説明

ゲーム装置

【課題】 払い出し可能な特別報酬を高報酬で維持しつつも、特別報酬払い出しのチャンスをプレーヤにアピールし、特別報酬に対するプレーヤの期待度を効果的に高めるゲーム装置を提供すること。
【解決手段】所与の遊技価値が投入されるとゲームを実行し、ゲーム結果に応じて報酬を払い出すゲーム装置である。
このゲーム装置は、ゲーム演算手段74と、ゲーム制御手段78と、獲得報酬表示制御手段90と、払出処理手段92と、を含む。獲得報酬表示制御手段90は、特別報酬を段階的に獲得するために段階的にゲームが行なわれるサブゲームにおいて、表示された特別報酬原資のうちプレーヤが獲得可能な獲得特別報酬を表示部に表示するための処理を行ない、各段階のゲームのゲーム結果に基づき、前記獲得特別報酬の表示を段階的に変動させるための処理を行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム装置、特に所与の遊技価値が投入されるとゲームを実行し、ゲーム結果に応じて報酬を払い出すゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、メダル等の遊技価値が投入されるとゲームを実行し、ゲーム結果に応じて報酬を払い出すゲーム装置等において、通常の報酬よりも高報酬の特別報酬を用意して、プレーヤの遊技意欲を高めるゲーム装置が存在する。
【0003】
かかる従来のゲーム装置の中には、例えば特許文献1に示すように、投入されたメダル枚数の所定割合を、プレーヤに払い出す特別報酬の原資として蓄積しておき、所定の当たり条件が満たされると、蓄積された特別報酬を一挙に払い出すという、いわゆるプログレッシブジャックポット当たりを行なうゲーム装置がある。
【0004】
かかるゲーム装置では、ジャックポット当たりとなれば特別報酬として大量のメダル等を獲得することができるため、ジャックポット当たりに対するプレーヤの関心は非常に高い。
【特許文献1】特開平10−33829号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このジャックポット当たりは、高報酬であるがゆえに当たる確率が非常に低く設定されていることが多く、あまりにも発生頻度が少ないとプレーヤの遊技意欲を高めることはできない。一方、発生頻度を多くするために当たる確率を高くすると、ジャックポット当たりの報酬があまり蓄積されないうちに払い出されてしまうので、1回のジャックポット当たりの報酬が少なくなり、やはりプレーヤの遊技意欲を高めることはできない。
【0006】
また、ジャックポット当たりの条件が満たされると、一挙に大量のメダル等が払い出されるが、従来のゲーム装置では、ジャックポット当たりとなるまでの演出が不十分であって、いつジャックポット当たりとなるかプレーヤが全くわからないので、ジャックポット当たりに対するプレーヤの期待度が上がらないという問題があった。
【0007】
本発明は、かかる問題に鑑みなされたもので、その目的は、1回あたりの特別報酬を高報酬で維持しつつも、特別報酬獲得のチャンスをプレーヤにアピールし、特別報酬に対するプレーヤの期待度を効果的に高め、プレーヤの遊技意欲を高めることができるゲーム装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明は、
所与の遊技価値が投入されるとゲームを実行し、ゲーム結果に応じて報酬を払い出すとともに、投入された前記遊技価値の所定割合を特別報酬を払い出すための特別報酬原資として蓄積するための処理を行ない、蓄積された前記特別報酬原資を表示部に表示するための処理を行なうゲーム装置であって、
メインゲームと、プレーヤが前記特別報酬を段階的に獲得するために段階的にゲームが行なわれるサブゲームと、を実行するための処理を行なうゲーム演算手段と、
前記メインゲームにおいて、所定のゲーム移行条件が満たされた場合に、前記メインゲームから前記サブゲームに移行するための処理を行なうゲーム制御手段と、
前記サブゲームにおいて、前記表示された特別報酬原資のうちプレーヤが獲得可能な獲得特別報酬を前記表示部に表示し、前記サブゲームで行なわれる各段階のゲームのゲーム結果に基づき、前記獲得特別報酬の表示を段階的に変動させるための処理を行なう獲得報酬表示制御手段と、
前記サブゲームのゲーム結果に基づき、表示された前記獲得特別報酬をプレーヤに払い出すための処理を行なう払出処理手段と、
を含むことを特徴とする。
【0009】
本発明において、遊技価値とは、例えばメダル、遊技球などの遊技媒体や、貨幣として流通している硬貨、ICカードや磁気カード等の記憶媒体にデータとして記憶されたポイント等を含む。
【0010】
また、遊技価値が投入されるとは、ゲーム装置に物理的にメダル等が投入されることの他、プレーヤによってゲーム装置に挿入等された記憶媒体に、データとして記憶された遊技価値を読み出し、書き込み処理等して、ソフトウェア的に遊技価値をプレーヤから受け取ることを含む。
【0011】
また、特別報酬原資を表示する、獲得特別報酬を表示するとは、例えば、特別報酬がメダルとして払い出される場合には、それぞれをメダル枚数として表示してもよいし、特別報酬がポイント数として払い出される場合には、それぞれをポイント数として表示してもよい。また、獲得特別報酬の表示は、特別報酬原資に対する獲得特別報酬の割合を表示することによって行なってもよい。
【0012】
また、所定のゲーム移行条件とは、ゲーム結果、抽選結果、遊技価値の投入量、ゲーム時間等に応じて判断される条件を含む。
【0013】
本発明では、メインゲームにおいて所定のゲーム移行条件が満たされた場合にサブゲームが実行され、サブゲームでは、プレーヤが特別報酬を段階的に獲得するために段階的にゲームが行なわれる。そして、段階的に行なわれるゲームの結果に応じて、プレーヤが獲得可能な特別報酬の表示も段階的に変動される。
【0014】
従って、本発明によれば、メインゲームとは別のサブゲームにおいて特別報酬を獲得するためのゲームが行なわれるので、メインゲームからサブゲームに移行させることにより特別報酬獲得のチャンスをプレーヤにアピールすることができる。
【0015】
しかも、本発明によれば、サブゲームのゲーム結果に基づき、蓄積された特別報酬原資を段階的にプレーヤに払い出すので、サブゲームへ移行しても必ずしも特別報酬原資の全てが払い出されるわけではない。従って、特別報酬獲得のチャンスをプレーヤにアピールするためにサブゲームを実行する機会を増やしても、従来のゲーム装置に比べて特別報酬原資を残存させて高報酬で維持することができ、プレーヤの遊技意欲を高めることができる。
【0016】
また、本発明によれば、獲得可能な特別報酬が段階的に表示されるので、あとどの位でどの段階の特別報酬を獲得することができるか段階的に認識しながらサブゲームを行なうことができ、特別報酬に対するプレーヤの期待度を大いに高めるとともに、遊技意欲を高めることができる。
【0017】
また、本発明によれば、特別報酬を段階的に獲得することができるので、たとえ特別報酬原資の全てを獲得することができなくても、プレーヤに満足感を与えるとともに、次回のサブゲームへの挑戦意欲を高めることにより、遊技意欲を高めることができる。
【0018】
こうして、本発明によれば、プレーヤの遊技意欲を効果的に高め、稼働率の高いゲーム装置を提供することができる。
【0019】
(2)本発明は、
複数のプレーヤに対応して複数設けられ、所与の遊技価値が投入されるとゲームを実行し、ゲーム結果に応じて報酬を払い出すゲーム端末と、
前記複数のプレーヤが目視可能であって、プレーヤに払い出される特別報酬を表示する表示部と、
が通信ラインを介して接続されたゲーム装置であって、
前記ゲーム端末に投入された前記遊技価値の所定割合を特別報酬を払い出すための特別報酬原資として蓄積するための処理を行ない、蓄積された前記特別報酬原資を前記表示部に表示するための処理を行なう蓄積原資表示制御手段と、
メインゲームと、プレーヤが前記特別報酬を段階的に獲得するために段階的にゲームが行なわれるサブゲームと、を実行するための処理を行なうゲーム演算手段と、
前記メインゲームにおいて、所定のゲーム移行条件が満たされた場合に、前記メインゲームから前記サブゲームに移行するための処理を行なうゲーム制御手段と、
