説明

ケーブル

【課題】小径化を図りつつ曲げても良好なシールド効果を維持することが可能なケーブルを提供する。
【解決手段】光ファイバ心線または電線からなる複数本のコアを有する光電気複合ケーブル11であって、コアの周囲にシールド層19及び外被20が順に設けられ、シールド層19は、樹脂テープに金属箔が貼られた厚さ0.01mm以上0.05mm以下の金属樹脂テープ21からなり、金属樹脂テープ21には、複数のスリット22がケーブル長手方向に間隔をあけて形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に電線等を有するケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
医療機器、携帯端末、小型ビデオカメラ、パーソナルコンピュータまたはPDA(Personal Digital Assistant)等の電子機器において、機能のさらなる高度化に伴い高速通信が要求されている。このため、電線と光ファイバを組み合わせた光電気複合ケーブルを用いることが行われている。
【0003】
このようなケーブルとしては、光ファイバの外周に緩衝層を設け、その外周にシースを設け、このシースの外側に電線を配し、その外周に抑え巻及び外被を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、導体に絶縁体を被覆して形成された絶縁電線を4本準備しておき、次いで、絶縁電線の曲率と略同一曲率を有する凹部を4個備える菱形介在に絶縁電線を配置し、菱形介在と絶縁電線を共に捻り、外周にアルミテープを巻き付けて遮蔽層を形成し、更にその外周に外被を被覆した構造のケーブルも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭62−135309号公報
【特許文献2】特開2003−338223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、外周に遮蔽層を設けたケーブルの遮蔽層としては、金属の素線を編組したものが用いられているが、要求されるシールド効果が低いケーブルでは、金属樹脂テープを遮蔽層として縦添えまたは横巻きすることが考えられている。
このように、金属樹脂テープを遮蔽層として用いれば、薄肉化によるケーブルの細径化を図ることができるが、金属樹脂テープを遮蔽層としたケーブルは、曲げたときに、曲げの内側で金属樹脂テープが剥がれたり、大きな皺が生じて凹凸が形成され、シールド効果が低下するおそれがあった。
【0006】
本発明の目的は、小径化を図りつつ曲げても良好なシールド効果を維持することが可能なケーブルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決することのできる本発明のケーブルは、光ファイバまたは電線からなる複数本のコアを有するケーブルであって、
前記コアの周囲に遮蔽層及び外被が順に設けられ、
前記遮蔽層は、樹脂テープに金属箔が貼られた厚さ0.01mm以上0.05mm以下の金属樹脂テープからなり、
前記金属樹脂テープには、複数のスリットがケーブル長手方向に間隔をあけて形成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明のケーブルにおいて、前記光ファイバが、弾性率が300MPa以上の樹脂から形成されて厚さが0.2mm以上であるチューブに収容されて中心に配置され、
前記電線が、前記チューブの外周側で互いに対角位置に配置された単独電線及び2本一組の対電線から構成され、
前記対電線が、前記チューブの外周面に並列に縦添えされ、
前記チューブの外周側における前記単独電線と前記対電線との間に介在が設けられ、
前記単独電線、前記対電線及び前記介在の外周が、前記遮蔽層及び前記外被によって順に覆われていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明のケーブルによれば、光ファイバまたは電線からなるコアの外周が遮蔽層によって覆われているので、良好なシールド効果を得ることができる。また、この遮蔽層が、樹脂テープに金属箔が貼られた厚さ0.01mm以上0.05mm以下の金属樹脂テープからなるので、ケーブルの外径を極力小さくすることができる。
このケーブルが曲げられると、遮蔽層を構成する金属樹脂テープでは、曲げの外側では複数のスリットが均等に開く。これにより、ケーブルが曲げられたとしても、金属樹脂テープが剥がれたり、金属樹脂テープに皺が生じて凹凸が形成されるようなことがない。つまり、ケーブルが曲げられたとしても、金属樹脂テープからなる遮蔽層によって、良好なシールド効果が維持される。
なお、金属樹脂テープは、金属箔が樹脂テープに貼り付けられて補強された構造であるので、ケーブルが曲げられてスリットが開いたとしても、金属箔が破けるような不具合も生じない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係るケーブルの実施形態の例を示す断面図である。
【図2】ケーブルの遮蔽層を示す斜視側面図である。
【図3】ケーブルを曲げたときの遮蔽層を示す斜視側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係るケーブルの実施形態の例を、図面を参照して説明する。
なお、光ファイバ及び電線を収容した光電気複合ケーブルを例示して説明する。
