説明

ガルバノ駆動ユニット、ガルバノ駆動装置及びレーザ加工装置

【課題】簡易な構成で、角度検出信号の耐ノイズ性を向上させることのできるガルバノ駆装置を提供する。
【解決手段】ガルバノ駆動装置2は、ガルバノミラー41と同ガルバノミラーを回動させる駆動モータ44とを有するガルバノ駆動ユニット40と、ガルバノミラーを回動させるために、同ユニット40に駆動信号を与える駆動制御手段30とを備える。ガルバノ駆動ユニット40は、ガルバノミラーが回動する回動角度を検出し、回動角度に応じた角度検出信号Sdを生成する回動角度検出センサ45を有し、駆動制御手段30は、角度検出信号Sdと駆動信号との差分に基づいてフィードバックを行うサーボ回路を含む。ガルバノ駆動ユニット40は、さらに、角度検出信号Sdを増幅する増幅手段46を有し、増幅手段46によって増幅された角度検出信号Sdをサーボ回路に送出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガルバノ駆動ユニット、そのガルバノ駆動ユニットを備えたガルバノ駆動装置、及びそのガルバノ駆動装置を搭載したレーザ加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、レーザ光を発生するレーザ発振器を有するレーザ発生部と、このレーザ発生部が出射したレーザ光の光路方向を変更するガルバノミラー等を有する走査部とを備えたレーザ加工装置が知られている(特許文献1参照)。この種のレーザ加工装置の走査部(ガルバノ駆動装置)には、ガルバノミラーを駆動制御する駆動制御回路と、ガルバノミラー及びその回動手段である駆動モータを有するガルバノ駆動ユニット(スキャナ)とが分離して設けられている。そして、ガルバノ駆動ユニットには、通常、ガルバノミラーの回動角度を検出して角度検出信号を生成する角度センサが設けられている。その角度検出信号は、駆動制御回路にフィードバックされ、ガルバノミラーの回動角度の所望の制御に利用されている。
また、近年、その利便性から、上記角度センサとしてフォトダイオードを使用した角度センサが使用されている。
【特許文献1】特開平9−38787号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、フォトダイオードを使用した角度センサからの角度検出信号は微弱な信号であるため、その耐ノイズ性が高いとはいえなかった。そのため、角度検出信号の耐ノイズ性を補ってレーザ加工の信頼性を確保するために、例えば信号線に必ずシールド線を使用する必要があったり、あるいは、駆動制御回路とガルバノ駆動ユニットとをできるだけ近くに配置する等の設計上の自由度が低められたりするおそれがあった。さらには、駆動制御回路において、微弱な角度検出信号を扱うに際しての回路上の配慮等も必要であった。
【0004】
本発明は、このような状況に鑑み提案されたものであって、簡易な構成によって角度検出信号の耐ノイズ性を向上させることのできるガルバノ駆動ユニット、ガルバノ駆動装置、及びレーザ加工装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、第1の発明は、ガルバノミラーと、所定の駆動信号を受けて前記ガルバノミラーを回動させる駆動モータと、前記ガルバノミラーが回動する回動角度を検出し、前記回動角度に応じた角度検出信号を生成する回動角度検出センサとを備えたガルバノ駆動ユニットにおいて、前記回動角度検出センサの近傍に設けられ、前記角度検出信号を増幅する増幅手段と、前記駆動モータ、回動角度検出センサ及び前記増幅手段を収容するケーシングと、前記ケーシングに設えられ、前記増幅手段によって増幅された前記角度検出信号を出力するための出力端子とを備えることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、所定のレベルに増幅された角度検出信号をガルバノ駆動ユニットから駆動制御手段側に供給することができる。そのため、駆動制御手段側において高性能部品からなる増幅回路や高度な基板設計技術を用いずに、直接、角度検出信号を取り込むことができる。また角度検出信号のレベルが大きいため、S/N比が改善され、耐ノイズ性が向上される。また、駆動回路からガルバノ駆動ユニットまでの距離を伸ばすことが可能となり、設計自由度を増大させることができる。
