説明

クリンパ

製品整形装置は複数の可動型(30)を含み、可動型(30)は型を移動させることにより寸法が変更されるチャンバーを形成するように配置される。各型は整形される製品と接触する接触面を有する。チャンバーは第1断面を有する第1部分と、第2断面を有する第2部分とを有する。いずれかの部分はテーパを含む。第1部分は第2部分と異なるように整形された断面を有する。第1部分は第2部分よりも大きい面積の断面を有する。第1部分の長手軸は第2部分の長手軸から偏倚されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はクリンパに関する。
【背景技術】
【0002】
ステントの使用は良く知られている。ステントは腔内壁を支持するために使用される長手状機器である。狭窄症の場合では、ステントは狭窄部分における血液の導管を提供する。ステントは先端ほど細くされ、或いは変化する断面形状及び断面積部分を含む。多数の管状部を有する分岐ステントは、各部が異なる断面形状及び/又断面積を有しており、良く知られている。所定部分の長手軸は他の部分長手軸から偏倚される。分岐ステントの例はデローム(Dereume)に付与された特許文献1、マクレガー(MacGregor)に付与された特許文献2、及びリクター(Richter)等に付与された特許文献3に示されており、これら文献の全開示は参照によりここに組み入れられる。
【0003】
円柱状ステントの直径を縮小させる機器は、オースチン(Austin)に付与された特許文献4に記載されたもの等、概して知られており、これらの文献の全開示内容は本明細書中にも開示されたものとする。
【0004】
非円形断面、不均一形状断面及び/又は面積、長手軸に沿った不均一断面、偏倚軸を有する部分、及びこれら構成の様々な組み合わせを有するテーパ状及び分岐ステント、及び他の埋め込み可能な医療機器の直径を縮小させることができる装置の必要性が引き続き残る。
【0005】
更に、機器の局所部分が高圧にさらされることを回避する、埋め込み可能な医療機器の直径を縮小させることができる装置の必要性が引き続き残る。
本願のいかなる部分において言及される全ての米国特許及び米国特許出願、並びに全ての他の公開された文献は、その全体を開示されたのもとする。
【0006】
本発明の範囲を限定することなく、本発明の請求された実施形態の幾つかの概要が以下に記載されている。本発明の要約された実施形態の更なる細部及び/又は本発明の別の実施形態は、以下の発明の詳細な説明に見られる。
【0007】
本明細書の技術的開示の要約は、連邦規則集1.72に従うことを目的としてのみ提供される。要約は本発明の範囲を説明するために使用されるものではない。
【特許文献1】米国特許第5723004号明細書
【特許文献2】米国特許第4994071号明細書
【特許文献3】米国特許第5755735号明細書
【特許文献4】米国特許第6360577号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明の目的は上記した懸案を鑑みてなされたものであり、その目的は改良されたクリンパを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
幾つかの実施形態において、本発明は分岐ステントの直径を縮小させる機器を含む。
幾つかの実施形態において、本発明はステントへテーパを設けるべく、ステントの直径を不均一に縮小させる機器を含む。
【0010】
幾つかの実施形態において、本発明は製品を圧着、スウェージ加、支持、及び/又は整形する装置を含む。製品は長手軸に沿って不均一断面となるように整形される。
幾つかの実施形態において、本発明はステントの直径を縮小させる機器を含み、機器は不定形多角形を備えた絞りを有する。
【0011】
幾つかの実施形態において、本発明はステントの直径を縮小させる機器を含み、機器は第2長手軸からオフセットされた第1長手軸を有する。
幾つかの実施形態において、本発明はステントの直径を縮小させる機器を含み、機器は2個以上の部分を有する。それらの部分は断面が異なる。例えば、断面は寸法及び/又は形状が異なる。
【0012】
幾つかの実施形態において、本発明は2個の部分を有するステントを縮小させる機器を含み、ステントの第1部分はステントの第2部分よりもより大きな直径を有する。第1部分の長手軸はまた、第2部分の長手軸から偏倚される。第1部分はまた楕円形断面を含む。第2部分はまたテーパを含む。
【0013】
幾つかの実施形態において、製品整形装置はチャンバーを形成するように配置される複数の可動型を含み、チャンバーの寸法は型を移動させることにより変化させられる。各型は整形される製品と接触する接触面を有する。少なくとも1個の型の接触面は非平面状である。
【0014】
別の実施形態において、製品整形装置は絞りを形成するように配置され且つチャンバーを画定する複数の可動型を含み、チャンバーの寸法は型を移動させることにより変化させられる。型はチャンバーの少なくとも一部が不定形多角形の断面を備えるように構成される。
【0015】
別の実施形態において、製品整形装置はチャンバーを形成するように配置される複数の可動型を含み、チャンバーの寸法は型を移動させることにより変化させられる。チャンバーはチャンバーの第1端部からチャンバーの第2端部までの長さを有する。各型はチャンバーの全長に延在する。型はチャンバーが少なくとも2部分を備えるように構成可能である。第1部分は第2部分と異なる断面を有する。
【0016】
一実施形態において、分岐ステントの断面を縮小させる方法は、チャンバーを形成するように配置される複数の可動型を備えたステントクリンパを供給する工程を含み、チャンバーの寸法は型を移動させることにより変化させられる。チャンバーは第1端部から第2端部までの長さを有する。型はチャンバーが少なくとも2個の部分を備えるように構成され、第1部分の断面は第2部分の断面と異なる。分岐ステントは次にチャンバー内に載置されると共に、チャンバーの寸法が縮小される。縮小によってステントの第1部分を第1形状に整形すると共に、ステントの第2部分を第1形状と異なる寸法の第2形状に整形する。
【0017】
別の実施形態において、ステントの断面を縮小させる別の方法は、チャンバーを形成するように配置される複数の可動型を備えたステントクリンパを提供する工程を含み、チャンバーの寸法は型を移動させることにより変化させられる。チャンバーは第1端部から第2端までの長さを有する。チャンバーの少なくとも一部が平滑先細形状を備えるように型は構成される。ステントは次にチャンバー内に載置されると共に、刃がステントと接触してステントの断面を縮小させ、且つステントにテーパを付与するように、チャンバーの寸法が縮小される。
【0018】
更なる実施形態において、1個以上のマーカバンドをカテーテル管に圧着する方法は、チャンバーを形成するように配置される複数の可動型を含む装置を供給する工程を含み、チャンバーの寸法は型を移動させることにより変化させられる。チャンバーは第1端部から第2端部までの長さを有する。チャンバーが少なくとも1個の拡大部分を含み、拡大部分はチャンバーの残りの部分の断面よりも大きい断面を有するように、型は構成される。少なくとも1個のマーカバンドが周りに設けられたカテーテル管はチャンバーに置かれる。次にマーカバンド(複数)と接触し、且つそれらをカテーテルに圧着させるように、チャンバーの寸法は縮小される。従って、複数のマーカバンドは同時に圧着させられ、各マーカバンドは同様な或いは同様でないある所定の許容範囲となるように圧着させられる。各マーカバンドはより大きな断面を有するチャンバーの部分に載置される。マーカバンドはまた非円形断面、例えば楕円となるように縮小される。マーカバンドはまた軸に沿って先細形状となるように圧着させられる。
【0019】
様々な実施形態において、本発明装置はまた可変寸法及び/又は可変形状バルーン押型として使用される。従って、本発明は更に医療用バルーンの形成方法に向けられる。当該技術分野において知られている適当な技術を介して準備されたバルーン前駆体即ちプリフォームが供給される。プリフォームはチャンバーを形成するように配置される複数の可動型を有する装置に載置され、チャンバーの寸法は型を移動させることにより変化させられる。各型はプリフォームと接触する接触面を有する。チャンバーはプリフォームをその中に載置する前に、或いはプリフォームをその中に載置した後に、所定寸法となるように設定される。バルーンプリフォームを刃に接触するまで膨張させるように、膨張流体がバルーンプリフォームに供給される。プリフォームは任意で、膨張工程の前、間又は後に、加熱される。このように形成されたバルーンは次に圧力開放されると共に、装置から取り外される。チャンバーの寸法は所望するのであれば、バルーンの取り出し前に増加させられる。
【0020】
本発明を特徴づけるこれら及び他の実施形態は、ここに添付されると共にこの一部を形成する請求の範囲において詳細に指摘される。しかしながら、本発明、その使用によって得られる効果及び目的のより深い理解のために、本明細書の別の部分を形成する図面、及び本発明の様々な実施形態が図示及び説明されている添付の説明事項が参照されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の詳細な説明は、図面を参照して以下に詳述される。
本発明は多くの様々な形態に具体化される一方で、ここでは本発明の特定の実施形態について詳細に説明される。この説明は本発明の原則の例証であり、本発明を図示する特定の実施形態に限定することは意図されていない。
【0022】
以下の開示は、寸法縮小装置或いはステント等の埋め込み可能な医療機器の整形装置の複数の実施形態を説明する。装置にはここで説明するような多くの様々な特徴が備えられる。例えば、様々な実施形態は単一のチャンバー又は複数のチャンバーを含む。第1チャンバーの断面は、装置に含まれる第2チャンバーの断面と形状又は寸法が類似し、又は相違している。第1チャンバーの長手軸は第2チャンバーの長手軸から偏倚される。チャンバーは更に全長に沿ってテーパを含み、またここに説明するような他の特徴を含む。
【0023】
チャンバーは、チャンバーの寸法及び形状を変化させるように相対的に移動する複数の型によって形成される。型はここに説明するような、また当該技術分野において周知の構成及び方法を使用して移動させられる。例えば、オースチンに付与された米国特許第6360577号明細書は、少なくとも3個の結合可動刃から形成される医療機器の操作装置を開示しており、結合可動刃は孔を形成するように基準円周りに設けられる。各刃は孔の
寸法を変更するために、刃を移動させることが可能な駆動機器と連通する。コキッシュ(Kokish)に付与された米国特許第6568235号明細書は、静止円板と、静止円板上において直線状スライダに取り付けられる多数の楔に運動を与える駆動円板を有する機器を開示する。駆動円板によって楔へ回転運動が与えられる時に、楔は直線方向に移動する。モツェンボッカ(Motsenbocker)に付与された米国特許第6629350号明細書は静止基底部材、静止基底部材と関連して移動可能な回転駆動ハブ、及び静止基底部材及び回転駆動ハブに対して整列させられる圧着ヘッドを有する機器を開示する。ステントは回転ハブの回転に際して圧着させられる。米国特許第6360577号明細書、米国特許第656825号明細書及び米国特許第6629350号明細書はそれら全体がここに開示されたものとする。
【0024】
図1A〜図2を参照すると、製品整形装置20の一実施形態が図示されている。概して、装置20はチャンバー22を形成するように配置される複数の可動型30を含み、チャンバー22は長さ及び断面積を有する。チャンバー22の境界となる型30の壁面部分は接触面34を備えると共に、チャンバー22内に載置される製品と接触する。チャンバー22の境界となる壁面即ち接触面34は正多角形状の絞り24を含み、絞り24の全側面及び全内角は同じである。好ましくは、絞り24はチャンバー22の中心長手軸と直交する。零点26は絞り24の中心点である。
【0025】
各型30は端縁32を含む。端縁32は図2に最良に示すように、チャンバー22の全長に延在する。型30を移動させることによりチャンバーの寸法が変化させられる時に、各型30の端縁32は図1Aの線28A,28B及び28Cに示す移動経路のような夫々の移動経路28に沿って移動し、又は夫々の移動経路28をたどる。二次元図面に示されるならば、移動経路28は線を含む。三次元図面に示されるならば、移動経路28は図2に示す面28Aのような面を含む。図2の面28Aによって示される移動経路28は、図1Aの線28Aによって示される移動経路28に対応する。型30の端縁32に沿った所定の点は移動経路線に従って移動する。
【0026】
図1Bは縮小状態における装置20を示しており、チャンバー22の寸法及び対応する絞り24の寸法は縮小されている。図1A及び図1Bの比較は、各型30が内方方向へ移動し、且つ各型30の端縁32が零点26へ向けてその夫々の移動経路28A、28B,28Cに沿って横断したことを示す。
【0027】
絞り24を横切って互いに対向する型30は、零点26の対向側において共通の移動経路線28A,28B,28Cの様々な部分に沿って移動する端縁32を有する。例えば、型30A各々は移動経路28Aに沿って移動する端縁32を有する。型30は、全ての端縁32が零点26で接するまで、絞り24の寸法が縮小されるように相対移動する。従って、全ての移動経路線28A,28B,28Cは零点26で交差する。移動経路線28A,28B,28Cは零点26で、それらの頂点を有する複数の同一中心角度を形成する。
【0028】
