説明

コネクタ用防滴部材及びケーブル構造体

【課題】狭いスペースにおいて適用でき、取り付け作業に要する負担が軽減され、低コストで製造することができる、コネクタ用防滴部材及びケーブル構造体を提供すること。
【解決手段】コネクタ用防滴部材は、先端でコネクタに接続されるケーブルに、前記ケーブルの一部を被覆するように取り付けられる、筒状の筒部と、前記筒部に連結され、前記ケーブルに付着した液滴が前記コネクタに到達することを防止する、返し部とを具備する。前記返し部は、前記ケーブルの後端側を向く上面と、前記ケーブルの先端側を向く下面とを備える。前記筒部は、前記上面から前記下面に向かって前記返し部を貫通している。前記上面は、凹面である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ用防滴部材及びケーブル構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機器同士を電気的に接続するために、ケーブル構造体が用いられる。ケーブル構造体は、ケーブルと、ケーブルの先端に接続されたコネクタとを備えている。ケーブル構造体においては、結露によってケーブルに水滴が付着することがある。付着した水滴がケーブルを伝ってコネクタに浸入すると、電気的接続が妨げられる可能性がある。そこで、ケーブル構造体には、防水手段が設けられる。
【0003】
防水手段の一例として、ドリップループが挙げられる。図1A及び図1Bは、それぞれ、ドリップループが設けられたケーブル構造体の一例を示している。図1Aに示されるケーブル構造体100は、ケーブル101、及びケーブル101の一端に取り付けられたコネクタ102を有している。ケーブル101は、コネクタ102の近傍において曲げられており、これによってドリップループ103が形成されている。図1Bに示されるケーブル構造体100も、同様に、ケーブル101及びコネクタ102を有している。コネクタ102は、下方を向くように配置されている。ケーブル101は、コネクタ102の近傍において上方に向かって凸形状となるように曲げられており、これによってドリップループ103が形成されている。ドリップループ103を設けることにより、ケーブル101に付着した水滴がコネクタ102に到達することが防止される。
【0004】
防水手段の他の一例として、ポッティングが挙げられる。図2は、ケーブル構造体の他の一例を示す概略図である。図2に示されるケーブル構造体においては、ケーブル101とコネクタ102との接続部分を被覆するように、ポッティング部104が設けられている。ポッティング部104により、ケーブル101に付着した液滴がコネクタ102に浸入することが防止される。
【0005】
また、他の関連技術が、特許文献1(実開平6−44045号公報)に記載されている。特許文献1には、複数の栓刃を有するコネクタ本体部と、コネクタ本体部に嵌合する外殻キャップ部とからなる防水コードコネクタが開示されている。この防水コードコネクタは、電線コードを挿通する開口部を有する挿通筒部を外殻キャップ部に有している。挿通筒部の内壁には、外殻キャップの内部への水の浸入を防止する防水弁が多段に渡って複数周設されている。防水弁は、挿通筒部の内壁に置きえる巻装溝部より開口部側に1枚設けられている。また、防水弁は、挿通筒部の内壁における巻装溝部より外殻キャップ部内部方向側に複数枚設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平6−44045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図1A及び図1Bに示したようにドリップループ103を設ける場合には、ケーブル101が必要以上に長くなってしまう。また、ケーブル構造体が配置される場所によっては、ドリップループ103を設けるためのスペースを確保できないことがある。
【0008】
また、図2に示したようにポッティング部104を設ける場合には、ポッティング剤を配置した後にポッティング剤を硬化させなければならない。従って、ポッティング部104を形成するために、時間が費やされる。また、ケーブル101からコネクタ102を分離する場合には、ポッティング部102を除去しなければならず、特別な作業が必要になる。
【0009】
