説明

コンテンツ再生装置、コンテンツ再生システム、方法、プログラム

【課題】 ユーザにとって満足度の高いコンテンツを提供すること。
【解決手段】 番組情報を記憶した番組情報記憶手段と、この記憶された前記番組情報を所定の出力装置から再生する番組再生手段と、を備えたコンテンツ再生装置であって、複数の番組情報を組み合わせて再生するよう構成されたシナリオ構成データを含むシナリオ情報を記憶するシナリオ情報記憶手段と、シナリオ情報に含まれるシナリオ構成データに基づいて番組情報記憶手段に記憶された番組情報を再生するよう番組再生手段に指示するシナリオ再生手段と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ再生装置にかかり、特に、番組情報を編集して再生するコンテンツ再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、HDD(ハードディスクドライブ)レコーダーに代表されるテレビ番組録画装置は、HDDが大容量化により蓄積番組数が増加しており、また、同時に録画可能な番組数も増加傾向にある。そして、全放送局から放送される全番組を常時自動録画し、蓄積する装置までも存在する。このような装置は、現在ではまだ普及していないが、今後一般化していくことが予想される。
【0003】
一方、従来における蓄積された番組情報の利用方法としては、通常の視聴以外に、番組の要所を切り出して閲覧するダイジェスト視聴や、番組に合わせて解説情報が表示される方法、さらには、過去の番組と現在の番組を合わせて表示する方法、などがある。また、蓄積された番組の検索方法としては、放送局、日時、ジャンルによって分類された番組表を用いる方法や、キーワードによる検索、ユーザの視聴履歴などを元にした嗜好分析による番組推薦機能を用いた方法、などがある。
【0004】
しかし、自動録画機能を有する番組録画装置では、録画、蓄積される番組は膨大な数(時間)になる。例えば、放送局が6局であり、1週間の番組を蓄積する場合には、6[放送局]×24[時間]×7[日]=1008[時間]、もの番組が保存されることとなる。このため、以下の問題点が生じる。
【0005】
第1の問題点は、録画、蓄積されたほとんどの番組は、全く視聴されない可能性が高い、ということである。これは、ユーザは蓄積された番組から特定の番組を選択、視聴するものの、全てを視聴することはほとんどありえず、視聴されない蓄積された多くの番組は不要なデータと化してしまい、記録容量などに無駄が生じる。
【0006】
また、第2の問題点は、ユーザが未知の番組を見つける機会が少ない、ということである。これは、放送をリアルタイムで見る場合は、チャンネルを順次切り替えて探すことで新しい番組を見つけることができるが、蓄積された全番組をこのように探すことは不可能である。また、上記の番組検索の方法では、基本的にユーザが検索条件を設定しているため、全く未知の番組を見つけられる可能性は低くなってしまう。
【0007】
以上のことから、上記の課題を解決するために、蓄積された番組の新しい利用方法、あるいは、視聴方法が必要とされており、下記の特許文献に示す技術が提案されている。上記課題の一つの手段として、シーン特定情報を簡単に交換する方法が特許文献1に開示されている。これは、HTMLページやメールなどの文章中に番組のシーンを特定するための情報(例:放送局名+放送日時)を特殊なタグで埋め込むことで、文章の作成者は文章に番組のシーンを関連付ける。すると、この文章の閲覧者は、タグ(リンク)をクリックすることで簡単に(番組が閲覧者の端末内に録画されていれば)、作成者が意図した番組のシーンを簡単に視聴することができる。
【0008】
また、特許文献2,3には、ひとつの番組のあるシーンを特定し、かかるシーンに対して画像やテキストなどの付加データを同期再生するというシナリオを設定する、という技術が開示されている。
【0009】
【特許文献1】特開2004−30327号公報
【特許文献2】特開2001−160237号公報
【特許文献3】特開2001−339691号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記特許文献に開示されている技術では、一つの番組に対してのみシナリオを設定しており、かかる一つの特定の番組に対する視聴の多様化を図るのみである。例えば、特定の番組のダイジェストを視聴したり、特定の番組の解説が付加情報として出力されるのみである。従って、依然として、録画されたほとんどの番組は、全く視聴されない可能性が高く、ユーザが未知の番組を見つける機会が少ない、という問題が依然として解消されない。
【0011】
このため、本発明では、多くの番組をユーザに閲覧可能とし、かつ、既存の番組情報を組み合わせて充実化を図り、ユーザにとって満足度の高いコンテンツを提供すること、をその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そこで、本発明の一形態であるコンテンツ再生装置は、
番組情報を記憶した番組情報記憶手段と、この記憶された前記番組情報を所定の出力装置から再生する番組再生手段と、を備えたコンテンツ再生装置であって、
複数の番組情報を組み合わせて再生するよう構成されたシナリオ構成データを含むシナリオ情報を記憶するシナリオ情報記憶手段と、