図1Aは開放状態における装置20を示しており、型の端縁32は零点26から偏倚されている。図1Cは閉鎖状態における装置20を示しており、型30の端縁32は零点26で接する。図1Dは別の開放状態における装置20を示しており、型の端縁32は図1Aに示すものと反対方向において零点26から偏倚されている。従って、図1Aの開放状態から型30の端縁32が零点26へ移動することにより、図1Cに示すようにチャンバー22は閉鎖させられる。型端縁32は図1Dに示すような別の開放状態に従いチャンバー22を再開放させるために、夫々の移動経路線28A,28B,28Cに沿って零点26を通り移動し続ける。図1Dに示す構成は、図1Aに示す構成の鏡像である。
【0029】
接触面34を含む面は、チャンバー22の構成が第1開放状態から別の即ち第2開放状
態へ変化するにつれて変化する。
本発明の他の実施形態もまた、第1開放状態から閉鎖し、再度別の即ち第2開放状態へ開放することが可能である。
【0030】
別の実施形態において、本発明は図3及び図4に示すような製品整形装置を含む。装置20は複数の可動型30を含む。全ての型30は同じ物理的形状を有する。各型30は少なくとも1個の他の型30a,30b等と隣接する。隣接する型30は係合部分即ち係合面50に沿って互いに摺動可能に係合させられる。例えば図3を参照すると、型30aは第1係合面50abに沿って第1隣接型30bと摺動可能に係合させられると共に、第2係合面50acに沿って第2隣接型30cと摺動可能に係合させられる等々。型30は機器の軸方向長さに延在するチャンバー22を形成するように配置される。型30が移動し且つチャンバー22の寸法が変化させられる時に、様々な隣接型30の間の様々な係合面50は、型30の位置に従って位置を移行させる。
【0031】
各型30は端縁32と、チャンバー22の境界となる少なくとも1個の壁面即ち接触面34を含む。接触面34はチャンバー22内に載置される製品と接触し、且つ製品の寸法を縮小させ、或いは製品の膨張を阻止するために製品と接触する。チャンバー22の境界となる接触面34は絞り24を含む。好ましくは、絞り24が不定形多角形、即ち少なくとも1個の側面が別の側面と異なる長さを有する多角形を備えるように、型30は移動させられる。絞り24の正確な形状は、装置20に含まれる接触面34の形状、配置及び数に左右される。各端縁32は図3に示される移動経路面28a,28b,28c,28d,28eなどの移動経路面28に沿って移動する。例えば、型30cの端縁32は移動経路面28cに沿って移動する。
【0032】
当然のことながら、図3及び図4は装置20の端面視を示しているが、各端縁32、接触面34及び移動経路面28は装置20の全長に沿って延在する。
移動経路面28の交差点は零点26又は零点26からなる線を含み、複数の型端縁32は絞り24が完全に収縮させられた時に接する。不定形多角形形状の絞り24は1個以上の零点26を有する。例えば図3に示すように、絞り24は2個の零点26を有する。
【0033】
幾つかの実施形態において、装置20は偶数の型30を有する。絞り24を横切って互いに対向する接触面34を有する型30は、共通の移動経路面28に沿って移動する端縁32を有する。例えば、図3の移動経路面28aは2個の型の移動経路面を含む。
【0034】
絞り24を横切って互いに対向する接触面34を有する型34はまた、別々の移動経路面28に沿って移動する端縁32を有する。従って、型端縁32は他の移動経路面28全てから独立した移動経路面28を有する。例えば図3において、型30dの端縁32は移動経路面28dに沿って移動する。他の端縁32は移動経路面28dを共有しない。好ましくは、絞り24を横切って互いに対向する型30の移動経路面28は、移動経路面28dが移動経路面28bと平行であるように、平行である。
【0035】
好ましくは、第1型先端32の移動経路面28は2個の他の型30の間において、係合面50と平行に延びている。例えば、型30bの端縁32は移動経路面28bに沿って移動し、移動経路面28bは型30a及び型30cの間において係合面50acと平行に延びている。
【0036】
好ましくは、零点26において移動経路面28間に形成される角度は全て類似する。第1零点26で交差する移動経路面28間に形成される角度は、第2零点26で交差する移動経路面28間に形成される角度と類似する。例えば、係合面28b及び28cの間に形成される角度は、係合面28a及び28bの間に形成される角度と同一であり、また係合
面28d及び28eの間に形成される角度とも同一である。
【0037】
好ましくは、各端縁32が、他の全ての端縁32が所定の時間に夫々の零点線26から離れる距離と同じ所定距離だけその零点線26から離れるように、全ての型30は同時に移動させられる。
【0038】
図4は絞り24がより縮小された状態における図3の装置20を示す。図3及び図4の実施形態は、チャンバー22内に載置されるステント等の製品を縮小させるのに適している。製品はほぼ楕円形断面形状を有するように縮小される。
【0039】
別の実施形態において、本発明は図5に示すような製品整形装置を含む。装置20は複数の可動型30を含む。全ての型30は同じ物理的形状を有する。各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。隣接する型30は係合面50に沿って互いに摺動可能に係合させられる。図5を参照すると、型30Aは係合面50ABに沿って隣接する型30Bと摺動可能に係合させられる。
【0040】
装置20の型30は機器の全長に延在するチャンバー22を形成するように配置される。チャンバー22の境界となる壁面即ち接触面34は絞り24を備える。好ましくは、絞り24が不定形多角形、即ち少なくとも1個の側面が別の側面と異なる長さである多角形を備えるように、型30は移動させられる。
【0041】
各型30は端縁32及び少なくとも1個の接触面34を含む。接触面34はチャンバー22内に載置された製品と接触し、且つ製品の寸法を縮小させる。絞り24の正確な形状は、装置20に含まれる接触面の形状、配置及び数に左右される。各端縁32は図3に示す移動経路面28A,28B,28C等の移動経路面28に沿って移動する。例えば、型30Aの端縁32は移動経路面28Aに沿って移動する。全ての移動経路面28は零点線26で交差する。型30の全ての端縁32はチャンバー22が完全に収縮させられた時に、零点線26で接する。
【0042】
一般的には、偶数の型30がある。絞り24を横切って互いに対向する型30は、共通の移動経路線28に沿って移動する先端32を有する。
好ましくは、第1角度38は第1移動経路面28及び第2移動経路面28の間に形成されると共に、第2角度40は第2移動経路面28及び第3移動経路面28の間に形成される。第1角度38は第2角度40と異なる。例えば、第1角度38は第2角度40よりも大きい。
【0043】
少なくとも1個の移動経路面28は少なくとも1個の係合面50と平行である。例えば、移動経路面28cは係合面50ABと平行である。少なくとも1個の移動経路面28はいかなる係合面とも平行でない。
【0044】
好ましくは、各端縁32が零点線26から等距離である状態で、その夫々の移動経路面28に沿って移動するように、全ての型30は同時に移動させられる。移動経路面28間の角度関係は、絞り24の形状を決定するために選択される。例えば図5に示すように、装置20はステントなどの製品の寸法を縮小させることが可能であると共に、卵形断面等の非円形断面をステントへ付与することが可能である。
【0045】
図6〜図8は装置20の別の実施形態を示しており、装置20は複数の可動型30を含む。型30は第1形状56及び第2形状58を含む。各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。隣接する型30は係合面50に沿って互いに摺動可能に係合させられる。型30は機器の全長に延在するチャンバー22を形成するように配置される。チャンバ
ー22の境界となる側面即ち接触面34は絞り24を含む。絞り24は不定形多角形、即ち少なくとも1個の側面が別の側面と異なる長さである多角形を備える。
【0046】
各型30は端縁及び少なくとも1個の接触面34を含む。接触面34はチャンバー22内に載置される製品と接触し、且つ製品の寸法を縮小させる。絞り24の正確な形状は、装置20に含まれる接触面34の形状、配置及び数に左右される。各端縁32は図6に示す移動経路面28A,28B,28Cのような移動経路面28に沿って移動する。例えば、型30Aの端縁32は移動経路面28Aに沿って移動する。移動経路面28は零点線26で交差し、複数の型端縁32はチャンバーが完全に縮小された時に接する。
【0047】
装置20は任意で偶数の型30を有する。絞り24を横切って互いに対向する接触面34を有する型30は対をなす。対をなす型30は類似形状を有すると共に、共通の移動経路面28に沿って移動する端縁32を有する。例えば、図6の型30Aは対をなす。型30Aは絞り24を横切って互いに対向する接触面34を有し、各々は第1形状56を含み、且つ共通の移動経路面28Aを共有する。
【0048】
好ましくは、各移動経路面28は2個の型30の間の少なくとも1個の係合面50と平行である。好ましくは、第1角度38は第1移動経路面28A及び第2移動経路面28Cの間に形成されると共に、第2角度40は第2移動経路面28C及び第3移動経路面28Bの間に形成される。第1角度38は第2角度40と異なる。例えば、第1角度38は第2角度40よりも小さい。
【0049】
好ましくは、各端縁32がその夫々の移動経路面28に沿って零点線26から等距離であるように、全ての型30は同時に移動させられる。移動経路面28間の角度関係は、絞り24の形状を決定するために選択される。例えば図6に示すように、装置20はステント等の製品の寸法を縮小させることが可能であると共に、ステントへ卵型断面等の非円形断面を付与することが可能である。
【0050】
図7はチャンバー22がより縮小した状態にある図6の装置20を示す。図8は完全縮小状態における図6及び図7の装置を示しており、全ての型端縁32が零点線26で接触し、チャンバー22の寸法が最小に縮小されている。
【0051】
図9及び図10は第1チャンバーを有する第1部分及び第2チャンバーを有する第2部分を有する製品整形装置20の実施形態を示しており、第1チャンバーの長手軸即ち零点線26’は第2チャンバーの長手軸即ち零点線から偏倚される。第1チャンバーの長手軸は第2チャンバーの長手軸と平行する。
【0052】
装置20は複数の型30から形成される。各型30は第1部分30’及び第2部分30“を有する。各型30の第1部分30’及び第2部分30”は互いに類似しているが、第2部分30”は概して第1部分30’から所定量だけ偏倚される。
【0053】
各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。隣接する型30は少なくとも1個の係合面50に沿って互いに摺動可能に係合させられる。型30の各第1部分30’は係合面50に沿って、隣接する型30の第1部分30’と摺動可能に係合させられる。型30の各第2部分30”は係合面50に沿って、隣接する型30の第2部分30”と摺動可能に係合させられる。例えば、図10は隣接する型30A及び30Bを示す。第1部分30A’及び30B’は係合面50AB’に沿って互いに摺動可能に係合させられる。第2部分30A”及び30B”は係合面50AB”に沿って互いに摺動可能に係合させられる。
【0054】
好ましくは、2個の隣接する型30の間で共有される全ての係合面50は互いに平行である。従って、型30A及び30Bの間の係合面50AB’は係合面50AB”と平行である。
【0055】
装置20の型30は、型30の第1部分30’が第1チャンバー22’(図14を参照)を形成すると共に、型30の第2部分30”が第2チャンバー22”を形成するように配置される。いずれかのチャンバー22,22’の境界となる壁面即ち接触面34は絞り24を備える。第1チャンバー22’の絞り24は第2チャンバー22”の絞り24と同じ形状である。
【0056】
図11は図10に図示する型30Aを示すと共に、図12は型30Bを示す。
型30の各部分30’,30”は端縁32及び少なくとも1個の接触面34を含む。接触面34はチャンバー内に載置される製品と接触し、且つ製品の寸法を縮小させる。絞り24の正確な形状は、装置20に含まれる接触面34の形状、配置及び数に左右される。
【0057】
図13及び図14はチャンバーがより開放状態にあるように配置された図9及び図10の装置20の実施形態を示す。装置20の第1部分のチャンバー22は、第2部分のチャンバーの絞り24と略同様に整形された断面即ち絞り24を有する。
【0058】
図13に示すように、各型30の各部分30’,30”の端縁32は、移動経路面28A,28B,28C等の移動経路面28に沿って移動する。例えば、型30Aの第1部分30’の端縁32は移動経路面28Aに沿って移動する。全ての移動経路面28は(図10に示すような)零点線26で交差する。零点線26はチャンバー22の中心長手軸を含む。型30の第1部分30’又は第2部分30”の全ての端縁32は、夫々のチャンバー22が完全に収縮させられた時に、夫々の零点線26で接する。
【0059】
一般的に、偶数の型30がある。絞り24を横切って互いに対向する型30は、共通の移動経路面28に沿って移動する端縁32を有する。
好ましくは、零点線26において移動経路面28間に形成される角度は全て類似する。
【0060】
少なくとも1個の移動経路面28は少なくとも1個の係合面50と平行する。例えば、移動経路面28Cは係合面50AB’と平行する。
好ましくは、各端縁32が夫々の移動経路面28に沿って零点線26から等距離にあるように、全ての型30は同時に移動させられる。
【0061】
図13及び図14に示すように、チャンバー22の境界となる壁面により形成される絞り24は正多角形を含む。他の実施形態において、各チャンバー22の絞り24は不定形多角形を含む。例えば、第2チャンバーから偏倚された第1チャンバーを有し、各チャンバーの断面は不定形多角形を含む装置は、図6〜図8に示す型と同様に型30の部分30’,30”を整形することにより形成される。
【0062】
