説明

コンクリート型枠透水性部材固定用シート及びそれを用いた透水性部材の固定方法

【課題】型枠への透水性部材の固定が容易であり、皺や位置ズレの修正や、型枠の再利用を可能とするコンクリート型枠透水性部材固定用シート、及び、その固定方法を提供すること。
【解決手段】コンクリート型枠透水性部材固定用シート8を不織布1bに吸水性樹脂1aを含浸させた吸水性樹脂含浸不織布層1と粘着剤層2とを有するシート構成とすることにより、吸水性樹脂1aを水で膨潤させ、吸水性樹脂含浸不織布層1を型枠6に貼り付けることで、容易に固定ができ、かつ、皺や位置ズレの修正や型枠6の再利用が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート打設時に使用される透水性部材を型枠に固定する際に使用するシート、及び、そのシートを使用した固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンクリートを練る際、その作業性を向上させるために必要以上の水を混ぜる。その余剰水は、打設後にコンクリート中の気泡と一緒に表面へ集まり、コンクリート表面にアバタを生じさせる。故に、コンクリート型枠を用いてコンクリート製品を成型するには、その気泡や余剰水を放出させる必要があり、そのための透水性部材、及び、それを用いた型枠が多く提案されている。例えば、特許文献1〜特許文献5には、空気や余剰水を通過し、セメントや砂などを通さない透過層と、通過した空気や余剰水を排出する不織布等が一体化された型枠用透水性シートが提案されている。
【0003】
特許文献6には、不織布層からなる透水シートと吸水性ハーモニカ状構造体よりなる型枠が提案されている。
【0004】
特許文献7には、熱可塑性樹脂製透水性コンクリート型枠に関して、透水性部材と型枠の間に不織布からなるクッション層を設ける方法が提案されている。
【0005】
また、特許文献8及び特許文献9にも透水層と通水層からなる透水性部材と型枠及び打設方法が提案されている。
【0006】
また、特許文献10には、コンクリート型枠パネルが提案されており、その中で吸水性シートが使用されている。
【0007】
【特許文献1】特開平1−158179号公報
【特許文献2】特開平2−128802号公報
【特許文献3】特開平5−52036号公報
【特許文献4】特開平6−143236号公報
【特許文献5】特開平7−34660号公報
【特許文献6】特開2004−156226号公報
【特許文献7】特開平8−53935号公報
【特許文献8】特開平3−130109号公報
【特許文献9】特開平5−16126号公報
【特許文献10】特開昭51−76818号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1〜特許文献5に記載の発明は、いずれも透水性部材、及び、その透水性部材を使用した型枠に関するものであり、透水性部材の型枠への固定方法に関して特記されたものではない。例えば、特許文献1では、実施例に「接着剤などを用いて貼付するか、あるいは、適宜個所を機械的手段で取り付ける」と記載されており、また、特許文献5では、実施例に「タッカーや仮着テープ、バネ張力、万力等によりシートを型枠に剥離可能に取り付け」と記載されているのみであり、本発明のような部材固定材料や固定方法を提案するものではない。
【0009】
また、特許文献6においては、透水性シートと型枠の固定は、「タッカー、熱シーラー、両面テープ又は釘等の留め材で取り付けられる」と記載されており、固定部材及び固定方法を提案するものではない。
【0010】
また、特許文献7においては、透水性部材と型枠の固定に関して、接着剤を用いて固定することが記載されているのみである。
【0011】
また、特許文献8及び特許文献9においては、部材(内張り材)の型枠(側壁部材)への固定方法としては、「側壁部材全体を被覆するように添着して枠体の側壁部材の把持部で該内張り材の余剰部分を挟持して把持するか、該内張り材を側壁面に鋲で打付けるかボルトナットで把持するか、さらには、該内張り材の透水層を側壁部材の壁面に接着剤で貼着して把時するなどの方法を使用することができる」、また、「極端な場合は、接着しないで単に添着するだけでもよい」との記載もあり、固定材料を提案するものではなく、また固定方法も一般的なものを提案しているのみである。
【0012】
