説明

コンテンツ出力装置、コンテンツ出力方法及びプログラム

【課題】複数のコンテンツのうち条件を満たすものを順次出力するとともに、残りのコンテンツについても必要に応じて出力すること。
【解決手段】複数のコンテンツを記憶する記憶部62と、ユーザが操作信号を入力するためのコントローラと、コントローラにより入力される操作信号に基づいて前記複数のコンテンツのうち1つを選択し、該選択されるコンテンツを画面に出力させるとともに、所定の場合に記憶部62に記憶される複数のコンテンツのうち一部を前記画面に順次出力させる表示制御部92と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンテンツ出力装置、コンテンツ出力方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームソフトウェアなどのコンテンツを店頭で販売する場合において、店頭に設置したテレビなどの表示装置でコンテンツを紹介する動画を表示させることがある。このようにすれば、来店者に対してコンテンツを強力にアピールすることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
多数のコンテンツのそれぞれについて、それを紹介する動画を用意しておき、それら動画を順次店頭の表示装置で表示させるようにすれば、多くのコンテンツを来店者に紹介することができるようになる。しかしながら、コンテンツの中には子供から大人まで楽しめる万人向けのものもあれば、限られたユーザ向け(例えば一定年齢以上のユーザ向けなど)のものもある。そして、限られたユーザ向けのコンテンツを紹介する動画を不用意に再生するのは好ましくない場合がある。同様に、多数の静止画や動画を家庭内の表示装置で順に表示させる場合においても、そのように表示させることが望ましい画像もあれば、望ましくないものもある。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の画像のうち条件を満たすものを順次表示するとともに、残りの画像についても必要に応じて表示することができるコンテンツ出力装置、コンテンツ出力方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係るコンテンツ出力装置は、複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、ユーザが操作信号を入力するための操作信号入力手段と、前記操作信号入力手段により入力される操作信号に基づいて前記複数のコンテンツのうち1つを選択し、該選択されるコンテンツを画面に出力させる第1の出力制御手段と、所定の場合に、前記コンテンツ記憶手段に記憶される前記複数のコンテンツのうち一部を前記画面に順次出力させる第2の出力制御手段と、を含む。
【0006】
また、本発明に係るコンテンツ出力方法は、操作信号入力手段により入力される操作信号に基づいて、コンテンツ記憶手段に記憶される複数のコンテンツのうち1つを選択し、該選択されるコンテンツを画面に出力させる第1の出力制御ステップと、所定の場合に、前記コンテンツ記憶手段に記憶される前記複数のコンテンツのうち一部を前記画面に順次出力させる第2の出力制御ステップと、を含む。
【0007】
また、本発明に係るプログラムは、複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段、ユーザが操作信号を入力するための操作信号入力手段、前記操作信号入力手段により入力される操作信号に基づいて前記複数のコンテンツのうち1つを選択し、該選択されるコンテンツを画面に出力させる第1の出力制御手段、所定の場合に、前記コンテンツ記憶手段に記憶されるコンテンツのうち一部を前記画面に順次出力させる第2の出力制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。プログラムは、各種光磁気ディスクなどのコンピュータ読取可能な情報記憶媒体に格納されてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係るソフトウェア展示装置の外観斜視図である。同図に示されるソフトウェア展示装置10は、おもちゃ屋などのゲームソフトウェアを販売する店舗の店頭に設置され、様々なゲームタイトル(ゲームソフトウェア)の内容を来店者に紹介したりするものである。同図に示すように、ソフトウェア展示装置10は、テレビ受像機14、及びコンピュータゲームシステムであるゲーム機16を筐体12の前面に収容してなるものであり、筐体12の前面にはゲーム機16にケーブルで接続された操作デバイス18を置いておく台も設けられている。来店者は、操作デバイス18を手にとってゲーム機16を操作して、テレビ受像機14に任意のゲームタイトルの画像を映し出したり、その体験版ゲームコンテンツをプレイしたりできるようになっている。
【0010】
