説明

クローズド空気冷却システム

【課題】コンピュータのキャビネット内の冷却能力を増大したクローズド空気冷却システム。
【解決手段】発熱部としてCPUパッケージ110を有するキャビネット300を密閉し、膨張機500で作られた乾燥低温空気を循環させてキャビネット300内部の温度を低下させて冷却する。前記乾燥低温空気は膨張機500で作られ、フィンボード200に設けられた空気入口管210から吹き出してCPUパッケージ110に直接あるいはCPUパッケージ110に密着する放熱板に衝突させて冷却する。更に、冷却効果を向上させるためにCPUパッケージ110と密着した放熱板にフィンを設け、サブストレート120と相対するフィンボードで構成される流路から流出する低温空気でキャビネット300内部を冷却し、膨張機の圧縮機へと戻る。前記フィンボード200は、板に空気入口管210とフィンつき放熱板とを組み合わせて構成することができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】
【0003】コンピュータのCPUに代表される記憶や演算をする素子の配線巾は0.1μに近づき、年々大容量化・高速化が図られている。一方、パッケージの上面表面積当りの発熱量は、ペンティアム(登録商標)(速度66MHz、消費電力16W、上面面積3cm)で5.4W/cmに達しており、ホットプレートの1.5W/cmを上回り、家庭用アイロンの5.7W/cm並の熱流束となっている(佐竹博著、「プリント配線板の熱設計」、産業図書)。図20〜27(Intel社等の、資料より作成)に示すようにその後高速化されたPentiumIIIやPentiumIVの消費電力は速度とほぼ比例して増大しており、表面積が拡大されている。PentiumIII(消費電力36W)のCPUパッケージ上面表面積最大熱流束は41.2W/cmに達しているため放熱板の伝熱面積を拡大(9.6cm)されているが、それでも3.75W/cmになっている。この場合のファン冷却装置は、図21及び22に示すように高さが1.89インチ(48mm)となっている。PentiumIVは、消費電力が1.5GHzのとき57.9W、2GHzのとき75.3Wであり、そのときのパッケージ中心部の表面温度の許容最高温度をそれぞれ73℃、76℃と定めている。PentiumIIIに比べてCPUパッケージやサブストレートの面積が拡大されているが、最大熱流束は6.1W/cmに達し、放熱板とファンの強化により、冷却能力が増大されている。PentiumIVのファン冷却装置は、図23に示すように高さが78mmにも達している。パッケージの温度上昇を抑えるために、ファン冷却、液冷却、ガス冷却、ペルチェ冷却による冷却が行われている。
【0004】ファン冷却装置(900)は、図21〜23に示すように、パッケージ(110)に密着させて設けられたヒートシンク(920)をキャビネット(300)内あるいはキャビネット(300)外の空気をファン(910)で吸引または吹付け、ヒートシンク(920)の表面に空気の流れを作って冷却する方法であり、最も一般的で、現在のパソコンには、この冷却方法が採用されている。冷却能力向上には、ファン(910)の強化とフィン(921)で放熱面積を拡大したヒートシンク(920)を設ける方法が採用されている。ファン(910)は中心部がシャフトやモータのための空間となっており、発熱量が大きく最も冷却の必要なパッケージ(110)部分の流速が小さいため熱伝達率が小さく、冷却効果が小さい。また、ファン(910)の誘起する流れの分布は3次元流れとなるためフィン(910)で形成される流路形状に沿わない流れの速度成分は損失となり、冷却に寄与しない。
【0005】液冷却は、液の密度が大きく、熱伝達率が大きいという利点があり、水を使う液冷却がスーパーコンピュータの冷却に使われている。
【0006】ガス冷却は、一般的には、熱伝達率の良い水素やヘリウムを冷媒として使用する冷却方法であるが、コンピュータのパッケージ、冷却にフロン等の冷媒を使う冷却方法もパッケージ部分の冷却を、フロンを膨張させた後のガスで冷却するために、ガス冷却と呼んでいる例もある。
【0007】ペルチェ冷却は、ペルチェ素子を冷却に使用する冷却方法である。
【0008】改良ファン冷却として、ファンから送風された冷却風がダクトで導かれ、局所的に吹き出される冷却風で効率良く冷却される冷却方法が出願(図3、電子装置の局部冷却方式、特許出願平6−292594)されており、効果として不要な騒音の発生を抑制し、消費電力を軽減し、コストを安くできるという効果があることが示されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0009】ファン冷却は、キャビネット内あるいはキャビネット外の空気をファンで吸引または吹き付け、放熱板やフィンの表面に空気の流れを作って冷却能力を増す方法である。キャビネット内の空気を冷却に使う場合、パッケージ内の発熱、キャビネット外部との空気の交換、キャビネットの壁を通した熱交換による熱収支のバランスが取れるまで空気の温度が上昇する。キャビネット外の空気を冷却に使う場合、パッケージ内の熱を外部に排出することができるが、キャビネット外の空気の温度以上には冷却することはできない。キャビネット外、即ちコンピュータ室の空気の温度を低下させるためには、キャビネットよりはるかに大きな空間の空気を冷却する必要があり、冷却には多大のエネルギーを必要とする。また、キャビネット直近の温度を低下させる必要があり、コンピュータ室内の温度分布が大きく、冷房病などを誘発する。また、キャビネット内あるいはキャビネット外の空気を冷却に使う場合、両方とも空気の湿度がコントロールされていないため、キャビネット内の空気温度が高い状態でキャビネット内に保持された空気の湿分が停止時など、キャビネット内の温度が低下した時に、湿分が凝縮してパッケージに付着した水分によるパッケージクラックが発生しやすくなる。
