説明

キナーゼ阻害性ピロロピリジン化合物

式(I)で表される化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩は、ヒトを含む動物におけるAb1、Aurora−A、BIk、c−Raf、cSRC、Src、PRK2、FGFR3、Flt3、Lck、Mekl、PDK−1、GSK3β、EGFR、p70S6K、BMX、SGK、CaMKII、Tie−2、IGF−IR、Ron、MetおよびKDRキナーゼのうちの少なくとも1つの阻害剤であり、癌などの種々の疾患および症状を処置および/または予防するためのものである。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、新規のピロロピリジン化合物、その塩およびこれらを含む組成物に関する。具体的には、本発明は、ヒトを含む動物において、Ab1、Aurora−A、Blk、c−Raf、cSRC、Src、PRK2、FGFR3、Flt3、Lck、Mekl、PDK−1、GSK3β、EGFR、p70S6K、BMX、SGK、CaMKII、Tie−2、IGF−1R、Ron、MetおよびKDRキナーゼのうちの少なくとも1つの活性を阻害し、癌などの種々の疾患および症状を処置および/または予防する新規の置換ピロロピリジン化合物に関する。
【0002】
細胞は、分裂または運動性のシグナルを停止できないと、不適切に移動、分裂することがある。これはシグナルがアクチン系で変化する制御蛋白質とメッセンジャーの複雑なシステムに誤りがあったときに発生しうる。かかる制御因子の1つに、癌原遺伝子蛋白質Ab1のチロシンキナーゼがある。これは白血病を含む癌に関与する。従って、Ab1の阻害剤を明らかにすることが望ましい。
【0003】
Auroraキナーゼファミリーは、染色体の分離の調節因子の1つであり、中心体と紡錘体の構造と機能を制御している。その一員であるAurora−Aキナーゼは、腫瘍形成への関与を示してきた。これは染色体のホットスポットである20q13に位置し、しばしば結腸癌、卵巣癌、乳癌、および膵臓癌など様々なヒトの癌で増幅される。Aurora−Aキナーゼの過剰発現だけで、正常な2倍体上皮細胞に異数性を引き起こすには十分であると考えられる。NIH3T3細胞におけるAurora−Aキナーゼの過剰発現は、中心体の異数性に繋がる。従って、Aurora−Aの阻害剤を明らかにすることが望ましい。
【0004】
活性化したBlkの変異型を発現するマウスは、生後間もなく重度の単クローン性リンパ腫を形成し、死に至る。従って、Blkが細胞増殖を調節すると思われる。さらに、Blkアンチセンスを用いた実験から、Blkキナーゼが成長阻害およびアポトーシスに関連すると考えられる。(X.Yao and D.W.Scott,Proc.Nat.Acad.Sci.,90:7946−7950(1993))。従って、Blkの阻害剤を明らかにすることが望ましい。
【0005】
C−Rafは、細胞外シグナル制御キナーゼであり、Rasの下流エフェクターである。これはアポトーシスを抑制し細胞分化を調節する働きをする。その結果、過剰発現は、アポトーシスの不当な抑制また抑制されない細胞分化に繋がる可能性がある。従って、c−Rafの阻害剤を明らかにすることが望ましい。
【0006】
細胞質チロシンキナーゼcSRCまたはc−Srcは、シグナル伝達経路に関与し、乳癌細胞株で上昇する。同様に、Srcは細胞の成長および形質転換の調節に関与する。従って、SrcまたはcSRCの過剰発現は、過剰な増殖に繋がる。従って、SrcまたはcSRCの阻害剤を明らかにすることが望ましい。
【0007】
蛋白質キナーゼcに関連するキナーゼ2またはPRK2は、細胞骨格形成をもたらす。これはPDK1依存性のAkt活性化促進に関与することにより、細胞周期の進行、細胞成長、細胞生存、細胞運動性および粘着性、mRNAの蛋白質への翻訳および血管新生を調整してきた。従って、PRK2の阻害剤を明らかにすることが望ましい。
【0008】
FGFR3およびTie−2は、腫瘍の血管新生の重要な伝達物質であると考えられる受容体チロシンキナーゼである。例えばFGFR3変異は、膀胱癌細胞に見られることが多い。Tie−2は、血管の内側を覆う細胞に見られる蛋白質受容体である。腫瘍細胞が分泌する成長因子によって活性化されると、Tie2は、血管細胞壁が分かれて新しい毛細血管を成長させるよう誘発する。従って、FGFR3またはTie−2の阻害剤を明らかにすることが望ましい。
【0009】
「血管内皮細胞成長因子受容体3」またはVEGFR−3としても知られるFlt3は、血管新生にとって重要な血管発生を援助すると考えられている。従って、Flt3の阻害剤を明らかにすることが望ましい。
【0010】
Lckおよびfynは、乳癌および結腸癌を含む癌に関与するSrcキナーゼである。従って、Lckの阻害剤を明らかにすることが望ましい。
【0011】
Mek1は、乳癌、結腸癌、および卵巣癌を含む多くの癌に大きく関与するRas経路に存在するキナーゼである。従って、Meklの阻害剤を明らかにすることが望ましい。
【0012】
PDK−1は、PI3K/PKBシグナル経路を活性化させるキナーゼであるが、これはしばしばEGFR経路から外れて分離している。特にPDK−1リン酸化ステップは、PKBの活性化に不可欠である(D.R.Alessi et al.,Curr.Biol.,7:261−269(1997))。さらに、PDK−1は、PKA、リボソームp90 S6キナーゼ(RSK)、p70 S6キナーゼ(S6K)、血清およびグルココルチコイド活性型キナーゼ(SGK)、PKC関連キナーゼ−2(PRK−2)、およびMSK−1など、他の癌遺伝子のキナーゼを活性化させる(R.M.Biondi et al.,Biochem.J.,372:1−13(2003))。従って、PDK−1が複数の発癌経路を調節するため、PDK−1の阻害は、グリア芽腫、メラノーマ、前立腺、子宮内膜癌、胸部、卵巣、および非小細胞肺癌(NSCLC)を含む癌と腫瘍の処置に複合的に有効となりうる。従って、PDK−1を阻害する化合物を明らかにすることが望ましい。
【0013】
GSK3βキナーゼは、乳癌、卵巣癌、膵臓癌および前立腺癌などの癌において大きな役割を果たすと考えられている。従って、GSK3βを阻害する化合物を明らかにすることが望ましい。
【0014】
細胞分裂は、細胞外部および内部からのシグナル経路に関与している。シグナルは経路を移動し、細胞周期制御遺伝子の種々の活性を調節する。癌細胞は、このようなシグナル経路と制御遺伝子の間違った調節によって、不適切なあるいは非制御の細胞分裂を引き起こす。癌遺伝子(細胞に増殖するようシグナルを送る蛋白質)の過剰発現は、かかる間違った調節の1つである。上皮成長因子受容体(EGFR)は、脳腫瘍、乳癌、胃腸癌、肺癌、卵巣癌および前立腺癌などの癌で過剰発現したかかる癌遺伝子の1つである。癌に対する使用のために研究されている選択的なEGFR阻害剤がある。例えば、4−アニリノキナゾリン化合物TarcevaTMは、EGFRキナーゼのみを強力に阻害するが、EGFRとヘテロ二量体化するであろう他の受容体キナーゼのシグナル伝達を阻害しうる。それでもなお、EGFRを阻害する他の化合物が求められている。
【0015】
セリン/トレオニンキナーゼp70S6Kは、細胞成長を制御する一経路の末端に存在し、子宮腫瘍、腺癌、骨髄腫および前立腺癌を含む多くの腫瘍において活性化されることがよくある。従って、p70S6Kを阻害する化合物を明らかにすることが望ましい。
【0016】
BMXは、インターロイキン−6誘導性の前立腺癌細胞の分化に関与しているチロシンキナーゼである。これはEGF誘導性の乳癌細胞アポトーシスに関与し、および粒状細胞および骨髄性白血病、加えて他の癌で発現する。従って、BMXを阻害する化合物を明らかにすることが望ましい。
【0017】
血清およびグルココルチコイド誘導型蛋白質キナーゼ(「SGK」)は、PI3K/Akt経路における下流標的であり、乳癌や前立腺癌などの癌に関与すると考えられている。従って、SGKを阻害する化合物を明らかにすることが望ましい。
【0018】
Ca2+/カルモジュリン依存性蛋白質キナーゼII(「CaMKII」)は、グリオーマにおけるFas媒介性のシグナルを間接的に調整する。従って、CaMK IIの阻害は、グリオーマの処置に有効となりうる(Bao Feng Yang et al,J.Biological Chemistry,278:7043−7050(2003)参照)。従って、CaMKIIを阻害する化合物を明らかにすることが望ましい。
【0019】
KDRやTie−2など、内皮細胞特異的な受容体蛋白質チロシンキナーゼは、血管新生過程を媒介し、それにより癌や不適切な血管化を伴う他の疾患(例:糖尿病性網膜症、加齢性黄斑変性症による脈絡膜血管新生、乾癬、関節炎、未熟児網膜症、幼児血管腫)の進行の支持に関与する。従って、KDRを阻害する化合物を明らかにすることが望ましい。
【0020】
RON(recepteur d’origine natais)は、MET癌原遺伝子ファミリーに属する受容体チロシンキナーゼである。RONの阻害により、増殖を低下させ、アポトーシスを誘導し、細胞転移に影響を与えることが示されてきた。密接に関連するMETファミリーのメンバーの阻害は、細胞運動性、増殖および転移を減少させうる。従って、RONおよび/またはその関連ファミリーのMETの阻害剤を明らかにすることが望ましい。
【0021】
IGF−1R(I型インスリン様成長因子受容体)は、細胞の分裂、発生および代謝に重要な役割を果し、およびその活性化状態において、発癌およびアポトーシスの抑制に関与する。IGF−1Rは、多数の癌細胞株において過剰発現することが知られている(IGF−1Rの過剰発現は、末端肥大症および前立腺癌に関連している。)。対照的に、IGF−1R発現の下方制御は、腫瘍形成の阻害、腫瘍細胞のアポトーシスの増加に繋がることが示されてきている。従って、IGF−1Rを阻害する化合物を明らかにすることが望ましい。
【0022】
国際特許公開番号WO 04/009600には、5−ヒドロキシトリプタミン−6リガンドとしての1−ヘテロシクリアルキル−3−スルホニルアザインドールまたはアザインダゾール誘導体について記載されている。国際特許公開番号WO 03/101990には、5−ヒドロキシトリプタミン−6リガンドとしての1−(アミノアルキル)−3−スルホニルアザインドールについて記載されている。
【0023】
国際特許公開番号WO 05/062795には、c−Retキナーゼドメインの結晶構造、およびアザインドール修飾因子のデザインと合成の代用物について記載されている。国際特許公開番号WO 04/099205には、Janusキナーゼ3(JAK3キナーゼ)阻害剤としてのアザインドール化合物、およびその製剤、中間体、医薬組成物について記載されている。国際特許公開番号WO 04/032874には、p38キナーゼの阻害剤としてのアザインドール誘導体の製剤について記載されている。
【0024】
米国特許第6,232,320号および第6,579,882号、国際特許公開番号WO 00/75145および99/62908には、細胞粘着を抑制する抗炎症性化合物について記載されている。
【0025】
国際特許公開番号WO 00/44728および米国特許第6,541,481号および第6,284,764号には、抗癌剤として有用な置換二環式誘導体について記載されている。
【0026】
国際特許公開番号WO 99/07703および米国特許第6,187,778号には、神経ペプチドY受容体拮抗物質としての4−アミノピロール(3,2−d)ピリミジンについて記載されている。日本特許第3119758号には、潰瘍阻害剤としてのアザインドールの製剤および処方剤について記載されている。国際特許公開番号WO 01/47922、WO 03/000688および米国特許第6,770,643号および第6,897,207号には、蛋白質キナーゼ阻害剤としてのアザインドールの製剤について記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
上述の抗癌化合物は、当分野に多大に貢献してきたが、より優れた選択性または有効性を有する、毒性が低いまたは副作用が少ない抗癌薬を改良する必要性は依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0028】
(発明の要旨)
式(I)で表される化合物
【0029】
【化12】

またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩は、ヒトを含む動物におけるAb1、Aurora−A、BIk、c−Raf、cSRC、Src、PRK2、FGFR3、Flt3、Lck、Mekl、PDK−1、GSK3β、EGFR、p70S6K、BMX、SGK、CaMKII、Tie−2、Ron、Met、IGF−IRおよびKDRキナーゼのうちの少なくとも1つの阻害剤であり、癌などの種々の疾患および症状を処置および/または予防する。
【0030】
(発明の詳細な説明)
本発明は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0031】
【化13】

[式中、Cyは、
【0032】
【化14】

であり、
Zは、ヘタリール、−Cアルキル、−C2−6−アルキル−O−C1−6アルキル−、−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)、−C0−6アルキル−(ヘタリール)、−C(O)−Cアルキル、−C(O)−C0−6アルキル−O−Cアルキル、−C(O)−C0−6アルキル−O−C1−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(アリール)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(ヘタリール)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(ヘテロシクリル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(シクロアルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)−C(O)−C0−6アルキル、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘタリール)、−S(O)−Cアルキル、−S(O)−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)または−S(O)−(ヘタリール)であり、アルキル、ヘテロシクリルまたはヘタリールのいずれも1〜6個の独立したハロゲン、OH、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)または−C0−6アルキルで場合により置換され、または
Zは、
【0033】
【化15】

であり、式中波線の結合はいずれも、ピペラジンまたはモルホリン部分における場合以外、1〜6個の独立したハロゲン、CN、OH、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)、またはC0−6アルキル置換基で場合により置換される結合点であり、ピペラジンまたはモルホリン部分は、1〜6個のC0−6アルキル置換基で場合により置換され、
Yは、−C(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)−、−N(C0−6アルキル)−、−N(C0−6アルキル)−C1−6アルキル−、O、S、>N−C2−6アルキル−N−(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、>N−C2−6アルキル−O−C0−6アルキル、>N−C1−6アルキル−C(O)−NH−C0−6アルキル、>N−C2−6アルキル−N−C(O)−C1−6アルキルまたは結合であり、
R1は、アリール、ヘタリールまたはヘテロシクリルであり、1〜6個の独立したハロゲン、−CN、−OH、−C0−6アルキル、−C3−10シクロアルキル、−ハロC1−6アルキル、−C2−6アルキニル、−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)、−C1−6アルキル−C(O)−C0−6アルキル)(N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−O−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−O−C0−6アルキル−(ヘタリール)、−S(O)−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、アリール、ヘタリールまたはヘテロシクリル置換基で場合により置換されており、またはアリール、ヘタリールまたはヘテロシクリル環からの結合を用いてオキソ(=O)で場合により置換され、置換基のいずれも1〜6個の独立したハロゲン、CN、OH、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C0−6−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)またはC0−6アルキルでさらに場合により置換され、
R3は、水素、C0−6アルキル、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、ハロゲン、アジドであり、アルキル基のいずれもハロゲンで場合により置換され、
R4は、水素、C0−6アルキル、ハロゲン、シアノ、−S−C1−6アルキル、−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、N(C0−6アルキル)(アリール)、N(C0−6アルキル)(ヘタリール)、N(C0−6アルキル)(ヘテロシクリル)、N(C0−6アルキル)(シクロアルキル)、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C0−6アルキル−O−アリール、C0−6アルキル−O−ヘタリール、−C0−6アルキル−O−シクロアルキル、−C0−6アルキル−S(O)0−2−C0−6アルキル、−C0−6アルキル−S(O)0−2−アリール、−C0−6アルキル−S(O)0−2−ヘタリール、−C0−6アルキル−S(O)0−2−シクロアルキル、アリール、ヘタリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルであり、アルキル、アリール、シクロアルキルまたはヘタリール基のいずれも独立して1〜6個のハロゲン、CN、OH、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(アリール)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(ヘタリール)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(ヘテロシクリル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(シクロアルキル)またはC0−6アルキルで場合により置換されることができ、
R5は、水素、C0−6アルキル、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキルまたは−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)であり、アルキル基のいずれもハロゲンで場合により置換されることができる。]
【0034】
R3は、Hであることが好ましい。
【0035】
R4およびR5は、Hであることが好ましい。
【0036】
Cyは、
【0037】
【化16】

であることが好ましい。
【0038】
Yは、−N(C0−6アルキル)−であることが好ましい。
【0039】
R1の例には、以下の基が含まれるが、これらに限定されない(式中、波線の結合はYに連結される。)。
【0040】
【表6】




【0041】
Zの例には、以下の基が含まれるが、これらに限定されない(式中、点線はCyに連結される。)。
【0042】
【表7】





【0043】
式(I)の化合物の分子量は、800未満であることが好ましく、600未満であることがさらに好ましい。
【0044】
第1の態様において、本発明は、R3が水素であり、他の可変因子が上記の通りである式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0045】
第1の態様の1つの実施形態において、本発明は、R3が水素であり、Cyが
【0046】
【化17】

であり、他の可変因子が上記の通りである式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0047】
第1の態様の別の実施形態において、本発明は、R3が水素であり、Cyが
【0048】
【化18】