シナリオ情報に含まれるシナリオ構成データに基づいて番組情報記憶手段に記憶された番組情報を再生するよう番組再生手段に指示するシナリオ再生手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0013】
また、シナリオ情報記憶手段に記憶されるシナリオ情報は、シナリオ構成データに基づく番組情報の再生に同期して出力される付加データを含み、
シナリオ再生手段は、番組再生手段に対する再生指示によって当該番組再生手段にて再生される番組情報と同期してシナリオ情報に含まれる付加データを出力装置から出力する、
ことを特徴としている。
【0014】
上記発明によると、複数の番組情報をシナリオ構成データに基づいて再生するため、既存の複数の番組情報を組み合わせた新たなコンテンツをユーザに提供することができる。このとき、かかる番組情報の再生に同期して付加データを出力装置から出力することにより、さらにコンテンツの内容の充実化を図ることができる。このように、複数の番組にて新たなコンテンツを構成しているため、録画した番組情報を有効利用することができ、ユーザにとって新たな番組を視聴する機会の増加を図ることができる。その結果、コンテンツを視聴するユーザの満足度の向上を図ることができる。
【0015】
また、シナリオ構成データは、各番組情報の一部をそれぞれ組み合わせて再生するよう構成されたデータである、ことを特徴としている。これにより、多くの番組情報をシナリオに組み込むことができ、提供する新たなコンテンツの充実化、及び、ユーザに提供する情報の多様化を図ることができる。
【0016】
また、シナリオ構成データは、特定のテーマに基づいて複数の番組情報を組み合わせて構成されたデータである、ことを特徴としている。これにより、ユーザの嗜好に合わせた新たなコンテンツを提供することができ、ユーザの満足度のさらなる向上を図ることができる。
【0017】
また、付加データは、シナリオ構成データにて特定される番組情報の内容に対応したデータ、例えば、動画データである、ことを特徴としている。これにより、シナリオに沿って再生される番組情報に対応した付加データ、例えば、番組とは異なる動画データなど、が同期して再生されるため、よりコンテンツの充実化を図ることができる。
【0018】
また、シナリオ構成データに基づいて再生されている番組情報を指定する番組指定情報の入力を受け付ける番組指定情報受付手段を備えると共に、
番組再生手段は、番組指定情報受付手段にて受け付けた番組指定情報にて指定される番組情報を番組情報記憶手段から読み出して当該番組情報のみを出力装置から再生する、
ことを特徴としている。
【0019】
これにより、シナリオ構成に沿って再生されている番組をユーザが気になったときには、当該番組を指定する情報を入力することで、その番組のみが再生される。従って、ユーザの好みに応じて特定の番組のみをも視聴することができる。
【0020】
また、番組情報を受信して番組情報記憶手段に蓄積する番組情報取得手段を備えた、ことを特徴としている。これにより、多くの番組情報を蓄積することができ、コンテンツの多様化を図ることができる。
【0021】
また、シナリオ情報記憶手段に記憶されるシナリオ情報は、シナリオ構成データに含まれる放送予定の番組を指定する予定シナリオデータを含み、番組情報取得手段は、予定シナリオデータに基づいて番組情報を所定の番組提供装置から受信して蓄積する、ことを特徴としている。これにより、予定シナリオデータに基づいて番組情報が取得され、この取得された番組情報が用いられて新たなコンテンツが生成されるため、無駄なく番組録画を行うことができ、記憶容量の節約を図ることができる。
【0022】
また、本発明の他の形態であるコンテンツ再生システムは、
上述したいずれかのコンテンツ再生装置と、当該コンテンツ再生装置にネットワークを介して接続されたシナリオ情報を蓄積すると共に配信するシナリオ配信サーバと、を備えたコンテンツ再生システムであって、
コンテンツ再生装置が、シナリオ配信サーバからシナリオ情報を取得してシナリオ情報記憶手段に記憶するシナリオ取得手段を備えた、
ことを特徴としている。
【0023】
これにより、多種、及び、最新のシナリオ情報を取得して、これに基づいて番組情報を再生することができるため、コンテンツの充実化を図ることができる。
【0024】
また、シナリオ情報は、シナリオ構成データに基づいて再生される内容を説明するシナリオ概要データを含むと共に、
シナリオ再生手段は、シナリオ概要データを出力装置から出力し、
コンテンツ再生装置が有するシナリオ取得手段は、シナリオ概要データと、シナリオ構成データ及び付加データと、をそれぞれ別々に取得する、
ことを特徴としている。
【0025】
これにより、まず、シナリオ概要データを取得して出力し、これをユーザが見て実際に取得するシナリオを決定する。その後、この決定されたシナリオのシナリオ構成データ及び付加データを取得する。従って、ユーザの嗜好に合わせてシナリオ情報を取得することができ、無駄な通信を抑制することができる。
【0026】
また、本発明の他の形態であるコンテンツ配信用プログラムは、
番組情報を記憶した番組情報記憶手段を備え、この記憶された前記番組情報を再生するコンテンツ再生装置に、
番組情報を所定の出力装置から再生する番組再生手段と、