図2に示すように、ソフトウェア展示装置10は、他の店舗に設置されたソフトウェア展示装置10とともに、インターネットなどの通信ネットワーク20に接続されて、ソフトウェア展示システム26を構成しており、各ソフトウェア展示装置10は、通信ネットワーク20を介して管理サーバ22にアクセスすることができるようになっている。管理サーバ22にはデータベース24が接続されており、該データベース24には、各ソフトウェア展示装置10のテレビ受像機14で表示されるべきデータを記憶している。そして、各ソフトウェア展示装置10からの要求に応じて、それらのデータを返信するようにしている。また、各ソフトウェア展示装置10では、どのゲームタイトルについて説明画像を来店者がテレビ受像機14に表示させたか、関連コンテンツを実行したかなどを管理するようになっており、この情報が通信ネットワーク20を介して管理サーバ22に送信される。この情報をデータベース24に蓄積させることにより、管理サーバ22では各タイトルの人気を把握できるようにしている。
【0011】
図3〜図8は、ソフトウェア展示装置10のテレビ受像機14で表示されるメニュー画面の一例を示している。これらの画面は、いずれも管理サーバ22からダウンロードされるデータに基づいて生成される。図3に示すように、メニュー画面の上段には、各ゲームタイトルの名称などが表されたタイトル画像を表示するためのタイトル画像表示領域30−1〜30−5が配置されている。このうち、タイトル画像表示領域30−1は、画面の略中心に設けられており、且つ他の領域30−2〜30−5よりもサイズが大きい(広い)。このため、タイトル画像表示領域30−1に表示されるタイトル画像が一番目立つ。タイトル画像表示領域30−2〜30−5は、タイトル画像表示領域30−1の周囲に配置されており、順にサイズが小さくなり、従って順にそこに表示されるタイトル画像が目立たなくなる。
【0012】
メニュー画面には、各画像を識別表示させるためのカーソル32が表示されており、このカーソルは、操作デバイス18の十字キーを用いて任意の画像の位置に移動させることができる。そして、任意のタイトル画像表示領域の画像をカーソル32により識別表示させた状態で、操作デバイス18の決定ボタンを押下すると、その領域に表示されたタイトル画像を、タイトル画像表示領域30−1に表示させることができるようになっている。図4は、図1に示されるメニュー画面において来店者がカーソル32をタイトル画像表示領域30−3の位置に移動させ、決定ボタンを押下した場合のメニュー画面を示している。同図に示すように、上記操作により、タイトル画像表示領域30−3に表示されていたタイトル画像がタイトル画像表示領域30−1に表示され、逆にタイトル画像表示領域30−1に表示されていた画像がタイトル画像表示領域30−3に表示される。すなわち、両領域に表示されるタイトル画像が入れ替わる。このように、ソフトウェア展示装置10では、来店者は操作デバイス18を用いて、任意のタイトル画像を指定して、それを画面略中央に大きなサイズで映し出すことができるようになっている。
【0013】
メニュー画面の中段には、スタック画像34,36,38が横方向に整列して配置されている。これらスタック画像34,36,38は、タイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示されるべき画像の候補群を表象しており、各スタック画像34,36,38には、該スタック画像34,36,38を選択することによりタイトル画像表示領域30−1に表示されるタイトル画像が含まれている。ここでは、スタック画像34は、管理サーバ22から受信するすべてのゲームタイトルのタイトル画像を表象している。また、スタック画像36は、管理サーバ22から受信するすべてのゲームタイトルのタイトル画像のうち、おすすめのもの(後述するようにタイトルリストのおすすめフラグにより特定される)を表象している。また、スタック画像38は、他のコンテンツに関する画像を表象している。そして、来店者はカーソル32をこれらスタック画像34,36,38の位置にも移動させることができる。そして、いずれかのスタック画像34,36,38の位置にカーソル32を移動させて、操作デバイス18の決定ボタンを押下することにより、タイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示されるタイトル画像群を他のタイトル画像群(カーソル32により選択されたスタック画像により表象される画像の中の5つ)に入れ替えることができる。すなわち、ソフトウェア展示装置10で管理されるタイトル画像は膨大な数に上り、その全てを一覧表示すると各画像は非常に小さく表示されてしまう。そこで、ソフトウェア展示装置10では、来店者による操作デバイス18を用いた操作に応じて、それら膨大な数のタイトル画像の中から所定数(ここでは5つ)を選択し、タイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示させるようにしている。また、このときタイトル画像は各タイトルの重要度に応じて選択され、また各タイトルの重要度に応じて、そのタイトルのタイトル画像を表示すべきタイトル画像表示領域30−1〜30−5(つまり表示位置及びサイズ)が決定されるようになっている。こうして、重要なタイトルほど頻繁にタイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示されるようにでき、また、重要なタイトルほど、大きなサイズで画面の目立つ位置に、そのタイトル画像が表示されるようにできる。