【0010】液冷却には、液を通すために配管が必要であり、局部的な冷却には適しているが、広い範囲を冷却することが困難である。また、周辺の空気中の湿分が凝縮するのを防止するために少なくともパッケージ表面温度を常に湿分の飽和温度以上に保つ必要がある。
【0011】ガス冷却も液冷却と同じく、冷媒を流す部分以外を冷却することは困難であるが、冷媒と接する部分では−40℃程度まで冷却することができる。しかし、キャビネット内部の空気の湿分をも冷却するために、飽和温度以下に冷却すると水分が凝縮して周辺の部品に悪影響を与えるという欠点がある。
【0012】ペルチェ冷却は、可動部分が無く、温度を急速に変えることができ、温度を精密に制御できる、−40℃程度まで冷却できるなどのペルチェ素子(ペルチェ素子カタログ)の利点を生かしたものであるが、ガス冷却と同様に局部的な冷却に限定され、低温部分に周辺の空気中の水分が凝縮するという欠点を持っている。また、温度差と冷却熱量が反比例するという特性を持つため、熱量と温度を独立に変えることができない、熱効率が最高でも20%程度で低いという欠点もある。パッケージなどの冷却に用いる場合、冷却熱量の5倍以上の熱量を排出するために、その増加した排出熱量を処理する工夫が必要である。
【0013】以上に述べたように、現在のパッケージ冷却方法は、■冷却熱量が不足している、、■熱流束が小さい、■空気中の水分が凝縮する、■キャビネット内部の湿度を制御できない、■キャビネット内部の熱を十分に排出できない、■キャビネットを設置された室内などの温度を上昇させるなどの欠点の少なくともいずれか一つを有している。
【0014】特許出願平6−292594は、図28示されるようにキャビネットに設けられたファンで外部の空気を吸い込み、ダクトを通して箱で囲まれた部分に空気を送り込み、箱内にある部品を効率良く冷却しようとするものであり、箱内の換気の役割を果たして空気の流れを作り出すため冷却効率は向上する。部品から奪い取る熱量は、その部品の伝熱(表)面積、熱伝達率、温度差の3つを掛けた量であり、伝熱(表)面積が変わらず、温度差が数度変化し、熱伝達率が2倍から5倍になるので、表面温度が大きく低下するように考えられるが、CPUのように熱伝達で奪い去る熱量よりも発熱量(前述のごとく5W/cmで家庭用のアイロンと同程度の大きさ)がはるかに大きい場合は、アイロンの表面に息を吹きかけてもアイロンの表面温度が下がらないのと同じく、表面温度がわずかに変化するのみである。この出願特許平6−292594は、熱流束(発熱量/面積)の小さなものの冷却には有効である。
【0015】以上に述べた従来の冷却方法では、CPUなどを収めたキャビネット内の空気の一部が強制的、あるいは自然循環によって外部と循環するようになっており、空気中の塵や埃がCPUパッケージ等の部品や配線板に付着して絶縁不良などの故障原因となっている。
【課題を解決するための手段】
【0016】コンピュータのキャビネットを密閉して、外部の空気などと遮断する。
【0017】コンピュータ内部で最も発熱量の大きなCPUパッケージ部分に密着する主フィンを有する放熱板を設ける。
【0018】主フィンにほぼ並行に低温空気の高速気流を流し、CPUパッケージに衝突させた後に、CPUのパッケージに沿って低温空気を流す。この低温空気の流れをガイドするためにCPUパッケージの外面とほぼ平行なボードをパッケージの外面からある距離を設けて設置する。このボードもフィンを有し、フィンはパッケージ周辺のサブストレートに密着してサブストレートの冷却効率を向上させる。
【0019】低温空気は、キャビネット外部あるいは内部からパイプで配送される。
【0020】低温空気は、膨張機で連続的に生成され、キャビネット内部を冷却した後の空気は、膨張機を構成する圧縮機へ吸い込まれる。圧縮機で圧縮され、温度が上昇した空気は、空気冷却器で冷却されて膨張タービンで膨張し、低温空気となってパイプを通って冷却に使用される。
【0021】空気冷却器で空気を冷却して温度が上昇した媒体は、放熱器で冷却され、熱はコンピュータ室外に放出される。
【0022】冷却に使用する空気の湿分は、空気冷却器などに設けられた湿分除去器で除去され、乾燥空気となる。
【0023】コンピュータ内部で最も発熱量の大きなCPUパッケージ部分をカバーする冷却流ガイドを設け、放熱板、パッケージ、サブストレートの裏面へも冷却空気を流して冷却後、周辺の部品を冷却する。
【発明の実施の形態】
【0024】実施例1の系統図を図1に示す。キャビネット(300)内のCPUパッケージ(110)とサブストレート(120)をカバーするフィンボード(200)の空気入口管(210)から送り込まれる冷却空気でCPUパッケージ(110)、サブストレート(120)、その他の部品を順に冷却し、キャビネット(300)からパイプ(320)を通ってコンピュータ室(400)外に設置された予冷器(705)で冷却後、圧縮機(700)で圧縮、冷却器(710)で冷却、パイプ(310)を通してキャビネット(300)内へと冷却空気を送り込む。