【0007】
また、第2の発明は、ガルバノミラーと、前記ガルバノミラーを回動させる駆動モータとを有するガルバノ駆動ユニットと、前記ガルバノ駆動ユニットに駆動信号を与える駆動制御手段とを備え、前記駆動制御手段からの前記駆動信号に基づいて駆動電流を前記駆動モータに流すことで前記ガルバノミラーを回動させるガルバノ駆動装置において、前記ガルバノ駆動ユニットは、前記駆動制御手段からの駆動信号を受けて前記ガルバノミラーが回動する回動角度を検出し、前記回動角度に応じた角度検出信号を生成する回動角度検出センサを有し、前記駆動制御手段は、前記回動角度検出センサと信号線で接続されたサーボ回路であって、前記信号線を介して送られてくる前記回動角度検出センサからの前記角度検出信号と前記駆動信号との差分に基づいてフィードバックを行うサーボ回路を有し、前記ガルバノ駆動ユニットは、前記回動角度検出センサからの前記角度検出信号を増幅する増幅手段と、前記駆動モータ、回動角度検出センサ及び前記増幅手段を収容するケーシングと、前記ケーシングに設えられ、前記増幅手段によって増幅された前記角度検出信号を出力するための出力端子とを有し、前記出力端子を介して、前記角度検出信号を前記サーボ回路に送出することを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、第1の発明と同様な効果を得ることができるとともに、駆動制御手段において増幅に係る構成が低減されるため、ガルバノ駆動装置のコストダウンや小型化が実現される。
【0009】
また、第3の発明は、請求項2に記載のガルバノ駆動装置を備え、レーザ光を用いて所定の加工処理を行うレーザ加工装置であって、前記レーザ光を出射するレーザ光源を含むレーザ発生部と、前記ガルバノ駆動装置を含み、前記レーザ発生部から前記レーザ光を受け、前記ガルバノ駆動装置を用いて前記レーザ光を所定の加工個所に走査して照射する走査部とを備える。
この構成によれば、角度検出信号のS/N比が改善され、耐ノイズ性が向上されため、レーザ加工の信頼性が向上される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡易な構成によって、ガルバノ駆動ユニットで生成される角度検出信号の耐ノイズ性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
<実施形態1>
(レーザ加工装置)
本発明の実施形態1のレーザ加工装置1を、図1及び図2を参照しつつ説明する。レーザ加工装置1は、例えば図1に示すような外形を有し、レーザ発生部10、走査部20、連結部材100、及び、連結部材100内に収容されるビームエキスパンダ(図示せず)等を備える。
【0012】
レーザ発生部10のハウジングは、断面略矩形状の筒形状をなしており、図2に示すように、例えばアルミニウムによって形成(押出成形)された縦長のベース部12と、後端側及びこの後端側から前端側に向かう側面が天板から垂下して板面を有するように形成された発振部保護カバー13とによって構成されている。
【0013】
レーザ光源14は、レーザ光をビームエキスパンダに向けて出射する。レーザ光は、ビームエキスパンダよって所定のビームスポットを有するように整形され、レーザ出射口(図示せず)から走査部20に、例えば不可視光として出射される。
【0014】
走査部20には、後述する本発明によるガルバノ駆動装置2、fθレンズ25、及び制御基板26等が備えられている。上記レーザ出射口を通って入射したレーザ光は、ガルバノ駆動装置2を介して所定の向きに変更され、fθレンズ25によって収束光とされる。この収束光は、例えば図1に示されるように、ワークWの印字領域W1上に照射され、所定の印字加工が行われる。図中の符号Lは、ワークWを搬送する搬送ラインである。
【0015】
次に、図2及び図3を参照して、本発明によるガルバノ駆動ユニット40X、40Y及びガルバノ駆動装置2を説明する。
【0016】
(ガルバノ駆動装置)
まず、ガルバノ駆動装置2は、図2に示されるように、駆動回路30、一対の本発明によるガルバノ駆動ユニット40X、40Y、ユニットマウンタ50X、50Y等を備える。ガルバノ駆動ユニット40Xはユニットマウンタ50Xに、ガルバノ駆動ユニット40Yはユニットマウンタ50Yに、それぞれ保持孔(図示せず)等を介して保持されている。