図1に示すように、光電気複合ケーブル(ケーブル)11は、最外層である外被20の内側に、複数本の光ファイバ心線(光ファイバ)12と複数本の電線15とを有する。これらの光ファイバ心線12、電線15は、それぞれケーブルのコアである。光ファイバ心線12は、複数本設けられ、光電気複合ケーブル11の断面中央に配置された保護チューブ(チューブ)13内に収容されている。
【0012】
外被20の内側であって保護チューブ13の外側は、収容部14とされており、この収容部14には、複数本の電線15が配置されている。電線15としては、電力線として用いられる複数本の単独電線15a、及び、例えば、差動伝送用の信号線として用いられる2本一組の対電線15bがある。単独電線15aと対電線15bとは、互いに対角位置である光電気複合ケーブル11の中心に対して逆の位置に配置されている。対電線15bは、撚られることなく、保護チューブ13の外周面に並列に縦添えされている。また、それぞれの単独電線15aも保護チューブ13の外周面に並列に縦添えされている。
【0013】
これらの単独電線15a及び対電線15bは、何れも錫メッキが施された軟銅線または銅合金線からなる素線を複数本撚り合わせた導体を外被によって覆った絶縁ケーブルであり、例えば、AWG(American Wire Gauge)の規格によるAWG20〜46程度のケーブルである。絶縁ケーブルの外被の材料としては、耐熱性、耐薬品性、非粘着性、自己潤滑性などに優れたテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)樹脂等のフッ素樹脂を用いるのが好ましい。また、絶縁ケーブルの外被としては、ポリエチレン(PE)樹脂やポリ塩化ビニル(PVC)樹脂を用いても良い。
【0014】
また、保護チューブ13の外周側の収容部14には、単独電線15aと対電線15bとの間に、複数本の介在16が収容されている。これらの介在16としては、例えば、レーヨンやナイロンなどの繊維を紐状にしたものを用いるのが好ましい。
上記のように電線15及び介在16が収容された収容部14の周囲には、押さえ巻き18、シールド層(遮蔽層)19及び外被20が順に設けられている。
【0015】
保護チューブ13内に収容された光ファイバ心線12は、コアとクラッドからなる光ファイバの周囲に紫外線硬化型樹脂からなる被覆層を形成したものであり、コア径が0.08mm、クラッドの外径が0.125mmとされ、被覆層の外径が0.25mmとされている。また、さらに被覆層を設けて外径0.9mmの光ファイバ心線12としたり、光ファイバ心線12をさらに抗張力繊維及び被覆層で覆った光ファイバコードとしてもよい。
【0016】
光ファイバ心線12としては、コアがガラスから形成されクラッドが高硬度プラスチックから形成されて折れ曲がり(キンク)に強く破断しにくいハードプラスチッククラッドファイバ(H−PCF)や、コア及びクラッドがプラスチックからなるプラスチックファイバであってもよい。
【0017】
光電気複合ケーブル11が、例えば、医療用のセンサコードであるCCDコードのようにあまり小さな径に曲げることなく用いられる場合は、クラッドがガラスであるガラスファイバが使用可能であり、USB(Universal Serial Bus)ケーブルやHDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルのように小さな径に曲げられることがある場合は、ハードプラスチッククラッドファイバを用いるのが好ましい。
【0018】
保護チューブ13の内側には、2本の光ファイバ心線12が収容されている。この保護チューブ13の内側には、光ファイバ心線12だけを収容しても良いが、光ファイバ心線12とともに抗張力線や介在を収容して強度を高めても良い。保護チューブ13の内部には、3本以上の光ファイバ心線12を収容する場合もあり、また、1本の光ファイバ心線12を収容する場合もある。複数本の光ファイバ心線12を保護チューブ13に収容する場合、光ファイバ心線12は、撚ることなく縦添えするのが好ましい。
【0019】
保護チューブ13としては、外力から光ファイバ心線12を保護しつつ電線15等からの側圧を良好に吸収する緩衝材としての機能を有する必要がある。このため、この保護チューブ13は、弾性率が300MPa以上の樹脂から形成され、厚さが0.2mm以上とされている。本例では、保護チューブ13は、内径が約0.55mm、外径が約1.05mmとされ、厚さが約0.25mmとされている。
このような保護チューブ13の材料としては、機械的強度に優れた樹脂材料であるテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)樹脂を用いるのが好ましく、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂を使用してもよい。
この保護チューブ13は、配列させた光ファイバ心線12の周囲に樹脂を押出被覆することによって、光ファイバ心線12を覆うように形成される。
【0020】
押さえ巻18としては、耐熱性、耐摩耗性などに優れたポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂から形成された樹脂テープが用いられる。なお、この押さえ巻18としては、紙テープやポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂の樹脂テープを用いても良い。
