説明

コンテンツ再生装置

【課題】記憶部に対する履歴情報の書込み回数を低減するとともに、例えば突然の電源遮断の発生や時間計測回路の計時誤差が補正された場合でも、正確な履歴情報を記憶部に記憶させることの可能なコンテンツ再生装置を提供する。
【解決手段】表示部11又は音声出力部15にコンテンツ情報が再生される毎に該コンテンツ情報の履歴情報をそれぞれ記憶する不揮発性記憶部13a及び揮発性記憶部16aと、揮発性記憶部16aに記憶された複数の履歴情報を所定のタイミングで記憶部12に記憶させるとともに、記憶部12に記憶された履歴情報より新たに記憶された履歴情報が不揮発性記憶部13aに存在する場合に、該新たに記憶された履歴情報を不揮発性記憶部13aから取得して記憶部12に記憶させる制御部16とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動販売機に設けられ、商品広告等の動画像、静止画像、音声等のコンテンツを再生するコンテンツ再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のコンテンツ再生装置では、例えば商品広告のコンテンツが再生される時間帯や再生回数に応じて広告料を徴収する等のビジネスを実現するために、所定のコンテンツ再生部に再生されたコンテンツの再生日時や再生時間等を履歴情報として所定の記憶部に正確に記憶することがもとめられている。この記憶部には、例えばフラッシュメモリ等のように書込み回数に制限のある不揮発性メモリが用いられているが、コンテンツがコンテンツ再生部に再生される毎に該コンテンツの履歴情報を記憶部に記録する場合には、フラッシュメモリの書き込み保証回数がコンテンツ再生装置の耐用年数よりも早く達してしまうため、運用に耐えられないという問題点があった。
【0003】
そこで、複数の情報をRAM等の揮発性記憶部に記憶し、揮発性記憶部に記憶された各情報を所定のタイミングで記憶部に記憶することにより、記憶部に対する書込み回数を低減させる方法が知られている。
【0004】
しかしながら、この技術を用いた場合には、履歴情報が揮発性記憶部に記憶されているので、例えば電源が突然遮断されたときには、揮発性記憶部に記憶された履歴情報が消去されることから、履歴情報を記憶部に正確に記憶することが困難であった。
【0005】
そこで、このような問題点を解決するために、複数の情報をEEPROM等の不揮発性記憶部に記憶し、不揮発性記憶部に記憶された各情報を所定のタイミングで記憶部に記憶する方法が知られている。この技術を用いて履歴情報を記憶する場合には、記憶部に記憶された履歴情報のうち最新の履歴情報の再生日時より新しい再生日時を含む履歴情報を不揮発性記憶部から取得することにより、記憶部及び不揮発性記憶部それぞれに記憶された履歴情報の差分を容易に抽出することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−341783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記従来例の技術を用いた場合には、記憶部に記憶された最新の履歴情報の再生日時より新しい再生日時を含む履歴情報が不揮発性記憶部から抽出されるので、例えばコンテンツ再生装置に設けられた時間計測回路の計時誤差が補正された後に、記憶部に記憶された最新の履歴情報の再生日時より古い再生日時に設定された履歴情報が、最新の履歴情報として不揮発性記憶部に記憶された場合には、不揮発性記憶部の最新の履歴情報が抽出されないことから、履歴情報を記憶部に正確に記憶することが困難であった。
【0008】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記憶部に対する履歴情報の書込み回数を低減するとともに、例えば突然の電源遮断の発生や時間計測回路の計時誤差が補正された場合でも、正確な履歴情報を記憶部に記憶させることの可能なコンテンツ再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前記目的を達成するために、所定のコンテンツ再生部にコンテンツが再生される毎に該コンテンツの履歴情報をそれぞれ記憶する不揮発性記憶部及び揮発性記憶部と、揮発性記憶部に記憶された複数の履歴情報を所定のタイミングで所定の記憶部に記憶させるとともに、該記憶部に記憶された履歴情報より新たに記憶された履歴情報が不揮発性記憶部に存在する場合に、該新たに記憶された履歴情報を不揮発性記憶部から取得して記憶部に記憶させる制御部とを備えている。