また、特許文献10に記載の吸水性シートは、コンクリート余剰水を吸水するためのものであり、本提案の固定部材とは用途、目的が異なるものである。
【0013】
以上、透水性部材の固定には様々な方法が適用されているが、鋲や接着剤による固定では、型枠の再使用が困難であり、また両面テープによる固定では、透水性部材貼付時に皺が入り、結果その皺がコンクリート表面に転写されてしまう問題がある。本発明の目的は、より簡便に透水性部材を型枠に固定でき、また、皺が入った際の貼り直し、修正が容易で、かつ、型枠を再利用することができるコンクリート型枠透水性部材固定用シート、及び、このコンクリート型枠透水性部材固定用シートを用いた固定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の目的を達成するために、本発明は特許請求の範囲に記載のような構成とするものである。
【0015】
すなわち、本発明は、コンクリート打設時の余剰水や気泡を透過させるコンクリート型枠透水性部材を型枠に固定するコンクリート型枠透水性部材固定用シートであって、上記型枠を固定する材料を吸水により膨潤、増粘した吸水性樹脂とする。
【0016】
この場合、上記コンクリート型枠透水性部材固定用シートを、不織布に吸水性樹脂を含浸させた吸水性樹脂含浸不織布層と粘着剤層とを有する構成とする。
【0017】
また、この場合、上記コンクリート型枠透水性部材固定用シートを、不織布に吸水性樹脂を含浸させた吸水性樹脂含浸不織布層と接着剤層とを有する構成とする。
【0018】
また、本発明は、透水性部材を型枠に固定する方法において、粘着剤層を透水性部材に貼り付け、吸水性樹脂含浸不織布層を濡れたコンクリート打設用型枠に貼り付ける。
【0019】
また、本発明は、透水性部材を型枠に固定する方法において、粘着剤層を透水性部材に貼り付け、吸水性樹脂含浸不織布層を濡らしてからコンクリート打設用型枠に貼り付ける。
【0020】
また、本発明は、透水性部材を型枠に固定する方法において、接着剤層を透水性部材に接着し、吸水性樹脂含浸不織布層を濡れたコンクリート打設用型枠に貼り付ける。
【0021】
また、本発明は、透水性部材を型枠に固定する方法において、接着剤層を透水性部材に接着し、吸水性樹脂含浸不織布層を濡らしてからコンクリート打設用型枠に貼り付ける。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、コンクリート打設時の余剰水や気泡を透過させるコンクリート型枠透水性部材を型枠に固定するコンクリート型枠透水性部材固定用シートであって、上記型枠を固定する材料が吸水により膨潤、増粘した吸水性樹脂であるから、容易に固定することができ、かつ、剥がすことができる。また、水により洗浄することで、型枠を再利用できる。
【0023】
この場合、上記コンクリート型枠透水性部材固定用シートが、不織布に吸水性樹脂を含浸させた吸水性樹脂含浸不織布層と粘着剤層とを有する構成であるから、型枠固定用吸水性樹脂の保持が容易であり、また、透水性部材固定面には粘着剤層を有しているため、容易に透水部材を固定することができる。
【0024】
また、この場合、上記コンクリート型枠透水性部材固定用シートが、不織布に吸水性樹脂を含浸させた吸水性樹脂含浸不織布層と接着剤層とを有する構成であるから、型枠固定用吸水性樹脂の保持が容易であり、また、透水性部材固定面には接着剤層を有しているため、より強固に透水部材を固定することができる。
【0025】
また、本発明は、透水性部材を型枠に固定する方法において、粘着剤層を透水性部材に貼り付け、吸水性樹脂含浸不織布層を濡れたコンクリート打設用型枠に貼り付けるから、容易に透水性部材を固定でき、また、濡れたままの型枠へ貼り付けることができる。
【0026】
また、本発明は、透水性部材を型枠に固定する方法において、粘着剤層を透水性部材に貼り付け、吸水性樹脂含浸不織布層を濡らしてからコンクリート打設用型枠に貼り付けるから、容易に透水性部材を固定でき、また、容易に型枠へ貼り付けることができる。
【0027】
また、本発明は、透水性部材を型枠に固定する方法において、接着剤層を透水性部材に接着し、吸水性樹脂含浸不織布層を濡れたコンクリート打設用型枠に貼り付けるから、強固に透水性部材を固定でき、また、濡れたままの型枠へ貼り付けることができる。
【0028】