【0014】
図5は、カーソル32がスタック画像36の位置に表示されたメニュー画面を示している。同図に示すようにカーソル32がスタック画像34,36,38のいずれかの位置に移動した場合には、タイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示されたタイトル画像のサイズは若干縮小され、逆にスタック画像34,36,38が拡大されるようになっている。こうすることで、来店者が、現在、タイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示されたタイトル画像のいずれかを選択する操作状態にあるのか、それらタイトル画像群を入れ替える操作状態にあるのか、を明確に認識できるようにしている。そして、図5に示されるメニュー画面の状態で、来店者が操作デバイス18の決定ボタンを押下することにより、図6に示されるように、タイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示されるタイトル画像をすべて入れ替えることができる。
【0015】
なお、操作デバイス18には加速度センサが内蔵されており、方向キーや決定ボタンの操作状態とともに、加速度センサの出力も、操作信号の一部としてゲーム機16に入力されている。そこで、ソフトウェア展示装置10では、操作デバイス18が所定方向に振られたことを操作信号から判断した場合にも、タイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示されるタイトル画像群を入れ替えるようにしている。この場合、前回選択されたスタック画像34,36,38に対応するタイトル画像、或いは未選択の場合にはデフォルトであるスタック画像36に対応する画像が、タイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示される。また、メニュー画面には、例えば定期的に、図7に示すように操作デバイス18を振ることを促す操作案内画像42を表示させるようにしている。
【0016】
また、スタック画像38については、複数のグループの画像を表象しており、スタック画像38をカーソル32で指定して決定ボタンを押下した場合には、図8に示すように、各グループの画像38α〜38δが展開表示される。そして、これらの画像38α〜38δをのうち任意のものを操作デバイス18により選択すると、その選択された画像のグループに属するコンテンツ(ゲームタイトルとは限らない。)の画像がタイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示される。さらに、図3〜図8において、各メニュー画面の下段にはテロップ表示領域が設けられている。このテロップ表示領域には、管理サーバ22から定期的に送信されるテロップ文字列が表示される。
【0017】
メニュー画面の上段中央に設けられたタイトル画像表示領域30−1に表示されたタイトル画像をカーソル32にて識別表示させ、操作デバイス18の決定ボタンを押下すると、該タイトル画像に対応するタイトルの詳細内容を示す詳細説明画面がテレビ受像機14に表示される。図9は、この詳細説明画面の一例を示している。同図に示すように、詳細説明画面では、メニュー画面において来店者が指定したタイトルについて、様々な情報が表示される。すなわち、詳細説明画面には、ゲームソフトウェアのタイトル文字列を表示する領域50、発売日や価格などを表示する領域52、ゲームソフトウェアの内容を示す画像を表示する領域54、ゲームソフトウェアの説明文書を表示する領域56が設けられる。また、画面の左右両端には、複数のボタン画像58が表示される。そして、任意のボタン画像58が、操作デバイス18により移動可能なカーソル32により識別表示され、決定ボタンを押下することにより、そのボタン画像58に対応するコンテンツが再生(実行)されるようになっている。このコンテンツ(タイトル関連コンテンツ)は、詳細説明画面で紹介されているタイトルに関連するものであり、例えばゲームソフトウェアの実行中の画面をキャプチャーして得られた静止画像又は動画像、体験版ゲームソフトウェア、プロモーションビデオなどである。詳細説明画面の下段にもテロップ表示領域60が設けられており、管理サーバ22から受信されるテロップが表示される。
【0018】