複数の番組情報を組み合わせて再生するよう構成されたシナリオ構成データと、このシナリオ構成データによる番組情報の再生に同期して出力される付加データと、を含むシナリオ情報が記憶されたシナリオ情報記憶手段から前記シナリオ情報を読み出して、シナリオ構成データに基づいて番組情報記憶手段に記憶された番組情報を再生するよう番組再生手段に指示すると共に、当該再生指示によって番組再生手段にて再生される番組情報と同期してシナリオ情報に含まれる付加データを出力装置に出力するシナリオ再生手段と、
を実現するためのコンテンツ再生用プログラムである。
【0027】
また、本発明の他の形態であるコンテンツ配信方法は、
番組情報を記憶した番組情報記憶手段と、この記憶された番組情報を所定の出力装置から再生する制御手段と、を備えたコンテンツ再生装置を用いたコンテンツ再生方法であって、
コンテンツ再生装置の制御手段が、
複数の番組情報を組み合わせて再生するよう構成されたシナリオ構成データと、このシナリオ構成データによる番組情報の再生に同期して出力される付加データと、を含むシナリオ情報が記憶されたシナリオ情報記憶手段からシナリオ情報を読み出して、シナリオ構成データに基づいて番組情報記憶手段に記憶された番組情報を再生すると共に、この再生される番組情報と同期してシナリオ情報に含まれる付加データを出力装置に出力する、
ことを特徴としている。
【0028】
上記構成のプログラム、あるいは、方法であっても、上述したコンテンツ配信装置と同様に作用するため、上記本発明の目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、既存の複数の番組情報を用いた新たなコンテンツをユーザに提供することができ、従って、録画した番組情報を有効利用することができると共に、ユーザにとって新たな番組を視聴する機会の増加を図ることができ、その結果、コンテンツを視聴するユーザの満足度の向上を図ることができる、という従来にない優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明は、録画した複数の番組情報を組み合わせてシナリオを構成して新たなコンテンツを生成し、ユーザに対して再生する、ことに特徴を有する。以下、具体的な構成を、実施例にて説明する。
【実施例1】
【0031】
本発明の第1の実施例を、図1乃至図17を参照して説明する。図1乃至図4は、本発明の構成を示す図である。図5乃至図7は、本発明で用いるデータの構造を説明する図である。図8乃至図17は、本発明における動作を説明するための図である。
【0032】
[構成]
図1は、本発明の全体構成を示すブロック図である。本発明は、主に、録画再生装置1(コンテンツ再生装置)にて構成されている。そして、この録画再生装置1には、録画した番組を再生する出力装置としてのテレビ5が接続されており、また、ネットワークNを介してシナリオ配信サーバ6が接続されている。さらに、録画再生装置1は、アンテナを装備しており、放送局7から送信される番組情報を受信することができる。但し、録画再生装置1が受信する番組情報は、放送局7から電波によって送信されるものに限らず、ネットワークNを介して当該ネットワークN上の他のコンピュータから配信される番組情報であってもよい。
【0033】
そして、図2には、各構成1,5,6の関係を示す。この図に示すよう、録画再生装置1は放送局7から放送される番組を蓄積番組Pとして録画する。また、録画再生装置1は、シナリオ配信サーバ6からシナリオ構成データS2及び付加データS3を取得する。そして、蓄積番組Pに同期して、シナリオ構成データS2に含まれる蓄積番組情報及びテキスト、さらには、動画である付加データS3を、テレビ5に表示する(図2の符号5内の符号(a),(b),(c),(d)参照)。以下、各装置等について詳述する。
【0034】
<録画再生装置>
録画再生装置1は、例えば、HDD(ハードディスクドライブ)を記憶装置3として備えたレコーダーであり、各家庭に出力装置であるテレビ5に接続されて設置されているものである。なお、記憶装置3は、HDDに限定されず、DVDなどの他の記憶装置にて構成されていてもよい。この録画再生装置1の構成を、図3を参照して説明する。
【0035】
図3に示すように、録画再生装置1は、CPUなどの情報演算処理能力を有する演算装置2と、HDDやDVDなどの所定の記憶容量を有する記憶装置3と、当該録画再生装置1に対して操作指示を入力するリモコンなどの操作部4と、を備えている。そして、演算装置2には、所定のプログラムが組み込まれることにより、録画処理部21と、シナリオ取得処理部22と、シナリオ再生処理部23と、番組再生処理部24と、出力処理部25と、入力受付処理部26と、が構築されている。また、記憶装置3には、番組情報記憶部31と、シナリオ情報記憶部35と、が構築されている。以下、各処理部21〜26、各記憶部31,35について詳述する。
【0036】
録画処理部21(番組情報取得手段)は、各テレビ放送局7から放送されるテレビ番組を図示しないアンテナで受信し、24時間、あるいは、ユーザからの指示に基づいて、自動的に録画し続ける。すなわち、番組情報を、蓄積番組Pとして番組情報記憶部31(番組情報記憶手段)内に形成された自動録画番組記憶部32に、番組毎に一定期間保管するよう記憶する。なお、この自動録画番組記録部32には、記録された蓄積番組Pが一定期間後に自動的に削除され、常に最近の放送番組が記録されている状態に保たれる。また、番組情報記憶部31には、保管番組記録部33が形成されているが、かかる記憶部33には、自動録画された蓄積番組Pのうちユーザにて保管指示された番組が記録される。この記憶部33に記録された蓄積番組Pは、演算装置2に対して明示的に削除指示が行われない限り削除されない。なお、保管番組記憶部33は、ユーザが気に入った番組を保管したり、実施例2にて説明するように、予定シナリオデータにて指定される番組の記憶に使用される。