であり、Yが−N(C0−6アルキル)−であり、他の可変因子が上記の通りである式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0049】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、R3、R4およびR5が水素であり、Cyが
【0050】
【化19】

であり、Yが−N(C0−6アルキル)−であり、他の可変因子が上記の通りである式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0051】
第1の態様のさらに別の実施形態において、本発明は、R3、R4およびR5が水素であり、Cyが
【0052】
【化20】

であり、Yが−N(C0−6アルキル)−であり、Zが−COtBu、−CONHtBu、−CON(CH
【0053】
【化21】

または2−チアゾリルであり、他の可変因子が上記の通りである式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0054】
第2の態様において、本発明は、以下の式により表される化合物またはその立体異性体または薬学的に許容される塩に関する。
【0055】
【化22】

(式中、
R2は、−C0−6アルキル、−C2−6アルキル−N−(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C2−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C1−6アルキル−C(O)−NH−C0−6アルキルまたは−C2−6アルキル−N−C(O)−C1−6アルキルであり、
Xは、−OtBu、−NHtBu、−N(CH、または
【0056】
【化23】

であり、
R1は、下表から選択される。)
【0057】
【表8】



【0058】
第3の態様において、本発明は、以下の式により表される化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩に関する。
【0059】
【化24】

(式中、
R2は、−C0−6アルキル、−C2−6アルキル−N−(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C2−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C1−6アルキル−C(O)−NH−C0−6アルキルまたは−C2−6アルキル−N−C(O)−C1−6アルキルであり、
X’は、場合により置換されるヘテロアリールであり、
R1は、下表から選択される。)
【0060】
【表9】



【0061】
第4の態様において、本発明は、Yが−O−であり、他の可変因子が上記の通りである式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0062】
第5の態様において、本発明は、R3がハロゲンであり、他の可変因子が上記の通りである式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0063】
第5の態様の1つの実施形態において、本発明は、R3がハロゲンであり、Cyが
【0064】
【化25】

であり、他の可変因子が上記の通りである(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0065】
第5の態様の別の実施形態において、本発明は、R3がハロゲンであり、Cyが
【0066】
【化26】

であり、Yが−N(C0−6アルキル)−であり、他の可変因子が上記の通りである式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0067】
第5の態様のさらに別の実施形態において、本発明は、R3がハロゲンであり、R4およびR5が水素であり、Cyが
【0068】
【化27】

であり、Yが−N(C0−6アルキル)−であり、他の可変因子が上記の通りである式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0069】
本発明の化合物には、以下が含まれる。
【0070】
【表10】
















【0071】
可変因子の好ましい基は、各可変因子について別々に上記に一般的に記載されているが、本発明の好ましい化合物には、各可変因子について、式(I)におけるいくつかのまたは各々の可変因子が、好ましい、より好ましい、最も好ましい基から、特にまたは具体的に記載されている基から選択されるものが含まれる。従って、本発明は、好ましい、より好ましい、最も好ましい、特におよび具体的に記載されている基のあらゆる組み合わせを含むものとする。
【0072】
本発明の化合物は、以下を含む。
4−[4−(4−フルオロ−3−チアゾール−5−イルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(4−フルオロ−3−チアゾール−5−イルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[4−フルオロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルアゼチジン−3−イルメチル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルアゼチジン−3−イルメチル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルアゼチジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルアゼチジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(4−メチルピペラジン−l−イルメチル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(4−メチルピペラジン−l−イルメチル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロr−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチル−l,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチル−l,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[4−フルオロ−3−(1−メチル−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル)−フェニルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチル−2,5−ジヒドロ−lH−ピロール−3−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
(S)−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルピロリジン−3−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
(S)−4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルピロリジン−3−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
(R)−4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルピロリジン−3−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
(R)−4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルピロリジン−3−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
{4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(2,2,4−トリメチルピペラジン−l−イル)−メタノン;
{4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(2,2,5−トリメチルピペラジン−l−イル)−メタノン;
{4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(3,4,5−トリメチルピペラジン−l−イル)−メタノン;
{4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(4−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ピペラジン−l−イル)−メタノン;
{4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(4−tert−ブチルピペラジン−l−イル)−メタノン;
ベンゾチアゾール−6−イル−[6−(3,6−ジヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b)]ピリジン−2−イル]−アミン;
ベンゾチアゾール−6−イル−[6−(l−チアゾール−2−イル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−アミン;
ベンゾチアゾール−6−イル−[6−(1−オキサゾール−2−イル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−アミン;
4−[4−(3−フェニル−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(3−フェニル−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−カルバモイルフェニル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−カルバモイルフェニル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[3−(2−アミノエチル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−アミノエチル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[3−(2−ジメチルアミノエチル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−ジメチルアミノエチル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[3−(2−アセチルアミノエチル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−アセチルアミノエチル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(イミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(イミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(3−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(3−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(3−フェニルイミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(3−フェニルイミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−[3−(2−カルバモイルフェニル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−[3−(2−カルバモイルフェニル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[3−(2−ジメチルアミノエチル)−イミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−ジメチルアミノエチル)−イミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[3−(2−アセチルアミノエチル)−イミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−アセチルアミノエチル)−イミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(3−ジメチルアミノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(3−ジメチルアミノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(7−アミノメチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(7−アミノメチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(7−アミノメチル−1H−メチル−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(7−アミノメチル−1H−メチル−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(7−ジメチルアミノメチル−1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(7−ジメチルアミノメチル−1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(7−ジメチルアミノメチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(7−ジメチルアミノメチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(7−(2−ジメチルアミノメチル)−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(7−(2−ジメチルアミノメチル)−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(7−(2−ジメチルアミノメチル)−1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(7−(2−ジメチルアミノメチル)−1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(1−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(1−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(イミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(イミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(1−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(1−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−(イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−アミド;
4−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−アミド;
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸(2−メトキシ−1,1−ジメチルエチル)−アミド;
4−[4−(l−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸(2−メトキシ−1,1−ジメチルエチル)−アミド;
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−1,1−ジメチルエチル)−アミド;
4−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−1,1−ジメチルエチル)−アミド;
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸(1,1−ジメチル−2−ピロリジン−1−イルエチル)−アミド;
4−[4−(l−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸(1,1−ジメチル−2−ピロリジン−l−イルエチル)−アミド;
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸(1,1−ジメチル−2−モルホリン−4−イルエチル)−アミド;
4−[4−(l−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸(1,1−ジメチル−2−モルホリン−4−イルエチル)−アミド;
4−[4−(1H−インドール−5−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(キノリン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2Η−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−{4−[4−(イミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−メタノン;
(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−{4−[4−(3−メチル−3H−ベンゾイミダゾl−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−メタノン;
(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−{4−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−メタノン;
{4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−メタノン;
2−ジメチルアミノ−1−{4−[4−(3−エチニルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−エタノン;
1−{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−2−ジメチルアミノエタノン;
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(シス−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−メタノン;
4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸エチル−メチル−アミド;
4−[4−(4−クロロ−3−エチニル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸エチル−メチル−アミド;
{4−[4−(4−クロロ−3−エチニル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(シス−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−メタノン;
4−[4−(4−クロロ−3−エチル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸ジメチルアミド;
{4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(シス−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−メタノン;
4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸エチル−メチル−アミド;
4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド;
{4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−チアゾール−2−イル−ピペラジン−1−イル)−メタノン;
4−[4−(4−クロロ−3−シクロプロピル−5−メトキシフェニルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド;
{4−[4−(4−クロロ−3−シクロプロピル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン;
4−[4−(4−クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(1H−インドール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
{4−[4−(1H−インドール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン;
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン;
2−ジメチルアミノ−1−4−[4−(1H−インドール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−エタノン;
1−4−[4−(3,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン;
2−ジメチルアミノ−1−[4−(4−フェニルアミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル]−エタノン;
4−[4−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン;
4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド;
4−[4−(3−エチニルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
l−4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン;
l−4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン;
l−4−[4−(2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン;
4−[4−(4−クロロ−3−エチニル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸ジメチルアミド;
4−[4−(4−クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸ジメチルアミド;
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(R)−ピペリジン−2−イル−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−djメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(R)−ピペリジン−2−イル−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(S)−ピペリジン−2−イル−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(S)−ピペリジン−3−イル−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(R)−ピペリジン−3−イル−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(1−メチルピペリジン−2−イル)−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−((S)−l−メチルピロリジン−2−イル)−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−((S)−1−メチルピロリジン−2−イル)−メタノン;
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−((S)−1−メチルピロリジン−2−イル)−メタノン;
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(S)−ピペリジン−3−イル−メタノン;
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(S)−ピロリジン−3−イル−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン;
N−(4−クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニル)−2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン。
【0073】
ここで使用される「アルキル」および接頭辞「alk」が付いた他の基(例えば、アルコキシ、アルカニル、アルケニル、アルキニルなど)は、特に記載がない限り、直鎖状もしくは分枝状またはこれらの組み合わせであってよい炭素鎖を意味する。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−およびtert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルおよび同様の基がある。「アルケニル」、「アルキニル」および同様の用語は、少なくとも1つの炭素−炭素不飽和結合を有する炭素鎖を含む
【0074】
ここで使用される例えば「C0−4アルキル」とは、0〜4個の炭素、つまり0、1、2、3または4個の炭素を直鎖または分枝構造で有するアルキルを意味して使用されている。炭素を有さないアルキルは、アルキルが末端基の場合には水素である。炭素を有さないアルキルは、アルキルが架橋(連結)基である場合には直接結合である。
【0075】
ここで使用される、窒素原子の前の記号「>」は、同じ原子に対してではない2つの結合を指す(窒素との二重結合でない。)。
【0076】
「シクロアルキル」および「炭素環式環」という用語は、ヘテロ原子を有さず、単環、二環および三環式の飽和炭素環、さらに縮合系および架橋系を含む炭素環を意味する。かかる縮合環系は、ベンゼン環など部分的または完全に不飽和の1個の環を含んで、ベンゾ縮合炭素環など縮合環系を形成してもよい。シクロアルキルは、スピロ縮合環系のような縮合環系を含む。シクロアルキルおよび炭素環の例には、C3−10シクロアルキル基、具体的にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのC3−8シクロアルキル基、デカヒドロナフタレン、アダマンタン、インダニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンなどがある。
【0077】
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素原子を含む。
【0078】
「カルバモイル」という用語は、特に記載がない限り、−C(O)−NH−または−NH−C(O)−を指す。
【0079】
「アリール」という用語は、化学者には周知である。好ましいアリール基は、フェニルおよびナフチルであり、フェニルがより好ましい。
【0080】
「ヘタリール」という用語は、化学者には周知である。この用語は、酸素、硫黄および窒素から選択された1〜4個のヘテロ原子を含み、酸素と硫黄は隣り合わない、5または6員のヘテロアリール環を含む。かかるヘテロアリール環の例には、フリル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニルおよびトリアジニルがある。「ヘタリール」という用語は、ベンゼン環など部分的または完全に不飽和の縮合炭素環系を有するヘタリール環を含み、ベンゾ縮合したヘタリールを形成する。例えば、ベンズイミダゾール、ベンゾキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾフラン、キノリン、イソキノリン、キノキサリンなどがある。「ヘタリール」という用語は、環の結合部に場合により窒素原子を有する縮合5−6、5−5、6−6員環系も含む。かかるヘタリール環の例には、ピロロピリミジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、イミダゾ[4,5−b]ピリジン、ピロロ[2,l−f][l,2,4]トリアジニルなどがあるが、これらに限定されない。ヘタリール基は、適切な場合、それらの炭素原子またはヘテロ原子を介して別の基に付着してもよい。例えば、ピロールは、窒素原子で、あるいは任意の炭素原子で連結することができる。
【0081】
特に明記しない限り、「複素環式環」、「ヘテロシクリル」および「複素環」という用語は、酸素、硫黄および窒素から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む4〜10員(例えば5員)の飽和または部分的飽和環に相当し、またこれらを含む。硫黄および酸素のヘテロ原子は、直接お互いに付着していない。環中のいずれの窒素ヘテロ原子も、C1−4アルキルで任意に置換され得る。複素環の例には、アゼチジン、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、オキセパン、オキソカン、チエタン、チアゾリジン、オキサゾリジン、オキサゼチジン、ピラゾリジン、イソキサゾリジン、イソチアゾリジン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピラン、チエパン、チオカン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、N−メチルピペリジン、アゼピン、1,4−ジアザピン、アゾカン、[1,3]ジオキサン、オキサゾリジン、ピペラジン、ホモピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、1,2,3,6−テトラヒドロピリジンなどがある。複素環の別の例としては、硫黄含有環の酸化型がある。従って、テトラヒドロチオフェン−1−オキシド、テトラヒドロチオフェン−1、1−ジオキシド、チオモルホリン−1−オキシド、チオモルホリン−1、1−ジオキシド、テトラヒドロチオピラン−1−オキシド、テトラヒドロチオピラン−1,1−ジオキシド、チアゾリジン−1−オキシド、およびチアゾリジン−1,1−ジオキシドも複素環とみなされる。「複素環式」という用語は、縮合環系も含み、ベンゼン環などの部分的または完全に不飽和の炭素環も含み、ベンゾ縮合複素環を形成することができる。例えば、3,4−ジヒドロ−1,4−複素環ベンゾジオキシン、テトラヒドロキノリン、テトラヒドロイソキノリン、インドリンなどがある。
【0082】
ここに記載される化合物は、1つ以上の不斉中心を含んでよく、それによりジアステレオマーおよび光学異性体を生じることができる。本発明は、かかる全ての可能なジアステレオマーおよびこれらのラセミ混合物、実質的に純粋な分割されたエナンチオマー、全ての可能な幾何異性体ならびにそれらの薬学的に許容される塩を含む。上記の式(I)は、特定の位置での明確な空間的配置を示さずに表されている。本発明は、式(I)の全ての立体異性体およびそれらの薬学的に許容される塩を含む。さらに、立体異性体の混合物また単離した特定の立体異性体も本発明に含まれる。かかる化合物を調製するために用いる合成手順の過程において、あるいは当業者に既知のラセミ化またはエピマー化手順を用いる際、かかる手順による生成物は、立体異性体の混合物であり得る。
【0083】
式(I)の化合物の互変異性体が存在する場合、本発明は、特に明示されない限り、可能なあらゆる互変異性体およびそれらの薬学的に許容される塩ならびにそれらの混合物を含む。
【0084】
式(I)の化合物とその薬学的に許容される塩が、溶媒和物の形態または多形相で存在する場合、本発明は、可能なあらゆる溶媒和物および多形相を含む。溶媒和物を形成する溶媒のタイプは、溶媒が薬理学的に許容される限り、特に限定されない。例えば、水、エタノール、プロパノール、アセトンなどが使用できる。
【0085】
本発明は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩と薬学的に許容される担体との組み合わせから成る医薬組成物も包含する。
【0086】
好ましくは、この組成物は、薬学的に許容される担体とおよび毒性のない治療的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩とを含む。
【0087】
さらに、この好ましい実施形態の範囲内で、本発明は、グリコーゲンホスホリラーゼを阻害することによって、糖尿病、高血糖症、高コレステロール血症、高インスリン血症、高脂血症、高血圧症、アテローム性動脈硬化症または組織虚血(心筋虚血など)の予防的または治療的処置を行い、疾患を処置する医薬組成物を包含し、これは、薬学的に許容される担体とおよび毒性のない治療的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩とを含む。
【0088】
「薬学的に許容される塩」という用語は、薬学的に許容される非毒性塩基または酸から調製した塩を指す。本発明の化合物が酸性の場合、その対応する塩は、無機塩基および有機塩基を含む薬学的に許容される非毒性塩基から簡便に調製できる。かかる無機塩基に由来する塩には、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅(icおよびous)、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛および同様の塩がある。特に好ましいものは、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムおよびナトリウム塩である。薬学的に許容される有機非毒性塩基に由来する塩には、第1級、第2級および第3級アミンの塩、加えて環状アミンおよび天然および合成置換アミンなどの置換アミンが含まれる。塩を形成できる他の薬学的に許容される有機非毒性塩基には、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N’N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン類、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどが含まれる。
【0089】
本発明の化合物が塩基性の場合、その対応する塩は、無機酸および有機酸を含む薬学的に許容される非毒性の酸から簡便に調製できる。かかる酸には、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンチオール酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモン酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸などが含まれる。特に好ましいものは、クエン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸および酒石酸である。
【0090】
式(I)の化合物は、医療用途を目的としているため、実質的に純粋な形態で提供することが望ましい。これは例えば、純度60%以上などであり、純度75%以上がより適切で、純度98%以上が特に適切である(%は、重量/重量による。)。
【0091】
本発明の医薬組成物は、有効成分としての式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とおよび場合により他の治療成分またはアジュバントとを含む。この組成物は、経口、直腸、局所および非経口(皮下、筋肉内および静脈内を含む。)投与に適したものを含むが、所定のいかなる症例でも、最適な経路は、その被投与者および有効成分が投与される症状の性質と重症度による。この組成物は、経口投与に適したものが好ましい。この医薬組成物は、単位剤形で簡便に提供することができ、薬学の分野で周知の任意の方法によって調製することができる。
【0092】
実際には、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩は、従来の医薬配合技術により、緊密な混合物中の有効成分として、医薬担体と混合することができる。担体は、例えば経口または非経口(静脈内を含む)など、投与したい製剤の形態によって、多様な形態をとることができる。従って、本発明の医薬組成物は、それぞれ既定量の有効成分を含有する、カプセル、小袋または錠剤など、経口投与に適した個別単位として提供できる。さらに、この組成物は、粉末として、顆粒として、溶液として、水性懸濁液として、非水液体として、水中油型乳剤としてまたは油中水型乳濁液として提供できる。上記の一般的な剤形に加え、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩は、放出制御手段および/または送達装置を用いて投与することもできる。この組成物は、任意の製薬方法で調製することができる。一般に、かかる方法には、有効成分を1つ以上の必要成分を構成する担体に結合させるステップが含まれる。一般に、この組成物は、有効成分を液体担体または微粉化した固体担体、またはその両方に均一かつ密接に混合することにより調製する。その後、生成物は、所望の体裁に簡便に成型できる。
【0093】
従って、本発明の医薬組成物は、薬学的に許容される担体とおよび式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩とを含み得る。式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩は1つ以上の他の治療効果のある化合物と組み合わせて、医薬組成物中に含ませることもできる。
【0094】
使用する医薬担体は、例えば、固体、液体または気体であってよい。固体担体の例には、乳糖、テラアルバ、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウムおよびステアリン酸がある。液体担体の例には、砂糖シロップ、落花生油、オリーブ油および水がある。気体担体の例には、二酸化炭素および窒素が含まれる。
【0095】
経口剤形用の組成物を調製する際、任意の便利な薬品媒体を使用してもよい。例えば、水、グリコール、油、アルコール、香味剤、保存料、着色剤などを用いて、懸濁液、エリキシルおよび溶液などの経口液体製剤を形成してもよく、でんぷん、砂糖、微結晶性セルロース、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などの担体を用いて、粉末、カプセルおよび錠剤などの経口固体製剤を形成してもよい。錠剤およびカプセルは、その投与の簡易性から、固体医薬担体を使用する経口投薬単位として好ましい。場合により、標準的な水性または非水性技術により、錠剤を被覆してもよい。
【0096】
本発明の組成物を含有する錠剤は、場合により1つ以上の副成分またはアジュバントとともに、圧縮または成形により調製することができる。圧縮錠剤は、適切な機械で、場合により結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、表面活性または分散剤と混合した有効成分を粉末または顆粒などの自由流動形態に圧縮して調製することができる。成形錠剤は、適切な機械で、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末化合物の混合物を成形することによって作成できる。錠剤はそれぞれ約0.05mg〜約5gの有効成分を含有することが好ましく、小袋またはカプセルもそれぞれ約0.05mg〜約5gの有効成分を含有することが好ましい。
【0097】
例えば、ヒトへの経口投与を意図した処方剤は、約0.5mg〜約5gの有効剤を含有し、適切で都合のよい量の担体材料と調合し得、担体材料は組成物全体の約5〜95%と様々でよい。単位剤形は、一般に約lmg〜約2g、通常25mg、50mg、100mg、200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、800mg、または1000mgの有効成分を含有する。
【0098】
非経口投与に適した本発明の医薬組成物は、有効化合物の水溶液または水懸濁液として調製できる。例えばヒドロキシプロピルセルロースなどの適切な界面活性剤を含んでよい。分散液も、グリセロール中に、液体ポリエチレングリコール中におよびこれらを油に加えた混合物中に調製できる。さらに、有害な微生物の増殖を防止するために、保存料を含んでもよい。
【0099】
注射への使用に適した本発明の医薬組成物には、滅菌水溶液または分散液が含まれる。さらに、この組成物は、かかる滅菌注射溶液または分散液を即時調製するための滅菌粉末の形態であってもよい。いずれの場合も、最終的な注射時の形態は、滅菌状態でなくてはならず、容易に注入するために効率的な液体でなくてはならない。医薬組成物は、製造および保管条件下で安定でなくてはならない。従って、好ましくは、細菌や真菌などの微生物による汚染に対して保護するべきである。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えばグリセロール、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール)、植物性油脂およびこれらの適切な混合物を含有する溶媒または分散媒であってよい。
【0100】
本発明の医薬組成物は、例えばエアロゾル、クリーム、軟膏、ローション、散布剤など、局所使用に適した形態とすることができる。さらに、この組成物は、経皮装置での使用に適した形態とすることもできる。これらの処方剤は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を使用して、従来の加工方法によって調製できる。例として、クリームまたは軟膏は、親水性材料と水を約5wt%〜約10wt%の化合物と混合して調製し、所望の硬度のクリームまたは軟膏を作成する。
【0101】
本発明の医薬組成物は、担体が固体の直腸投与に適した形態とすることができる。混合物が単位用量の坐薬を形成することが望ましい。適切な担体には、ココアバターや、当技術分野で一般に使用されている他の材料が含まれる。この坐薬は、まず組成物を軟化あるいは溶解した担体に混合し、その後型に入れて冷却、成形することにより、簡便に形成することができる。
【0102】
前述の担体成分に加え、上記の製剤処方は、適切な場合、1つ以上の追加担体成分を含んでもよく、これらには希釈剤、緩衝液、香味剤、結合剤、表面活性剤、増粘剤、潤滑剤、保存料(抗酸化剤を含む)などが含まれる。さらに、処方剤を対象とする受容者の血液と等張にするために、別のアジュバントを含んでもよい。式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物は、粉末または液体の濃縮形態に調製してもよい。
【0103】
一般に、上記に示した症状の処置には、1日およそ0.01mg/kg〜約150mg/kg体重、または患者1人につき1日約0.5mg〜約7gの投与量レベルが有用である。例えば、肺癌は、1日約0.01〜50mg/kg体重、または患者1人につき1日約0.5mg〜約3.5gの化合物を投与することで、効果的に処置することができる。同様に、乳癌は、1日約0.01〜50mg/kg体重、または患者1人につき1日約0.5mg〜約3.5gの化合物を投与することで、効果的に処置することができる。
【0104】
しかし、あらゆる個々の患者に対する特定の用量レベルは、年齢、体重、相対的な健康、性別、食事、投与時間、投与経路、排泄速度、併用薬物および処置中の個々の疾患の重症度など、様々な要因によることを理解すべきである。
【0105】
式(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、Ab1、Aurora−A、Blk、c−Raf、cSRC、Src、PRK2、FGFR3、Flt3、Lck、Mek1、PDK−1、GSK3β、EGFR、p70S6K、BMX、SGK、CaMKII、Tie−2、Ron、Met、IGF−1RまたはKDRキナーゼが関与する疾患または症状の処置に用いることができる。
【0106】
従って、本発明は、Ab1、Aurora−A、Blk、c−Raf、cSRC、Src、PRK2、FGFR3、Flt3、Lck、Mek1、PDK−1、GSK3β、EGFR、p70S6K、BMX、SGK、CaMKII、Tie−2、Ron、Met、IGF−1R、またはKDRキナーゼが関与する疾患または症状の処置のための方法も提供する。この方法は、この処置を必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む。
【0107】
Ab1、Aurora−A、Blk、c−Raf、cSRC、Src、PRK2、FGFR3、Flt3、Lck、Mekl、PDK−1、GSK3β、EGFR、p70S6K、BMX、SGK、CaMKII、Tie−2、Ron、Met、IGF−1RまたはKDRキナーゼが関与する疾患または症状には、肺癌、乳癌、前立腺癌、膵臓癌、頭部癌、頸部癌および白血病が含まれる。
【0108】
本発明は、肺癌、乳癌、前立腺癌、膵臓癌、頭部癌、頸部癌または血液癌の処置のための方法も提供する。この方法は、この処置を必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む。
【0109】
本発明は、肺癌、乳癌、前立腺癌、膵臓癌、頭部癌、頸部癌または白血病を有するヒトにおいて、かかる癌を処置するための方法も提供する。この方法は、この処置を必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む。
【0110】
本発明は、肺癌、乳癌、前立腺癌、膵臓癌、頭部癌、頸部癌、または血液癌の処置のための方法も提供する。この方法は、この処置を必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む。
【0111】
本発明は、上述の症状の処置における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用法も提供する。
【0112】
本発明は、上述の症状の処置のための薬剤の製造における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用法も提供する。
【0113】
本発明の方法において、「処置」という用語は、治療的および予防的処置の両方を含む。
【0114】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩は、単独で投与しても、他の1つ以上の治療効果のある化合物と組み合わせて投与してもよい。他の治療効果のある化合物は、式(I)の化合物と同じ疾患または症状の処置のためのものあっても、異なる疾患または症状の処置のためのものであってもよい。治療効果のある化合物は、同時に、逐次的に、あるいは別個に投与してよい。
【0115】
式(I)の化合物は、肺癌、乳癌、前立腺癌、膵臓癌、頭部癌、頸部癌または血液癌の処置に有効な他の化合物とともに投与してもよい。これには、例えばAVASTIN、IRESSA、TARCEVA、ERBITUXまたはシスプラチンが含まれる。
【0116】
式(I)の化合物は、AVASTIN、IRESSA、TARCEVA、ERBITUXまたはシスプラチンと組み合わせて投与してよい。
【0117】
式(I)の化合物は、既知のキナーゼ阻害剤と比較して有利な特性を示しうる。例えば、この化合物は溶解度が高いため、より高い吸収性とバイオアベイラビリティを示す。さらに、式(I)の化合物は、さらなる有利な特性を示しうる。この特性には、例えばシトクロムP450酵素の阻害を軽減することがあり、このことは既知のキナーゼ阻害剤よりも有害な薬物間相互作用を発生させる可能性が低いことを意味する。
【0118】
実験
スキーム1〜スキーム5および実例および続く中間体は、本発明の化合物をどのように合成するかを示しており、決して本発明を限定するものではない。
【0119】
以下の略称が使用されている。
NMR 核磁気共鳴
LC/MSまたはLC−MS 液体クロマトグラフィ質量分析
LDA リチウムジイソプロピルアミド
DCM ジクロロメタン
THF テトラヒドロフラン
MeCN アセトニトリル
DMSO ジメチルスルホキシド
BOC t−ブチルオキシカルボニル
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
PS−DIEA ポリマー担持ジイソプロピルエチルアミン
EDCIまたはEDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
TLC 薄層クロマトグラフィ
Minまたはmins 分
Hr、hrsまたはh 時間
RT、rtまたはr.t 室温
Rtまたはt 保持時間
NBS N−ブロモスクシンイミド
TBTU 0−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,
N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸塩
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
MS 質量
HPLC 高速液体クロマトグラフィ
【0120】
化学的性質の説明
【0121】
【化28】