別の実施形態において、図9〜図14の装置と同様に整形された装置は2組の型から形成される。第1組の型は第1チャンバー22’を形成するように配置され、第2組の型は第2チャンバー22”を形成するように配置される。別々の組の型が各々のチャンバーを形成するように使用された時に、第1チャンバー22’の寸法は第2チャンバー22”の寸法から独立して調整される。
【0063】
図15〜図17は湾曲を備えたチャンバー22(図17を参照)を有する本発明の別の実施形態を示す。製品整形装置20は複数の可動型30を含む。各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。型30は機器の全長に延在するチャンバー22を形成するよ
うに配置される。チャンバー22の境界となる壁面即ち接触面34は絞り24を備える。
【0064】
図16は図15における型30Aを示す。各型30は端縁32及び少なくとも第1側面44及び第2側面46を含む。第1側面44は接触面34を含む。接触面34は複数の型30によって形成されるチャンバー22内に載置される製品と接触し、且つその製品の寸法を縮小させる。接触面34はその全長に沿って、即ちチャンバーの長手方向に不均一な湾曲を有する。接触面24の湾曲はチャンバー22に湾曲を与える。
【0065】
隣接する型30は互いに摺動可能に係合させられる。一般的に、型30の第1側面44は隣接する型30の第2側面46と摺動可能に係合させられる。型30の第1側面44はその長さに沿って不均一な湾曲を有する。従って、隣接する型30の第2側面46は、第1型30の第1側面44と相補的な不均一な湾曲を全長に沿って有する。
【0066】
各型30の端縁32は、図17に示す移動経路28Aのような移動経路28に沿って移動する。絞り24を横切って互いに対向する型30は、共通の移動経路28を共有する端縁32を有する。全ての端縁32が零点線26で接するまで絞り24の寸法が縮小されるように、型30は一様に相対移動する。一般的に、零点26は絞りの中心を含む。従って、幾つかの又は全ての移動経路28は零点線26で交差する。
【0067】
好ましくは、ある時間において各端縁32が他の全ての端縁と同じ所定距離だけ零点線26から所定距離だけ離れるように、全ての型30は同時に移動させられる。
装置20の様々な断面は装置20の全長に沿って互いに偏倚されるが、断面形状は好ましくは一定である。図15〜図17に示す実施形態は、図10に示す実施形態と比較することにより、より深く理解される。各型30は図15及び図16に示すように、第1端部62及び第2端部64を有する。図15の所定の型30の第1端部62は、図10に同様に載置された型の第1端部に対応する。図15の型30の第2端部64は、図10に同様に載置される型の第2端部に対応する。しかしながら、図10の実施形態に示すように、型の端縁32に急な偏倚を有する代わりに、端縁32は徐々に且つ連続的に湾曲する。隣接する型30の間の摺動可能な係合は、図10における隣接する型の間の摺動可能な係合と類似する。
【0068】
図18〜図21Bは、第1チャンバー及び第2チャンバーを有する製品整形装置20の実施形態を示す。第1及び第2チャンバーは互いにオフセットされると共に、互いに異なるように寸法が決められる。
【0069】
図18及び図19は、一個のチャンバーが完全に閉鎖されると共に別のチャンバーが閉鎖されていない状態における装置20を示す。装置20は複数の型30から形成される。各型30は第1部分30’及び第2部分30”を有する。各型30の第1部分30’及び第2部分”は互いに類似するが、第2部分30”は所定量だけ第1部分30’から横方向に偏倚される。
【0070】
各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。隣接する型30は互いに摺動可能に係合させられる。型の各第1部分30’は係合面50に沿って隣接する型30の第1部分30’と摺動可能に係合させられる。型30の各第2部分30”は係合面50に沿って、隣接する型30の第2部分30”と摺動可能に係合させられる。例えば、図19は隣接する型30A及び30Bを示す。第1部分30A’及び30B’は係合面50AB’に沿って、互いに摺動可能に係合させられる。第2部分30A”及び30B”は係合面50AB”に沿って互いに摺動可能に係合させられる。
【0071】
好ましくは、2個の隣接する型30の間で共有される全ての係合面50は互いに平行で
ある。従って、型30A及び30Bの間の係合面50AB’は係合面50AB”と平行である。
【0072】
型30の第1部分30’が第1チャンバー22’を形成すると共に、型30の第2部分”が第2チャンバー22”を形成するように、装置20の型30は配置される。いずれかのチャンバー22,22’の境界となる壁面即ち接触面34は絞り24を含む。第1チャンバー22’の絞り24は第2チャンバー22”の絞り24と同じ形状である。好ましくは、第2チャンバー22”の絞り24は第1チャンバー22’の絞り24よりも大きな面積を有する。
【0073】
一個のチャンバーが閉鎖された状態において、第1チャンバー22’は完全に閉鎖される一方で、第2チャンバー22”は部分的に開放される。好ましくは、一個のチャンバーが閉鎖された状態に装置20がある時には、閉鎖されたチャンバーは最小寸法に到達する。
【0074】
図20及び図21は部分的に開放した装置20を示す。型30の各部分30’,30”は端縁32及び少なくとも1個の接触面34を含む。接触面34はチャンバー22内に載置された製品と接触し、且つ製品の寸法を縮小させる。絞り24の正確な形状は、装置20に含まれる接触面34の形状、配置及び数に左右される。
【0075】
図21に示すように、各型30の各部分30’,30”の端縁32は移動経路面28に沿って移動する。全ての移動経路面28は零点線26で交差する。零点線26はチャンバー22の中心長手軸を含む。第1部分30’の全ての端縁32はチャンバー22が完全に縮小された時に、第1部分30’の零点線26で接する。
【0076】
図21Bは、第1チャンバー22’が開放され且つ第2チャンバー22”が閉鎖された装置20を示す。第1チャンバー22’の状態は、型の第1部分30’の端縁32が第1チャンバー22’の零点線26を通り移動させられると共に、別の開放状態において第1チャンバー22’を再度開放させ続けるので、図21に示す状態とは別の開放状態である。従って、第2チャンバー22”が閉鎖し続ける時には、第1チャンバー22’は開放していることが可能である。型30が移動し続けると、型の第2部分30”の端縁32は第2チャンバー22”の零点線26を通り移動し続けると共に、別の開放状態で第2チャンバー22”を再解放させる。
【0077】
図19、図21及び図21Bを比較することにより判るように、各型の第1部分30’及び第2部分20”の相対的な関係及び配置は一定のままである。
型30のいずれかの部分30’,30”の接触面34を含む面は、チャンバー22の状態が第1開放状態から別の即ち第2開放状態へ変化するにつれて変化する。
【0078】
一般的に、偶数の型30がある。絞り24を横切って互いに対向する型30は、共通の移動経路面28に沿って移動する端縁32を有する。好ましくは、零点線26において移動経路面28の間に形成される角度は全て類似する。
【0079】
少なくとも1個の移動経路面28は少なくとも1個の係合面50と平行である。例えば、移動経路面28Cは係合面50AB’と平行である。
好ましくは、部分30’,30”の各端縁32は夫々の移動経路面28に沿って、零点線26から等距離であるように、全ての型30は同時に移動させられる。
【0080】
図18〜図21Bに示す実施形態は、第1部分30’の零点線26が第2部分30”の零点線26からオフセットされる点において、図10に示す実施形態と幾分類似する。図
18〜図21の実施形態は更に、第1部分30’のチャンバー22’よりも開放した状態に第2部分30”のチャンバー22”を配置する。図18及び図20を比較することにより判るように、装置20が開放し、且つ両方のチャンバー22の断面がより大きくなると、各型30の第1部分30’及び第2部分”は相対的に固定されたままである。
【0081】
装置の別の実施形態は第2チャンバーから偏倚された第1チャンバーと、第1チャンバーよりも大きい断面積を有する第2チャンバーを含み、各絞りは不定形多角形を含む。装置は図18〜図21Bに示す実施形態と同様に整形させられた型を有するが、型は図3〜図5に示す実施形態に従って移動させられる。
【0082】
装置の別の実施形態は第2チャンバーから偏倚された第1チャンバーと、第1チャンバーよりも大きな断面積を有する第2チャンバーを含み、各絞りは不定形多角形を含む。装置は第2部分から偏倚された第1部部分を有する型を使用して形成され、各型のそれら部分は図6〜図8に示す実施形態に従って整形される。
【0083】
図22〜図28を参照すると、製品寸法縮小装置20の実施形態はチャンバー22を有する複数の可動型30を含む。チャンバー22はその長さに沿って先細にされる。
全ての型30は同じ形状を有する。各型30は少なくとも1個の別の型30と隣接する。隣接する型30は係合面50に沿って互いに摺動可能に係合させられる。型30は機器の全長に沿って延在するチャンバー22を形成するように配置される。各係合面50はチャンバー22の中心長手軸26と平行しない。チャンバー22の境界となる壁面即ち接触面34は絞り24を含む。
【0084】
各型30は端縁32及び少なくとも1個の接触面34を含む。接触面34はチャンバー22内に載置された製品と接触し、且つ製品の寸法を縮小させる。各端縁32は移動経路面28に沿って移動する。例えば、型30cの端縁32は図22に示すように、移動経路面28に沿って移動する。移動経路面28は装置20の全長に沿って延在する。
【0085】
移動経路面28の交差点は零点線26を含む。零点線26はチャンバー22の中心長手軸を含む。型端縁32の複数部分は、チャンバー22が完全に収縮させられた時に、図22の交差点18として表されるような零点線26上の点で接触する。
【0086】
各型30の端縁32はある角度において零点線26に対して向けられる。各型30の端縁32は、型30が一端から他端へ移動させられると、その移動経路面28に沿って横方向に偏倚する。
【0087】
図23は先細にされたチャンバーを有する本発明の実施形態に係る型30Tを、先細にされていないチャンバーを有する実施形態に係る型30Bと比較する。型30Tは図22からの型30Tを表す。型30Bは図2の型30Bと類似する。先細にされていないチャンバーを形成するために使用される型30Bにおいて、端縁32Bは零点線26即ちチャンバーの中心長手軸と平行である。先細にされたチャンバーを形成するために使用される型30Tにおいて、端縁32Tは零でない角度θにおいて零点線26に対して向けられる。端縁32Tは型の全長に沿って、その移動経路面28に沿って偏倚する。
【0088】
図24はより開放された状態における図22の装置を示す。絞り24は正多角形を含む。絞り24の寸法は装置20の全長に沿って変化する。
装置20は偶数の型30を有する。絞り24を横切って互いに対向する接触面34を有する型30は、共通の移動経路面28に沿って移動する端縁32を有する。好ましくは、零点線26において移動経路面28の間に形成される角度は全て類似する。
【0089】
図25及び図26は閉鎖状態における装置20を示しており、全ての端縁32の一部は零点線26上の交差点18で接する。
図27及び図28はより開放された状態における装置20を示す。
【0090】
機器の全長に沿って先細にされたチャンバーを有する別の実施形態が形成され、チャンバーの断面は不定形多角形を含む。この実施形態は、図6〜図8に示す実施形態の型を、ある角度において零点線に対して向けられる端縁32を含むように変更することにより形成される。端縁は型の全長に沿って、その移動経路面に沿って偏倚する。
【0091】
図29及び図30は、第1チャンバー22’を形成するように配置される型30の第1グループ66と、第2チャンバー22”を形成するように配置される型30の第2グループ68を備えた装置20を示す。第1グループ66の型30は第2グループ68の型30と別々に調整され、或いは第2グループ68の型30と提携して調整される。第1グループ66及び/又は第2グループ68を形成するために、ここに説明するいかなる実施形態の型が使用されて良い。
【0092】
各型30は同じグループ66,68からの少なくとも1個の他の型30と隣接する。グループ66,68の隣接する型30は係合面50に沿って互いに摺動可能に係合させられる。いずれかのチャンバー22,22’の境界となる壁面即ち接触面34は絞り24を含む。
【0093】
各型30は端縁32及び少なくとも1個の接触面34を含む。接触面34はチャンバー22’,22”内に載置された製品と接触し、且つ製品の寸法を縮小させる。各端縁32は移動経路面28に沿って移動する。移動経路面28の交差点は零点線26を含み、複数の型端縁32は絞り24が完全に縮小された時に接する。
【0094】
装置20の各グループ6,68は偶数の型30を有する。絞り24を横切って互いに対向する接触面34を有する型30は、共通の移動経路面28に沿って移動する端縁32を有する。例えば、図30の移動経路面28は、30Fと付された2個の型の移動経路面を含む。
【0095】
好ましくは、ある所定時間において各端縁32は、全ての他の端縁32がその夫々のゼロ点線26から離れる距離と同じ所定距離だけその零点線26から離れるように、グループ6,68の全ての型30は同時に移動させられる。
【0096】
幾つかの実施形態において、第1チャンバー22’の長手軸は第2チャンバー22”の長手軸から偏倚される。
幾つかの実施形態において、第1チャンバー22’の絞り24は第2チャンバーの絞り24と異なる形状である。例えば、第1チャンバー22’の絞り24は正多角形を備える一方、第2チャンバー22”の絞り24は不定形多角形を備える。いずれかのチャンバー22’,22”の絞り24の正確な形状は、装置20に含まれる接触面34の形状、配置及び数に左右される。