【0025】実施例2の系統図を図2に示す。膨張機(500)で生成された低温空気は、パイプ(310)を通ってフィンボード(200)の空気入口管(210)からCPUパッケージ(110)に向けて噴出して冷却し、フィンボード(200)とCPUパッケージ(110)、サブストレート(120)で形成されるほぼ平行な流路(220)を通って流出する。流出した空気はまだ十分な冷却能力を有しており、周辺の部品を冷却した後、キャビネット(300)を出て、パイプ(320)を通り、膨張機(500)へと戻る。膨張機は、図18に示すように、空気を圧縮する圧縮機(510)、空気を冷却する空気冷却器(520)、空気を膨張させて温度を低下させる膨張タービン(530)、圧縮機を駆動するモータ(540)、回転軸を支えるジャーナル軸受(550)、軸方向の動きを規制するスラスト軸受(560)で構成されている。空気冷却器(520)で空気から奪われた熱は、媒体によってコンピュータ室(400)外の放熱器(600)へと運ばれて放熱される。空気冷却器(520)には、空気中の水分を取り去る除湿機能が付加されている。
【0026】実施例3の簡易型のフィンボード(200)の構成を図3に示す。簡易型のフィンボード(200)は、後述のフィンボード(200)のフィンを除いて簡素化したものである。簡易型のフィンボード(200)は、ボード(230)、空気入口管(210)、支柱(270)で構成され、冷却空気は、空気入口管(210)から送り込まれ、ボード(230)、放熱板(250)、サブストレート(120)で構成される上部流路(260)を通り、放熱板(250)を冷却してCPUパッケージ(110)を冷却する。プロセッサー(100)は、CPUパッケージ(110)、サブストレート(120)、ピン(130)で構成され、CPUパッケージ(110)に密着する放熱板(250)をサポート(140)でサブストレート(120)に取り付けられるようになっている。プロセッサー(100)は、基本的に従来のものと同じ構成とするが、図24〜27に示す様にプロセッサー(100)を構成するCPUパッケージ(110)、サブストレート(120)、ピン(130)で構成され、CPUパッケージ(110)に密着する放熱板(250)、サポート(140)などの形状寸法が異なるものが作られており、この形状寸法に対応して本考案の形状寸法も変えるものとする。図3(a)は全体構成の断面図、(b)は簡易型のフィンボード(200)の上面図、(c)は放熱板(250)と支柱(270)の上面図、(d)はCPUパッケージ(110)とサブストレート(120)の上面図を示したものである。
【0027】実施例4(図4)は簡易型のフィンボード(200)に放熱面拡張錘(251)を設けたものであり、放熱面拡張錘(251)の断面形状は円、多角形などの形状である。
【0028】実施例5(図5)は、フィンボード(200)の空気入口管(210)からフィンボード(210)と放熱板(250)で形成される上部流路(260)から放熱板(250)とサブストレート(120)で形成される下部流路(261)に冷却空気を送り込み、放熱板(250)の両面からの冷却と換気ができるように送気孔(252)を設けた構造である。
【0029】実施例6(図6)は、上部流路(260)の冷却空気の流れと直交する断面面積を一定としたボード(230)を有する構造である。冷却空気を空気入口管(210)から挿入する場合、ほぼ中心部に位置する空気入口管(210)からの距離に上部流路(260)の高さが反比例するように設定することで上部流路(260)の流れに直交する断面積はほぼ一定となり、流速もほぼ一定となる。更に、放熱板(250)を貫通する送気孔(252)を設けると実施例5と同様の効果を得ることができる。
【0030】図7に実施例7のフィンボード(200)の構成とその設置状況を示す。フィンボード(200)は、サブフィン(220)を植え込まれたボード(230)、空気入口管(210)、主フィン(240)を植え込まれた放熱板(250)で構成され、低温空気は、空気入口管(210)から主フィン(240)にほぼ平行に吹き込まれ、放熱板(250)を介してCPUパッケージ(110)を冷却後、ボード(230)とサブストレート(120)で形成される上部流路(260)を通って流出する。この間にサブストレート(120)を冷却、CPUパッケージ(110)と接する面の温度を下げて間接的にCPUパッケージ(110)の冷却の働きをする。サブフィン(220)は、サブストレート(120)に密着してサブストレート(120)からの放熱を助ける。主フィン(240)とボード(230)との間には適当な隙間が設けてあり、サブフィン(220)とサブストレート(120)とが密着することを妨害しないようになっている。放熱板(250)とCPUパッケージ(110)を熱伝導性の良い接着剤などで接着、あるいはボード(230)と主フィン(240)を引き離すように作用するバネなどを設けて放熱板(250)とCPUパッケージ(110)との密着性を良くすることができる。放熱板(250)に植えられた主フィン(240)の一例として、放熱板(250)中心部の主フィン(240)を間引いた例を図8に示しているが、間引かずに全面に主フィン(240)を設けても良い。主フィン(240)の断面形状は、四角形であるが、丸や三角などの自由な形状でも良い。空気入口管(210)の中心線(290)は、放熱板(250)と0度以上の角度を有するように設定される。