説明

キナゾリン誘導体

式(I)で表され、式中R〜RおよびXが請求項1に示した意味を有する新規なキナゾリンアミド誘導体は、HSP90阻害剤であり、HSP90の阻害、調節および/または変調が関与する疾患の処置のための医薬の製造のために用いることができる。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

式中、
、Rは、各々、互いに独立して、H、A、(CHHetまたは(CHArを示し、
およびRはまた、それらが結合しているN原子と一緒に、飽和、不飽和または芳香族の単環式または二環式複素環を示し、それは、さらなる1〜3個のN、Oおよび/またはS原子を含んでいてもよく、それは、非置換であるかまたはHal、A、(CHHet、(CHAr、(CHOH、(CHOA、(CHNH、(CHCOOH、(CHCOOA、NHCOA、NA’COA、CONH、CONHA、CONAA’、OC(=O)(CHNHおよび/もしくは=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されており、
、Rは、各々、互いに独立して、H、Hal、A、(CHHet、(CHAr、(CHCOHetまたは(CHC(=CH)CONRを示し、
およびRはまた、それらが結合しているC原子と一緒に、飽和の、または不飽和の単環式C3〜C10炭素環を示し、それは、さらなる1〜3個のN、Oおよび/またはS原子を含んでいてもよく、またそれは、非置換であるか、またはHal、A、(CHOH、(CHOA、(CHNH、(CHCOOH、(CHCOOA、NHCOA、NA’COA、CONH、CONHA、CONAA’、OC(=O)(CHNHおよび/もしくは=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されており、
Xは、NR、CONR、CHNR、COOR、−OR、CHOR、COHet、Het、CONH(CHCNまたはCONH(CHNRを示し、
、Rは、各々、互いに独立して、H、A、(CHHetまたは(CHArを示し、
Arは、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチルまたはビフェニルを示し、その各々は、非置換であるか、またはA、Hal、(CHOA、(CHOH、(CHCN、SA、SOA、SOA、NO、C≡CH、(CHCOOH、CHO、(CHCOOA、CONH、CONHA、CONAA’、NHCOA、CH(OH)A、(CHNH、(CHNHA、(CHNAA’、(CHNHSOA、SONH(CHNH、SONH、SONHA、SONAA’、CONH(CHCOOA、CONH(CHCOOH、NHCO(CHCOOA、NHCO(CHCOOH、CONH(CHNH、CONH(CHNHA、CONH(CHNAA’、CONH(CHCNおよび/もしくは(CHCH(NH)COOHによって単置換、二置換、三置換、四置換もしくは五置換されており、
Hetは、1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有し、非置換であるか、またはA、OA、OH、フェニル、SH、S(O)A、Hal、NO、CN、COA、COOA、COOベンジル、CONH、CONHA、CONAA’、SONH、NH、NHA、NAA’、NHCOA、NHSOAおよび/もしくは=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されていてもよい、単環式または二環式の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
A、A’は、各々、互いに独立して、1〜10個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、ここで1〜3つの隣接していないCH基は、O、S、SO、SO、NH、NMeもしくはNEtによって置き換えられていてもよく、かつ/またはさらに、1〜5個のH原子は、Fおよび/またはClによって置き換えられていてもよく、
あるいは3〜8個のC原子を有する環状アルキルを示し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
nは、0、1、2、3または4を示し、
pは、1、2、3または4を示す、
で表される化合物、あるいは、それらの薬学的に使用可能な塩または立体異性体、あるいはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項2】
およびRが、それらが結合しているN原子と一緒に、さらなる1〜2個のN、Oおよび/またはS原子を含んでいてもよい、非置換の飽和、不飽和または芳香族単環式または二環式複素環を示す、
請求項1に記載の化合物、あるいは、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、あるいはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項3】
、Rが、各々、互いに独立してH、A、(CHCOHetまたは(CHC(=CH)CONRを示す、
請求項1または2に記載の化合物、あるいは、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、あるいはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項4】
およびRが、それらが結合しているC原子と一緒に、またさらなる1個〜3個のN、Oおよび/またはS原子を含んでいてもよい、非置換の飽和単環式C3〜C6炭素環を示す、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、あるいは、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、あるいはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項5】
Xが、CONR、COOR、COHet、Het、CONH(CHCNまたはCONH(CHNRを示す、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物、あるいは、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、あるいはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項6】
、Rが、各々、互いに独立してH、Aまたは(CHHetを示す、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物、あるいは、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、あるいはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項7】
Hetが、ピリジル、ピリミジニル、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、ピペラジニル、ピラジニル、ピリダジニル、モルホリニル、アゼパニル、アゼチジニル、ピロリジニルまたはピペリジニルを示し、その各々が、非置換であるか、またはA、OA、OH、Hal、CNおよび/もしくは=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されている、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物、あるいは、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、あるいはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項8】
A、A’が、各々、互いに独立して、1〜10個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、ここで1〜2つの隣接していないCH基が、O、NH、NMeもしくはNEtによって置き換えられていてもよく、かつ/またはさらに、1〜5個のH原子が、Fおよび/もしくはClによって置き換えられていてもよく、
あるいは3〜8個のC原子を有する環状アルキルを示す、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物、あるいは、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、あるいはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項9】
およびRが、それらが結合しているN原子と一緒に、さらなる1〜2個のN、Oおよび/またはS原子を含んでいてもよい、非置換の飽和、不飽和または芳香族単環式または二環式複素環を示し、
、Rが、各々、互いに独立してH、A、(CHCOHetまたは(CHC(=CH)CONRを示し、
およびRが、それらが結合しているC原子と一緒に、またさらなる1個〜3個のN、Oおよび/またはS原子を含んでいてもよい、非置換の飽和単環式C3〜C6炭素環を示し、
Xが、CONR、COOR、COHet、Het、CONH(CHCNまたはCONH(CHNRを示し、
Hetが、ピリジル、ピリミジニル、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、ピペラジニル、ピラジニル、ピリダジニル、モルホリニル、アゼパニル、アゼチジニル、ピロリジニルまたはピペリジニルを示し、その各々が、非置換であるか、またはA、OA、OH、Hal、CNおよび/もしくは=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されており、
A、A’が、各々、互いに独立して、1〜10個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、ここで1〜2つの隣接していないCH基が、O、NH、NMeもしくはNEtによって置き換えられていてもよく、かつ/またはさらに、1〜5個のH原子が、Fおよび/もしくはClによって置き換えられていてもよく、
あるいは3〜8個のC原子を有する環状アルキルを示し、
Halが、F、Cl、BrまたはIを示し、
nが、0、1、2、3または4を示し、
pが、1、2、3または4を示す、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物、あるいは、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、あるいはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項10】
以下の群
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

