説明

キャップを備えた破断開口容易な容器

【課題】開封機能のあるキャップを備えた破断開口容易な容器について、開封前に誤って弱化部が破断されることがなく、開封後には、容器やキャップから分散された小さなゴミが発生することがないようにする。
【解決手段】封鎖体3や弱化部4を覆うようなキャップ5を、容器軸線方向での移動により容器本体2と係脱可能に冠着させて、容器本体2にキャップ5が冠着された状態で両者が相対的に回動不能なように、両者の係合箇所で両者の横断面形状を非円形にすると共に、容器の封鎖体3を挟持するための挟持部54を、キャップ5の内側に形成して、容器本体2にキャップ5を冠着させた状態で、キャップ5の挟持部54が容器の封鎖体3を挟持し、且つ、容器本体2とキャップ5との係合を解いた状態でも、キャップ5の挟持部54が容器の封鎖体3を挟持し続けるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開口部を有する容器本体と、容器本体の開口部を封鎖する封鎖体とが、両者の境界に形成される破断容易な弱化部を介して一体的に形成された、所謂ツイストオフ容器と呼ばれる破断開口容易な容器に関し、特に、容器本体に冠着させたキャップを取り外す際に、キャップの取り外しと共に、弱化部を破断して容器本体から封鎖体を分離することができるような、キャップを備えた破断開口容易な樹脂製の容器に関する。
【背景技術】
【0002】
開口部を有する容器本体と、容器本体の開口部を封鎖する封鎖体とが、両者の境界に形成される破断容易な弱化部を介して一体的に形成されていて、摘み部分となる封鎖体を摘んで捻ることで弱化部を破断して、容器本体から封鎖体を折り取ることで、容器本体の開口部を開口させる、所謂ツイストオフ容器と言われる樹脂製の容器が従来から知られている。なお、そのような破断開口容易な容器において、容器本体に冠着させたキャップを取り外す際に、キャップにより封鎖体(蓋板)を動かすことで、弱化部(薄肉破断部)を破断して容器本体(容器体)から封鎖体(蓋板)を分離できるようにしたものが下記の特許文献1により従来公知となっている。
【特許文献1】実用新案登録第2605789号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記のような従来公知のキャップを備えた破断開口容易な容器では、キャップの側と封鎖体(蓋板)の側にそれぞれ縦突起を設けることにより、キャップを取り外す際に、縦突起が係合することでキャップの回動に連れて封鎖体(蓋板)が回動され、それによって弱化部(薄肉破断部)が破断されるようにしており、キャップの側と封鎖体(蓋板)の側の縦突起同士の間に充分な間隔を持たせることで、キャップを容器に装着する際に、誤って弱化部(薄肉破断部)が破断されないようにしている。
【0004】
しかしながら、そのようにキャップの側と封鎖体(蓋板)の側の縦突起同士の間に充分な間隔を持たせたとしても、容器の展示中や搬送中に、キャップに不慮の回転力が加わると、空転した距離だけ慣性モーメントが発生することで、縦突起同士が強く激突してしまい、この衝突の衝撃によって弱化部(薄肉破断部)が誤って破断されてしまうような虞がある。
【0005】
また、上記のような従来公知のキャップを備えた破断開口容易な容器では、キャップと封鎖体(蓋板)とをそれぞれの縦突起により係合させていることから、開封後には、容器本体(容器体)から分離された封鎖体(蓋板)は、キャップによって保持されるようなことなく、容器やキャップから分散されて、回収され難い小さなゴミとなってしまうという問題が生じることとなる。
