説明

ゲル状ニキビ用化粧料

【課題】チキソトロピー性を有するゲル状を呈することから使用性が良好で、塗布時のみずみずしさ、後肌のさっぱり感等の優れた使用感を示し、且つ、ニキビの予防・改善効果に優れたゲル状ニキビ用化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(a)〜(c);(a)サリチル酸および/またはサリチル酸塩、(b)全カルボキシル基に対するメチルエステル基のモル分率が5〜50%であるペクチン、(c)多価陽イオンを生成する塩を配合し、pHが4〜6であることを特徴とするゲル状ニキビ用化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サリチル酸および/またはサリチル酸塩、全カルボキシル基に対するメチルエステル基のモル分率が5〜50%であるペクチン、多価陽イオンを生成する塩を配合し、pHが4〜6であるニキビ用化粧料に関するものであり、より詳細には、チキソトロピー性を有するゲル状を呈することから使用性が良好で、塗布時のみずみずしさ、後肌のさっぱり感等の優れた使用感を示し、且つ、ニキビの予防・改善効果に優れたニキビ用化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ニキビの病因としては、一般的には皮脂分泌過剰、毛のう角化、毛のう内細菌であると考えられている。従って、ニキビの予防、改善用化粧料としては、上記の各要因に対応して、皮脂抑制・吸収成分、角質軟化・剥離成分、抗菌・殺菌成分および抗炎症成分を配合したクリーム・軟こうが一般に多く用いられている。これらの中でも角質軟化・剥離成分であるサリチル酸は、安全性が高く、古くより使用されている薬用成分である(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
【特許文献1】特公昭62−43969号公報(第1頁−第7頁)
【特許文献2】特開2001−206820号公報(第1頁−第5頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、既存のサリチル酸を配合したクリーム、軟こうは、油感を強く感じたり、伸びが重いといった使用感の悪さに加え、その油っぽい感触がニキビを悪化させてしまうのではないかという心理的負担を感じさせるものであった。また、キサンタンガムやヒドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子を用いたニキビ用化粧料の提案もなされているが、みずみずしさ、伸びの重さといった使用感、心理的負担といった点で十分満足できるものではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記実状において鋭意検討を重ねた結果、サリチル酸および/またはサリチル酸塩と全カルボキシル基に対するメチルエステル基のモル分率が5〜50%であるペクチンと多価陽イオンを生成する塩を組み合わせて用いることにより、チキソトロピー性を有するゲル状を呈することから使用性が良好で、塗布時のみずみずしさ、後肌のさっぱり感等の優れた使用感を示し、且つ、ニキビの予防・改善効果に優れたニキビ用化粧料が得られることを見出し本発明を完成させた。
【0006】
すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(c);(a)サリチル酸および/またはサリチル酸塩、(b)全カルボキシル基に対するメチルエステル基のモル分率が5〜50%であるペクチン、(c)多価陽イオンを生成する塩を配合し、pHが4〜6であることを特徴とするゲル状ニキビ用化粧料を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のゲル状ニキビ用化粧料は、チキソトロピー性を有するゲル状を呈することから使用性が良好で、塗布時のみずみずしさ、後肌のさっぱり感等の優れた使用感を示し、且つ、ニキビの予防・改善効果に優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)サリチル酸および/またはサリチル酸塩は、本発明では角質軟化・剥離成分としてニキビの予防、改善のための薬用成分として使用される。本発明に用いられる成分(a)のサリチル酸および/またはサリチル酸塩は、通常の化粧料に使用されるものであり、サリチル酸やサリチル酸ナトリウム等のサリチル酸塩として配合しても、また化粧料中でサリチル酸の一部または全部が、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩になっていても構わない。これらのサリチル酸および/またはサリチル酸塩は必要に応じて一種、又は二種以上を用いることができる。
【0009】
本発明のゲル状ニキビ用化粧料における成分(a)の配合量は、特に限定されるものではないが、0.01〜1質量%(以下、単に「%」と記す)が好ましく、0.1〜0.5%がより好ましい。成分(a)をこの範囲で含有すると、ニキビの予防・改善効果や経時安定性の良好なものとなる。
