説明

ケラチン繊維を漂白する方法

本特許出願は、ケラチン繊維を漂白する方法であって、塩基性のpHを有し、且つ
a)一般式(I)に従う少なくとも1つの漂白増進剤と
【化1】


(式中、R1は水素であり、R2は、水素、置換若しくは非置換のC1〜C12アルキル基、置換若しくは非置換のC1〜C12モノヒドロキシアルキル基、置換若しくは非置換のC2〜C12ポリヒドロキシアルキル基、又は置換飽和、不飽和若しくは芳香族4〜8員の炭素環若しくは複素環であり、R3はOR−基であり、その際Rは水素、アンモニウム基、アルカリ金属原子又はアルカリ土類金属原子に等しい)
b)少なくとも1つの適切な2型漂白剤安定直接染料及び
c)少なくとも1つの酸化剤とを含有するレディトゥユーズ剤を該繊維に塗布し、並びに
10〜70℃の温度で5〜60分間の曝露した後、前記繊維を水ですすぐことを特徴とする方法であり、
並びに、ケラチン繊維、特にヒトの毛髪に、望ましくない沈んだ色調ではない自然な外観の漂白を得るための特殊な2型漂白安定直接染料の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特殊な漂白増進剤と2型漂白剤に対して安定した直接染料とを含む漂白剤を使用することによって、心地良く自然な外観にケラチン繊維を漂白するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自然な毛髪色は、毛髪繊維の毛皮質全体に埋め込まれたメラニン顆粒から由来する。このような色素では次の2つの一般的部類が識別されており、ユーメラニン(茶色がかった黒)及びフェオメラニン(赤色がかったオレンジ)である。前記2種類の色素の組み合わせの比率及び濃度が、毛髪にその特徴的な自然な色の濃淡を付与する。暗色の毛髪は、ユーメラニンの濃度がより高く、一方赤色の毛髪はフェオメラニンが圧倒的に多い。明るいブロンドの毛髪は、両方の量が少ない。
【0003】
ヒトの毛髪は、その暗さ(又は明るさ)を記述するために10レベルの目盛が任意に割り当てられる。黒色の毛髪はレベル1、ミディアムブラウンの毛髪はレベル5、そして薄く明るいブロンドはレベル10と称され、その間に幾つかの微妙な差異がある。
【0004】
毛髪の漂白は、メラニン色素顆粒が漂白剤によって徐々に破壊され、その結果より明るい毛髪色が得られる化学プロセスである。メラニン色素は、すべてが同じ割合で明るくなるとは限らない。ユーメラニンは、フェオメラニンよりも破壊されやすい。この特性のため、暗色の毛髪は、漂白された時、メラニン色素の優先的破壊を経験し、これは、赤色色素の視覚的強化と、望まない温かい赤みのオレンジ色又は「派手な」雰囲気を、漂白した毛髪に加えることにつながる。この温かみを中和するため、漂白処置の間又は後に、ほぼ必ず、暗褐色の染毛剤が塗布される。
【0005】
その化学組成とその強度とに基づき、毛髪漂白剤は次の2つのカテゴリに分類することができる。
【0006】
1.1型漂白剤 これらは、一般に、通常は毛髪着色プロセスと共にメラニンを酸化及び漂白するための主要酸素発生剤としてアルカリ性過酸化水素溶液を利用するマイルドな液体又はクリームベースの組成物である。使用直前に、前記過酸化物はアンモニアのようなアルカリ化剤と混合され、得られた液体又はクリームを毛髪に30〜60分間塗布する。このような組成物は、使用する過酸化水素の濃度に応じて、多くて4レベルも毛髪を明るくすることがある。例えば、レベル6の毛髪は、好適な条件下で、レベル10まで明るくなることがある。
【0007】
2.2型漂白剤 これらは、活性酸素の補助又は増進補助としての過硫酸塩類(アンモニウム、カリウム、ナトリウム)と、アルカリ性供給源としてのケイ酸塩類及び/又は炭酸塩類とをベースとする、ほとんどが粉末の組成物である。これらも、使用直前に、毛髪に塗布できる実用可能なクリームを形成するため、過酸化水素溶液と混合される。いくつかの粉末漂白剤は、過酸化尿素のような固体形態に組み込まれた過酸化水素をそれ自体が有しさえする。かなり頻繁に、保湿剤及びその他のコンディショニング剤を含有する可能性のある漂白オイルと呼ばれる第三の別に包装された構成成分が、使用時に漂白剤粉末及び過酸化物に添加される。
【0008】
2型漂白剤は、7レベル以上の色落ちをもたらすことができ、これはカテゴリ1の漂白剤では達成できないものである。2型漂白剤は、通常、レベル5、又はそれよりも暗色の毛髪を、薄いブロンドに色落ちするときのような、4レベルを超える色落ちが望まれる場合には必ず使用される。
【0009】
種々のレベルの漂白で曝露された根底にある温かな色調のため、毛髪のライトニングは、上述のように、一般に、温かみを中和して毛髪に心地良い自然な外観を与えるための調色プロセスを伴う。調色プロセス自体は、かなり繊細なものである。調色液は、青色、緑色及び紫色の3つの色相に分類され、これは一般に淡褐色化又は灰色化色相として知られる。これらの色相、又は色相の組み合わせは、ライトニングプロセスの間に曝露される一連の地色を中和するために必要である。例えば、暗いブロンドの毛髪は、漂白時に黄色い地色を曝露するであろう。したがって、色の法則に従い、紫色ベースの調色液は、黄色っぽい色調を中和し、プラチナ又はシルバーブロンドの色合いを生じる。調色液の濃度は、色落ちが、色の付着によって隠蔽されないように調節されなければならない。同様に、ミディアムブラウンの毛髪は、大量のオレンジ色の地色を露呈し、大量の青色ベースの調色液を必要とするであろう。暗色の毛髪は、漂白されたときに、青みの緑色の調色液を必要とする赤みのオレンジの地色を示す。