また、特許文献1に記載された防水コードコネクタでは、防水弁や巻装溝部などが設けられた外殻キャップ部を作成する必要がある。構成が複雑な外殻キャップ部を作成する必要があり、コネクタの製造コストの点で不利である。
【0010】
従って、本発明の課題は、狭いスペースにおいて適用でき、取り付け作業に要する負担が軽減され、低コストで製造することができる、コネクタ用防滴部材及びケーブル構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係るコネクタ用防滴部材は、先端でコネクタに接続されるケーブルに、前記ケーブルの一部を被覆するように取り付けられる、筒状の筒部と、前記筒部に連結され、前記ケーブルに付着した液滴が前記コネクタに到達することを防止する、返し部とを具備する。前記返し部は、前記ケーブルの後端側を向く上面と、前記ケーブルの先端側を向く下面とを備える。前記筒部は、前記上面から前記下面に向かって前記返し部を貫通している。前記上面は、凹面である。
【0012】
この発明によれば、返し部が設けられているため、液滴がケーブルを伝ってコネクタに到達することが防止される。ドリップループを設ける必要が無く、狭いスペースにおいてもコネクタ用防滴部材をケーブルに取り付けることが可能である。また、ポッティング剤などを用いる必要がないので、ポッティング剤を硬化させるために時間を費やす必要が無い。更に、ケーブルやコネクタとして特別な構成を有するものを用いる必要が無いので、低コストで防水処理を施すことが可能である。
【0013】
本発明に係るケーブル構造体は、上述のコネクタ用防滴部材と、前記コネクタ用防滴部材が取り付けられたケーブルと、前記ケーブルの先端に接続されたコネクタとを具備する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、狭いスペースにおいて適用でき、取り付け作業に要する負担が軽減され、低コストで製造することができる、コネクタ用防滴部材及びケーブル構造体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1A】ドリップループが設けられたケーブル構造体の一例を示す図である。
【図1B】ドリップループが設けられたケーブル構造体の他の一例を示す図である。
【図2】ケーブル構造体の他の一例を示す概略図である。
【図3】第1の実施形態に係るケーブル構造体を示す概略図である。
【図4】コネクタ用防滴部材を示す斜視図である。
【図5】コネクタ防滴部材を示す断面図である。
【図6】第2の実施形態に係るコネクタ用防滴部材を示す斜視図である。
【図7A】コネクタ用防滴部材を示す断面図である。
【図7B】第2の実施形態の変形例に係るコネクタ用防滴部材を示す断面図である。
【図7C】第2の実施形態の他の変形例に係るコネクタ用防滴部材を示す断面図である。
【図8】第3の実施形態に係るコネクタ用防滴部材を示す斜視図である。
【図9A】筒部の軸方向に沿ってコネクタ用防滴部材を見たときの図である。
【図9B】コネクタ用防滴部材の取り付け方法を説明するための説明図である。
【図10】第4の実施形態に係るコネクタ用防滴部材を示す斜視図である。
【図11】コネクタ用防滴部材6を示す断面図である。
【図12】ケーブルの後端側から水切り部を見たときの図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
【0017】
(第1の実施形態)
図3は、本実施形態に係るケーブル構造体1を示す概略図である。このケーブル構造体1は、航空機の内部に配置される電気機器同士を接続するために用いられるものとする。航空機は、飛行中に姿勢が変更されることがある。そのため、ケーブルに付着した液滴がケーブルを伝わり易い。そのため、ケーブルを伝う液滴に対する防滴処理が要求される。また、ケーブル構造体1を配置することができるスペースに制限があり、省スペースで防水処理を施すことが要求される。
【0018】
図3に示されるように、本実施形態に係るケーブル構造体1は、ケーブル5、コネクタ2、バックシェル3、及びコネクタ用防滴部材6を備えている。ケーブル5の先端は、バックシェル3に挿入されている。バックシェル3はコネクタ2に連結されている。ケーブル5は、その先端において、バックシェル3を介してコネクタ2に接続されている。ケーブル5としては、例えば、電線ケーブル、及び光ケーブルなどが用いられる。
【0019】