【0037】
シナリオ取得処理部22(シナリオ取得手段)は、シナリオ配信サーバ6が配信するシナリオ情報Sを取得する。ここで、シナリオ情報Sの構成を、図5乃至7に示す。まず、図5に示すように、シナリオ情報Sは、シナリオ概要データS1(S1a,S1b,・・・)と、シナリオ構成データS2(S2a,S2b,・・・)と、付加データS3(S3a,S3b,・・・)と、を含んでいる。但し、シナリオ取得処理部22は、シナリオ情報Sのうち、シナリオ概要データS1と、シナリオ構成データS2及び付加データS3とは、それぞれ別々に取得される。これについては後述する。
【0038】
そして、上記シナリオ構成データS2は、上記番組情報記憶部31に記憶された複数の蓄積番組Pを組み合わせて再生するよう構成されデータであり、特に、特定のテーマに沿ってテレビ番組の任意のシーン(一部)をつなぎ合わせるために、当該シーンを指定する時刻情報を含んでいる。具体的には、図7に示すデータ構造となっており、シナリオIDと、各シーンを特定するための時刻情報と、使用する付加データの一覧と、この付加データと各シーンとを同期再生するためのタイムライン情報と、が含まれる。そして、かかるデータに基づいて、後述するように、録画再生装置1のシナリオ再生処理部23にて、蓄積番組と付加データとの同期再生が行われる。このように、付加データS3は、シナリオ構成された蓄積番組Pと共に同期して再生されるデータであり、シナリオ構成データS2に関連付けられている。ここで、付加データS3は、例えば、シナリオ構成データS2に基づいて再生される蓄積番組Pの各シーンの内容に対応したテキストデータや動画データなどのデータである。
【0039】
また、シナリオ概要データS1は、シナリオ構成データS2に基づいて再生される内容を説明するデータである。従って、シナリオ概要データS1は、各シナリオ構成データS2に対応して用意されており、当該シナリオ構成データS2と同じIDが付与されて管理されている。具体的には、シナリオ概要データS1は図6に示す構造となっており、シナリオを識別するためのID(シナリオID)と、タイトル等のメタ情報と、シナリオの内容をつかめるようにするための各シーンの概要説明(シーン概要)と、このシナリオを視聴するために必要な番組のリスト(参照番組)と、により構成されている。
【0040】
そして、上記シナリオ取得処理部22は、ユーザからの操作に応じて、上記シナリオ情報Sを取得する。すなわち、図5に示すように、各録画再生装置1がシナリオ情報Sをシナリオ配信サーバ6から取得することとなる。但し、シナリオ取得処理部22は、まず、シナリオ概要データS1をシナリオ配信サーバ6から取得し、シナリオ情報記憶部35(シナリオ情報記憶手段)内に形成されたシナリオ概要記憶部36に記憶する。このとき、シナリオ概要データS1は、複数が一つにまとめられた状態、すなわち、シナリオ概要のリストとして取得される(図5の符号S1a,S1b)。なお、このシナリオ概要のリスト(一覧)は、後にシナリオ再生処理部23にて出力処理部25を介してテレビ5の画面上に表示される(図10参照)。
【0041】
また、シナリオ取得処理部22は、上述したように表示されたシナリオ概要のリストから、ユーザが操作部4及び入力受付処理部26を介して指定したシナリオ概要データS1に対応するシナリオ構成データS2を、シナリオ配信サーバ6から取得する。このとき、指定されたシナリオ概要データS1と同一のIDを有するシナリオ構成データS2及びこれに関連付けられている付加データS3を取得し、シナリオ情報記憶部35に形成されているシナリオ記憶部37に記憶する。例えば、図5の符号S2aとS3aとが関連付けられて取得される。
【0042】
次に、シナリオ再生処理部23(シナリオ再生手段)、及び、番組再生処理部24(番組再生手段)について説明する。ここで、図8に、上記各再生処理部23,24によるテレビ5の表示画面の遷移状態を示し、これを参照して説明する。
【0043】
シナリオ再生処理部23は、ユーザから操作部4及び入力受付処理部26を介して入力されるシナリオ再生指示を受け付けて、コンテンツを再生するよう作動する。具体的には、シナリオ概要の再生指示を受け付けた場合には、シナリオ概要記憶部36からシナリオ概要データS1を読み出して、シナリオ概要のリスト(一覧)を表示するよう作動する(図8の符号(1)参照、図10参照)。また、一覧表示されたシナリオ概要の中から、いずれかのシナリオが指定され当該シナリオ概要の再生指示を受け付けると、当該シナリオ概要を詳細に表示するよう作動する(図8の符号(2)参照、図12参照)。さらに、シナリオ自体を再生する指示を受け付けた場合には、シナリオ記憶部37に記憶されているシナリオ構成データS2及びこれに関連付けられている付加データS3を読み出すと共に、当該シナリオ構成データS2に再生されるよう組み込まれている蓄積番組Pの再生指示を番組再生処理部24に通知する。
【0044】