【0010】
1型漂白剤は、市販のパーマネント染毛剤のカレントハイリフティングシェード(current high−lifting shades)として知られるものの大部分を構成する。これらの着色剤はたいてい、酸化性一次中間体及びカップラーを基本とし、直接染料、分散染料、酸性染料、又は塩基性染料を含有することができる。使用されるアルカリ性過酸化物環境は、数種類の染料が残存できるほど十分に温和である。
【0011】
2型漂白剤において、媒質はほとんどの染料にとってきわめて苛酷である。アルカリ性がより高く、より強力な酸化条件は、相乗的に作用して、短時間に現存の染料を破壊する。したがって、これらの漂白剤と組み合わせて使用できる染料はごくわずかしかない。
【0012】
毛髪の同時漂白及び着色の技術分野に関する多数の出版物及び特許出願又は特許が存在し、例えば、K.シュレイダー(Schrader)「化粧品の基礎及び処方(Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika)、第2版(1989年)、783ff頁、並びにUS5688291A、US3578387A、US3912446A、DE19961273U1及びPCT国際公開特許WO97/39727A1である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
通常、1型漂白剤は、破壊されないメラニンが残ることから、毛髪の色の比較的小さな変化のみが可能である。加えて、一般的な毛髪染料は、2型漂白剤プロセスに耐えられない。さらに、2型漂白剤は、多数の繊維のダメージを示し、しばしば望ましくないオレンジの色相を示す。
【課題を解決するための手段】
【0014】
驚くべきことに、本発明者らは、特殊な2型漂白剤安定直接染料と組み合わせることができ、より自然で、明るい色合いにおいてオレンジの色相が少ない漂白を得ることができる漂白増進剤を発見した。繊維のダメージは、1型漂白剤に匹敵する。
【0015】
DE19961273A1より、特殊なスルファミン酸塩を漂白増進剤として使用することは既知である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の目的は、繊維に、塩基性のpHを有し、
a)一般式(I)に従う少なくとも1つの漂白増進剤と、
【0017】
【化1】

(式中、R1は水素であり、R2は、水素、置換若しくは非置換のC1〜C12アルキル基、置換若しくは非置換のC1〜C12モノヒドロキシアルキル基、置換若しくは非置換のC2〜C12ポリヒドロキシアルキル基、又は置換飽和、不飽和若しくは芳香族4〜8員の炭素環若しくは複素環であり、R3はOR−基であり、その際Rは水素、アンモニウム基、アルカリ金属原子又はアルカリ土類金属原子に等しい)
b)少なくとも1つの適切な2型漂白安定直接染料と、
c)少なくとも1つの酸化剤と含有するレディトゥユーズ剤を該繊維に塗布し、
10〜70℃の温度に5〜60分間曝露した後、前記繊維を水ですすぐことを特徴とする方法である。
【0018】
一般式(I)の前記漂白増進剤は、好ましくは、シクロヘキサンスルファミン酸ナトリウム、シクロヘキサンスルファミン酸アンモニウム、シクロヘキサンスルファミン酸カリウム、シクロヘキサンスルファミン酸(シクラメート)、スルファミン酸、スルファミン酸ナトリウム、スルファミン酸カリウム、スルファミン酸アンモニウム、フェニルスルファミン酸ナトリウム、フェニルスルファミン酸アンモニウム、フェニルスルファミン酸カリウム、フェニルスルファミン酸、ベンジルスルファミン酸ナトリウム、ベンジルスルファミン酸アンモニウム、ベンジルスルファミン酸カリウム、ベンジルスルファミン酸、イソプロピルスルファミン酸ナトリウム、イソプロピルスルファミン酸アンモニウム、イソプロピルスルファミン酸カリウム、イソプロピルスルファミン酸、メチルスルファミン酸ナトリウム、メチルスルファミン酸アンモニウム、メチルスルファミン酸カリウム、メチルスルファミン酸、t−ブチルスルファミン酸ナトリウム、t−ブチルスルファミン酸アンモニウム、t−ブチルスルファミン酸カリウム及びt−ブチルスルファミン酸から選択される。
【0019】
前記漂白増進剤は、レディトゥユーズ漂白剤に約0.01〜70重量%、好ましくは約1〜50重量%の量で含有される。
【0020】
2型漂白剤安定直接染料は、好ましくは以下、
