説明

コンテンツ・フィルタリング関数を用いたモバイル・ブロードキャスト・デバイスによる選択的コンテンツのクライアント・アプリケーションへの配信

方法およびシステムは、受信機デバイス(10)上で実行しているアプリケーションによって使用するためのアプリケーション・コンテンツが、エネルギー効率に優れた受信と受信機デバイス(10)による使用のために、モバイルマルチメディアブロードキャスト・ネットワーク(1)によってブロードキャストされるのを可能にする。ブロードキャストされることになるアプリケーション・コンテンツに関する情報は、アプリケーション・メタデータ・メッセージ内でブロードキャストされる。受信機デバイス(10)は、その情報をアプリケーションに渡すブロードキャスト受信機クライアント内でかかるアプリケーション・メタデータ・メッセージを受信することが可能である。このアプリケーションは、受信されることになるアプリケーション・コンテンツを選択する際に使用するための特定のアプリケーション・コンテンツまたはフィルタリング属性についてブロードキャスト受信機クライアントに知らせることが可能である。このブロードキャスト受信機クライアントは、表示されたアプリケーション・コンテンツを指定されたブロードキャスト時間に受信して、処理のために、その受信されたコンテンツをアプリケーションに渡す。一実施形態では、このアプリケーションは、モバイルビルボード広告(MobAd)アプリケーションであり、アプリケーション・メタデータは、広告コンテンツに関する属性を含み、ブロードキャスト・アプリケーション・コンテンツは、広告コンテンツを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、その全体の内容が参照により本明細書に組み込まれている、2009年5月19日に出願された「Delivery of Selective Content to Client Applications by Mobile Broadcast Device with Content Filtering Capability」という表題の米国仮出願第61/179,634号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信技術は、過去数年の間に爆発的な成長を経験した。この成長は、運動の自由度をモバイル界に提供し、結線で接続された通信システムに対するテザーを切断するワイヤレス・サービスによって加速している。加えて、ワイヤレス媒体を介した音声通信およびデータ通信の高まる品質ならびに速度は、さらなるユーザの注目を引いた。これらのサービス拡張の結果として、ワイヤレス・サービスの需要は、迅速に成長し続けることが期待される。
【0003】
モバイル・ユーザにプログラムをブロードキャストする能力が最近ワイヤレス通信技術に追加された。モバイル・ブロードキャスト・ユーザは、そのセル電話またはその他のワイヤレス・デバイスを使用して、ニュース、娯楽、スポーツ、ビジネス、およびその他のプログラミングのモバイル版を閲覧できる。これらのブロードキャスト・システムは、使用および可用性の点で世界的にかなりの増大を経験している。結果として、追加のサービスが利用可能になり、モバイル・ブロードキャスト・テレビ・サービスを利用したサービスおよびアプリケーションに対する需要が増大することが予測される。
【発明の概要】
【0004】
様々な実施形態は、ブロードキャスト・アプリケーション以外の、受信機デバイス上で実行しているアプリケーション(すなわち、「上位層アプリケーション」)にコンテンツを配信するためにエネルギー効率の優れた方法およびシステムを提供する。これらの実施形態から恩恵を受けることができるアプリケーションの一例は、オープン・モバイル・アライアンス(OMA)―BCASTモバイル・ブロードキャスト・サービスを経由して、OMAモバイル広告(MobAd)標準に準拠した、広告コンテンツをデバイス常駐広告アプリケーションにターゲット配信することである。様々な実施形態の方法、システム、および仕様修正は、(MobAd広告エンジンなど、モバイル広告に関係し得る)デバイス側アプリケーション・クライアントがエンドユーザに適した(MobAdの広告エンジンに関する広告コンテンツなど)アプリケーション・コンテンツのフィルタリングをサポートするために、受信機デバイス内で機能している(OMA BCAST標準において指定され、本書において「BCASTクライアント」と呼ばれる「BCAST端末」など)ブロードキャスト・クライアントのメタデータ/規則ベースの選択的なダウンロード関数に依存することを可能にする。上記の一例として、MobAd広告エンジンは、ブロードキャスト・ファイルとして送られた広告コンテンツを選択的にダウンロードして、それらの広告を広告エンジンに提供するために、BCASTクライアントに依存することが可能である。今度は、広告エンジンは、後でユーザに表示するために、適切な広告コンテンツを広告可能にされたモバイルゲーム、またはブラウザなどのエンドユーザ・アプリケーションに配信する。モバイル広告の場合、ブロードキャスト・クライアントによって、(a)(すなわち、ブロードキャスト・サービス・プロバイダによって提供された)広告コンテンツ・サービスが利用可能であること、(b)ブロードキャスト・クライアントに利用可能なフィルタリング基準、ならびに(c)ブロードキャスト・クライアントのコンテキスト化および個人化の関数について、この場合、「広告クライアント」とも呼ばれるアプリケーション・クライアントに知らせることが可能である。ブロードキャスト・クライアントによって表示されたコンテンツ・フィルタリング関数が十分である場合、広告クライアントは、広告コンテンツを選択的に受信し、かつ/またはその受信された広告コンテンツをフィルタリングして、アプリケーションに転送することをブロードキャスト・クライアントに要求することが可能である。そうすることで、上位層アプリケーションは、コンテンツが到着した時に、そのコンテンツを受信するかどうかに関する直接フィルタリング決定をブロードキャスト層に提供することが可能である。
【0005】
もう1つの実施形態では、ブロードキャスト・クライアントのフィルタリング関数が不十分である場合、広告クライアントは、(たとえば、ユーザ基準/ユーザコンテキスト/ユーザ位置に従って)広告クライアントが後続のフィルタリングを実行できるように、そのブロードキャスト・クライアントがそのサービス内のすべてのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストをダウンロードすることを要求することが可能である。
【0006】
もう1つの実施形態では、広告クライアントは、選択的な受信が、それらの提供されたフィルタリング・データに基づいて、そのブロードキャスト・クライアントが可用性を有する類似のフィルタリング・メタデータを無効にできるように、その広告クライアントがブロードキャスト・クライアントに提供する常駐フィルタリング・データを含むことが可能である。さらにもう1つの実施形態では、広告クライアントがブロードキャスト・クライアントに提供するフィルタリング・データは、選択的な受信を制御するための新しい規則を表すことができる。
【0007】
これらの実施形態は、メタデータの柔軟で制御された使用のための機構と、コンテンツまたはブロードキャスト・サービス・プロバイダによって提供され、コンテンツ・フィルタリングにおいて使用するためにブロードキャスト・クライアントに利用可能にされるフィルタリング規則とをやはり提供する。例示的なアプリケーションは、OMA MobAd標準に従って実装可能なモバイル広告であり、これらの実施形態の例示的な実装形態は、MobAd広告コンテンツをモバイル受信機デバイスに配信するために、OMA BCASTブロードキャストの使用を可能にする。
【0008】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を成す添付の図面は、本発明の例示的な実施形態を示し、上で提示された一般的な説明および下で提示される詳細な説明と共に、本発明の特徴を説明するうえで役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】一実施形態において使用するのに適したモバイルTVブロードキャスト通信システムを例示する通信システム・ブロック図。
【図2A】ブロードキャスト・チャネルを介した広告配信をサポートするために、モバイル広告システムと共に動作するモバイルTVブロードキャスト・システムの通信システム・ブロック図の代替表現。
【図2B】図2Aに例示される通信デバイスを経由した代替の広告コンテンツ配信経路を例示する図。
【図3】一実施形態による、構成要素とデバイス関数モジュールとの間で交換可能な例示的なメッセージを示す通信流れ図。
【図4】別の実施形態による、構成要素とデバイス関数モジュールとの間で交換可能な例示的なメッセージを示す通信流れ図。
【図5】一実施形態による、構成要素と関数モジュールとの間の通信を例示する関数モジュール・システム・ブロック図。
【図6】一実施形態による、モバイル広告コンテンツの配信および受信のための方法を例示するプロセス流れ図。
【図7A】一実施形態による、ブロードキャスト・サービス・ガイド・メタデータの一部として、広告メタデータを配信するための代替のデータ構造を示す図。
【図7B】一実施形態による、ブロードキャスト・サービス・ガイド・メタデータの一部として、広告メタデータを配信するための代替のデータ構造を示す図。
【図8】1つのエネルギー効率に優れた実施形態による、構成要素とデバイス関数モジュールとの間で交換可能な例示的なメッセージを示す通信流れ図。
【図9】もう1つのエネルギー効率に優れた実施形態による、構成要素とデバイス関数モジュールとの間で交換可能な例示的なメッセージを示す通信流れ図。
【図10】一実施形態によるモバイル・デバイス内で実装される関数要素とデータ構造要素とを例示する関数モジュール・ブロック図。
【図11】もう1つの実施形態によるモバイル・デバイス内で実装される関数要素とデータ構成要素とを例示する関数モジュール・ブロック図。
【図12A】一実施形態による、モバイル広告をモバイル・デバイスに通信するための通信アーキテクチャ図。
【図12B】様々な実施形態において対処可能な4つの代替タイプの広告フィルタリングを例示する通信流れ図。
【図13】一実施形態における使用に適したモバイル・デバイスの構成要素ブロック図。
【図14】一実施形態における使用に適したサーバ・デバイスの構成要素ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
様々な実施形態は、添付の図面を参照して詳細に説明される。可能な場合はいつでも、同じ部分または類似の部分を指すために、図面の全体にわたって同じ参照番号が使用される。特定の例および実装形態の参照は、例示のためであり、本発明の範囲または特許請求の範囲を限定することが意図されない。
【0011】
「例示的な」という用語は、本明細書において、「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書において、「例示的な」として説明される実装形態は、その他の実装形態に勝って好ましいまたは有利であると解釈されるとは限らない。
【0012】
本明細書で使用される場合、「モバイル・デバイス」、「モバイル受信機デバイス」、および「受信機デバイス」という用語は、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、パームトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ワイヤレス電子メール受信機(たとえば、Blackberry(登録商標)デバイスおよびTreo(登録商標)デバイス)、マルチメディアインターネット可能にされたセルラ電話(たとえば、Blackberry Storm(登録商標))、全地球測位システム(GPS)受信機、ワイヤレスゲームコントローラ、およびプログラマブルプロセッサと、メモリと、モバイルTVブロードキャスト伝送を受信して処理するためのモバイルTVブロードキャスト受信機回路とを含む類似のパーソナル電子デバイスのうちのいずれか1つまたはすべてを指す。
【0013】
「ブロードキャスト・ネットワーク」という用語は、本明細書において、データ(情報パケット)が多数の受信デバイスによって同時に同じ信号から受信され得るように、データ(情報パケット)を伝送するためのネットワークを意味するために使用される。ブロードキャスト・ネットワークの例は、伝統的なページャ・ネットワーク、およびコンテンツ・ブロードキャスト(コンテンツ・フロー)とメタデータ・メッセージなどのオーバヘッド情報ブロードキャスト(オーバヘッド・フロー)とを含むモバイル・テレビ・サービス・ブロードキャスト信号を含む。「ユニキャスト・ネットワーク」という用語は、本明細書において、データを単一の宛先に送信する通信ネットワークを指すために使用される。ユニキャスト・ネットワークの例は、WiFi通信ネットワークおよびセルラ・データ通信ネットワークを含むが、WiFiネットワークは、ブロードキャスト・ネットワークとして機能することも可能である。ユニキャスト・メッセージの例は、セルラ・データ・ネットワークを経由したインターネット・アクセスに関連する双方向データ通信、マルチメディア・メッセージ・サービス(MMS)、およびセルラ電話データ通信ネットワークを経由して搬送可能な電子メールメッセージを含む。
【0014】
「コンテンツ・プロバイダ」という用語は、本明細書において、モバイル・テレビシステムを介してブロードキャストされるビデオと、音声と、テキストと、グラフィックと、マルチメディアと、ウェブサイトと、その他のデータとを提供する会社を指す。「モバイルTVブロードキャスト・サービス・プロバイダ」という用語は、本明細書において、モバイル・テレビ信号をブロードキャストするエンティティを指すために使用される。典型的には、モバイルTVブロードキャスト・サービス・プロバイダは、ブロードキャスト・コンテンツをコンテンツ・プロバイダから受信して、ブロードキャスト・ネットワークを経由してそのブロードキャスト・コンテンツをユーザに中継する。
【0015】
モバイル・テレビ(TV)の高まる需要は、さらなる消費者に広げるために新しい媒体を使用できるコンテンツ・プロバイダおよびモバイルTVブロードキャスト・サービス・プロバイダに新しい収入源を提供した。
【0016】
そのすべてが様々な実施形態から実装可能であり、それらの実施形態から恩恵を受けることができるいくつかの異なるモバイルTV層技術と関連する標準とが利用可能であるか、または将来企図される。かかる標準は、オープン・モバイル・アライアンス・モバイル・ブロードキャスト・サービス・イネーブラ・スイート(Open Mobile Alliance Mobile Broadcast Services Enabler Suite)(OMA BCAST)と、MediaFLO(登録商標)と、デジタルビデオブロードキャストIPデータキャスティング(Digital Video Broadcast IP Datacasting)(DVB-IPDC)と、中国マルチメディア・モバイル・ブロードキャスティング(China Multimedia Mobile Broadcasting)(CMMB)と、を含む。ブロードキャスト・フォーマットおよびブロードキャスト技術は、異なるモバイルTVサービス標準の間で異なるが、これらはすべて、モバイル・デバイスが選択されたコンテンツを受信して、閲覧またはダウンロードのために利用可能なプログラムおよびコンテンツをユーザに知らせることを可能にするためにメタデータ伝送を用いる。特定のブロードキャスト標準に関する混乱を避ける目的で、一般的な用語、すなわち、コンテンツ・フローと、情報フローまたはオーバヘッド・フローと、メタデータ・メッセージとが様々な実施形態を説明するために本明細書で使用される。
【0017】
モバイル・ブロードキャストは、様々なコンテンツ・サービスを多数のデバイスに送信することを可能にし、無線リソース利用において、ユニキャスト(たとえば、典型的なセルラ電話データ通信リンク)よりもより一層効率的である。(モバイル・ブロードキャスト端末または受信機デバイスと呼ばれることもある)モバイル・ブロードキャスト受信機デバイスは、通常、コンテンツ・ファイルのブロードキャスト・スケジュールを認識しており、そのコンテンツを特徴付けるメタデータ、かつ/または当該コンテンツの受信を管理する規則を占有することも可能である。さらに、モバイル受信機デバイスは、ユーザに関する個人化情報またはコンテキスト化情報に対するアクセスを有することも可能である。モバイル受信機デバイスは、その独自の位置(現在の位置と(1つまたは複数の)過去の位置の両方)の動的知識を有することも可能である。共に、この情報の占有は、受信機デバイスがユーザに関するそれぞれのコンテンツ項目(すなわち、ファイル)の適合性について先験的な決定を行うことを可能にする。その全体の中のコンテンツ項目の所望されるサブセットは、実際のコンテンツ項目自体のブロードキャスト伝送に先立って送られたコンテンツ属性から決定可能である。結果として、ファイル・ブロードキャスト・セッションの期間全体の間、モバイル受信機デバイスのRF受信機の電源を入れる必要がない。モバイル受信機デバイスのRF受信機は、(1つまたは複数の)当該ブロードキャスト・ファイルを受信するために「起動」させるだけでよい。コンテンツ全体をダウンロードして、後でそれをフィルタリングするのではなく、コンテンツは選択的にダウンロードされるため、潜在的にかなりのバッテリ電力節約を達成することが可能である。
【0018】
OMA BCASTなどのモバイル・ブロードキャスト・サービス層標準において、ブロードキャスト・ファイル・コンテンツは、実際のコンテンツ項目自体およびモバイル無線のリニアTV、インタラクティブTV、クリップ・キャスティング、ファイル・ダウンロード・サービスなど、個々のモバイル・ブロードキャスト・サービスに明示的に関連する。「広告(Ad)チャネル」などのファイル・ベースのブロードキャスト・サービスの場合、そのサービスのそれぞれの構成要素コンテンツ項目は、個々の広告である。これらの様々な実施形態は、モバイル受信機デバイスが、その広告が後でブロードキャストされる時、その広告をダウンロードするか否かの先験的なフィルタリング決定を行うことを可能にするために、メタデータとフィルタリング規則とをサービス・ガイド(SG)内および/またはそれぞれの広告の将来の到着について端末に知らせるブロードキャスト通知メッセージ内に含めることを可能にする。
【0019】
モバイル・ブロードキャスト技術は、そのブロードキャスト・トランスポートと、選択的なダウンロード・サービスとを他のクライアント(すなわち、デバイス側)アプリケーション、詳細には、上位層アプリケーションに提供することも可能である。他のデバイス側上位層クライアント・アプリケーションの例は、コンテンツ分配(RSS)サービス、広告サービス、デバイス管理(DM)ファームウェア・ダウンロード・サービス、マルチメディア・ブロードキャスト・メッセージ・サービス、電子メール・サービスなどを含む。ターゲット広告もしくはブロードキャスト・ソフトウェア更新などのアプリケーションをサポートするために、ブロードキャスト分配だけを利用することが可能であり、またはブロードキャスト・ファイルを選択的にダウンロードするためのモバイル・ブロードキャスト端末のコンテンツ・フィルタリング関数と共に使用することも可能である。
【0020】
様々な実施形態の特に有用な実装形態は、広告上位層アプリケーション(「広告アプリケーション」)がモバイル広告を受信して、それを受信機デバイス上に表示することを可能にするOMA MobAd標準に基づき得るモバイル広告を含む。MobAdは、ユーザに提示するために、広告をモバイル・デバイスにターゲット配信することをサポートする新しいOMA標準である。MobAd準拠サービスは、ユニキャスト・ネットワークまたはブロードキャスト・ネットワークを介してディスプレイ広告をモバイル・デバイスに配信することが可能である。受信機デバイスは、その広告を受信して、その広告をユーザに表示する要求アプリケーションに後で配信するために、その広告をキャッシュ(すなわち、ローカルメモリ内に格納)することが可能である。広告要求アプリケーションの例は、ウェブ・フォーマット広告向けのウェブ・ブラウザ、またはゲーム・コンテキスト内に統合された広告向けのゲーム(たとえば、アクション・ゲームの中に出現するバナー、ボーダ、またはビルボード)を含む。一般に、本明細書において「広告コンテンツ」または「adコンテンツ」と呼ばれるモバイル広告のためのテキスト、画像、およびフォーマット・データは、様々な機構を介して、モバイル・デバイス内で動作している広告アプリケーション上に配信可能である。MobAdでは、広告コンテンツは、名目上、セルラ・ユニキャスト・チャネルを介して「プル」機構を経由して配信される。エンドユーザ・アプリケーション(たとえば、ゲームまたはブラウザ)の一部としてディスプレイ広告を受信することを選択したユーザの場合、「プル」機構は、(「Ad App」と呼ばれる)エンドユーザ・アプリケーションが「広告エンジン」として知られる別のデバイス側エンティティから広告を要求することを必要とする。今度は、広告エンジンは、そのサーバから広告コンテンツのユニキャスト配信を要求するために、セルラ・ネットワークを経由して、(MobAd仕様書において、「広告サーバ」と呼ばれる)ネットワーク・ベースのサーバにアクセスする。MobAdは、多数のユーザが存在する時など、ブロードキャスト機構を経由して、広告をユーザに配信するための能力も定義している。
【0021】