【0010】
これにより、揮発性記憶部及び不揮発性記憶部のそれぞれに記憶された複数の履歴情報が所定のタイミングで記憶部に記憶されることから、コンテンツが再生される毎に該コンテンツの履歴情報が記憶部に記憶される場合と比較して、記憶部に対する履歴情報の書込み回数を低減させることが可能となる。また、不揮発性記憶部に記憶された履歴情報が記憶部に記憶されることから、突然の電源遮断が発生した場合でも履歴情報が消去されるおそれがない。さらに、記憶部に記憶された履歴情報より新たに記憶された履歴情報が不揮発性記憶部に存在する場合に、該新たに記憶された履歴情報が記憶部に記憶されることから、時間計測回路の計時誤差が補正された場合でも新たに記憶された履歴情報を不揮発性記憶部から抽出することが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、突然の電源遮断が発生した場合でも履歴情報が消去されるおそれがなくなるとともに、時間計測回路の計時誤差が補正された場合でも新たに記憶された履歴情報を不揮発性記憶部から抽出することができるので、正確な履歴情報を記憶部に記憶させることができ、例えば商品広告のコンテンツが再生される時間帯や再生回数に応じて広告料を徴収する等のビジネスの実現を図ることができる。また、記憶部に対する履歴情報の書込み回数を低減させることができるので、例えば安価で大容量のフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを記憶部として用いることができ、製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態を示すコンテンツ再生装置の機能ブロック図
【図2】履歴情報のデータ構成の一例を示す図
【図3】揮発性記憶部に記憶された履歴情報を記憶部に記憶する際の制御部の動作を説明するフロー図
【図4】不揮発性記憶部に記憶された履歴情報を記憶部に記憶する際の制御部の動作を説明するフロー図
【図5】不揮発性記憶部に記憶された履歴情報のデータ構成の一例を示す図
【符号の説明】
【0013】
10…コンテンツ再生装置、11…表示部、12…記憶部、13…I/Fボード、13a…不揮発性記憶部、14…スイッチ、15…音声出力部、16…制御部、16a…揮発性記憶部
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1乃至図5は本発明の一実施形態を示すもので、図1はコンテンツ再生装置の機能ブロック図、図2は履歴情報のデータ構成の一例を示す図、図3は揮発性記憶部に記憶された履歴情報を記憶部に記憶する際の制御部の動作を説明するフロー図、図4は不揮発性記憶部に記憶された履歴情報を記憶部に記憶する際の制御部の動作を説明するフロー図、図5は不揮発性記憶部に記憶された履歴情報のデータ構成の一例を示す図である。
【0015】
まず、図1を参照してコンテンツ再生装置の構成について説明する。本実施形態のコンテンツ再生装置10は、商品広告、地域情報又は操作案内等のコンテンツを、動画、静止画及び/又は音声を用いて再生する装置であり、図1に示すように、飲料等を販売する自動販売機の主制御部1と通信可能に設けられている。また、コンテンツ再生装置10は、表示部11と、記憶部12と、I/Fボード13と、所定の動作を検知する検知部としてのスイッチ14と、音声出力部15と、制御部16とを備えている。
【0016】
表示部11は周知の液晶ディスプレイ等の表示機器であり、制御部16から受信した情報を表示する。
【0017】
記憶部12はフラッシュメモリ等の書き換え可能な記憶装置であり、制御部16の制御に基づき各種情報を記憶する。また、記憶部12には、商品広告、地域広告又は操作案内等のコンテンツ情報が記憶されており、このコンテンツ情報には、再生時間と、コンテンツを識別するためのコンテンツ番号と、商品CM、地域CM又は操作案内等のようにコンテンツの種類を表すコンテンツ属性とが予め付与されている。
【0018】
I/Fボード13は、主制御部1と制御部16との間のデータ通信を制御するための装置である。I/Fボード13には、I/Fボード13を制御するための制御装置(図示省略)と、後述の履歴情報を記憶する不揮発性記憶部13aとが設けられており、制御装置は、制御部16から履歴情報を受信すると、該履歴情報を不揮発性記憶部13aに記憶する。なお、本実施形態では、所定の予備電源(図示省略)から常時給電されるSRAMを不揮発性記憶部13aとして構成しているが、EEPROM等の記憶素子を不揮発性記憶部13aとして用いてもよい。
