内で形成した蒸気凝縮液は、120において排出される。蒸発器50,54,56の各々に集まった塩水は、77において捕集される。蒸気発生器76からの冷却された未処理合成ガス80はノックアウト室61に入って浄化ステーション82に移動し、そこで低温ガス洗浄を受け、選択的に、108において中圧又は低圧蒸気発生、或いは代替の冷却方法によって冷却される。その後、きれいな合成ガス84は別の燃料消費体に輸送され、炭素変換及び水素抽出に使用される。
【0038】
図5は、図1の別の実施形態であり、同様の数字が同様の構成要素を表す。この実施形態では、高温の未処理の乾燥した合成ガス32は、最初にガス化装置8内に配置された放射合成ガス冷却器122を通過することによって冷却され、そこで熱伝達が生じて高圧飽和蒸気及び冷却された湿った未処理合成ガスを発生させる。高圧飽和蒸気は、ガス化装置8からライン124を介して補助過熱器90に移動し、外部熱源126によって加熱されて蒸気の過熱を行なう。その後、過熱された蒸気は、補助蒸気ターボ機械92,94を駆動するために使用され、その間に高圧蒸気が低圧蒸気に変換される。その後、この低圧蒸気は、洗浄器34から出る合成ガスから128において生じた低圧蒸気と共にライン94に沿って加熱室10に導入される。加熱室10に入る低圧蒸気は、伝熱コイル21を通過する塩水に熱を直接伝達する。伝熱コイル21との接触による蒸気冷却の結果として生じた蒸気凝縮液は、加熱室10の底部に集まり、そこから除去される。システムは、それ以外は図1に関して上述したように動作する。
【0039】
図6は、図2の別の実施形態であり、高温の未処理の乾燥した合成ガス32は、最初にガス化装置8内に配置された放射合成ガス冷却器122を通過することによって冷却され、そこで熱伝達が生じて高圧飽和蒸気及び冷却された湿った未処理合成ガスを発生させる。高圧飽和蒸気は、ガス化装置8からライン124を介して補助過熱器90に移動し、外部熱源126によって加熱されて蒸気の過熱を行なう。その後、過熱された蒸気は、補助蒸気ターボ機械92,94を駆動するために使用され、その間に高圧蒸気が低圧蒸気に変換される。その後、この低圧蒸気は、洗浄器58から出る合成ガスから128において生じた低圧蒸気と共にライン94に沿って蒸発器50に導入される。蒸発器50内の伝熱コイル59に入る低圧蒸気は、コイル59の外部上に噴霧される塩水に熱を直接伝達し、塩水の蒸発及びコイル59内の蒸気の凝縮を起こして蒸気凝縮液を発生させる。蒸気凝縮液は、ライン120に沿って蒸発器50から排出される。システムは、それ以外は図2に関して上述したように動作する。
【0040】
本発明によれば、MSF(多段フラッシュ)又はMED(多重効用蒸留)脱塩及びガス化プロセスは、都合よく高温の未処理の湿った合成ガスエネルギー源と一体化して塩水の脱塩を行なう。しかし、本発明はMSF又はMED脱塩技術に限定されるものではなく、塩水蒸発を必要とするその他の脱塩プロセスにも適用できる。本発明は、汚損の傾向が低く、灰成分が少ないその他の燃料原料(例えば、残留燃料油、タール、及びアスファルト)を用いてガス化プロセスを使用することによって、運転費を削減する脱塩を包含する。これらの代替的なガス化プロセスによって生じた未処理合成ガスは、一般に脱塩及び合成ガス浄化機器の動作限界内の合成ガス温度を達成するために水中急冷を必要とする。
【0041】
本発明はまた、部分燃焼プロセスからの反応熱を利用して、塩水脱塩プロセスから新鮮な無塩飲料水を生成する際の全体熱効率の改善をもたらすことの利点を享受する。本発明は、未処理合成ガスを直接使用したり、脱塩プロセスに熱を供給するための手段として未処理合成ガスを用いてプロセス蒸気を発生させたりすることができ、従来の主蒸気ボイラ、主蒸気ターボ機械及び/又はその他の主蒸気サイクルプロセス機器等の脱塩用のプロセス蒸気抽出に関連する機器を省くことによって、更に費用を削減する。
【0042】