様々な実施形態は、受信デバイスに対して、上位層アプリケーション・コンテンツに関する新しい電力効率に優れた配信機構を可能にするために、OMA BCASTの内蔵型コンテンツ・フィルタリング関数を活用する。この関数の例示的な使用として、特定の実施形態は、受信機デバイス上で動作している広告アプリケーションに対して、広告コンテンツに関する新しい電力効率に優れた配信機構を可能にするために、OMA BCASTの内蔵型コンテンツ・フィルタリング関数を活用する、MobAd内で指定された広告のブロードキャスト配信を使用する。様々な実施形態で説明される方法、システムおよび仕様修正を実施することによって、MobAdデバイス側クライアント関数は、エンドユーザに適した広告のフィルタリングをサポートするために、受信機デバイス内で機能している(OMA BCAST標準において、正式には、「BCAST端末」と呼ばれる)BCASTクライアントのメタ・データベース/規則ベースの選択的なダウンロード関数に依存することが可能である。MobAdクライアント関数、すなわち、略して「MobAdクライアント」は、OMA MobAd標準で定義された「広告エンジン」に対応する。「MobAdクライアント」および「広告エンジン」という用語は、本明細書において、コンテキストに応じて交換可能に使用される。BCASTクライアントによって、(a)(ブロードキャスト・サービス・プロバイダによって提供された)1つまたは複数の広告サービスが利用可能であること、(b)BCASTクライアントに利用可能なフィルタリング基準、ならびに(c)BCASTクライアントのコンテキスト化および個人化の関数についてMobAdクライアントに知らせることが可能である。BCASTクライアントによって表示された広告フィルタリング関数が十分であると仮定すると、MobAdクライアントは、受信された広告コンテンツを(選択的なダウンロードを経由して)フィルタリングして、MobAdクライアントに転送することをBCASTクライアントに要求することが可能である。あるいは、同じ実施形態において、MobAdクライアントは、ブロードキャスト・クライアントフィルタリングステップを不能にして、それぞれの広告に関する広告メタデータをMobAdクライアントに提示することをブロードキャスト・クライアントに要求して、MobAdクライアントが「ジャストイン・タイム」フィルタリング決定を行い、後のコンテンツ・ダウンロードをスケジュールするか、またはコンテンツ・ダウンロード時間にブロードキャスト・クライアントを休止させることのいずれかを可能にできる。異なる実施形態では、BCASTクライアントのフィルタリング関数が不十分であるとみなされるならば、MobAdクライアントは、MobAdクライアントが(たとえば、ユーザ基準/ユーザコンテキスト/ユーザ位置に従って)後続のフィルタリングを実行できるように、そのサービス内のすべての広告ブロードキャストをダウンロードすることをBCASTクライアントに要求することが可能である。
【0022】
すべてのブロードキャスト広告コンテンツをダウンロードして、MobAdクライアント内でフィルタリングを実行することの代替案は、ブロードキャスト・アプリケーション(たとえば、リニアTVの再生装置/ビューア)の名目的行動に悪影響を与えるべきではない。たとえば、いくつかの「サービス・タイプ」が定義され、それぞれのサービスがBCAST、MobAd、またはその他のサービス・タイプに自然に対応するとして識別されるOMA BCAST標準を考慮する。ブロードキャスト・アプリケーション(たとえば、リニアTV)と共に使用されるべきか、またはモバイル広告アプリケーション(たとえば、ターゲット広告を伴うモバイルゲーム)と共に使用されるべきかに関して、広告サービスに対応する「補助データ」サービス・タイプを識別することが可能である。前者の場合、ターゲット広告は、選択的にダウンロードされ/キャッシュされて、その後、事前に定義された時間に表示するために挿入される。後者の場合、広告コンテンツは、同様に、デバイス内に選択的にダウンロードされて、キャッシュされるが、広告コンテンツの後続の表示は事前に定義されず、基本的なエンドユーザ・アプリケーションによって制御される。したがって、補助データサービスがブロードキャスト・アプリケーションに関連するか、または広告アプリケーションに関連するかは明白である。すなわち、MobAdクライアントは、BCASTクライアントによって自然にサポートされた(1つまたは複数の)ブロードキャスト・アプリケーションの行動を危険にさらすことなく、自らのために、ブロードキャスト広告をフィルタリングする/受信するためにBCASTクライアントを利用することが可能である。ブロードキャスト広告をフィルタリングする/受信する際、BCASTクライアントは、常駐広告アプリケーションによって事前に定義された時刻に表示するために、選択的にダウンロードされた広告コンテンツ(すなわち、ターゲット広告)をメモリ内にキャッシュして、受信とダウンロードのために、ブロードキャスト広告コンテンツのうちの1つまたは複数を選択することが可能である。一実施形態では、直接フィルタリング決定を提供することによって、上位層アプリケーションは、その上位層アプリケーションが望む任意のフィルタリング・アルゴリズムを実施して、そのコンテンツが最終的に到着した時、そのコンテンツを受信するかどうかに関して、「はい、いいえ、ブロードキャスト層でフィルタリングを継続」決定をブロードキャスト層に戻すことが可能である。
【0023】
様々な実施形態は、ブロードキャスト・クライアントおよびそのブロードキャスト・クライアントのアプリケーション・クライアントによるコンテンツ・フィルタリングと選択的なダウンロードとの間の密結合の上記の問題に解決策を提供する。様々な実施形態は、コンテンツ・フィルタリングに適用されることになる、コンテンツ・プロバイダまたはブロードキャスト・サービス・プロバイダによって提供され、ブロードキャスト・クライアントに利用可能にされたメタデータおよびフィルタリング規則の柔軟で制御された使用のための機構も考案する。加えて、これらの実施形態は、適切なコンテンツを配信するために、ブロードキャスト・デバイスの自然な機能を活用するかどうか、および当該機能をどのように活用するかを決定する際に、ブロードキャスト・クライアントのアプリケーション・クライアントに適切に知らせることができるように、ブロードキャスト・クライアントとそのアプリケーション・クライアントとの間に必要とされる相互作用を説明する。例示的なアプリケーション・クライアントは、OMA MobAdにおいて定義され、本書において、MobAdクライアントとも呼ばれる「広告エンジン」である。例示的なブロードキャスト・クライアントは、OMA BCASTにおいて、正式には「BCAST端末」と呼ばれる「BCASTクライアント」である。様々な実施形態の例示的な具体化は、MobAdクライアントに代わって、BCASTクライアントによるブロードキャスト伝送の使用、および広告コンテンツの選択的な受信を含む。
【0024】
様々な実施形態は、様々なモバイル・ブロードキャストフォーマットおよびモバイル・ブロードキャスト技術のうちのいずれかの形で実装可能であるが、OMA BCASTに対して特定の適用可能性を有する。説明を簡単にするために、BCASTクライアントを参照して、デバイス側の様々な実施形態が本明細書で説明されるが、請求項自体の中で詳細に列挙されるものを除いて、BCASTのかかる参照は、請求項の範囲をBCASTアプリケーションに必ずしも限定することが意図されない。
【0025】
様々な実施形態は、受信機デバイス上で動作して、やはり受信機デバイス上で動作しているブロードキャスト・クライアントによって受信されたブロードキャスト伝送を経由してコンテンツを受信することが可能な様々なエンドユーザ・アプリケーションのうちのいずれかと共に実装可能である。要するに、これらの実施形態は、モバイル受信機デバイス上のそれらのアプリケーションにコンテンツを配信するために、一般化されたインターフェイスを提供する。上記のように、コンテンツのブロードキャストが適しているエンドユーザ・アプリケーションの特定の例は、その広告コンテンツが受信機デバイス上に常駐するモバイル広告アプリケーション・クライアントによって提供される、広告可能にされたモバイルゲームである。OMA MobAdは、ターゲット広告配信をサポートするための多くのフィルタリングニーズを有するため、OMA MobAdは好例として機能する。OMA MobAdは、BCASTと共に、ブロードキャスト・クライアントによって受信されて、デバイス常駐広告アプリケーションに提供されるアプリケーション・コンテンツを配信するための標準ベースのモバイル・ブロードキャストおよび広告技術を使用することによって提供される利点の好例として機能する。OMA MobAdおよびBCASTは、ブロードキャスト・クライアントの特定の事例としてのBCASTクライアントと、アプリケーション・クライアントの特定の事例としての広告エンジンとの間の様々な相互作用も例示する。様々な実施形態は、OMA BCAST定義された機構およびMobAd定義された機構を参照して説明される。しかし、BCASTおよびMobAdのかかる参照は、請求項自体の中で詳細に列挙されるものを除いて、ブロードキャスト配信によってサポートされるターゲットコンテンツ受信に関する請求項の範囲をMobAd関連の広告に必ずしも限定することが意図されない。
【0026】
モバイルTVブロードキャスト・サービスは、モバイル受信機デバイスが、(本明細書で「コンテンツ・フロー」と呼ばれる)コンテンツを搬送するブロードキャスト伝送の部分と異なる(本明細書において、「オーバヘッド・フロー」「コンテンツ記述フロー」、または「メタデータ・フロー」と呼ばれる)オーバヘッド情報の搬送専用のブロードキャスト伝送の部分を経由して将来ブロードキャストされることになるプログラムおよびコンテンツに関する情報をブロードキャストすることによって独立することを可能にする。モバイル・デバイスは、ユーザに電子プログラム・ガイド(EPG)を提供するために、このメタデータを処理することも可能である。いくつかのモバイルTVフォーマットにおいて、「サービス・ガイド」(SG)または「電子サービス・ガイド」(ESG)として知られているかかる電子ビューイング・ガイドは、ケーブル・テレビ・システム上および衛星テレビシステム上で利用可能なプログラム・ガイドに類似した、閲覧可能なプログラム・ガイドである。実施形態を説明するために、この電子プログラミング・ガイドは、本明細書において、一般に、「サービス・ガイド」(図面では「SG」)と呼ばれる。サービス・ガイドは、典型的には、ブロードキャスト・スケジュールと、受信機デバイスがそのブロードキャスト・コンテンツを受信する必要があるというアクセス情報(すなわち、フローID)と、サービス・ガイド・ディスプレイ内でユーザに提示可能なコンテンツに関する情報とを含む。
【0027】
サービス・ガイド内のコンテンツ・メタデータは、通常、プログラムおよびコンテンツ・メタデータなどのオーバヘッド情報を搬送するために、モバイルTVブロードキャスト信号の低帯域幅部分を占有するオーバヘッド・フロー内で送信される。このオーバヘッド・フローと対照的に、プログラムおよびコンテンツは、通常、本明細書において集合的に「コンテンツ・フロー」と呼ばれるブロードキャスト信号の高帯域幅部分を使用してブロードキャストされる。
【0028】
典型的なモバイルTVブロードキャスト・システム100の例示的な構成要素が図1に例示される。モバイルTVブロードキャスト・ネットワーク1は、通常、コンテンツ・ブロードキャスト・システム4によって制御される複数のブロードキャスト送信機2を含む。モバイルTVブロードキャスト・ネットワーク(たとえば、3GPP MBMSもしくは3GPP2 BCMCSなど、セルラ・ベースのモバイル・ブロードキャスト・システム、またはFLO(商標)もしくはDVB−Hなど、ダウンリンクだけのモバイル・ブロードキャスト・システム)1は、モバイル・デバイス10による受信のために、モバイル・ブロードキャスト伝送3など、ブロードキャスト送信機2からのコンテンツをブロードキャストする。コンテンツ・ブロードキャスト・システム4内には、通常、コンテンツ・ブロードキャストのスケジューリング、電子サービス・ガイドおよびコンテンツ・ブロードキャストに関するその他のメタデータの生成、ならびにモバイルTVブロードキャスト・ネットワーク1のオーバヘッド・フローを経由してブロードキャストするためのメタデータ・メッセージの生成を管理するように構成され得る1つまたは複数のコンテンツ・マネージャ・サーバ6が存在することになる。やはりコンテンツ・ブロードキャスト・システム4内には、BCAST加入マネージャ(「BSM」)などの加入管理サーバ11が存在することになる。エンドユーザに関する加入および購入関数と、関連するセキュリティキー管理とをサポートすることの他に、加入管理サーバ11は、下でより詳細に説明されるような、広告の選択的なダウンロードのための動的フィルタリング規則を含む、BCAST内のAuxDataTriggerダウンロードなど、アプリケーション・コンテンツ配信に関する通知メッセージを発することができる。
【0029】
1つまたは複数のコンテンツ・マネージャ・サーバ6は、それを介して、(1つまたは複数の)コンテンツ・マネージャ・サーバ6が広告サーバ8などのコンテンツ・ソースからコンテンツフィードを受信できる、インターネット7などの外部ネットワークに対する接続を含むことも可能である。様々な実施形態によれば、1つまたは複数のコンテンツ・マネージャ・サーバ6は、1つまたは複数の広告サーバ8から広告コンテンツを受信して、特性、およびその広告に関するブロードキャスト時間など、その受信されたコンテンツに関する情報を決定し、その広告を反映するメタデータを生成するように構成可能である。図1は、コンテンツ管理ならびに広告メタデータ・メッセージの生成の機能を実行するコンテンツ・マネージャ・サーバ6を例示するが、代替の実施形態では、これらの機能を実行するために複数のサーバを用いることが可能である。
【0030】
モバイル・デバイスがブロードキャスト・コンテンツを受信するのを可能にするために、モバイルTVブロードキャスト・サービス・プロバイダサーバは、それぞれのプログラムまたはコンテンツがいつ送信されることになるかと、その伝送が行われることになるブロードキャスト・アドレスとをモバイル・デバイスに知らせる、伝送に関するメタデータ・メッセージを生成することになる。これらのメタデータ・メッセージは、通常、サービス、スケジュール、コンテンツ、関連購入、および提供データを識別するサービス・ガイドデータと、XMLデータ断片を使用したアクセスおよび双方向性データとを含む。サービス・ガイドは、OMAからのOMA−TS−BCAST_ServiceGuide−V1_0仕様書において定義されるようなものであってよい。モバイル・デバイスは、コンテンツのうちのいずれかが、ストリーム受信またはファイル・ダウンロードのために、ユーザによって選択されているかどうかを決定し、選択されている場合、ブロードキャスト伝送のために波長を合わせる(tune-in)ための時間と、その選択されたコンテンツを受信するためのネットワーク・アドレスとを決定するために、サービス・ガイドなど、メタデータ・メッセージ内の情報を使用することが可能である。様々な実施形態において、この機能性は、モバイル・デバイスが(デバイス常駐ユーザ層もしくは選好データとの整合、またはユーザの現在の位置など)ある種の基準を満たす広告コンテンツだけを受信するために波長を合わせることを可能にするために活用される。これらのフィルタリング基準は、サービス・ガイド内で指定されてよく、指定されたブロードキャスト通知メッセージ内で指定されてよく、かつ/またはモバイル広告クライアントによって別個に提供されてもよい。したがって、広告ブロードキャストを受信に関して選択されたものだけにフィルタリングするために通常の受信機能性を活用し、それによって、MobAdコンテンツを受信するために、モバイル・デバイスによって消費される電力を最小限に抑えることが可能である。
【0031】
図2Aは、一実施形態によるモバイルTVブロードキャスト・ネットワーク1内のメッセージ・フローとメタデータ・フローとを例示する情報フロー図200を示す。上記のように、モバイルTVブロードキャスト・ネットワーク1は、いくつかのコンテンツ・ソース8a、8bからコンテンツ(たとえば、テレビ番組ウェブサイトページ、音楽ストリーム、シリアルデータフィード、電子新聞など)を受信することが可能である。かかるコンテンツは、データ・ネットワーク20(たとえば、図1、インターネット7)を経由して、モバイルTVブロードキャスト・ネットワーク1内のコンテンツ・マネージャ・サーバ6に提供可能である。コンテンツ・マネージャ・サーバ6は、かかるコンテンツをデータベース内に格納すること、または、変更日に実際のコンテンツをプロキシすることおよび/もしくはトランスコードすることを意図して、メタデータ属性だけをデータベース内に格納することが可能である。いずれの場合も、コンテンツ・マネージャ6は、ブロードキャストのためにコンテンツをスケジュールする。ブロードキャストのためにコンテンツをスケジュールする際に、コンテンツ・マネージャ・サーバ6は、何がいつどのマルチキャストIPアドレス上およびポート上でブロードキャストされることになるかを決定することが可能であるが、アドレス情報は、コンテンツ・ブロードキャスト・システムによって規定されることも可能である。スケジューリングの一環として、コンテンツ・マネージャ・サーバ6は、コンテンツをコンテンツパッケージ(CP)にフォーマットすることが可能である。コンテンツ・マネージャ・サーバ6は、情報の表題、そのソース(たとえば、インターネットアドレス、URLまたは製作者)、情報の性質(たとえば、スポーツ、ニュース、記入など)、その経年数または作成の日/時間、およびコンテンツに対する閲覧アクセスを取得する価格など、そのコンテンツに関する情報を決定することも可能である。コンテンツ・マネージャ・サーバ6は、サービス・ガイドの形でコンテンツ・パケット記述(CPD)を生成するために、スケジュールされたブロードキャスト時間およびアドレスをそのコンテンツに関するその他の情報と組み合わせることが可能である。コンテンツがブロードキャストのためにスケジュールされる時、コンテンツ・マネージャ・サーバ6は、ネットワーク・データフロー24内のサービス・ガイドデータと共に、コンテンツパッケージをネットワーク・データフロー22内でコンテンツ・ブロードキャスト・システム4に提供することが可能である。コンテンツ・ブロードキャスト・システム4は、ブロードキャストされることになる実際のサービス・ガイドを生成することも可能である。これらのデータフローは、次いで、コンテンツ・ブロードキャスト・システム4によって処理されて、ブロードキャスト伝送3など、ブロードキャスト送信機2によるブロードキャストライブであるマルチプレックス・ブロードキャスト波形にされる。
【0032】
ブロードキャスト伝送内には、ブロードキャスト・コンテンツを搬送するデータパケットである、いくつかの異なるコンテンツ・フロー(CF)26、ならびにコンテンツ・パケット記述、アクセス情報、加入/価格設定に関するデータなどを搬送するデータパケットであるサービス・ガイドフロー28が存在し得る。モバイル・デバイス10は、ブロードキャスト伝送3を受信して、コンテンツ・フロー26とサービス・ガイドフロー28とを別個に処理することが可能である。
【0033】
図2Bは、モバイル広告サービスが広告コンテンツをモバイル・デバイスに配信できる2つの従来の機構を例示する。第1に、広告サーバ9を雇用しているモバイル広告サービス・プロバイダは、広告主25から受信された広告をユーザがアカウントを有するユニキャスト・ネットワーク5を経由して直接的に送信すること(伝送202)によって、それらの広告を直接モバイル・デバイス10に配信することが可能である。この機構では、広告は、ユーザが関与せずに、モバイル・デバイス10に直接的に配信可能である。受信された広告は、次いで、適時にモバイル・デバイス10上に表示するためにキャッシュされ得る。それによってモバイル・デバイスがモバイル広告サービスから広告を受信できる第2の機構は、インターネット7とユーザのユニキャスト・ネットワーク5とを経由して広告サーバ9と通信中であり得るサービス・プロバイダプリケーションサーバ29(「SP APP」サーバ)とデータ呼出を確立することを必要とする。SP Appサーバ29は、ユーザのユニキャスト・ネットワーク5を経由して、インターネット7を介してユーザのモバイル・デバイスと直接的に通信することに加えて、ユーザに提供するのに適した広告を取得するために広告サーバ9と相互作用する。この第2の機構では、モバイル・デバイス10は、SP Appサーバ29と通信リンク204を確立して、その確立された通信リンク204を経由して、広告の配信を要求する。受信された広告は、次いで、適時に表示するために、モバイル・デバイス内にキャッシュされる。
【0034】
様々な実施形態は、それによって、広告を広告サービスから受信できる第3の機構206を提供する。この第3の機構206は、モバイル・ブロードキャスト・システムの高帯域幅ブロードキャスト能力を活用し、加えて、OMA BCAST標準において定義されたものなど、ターゲット・コンテンツ受信機構を用いる。受信機デバイス10内で実行しているブロードキャスト・クライアント(たとえば、BCASTクライアント)内に選択的なコンテンツ受信能力を提供することによって、モバイル広告などの広告コンテンツは、(たとえば、OMA MobAd標準において定義された機構に従って)モバイル・デバイス10に迅速かつ効率的に配信可能である。様々な実施形態では、広告および広告に関する情報(すなわち、広告コンテンツ・メタデータ)は、コンテンツ・マネージャ・サーバ6に対してなど、モバイル・ブロードキャスト・ネットワークに提供される。この情報は、将来ブロードキャストされることになる広告に関する属性を含めて、メッセージを生成するために、コンテンツ・マネージャ・サーバ6によって使用可能である。これらの広告属性は、モバイル・デバイス10による受信のために、ブロードキャスト・システムのサービス・ガイド24、28を搬送するメタデータ・フロー(または、別のオーバヘッド・フロー)内で送信可能である。ブロードキャスト広告属性、およびその他の広告メタデータは、受信デバイス10が後の時点でブロードキャストされることになる広告コンテンツを受信してフィルタリングするために準備を整えることを可能にする。これまでに受信された広告属性を使用して、モバイル・デバイス10は、次いで、その他のブロードキャスト・コンテンツがどのように受信されるかに類似した形で、ブロードキャスト広告のうちどれを受信するかを決定することが可能である。指定された時間に、これらの広告は、モバイル受信機デバイス10による受信のために、コンテンツ・フロー26内でブロードキャスタによって送信される。受信された広告コンテンツは、次いで、MobAd標準において定義された広告エンジンなど、デバイス内のブロードキャスト・クライアントのアプリケーション・クライアントに提供され得る。アプリケーション・クライアントは、今度は、エンドユーザ・アプリケーションの制御の下で、受信された広告を後続の表示のためにそのエンドユーザ・アプリケーションに配信することが可能である。したがって、第3の配信機構206は、広告コンテンツ、ならびにその他の形のアプリケーション・コンテンツを効率的に分配するために、モバイル・ブロードキャスト・ネットワークのサービスと能力とを活用する。