【0122】
式I−Aの化合物は、R3、R4およびR5がHであり、Cyが
【0123】
【化29】

であり、Y、R1およびZが式Iの化合物についての上記の定義と同じである式Iの化合物に等しい。
【0124】
【化30】

【0125】
式I−Bの化合物は、R3、R4およびR5がHであり、Cyが
【0126】
【化31】

であり、YR1がNR1R2であり、Rl、R2およびZが、式Iの化合物について上記に定義された通りである式Iの化合物と等しい。
【0127】
スキーム1は、式I−Aの化合物をどのように合成できるかを記載している。
【0128】
【化32】

【0129】
式IIの化合物は、文献(例:J.Phys.Chem.A 2003,107(10),1459−1471;J.Chem.Soc.Perkin l,1974,(19),2270−2274)に記載された方法によって調製できる。典型的な反応条件下で、ベンゼンスルホニル基を典型的な溶媒中で典型的な塩基およびスルホン化試薬に導入し、式IIIの化合物を得る。典型的な試薬と溶媒には、DMFまたはTKF中の水素化ナトリウム、THF中のカリウムtert−ブトキシなどのアルコキシド(NaOH水溶液と塩化メチレンを含有する二相系)が含まれるが、これらに限定されない。典型的なスルホン化試薬には、例えば塩化ベンゼンスルホニル、または対応する無水物がある。典型的な条件には、−20℃からRT、大気圧下、等モル量の塩基とスルホン化試薬(ただし必要であればより多い量が使用できる)を用いる条件が含まれるが、これらに限定されない。式IIIの化合物を典型的なメタル化/ヨウ素化条件下でヨウ素化し、式IVの化合物を得ることができる。典型的な条件としては、LDAまたはLiTMPなどのリチウムアミド塩基を、THF、2−メチル−THF、DMEなどのエーテル系溶媒溶液(場合により脂肪族または芳香族炭化水素などのほかの溶媒を含有する。)中の式IIIの化合物を約−78℃から約0℃に冷却したものに添加し、得られた種をI、IClまたはN−ヨードスクシンイミドなどのヨウ素源と反応させることが含まれるが、これに限定されない。式Vの化合物は、約−10℃から約40℃の典型的な反応温度にて、式IVの化合物を、MeOHなどのアルコール系溶媒中でNaOHなどの塩基と反応させることによって調製できる。式VIIIの化合物は、当業者に周知の典型的なSuzuki条件下で、パラジウム媒介により式VIのボロン酸と結合させることによって調製できる。示されているピナコールボロン酸の代わりに、他のボロン酸エステルまたは遊離ボロン酸を用いてもよいことは明らかである。さらに、VIの対応するトリアルキルスズ誘導体(例えばピナコールボロン酸の代わりに、BuSn−を有する化合物)を典型的なStilleカップリング条件下での反応を使用して、式Vの化合物から式VIIIの化合物を調製することもできる。典型的な塩素置換条件下で、式VIIIの化合物の塩化物をHYR1で置換すると、式I−Aの化合物が得られる。あるいは、ステップの順序を逆にし、まず、典型的な塩素置換条件下で式Vの化合物をHYR1と反応させて式Iの化合物Xを得てから、上記の典型的なSuzuki条件下で、式VIのボロン酸とパラジウム媒介によるカップリングを行い、式Iの化合物−Aを得てもよい。
【0130】
有利であると思われる場合は、類似の反応条件下で、塩素置換とSuzukiカップリングの後に、ベンゼンスルホニル基の除去を行ってもよい。当業者は、ベンゼンスルホニル基の代わりに他の基を用いてメタル化/ヨウ素化反応を行なってもよいことを理解する。例としては、トルエンスルホニル、tert−ブトキシカルボニルおよびtert−ブチルカルバモイルがあるが、これらに限定されない。さらに、式IIIの化合物から式IVの化合物への反応で、例えば臭素、CBrまたはNBSを用いて、それ以外は同じ条件下で、ヨウ素の代わりに臭素を導入して、得られた化合物を上記と同様の方法で反応させてもよい。
【0131】
さらに、置換基Zを操作することが望ましく、スキーム2には、Z=tert−ブトキシカルボニル(Boc)である化合物をこの目的のためにどのように使用できるかを記載している。
【0132】
【化33】

【0133】
式I−A−Bocの化合物は、典型的な溶媒中でHClと反応させて、式I−A−Hの塩酸塩を得ることができる。典型的な溶媒には、ジオキサン、MeOH、および水があるが、これらに限定されない。式I−A−Hの化合物は、上記の例に記載の条件下で、酸、無水物、酸ハロゲン化物、クロロギ酸エステル、ハロゲン化カルバモイル、ハロゲン化スルホニル、ハロゲン化スルファモイル、スルホン無水物などと反応させて、式I−Aの化合物を得ることができる。あるいは、式VIII−Bocの化合物は、上述のようにHClと反応させて、式Xの塩酸塩を得ることができる。式VIIIの化合物を生成するために、上述のようにZ置換基を導入した後、HYR1で塩素置換を行なうことによって、式I−Aの化合物が得られる。
【0134】
当業者は、HCl以外の酸を用いて、式VIII−BocおよびI−A−Bocの化合物のBoc基を除去することができることを理解する。
【0135】
HYR1がHNR1R2と等しい場合、当業者は、スキーム3に示されるVIIIからI−B、またVIII−BocからI−B−Bocへの変換に、多様な典型的な反応条件、典型的な溶媒、および典型的な添加物が使用できることを理解する。
【0136】
【化34】

【0137】
一般に、VIIIまたはVIII−Bocは、適切な溶媒中で、HNR1R2と反応させる。典型的な溶媒には、HClおよびTFAなどを添加したトリフルオロエタノール(TFE)などのアルコールがあるが、これらに限定されない。反応は、典型的には約40℃から約150℃で実施される。反応温度が反応混合物の沸点よりも高い場合、高圧反応装置を使用すべきである。あるいは、当業者に周知の典型的な遷移金属媒介による塩素置換条件を使用することもできる。これらの条件は、典型的には、適切な溶媒中での、VIIIまたはVIII−Bocと、HNR1R2、遷移金属化合物、適切なリガンドおよび塩基との反応を伴う。典型的な溶媒には、ジオキサンおよびDMFがあるが、これらに限定されない。典型的な触媒には、Pddbaおよび酢酸パラジウムがあるが、これらに限定されない。典型的なリガンドには、BINAPおよびdppfがあるが、これらに限定されない。反応は、典型的には、約90℃から約150℃で実施する。
【0138】
当業者は、特に酸性添加物か使用される場合、Boc基を部分的あるいは完全に同時に除去することにより、式I−B−Hの化合物が、単独で得られるあるいは式I−B−Bocの化合物との混合物として得られることを理解する。式I−B−Bocの化合物を得たい場合、式I−B−Hの化合物を含有する反応混合物(単独あるいは式I−B−Bocの化合物との混合物として)が、単離の必要なく、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの塩基およびジ−tert−ブチルジカルボネートで直接処理され得る。式I−B−Hの化合物の混合物を得たい場合、式I−B−Bocの化合物との混合物を適切な酸で直接処理し、Boc基を完全に除去することができる。
【0139】
一部の例では、式HNR1R2の化合物は、市販のものを利用し、あるいは文献に記載の手順に従って合成する。どちらも可能でない場合、式HNR1R2の化合物は、本願の実験の項に記載の手順によって合成した。
【0140】
【化35】