前記サブゲームにおいて、前記表示された特別報酬原資のうちプレーヤが獲得可能な獲得特別報酬を前記表示部に表示し、前記サブゲームの各段階のゲームの結果に基づき、前記獲得特別報酬の表示を段階的に変動させるための処理を行なう獲得報酬表示制御手段と、
前記サブゲームのゲームの結果に基づき、表示された前記獲得特別報酬を当該サブゲームをプレーしたプレーヤに払い出すための処理を行なう払出処理手段と、
を含むことを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、複数のゲーム端末に投入された遊技価値の所定割合が特別報酬原資として蓄積されるので、1台のゲーム装置で特別報酬原資を蓄積するよりも、より多くの特別報酬原資を蓄積することができ、よりプレーヤの遊技意欲を高めることができる。
【0021】
しかも、表示部は、複数のゲーム端末でプレーする複数のプレーヤに対して特別報酬を表示するので、サブゲームを行なっていないプレーヤも、サブゲームのゲーム状況を認知することができる。
【0022】
従って、関心度、注目度が非常に高い特別報酬を獲得するまでの過程を、サブゲームを行なっているプレーヤだけでなく、サブゲームを行なっていないプレーヤも楽しむことができる。
【0023】
そして、サブゲームを行なっているプレーヤに対しては、他のプレーヤに対する優越感を与え、サブゲームに参加できなかったプレーヤに対しては、互いに競い合う意識を高めることができ、ゲームの面白さを大いに高めることができる。
【0024】
(3)本発明は、
(1)、(2)の発明のいずれかにおいて、
前記サブゲームの各段階のゲームにおいて、所定のサブゲーム継続条件が満たされたか否か及び所定のサブゲーム終了条件が満たされたか否かを判別する判別手段と、
を更に含み、
前記ゲーム制御手段は、
前記各段階のゲームにおいて、前記サブゲーム継続条件が満たされた場合に、次の段階のゲームを実行させるための処理を行ない、前記サブゲーム継続条件が満たされなかった場合又は前記サブゲーム終了条件が満たされた場合に、サブゲームを終了させるための処理を行ない、
前記獲得報酬表示制御手段は、
前記各段階のゲームにおいて、前記サブゲーム継続条件が満たされた場合に、前記獲得特別報酬の表示を段階的に変動させるための処理を行ない、
前記払出処理手段は、
前記各段階のゲームにおいて、前記サブゲーム継続条件が満たされなかった場合に、当該サブゲーム継続条件が満たされなかった段階のゲームにおいて表示された前記獲得特別報酬をプレーヤに払い出すための処理を行ない、前記サブゲーム終了条件が満たされた場合に、当該サブゲーム終了条件が満たされた段階のゲームにおいて表示された前記獲得特別報酬をプレーヤに払い出すための処理を行なうことを特徴とする。
【0025】
本発明において、サブゲーム終了条件が満たされた場合とは、サブゲーム継続条件が満たされることにより変動された獲得特別報酬の表示が、蓄積された特別報酬原資の表示と等しくなった場合、すなわちプレーヤが表示された特別報酬原資の全てを獲得した場合としてもよい。また、所定数のサブゲーム継続条件が満たされたと判断された場合、すなわちプレーヤが所定数の段階のゲームを行なっても表示された特別報酬原資の全てを獲得できなかった場合としてもよい。
【0026】
本発明によれば、サブゲームの各段階のゲームにおいて、サブゲーム継続条件の充足とサブゲーム終了条件の充足が判別され、サブゲーム継続条件が満たされるとサブゲームで行なわれるゲームの段階が進行し、獲得特別報酬の表示が段階的に変動される。
【0027】
従って、本発明によれば、プレーヤは、サブゲーム継続条件を満たすことを目指して各段階のゲームを行ない、段階的に特別報酬を獲得していく各段階のゲームを楽しむことができる。
【0028】
(4)本発明は、
(3)の発明において、
前記判別手段は、
前記サブゲームの各段階のゲームにおいて、所定の大当り条件が満たされたか否かを判別し、
前記ゲーム制御手段は、
前記大当り条件が満たされた場合に、サブゲームを終了させるための処理を行ない、
前記獲得報酬表示制御手段は、
前記大当り条件が満たされた場合に、前記表示された特別報酬原資の全てを前記獲得特別報酬として表示部に表示するための処理を行ない、
前記払出処理手段は、
前記大当り条件が満たされた場合に、前記表示された特別報酬原資の全てを獲得特別報酬としてプレーヤに払い出すための処理を行なうことを特徴とする。
【0029】
本発明によれば、大当り条件が満たされた場合には、サブゲームにおいて行なわれているゲームの段階にかかわらず、特別報酬原資の全てが獲得特別報酬としてプレーヤに払い出される。
【0030】
従って、サブゲームを段階的に行ない、特別報酬を段階的に獲得させつつも、一挙に特別報酬原資の全てが払い出されるというスリル感をもプレーヤに与えることができ、より緊張感が高く、遊技意欲の高まるゲーム装置を提供することができる。
【0031】
(5)本発明は、
(3)、(4)の発明のいずれかにおいて、
前記サブゲーム継続条件には、獲得特別報酬増加条件と獲得特別報酬減少条件が含まれ、
前記獲得報酬表示制御手段は、
前記サブゲームの各段階のゲームにおいて、前記獲得特別報酬増加条件が満たされた場合に、前記獲得特別報酬の表示を段階的に増加させて変動させ、前記獲得特別報酬減少条件が満たされた場合に、前記獲得特別報酬の表示を段階的に減少させて変動させるための処理を行なうことを特徴とする。
【0032】
本発明によれば、継続条件が満たされてサブゲームの段階が進んでも、獲得特別報酬の表示は、段階的に増加したり、減少したりする。
【0033】
従って、獲得特別報酬増加条件を満たして獲得特別報酬の表示が段階的に増加されても、獲得特別報酬減少条件が満たされれば獲得特別報酬の表示は段階的に減少されてしまうというスリル感をプレーヤに与えることができ、より緊張感が高く、遊技意欲の高まるゲーム装置を提供することができる。
【0034】
(6)本発明は、
(1)〜(5)の発明のいずれかにおいて、
前記メインゲームから前記サブゲームに移行するための抽選処理を行なう抽選手段を更に含み、
前記ゲーム制御手段は、
前記抽選結果に基づき、前記メインゲームから前記サブゲームに移行するための処理を行なうことを特徴とする。
【0035】
本発明によれば、抽選によりサブゲームに移行するので、プレーヤの遊技技量や遊技回数にかかわらず、特別報酬を獲得するためのサブゲームをプレーすることができる。
【0036】
従って、初心者や遊技回数が初期段階のプレーヤにもサブゲームをプレーする機会が与えられ、幅広いプレーヤの遊技意欲を高めることができ、稼働率の高いゲーム装置を提供することができる。
【0037】
(7)本発明は、
(6)の発明において、
前記抽選手段は、
前記メインゲームに対して投入された前記遊技価値の量に応じて、前記抽選処理を行なうことを特徴とする。
【0038】
本発明によれば、投入された遊技価値の量、例えば、投入されたメダル枚数やベット操作されたポイント数などに応じて、サブゲームに移行する抽選がなされる。
【0039】
従って、プレーヤは、サブゲームをプレーするために次々に遊技価値を投入するので、遊技価値投入量の多いゲーム装置を提供することができる。
【0040】
(8)本発明は、
(1)〜(7)の発明のいずれかにおいて、
前記ゲーム制御手段は、
前記サブゲームが終了された場合に、前記サブゲームから前記メインゲームに移行するための処理を行なうことを特徴とする。
【0041】
本発明によれば、サブゲームが終了すると再びメインゲームが実行されるので、再度サブゲームで特別報酬の獲得に挑戦すべく、プレーヤにメインゲームを継続して行なわせることができ、稼働率の高いゲーム装置を提供することができる。
【0042】
(9)本発明は、
(1)〜(8)の発明のいずれかにおいて、
前記遊技価値としてメダルが用いられ、
前記表示部は、前記蓄積された特別報酬原資と前記特別報酬原資のうちプレーヤに払い出される獲得特別報酬をメダル枚数として表示することを特徴とする。
【0043】
本発明によれば、メダル枚数というプレーヤがわかりやすい形で、蓄積された特別報酬原資と、特別報酬原資のうちプレーヤに払い出される獲得特別報酬とが表示されるので、より視覚的効果が高く、プレーヤの遊技意欲を高めるゲーム装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0045】