コネクタ用防滴部材6は、ケーブル5に付着した液滴がコネクタ2に到達することを防止するために設けられている。コネクタ用防滴部材6は、バックシェル3の近傍において、ケーブル5に取り付けられている。
【0020】
図4は、コネクタ用防滴部材6を示す斜視図である。また、図5は、コネクタ防滴部材6を示す断面図である。図4及び図5に示されるように、コネクタ防滴部材6は、筒部7、及び返し部8を備えている。
【0021】
筒部7は、筒状である。筒部7内には、ケーブル5が通されている。言い換えれば、筒部7は、ケーブル5の一部を周方向において被覆するように、取り付けられている。
【0022】
返し部8は、ケーブル5を伝う液滴を受け止める部分である。返し部8は、椀型であり、筒部7と結合している。詳細には、返し部8は、図5に示されるように、上面8−1、及び下面8−2を有している。上面8−1は、ケーブル5の後端側を向いており、下面8−2は、ケーブルの先端側を向いている。上面8−1は、凹面を形成している。筒部7は、上面8−1から下面8−2に向かって、返し部8を貫通している。
【0023】
尚、コネクタ用防滴部材6の材質は、特に限定されない。コネクタ用防滴部材6の材質としては、例えば、プラスチック、ゴム、及び収縮スリーブなどを用いることが可能である。
【0024】
上述のケーブル構造体1は、以下に記載される方法によって得られる。まず、ケーブル5をバックシェル3及びコネクタ2に接続する前に、ケーブル5をコネクタ用防滴部材6に挿通させる。次いで、ケーブル5の先端に、バックシェル3及びコネクタ2を取り付ける。これにより、ケーブル構造体1が得られる。
【0025】
本実施形態に係るケーブル構造体1によれば、ケーブル5に付着した液滴が、返し部8によって受け止められる。従って、付着した液滴がケーブル5を伝ってコネクタ2に到達することが防止され、コネクタ2に液滴が浸入することが防止される。
【0026】
また、本実施形態によれば、ドリップループなどを設けることなく、防水処理を施すことができる。ケーブル5を短く形成することが可能となり、ケーブル構造体1の重量を低減することが可能となる。更には、ケーブル5を曲げる必要がないので、狭いスペースにおいてもケーブル構造体1を配置することが可能になる。
【0027】
加えて、本実施形態によれば、ケーブル5をコネクタ用防滴部材6に通すだけで、防水処理を施すことができる。ポッティング剤などを用いる必要がなく、短時間で防水処理を施すことが可能となる。また、コネクタ5とケーブル5との接続部分にポッティング剤などが設けられていないため、コネクタ5をケーブル5から取り外す際に特別な作業が必要ない。
【0028】
また、本実施形態によれば、コネクタ2やバックシェル3として、特別な構成を有するものを用いる必要が無い。従って、コネクタ2及びバックシェル3の製造コストを抑えることが可能である。
【0029】
尚、本実施形態では、ケーブル構造体1が、航空機の内部に配置される場合について説明した。但し、本実施形態に係るケーブル構造体1は、航空機の内部に配置されるものに限定されず、他の用途に適用可能である。但し、航空機の内部では、設置スペースに制限がある。また、航空機では、多数(例えば、1000〜2000本)のケーブルが用いられ、重量軽減が強く要求される。また、航空機では、飛行中の姿勢変化に伴い、ケーブル5に付着した液滴がケーブル5を伝い易い。これらの観点から、本実施形態に係るケーブル構造体1は、航空機用として好適に適用される。
【0030】
(第2の実施形態)
次いで、第2の実施形態について説明する。図6は、本実施形態に係るコネクタ用防滴部材6を示す斜視図であり、図7Aはその断面図である。本実施形態においては、第1の実施形態と比較して、返し部8の構成が工夫されている。その他の点については、第1の実施形態と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0031】
図7Aに示されるように、本実施形態では、返し部8に、戻し部8−3が追加されている。戻し部8−3は、上面8−1の外縁部分に連結され、その外縁部分から筒部5側に向かって伸びている。また、戻し部8−3は、その先端部分がケーブル5の先端側を向くように、折り曲げられている。すなわち、戻し部8−3は、鍵型である。
【0032】
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、返し部8において液滴を受け止めることができ、液滴がコネクタ2に達することを防止できる。