更に他の利点は、ガス化プロセスから熱を回収し、塩水源に熱を直接伝達して塩水を蒸発させることによって、脱塩プロセスにおいて現在使用されているプロセス蒸気抽出及び伝達システムに必要な資本設備が少なくなることである。ガス化プロセスから生成した合成ガスは、その後、発電装置等の高品質の(即ち、不純物組成の低い)燃料原料を必要とするその他のプロセスに使用できる。従って、本発明は、ガス化プロセスと一体化させた塩水脱塩を目的とした、全体的に低コストの熱回収装置パッケージを提供する。
【0043】
更に他の利点は、本発明が、水不足だが廃燃料副産物の豊富な供給で知られる地理的位置(中東、サウジアラビア等)への特別な適用性を有することである。既存の脱塩プラントでは、低圧蒸気は、低品位燃料油燃焼ボイラ或いは高品位燃料ガス又は燃料油燃焼ガスタービン複合サイクルプラントの主蒸気サイクルから運び込まれる。
【0044】
本発明のプロセスの非限定的な例として、プラントシステムモデルは、ガス化プロセス、脱塩モジュール、及びガスタービン複合サイクル発電システムを一体化した強力なプラント構成を説明した。この特定のモデルは、例えば、約1億4800万BTU/時を合成ガスから回収でき、これが複合サイクルプロセスからの熱と共に多段フラッシュ脱塩ユニット内で塩水に交換されることを示している。このモデルによれば、約600万ガロン/日の淡水を生成できる。
【0045】
本発明を現時点で最も実用的且つ好ましいと思われる実施形態に関連して説明してきたが、本発明は、開示された実施形態に限定されるものではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲の技術的思想及び技術的範囲に含まれる様々な変更態様及び同等の構成を包含することが意図されることを理解されたい。
【符号の説明】
【0046】
2 フラッシュ脱塩システム
4 酸化剤
6 燃料原料
8 ガス化装置
9 ウォータークエンチ
11 スラグ捕集器
38 ロックホッパー
34 洗浄ステーション
32 未処理合成ガス
10 加熱室
17 入口ポート
19 出口ポート
21 伝熱コイル
12 フラッシュタンク
15 侵入点
36 浄化ステーション
25 冷却方法
13 塩水源
14 伝熱コイル
28 タンク室
130 蒸気エジェクタ
12,24,26,28 フラッシュタンク
18 捕集器
42 タンク
25 蒸気発生器
40 きれいな合成ガス
16 淡水凝縮液
22 塩水
28 蒸留室
41 ドラッグコンベヤ
43 沈降タンク
45 排出
47 沈降タンク
49 水処理プロセス
16 蒸留脱塩システム
59 合成ガス経路
50 蒸発器
104 合成ガス入口ポート
58 洗浄器
53 塩水源
59 コイル
55 噴霧バー
106 出口ポート
61 ノックアウトドラム
63 凝縮液
60 合成ガス浄化ステーション
108 冷却方法
62 きれいな合成ガス
50,54,56 蒸発器
57 伝熱コイル
100 蒸気入口ポート
102 噴霧バー
52 ライン
66 淡水凝縮液
134 凝縮器
136 伝熱コイル
64 ロックホッパー
65 ドラッグコンベヤ
67 沈降タンク
69 排出
71 沈降タンク
73 水処理プロセス
70 発生器
72 ライン
74 冷却された未処理合成ガス
75 ノックアウトドラム
77 排出
76 発生器
78 ライン
59 コイル
120 排出
80 冷却された未処理合成ガス
61 ノックアウト室
82 浄化ステーション
84 きれいな合成ガス
122 放射合成ガス冷却器
124 ライン
90 補助過熱器
126 外部熱源
92,94 補助蒸気ターボ機械
128 生じた低圧蒸気
120 ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス化反応で生成する合成ガスからの熱を利用して塩水を蒸発させて無塩水を生成することからなる、塩水の脱塩によって無塩水を生成するプロセス。
【請求項2】