1.ゲーム装置の説明
図1には、本発明の実施の形態に係るゲーム装置の一例が示されている。本実施の形態のゲーム装置は、ゲーム端末としての複数のメダルゲームステーション10a〜10dと、特別報酬を表示する表示部としての表示ユニット50とを含んで構成される。
【0046】
1−1:メダルゲームステーション
図2は、本発明の実施の形態のゲーム装置に係るメダルゲームステーション10を示す図である。このメダルゲームステーション10は、メダルプッシャーゲームを行うもので、図2に示すように、筐体12内の正面上部にゲーム盤面14が設けられ、このゲーム盤面14の下端位置に前後方向で往復移動を行うプッシャープレート16を有するメダル載置用のゲームフィールド18が設けられている。
【0047】
また、筐体12の上下方向ほぼ中央前方には操作部20が設けられている。この操作部20には、メダル投入口22及びメダル30を貯留するメダル貯留部25が設けられ、このメダル貯留部25に筐体12内のメダル30を払い出すための払出口24が操作部20の上方に隣接するように筐体12の前面に設けられている。
【0048】
図3は、メダルゲームステーション10を真横から見た概略断面図である。図3に示すように、ゲーム盤面14の手前側には、奥側から手前側にかけて例えば45゜で下降傾斜されてハーフミラー40が設けられている。そして、このハーフミラー40の上方には、ディスプレイ42が設置され、ハーフミラー40にディスプレイ42のゲーム画像を反射表示するようにしている。
【0049】
このハーフミラー40は、ディスプレイ42のゲーム画像をプレーヤ方向に反射表示するとともに、ハーフミラー40を透過してゲーム盤面14が目視可能に形成されている。従って、プレーヤがゲーム盤面14を見ると、ゲーム盤面14に、ディスプレイ42のゲーム画像が映し出されているように見える。
【0050】
図2の敵キャラクタ28は、このようにして映し出された映像であって、ディスプレイ42のゲーム画像を変更することにより、敵キャラクタ28の位置、数、大きさ等を変更することができる。また、各種ゲーム演出映像や各種ゲーム情報も同様にしてゲーム盤面14(ハーフミラー40)上に映し出すことができる。
【0051】
図2に示すように、ゲーム盤面14には、メダル30の進路を邪魔する複数の釘32と、ゲーム盤面14の両側上方に配置された放出口36から放出されたメダル30の放出方向を変更するワイパー34とが設けられている。また、各釘32の間には、各釘32間を通過するメダル30を検出する通過メダル検出センサ(図示せず)が設けられている。
【0052】
メダル30は、メダル投入口22から投入された枚数分だけ放出口36から放出され、ワイパー34によって振り分けられ、釘32によって邪魔されながら下方へと移動する。そして、メダル30が敵キャラクタ28に対応する位置を通過すると、敵キャラクタ28の位置に対応する通過メダル検出センサが、メダル30の通過を検出する。すると、筐体12内に設置したメダル払い出し用の払い出しホッパ(図示せず)から、報酬としてのメダル30がゲームフィールド18上に払い出されるようになっている。
【0053】
そして、ゲームフィールド18上に払い出されたメダル30及びゲーム盤面14を通過したメダル30は、プッシャープレート16の往復移動によって、ゲームフィールド18上から落下して払出口24から払い出され、メダル貯留部25に貯留されるようになっている。
【0054】
なお、筐体12の側部で、操作部20の下部位置には、メダル投入口22から投入されたメダル30の返却口38が設けられている。
【0055】
こうして、プレーヤは、ワイパー34の動作タイミングを見計らってメダル投入口22にメダル30を投入し、メダル30を敵キャラクタ28に命中させるというメインゲームを楽しむ。すると、その報酬としてゲームフィールド18上にメダル30が払い出され、更にプッシャープレート16の往復移動によって、ゲームフィールド18上からメダル30が落下して払出口24から払い出され、プレーヤは、これを得て満足感を得ることができる。
【0056】
また、本実施の形態では、メインゲームにおける報酬の他に、いわゆるジャックポットと呼ばれ、大量のメダル30が払い出される特別報酬が用意されている。そして、本実施の形態のメダルゲームステーション10a〜10dでは、メインゲームにおいて所定の条件が満たされると、この特別報酬を段階的に獲得するために段階的にゲームが行なわれるサブゲームが実行される。
【0057】
従って、本実施の形態のメダルゲームステーション10a〜10dによれば、メインゲームからサブゲームに移行させることにより特別報酬獲得のチャンスをプレーヤにアピールし、プレーヤの遊技意欲を高めることができる。
【0058】
1−2:表示ユニット
図4は、本発明の実施の形態のゲーム装置に係る表示ユニット50を示す図である。表示ユニット50は、プレーヤが獲得可能な獲得特別報酬をメダル枚数として表示し、メダルゲームステーション10a〜10dで行なわれるサブゲームの各段階のゲームのゲーム結果に基づき、獲得特別報酬の表示を段階的に変動させるものである。本実施の形態では、プレーヤが獲得可能な特別報酬を、各メダルゲームステーション10a〜10dでプレーするプレーヤが目視可能に表示するために、表示ユニット50はタワー型に形成されている。
【0059】
ここで、本実施の形態のゲーム装置では、各メダルゲームステーション10a〜10dに投入されたメダル30の枚数の所定割合を、プレーヤがメダル30を投入する度に加算していく演算を行ない、プレーヤに払い出す特別報酬の原資として蓄積するようになっている。例えば、所定割合を10パーセントとすれば、メダル30が10枚投入されると、1枚のメダル30が特別報酬原資として蓄積されるようになっている。
【0060】
図4に示すように、表示ユニット50は、蓄積原資表示エリア52と、獲得報酬表示エリア54を有している。
【0061】
蓄積原資表示エリア52は、蓄積された特別報酬原資をメダル枚数として表示するためのものであり、本実施の形態では、図4に示すようなデジタル表示の数字カウンタとして形成されている。従って、上記所定割合が10パーセントである場合は、メダルゲームステーション10a〜10dにメダル30が合計して10枚投入されると、蓄積原資表示エリア52のカウンタに表された数字が1増加される。
【0062】
獲得報酬表示エリア54は、蓄積された特別報酬原資のうち、プレーヤが獲得可能な特別報酬を段階的に表示するためのものであり、本実施の形態では、3段階の獲得報酬表示エリア54a、54b、54cから形成されている。そして、サブゲームの各段階のゲームのゲーム結果に応じて獲得報酬表示エリア54a〜54cのいずれかがハイライト表示され、プレーヤが獲得可能な特別報酬を段階的に表示する。
【0063】
ここで、獲得報酬表示エリア54aの「50medals」とは、蓄積原資表示エリア52に表示されたメダル枚数のうち50枚のメダルが、プレーヤが獲得可能な特別報酬であることを表示するものである。また、獲得報酬表示エリア54bの「100medals」とは、蓄積原資表示エリア52に表示されたメダル枚数のうち100枚のメダルが、プレーヤが獲得可能な特別報酬であることを表示するものである。また、獲得報酬表示エリア54cの「half JACKPOT」とは、蓄積原資表示エリア52に表示されたメダル枚数のうちその半分が、プレーヤが獲得可能な特別報酬であることを表示するものである。
【0064】
なお、本実施の形態では、蓄積原資表示エリア52に表示されたメダル枚数の全てが、プレーヤが獲得可能な特別報酬であることを表示する場合には、蓄積原資表示エリア52が獲得報酬表示エリアとしても機能し、蓄積原資表示エリア52がハイライト表示される。
【0065】
また、獲得報酬表示エリア54a〜54cそれぞれの両隣には、対応する獲得報酬表示エリア54a〜54cに表示されたメダル枚数で、プレーヤに払い出される特別報酬が確定したことを示す確定表示エリア60a〜60cが設けられている。
【0066】