【0019】
スイッチ14は、自動販売機に設けられた外扉の開閉を検知するためのものであり、外扉が開かれると、所定の検知信号を制御部16に送信する。
【0020】
音声出力部15は周知のスピーカ等の音声出力機器であり、制御部16から受信した情報を出力する。
【0021】
制御部16は、コンテンツ再生装置10の全体を制御するためのものであり、CPUと、DRAM(揮発性記憶部)16aと、ROMと、時間計測回路等とを備えている。制御部16は、ROMに記憶されたデータ及びプログラムに基づいて上記の各機器を制御する。また、制御部16は、記憶部12に記憶された複数のコンテンツ情報を抽出し、各コンテンツ情報を所定の順序で表示部11又は音声出力部15に再生させる。この場合、制御部16は、コンテンツ情報を表示部11又は音声出力部15に再生させる毎に、図2に示すように、該コンテンツ情報の履歴情報をI/Fボード13の不揮発性記憶部13a及び揮発性記憶部16aのそれぞれに記憶する。履歴情報は、レコード番号と、コンテンツ情報が表示部11又は音声出力部15に再生されたときに時間計測回路によって取得された再生日時と、再生時間と、コンテンツ番号及びコンテンツ属性と、コンテンツ再生装置10を識別するための装置識別番号と、コンテンツ再生時における自動販売機の状態とから構成されている。レコード番号の値は、履歴情報が追加される毎に増加する。即ち、レコード番号の値が最大となる履歴情報が最新の履歴情報として表される。また、装置識別番号はROMに予め記憶されており、自動販売機の状態は、制御部16が所定の状態通知信号の送信を主制御部1に要求することにより取得される。
【0022】
以上のように構成されたコンテンツ再生装置10において、制御部16は、揮発性記憶部16aに記憶された複数の履歴情報を所定のタイミングで記憶部12に記憶することにより、記憶部12に対する履歴情報の書込み回数を低減させる。ここで、揮発性記憶部に記憶された履歴情報を記憶部12に記憶する際の制御部16の動作について図3のフロー図を参照して説明する。
【0023】
まず、制御部16は、記憶部12から抽出したコンテンツ情報を表示部11又は音声出力部15に再生させると(ステップS1)、該コンテンツ情報について履歴情報を記憶するか否かを、該コンテンツ情報に付されたコンテンツ属性に基づき判別する(ステップS2)。この場合、制御部16は、「商品CM」または「地域CM」というコンテンツ属性が付されたコンテンツ情報について履歴情報を記憶し、「操作案内」というコンテンツ属性が付されたコンテンツ情報については履歴情報を記憶しない。そして、制御部16は、履歴情報を記憶すると判別した場合に、該履歴情報を揮発性記憶部16aに記憶するとともに、該履歴情報をI/Fボード13に送信する。一方、I/Fボード13の制御装置は、受信した履歴情報を不揮発性記憶部13aに記憶する(ステップS3)。
【0024】
次に、制御部16は、揮発性記憶部16aに記憶された履歴情報を記憶部12に記憶するタイミングであるか否かを判別する(ステップS4)。ここで、制御部16は、所定のコンテンツ番号(例えばzzzz)が付されたコンテンツ情報が表示部11又は音声出力部15に再生された場合に、揮発性記憶部16aに記憶された全ての履歴情報を記憶部12に記憶する(ステップS5)。この場合、所定のコンテンツ番号(例えばzzzz)が付されたコンテンツ情報が表示部11又は音声出力部15に再生されるまでステップS1〜ステップS4の処理が繰り返される。
【0025】
また、制御部16を、所定時間経過毎(例えば1時間又は24時間経過毎)や、動作を停止する際に、揮発性記憶部16aに記憶された履歴情報を記憶部12に記憶するように構成してもよい。さらに、制御部16を、自動販売機の外扉が開かれたとき即ち所定の検知信号をスイッチ14から受信したときに、揮発性記憶部16aに記憶された履歴情報を記憶部12に記憶するように構成してもよい。このように、履歴情報を各種タイミングで記憶部12に記憶するように構成することにより、コンテンツ情報が再生される毎に該コンテンツ情報の履歴情報が記憶部12に記憶される場合と比較して、記憶部12に対する履歴情報の書込み回数を低減させることが可能となる。
【0026】