3−(2’,6’−ジアミノピリジル−3’−アゾ)ピリジン(=2,6−ジアミノ−3−((ピリジン−3−イル)アゾ)ピリジン)、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−4−((4−ニトロフェニル)アゾ)−アニリン(ディスパースレッド17、CI11210)、3−ジエチルアミノ−7−(4−ジメチルアミノ−フェニルアゾ)−5−フェニルフェナジニウムクロリド(Cl11050)、4−(2−チアゾリルアゾ)−レゾルシノール、4−((4−フェニルアミノ)アゾ)ベンゾスルホン酸ナトリウム塩(オレンジIV)、1−((3−アミノプロピル)アミノ)−9,10−アントラセンジオン(HCレッドNo.8)、3’,3”,4,5,5’,5”,6,7−オクタブロモフェノールスルホンフタレイン(テトラブロモフェノールブルー)、1−((4−アミノ−3,5−ジメチルフェニル)(2,6−ジクロロフェニル)メチレン)−3,5−ジメチル−4−イミノ−2,5−シクロヘキサジエン−リン酸(1:1)(ベーシックブルー77)、3’,3”,5’,5”−テトラブロモ−m−クレゾールスルホンフタレイン、2,4−ジニトロ−1−ナフトール−7−スルホン酸二ナトリウム塩(アシッドイエロー1、CI10316)、4−[2’−ヒドロキシ−1’−ナフチル)アゾ]ベンゾスルホン酸ナトリウム塩(アシッドオレンジ7、CI15510)、3’,6’−ジヒドロキシ−2’,4’,5’,7’−テトラヨードスピロ−[イソベンゾフラン−1(3H),9’−(9H)キサンテン]−3−オン二ナトリウム塩(アシッドレッド51、Cl45430)、6−ヒドロキシ−5−((2−メトキシ−5−メチル−4−スルホフェニル)アゾ)−2−ナフタレンスルホン酸二ナトリウム塩(FD&Cレッド40、Cl16035)、2,4−ジニトロ−1−ナフトールナトリウム塩(アシッドイエロー24;Cl10315)、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロ−3’,6’−ジヒドロキシスピロ−(イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン二ナトリウム塩(アシッドレッド92;Cl45410)、4−(2−ヒドロキシ−1−ナフチルアゾ)−3−メチルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩(アシッドオレンジ8、CI15575)、2−アミノ−1,4−ナフタレンジオン、ジチゾン(1,5−ジフェニルチオカルバゾン)、N−((2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロ−4−トリフルオロメチル)アニリン(HCイエロー13)、N−(2−ヒドロキシエチル)−4−ニトロアニリン及び4−クロロ−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−2−ニトロアニリンから選択される。
【0021】
特に好ましい2型漂白剤安定直接染料は、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−4−((4−ニトロフェニル)アゾ)−アニリン(ディスパースレッド17、CI11210)、3−ジエチルアミノ−7−(4−ジメチルアミノ−フェニルアゾ)−5−フェニルフェナジニウムクロリド(Cl11050)、4−(2−チアゾリルアゾ)−レゾルシノール、1−((3−アミノプロピル)アミノ)−9,10−アントラセンジオン(HCレッドNo.8)、3’,3”,4,5,5’,5”,6,7−オクタブロモフェノールスルホンフタレイン(テトラブロモフェノールブルー)、1−((4−アミノ−3,5−ジメチルフェニル)(2,6−ジクロロフェニル)メチレン)−3,5−ジメチル−4−イミノ−2,5−シクロヘキサジエン−リン酸(1:1)(ベーシックブルー77)、3’,3”,5’,5”−テトラブロモ−m−クレゾールスルホンフタレイン、3’,6’−ジヒドロキシ−2’,4’,5’,7’−テトラヨードスピロ−[イソベンゾフラン−1(3H),9’−(9H)キサンテン]−3−オン二ナトリウム塩(アシッドレッド51、Cl45430)、6−ヒドロキシ−5−((2−メトキシ−5−メチル−4−スルホフェニル)アゾ)−2−ナフタレンスルホン酸二ナトリウム塩(FD&Cレッド40、Cl16035)、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロ−3’,6’−ジヒドロキシスピロ−(イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン二ナトリウム塩(アシッドレッド92;Cl45410)、2−アミノ−1,4−ナフタレンジオン及びジチゾン(1,5−ジフェニルチオカルバゾン)である。
【0022】
前記直接染料は、レディトゥユーズ剤に、総量で約0.0001〜10重量%、好ましくは約0.001〜5重量%、最も好ましくは約0.005〜2重量%含有される。
【0023】
本発明による薬剤は、少なくとも1つの酸化剤の供給源も含む。本明細書に用いるのに好ましい酸化剤は、水溶性過酸素酸化剤である。本明細書で定義される時、「水溶性」とは、標準状態で、少なくとも0.1g、好ましくは1g、より好ましくは10gの前記酸化剤が1リットルの脱イオン水に溶解され得ることを意味する。酸化剤は、メラニンの初期の可溶化及び脱色(漂白)にとって有益であり、毛幹中での酸化性染料前駆体の酸化(酸化染色)を増進する。
【0024】