【0097】
装置20はチャンバー22’,22”内に載置された製品の寸法を縮小させるために使用される。装置はまた、第1チャンバー22’内の製品の第1部分の寸法を第1寸法に縮小させ、且つ第2チャンバー22”内の製品の第2部分を第2寸法に縮小させるように使用される。
【0098】
いずれかのグループ66,68の型30は図29に示すように、丸形縁端部60を含む。丸形縁端部60は第1チャンバー22’及び第2チャンバー22”の間のより滑らかな
移行を提供する。丸形縁部60はチャンバーの中心へ向かう方向へ、或いはチャンバーの中心から離れる方向へ丸くされる。
【0099】
図31は製品寸法縮小装置20の別の実施形態を示す。本実施形態は図29及び図30に関して説明された実施形態と類似するが、更に先細にされた第1チャンバー22’を含む。テーパは、図22〜図24の実施形態に関してここで説明したように、零でない角度θにおいて零点線26に対して向けられると共に型30の全長に亘りその移動経路面28に沿って横方向偏倚を伴う端縁32を有する型30を供給することにより得られる。
【0100】
図32〜図35はチャンバー22を有する装置20の実施形態を示す。チャンバー22は増加断面積部分70を有する。
装置20は複数の可動型30を含む。全ての型30は同じ物理的形状を有する。各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。隣接する型30は互いに摺動可能に係合させられる。型30は機器の全長に延在するチャンバー22を形成するように配置される。チャンバー22の境界となる壁面即ち接触面34は絞り24を含む。
【0101】
図33は図32の型30Rをより詳細に示す。各型30は少なくとも1個のオフセット部74を含む。各型30は更に、各偏倚部74のいずれか側に移行部72を含む。移行部72はチャンバー22の公称断面積部分及び増加断面積部分の間の移行部分を提供する。幾つかの実施形態において、移行部72はチャンバー22にテーパを供給する。偏倚部74及び移行部72は型30の他の部分と同じ断面形状を有する。オセット部74は型30の一方側に山形部73を形成すると共に、型30の別側に谷形部75を形成する。第1型30の山形部75は隣接する型30の谷型部73を受け入れる。
【0102】
各型30はチャンバー付近に端縁32を含むと共に複数の接触面34を含む。端縁32は移行部72及び偏倚部74を横切って延在する。接触面34はチャンバー22内に載置された製品と接触し、且つ製品の寸法を縮小させる。
【0103】
チャンバー22の形状は装置に使用される型30の正確な形状及び数に左右される。チャンバー22の形状はまた、各型30の偏倚部74及び移行部72の数に左右される。図32の破線によって表されるチャンバー22は簡潔にするために円形断面形状を描くが、当然のことながら、実際の絞り24は多角形を含む。絞り24の側面の数は、絞り24を形成する型30の数と等しい。当然のことながら、多角形状の絞り24は、円形又は楕円形断面を有するステント等の製品の寸法を縮小させるために使用される。
【0104】
各型30の端縁32は装置20が開放或いは閉鎖される時に、移動経路面28に沿って移動することにより、チャンバー22の断面寸法が調整される。好ましくは、偏倚部74及び移行部72は、型30の移動経路面28内にある端縁32部分を含む。従って、型端縁32の全ての部分は型30の移動経路面28に位置される。
【0105】
移動経路面28の交差点は零点線26を含み、複数の型端縁32部分は、絞り24が完全に収縮された時に接する。図32〜図35に示すように、偏倚部74はチャンバー22の増加断面積部分70を形成する。
【0106】
増加断面積部分70は、放射線透過マーカ又はMRIマーカ等のマーカバンドを圧着するために使用される。例えば、少なくとも1個のマーカバンドが周りに設けられるカテーテル管はチャンバー22に載置され、マーカバンドは増加断面積部分70に載置される。次に、マーカバンドと接触し且つマーカバンドをカテーテルに圧着するように、チャンバー22の寸法が縮小される。
【0107】
複数のマーカバンドも使用される。複数のマーカバンドは共通の増加断面積部分70内に載置され、或いはバンドは別々の増加断面積部分70内に載置される。従って、複数のマーカバンドは同時に圧着され、各マーカバンドはバンドが載置される増加断面積部分70の寸法及び形状に応じて、特定の所定許容範囲で圧着される。
【0108】
各マーカバンドの圧着許容範囲は、圧着される他のバンドと類似し或いは相違すると共に、カテーテルの全長に沿ったバンド間距離は予め定められ、且つ装置20を使用して形成されるカテーテル間で共通する。従って、装置20を使用した時に、カテーテル上におけるマーカの形状、寸法及び配置の変動が低減する。
【0109】
増加断面積部分70はまた、圧着の間にマーカバンドの所定の整形を可能にするように整形される。例えば、マーカバンドは楕円形等の非円形断面に縮小される。マーカバンドはまた、カテーテルの長手軸に沿ってテーパ形状を含むように圧着される。
【0110】
装置20は偶数の型30を有する。絞り24を横切って互いに対向する接触面34を有する型30は、共通の移動経路面28に沿って移動する端縁32を有する。零点線26で交差する移動経路面28間の角度は全て類似する。好ましくは、絞り24が正多角形を含むように、全ての型30は同時に移動させられる。
【0111】
図35はチャンバー22内にステント14が載置させられた装置20を示す。装置20はステント14の寸法を縮小させるために使用される。ステント14は、ステント14の他の部分よりも大きい直径を有し、又は好ましくは、装置20がステント14の直径を縮小させた後に、ステント14の他の部分よりも大きい直径を有する要素16を含む。例えば、要素16は放射線透過又はMRIマーカ又はマーカバンド、ハブ、分枝、移植片、側枝ポート等を備える。要素16がチャンバー22内の増加断面積部分70内にあるように、ステント14は位置決めされる。従って、要素16は装置20が収縮された後に、ステント14の他の部分よりも大きい寸法を保持する。
【0112】
別の実施形態において、図6〜図8に示すような不定形多角形の絞りを有する実施形態の型30は、図32〜図35に示す実施形態に関して説明したような、オフセット部74及び移行部72を含むように変更される。従って装置は、不定形多角形断面及び増加断面積部分を有するチャンバーを含む。
【0113】
図36はチャンバー22を有する装置20の別の実施形態を示す。チャンバー22は縮小断面積部分78を有する。
装置20は複数の可動型30を含む。全ての型30は同じ物理的形状を有する。各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。隣接する型30は互いに摺動可能に係合させられる。型30は機器の全長に延在するチャンバー22を形成するように配置される。チャンバー22の境界となる壁面即ち接触面34は絞り24を含む。
【0114】
各型30は少なくとも1個の偏倚部74を含む。各型30は更に、偏倚部74の付近に移行部72を含む。縮小断面積部分78がチャンバー22の端部に位置させられた時に、移行部72はオフセット部74の両側に位置させられる。移行部72はチャンバー22の公称断面積部及び縮小断面積部78の間に、移行部を提供する。幾つかの実施形態において、移行部72はチャンバー22にテーパを与える。偏倚部74及び移行部72は型30の他の部分と同じ断面形状を有する。偏倚部74は型30の一方側に山形部を形成すると共に、型30の別側に谷型部を形成する。第1型の谷型部は隣接する型30の山形部を受け入れる。
【0115】
各型30はチャンバーの付近に端縁32を含むと共に、複数の接触面34を含む。端縁
32は移行部72及び偏倚部74に亘り延在する。接触面34はチャンバー22内に載置された製品と接触し、且つ製品の寸法を縮小させる。
【0116】
チャンバー22の形状は装置に使用される型30の正確な形状及び数に左右される。チャンバー22の形状はまた、各型30の偏倚部74及び移行部72に左右される。絞り24の側面数は、絞り24を形成する型30の数と等しい。
【0117】
各型30の端縁32は装置20が開放及び閉鎖される時に、移動経路面28に沿って移動することにより、チャンバー22の断面は調整される。好ましくは、偏倚部74及び移行部72は型30の移動経路面28上にある端縁32部分を含む。従って、型端縁32の全ての部分は型30の移動経路面28に位置させられる。
【0118】
移動経路面28の交差点は零点線26を含む。零点線26はチャンバーの中心長手軸を含む。偏倚部74の複数の型端縁32部分は、絞り24が完全に収縮された時に、零点線26で接する。
【0119】
装置20は偶数の型30を有する。絞り24を横切って互いに対向する接触面34を有する型30は、共通の移動経路面28に沿って移動する端縁32を有する。零点線26において交差する移動経路面28間に形成される角度は全て類似する。好ましくは、絞り24が正多角形を含むように、全ての型30は同時に移動させられる。
【0120】
図37〜図39はその長さに沿って変化する断面積を備えたチャンバー22を有する装置20の実施形態を示す。
装置20は複数の可動型30を含む。全ての型30は同じ物理的形状を有する。各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。隣接する型30は互いに摺動可能に係合させられる。型30は機器の全長に延在するチャンバー22を形成するように配置される。チャンバー22の境界となる壁面即ち接触面34は絞り24を含む。
【0121】
図38は一個の型30をより詳細に示す。各型30は輪郭端縁80及び接触面を含む。輪郭端縁80はチャンバー22へ断面積の変化を与える。輪郭端縁80を有する型30は、その長さに沿って一定の断面を有する型で始まると共に、選択的に廃棄部分82を取り除くことにより形成される。
【0122】
チャンバー22の形状は装置に使用される型30の正確な形状及び数に左右される。チャンバー22の形状はまた、型の輪郭端縁80の形状に左右される。絞り24の側面の数は絞りを形成する型30の数と等しい。
【0123】
図37〜図39に示す装置の実施形態は、輪郭端縁80が装置20の中心長手軸26に最も近い先導部84と、先導部84から偏倚されると共に好ましくは先導部84と平行な偏倚部86と、先導部84及び偏倚部86の間の移行部88とを備えた型30を含む。図37は型30の輪郭端縁80に起因するチャンバー22の断面変化を示す。先導部84はチャンバー22に第1の直径52を付与し、偏倚部86はチャンバー22に第1の直径52よりも大きい第2の直径54を付与し、また移行部88はチャンバー22へテーパ53を与えると共に、第1のチャンバー直径52から第2のチャンバー直径54への漸次移行を与える。
【0124】
装置20はここに説明する幾つかの他の実施形態よりも多くの型30を含む。多数の型30は、チャンバー22内に載置された製品と接触する多数の接触面を提供する。多数の接触面は製品に置かれる局所的な圧力を減少させると共に、製品、又はステントへの薬品被膜等、製品へ付与される被膜の破損の可能性を減少させる。より多くの接触面はまた、
製品の寸法が縮小され或いは別の方法で装置によって操作させられた後に、製品形状により一層の均一性を与える。
【0125】
製品整形装置の別の実施形態は、図40に係る複数の型から形成される。各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。隣接する型30は互いに摺動可能に係合させられる。好ましくは、型30は第1側面44において隣接する型と摺動可能に係合させられると共に、第2側面46において別の隣接する型と摺動可能に係合させられる。型30は機器の全長に延在するチャンバーを形成するように配置される。チャンバー22の境界となる型30の壁面は絞り24を含む。
【0126】
各型30はチャンバーに近接して端縁32を含むと共に、少なくとも1個の接触面34を含む。端縁32は第1部分90及び第2部分92を含む。第1部分90はチャンバーの中心長手軸と平行である。第2部分92はある角度において第1部分90に対して向けられる。
チャンバー22の形状は装置に使用される型30の正確な形状及び数に左右される。チャンバー22の形状はまた、端縁32の第1部分90及び第2部分92間の角度に左右される。チャンバーを形成するように配置される型30の第1部分90は、チャンバーにその長さに沿って一定断面部分を与える一方、第2部分92はチャンバーにテーパを与える。
【0127】
図41〜図43は図40の型30の一形成方法を示す。図41は型30を形成するように使用される加工物98を示す。廃棄部分82は最終的な型30形状を形成するように、選択的に取り除かれる。図41に示すように、図41A〜図41Cは型部分30及び廃棄部分82を表す加工物98の平面部分を示す。図42及び図43は型30を形成するために加工部98からの廃棄部分82の除去を示す。
【0128】
製品整形装置の別の実施形態は複数の型から形成され、少なくとも1個の型は図44に示す型30の形状を有する。各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。隣接する型30は互いに摺動可能に係合させられる。好ましくは、型30は第1側面44上において隣接する型と摺動可能に係合させられると共に、第2側面46上において別の隣接する型と摺動可能に係合させられる。型30は機器の全長に延在するチャンバーを形成するように配置される。チャンバー22の境界となる型30の壁面部分は絞り24を含む。
【0129】
各型30はチャンバーに近接して輪郭端縁80を含むと共に、少なくとも1この接触面34を含む。接触面34は平坦でないと共に、その長さに沿って湾曲を有する。湾曲は型30の全長に沿って不均一である。輪郭端縁80はチャンバー22に断面積の変化を与える。全長に沿って湾曲を有する接触面34は、その全長に沿って湾曲を有するチャンバーを提供する。