これを受けた番組再生処理部24は、番組情報記憶部31(32,33)からシナリオ構成データS2にて特定されている蓄積番組Pの該当時刻のシーンを読み出して、シナリオ構成データS2に基づいたタイミングで、テレビ5の画面上に出力処理部25を介して出力する。
【0045】
そして、上記シナリオ再生処理部23は、番組再生処理部24に対する再生指示によって当該番組再生処理部24にて再生される蓄積番組Pと同期して、付加データS3であるテキストデータや動画データをテレビ5の画面に出力する(図8の符号(3)参照、図14参照)。
【0046】
さらに、上記番組再生処理部24は、上述したように、シナリオに基づいて再生されている蓄積番組Pがユーザにて操作部4及び入力受付処理部26を介して指定された場合に、当該指定された蓄積番組Pのデータを全て番組情報記憶部31(32,33)から読み出して、当該蓄積番組Pのみをテレビ5に表示するよう作動する(図8の符号(4)参照、図16参照)。
【0047】
なお、出力処理部25は、上述したように、シナリオ再生処理部23及び番組再生処理部24からの指示に基づいて、蓄積番組Pと付加データとをテレビ5に表示するよう出力制御する。また、入力受付処理部26は、リモコンなどの操作部4に入力されたユーザの指示を、シナリオ取得処理部22やシナリオ再生処理部23、さらには、番組再生処理部24に通知する。例えば、シナリオに基づいて再生されている蓄積番組Pを指定する指示を受け付けて番組再生処理部24に通知するため、かかる場合には、番組指定情報受付手段として作動する。
【0048】
<シナリオ配信サーバ>
次に、シナリオ配信サーバ6について、図4を参照して説明する。シナリオ配信サーバ6は、所定の事業者が運営するサーバコンピュータであって、演算装置61と記憶装置65とを備えている。そして、演算装置61には、所定のプログラムが組み込まれることで、シナリオ蓄積処理部62と、シナリオ概要送信処理部63と、シナリオ送信処理部64と、が構築されている。また、記憶装置65には、シナリオ概要記憶部66と、シナリオ記憶部67と、が形成されている。以下、詳述する。
【0049】
まず、シナリオ蓄積処理部62は、事業者のオペレータにて、あるいは、他のネットワーク上の端末を介して入力されるシナリオ概要データS1、シナリオ構成データS2、付加データS3を受け付けて、記憶装置65に記憶する。このとき、シナリオ概要データS1はシナリオ概要記憶部66に蓄積され、シナリオ構成データS2及びこれに関連付けられている付加データS3はシナリオ記憶部67に蓄積される。なお、これらのデータは、上述したとおりである。
【0050】
また、シナリオ概要送信処理部63は、録画再生装置1からの要求に応じて、シナリオ概要データS1を送信する。このとき、複数のシナリオ概要データS1をまとめて送信する。
【0051】
また、シナリオ送信処理部64は、録画再生装置1からの要求に応じて、指定されたシナリオ概要データS1に対応するシナリオ構成データS2及びこれに関連付けられた付加データS3を送信する。
【0052】
[動作]
次に、上記構成における本発明の動作を、図9乃至17を参照して説明する。図9乃至図16は、各画面表示時の処理の様子及び表示画面を示す図である。具体的には、図9はシナリオ概要データを取得する際の動作を示す図であり、図10はシナリオ概要データの一覧表示画面を示す図である。図11はシナリオ概要を表示する際の動作を示す図であり、図12はシナリオ概要の表示画面を示す図である。図13は、シナリオ構成データの取得、及び、シナリオ再生時の様子を示す図であり、図14は、シナリオ再生時の画面を示す図である。図15はシナリオ構成データと表示画面との関係を示す図である。図16は選択された蓄積番組の表示画面を示す図である。また、図17は、録画再生装置1の動作を示すフローチャートである。以下では、主に、図17のフローチャートに沿って説明する。
【0053】
まず、録画再生装置1は、放送局7から放送される番組情報を受信し、これを番組情報記憶部31に蓄積番組Pとして記憶する(ステップS1)。続いて、ユーザがシナリオ再生を希望し、操作部4にユーザからシナリオ一覧の取得要求がなされると、その旨の情報が入力受付処理部26からシナリオ再生処理部23に通知される(図9の矢印(1)参照)。すると、シナリオ取得処理部22はシナリオ配信サーバ6に対してシナリオ概要データS1の取得を要求し、当該シナリオ配信サーバ6から取得してシナリオ概要記憶部36に蓄積する。そして、シナリオ再生処理部23にて、出力処理部25を介してテレビ5にシナリオ概要データS1の一覧が表示される(ステップS2、図9の矢印(2),(3)参照)。すると、図10に示すように、各シナリオ概要データS1に記述されているシナリオタイトルなどの一覧(シナリオ一覧画面)が表示される。
【0054】
続いて、このシナリオ一覧画面に対して、ユーザが操作部4を操作して、任意のシナリオを選択すると、入力受付処理部26はシナリオ再生処理部23に特定のシナリオが選択されたことを通知する(図11の矢印(1)参照)。すると、シナリオ再生処理部23は、シナリオ概要データS1からシナリオ概要画面を作成し、出力処理部25を介してテレビ5に表示させる(図11の矢印(2),(3)参照)。このシナリオ概要画面の一例を図12に示すが、この図に示すように、各シーンの概要など、シナリオ概要の情報が詳細に表示される。なお、この画面では、表示された各シーン概要を選択することでシーンを個別に視聴することも可能であるが、ここでは、シナリオをまとめて視聴する場合を説明する。すなわち、「シナリオをまとめて視聴する」旨のボタンが、ユーザにて操作部4を介して選択されるとする。
