コンテンツ提供システム
【課題】 遊び心満載で、おもしろく、ユーザがコンテンツの選択から楽しむことができるようにすること
【解決手段】 コンテンツを選択するメニュー画面が、地球を模した地球オブジェクトEobの周りを複数の皿オブジェクトSobを回転移動させるとともに、その皿オブジェクトの上に提供するコンテンツに対応するコンテンツオブジェクトCobを載せ、そのコンテンツオブジェクトが皿オブジェクトとともに回転移動するものとする。そして、回転移動中のコンテンツオブジェクトを選択すると、そのコンテンツオブジェクトに関連づけられたコンテンツの利用画面に遷移し、当該コンテンツを提供する。これにより、地球規模での回転寿司屋において寿司ネタを取るような感じでコンテンツを取得することができる。
【解決手段】 コンテンツを選択するメニュー画面が、地球を模した地球オブジェクトEobの周りを複数の皿オブジェクトSobを回転移動させるとともに、その皿オブジェクトの上に提供するコンテンツに対応するコンテンツオブジェクトCobを載せ、そのコンテンツオブジェクトが皿オブジェクトとともに回転移動するものとする。そして、回転移動中のコンテンツオブジェクトを選択すると、そのコンテンツオブジェクトに関連づけられたコンテンツの利用画面に遷移し、当該コンテンツを提供する。これにより、地球規模での回転寿司屋において寿司ネタを取るような感じでコンテンツを取得することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯情報端末,携帯ゲーム端末,携帯音楽再生端末等の各種の携帯型電子機器は、それぞれ多機能・高機能化し、インターネットや無線LANなどに接続する機能を備え、各種のコンテンツをオンラインで閲覧・再生したり、ダウンロードしたりすることができるようになっている。
【0003】
係る処理を実行するに先立ち、利用するコンテンツを選択する必要がある。これは、一般的に、利用可能なコンテンツのタイトル等を示したテキストや、アイコン等のメニュー項目を縦一列あるいは横一列並べたり、n行m列のように縦横に配置したりしたメニューリストを表示し、その中から、対象となるコンテンツを選択するようになっている。この選択は、入力装置であるカーソルキー等のボタンを押下し、選択対象候補となるメニュー項目を順次移動させ、所望の位置で確定キーを押下することで行ったり、表示画面にタッチパネルを組み込んでいる場合には、選択しようとするコンテンツのメニュー項目を指等でタッチすることで行ったりする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術は、縦/横にきれいに並んだメニュー項目の中から、必要とするものを選択するもので、面白味に欠け、遊び心がないといわざるを得ない。特に、コンテンツが、ゲームであったり、アニメその他の動画などの趣味・趣向・娯楽などであったり、“うんちく”,“雑学”の要素が高い情報などとすると、無機質に並んだメニュー項目から目的のものを選択する行為では、無味乾燥でわくわく感もわかず、これからコンテンツを楽しんで利用しようとする気持ちを向上させることができないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明は、コンテンツの選択をする行為から、遊び心を持たせたものである。すなわち、(1)コンテンツを選択するメニュー画面が、地球を模した地球オブジェクトの周りを複数の皿オブジェクトを回転移動させるとともに、その皿オブジェクトの上に提供するコンテンツに対応するコンテンツオブジェクトを載せ、そのコンテンツオブジェクトが前記皿オブジェクトとともに回転移動するものとし、前記回転移動中のコンテンツオブジェクトを選択すると、そのコンテンツオブジェクトに関連づけられたコンテンツの利用画面に遷移し、当該コンテンツを提供する機能を備えた。
【0006】
このようにすると、ユーザは、あたかも回転寿司におけるすしネタの取得のように、回転移動する皿オブジェクト(コンテンツオブジェクト)を選択することで、選択する行為自体に面白みが増し、これからコンテンツを楽しんで利用しようとする気持ちを向上させることができる。さらに、地球オブジェクトを中心に、その周囲に複数の皿オブジェクトが回転するので、地球規模での大きな回転寿司(回転寿司屋)を利用する雰囲気が醸し出るとともに、そのようにスケールの大きいお店に入店してすしネタの選択・取得のようにコンテンツを取得することができる。
【0007】
(2)前記メニュー画面を表示する利用者端末の表示画面の下方領域に、テーブルを模したオブジェクトを描画し、前記オブジェクトの選択は、前記コンテンツオブジェクトを前記テーブルを模したオブジェクト上に移動させるようにするとよい。テーブルをもしたオブジェクトは、実施形態では、カウンターオブジェクトKobに対応する。このようにすると、開店寿司店に入店し、そこで注文をしているような臨場感がより良くでるので好ましい。