また、本発明は、透水性部材を型枠に固定する方法において、接着剤層を透水性部材に接着し、吸水性樹脂含浸不織布層を濡らしてからコンクリート打設用型枠に貼り付けるから、容易に透水性部材を固定でき、また、容易に型枠へ貼り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明者は、材料・プロセスを種々検討した結果、下記の方法により上記課題を解決できることを確認した。以下、具体的に記載する。
【0030】
すなわち、本発明は、コンクリート打設時の余剰水や気泡を透過させるコンクリート型枠透水性部材を型枠に固定するコンクリート型枠透水性部材固定用シートであって、上記型枠を固定する材料を吸水により膨潤、増粘した吸水性樹脂とする。
【0031】
この場合、上記コンクリート型枠透水性部材固定用シートを、不織布に吸水性樹脂を含浸させた吸水性樹脂含浸不織布層と、粘着剤層、あるいは、接着剤層とを有する構成とする。
【0032】
また、本発明は、透水性部材を型枠に固定する方法において、粘着剤層、あるいは、接着剤層をあらかじめ透水性部材へ貼り付けた後、吸水性樹脂含浸不織布層を濡れたコンクリート打設用型枠に貼り付ける。
【0033】
また、本発明は、透水性部材を型枠に固定する方法において、粘着剤層あるいは、接着剤層を透水性部材に貼り付け、吸水性樹脂含浸不織布層を濡らしてからコンクリート打設用型枠に貼り付ける。
【0034】
本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートを用いた固定方法は、吸水性樹脂含浸不織布層を水に接触させて、吸水性樹脂を膨潤させ、型枠に貼り付けることを特徴とする透水性部材の固定方法である。
【0035】
また、本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シート、及び、これを用いた固定方法は、コンクリートを脱型した後、型枠に付着した透水性部材を容易に型枠から除去できることを特徴とするシート及び方法である。
【0036】
以下、本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シート、及び、このコンクリート型枠透水性部材固定用シートを用いた固定方法について、図を用いて具体的に説明する。
【0037】
本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シート8は、図1、図2に示すように、不織布1bに吸水性樹脂1aを含浸させた吸水性樹脂含浸不織布層1と、粘着剤層2あるいは、接着剤層3とから構成される。尚、図3、4に示すように、吸水性樹脂含浸不織布層1と、粘着剤層2あるいは接着剤層3との間にフィルム4があってもよい。
【0038】
吸水性樹脂含浸不織布層1は、不織布1bに吸水性樹脂1aを保持させたものであり、不織布1bに、吸水させた、あるいは、水に溶かした吸水性樹脂1aを含浸させた後、水分を乾燥し、形成し得るものである。
【0039】
不織布1bは吸水性樹脂1aを含浸、保持し得るものであれば、特に、限定するものではなく、材質は、布、紙、繊維などを使用することができる。
【0040】
吸水性樹脂1aは、乾燥状態で固体であり、吸水後、膨潤し、さらに、増粘するものが好ましく、具体的には、ポリアクリル酸塩、デンプン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコールなどが好適である。また、適宜、アクリル酸塩を共重合させた水溶性アクリルポリマーや、低分子量ポリエチレングリコールなどの液状水溶性樹脂を添加して、不織布1bへの密着力や、増粘後の粘度を調整することもできる。
【0041】
粘着剤層2および接着剤層3の形成方法は、溶剤や水に希釈した粘着剤または接着剤を塗布した後に乾燥する、あるいは、加熱溶融したものを塗布するなど、特に、限定されるものではない。
【0042】
粘着剤層2としては、ゴム系、アクリル系、シリコーン系など汎用の粘着剤を使用することができ、厚さは、特に、限定されるものではない。また、塗布面積、塗布パターンも、特に、限定されるものではなく、吸水性樹脂含浸不織布層1、あるいは、フィルム4の全面、あるいは、図5、図6に示したように、部分的に塗布することも可能である。
【0043】
接着剤層3としては、オレフィン系、ポリエステル系など、ホットメルト系接着剤が好ましい。また、該接着剤の塗布面積は、特に、限定されるものではなく、吸水性樹脂含浸不織布層1、あるいは、フィルム4の全面、あるいは、図7、図8に示したように、部分的に塗布することも可能である。