【0006】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、開封機能のあるキャップを備えた破断開口容易な容器について、弱化部をできるだけ弱化させて開封し易くしても、開封前に誤って弱化部が破断されることがなく、また、開封後には、容器やキャップから分散された小さなゴミが発生することがないようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するために、開口部を有する容器本体と、容器本体の開口部を封鎖する封鎖体とが、両者の境界に形成される破断容易な弱化部を介して一体的に形成された、破断開口容易な樹脂製の容器に対して、封鎖体や弱化部を覆うようなキャップが、容器軸線方向での移動により容器本体と係脱可能に冠着されていて、容器本体にキャップが冠着された状態で両者が相対的に回動不能なように、両者の係合箇所で両者の横断面形状が非円形になっていると共に、容器の封鎖体を挟持するための挟持部が、キャップの内側に形成されていて、容器本体にキャップを冠着させた状態で、キャップの挟持部が容器の封鎖体を挟持し、且つ、容器本体とキャップとの係合を解いた状態でも、キャップの挟持部が容器の封鎖体を挟持し続けるように構成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
上記のような本発明のキャップを備えた破断開口容易な容器によれば、容器軸線方向での移動により係脱可能なキャップと容器本体において、両者の係合箇所で両者の横断面形状が非円形になっていることから、容器本体にキャップを冠着する際に、容器本体の上方の封鎖体とキャップの内側の挟持部とを確実に位置決めすることができて、キャップの挟持部に対して容器の封鎖体を確実且つ容易に挟持させることができる。
【0009】
また、容器本体にキャップを冠着させた状態では、両者の係合箇所で両者の横断面形状が非円形になっていて、容器本体とキャップとが相対的に回動不能であるため、展示中や搬送中にキャップが誤って回動されることはなく、キャップの挟持部により挟持されている封鎖体が誤って動かされるようなことはないことから、容器の弱化部をできるだけ弱化させて開封し易くしても、容器本体とキャップとの係合を解かない限り、誤って開封されるようなことはない。
【0010】
また、容器本体とキャップとの係合を解いて、キャップを少し持ち上げた状態でも、キャップの挟持部が容器の封鎖体を挟持し続けていることから、その状態からキャップを回動させるか又は傾斜させることにより、キャップに挟持された封鎖体が動かされて弱化部が破断され、容器は容易に開封されることとなる。そして、そのように容器が開封された後でも、容器から切り離された封鎖体は、キャップの挟持部により挟持されたままであるため、小さなゴミとして分散することはなく、キャップと共に回収することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
開封機能のあるキャップを備えた破断開口容易な容器について、弱化部をできるだけ弱化させて開封し易くしても、開封前に誤って弱化部が破断されることがなく、また、開封後には、容器やキャップから分散された小さなゴミが発生することがないようにするという目的を、最良の形態として以下の実施例に具体的に示すように、開口部を有する容器本体と、容器本体の開口部を封鎖する封鎖体とが、両者の境界に形成される破断容易な弱化部を介して一体的に形成された、破断開口容易な樹脂製の容器に対して、封鎖体や弱化部を覆うようなキャップを、容器軸線方向での移動により容器本体と係脱可能に冠着させて、容器本体にキャップが冠着された状態で両者が相対的に回動不能なように、両者の係合箇所で両者の横断面形状を非円形にすると共に、容器の封鎖体を挟持するための挟持部を、キャップの内側に形成して、容器本体にキャップを冠着させた状態で、キャップの挟持部が容器の封鎖体を挟持し、且つ、容器本体とキャップとの係合を解いた状態でも、キャップの挟持部が容器の封鎖体を挟持し続けるように構成するということで実現した。
【0012】
なお、本発明のキャップを備えた破断開口容易な容器において、キャップを除いた容器(容器本体と封鎖体と弱化部とが一体成形された容器)の部分は、オレフィン樹脂やポリエステル樹脂等の適宜の樹脂を素材として、射出成形法、圧空(真空)成形法、ブロー成形法のような従来から知られた適宜の成形方法により一体成形されるものであり、一方、キャップの部分は、オレフィン樹脂やポリエステル樹脂等の適宜の樹脂を素材として、射出成形法のような従来から知られた適宜の成形方法により一体成形されるものである。