本発明では、当該技術分野において既知のいずれの酸化剤も使用してもよい。好ましい水溶性酸化剤は、水溶液中に過酸化水素を生じさせることができる無機過酸素物質である。水溶性過酸素酸化剤は当該技術分野において周知であり、過酸化水素、無機アルカリ金属過酸化物、例えば過ヨウ素酸ナトリウム及び過酸化ナトリウム、並びに有機過酸化物、例えば過酸化尿素、過酸化メラミン、及び無機過水和物塩の漂白化合物、例えば過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過ケイ酸塩、過硫酸塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。これらの無機過水和物塩は、一水和物、四水和物などとして組み込まれてもよい。アルキル及びアリール過酸化物、並びに/又はペルオキシダーゼも用いてもよい。また必要に応じて、2つ以上のそのような酸化剤の混合物も用いることができる。酸化剤は、水溶液で、又は使用前に溶解される粉末として提供されてもよい。本発明による薬剤に用いるのに好ましいのは、過酸化水素、過炭酸塩類、過硫酸塩類及びこれらの組み合わせである。
【0025】
本発明によれば、薬剤は、約0.1重量%〜約15重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%、最も好ましくは約2重量%〜約7重量%の酸化剤を含む。
【0026】
本明細書で使用するための別の好ましい酸化剤は、ペルオキシモノ炭酸イオン(peroxymonocarbonate ions)の供給源である。好ましくは、このような供給源は、過酸化水素供給源及び炭酸水素イオン供給源からその場で形成される。このような酸化剤は、10.5以下、好ましくは7.5〜10.5、より好ましくは約10のpHにおいて、特に効果的であることが分かっている。さらに、この系は、アンモニア又はアンモニウムイオンの供給源と組み合わせると、特に有効でもある。この酸化剤は、高い色落ちの実現に特に関連して、所望の髪色結果に改善をもたらし、一方で、におい、皮膚及び頭皮の刺激、並びに毛髪繊維へのダメージを大幅に低減することが明らかになった。
【0027】
従って、これらのイオンのいかなる供給源も利用してもよい。本明細書に用いるのに好適な供給源としては、炭酸イオン、カルバミン酸イオン、及び炭酸水素イオンのナトリウム塩、カリウム塩、グアニジン塩、アルギニン塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩、及びアンモニウム塩、並びにこれらの混合物、例えば炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸グアニジン、炭酸水素グアニジン、炭酸リチウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、及びこれらの混合物が挙げられる。炭酸イオン類の供給源と酸化剤の双方を与えるために、過炭酸塩類もまた使用されてもよい。炭酸イオン、カルバミン酸イオン、及び炭酸水素イオンの好ましい供給源は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、カルバミン酸アンモニウム、及びこれらの混合物である。
【0028】
本発明によれば、薬剤は、約0.1重量%〜約15重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%、最も好ましくは約1重量%〜約8重量%の炭酸水素イオン、及び約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約1重量%〜約7重量%、最も好ましくは約2重量%〜約5重量%の過酸化水素供給源を含んでもよい。
【0029】
本発明によれば、薬剤は任意に少なくとも1つのアルカリ化剤供給源、好ましくはアンモニウムイオン供給源及び/又はアンモニアをさらに含んでもよい。アルカノールアミド類、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1プロパノール、並びに2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール及びグアニジウム塩類のような当該技術分野において既知のいかなる剤を用いてもよい。特に好ましいアルカリ化剤は、アンモニウムイオン供給源を提供するものである。いずれのアンモニウムイオン供給源も本明細書で用いるのに好適である。好ましい供給源としては、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、カルバミン酸アンモニウム、水酸化アンモニウム、過炭酸塩類、アンモニア、及びこれらの混合物が挙げられる。特に好ましいのは、炭酸アンモニウム、カルバミン酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、アンモニア、及びこれらの混合物である。本発明の薬剤は、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.5重量%〜約5重量%、最も好ましくは約1重量%〜約3重量%のアルカリ化剤、好ましくはアンモニウムイオンを含んでもよい。
【0030】