このソフトウェア展示装置10では、上記のように任意のタイトルをメニュー画面において指定して、そのタイトルの詳細説明画面をテレビ受像機14に表示させることができる。また、詳細説明画面において任意のボタン画像58を指示して決定ボタンを押下することにより、該ボタン画像58に対応するタイトル関連コンテンツをテレビ受像機14に再生出力することができる。さらに、操作デバイス18による操作が一定時間にわたり無い場合には、事前に用意された自動再生リストに従ってタイトル関連コンテンツが自動的に再生出力されるようになっている。この自動再生リストは、ソフトウェア展示装置10において、各タイトルのレーティングに基づいて生成するものである。レーティングは、コンピュータゲームを購入してよい年齢を示す情報であり、日本においては例えばコンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)により、アメリカにおいてはエンターテインメントソフトウェアレーティングボード(Entertainment Software Rating Board(ESRB)) により、ヨーロッパにおいては例えばパンヨーロピアンゲームインフォメーション(Pan European Game Information(PEGI))により決定されるものである。ソフトウェア展示装置10では、該ソフトウェア展示装置10で管理されるタイトル関連コンテンツのうち、そのソフトウェア展示装置10に対応するレーティングの条件を満足するものだけを選び出し、それを自動再生リストに含めるようにしている。このため、図10に示すように、ソフトウェア展示装置10では、すべてのタイトルのタイトル関連コンテンツを順に自動再生するのではなく、所定のレーティングの条件を満たすものだけを限定的に自動再生する。こうして、誰も操作デバイス18を用いて操作しなくてもテレビ受像機14に映し出される画像に変化を与えるようにして、これにより集客効果を計ることができる。また、この際、ソフトウェア展示装置10のレーティング条件を適切に設定することにより、特定人向けコンテンツが店頭で来客者に向けて自動表示されてしまう、という不具合を防止できる。なお、タイトル関連コンテンツが再生される際には、図10に示すように、そのタイトル関連コンテンツに対応したテロップ文字列が画面下部に表示される。
【0019】
図11は、ソフトウェア展示装置10の機能ブロック図である。同図に示すように、ソフトウェア展示装置10は、記憶部62、通信部84、実績管理部86、自動再生リスト生成部88、タイトル画像選出部90、表示制御部92、無操作時間計測部94を含んでいる。これらの機能は、コンピュータシステムであるゲーム機16において、所定のソフトウェア展示用プログラムが実行されることにより実現されるものである。このプログラムは、各種のコンピュータ読取可能な情報記憶媒体によりゲーム機16に供給されてもよいし、管理サーバ22などの他のコンピュータから通信ネットワーク20を介してダウンロードされてもよい。
【0020】
記憶部62は、例えばゲーム機16に内蔵されるハードディスク記憶装置を中心に構成されるものであり、管理サーバ22からの受信データ64、無操作状態で自動再生すべきタイトル関連コンテンツを示す自動再生リスト78、各タイトル画像の表示位置や表示サイズを決定するための優先度リスト80、各画面レイアウトを記述した画面テンプレート82を記憶している。管理サーバ22からの受信データ64には、タイトルデータ66とテロップデータ68とが含まれる。タイトルデータ66は、当該ソフトウェア展示装置10で紹介すべき全タイトルについての表示情報であり、具体的には、タイトルリスト70、タイトル基本情報72、タイトル画像データ74、タイトル関連コンテンツデータ76を含む。
【0021】
タイトルリスト70は、図12に示すように、当該ソフトウェア展示装置10で紹介すべき全タイトルのタイトルID(各タイトルを識別する情報)、それらタイトルの名称及びおすすめフラグを記述したものである。スタック画像34には、タイトルリスト70にタイトルIDが記述されたすべてのタイトルが関連づけられ、スタック画像36には、おすすめフラグが1のタイトルのみが関連づけられる。また、タイトル基本情報72は、図13に示すようにタイトルごとに用意されたデータから構成されており、各データは、タイトルID、タイトル名称、製作会社の識別情報や名称、パブリッシャの識別情報や名称、発売日、価格、プレイ人数、レーティング、タイトル関連コンテンツデータを特定する情報を含む。
【0022】
タイトル画像データ74は、メニュー画面や詳細説明画面において表示される各タイトルのタイトル画像のデータである。また、タイトル関連コンテンツデータ76は、各タイトルに関連するコンテンツ(動画又は静止画、プロモーションビデオ、体験版プログラムなど)のデータである。テロップデータ68は、テロップ表示領域40,60に表示されるテロップの文字列データであり、管理サーバ22から受信するデータに従って定期的に更新される。
【0023】
自動再生リスト78は、図14に示すように、無操作時にタイトル関連コンテンツ(ここでは例えばプロモーションビデオ)が自動再生されるべきタイトルのタイトルIDを、再生すべき順に記述したものである。また、優先度リストは、図15に示すように、各タイトルのタイトルIDと、そのタイトルの優先度と、そのタイトルの詳細説明画面が表示された回数である選択実績と、を関連づけて記述したものである。
【0024】