【0033】
加えて、本実施形態によれば、戻し部8−3が設けられているため、返し部8において受け止められた液体9(図7A参照)がこぼれることを防止できる。従って、液滴がコネクタ2に浸入することを、より確実に防止できる。
【0034】
尚、戻し部8−3は、上面8−1の外縁部分の全周に渡って設けられていることが好ましい。戻し部8−3が全周に渡って設けられていれば、液体9がこぼれることをより確実に防止できる。但し、戻し部8−3は、上面8−1の外縁部分の全周における一部にのみ設けられていてもよい。
【0035】
次いで、本実施形態の変形例について説明する。
【0036】
図7Bは、本変形例に係るコネクタ用防滴部材6を示す断面図である。本変形例では、吸水部材13が追加されている。吸水部材13は、戻し部8−3によって形成される凹部部分に、配置されている。吸水部材13を配置することにより、上面8−1の外縁部分(先端部分)において、液体9が吸水部材13に吸収される。その結果、液体9が返し部8からこぼれることが、より確実に防止できる。
【0037】
尚、吸水部材13は、図7Cに示されるように、上面8−1上に配置されていてもよい。このような位置に吸水部材13が配置されている場合であっても、返し部8で受け止められた液体が吸収され、返し部8から液体がこぼれることを防止できる。
【0038】
(第3の実施形態)
次いで、第3の実施形態について説明する。図8は、本実施形態に係るコネクタ用防滴部材6を示す斜視図である。また、図9Aは、筒部7の軸方向に沿ってコネクタ用防滴部材6を見たときの図である。図8及び図9Aに示されるように、本実施形態では、筒部7及び返し部8に、スリット部10が設けられている。また、筒部7及び返し部8は、弾性部材により構成されている。その他の点については、既述の実施形態と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0039】
図8に示されるように、スリット部10は、筒部7の一端から筒部7の他端まで伸びている。図9Aに示されるように、スリット部10は、周方向に沿って筒部7及び返し部8を開くことができるように、形成されている。すなわち、本実施形態に係るコネクタ用防滴部材6は、スリット部10を境として、周方向に開くことが可能である。
【0040】
図9Bは、コネクタ用防滴部材6の取り付け方法を説明するための説明図である。図9Bに示されるように、コネクタ用防滴部材6を周方向に開いた後、筒部7によってケーブル5が被覆されるように、コネクタ用防滴部材6をケーブル5に取り付ける。
【0041】
本実施形態によれば、スリット部10が設けられているため、コネクタ用防滴部材6を周方向において開くことができる。そのため、ケーブル5をコネクタ2等に接続した後であっても、コネクタ用防滴部材6をケーブル5に取り付けることが可能となる。
【0042】
尚、本実施形態では、コネクタ用防滴部材6として、弾性部材が用いられる。その弾性部材としては、例えば、プラスチック、ゴム、及び収縮スリーブなどを挙げることができる。ここで、コネクタ用防滴部材6の材質は、筒部7の内周面をケーブル5に隙間なく密着させることができるような特性を有していることが好ましい。この観点からは、収縮スリーブがより好ましく、次にゴムが好ましく、その次にプラスチックが好ましく用いられる。
【0043】
(第4の実施形態)
次いで、第4の実施形態について説明する。図10は、本実施形態に係るコネクタ用防滴部材6を示す斜視図である。また、図11は、このコネクタ用防滴部材6を示す断面図である。図10及び図11に示されるように、本実施形態においては、水切り部11が追加されている。その他の点については、第1の実施形態と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0044】
水切り部11は、返し部8から溢れた液体を、ケーブル5から剥離させるために設けられている。図10及び図11に示されるように、水切り部11は、返し部8よりもケーブル5の先端側において、筒部7に結合されている。水切り部11は、水切り部上面11−1、及び水切り部下面11−2を有している。筒部7は、水切り部11を、水切り部上面11−1から水切り部下面11−2に向かって貫通している。水切り部上面11−1は、凹形状である。
【0045】