から選択される請求項1に記載の化合物、あるいは、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、あるいはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物あるいはそれらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体の製造方法であって、
a)式Iで表され、式中XがCOOAを示す化合物の製造のために、
式II
【化2】

式中、
、R、RおよびRは、請求項1に示される意味を有し、
Rは、アミノ保護基を示し、
Xは、COOAを示し、
また
Aは、請求項1に示した意味を有する、
で表される化合物を、
式III
Si−N=C=N−SiY III
式中、
Yは、1〜4個のC原子を有するアルキルを示す、
で表される化合物と反応させる、
あるいは
b)ラジカルXを他のラジカルXに、
i)エステルを加水分解する、または
ii)酸をアミドに、アミンを用いて変換する
ことによって変換する、
かつ/あるいは式Iで表される塩基または酸を、その塩の1種に変換する
ことを特徴とする、前記方法。
【請求項12】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物、ならびに/または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体および立体異性体、ならびにすべての比率でのこれらの混合物、ならびに、任意に賦形剤および/または補助剤を含む、医薬。
【請求項13】
腫瘍疾患、ウイルス性疾患の処置または予防のための、移植片における免疫抑制、炎症によって誘発された疾患、嚢胞性線維症、血管新生と関連する疾患、感染症、自己免疫疾患、虚血、フィブロジェネティック疾患のための、
神経再生の促進のための、
癌、腫瘍細胞および腫瘍転移の成長を阻害するための、
化学療法に起因する毒性に対する正常な細胞の保護のための、
不正確なタンパク質折りたたみまたは凝集が主要な原因因子である疾患の処置のための
医薬の製造のための使用のための、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物、ならびにその薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、ならびにすべての比率でのその混合物。
【請求項14】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物ならびに/または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体および立体異性体、すべての比率でのこれらの混合物、ならびに少なくとも1種の他の医薬活性成分を含む、医薬。
【請求項15】
(a)請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物ならびに/または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体および立体異性体、すべての比率でのこれらの混合物の有効量、
ならびに
(b)さらなる医薬活性成分の有効量
の個別のパックからなる、セット(キット)。
【請求項16】
式II
【化3】