図7(a)は全体構成の断面図、(b)はボード(230)とサブフィン(220)、(c)は主フィン(240)と放熱板(250)、(d)はCPUパッケージ(110)、サブストレート(120)、ピン(130)、(e)は全体構成と冷却空気の流れ、(f)は主フィン(240)、放熱板(250)、CPUパッケージ(110)と冷却空気の流れ、(g)は主フィン(240)と放熱板(250)、(h)は(g)の主フィン(240)と放熱板(250)の断面を示した図である。図7の(i),(j),(k)は、フィンボード(200)の空気入口管(210)、サブフィン(220)、ボード(230)、支柱(270)の構成と形状を示し、(i)は上面図、(j)は断面図、(k)は下面図を示す。図7は、フィンボード(200)の空気入口管(210)、サブフィン(220)、ボード(230)の構成を示したもので、プロセッサー(100)がIntel PentiumIIIに対応する形状を想定して描いたものであり、プロセッサー(100)の形状に応じてフィンボードの形状寸法も異なるが、ここに描いたものが基本的な形状である。
【0031】実施例8(図8)は、空気の通る通路断面積を調整した形状で、空気の速度がほぼ一定、あるいは伝熱面密度一定などと自由に選ぶことができる。更に、主フィン(240)やサブフィン(220)の面積あたりの本数、大きさ、高さなどを適当に選定することにより、CPUパッケージ(110)やサブストレート(120)の温度分布を制御できる。
【0032】実施例9(図9)は、空気入口管(210)からボード(230)とほぼ平行にパイプ(211)を伸ばしたものである。
【0033】実施例10(図10)は、空気入口管(210)部に流れを制御する空間(212)を設けたものである。
【0034】実施例11(図11)は、サブフィン(220)の中間部で曲げたもので、サブフィン(220)を曲がりやすくし、サブストレート(120)に凹凸がある場合などにサブフィン(220)が曲がってサブストレート(120)の密着性を増す。サブフィン(220)の材料を銅などの曲がりやすく熱伝導性の良い材料とすることで更に曲がりやすくなり密着性が増す。
【0035】実施例12(図12)は、サブフィン(220)がボード(230)を貫通したもので、サブフィン(220)とボード(230)はゆるく拘束されており、ボード(230)上面側からサブフィン(220)を押すことによりサブストレート(230)との間の密着性を増すことが出来る。
【0036】実施例13(図13)は、放熱板(250)をCPUパッケージ(110)に対して数倍の面積として放熱板(250)とボード(230)の間隔を保つ支柱(270)を設けたもので、ボード(230)と主フィン(240)との間には適当な隙間を設けることもでき、密着させることも可能である。放熱板(250)とサブストレート(120)との間には、CPUパッケージ(110)へ加わる力を調整できるサポート(140)が設けられている。サポート(140)と支柱(270)を弾性を持つ材料で作ることにより、CPUパッケージ(110)と放熱板(250)の間及び主フィン(240)とサブストレート(230)との間の密着性を良くする事が出来る。
【0037】実施例14(図14)は、実施例13(図1313)の放熱板(250)と主フィン(240)を変更したものである。放熱板(250)は、主フィン(240)とCPUパッケージ(110)の冷却効果を良くするための中心部の微細主フィン(241)を有し、微細主フィン(241)と主フィン(240)の間に放熱板(250)の下面に冷却空気を流すための送気孔(252)、放熱板(250)の下面に下面フィン(242)を有する。
【0038】実施例15(図15)は、空気入口管(210)から挿入された冷却空気が放熱板(250)の上面を冷却後、放熱板(250)の下面とサブストレート(120)で形成される下部流路(261)へと流れるように図16(a)においてボード(230)の側面のスカート(231)が放熱板(250)の3側面と接して3側面のスカート(231)の長さがサブストレート(120)に達し、1側面のスカート(231)の長さが放熱板(250)の下面を超えず、3側面の内の1側面のスカート(231)が放熱板(250)と一定の距離を保つように設定されている。
【0039】実施例16(図16)は、空気入口管(210)から挿入された冷却空気が放熱板(250)の上面を冷却、一部が送気孔(252)を通って放熱板(250)の下面とサブストレート(120)で形成される下部流路(261)を冷却後、サブストレート(120)とソケット(810)で形成される隙間へと流れるように図17(a)においてボード(230)の側面のスカート(231)が放熱板(250)の3側面と接して3側面のスカート(231)の長さがサブストレート(120)に達し、1側面のスカート(231)の長さがサブストレート(120)の下面を超えず、3側面の内の1側面のスカート(231)がサブストレート(120)と一定の距離を保つように設定されている。
【0040】実施例17は、図17に示すように、ボード(230)と放熱板(250)との間の空間に空気入口管(210)とパイプ(211)を設置したものである。
【0041】実施例18は、ボード(230)を平面にした場合に流路面積を主フィン(240)とサブフィン(220)の巾Bまたは径Dを与えて、式1(フィン形状が四角形の場合の式)または式2(フィンの形状が円形の場合の式)の関係を使って流路面積に対するフィンの本数を設定するもので、ボード(230)の中心点からの距離Xの位置における流速を所定の値に対して±20%の範囲の許容範囲内の値に設定する。実施例7及び9から16に適用される。