【0055】
上記選択を受け付けた録画再生装置1すなわち入力受付処理部26は(ステップS3)、その旨をシナリオ取得処理部22に通知する(図13の矢印(1)参照)。すると、シナリオ取得処理部22は、選択されたシナリオ概要データS1に記述されているシナリオIDをシナリオ配信サーバ6に送信し、IDが共通するシナリオ構成データS2を要求して取得し、シナリオ情報記憶部35に記憶する(ステップS4、図13の矢印(2)参照)。このとき、シナリオ取得処理部22は、シナリオ構成データS2を解析し、シナリオ内に記述されている付加データ情報を元に、当該シナリオ構成データS2に関連付けられている全ての付加データS3をシナリオ配信サーバ6から取得し(ステップS4、図13の矢印(3)参照)、シナリオ情報記憶部35に記憶する。
【0056】
その後、シナリオ取得処理部22は、シナリオ再生処理部23にシナリオ再生の指示を出す(図13の矢印(4)参照)。すると、シナリオ再生処理部23がシナリオ再生を開始する(ステップS5)。なお、シナリオ再生は、操作部4に入力されたユーザからのシナリオ再生指示により開始されてもよい。そして、シナリオ再生処理部23は、シナリオ構成データS2を解析し、番組再生処理部24への蓄積番組Pの再生を指示すると共に(図13の矢印(6),(7)参照)、かかる蓄積番組Pに同期して付加データS3の再生を行う(図13の矢印(5)参照)。すると、シナリオ再生の結果が、出力処理部25によってテレビ5に出力される(図13の矢印(8)参照)。
【0057】
ここで、図14(a),(b)に、シナリオ視聴画面の一例を示す。この図に示すように、テレビ5の画面には、蓄積番組Pと、シナリオ構成データS2による蓄積番組の指定情報D1と、動画による付加データS3と、シナリオ構成データS2に含まれるテキストデータD2と、が表示される。なお、この図においては、シナリオに基づいて(a)から(b)に画面が遷移した場合を示している。
【0058】
また、図15に、シナリオ構成データS2とシナリオ視聴画面(テレビ5の画面)との対応関係を示す。この図に示すように、シナリオ構成データS2に基づいて、表示される蓄積番組Pや付加データが遷移する。
【0059】
なお、シナリオ視聴中に、表示されている蓄積番組Pに興味を持ったユーザは、操作部4からその蓄積番組Pを指定する(ステップS6にて肯定判断)。すると、この蓄積番組Pを指定する旨の情報が番組再生処理部24に通知され、当該番組再生処理部24にてその蓄積番組Pのみの再生が行われる。すなわち、番組情報記憶部31から蓄積番組Pの全てを読み出し、テレビ5画面に再生する。図16に、この蓄積番組P自体の視聴画面に遷移した状態を示す。
【0060】
このようにすることにより、既存の複数の蓄積番組を組み合わせた新たなコンテンツをユーザに提供することができ、このとき、かかる番組情報の再生に同期して付加データを出力装置から出力することにより、コンテンツの内容の充実化を図ることができる。従って、複数の番組にて新たなコンテンツを構成しているため、録画した番組情報を有効利用することができ、ユーザにとって新たな番組を視聴する機会の増加を図ることができる。その結果、コンテンツを視聴するユーザの満足度の向上を図ることができる。
【0061】
また、ユーザはシナリオ構成に沿って再生されている番組を指定することにより、その番組のみが再生されるため、ユーザの好みに応じて特定の番組のみをも視聴することができ、利便性の向上を図ることができる。
【実施例2】
【0062】
次に、本発明の第2の実施例を、図18乃至図20を参照して説明する。図18は、予定シナリオデータに基づいて番組情報を録画する際の動作を示す説明図であり、図19は、予約シナリオデータの表示画面を示す図である。また、図20は、本実施例における録画再生装置の動作の一部を示すフローチャートである。
【0063】
[構成]
本実施例では、図18に示すように、シナリオ配信サーバ6が提供し、録画再生装置1のシナリオ取得処理部22にて取得されるシナリオ情報Sに、シナリオ構成データS2に含まれる放送予定の番組を指定する予定シナリオデータS4が含まれている。この予定シナリオデータS4は、上述したシナリオ概要データS1(図6参照)と同様の構成をしており、「シナリオID」、「タイトル」、「概要説明文」などのシナリオ自体のメタ情報と、このシナリオで使用する予定の「参照番組リスト」が記述されている。但し、予定シナリオデータには、「シーン概要」は記述されていない。これは、予定シナリオデータにて指定されている番組が放送された後にシーンの概要が明らかになるため、当該予定シナリオデータには含まれず、後に配信されるシナリオ概要データS1に含まれる。
【0064】
そして、上述したように予定シナリオデータS4を取得した録画再生装置1は、録画処理部21にて、予定シナリオデータS4に含まれる参照番組リストに基づいて、放送局7やその他の番組配信設備から放送される番組情報を録画し、保管番組記録部33に蓄積する。
【0065】
その後、この保存された蓄積番組Pに基づいたシナリオ概要データS1、シナリオ構成データS2、付加データS3が、シナリオ配信サーバ6から配信されるので、これを取得し、上述同様にシナリオ再生を行う。なお、シナリオ概要データS1は配信されなくてもよく、後にシナリオ構成データのみが配信されて、シナリオ再生に用いられてもよい。