そのような本発明のキャップを備えた破断開口容易な容器の一実施例について以下に説明する。
【実施例】
【0013】
本実施例のキャップを備えた破断開口容易な容器で、キャップを除く容器の部分については、ポリエステル樹脂を素材としてダイレクトブロー成形法により一体成形されており、押出機から押し出された円筒形のパリソンを、二つ割りの金型に挟んで圧縮空気でブローし、パリソンの下部に円筒状の胴部を成形してから、胴部の内部に内容物を充填した後で、別の二つ割りの金型に挟んでパリソンの上部を成形することにより、内容物を収納する容器本体と、容器本体を封鎖する封鎖体とが一体的に形成されて、容器本体と封鎖体との境界には、破断容易な弱化部が形成されている。
【0014】
なお、破断開口容易な容器の素材となるポリエステル樹脂について、本実施例では、具体的には、酸成分がテレフタル酸であり、グリコール成分として、エチレングリコール96モル%に対し、1,4−シクロヘキサンジメタノール又はビスフェノールAを4モル%添加したようなポリエステル樹脂が使用されている。
【0015】
そのようなポリエステル樹脂は、極限粘度が約1.0dl/gであって、ダイレクトブロー成形法により成形する際にドローダウンすることがなく、融点が約235〜245℃であって、一般的なポリエステル樹脂よりも融点が10〜30℃も低く、低温で成形できるので、急速な冷却が可能であり、さらに、結晶化速度が遅いので、成形性が良好である。
【0016】
そのようなポリエステル樹脂から一体成形される本実施例の破断開口容易な容器の構造について、具体的には、図1および図2に示すように、容器本体2では、楕円形の底部21から上方に横断面形状が楕円形の胴部22が形成され、胴部22の上端には、キャップとの係合部となる係止凹溝部23が全周に亘って環状に形成され、この係止凹溝部23の上方には、内方に向かって緩やかな上がり傾斜となるように肩部24が形成され、肩部24の中央から上方に突出するように略円筒状の頸部25が形成され、頸部25の上端から上方に、円錐台状の口部26が形成されていて、この口部26の上端に、封鎖体3との境界として、破断容易な弱化部4が上方から見て円形に形成されている。
【0017】
封鎖体3では、容器本体2の口部26を封鎖するための中空の釣鐘形部31と、容器を開封する際にキャップ5と連動する部分となる板状部32とが、板状部32が釣鐘形部31を跨ぐように、一体的に形成されている。そして、釣鐘形部31の下端は、板状部32の下端よりも下方に位置しており、弱化部4を介して容器本体2の口部26と一体的に連結されている。
【0018】
また、封鎖体3の板状部32には、その上部の表裏のそれぞれに、キャップ5の挟持部54により挟持される凹部32aが、水平方向と垂直方向でそれぞれの長さを有するように形成されており、この凹部32aの上端には、キャップ5を引き上げたときにキャップ5の挟持部54が抜けないようにするための抜け止め用凸条32bが、水平方向で長さを有するように形成されている。
【0019】
上記のような構造を備えた本実施例の容器の具体的な製造方法について説明すると、ポリエステル樹脂を押出機から直径約25mm、厚さ約0.8mmの円筒形のパリソンにして押し出してから、このパリソンを二つ割りの金型で挟んでダイレクトブロー成形することにより、先ず、パリソンの下部を、円形の底部21と、パリソンを膨らませた直径を有する胴部22と、胴部22の上方の係止凹溝部23と、係止凹溝部23の上方から内方に傾斜して延びる肩部24とに成形する。
【0020】
次いで、そのように底部21から肩部24まで成形された半成形体のパリソンに対して、充填パイプから内容物を胴部22の内部に充填した後で、パリソンの上部を別の二つ割りの金型で挟んで成形することにより、頸部25と口部26を成形し、また、封鎖体3の釣鐘形部31と平板部32を成形して、内容物入りの容器を密封する。
【0021】