【0042】図18は、膨張機(500)の構成を外部のケースを除いて示したものである。膨張機(500)は、圧縮機(510)で吸い込み圧縮されて温度が上昇した空気を空気冷却器(520)で冷却した後、膨張タービン(530)で膨張させて空気の温度を低下させるものである。圧縮機(510)と膨張タービン(530)は、軸(570)で結合され、膨張タービン(530)で発生する動力で不足する圧縮機(510)駆動動力分モータ(540)で駆動される。軸(570)の半径方向の動きは、ジャーナル軸受(550)で、軸方向の動きはスラスト軸受(560)で抑制される。モータ(540)は、磁性鋼板で作られたステータ(542)と永久磁石(541)を有するロータ(543)で構成される。
【0043】図19は、圧縮機(510)を2段構成とした膨張機(500)を示しており、1段目の圧縮機(510)をモータ(540)で駆動し、圧縮された空気を1段目の空気冷却器(520)で冷却後、2段目の圧縮機(511)で更に圧縮、2段目の空気冷却器(521)で冷却後、膨張タービン(530)で膨張させて空気の温度を低下させるものである。
【0044】実施例の説明では、圧縮機、冷却器、放熱器、膨張機などの配置例を図示して説明したが、ここで説明した以外の配置、キャビネット内、コンピュータ室内、コンピュータ室外についても本発明の主旨を逸脱しない配置も含まれる。
【0045】サブストレート(120)のピン(130)と反対側を表、逆を裏として説明し、表側にフィンボード(200)を設けた場合について説明したが、裏側にフィンボード(200)を設けても本発明の基本的構造や効果は同じであり、本発明の範疇に含まれる。
【0046】本発明の説明では、フィンボード(200)をサブストレート(120)とほぼ同じ面積の場合について説明しているが、フィンボード(200)をシステムボード(800)の面積まで広げることもできる。
【発明の効果】
【0047】乾燥した低温の空気で発熱部を冷却して温度が上昇した空気は、外部へ排出される実施例1の冷却システムでは、適切な場所の適切な熱量を取り去り、電子部品などが外部の水分やごみなどの影響を受けず、高い信頼性が保たれる。冷却により奪い取られた熱をコンピュータ室外へ放出することにより、コンピュータ室内の環境を適正に保つことができる。冷却媒体が空気であるので環境への影響もなく、どこででも入手でき、保守などで開放した場合も、キャビネット外から取り入れた空気を循環させて冷却し、除湿することで再び乾燥空気による冷却が可能となる。この場合は、冷却能力は空気冷却器の温度低下能力で空気の温度が決まる。空気冷却器には、水冷、空冷、液冷などの従来の方式も使用することができる。
【0048】実施例2は、実施例1と同様の効果を持つとともに、膨張タービンによって更に冷却空気の温度を下げることができるために、冷却能力が高くなる。膨張タービンの出力を圧縮機の動力として直接利用できるために効率が高く、消費動力が低くなる。
【0049】実施例3は、CPUパッケージ(110)に相対するボード(230)を設けて、ボード(230)が有する空気入口管から低温空気を高速でCPUパッケージ(110)に吹きつけることにより、熱伝達率が高くなり、小さなスペースで発熱部の冷却効率と熱流束を高める働きをする。更に低温の冷却空気が放熱板(250)とボード(230)で形成される上部流路(260)を流れるときに放熱板(250)を冷却し、CPUパッケージ(110)の発熱を効率よく除去する。
【0050】実施例4は、放熱板(250)の発熱するCPUパッケージ(110)に近い部分に放熱面拡張錘(251)を設けることにより、空気流速の速い部分の伝熱面積が拡大するので、熱流束と熱伝達率を高められる。
【0051】実施例5は、放熱板(250)に送気孔(252)を設けて冷却空気を放熱板(250)の反対側に冷却空気が送り込まれ、放熱板(250)が両面から冷却され、冷却効果が高まる。また、CPUパッケージ(110)に直接冷却空気が当り、冷却効果が向上する。
【0052】実施例6は、上部流路(260)を空気入口管(210)からの距離に反比例する流路高さとなっており、上部流路(260)の流速がほぼ一定となり、熱伝達率も高く保たれる。
【0053】実施例7は、発熱の大きなCPUパッケージ(110)に密着する主フィン(240)を有する放熱板(250)のフィンに並行する流れと放熱板(250)に衝突する流れにより大きな熱流束と高い熱伝達率が得られる。更に、ボード(230)に植えられたサブフィン(220)がサブストレート(120)の密着し、サブストレート(120)からの放熱効果を高める。CPUパッケージ(110)とサブストレート(120)のサイズは、図24から27に示すように異なるが、ボード(230)と放熱板(250)のサイズを調整することにより、全てのサイズのプロセッサーに適用される。
【0054】実施例8は、上部流路(260)の断面面積変更の1例であり、流速分布や熱伝達率分布が変わり、温度分布を選定できる。
【0055】実施例9は、ボード(230)とほぼ並行するパイプ(211)を設けたことにより、所要スペースが小さくなる。
【0056】実施例10は、空気入口管(210)とパイプ(211)の間にスペース(212)を設けることによって流速パターンを制御することができる。