【0141】
式I−Cの化合物は、R3がBrであり、R4およびR5がHであり、Cyが
【0142】
【化36】

であり、YR1がNR1R2であり、R1、R2およびZが上記に定義された通りである式Iの化合物に等しい。
【0143】
下記のスキーム4には、式I−Cの化合物がどのように合成できるかを記載している。
【0144】
【化37】

【0145】
式XIIの化合物は、文献で知られ、公表されている手順(tetrahedron Lett.2004,45,2317−2319)に従って調製できる。この手順では、式XIの化合物のTHF溶液を約−78℃でsec−BuLiで処理し、四臭化炭素などの求電子性の臭素源と反応させる。トリイソプロピルシリル基を除去して、式XIIIの化合物を得るための典型的な条件には、アルコール系溶媒中でのフッ化テトラブチルアンモニウムによるまたHClまたはHSOなどの酸による処理があるが、これらに限定されない。式XIVの化合物は、式IIの化合物から式IIIの化合物への変換について上述したように、式XIIIの化合物から得ることができる。式XVの化合物は、式IIIの化合物から式IVの化合物への変換について上述したように、式XIVの化合物から得ることができる。式XVIの化合物は、典型的な反応条件下、典型的な溶媒中で、式XVの化合物をHNR1R2と反応させることによって得られる。典型的な溶媒には、HClやTFAなどを添加したトリフルオロエタノール(TFE)などのアルコールがあるが、これらに限定されない。反応は、典型的には約40℃から約120℃で実施される。反応温度が反応混合物の沸点よりも高い場合、高圧反応装置を使用すべきである。式IVの化合物から式Vの化合物への変換について上述したような条件下で、式XVIの化合物のベンゼンスルホニル基を除去し、式XVIIの化合物を得ることができる。次に、当業者に周知の典型的なSuzuki条件下で、式VIのボロン酸とのパラジウム媒介によるカップリングを行なうことにより、式XVIIの化合物をから式I−Cの化合物を調製できる。示されているピナコールボロン酸の代わりに、他のボロン酸エステルまたは遊離ボロン酸を使用してもよいことは明らかである。さらに、VIの対応するトリアルキルスズ誘導体(例えばピナコールボロン酸の代わりに、BuSn−を有する化合物)を典型的なStilleカップリング条件下で反応させて、式XVIの化合物から式XVIIの化合物を調製することもできる。あるいは、上記の条件下で、まず式XVの化合物のベンゼンスルホニル基を除去して式XVIIIの化合物を得てから、式VIのボロン酸とのカップリングを行なって式XXの化合物を得、HNR1R2で塩素置換して式I−Cの化合物を得ることもできる。
【0146】
当業者は、ベンゼンスルホニル基の代わりに他の基を用いて、メタル化/ヨウ素化反応(XIV−>XV)を行なってもよいことを理解する。例として、トルエンスルホニル、tert−ブトキシカルボニルおよびtert−ブチルカルバモイルがあるが、これらに限定されない。さらに、ZがBocである場合、上記の条件下での式XXの化合物の塩素置換は、Boc基の除去をもたらし、式XIXの化合物(式中、Z=H)が得られる。かかる化合物は、リエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの塩基、およびジ−tert−ブチルジカルボネートで処理することによって式XIXの化合物(式中、Z=Boc)を得る、あるいは他の適当な試薬で処理して所望のZ置換基を導入することができる。
【0147】
置換基Zをさらに操作することが望ましい場合もあり、スキーム5には、Z=tert−ブトキシカルボニル(Boc)である化合物をこの目的のためにどのように使用できるかを記載している。
【0148】
【化38】

【0149】
式XX−BocまたはI−C−Bocの化合物を典型的な溶媒中でHClと反応させ、式XX−HまたはI−C−Hの塩酸塩をそれぞれ得ることができる。典型的な溶媒には、ジオキサン、MeOHおよび水があるが、これらに限定されない。式XX−HまたはI−C−Hの化合物は、実施例に記載の条件下で、酸、無水物、酸ハロゲン化物、クロロギ酸エステル、ハロゲン化カルバモイル、ハロゲン化スルホニル、ハロゲン化スルファモイル、スルホン無水物などと反応させて、式XXまたはI−Cの化合物をそれぞれ得ることができる。当業者は、HCl以外の酸を使用して、式XX−BocおよびI−C−Bocの化合物のBoc基を除去できることを理解する。
【0150】
スキーム4および5にて式I−Cの化合物(式中、R3=Br)について概説した方法を適用し、通常程度の技量を用いて、求電子性の臭素源の代わりに他の求電子剤を用いることによって、本発明の範囲内の他のR3基を有する化合物を調製することができる。例としては、R3がFであるときN−フルオロベンゼンスルホンイミド、R3がClであるときヘキサクロロエタン、R3がNであるときトシルアジド、R3がOHであるときカンファースルホニルオキサジリジンまたはTi(iOPr)lBuOOLiがあるが、これらに限定されない。
【0151】
場合により、以下のうちの一過程において修飾された官能基と同一の置換基または同じ反応性を有する置換基は、所望の生成物を得るためにまた望ましくない副反応を避けるために、保護とその後の脱保護を行わなければならないことが、当業者には明らかである。あるいは、本発明中に記載された別の過程を採用して、競合する官能基を避けてもよい。適切な保護基とその付加および除去方法は、以下の参考文献に見られ得る。「Protective Groups in Organic Syntheses」,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,John Wiley and Sons,1989。
【0152】
実験概説
全ての融点はMel−Temp II装置で測定し、修正は行なわなかった。市販の無水溶媒とHPLCグレードの溶媒をさらに精製せずに使用した。H NMRおよび13C NMRスペクトルは、周囲温度で、TMSまたは残留溶媒のピークを内部標準として、VarianまたはBrukerの機器で記録した(H には400MHz、13C には100.6MHz)。線位置および多重項はppm(δ)で表され、カップリング定数(J)は絶対値としてヘルツで表された。一方、H NMRスペクトルにおける多重度は、以下のように省略した。s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、quint(五重項)、m(多重項)、m(集中した多重項)、br(幅広)、AA’BB’。13C NMRスペクトルにおけるシグナルの多重度は、DEPT135パルスシーケンスを用いて測定し、以下のように省略した。+(CHまたはCH)、−(CH)、Cquart(C)。LC/MS分析は、Hewlett Packard HP1100に付属のGilson 215オートサンプラーおよびGilson 819オートインジェクター、およびMicromass ZQ2000マススペクトロメータを用いて実施した。XTERRA MS C18 5μ 4.6x50mmカラムを、検出は254nm、エレクトロスプレーイオン化はポジティブモードで使用した。質量に基づいた精製(MDP)には、Waters/MicromassZQ2000システムを用いた。
【0153】
下表は、移動相グラジエント(溶媒A:アセトニトリル、溶媒B:0.01%ギ酸HPLC水溶液)、および分析HPLCプログラムの流速を示している。
【0154】
【表11】


【0155】
実施例および中間体の合成
以下の実施例1〜2は、R3がBrである式Iの化合物である。
【実施例1】
【0156】
4−[5−ブロモ−4−(1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0157】
【化39】

【0158】
(5−ブロモ−2−ヨード−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−(lH−インダゾール−5−イル)−アミン(25mg、0.069mmol)、炭酸カリウム(19mg、0.14mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(10mg、0.014mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(21.6mg、0.069mmol)の混合物に脱気したDMF(3mL)と水(0.75mL)を加え、混合物を5時間加熱還流した。反応物に水を加えて濾過した。沈殿物を水洗し、濾液をDCMで抽出した。沈殿物をDCM/MeOH混合物(9:1)に溶解し、DCM抽出物と混合し、蒸発させた。溶離剤として8%のメタノールを含むDCMを使用し、分取TLCによって粗生成物を精製し、固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ=10.32(s,1H)、8.11(s,1H)、8.02(s,1H)、7.58(d,J=0.8Hz,1H)、7.47(d,J=8.9Hz,1H)、7.26(dd,J=8.8,1.9Hz,1H)、6.69(s,1H)、5.95(bs,1H)、5.16(bs,1H)、3.99−4.03(m,2H)、3.42(t,J=5.4Hz,2H)、2.00−2.07(m,2H)、1.39(s,9H);MS(ES+):m/z510.89(100)[MH];HPLC:t=2.63分(ZQ2000、極性5分)。
【0159】
(5−ブロモ−2−ヨード−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−(lH−インダゾール−5−イル)−アミン
【0160】
【化40】

【0161】
リフルオロエタノール(6mL)中の、l−ベンゼンスルホニル−5−ブロモ−4−クロロ−2−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンと、5−ブロモ−4−クロロ−2−ヨード−1−(2−ヨードベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(560mg、l.0mmol)との混合物のスラリーに、トリフルオロ酢酸(0.041mL、0.52mmol)とインダゾール(266mg、2.0mmol)を加え、反応物を封管中、120℃で4日間加熱した。追加のインダゾール(67mg、0.5mmol)を2日目と3日目の2回、反応物に加えた。反応物を室温に冷却し、メタノール(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)を加え、減圧下で蒸発させて乾燥させた。得られた残渣をメタノール:DCM(1:1)混合物と共に粉砕し、濾過した。濾液を蒸発させ、得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ[Jones Flashmaster、70g/150mLカートリッジ、DCM:メタノール100:0→96:4で溶出]で精製し、得られた生成物を4:1メタノール:DCM混合物と共に粉砕し、濾過した。得られた沈殿物を真空下で乾燥させ、灰色がかった白色の固体として表題化合物を得た。カラムからの低極性画分を合わせ、蒸発させ、残渣をメタノール(2mL)中で3N NaOHと共に30分間攪拌し、飽和塩化アンモニウム溶液(2mL)を加えてクエンチした。水(10mL)を加えて濾過し、さらに表題化合物を得た。MS(ES+):m/z453.63(100)[MH];HPLC:t=2.58分(ZQ2000、極性5分)。
【0162】
l−ベンゼンスルホニル−5−ブロモ−4−クロロ−2−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンおよび5−ブロモ−4−クロロ−2−ヨード−1−(2−ヨードベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[23−b]ピリジン
【0163】
【化41】

【0164】
l−ベンゼンスルホニル−5−ブロモ−4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.585g、6.95mmol)の無水THF(330mL)中の−78℃の溶液に、LDA(11.6mL、1.5M溶液、17.39mmol)を加え、混合物を30分間攪拌した。ヨウ素(4.854g、19.12mmol)をTHF(20mL)に加えた溶液を加え、−78℃でさらに2時間攪拌を継続した。反応物にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてクエンチし、DCM(4x80mL)で抽出した。合わせたDCM層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ[Jones Flashmaster、70g/150mLカートリッジ、ヘキサン:酢酸エチル100:0→99:2で溶出]によって精製し、表題化合物の混合物を得た。1−ベンゼンスルホニル−5−ブロモ−4−クロロ−2−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン:MS(ES+):m/z498.58(100)[MH]、HPLC:t=7.19分(ZQ2000、非極性15分)。5−ブロモ−4−クロロ−2−ヨード−1−(2−ヨードベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン:MS(ES+):m/z624.41(100)[MH]、HPLC:t=7.58分(ZQ2000、非極性15分)。
【0165】
1−ベンゼンスルホニル−5−ブロモ−4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
【0166】
【化42】

【0167】
5−ブロモ−4−クロロピロロピリジン(248mg、1.07mmol)のTHF(5mL)中の0℃の溶液に、水素化ナトリウム(39mg、l.6mmol)を加え、混合物を15分間攪拌した。塩化ベンゼンスルホニル(227mg、1.28mmol)を加え、混合物を室温に戻し、4時間攪拌した。反応混合物に水を加え、DCM(3x25mL)で抽出した。合わせたDCM層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ[Jones Flashmaster、50g/150mLカートリッジ、ヘキサン:酢酸エチル100:0→95:05で溶出]によって精製し、無色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ=8.50(s,1H)、8.16−8.19(m,2H)、7.77(d,J=4.0Hz,1H)、7.59−7.64(m,H)、7.49−7.53(m,2H)、6.69(d,J=4.0Hz,1H);MS(ES+):m/z372.85(100)[MH];HPLC:t=4.39分(ZQ2000、非極性7分)。
【0168】
5−ブロモ−4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
【0169】
【化43】

【0170】
5−ブロモ−4−クロロ−1−トリイソプロピルシラニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(10.1g、?l4.0mmol;原料はTetrahedron Lett.,2004,45,2317−2319に従って調製)のIPA(250mL)中の0℃の溶液に2N HSO(25mL)を加え、混合物を室温に戻し、一晩攪拌した。IPAを35℃で蒸発させ、残渣に水を加え、2N NaOHで中和した。形成した沈殿物を濾過し、水洗したあとヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させ、灰色がかった白色の固体として表題化合物を得た。MS(ES+):m/z233.01(100)[MH];HPLC:t=4.51分(ZQ2000、極性15分)。
【実施例2】
【0171】
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0172】
【化44】

【0173】
THF(5mL)中の、ベンゾチアゾール−6−イル−[5−ブロモ−2−(l,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−アミンと5−ブロモ−4−クロロ−2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(101mg、0.272mmol)の混合物(55:45)に、トリエチルアミン(83mg、0.816mmol)、DMAP(5mg)および(Boc)O(47mg、0.215mmol)を加え、反応物を窒素雰囲気下、室温で一晩攪拌した。溶媒を蒸発させ、溶離剤として4%のメタノールを加えたDCMを用いて、分取TLCにより残渣を精製し、4−(5−ブロモ−4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルと表題化合物の混合物を得た。4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル:HNMR(400MHz,CDCl):δ=8.98(s,1H)、8.19(s,1H)、8.11(d,J=8.6Hz,1H)、7.75(d,J=2.0Hz,1H)、7.37(dd,J=8.7,2.1Hz,1H)、6.81(s,1H)、6.15(b,1H)、5.51(s,1H)、4.90−4.15(m,2H)、3.54(t,J=5.3Hz,2H)、2.95(s,1H)、2.88(s,1H)、2.17−2.25(m,2H)、1.47(s,9H);MS(ES+):m/z527.84(100)[MH];HPLC:t=3.30分(ZQ2000、極性5分)。
【0174】
ベンゾチアゾール−6−イル−[5−ブロモ−2−(l,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−アミン
【0175】
【化45】

【0176】
トリフルオロエタノール(9mL)中の4−(5−ブロモ−4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル(120mg、0.29mmol)のスラリーに、トリフルオロ酢酸(0.112mL、1.46mmol)と6−ベンゾチアゾールアミン(58mg、1.5mmol)とを加え、反応物を封管中、120℃で6日間加熱した。追加の6−ベンゾチアゾールアミン(39mg、0.29mmol)を3日目と5日目の2回、反応混合物に加えた。反応物を室温に冷却し、メタノール(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)を加え、減圧下で蒸発させて乾燥させた。残渣をメタノール:DCM(1:1)混合物と共に粉砕し、濾過した。濾液を蒸発させ、25%のメタノールを加えたDCMを用いて、分取TLCにより粗生成物を精製し、ベンゾチアゾール−6−イル−[5−ブロモ−2−(l,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−アミンと、5−ブロモ−4−クロロ−2−(1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンとの混合物をベージュ色の固体として得た。ベンゾチアゾール−6−イル−[5−ブロモ−2(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−アミン:MS(ES+):m/z421.19(100)[MH]、HPLC:t=2.12分(ZQ2000、極性5分)。5−ブロモ−4−クロロ−2−(l,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン:MS(ES+):m/z313.85(100)[MH];HPLC:t=2.30分(ZQ2000、極性5分)。
【0177】
4−(5−ブロモ−4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0178】
【化46】

【0179】
5−ブロモ−4−クロロ−2−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(46mg、0.12mmol)、炭酸カリウム(36mg、0.25mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(9mg、0.01mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル(42mg、0.13mmol)の混合物に、脱気したジオキサン(4mL)と水(1mL)を加え、混合物を5時間加熱還流した。反応物を減圧下で蒸発させ、残渣をDCMに溶解して濾過した。DCM濾液を蒸発させ、得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ[Jones Flashmaster、20g/70mLカートリッジ、DCM:メタノール100:0→99.5:0.5で溶出]によって精製し、表題化合物を得た。MS(ES+):m/z413.84(100)[MH];HPLC:t=6.95分(ZQ2000、非極性15分)。
【0180】
5−ブロモ−4−クロロ−2−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
【0181】
【化47】