【0035】
様々な実施形態は、広告特定アプリケーション・クライアントによって処理および配信する目的で、広告コンテンツを分配するために、モバイル・ブロードキャスト・サービスの広帯域幅機能(たとえば、モバイル・ブロードキャストTV、デジタル無線、ファイルキャストサービスなど)の使用を可能にする。モバイル・ブロードキャスト受信機デバイスのコンテンツ・フィルタリング能力は、サービス・ガイド内でまたはダウンロード補助データトリガされた通知内で通信され得るような広告メタデータと様々な規則とを使用して、広告コンテンツが受信されるのを可能にする。広告コンテンツをブロードキャストする前に広告メタデータを送ることによって、広告コンテンツとフィルタリング・メタデータのブロードキャスト・スケジュールとを備えたモバイル・デバイスは、特定のユーザに関連し得る広告を選択的にダウンロードすることが可能である。
【0036】
3つの基本的な方法を使用して、広告コンテンツを送信するためにモバイル・ブロードキャスト・サービスを使用することが可能である。第1の方法では、モバイル受信機デバイスによる受信のために、広告コンテンツ・メタデータを正確にブロードキャストする目的で、モバイル・ブロードキャスト・サービスが使用される。広告コンテンツ・メタデータを受信するモバイル受信機デバイスは、広告サーバ9から選択された広告をフェッチするために、ユニキャスト・ネットワーク5およびインターネット7を経由してなど、必要な広告獲得を実行するためにその情報を使用できる広告アプリケーション・クライアントにこの情報を提供する。広告コンテンツ・メタデータは、少量の情報を表すため、この方法は、OMA MobAd標準において定義されるような従来のフェッチ・ベースの広告獲得機構(たとえば、図2Bに例示される通信リンク204)に比べて、低位の改善を表す。
【0037】
一実施形態による第2の機構では、モバイル・デバイスによる受信のために、広告コンテンツを正確にブロードキャストする目的で、モバイル・ブロードキャスト・サービスが使用される。モバイル・デバイス内のブロードキャスト・クライアントは、広告コンテンツを受信して、広告アプリケーション・クライアントによる処理のために、それらの広告を配信する。広告アプリケーション・クライアントは、受信された広告をメモリ内にキャッシュし、次いで、後続の表示のためにエンドユーザ・アプリケーションに配信する目的で、そのキャッシュから特定の広告を選択することが可能である。この方法はモバイル・ブロードキャスト・サービスの高帯域幅機能を活用するが、そのコンテンツのうちわずかな比率だけがそのユーザに関連するか、またはそのユーザの対象である場合ですら、広告コンテンツのすべてを受信するために十分長くデバイスのRF受信機の電源を入れた状態に維持することを必要とする。したがって、受信機デバイスは、デバイスユーザにとって何の価値もない可能性がある広告コンテンツを受信するために追加のバッテリ電力を拡大することが求められる。バッテリ寿命はバッテリを動力源とするモバイル・マルチメディア・モバイル・ブロードキャスト受信機デバイスの制限要因であるため、第2の機構は、実用的であると思われない。自動モバイル内に設置されたものなど、多くのモバイルマルチメディア・モバイル・ブロードキャスト受信機デバイスはバッテリ制限されないことになる点は留意するに値する。かかる受信機デバイスの場合、第2の広告コンテンツ配信機構は、ユーザ経験に何の悪影響も及ぼさない可能性がある。
【0038】
本明細書で説明される様々な実施形態は、上で説明された第1の機構および第2の機構の欠点を克服する、モバイル・ブロードキャスト・サービスを経由して広告コンテンツをモバイル・デバイスに配信するための第3の機構を提供する。これらの実施形態では、モバイル・ブロードキャスト・サービスは、広告コンテンツのブロードキャストの前に広告メタデータをブロードキャストして、どの広告が受信されることになるかを決定するために、ブロードキャスト・クライアントのコンテンツ・フィルタリング関数およびコンテンツ選択関数を活用する。このようにして、広告コンテンツを効率的に配信するために、モバイル・ブロードキャスト・サービスの高帯域能力を活用することが可能であり、一方、モバイル・デバイスのRF受信機は、選択された(すなわち、フィルタリングされた)広告コンテンツがブロードキャストされている時だけ通電され、それによって、バッテリ電力を保存する。下でより十分に説明されるさらなる実施形態では、広告エンジンは、BCASTクライアントの標準もしくは知られている選択的な受信フィルタリング基準、選択的な受信フィルタリング規則、またはそれらの両方を効率的に無効にするフィルタリング・データおよび/あるいは規則を提供する。
【0039】
MobAd広告エンジンの代わりに広告フィルタリングを実行するためにBCASTクライアントを用いることは、ブロードキャスト・サービスユーザに代わって、一般的なブロードキャスト・コンテンツを選択およびフィルタリングするための名目BCAST端末の機能性に非常に類似した機能性を必要とする。BCASTクライアントがすべてのブロードキャスト広告を単にダウンロードして、それらの広告を広告エンジンに配信する場合、エンドユーザ・アプリケーションに戻されることになる適切な広告の選択は、(MobAd規則および利用可能な広告メタデータを含む)広告選択基準と、広告に関する要求内の入力として広告アプリケーションから提供されたデータと、下で説明されるコンテキスト化および個人化の関数応答からのデータとに基づくことになる。あるいは、BCASTクライアントは、ダウンロード補助データトリガ(AuxDataTrigger)通知メッセージ内で搬送されるMobAd規則と、BCASTクライアントに引き渡された、(たとえば、先の広告要求内で、または広告アプリケーション登録を経由して提供されて)広告エンジンにすでに知られている可能性がある広告アプリケーションからのコンテキスト情報と、コンテキスト化および個人化の関数情報とに基づいて、広告フィルタリングを実行することが可能である。上で説明されたように、広告コンテンツ・メタデータは、広告コンテンツの前にブロードキャスト可能である。広告エンジンは、BCASTクライアントから取得された事前にフィルタリングされた広告を事後フィルタリングすることも可能である。
【0040】
図3は、次いで、ユニキャスト・ネットワークを経由して広告コンテンツを要求して受信することが可能なモバイル・デバイスに広告メタデータを通信するためにブロードキャスト・ネットワークが使用される一実施形態において利用可能な通信フローを例示する。かかる実施形態では、広告サーバ80は、広告メタデータ・メッセージをフォーマットして、ローカルエリア・ネットワークまたはインターネット・メッセージ220を経由して、その広告メタデータ・メッセージをBCASTサーバ60に送信することが可能である。BCASTサーバ60は、広告メタデータ・メッセージをサービス・ガイドの作成(プロセス222)に組み込み、次いで、メッセージ224内でオーバヘッド・フロー・ブロードキャストを経由してサービス・ガイドをブロードキャストすることが可能である。BCASTサーバ60は、サービス・ガイド作成応答メッセージ225内でサービス・ガイド作成(または、失敗)について広告サーバ80に知らせることも可能である。別個の広告メタデータ・メッセージ内で広告メタデータが配信される実施形態では、かかるメッセージは、その全体がBCASTクライアント110によってダウンロードされる独立型のコンテンツ・ファイルとして、メッセージ226内で別個にブロードキャスト可能である。モバイル・デバイス内のBCASTクライアント110は、それらのメタデータ・メッセージを受信して、内部データ転送メッセージ228を経由してその広告メタデータを広告エンジン112に転送する。広告エンジンは、受信された広告メタデータをキャッシュすることが可能である(プロセス230)。広告アプリケーション114からの広告要求コマンド232に応答して、広告エンジン112は、位置情報および個人化情報に対して広告メタデータを整合させることによって、フェッチされて、広告アプリケーション114、232に提供されるために、1つまたは複数の適切な広告が広告サーバ80において利用可能であるかどうかを決定するために、プロセス234において、コンテキスト情報および個人化情報の検査を実行することが可能である。コンテキストおよび個人化のフィルタリング基準が満たされた場合、広告エンジン112は、識別された広告をサーバから要求するために、ユニキャスト・ネットワークを経由して広告サーバ80にアクセスすることが可能であり、要求された広告をメッセージ236内で受信する。広告エンジン112は、次いで、メッセージ238を経由して、要求された広告応答を広告アプリケーション114に提供することが可能である。
【0041】
図3に例示された実施形態は、モバイル・デバイス内の広告エンジン112に対する広告メタデータの効率的な配信を実現する。しかし、広告を受信するために、モバイル・デバイスは、特定の広告を要求して、それらを受信するために、広告サーバ80と双方向データリンクを確立して、それを維持しなければならない。ユニキャスト・ネットワークのデータ転送速度はブロードキャスト・ネットワークのデータ転送速度よりもさらに低いため、この実施形態は、特に効率的ではなく、結果として、多数のデバイスを必要とし得る、多数の広告が要求されて受信された場合、かなりのバッテリ放電をもたらす可能性がある。
【0042】
図4は、すべての広告が広告エンジンによる局所使用のためにキャッシュされるモバイル・デバイスにそれらの広告をブロードキャストするために、ブロードキャスト・ネットワークを使用する第2の実施形態を例示する。かかる実施形態では、広告サーバ80は、広告メタデータ・メッセージをフォーマットして、ローカルエリア・ネットワークまたはインターネット・メッセージ220を経由して、その広告メタデータ・メッセージをBCASTサーバ60に転送することが可能である。BCASTサーバ60は、広告メタデータ・メッセージをサービス・ガイドの作成(プロセス222)に組み込み、次いで、メッセージ224内でオーバヘッド・フロー・ブロードキャストを経由して、そのサービス・ガイドをブロードキャストすることが可能である。BCASTサーバ60は、サービス・ガイド作成応答メッセージ225内でサービス・ガイド作成(または、失敗)について広告サーバ80に知らせることも可能である。BCASTサーバ60は、モバイル・デバイスによる受信のために、ブロードキャスト・ネットワーク1を経由して、メッセージ240内ですべての広告もブロードキャストする。モバイル・デバイス内のBCASTクライアント110は、ブロードキャスト広告コンテンツのすべてを受信して、その受信された広告コンテンツを、内部データ転送242を経由して広告エンジン112に転送する。広告エンジン112は、プロセス244において、広告のすべてとメモリとをキャッシュする。広告アプリケーション114がコマンド232において広告を要求する時、広告エンジン112は、キャッシュされた広告コンテンツ内の要求された広告の位置を突き止めて、プロセス234において、その要求された広告が(モバイル・デバイスの位置など)コンテキスト基準および/または個人化(すなわち、ユーザ・プロファイル)基準と一致するかどうかを決定することが可能である。広告コンテンツのキャッシュ内に含まれた、コンテキスト基準および個人化基準を満たすそれらの要求された広告は、広告応答238において広告アプリケーション114に提供される。
【0043】
図4に例示される実施形態は、広告コンテンツをブロードキャストするために、ブロードキャスト・ネットワークの広帯域能力を利用するため、この実施形態は広告コンテンツの効率的な配信を実現する。しかし、この実施形態は、広告コンテンツ配信セッションの期間全体の間、モバイル・デバイス無線周波数(RF)受信機の電源を入れることを必要とする。これは、モバイル・デバイスは、広告が広告アプリケーションと広告エンジンとによって後で選択されるためにキャッシュされ得るように、ブロードキャストされているすべての広告をダウンロードしなければならないためである。したがって、この実施形態は、バッテリ寿命が低減されることになるため、ユーザ経験に影響を与える可能性がある。ブロードキャスト広告のサブセットだけが特定のユーザに提示される時、この実施形態方法は、エネルギー効率が悪く、したがって、モバイル・デバイスがバッテリで動作できる時間を不要に削減する。加えて、その多くが最終的に広告アプリケーションにとって有用でない可能性がある、ブロードキャストされた広告を一時的に格納するために、大型のデバイスキャッシュが必要とされる場合がある。
【0044】
上で議論された実施形態の欠点は、広告エンジンにとって有用とみなされる広告だけをダウンロードするために、BCASTクライアントのコンテンツ選択プロセスが活用される第3の実施形態によって克服可能である。図5は、システムとデバイス構成要素との間のデータ転送と、この実施形態において実装され得るモジュールとを例示する。図5に示されるように、モバイル・デバイス300内でモバイルコンテンツを広告アプリケーション310に配信するための伝統的な機構は、MobAd 広告サーバ80内のルーティング・サーバ304からのユニキャスト通信202(たとえば、インターネット・メッセージ)を経由し得る。たとえば、広告は、広告クライアント310のHTTPバインディングモジュール312によって受信され得るインターネット・メッセージ202として通信可能である。
【0045】
第3の実施形態は、BCASTサービス層関数を実装し、サーバサービス分配/適応部(BSD/A)関数を提供するBCASTサーバ60を含むBCASTタイプのコンテンツ・ブロードキャスト・システムなど、モバイル・ブロードキャスト・ネットワークからブロードキャスト伝送326、328を経由して広告コンテンツをモバイル・デバイス300に配信することを可能にする。この実施形態では、広告コンテンツ、および広告コンテンツの属性は、ネットワークまたはインターネット伝送206を経由してMobAd 広告サーバ80内のルーティング・サーバ304からBCASTサーバ60サーバ60に提供され得る。たとえば、ルーティング・サーバ304は、電子メールまたはHTTPデータ通信の形でなど、ブロードキャストされることになる広告属性と広告コンテンツとをBCASTサーバ60に周期に送信することが可能である。あるいは、広告コンテンツおよび広告属性は、ブロードキャスト・ネットワーク320がデータ通信206を経由してアクセスしてダウンロードできる、ルーティング・サーバ304によってホストされるウェブページ上に掲示可能である。
【0046】
ブロードキャスト・ネットワーク320において、広告属性を組織化して、後の時点でブロードキャストされることになる広告コンテンツに関する情報を提供する広告コンテンツ・メタデータ・メッセージにすることが可能である。広告コンテンツ・メタデータ・メッセージは、次いで、モバイル・デバイス300内のBCASTクライアント322によって受信される第1のブロードキャスト伝送326内でブロードキャストされ得る。かかる広告コンテンツ・メタデータ・メッセージは、情報内またはオーバヘッド・フロー内でブロードキャスト可能であり、通常、対応する広告コンテンツがブロードキャストされる前に、モバイル・デバイスがそれらのメタデータ・メッセージを受信できることを確実にするために、(サービス・ガイド伝送のように)繰り返してブロードキャストされることになる。
【0047】
この例では、BCASTクライアント322は、広告コンテンツ・メタデータ・ブロードキャスト326から受信された広告に関するメタデータを、内部データ・インターフェイス通信330を経由して広告クライアント310に渡すように構成される。かかる内部データ通信330は、BCASTクライアント322と広告クライアント310との間のデータ交換を円滑にするために、広告クライアント310の一部として提供され得る通信インターフェイスソフトウェア・モジュール314を経由して達成可能である。受信された広告属性情報を使用して、広告クライアント310は、ダウンロードのために特定の広告を選択することが可能である。これは、特定の広告が受け入れられるべきか、または拒否されるべきかを表示するコマンドまたはデータ・メッセージ332を広告クライアント310からBCASTクライアント322に送ることによって達成可能である。この実施形態の変形では、広告選択表示332は、受信されるべき広告を単に識別することが可能である。かかる選択基準は、BCASTクライアント322が、その選択された広告コンテンツ伝送を受信するためにいつ受信機が通電されるべきかを決定する目的で、その受信された広告メタデータと共に使用できる特定の広告コンテンツに関する識別子を含むことが可能である。さらなる実施形態では、広告クライアント310は、受信されるべきブロードキャスト広告コンテンツを決定する際に、BCASTクライアントによって使用するために、BCASTクライアント322に広告コンテンツの選択基準またはフィルタリング基準を提供することが可能である。
【0048】
広告コンテンツ・メタデータ・メッセージ326の伝送の後のいずれかの時点で、ブロードキャスト・ネットワーク320は、ブロードキャスト伝送328内でその広告コンテンツをブロードキャストする。様々な実施形態に従って構成されたBCASTクライアントは、受信された広告コンテンツ・メタデータ、または選択された広告コンテンツに関するブロードキャスト時間を識別するために局所的に利用可能な任意のその他のフィルタリング・データと共に、広告クライアント310によってデータ・メッセージ332内に提供された広告選択基準を使用することが可能である。すなわち、BCASTクライアントは、図3および4に示される広告エンジンによって実行される「C&P情報検査」に類似したコンテンツ・フィルタリングを支援するために、コンテキスト化情報または個人化情報に対する局所アクセスを有することも可能である。選択されたブロードキャスト広告コンテンツを受信するために使用されるBCASTクライアント322内の機構およびプロセスを使用して、BCASTクライアント322は、選択された広告コンテンツのブロードキャスト伝送を受信するために適時に受信機回路を通電させることが可能である。受信された選択された広告コンテンツは、次いで、内部データ通信336を経由して、広告クライアント310に提供され得る。
【0049】
一実施形態では、広告コンテンツの受信または使用は、コンテキスト的に関連し(たとえば、受信機デバイスの現在の位置に関連し)かつ個人的に関連する(たとえば、ユーザ・プロファイルによって定義され得るユーザに関連する)広告コンテンツに限定(すなわち、フィルタリング)することが可能である。この関連性フィルタリングは、図面において「C&P」フィルタリングと呼ばれる。受信機デバイス300内のGSP受信機からGPS位置情報を受信する能力、またはユーザ・プロファイルにアクセスする能力など、BCASTクライアントのコンテキスト化および個人化のフィルタリング関数について広告クライアント310に知らせる目的で、広告クライアント310は、データ通信334内で提供され得る、そのコンテキスト化および個人化(C&P)のフィルタリング関数について広告クライアント310に知らせることをBCASTクライアント322に要求することが可能である。BCASTクライアント内の内蔵型C&P知性を経由して、またはBCASTクライアントがそのような情報を別のリソースから獲得するための機構を経由して、C&P関数の通信を達成することが可能である。このデータ交換は、BCASTクライアント322がコンテキストおよび個人化のフィルタリングを適用する能力について広告クライアント310に知らせることを可能にする。BCASTクライアント322がGPS受信機または(ハードウェア構成に依存する)ブロードキャスト・セル識別に対するアクセスを有さない場合、BCASTクライアント322は、広告コンテンツの良好な位置フィルタリングを適用すること(すなわち、その位置関連性またはコンテキスト関連性に基づいて広告を受信するために、受信機回路を通電させるかどうかを決定すること)ができないため、この情報は重要である。同様に、BCASTクライアントがユーザ・プロファイル情報を有さない場合、またはかかる情報が不完全である場合、BCASTクライアント322は、広告コンテンツの良好なユーザ・プロファイルフィルタリングを提供すること(すなわち、ユーザ・プロファイル基準に対するその関連性に基づいて広告を受信するために、受信機回路を通電させるかどうかを決定する)ことができない。さらに、データ通信334は、BCASTクライアントによる名目広告フィルタリング行動について広告クライアント310に知らせて、広告クライアントがBCASTクライアントよりもさらに最新のC&P情報を有する場合など、広告クライアント310が必要に応じてその行動を修正することを可能にする。一例として、C&P内のユーザ個人化データがユーザ関心内またはユーザ行動内のあるプロファイルを示唆するとしても、ad app316からの実際の広告要求の記録された測定値は、非常に異なるフィルタリング規則を適用すべきであることを表示する。BCASTクライアントがC&P情報内の内蔵またはC&P情報に対するアクセス性に欠けている場合、広告エンジンは、図3および4を参照して上で説明されたように、かかるC&P情報を独立して取得することが可能である。