図12は、ケーブル5の後端側から水切り部11を見たときの図である。尚、返し部8の図示は省略されている。図11及び図12に示されるように、水切り部上面11−1の縁部分の形状は、鋭角形状を有する角部12を有している。コネクタ用防滴部材6は、角部12が鉛直下方側を向くように、ケーブル5に取り付けられる(図11参照)。
【0046】
本実施形態によれば、返し部8から液体が溢れたとしても、溢れた液体は、水切り部11によって受け止められる。ここで、角部12が鉛直下方を向くように設けられているため、受け止められた液体は、角部12から落下し、ケーブル5を伝わらない。従って、液滴がコネクタ5に浸入することをより確実に防止することができる。
【0047】
以上、本発明について、第1〜第4の実施形態を用いて説明した。尚、これらの実施形態及び変形例は、互いに独立するものではなく、矛盾の無い範囲内で組み合わせて用いることも可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 ケーブル構造体
2 コネクタ
3 バックシェル
5 ケーブル
5−1 被覆部
5−2 テープ部
6 コネクタ用防滴部材
7 筒部
8 返し部
8−1 上面
8−2 下面
8−3 戻し部
9 液体
10 スリット部
11 水切り部
11−1 水切り部上面
11−2 水切り延下面
12 角部
100 ケーブル構造体
101 ケーブル
102 コネクタ
103 ドリップループ
104 ポッティング部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端でコネクタに接続されるケーブルに、前記ケーブルの一部を被覆するように取り付けられる、筒状の筒部と、
前記筒部に連結され、前記ケーブルに付着した液滴が前記コネクタに到達することを防止する、返し部と、
を具備し、
前記返し部は、
前記ケーブルの後端側を向く上面と、
前記ケーブルの先端側を向く下面とを備え、
前記筒部は、前記上面から前記下面に向かって前記返し部を貫通しており、
前記上面は、凹面である
コネクタ用防滴部材。
【請求項2】
請求項1に記載されたコネクタ用防滴部材であって、
前記返し部は、更に、前記上面の外縁部分に連結され、前記外縁部分から前記筒部側に向かって伸びる、戻し部を備えている
コネクタ用防滴部材。
【請求項3】
請求項1または2に記載されたコネクタ用防滴部材であって、
前記筒部及び前記返し部には、周方向に沿って前記筒部及び前記返し部を開くことができるように、スリット部が設けられている
コネクタ用防滴部材。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載されたコネクタ用防滴部材であって、
更に、
前記返し部よりも前記ケーブルの先端側において前記筒部に結合された、水切り部、
を具備し、
前記水切り部は、
前記ケーブルの後端側を向く水切り部上面と、
前記ケーブルの先端側を向く水切り部下面とを備え、
前記筒部は、前記水切り部上面から前記水切り部下面に向かって前記水切り部を貫通しており、
前記水切り部上面は、凹形状であり、
前記ケーブルの後端側から見た場合に、前記水切り部上面の外縁形状は、角部を有している
コネクタ用防滴部材。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載されたコネクタ用防滴部材であって、
更に、
前記返し部の上面に溜まった液体を吸収する、吸水部材
を具備する
コネクタ用防滴部材。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載されたコネクタ用防滴部材であって、
前記ケーブルは、航空機内に配置される
コネクタ用防滴部材。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載されたコネクタ用防滴部材と、
前記コネクタ用防滴部材が取り付けられたケーブルと、
前記ケーブルの先端に接続されたコネクタと、
を具備する
ケーブル構造体。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−95416(P2012−95416A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−239614(P2010−239614)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】