【0182】
THF(4mL)中の1−ベンゼンスルホニル−5−ブロモ−4−クロロ−2−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンと、5−ブロモ−4−クロロ−2−ヨード−1−(2−iodoベンゼンスルホニル)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン(100mg、0.178mmol)との4:6混合物に、3N NaOHを加えたメタノール(1mL)を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(2mL)を加えて反応物をクエンチし、水(5mL)を加え、混合物を濾過した。得られた沈殿物を水洗し(3x10mL)、続いてヘキサン(3x10mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、白色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ=8.21(s,1H)、6.74(s,1H);MS(ES+):m/z358.75(100)[MH];HPLC:t=5.68分(ZQ2000、非極性15分)。
【0183】
以下の例3〜69は、R3がHである式Iの化合物である。
【実施例3】
【0184】
4−[4=(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イルモルホリン−4−イルメタノン
【0185】
【化48】

【0186】
乾燥DMF(2.0mL)中の4−[4−ベンゾチアゾール−6−イル−[2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−アミン三塩酸塩(150mg、0.33mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(64mg、0.49mmol)との0℃の混合物に、4−クロロカルボニルモルホリン(49.4mg、0.33mmol)を加え、混合物を室温に戻し、一晩攪拌した。反応物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ[Jones FlashMaster、50gカートリッジ、DCM/メタノールで溶出]によって精製し、黄色固体として表題化合物を得た。H ΝMR(400MHz,CDCl):δ=11.63(s,1H)、9.24(s,1H)、8.96(s,1H)、8.02−8.07(m,2H)、7.92(d,J=5.6Hz,1H)、7.47(dd,J=8.8、2.4Hz,1H)、6.76(d,J=5.6Hz,1H)、6.64(s,1H)、6.40(b,1H)、3.94−3.96(m,2H)、3.61(t,J=4.8H,4H)、3.41(t,J=5.6Hz,2H)、3.33(bs,2H)、3.14−3.18(m,4H);MS(ES+):m/z461.10(100)[MH];HPLC:tR=2.01分(ZQ2000、極性5分)。
【実施例4】
【0187】
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド
【0188】
【化49】

【0189】
乾燥DMF(3.0mL)に加えた、4−[4−ベンゾチアゾール−6−イル−[2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−アミン三塩酸塩(160mg、0.35mmol)と、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(229mg、1.76mmol)との0℃の混合物に、tert−ブチルイソシアネート(35mg、0.35mmol)を加え、混合物を室温に戻し、一晩攪拌した。DMFを蒸発させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィ[Jones FlashMaster、50gカートリッジ、DCM/メタノールで溶出]によって反応物を精製し、黄色固体として表題化合物を得た。H ΝMR(400MHz,CDCl):δ=8.99(s,1H)、8.05(d,J=8.8Hz,1H)、7.90(dd,J=6.0、1.2Hz,2H)、7.51(dd,J=8.8、2.4Hz,1H)、6.81(d,J=5.6Hz,1H)、6.55(s,1H)、6.24(b,1H)、5.02(s,1H)、4.04−4.06(m,2H)、3.61(t,J=5.6Hz,2H)、2.58−2.60(m,2H)、1.38(s,9H);MS(ES+):m/z447.14(100)[MH];HPLC:t=2.82分(ZQ2000、極性5分)。
【0190】
ベンゾチアゾール−6−イル−[2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−アミン三塩酸塩
【0191】
【化50】

【0192】
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル(175mg、0.391mmol)と4M塩化水素の1,4−ジオキサン(10mL)中の混合物を室温で3時間攪拌した。TLCにより反応の完了が示された。形成された黄色固体を濾過し、ヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させ、4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−[2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−アミン三塩酸塩を得た。MS(ES+):m/z348.12(100)[MH];HPLC:t=0.50および1.65分(ZQ2000、極性5分)。
【実施例5】
【0193】
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0194】
【化51】

【0195】
4−(4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(834mg、2.5mmol)、l,3−ベンゾチアゾール−6−アミン(450mg、3.0mmol)、酢酸パラジウム(56mg、0.25mmol)、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(467mg、0.75mmol)および炭酸セシウム(1221mg、3.75mmolの混合物に、脱気したジオキサン(50mL)を加え、反応物を5時間還流させた。反応物をを蒸発させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィ[Jones FlashMaster、70gカートリッジ、メタノールを加えたDCM(0→5%)で溶出]によって残渣を精製し、表題化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ=8.97(s,1H)、8.00(d,J=8.8Hz,1H)、7.86(d,J=5.6Hz,2H)、7.47(dd,J=8.8,1.6Hz,1H)、6.76(d,J=6.0Hz,1H)、6.50(s,1H)、6.21(b,1H)、4.10−4.12(m,2H)、3.62(t,J=5.6Hz,2H)、2.52−2.55(m,2H)、1.47(s,9H);MS(ES+):m/z448.08(100)[MH];HPLC:t=2.32分(ZQ2000、極性5分)。
【0196】
4−(4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0197】
【化52】

【0198】
4−クロロ−2−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(744mg、2.67mmol)、炭酸カリウム(738mg、5.34mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(188mg、0.267mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(908mg、2.93mmol)の混合物に、脱気したジオキサン(30mL)と水(7.5L)を加え、混合物を一晩加熱還流した。反応物を減圧下で蒸発させ、水を加え、DCMで抽出した。DCM抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカゲルクロマトグラフィ[Jones FlashMaster、50g/150mLカートリッジ、DCM:メタノール100:0→98:2で溶出]によって、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS(ES+):m/z334.10(100)[MH];HPLC:t=3.73分。
【0199】
4−クロロ−2−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
【0200】
【化53】

【0201】
4−クロロ−2−ヨード−1−(2−ヨードベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3.34g、6.133mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、5M水酸化ナトリウムを加えたメタノール(4mL、20mmol)を加え、混合物を室温で30分攪拌した。水(300mL)を加えた後、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加え、形成された沈殿物を濾過し、水とヘキサンで洗浄し、乾燥させて表題化合物を得た。MS(ES+):m/z278.94(100)[MH];HPLC:t=3.26分。
【0202】
l−ベンゼンスルホニル−4−クロロ−2−ヨード−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジンおよび4−クロロ−2−ヨード−1−(2−ヨードベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
【0203】
【化54】

【0204】
1−ベンゼンスルホニル−4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(5.000g、17.07mmol)の無水THF(225mL)中の−78℃の溶液に、LDA(17mL、1.5M溶液、25.62mmol)を加え、混合物を30分間攪拌した。ヨウ素(8.670g、34.15mmol)のTHF(25mL)溶液を加え、混合物を−78℃で4時間攪拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて反応物をクエンチし、DCM(200mL)で希釈し、有機層を分離した。水層はDCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカゲルクロマトグラフィ[Jones FlashMaster、100gカートリッジ、DCMで溶出]によって、粗生成物を精製し、4−クロロ−2−ヨード−1−(2−ヨードベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンおよび1−ベンゼンスルホニル−4−クロロ−2−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを、1.5:1の比率の混合物として得た。MS(ES+):m/z544.66(100)[M];HPLC:t=4.01分(ZQ2000、極性5分);MS(ES+):m/z418.74(100)[M];HPLC:t=3.85分。
【0205】
1−ベンゼンスルホニル−4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
【0206】
【化55】

【0207】
4−クロロピロロピリジン(5.0g、32.76mmol)のTHF(100mL)中の0℃の溶液に、水素化ナトリウム(1.179g、49.15mmol)を加え、混合物を15分間攪拌した。塩化ベンゼンスルホニル(6.945g、39.32mmol)を加え、混合物を4時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液を加えて反応物をクエンチし、THF層を分離した。水層は、DCM(2x75mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカゲルクロマトグラフィ[Jones FlashMaster、70g/150mLカートリッジ、ヘキサン:酢酸エチル100:0→92:08で溶出]によって、得られた粗生成物を精製し、無色固体として表題化合物を得た。MS(ES+):m/z293.02(100)[MH];HPLC:t=3.56分(ZQ2000、極性5分)。
【実施例6】
【0208】
4−[4−(1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド
【0209】
【化56】

【0210】
(1H−インダゾール−5−イル)−[2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−アミン三塩酸塩(92mg、0.21mmol)と、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(135mg、1.04mmol)との乾燥DMF(3.0mL)中の0℃の混合物に、tert−ブチルイソシアネート(21mg、0.21mmol)を加え、混合物を室温に戻し、一晩攪拌した。シリカゲルカラムクロマトグラフィ[Jones FlashMaster、50gカートリッジ、DCM/メタノールで溶出]と、続いて取TLC(8%メタノールを加えたDCMを溶離剤として使用)によって反応物を精製し、黄色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ=8.00(s,1H)、7.84(d,J=5.6Hz,1H)、7.65(d,J=0.8Hz,1H)、7.54(d,J=8.8Hz,1H)、7.37(dd,J=4.8,2,0Hz,1H)、6.52(d,J=5.6Hz,1H)、6.41(s,1H)、6.17(b,1H)、4.59(s,1H)、4.01−4.03(m,2H)、3.61(t,J=5.6Hz,2H)、3.29(bs,2H)、2.54−2.57(m,2H)、1.38(s,9H);MS(ES+):m/z430.21(100)[MH];HPLC:t=2.09分(ZQ2000、極性5分)。
【0211】
(1H−インダゾール−5−イル)−[2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−アミン三塩酸塩
【0212】
【化57】

【0213】
4−[4−(1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(101mg、0.23mmol)と4M塩化水素との1,4−ジオキサン(4mL)中の混合物を室温で3時間攪拌した。形成された固体を濾過し、ヘキサンで洗浄し、トルエンを用いた共沸脱水の後、真空で乾燥させ、表題化合物を得た。MS(ES+):m/z331.21(100)[MH];HPLC:t=1.45および0.48分(ZQ2000、極性5分)。
【実施例7】
【0214】
4−[4−(1H−インダゾール−5−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0215】
【化58】

【0216】
4−(4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg、0.6mmol)、5−アミノインダゾールe(96mg、0.72mmol)、酢酸パラジウム(13.4mg、0.06mmol)、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(112mg、0.18mmol)および炭酸セシウム(293mg、0.9mmol)の混合物に、脱気したDMF(7mL)を加え、反応物を150℃で一晩加熱した。DMFを蒸発させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィ[Jones FlashMaster、50gカートリッジ、DCM/メタノールで溶出]と、続いて溶離剤として7%メタノールを加えたDCMを用いた分取TLCによって残渣を精製し、表題化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ=7.92(dd,J=2.4,1.2Hz,1H)、7.75(t,J=5.6Hz,2H)、7.56(dd,J=5.2,1.6Hz,1H)、7.46(dd,J=8.8,3.2Hz,1H)、7.25−7.29(m,2H)、6.45(t,J=6.0Hz,1H)、6.31(b,1H)、6.14(b,1H)、4.04−4.07(m,H)、3.53−3.60(m,2H)、3.44−3.61(m,H)、2.45−2.47(m,H)、1.88−2.12(m,H)、1.41(s,9H)、MS(ES+):m/z431.16(100)[MH]、HPLC:t=2.25分(ZQ2000、極性5分)。
【実施例8】
【0217】
{4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0218】
【化59】

【0219】
ベンゾチアゾール−6−イル−[2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル−]−アミン三塩酸塩(51.8mg、0.113mmol)の無水DMF(4mL)中の混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(100μL、0.6mmol)を室温で加えた。0℃に冷却後、4−メチル−1−ピペラジンカルボニルクロリド塩酸塩(24.9mg、0.148mmol)と無水DMF(4mL)の混合物を加えた。反応物を0℃で1時間攪拌し、その後MeOHを加えてクエンチし、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ[Jones FlashMaster、5g/25mL、10%MeOH:CHCl→7Ν NH(MeOH):CHCl2%→5%で溶出]によって、粗生成物を精製した。生成物を含む画分を合わせ、真空中で濃縮させ、CHCl中で粉砕し、白色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MH,DMSO−d):δ=2.20(s,3H)、2.33(s,br,4H)、2.47−2.53(m,不明瞭,2H)、3.17(s,br,4H)、3.39(t,J=5.6Hz,2H)、3.92(d,J=1.6Hz,2H)、6.39(s,br,1H)、6.62(d,J=2.0Hz,1H)、6.76(d,J=5.2Hz,1H)、7.46(dd,J=8.8,2.0Hz,1H)、7.91(d,J=5.2Hz,1H)、8.02(d,J=2.4Hz,1H)、8.03(d,J=9.2Hz,1H)、8.88(s,−NH)、9.22(s,1H)、11.55(d,J=1.2Hz,−NH);MS(ES+):m/z474.03(35)[MH];HPLC:t=1.67分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例9】
【0220】
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド
【0221】
【化60】

【0222】
ベンゾチアゾール−6−イル−[2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−アミン三塩酸塩(98mg、0.21mmol)の無水DMF(6mL)中の懸濁液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(200μL、1mmol)を室温で加えた。0℃に冷却後、N,N−ジメチルカルバモイルクロライド(33.1mg、0.302mmol)と無水DMF(4mL)の混合物を加えた。反応物を0℃で1時間攪拌した後、MeOHを加えてクエンチし、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ[0.5’’x10’’カラム、純粋DCM→MeOH:CHCl2%→5%→6%で溶出]によって、粗生成物を精製した。生成物を含む画分を合わせ、真空中で濃縮させた。残渣をMeOH:CHClの5%溶液に溶解し、3回水洗し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮させ、黄色固体として表題化合物を得た。HNMR(400MH,DMSO−d):δ=2.45−2.54(m,不明瞭,2H)、2.77(s,6H)、3.36(t,J=5.2Hz,2H)、3.88(d,J=2.8Hz,2H)、6.40(s,br,1H)、6.62(d,J=1.6Hz,1H)、6.76(d,J=5.6Hz,1H)、7.46(dd,J=8.8,2.0Hz,1H)、7.91(d,J=5.6Hz,1H)、8.02(d,J=2.4Hz,1H)、8.03(d,J=8.8Hz,1H)、8.89(s,−NH)、9.22(s,1H)、11.56(s,−NH);MS(ES+):m/z419.13(100)[MH];HPLC:t=2.05分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例10】
【0223】
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H=ピリジン−1−イル−(4−シクロペンチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0224】
【化61】

【0225】
ベンゾチアゾール−6−イル−[2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−アミン三塩酸塩(80.8mg、0.177mmol)の無水DMF(6mL)中の懸濁液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(200μL、0.9mmol)を室温で加えた。0℃に冷却後、4−シクロペンチルピペラジン−1−塩化カルボニル(56.3mg、0.26mmol)とDMF(2mL)の混合液を加えた。反応物を0℃で1時間攪拌した後、NHをMeOHに加えた7Ν溶液を加えてクエンチし、真空中で濃縮させた。シリカゲルクロマトグラフィ[0.5’’x10’’カラム、MeOH:CHCl1%→10%で溶出]によって、粗生成物を精製した。生成物を含む画分を合わせ、真空中で濃縮させた。残渣をCHClに溶解し、2回水洗し、ブラインで1回洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮させ、黄色固体として表題化合物を得た。HNMR(400MH,DMSO−J):δ=1.18−1.39(m,3H)、1.39−1.55(m,2H)、1.55−1.67(m,2H)、1.68−1.84(m,2H)、2.41(s,br,4H)、2.44−2.55(m,不明瞭,2H)、3.16(s,br,4H)、3.39(t,不明瞭,J=5.2Hz,2H)、3.91(s,br,2H)、6.39(s,br,1H)、6.62(d,J=2.0Hz,1H)、6.76(d,J=5.6Hz,1H)、7.46(dd,J=8.8,2.0Hz,1H)、7.91(d,J=5.6Hz,1H)、8.02(d,J=2.0Hz,1H)、8.03(d,J=9.2Hz,1H)、8.88(s,1H)、9.22(s,1H)、11.54(s,−NH);MS(ES+):m/z528.18(5)[MH]。HPLC:t=1.77分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例11】
【0226】
一般的手順A:1−[4−(4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−2−ジメチルアミノエタノン(0.09mmol)と(置換)アニリン(0.10mmol)のn−BuOH(0.5mL)とDMF(0.1mL)中の攪拌混合物に、AlCl(24mg、2当量)を加えた。混合物を95℃に加熱し、同温度で4〜6時間攪拌した。反応物をTLCとLC−MSでモニターした。TLCが変換の完了を示した後、混合物を室温まで冷却し、NaHCO(飽和水溶液)を加えてクエンチし、CHCl(3〜4回)で抽出し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させて得た粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(3%MeOHを加えたDCM)によって精製し、所望の生成物を得た。
【実施例12】
【0227】
2−ジメチルアミノ−1−{4−[4−(3−エチニルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−エタノン
【0228】
【化62】

【0229】
一般的手順Aにより調製。MS(ES+):m/z:400.20(MH)。HPLC:t=1.87分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例13】
【0230】
l−{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−2−ジメチルアミノエタノン
【0231】
【化63】