【0066】
[動作]
次に、本実施例における動作を、図20のフローチャートを参照して説明する。まず、ユーザがシナリオ予約を希望すると、シナリオ取得処理部22にてシナリオ配信サーバ6から予定シナリオデータS4が取得され、シナリオ情報記憶部35内に記憶される(ステップS11)。
【0067】
その後、この予定シナリオデータS4は、図19に示すようにテレビ5画面に表示される。これに対して、ユーザが予定シナリオを視聴予約する場合には、操作部4からシナリオ予約の指令を入力する(図18の矢印(1)参照)。すると、シナリオ再生処理部23は、予定シナリオデータS4に基づいて当該予定シナリオに含まれる番組の録画予約を行うよう録画処理部21に指示する(図18の矢印(2),(3)参照)。
【0068】
そして、録画処理部21は、予定シナリオデータS4に記述されている参照予定番組リスト上の全テレビ番組を、保存予約または保存する(ステップS12,S13)。このとき、録画処理部21は、通常は自動録画番組記録部32に録画、記録するが、保存予約された番組については保管番組記録部33に記録する。なお、既に放送されている番組については、自動録画番組記録部32から、保管番組記録部33へ保存処理を行う。
【0069】
これにより、シナリオ再生に用いられる予定の蓄積番組Pが保存されるため、その後、図17のステップS2以降の処理を行うことで、シナリオ再生を実現することができる。なお、シナリオ概要データS1やシナリオ構成データS2は、予定シナリオに含まれる全番組放送後に、業者によって作成され、配信される。
【0070】
ここで、例えば、予定シナリオに基づく蓄積番組Pは、全て保管番組記録部33に記録されるが、かかる記憶部33内のデータは、ユーザからの削除指令がない限り保管される。これにより、例えば、自動録画番組記憶部32の保存期間が1週間である場合には、保管番組記録部33を用いることにより、1週間以上の期間にわたって放送される番組同士を使用するシナリオを視聴することが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、蓄積した番組情報をカスタマイズして再生するHDDレコーダーとして利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図2には、各構成1,5,6の関係を示す。
【図3】録画再生装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図4】シナリオ配信サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図5】シナリオ情報の構成を示す説明図である。
【図6】シナリオ概要データの構成を示す図である。
【図7】シナリオ構成データの構成を示す図である。
【図8】テレビの表示画面の遷移状態を示す図である。
【図9】シナリオ概要データを取得する際の動作を示す図である。
【図10】シナリオ概要データの一覧表示画面を示す図である。
【図11】シナリオ概要を表示する際の動作を示す図である。
【図12】シナリオ概要の表示画面を示す図である。
【図13】シナリオ構成データの取得、及び、シナリオ再生時の様子を示す図である。
【図14】図14(a),(b)は、それぞれシナリオ再生時の表示画面を示す図である。
【図15】シナリオ構成データと表示画面との関係を示す図である。
【図16】シナリオ再生時に選択された蓄積番組の表示画面を示す図である。
【図17】録画再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図18】予定シナリオデータに基づいて番組情報を録画する際の動作を示す説明図である。
【図19】予約シナリオデータの表示画面を示す図である。
【図20】実施例2における録画再生装置の動作の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0073】
1 録画再生装置(コンテンツ再生装置)
2 演算装置
3 記憶装置
4 操作部
5 テレビ(出力装置)
6 シナリオ配信サーバ
7 放送局(番組提供装置)
21 録画処理部(番組情報取得手段)
22 シナリオ取得処理部(シナリオ取得手段)
23 シナリオ再生処理部(シナリオ再生手段)
24 番組再生装置(番組再生手段)
25 出力処理部
26 入力受付処理部
31 番組情報記憶部(番組情報記憶手段)
32 自動録画番組記憶部
33 保管番組記憶部
35 シナリオ情報記憶部(シナリオ情報記憶手段)
36 シナリオ概要記憶部
37 シナリオ記憶部
62 シナリオ蓄積処理部
63 シナリオ概要送信処理部
64 シナリオ送信処理部
66 シナリオ概要記憶部
67 シナリオ記憶部
P 蓄積番組
S シナリオ情報
S1 シナリオ概要データ
S2 シナリオ構成データ
S3 付加データ
S4 予定シナリオデータ
N ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組情報を記憶した番組情報記憶手段と、この記憶された前記番組情報を所定の出力装置から再生する番組再生手段と、を備えたコンテンツ再生装置であって、
複数の前記番組情報を組み合わせて再生するよう構成されたシナリオ構成データを含むシナリオ情報を記憶するシナリオ情報記憶手段と、