また、確定表示エリア60a〜60cの左側には、ハイライト表示されている獲得報酬表示エリア54a〜54cが、それ以前にハイライト表示されていた獲得報酬表示エリア54a〜54cよりも1段階上がったものであることを示す増加表示エリア62a〜62cが設けられている。一方、確定表示エリア60a〜60cの右側には、ハイライト表示されている獲得報酬表示エリア54a〜54cが、それ以前にハイライト表示されていた獲得報酬表示エリア54a〜54cよりも1段階下がったものであることを示す減少表示エリア64a〜64cが設けられている。
【0067】
このように、本実施の形態の表示ユニット50によれば、プレーヤが特別報酬を段階的に獲得していく様子を視覚的に明示することができるので、あとどの位でどの段階の特別報酬を獲得することができるか段階的に認識しながらサブゲームを行なうことができ、特別報酬に対するプレーヤの期待度を大いに高めるとともに、遊技意欲を高めることができる。
【0068】
2.ゲーム装置の機能ブロック
図5には、本実施の形態のゲーム装置における要部のブロック図の一例が示されている。本実施の形態のゲーム装置は、4台のメダルゲームステーション10(10a〜10d)と、一台の表示ユニット50が通信ライン11を介して接続されている。
【0069】
2−1:ゲームステーションのブロック構成
メダルゲームステーション10は、投入メダル検出部23と、通過メダル検出部33と、メダル払出部37と、ディスプレイ42と、処理部70と、記憶部90と、情報記憶媒体92とを少なくとも含んで構成されている。
【0070】
処理部70は、メダルゲームステーション10の制御、ゲームシステム全体の制御、システム内の各ブロックへの命令の指示、画像処理又は音処理などの各処理を行なうものであり、その機能は、各種プロセッサ(CPU、DSPなど)、あるいはASIC(ゲートアレイなど)などのハードウエアや、所与のプログラムにより実現できる。
【0071】
記憶部90は、処理部70などのワーク領域となるものであり、その機能はRAMなどのハードウエアにより実現できる。
【0072】
情報記憶媒体92(コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体)は、プログラムやデータなどの情報を格納するものであり、その機能は、ハードディスク、メモリ(ROM)、光ディスク(CD、DVD)などのハードウエアにより実現できる。この情報記憶媒体92に格納される情報に基づいて、処理部70が本発明(本実施の形態)の種々の処理を行なう。すなわち、情報記憶媒体92には、本発明(本実施の形態)の手段(特に処理部70に含まれるブロック)を実行するための情報(プログラムあるいはデータ)が格納される。
【0073】
また、情報記憶媒体92にはデータテーブル群として乱数テーブル92aが記憶され、この乱数テーブル群92aには、種々の抽選に対応する乱数テーブルが複数記憶されており、各乱数テーブルには、処理部70の抽選手段76が抽選処理を行なう際に使用する乱数が記憶されている。
【0074】
なお、情報記憶媒体92に格納される情報の一部又は全部は、システムへの電源投入時等に記憶部90に転送されることになる。また情報記憶媒体92に記憶される情報は、本実施の形態の処理を行なうためのプログラムコード、画像データ、音データ、表示物の形状データ、テーブルデータ、リストデータ、本実施の形態の処理を指示するための情報、その指示に従って処理を行なうための情報等の少なくとも1つを含むものである。
【0075】
投入メダル検出部23は、メダル投入口22に投入されたメダル30を検出するものであり、通過メダル検出部33は、ゲーム盤面14に設けられ各釘32間を通過するメダル30を検出するものである。これらの機能は、各種センサにより実現できる。
【0076】
メダル払出部37は、メダル30をゲームフィールド18上に払い出すためのものであり、その機能は、例えば、メダル払い出し用の払い出しホッパにより実現できる。
【0077】
ディスプレイ42は、本実施の形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、例えば液晶ディスプレイ、CRTディスプレイなどのハードウエアにより実現できる。
【0078】
次に、処理部70の詳細を説明する。処理部70は、通信制御手段72、ゲーム演算手段74、抽選手段76、ゲーム制御手段78、判別手段80、払出制御手段82、画像生成手段84を含む。
【0079】
通信制御手段72は、メダルゲームステーション10a〜10dの各種情報を表示ユニット50に発信するための処理、及び表示ユニット50の各種情報を受信するための処理を行なう。具体的には、投入メダル検出部23、通過メダル検出部33の検出信号や、抽選手段76の当選情報等を表示ユニット50に発信するための処理を行なう。
【0080】
ゲーム演算手段74は、メインゲームと、プレーヤが特別報酬を段階的に獲得するために段階的にゲームが行なわれるサブゲームを実行するための処理を行なう。具体的には、情報記憶媒体92に格納されているゲームプログラムや画像データ等に基づき、ゲーム画像を演算し、メインゲームとサブゲームを進行するための演算等を行なう。
【0081】
抽選手段76は、投入メダル検出部23からの検出信号や、ゲーム演算手段74のゲーム結果に基づき、メインゲームからサブゲームへ移行するための抽選処理を行なう。本実施の形態では、メダル投入口22に10枚メダルが投入されると、所与のルールに従って乱数を取得し、取得した乱数を乱数テーブル群92aの乱数と比較して、当選したか否か判定することにより抽選処理を行なう。そして、その抽選結果を通信制御手段72、ゲーム演算手段74、ゲーム制御手段78等へ提供する。
【0082】
なお、乱数とは、ハードウェア的、ソフトウェア的に発生させるものを含む他、例えばプレーヤがメダル30を投入したタイミングのカウンタ値等、取得形態に不規則性があるため、擬似的に学術的に定義される乱数と同様に取り扱うことができるものを含む。
【0083】
また、ゲーム装置の管理者が設定する抽選確率や、現在のメダル払出状況等に応じて、抽選処理で使用する乱数テーブルを乱数テーブル群92aから選択できるように形成し、選択された乱数テーブルから乱数を取得して抽選処理を行ない、ペイアウト率を調節できるようにしてもよい。
【0084】
ゲーム制御手段78は、メインゲームにおいて所定のゲーム移行条件が満たされた場合に、メインゲームからサブゲームに移行するための処理を行なう。具体的には、抽選手段76の抽選結果やゲーム演算手段74のゲーム結果に基づき、メインゲームを中断又はゲーム進行状況に合わせて終了させ、サブゲームを実行させるための処理を行なう。
【0085】
また、ゲーム制御手段78は、サブゲーム制御手段としても機能し、サブゲームにおいて、所定のサブゲーム継続条件が満たされた場合に、次の段階のゲームを実行させるための処理を行ない、サブゲーム継続条件が満たされなかった場合又はサブゲーム終了条件が満たされた場合に、サブゲームを終了させ、メインゲームを実行させるための処理を行なう。
【0086】
判別手段80は、サブゲームの各段階のゲームにおいて、所定のサブゲーム継続条件が満たされたか否か及び所定のサブゲーム終了条件が満たされたか否かを判別するための処理を行なう。具体的には、通過メダル検出部33の検出信号と所与のプログラムに基づき、所定の条件が満たされた否か、いかなる種類の条件が満たされたのか、を判別するための処理を行なう。例えば、サブゲーム継続条件、獲得特別報酬増加条件、獲得特別報酬減少条件、サブゲーム終了条件、大当り条件等の各種条件が満たされたか否かを判別するための処理を行なう。
【0087】
払出制御手段82は、ゲーム演算手段74のゲーム結果や表示ユニット50からの指示に基づき、メダル払出部37の動作制御を行ない、決められた枚数のメダルを払い出すための処理を行なう。
【0088】
画像生成手段84は、ゲーム演算手段74の演算結果や情報記憶媒体92に記憶されたプログラム等に基づいて、各種のゲーム画像を生成し、ディスプレイ42に出力する。
【0089】
2−2:表示ユニットのブロック構成
表示ユニット50は、蓄積原資表示部52と、獲得報酬表示部54と、処理部700とを少なくとも含んで構成されている。
【0090】