熱が前記合成ガスを利用して前記塩水に直接供給される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
作動流体が蒸気である、請求項3に記載のプロセス。
【請求項4】
塩水源と、
合成ガス源と、
塩水源及び合成ガス源に接続された加熱室であって、合成ガス入口と、合成ガス出口と、塩水が加熱室を通過するための経路とを有する加熱室と、
経路で発生した水蒸気を受けるために経路に接続された、減圧下で動作可能な少なくとも1つのフラッシュタンクと、
塩を含まない又は本質的に含まない凝縮液を捕集するための捕集器とからなり、
塩水源からの塩水が加熱室の経路に導入され、合成ガス源からの高温の合成ガスが加熱室の合成ガス入口に導入されると、高温の合成ガスからの熱が塩水に伝達されて水蒸気を発生させ、この水蒸気が前記少なくとも1つのフラッシュタンク内で凝縮して無塩水を生成し、これが前記捕集器内で捕集される、塩水の脱塩によって無塩水を生成するシステム。
【請求項5】
前記加熱室から出る冷却された合成ガスを受けるために前記加熱室の前記合成ガス出口に接続された合成ガス浄化システムを更に備える、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
一連のフラッシュタンクが水蒸気を凝縮させるために提供されており、各々のフラッシュタンクが前記加熱室から下流で徐々に低い圧力で動作する、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
塩水源と、
合成ガス源と、
蒸気源と、
塩水源及び前記蒸気源に接続された加熱室であって、蒸気入口と、蒸気凝縮液出口と、塩水が加熱室を通過するための経路とを有する加熱室と、
経路で発生した水蒸気を受けるために経路に接続された、減圧下で動作可能な少なくとも1つのフラッシュタンクと、
前記水蒸気の凝縮によって生成され、塩を含まない又は本質的に含まない凝縮液を捕集するための捕集器とからなり、
塩水源からの塩水が加熱室の経路に導入され、蒸気が加熱室の蒸気入口に導入されると、蒸気からの熱が塩水に伝達されて水蒸気を発生させ、この水蒸気が前記少なくとも1つのフラッシュタンク内で凝縮して無塩水を生成し、これが前記捕集器内で捕集され、また、前記加熱室内で形成した蒸気凝縮液が前記蒸気凝縮液出口を通って除去される、塩水の脱塩によって無塩水を生成するシステム。
【請求項8】
合成ガス入口及び合成ガス出口を有する蒸気発生器を更に備えており、合成ガスが合成ガス入口を通って蒸気発生器内に供給され、前記加熱室内の前記蒸気入口に供給される蒸気が生成されることによって、熱が加熱室内に配置された経路を通過する塩水に伝達されて水蒸気を形成し、これが凝集して無塩水として捕集される、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
蒸気発生器から出る合成ガスが通過して、合成ガスの水分を凝縮させて、合成ガスの下流の浄化前に合成ガスから分離させるノックアウトドラムを更に備える、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
塩水源と、
合成ガス源と、
合成ガス入口と、合成ガス出口と、塩水入口と、水蒸気出口とを有する第1の蒸発室であって、合成ガス入口は、合成ガスが蒸発室を通過し、前記塩水入口を通って蒸発室に導入された塩水への熱伝達を生じさせて、第1の蒸発室内で水蒸気を発生させる経路に接続される第1の蒸発室と、
塩水入口と、水蒸気入口と、第1の蒸発室の水蒸気出口に接続された第2の経路とを有する第2の蒸発室と、
前記水蒸気の凝縮によって生成され、塩を含まない又は本質的に含まない凝縮液を捕集するための捕集器とからなり、
前記合成ガス源からの合成ガスが前記第1の経路に導入され、塩水が前記第1の蒸発室に導入されると、前記合成ガスからの熱が前記塩水に伝達されて水蒸気を発生させ、この水蒸気が前記第2の蒸発室の前記第2の経路に導入され、内部で凝縮して無塩水を生成し、これが前記捕集器内で捕集される、塩水の脱塩によって水を生成するシステム。