【0130】
チャンバー22の形状は、装置に使用される型30の正確な形状及び数に左右される。チャンバー22の形状はまた、型の輪郭端縁80の形状にも左右される。絞り24の側面の数は、絞りを形成する型30の数と等しい。好ましくは、装置を形成するために使用される他の型は、調整可能な断面積を有するチャンバーを形成するために、図44に示す型30と相補的に整形される。
【0131】
図45〜図47は図44の型30の一形成方法を示す。図45は型30を形成するために使用される加工物98を示す。廃棄部分82は最終的な型30の形状を形成するために、選択的に取り除かれる。図44に示すように、図44A〜図44Cは型部分30及び廃棄部分82を表す加工物98の平面部分を示す。図45及び図46は型30を形成するために、加工物98からの廃棄部分82の除去を示す。
【0132】
図48〜図50は複数の型30を備えた製品整形装置20の別の実施形態を示す。各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。隣接する型30は係合面に沿って互いに摺動可能に係合させられる。型30は機器の全長に延在するチャンバー22を形成するように配置される。チャンバー22の境界となる壁面即ち接触面34は絞り24を含む。絞り24の正確な形状は型30の形状、数及び配置に左右される。
【0133】
各型30は端縁32及び少なくとも1個の接触面34を含む。接触面34はチャンバー22内に載置された製品と接触し、且つ製品の寸法を縮小させる。各型30は接触面34に少なくとも1個の切欠94を含む。切欠94は更なる接触面96を含み、接触面96は湾曲させられる。
【0134】
切欠部94はチャンバー22に増加断面積部分70を提供する。切欠94の形状は、チャンバー22の公称部分が所定寸法に到達した時に、増加断面積部分70に所定の絞り24形状を提供するように選択される。例えば図49に示すように、型30の切欠94は、チャンバー22の公称部分が図示する寸法に達した時に、円形断面を有する増加断面積部分70を形成する。
【0135】
増加断面積部分70を有するチャンバー22を有する装置20は、チャンバー内に載置される第1及び第2製品の寸法を縮小させるために使用される。第1及び第2製品は異なる直径を有する。
【0136】
図50は増加断面積部分70を有するチャンバー22と、チャンバー内に載置されるカテーテル12と、チャンバー22の公称部分内に載置されるステントを備える第1製品14と、増加断面積部分70に載置される放射線透過マーカバンドを備える第2製品16とを有する装置20を示す。装置20はカテーテル12周りでステント14の寸法を縮小させると同時に、マーカバンド16をカテーテル12に圧着させるために使用される。好ましくは、型30の切欠94は、ステント14がその完全縮小直径に到達した時に、円形断面を有する増加断面積部分70を形成するように整形される。
【0137】
ステント又は他の医療機器の寸法縮小は、予圧着工程の一部として起こり、或いはステントをカテーテルに、また好ましくはカテーテル周りに載置されたバルーンに圧着する工程の一部として起こる。装置20は医療機器を操作するために、とりわけ医療機器に半径方向内方への力を付与するために使用される。
【0138】
ここに説明する本発明の様々な実施形態は、互いに接触し或いは互いに摺動可能に係合させられる隣接した型を含むが、隣接した型は他の方と接触している必要はない。例えば、図51は、隣接する型が互いに接触していない実施形態を示す。幾つかの型は他の型と接触する一方で、幾つかの型は他の型と接触しない実施形態も企図される。
【0139】
ここに説明する本発明の様々な実施形態は偶数の型を含むが、奇数の型を含む更なる実施形態も企図される。また、チャンバーを形成するために使用される型の数は所望するように調整される。本発明の様々な実施形態を形成するために、チャンバーを形成し且つチャンバー内に載置された製品の寸法を縮小させるのに充分な数の型が使用される。
【0140】
図52〜図54は製品整形装置20の他の実施形態を示す。装置20は複数の可動型30を備える。偶数の型30がある。様々な型は装置20の他の型と同様に、又は異なるように整形される。各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。隣接する型30は互いに摺動可能に係合させられる。型30は機器の全長に延在するチャンバー22を形成するように配置される。チャンバー22の境界となる壁面即ち接触面34は絞り24を含む。絞り24が図53に示すような不定形多角形、即ち少なくとも1個の側面が別の側面
と異なる長さである多角形を形成するように、型30は移動させられる。型30はまた、絞り24が図54に示すような正多角形を形成するように移動させられる。
【0141】
各型30は端縁32及び少なくとも1個の接触面34を含む。接触面34はチャンバー22内に載置された製品と接触し、且つ製品の寸法を縮小させ、或いは製品の膨張を制限するために製品と接触する。絞り24の正確な形状は、絞り24を形成する接触面34の形状、配置及び数に左右される。各端縁32は移動経路28に沿って移動する。1個の型30の移動経路28は別の型30の移動経路28と平行である。また図53の線28sによって示すように、複数の型の移動経路28は移動経路線を共有する。
【0142】
型30は型30の配置及び移動、従って絞り24の形状に応じて、交互の移動経路28をたどる。例えば、図52は閉鎖状態における装置20を図示する。図53は第1開放状態における装置20を図示しており、絞り24は不定形多角形形状をなすと共に、型30j及び30kは別々の移動経路28j,28kをたどる。図54は第2開放状態における装置20を図示しており、絞り24は正多角形形状をなすと共に、型30j及び30kは移動経路28jkを共有する。
【0143】
移動経路28の交差点は零点26、又は零点26からなる線を備えており、複数の型端縁32は絞り24が完全に収縮された時に接する。
図55〜図58は製品整形装置20の別の実施形態を示す。装置20は複数の可動型30を備える。各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。隣接する型30は互いに摺動可能に係合させられる。型30は機器の全長に延在するチャンバー22を形成するように配置される。チャンバー22の境界となる壁面即ち接触面34は絞り24を備える。
【0144】
各型35は端縁32及び少なくとも1個の接触面34を含む。接触面はチャンバー22内に載置される製品と接触し、且つ製品の寸法を縮小させ、或いは製品の膨張を制限するために製品と接触する。絞り24の正確な形状は、装置20に含まれる接触面34の形状、配置及び数に左右される。
【0145】
各端縁32は移動経路28に沿って移動する。移動経路28は非直線状であり、従って湾曲を有する。幾つかの実施形態では、全ての型の移動経路28は同様な湾曲を有する。幾つかの実施形態では、個々の移動経路28は独特の形状即ち湾曲を有する。
【0146】
図55〜図58に示すように、型30aの端縁32は移動経路28aをたどると共に、型30cの端縁32は移動経路28cをたどる。移動経路28aの湾曲は、移動経路28cの湾曲と異なる。
【0147】
移動経路28の交差点は零点26、或いは零点26からなる線を備えており、複数の型端縁32は絞り24が完全に収縮された時に接触する。
型30の端縁32が夫々の移動経路28に沿って移動する時に、絞り24の形状及び面積は変化する。ある型30位置において、絞り24は正多角形を形成する。ある型30位置において、絞り24は不定形多角形を形成する。絞り24が変化する時に、絞り24は零点26に集中させられ、或いは集中させられない。
【0148】
図59及び図60は製品整形装置20の実施形態を示す。装置20はチャンバー22を形成するように配置される複数の型30を含む。チャンバー22の寸法は型30の移動によって調整される。好ましくは、チャンバー22は三次元湾曲を含む。装置20は様々な実施形態に関してここに説明した原則に従って形成される。
【0149】
図59はチャンバー22内に載置される製品15を有する装置20を示す。型30はチャンバー22の寸法を変化させるために相対移動させられ、且つチャンバー22の寸法が縮小される。
【0150】
チャンバー22を形成する型30の接触面34は製品15と接触する。チャンバー22の寸法が縮小されると、図60に示すように、チャンバー22の三次元形状即ち湾曲が製品15に付与される。
【0151】
装置20並びにここに説明する本発明の他の装置は、様々な方法で使用される。これら装置は線材及びカテーテルを整形するために、カテーテルの先端を整形するために、ステント及び他の医療機器等の寸法を縮小させるために使用される。これら装置はまた、様々な曲げ動作状況をシミュレートするべく、製品15へ様々な形状を繰り返し付与するように使用される。例えば、ステントの繰り返しの曲げ動作は、膝などの繰り返しの曲げ動作が行われる生体の所定位置に使用されるように構成されたステントの長期間の動作をシミュレートする。例えば、製品がチャンバー22内に位置決めされると共に、製品へチャンバー22の形状を付与するためにチャンバーの寸法が縮小される。チャンバー22の寸法は増加させられ、製品15はチャンバー22内に再度位置決めされると共に、製品へ代替形状即ち湾曲を付与するために、チャンバー22の寸法は再度縮小される。本工程は所望するのであれば繰り返される。他の例では、形状記憶材料の製品15はチャンバー22内に載置されると共に、形状記憶材料にチャンバー22の形状を付与するために、チャンバー22の寸法は縮小される。次にチャンバー22の寸法は増加させられて、製品15は形状記憶形状に戻される。製品15を再位置決めすることなく、チャンバー22が再度縮小されることにより、チャンバー22の形状が製品へ再度付与される。この操作は所望するのであれば繰り返される。
【0152】
図61〜図64は製品整形装置20の実施形態を示す。装置60は例えば図36に関して説明したようなチャンバー22を形成するように配置される複数の型30を備える。
管、パリソン又はバルーン前駆体等の製品15がチャンバー22内に載置されると共に、各型30の接触面34の一部が製品(図62)の一部と接触するように、チャンバー22の寸法が縮小される。加圧膨張流体が製品15の内部に作用されることにより、図63に示すように、バルーン17に吹き付けられ且つ膨張させられる。製品15はその全長に沿ってチャンバー22を形成する接触面34と接触するまで膨張する。型30の接触面34は製品15と接触し、チャンバー22の形状を製品15へ付与し、且つ製品15が更に膨張するのを制限する。従って、製品15の膨張形状はチャンバー22の形状によって決められる。
【0153】
製品15が完全に整形された後に、流体は取り除かれる。型30はチャンバー22の寸法を増加させるように移動させられて、製品15が取り除かれる(図64)。
図65〜図67には製品整形装置20の別の実施形態を示す。装置20は複数の可動型30を備える。各型30は第1材料から形成される第1部分42と、第2材料から形成される第2部分48を有する。第1部分42は硬質材料から形成される。好ましくは、第2部分48は弾性変形材料から形成されると共に、パッドを備える。例えば、エラストマー、とりわけブロック共重合体エラストマー等の軟質高分子材料が使用される。幾つかの実施形態において、第2部分48はデュウコーニング(Dow Corning)から市販されているシラスティック(Silastic)(商標名)バイオメディカルグレード液体シリコンラバー等の生物医学的な使用に適当なシリコンラバーから形成される。好ましくは、シリコンラバーはシラスティック(商標名)7−6830等の30A以下の低デュロメータ硬さを有すると共に、ここで説明するような加温工程及び冷却工程の間に装置20での使用に適当である。
【0154】
各型30は少なくとも1個の他の型30と隣接する。隣接する型30は互いに摺動可能に係合させられる。型30は機器の全長に延在するチャンバー22を形成するように配置される。チャンバー22の寸法は型30の移動によって変化させられる。チャンバー22の境界となる壁面即ち接触面34は絞り24を備える。
【0155】
各型30は端縁32及び少なくとも1個の接触面34を含む。端縁32は第1部分即ち第1材料部分42及び第2部分即ち第2材料部分48を含む。接触面はチャンバー22内に載置される製品と接触し、且つ製品の寸法を縮小させ、或いは製品の膨張を制限するために製品と接触する。絞り24の正確な形状は、絞り24を形成する接触面34の形状、配置及び数に左右される。各端縁32は移動経路28に沿って移動する。一個の型30の移動経路28は別の型30の移動経路28と平行である。また、多数の型の移動経路29は、移動経路線を共有する。
【0156】
移動経路28の交差点は零点26又は零点26からなる線を備えており、絞り24が完全に収縮された時に、複数の型端縁32は接する。
図66は製品15の整形装置20を示す。製品15と接触した再に、型30の第2部分48は弾性変形を呈する。従って、絞り24の形状は整形される製品15の湾曲に従って変化し、絞り24は製品15をより湾曲した即ちあまり多角形的でない断面に整形する。また、第2部分48の弾性変形は薬品被覆ステント等の被覆製品の破損を低減させると共に、従来技術において可能な装置よりも少ない型30を有する装置20で製品を圧着する。
【0157】
図67は図65からの代替開放状態における装置20を示しており、型30は零点26を通り移動し、且つチャンバー22は再開放されている。代替開放状態において、各型30の接触面34は型30の第1部分42である。従って、型30の第2部分48がチャンバー22の一部を形成しないように、装置20は構成される。
【0158】