【0050】
コンテキスト化および個人化のフィルタリング関数データ(データ通信334)の交換を達成するために、広告クライアント310は、BCASTクライアント322に利用可能な位置特定情報とユーザ属性とに関する情報を取得するために「取得」動作を実行するように構成可能である。また、広告クライアント310は、ユーザ属性を設定するために、または位置基準を設定するために「設定」動作を実行するように構成可能である。これは、図面において「C&P取得/設定」関数と呼ばれる。
【0051】
設定C&P動作は、広告クライアントが、それらの提供されたフィルタリング・データに基づいて、その選択的な受信が、ブロードキャスト・クライアントが可用性を有する類似フィルタリング・メタデータ、またはそうでない場合、BCSTクライアント322によって使用されることになる類似のフィルタリング・メタデータを無効にするように、その広告クライアントがブロードキャスト・クライアントに提供する常駐フィルタリング・データをどのように含むことが可能であるかの一例を提供する。さらなる実施形態では、広告クライアントは、デフォルトのフィルタリング基準および規則もしくは既存のフィルタリング基準および規則を効果的に無効にして、ブロードキャスト・クライアントに対するコンテンツの選択的な受信を制御するための新しい規則または選択メタデータを提供することが可能である。BCASTクライアントに予め知らされていなかった新しい規則または選択メタデータをBCASTクライアント322に提供することによって、広告クライアント310は、BCASTクライアント322に新しい様式で行動させることが可能である。したがって、上記のように、設定されたC&P関数は、広告クライアントがブロードキャスト・クライアントの標準の選択的な受信フィルタリング基準、選択的な受信フィルタリング規則、またはそれら両方を無効にすることを可能にする。
【0052】
この実施形態で実装可能なプロセスは、受信機デバイス10よって実装され得る1つの例示的な方法600を示す図8に例示される。方法600では、ステップ602において、広告サーバ80は、ローカルネットワークまたはインターネットを経由してなど、広告コンテンツと(広告コンテンツの属性を含む)広告コンテンツ・メタデータとをブロードキャスタに提供することが可能である。ブロードキャスタ・サーバ60は、広告コンテンツと広告コンテンツ・メタデータとを受信して、格納することが可能である。受信された広告コンテンツ・メタデータを使用して、ブロードキャスト・サーバ60は、ブロードキャスト・ステップ610に関して広告コンテンツ・メタデータ・メッセージを生成することが可能である。
【0053】
方法600では、ステップ606において、モバイル・デバイス10は、BCASTクライアントからコンテキストおよび個人化の関数情報を要求して受信する広告アプリケーションによって広告コンテンツを受信する準備を整えることができる。応答して、広告アプリケーション・クライアントは、ステップ608において、いくつかのコンテキスト設定およびユーザ個人化設定をBCASTクライアント内に設定することが可能である。そのように構成されたモバイル・デバイス10は、ステップ612において、ブロードキャスト広告コンテンツ・メタデータ・メッセージをオーバヘッドまたはブロードキャスト伝送内のメタデータ・フローから受信することが可能である。ステップ614において、BCASTクライアントは、受信された広告コンテンツ・メタデータ内に含まれた広告コンテンツ属性情報を広告アプリケーション・クライアントに提供する。ステップ616において、広告アプリケーション・クライアントは、広告コンテンツ属性情報に基づいて、受信されるべき広告コンテンツまたは広告コンテンツを選択するための選択基準を決定して、1つもしくは複数の広告コンテンツ選択基準をBCASTクライアントに提供する。上記のように、かかる広告コンテンツ選択基準は、受信された広告コンテンツ・メタデータ内で識別され得る1つまたは複数の特定の広告コンテンツ・ブロードキャストに関する識別子の形をとってよい。加えて、またはその代わりに、選択基準は、その属性が1つもしくは複数の選択基準を満たすコンテンツ・ブロードキャストを受信するために選択する目的で、広告コンテンツ・メタデータ内に含まれるコンテンツ属性と比較されるべき特定の属性、または属性値を指定することが可能である。これは、選択された広告コンテンツがブロードキャスト・ネットワークによってブロードキャストされた時、BCASTクライアントがその選択された広告コンテンツを受信できる状態に整える。
【0054】
後の時点で、ステップ618において、ブロードキャスト・ネットワーク60は、広告コンテンツ・メタデータ・メッセージ内で表示されたスケジュールに従って、広告コンテンツをブロードキャストする。広告コンテンツがブロードキャストされた時、BCASTクライアントは、ステップ620において、選択された広告を受信するために、受信機回路を選択的に通電させることが可能である。広告コンテンツのこの選択的な認知は、ステップ616において、広告アプリケーションによって選択され、BCASTクライアントに通信された広告に基づいてよく、または広告アプリケーションによって提供された選択基準を使用して、BCASTクライアントによって行われた選択に基づいてもよい。
【0055】
ステップ620における広告コンテンツの選択的な受信は、コンテキスト的および個人的にも関連する、選択された広告だけが受信されるように、BCASTクライアント内のフィルタリング基準の適用に基づいてもよい。この実施形態では、BCASTクライアントは、その広告がその位置的コンテキストに現在関連するかどうかを決定するために、その選択された広告コンテンツがブロードキャストに関してスケジュールされた時点で、現在の位置情報を選択された広告コンテンツに関する位置関連性属性または選択基準と比較することが可能である。上記のように、広告コンテンツの位置関連性属性は、予め受信された広告コンテンツ・メタデータ・メッセージ内に含まれることが可能である。このプロセス検査は、受信機回路がそのモバイル受信機の現在の位置に関連する選択された広告コンテンツを受信するためだけに通電されることを確実にする。たとえば、そのユーザが、ピザ店に関するクーポンを含めて、広告コンテンツを受信することに関心を持っているというユーザ設定が広告クライアントに表示された場合、BCASTクライアントは、そのデバイスが、その広告がそのユーザにとって役立つようにピザ店広告主に十分近く位置するかどうかを決定するために、モバイル受信機デバイスの現在の位置を、ブローキャストされるところであるピザ店広告コンテンツに関する位置関連性属性と比較することが可能である。さらなる実施形態では、BCASTクライアントは、その広告がユーザ選択基準と整合するかどうかを決定し、したがって、その広告が個人的にも関連することを決定するために、ブロードキャストされるところである広告アプリケーション・クライアントによって選択された広告コンテンツに関してメタデータを比較することが可能である。たとえば、ユーザ・プロファイルは、ある種の広告が受入れ可能な期間、所望され得る期間、または阻止されるべき期間を指定することが可能であり、この場合、その広告コンテンツが受信されるべきかどうかを決定するために、ブロードキャストの現在の時間を、そのユーザ・プロファイル設定と比較することが可能である。
【0056】
ステップ622において、BCASTクライアントによって受信された広告コンテンツは、内部データ交換を経由して広告クライアントに提供される。広告アプリケーション・クライアントは、次いで、その広告を適時にモバイル・デバイスのディスプレイ上で表示するなど、その受信された広告コンテンツを通常の形で処理することが可能である。
【0057】
この実施形態は、広告コンテンツを分配するためのエアリンクリソース効率に優れた機構を提供するBCAST適応アーキテクチャに対してハイレベルMobAdを使用する。それぞれの受信機デバイスは、その広告アプリケーションが受信に適しているとみなされる広告だけをダウンロードして、キャッシュするように構成可能である。
【0058】
BCAST準拠ブロードキャスト・システムの形で実装されるこの実施形態は、広告コンテンツを配信および選択するための2つの補完方法、すなわち、ユーザ加入広告サービス方法、および非加入広告サービス方法をサポートすることが可能である。
【0059】
第1の方法では、ユーザおよび/またはそのモバイル・デバイスは、ブロードキャスト広告サービス(すなわち、ユーザが加入広告サービス)に加入することが可能である。この方法では、ブロードキャスト広告コンテンツは、ユーザおよび/もしくはネットワークによって画定された基準、選択基準ならび/または属性に従って、ユーザの代わりに、受信機デバイスによって選択的にダウンロードされて、格納される。モバイル・デバイス上に格納された、選択されてダウンロードされた広告は、次いで、広告アプリケーションによって画定され得る、その関連する提示ウィンドウの間の後の時点で表示可能である。ユーザ加入広告サービスをサポートするために、ブロードキャスト広告コンテンツは、今日、ファイル・ダウンロードおよびキャッシュキャスト・サービスがどのように識別されて、BCAST内に受信されるかと同じように、加入可能コンテンツとして処理され得る。したがって、選択された広告コンテンツを選択的に受信するために、BCAST定義されたサービス提供手順を使用することが可能である。広告サービスの一環として、個々の広告コンテンツを、図7Aに例示されるように、ターゲット・フィルタリング基準およびサービス・ガイドと関連付けることが可能である。この実施形態では、サービス・ガイド700は、特定の広告コンテンツが受信されるべきかどうかを決定するためにモバイル受信機デバイスが使用できる属性とその他の情報とを提供する複数の広告コンテンツ・メタデータ要素702〜710を含む。すなわち、ユーザ加入広告サービスにおいて、サービス・ガイドは、モバイル・デバイスが広告ダウンロード決定を行うために必要な関連情報のすべてを提供する。モバイル受信機デバイスは、次いで、サービス・ガイド700で定義された、そのスケジュールされたブロードキャスト・ウィンドウの間に特定の広告をダウンロードして格納するか否かを決定するために、フィルタリング基準を使用する。このようにして、広告コンテンツは、他のダウンロード可能コンテンツのように選択的に受信され得る。
【0060】
第2の方法では、広告コンテンツは、ユーザおよび/またはネットワークによって定義された選択基準に基づいて、広告コンテンツを選択的にダウンロードし、キャッシュして、ユーザに気づかれずに(すなわち、非加入広告サービスの形で)モバイル受信機デバイスに配信され得る。この方法をサポートするために、サービス・ガイドは、「補助データ」サービスの存在を表示する情報と、対応する広告コンテンツ項目(すなわち、個々の広告)の配信スケジュールとを含むことが可能である。したがって、本明細書および図面において「AuxDataTrigger」通知メッセージと呼ばれる補助データ通知メッセージ722を、図7Bに例示されるように、オーバヘッド内のサービス・ガイド700またはメタデータ・フロー・ブロードキャスト720と共にブロードキャストすることが可能である。AuxDataTrigger通知メッセージ722は、個々の広告コンテンツを指摘し(たとえば、ブロードキャスト時間、およびブロードキャスト・チャネルまたはフロー番号を提供し)、関連するフィルタリング情報およびフィルタリング基準を供給するメタデータ情報702〜710を含む。AuxDataTrigger通知メッセージ722を受信するとすぐ、モバイル受信機デバイスは、特定の広告がユーザ選択基準と整合するかどうか、したがって、特定の広告が受信されて格納されるべきかどうかを決定することが可能である。したがって、非加入広告サービスでは、サービス・ガイド700およびAuxDataTrigger通知メッセージ722は連帯して、特定の広告コンテンツが受信されるべきかどうかを決定するために必要な情報をモバイル受信機デバイスに提供する。
【0061】
前述の方法の両方において、広告メタデータは、マルチキャストIPアドレスx/ポートy上でUDPを介して配信されたFLUTE/ALCセッションの形で、サービス・ガイド700内でブロードキャストされ得る。AuxDataTrigger通知メッセージを使用した広告メタデータ・ブロードキャストは、マルチキャストIPアドレスn上でUDPポートmを介して送られる。サービス・ガイドは、FLUTE/ALCセッションを使用して、ファイルとして配信されるのに対して、AuxDataTrigger通知メッセージはファイルとして送られない点は留意するに値する。
【0062】
図8は、ユーザ加入広告サービス方法において、システム構成要素とソフトウェア・モジュールとの間でブロードキャストされて交換されることが可能なメッセージを例示する。他の実施形態に関して上で説明されたように、広告サーバ80は、広告コンテンツと広告メタデータとをネットワーク内またはインターネット通信220内でBCASTサーバ60に提供することが可能である。受信された広告コンテンツ・メタデータを使用して、BCASTサーバ60は、ステップ222において、サービス・ガイド・ブロードキャスト224内に含まれるサービス・ガイドを作成することが可能である。広告コンテンツ・メタデータがサービス・ガイド内に含まれる時、BCASTサーバ60は、サービス・ガイド作成応答メッセージ225内で、サービス・ガイド作成(または、失敗)について広告サーバ80に知らせることも可能である。モバイル・デバイス内で、BCASTクライアント110は、サービス・ガイド伝送を受信して、サービス・ガイド内の情報を解析し、含まれた広告属性を内部データ交換250において広告アプリケーションエンジン112に転送する。応答して、広告エンジン112は、内部データ交換252においてフィルタリング属性または選択基準をBCASTクライアント110に提供することが可能である。かかるフィルタリング属性または選択基準は、受信のために選択された広告の識別、および/またはBCASTクライアント110によって適用されることになるその他のフィルタリング属性を含むことが可能である。BCASTクライアント110は、内部データ交換255において、そのコンテキスト化および個人化(C&P)のフィルタリング関数を広告クライアント310に提供することも可能である。
【0063】
ブロードキャストに関してスケジュールされた時点で、BCASTサーバ60は、ブロードキャスト伝送254内で広告コンテンツのブロードキャストを開始することが可能である。ブロードキャスト広告コンテンツは、受信されたフィルタリング属性とサービス・ガイド内に含まれた広告コンテンツ・メタデータとに基づいて、BCASTクライアント110によって選択的に受信される。受信された広告は、次いで、内部データ交換256において広告エンジン112に通信される。広告エンジン112は、次いで、ステップ258において、それらの広告をメモリ内にキャッシュすることが可能である。その後、広告アプリケーション114は、要求232において、広告エンジン112から特定の広告を要求することが可能であり、それに応答して、広告エンジン112は、データ交換238において対応する格納された広告コンテンツを提供することが可能である。
【0064】
図9は、非加入広告サービス方法において、システム構成要素とソフトウェア・モジュールとの間でブロードキャストされて交換されることが可能なメッセージを例示する。その他の実施形態に関して上で説明されたように、広告サーバ80は、広告コンテンツと広告メタデータとをネットワーク内またはインターネット通信220内でBCASTサーバ60に提供することが可能である。受信された広告コンテンツ・メタデータを使用して、BCASTサーバ60は、ステップ222において、サービス・ガイド・ブロードキャスト224内でブロードキャストされるサービス・ガイドを作成することが可能である。広告コンテンツ・メタデータがサービス・ガイド内に含まれる時、BCASTサーバ60は、サービス・ガイド作成応答メッセージ225内において、サービス・ガイド作成(または、失敗)について広告サーバ80に知らせることも可能である。広告サーバ80は、次いで、ネットワークがブロードキャスト伝送260b内でブロードキャストするネットワーク・メッセージ260a内でAuxDataTrigger通知メッセージをBCASTサーバ60に通信することが可能である。AuxDataTrigger通知メッセージは、追加のフィルタリング・データなど、サービス・ガイド内に含まれない追加の広告コンテンツ・メタデータを含むことが可能である。AuxDataTrigger通知メッセージは、サービス・ガイド内で予め送られた広告メタデータ属性に対する動的変更を搬送することも可能である。モバイル受信機デバイス内で、BCASTクライアント110は、サービス・ガイド伝送224とAuxDataTrigger通知メッセージ260aとを受信して、広告属性を取得するために、サービス・ガイド内およびAuxDataTrigger通知メッセージ内の情報を解析する。取得された広告属性は、内部データ交換250において広告アプリケーションエンジン112に転送される。応答して、広告エンジン112は、内部データ交換252において、フィルタリング属性または選択基準をBCASTクライアント110に提供することが可能である。かかるフィルタリング属性または選択基準は、受信のために選択された広告の識別、および/またはBCASTクライアントによって適用されることになるその他のフィルタリング属性を含むことが可能である。BCASTクライアント110は、内部データ交換255において、そのコンテキスト化および個人化(C&P)のフィルタリング関数を広告クライアント310に提供することも可能である。
【0065】
ブロードキャストに関してスケジュールされた時点で、BCASTサーバ60は、ブロードキャスト伝送254内で広告コンテンツのブロードキャストを開始することが可能である。ブロードキャスト広告コンテンツは、選択基準およびフィルタリング属性、ならびにサービス・ガイド内に含まれた広告コンテンツ・メタデータに基づいて、BCASTクライアント110によって選択的に受信される。受信された広告は、次いで、内部データ交換256において広告エンジン112に通信される。広告エンジン112は、次いで、ステップ258において、それらの広告をメモリ内にキャッシュすることが可能である。その後、広告アプリケーション114は、要求232において、広告エンジン112から特定の広告を要求することが可能であり、それに応答して、広告エンジン112は、データ交換238において、対応する格納された広告コンテンツを提供することが可能である。
【0066】
前述の方法の両方において、受信機デバイスは、OMA MobAdまたは類似のモバイル広告サービスによって画定された個人化されたターゲット広告を可能にするために、広告コンテンツのダウンロードおよびキャッシュを制御する。方法は両方とも、受信機デバイスが、受信機回路が広告コンテンツを受信するために通電される時間を、選択された関連する広告がブロードキャストされている時間だけに制限することを可能にする。さらに、方法は両方とも、ブロードキャスタ広告のすべてがダウンロードされなくてよいため、受信機デバイスにおける広告キャッシュの必要とされるサイズを最小限に抑える。したがって、方法は両方とも、BCASTサービス層機能性を含むブロードキャスト・ネットワークのブロードキャスト伝送など、ブロードキャスト伝送の広帯域幅機能を利用しながら、デバイスバッテリ電力を保存して、広告アプリケーション特定のメモリ節約を可能にする。
【0067】
様々な議論を可能にするために、ソフトウェア・モジュールがBCASTクライアントとインターフェイスをとることを可能にするために、インターフェイスを広告エンジンに追加することが可能である。このインターフェイスは、広告サービスおよび/または広告を搬送する補助データサービスの可用性を要求することが可能である。このインターフェイスは、所望される広告配信サービスに加入することをBCASTクライアントに要求することも可能である。このインターフェイスは、次いで、ダウンロードされた広告コンテンツ・メタデータと広告コンテンツとをBCASTクライアントから受信することが可能である。
【0068】
様々な実施形態では、BCASTクライアントに対して広告クライアントなどのアプリケーション・クライアントを識別するために、2つの異なる方法を使用することが可能である。第1の方法では、ServiceType値をサービス・ガイドのサービス断片内に含むことが可能である。第2の方法では、クライアント・アプリケーション値(「クライアント・アプリケーション」)をサービス・オブジェクト内に含めることが可能である。
【0069】
第1の方法では、それぞれのブロードキャスト・サービスは、独自のServiceTypeと関連付けられる。BCASTにおいて、加入は(BCAST標準において「購入項目」と呼ばれる)サービス・パッケージ・ベースで実行される。サービス・パッケージは、そのそれぞれが、サービス・タイプごとのそれぞれのサービスの識別を含めて、サービス断片によって記述される1つまたは複数のサービスを備える。現在、(1)基本的なTV、(2)基本的な無線、(3)キャッシュキャスト(自動的に記録された基本的なTV)、(4)ファイルされたダウンロード、(5)端末提供、(6)TBD(管理オブジェクトへの変更)、(7)補助データ、および(128)MobAdを含めて、14の割り当てられたサービス・タイプがBCASTにおいて定義されている。
【0070】