【0010】
ゲル状本発明に用いられる成分(b)全カルボキシル基に対するメチルエステル基のモル分率が5〜50%であるペクチンは、成分(a)のニキビの予防・改善効果を最も有効に発揮させる弱酸性領域において水を安定にゲル化する目的で本発明に必須の成分である。さらに、塗布時にみずみずしく、後肌がさっぱりとした使用感であるため、使用者にとって心理的負担感の少ないニキビ用化粧料を提供する目的で用いられる成分である。また、成分(b)は抗菌作用を有することが知られている。
【0011】
ペクチンは、柑橘類やリンゴ等から抽出して得られる高分子多糖類であり、部分的にメチルエステル化されたポリガラクツロン酸を主体としたものである。
【0012】
ペクチンには、種々のメチルエステル化率のペクチンや、アンモニアを用いて脱メチルエステル化して、メチルエステル化率を制御することにより得られるアミド化ペクチン等があるが、本発明では、溶解性やゲルの安定性の面から、全カルボキシル基(メチルエステル化されているカルボキシル基も含む)に対するメチルエステル基のモル分率が5〜50%のペクチンを用いる。このような、成分(a)のペクチンは、市販品として、ネオソフト P−3(太陽化学社製)、GENUPECTIN LM−85AS、LM−101AS、LM−102AS、LM−104AS、LM−105AS(コペンハーゲン ペクチンファクトリー社製)等が挙げられる。
【0013】
本発明のゲル状ニキビ用化粧料における成分(b)の配合量は、特に限定されるものではないが、0.1〜3%が好ましく、0.2〜2%がより好ましい。成分(b)をこの範囲で含有すると、みずみずしい使用感のゲルが得られ、ニキビの予防・改善効果に優れたニキビ用化粧料を得ることができる。
【0014】
本発明に用いられる成分(c)多価陽イオンを生成する塩は、水溶液中で多価陽イオンを生成する塩であり、成分(b)ペクチンを架橋しゲル化させる目的で用いられる成分である。具体的には、アルカリ土類金属塩、遷移金属塩、及びこれらの混合物より成る群から選択される。本発明のニキビ用化粧料においては、ゲル化力の観点より、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛及びそれらの混合物より成る群より選択される塩が好ましく、特にカルシウム塩が好ましい。成分(c)多価陽イオンを生成する塩は、例えば、酢酸カルシウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム、ギ酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グルタミン酸カルシウム、グリセリン酸カルシウム、グリセロン酸カルシウム、カルシウムグリシネート、リン酸一水素カルシウム、水酸化カルシウム、ヨウ化カルシウム、乳酸カルシウム、カルシウムラクトホスフェート、炭酸カルシウムマグネシウム、イノシトールヘキサリン酸カルシウムマグネシウム、リン酸カルシウム三塩基、カルシウム−o−ホスフェート、プロピオン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、ピロリン酸二水素カルシウム、コハク酸カルシウム、カルシウムサックレート、亜硫酸カルシウム、硫酸カルシウム、四リン酸カルシウム、酸化カルシウム、酢酸鉄(II)、酢酸鉄(III)、鉄(III)アセテートヒドロオキサイド、鉄(III)塩化アンモニウム、鉄(III)クエン酸アンモニウム、鉄(II)硫酸アンモニウム、炭酸鉄(II)、塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、鉄コリンシトレート、クエン酸鉄(II)、鉄デキストラン、ギ酸鉄(II)、ギ酸鉄(III)、次亜リン酸鉄(III)、乳酸鉄(II)、リン酸鉄(II)、鉄(III)シュウ酸カリウム、ピロリン酸鉄(III)、鉄(III)クエン酸ナトリウム、鉄(III)ピロリン酸ナトリウム、硫酸鉄(III)、リン酸マグネシウムアンモニウム、炭酸マグネシウム、塩化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、リン酸二水素マグネシウム、ギ酸マグネシウム、リン酸一水素マグネシウム、マグネシウム−o−ホスフェート、水酸化マグネシウム、マグネシウムヒドロオキサイドカーボネート、乳酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、シュウ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸マグネシウム、プロピオン酸マグネシウム、ピロリン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸亜鉛、硫酸アンモニウム亜鉛、炭酸亜鉛、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛、ギ酸亜鉛、リン酸一水素亜鉛、水酸化亜鉛、乳酸亜鉛、硝酸亜鉛、酸化亜鉛、リン酸亜鉛、リン酸亜鉛一塩基、リン酸亜鉛三塩基、亜鉛−o−ホスフェート、プロピオン酸亜鉛、ピロリン酸亜鉛、硫酸亜鉛、酒石酸亜鉛、吉草酸亜鉛及びイソ吉草酸亜鉛等が挙げられ、これらの多価陽イオンを生成する塩は必要に応じて一種、又は二種以上用いることができる。