【0232】
一般的手順Aにより調製。MS(ES+):m/z:470.03(MH)。HPLC:t=1.92分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例14】
【0233】
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(シス−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−メタノン
【0234】
【化64】

【0235】
一般的手順Aにより調製。MS(ES+):m/z:483.99(MH+)。HPLC:t=2.37分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例15】
【0236】
4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸エチル−メチル−アミド
【0237】
【化65】

【0238】
一般的手順Aにより調製。MS(ES+):m/z:427.95(MH+)。HPLC:t=2.35分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例16】
【0239】
4−[4−(4−クロロ−3−エチニル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸エチル−メチル−アミド
【0240】
【化66】

【0241】
一般的手順Aにより調製。MS(ES+):m/z464.17(MH+,35Cl)、466.13(MH+,37Cl)。HPLC:t=2.51分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例17】
【0242】
{4−[4−(4−クロロ−3−エチニル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(シス−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−メタノン
【0243】
【化67】

【0244】
一般的手順Aにより調製。MS(ES+):m/z520.13(MH+,3SC1)、522.19(MH+,37Cl)。HPLC:t=2.50分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例18】
【0245】
例18:4−[4−(4−クロロ−3−エチル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸ジメチルアミド
【0246】
【化68】

【0247】
一般的手順Aにより調製。MS(ES+):m/z454.15(MH+,35Cl)、456.15(MH+,37Cl)。HPLC:t=2.53分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例19】
【0248】
{4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(シス−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−メタノン
【0249】
【化69】

【0250】
一般的手順Aにより調製。MS(ES+):m/z496.18(MH+,35Cl)、498.18(MH+,37Cl)。HPLC:t=2.43分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例20】
【0251】
4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸エチル−メチル−アミド
【0252】
【化70】

【0253】
一般的手順Aにより調製。MS(ES+):m/z440.14(MH+,35Cl)、442.11(MH+,37Cl)。HPLC:t=2.44分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例21】
【0254】
4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド
【0255】
【化71】

【0256】
一般的手順Aにより調製。MS(ES+):m/z425.96(MH+,35Cl)、427.96(MH+,37Cl)。HPLC:t=2.26分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例22】
【0257】
{4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−チアゾール−2−イル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
【0258】
【化72】

【0259】
一般的手順Aにより調製。MS(ES+):m/z549.94(MH+,35Cl)、551.86(MH+,37Cl)。HPLC:t=2.40分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例23】
【0260】
4−[4−(4−クロロ−3−シクロプロピル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド
【0261】
【化73】

【0262】
一般的手順Aにより調製。収率:35%。H−NMR(CD3OD,400MHz):δ=0.62−0.69(m,2H)、0.96−1.07(m,2H)、2.18−2.30(m,1H)、2.62(d,J=1.52Hz,2H)、2.88(s,6H)、3.49(t,J=5.68Hz,2H)、3.85(s,3H)、4.00(d,J=3.03Hz,2H)、6.27(br,s,1H)、6.49−6.54(m,2H)、6.69(d,J=5.81Hz,1H)、6.82(d,J=2.27Hz,1H)、7.86(d,J=5.81Hz,1H)。MS(ES+):m/z466.15(MH+,35Cl)、468.17(MH+,37Cl)。HPLC:t=2.48分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例24】
【0263】
{4−[4−(4−クロロ−3−シクロプロピル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0264】
【化74】

【0265】
一般的手順Aにより調製。MS(ES+):m/z521.20(MH+,35Cl)、523.16:(MH+,37CI)。HPLC:t=2.08分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例25】
【0266】
一般的手順B:4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン化合物(0.277mmol)、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(52mg、0.083mmol)、酢酸パラジウム(6.2mg、0.027mmol)、炭酸セシウム(136mg、0.41mmol)の無水ジオキサン(2mL)中の混合物に、窒素雰囲気下、アニリン(0.36mmol)を加えた。反応物を4時間〜3日間加熱還流した。反応完了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール:ジクロロメタン(2:1、5mL)を加えた。得られた混合物を濾過し、濾液を蒸発、乾燥させた。残渣をシリカクロマトグラフィにより精製し、所望の生成物を得た。
【実施例26】
【0267】
4−[4−(4−クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0268】
【化75】

【0269】
一般的手順Bにより調製。収率:89%。融点:224〜225℃。H−NMR(300MHz,DMSO−d):δ=1.42(s,9H)、2.29(s,3H)、2.40(s,2H)、3.55(t,J=2Hz,2H)、3.80(s,3H)4.02(brs,2H)、6.40(br,s,1H)、6.60(s,1H)、6.74(d,J=6Hz,1H)、6.85(s,2H)、7.90(d,J=6Hz,1H)、8.67(s,1H)、11.53(br,s,NH)。MS(ES+):m/z469(MH+)。
【実施例27】
【0270】
(4−メチルピペラジン−1−イル)−[4−(4−フェニルアミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−メタノン
【0271】
【化76】

【0272】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z417.01(MH+)。HPLC:t=1.66分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例28】
【0273】
4−[4−(1H−インドール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド
【0274】
【化77】

【0275】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z428.95(MH+)。HPLC:t=2.30分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例29】
【0276】
{4−[4−(1H−インドール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0277】
【化78】

【0278】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z455.95(MH+)。HPLC:t=1.80分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例30】
【0279】
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0280】
【化79】

【0281】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z469.23(MH+,35Cl)、471.17(MH+,37Cl)。HPLC:t=1.94分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例31】
【0282】
{4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0283】
【化80】

【0284】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z481.18(MH+,35Cl)、483.20(MH+,37Cl)。HPLC:t=1.95分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例32】
【0285】
l−4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン
【0286】
【化81】

【0287】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z433.13(100)[MH]。HPLC:t=0.54、1.73分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例33】
【0288】
2−ジメチルアミノ−1−4−[4−(1H−インドール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−エタノン
【0289】
【化82】

【0290】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z414.94(100)[MH]。HPLC:t=0.43、1.64分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例34】
【0291】
1−4−[4−(3,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン
【0292】
【化83】

【0293】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z435.96(100)[MH]。HPLC:t=1.70分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例35】
【0294】
2−ジメチルアミノ−1−[4−(4−フェニルアミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エタノン
【0295】
【化84】

【0296】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z375.98(100)[MH]。HPLC:t=0.43、1.61分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例36】
【0297】
4−[4−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0298】
【化85】

【0299】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z460.96(MH+)。HPLC:t=1.75分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例37】
【0300】
4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド
【0301】
【化86】

【0302】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z441.96(MH)。HPLC:t=2.41分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例38】
【0303】
{4−[4−(3−エチニルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0304】
【化87】

【0305】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z441.01、442.02[MHJ。HPLC:t=1.80分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例39】
【0306】
4−[4−(3−エチニルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド
【0307】
【化88】

【0308】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z414.27および414.29[MH]。HPLC:t=2.45および3.34分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例40】
【0309】
{4−[4−(3,5−ジメトキシフェニルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0310】
【化89】

【0311】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z476.96[MH]。HPLC:t=1.84分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例41】
【0312】
{4−[4−(1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0313】
【化90】

【0314】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z456.99[MH]。HPLC:t=0.49および1.67分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例42】
【0315】
{4−[4−(2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0316】
【化91】

【0317】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z443.01[MH]。HPLC:t=1.88分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例43】
【0318】
l−4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン
【0319】
【化92】

【0320】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z440.00[MH]。HPLC:t=1.85分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例44】
【0321】
1−4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン
【0322】
【化93】

【0323】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z428.00[MH]。HPLC:t=1.85分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例45】
【0324】
1−4−[4−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン
【0325】
【化94】

【0326】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z420.05[MH+]。HPLC:t=0.50および1.71分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例46】
【0327】
1−4−[4−(2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン
【0328】
【化95】

【0329】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z401.98[MH+]。HPLC:t=1.73分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例47】
【0330】
2−ジメチルアミノ−1−4−[4−(1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−エタノン
【0331】
【化96】

【0332】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z415.95[MH+]。HPLC:t=0.42および1.52分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例48】
【0333】
4−[4−(4−ChIoro−3−エチニル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド
【0334】
【化97】

【0335】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z450.17:m/(MH+,35Cl)、452.14(MH+,37Cl)。HPLC:t=2.49分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例49】
【0336】
4−[4−(4−クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド
【0337】
【化98】

【0338】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z440.18(MH+,35Cl)、442.11(MH+,37Cl)。HPLC:t=2.53分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例50】
【0339】
4−[4−(4−クロロ−3−シクロプロピル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド
【0340】
【化99】

【0341】
一般的手順Bにより調製。MS(ES+):m/z466.16(MH+,35Cl)、468.08(MH+,37Cl)。HPLC:t=2.51分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例51】
【0342】
一般的手順C:小型バイアルに、アミン(0.117mmol)、酸(0.128mmol)、TBTU(40.0mg、0.125mmol)、DIPEA(0.102mL、0.583mmol)、DMF(0.5mL)および攪拌子を投入した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。LC−MSにより、出発物質の変換完了が示された。反応混合物に水(30mL)を加え、濾過により沈殿物を焼結ガラスフリットに回収した。粗生成物を5mLの水で3回洗浄してから、MeOH/ジクロロメタンに溶解し、シリカゲルクロマトグラフィにより精製し、所望の生成物を得た。
【実施例52】
【0343】
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(R)−ピペリジン−2−イル−メタノン
【0344】
【化100】

【0345】
一般的手順Cにより調製。収率:28.2%。H−NMR(CDCl/MeOD,400MHz):δ=7.83(d,J=5.81Hz,1H)、7.33(dd,J=6.06,2.28Hz,1H)、7.16(s,1H)、7.09(d,J=8.59Hz,1H)、6.56(d,J=5.31Hz,1H)、6.46(d,J=5.31Hz,1H)、6.20−6.12(m,1H)、4.29(m,2H)、4.03(m,2H)、3.80(m,2H)、3.54−3.36(m,2H)、2.97(m,2H)、1.88(m,2H)、1.62(m,2H)、1.75(m,1H)。MS(ES+):m/z454.41(MH+)。HPLC:t=2.03分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例53】
【0346】
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(R)−ピペリジン−2−イル−メタノン
【0347】
【化101】

【0348】
一般的手順Cにより調製。MS(ES+):m/z496.10(MH+)。HPLC:t=1.91分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例54】
【0349】
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(S)−ピペリジン−2−イル−メタノン
【0350】
【化102】

【0351】
一般的手順Cにより調製。MS(ES+):m/z496.10(MH+)。HPLC:t=1.91分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例55】
【0352】
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(S)−ピペリジン−3−イル−メタノン
【0353】
【化103】

【0354】
一般的手順Cにより調製。MS(ES+):m/z496.39(MH+)。HPLC:t=2.01分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例56】
【0355】
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(R)−ピペリジン−3−イル−メタノン
【0356】
【化104】

【0357】
一般的手順Cにより調製。MS(ES+):m/z496.39(MH+)。HPLC:t=2.01分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例57】
【0358】
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(1−メチルピペリジン−2−イル)−メタノン
【0359】
【化105】

【0360】
一般的手順Cにより調製。MS(ES+):m/z510.41(MH+)。HPLC:t=1.96分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例58】
【0361】
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−((S)−1−メチルピロリジン−2−イル)−メタノン
【0362】
【化106】

【0363】
一般的手順Cにより調製。MS(ES+):m/z496.40(MH+)。HPLC:t=1.94分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例59】
【0364】
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(l−メチルピペリジン−2−イル)−メタノン
【0365】
【化107】

【0366】
一般的手順Cにより調製。MS(ES+):m/z468.34(MH+)。HPLC:t=2.03分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例60】
【0367】
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−((S)−1−メチルピロリジン−2−イル)−メタノン
【0368】
【化108】

【0369】
一般的手順Cにより調製。MS(ES+):m/z454.36(MH+)。HPLC:t=2.04分(OpenLynx,極性5分)。
【実施例61】
【0370】
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(S)−ピペリジン−3−イル−メタノン
【0371】
【化109】

【0372】
一般的手順Cにより調製。MS(ES+):m/z454.34(MH+)。HPLC:t=2.03分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例62】
【0373】
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(S)−ピロリジン−3−イル−メタノン
【0374】
【化110】

【0375】
一般的手順Cにより調製。MS(ES+):m/z440.34(MH+)。HPLC:t=2.00分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例63】
【0376】
一般的手順D:小型バイアルに、アミン(0.249mmol)、カルバモイルクロライド(0.251mmol)、DIPEA(3〜5当量)、DMF(2.0mL)および攪拌子を投入した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。LC−MSにより、出発物質の変換完了が示された。反応混合物に水(40mL)を加え、濾過により沈殿物を回収した。沈殿物をMeOH/ジクロロメタン(10:1)に溶解し、4N HCl中に抽出した。分離した水溶液に、3M NaOHを加えてpH=13とし、微細沈殿を形成した。遊離塩基生成物をEtO/MeOH(10:1)中に抽出し、50mLの水で洗浄した。有機化合物を分離し、減圧下で溶媒を除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィにより精製し、所望の生成物を得た。
【実施例64】
【0377】
{4−[4−(4−クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0378】
【化111】

【0379】
一般的手順Dにより調製。収率:25%。H−NMR(CDCl,400MHz):δ=7.96(d,J=5.56Hz,1H)、6.79(d,J=2.02Hz)、6.74−6.73(m,2H)、6.70(sb,1H)、6.33(s,1H)、4.03(s,2H)、3.85(s,3H)、3.47(t,J=5.42Hz,2H)、3.34(m,4H)、2.59(s,2H)、2.43(m,4H)、2.38(s,3H)、2.30(s,3H)。MS(ES+):m/z495.44(MH+)。HPLC:t=1.97分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例65】
【0380】
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−シクロペンチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0381】
【化112】

【0382】
一般的手順Dにより調製。MS(ES+):m/z523.45(MH+)。HPLC:t=1.95分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例66】
【0383】
4−クロロ−2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンビス−塩酸塩
【0384】
【化113】

【0385】
塩化カルシウム保護管と低温温度計を装備した三口丸底フラスコ(1L)にtert−ブチル4−(4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ(2H)−ピリジン−1−カルボキシレート(16g、48mmol)を装入した。乾燥ジクロロメタン(250mL)を加え、混合物を−5〜0℃に冷却した。攪拌中のスラリーに、9.9M HClとジオキサン(73mL、718mmol)の−5〜0℃の混合物をシリンジで添加した。攪拌は同温度で2〜3時間、その後室温で一晩継続した。薄層クロマトグラフィ(5%MeOHを加えたジクロロメタン)により、出発物質の変換完了が示された。得られた黄色結晶を濾過により回収し、ヘキサンで洗浄し、50℃の真空オーブンで乾燥させ、黄色固体(14.2g、96.6%)を得た。H−NMR(DO,300MHz):δ=2.26(d,J=2.1Hz,2H)、2.99(t,J=6.3Hz,2H)、3.44(d,J=3.3Hz,2H)、5.93(br,s,1H)、6.2(s,1H)、6.95(d,J=6.3Hz,1H)、7.65(d,J=6.3Hz,1H)。
【実施例67】
【0386】
[4−(4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン
【0387】
【化114】

【0388】
4−クロロ−2−(l,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.00g、0.00326mol)とDIPEA(2.95g、0.0228mol)とのDMF(6mL)中の混合物に、4−メチルピペラジン−1−カルボニルクロリド塩酸塩(1.30g、0.00652mol)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌し、真空下で濃縮させた。得られた個体をクロロメタンに溶解し、水洗した。このジクロロメタン溶液をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮させ、所望の生成物1.0gを得た(収率:85%)。MS(ES+):m/z:360.12(MH35Cl)、362.08(MH37Cl)。HPLC:t=2.12min(OpenLynx、極性5分)。
【実施例68】
【0389】
4−(4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ(2H)ピリジン−1−N,N−ジメチルカルボキシアミド
【0390】
【化115】

【0391】
オーブンで乾燥させた三口丸底フラスコ(250mL)に、4−クロロ−2−(l,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンビス−塩酸塩(2g、6.56mmol)を装入し、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.24g、32.7mmol)と乾燥DMF(60mL)を装入した。混合物を−2〜0℃で10分間攪拌し、スラリーを得た。このスラリーにN,N−塩化ジメチルカルバミル(0.626mL、6.88mmol)を10分間かけてゆっくり添加し、得られた懸濁液を同温度で6時間攪拌した。この時点で、反応が均一となった。攪拌は一晩継続した。TLC(1%MeOHをジクロロメタンに加え、トリエチルアミン一滴を添加)により、出発物質の変換完了が示された。高真空下でDMF溶媒を除去した。残渣に氷冷水を加えた。混合物を数分間攪拌し、濾過した。このように得られた生成物は純粋であり、真空オーブンに入れ、P上で一晩乾燥させ、白色固体1.8gを得た(収率:90%)。融点:190−191℃。H−NMR(CDCl,300MHz):δ=2.75(br,s,2H)、2.98(s,6H)、3.55(t,J=6Hz,2H)、4.15(br,s,2H)、−6.42(br,s,1H)、6.6(s,1H),7.2(br,s,1H)、8.2(br,s,1H)、11.8(br,s,NH)。MS:m/z:305(M+l)。
【実施例69】
【0392】
N−(4−クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニル)−2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミントリ−塩酸塩
【0393】
【化116】