本発明による薬剤は溶液、クリーム、エマルション、ゲル又はエアゾールフォーム、粉末及び顆粒に一般的に使用される1つ以上の添加剤も含有してよく、例えば溶媒、例えば水、低級脂肪族モノヒドロキシ又はポリヒドロキシアルコール類、そのエステル類及びエーテル類、例えばアルカノール類、特に1〜4個の炭素原子を含むアルキル鎖を有するもの、例えばエタノール、n−プロパノール又はイソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、二価又は三価のアルコール類、特に2〜6個の炭素原子を有する種類、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリアルキレングリコール類、例えばトリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリプロピレングリコール及びポリプロピレングリコール、多価アルコール類の低級アルキルエーテル類、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル又はエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル又はジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル又はトリエチレングリコールモノエチルエーテル、ケトン類及びケトアルコール類、特にその分子に3〜7個の炭素原子を有するようなもの、例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルフェニルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン及びジアセトンアルコール、エーテル類、例えばジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン又はジイソプロピルエーテル、エステル類、例えばギ酸エチル、ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸フェニル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル又は酢酸ヒドロキシエチルエステル、アミド類、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド又はN−メチル−ピロリドン、並びに尿素、テトラメチル尿素及びチオジグリコール、さらに、アニオン性、カチオン性、非イオノゲン性、両性又は双性イオン性界面活性剤物質の群からの湿潤剤又は乳化剤、例えば脂肪族アルコールスルフェート類、アルキルスルホネート類、アルキルベンゼンスルホネート類、アルキルトリメチルアンモニウム塩類、アルキルベタイン類、α−オレフィンスルホネート類、オキシエチル化脂肪族アルコール類、オキシエチル化ノニルフェノール類、脂肪酸アルカノールアミン類、オキシエチル化脂肪酸エステル類、脂肪族アルコールポリグリコールエーテルスルフェート類、アルキルポリグルコシド類;増粘剤、例えば高級脂肪族アルコール類、デンプン、セルロース誘導体、ワセリン、パラフィン油、脂肪酸類及び乳化形態のその他の脂肪族構成成分、水溶性高分子増粘剤、例えば天然ゴム、グアーガム、キサンタンガム、イナゴマメ粉、ペクチン、デキストラン、寒天、アミロース、アミロペクチン、デキストリン、粘土又はポリビニルアルコールのような合成ヒドロコロイド類;さらにまた、コンディショニング剤、例えばラノリン誘導体、コレステロール、パントテン酸、水溶性カチオン性ポリマー類、タンパク質誘導体、プロビタミン類、ビタミン類、植物抽出物、糖及びビタミン、補助剤、例えば電解質、酸化防止剤、脂肪酸アミド、金属イオン封鎖剤、被膜形成剤及び防腐剤。
【0031】
上述の化合物は、そのような目的において通常の量、例えば、約0.5〜30重量%の濃度の湿潤剤及び乳化剤、約0.1〜25重量%の増粘剤、約0.1〜5.0重量%の濃度のコンディショニング剤が使用される。
【0032】
本発明による漂白剤の酸化剤及びアルカリ化剤は、通常、保管中は別々に維持されなければならず、使用前に直接混合される。本発明による薬剤は、種々の方法で梱包されてもよい。例えば、該薬剤は多構成成分キットの形態であり、好ましくは2構成成分キット又は3構成成分キットの形態であり、酸化剤を含有する構成成分(A)と、少なくとも1つの式(I)の漂白増進剤、少なくとも1つの直接染料及び必要であればpHを調節するための薬剤を含有する構成成分(B)とから成る。別の好ましい実施形態において、2構成成分キットは、少なくとも1つの式(I)の漂白増進剤及び少なくとも1つの酸化剤を含有する構成成分(A)と、少なくとも1つの直接染料及び必要であればpHを調節するための薬剤を含有する構成成分(B)とから成る。
【0033】
レディトゥユーズ剤のpHは、好ましくは約2〜約12、より好ましくは約4〜約11、最も好ましくは約6〜約10,5である。
【0034】
前記構成成分は塗布前に混合され、必要であれば水又は通常の化粧品添加物を含有する水溶液の添加によって、レディトゥユーズ剤は着色されるべき繊維上に塗布される。前記混合物は、毛髪のような繊維上に、約10〜70℃、好ましくは約20〜50℃で、約5〜60分間、好ましくは約30分及び50分間放置し、その後該繊維を水ですすぎ、任意にシャンプー及び/又はコンディショナーで洗浄し、再び水ですすぎ、必要であれば乾燥する。
【0035】
本発明の漂白方法は、毛髪構造の差異に関係なく、均一で再現可能な漂白結果、そして特に明るい色合いにおいて自然でより少ないオレンジの色調を、(特にヒトの毛髪上で)達成する。
【0036】
本発明の別の目的は、ケラチン繊維、特にヒトの毛髪で、望ましくない沈んだ色調ではない自然な外観の漂白を得るための、上述の2型漂白安定直接染料の単独での使用又は少なくとも1つの一般式(I)に従う漂白増進剤及び少なくとも1つの酸化剤と組み合わせての使用である。