通信部84は、通信ネットワーク20を介して管理サーバ22にアクセスして、ソフトウェア展示装置10ごとに用意されたデータのうち、自機のために用意された最新の受信データ64をダウンロードする。また、定期的にテロップデータ68を更新する。さらに、優先度リスト80に含まれる選択実績のデータを管理サーバ22に適宜アップロードする。
【0025】
実績管理部86は、優先度リスト80を管理するものであり、操作デバイス18による操作内容を監視して、どのタイトルについて何回、詳細説明画面の表示が指示されたかを管理し、それを優先度リスト80の選択実績の欄に記録する。なお、選択実績として、タイトル関連コンテンツの再生出力が操作デバイス18により指示された回数を記録するようにしてもよい。また、実績管理部86は、頻繁に選択されるタイトルほど優先度が高くなるように、選択実績の値の範囲により各タイトルの優先度を段階的に設定している。
【0026】
自動再生リスト生成部88は、通信部84によりタイトルデータが受信された場合に、自動再生リスト78を生成する。具体的には、タイトル基本情報72における各タイトルのレーティングを読み出して、このレーティングが所定条件を満足するもの(例えば万人向けを示すものなど)であるタイトルのタイトルIDを順に記述して自動再生リスト78を生成し、記憶部62に格納する。なお、自動再生リスト78にはタイトルIDを、それにより識別されるタイトルの優先度が高い順に記述してもよい。こうすれば、優先度が高いタイトルから順にタイトル関連コンテンツを再生出力することができる。
【0027】
タイトル画像選出部90は、テレビ受像機14にメニュー画面が表示される場合、或いはスタック画像34,36をカーソル32により識別させた状態で決定ボタンが押下される場合に、タイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示すべきタイトル画像を、タイトルリスト70に示されるタイトル画像のうちユーザにより選択されたスタック画像(選択されていない場合には、例えばスタック画像36)に関連するものの中から、各タイトルの優先度に基づいて選出するものである。例えば、タイトル画像選出部90は優先度リストを参照して、優先度が5のものを1つ、優先度が4のものを1つ、優先度が3のものを1つ、優先度が2のものを1つ、優先度が1のものを1つ、合計5つのタイトルを選出し、そのタイトル画像をタイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示すべきものとして選出する。或いは、優先度が高いものから順に5つのタイトルを選出してもよい。なお、タイトル画像選出部90は、優先度リスト80によらず、タイトルリスト70に記述された順に5つずつタイトルを選出してもよい。
【0028】
表示制御部92は、テレビ受像機14の表示内容を制御するものであり、特にメニュー画面表示時には、画面テンプレート82に含まれる、メニュー画面表示用のテンプレートを読み出し、タイトル画像選出部90により選出されるタイトル画像をタイトル画像表示領域30−1〜30−5にはめ込み、テロップデータ68に含まれるテロップ文字列をテロップ表示領域40にはめ込んで、メニュー画面を生成する。このとき、表示制御部92は、優先度リスト80に示される各タイトルの優先度に従ってタイトル画像の表示位置(すなわち表示サイズ)を決定する。具体的には、優先度の高いタイトルのタイトル画像から順に、タイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示させる。こうして、優先度の高いタイトルのタイトル画像を表示上、目立たせることができる。また、詳細説明画面表示時には、画面テンプレート82に含まれる、詳細画面表示用のテンプレートを読み出し、各領域50,52,56,60にタイトル基本情報72に含まれるデータをはめ込み、またタイトル基本情報72に含まれるタイトル関連コンテンツデータの情報に従ってボタン画像58を表示させる。さらに、テロップデータ68に含まれるテロップ文字列をテロップ表示領域60にはめ込んで、詳細説明画面を完成させる。また、表示制御部92は、詳細説明画面の表示時に、ボタン画像58のいずれかがカーソル32により識別され、決定ボタンが押下されると、そのボタン画像58に対応するタイトル関連コンテンツのデータをタイトル関連コンテンツデータ76から読み出し、それを再生出力する。
【0029】
無操作時間計測部94は、操作デバイス18により入力される操作信号を監視しており、何も操作していないことを示す操作信号の入力が継続している時間を計測している。そして、この時間が所定時間を越えると、表示制御部92に対してタイトル関連コンテンツの自動再生を指示する。表示制御部92では、この指示に応じて、自動再生リスト78を読み出し、該リストに含まれるタイトルIDにより識別されるタイトルのタイトル関連コンテンツ(プロモーションビデオ)を順に、タイトル関連コンテンツデータ76から読み出し、テレビ受像機14により出力させる。表示制御部92は、自動再生リスト78に含まれるすべてのタイトルIDについてタイトル関連コンテンツを順に再生した場合、あるいは操作デバイス18が来店者に操作された場合に、自動再生リスト78に基づくタイトル関連コンテンツの自動再生を停止して、再びメニュー画面を表示させる。なお、自動再生リスト78に含まれるすべてのタイトルIDについてタイトル関連コンテンツを順に再生した後、該自動再生リスト78に含まれる各タイトルIDについて再びタイトル関連コンテンツを順に再生してもよい。