【0017】
なお、ガルバノ駆動ユニット40X及びガルバノ駆動ユニット40Yは同一構成を有し、またそれらを駆動する駆動回路30も同一構成を有するため、図3においては、便宜上、1個のガルバノ駆動ユニット40及びそれを駆動する駆動回路30のみが示される。
【0018】
制御基板26上には、データ生成部29、駆動回路30等が形成されている。制御基板26から、電力がガルバノ駆動ユニット40に供給され、カルバノミラー41の回動が制御される。制御基板26は、走査部20内において、ユニットマウンタ50X、50Yの近傍に設けられている。
【0019】
データ生成部29は、例えば、レーザーマーカー(レーザ加工装置)に所定のマークを印字させるために予め設定されたデータに基づいて、各ガルバノミラー41の角度データを生成し、その角度データに応じた駆動信号を、電圧信号として駆動回路30に出力する。
【0020】
駆動回路(本発明における「駆動制御手段」及び「サーボ回路」に相当する)30は、複数のアンプ、電源監視回路33、電源OFF時保護回路34、入力リミット回路36及び振角リミット回路37等を含む。駆動回路30は、データ生成部36から受けた駆動信号を増幅して、駆動モータ(詳しくは、モータコイル)44に与える駆動電力を生成する。
【0021】
また、駆動回路30は、ポジションセンサ45の角度検出信号Sdを、信号線(好ましくはシールド線)48を含む帰還路(配線)31を介してフィードバックし、ガルバノミラー41の現在角度とデータ生成部29から受けた駆動信号との偏差、及び、その偏差の時間微分値に応じて、駆動モータ44への駆動電力を制御する。さらに、駆動回路30は、その駆動モータ44に流れた電流を、帰還路32を介してフィードバックして、駆動軸42の回動動作の安定を図っている。その際、ポジションセンサ45の角度検出信号Sdは、図3に示されるように、ポジションセンサ45の近傍に設けられた増幅回路46によって所定の信号レベルまで増幅されて、駆動回路30に供給される。そのため、駆動回路30側において増幅回路を介さずに、直接、角度検出信号Sdを取り込むことができる。
【0022】
このように、ガルバノ駆動装置2においては、データ生成部29から駆動信号を受けた駆動回路30は、各アンプにて駆動信号を増幅させて駆動電力を生成し、これを駆動モータ44に与える。これにより、駆動軸42が回動して、ガルバノミラー41が、原点から目標角度に向けて回動する。このとき、ポジションセンサ45にて検出した現在角度と目標角度との偏差、及び、その偏差の時間微分値がフィードバックされ、ガルバノミラー41が、迅速に目標角度に到達するように制御される。
【0023】
その他、駆動回路30には、ガルバノミラー41を保護する構成が設けられている。まず、帰還路32にて閉ループ回路とされた主幹路の途中には、スイッチSW1が設けられ、駆動モータ44への電力の供給/停止が切り替えられる。具体的には、電源のオフ操作に連動して、電源OFF時保護回路34によりスイッチSW1がオフされ、駆動部43への電力供給ラインが強制的に遮断される。これにより、駆動回路30に備えたアンプ等から、不正規の電力供給が行われて、駆動部43が異常動作するという事態が防止される。また、駆動回路30に給電を行う電源に異常が発生したときには、電源監視回路33がこれを検出して、やはり、スイッチSW1がオフし、駆動部43への電力供給ラインを強制的に遮断するようになっている。
【0024】
さらに、入力リミット回路36及び振角リミット回路37によってスイッチSW2,SW3を制御して、駆動信号等の異常に対するガルバノミラー41の保護が図られている。入力リミット回路36は、データ生成部29からの駆動信号の異常を検出した場合、スイッチSW3をオン状態に保持する。このとき、駆動回路30の入力端子がGNDに短絡されて、ガルバノミラー41は強制的に原点に退避させられる。
【0025】
また、振角リミット回路37は、ポジションセンサ45の検出結果を取り込み、これを予め設定した基準値と比較することで、ガルバノミラー40の現在角度の異常を検出する。振角リミット回路37は、ガルバノミラー41の実際の角度が、駆動回路30内でのノイズ等の影響を受けて予め設定した基準値を超えたときに、スイッチSW3をオンさせる。そして、スイッチSW3をオンしてから所定の遅延時間後に、スイッチSW2をオンし、アンプ35の動作を停止させる。これにより、やはりガルバノミラー41が原点に向けて強制的に回動される。