図68は図65〜図67の実施形態と類似した製品整形装置20の別の実施形態を示しており、各型30は更に第3部分即ち第3材料76を含む。第3部分76はここに説明するような第1部分42又は第2部分48と類似する材料から形成され、或いは第1部分42又は第2部分48の材料と異なる材料から形成される。第3部分76は第1部分42よりも柔らかく、且つ第2部分48よりも硬い材料から形成される。従って、第1開放状態において、第2部分48に係る材料はチャンバー22の境界となる。型30が零点26を通り移動すると共に、チャンバー22が再開放させられる第2即ち代替開放状態において、第3部分76に係る材料がチャンバー22の境界となる。
【0159】
図69〜図72は、チャンバー22の寸法を変更するために型30の移動構造体を含む製品整形装置20の実施形態を示す。図69は開放常態における装置20を示す。図70は図69に示す装置20の部分側面図である。図71は閉鎖状態における装置20を示す。図72は図71に示す装置20の部分側面図である。図69〜図72は装置20の1個又は2個の型30の移動構造体を示している一方、構造体の適当な部分は、当該技術分野に属する通常の知識を有する者であれば理解し得るように、各型30に応じて複製される。
【0160】
各型30は延長アーム即ちテーブル102に結合される。或いは、型30は延長アーム即ちテーブル102を含む。テーブル102は固定即ち静止架台104と摺動可能に係合させられる。テーブル102の架台104に対する直線移動により、テーブル102に結合された型30は移動経路28(図69)に沿って移動させられる。
【0161】
装置20はまた駆動板即ち駆動リング110を含む。駆動リング110の中心は任意で
、零点26即ち型30によって形成されるチャンバー22の一部の中心と一致する。駆動リング110は零点26の周りを回転可能である。駆動リング110は複数の長溝108を含む。例えば、一個の長溝108は各型30に設けられる。各テーブル102はピン106を含み、又はピン106と結合される。各ピン106は駆動リング110の長溝108に向けられる。駆動リング110が回転すると、各ピン106が夫々の長溝108の壁面を支持することにより、テーブル102及び型30の静止架台104に対する直線移動が生じる。型30が移動すると、チャンバー22の寸法は変化させられる。
【0162】
駆動リング110の移動即ち回転は適当な方法によって達成される。例えば、レバー114が供給され、且つ駆動リング110に結合される。また、電気モータ等のモータ112が駆動リング110を作動させるように配置される。
【0163】
駆動ローラ110を望まれない移動から安定化させるために、安定化ローラ116が設けられる。
図73及び図74は、チャンバー22の寸法を変化させるために、型30を移動させる構造体を含む製品整形装置20の別の実施形態を示す。各型30はリニアアクチュエータ等の駆動装置120と結合される。駆動装置120は固定即ち静止架台104に据え付けられる。各駆動装置120は型30を移動経路28に従って移動させる。各駆動装置120が同時に駆動させられることにより、全ての型30はチャンバー22の寸法を変化させるために、同時に相対移動させられる。
【0164】
駆動装置120は電子的に作動させられる。各駆動装置120は共通のスイッチによって制御される。また、各駆動装置120はコンピュータによって制御される。
適当な駆動装置120の例には、アノラッドナビゲーション(Anorad Navigation)から市販されている、例えばLEバキュームコンパチブルリニアモータ及びPCLMピエゾモータモデル等のリニアモータや、パーカオートメーション(Parker Automation)から市販されている、例えばLXRシリーズテーブル等のリニアモータテーブルが含まれるが、これらに限定されない。好ましくは、駆動装置120は非磁性負圧及び/又は清浄環境での使用が適当であると共に、製品整形装置20がさらされる高温及び低温から遮断される。
【0165】
図73及び図74は装置20の1個又は2個の型30の駆動装置120を示す一方で、駆動装置120及び架台104は、当該技術分野に属する通常の知識を有する者であれば理解し得るように、各型30に応じて複製される。
【0166】
図75及び図78は、チャンバー22を形成するように配置される複数の型グループ130を備える製品整形装置20の別の実施形態を示す。各型グループ130はチャンバー22の一部を形成するように配置される複数の型30を備える。図76は図75に示す装置20の側面図である。図78は図77に示す装置20の側面図である。
【0167】
チャンバー22は装置20の全長に延在する。チャンバー22は独立した(図78に最良に示すような)型グループ130によって画定される多数の独立調整部分を含む。装置20はまた、複数のチャンバー22を有することによっても特徴付けられ、各チャンバー22は型グループ130によって画定される。
【0168】
各型グループ130は、チャンバー22の一部又は全長を形成するために、零点26周りに円周方向に配置される複数の型30から形成される。各型グループ130はまた、ここに説明する製品整形装置のいかなる実施形態に従って形成される。型グループ130は複数の独立調整可能な長手部分を備えたチャンバー22を形成するために、互いに隣接して位置させられる。各型30は、チャンバー22の寸法が変化させられた時に、チャンバ
ー22内に位置させられる製品と接触する接触面34を含む。チャンバー22の各部分の寸法及び断面形状は、他の実施形態に関してここで説明したように、適当な型グループ130の型30を相対移動させることにより変化させられる。
【0169】
図75及び図76は同様な構成に従って配置される各型グループ130を有する装置20を示す。従って、チャンバー22の各部分の寸法及び形状は、チャンバー22の全長に亘って類似する。図77及び図78は別の構成に従って配置される装置を示しており、様々な型グループ130はチャンバー22に輪郭形状、特に「砂時計」形状を与えるように配置される。チャンバー22を形成するために使用される型グループ130の数が増加するにつれて、チャンバー22の輪郭はチャンバー22の全長に沿ってより平滑になる。
【0170】
装置20は適当な輪郭形状を有するチャンバー22を提供するように構成される。型グループ130が所望する形状を有するチャンバー22を提供するように構成されると、全ての型30はチャンバー22の寸法を集合的に増加又は縮小させる一方で、チャンバー22の全長に沿った幾何学形状を維持するように同時に移動させられる。また、全ての型30はチャンバー22の寸法を集合的に増加又は縮小させる一方で、またチャンバー22の全長に沿った幾何学形状を変化させるように、同時に移動させられる。
【0171】
装置20の型30は、ここに説明するいかなる方法又は構成に従って移動させられる。図75〜図78に示すように、各型30は駆動装置120によって移動させられる。各型30には別々の駆動装置120が備えられており、従って他の全ての型から独立して移動可能である。
【0172】
幾つかの実施形態において、駆動装置はスウェーデンのシルベニウスガータン(Sylveniusgatan)5D SE−754 50 ウプサラ(Uppsala)にあるピエゾモータウプサラ(PiezoMotor Uppsala)ABから市販されているピエゾLEGS(Piezo LEGS)等のピエゾモータを備える。ピエゾLEGSモータは幅が1ミリメートル程度に小さい寸法で市販されている。
【0173】
装置20の型30の移動を制御するために、小型及び/又は薄型の駆動装置120を使用することにより、各々が1ミリメートル又はそれ未満のチャンバー22の長さを備えた型グループ130が可能となる。各型グループ130によって得られるチャンバー長さ総計が減少するにつれて、チャンバー22の全長に沿って得られる輪郭はより連続的となる。
【0174】
ここに説明する製品整形装置20のいかなる実施形態も、図69〜図78並びにここに開示する他の方法に関して開示及び説明したような、型30を移動させるための適切な構造体を含む。またここに説明した他の実施形態は、1ミリ又はそれ以下のチャンバー長さを備えた薄型の型を含む。
【0175】
ここに説明する実施形態の型30は、硬化鋼を含む適当な硬質材料から形成される。好ましくは、刃はジルコニアセラミック等の材料から形成される。ジルコニアセラミックから形成される刃は潤滑油を必要とすることなく使用される。またジルコニアセラミックから形成される刃は、その低熱伝導率に起因して、ニチノールステントにおけるマルテンサイトの極低温加工に適当な高断熱チャンバーを形成するために使用される。
【0176】
ここに説明する本発明の実施形態又は実施形態のいかなる特徴も、本発明の更なる実施形態を形成するために、他の実施形態又は他の実施形態の特徴と組み合わせられる。例えば、第1チャンバーを形成するように配置される複数の第1型及び第2チャンバーを形成するように配置される複数の第2型を有する装置が形成される。第1チャンバーは第2チ
ャンバーからオフセットされる。第1チャンバーは第2チャンバーと異なる断面形状及び第2チャンバーより大きな面積を有する。第2チャンバーはテーパを含む。この実施形態は分岐ステントの寸法縮小に有用である。
【0177】
本発明に係る製品整形装置の様々な実施形態は、単一のチャンバー又は複数のチャンバーによって画定される。各チャンバーの少なくとも一部は、チャンバーのその部分の全長に延在する型によって境界が形成される。
【0178】
ここに説明する絞りは正多角形又は不定形多角形を有する。絞りはまた円形、楕円形、又は他の湾曲形状を有する。従って、型に湾曲が設けられることにより、チャンバー及び絞りには湾曲が付与される。
【0179】
本発明の更なる実施形態は、複数部分を有する実質連続するチャンバーを形成するために、ここに説明する2個以上の実施形態を端同士が接する状態に配置することにより形成される。例えば図2の実施形態は、図6の実施形態と合わせて、端同士が接する配置に置かれる。その結果としての実施形態は正断面形状を有する第1部分と、不定形断面形状を有する第2部分とを有するチャンバーを含む。所望するのであれば、第1チャンバーの長手軸が第2チャンバーの長手軸から偏倚されるように、2部分は配置される。
【0180】
ここに説明する実施形態は冷却流体を使用して冷却される。冷却流体は液体寒剤である。液体寒剤の例には液体窒素、アルゴン又は二酸化炭素が含まれるが、他の寒剤も使用できる。冷却流体はまた空気等の冷気である。冷却流体はまた窒素、アルゴン又は他の不活性ガス等の冷却不活性ガスである。
【0181】
型によって形成されるチャンバーは、ニチノールステントにおけるマルテンサイトの極低温加工に適当な高断熱チャンバーを備える。チャンバーは摂氏マイナス80度に維持されると共に、ニチノールステントがその中に挿入される。ステントの温度均衡に際して、型はステントの直径を縮小させるために内方に移動させられる。従って、ステントは直径が縮小される一方でマルテンサイト状態に維持される。
【0182】
極低温は薬品被覆ステントの加工の間には有益である。低温は薬品塗膜を硬化し、従って塗膜をステント圧着工程の間における破損に対してより耐性のあるものにする。
ここに説明する実施形態はまた、加熱される。例えば、型30は摂氏60度又はそれ以上の温度に加熱される。型に直接熱が加えられ、或いは加熱流体が型、チャンバー又は型間を通り移動させられる。また、各型は熱を発生させるために、抵抗器等の加熱要素を含む。加熱要素は型内に収容される。
【0183】
熱はチャンバー内に置かれたバルーン等の製品を軟化させ、これによりステントをバルーン又は送達カテーテルに圧着するために装置20が使用された時に、ステントのバルーンへのより良好な定着が可能になる。また、折り畳みバルーンが装置のチャンバーに置かれると共に、チャンバーの温度及びチャンバーによってバルーンに作用させられる圧力が増加させられることにより、バルーンの折り目が畳まれると共に、非膨張状態においてバルーンの最終直径が縮小される。
【0184】
本発明はまた、変化する直径、テーパ、分枝、非円形断面部分、及び様々な長手軸を備えた部分等を有するステントの寸法を縮小させる方法を含む。ステント寸法縮小方法は、ここに説明する本発明の装置を利用する。ステント寸法縮小等の製品整形方法はまた、製品整形装置に載置される複数の製品を同時に整形する工程を含む。
【0185】
ステント断面縮小方法は、チャンバーを形成するように配置される複数の可動型を備え
たステントクリンパを供給する工程を含み、チャンバーの寸法は型を移動させることによって変更させられる。チャンバーは第1端部から第2端部までの長さを有する。ステントの第1部分は次にチャンバー内に載置されると共に、チャンバーの寸法が縮小されることにより、ステントの第1部分の直径が縮小される。次にステントは、ステントの第2部分がチャンバー内に載置されるように再度位置決めされると共に、チャンバーの寸法が縮小されることにより、ステントの第2部分の直径が縮小される。第1部分の直径は第2部分の直径と異なる。ステントの第1部分の長手軸は、ステントの第2部分の長手軸から偏倚される。
【0186】
分岐ステントの断面縮小方法は、チャンバーを形成するように配置される複数の可動型を備えたステントクリンパを供給する工程を含み、チャンバーの寸法は型を移動させることにより変化させられる。チャンバーは第1端部から第2端部までの長さを有する。型はチャンバーに少なくとも2部分を与えるように構成可能であり、第1部分の断面は第2部分の断面と異なる。分岐ステントは次にチャンバー内に載置されると共に、チャンバーの寸法が縮小される。この縮小はステントの第1部部分を第1形状に整形すると共に、ステントの第2部分を第1形状と異なる寸法の第2形状に整形する。
【0187】
別のステント断面縮小方法は、チャンバーを形成するように配置される複数の可動型を備えたステントクリンパを供給する工程を含み、チャンバーの寸法は型を移動させることにより変更させられる。チャンバーは第1端部から第2端部までの長さを有する。型はチャンバーの少なくとも一部に平滑なテーパ形状を与えるように構成可能である。ステントは次にチャンバー内に載置されると共に、刃がステントに接触し且つステントの断面を縮小させると共にステントへテーパを付与するように、チャンバーの寸法が縮小される。