【0030】
以上説明したソフトウェア展示装置10によれば、メニュー画面において、来店者による操作デバイス18の操作に応じて、多数のタイトル画像の中から所定数ずつを選択して、所定の位置及びサイズを有するタイトル画像表示領域30−1〜30−5に表示するので、多数のタイトル画像を、表示サイズを過度に小さくすることなく、少しずつ一覧表示することができる。また、各タイトル画像表示領域30−1〜30−5のサイズを異ならせて、各タイトルの重要度に応じてどの領域を使ってタイトル画像を表示するかを決定するので、重要なタイトルほど目立つようにタイトル画像を表示させることができる。
【0031】
さらに、本ソフトウェア展示装置10によると、多数のタイトルのそれぞれについてプロモーションビデオなどのタイトル関連コンテンツを用意しておき、それぞれ来店者による操作デバイス18の操作に応じて再生出力させるとともに、操作が行われない時間が所定時間継続すると、所定条件を満足するレーティングが設定されたタイトルのタイトル関連コンテンツのみが自動再生出力される。このため、必要に応じて来店者に任意のタイトル関連コンテンツを楽しませつつも、不必要に特定人向けコンテンツが再生されないようにできる。
【0032】
なお、ソフトウェア展示装置10に対して、自動再生リスト78を生成する際の基準となるレーティング条件とは別のレーティング条件を設定して、このレーティング条件を満足するか否かに基づいて、各タイトルのタイトル画像をメニュー画面に表示するか否か、一番目立つタイトル画像表示領域30−1に表示するか否か、詳細説明画面を表示させるか否か、タイトル関連コンテンツの再生を行うか否か、などを制御するようにしてもよい。こうすれば、来店者の操作に従ってタイトル関連コンテンツを再生する場合にも、再生可能なコンテンツが別のレーティング条件により制限されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態に係るソフトウェア展示装置の外観斜視図である。
【図2】ソフトウェア展示装置及び管理サーバを含むソフトウェア展示システムの全体図である。
【図3】ソフトウェア展示装置で表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図4】ソフトウェア展示装置で表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図5】ソフトウェア展示装置で表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図6】ソフトウェア展示装置で表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図7】ソフトウェア展示装置で表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図8】ソフトウェア展示装置で表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図9】ソフトウェア展示装置で表示される詳細説明画面の一例を示す図である。
【図10】プロモーションビデオの自動再生順を説明する図である。
【図11】ソフトウェア展示装置の機能ブロック図である。
【図12】タイトルリストの内容を模式的に示す図である。
【図13】タイトル基本情報の内容を模式的に示す図である。
【図14】自動再生リストの内容を模式的に示す図である。
【図15】優先度リストの内容を模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0034】
10 ソフトウェア展示装置、12 筐体、14 テレビ受像機、16 ゲーム機、18 操作デバイス、20 通信ネットワーク、22 管理サーバ、24 データベース、 26 ソフトウェア展示システム、30−1〜30−5 タイトル画像表示領域、32 カーソル、34,36,38 スタック画像、40 テロップ表示領域、42 操作案内画像、50,52,54,56 領域、58 ボタン画像、60 テロップ表示領域、62 記憶部、64 受信データ、66 タイトルデータ、68 テロップデータ、70 タイトルリスト、72 タイトル基本情報、74 タイトル画像データ、76 タイトル関連コンテンツデータ、78 自動再生リスト、80 優先度リスト、82 画面テンプレート、84 通信部、86 実績管理部、88 自動再生リスト生成部、90 タイトル画像選出部、92 表示制御部、94 無操作時間計測部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