BCASTクライアントのアプリケーション・クライアントは、まず、コンテンツが一体自力で到着できるかのどうかを決定しなければならない。コンテンツが到着するためには、そのアプリケーション・クライアントはサービスに加入しなければならない。様々な実施形態において、それによってアプリケーション・クライアントがMobAdサービスに加入できる例示的なスクリプトは、以下を含む。
【0071】
extern boolean IsSubscribedToServiceType(ServiceType svc_type);
サービスはあるタイプ(たとえば、「MobAd」=128、「DM」=xxxなど)を有する。この関数は、端末が所与のsvc_typeを伴うサービスの少なくとも1つのインスタンスに加入されている場合、真を戻す。
【0072】
extern boolean isSubscribedToAppService(ClientApplicationType app_type);
サービスはあるタイプ(たとえば、「ApplicationCast」)を有する。この関数は、端末が所与のapp_typeを伴うサブタイプの少なくとも1つのインスタンスに加入されている場合、真を戻す。
【0073】
extern boolean IsSubscribedToServiceID(ServiceIDType service_id);
サービスは、ServiceType「ストリーミング」=4に関して、たとえば、DVB−Hにおいて、そのIDにより独自に指定される。(3128101092であってよい)「基本的なケーブル」と(4021091023であってよい)「拡張ケーブル」に関して別個のIDが存在する可能性がある。この関数は、サービスIDによって与えられたサービスが現在加入されている場合、真を戻す。
【0074】
extern errorTypeSubscriberToServiceID(ServiceIDType service_id);
BCASTアプリケーションは、加入されているサービスが存在しないことを見出す。BCASTアプリケーションは、この関数呼出を用いて加入の開始を試みる。貨幣原価が存在する場合、承認に関してユーザにプロンプト表示することが可能である。関数は、成功の場合、ゼロを戻し、または失敗の場合、非ゼロ(エラーコード)を戻す。
【0075】
第2の方法では、「clientApplication」フィールドと呼ばれる場合がある新しいサブタイプ・フィールドがサービス・オブジェクトに追加される。このclientApplicationは、MobAd、デバイス管理(DM)、コンテンツ分配、マルチメディア・メッセージ・サービスなど、異なるクライアント・アプリケーションを表すために割り当てられた整数値であり得る。BCASTシステム内の一手法では、すべてのアプリケーションに関するデータは、キャッシュキャスト、ファイルキャスト、補助データ、またはいくつかの新しいアプリケーションキャストServiceTypeを経由してトランスポート可能である。別の手法では、アプリケーションを区別するためではなく、ユーザインターフェイスのためだけに、ServiceCastを使用することが可能である。この手法では、サービスのすべてがキャッシュキャストまたはアプリケーションキャストである、3つの独自のサービスIDを有する3つのサービスなど、それぞれのServiceTypeの2つ以上のインスタンスがBCAST内に存在する可能性がある。
【0076】
BCASTは、ファイル配信サービス・コンテンツをクライアント・アプリケーションに配信するために使用可能な2つの別個の機構を有する。第1の機構では、いずれのファイル配信サービスもServiceType値によって識別されるか、またはファイル配信サービスの個々のコンテンツのそれぞれは、clientApplicationサブタイプによって識別される。加えて、コンテンツ・メタデータは、受信機デバイスがコンテンツ・ブロードキャストを選択的に受信することを可能にするために、サービス・ガイド内で送信される。この第1の機構では、コンテンツ属性は、サービス・ガイド内で通信可能であり、一方、コンテンツ・ファイル自体は、FLUTE/ALCプロトコルを使用して、後の時点で受信機デバイスにブロードキャストされる。
【0077】
コンテンツをクライアント・アプリケーションに配信するための第2の機構は、上記の補助データトリガ通知メッセージの使用を必要とする。補助データトリガ通知メッセージは、今度のファイル配信事象について受信機デバイスに知らせるために、受信機デバイスに送られる特別なブロードキャスト・メッセージである。補助データトリガ通知メッセージは、対応するファイル・コンテンツが受信されるべきかどうかを決定するために、受信機が使用できるコンテンツ・メタデータを含むことが可能である。対応するコンテンツは後のいずれかの時点でブロードキャストされ、その時点で、モバイル受信機デバイスによってコンテンツ属性フィルタリングが実行され、選択されたコンテンツがブロードキャスト伝送から受信される。この方法では、そのコンテンツを表示することをモバイル・デバイスに知らせる第2のメッセージを後の時点で送ることも可能である。
【0078】
第1の機構と第2の機構の両方において、モバイル・デバイスが特定のコンテンツが受信されるべきかどうかを決定することを可能にするために、コンテンツ・フィルタリング属性がそれらのモバイル・デバイスに提供される。コンテンツ・フィルタリング属性は、そのコンテンツをターゲット・ユーザのプロファイルと関連付ける情報、および/またはそのコンテンツを特定のユーザ位置と関連付ける情報を含むことが可能である。ターゲット・ユーザ・プロファイル属性は、ターゲット・ユーザの年齢または年齢層、性別、サービス加入タイプ(たとえば、基本的に対してデラックス)、ならびにターゲット広告および/またはデバイス互換性広告の受信を可能にし得るその他のユーザ特定属性などの情報を含むことが可能である。位置ベースのコンテンツ属性は、そのコンテンツを特定の地理的位置または地理的領域に関連付ける情報であってよい。位置ベースのコンテンツ属性の例は、地理座標、都市名、領域名、州名、地理的境界、ネットワーク有効範囲領域、特定のセルラ識別子、および特定の地理座標からの距離を含む。かかる位置ベースのコンテンツ属性は、「位置アプリケーション」(すなわち、モバイル・デバイスの位置に応じてサービスを提供するアプリケーション)に対するデータの配信、そのコンテンツがブロードキャストされた時点で、ユーザから歩いて行ける距離内または車で行ける距離内の事業所に関する広告など、そのユーザに地理的に現在関連する広告の配信を可能にする。
【0079】
コンテンツ・ブロードキャストは、あるタイプの属性、別のタイプの属性、またはそれらの両方に基づいて、フィルタリング(すなわち、選択的に受信)することが可能である。図10および11は、1つまたは複数のタイプの属性に関してコンテンツをフィルタリングするための、BCASTクライアント322の2つの代替実施形態、すなわち、図10に例示される単一フィルタリング実施形態と、図11に例示される2つの範疇フィルタリング実施形態とを示す。
【0080】
図10は、図5に例示されるシステムおよびモジュール・ブロック図の右部分に示されたモバイル・デバイスソフトウェア・モジュール1000に関するさらなる詳細を示す。BCASTクライアント322のこの実施形態では、BCASTアプリケーションエンジンは、単一の呼出をBCASTクライアントから、5つのフィルタリング選択肢を戻す広告クライアント310に提供する。この実施形態では、サービス・タイプ402など、コンテンツ・フィルタリング属性を含むメッセージ326が受信される。ServiceType402は、フィルタ関数ポインタ330をフィルタリング関数ルックアップ・テーブル404内に格納して、そのBCASTクライアントに事前に登録されている特定のBCASTクライアントを選択することが可能である。BCASTクライアントは、次いで、さらなるフィルタリングのための引数として、メッセージ・フィルタリング属性326と共にサブルーチン制御を広告クライアント310に渡す。図5を参照して説明されたように、広告クライアント310は、3つ以上の措置332のうち、BCASTクライアント322に後で送られることになるコンテンツ328に関して講じるための1つの措置を決定することが可能である。広告クライアントが講じることが可能な措置は、コンテンツ328をフェッチする(常に受信する)こと、コンテンツ328をドロップする(受信しない)こと、またはコンテンツ328をフィルタリングする(BCAST層フィルタをコンテンツ328に適用する)ことを含む。ダウンロード・スケジューラモジュール406は、広告クライアント310によって要求された措置を実行する。ダウンロード・スケジューラ406は、広告クライアント310から設定を受信するコンテキスト化および個人化クライアント(C&Pクライアント)408から基準を受信することも可能である。C&Pクライアント334は、BCASTクライアント322のコンテキスト化および個人化の関数に関する「取得」要求に応答することも可能である。コンテンツが最終的に到着した時、ダウンロード・スケジューラ406は、システム起動時にまたはBCASTクライアントとのシステムプログラミングのシステム時に、広告クライアントによって事前に登録されている関数ポインタを取り出すために、別個の配信関数表410を使用する。BCASTクライアント322内の受信関数ポインタ412は、サブルーチンとして、広告クライアントを起動して、受信されてフィルタリングされたコンテンツ項目336を広告クライアント310に渡すために使用される。
【0081】
この実施形態において使用され得る例示的なC言語バインディングは以下を含む。
【数1】

【0082】
図11は、図10に示される実施形態のより精巧な実施形態を示す。図11の主な改善は、AuxDataTriggerトリガ通知メッセージ502を経由して、かつ通常のサービス・ガイド・コンテンツ配信506を経由して告知されるコンテンツ到着に関する別個のフィルタリング関数表が存在することである。BCASTクライアント322のこの実施形態では、到着経路に応じて、BCASTクライアントから広告クライアント310に対して、そのそれぞれが3つのフィルタリング選択肢を戻す2つのフィルタリング呼出のうちの1つが行われる。この実施形態では、サービス・タイプ402など、コンテンツ・フィルタリング属性を含むメッセージ326が受信される。AuxDataTrigger通知メッセージを用いて告知されたコンテンツの場合、(広告クライアント310によって事前に登録された)適切な関数呼出を見出すために、コンテンツとAuxDataTrigger通知メッセージ自体との両方からその属性を呼び出すために、フィルタリング関数表502が使用される。正規のサービス・ガイド配信を経由して告知されたコンテンツの場合、サービス・ガイドからのメッセージ・フィルタリング属性326を用いて呼び出すための(広告クライアント310によって事前に登録された)適切な関数呼出を見出すために、フィルタリング関数表506が使用される。いずれの場合にも、広告クライアント310は、コンテンツ・フィルタリングもしくは選択基準を受信および/または提供して、かかる情報332をダウンロード・スケジューラモジュール406内で選択基準を実施することが可能なBCASTクライアント322に渡すための特定の広告コンテンツを決定することが可能である。ダウンロード・スケジューラ406は、広告クライアント310から設定を受信するコンテキスト化および個人化クライアント(C&Pクライアント)408から選択基準を受信することも可能である。C&Pクライアント334は、BCASTクライアント322のコンテキスト化および個人化の関数に関する「取得」要求に応答することも可能である。広告クライアント310からC&P情報を取得する代替案として、BCASTクライアント322は、ユーザによって設定されるかまたはユーザによって構成されるユーザ選好またはユーザ・プロファイルのデバイス常駐レジストリなど、ローカルソースからかかるデータを受信することが可能である。
【0083】
コンテンツ・ブロードキャスト328がブロードキャストのためにスケジュールされる時、ダウンロード・スケジューラ406は、どの広告コンテンツが受信されるべきであるかを決定するために、適用可能な場合、受信されたフィルタリング基準または選択基準336と共にフィルタリング決定332を使用する。フィルタリング決定332が絶対的である場合、たとえば、「フェッチ」または「ドロップ」である場合、ダウンロード決定を行うために追加の選択基準は必要とされない。ダウンロード・スケジューラは、広告コンテンツ・メタデータ・メッセージ326内で受信された情報に従って、通電して、コンテンツ伝送を受信することを受信機回路に指令する。受信されたコンテンツは、次いで、配信関数表410から取り出されたサブルーチン関数呼出ポインタ412を使用して広告クライアント310に渡される。コンテンツは、BCASTクライアント内に格納されなくてもよく、広告キャスト受信関数は、広告クライアントが独自で直接的にコンテンツを受信して格納することを可能にするストリームポインタである引数を含むことが可能である。
【0084】
この実施形態において使用され得る例示的なC言語バインディングは以下を含む。
【数2】

【0085】
広告コンテンツなど、アプリケーション・コンテンツのフィルタリングは、BCASTコンテンツ断片内のサービス・ガイドの終端においてプライベート拡張フィールド(PrivateExt)を使用することによって、BCASTサービス・ガイドによってサポートされ得る。「サービス」は、エンドユーザに対して論理グループを形成するコンテンツ項目のバンドルを表す。すなわち、「サービスは、関連するコンテンツ項目のそれぞれが本質的にそのチャネル上の「番組」に対応するTV「チャネル」に対応すると理解することができる。「サービス断片」は、特定のブロードキャスト・サービスを記述するメタデータを(属性および要素の形で)含む。サービス断片内の最終要素は、PrivateExt要素である。アプリケーション・コンテンツにフィルタリング基準を提供するためにPrivateExtを使用することは、BCASTサービス・ガイド・エントリがBCASTクライアントの特定のアプリケーション・クライアントに特定であるメタデータを搬送することを可能にする。この実施形態では、PrivateExt要素は、属性引数の一部として、呼出内でBCASTクライアントから広告クライアントに渡されることが可能である。2つの実施形態によれば、この機構を使用して、アプリケーション・コンテンツのフィルタリングを達成することが可能である。
【0086】
第1の実施形態では、MobAd広告エンジンなど、BCASTクライアントのアプリケーション・クライアント内のサービス・ガイドフィルタ関数モジュールは、コンテンツを受信する、コンテンツをドロップする、または識別されたフィルタリング基準/選択基準または識別されたフィルタリング属性/選択属性を使用して、コンテンツをフィルタリングするなど、PrivateExt属性に基づいてフィルタリングポリシー決定を行うことが可能である。たとえば、その広告のサイズが受信機デバイスの指定された表示サイズ制限と整合する場合、広告エンジンは、その広告コンテンツが受信されるべきであることをBCASTクライアントに知らせること(すなわち、受信機回路がコンテンツ・メタデータ内で表示されたブロードキャスト時間に通電されること)が可能であり、そうでない場合、その広告はドロップされてよく、または無視されてもよい。図5を参照されたい。このタイプのフィルタリングを可能にするために、広告コンテンツ・メタデータを組み立てるMobAd広告サーバ80またはBCASTサーバ60は、PrivateExtデータフィールド内に広告表示のサイズを掲示することができる。受信機デバイス内で、サービス・ガイドフィルタ関数モジュールは、その表示サイズがサイズベースの選択基準を満たすかどうかをPrivateExtから決定して、その基準が満たされた場合、その広告コンテンツを受信すべきかどうかを決定し、その広告コンテンツが受信されて、サイズ基準が満たされない場合、その広告コンテンツをメモリから削除することが可能である。これは、このフィルタリング方法のアプリケーションのまさに一例であり、実際には、任意のフィルタリング決定をこのようにまたは類似の形で達成することが可能である.
この第1の実施形態では、BCAST内のPrivateExtフィールドは、2つのアプリケーションが単一のBCAST断片を共有する時、XML競合を防止するための方法に欠ける。たとえば、コンテンツ断片は、多くの異なるサービスまたはアプリケーションによって共有され得るPrivateExtを含むことが可能である。この潜在的な競合は、そのコンテンツ断片が提供され、したがって、そのPrivateExt値の対象とされる特定のアプリケーション・サービス(たとえば、リニアTV広告、無線広告、またはモバイル広告)を指定するサービス・タイプ値(すなわち、ServiceType)を指定することによって回避できる。一実施形態では、「MobAd広告サービス」に独自のServiceType値を割り当てることが可能であるなど、ServiceTypeは独自のテキスト名を用いて指定可能である。かかるServiceType名は、「MobAd ad service」が「MobAd――ad―service」になるように、スペースをダッシュ記号に変換することによって、XMLタグに変換することが可能である。サービス特定のデータを分離するために、BCASTのPrivateExtタグ内でServiceTypeXMLタグを使用することが可能である。
【0087】
第2の実施形態で、広告アプリケーションなど、BCASTクライアントのアプリケーション・クライアントは、特定のフィルタ規則または選択基準をBCASTクライアントに渡すことが可能である。フィルタ規則の例は、ゲームに関する広告、ブラウザに関する広告、またはビデオ再生装置に関する広告などのターゲット・アプリケーション・タイプ、Adobeフラッシュ、SVG、またはブルーストリーク(blue streak)などの広告タイプ、特定のフォーマットの広告だけが収集されるべきであるなど、広告フォーマット、特定の画素サイズまたは表示寸法の広告だけが収集されるべきであるなど、広告サイズ、MPEG―4LASeR、W3C SMILなど、双方向モデルなどを含む。たとえば(図11)、広告クライアントが160×160画素のサイズを有する広告をダウンロードすることを求めているBCASTクライアント・コンテキスト化&個人化モジュール410に特定のフィルタ規則/選択基準334を渡すことが可能であるのは、このサイズがそのモバイル受信機デバイスのディスプレイ・スクリーンのサイズだからである。別の例では、広告クライアントがAdobeフラッシュを使用してフォーマットされた広告を求めているBCASTクライアントに特定のフィルタ規則/選択基準を渡すことが可能であるのは、これがその広告アプリケーションによってサポートされる唯一の再生装置だからである。さらなる例として、広告クライアントがブラウザに関してフォーマットされた広告を求めているBCASTクライアントに特定のフィルタ規則/選択基準を渡すことが可能であるのは、そのモバイル・デバイス上に格納されたゲームが存在しない(したがって、ゲームフォーマット広告は役に立たない)からである。これらの例は第2の実施形態によって容易に処理されるが、これらの例のすべては、単に、この情報をPrivateExtデータフィールド内で渡して、サービス・ガイドフィルタ関数にそのコンテンツ項目の属性に基づいて決定されることによって、第1の実施形態によって処理することも可能である点は留意するに値する。
【0088】
様々な実施形態を実装するために、BCAST仕様書に対していくつかの変更を実施することが可能である。1つには、clientApplication属性を追加するために、サービス断片を修正することが可能である。clientApplication属性をサービス断片に追加することは、コンテンツ・フィルタリングが達成されることになるか、およびコンテンツ・フィルタリングがどのように達成されることになるかを決定することになる、MobAdクライアントなど、BCAST端末の外部イネーブラクライアント・アプリケーションを指定できる。たとえば、clientApplicationに関する値は、BCASTに関して「0」と指定し、MobAdに関して「1」と指定し、2から127を将来の使用のために予約し、128から255を独自使用のために予約することができる。clientApplicationに関する値が「0」である場合(すなわち、BCAST)、サービス断片内で識別されたサービスに属するコンテンツ項目の通常のフィルタリングは、たとえば、サービス断片内に含まれたメタデータに従って、受信機デバイスによって実行され得る。かかるメタデータの例は、上で説明されたように、ターゲット・ユーザ・プロファイルおよびブロードキャスト地域メタデータである。clientApplicationの値が「1」である(すなわち、そのサービス断片がMobAdクライアントに関することを表示する)時、かかるコンテンツ・フィルタリングが受信機デバイスによって実行されることになるか否かを外部Mob広告アプリケーションによって規定することが可能である。同様に、clientApplicationの他の値の場合、対応する外部クライアント・アプリケーションは、コンテンツ・フィルタリングがその受信機デバイスによって実行されることになるか否かを決定することになる。
【0089】