なお、上記のフローでは、揮発性記憶部16aに記憶された履歴情報を記憶部12に記憶する場合の動作について説明したが、突然の電源遮断等の発生により揮発性記憶部16aに記憶された履歴情報が消去された場合には、不揮発性記憶部13aに記憶された履歴情報を記憶部12に記憶させる必要がある。以下に、不揮発性記憶部13aに記憶された履歴情報を記憶部12に記憶する際の制御部16の動作について図4のフローを参照して説明する。なお、ここでは、図2に示された履歴情報が記憶部12に記憶されているものとし、図5に示された履歴情報が不揮発性記憶部13aに記憶されているものとする。ここで、図5に示された履歴情報では、レコード番号「5」及び「6」の履歴情報が新たに追加されている。また、レコード番号「5」及び「6」の履歴情報の再生日時は、制御部16の時間計測回路の計時誤差が補正されたことにより、それぞれ一月遡った状態で設定されているものとする。
【0027】
まず、制御部16は、電源が投入されると(ステップS11)、履歴情報が記憶部12に記憶されているか否かを判別する(ステップS12)。そして、制御部16は、履歴情報が記憶部12に記憶されている場合に、記憶部12の最新履歴情報の再生日時を抽出する(ステップS13)。この場合、最新履歴情報即ちレコード番号「4」の履歴情報の再生日時「2008/11/27 11:00」が抽出される。
【0028】
そして、制御部16は、抽出した再生日時をI/Fボード13に送信する。一方、I/Fボード13の制御装置は、受信した再生日時と一致する履歴情報を不揮発性記憶部13aから抽出する(ステップS14)。この場合、図5に示した履歴情報のうちレコード番号「4」の履歴情報が抽出される。
【0029】
次に、I/Fボード13の制御装置は、一致した履歴情報が不揮発性記憶部13aに存在する場合に(ステップS15)、一致した履歴情報より新たに記憶された履歴情報が不揮発性記憶部13aに存在するか否かを、レコード番号に基づき判別し(ステップS16)、新たに記憶された履歴情報が存在する場合に、該新たに記憶された履歴情報を不揮発性記憶部13aから抽出する(ステップS17)。この場合、図5に示した履歴情報のうちステップS14で抽出された履歴情報のレコード番号の値よりも大きい値を有する履歴情報、即ちレコード番号「5」及び「6」の履歴情報が、新たに記憶された履歴情報として抽出される。ここで、レコード番号「5」及び「6」の履歴情報の再生日時は、記憶部12に記憶された履歴情報のうち最新の履歴情報(レコード番号「4」の履歴情報)の再生日時より古い日時に設定されているが、これらの履歴情報を新たな履歴情報として抽出することが可能となる。
【0030】
そして、I/Fボード13の制御装置は、抽出した履歴情報を制御部16に送信する。一方、制御部16は、受信した履歴情報を記憶部12に記憶する(ステップS18)。このようにして、不揮発性記憶部13aに記憶された履歴情報が記憶部12に記憶されることから、突然の電源遮断が発生した場合でも履歴情報が消去されるおそれがない。また、記憶部12に記憶された履歴情報より新たに記憶された履歴情報が不揮発性記憶部13aに存在する場合に、該新たに記憶された履歴情報が記憶部12に記憶されることから、時間計測回路の計時誤差が補正された場合でも新たに記憶された履歴情報を不揮発性記憶部13aから抽出することが可能となる。
【0031】
なお、上記ステップS12において、記憶部12に履歴情報が記憶されていない場合には、制御部16は、所定の履歴情報要求信号をI/Fボード13に送信する。一方、I/Fボードの制御装置は、履歴情報要求信号を受信すると、履歴情報が不揮発性記憶部13aに記憶されているか否かを判別し(ステップS19)、履歴情報が記憶されている場合に全ての履歴情報を不揮発性記憶部13aから抽出して制御部16に送信する(ステップS20)。そして、制御部16は、ステップS18の処理を行う。
【0032】
また、ステップS15において一致した履歴情報が存在しない場合、ステップS16において一致した履歴情報より新たに記憶された履歴情報が存在しない場合またはステップS19において不揮発性記憶部13aに履歴情報が存在しない場合には、I/Fボード13の制御装置は、履歴情報が存在しないことを表す信号を制御部16に送信する(ステップS21)。
【0033】
以上のように、本実施形態のコンテンツ再生装置10によれば、記憶部12に対する履歴情報の書込み回数を低減させることができるので、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを記憶部として用いた場合でも好適な運用を実現することができる。また、突然の電源遮断が発生した場合でも履歴情報が消去されるおそれがなくなるとともに、時間計測回路の計時誤差が補正された場合でも新たに記憶された履歴情報を不揮発性記憶部13aから抽出することができるので、正確な履歴情報を記憶部12に記憶させることができ、例えば商品広告のコンテンツが再生される時間帯や再生回数に応じて広告料を徴収する等のビジネスの実現を図ることができる。