ユーザが操作信号を入力するための操作信号入力手段と、
前記操作信号入力手段により入力される操作信号に基づいて前記複数のコンテンツのうち1つを選択し、該選択されるコンテンツを画面に出力させる第1の出力制御手段と、
所定の場合に、前記コンテンツ記憶手段に記憶される前記複数のコンテンツのうち一部を前記画面に順次出力させる第2の出力制御手段と、
を含むことを特徴とするコンテンツ出力装置。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテンツ出力装置において、
前記第2の出力制御手段は、所定条件を満足するコンテンツを出力させる、
ことを特徴とするコンテンツ出力装置。
【請求項3】
請求項2に記載のコンテンツ出力装置において、
前記各コンテンツの属性に基づいて前記複数のコンテンツから選択される、1又は複数のコンテンツのそれぞれを特定するデータのリストを記憶するリスト記憶手段をさらに含み、
前記第2の出力制御手段は、前記リスト記憶手段に記憶されるリスト中のデータにより特定されるコンテンツを出力させる、
ことを特徴とするコンテンツ出力装置。
【請求項4】
請求項3に記載のコンテンツ出力装置において、
前記各コンテンツの属性に基づいて前記複数のコンテンツのうち1又は複数のコンテンツを選択するとともに、該選択されるコンテンツを特定するデータのリストを生成するリスト生成手段をさらに含む、
ことを特徴とするコンテンツ出力装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載のコンテンツ出力装置において、
前記第2の出力制御手段は、前記操作信号入力手段による入力が所定条件を満たす場合に、コンテンツを前記画面に順次出力させる、
ことを特徴とするコンテンツ出力装置。
【請求項6】
請求項5に記載のコンテンツ出力装置において、
前記操作信号入力手段により操作信号が継続して入力されない時間を計測する計測手段をさらに含み、
前記第2の出力制御手段は、前記計測手段により計測される時間が所定時間以上となる場合に、前記リスト中のデータにより特定されるコンテンツを前記画面に順次出力させる、
ことを特徴とするコンテンツ出力装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載のコンテンツ出力装置において、
前記第1の出力制御手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶される前記複数のコンテンツのいずれかにそれぞれ対応する複数のタイトル画像及び前記操作信号入力手段により入力される操作信号に応じて選択される前記タイトル画像のうち1つを識別する識別画像を前記画面に表示させるとともに、前記タイトル画像及び前記識別画像に従って前記複数のタイトルのうち1つを選択する、
ことを特徴とするコンテンツ出力装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載のコンテンツ出力装置において、
前記属性は、前記各コンテンツを視聴してよい者の年齢に関する情報である、
ことを特徴とするコンテンツ出力装置。
【請求項9】
請求項2に記載のコンテンツ出力装置において、
前記第1の出力制御手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶される前記複数のコンテンツのうち、前記所定条件とは異なる条件を満足するものを、前記操作信号入力手段により入力される操作信号に応じて出力させる、
ことを特徴とするコンテンツ出力装置。
【請求項10】
操作信号入力手段により入力される操作信号に基づいて、コンテンツ記憶手段に記憶される複数のコンテンツのうち1つを選択し、該選択されるコンテンツを画面に出力させる第1の出力制御ステップと、
所定の場合に、前記コンテンツ記憶手段に記憶される前記複数のコンテンツのうち一部を前記画面に順次出力させる第2の出力制御ステップと、
を含むことを特徴とするコンテンツ出力方法。
【請求項11】
複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段、
ユーザが操作信号を入力するための操作信号入力手段、
前記操作信号入力手段により入力される操作信号に基づいて前記複数のコンテンツのうち1つを選択し、該選択されるコンテンツを画面に出力させる第1の出力制御手段、
所定の場合に、前記コンテンツ記憶手段に記憶される前記複数のコンテンツのうち一部を前記画面に順次出力させる第2の出力制御手段
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−269431(P2008−269431A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−113551(P2007−113551)
【出願日】平成19年4月23日(2007.4.23)
【出願人】(395015319)株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (871)
【Fターム(参考)】