BCAST仕様書に行うことが可能なもう1つの変更は、「MobAd広告サービス」をサービス断片仕様書内のServiceType要素に追加することであり得る。たとえば、現在画定されているServiceType値と区別するために、この新しいサービス・タイプに独自のServiceType値を割り当てることができる。新しいサービス・タイプの場合、サービス・ガイド内に含まれたメタデータによってサービス断片によって識別されたサービスに属するコンテンツ項目の通常のフィルタリングは、自動的に実行されない場合がある。代わりに、BCASTクライアントの外部クライアント・アプリケーション(たとえば、MobAdクライアント)は、かかるコンテンツ・フィルタリングが実行されることになるかどうか、およびかかるコンテンツ・フィルタリングがどのように実行されることになるかをBCASTクライアントに命令することが予測される。BCAST1.1標準は、ブロードキャスト・コンテンツ配信と、BCASTによって提供される関連特徴とを使用することを所望するその他のイネーブラをサポートして、当該イネーブラと相互に作用することが可能である。MobAdは、かかる外部イネーブラのまさに一例である。詳細には、MobAdは、ターゲット広告配信をサポートするためにBCAST関数を様々な様式で利用できる「BCAST適用に対するMobAd」仕様書を定義している。この適用を適切にサポートするために、それぞれのブロードキャスト・サービスは、サービス断片内のServiceType要素を経由して、そのタイプごとに識別され得る。たとえば、サービス・タイプがブロードキャスト・サービス範疇に対応する場合、サービス・ガイド・メタデータに従って、BCASTクライアントによる名目コンテンツ・フィルタリングが発生し、関連するブロードキャスト・サービスアプリケーション(たとえば、リニアTVビューア)がその選択的にダウンロードされたコンテンツの受信者であることが推定される。しかし、サービス・タイプが「MobAd加入広告サービス」に対応する場合、サービス・ガイド・メタデータに関してBCASTクライアントによるコンテンツ・フィルタリングが実行されるが、選択的にダウンロードされたコンテンツの受信者は、この時、MobAd広告エンジン」である。広告フィルタリングのための可能なサービス・ガイド・メタデータの例は、上で説明されたターゲット・ユーザ・プロファイルおよび位置ベースのコンテンツ属性である。
【0090】
図12Aは、BCAST実装形態1200の形で様々な実施形態を実装するために使用可能な通信インターフェイスを例示する。ブロードキャスタ側において、広告コンテンツ・ソースとして動作する広告サーバ1202は、BCASTサービス・アプリケーション(BSA)として構成可能である。広告サーバ1202は、広告を提供して、広告コンテンツ・メタデータを組み立てるかまたは生成し、広告のブロードキャストのための配信スケジュールを制御して、ブロードキャスト・ネットワーク・エンティティに通知事象通知を提供することが可能である。広告および広告メタデータの提供は、BCAST―2のFD2―インターフェイス1206を経由して、ならびに、BCAST適用に対するMobAd仕様書で画定されるようにMobAd―BCAST適用2(MBA―2)通信リンク1208を介して、BCASTサービス分配/適用サーバ1204に提供可能である。広告配信スケジュールの提供は、MobAd標準によって指定されない帯域外通信リンクを経由して達成可能である。
【0091】
BCAST加入管理(BSM)サーバ1210に対するダウンロード補助データトリガ通知事象の配信は、BCAST―3通信リンク1212を介して達成可能である。BCASTサービス分配/適応サーバ1204とBCAST加入管理サーバ1210との間の相互作用は、BCAST―4通信リンク1214を経由して達成可能である。たとえば、通知事象生成は、BCAST加入管理サーバ1210からBCASTサービス分配/適応サーバ12またはBCAST―4通信リンク1214における4Dに通信され得る。
【0092】
ブロードキャストの間、補助データと、広告を搬送するファイル・ダウンロード広告サービスと、広告コンテンツ・メタデータ・メッセージとは、ブロードキャスト分配サービス分配/適応1218およびブロードキャスト・ネットワーク10を経由して、BCAST―5ブロードキャストリンク1216を経由してブロードキャストされ得る。同様に、補助データトリガ通知メッセージは、同じブロードキャスト経路を経由して送信可能である。モバイル・デバイスのBCASTクライアント1220によって受信されたブロードキャスト広告コンテンツおよび広告メタデータ・メッセージは、サービス発見と、BCASTクライアント1220と広告エンジン1222との間の登録および登録解除とをサポートする非指定MBA―1インターフェイスを経由して広告エンジン1222に提供され得る。同じインターフェイスは、広告エンジン1222からBCASTクライアント1220への広告コンテンツ受信要求通知を受信することが可能であり、それによって、広告エンジン1222は、受信されるべき特定の広告コンテンツについてBCASTクライアント1220に知らせる。図12Aは、それによって、BCASTクライアント1220がBCAST―7通信リンク1226を経由して、相互作用ネットワークを介してBCAST加入管理サーバ1210と通信できる逆方向リンクも示す。
【0093】
図12Bは、上で説明された異なる実施形態を使用して実装可能な4つの異なるタイプの広告フィルタリング機構に関連する通信フローを例示する。第1のフィルタリング機構では、Mob広告サーバ1202は、フィルタリングを伴わずにBCAST層によって受信されて(ブロック1252)、Mob広告アプリケーション・ポスト・コンテンツ受信(MobAd application post content reception)によるフィルタリング(ブロック1254)のためにMobAdクライアント1220に渡されるブロードキャストのための広告コンテンツを提供する。第2のフィルタリング機構では、Mob広告サーバ1202からの広告コンテンツ・ブロードキャストは、ブロック1256において、サービス・ガイド内で提供される情報に基づいてBCASTクライアントによってフィルタリングされ(SGフィルタリング)、追加されたコンテンツは、ブロック1258において、さらなるフィルタリングを伴わずに、MobAdクライアント1220に提供されたSGフィルタを通過する。第3のフィルタリング機構では、Mob広告サーバ1202からの広告コンテンツ・ブロードキャストは、ブロック1256において、サービス・ガイド内で提供された情報に基づいて、かつMobAdクライアント1220によってBCAST層にプッシュダウンされた追加のコンテンツフィルタに基づいて、BCASTクライアントによってフィルタリングされる(SGフィルタリング)。このフィルタリングコンテンツは、MobAdクライアント1220によってBCASTフィルタリング層内で実装されることになるMobAdフィルタをセットアップして折衝するステップを必要とする。第4のフィルタリング機構では、ブロック1264において受信されたそれぞれのサービス・ガイド断片に関するフィルタリング決定を行うMobAdクライアント1220からの「呼出」に応答して、Mob広告サーバ1202からの広告コンテンツ・ブロードキャストは、ブロック1262においてBCASTクライアントによって渡される。このフィルタリング・コンテンツは、受信されたそれぞれのサービス・ガイド断片内の情報に基づいて、MobAdクライアント1220によって選択されたそれぞれのコンテンツ項目に関するコンテンツ呼出を実行するステップを必要とする。
【0094】
様々な実施形態と共に使用するのに適した典型的なモバイル・デバイス10は、図13に例示される構成要素を共通して有することになる。たとえば、例示的なモバイル・デバイス10は、内部メモリ192と、ディスプレイ193と、スピーカ199とに結合されたプロセッサ191を含むことが可能である。加えて、モバイル・デバイス10は、プロセッサ191に結合されたワイヤレス・データリンクおよび/またはセルラ電話トランシーバ195に接続された、電磁放射線を送受信するためのアンテナ194を有することが可能である。いくつかの実装形態では、セルラ電話通信のために使用されるトランシーバ195ならびにプロセッサ191およびメモリ192の一部は、ワイヤレス・データリンクを経由してデータ・インターフェイスを提供するため、集合的に、エアインターフェイスと呼ばれる。モバイル・デバイスは、通常、ユーザ入力を受信するためのキーパッド196またはミニチュアキーボードおよびメニュー選択ボタンまたはロッカースイッチ197も含む。
【0095】
上で説明された、いくつかの実施形態は、様々な汎用コンピュータ、または図14に例示されるサーバ140など、遠隔サーバ・デバイスのうちのいずれかと共に実装されることも可能である。かかるサーバ140は、通常、揮発性メモリ142と、ディスクドライブ143など、大容量不揮発性メモリとに結合されたプロセッサ141を含む。サーバ140は、プロセッサ141に結合されたフロッピー(登録商標)・ディスク・ドライブおよび/またはコンパクト・ディスク(CD)ドライブ146を含むことも可能である。サーバ140は、インターネットなど、ネットワーク145と通信するために、プロセッサ141に結合されたネットワークアクセスポート144を含むことも可能である。
【0096】
プロセッサ191、141は、ソフトウェア命令(アプリケーション)によって、本明細書で説明された様々な実施形態の機能を含めて、様々な機能を実行するように構成され得る任意のプログラマブルプロセッサ、マイクロプロセッサまたは1つもしくは複数のマルチプロセッサチップであってよい。いくつかのモバイル・デバイスでは、ワイヤレス通信機能専用の1つのプロセッサおよびその他のアプリケーションの実行専用の1つのプロセッサなど、マルチプロセッサ191、141を提供することが可能である。典型的には、ソフトウェアアプリケーションは、アクセスされて、プロセッサ191、141内にロードされる前に、内部メモリ192、142内に格納可能である。いくつかのモバイル・デバイスおよびサーバでは、プロセッサ191、141は、アプリケーション・ソフトウェア命令を格納するのに十分な内部メモリを含むことが可能である。様々な実施形態によれば、モバイル・デバイス10は、電子財布におけるように、信用、トークン、およびクーポンに関する情報を格納するためのスマートカードなど、別個のメモリチップ190を含むことも可能である。いくつかのモバイル・デバイスでは、セキュアなメモリは、プロセッサ191に結合された別個のメモリチップ内に存在する場合がある。多くのモバイル・デバイス10およびサーバ140において、内部メモリ192、142は、揮発性メモリであってよく、もしくはフラッシュメモリなど不揮発性メモリであってよく、またはそれらの両方の混合物であってもよい。この説明のために、メモリの一般的な参照は、内部メモリ192、142、メモリチップ190、モバイル・デバイスまたはサーバにプラグで接続された取外し可能メモリ、プロセッサ191、141自体の中のメモリを含めて、プロセッサ191、141によってアクセス可能なすべてのメモリを指す。
【0097】
前述の方法説明およびプロセスフロー図は、単なる説明のための実施例として提供され、様々な実施形態のステップが提示された順序で実行されなければならないことを必要とすることまたは意味することが意図されない。当業者に理解されるように、前述の実施形態のステップの順序は、いかなる順序で実行されてもよい。「その後」、「次いで」、「次に」などの用語は、これらのステップの順序を限定することが意図されず、これらの用語は、単にこれらの方法の説明を通して読者を導くために使用される。さらに、たとえば、冠詞「a」、「an」、または「the」を使用した、請求項要素に対する単数形でのいずれの参照も、その要素を単数に限定すると解釈されるべきでない。
【0098】
本明細書で開示された実施形態に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、またはそれら両方の組合せとして実装可能である。ハードウェアとソフトウェアのこの交換可能性を明瞭に例示するために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、上で一般にその機能性の点から説明されている。かかる機能性がハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課された設計制約に依存する。当業者は、それぞれの特定のアプリケーションに関して、説明された機能性を様々な形で実装することが可能であるが、かかる実装決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0099】
本明細書で開示された態様に関して説明された様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路を実装するために使用されるハードウェアは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルアレイ(FPGA)もしくはその他のプログラマブル論理素子、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェア構成要素、または本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せと共に実施あるいは実行可能である。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよいが、代替では、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってよい。プロセッサは、コンピューティング・デバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと共に1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意のその他のかかる構成として実装されることも可能である。あるいは、いくつかのステップまたは方法は、所与の機能に特定の回路によって実行可能である。
【0100】
1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せの形で実装可能である。ソフトウェアの形で実装される場合、これらの機能は、コンピュータ可読媒体上の1つもしくは複数の命令またはコード上に格納可能であるか、あるいはそれらを介して送信可能である。本明細書において開示された方法またはアルゴリズムのステップは、有形の非推移的なコンピュータ可読媒体上に常駐し得る、実行されたプロセッサ実行可能ソフトウェア・モジュールの形で実施可能である。非推移的なコンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意のその他の媒体を含むことが可能である。限定ではなく、例として、かかるコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD―ROMもしくはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくはその他の磁気記憶装置、あるいは所望されるプログラムコードを命令もしくはデータ構造の形で搬送または格納するために使用可能であり、コンピュータによってアクセス可能な任意のその他の媒体を含むことが可能である。ディスク(Disk)およびディスク(disc)は、コンパクト・ディスク(登録商標)(CD)と、レーザディスクと、光ディスクと、デジタル多用途ディスク(DVD(登録商標))と、フロッピーディスクと、ブルーレイディスク(登録商標)とを含み、この場合、ディスク(disks)は、通常、データを磁気的に再生し、一方、ディスク(discs)は、レーザを用いて、データを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。加えて、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品内に組み込むことが可能な1つのコードおよび/もしくは命令、あるいはコードおよび/もしくは命令の任意の組合せまたはセットとして、機械可読媒体上および/またはコンピュータ可読媒体上に常駐し得る。
【0101】
開示された実施形態の上述の説明は、当業者が本発明を行うこと、または本発明を使用することを可能にするために提供される。これらの実施形態に対する様々な修正形態は、当業者に容易に明らかになるであろうし、本明細書で定義された一般原理は、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、その他の実施形態に適用可能である。したがって、本発明は、本明細書に示された実施形態に限定されることが意図されず、以下の特許請求の範囲、ならびに本明細書で開示された原理および新規性のある特徴と一致する最大範囲が与えられるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロードキャスト・ネットワークによって送信されたアプリケーション・コンテンツを受信機デバイス内で選択的に受信するための方法であって、
前記受信機デバイス内で動作しているブロードキャスト・クライアント内でアプリケーション・メタデータ・メッセージを受信することであって、前記アプリケーション・メタデータ・メッセージが、上位層アプリケーションに関連して将来の時点でブロードキャストされることになるコンテンツに関するメタデータを含む、受信することと、
前記メタデータを前記ブロードキャスト・クライアントから前記受信機デバイス内で動作している前記上位層アプリケーションに渡すことと、
前記ブロードキャスト・クライアント内で前記上位層アプリケーションからコンテンツ選択基準または直接フィルタリング決定を受信することと、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、または前記直接フィルタリング決定に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことと、を備える方法。
【請求項2】
前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記第2のアプリケーションに選択的に渡すことが、
複数のアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを受信することと、
複数のアプリケーション・コンテンツデータセットとして、前記複数の受信されたアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストをメモリ内にキャッシュすることと、
前記選択基準に基づいて、前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの1つまたは複数を選択することと、
前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの前記選択された1つまたは複数を前記第2のアプリケーションに渡すことと、を備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、前記ブロードキャスト・クライアントによって使用される他のフィルタリング・データを無効にする、前記上位層アプリケーションによって前記ブロードキャスト・クライアントに提供されたフィルタリング・データに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、前記ブロードキャスト・クライアントに新しい様式で行動させる、前記ブロードキャスト・クライアントに予め知られていない新しい選択メタデータに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ブロードキャスト・クライアントが、オープン・モバイル・アライアンス・ブロードキャスティング(BCAST)端末である請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記上位層アプリケーションが、オープン・モバイル・アライアンス(OMA)イネーブラ・アプリケーションである請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記OMAイネーブラ・アプリケーションが、OMAモバイル広告(MobAd)アプリケーションである請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記OMAイネーブラ・アプリケーションが、OMAデバイス管理(DM)アプリケーションである請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記受信されたアプリケーション・メタデータ・メッセージが、補助データトリガ通知メッセージ内で受信される請求項7に記載の方法。
【請求項10】
サービス・ガイド伝送の一環として、追加のアプリケーション・メタデータを受信することをさらに備え、
アプリケーション・メタデータが、前記サービス・ガイド伝送と前記補助データトリガ通知メッセージの両方から受信される請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記受信されたアプリケーション・メタデータ・メッセージがサービス・ガイド伝送の一環として受信される請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記ブロードキャスト・クライアントから前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、前記サービス・ガイド伝送のサービス断片内のプライベート拡張要素内に含まれたアプリケーション・コンテンツ属性に前記選択基準を適用することによって、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することを備える請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記サービス・ガイド伝送内のアプリケーション・メタデータ・メッセージがサービス断片内に含まれたクライアント・アプリケーション属性値によってさらに識別される請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することと、