【0044】
吸水性樹脂含浸不織布層1と、粘着剤層2、あるいは、接着剤層3の間にはフィルム4があってよく、該フィルムとしては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンなど汎用のフィルムを使用することができ、厚さは、特に、限定されるものではない。
【0045】
本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートの作製方法及びその使用方法を、図9により説明する。まず、不織布1bに吸水性樹脂1aを含浸させることにより、吸水性樹脂含浸不織布層1を形成する。次に、不織布1bの吸水性樹脂1aを塗布した反対側の面に、粘着剤層2を設けることにより、本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シート8を作製する。次に、このコンクリート型枠透水性部材固定用シート8の粘着剤層2を透水性部材5に貼り付ける。
【0046】
これにより、粘着剤層2は透水性部材5に十分強い力で接合できる。吸水性樹脂含浸不織布層1を、あらかじめ濡らしておいた型枠6に貼り付ける、あるいは、吸水性樹脂含浸不織布層1をあらかじめ濡らしておいてから型枠6に貼り付ける。直ちに、吸水性樹脂含浸不織布層1の吸水性樹脂1aが吸水、膨潤、増粘して、該層を型枠6に固定できる。
【0047】
この吸水性樹脂含浸不織布層1によって固定した透水性部材5は、透水性部材固定作業で起こり得る貼り付け時の皺が入った場合でも、皺を伸ばしたり、再度、貼り付けたりすることが容易に行える。
【0048】
この透水性部材付き型枠に、コンクリート7を打設し、硬化した後、脱型する。脱型の際、通常、吸水膨潤した吸水性樹脂が破壊し、本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートは、成型したコンクリート表面に残る。同じ型枠を用いて同形状のコンクリート成型物を製造する場合、コンクリート型枠透水性部材固定用シートをコンクリート表面から剥がし、吸水膨潤した吸水性樹脂含浸不織布層1を型枠6にそのまま貼り付け、再度、使用することができる。
【0049】
また、同形状のコンクリート成型物に型枠を使用しない場合、型枠表面に残った吸水樹脂を水洗いすることで、容易に型枠を再利用することができる。
【0050】
以下、本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シート及びそれを用いた透水性部材の固定方法を実施例によって具体的に説明する。
【実施例】
【0051】
〔実施例1〕
ポリエステル繊維よりなる不織布(東洋紡績株式会社製 スパンボンド ボランス 4061N)に、固形分2%にて水に膨潤させたポリアクリル酸塩(サンダイヤポリマー株式会社製 サンフレッシュST−500MPSA)を塗布し、110℃にて5分間乾燥させた。スチレン系合成ゴム(日本ゼオン株式会社製 クインタック3421)50g、及び脂環族飽和炭化水素樹脂(荒川化学工業株式会社製 アルコンP−100)50gを、トルエンに溶解させ、これを離型紙(カイト化学工業株式会社製 スミリーズSLK−60WV)に、厚さ0.05ミリになるよう塗布し、110℃にて5分間乾燥させた。これを先の不織布のポリアクリル酸塩を塗布した反対面に、貼り合わせ、本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートを作製した。
【0052】
コンクリート型枠透水性部材固定用シートの離型紙を剥がし、粘着剤面を透水性部材(東洋紡績株式会社製 エアレックス)の型枠貼付面に貼り付け、反対面を濡らしたベニヤ製型枠に貼り付けた。その結果、シートと透水性部材は皺が入らず高い接着力で接合でき、また、型枠面は、透水性部材を仮固定できるだけの接着力を有し、また、容易にその固定位置を修正できた。また、本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートで透水性部材を型枠に固定し、コンクリートを打設したが、シートの剥がれやズレなどによる不具合は生じなかった。
【0053】