この中でも、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム、グルコン酸カルシウム、グリセロン酸カルシウム、水酸化カルシウム、乳酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム及びピロリン酸カルシウム等のカルシウム塩がゲル化力の観点から好ましい。
【0015】
本発明のゲル状ニキビ用化粧料における成分(c)の多価陽イオンを生成する塩の含有量は、ペクチンのメチルエステル化率、アミド化率、成分(c)中での種類によって異なり、特に限定されるものではないが、0.001〜1%が好ましく、0.01〜0.5%がより好ましい。成分(c)をこの範囲で含有すると、ゲル特性や経時安定性に優れたニキビ用化粧料を得ることができる。
【0016】
本発明のゲル状ニキビ用化粧料には、上記必須成分の他に、角質軟化・剥離成分、抗菌・殺菌成分および抗炎症成分を組み合わせて配合することにより、より効果の優れたニキビ用化粧料を得ることができる。
【0017】
本発明のゲル状ニキビ用化粧料に組み合わせて用いられる角質軟化・剥離成分としては、イオウまたはイオウ化合物、αヒドロキシ酸、ベタイン類、尿素、二硫化セレン等が挙げられる。
【0018】
本発明のゲル状ニキビ用化粧料に組み合わせて用いられる抗菌・殺菌成分としては、イオウまたはイオウ化合物、レゾルシン、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩化リゾチーム、感光素201号、ヒノキチオール、ドクダミ抽出物、クララ抽出物等が挙げられる。
【0019】
本発明のゲル状ニキビ用化粧料に組み合わせて用いられる抗炎症成分としては、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸およびこれらの誘導体ならにこれらの塩、アロエ抽出物、シソ抽出物、ヨモギ抽出物、カミツレ抽出物、ジユ抽出物、クレソン抽出物、オウバク抽出物等が挙げられる。
【0020】
これらの角質軟化・剥離成分、抗菌・殺菌成分および抗炎症成分は、必要に応じて一種、又は二種以上用いることができる。これらの成分のうち、特に好ましいものとしては、イオウまたはイオウ化合物、イソプロピルメチルフェノール、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸およびこれらの誘導体ならにこれらの塩が挙げられる。
【0021】
本発明のゲル状ニキビ用外用剤におけるpHは、ニキビの予防・改善効果や経時安定性の観点から、25℃における測定で4〜6である。
【0022】
本発明のゲル状ニキビ用化粧料におけるゲルの強度は特に限定されるものではないが、使用性の観点から、30℃におけるゲルの降伏値が5〜200Paであることが好ましい。なお、ここでいうゲルの降伏値とは、ストレス制御式レオメーターでシェアレート、シェアストレス曲線を測定し、シェアレート、シェアストレス曲線の原点から引いた直線がずれる点のシェアストレス値のことを指す。
【0023】
本発明のゲル状ニキビ用化粧料には、上記必須成分の他に、通常化粧料に用いられる成分として、例えば、粉体、界面活性剤、油剤、成分(b)以外の水溶性高分子、アルコール類、ゲル化剤、皮膜形成剤、樹脂、紫外線吸収剤、保湿剤、pH調整剤、防腐剤、抗菌剤、香料、酸化防止剤、金属封鎖剤、着色剤、美容剤等を本発明の効果を損なわない範囲にて含有することができる。
【0024】
本発明のゲル状ニキビ用化粧料の形態は特に限定されず、化粧水、乳液、クリーム、日焼け止め料、パック料、マッサージ料、美容液、クレンジング料、洗浄料等の基礎化粧料、ファンデーション、白粉、コンシーラー等のメーキャップ化粧料等が挙げられる。
【実施例】
【0025】
次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
【0026】
ゲル状ニキビ用美容液:実施例1〜8及び比較例1〜5
以下の表1に示す組成のゲル状ニキビ用美容液を下記製造方法により調製し、(1)ニキビの予防・改善効果、(2)使用性、(3)みずみずしさ、(4)後肌のさっぱり感、(5)保存安定性の評価項目について以下に示す方法により評価・判定し、結果を併せて表1、表2に示した。
【0027】
【表1】

【0028】
【表2】

【0029】
(製造方法)
A:成分(3)〜(6)と成分(7)の一部を70℃に加熱、溶解した後、室温に冷却する。
B:Aに成分(1)、(2)、(8)、(9)を添加し、均一に混合する。
C:成分(10)を成分(7)の一部に溶解する。
D:Bを攪拌しながらCを徐々に添加、混合しゲル状ニキビ用美容液を得た。