処理部700は、表示ユニット50の制御、ゲームシステム全体の制御、システム内の各ブロックへの命令の指示、画像処理又は音処理などの各処理を行なうものであり、その機能は、各種プロセッサ(CPU、DSPなど)、あるいはASIC(ゲートアレイなど)などのハードウエアや、所与のプログラムにより実現できる。
【0091】
また、処理部700は、通信制御手段86、蓄積原資表示制御手段88、獲得報酬表示制御手段90、特別報酬払出処理手段92を含む。
【0092】
通信制御手段86は、表示ユニット50の各種情報をメダルゲームステーション10a〜10dに発信するための処理、及びメダルゲームステーション10の各種情報を受信するための処理を行なう。具体的には、特別報酬払出処理手段92の指示情報等をメダルゲームステーション10a〜10dに発信するための処理を行なう。
【0093】
蓄積原資表示制御手段88は、投入されたメダル30の枚数の所定割合を、特別報酬を払い出すための特別報酬原資として蓄積するための処理を行ない、蓄積された特別報酬原資をメダル枚数として、蓄積原資表示部52に表示するための処理を行なう。
【0094】
具体的には、各メダルゲームステーション10a〜10dから通信制御手段72を介して取得した投入メダル検出部23の検出信号に基づき、投入されたメダル30の枚数の所定割合を加算していく演算を行ない、特別報酬原資を算出する処理を行なう。そして、算出した特別報酬原資をメダル枚数として、蓄積原資表示部52に表示するための処理を行なう。
【0095】
獲得報酬表示制御手段90は、各メダルゲームステーション10a〜10dから通信制御手段72を介して取得した情報に基づき、メダルゲームステーション10a〜10dのいずれかにおいてサブゲームが実行されると、蓄積原資表示部52に表示された特別報酬原資のうちプレーヤが獲得可能な獲得特別報酬を表示するための処理を行なう。
【0096】
具体的には、サブゲームの各段階のゲームにおける判別手段80の各種条件の判別結果に基づき、獲得特別報酬の表示を変動させるための処理を行なう。例えば、獲得報酬表示部54a〜54cのいずれかをハイライト表示するライト(図示せず)の点灯、消灯制御を行なう。
【0097】
特別報酬払出処理手段92は、サブゲームの各段階のゲームにおける判別手段80の各種条件の判別結果に応じて、蓄積原資表示部52に表示された特別報酬原資のうちプレーヤに払い出されるメダル枚数を算出し、当該サブゲームを実行したメダルゲームステーション10a〜10dの払出制御手段82に、算出した枚数のメダル30を払い出す指示情報を提供する。
【0098】
例えば、サブゲーム継続条件が満たされなかった場合には、当該サブゲーム継続条件が満たされなかった段階のゲームにおいて獲得報酬表示部54に表示されたメダル枚数をプレーヤに払い出すための処理を行なう。また、大当り条件が満たされた場合には、蓄積原資表示部52に表示されたメダル枚数の全てを獲得特別報酬としてプレーヤに払い出すための処理を行なう。
【0099】
2−3:スタンドアローンのゲーム装置のブロック構成
以上は、4台のメダルゲームステーション10a〜10dと、一台の表示ユニット50が通信ライン11を介して接続されたゲーム装置に本発明を適用した例について説明したが、本発明が適用可能な実施の形態はこれに限られない。例えば、1台のメダルゲームステーション10と表示ユニット50を一体化してスタンドアローンのメダルゲーム装置100として構成してもよい。
【0100】
図6は、本発明をスタンドアローンのメダルゲーム装置100とした実施の形態における要部のブロック図の一例である。図6に示すように、スタンドアローンのメダルゲーム装置100では、図5の実施の形態を構成する各機能ブロックを、一つの処理部7000で実現している。なお、図6では、図5の実施の形態を構成する機能ブロックと同様の機能を有するブロックには、同一の番号が付してある。
【0101】
3.ゲーム装置の処理の流れ
以下、図7〜図11を用いて、本実施の形態のゲーム装置で行なわれる一連の処理の流れを、メダルゲームステーション10a〜10dで行なわれる処理の流れと、表示ユニット50で行なわれる処理の流れに分けて説明する。
【0102】
3−1:ゲームステーションの処理の流れ
図7、図8には、本実施の形態のメダルゲームステーション10のゲーム盤面14の手前側に配置されたハーフミラー40に映し出されるゲーム映像の一例が示されており、図9には、本実施の形態のメダルゲームステーション10の処理の流れの一例が示されている。
【0103】
図9に示すように、メダルゲームステーション10でゲームが開始されると、ステップS28において、メインゲームが実行され、メダル30の投入を受け付ける。このとき、ゲーム盤面14(ハーフミラー40)には、図7に示すメインゲームの映像が映し出され、プレーヤは、メダル30を次々に投入し、敵キャラクタ28にメダル30を当てるというメインゲームを楽しむ。
【0104】
すると、ステップS30において、プレーヤがメダル投入口22にメダル30を一定枚数投入したか、例えば10枚投入したか否かが判断され、10枚投入していないと判断されると(ステップS30のN)、ステップS28の処理とステップS30の処理を継続する。一方、10枚投入したと判断されると(ステップS30のY)、ステップS32において、サブゲームに移行するか否かの抽選処理が行なわれる。このとき、ゲーム盤面14(ハーフミラー40)の中央上部に3列のリール29が変動する映像が映し出され、抽選の演出が行なわれる。
【0105】
そして、ステップS34において、抽選が当選したか否か判断され、当選していないと判断されると(ステップS34のN)、3列のリール29を例えば「767」で確定停止させて抽選に外れたことが告知され、投入メダル枚数をリセットして、再びメダル30が10枚投入されるまで、ステップS28の処理とステップS30の処理を繰り返す。
【0106】
一方、当選したと判断されると(ステップS34のY)、図7に示すように、3列のリール29を例えば「777」で確定停止させて抽選に当たったことが告知され、メインゲームが終了される。そして、ステップS36において、特別報酬を段階的に獲得するためのサブゲームである、ジャックポットチャレンジゲームが実行される。
【0107】
図8には、ジャックポットチャレンジゲームにおいて、ゲーム盤面14(ハーフミラー40)に映し出されるサブゲームの映像の一例が示されている。本実施の形態では、ゲーム盤面14(ハーフミラー40)の下端に4種類のターゲットオブジェクト31(31a〜31d)が9個映し出され、これらにメダル30を当てる的当てゲームが、ジャックポットチャレンジゲームとして行なわれる。
【0108】
本実施の形態のジャックポットチャレンジゲームでは、メダル30を1枚投入することにより1回の的当てゲームが行なわれる。そして、1回の的当てゲーム毎に、投入した1枚のメダル30が通過したターゲットオブジェクト31の種類に応じて、ジャックポットチャレンジゲームを継続するか、終了するか判断される。そして、継続すると判断されると、2回目の的当てゲームが行なわれ、再び継続・終了の判断がなされる。このように、本実施の形態のジャックポットチャレンジゲームでは、段階的に的当てゲームが行なわれる。
【0109】
そして、本実施の形態では、4種類のターゲットオブジェクト31は、プレーヤが獲得可能な特別報酬を増加させた上でゲームを継続させるUPターゲット31aと、プレーヤが獲得可能な特別報酬を減少させた上でゲームを継続させるDOWNターゲット31bと、ゲームを終了させプレーヤが獲得可能な特別報酬を確定させて特別報酬を払い出す確定ターゲット31cと、ゲームを終了させ蓄積された特別報酬全てを払い出すJPターゲット31dとされている。
【0110】
こうして、本実施の形態では、段階的に的当てゲームが行なわれるジャックポットチャレンジゲームを実行し、段階的に行なわれる的当てゲームのゲーム結果に応じて、プレーヤが段階的に特別報酬を獲得していくように構成されている。
【0111】
以下、図9のフローチャートに戻り、段階的にゲームを行ない、段階的に特別報酬を払い出す処理の詳細について説明する。
【0112】