脱型したところ、コンクリート型枠透水性部材固定用シートで固定した透水性部材は、吸水性樹脂含浸不織布層と型枠から剥がれ、コンクリートに貼り付いていたが、容易にコンクリートから剥がすことができた。この透水性部材付コンクリート型枠透水性部材固定用シートを濡らした型枠に貼りつけ、同様に、コンクリートを打設、脱型工程を行ったところ、このコンクリート型枠透水性部材固定用シートと透水性部材は十分接着しており、また、型枠面も十分な仮固定力、位置修正が可能であった。同様の工程を5回繰り返したが、コンクリート型枠透水性部材固定用シートと透水性部材の接着力、型枠との仮固定力、位置修正能に著しい低下は見られなかった。5回の工程を繰り返した後、型枠表面に付着していた吸水樹脂は水洗いで容易に除去でき、ベニヤ製型枠は再使用可能であった。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートの一態様の断面図である。
【図2】本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートの別態様の断面図である。
【図3】本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートの別態様の断面図である。
【図4】本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートの別態様の断面図である。
【図5】本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートの別態様の断面図である。
【図6】本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートの別態様の断面図である。
【図7】本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートの別態様の断面図である。
【図8】本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートの別態様の断面図である。
【図9】本発明のコンクリート型枠透水性部材固定用シートで透水性部材を型枠に固定している断面図である。
【符号の説明】
【0055】
1:吸水性樹脂含浸不織布層、1a:吸水性樹脂、1b:不織布、2:粘着剤層、3:接着剤層、4:フィルム、5:透水性部材、6:型枠、7:コンクリート、8:コンクリート型枠透水性部材固定用シート


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリート打設時の余剰水や気泡を透過させるコンクリート型枠透水性部材を型枠に固定するコンクリート型枠透水性部材固定用シートであって、上記型枠を固定する材料が吸水により膨潤、増粘した吸水性樹脂であることを特徴とするコンクリート型枠透水性部材固定用シート。
【請求項2】
上記コンクリート型枠透水性部材固定用シートが、不織布に吸水性樹脂を含浸させた吸水性樹脂含浸不織布層と粘着剤層とを有する構成であることを特徴とする請求項1記載のコンクリート型枠透水性部材固定用シート。
【請求項3】
上記コンクリート型枠透水性部材固定用シートが、不織布に吸水性樹脂を含浸させた吸水性樹脂含浸不織布層と接着剤層とを有する構成であることを特徴とする請求項1記載のコンクリート型枠透水性部材固定用シート。
【請求項4】
粘着剤層を透水性部材に貼り付け、吸水性樹脂含浸不織布層を濡れたコンクリート打設用型枠に貼り付けることを特徴とする透水性部材の固定方法。
【請求項5】
粘着剤層を透水性部材に貼り付け、吸水性樹脂含浸不織布層を濡らしてからコンクリート打設用型枠に貼り付けることを特徴とする透水性部材の固定方法。
【請求項6】
接着剤層を透水性部材に接着し、吸水性樹脂含浸不織布層を濡れたコンクリート打設用型枠に貼り付けることを特徴とする透水性部材の固定方法。
【請求項7】
接着剤層を透水性部材に接着し、吸水性樹脂含浸不織布層を濡らしてからコンクリート打設用型枠に貼り付けることを特徴とする透水性部材の固定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−85120(P2007−85120A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−277254(P2005−277254)
【出願日】平成17年9月26日(2005.9.26)
【出願人】(000194332)株式会社スリオンテック (46)
【Fターム(参考)】