前記選択されたアプリケーション・コンテンツを受信するために、受信機回路を通電させることと、
前記選択されたアプリケーション・コンテンツを受信することと、
前記選択されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに渡すことと、
を備える請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記コンテンツ選択基準が補助データトリガ通知メッセージ内で受信され、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することが、前記コンテンツ識別子を使用して、前記アプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することを備える請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記コンテンツ選択基準が、アプリケーション・コンテンツの属性に適用されることになるフィルタ基準を備え、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することが、その属性が前記フィルタ基準を満たすアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択するために、前記コンテンツ・メタデータ内に含まれたアプリケーション・コンテンツ属性に前記フィルタ基準を適用することを備える請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記フィルタ基準が前記サービス・ガイド内で受信される請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記フィルタ基準が前記上位層アプリケーションから受信される請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記コンテンツ選択基準が、第1の基準と第2の基準とを備え、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、
前記第1の基準に基づいて、受信のための複数のアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することと、
前記選択された複数のアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを受信するために、受信機回路を通電させることと、
複数のアプリケーション・コンテンツデータセットとして、前記複数の受信されたアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストをメモリ内にキャッシュすることと、
前記第2の選択基準に基づいて、前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの1つまたは複数を選択することと、
前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの前記選択された1つまたは複数を前記第2のアプリケーションに渡すことと、
を備える請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の基準と第2の基準とが、前記サービス・ガイド、補助データトリガ通知メッセージ、および前記上位層アプリケーションのうちの1つまたは複数から受信される請求項19に記載の方法。
【請求項21】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され、ブロードキャスト・ネットワークから伝送を受信するように構成されたブロードキャスト受信機回路と、
前記プロセッサに結合されたメモリとを備え、
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記プロセッサ内で動作しているブロードキャスト・クライアントと上位層アプリケーションとをホストして、
ブロードキャスト伝送を受信することと、
前記受信されたブロードキャスト伝送内からのアプリケーション・メタデータ・メッセージを前記ブロードキャスト・クライアント内で受信することであって、前記アプリケーション・メタデータ・メッセージが、上位層アプリケーションに関連して将来の時点でブロードキャストされることになるコンテンツに関するメタデータを含む、受信することと、
前記メタデータを前記ブロードキャスト・クライアントから前記上位層アプリケーションに渡すことと、
前記ブロードキャスト・クライアント内で前記上位層アプリケーションからコンテンツ選択基準または直接フィルタリング決定を受信することと、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、または前記直接フィルタリング決定に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことと、
を備える動作を実行するように構成されるブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項22】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記第2のアプリケーションに選択的に渡すことが、
複数のアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを受信することと、
複数のアプリケーション・コンテンツデータセットとして、前記複数の受信されたアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストをメモリ内にキャッシュすることと、
前記選択基準に基づいて、前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの1つまたは複数を選択することと、
前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの前記選択された1つまたは複数を前記第2のアプリケーションに渡すことと、
を備えるように構成される請求項21に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項23】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、前記ブロードキャスト・クライアントによって使用される他のフィルタリング・データを無効にする、前記上位層アプリケーションによって前記ブロードキャスト・クライアントに提供されたフィルタリング・データに基づくように構成される請求項21に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項24】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、前記ブロードキャスト・クライアントに新しい様式で行動させる、前記ブロードキャスト・クライアントに予め知られていない新しい選択メタデータに基づくように構成される請求項21に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項25】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記ブロードキャスト・クライアントが、オープン・モバイル・アライアンス・ブロードキャスティング(BCAST)端末であるように構成される請求項21に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項26】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記上位層アプリケーションが、オープン・モバイル・アライアンス(OMA)イネーブラ・アプリケーションであるように構成される請求項25に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項27】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記OMAイネーブラ・アプリケーションが、OMAモバイル広告(MobAd)アプリケーションであるように構成される請求項26に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項28】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記OMAイネーブラ・アプリケーションが、OMAデバイス管理(DM)アプリケーションであるように構成される請求項27に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項29】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記受信されたアプリケーション・メタデータ・メッセージが、補助データトリガ通知メッセージ内で受信されるように構成される請求項27に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項30】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、サービス・ガイド伝送の一環として、追加のアプリケーション・メタデータを受信することをさらに備える動作を実行するように構成され、
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、アプリケーション・メタデータが前記サービス・ガイド伝送と前記補助データトリガ通知メッセージの両方から受信されるように構成される請求項27に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項31】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記受信されたアプリケーション・メタデータ・メッセージがサービス・ガイド伝送の一環として受信されるように構成される請求項30に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項32】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記ブロードキャスト・クライアントから前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、前記サービス・ガイド伝送のサービス断片内のプライベート拡張要素内に含まれたアプリケーション・コンテンツ属性に前記選択基準を適用することによって、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することを備えるように構成される請求項31に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項33】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記サービス・ガイド伝送内のアプリケーション・メタデータ・メッセージがサービス断片内に含まれたクライアント・アプリケーション属性値によってさらに識別されるように構成される請求項32に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項34】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記基準選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することと、
前記選択されたアプリケーション・コンテンツを受信するために、受信機回路を通電させることと、
前記選択されたアプリケーション・コンテンツを受信することと、
前記選択されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに渡すことと、
を備えるように構成される請求項21に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項35】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、
前記コンテンツ選択基準が補助データトリガ通知メッセージ内で受信され、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することが、前記コンテンツ識別子を使用して、前記アプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することを備えるように構成される請求項34に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項36】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、
前記コンテンツ選択基準が、アプリケーション・コンテンツの属性に適用されることになるフィルタ基準を備え、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することが、その属性が前記フィルタ基準を満たすアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択するために、前記コンテンツ・メタデータ内に含まれたアプリケーション・コンテンツ属性に前記フィルタ基準を適用することを備える請求項34に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項37】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記フィルタ基準が前記サービス・ガイド内で受信されるように構成される請求項36に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項38】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記フィルタ基準が前記上位層アプリケーションから受信されるように構成される請求項36に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項39】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、
前記コンテンツ選択基準が、第1の基準と第2の基準とを備え、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、
前記第1の基準に基づいて、受信のための複数のアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することと、
前記選択された複数のアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを受信するために、受信機回路を通電させることと、
複数のアプリケーション・コンテンツデータセットとして、前記複数の受信されたアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストをメモリ内にキャッシュすることと、
前記第2の選択基準に基づいて、前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの1つまたは複数を選択することと、
前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの前記選択された1つまたは複数を前記第2のアプリケーションに渡すことと、
を備えるように構成される請求項21に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項40】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記第1の基準と第2の基準とが、前記サービス・ガイド、補助データトリガ通知メッセージ、および前記上位層アプリケーションのうちの1つまたは複数から受信されるように構成される請求項39に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項41】
ブロードキャスト・クライアントを動作させるための手段と、
上位層アプリケーションを動作させるための手段と、
ブロードキャスト伝送を受信するための手段と、
前記受信されたブロードキャスト伝送内のアプリケーション・メタデータ・メッセージをブロードキャスト・クライアント内で受信するための手段であって、前記アプリケーション・メタデータ・メッセージが、上位層アプリケーションに関連して将来の時点でブロードキャストされることになるコンテンツに関するメタデータを含む、受信するための手段と、
前記メタデータを前記ブロードキャスト・クライアントから前記上位層アプリケーションに渡すための手段と、
前記ブロードキャスト・クライアント内で前記上位層アプリケーションからコンテンツ選択基準または直接フィルタリング決定を受信するための手段と、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、または前記直接フィルタリング決定に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すための手段と、
を備えるブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項42】
前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記第2のアプリケーションに選択的に渡すための手段が、
複数のアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを受信するための手段と、
複数のアプリケーション・コンテンツデータセットとして、前記複数の受信されたアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストをメモリ内にキャッシュするための手段と、
前記選択基準に基づいて、前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの1つまたは複数を選択するための手段と、
前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの前記選択された1つまたは複数を前記第2のアプリケーションに渡すための手段と、
を備える請求項41に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項43】
ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すための手段が、前記ブロードキャスト・クライアントによって使用される他のフィルタリング・データを無効にする、前記上位層アプリケーションによって前記ブロードキャスト・クライアントに提供されたフィルタリング・データに基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すための手段を備える請求項41に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項44】
ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すための手段が、前記ブロードキャスト・クライアントに新しい様式で行動させる、前記ブロードキャスト・クライアントに予め知られていない新しい選択メタデータに基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡す手段を備える請求項41に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項45】
前記ブロードキャスト・クライアントが、オープン・モバイル・アライアンス・ブロードキャスティング(BCAST)端末である請求項41に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項46】
前記上位層アプリケーションが、オープン・モバイル・アライアンス(OMA)イネーブラ・アプリケーションである請求項45に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項47】
前記OMAイネーブラ・アプリケーションが、OMAモバイル広告(MobAd)アプリケーションである請求項46に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項48】
前記OMAイネーブラ・アプリケーションが、OMAデバイス管理(DM)アプリケーションである請求項47に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項49】
前記アプリケーション・メタデータ・メッセージを受信するための手段が、前記アプリケーション・メタデータ・メッセージを補助データトリガ通知メッセージ内で受信するための手段を備える請求項47に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項50】
サービス・ガイド伝送の一環として、追加のアプリケーション・メタデータを受信するための手段をさらに備える請求項47に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項51】
前記アプリケーション・メタデータ・メッセージを受信するための手段が、サービス・ガイド伝送の一環として、前記アプリケーション・メタデータ・メッセージを受信するための手段を備える請求項50に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項52】