【0394】
低温温度計と塩化カルシウム保護管を装備した三口丸底フラスコ(500mL)に、tert−ブチル4−(4−(4−クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ(2H)ピリジン−1−カルボキシレート(11.26g、24.06mmol)を装入し、乾燥ジクロロメタン(50mL)を加えた。得られたスラリーを−5〜−2℃に冷却し、4M HClを加えたジオキサン(160mL、25当量)を30分間かけてシリンジで添加した。初期に反応が均一になった。0℃で2時間、室温で一晩攪拌した後、反応混合物は濃厚スラリーとなった。薄層クロマトグラフィ(TLC、10%MeOHを加えたジクロロメタン)により、出発物質の変換完了が示された。反応混合物を氷水浴で冷却し、濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、続いてヘキサンで洗浄した。ウェットケーキを50℃の真空オーブンに入れ、P上で一晩乾燥させ、所望の生成物の淡黄色結晶を得た(9.9g、収率:85.6%)。融点:276℃(分解)。H−NMR(DO,300MHz):δ=1.82(s,3H)、2.65(br,s,2H)、3.47(br,s,2H)、3.51(s,3H)、3.91(br,s,2H)、6.19(s,1H)、6.26(s,1H)、6.30(s,1H)、6.37(s,1H)、6.63(d,J=7Hz,1H)、7.57(d,J=7Hz,1H)。MS:369(M+l)。
【実施例70】
【0395】
S−ブロモ−4−クロロ−5−メトキシフェニルアミン
【0396】
【化117】

【0397】
NBS(0.582g、3.27mmol)を、4−クロロ−3−メトキシフェニルアミン(0.468g、2.97mmol)のTHF(15mL)中の−78℃の溶液に添加した。得られた混合物を−78℃で30分間、続いて室温で2時間攪拌した。LC−MSにより、反応の完了が示された。溶媒を蒸発させた後、残渣をジクロロメタンに溶解し、水洗し、NaSO上で乾燥させ、濃縮させて、所望の生成物を得た。MS(ES+):m/z235.99:m/(MH+,35Cl,79Br)、239.93:m/(MH+,37Cl,81Br)。HPLC:t=3.19分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例71】
【0398】
4=クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニルアミン
【0399】
【化118】

【0400】
一般的手順E:3−ブロモ−4−クロロ−5−メトキシフェニルアミン(0.300g、1.27mmol)、炭酸カリウム(0.386g、2.79mol)、Pd(PPhCl(0.0445g、0.0634mmol)およびメチルボロン酸(0.0911g、1.52mmol)のHO(1.5mL)と1,4−ジオキサン(6.0mL)中の溶液を脱気してから、100℃で4時間攪拌した。LC−MSにより、反応の完了が示された。反応混合物をジクロロメタンに溶解し、水洗し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン:ΕtOAc=2:1)により精製し、所望の生成物0.16gを得た(収率:73%)。H−NMR(CDCl,400MHz):δ=2.20(s,3H)、3.75(s,3H)、6.07(d,J=2.27Hz,1H)、6.13(d,J=2.02Hz,1H)。MS(ES+):m/z172.14:m/(MH+,35Cl)、174.08:m/(MH+,37Cl)。HPLC:t=2.82分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例72】
【0401】
4−クロロ−3−エチル−5−メトキシフェニルアミン
【0402】
【化119】

【0403】
一般的手順Eにより調製。MS(ES+):m/z186.13:m/(MH+,35Cl)、188.08:m/(MH+,37Cl)。HPLC:t=3.09分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例73】
【0404】
4−クロロ−3−シクロプロピル−5−メトキシ−フェニルアミン
【0405】
【化120】

【0406】
一般的手順Eにより調製。MS(ES+):m/z198.37:m/(MH+,3SC1)、200.37(MH37Cl)。HPLC:t=3.07分(OpenLynx、極性5分)。
【実施例74】
【0407】
4−(5−アミノ−2−クロロ−3−メトキシフェニル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オール
【0408】
【化121】

【0409】
一般的手順Eにより調製。生成物は次のステップで直接使用。
【実施例75】
【0410】
4−クロロ−3−エチニル−5−メトキシフェニルアミン
【0411】
【化122】

【0412】
4−(5−アミノ−2−クロロ−3−メトキシフェニル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オール(0.302g、1.26mmol)のトルエン(4mL)とDMF(0.5mL)中の溶液に、微粉末化した水酸化ナトリウム(0.43g、11mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で4時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン/EtOAc=1:1)により精製し、所望の生成物を得た。例73からの全収率は、30%であった。MS(ES+):m/z182.12:m/(MH+,35Cl)、184.15:m/(MH+,37Cl)。HPLC:t=2.92分(OpenLynx、極性5分)。
【0413】
生体内活性
以下のアッセイに記載されているキナーゼは、KDRアッセイのためのものを除き全て組換え体であり、Upstate(Dundee,UK)で作成された。アッセイは、定められたATPまたは100μMATPに対する見かけのKmの15μM以内で行なった。各酵素について、1Uの活性は、ATP最終濃度100μMを用いて、30℃で1分間に1nmolのリン酸塩を所定のキナーゼに適した基質への取り込みと定義した。
【0414】
アッセイのATP濃度は、個々のキナーゼについて、本文に記載している。
【0415】
Ab1(ヒト)−45μM ATP:25μLの最終反応液量で、Ab1(h)(5〜10mU)を8mM MOPS(pH7.0)、0.2mM EDTA、50μM EAIYAAPFAKKK、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをP30フィルターマット上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0416】
Aurora−A(ヒト)−15μM ATP:25μLの最終反応液量で、Aurora−A(h)(5〜10mU)を8mM MOPS(pH7.0)、0.2mM EDTA、200μM LRRASLG(Kemptide)、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをP30フィルターマット上に移し、50mM リン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0417】
Blk(マウス)−120μM ATP:25μLの最終反応液量で、Blk(m)(5〜10mU)を50mM Tris(pH7.5)、0.1mM EGTA、0.1mM NaVO、0.1%β−メルカプトエタノール、0.1mg/mL poly(Glu,Tyr)4:1、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをFiltermat A上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0418】
Bmx(ヒト)−45μM ATP:25μLの最終反応液量で、Bmx(h)(5〜10mU)を8mM MOPS(pH7.0)、0.2mM EDTA、0.1mg/mL poly(Glu,Tyr)4:1、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをFiltermat A上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0419】
CaMKII(ラット)−15μM ATP:25μLの最終反応液量で、CaMKJI(r)(5〜10mU)を40mM HEPES(pH7.4)、5mM CaCl、30μg/mLカルモジュリン、30μM KKLNRTLSVA、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/prnol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをP30フィルターマット上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0420】
c−RAF(ヒト)−45μM ATP:25μLの最終反応液量で、c−RAF(h)(5〜10mU)を25mM Tris(pH7.5)、0.02mM EGTA、0.66mg/mLミエリン塩基性タンパク質、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に、温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをP30フィルターマット上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0421】
cSRC(ヒト)−200μM ATP:25μLの最終反応液量で、cSRC(h)(5〜10mU)を8mM MOPS(pH7.0)、0.2mM EDTA、250μM KVEKIGEGTYGVVYK(Cdc2ペプチド)、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをP30フィルターマット上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0422】
EGFR(ヒト)−10μM ATP:25μLの最終反応液量で、EGFR(h)(5〜10mU)を8mM MOPS(pH7.0)、0.2mM EDTA、10mM MnCl、0.1mg/mL poly(Glu,Tyr)4:1、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをFiltermat A上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0423】
FGFR3(ヒト)−15μM ATP:25μLの最終反応液量で、FGFR3(h)(5〜10mU)を8mM MOPS(pH7.0)、0.2mM EDTA、0.1mg/mL poly(Glu,Tyr)4:1、10mM MnCl、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。反応物10μLをFiltermat A上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0424】
Flt3(ヒト)−200μM ATP:25μLの最終反応液量で、Flt3(h)(5〜10mU)を8mM MOPS(pH7.0)、0.2rnM EDTA、50μM EAIYAAPFAKKK、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをP30フィルターマット上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0425】
GSK3β(ヒト)−15μM ATP:25μLの最終反応液量で、GSK3β(h)(5〜10mU)を8mM MOPS(pH7.0)、0.2mM EDTA、20μM YRRAAVPPSPSLSRHSSPHQS(p)EDEEE(リンGS2ペプチド)、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをP30フィルターマット上に移し、50mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0426】
Lck(ヒト)−90μM ATP:25μLの最終反応液量で、Lck(h)(5〜10mU)を50mM Tris(pH7.5)、0.1mM EGTA、0.1mM Na3VO4、250μM KVEKIGEGTYGVVYK(Cdc2ペプチド)、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをP30フィルターマット上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0427】
MEKl(ヒト)−10μM ATP:25μLの最終反応液量で、MEKl(h)(l−5mU)を50mM Tris(pH7.5)、0.2mM EGTA、0.1%β−メルカプトエタノール、0.01%Brij−35、1μM不活性MAPK2(m)、10mM酢酸マグネシウムおよび低温のATP(必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATPを添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、この温置混合物を用いて、MAPK2(m)アッセイを開始する。25μLの最終反応液量で、MAPK2(h)(5〜10mU)を25mM Tris(pH7.5)、0.02mM EGTA、0.33mg/mLミエリン塩基性タンパク質、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをP30フィルターマット上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0428】
PDKl(ヒト)−10μM ATP:25μLの最終反応液量で、PDK1(h)(5〜10mU)を50mM Tris(pH7.5)、100μM KTFCGTPEYLAPEVRREPRILSEEEQEMFRDFDYIADWC(PDKtide)、0.1%β−メルカプトエタノール、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをP30フィルターマット上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0429】
PRK2(ヒト)−15μM ATP:25μLの最終反応液量で、PRK2(h)(5〜10mU)を50mM Tris(pH7.5)、0.1mM EGTA、0.1%β−メルカプトエタノール、30μM AKRRRLSSLRA、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをP30フィルターマット上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0430】
p70S6K(ヒト)−15μM ATP:25μLの最終反応液量で、p70S6K(h)(5−10mU)を8mM MOPS(pH7.0)、0.2mM EDTA、100μM KKRNRTLTV、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをP30フィルターマット上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0431】
SGK(ヒト)−90μM ATP:25μLの最終反応液量で、SGK(h)(5−10mU)を8mM MOPS(pH7.0)、0.2mM EDTA、30μM GRPRTSSFAEGKK、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをP30フィルターマット上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0432】
Tie2(ヒト)−200μM ATP:25μLの最終反応液量で、Tie2(h)(5−10mU)を8mM MOPS(pH7.0)、0.2mMEDTA、0.5mM MnCl、0.1mg/mL poly(Glu,Tyr)4:1、10mM酢酸マグネシウムおよび[γ−33P−ATP](比活性約500cpm/pmol、必要に応じた濃度)と共に温置する。MgATP混合物を添加して、反応を開始する。室温での40分間の温置後、3%リン酸溶液5μLを添加して、反応を停止する。その後、反応物10μLをFiltermat A上に移し、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、メタノール中で1回洗浄した後、乾燥させ、シンチレーション計数を実施する。
【0433】
KDR(ヒト)−18μM ATP:96ウェルプレートを0.5μg/75μL/ウェルのpoly(Glu,Tyr)で一晩コートした。50μL/ウェルの50mM Hepes(pH7.4)、125mM NaCl、24mM MgC12、および18μM ATP±化合物を添加する。アッセイ緩衝液で希釈した30μL(5ng)KDR(Proqinase)を添加して、反応を開始する。室温での30分間の温置後、プレートを洗浄し、pY−20 HRP複合抗体を加えた後、ABTS試薬(KPL)で発色させ、405nmでの吸光度を検出することによって、リン酸化チロシンを検出する。
【0434】
当業者は、前述のものの代わりに他のアッセイフォーマットを使用してもよいことを理解する。例えば、AlphaScreen(Amplified Luminescent Proximity Homogeneous Assay)技術を後述のキナーゼに用いた。アッセイのATP濃度は、個々のキナーゼについて、本文に記載している。
【0435】
KDR(ヒト)−100μM ATP:所望の濃度でATPを含有する反応混合物9μL、ビオチン化poly(Glu,Tyr)(84ng/mL)、および0.334mMバナジウム酸塩をアッセイ緩衝液(50mM HEPES(pH=7.4)、12.5mM MgCl、および1%グリセロール)に加えたものを、1μlの化合物(あるいは媒体対照、通常はDMSO)と同様に、384ウェルプレートのウェルに添加する。DMSO濃度は1%濃度に調整する。KDRを酵素希釈緩衝液(50mM HEPES(pH=7.4)、12.5mM MgCl、1%グリセロール、0.03%Brij35、および0.3mM EGTA)で最適濃度(ロット単位で最適化)に希釈する。その後、この溶液5μLをウェルに添加し、完成した反応混合物を室温で60分間温置する。弱い照明下、5μLのPT66ドナーおよびアクセプタービーズ(製造者の提供するものを25mM Tris HCl(pH=7.5)、200mM NaCl、100mM EDTA、0.3%BS緩衝液で1:200に希釈)をウェルに添加する。その後、プレートを4時間温置し、AlphaQuestプレートリーダーで読み取る。
【0436】
IGF−1R(ヒト)−100μM ATP:所望の濃度でATPを含有する反応混合物9μL、ビオチン化poly(Glu,Tyr)(84ng/mL)、および0.334mMバナジウム酸塩を加えたアッセイ緩衝液(50mM HEPES(pH=7.4)、12.5mM MgCl、および1%グリセロール)を、1μlの化合物(あるいは媒体対照、通常はDMSO)と同様に、384ウェルプレートのウェルに添加する。DMSO濃度は1%濃度に調整する。IGF−1Rを酵素希釈緩衝液(50mM HEPES(pH=7.4)、12.5mM MgCl、1%グリセロール、0.03%Brij35、0.3mM EGTA、6mM DTT、および0.003%BSA)で最適濃度(ロット単位で最適化)に希釈する。その後、この溶液5μLをウェルに添加し、完成した反応混合物を室温で60分間温置する。弱い照明下、5μLのPT66ドナーおよびアクセプタービーズ(製造者の提供するものを25mM Tris HCl(pH=7.5)、200mM NaCl、100mM EDTA、0.3%BS緩衝液で1:200に希釈)をウェルに添加する。その後、プレートを4時間温置し、AlphaQuestプレートリーダーで読み取る。
【0437】
RON(ヒト)−ATPのK:200ng/μLビオチン化poly(Glu,Tyr)、0.334mMバナジウム酸塩、およびアッセイ緩衝液(50mM HEPES(pH=7.4)、12.5mM MgCl、および1%グリセロール)でこの酵素に最適にした所望の濃度のATPを含む384ウェルのアッセイにおいて、RONアッセイを実施する。所望の化合物を最終濃度1%DMSOに添加し、対照は媒体のDMSOのみとする。RONを酵素希釈緩衝液(50mM HEPES(pH=7.4)、12.5mM MgCl、1%グリセロール、0.03%Brij35、0.3mM EGTA、ImM DTT、および0.003%BSA)で最適濃度(ロット単位で)に希釈する。酵素を添加して反応を開始し、室温で30分間温置する。弱い照明下、適量のPT66ドナーおよびアクセプタービーズ(製造者の提供するものを25mM Tris HCl(pH=7.5)、200mM NaCl、100mM EDTA、0.3%BS緩衝液で1:260に希釈)をウェルに添加する。1時間温置したプレートをAlphaQuestプレートリーダーで読み取る。
【0438】
Met(ヒト)−ATPのKm:200ng/μLビオチン化poly(Glu,Tyr)、0.334mMバナジウム酸塩、およびアッセイ緩衝液(50mM HEPES(pH=7.4)、5mM MgCl、および1%グリセロール)でこの酵素に最適にした所望の濃度のATPを含む384ウェルのアッセイにおいて、METアッセイを実施する。所望の化合物を最終濃度1%DMSOに添加し、対照は媒体のDMSOのみとする。METを酵素希釈緩衝液(50mM Tris(pH=7.4)、1%グリセロール、0.03%Brij35、0.24mM EGTA、1mM DTT、および0.003%BSA)で最適濃度(ロット単位で最適化)に希釈する。酵素を添加して反応を開始し、室温で60分間温置する。弱い照明下、適量のPT66ドナーおよびアクセプタービーズ(製造者の提供するものを25mM Tris HCl(pH=7.5)、400mM NaCl、100mM EDTA、0.3%BS緩衝液で1:260に希釈)をウェルに添加する。1時間温置したプレートをAlphaQuestプレートリーダーで読み取る。
【0439】
EGFR(ヒト)−4μM ATP:384ウェルプレートのウェルに、1μLの化合物(あるいは媒体対照、通常はDMSO;DMSO濃度は、1%濃度に調整)を添加し、続いて69.4mM NaCl、ビオチン化poly(Glu,Tyr)(84.5ng/mL)、および9μLの反応混合物(アッセイ緩衝液(50mM HEPES(pH=7.4)、12.5mM MgCl、および1%グリセロール)で所望の濃度に希釈したATPを添加したもので、69.4mM NaCl、ビオチン化poly(Glu,Tyr)(84.5ng/mL)、および0.334mMバナジウム酸塩を含む)を添加する。EGFRを酵素希釈緩衝液(50mM HEPES(pH=7,4)、12.5mM MgCl、1%グリセロール、0.3%Brij35、および0.3mM EGTA)とStablecoat(SurModics)で最適濃度(ロット単位で最適化)に希釈し、3mM濃度となるようDTTも添加する。その後、この溶液5μLをウェルに添加し、完成した反応混合物を室温で20分間温置する。弱い照明下、5μLのPT66ドナーおよびアクセプタービーズ(製造者の提供するものを25mM Tris HCl(pH=7.5)、200mM NaCl、100mM EDTA、0.3%BS緩衝液で1:200に希釈)をウェルに添加する。その後、プレートを4時間温置し、AlphaQuestプレートリーダーで読み取る。
【0440】
EGFR(ヒト)−100μM ATP:384ウェルプレートのウェルに、1μLの化合物(あるいは媒体対照、通常はDMSO;DMSO濃度は、1%濃度に調整)を添加し、続いて9μlの反応混合物(アッセイ緩衝液(50mM HEPES(pH=7.4)、12.5mM MgCl、および1%グリセロール)で所望の濃度に希釈したATPを添加したもので、69.4mM NaCl、ビオチン化poly(Glu,Tyr)(84.5ng/mL)、および0.334mMバナジウム酸塩を含む)を添加する。EGFRを酵素希釈緩衝液(50mM HEPES(pH=7,4)、12.5mM MgCl、1%グリセロール、0.3%Brij35、および0.3mM EGTA)とStablecoat(SurModics)で最適濃度(ロット単位で最適化)に希釈し、3mM濃度となるようDTTも添加する。その後、この溶液5μLをウェルに添加し、完成した反応混合物を室温で60分間温置する。弱い照明下、5μLのPT66ドナーおよびアクセプタービーズ(製造者の提供するものを25mM Tris HCl(pH=7.5)、200mM NaCl、100mM EDTA、0.3%BS緩衝液で1:200に希釈)をウェルに添加する。その後、プレートを4時間温置し、AlphaQuestプレートリーダーで読み取る。
【0441】
PDK−1(ヒト)−100μM ATP:384ウェルプレートのウェルに、1μLの化合物(あるいは媒体対照、通常はDMSO;DMSO濃度は、1%濃度に調整)を添加し、続いて9μlの反応混合物(アッセイ緩衝液(50mM HEPES(pH=7.4)、15mM MgCl、0.1mg/mLウシγグロブリン、2mM DTT)で所望の濃度に希釈したATPを添加したもので、ビオチン化ペプチド基質(83.5nM)を含む)を添加する。PDK−1(Upstate製、200ng/μL)を酵素希釈緩衝液(50mM Tris(pH=7.4)、15mM MgCl、0.1mg/mlウシγグロブリン、2mM DTT)で1:25000に希釈する。その後、この溶液5μLをウェルに添加し、完成した反応混合物を遮光して室温で2時間温置する。2.5μL/ウェルの停止緩衝液(200mM EDTAを加えた20mM Tris/200nM NaCl)を添加し、混合物遮光して室温で1時間温置する。2.5μL/ウェルの抗体/ビーズ複合体(製造者の提供するものを抗体は1:1250に希釈、ドナーおよびアクセプタービーズは1:200に希釈)を添加する。その後、プレートを遮光して室温で2時間温置し、AlphaQuestプレートリーダーで読み取る。
【0442】
PDK−1(ヒト)−4.5μM ATP:ATP濃度が異なる以外は、同様の手順。
【0443】
例1〜69は、Ab1、Aurora−A、Blk、c−Raf、cSRC、Src、PRK2、FGFR3、Flt3、Lck、Mek1、PDK−1、GSK3β、EGFR、p70S6K、BMX、SGK、CaMKII、IGF−1R、Tie−2、Ron、MetおよびKDRキナーゼのうちの少なくとも1つを、30μMで50%阻害を上回るIC50で阻害する。測定されたIC50が10μM未満であることは有利であり、IC50が5μMであればさらに有利である。IC50が0.5μM未満であることはよりさらに有利であり、IC50が0.05μMであれば、それよりもさらに有利である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩。
【化1】