【0021】
シールド層19は、金属箔に、合成樹脂から形成された樹脂テープを貼り付けた金属樹脂テープ21からなるものであり、この金属樹脂テープ21を押さえ巻18の外周に縦添えしたものである。
金属樹脂テープ21を構成する金属箔は、例えば、銅箔またはアルミニウム箔等である。また、金属樹脂テープ21を構成する樹脂テープは、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂から形成されている。
【0022】
金属樹脂テープ21の厚さは、0.01mm以上0.05mm以下の厚さであり、この金属樹脂テープ21を構成する金属箔及び樹脂テープの厚さは、それぞれ数μm以上数十μm以下である。
例えば、金属樹脂テープ21としては、9μmの厚さの銅箔に、6μmから12μmのポリエチレンテレフタレートの樹脂テープを貼り付けたものが好ましい。
【0023】
また、図2に示すように、シールド層19を構成する金属樹脂テープ21には、複数のスリット22がケーブル長手方向に間隔をあけて形成されている。これらのスリット22は、金属樹脂テープ21の長手方向に対して所定角度に傾斜されている。また、これらのスリット22は、金属樹脂テープ21に千鳥状に配置されている。
【0024】
外被20は、ポリ塩化ビニル(PVC)やポリオレフィン系樹脂等から形成されている。非ハロゲンのポリオレフィン系樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン(PE)、スチレンエチレンブチレンスチレンブロック共重合体(SEBS)などのエラストマの混合物がある。また、ポリエチレン(PE)に、耐候剤、酸化防止剤、老化防止剤を添加したものでも良い。なお、このポリエチレン(PE)を用いた外被20としては、難燃剤を含まない非難燃性のものでも良い。外被20は、厚さが約0.25mmであり、外径は3.0mmである。
【0025】
このように構成された光電気複合ケーブル11によれば、光ファイバ心線12を収容する保護チューブ13の周囲に設けられた単独電線15a及び対電線15bの外周がシールド層19によって覆われているので、良好なシールド効果を得ることができる。
また、このシールド層19が、樹脂テープに金属箔が貼られた厚さ0.01mm以上0.05mm以下の金属樹脂テープ21からなるので、光電気複合ケーブル11の外径を極力小さくすることができる。
【0026】
上記の光電気複合ケーブル11が曲げられると、図3に示すように、シールド層19を構成する金属樹脂テープ21では、曲げの外側では複数のスリット22が均等に開く。これにより、光電気複合ケーブル11が曲げられたとしても、金属樹脂テープ21は、その内側の押さえ巻18から剥がれたり、皺が生じて凹凸が形成されるようなことがない。つまり、光電気複合ケーブル11は、曲げられたとしても、金属樹脂テープ21からなるシールド層19によって、良好なシールド効果が維持される。また、外被20の表面に凹凸が現れるようなこともない。
【0027】
また、金属樹脂テープ21のスリット22が、ケーブル長手方向に対して傾斜されているので、光電気複合ケーブル11が曲げられた際に、スリット22が無理なく均等に開き、皺の発生をさらに抑制することができる。
なお、金属樹脂テープ21は、金属箔が樹脂テープに貼り付けられて補強された構造であるので、光電気複合ケーブル11が曲げられてスリット22が開いたとしても、金属箔が破けるような不具合も生じない。
【0028】
スリット22を形成した金属樹脂テープ21をシールド層19として用いる場合と、スリット22のない金属樹脂テープ21をシールド層19として用いる場合とを比較した。
何れの金属樹脂テープ21をシールド層19として用いた場合も、金属樹脂テープ21を押さえ巻18の周囲に配置して外被20を押出成形する際の加工性については極めて良好であった。しかし、ケーブルの直径の2倍の曲げ半径で180°曲げた際のシールド性は、スリット22のない金属樹脂テープ21に対してスリット22を形成した金属樹脂テープ21の方が優れていた。
【0029】
この比較結果から、小径化を図りつつ曲げても良好なシールド効果を維持することが可能なケーブルとするには、シールド層19として、スリット22を形成した金属樹脂テープ21を用いる方が良いことがわかった。
【0030】
なお、金属樹脂テープ21の代わりに銅素線を編組して形成したシールド層、銅素線を横巻して形成したシールド層についても比較した。編組、横巻ともに曲げた際のシールド性は金属樹脂テープ21より良好であったが、横巻は成形する際の加工性が金属樹脂テープ21より劣り、編組は加工性がさらに劣る結果となった。このように、編組や横巻と比較してもスリット22を形成した金属樹脂テープ21がシールド性及び加工性において総合的に優れていることが確認できた。
【0031】
また、上記の光電気複合ケーブル11は、光ファイバ心線12が、300MPa以上の弾性率を有する樹脂から形成されて0.2mm以上の厚さを有する保護チューブ13内に収容されているので、光ファイバ心線12への側圧を保護チューブ13により保護して小さく抑えることができる。また、保護チューブ13の外周側において単独電線15a及び2本一組の対電線15bを撚らずに並列に配置させているので、光電気複合ケーブル11の柔軟性を低下させたり光電気複合ケーブル11を大径化させたりすることもなく、単独電線15a及び対電線15bから光ファイバ心線12への過剰な側圧の付与、及び光ファイバ心線12の過剰な曲げや捻じれの発生を防止することができる。