なお、本実施例では、容器の殺菌工程を省略するために、パリソンの押出し工程から最後の密封工程までを、無菌雰囲気下で実施している。また、本実施例では、二つ割りの金型で挟んで封鎖体3を成形した直後に、この金型の先端を容器本体2に向けて食い込ませて、容器本体2の口部26の上端を局所的に伸ばすことにより、板厚を薄くさせた弱化部4を口部26の上端に形成している。
【0022】
容器本体2と封鎖体3との間に形成される弱化部4は、その部分が部分的に薄肉化されたものであるが、その成形方法については、上記のような成形加工中に金型の先端を食い込ませるような方法に限らず、レーザー照射によって薄肉にする方法や、刃物による切削加工を施すことで薄肉にする方法などの適宜の方法が適用できる。
【0023】
一方、上記のような容器の容器本体2に冠着されるキャップ5について、本実施例では、弾性変形し難いポリエステル樹脂を金型の間の隙間に射出する射出成形法により一体成形されていて、キャップ5の天板部51から垂下するスカート部52の横断面形状が、容器本体2の胴部22の横断面形状の楕円形と略同じ楕円形となり、容器本体2にキャップ5を冠着した状態で、容器本体2の胴部22とキャップ5のスカート部52とは同一外面を呈するように形成されている。
【0024】
また、キャップ5のスカート部52の下端内側には、容器本体2の係止凹溝部23と係合するように、内方に向かって突出する係止凸部53が、複数個で不連続な環状に設けられており、また、キャップ5の天板部51の内側には、封鎖体3の板状部32を板面の両側から挟持するように、一対の挟持部54が垂設されていて、それぞれの挟持部54の下端には、内方に向かって突出する挟持用凸条54aが、封鎖体3の板状部32の凹部32aに入り込むような水平方向の長さで形成されている。
【0025】
そのようなキャップ5では、キャップ5の係止凸部53を容器本体2の係止凹溝部23に係合させて、キャップ5を容器本体2に冠着させた状態で、図2に示すように、キャップ5の挟持部54の挟持用凸条54aは、封鎖体3の板状部32の凹部32aの下部を挟持している。また、この凹部32aは垂直方向で所定の長さ有することから、キャップ5の係止凸部53と容器本体2の係止凹溝部23との係合を解いてキャップ5を少し引き上げても、図3に示すように、キャップ5の挟持部54の挟持用凸条54aは、封鎖体3の板状部32の凹部32a内を上方に移動して、抜け止め用凸条32bにより係止された状態となるが、キャップ5の挟持部54は封鎖体3を依然として挟持したままの状態となっている。
【0026】
そして、図3に示すように、キャップ5の係止凸部53と容器本体2の係止凹溝部23との係合を解いて、キャップ5を少し引き上げた状態から、キャップ5を回動させるか又は傾斜させることにより、キャップ5の挟持部54に挟持された状態の封鎖体3が動かされて、封鎖体3の動きにより容器の弱化部4が破断されることとなるが、そのように弱化部4が破断されて容器が開封された後でも、図4に示すように、容器本体2から切り離された封鎖体3は、キャップ5の挟持部54により挟持されたままであって、キャップ5から分離するようなことはない。
【0027】
上記のような本実施例のキャップを備えた破断開口容易な容器によれば、係止凹溝部23と係止凸部53とにより係脱可能に冠着される容器本体2とキャップ5において、両者の係合箇所で両者の横断面形状が楕円形になっていることから、容器本体2にキャップ5を冠着する際に、キャップ5の内側の挟持部54の方向を明瞭に判別することができて、容器本体2の上方の封鎖体3とキャップ5の内側の挟持部54とを確実に位置合わせすることができて、キャップ5の挟持部54に対して容器の封鎖体3を確実且つ容易に挟持させることができる。
【0028】
また、容器本体2にキャップ5を冠着させた状態では、容器本体2とキャップ5とが相対的に回動不能となっていて、展示中や搬送中にキャップ5が誤って回動されることがないことから、キャップ5の挟持部54により挟持されている封鎖体3が誤って動かされるようなことはなく、容器の弱化部4をできるだけ弱化させて開封し易くしても、容器本体2とキャップ5との係合を解かない限り、誤って開封されるようなことはない。