【0030】
[評価項目(1)及びその評価方法]
22歳から35歳の女性15名をパネルとし、前記実施例及び比較例のゲル状ニキビ用美容液を毎日、朝と夜の2回、洗顔後に適量を顔面に塗布した。6週間塗布を行い、塗布によるニキビ予防・改善効果の有効性を以下の(イ)有効性ランクで判断し、以下の(ロ)判定基準により判定した。
(イ)有効性ランク
有効 :ニキビが出来にくくなった。ニキビが目立たなくなった。
やや有効 :ニキビがやや出来にくくなった。ニキビがあまり目立たなくなった。
無効 :使用前と変化なし
(ロ)判定基準
◎ :有効とやや有効を合わせた人数が10名以上。
○ :有効とやや有効を合わせた人数が5名から9名。
△ :有効とやや有効を合わせた人数が1名から4名。
× :有効とやや有効を合わせた人数が0名。
【0031】
[評価項目(2)〜(4)及びその評価方法]
22歳から35歳の女性15名をパネルとし、前記実施例及び比較例のゲル状ニキビ用美容液を使用してもらい、使用性の良さ、肌へ塗布した時のみずみずしさ、後肌のさっぱり感について、以下の(ハ)評価基準に基づいて評点を付し、全パネルの評点の平均値を求め、以下の(ニ)判定基準により判定した。
【0032】
(ハ)評価基準
5点 : 非常に良好
4点 : 良好
3点 : 普通
2点 : 不良
1点 : 非常に不良
(ニ)判定基準
◎ :平均点4.5以上
○ :平均点3.5以上4.5未満
△ :平均点2.5以上3.5未満
× :平均点2.5未満
【0033】
[評価項目(5)及びその評価方法]
前記実施例及び比較例のゲル状ニキビ用美容液を40℃及び5℃で1ヶ月間保存し、調製直後の状態と保存品の状態を目視により観察し、以下の(ホ)判定基準を用いて判定した。
(ホ)判定基準
◎ :全く変化なし
○ :軽微な粘度低下、排液がみられる
△ :やや粘度低下、排液がみられる
× :かなり粘度低下、排液がみられる
【0034】
表1の結果から明らかなように、実施例1〜8のゲル状ニキビ用美容液は、使用性が良好で、塗布時のみずみずしさ、後肌のさっぱり感等の優れた使用感を示し、且つ、ニキビの予防・改善効果に優れた美容液であった。
【0035】
実施例9:ニキビ用ゲル状ファンデーション
(成分) (%)
1.水素添加大豆リン脂質 1.5
2.水素添加大豆リゾリン脂質 0.1
3.フィトステロール 1.5
4.2−エチルヘキサン酸セチル 4.0
5.ジメチルポリシロキサン 2.0
6.グリセリン 5.0
7.1,3−ブチレングリコール 5.0
8.精製水 残量
9.パラオキシ安息香酸メチル 適量
10.シリコーン処理シリカ被覆酸化チタン(注2) 5.0
11.シリコーン処理シリカ被覆ベンガラ(注2) 0.1
12.シリコーン処理シリカ被覆黄酸化鉄(注2) 0.5
13.シリコーン処理シリカ被覆黒酸化鉄(注2) 0.1
14.シリコーン処理タルク(注3) 3.0
15.水素添加大豆リゾリン脂質 0.3
16.ペクチン(注4) 1.0
17.サリチル酸ナトリウム 0.5
18.塩化カルシウム 0.02
(注2):シリカを10%被覆し、ジメチルポリシロキサンを2%処理したもの。
(注3):ジメチルポリシロキサンを2%処理したもの
(注4):GENU PECTIN LM―105AS(メチルエステル化率43%、コペンハーゲン ペクチンファクトリー社製)
【0036】
(製造方法)
A:(10)〜(15)を(7)、(8)の一部に分散し三本ロールミルにて分散する。
B:(8)、(9)を70℃に加熱、溶解する。
C:(1)〜(7)を70℃に加熱、混合する。
D:CにBを徐々に添加し、ホモミキサーにて均一に乳化後、40℃に冷却する。
E:予め(8)の一部に溶解した(16)、(17)にD、Aを徐々に添加し、均一に混
合してニキビ用ゲル状ファンデーションを得た。
【0037】
実施例9のニキビ用ゲル状ファンデーションは、使用性が良好で、塗布時のみずみずしさ等の優れた使用感を示し、且つ、ニキビの予防・改善効果に優れたものであった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(a)〜(c);
(a)サリチル酸および/またはサリチル酸塩
(b)全カルボキシル基に対するメチルエステル基のモル分率が5〜50%であるペクチン
(c)多価陽イオンを生成する塩
を配合し、pHが4〜6であることを特徴とするゲル状ニキビ用化粧料。
【請求項2】
成分(a)の配合量が0.01〜1質量%、成分(b)の配合量が0.1〜3質量%、成分(c)の配合量が0.001〜1質量%であることを特徴とする請求項1記載のゲル状ニキビ用化粧料。

【公開番号】特開2006−249001(P2006−249001A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−68417(P2005−68417)
【出願日】平成17年3月11日(2005.3.11)
【出願人】(000145862)株式会社コーセー (734)
【Fターム(参考)】