【0057】実施例11は、サブフィン(220)を中間部で曲げたもので、サブフィン(220)が接するサブストレート(120)の凹凸などにしたがって個々のサブフィン(220)が曲がってサブストレート(120)に密着して伝熱面積が確実に増大し、熱伝達率が高くなる。
【0058】実施例12は、サブフィン(220)がボード(230)を貫通し、ボード(230)で緩やかに拘束されているために、実施例11と同様にサブストレート(120)への密着度が良くなる。
【0059】実施例13は、放熱板(250)に主フィン(240)を持ち、放熱板(120)全体の熱伝達率が向上する。
【0060】実施例14は、実施例13の放熱板(250)の両面にフィンを、CPUパッケージ(110)の外周付近に送気孔(241)を設けられており、実施例13よりも熱流束と熱伝達率が大きくなる。
【0061】実施例15は、ボード(230)のスカート(231)が放熱板(250)の3側面と接して冷却空気の漏出を防止し、1側面側から放熱板(250)の下面の下面流路へと冷却空気を流し、放熱面(250)を下面からも冷却し、冷却能力が向上する。
【0062】実施例16は、上面流路(260)、送気孔(241)を通って下面流路(261)を冷却した冷却空気がサブストレート(120)の下面にも流入するようにしたもので、冷却効果が高くなる。
【0063】実施例17は、空気入口管(210)及びパイプ(211)をボード(230)と放熱板(250)の間に設けたもので、フィンボード(200)全体の高さが低くなり、プロセッサー(100)の装着密度が向上する。
【0064】本考案の共通する効果について、パラレルコンピュータを例にとって説明すると、システムボード(800)上に装着されるプロセッサー(100)としてインテルのPentiumIIIを採用するとファン冷却装置の高さが48mmあるためにシステムボード(800)間の距離を少なくとも48mm以上とる必要があり、一つのキャビネットの中には、4枚程度に抑えられるが、本考案の冷却システムを採用すると、高さが高々20mmであり、現状のものの2から3倍を装着でき、多くのCPUを収めることができるので高速で大容量の計算や記憶能力をもたせることができるようになる。また、現在のCPUパッケージは、湿度などの管理が行われている保管状態の温度−40℃、コンピュータのキャビネット内での作動温度は、水分の凍結などによるCPUパッケージの破損などを防止するために5℃に制限されている。本考案は、密閉システムであり、外部の湿度や塵芥の影響を受けない清浄な乾燥空気を使用できるために、高い信頼性が得られ、空気温度を膨張機の能力に応じてCPUパッケージの保管最低温度の−40℃まで下げることができるので、現在のキャビネット内温度40℃から少なくとも−40℃へ約80℃下げることができる。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】圧縮機を有するクローズド空気冷却システム系統図
【図2】膨張機を有するクローズド空気冷却システム系統図
【図3】簡易型フィンボードの構成図
【図4】放熱面拡張錘を有する簡易型フィンボードの構成図
【図5】送気孔付放熱板を組み込んだ簡易型フィンボードの構成図
【図6】送気孔付放熱板を組み込んだ流路流速一定型の簡易型フィンボードの構成図
【図7】主フィン付放熱板を有するフィンボードの構成図
【図8】流路面積変化型フィンボード
【図9】入口パイプ付フィンボード
【図10】流動制御スペース内在入口パイプ付フィンボード
【図11】長さ可変型サブフィン付フィンボード
【図12】ボード貫通型サブフィン付フィンボード
【図13】主フィン付放熱板を有するフィンボード
【図14】微細フィン、主フィン、下部フィン、送気孔付放熱板
【図15】スカート付ボードを有するフィンボードとフィンとガイド付放熱板
【図16】サブストレート上下面冷却型フィンボードの構成図
【図17】側面冷却空気挿入型フィンボード
【図18】単段型膨張機
【図19】二段型膨張機
【図20】プロセッサーの速度(周波数)と消費電力
【図21】PentiumIIIのファン冷却装置
【図22】PentiumIIIのファン冷却装置
【図23】PentiumIVのファン冷却装置
【図24】PentiumIIIとPentiumIVの形状寸法
【図25】PentiumIIIの形状寸法
【図26】PentiumIVの形状寸法
【図27】PentiumIIIの形状寸法
【図28】他の特許の構成図
【0066】
【符号の説明】
(1) 冷却用ファン (2) 冷却用ファン固定板
(3) 冷却用ファン固定ネジ (4) 穴空き板固定ネジ
(5) 穴空き板 (6) 不要穴ふさぎ板
(7) 冷却風吹出し口 (8) 非発熱部
(9) 発熱部 (10) 論理素子等の電子部品を実装している電子回路板
(11) ダクト取り付け部 (12) ダクト
(13) ダクト吹出し口固定部 (14) 冷却用ファン
(15) 冷却用ファン固定板 (16) 冷却用ファン固定ネジ
(17) 穴空き板固定ネジ (18) ダクト取付け板
(19) ダクト不要穴ふさぎ板 (20) ダクト取付け穴
(21) ダクト吹出し口固定板
(100)プロセッサー (110)CPUパッケージ
(120)サブストレート (130)ピン
(140)サポート
(200)フィンボード (210)空気入口管
(211)パイプ (212)スペース
(220)サブフィン (230)ボード
(231)スカート (240)主フィン
(241)微細主フィン (242)下面フィン