まず、ステップS36において、ジャックポットチャレンジゲームが実行され、プレーヤが1枚のメダル30を投入すると、1回目の的当てゲームが行なわれる。すると、ステップS38において、ジャックポットチャレンジゲームの継続条件が満たされたか否か判断される。具体的には、メダル30が通過したターゲットオブジェクト31が、UPターゲット31a又はDOWNターゲット31bであるか、それ以外のターゲットオブジェクトであるか判断される。
【0113】
ここで、継続条件が満たされたと判断されると(ステップS38のY)、ステップS39において、表示ユニット50の獲得報酬表示部54に表示されるプレーヤが獲得可能な特別報酬の表示が段階的に変動される。そして、ステップS40において、ジャックポットチャレンジゲームの所定の終了条件が満たされたか否か判断され、終了条件が満たされていないと判断されると(ステップS40のN)、ステップS36において、ジャックポットチャレンジゲームが継続実行され、2回目の的当てゲームが行なわれる。
【0114】
こうして、継続条件が満たされると、終了条件が満たされない限りジャックポットチャレンジゲームが継続実行され、的当てゲームが段階的に行なわれる。
【0115】
なお、本実施の形態では、ステップS36〜ステップS40の処理が何回か繰り返されることにより、プレーヤが蓄積された特別報酬全てを獲得した場合に、ジャックポットチャレンジゲームの終了条件が満たされたと判断される。例えば、3回の的当てゲームで3回ともメダル30がUPターゲット31aを通過して、プレーヤが獲得可能な特別報酬の表示が、蓄積された特別報酬原資の表示と等しくなった場合に、プレーヤがジャックポット当たりを獲得したものと判断されて、ジャックポットチャレンジゲームの終了条件が満たされたと判断される。
【0116】
また、本実施の形態では、ステップS36〜ステップS40の処理が所定数繰り返されても、プレーヤが蓄積された特別報酬全てを獲得できなかった場合に、ジャックポットチャレンジゲームの終了条件が満たされたと判断される。例えば、4回の的当てゲームが行なわれて4回サブゲーム継続条件が満たされたが、そのうち2回はメダル30がDOWNターゲット31bを通過したために、プレーヤが獲得可能な特別報酬の表示が、蓄積された特別報酬原資の表示と等しくならない場合に、プレーヤがジャックポット当たりを獲得できなかったものと判断されて、ジャックポットチャレンジゲームの終了条件が満たされたと判断される。
【0117】
そして、終了条件が満たされたと判断されると(ステップS40のY)、ステップS42において、ジャックポットチャレンジゲームを終了し、終了条件が満たされた段階のゲームにおいて変動されて表示された獲得特別報酬をプレーヤに払い出す。
【0118】
一方、ステップS38において、継続条件が満たされないと判断されると(ステップS38のN)、ステップS44において、ジャックポットチャレンジゲームの確定条件が満たされたか否か判断される。具体的には、メダル30が通過したターゲットオブジェクト31が、確定ターゲット31cであるか否か判断される。
【0119】
ここで、確定条件が満たされたと判断されると(ステップS44のY)、ステップS46において、ジャックポットチャレンジゲームを終了し、その段階のゲームにおいて獲得報酬表示部54に表示された特別報酬をプレーヤに払い出す。すなわち、継続条件が満たされなかった段階のゲームにおいて表示された獲得特別報酬をプレーヤに払い出す。
【0120】
このように、本実施の形態では、プレーヤが特別報酬を段階的に獲得するために段階的に的当てゲームが行なわれ、プレーヤが行なったゲームの段階に応じて特別報酬が払い出される。従って、本実施の形態によれば、プレーヤが特別報酬を段階的に獲得することができるので、ジャックポット当たりに対するプレーヤの期待度を大いに高めることができる。
【0121】
また、本実施の形態によれば、特別報酬を段階的に獲得することができるので、たとえ特別報酬原資の全てを獲得することができなくても、プレーヤに満足感を与えるとともに、次回のサブゲームへの挑戦意欲を高めることにより、遊技意欲を高めることができる。
【0122】
しかも、本実施の形態によれば、サブゲームのゲーム結果に基づき、蓄積された特別報酬原資を段階的にプレーヤに払い出すので、サブゲームへ移行しても必ずしも特別報酬原資の全てが払い出されるわけではない。従って、特別報酬獲得のチャンスをプレーヤにアピールするためにサブゲームを実行する機会を増やしても、従来のゲーム装置に比べて特別報酬原資を残存させて高報酬で維持することができ、プレーヤの遊技意欲を高めることができる。
【0123】
なお、ステップS44において、確定条件が満たされないと判断されると(ステップS44のN)、具体的には、メダル30が通過したターゲットオブジェクト31が、JPターゲット31dであると判断されると、大当り条件が満たされたものとして、ステップS48において、ジャックポットチャレンジゲームを終了し、現在行なわれている的当てゲームの段階を問わず、蓄積された特別報酬全てをプレーヤに払い出す。
【0124】
従って、ジャックポットチャレンジゲームを段階的に行ない、特別報酬を段階的に獲得させつつも、一挙に特別報酬原資の全てが払い出されるというスリル感をもプレーヤに与えることができ、より緊張感が高く、遊技意欲の高まるゲーム装置を提供することができる。
【0125】
こうして、ジャックポットチャレンジゲームが終了されると、ステップS28に戻り、メインゲームが実行される。
【0126】
3−2:表示ユニットの処理の流れ
図10(A)〜(D)には、本実施の形態の表示ユニット50の表示の一例が示されており、図11には、本実施の形態の表示ユニット50の処理の流れの一例が示されている。
【0127】
図11に示すように、ゲームが開始されると、ステップS60において、メダルゲームステーション10a〜10dから、サブゲーム移行への抽選に当選した旨と、当選したメダルゲームステーション10a〜10dを特定する情報と、を含む当選端末情報の受信を待機する。ここで、当選端末情報が受信されると(ステップS60のY)、ステップS62において、図10(A)に示すように、獲得報酬表示エリア54aがハイライト表示され、抽選に当選した報酬として、蓄積された特別報酬原資のうち50枚のメダルをプレーヤが獲得可能であることが表示される。
【0128】
すると、ステップS64において、メダルゲームステーション10a〜10dで実行されているジャックポットチャレンジゲームのゲーム結果の受信を待機し、ゲーム結果を受信すると、ステップS66において、1回目の的当てゲームの結果、継続条件が満たされたか否か判断される。ここで、継続条件が満たされたと判断されると(ステップS66のY)、ステップS68において、獲得報酬表示部54に表示されるプレーヤが獲得可能な特別報酬の表示が段階的に変動される。
【0129】
例えば、1回目の的当てゲームでメダル30が通過したターゲットオブジェクト31が、UPターゲット31aであった場合には、図10(B)に示すように、増加表示エリア62bがハイライト表示されるとともに、獲得報酬表示エリア54bがハイライト表示され、獲得可能な特別報酬が50枚のメダルから1段階増加して、100枚のメダルをプレーヤが獲得可能であることが表示される。
【0130】
なお、1回目の的当てゲームでは、獲得報酬表示部54の表示は、図10(A)に示すように、3つの段階のうち最下段の獲得報酬表示エリア54aがハイライト表示されている状態となる。従って、獲得報酬表示部54の表示段階をこれ以上下げることができないので、1回目の的当てゲームでは、図8のサブゲームの映像にはDOWNターゲット31bを表示しないようにすることが好ましい。また、DOWNターゲット31bを表示しても、メダル30のDOWNターゲット31bの通過を検出しないか、継続条件充足の判断をしないようにすることが好ましい。
【0131】
次に、ステップS70において、終了条件が満たされたか否か判断され、終了条件が満たされていないと判断されると(ステップS70のN)、ステップS64において、継続実行されたジャックポットチャレンジゲームのゲーム結果の受信を待機し、ゲーム結果を受信すると、ステップS66において、2回目の的当てゲームのゲーム結果が判断される。
【0132】