前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記ブロードキャスト・クライアントから前記上位層アプリケーションに選択的に渡すための手段が、前記サービス・ガイド伝送のサービス断片内のプライベート拡張要素内に含まれたアプリケーション・コンテンツ属性に前記選択基準を適用することによって、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択するための手段を備える請求項51に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項53】
前記サービス・ガイド伝送内のアプリケーション・メタデータ・メッセージがサービス断片内に含まれたクライアント・アプリケーション属性値によってさらに識別される請求項52に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項54】
前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すための手段が、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択するための手段と、
前記選択されたアプリケーション・コンテンツを受信するために、受信機回路を通電させるための手段と、
前記選択されたアプリケーション・コンテンツを受信するための手段と、
前記選択されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに渡すための手段と、
を備える請求項41に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項55】
前記コンテンツ選択基準を補助データトリガ通知メッセージ内で受信するための手段と、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択するための手段が、前記コンテンツ識別子を使用して、前記アプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択するための手段を備える請求項54に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項56】
前記コンテンツ選択基準が、アプリケーション・コンテンツの属性に適用されることになるフィルタ基準を備え、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択するための手段が、その属性が前記フィルタ基準を満たすアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択するために、前記コンテンツ・メタデータ内に含まれたアプリケーション・コンテンツ属性に前記フィルタ基準を適用するための手段を備える請求項54に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項57】
前記フィルタ基準を前記サービス・ガイド内で受信するための手段をさらに備える請求項56に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項58】
前記フィルタ基準を前記上位層アプリケーションから受信するための手段をさらに備える請求項56に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項59】
前記コンテンツ選択基準が、第1の基準と第2の基準とを備え、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すための手段が、
前記第1の基準に基づいて、受信のための複数のアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択するための手段と、
前記選択された複数のアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを受信するために、受信機回路を通電させるための手段と、
複数のアプリケーション・コンテンツデータセットとして、前記複数の受信されたアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストをメモリ内にキャッシュするための手段と、
前記第2の選択基準に基づいて、前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの1つまたは複数を選択するための手段と、
前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの前記選択された1つまたは複数を前記第2のアプリケーションに渡すための手段と、
を備える請求項41に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項60】
前記第1の基準と第2の基準とを、前記サービス・ガイド、補助データトリガ通知メッセージ、および前記上位層アプリケーションのうちの1つまたは複数から受信するための手段をさらに備える請求項59に記載のブロードキャスト受信機デバイス。
【請求項61】
ブロードキャスト受信機デバイス内のプロセッサに、
前記受信機デバイス内で動作しているブロードキャスト・クライアント内でアプリケーション・メタデータ・メッセージを受信することであって、前記アプリケーション・メタデータ・メッセージが、上位層アプリケーションに関連して将来の時点でブロードキャストされることになるコンテンツに関するメタデータを含む、受信することと、
前記メタデータを前記ブロードキャスト・クライアントから前記受信機デバイス内で動作している前記上位層アプリケーションに渡すことと、
前記ブロードキャスト・クライアント内で前記上位層アプリケーションからコンテンツ選択基準または直接フィルタリング決定を受信することと、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、または前記直接フィルタリング決定に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことと、
を備える動作を実行させるように構成されたプロセッサ実行可能命令を格納した有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項62】
前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記第2のアプリケーションに選択的に渡すことが、
複数のアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを受信することと、
複数のアプリケーション・コンテンツデータセットとして、前記複数の受信されたアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストをメモリ内にキャッシュすることと、
前記選択基準に基づいて、前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの1つまたは複数を選択することと、
前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの前記選択された1つまたは複数を前記第2のアプリケーションに渡すことと、
を備える請求項61に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項63】
ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、前記ブロードキャスト・クライアントによって使用される他のフィルタリング・データを無効にする、前記上位層アプリケーションによって前記ブロードキャスト・クライアントに提供されたフィルタリング・データに基づく、請求項61に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項64】
ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、前記ブロードキャスト・クライアントに新しい様式で行動させる、前記ブロードキャスト・クライアントに予め知られていない新しい選択メタデータに基づく、請求項61に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項65】
前記ブロードキャスト・クライアントが、オープン・モバイル・アライアンス・ブロードキャスティング(BCAST)端末である請求項61に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項66】
前記上位層アプリケーションが、オープン・モバイル・アライアンス(OMA)イネーブラ・アプリケーションである請求項65に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項67】
前記OMAイネーブラ・アプリケーションが、OMAモバイル広告(MobAd)アプリケーションである請求項66に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項68】
前記OMAイネーブラ・アプリケーションが、OMAデバイス管理(DM)アプリケーションである請求項67に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項69】
前記受信されたアプリケーション・メタデータ・メッセージが、補助データトリガ通知メッセージ内で受信される請求項67に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項70】
サービス・ガイド伝送の一環として、追加のアプリケーション・メタデータを受信することをさらに備え、
アプリケーション・メタデータが前記サービス・ガイド伝送と前記補助データトリガ通知メッセージの両方から受信される請求項67に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項71】
前記受信されたアプリケーション・メタデータ・メッセージがサービス・ガイド伝送の一環として受信される請求項70に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項72】
前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記ブロードキャスト・クライアントから前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、前記サービス・ガイド伝送のサービス断片内のプライベート拡張要素内に含まれたアプリケーション・コンテンツ属性に前記選択基準を適用することによって、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することを備える請求項71に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項73】
前記サービス・ガイド伝送内のアプリケーション・メタデータ・メッセージがサービス断片内に含まれたクライアント・アプリケーション属性値によってさらに識別される請求項72に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項74】
前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することと、
前記選択されたアプリケーション・コンテンツを受信するために、受信機回路を通電させることと、
前記選択されたアプリケーション・コンテンツを受信することと、
前記選択されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに渡すことと、
を備える請求項61に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項75】
前記コンテンツ選択基準が補助データトリガ通知メッセージ内で受信され、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することが、前記コンテンツ識別子を使用して、前記アプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することを備える請求項74に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項76】
前記コンテンツ選択基準が、アプリケーション・コンテンツの属性に適用されることになるフィルタ基準を備え、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、受信のためのアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することが、その属性が前記フィルタ基準を満たすアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択するために、前記コンテンツ・メタデータ内に含まれたアプリケーション・コンテンツ属性に前記フィルタ基準を適用することを備える請求項74に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項77】
前記フィルタ基準が前記サービス・ガイド内で受信される請求項76に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項78】
前記フィルタ基準が前記上位層アプリケーションから受信される請求項76に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項79】
前記コンテンツ選択基準が、第1の基準と第2の基準とを備え、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことが、
前記第1の基準に基づいて、受信のための複数のアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを選択することと、
前記選択された複数のアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストを受信するために、受信機回路を通電させることと、
複数のアプリケーション・コンテンツデータセットとして、前記複数の受信されたアプリケーション・コンテンツ・ブロードキャストをメモリ内にキャッシュすることと、
前記第2の選択基準に基づいて、前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの1つまたは複数を選択することと、
前記複数のアプリケーション・コンテンツデータセットのうちの前記選択された1つまたは複数を前記第2のアプリケーションに渡すことと、
を備える請求項61に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項80】
前記第1の基準と第2の基準とが、前記サービス・ガイド、補助データトリガ通知メッセージ、および前記上位層アプリケーションのうちの1つまたは複数から受信される請求項79に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項81】
ブロードキャスト・サービスを経由して、アプリケーション・コンテンツを受信機デバイスに配信するための方法であって、
サービス・ガイド伝送の一環として、第2の伝送内でブロードキャストされることになるアプリケーション・コンテンツに関するメタデータをブロードキャストすることと、
前記アプリケーション・コンテンツを前記第2の伝送内でブロードキャストすることと、
を備え、
前記アプリケーション・コンテンツ・メタデータが、
前記サービス・ガイド伝送のサービス断片内のプライベート拡張要素内で提供された前記アプリケーション・コンテンツの属性と、
前記サービス断片内に含まれた、前記サービス断片がアプリケーション・コンテンツ・メタデータを含むことを表示するサービス・タイプ属性値と、
を備える方法。
【請求項82】
サービス・ガイド伝送の一環として、第2の伝送内でブロードキャストされることになるアプリケーション・コンテンツに関するメタデータをブロードキャストすることと、
前記アプリケーション・コンテンツを前記第2の伝送内でブロードキャストすることと、
を備え、
前記アプリケーション・コンテンツ・メタデータが、
前記サービス・ガイド伝送のサービス断片内のプライベート拡張要素内で提供された前記アプリケーション・コンテンツの属性と、
前記サービス断片内に含まれた、前記サービス断片がアプリケーション・コンテンツ・メタデータを含むことを表示するサービス・タイプ属性値と、
を備えるブロードキャスト・ネットワーク。
【請求項83】
サービス・ガイド伝送の一環として、第2の伝送内でブロードキャストされることになるアプリケーション・コンテンツに関するメタデータをブロードキャストするための手段と、
前記アプリケーション・コンテンツを前記第2の伝送内でブロードキャストするための手段と、
を備え、
前記アプリケーション・コンテンツ・メタデータが、
前記サービス・ガイド伝送のサービス断片内のプライベート拡張要素内で提供された前記アプリケーション・コンテンツの属性と、
前記サービス断片内に含まれた、前記サービス断片がアプリケーション・コンテンツ・メタデータを含むことを表示するサービス・タイプ属性値と、
を備えるブローキャスト・ネットワーク。
【請求項84】
ブロードキャスト・ネットワーク内のブロードキャスト送信機に結合されたサーバに、
サービス・ガイド伝送の一環として、第2の伝送内でブロードキャストされることになるアプリケーション・コンテンツに関するメタデータをブロードキャストすることと、
前記アプリケーション・コンテンツを前記第2の伝送内でブロードキャストすることとを備える動作を実行させるように構成されたサーバ実行可能命令を格納した有形サーバ可読記憶媒体であって、
前記アプリケーション・コンテンツ・メタデータが、
前記サービス・ガイド伝送のサービス断片内のプライベート拡張要素内で提供された前記アプリケーション・コンテンツの属性と、
前記サービス断片内に含まれた、前記サービス断片がアプリケーション・コンテンツ・メタデータを含むことを表示するサービス・タイプ属性値と、
を備える有形サーバ可読記憶媒体。
【請求項85】
ブロードキャスト送信機に結合されたサーバを備えるブロードキャスト・システムと、
複数のブロードキャスト受信機デバイスとを備えた
ブロードキャスト通信システムであって、
前記ブロードキャスト・システムサーバが、コンピュータ実行可能命令を用いて、
サービス・ガイド伝送の一環として、第2の伝送内でブロードキャストされることになるアプリケーション・コンテンツに関するメタデータをブロードキャストすることと、
前記アプリケーション・コンテンツを前記第2の伝送内でブロードキャストすることとを備える動作を実行させるように構成され、
前記アプリケーション・コンテンツ・メタデータが、
前記サービス・ガイド伝送のサービス断片内のプライベート拡張要素内で提供された前記アプリケーション・コンテンツの属性と、
前記サービス断片内に含まれた、前記サービス断片がアプリケーション・コンテンツ・メタデータを含むことを表示するサービス・タイプ属性値とを備え、
前記複数のブロードキャスト受信機デバイスのそれぞれが、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され、ブロードキャスト・ネットワークから伝送を受信するように構成されたブロードキャスト受信機回路と、
前記プロセッサに結合されたメモリと、を備え、
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令を用いて、前記プロセッサ内で動作しているブロードキャスト・クライアントと上位層アプリケーションとをホストして、
ブロードキャスト伝送を受信することと、
前記受信されたブロードキャスト伝送内からのアプリケーション・メタデータ・メッセージを前記ブロードキャスト・クライアント内で受信することであって、前記アプリケーション・メタデータ・メッセージが、上位層アプリケーションに関連して将来の時点でブロードキャストされることになるコンテンツに関するメタデータを含む、受信することと、
前記メタデータを前記ブロードキャスト・クライアントから前記上位層アプリケーションに渡すことと、
前記ブロードキャスト・クライアント内で前記上位層アプリケーションからコンテンツ選択基準または直接フィルタリング決定を受信することと、
前記コンテンツ選択基準に基づいて、または前記直接フィルタリング決定に基づいて、ブロードキャスト伝送内で受信されたコンテンツを前記上位層アプリケーションに選択的に渡すことと、
を備える動作を実行するように構成されるブロードキャスト通信システム。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図12B】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公表番号】特表2012−527840(P2012−527840A)
【公表日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512003(P2012−512003)
【出願日】平成22年5月19日(2010.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2010/035463
【国際公開番号】WO2010/135461
【国際公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】