(243)ガイド
(250)放熱板 (251)放熱面拡張錘
(252)送気孔 (260)上部流路
(261)下部流路 (270)支柱
(290)中心線
(300)キャビネット (400)コンピュータ室
(500)膨張機 (510)圧縮機
(511)2段目の圧縮機 (520)空気冷却器
(530)膨張タービン (540)モータ
(541)永久磁石 (542)ステータ
(543)ロータ (550)ジャーナル軸受
(560)スラスト軸受
(600)放熱器
(700)圧縮機 (705)予冷器
(710)冷却器
(800)システムボード (810)ソケット
(900)ファン冷却装置 (910)ファン
(920)ヒートシンク (921)フィン
【数1】N=1/B・(2X−A/H)
M=A/B/H/(N−1)
A;中心点からXの距離の流路面積
X;中心点からのフィン前面までの距離
H;流路高さ
B;フィン巾
N;フィン数
M;隙間IB
【数2】N=1/D・(2X−A/H)
M=A/D/H/(N−1)
A;中心点からXの距離の流路面積
X;中心点からフィン中心までの距離
H;流路高さ
B;フィン径
N;フィン数
M;隙間/B

【特許請求の範囲】
【請求項1】CPUパッケージなどの発熱体を内在するキャビネットとその内部の空気を循環させる圧縮機、空気を冷却する空気冷却器で構成され、それらが密閉ループを形成し、低温空気で発熱体を冷却することを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項2】CPUパッケージなどの発熱体を内在するキャビネットとその内部の空気を循環する圧縮機、冷却する空気冷却器、冷却後の空気を膨張させて温度を低下させる膨張タービン、温度低下により生じる凝縮水を除去する除湿機で構成され、それらが密閉ループを形成し、低温空気で発熱体を冷却することを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項3】請求項1、2において発熱体に密着した放熱板と相対するボードに設けた空気入口管から低温空気を吹き込んで放熱板からの熱流束を大きくし、放熱板とボードの成す流路を通してキャビネット内へ低温空気を流出させて周辺の部品を冷却することを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項4】請求項1、2において発熱体に密着したフィンを有する放熱板と放熱板と相対するボードに設けた空気入口管から低温空気を吹き込んで放熱板の熱流束を大きくし、放熱板とボードの成す流路を通してキャビネット内へ低温空気を流出させて周辺の部品を冷却することを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項5】請求項1、2において発熱体に密着したフィンを有する放熱板と放熱板のフィンと干渉しないフィンを有するボードに設けた空気入口管から低温空気を吹き込んで放熱板からの熱流束を大きくし、放熱板とボードの成す流路を通してキャビネット内へ低温空気を流出させて周辺の部品を冷却することを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項6】請求項3、4、5において放熱板に少なくとも1個の孔を設けて冷却空気が放熱板の裏側へ流出するようにしたことを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項7】請求項6において放熱板の裏面にフィンを有することを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項8】請求項4から7において発熱体近傍のフィンサイズを小さくし、それ以遠のフィンサイズを大きくしたことを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項9】請求項3から8においてボードのスカートでボードと放熱板の形成する空間の3側面及び放熱板とサブストレートの形成する空間の2側面を密閉して残りのスカートの1側面と放熱板の間に隙間を設けて密閉することを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項10】請求項3から8においてボードと放熱板及び放熱板とサブストレートの形成する空間の3側面とサブストレートとソケットの形成する空間の2側面を密閉して残りのスカートの1側面と放熱板及びサブストレートの間に隙間を設けたことを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項11】請求項3から10においてボードと放熱板の間に形成される空間に空気入口とパイプを設けたことを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項13】請求項3を除く請求項4から11のボードと放熱板が平行なクローズド空気冷却システムにおいて所定の流路面積となる式1の関係式を使って求めた空気入口管の中心線からの距離に対する四角形フィンの巾と間隔の値に対して±20%以下の許容範囲の値を使って作られたことを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項14】請求項3を除く請求項4から11のボードと放熱板が平行なクローズド空気冷却システムにおいて所定の流路面積となる式2の関係式を使って求めた空気入口管の中心線からの距離に対する円形フィンの巾と間隔の値に対して±20%以下の許容範囲の値を使って作られたことを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項15】空気入口管を有するボードと放熱板で構成される簡易型フィンボード冷却装置において、発熱体に密着した放熱板と放熱板に相対するボードに設けられた空気入口管を有することを特徴とする簡易型フィンボード冷却装置。