例えば、2回目の的当てゲームでも、メダル30がUPターゲット31aを通過した場合には、図10(B)の獲得報酬表示エリア54の表示が更に1段階上がって、増加表示エリア62cがハイライト表示されるとともに、獲得報酬表示エリア54cがハイライト表示され、獲得可能な特別報酬が100枚のメダルから1段階増加して、蓄積原資表示エリア52に表示された蓄積された特別報酬原資のうちその半分をプレーヤが獲得可能であることが表示される。
【0133】
なお、メダル30がDOWNターゲット31bを通過した場合には、図10(B)の獲得報酬表示エリア54の表示が1段階下がって、減少表示エリア64aがハイライト表示されるとともに、獲得報酬表示エリア54aがハイライト表示され、獲得可能な特別報酬が100枚のメダルから1段階減少して、50枚のメダルをプレーヤが獲得可能であることが示される。
【0134】
そして、3回目の的当てゲームでも、メダル30がUPターゲット31aを通過した場合には、図10(D)に示すように、獲得報酬表示エリア54の表示が更に1段階上がって、獲得報酬表示エリア54として機能する蓄積原資表示エリア52がハイライト表示され、プレーヤが全ての特別報酬原資を獲得したことが表示される。
【0135】
すると、ステップS70において、終了条件が満たされたと判断され(ステップS70のY)、ステップS72において、プレーヤが獲得した特別報酬が図10(D)に示すように、確定表示される。
【0136】
こうして、継続条件が満たされる度に獲得報酬表示エリア54の表示が段階的に変動され、プレーヤのジャックポットチャレンジゲームのゲーム結果により、蓄積された特別報酬原資のうちプレーヤが獲得可能な特別報酬が段階的に表示されていく。
【0137】
一方、ステップS66において、継続条件が満たされないと判断されると(ステップS66のN)、ステップS74において、確定条件が満たされたか否か判断される。具体的には、メダル30が通過したターゲットオブジェクト31が、確定ターゲット31cであるか否か判断される。
【0138】
ここで、確定条件が満たされたと判断されると(ステップS74のY)、ステップS76において、その段階のゲームにおいてハイライト表示されている獲得報酬表示エリア54a〜54cに対応する確定表示エリア60a〜60cがハイライト表示され、プレーヤが獲得した特別報酬が確定表示される。
【0139】
例えば、1回目、2回目の的当てゲームでメダル30がUPターゲット31aを通過して、獲得報酬表示エリア54cがハイライト表示されている場合に、3回目の的当てゲームでメダル30が確定ターゲット31cを通過すると、図10(C)に示すように、3回目の的当てゲームでハイライト表示されていた獲得報酬表示エリア54cの両隣の確定表示エリア60cがハイライト表示されて、プレーヤが獲得した特別報酬が確定表示される。
【0140】
このように、本実施の形態では、段階的に行なわれる的当てゲームの各段階において、各段階のゲームのゲーム結果に応じて表示ユニット50の表示が変動される。従って、本実施の形態によれば、プレーヤが特別報酬を段階的に獲得していく様子を視覚的に明示することができるので、あとどの位でどの段階の特別報酬を獲得することができるか段階的に認識しながらサブゲームを行なうことができ、特別報酬に対するプレーヤの期待度を大いに高めるとともに、遊技意欲を高めることができる。
【0141】
しかも、本実施の形態では、表示ユニット50の表示は、メダルゲームステーション10a〜10dでプレーするプレーヤが目視することができるので、サブゲームを行なっていないプレーヤも、サブゲームのゲーム状況を認知することができる。
【0142】
従って、関心度、注目度が非常に高い特別報酬を獲得するまでの過程を、サブゲームを行なっているプレーヤだけでなく、サブゲームを行なっていないプレーヤも楽しむことができる。
【0143】
そして、サブゲームを行なっているプレーヤに対しては、他のプレーヤに対する優越感を与え、サブゲームに参加できなかったプレーヤに対しては、互いに競い合う意識を高めることができ、ゲームの面白さを大いに高めることができる。
【0144】
なお、ステップS74において、確定条件が満たされないと判断されると(ステップS74のN)、具体的には、メダル30が通過したターゲットオブジェクト31がJPターゲット31dであると判断されると、大当り条件が満たされたものとして、ステップS78において、現在行なわれている的当てゲームの段階を問わず、図10(D)に示すように、蓄積原資表示エリア52がハイライト表示され、蓄積された特別報酬原資のうちその全てをプレーヤが獲得したことが確定表示される。
【0145】
4.変形例
以上、本発明を適用することができる実施の形態の一例について説明したが、本発明の適用範囲はこれに限られず、種々の変形例が考えられる。例えば、特別報酬を表示する表示部として、図4に示す表示ユニット50に代えて、図12に示す表示ユニット150を用いてもよい。
【0146】
この表示ユニット150では、蓄積原資表示エリア152は、表示ユニット50の蓄積原資表示エリア52と同様の構成となっているが、獲得報酬表示エリア154は半円形とされ、その半円形を扇形に4分割して獲得報酬表示エリア54a〜54dが形成されている。そして、段階的に行なわれるゲームの各段階において、各段階のゲーム結果に応じて指示針166が変動制御され、獲得報酬表示エリア54a〜54dのいずれかを指示針166が指し示すことにより、プレーヤが獲得可能な特別報酬を表示する。
【0147】
また、特別報酬を表示する表示部として、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイなどを用いて、蓄積された特別報酬原資と、特別報酬原資のうちプレーヤが獲得可能な獲得特別報酬とを、画像として表示してもよい。この場合、獲得特別報酬の表示は、図4、図12に示すような、複数のエリアに分割された獲得報酬表示エリア54を画像として表示して、そのうちの一のエリアを特定表示することにより行なってもよいし、図4、図12に示す蓄積原資表示エリア52、152のようなデジタル表示の数字カウンタを表示することにより行なってもよい。
【0148】
また、本発明を適用することができるメダルゲームステーション10a〜10dは、プッシャーゲーム装置に限らず、所与の遊技価値が投入されるとゲームを実行し、ゲーム結果に応じて報酬を払い出すゲーム装置であればよい。例えば、スロットマシンゲーム、ビデオポーカーゲーム、マージャンゲーム、ルーレットゲーム等に本発明を適用することができる。
【0149】
例えば、本発明をビデオポーカーゲームに適用した場合には、図13(A)に示すように、メダルゲームステーション10に設けられたディスプレイ140のゲーム画面において、メインゲームとしてポーカーゲームが実行され、ポーカーゲームの所与の役128が成立した場合にサブゲームを実行するようにしてもよい。
【0150】
そして、サブゲームとして実行され、プレーヤが特別報酬を段階的に獲得するために行なわれる段階的なゲームは、メダルゲームステーション10が実行するメインゲームの内容に合わせて、種々のものが考えられる。例えば、本発明をビデオポーカーゲームに適用した場合には、2枚のトランプをめくり、トランプに表示された数の大小を比較するゲームを行なうようにしてもよい。
【0151】
この場合には、図13(B)に示すように、ディスプレイ140のゲーム画面の中央左側に表示されたトランプ130と、右側に表示されたトランプ132を比較し、右側に表示されたトランプ132に表示された数字が大きい場合には、プレーヤの勝利とし、継続条件が満たされたものとして、獲得報酬表示エリア54の表示を段階的に変動させればよい。一方、左側に表示されたトランプ132に表示された数字が大きい場合には、プレーヤの負けとし、継続条件が満たされなかったものとして、継続条件が満たされなかった段階のゲームにおいて表示された獲得特別報酬をプレーヤに払い出せばよい。
【図面の簡単な説明】
【0152】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係るゲーム装置の正面側からみた斜視図である。
【図2】図2は、本発明の一実施の形態に係るゲームステーションの正面側からみた斜視図である。
【図3】図3は、本発明の一実施の形態に係るゲームステーションの概略断面図である。