【0034】
また、制御部16は、表示部11又は音声出力部15に所定のコンテンツ情報が再生されると、揮発性記憶部16aに記憶された各履歴情報を記憶部12に記憶させるので、記憶部12に対する履歴情報の書込み回数を低減させることができる。
【0035】
さらに、制御部16は、所定時間(例えば1時間又は24時間)経過毎に、揮発性記憶部16aに記憶された各履歴情報を記憶部12に記憶させるので、記憶部12に対する履歴情報の書込み回数を低減させることができる。
【0036】
さらにまた、自動販売機の外扉の開閉を検知するスイッチ14を備え、制御部16は、外扉が開かれたことがスイッチ14によって検知されると、揮発性記憶部16aに記憶された各履歴情報を記憶部12に記憶させるので、記憶部12に対する履歴情報の書込み回数を低減させることができる。
【0037】
さらに、制御部16は、動作を停止する際に、揮発性記憶部16aに記憶された各履歴情報を記憶部12に記憶させるので、記憶部12に対する履歴情報の書込み回数を低減させることができる。
【0038】
さらにまた、揮発性記憶部16aをDRAMで構成することにより、揮発性記憶部16aに対する情報の書込み回数の制限をほとんど受けることがない。
【0039】
さらに、不揮発性記憶部13aを、常時給電されるSRAMで構成することにより、不揮発性記憶部13aを安価で大容量の記憶装置として用いることが可能となる。
【0040】
さらにまた、記憶部12を、フラッシュメモリで構成することにより、記憶部12を安価で大容量の記憶装置として用いることが可能となる。
【0041】
なお、上記実施形態は本発明の一具体例に過ぎず、本発明が上記実施形態のみに限定されることはない。例えば、前記実施形態では、制御部16は、不揮発性記憶部13aに記憶された履歴情報を記憶部12に記憶する際に、履歴情報が記憶部12に記憶されているか否かを電源投入後に判別するように構成されていたが、制御部16を、履歴情報が記憶部12に記憶されているか否かを所定時間(例えば24時間)経過毎に判別するように構成してもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のコンテンツ再生部にコンテンツが再生される毎に該コンテンツの履歴情報をそれぞれ記憶する不揮発性記憶部及び揮発性記憶部と、
揮発性記憶部に記憶された複数の履歴情報を所定のタイミングで所定の記憶部に記憶させるとともに、該記憶部に記憶された履歴情報より新たに記憶された履歴情報が不揮発性記憶部に存在する場合に、該新たに記憶された履歴情報を不揮発性記憶部から取得して記憶部に記憶させる制御部とを備えた
ことを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記コンテンツ再生部に所定のコンテンツが再生されると、前記揮発性記憶部に記憶された各履歴情報を前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記制御部は、所定時間経過毎に、前記揮発性記憶部に記憶された各履歴情報を前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
所定の動作を検知する検知部を備え、
前記制御部は、該所定の動作が検知部によって検知されると、前記揮発性記憶部に記憶された各履歴情報を前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記制御部は、動作を停止する際に、前記揮発性記憶部に記憶された各履歴情報を前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項6】
前記揮発性記憶部は、DRAMである
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項7】
前記不揮発性記憶部は、常時給電されるSRAMである
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項8】
前記記憶部は、フラッシュメモリである
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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