【請求項16】請求項15において発熱体とほぼ同面積の底面を放熱板と接する放熱面拡大錐を有することを特徴とする簡易型フィンボード冷却装置。
【請求項17】空気入口管とフィンを有するボードと放熱板で構成されるフィンボード冷却装置において、発熱体に密着した放熱板と放熱板に相対するボードに設けられた空気入口管から低温空気を吹き込んで放熱板の熱流束を大きくし、放熱板とボードの成す流路を通してキャビネット内へ低温空気を流出させて周辺の部品を冷却することを特徴とするフィンボード冷却装置。
【請求項18】空気入口管とフィンを有するボードとフィンを有する放熱板で構成されるフィンボード冷却装置において、発熱体に密着した放熱板と放熱板に相対するボードに設けた空気入口管から低温空気を吹き込んで放熱板の熱流束を大きくし、放熱板とボードの成す流路を通してキャビネット内へ低温空気を流出させて周辺の部品を冷却することを特徴とするフィンボード冷却装置。
【請求項19】請求項15から18において放熱板に放熱板を貫通する少なくとも1個の孔を設けて冷却空気が放熱板の裏側へも流出するようにしたことを特徴とするフィンボード冷却装置。
【請求項20】請求項19において放熱板の裏面にフィンを有することを特徴とするフィンボード冷却装置。
【請求項21】請求項17から20において発熱体近傍のフィンサイズを小さくし、それ以外のフィンサイズを大きくしたことを特徴とするフィンボード冷却装置。
【請求項22】請求項15から21においてボードのスカートでボードと放熱板の形成する空間の3側面及び放熱板とサブストレートの形成する空間の2側面を密閉して残りのスカートの1側面と放熱板の間に隙間を設けて密閉することを特徴とするフィンボード冷却装置。
【請求項23】請求項16から21においてボードと放熱板及び放熱板とサブストレートの形成する空間の3側面とサブストレートとソケットの形成する空間の2側面を密閉して残りのスカートの1側面と放熱板及びサブストレートの間に隙間を設けたことを特徴とするフィンボード冷却装置。
【請求項24】請求項16から23においてボードと放熱板の間に形成される空間に空気入口とパイプを設けたことを特徴とするフィンボード冷却装置。
【請求項25】請求項15,16を除く請求項17から24のボードと放熱板が平行なクローズド空気冷却システムにおいて所定の流路面積となる式1の関係式を使って求めた空気入口管の中心線からの距離に対する四角形フィンの巾と間隔の値に対して±20%以下の許容範囲の値を使って作られたことを特徴とするクローズド空気冷却システム。
【請求項26】請求項15、16を除く請求項17から24のボードと放熱板が平行なクローズド空気冷却システムにおいて所定の流路面積となる式2の関係式を使って求めた空気入口管の中心線からの距離に対する円形フィンの巾と間隔の値に対して±20%以下の許容範囲の値を使って作られたことを特徴とするクローズド空気冷却システム。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図3】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図18】
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【図15】
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【図17】
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【図19】
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【図28】
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【図16】
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【図21】
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【図20】
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【図23】
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【図22】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2003−229525(P2003−229525A)
【公開日】平成15年8月15日(2003.8.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−67665(P2002−67665)
【出願日】平成14年2月5日(2002.2.5)
【出願人】(598054692)
【出願人】(500538689)
【出願人】(500538726)
【出願人】(500538737)
【Fターム(参考)】