【図4】図4は、本発明の一実施の形態に係る表示ユニットの正面側からみた斜視図である。
【図5】図5は、本発明の一実施の形態に係るゲーム装置における要部を示すブロック図である。
【図6】図6は、本発明の他の実施の形態に係るゲーム装置における要部を示すブロック図である。
【図7】図7は、本発明の一実施の形態に係るゲームステーションに表示されるゲーム映像の一例である。
【図8】図8は、本発明の一実施の形態に係るゲームステーションに表示されるゲーム映像の一例である。
【図9】図9は、本発明の一実施の形態に係るゲームステーションの一連の処理を示したフローチャートである。
【図10】図10(A)〜(D)は、本発明の一実施の形態に係る表示ユニットの正面図であり、表示ユニットの表示の一例である。
【図11】図11は、本発明の一実施の形態に係る表示ユニットの一連の処理を示したフローチャートである。
【図12】図12は、本発明の他の実施の形態に係る表示ユニットの正面側からみた斜視図である。
【図13】図13は、本発明の他の実施の形態に係るゲームステーションに表示されるゲーム映像の一例である。
【符号の説明】
【0153】
10 メダルゲームステーション
14 ゲーム盤面
30 メダル
42 ディスプレイ
50 表示ユニット
52 蓄積原資表示エリア
54 獲得報酬表示エリア
70、700、7000 処理部
90 記憶部
92 情報記憶媒体
74 ゲーム演算手段
78 ゲーム制御手段
80 判別手段
88 蓄積原資表示制御手段
90 獲得報酬表示制御手段
92 特別報酬払出処理手段
100 メダルゲーム装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所与の遊技価値が投入されるとゲームを実行し、ゲーム結果に応じて報酬を払い出すとともに、投入された前記遊技価値の所定割合を特別報酬を払い出すための特別報酬原資として蓄積するための処理を行ない、蓄積された前記特別報酬原資を表示部に表示するための処理を行なうゲーム装置であって、
メインゲームと、プレーヤが前記特別報酬を段階的に獲得するために段階的にゲームが行なわれるサブゲームと、を実行するための処理を行なうゲーム演算手段と、
前記メインゲームにおいて、所定のゲーム移行条件が満たされた場合に、前記メインゲームから前記サブゲームに移行するための処理を行なうゲーム制御手段と、
前記サブゲームにおいて、前記表示された特別報酬原資のうちプレーヤが獲得可能な獲得特別報酬を前記表示部に表示し、前記サブゲームで行なわれる各段階のゲームのゲーム結果に基づき、前記獲得特別報酬の表示を段階的に変動させるための処理を行なう獲得報酬表示制御手段と、
前記サブゲームのゲーム結果に基づき、表示された前記獲得特別報酬をプレーヤに払い出すための処理を行なう払出処理手段と、
を含むことを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
複数のプレーヤに対応して複数設けられ、所与の遊技価値が投入されるとゲームを実行し、ゲーム結果に応じて報酬を払い出すゲーム端末と、
前記複数のプレーヤが目視可能であって、プレーヤが獲得可能な特別報酬を表示する表示部と、
が通信ラインを介して接続されたゲーム装置であって、
前記ゲーム端末に投入された前記遊技価値の所定割合を特別報酬を払い出すための特別報酬原資として蓄積するための処理を行ない、蓄積された前記特別報酬原資を前記表示部に表示するための処理を行なう蓄積原資表示制御手段と、
メインゲームと、プレーヤが前記特別報酬を段階的に獲得するために段階的にゲームが行なわれるサブゲームと、を実行するための処理を行なうゲーム演算手段と、
前記メインゲームにおいて、所定のゲーム移行条件が満たされた場合に、前記メインゲームから前記サブゲームに移行するための処理を行なうゲーム制御手段と、
前記サブゲームにおいて、前記表示された特別報酬原資のうちプレーヤが獲得可能な獲得特別報酬を前記表示部に表示し、前記サブゲームの各段階のゲームの結果に基づき、前記獲得特別報酬の表示を段階的に変動させるための処理を行なう獲得報酬表示制御手段と、
前記サブゲームのゲームの結果に基づき、表示された前記獲得特別報酬を当該サブゲームをプレーしたプレーヤに払い出すための処理を行なう払出処理手段と、
を含むことを特徴とするゲーム装置。
【請求項3】
請求項1、2のいずれかにおいて、
前記サブゲームの各段階のゲームにおいて、所定のサブゲーム継続条件が満たされたか否か及び所定のサブゲーム終了条件が満たされたか否かを判別する判別手段と、
を更に含み、
前記ゲーム制御手段は、
前記各段階のゲームにおいて、前記サブゲーム継続条件が満たされた場合に、次の段階のゲームを実行させるための処理を行ない、前記サブゲーム継続条件が満たされなかった場合又は前記サブゲーム終了条件が満たされた場合に、サブゲームを終了させるための処理を行ない、
前記獲得報酬表示制御手段は、
前記各段階のゲームにおいて、前記サブゲーム継続条件が満たされた場合に、前記獲得特別報酬の表示を段階的に変動させるための処理を行ない、
前記払出処理手段は、
前記各段階のゲームにおいて、前記サブゲーム継続条件が満たされなかった場合に、当該サブゲーム継続条件が満たされなかった段階のゲームにおいて表示された前記獲得特別報酬をプレーヤに払い出すための処理を行ない、前記サブゲーム終了条件が満たされた場合に、当該サブゲーム終了条件が満たされた段階のゲームにおいて表示された前記獲得特別報酬をプレーヤに払い出すための処理を行なうことを特徴とするゲーム装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記判別手段は、
前記サブゲームの各段階のゲームにおいて、所定の大当り条件が満たされたか否かを判別し、
前記ゲーム制御手段は、
前記大当り条件が満たされた場合に、サブゲームを終了させるための処理を行ない、
前記獲得報酬表示制御手段は、
前記大当り条件が満たされた場合に、前記表示された特別報酬原資の全てを前記獲得特別報酬として表示部に表示するための処理を行ない、
前記払出処理手段は、
前記大当り条件が満たされた場合に、前記表示された特別報酬原資の全てを獲得特別報酬としてプレーヤに払い出すための処理を行なうことを特徴とするゲーム装置。
【請求項5】
請求項3、4のいずれかにおいて、
前記サブゲーム継続条件には、獲得特別報酬増加条件と獲得特別報酬減少条件が含まれ、
前記獲得報酬表示制御手段は、
前記サブゲームの各段階のゲームにおいて、前記獲得特別報酬増加条件が満たされた場合に、前記獲得特別報酬の表示を段階的に増加させて変動させ、前記獲得特別報酬減少条件が満たされた場合に、前記獲得特別報酬の表示を段階的に減少させて変動させるための処理を行なうことを特徴とするゲーム装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記メインゲームから前記サブゲームに移行するための抽選処理を行なう抽選手段を更に含み、
前記ゲーム制御手段は、
前記抽選結果に基づき、前記メインゲームから前記サブゲームに移行するための処理を行なうことを特徴とするゲーム装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記抽選手段は、
前記メインゲームに対して投入された前記遊技価値の量に応じて、前記抽選処理を行なうことを特徴とするゲーム装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかにおいて、
前記ゲーム制御手段は、
前記サブゲームが終了された場合に、前記サブゲームから前記メインゲームに移行するための処理を行なうことを特徴とするゲーム装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかにおいて、
前記遊技価値としてメダルが用いられ、
前記表示部は、前記蓄積された特別報酬原資と前記特別報酬原資のうちプレーヤに払い出される獲得特別報酬をメダル枚数として表示することを特徴とするゲーム装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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