[式中Cyは、
【化2】

であり、
Zは、ヘタリール、−Cアルキル、−C2−6−アルキル−O−C1−6アルキル−、−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)、−C0−6アルキル−(ヘタリール)、−C(O)−Cアルキル、−C(O)−C0−6アルキル−O−Cアルキル、−C(O)−C0−6アルキル−O−C1−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(アリール)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(ヘタリール)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(ヘテロシクリル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(シクロアルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)−C(O)−C0−6アルキル、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘタリール)、−S(O)−Cアルキル、−S(O)−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)または−S(O)−(ヘタリール)であり、前記アルキル、ヘテロシクリルまたはヘタリールのいずれも1〜6個の独立したハロゲン、OH、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)または−C0−6アルキルで場合により置換され、または
Zは
【化3】

であり、式中波線の結合はいずれも、ピペラジンまたはモルホリン部分における場合以外、1〜6個の独立したハロゲン、CN、OH、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)またはC0−6アルキル置換基で場合により置換される結合点であり、前記ピペラジンまたはモルホリン部分は、1〜6個のC0−6アルキル置換基で場合により置換され、
Yは、−C(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)−、−N(C0−6アルキル)−、−N(C0−6アルキル)−C1−6アルキル−、O、S、>N−C2−6アルキル−N−(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、>N−C2−6アルキル−O−C0−6アルキル、>N−C1−6アルキル−C(o)−NH−C0−6アルキル、>N−C2−6アルキル−N−C(O)−C1−6アルキルまたは結合であり、
R1は、アリール、ヘタリールまたはヘテロシクリルであり、1〜6個の独立したハロゲン、−CN、−OH、−C0−6アルキル、−C3−10シクロアルキル、−ハロC1−6アルキル、−C2−6アルキニル、−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)、−C1−6アルキル−C(O)−C0−6アルキル)(N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル),−O−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−O−C0−6アルキル−(ヘタリール)、−S(O)−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、アリール、ヘタリールまたはヘテロシクリル置換基で場合により置換されており、またはアリール、ヘタリールまたはヘテロシクリル環からの結合を用いてオキソ(=O)で場合により置換され、前記置換基のいずれも1〜6個の独立したハロゲン、CN、OH、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C0−6−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)またはC0−6アルキルでさらに場合により置換され、
R3は、水素、C0−6アルキル、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、ハロゲン、アジドであり、前記アルキル基のいずれもハロゲンで場合により置換されることができ、
R4は、水素、C0−6アルキル、ハロゲン、シアノ、−S−C1−6アルキル、−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、N(C0−6アルキル)(アリール)、N(C0−6アルキル)(ヘタリール)、N(C0−6アルキル)(ヘテロシクリル)、N(C0−6アルキル)(シクロアルキル)、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C0−6アルキル−O−アリール、C0−6アルキル−O−ヘタリール、−C0−6アルキル−O−シクロアルキル、−C0−6アルキル−S(O)0−2−C0−6アルキル、−C0−6アルキル−S(O)0−2−アリール、−C0−6アルキル−S(O)0−2−ヘタリール、−C0−6アルキル−S(O)0−2−シクロアルキル、アリール、ヘタリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルであり、前記アルキル、アリール、シクロアルキルまたはヘタリール基のいずれも独立して1〜6個のハロゲン、CN、OH、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−(ヘテロシクリル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(アリール)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(ヘタリール)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(ヘテロシクリル)、−C(O)−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(シクロアルキル)またはC0−6アルキルで場合により置換されることができ、
R5は、水素、C0−6アルキル、−C0−6アルキル−O−C0−6アルキルまたは−C0−6アルキル−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)であり、前記アルキル基のいずれもハロゲンで場合により置換されることができる。]
【請求項2】
R3が水素である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
Cyが、
【化4】

である、請求項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
Yが−N(C0−6アルキル)−である、請求項1、2または3のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
R3、R4、およびR5が水素であり、
Cyが、
【化5】

であり、
Yが、−N(C0−6アルキル)−である、
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
Zが、−COtBu、−CONHtBu、−CON(CH
【化6】

または2−チアゾリルである、請求項1または5に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
下記式により表される請求項1に記載の化合物
【化7】

[式中、
R2は、−C0−6アルキル、−C2−6アルキル−N−(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C2−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C1−6アルキル−C(O)NH−C0−6アルキルまたは−C2−6アルキル−N−C(O)−C1−6アルキルであり、
Xは、−OtBu、−NHtBu、−N(CHまたは
【化8】

であり、
Rlは、下表
【表1】




から選択される。]
またはその立体異性体または薬学的に許容される塩。
【請求項8】
下記式により表される請求項1に記載の化合物
【化9】

[式中、
R2は、−C0−6アルキル、−C2−6アルキル−N−(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C2−6アルキル−O−C0−6アルキル、−C1−6アルキル−C(O)−NH−C0−6アルキルまたは−C2−6アルキル−N−C(O)−C1−6アルキルであり、
X’は、場合より置換されたヘテロアリールであり、
R1は、下表
【表2】




から選択される。]
またはその立体異性体または薬学的に許容される塩。
【請求項9】
Yが−O−である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
R3がハロゲンである、請求項1または9に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
Cyが、
【化10】

である、請求項1、9または10のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
Yが−N(C0−6アルキル)−である、請求項1、10または11のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項13】
R3がハロゲンであり、R4およびR5が水素であり、Cyが
【化11】

であり、Yが−N(C0−6アルキル)−である、請求項10に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項14】
下表
【表3】
















から選択される請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
4−[4−(4−フルオロ−3−チアゾール−5−イルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(4−フルオロ−3−チアゾール−5−イルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[4−フルオロ−3−(4−メチルピペラジン−l−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(4−メチルピペラジン−l−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルアゼチジン−3−イルメチル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルアゼチジン−3−イルメチル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルアゼチジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルアゼチジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(4−メチルピペラジン−l−イルメチル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(4−メチルピペラジン−l−イルメチル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチル−l,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチル−l,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[4−フルオロ−3−(1−メチル−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル)−フェニルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチル−2,5−ジヒドロ−lH−ピロール−3−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
(S)−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルピロリジン−3−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
(S)−4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルピロリジン−3−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
(R)−4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルピロリジン−3−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
(R)−4−{4−[4−フルオロ−3−(l−メチルピロリジン−3−イル)−フェニルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
{4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(2,2,4−トリメチルピペラジン−l−イル)−メタノン;
{4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(2,2,5−トリメチルピペラジン−l−イル)−メタノン;
{4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(3,4,5−トリメチルピペラジン−l−イル)−メタノン;
{4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(4−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ピペラジン−l−イル)−メタノン;
{4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(4−tert−ブチルピペラジン−l−イル)−メタノン;
ベンゾチアゾール−6−イル−[6−(3,6−ジヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b)]ピリジン−2−イル]−アミン;
ベンゾチアゾール−6−イル−[6−(l−チアゾール−2−イル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−アミン;
ベンゾチアゾール−6−イル−[6−(1−オキサゾール−2−イル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−アミン;
4−[4−(3−フェニル−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(3−フェニル−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−カルバモイルフェニル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−カルバモイルフェニル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[3−(2−アミノエチル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−アミノエチル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[3−(2−ジメチルアミノエチル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−ジメチルアミノエチル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[3−(2−アセチルアミノエチル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−アセチルアミノエチル)−3H−ベンズイミダゾール−5−イルアミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(イミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(イミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(3−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(3−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(3−フェニルイミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(3−フェニルイミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−[3−(2−カルバモイルフェニル)−イミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−[3−(2−カルバモイルフェニル)−イミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[3−(2−ジメチルアミノエチル)−イミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−ジメチルアミノエチル)−イミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{4−[3−(2−アセチルアミノエチル)−イミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−{4−[3−(2−アセチルアミノエチル)−イミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ]−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(3−ジメチルアミノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(3−ジメチルアミノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(7−アミノメチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(7−アミノメチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(7−アミノメチル−1H−メチル−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(7−アミノメチル−1H−メチル−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(7−ジメチルアミノメチル−1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(7−ジメチルアミノメチル−1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(7−ジメチルアミノメチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(7−ジメチルアミノメチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(7−(2−ジメチルアミノメチル)−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(7−(2−ジメチルアミノメチル)−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(7−(2−ジメチルアミノメチル)−1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(7−(2−ジメチルアミノメチル)−1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(1−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(1−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(イミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(イミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(1−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(1−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−(イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−アミド;
4−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−アミド;
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸(2−メトキシ−1,1−ジメチルエチル)−アミド;
4−[4−(l−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸(2−メトキシ−1,1−ジメチルエチル)−アミド;
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−1,1−ジメチルエチル)−アミド;
4−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−1,1−ジメチルエチル)−アミド;
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸(1,1−ジメチル−2−ピロリジン−1−イルエチル)−アミド;
4−[4−(l−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸(1,1−ジメチル−2−ピロリジン−l−イルエチル)−アミド;
4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸(1,1−ジメチル−2−モルホリン−4−イルエチル)−アミド;
4−[4−(l−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸(1,1−ジメチル−2−モルホリン−4−イルエチル)−アミド;
4−[4−(1H−インドール−5−イルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
4−[4−(キノリン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2Η−ピリジン−l−カルボン酸tert−ブチルアミド;
(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−{4−[4−(イミダゾ[l,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−メタノン;
(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−{4−[4−(3−メチル−3H−ベンゾイミダゾl−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−メタノン;
(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−{4−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−メタノン;
{4−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−メタノン;
2−ジメチルアミノ−1−{4−[4−(3−エチニルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−エタノン;
1−{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−2−ジメチルアミノエタノン;
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(シス−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−メタノン;
4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸エチル−メチル−アミド;
4−[4−(4−クロロ−3−エチニル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸エチル−メチル−アミド;
{4−[4−(4−クロロ−3−エチニル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(シス−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−メタノン;
4−[4−(4−クロロ−3−エチル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸ジメチルアミド;
{4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(シス−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−メタノン;
4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸エチル−メチル−アミド;
4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド;
{4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−チアゾール−2−イル−ピペラジン−1−イル)−メタノン;
4−[4−(4−クロロ−3−シクロプロピル−5−メトキシフェニルアミノ)−lH−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド;
{4−[4−(4−クロロ−3−シクロプロピル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン;
4−[4−(4−クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−[4−(1H−インドール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
{4−[4−(1H−インドール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン;
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン;
2−ジメチルアミノ−1−4−[4−(1H−インドール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−エタノン;
1−4−[4−(3,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン;
2−ジメチルアミノ−1−[4−(4−フェニルアミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル]−エタノン;
4−[4−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン;
4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド;
4−[4−(3−エチニルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド;
l−4−[4−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン;
l−4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン;
l−4−[4−(2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル−2−ジメチルアミノエタノン;
4−[4−(4−クロロ−3−エチニル−5−メトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸ジメチルアミド;
4−[4−(4−クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−カルボン酸ジメチルアミド;
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(R)−ピペリジン−2−イル−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(R)−ピペリジン−2−イル−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(S)−ピペリジン−2−イル−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(S)−ピペリジン−3−イル−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−(R)−ピペリジン−3−イル−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(1−メチルピペリジン−2−イル)−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−((S)−l−メチルピロリジン−2−イル)−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−((S)−1−メチルピロリジン−2−イル)−メタノン;
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−l−イル}−((S)−1−メチルピロリジン−2−イル)−メタノン;
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(S)−ピペリジン−3−イル−メタノン;
{4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(S)−ピロリジン−3−イル−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル}−(4−メチルピペラジン−1−イル)−メタノン;
N−(4−クロロ−3−メトキシ−5−メチルフェニル)−2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン;
から成る化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
R1が下表から選択され、波線の結合がYと連結する、請求項1に記載の化合物
【表4】




またはその薬学的に許容される塩。
【請求項17】
Zは下表から選択され、点線はCyに連結する、請求項1に記載の化合物
【表5】





またはその薬学的に許容される塩。
【請求項18】
請求項1乃至17のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体を含む組成物。
【請求項19】
請求項1乃至18のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、およびAVASTIN、IRESSA、TARCEVA、ERBITUXまたはシスプラチンのうちの少なくとも1つを含む組成物。
【請求項20】
肺癌、乳癌、前立腺癌、膵臓癌、頭部癌、頸部癌または血液癌の処置方法であって、その処置を必要とする対象に、有効量の請求項1乃至19のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む前記方法。

【公表番号】特表2009−531274(P2009−531274A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−544438(P2008−544438)
【出願日】平成18年12月5日(2006.12.5)
【国際出願番号】PCT/US2006/046391
【国際公開番号】WO2007/067537
【国際公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(506330575)オーエスアイ・ファーマスーティカルズ・インコーポレーテッド (25)
【Fターム(参考)】