【0029】
また、容器本体2とキャップ5との係合を解いて、キャップ5を少し持ち上げると、キャップ5の挟持部54の挟持用凸条54aが封鎖体3の抜け止め用凸条32bにより係止されることで、キャップ5の持ち上げが停止された感覚を受けるが、その状態では、キャップ5の挟持部54は封鎖体3を挟持し続けていて、その状態からキャップ5を回動させるか又は傾斜させることにより、キャップ5に挟持された封鎖体3が動かされて弱化部4が破断され、容器は容易に開封されることとなる。そして、そのように容器が開封された後では、容器本体2から切り離された封鎖体3は、キャップ5の挟持部54により挟持されたままであるため、小さなゴミとして分散することなく、キャップ5と共に回収することができる。
【0030】
以上、本発明のキャップを備えた破断開口容易な容器の一実施例について説明したが、本発明は、上記のような実施例にのみ限定されるものではなく、例えば、容器とキャップの素材については、実施例に示したようなポリエステル樹脂に限らず、オレフィン樹脂を使用したり、オレフィン樹脂とポリエステル樹脂を組み合わせて使用しても良く、また、容器本体とキャップの横断面形状については、実施例に示したような楕円形に限らず、三角形,四角形,五角形等のような多角形による非円形であっても良く、また、容器本体にキャップを係脱可能に冠着するための係合手段については、実施例に示したような係止凹溝部と係止凸部に限らず、その他の適宜の構造の係合手段であっても良く、さらに、封鎖体とそれを挟持するキャップの挟持部についても、実施例に示したような具体的な構造に限らず、その他の適宜の構造であっても良い等、適宜に設計変更可能なものであることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施例で、キャップが冠着された破断開口容易な容器の開封前の状態について、キャップの部分を断面で示す正面図。
【図2】図1に示したキャップが冠着された容器について、キャップの部分を断面で示す側面図。
【図3】図2に示したキャップが冠着された容器から、容器本体とキャップとの係合を解いて、キャップを少し持ち上げた状態について、キャップの部分を断面で示す側面図。
【図4】図3に示したキャップを少し持ち上げた容器から、キャップを動かして容器を開封した後の状態について、キャップの部分を断面で示す側面図。
【符号の説明】
【0032】
1 破断開口容易な容器
2 容器本体
3 封鎖体
4 弱化部
5 キャップ
23 (容器本体の)係止凹溝部
26 口部(容器本体の開口部)
53 (キャップの)係止凸部
54 (キャップの)挟持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有する容器本体と、容器本体の開口部を封鎖する封鎖体とが、両者の境界に形成される破断容易な弱化部を介して一体的に形成された、破断開口容易な樹脂製の容器に対して、封鎖体や弱化部を覆うようなキャップが、容器軸線方向での移動により容器本体と係脱可能に冠着されていて、容器本体にキャップが冠着された状態で両者が相対的に回動不能なように、両者の係合箇所で両者の横断面形状が非円形になっていると共に、容器の封鎖体を挟持するための挟持部が、キャップの内側に形成されていて、容器本体にキャップを冠着させた状態で、キャップの挟持部が容器の封鎖体を挟持し、且つ、容器本体とキャップとの係合を解いた状態でも、キャップの挟持部が容器の封鎖体を挟持し続けるように構成されていることを特徴とするキャップを備えた破断開口容易な容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−137706(P2008−137706A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−326459(P2006−326459)
【出願日】平成18年12月4日(2006.12.4)
【出願人】(000208455)大和製罐株式会社 (309)
【Fターム(参考)】