【0037】
以下の実施例は、本発明をより詳細に例証するが、添付された請求項を制限するものと解釈されるべきではない。
【実施例】
【0038】
実施例1 漂白剤(3構成成分キット)
構成成分A
エタノール 10.000g
ラウレス−4 1.000g
メチルヒドロキシエチルセルロース 0.800g
シクロヘキサンスルファミン酸ナトリウム 25.000g
ポリクオタニウム−7(水中8%) 3.000g
過酸化水素(50%水溶液) 24.000g
【0039】
構成成分B
エタノール 10.000g
ラウレス−4 1.000g
メチルヒドロキシエチルセルロース 0.800g
炭酸アンモニウム 2.000g
シクロヘキサンスルファミン酸ナトリウム 25.000g
ポリクオタニウム−7(水中8%) 3.000g
アンモニア(25%水溶液) 12.000g
アシッドレッドNo.92 0.004g
3’,3”,4,5,5’,5”,6,7−オクタブロモフェノールスルホンフタレイン 0.012g
脱塩水 100.000gまで
【0040】
構成成分C
過硫酸ナトリウム 100.000g
【0041】
使用前に、4.875gの構成成分Aを4.875gの構成成分B及び0.25gの構成成分Cと混合した。このレディトゥユーズ剤を、ミディアムブラウンの天然毛髪の束に塗布し、ブラシで均一に分配した。40℃に30分間曝露した後、前記毛髪を市販のシャンプーで洗浄し、微温水ですすぎ、市販のコンディショナーで処置し、再度水ですすぎ、その後乾燥した。この毛髪は、シルバーブロンドの色を示した。
【0042】
実施例2 毛髪を同時にライトニング及び調色するための薬剤
(3構成成分キット)
構成成分A
エタノール 10.000g
ラウレス−4 1.000g
メチルヒドロキシエチルセルロース 1.000g
シクロヘキサンスルファミン酸ナトリウム 25.000g
ポリクオタニウム−10 1.000g
過酸化水素(50%水溶液) 24.000g
脱塩水 100.000gまで
【0043】
構成成分B
エタノール 10,000g
ラウレス−4 1,000g
メチルヒドロキシエチルセルロース 1.000g
シクロヘキサンスルファミン酸ナトリウム 25.000g
ポリクオタニウム−10 1.000g
アンモニア(25%水溶液) 12.000g
アシッドレッドNo.92 0.006g
3’,3”,4,5,5’,5”,6,7−オクタブロモフェノールスルホンフタレイン 0.014g
脱塩水 100.000gまで
【0044】
構成成分C
過硫酸ナトリウム 100.000g
【0045】
使用前に、4.85gの構成成分Aを4.85gの構成成分B及び0.3gの構成成分Cと混合した。このレディトゥユーズ剤を、ミディアムブラウンの天然毛髪の束に塗布し、ブラシで均一に分配した。40℃に30分間曝露した後、前記毛髪を市販のシャンプーで洗浄し、微温水ですすぎ、市販のコンディショナーで処置し、再度水ですすぎ、その後乾燥した。この毛髪は、灰色がかったブロンドの色を示した。
【0046】
特に指示のない限り、本特許出願のすべての百分率は、重量百分率である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケラチン繊維を漂白する方法であって、塩基性のpHを有し、且つ
a)一般式(I)に従う少なくとも1つの漂白増進剤と、
【化1】

(式中、R1は水素であり、R2は、水素、置換若しくは非置換のC1〜C12アルキル基、置換若しくは非置換のC1〜C12モノヒドロキシアルキル基、置換若しくは非置換のC2〜C12ポリヒドロキシアルキル基、又は置換飽和、不飽和若しくは芳香族4〜8員の炭素環若しくは複素環であり、R3はOR−基であり、その際Rは水素、アンモニウム基、アルカリ金属原子又はアルカリ土類金属原子に等しい)
b)少なくとも1つの適切な2型漂白安定直接染料と、
c)少なくとも1つの酸化剤とを含有するレディトゥユーズ剤を該繊維に塗布し、
並びに、10〜70℃の温度に5〜60分間曝露した後に、前記繊維を水ですすぐことを特徴とする方法。
【請求項2】
一般式(I)の前記漂白増進剤が、シクロヘキサンスルファミン酸ナトリウム、シクロヘキサンスルファミン酸アンモニウム、シクロヘキサンスルファミン酸カリウム、シクロヘキサンスルファミン酸、スルファミン酸、スルファミン酸ナトリウム、スルファミン酸カリウム、スルファミン酸アンモニウム、フェニルスルファミン酸ナトリウム、フェニルスルファミン酸アンモニウム、フェニルスルファミン酸カリウム、フェニルスルファミン酸、ベンジルスルファミン酸ナトリウム、ベンジルスルファミン酸アンモニウム、ベンジルスルファミン酸カリウム、ベンジルスルファミン酸、イソプロピルスルファミン酸ナトリウム、イソプロピルスルファミン酸アンモニウム、イソプロピルスルファミン酸カリウム、イソプロピルスルファミン酸、メチルスルファミン酸ナトリウム、メチルスルファミン酸アンモニウム、メチルスルファミン酸カリウム、メチルスルファミン酸、t−ブチルスルファミン酸ナトリウム、t−ブチルスルファミン酸アンモニウム、t−ブチルスルファミン酸カリウム及びt−ブチルスルファミン酸から成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記漂白増進剤が、前記レディトゥユーズ剤に0.01〜70重量%