【0188】
2個又はそれ以上のマーカバンドをカテーテル管へ圧着させる方法は、チャンバーを形成するように配置される複数の可動型を備えた装置を供給する工程を含み、チャンバーの寸法は型を移動させることにより変更される。チャンバーは第1端部から第2端部までの長さを有する。チャンバーが少なくとも2個の拡大部分を含み、拡大部分の断面はチャンバーの残りの部分の断面よりも大きいように、型は構成可能である。2個又はそれ以上のマーカバンドが周りに設けられたカテーテル管は、チャンバー内に載置される。次にマーカバンドと接触し、且つそのマーカバンドをカテーテルへ加圧するように、チャンバーの寸法が縮小される。各マーカバンドはより大きな断面を有するチャンバーの部分に設けられる。
【0189】
上記の開示は例証を目的とするものであって、網羅的なものではない。この説明は当該技術分野に属する通常の知識を有する者に対して、多くの変形物及び代替物を示唆する。これらの代替物及び変形物全ては請求の範囲に含まれるものであり、請求の範囲において「を備える」という用語は「を含むが限定されない」を意味する。当該技術分野に精通する者であれば、ここに説明する特定の実施形態に対する他の同等物を認識し得、同等物はまた請求の範囲に包含される。
【0190】
また、従属請求項に提示される特定の特徴は、従属請求項の特徴の他の可能な組み合わせを有する他の実施形態に対しても本発明が特に導かれると理解されるように、本発明の請求の範囲内において他の方法で互いに組み合わせられ得る。例えば、請求の範囲の公開を目的として、複数の従属形式が法域内において受け入れられる形式である(例えば請求項1に直接従属する各請求項は、或いは全ての先の請求項に従属すると解釈される)ならば、後続の従属請求項は、この従属請求項において参照される全ての前件を有する先の請求項全てから、複数従属形式で代替的に記載されると解釈されるべきである。複数従属請求項形式が制限される法域では、後続の従属請求項各々は、以下の従属請求項に記される特定の請求項以外に、先の前件保有請求項からの独立をもたらす各単一従属請求項形式で
代替的に記載されると解釈されるべきである。
【0191】
本発明の様々な実施形態の説明をこれで完了する。当該技術分野に属する者であれば、ここに説明する特定の実施形態に対する他の同等物を認識し得、この同等物はこれに添付される請求の範囲によって包含される。
【図面の簡単な説明】
【0192】
【図1A】開放状態における製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図1B】部分的開放状態における図1Aの装置を示す図。
【図1C】閉鎖状態における図1Aの装置を示す図。
【図1D】別の開放状態における図1Aの装置を示す図。
【図2】製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図3】不定形多角形を備えた絞りを有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図4】更に縮小された状態における図3の装置を示す端面図。
【図5】不定形多角形を備えた絞りを有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図6】不定形多角形を備えた絞りを有する製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図7】図6よりも更に縮小された状態における不定形多角形を備えた絞りを有する製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図8】図7のものよりも更に縮小された状態における不定形多角形を備えた絞りを有する製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図9】チャンバーの第2部分から偏倚されたチャンバーの第1部分を有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図10】チャンバーの第2部分から偏倚されたチャンバーの第1部分を有する製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図11】本発明の型を示す図。
【図12】本発明の型の別例を示す図。
【図13】図9に示すものよりも開放された状態における、チャンバーの第2部分から偏倚されたチャンバーの第1部分を有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図14】図10に示すものよりも開放された状態における、チャンバーの第2部分から偏倚されたチャンバーの第1部分を有する製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図15】湾曲部分を備えたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図16】本発明の型を示す図。
【図17】図15に示すものよりも開放された状態における、湾曲部分を備えたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図18】チャンバーの第2部分からオフセットされたチャンバーの第1部分を有し、2部分は異なる断面を有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図19】チャンバーの第2部分からオフセットされたチャンバーの第1部分を有し、2部分は異なる断面を有する製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図20】チャンバーの第2部分から偏倚されたチャンバーの第1部分を有し、2部分は異なる断面を有する製品寸法縮小装置であって、図18に示すものより開放された状態における装置を示す端面図。
【図21】チャンバーの第2部分からオフセットされたチャンバーの第1部分を有し、2部分は異なる断面を有する製品寸法縮小装置であって、図19に示すものよりも開放された状態における装置を示す斜視図。
【図21B】第1部分が別の開放状態にあり、且つ第2部分が閉鎖状態にある図21に示す装置の斜視図。
【図22】先端ほど細く形成されたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図23】図2の実施形態の型と比較した場合における図22の実施形態からの本発明の型を示す図。
【図24】図22に示すものよりも開放された状態における、先細にされたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図25】先端ほど細く形成されたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す側面図。
【図26】先端ほど細くにされたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図27】図25に示すものよりも開放された状態における、先端ほど細く形成されたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す側面図。
【図28】図26に示すものよりも開放された状態における、先端ほど細く形成されたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図29】第1チャンバー及び第2チャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す側面部分断面図。
【図30】第1チャンバー及び第2チャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図31】第1チャンバー及び第2チャンバーを有し、第1チャンバーはテーパを有する製品寸法縮小装置を示す側面部分断面図。
【図32】第1寸法部分及び第2寸法部分を備えたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図33】本発明の型を示す図。
【図34】第1寸法部分及び第2寸法部分を備えたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図35】第1寸法部分及び第2寸法部分を備えたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す側面部分断面図。
【図36】可変断面部分を備えたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図37】可変断面部分を備えたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す斜視図。
【図38】本発明の型を示す図。
【図39】可変断面部分を備えたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図40】本発明の型を示す図。
【図41】図40の型を形成するように変形させられる加工物を示す図。
【図40A】図41の断面図。
【図40B】図41の断面図。
【図40C】図41の断面図。
【図42】図40の型を形成するように変形させられる加工物を示す図。
【図43】図43の型を形成するように変形させられる加工物を示す図。
【図44】本発明の型を示す図。
【図45】図44の型を形成するように変形させられる加工物を示す図。
【図45A】図44の断面図。
【図45B】図44の断面図。
【図45C】図44の断面図。
【図46】図44の型を形成するように変形させられる加工物を示す図。
【図47】図44の型を形成するように変形させられる加工物を示す図。
【図48】本発明の型を示す図。
【図49】第1寸法部分及び第2寸法部分を備えたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図50】第1寸法部分及び第2寸法部分を備えたチャンバーを有する製品寸法縮小装置を示す側面図。
【図51】製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図52】閉鎖状態における奇数の型を有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図53】開放状態における奇数の型を有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図54】別の開放状態における奇数の型を有する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図55】型が非直線路に沿って移動する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図56】型が非直線路に沿って移動する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図57】型が非直線路に沿って移動する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図58】型が非直線路に沿って移動する製品寸法縮小装置を示す端面図。
【図59】製品整形装置の一実施形態を示す図。
【図60】製品整形装置の一実施形態を示す図。
【図61】製品整形装置の別の実施形態を示す図。
【図62】バルーン前駆体がチャンバーに配置されている製品整形装置の一実施形態を示す図。
【図63】バルーンがチャンバーに配置されている製品整形装置の一実施形態を示す図。
【図64】製品整形装置の一実施形態を示す図。
【図65】製品整形装置の別の実施形態を示す端面図。
【図66】製品整形装置の一実施形態を示す端面図。
【図67】別の開放状態における製品整形装置の一実施形態を示す端面図。
【図68】製品整形装置の別の実施形態を示す端面図。
【図69】製品整形装置の一実施形態を示す図。
【図70】図69に係る製品整形装置の側面図。
【図71】閉鎖状態における図69の製品整形装置を示す図。
【図72】図71に係る製品整形装置の側面図。
【図73】製品整形装置の一実施形態を示す図。
【図74】図73に係る製品整形装置を示す側面図。
【図75】製品整形装置の一実施形態を示す図。
【図76】図75に係る装置の側面図。
【図77】図75の実施形態において別の状態を示す図。
【図78】図77の側面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバーを形成するように配置される複数の可動型を備えた製品整形装置であって、該チャンバーの寸法は該型を移動させることによって変更させられるものであり、該チャンバーは同チャンバー1の第1端部から該チャンバーの第2端部までの長さを有し、少なくとも1個の型は該チャンバーの全長に延在し、該チャンバーが該型によって境界が示される少なくとも第1部分及び該型によって境界が示される第2部分を備えるように該型は構成可能であり、該第1部分は該第2部分と異なる断面を有することを特徴とする装置。
【請求項2】
前記チャンバーの断面は該チャンバーの全長に亘り連続的に変化することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記チャンバーはその全長にわたって先端ほど細く形成されることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記チャンバーの第1部分は、該チャンバーの第2部分の中心点から偏倚された中心点を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記チャンバーの第1部分は、該チャンバーの第2部分の中心軸から偏倚された中心軸有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記チャンバーの第1部分の中心軸は該チャンバーの第2部分の中心軸と平行であることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記チャンバーの第1部分は正多角形の断面を有することを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記チャンバーの第2部分は不定形多角形の断面を有することを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記チャンバーの第1部分の中心軸は該チャンバーの第2部分の中心軸に対して零度以外の角度をもって指向していることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項10】
前記チャンバーは三次元の湾曲部を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記湾曲部は前記第1部分及び第2部分の間に連続することを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記湾曲部は前記チャンバーの全長に沿って非連続的であることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記チャンバーはまた、前記第1又は第2部分のいずれかよりも小さい断面を有する第3部分を備え、該第3部分は該第1及び第2部分の間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記第1部分の断面は前記第2部分の断面と同じ形状を有し、該第1部分の断面は該第2部分の断面よりも大きい面積を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項15】
隣接する型は互いに摺動可能に係合することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記チャンバーを横切って互いに対向するように位置決めされる型は同様に整形されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項17】
全ての型は同様に整形されることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
加熱源を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項19】
冷却装置を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項20】
少なくとも1個の型は第1部分及び第2部分を含み、該第2部分は弾性変形可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項21】
絞りを形成するように配置されると共にチャンバーを画定する複数の可動型を備えた製品整形装置であって、該チャンバーの寸法は該型を移動させることにより変更させられ、該型は該チャンバーの少なくとも一部が不定形多角形の断面を備えるように構成可能であることを特徴とする装置。
【請求項22】
前記型は、前記チャンバーの少なくとも一部にほぼ楕円形断面を与えるように構成可能であることを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項23】
前記型は更に、前記チャンバーの少なくとも一部に正多角形の断面を与えるように構成可能であることを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項24】
ステント断面縮小方法であって、
チャンバーを形成するように配置される複数の可動型を備えたステント寸法縮小装置を供給する工程と、該チャンバーの寸法は該型を移動させることにより変更され、該チャンバーは該チャンバーの第1端部から該チャンバーの第2端部までの長さを有し、該型は該チャンバーに少なくとも第1部分及び第2部分を与えるように構成可能であり、該第1部分の断面は該第2部分の断面と異なり、
前記ステントを前記チャンバー内に載置する工程と、
前記ステントの第1部分を第1形状に整形すると共に、該ステントの第2部分を該第1形状と異なる寸法の第2形状に整形するように、前記チャンバーの寸法を縮小させる工程と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項25】
前記第1形状はほぼ楕円形であり、前記第2形状はほぼ円形であることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記チャンバーの第1部分は前記第2部分の長手軸から偏倚された長手軸を有することを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ステントは分岐ステントであり、かつ該ステントを貫通する少なくとも1個のカテーテルを含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記分岐ステントは該ステントを貫通する第2カテーテルを含み、該第2カテーテルは側壁を貫通することを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
各型は前記チャンバーの全長に沿って延在することを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記ステントの少なくとも一部にテーパを設ける工程を更に含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項31】
少なくとも2個のステントが前記チャンバーに載置されると共に、該ステントは同時に整形されることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項32】
前記ステントは整形工程の後に互いに異なるように整形されることを特徴とする請求項31に記載の方法。
【請求項33】
ステントの断面縮小方法であって、
チャンバーを形成するように配置される複数の可動型を備えたステント寸法縮小装置を供給する工程と、該チャンバーの寸法は該型を移動させることにより変更され、該チャンバーは該チャンバーの第1端部から該チャンバーの第2端部までの長さを有し、該型は該チャンバーの少なくとも一部に平滑なテーパ形状を与えるように構成可能であり、
前記ステントを前記チャンバーに載置する工程と、
前記型が前記ステントに接触し、且つ該ステントの断面を縮小させるように、前記チャンバーの寸法を縮小させる工程と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項34】
前記ステント全体にテーパが設けられることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
各型は前記チャンバーの全長に沿って延在することを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記ステントの少なくとも一部にテーパが設けられることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項37】
少なくとも1個のマーカバンドをカテーテル管に圧着する方法であって、
チャンバーを形成するように配置される複数の可動型を備えた装置を供給する工程と、該チャンバーの寸法は該型を移動させることにより変更され、該チャンバーは該チャンバーの第1端部から該チャンバーの第2端部までの長さを有し、該チャンバーが2個の拡大部分を含み、該拡大部分の断面は該チャンバーの公称部分の断面よりも大きくなるように該型は構成可能であり、
少なくとも1個のマーカバンドが周りに設けられたカテーテル管を前記チャンバーに載置する工程と、
前記マーカバンドと接触し、且つ該マーカバンドを前記カテーテルに圧着するように前記チャンバーの寸法を縮小させる工程とを含み、該マーカバンドはチャンバーのより大きな断面を有する部分に載置される
ことを特徴とする方法。
【請求項38】
各型は前記チャンバーの全長に延在することを特徴とする請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記チャンバーの公称部分内において前記ステントを前記カテーテル周りに置くと共に、該ステントの直径を縮小させるべく該チャンバーの寸法を縮小させる工程を更に含むことを特徴とする請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記ステント寸法の縮小及び前記マーカバンドの圧着は同時に起きることを特徴とする請求項39に記載の方法。
【請求項41】
少なくとも2個のマーカバンドが前記カテーテル管周りに載置されると共に、該マーカバ
ンドは同時に圧着されることを特徴とする請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記マーカバンドは非円形形状に圧着されることを特徴とする請求項39に記載の方法。
【請求項43】
チャンバーを形成するように配置される複数の可動型を含む製品整形装置であって、該チャンバーの寸法は該型を移動させることにより変更され、各型は整形される製品と接触する接触面を有し、少なくとも1個の型の接触面は該チャンバーの長手方向において非平面状であることを特徴とする装置。
【請求項44】
少なくとも1個の型の接触面は、前記チャンバーの長手方向において不均一な湾曲を有することを特徴とする請求項43に記載の装置。
【請求項45】
各型の接触面は前記チャンバーの長手方向において不均一な湾曲を有することを特徴とする請求項44に記載の装置。
【請求項46】
各型の不均一な湾曲は、前記チャンバーがその全長に沿って不均一な断面を有するように構成されることを特徴とする請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記チャンバーはその全長に沿って先細になることを特徴とする請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記チャンバーは第1断面を有する第1部分と、第2断面を有する第2部分を含むことを特徴とする請求項46に記載の装置。
【請求項49】
前記チャンバーの第1部分の断面は正多角形を備えると共に、該チャンバーの第2部分の断面は不定形多角形を備えることを特徴とする請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記チャンバーの長手軸は湾曲を有する少なくとも一部を含むことを特徴とする請求項43に記載の装置。
【請求項51】
製品整形方法であって、
チャンバーを形成するように配置される複数の可動型を備えた製品整形装置を供給する工程と、該チャンバーの寸法は該型を移動させることにより変更され、該チャンバーは該チャンバーの第1端部から該チャンバーの第2端部までの長さを有し、各型は整形される製品と接触する接触面を有し、少なくとも1個の型の接触面は該チャンバーの長手方向において非平面状であり、
製品を前記チャンバーに載置する工程と、
前記製品に前記チャンバーの三次元形状を付与するために、該チャンバーの寸法を縮小させる工程と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項52】
前記製品はガイドワイヤであることを特徴とする請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記製品はカテーテルであることを特徴とする請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記製品はバルーン前駆体であることを特徴とする請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記バルーンが該バルーンの全長に沿って前記チャンバーと接触するまで該バルーンを膨張させるべく、前記バルーン前駆体の内部に圧縮膨張流体を供給する工程を更に含むことを特徴とする請求項54に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図21B】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図41A】
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【図41B】
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【図41C】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図45A】
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【図45B】
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【図45C】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【公表番号】特表2007−525275(P2007−525275A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−500770(P2007−500770)
【出願日】平成17年2月1日(2005.2.1)
【国際出願番号】PCT/US2005/002956
【国際公開番号】WO2005/092574
【国際公開日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(500332814)ボストン サイエンティフィック リミテッド (627)
【Fターム(参考)】