【0026】
(ガルバノ駆動ユニット)
次に、図3を参照して、本発明によるガルバノ駆動ユニット40について詳細に説明する。ガルバノ駆動ユニット40は、図3に示すように、ガルバノミラー41、駆動軸42及びケーシ47ング等を含む。ケーシング47内には、駆動部43、ポジションセンサ(回動角度検出センサ)45、及び増幅回路46が備えられている。
【0027】
駆動部43は、駆動軸42をケーシング47に対して回動可能に備え、駆動軸42には、ガルバノミラー41が固定されている。駆動部43は駆動モータ44を備え、駆動モータ44のコイルに流される電流の大きさ及び向きに対応して駆動軸42を回動させる。駆動軸42の回動に伴って、ガルバノミラー41が所定の角度に回動される。
【0028】
ポジションセンサ45は駆動軸42に連結され、ガルバノミラー41が、例えば、原点からどれだけ離れた角度に位置しているかを検出し、角度検出信号Sdを生成する。ポジションセンサ45は、ここでは、例えば発光素子とフォトダイオード(例えば、PSD(Position Sensitive Diodes)として)とを備えた光学式センサである。角度検出信号Sdは、ポジションセンサ45の近傍に設けられた増幅回路46に供給され、増幅回路46によって所定の信号レベルまで増幅される。増幅された角度検出信号Sdは、信号線48を介して駆動基板26上の駆動回路30に供給される。信号線48は駆動基板26の所定の端子等に接続される。
【0029】
また、ケーシング47には、増幅回路46によって増幅された角度検出信号Sdを出力するための出力端子49aが設けられ、出力端子49aに信号線48が接続される。さらに、ケーシング47には、駆動モータ44への駆動電流(駆動信号)を受け取るための入力端子49b及び駆動電流をフィードバックするための出力端子49c等が設けられている。
【0030】
(効果)
上記したように、本実施形態においては、増幅回路46によって所定の信号レベルにまで増幅された角度検出信号Sdが、出力端子49a及び信号線48を介して駆動回路30に供給される。そのため、駆動回路30側において増幅回路を介さずに、直接、角度検出信号Sdを取り込むことができる。
【0031】
また角度検出信号Sdが増幅されそのレベルが大きいため、S/N比が改善され、耐ノイズ性が向上される。また、駆動回路30すなわち駆動回路基板26から駆動ユニット40までの距離を伸ばすことが可能となり、走査部20の設計自由度を増大させることができる。
【0032】
また、駆動回路30側において微小信号増幅のための高性能部品の使用や高度な基板設計技術が不要となり、駆動回路30のコストダウンや小型化が可能となる。
【0033】
さらには、増幅回路46を、例えばフォトタイオードと組み合わせたカスタムICとして構成することにより、小型なままで高性能のガルバノ駆動ユニット40を実現することが可能となる。
【0034】
すなわち、本実施形態によれば、ガルバノ駆動ユニット40内において、ポジションセンサ45の近傍に増幅回路46を設けるという簡易な構成によって、角度検出信号の耐ノイズ性を向上させることができる。
【0035】
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において構成の一部を適宜変更して実施することができる。
【0036】
(1)ガルバノ駆動ユニット40に設けられる増幅回路46の信号増幅率は、特に限定されず、所望の信号レベル、S/N比等、個々の設計条件に応じて適宜決定されるようにすればよい。
【0037】
(2)また、増幅回路46の実装形態も、特に限定されず、使用されるポジションセンサ45に応じて適宜決定されるようにすればよい。例えば、上記したフォトタイオードを使用したポジションセンサを使用する場合、フォトタイオードと組み合わせたカスタムICとして増幅回路46を構成してもよい。
【0038】
(3)上記実施形態では、ポジションセンサ45として、発光素子とフォトタイオードとを備えた光学式センサを使用する例を示したが、ポジションセンサはこれに限定されない。ポジションセンサは、例えば、静電容量式やミラー面センシング方式等であってもよい。