の量で含有されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記2型漂白安定直接染料が、3−(2’,6’−ジアミノピリジル−3’−アゾ)ピリジン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−4−((4−ニトロフェニル)アゾ)−アニリン、3−ジエチルアミノ−7−(4−ジメチルアミノ−フェニルアゾ)−5−フェニルフェナジニウムクロリド、4−(2−チアゾリルアゾ)−レゾルシノール、4−((4−フェニルアミノ)アゾ)ベンゾスルホン酸ナトリウム塩、1−((3−アミノプロピル)−アミノ)−9,10−アントラセンジオン、3’,3”,4,5,5’,5”,6,7−オクタブロモフェノール−スルホンフタレイン、1−((4−アミノ−3,5−ジメチルフェニル)(2,6−ジクロロフェニル)−メチレン)−3,5−ジメチル−4−イミノ−2,5−シクロヘキサジエン−リン酸(1:1)、3’,3”,5’,5”−テトラブロモ−m−クレゾールスルホンフタレイン、2,4−ジニトロ−1−ナフトール−7−スルホン酸二ナトリウム塩、4−[2’−ヒドロキシ−1’−ナフチル)アゾ]ベンゾスルホン酸ナトリウム塩、3’,6’−ジヒドロキシ−2’,4’,5’,7’−テトラヨードスピロ−[イソベンゾフラン−1(3H),9’−(9H)キサンテン]−3−オン二ナトリウム塩、6−ヒドロキシ−5−((2−メトキシ−5−メチル−4−スルホフェニル)アゾ)−2−ナフタレン−スルホン酸二ナトリウム塩、2,4−ジニトロ−1−ナフトールナトリウム塩、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロ−3’,6’−ジヒドロキシスピロ−(イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン二ナトリウム塩、4−(2−ヒドロキシ−1−ナフチルアゾ)−3−メチルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、2−アミノ−1,4−ナフタレンジオン、ジチゾン(1,5−ジフェニルチオカルバゾン)、N−((2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロ−4−トリフルオロメチル)アニリン、N−(2−ヒドロキシエチル)−4−ニトロアニリン及び4−クロロ−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−2−ニトロアニリンから成る群から選択されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記2型漂白安定直接染料が、前記レディトゥユーズ剤に総量で0.0001〜10重量%含有されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記酸化剤が、過酸化水素、無機アルカリ金属過酸化物、有機過酸化物、無機過水和塩漂白化合物、無機過水和塩漂白化合物の一水和物又は四水和物、アルキル過酸化物類、アリール過酸化物類、ペルオキシダーゼ類及びこれらの化合物の混合物から成る群から選択されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記酸化剤が、過酸化水素、過炭酸塩類、過硫酸塩類及びこれらの組み合わせから成る群から選択されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記酸化剤が、総量で0.1〜15重量%含有されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記レディトゥユーズ剤のpHが2〜12であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
水でのすすぎの後、前記繊維がシャンプー及び/又はコンディショナーで洗浄され、再度水ですすがれることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
最後に前記ケラチン繊維が乾燥されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
望ましくない沈んだ色調ではないケラチン繊維の自然な外観の漂白を得るための2型漂白剤における、3−(2’,6’−ジアミノピリジル−3’−アゾ)ピリジン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−4−((4−ニトロフェニル)アゾ)−アニリン、3−ジエチルアミノ−7−(4−ジメチルアミノ−フェニルアゾ)−5−フェニルフェナジニウムクロリド、4−(2−チアゾリルアゾ)−レゾルシノール、4−((4−フェニルアミノ)アゾ)ベンゾスルホン酸ナトリウム塩、1−((3−アミノプロピル)−アミノ)−9,10−アントラセンジオン、3’,3”,4,5,5’,5”,6,7−オクタブロモフェノール−スルホンフタレイン、1−((4−アミノ−3,5−ジメチルフェニル)(2,6−ジクロロフェニル)−メチレン)−3,5−ジメチル−4−イミノ−2,5−シクロヘキサジエン−リン酸(1:1)、3’,3”,5’,5”−テトラブロモ−m−クレゾールスルホンフタレイン、2,4−ジニトロ−1−ナフトール−7−スルホン酸二ナトリウム塩、4−[2’−ヒドロキシ−1’−ナフチル)アゾ]ベンゾスルホン酸ナトリウム塩、3’,6’−ジヒドロキシ−2’,4’,5’,7’−テトラヨードスピロ−[イソベンゾフラン−1(3H)、9’−(9H)キサンテン]−3−オン二ナトリウム塩、6−ヒドロキシ−5−((2−メトキシ−5−メチル−4−スルホフェニル)アゾ)−2−ナフタレン−スルホン酸二ナトリウム塩、2,4−ジニトロ−1−ナフトールナトリウム塩、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロ−3’,6’−ジヒドロキシスピロ−(イソベンゾフラン−1(3H)、9’−[9H]キサンテン]−3−オン二ナトリウム塩、4−(2−ヒドロキシ−1−ナフチルアゾ)−3−メチルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、2−アミノ−1,4−ナフタレンジオン、ジチゾン(1,5−ジフェニルチオカルバゾン)、N−((2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロ−4−トリフルオロメチル)アニリン、N−(2−ヒドロキシエチル)−4−ニトロアニリン及び4−クロロ−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−2−ニトロアニリンから成る群から選択される2型漂白安定直接染料の使用。
【請求項13】
望ましくない沈んだ色調ではないケラチン繊維の自然な外観の漂白を得るための、
a)一般式(I)に従う少なくとも1つの漂白増進剤と、
【化2】

(式中、R1は水素であり、R2は、水素、置換若しくは非置換のC1〜C12アルキル基、置換若しくは非置換のC1〜C12モノヒドロキシアルキル基、置換若しくは非置換のC2〜C12ポリヒドロキシアルキル基、又は置換飽和、不飽和若しくは芳香族4〜8員の炭素環若しくは複素環であり、R3はOR−基であり、その際Rは水素、アンモニウム基、アルカリ金属原子又はアルカリ土類金属原子に等しい)
b)少なくとも1つの適切な2型漂白安定直接染料と、
c)少なくとも1つの酸化剤と
の組み合わせの使用。
【請求項14】
前記2型漂白安定直接染料が、3−(2’,6’−ジアミノピリジル−3’−アゾ)ピリジン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−4−((4−ニトロフェニル)アゾ)−アニリン、3−ジエチルアミノ−7−(4−ジメチルアミノ−フェニルアゾ)−5−フェニルフェナジニウムクロリド、4−(2−チアゾリルアゾ)−レゾルシノール、4−((4−フェニルアミノ)アゾ)ベンゾスルホン酸ナトリウム塩、1−((3−アミノプロピル)−アミノ)−9,10−アントラセンジオン、3’,3”,4,5,5’,5”,6,7−オクタブロモフェノール−スルホンフタレイン、1−((4−アミノ−3,5−ジメチルフェニル)(2,6−ジクロロフェニル)−メチレン)−3,5−ジメチル−4−イミノ−2,5−シクロヘキサジエン−リン酸(1:1)、3’,3”,5’,5”−テトラブロモ−m−クレゾールスルホンフタレイン、2,4−ジニトロ−1−ナフトール−7−スルホン酸二ナトリウム塩、4−[2’−ヒドロキシ−1’−ナフチル)アゾ]ベンゾスルホン酸ナトリウム塩、3’,6’−ジヒドロキシ−2’,4’,5’,7’−テトラヨードスピロ−[イソベンゾフラン−1(3H),9’−(9H)キサンテン]−3−オン二ナトリウム塩、6−ヒドロキシ−5−((2−メトキシ−5−メチル−4−スルホフェニル)アゾ)−2−ナフタレン−スルホン酸二ナトリウム塩、2,4−ジニトロ−1−ナフトールナトリウム塩、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロ−3’,6’−ジヒドロキシスピロ−(イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン二ナトリウム塩、4−(2−ヒドロキシ−1−ナフチルアゾ)−3−メチルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、2−アミノ−1,4−ナフタレンジオン、ジチゾン(1,5−ジフェニルチオカルバゾン)、N−((2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロ−4−トリフルオロメチル)アニリン、N−(2−ヒドロキシエチル)−4−ニトロアニリン及び4−クロロ−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−2−ニトロアニリンから成る群から選択されることを特徴とする請求項13に記載の使用。

【公表番号】特表2009−506021(P2009−506021A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−527581(P2008−527581)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際出願番号】PCT/IB2006/053046
【国際公開番号】WO2007/026327
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】