【0032】
また、対電線15bを保護チューブ13の外周面に並列に縦添えしているので、対電線15bを撚り合わせて配置した場合と比較して、小径化を図ることができる。つまり、光電気複合ケーブル11を大径化させず、光ファイバ心線12に外力が付与されることを抑え、光ファイバ心線12の良好な伝送特性を維持しつつ狭いスペース等へ円滑に配線することができる。
なお、本実施形態の光電気複合ケーブル11のように、対電線15bを撚り合わせずに縦添えすると、電気信号が雑音として互いに影響を受け易くなるが、収容部14の周囲をシールド層19によって覆っているので、互いの電気信号による影響を抑えることができる。
【0033】
また、単独電線15a及び対電線15bを対角位置に配置し、これらの単独電線15a及び対電線15bの間に介在16を設けたので、内部の質量のバランスを良好に保ちながら引張強度を高め、光ファイバ心線12への過剰な張力の付与も防止することができる。
【0034】
そして、このように、バランス良く単独電線15a及び対電線15bを配置させているので、光電気複合ケーブル11の端末部分において、単独電線15a、対電線15b及び介在16を周方向の一箇所へ束ねる際にも、単独電線15a及び対電線15bの捻じれを極力抑えて作業性を向上させることができる。また、バランス良く単独電線15a及び対電線15bを配置させたことにより、外被20を押出して光電気複合ケーブル11を製造する際にも、光ファイバ心線12を収容する保護チューブ13、単独電線15a、対電線15b及び介在16からなる集合コアの捻じれを最小限に抑えることができ、生産性を向上させることができる。
【0035】
また、互いに隣接する対電線15bだけでなく、単独電線15a同士も隣接させて収容部14へ収容しているので、光電気複合ケーブル11の端末において、対電線15b及び単独電線15aを結線する際の作業性を向上させることができる。
【0036】
上記の光電気複合ケーブル11において、光ファイバ心線12は、保護チューブ13の内周面との間にある程度クリアランスを設けることが好ましく、また、光ファイバ心線12と保護チューブ13との間の摩擦係数を0.5以下とするのが好ましい。このようにすると、光電気複合ケーブル11を曲げたときに、光ファイバ心線12を長手方向に適度に移動させることができ、局所的に蛇行することもなく伝送損失の増加を防ぐことができる。例えば、光ファイバ心線12の被覆層及び保護チューブ13のそれぞれの材質を、フッ素系樹脂であるテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)樹脂とすると、光ファイバ心線12と保護チューブ13との間の摩擦係数を0.1程度とすることができ、保護チューブ13内において光ファイバ心線12が長手方向へ移動し易くなり、伝送損失の増加を防ぐことができる。
【0037】
なお、上記の実施形態では、2本の光ファイバ心線12を保護チューブ13に収容しているが、前述したように、光ファイバ心線12の本数は2本に限定されない。また、光ファイバ心線12を光電気複合ケーブル11の断面中央に配置したが、光ファイバ心線12の位置は、光電気複合ケーブル11の断面中央に対して偏った位置に配置されていても良い。また、電線15及び介在16の本数、太さ及び種類は上記実施形態に限定されない。
【符号の説明】
【0038】
11:光電気複合ケーブル(ケーブル)、12:光ファイバ心線(光ファイバ,コア)、13:保護チューブ(チューブ)、15:電線(コア)、15a:単独電線、15b:対電線、16:介在、19:シールド層(遮蔽層)、20:外被、21:金属樹脂テープ、22:スリット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバまたは電線からなる複数本のコアを有するケーブルであって、
前記コアの周囲に遮蔽層及び外被が順に設けられ、
前記遮蔽層は、樹脂テープに金属箔が貼られた厚さ0.01mm以上0.05mm以下の金属樹脂テープからなり、
前記金属樹脂テープには、複数のスリットがケーブル長手方向に間隔をあけて形成されていることを特徴とするケーブル。
【請求項2】
請求項1に記載のケーブルであって、
前記光ファイバが、弾性率が300MPa以上の樹脂から形成されて厚さが0.2mm以上であるチューブに収容されて中心に配置され、
前記電線が、前記チューブの外周側で互いに対角位置に配置された単独電線及び2本一組の対電線から構成され、
前記対電線が、前記チューブの外周面に並列に縦添えされ、
前記チューブの外周側における前記単独電線と前記対電線との間に介在が設けられ、
前記単独電線、前記対電線及び前記介在の外周が、前記遮蔽層及び前記外被によって順に覆われていることを特徴とするケーブル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−38637(P2012−38637A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−179311(P2010−179311)
【出願日】平成22年8月10日(2010.8.10)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】