【0039】
(4)上記実施形態では、ガルバノミラー40の保護構成として、電源監視回路33、電源OFF時保護回路34、入力リミット回路36、振角リミット回路37、及びスイッチSW1〜SW3が、ガルバノ駆動装置2の駆動回路30に設けられた例を示したが、それらの構成は任意であり、適宜省略されてもよい。
【0040】
(5)上記実施形態では、ガルバノ駆動装置2をレーザ加工装置1に適用する例を示したが、本発明によるガルバノ駆動装置2は、光を高信頼性のもとにスキャンさせるための様々な用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施形態1に係るレーザ加工装置を上方から見た概略斜視図
【図2】同レーザ加工装置の一例を示す概略横断面図
【図3】同レーザ加工装置に搭載されるガルバノ駆動装置の概略回路図
【符号の説明】
【0042】
1…レーザ加工装置
2…ガルバノ駆動装置
10…レーザ発生部
14…レーザ光源
20…走査部
30…駆動回路(駆動制御手段、サーボ回路)
40X、40Y…ガルバノ駆動ユニット
41X、41Y…ガルバノミラー
44…駆動モータ
45…ホジションセンサ(回動角度検出センサ)
46…増幅回路(増幅手段)
48…信号線
49a…出力端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガルバノミラーと、所定の駆動信号を受けて前記ガルバノミラーを回動させる駆動モータと、前記ガルバノミラーが回動する回動角度を検出し、前記回動角度に応じた角度検出信号を生成する回動角度検出センサとを備えたガルバノ駆動ユニットにおいて、
前記回動角度検出センサの近傍に設けられ、前記角度検出信号を増幅する増幅手段と、
前記駆動モータ、回動角度検出センサ及び前記増幅手段を収容するケーシングと、
前記ケーシングに設えられ、前記増幅手段によって増幅された前記角度検出信号を出力するための出力端子と
を備えることを特徴とするガルバノ駆動ユニット。
【請求項2】
ガルバノミラーと、前記ガルバノミラーを回動させる駆動モータとを有するガルバノ駆動ユニットと、
前記ガルバノ駆動ユニットに駆動信号を与える駆動制御手段とを備え、
前記駆動制御手段からの前記駆動信号に基づいて駆動電流を前記駆動モータに流すことで前記ガルバノミラーを回動させるガルバノ駆動装置において、
前記ガルバノ駆動ユニットは、前記駆動制御手段からの駆動信号を受けて前記ガルバノミラーが回動する回動角度を検出し、前記回動角度に応じた角度検出信号を生成する回動角度検出センサを有し、
前記駆動制御手段は、前記回動角度検出センサと信号線で接続されたサーボ回路であって、前記信号線を介して送られてくる前記回動角度検出センサからの前記角度検出信号と前記駆動信号との差分に基づいてフィードバックを行うサーボ回路を含み、
前記ガルバノ駆動ユニットは、前記回動角度検出センサからの前記角度検出信号を増幅する増幅手段と、前記駆動モータ、回動角度検出センサ及び前記増幅手段を収容するケーシングと、前記ケーシングに設えられ、前記増幅手段によって増幅された前記角度検出信号を出力するための出力端子とを有し、前記出力端子を介して、前記角度検出信号を前記サーボ回路に送出することを特徴とするガルバノ駆動装置。
【請求項3】
請求項2に記載のガルバノ駆動装置を備え、レーザ光を用いて所定の加工処理を行うレーザ加工装置であって、
前記レーザ光を出射するレーザ光源を含むレーザ発生部と、
前記ガルバノ駆動装置を含み、前記レーザ発生部から前記レーザ光を受け、前記ガルバノ駆動装置を用いて前記レーザ光を所定の加工個所に走査して照射する走査部とを備えたレーザ加工装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−134150(P2009−134150A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−311148(P2007−311148)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(000106221)サンクス株式会社 (578)
【Fターム(参考)】