【請求項11】
合成ガス入口及び合成ガス出口を有する蒸気発生器を更に備えており、合成ガスが合成ガス入口を通って蒸気発生器に供給されて、蒸気が発生し、これが前記第1の蒸発室の前記第1の経路に接続された蒸気入口に供給されることによって、蒸気から蒸発室内に存在する塩水に熱が伝達されて、水蒸気を形成し、これが第2の蒸発室の第2の経路内で凝縮して無塩水凝縮液として捕集される、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
第1の蒸発室は、第1の蒸発室の経路内の蒸気の凝縮の結果として形成される蒸気凝縮液が通って排出される蒸気凝縮液出口を備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
蒸気発生器から出る合成ガスが通過して、合成ガスの水分を凝縮させて、合成ガスの下流の浄化前に合成ガスから分離させるノックアウトドラムを更に備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
塩水源と、
放射ガス冷却器を備える合成ガス源と、
蒸気源と、
塩水源及び蒸気源に接続され、蒸気入口と、蒸気凝縮液出口と、水蒸気出口と、塩水が加熱室を通過するための経路とを有する加熱室と、
経路で発生した水蒸気を受けるために経路に接続された、減圧下で動作可能な少なくとも1つのフラッシュタンクと、
補助蒸気ターボ機械に接続された補助過熱器と、
塩を含まない又は本質的に含まない凝縮液を捕集するための捕集器とからなり、
前記合成ガス源で発生した高温の合成ガスは、熱伝達によって前記放射ガス冷却器内で冷却されて、高圧蒸気及び湿った未処理合成ガスを発生させ、前記高圧蒸気は前記補助過熱器によって過熱され、前記補助蒸気ターボ機械を駆動しており、
それによって、前記湿った未処理合成ガスを使用して発生し、前記過熱された高圧蒸気を使用して得られた蒸気が加熱室に導入され、熱が前記経路内の塩水に伝達されて前記経路内に水蒸気が発生し、この水蒸気が前記少なくとも1つのフラッシュタンク内で凝縮して無塩水を生成し、これが前記捕集器内で捕集される、塩水の脱塩によって水を生成するシステム。
【請求項15】
塩水源と、
放射ガス冷却器を備える合成ガス源と、
蒸気入口と、蒸気凝縮液出口と、塩水入口、水蒸気出口とを有する第1の蒸発室であって、蒸気入口は、蒸気が蒸発室を通過し、前記塩水入口を通って蒸発室に導入された塩水への熱伝達を生じさせて、第1の蒸発室内で水蒸気を発生させる第1の経路に接続される第1の蒸発室と、
塩水入口と、水蒸気入口と、第1の蒸発室の水蒸気出口に接続された第2の経路とを有する第2の蒸発室と、
補助蒸気ターボ機械に接続された補助過熱器と、
塩を含まない又は本質的に含まない凝縮液を捕集するための捕集器とからなり、
前記合成ガス源で発生した高温の合成ガスは、熱伝達によって前記放射ガス冷却器内で冷却されて、高圧蒸気及び湿った未処理合成ガスを発生させ、前記高圧蒸気は前記補助過熱器によって過熱され、前記補助蒸気ターボ機械を駆動しており、
それによって、前記湿った未処理合成ガスを使用して発生し、前記過熱された高圧蒸気を使用して得られた蒸気が第1の蒸発室の第1の経路に導入され、熱が前記第1の蒸発室内の塩水に伝達されて水蒸気が発生し、これが前記第2の蒸発室の第2の経路に移動し、凝縮して無塩水を生成し、これが前記捕集器内で捕集される、塩水の脱塩によって水を生成するシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−140021(P2011−140021A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−289833(P2010−289833)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】