式中、
、Rは、各々、互いに独立して、H、A、(CHHetまたは(CHArを示し、
およびRはまた、それらが結合しているN原子と一緒に、飽和、不飽和または芳香族の単環式または二環式複素環を示し、それは、さらなる1〜3個のN、Oおよび/またはS原子を含んでいてもよく、それは、非置換であるかまたはHal、A、(CHHet、(CHAr、(CHOH、(CHOA、(CHNH、(CHCOOH、(CHCOOA、NHCOA、NA’COA、CONH、CONHA、CONAA’、OC(=O)(CHNHおよび/もしくは=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されており、
、Rは、各々、互いに独立して、H、Hal、A、(CHHet、(CHAr、(CHCOHetまたは(CHC(=CH)CONRを示し、
およびRはまた、それらが結合しているC原子と一緒に、飽和の、または不飽和の単環式C3〜C10炭素環を示し、それは、さらなる1〜3個のN、Oおよび/またはS原子を含んでいてもよく、またそれは、非置換であるか、またはHal、A、(CHOH、(CHOA、(CHNH、(CHCOOH、(CHCOOA、NHCOA、NA’COA、CONH、CONHA、CONAA’、OC(=O)(CHNHおよび/もしくは=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されており、
Rは、tert−ブチルオキシカルボニルを示し、
Xは、COORを示し、
は、Aを示し、
Arは、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチルまたはビフェニルを示し、その各々は、非置換であるか、またはA、Hal、(CHOA、(CHOH、(CHCN、SA、SOA、SOA、NO、C≡CH、(CHCOOH、CHO、(CHCOOA、CONH、CONHA、CONAA’、NHCOA、CH(OH)A、(CHNH、(CHNHA、(CHNAA’、(CHNHSOA、SONH(CHNH、SONH、SONHA、SONAA’、CONH(CHCOOA、CONH(CHCOOH、NHCO(CHCOOA、NHCO(CHCOOH、CONH(CHNH、CONH(CHNHA、CONH(CHNAA’、CONH(CHCNおよび/もしくは(CHCH(NH)COOHによって単置換、二置換、三置換、四置換もしくは五置換されており、
Hetは、1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有し、非置換であるか、またはA、OA、OH、フェニル、SH、S(O)A、Hal、NO、CN、COA、COOA、COOベンジル、CONH、CONHA、CONAA’、SONH、NH、NHA、NAA’、NHCOA、NHSOAおよび/もしくは=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されていてもよい、単環式または二環式の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
A、A’は、各々、互いに独立して、1〜10個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、ここで1〜3つの隣接していないCH基は、O、S、SO、SO、NH、NMeもしくはNEtによって置き換えられていてもよく、かつ/またはさらに、1〜5個のH原子は、Fおよび/またはClによって置き換えられていてもよく、
あるいは3〜8個のC原子を有する環状アルキルを示し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
nは、0、1、2、3または4を示し、
pは、1、2、3または4を示す、
で表される化合物またはその塩。

【公表番号】特表2013−511477(P2013−511477A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−539211(P2012−539211)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【国際出願番号】PCT/EP2010/006537
【国際公開番号】WO2011/060873
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(591032596)メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (1,043)
【氏名又は名称原語表記】Merck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
【住所又は居所原語表記】Frankfurter Str. 250,D−64293 Darmstadt,Federal Republic of Germany
【Fターム(参考)】