前記シナリオ情報に含まれる前記シナリオ構成データに基づいて前記番組情報記憶手段に記憶された前記番組情報を再生するよう前記番組再生手段に指示するシナリオ再生手段と、
を備えたことを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記シナリオ構成データは、前記各番組情報の一部をそれぞれ組み合わせて再生するよう構成されたデータである、ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記シナリオ構成データは、特定のテーマに基づいて前記複数の番組情報を組み合わせて構成されたデータである、ことを特徴とする請求項1又は2記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記シナリオ情報記憶手段に記憶されるシナリオ情報は、前記シナリオ構成データに基づく前記番組情報の再生に同期して出力される付加データを含み、
前記シナリオ再生手段は、前記番組再生手段に対する再生指示によって当該番組再生手段にて再生される前記番組情報と同期して前記シナリオ情報に含まれる付加データを前記出力装置から出力する、
ことを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記付加データは、前記シナリオ構成データにて特定される前記番組情報の内容に対応したデータである、ことを特徴とする請求項4記載のコンテンツ再生装置。
【請求項6】
前記付加データは、動画データである、ことを特徴とする請求項4又は5記載のコンテンツ再生装置。
【請求項7】
前記シナリオ構成データに基づいて再生されている前記番組情報を指定する番組指定情報の入力を受け付ける番組指定情報受付手段を備えると共に、
前記番組再生手段は、前記番組指定情報受付手段にて受け付けた番組指定情報にて指定される前記番組情報を前記番組情報記憶手段から読み出して当該番組情報のみを前記出力装置から再生する、
ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載のコンテンツ再生装置。
【請求項8】
前記番組情報を受信して前記番組情報記憶手段に蓄積する番組情報取得手段を備えた、ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載のコンテンツ再生装置。
【請求項9】
前記シナリオ情報記憶手段に記憶されるシナリオ情報は、前記シナリオ構成データに含まれる放送予定の番組を指定する予定シナリオデータを含み、
前記番組情報取得手段は、前記予定シナリオデータに基づいて前記番組情報を所定の番組提供装置から受信して蓄積する、
ことを特徴とする請求項8記載のコンテンツ再生装置。
【請求項10】
前記請求項1乃至9のいずれかに記載のコンテンツ再生装置と、当該コンテンツ再生装置にネットワークを介して接続された前記シナリオ情報を蓄積すると共に配信するシナリオ配信サーバと、を備えたコンテンツ再生システムであって、
前記コンテンツ再生装置が、前記シナリオ配信サーバから前記シナリオ情報を取得して前記シナリオ情報記憶手段に記憶するシナリオ取得手段を備えた、
ことを特徴とするコンテンツ再生システム。
【請求項11】
前記シナリオ情報は、前記シナリオ構成データに基づいて再生される内容を説明するシナリオ概要データを含むと共に、
前記シナリオ再生手段は、前記シナリオ概要データを前記出力装置から出力し、
前記シナリオ取得手段は、前記シナリオ概要データと、前記シナリオ構成データ及び前記付加データと、をそれぞれ別々に取得する、
ことを特徴とする請求項10記載のコンテンツ再生システム。
【請求項12】
番組情報を記憶した番組情報記憶手段を備え、この記憶された前記番組情報を再生するコンテンツ再生装置に、
前記番組情報を所定の出力装置から再生する番組再生手段と、
複数の前記番組情報を組み合わせて再生するよう構成されたシナリオ構成データを含むシナリオ情報が記憶されたシナリオ情報記憶手段から前記シナリオ情報を読み出して、前記シナリオ構成データに基づいて前記番組情報記憶手段に記憶された前記番組情報を再生するよう前記番組再生手段に指示するシナリオ再生手段と、
を実現するためのコンテンツ再生用プログラム。
【請求項13】
番組情報を記憶した番組情報記憶手段と、この記憶された前記番組情報を所定の出力装置から再生する制御手段と、を備えたコンテンツ再生装置を用いたコンテンツ再生方法であって、
前記コンテンツ再生装置の制御手段が、
複数の前記番組情報を組み合わせて再生するよう構成されたシナリオ構成データを含むシナリオ情報が記憶されたシナリオ情報記憶手段から前記シナリオ情報を読み出して、前記シナリオ構成データに基づいて前記番組情報記憶手段に記憶された前記番組情報を再生する、
ことを特徴とするコンテンツ再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2006−221693(P2006−221693A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−32019(P2005−32019)
【出願日】平成17年2月8日(2005.2.8)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【出願人】(000232092)NECソフト株式会社 (173)
【Fターム(参考)】