【0008】
(3)前記メニュー画面において、椅子オブジェクトを浮いた状態で描画し、その椅子オブジェクトを選択することで、前記テーブルを模したオブジェクトを描画し、コンテンツオブジェクトの選択ができるようにするとよい。このようにすると、入店後、椅子を選ぶことで実際に座席に座る感じが出るので好ましい。
【0009】
(4)前記メニュー画面を表示する利用者端末の表示画面内に、コンテンツを選択可能とする領域(実施形態の「取得可能エリア」に対応)を設定し、前記コンテンツオブジェクトのうち、その領域に存在しているものみが選択可能とするとよい。このようにすると、画面上に見えていても取れないといったジレンマが出て、自分の前等、取れる場所に来るのを待つ楽しさも出るので好ましい。
【0010】
(5)前記回転移動する複数の前記コンテンツオブジェクトのうちの任意のコンテンツオブジェクトを消去して選択できなくするとよい。たとえば、(4)の発明のように、選択可能とする領域に入る前のコンテンツオブジェクトが、この機能により消去されると、入手可能になる直前で取れなくなる事態が発生するので、おもしろい。この消去対象のコンテンツは、画面上に表示されているコンテンツオブジェクトに対してランダムで消去するようにしてもよいし、たとえば、他のユーザも同一のメニュー画面に参加しており、係る他のユーザがコンテンツを取得した場合に、該当するコンテンツオブジェクトを消去するようにしてもよい。このようにすると、たとえば回転寿司屋において、上流側から流れてくる寿司ネタに対し、目星をつけておき、自分の手前にきたら取ろうと見ていたところ、上流側の他の客に取られてしまったのと同様の状況を再現できる。
【0011】
(6)前記メニュー画面を表示する利用者端末の位置を検出する位置検出手段を備え、前記地球オブジェクトを描画するに際し、前記位置検出手段で検出される現在位置を含む領域を表示する状態で描画するとよい。このようにすると、現在位置により表示される地球の表面が異なることになり、特に、世界各地を移動するユーザにとっては、表示太陽が変化するので好ましい。
【0012】
(7)起動画面として、寿司屋ののれんを描画し、そののれんの設定された位置を選択すると、そののれんがめくれる動画を再生後、前記メニュー画面に遷移するようにするとよい。このようにすると、回転寿司屋に入っていく感じがするので、益々よい。
【0013】
(8)設定された条件を満たす特別ユーザは、任意のコンテンツオブジェクトを注文する機能を備えるとよい。設定された条件とは、たとえば有料会員であったり、同じ有料会員でも高い会費を払う人であったり、使用頻度が高い人などがある。この機能を持つことで、自分の前等にコンテンツオブジェクトがくる前に、注文してコンテンツを利用することができるのでよい。
【0014】
(9)前記皿オブジェクトは、複数種類用意し、種類ごとに必要なポイントを異ならせるとよい。ポイントが異なるとは、利用ポイントに差を持たせることはもちろんのこと、プラスポイント(利用するとポイントが増える:広告のようなもの)を含んでもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、地球規模での回転寿司屋の利用をしている感覚で、コンテンツを選択することができるので、遊び心満載で、おもしろく、ユーザがコンテンツの選択から楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本システムの好適な一実施形態を示す図である。
【図2】表示画面の一例を示す図である。
【図3】表示画面の一例を示す図である。
【図4】表示画面の一例を示す図である。
【図5】表示画面の一例を示す図である。
【図6】表示画面の一例を示す図である。
【図7】表示画面の一例を示す図である。
【図8】表示画面の一例を示す図である。
【図9】表示画面の一例を示す図である。
【図10】表示画面の一例を示す図である。
【図11】表示画面の一例を示す図である。
【図12】表示画面の一例を示す図である。
【図13】機能を示すチャート図である。
【図14】機能を示すチャート図である。
【図15】機能を示すチャート図である。
【図16】機能を示すチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を用いて本発明の好適な実施形態を説明する。本発明では、インターネット等の通信・ネットワークを利用し、各種のコンテンツを提供することができるものである。図1に示すように、各ユーザが使用する利用者端末1は、インターネット2を介してコンテンツ提供サーバ10にアクセス可能となっている。
【0018】
コンテンツ提供サーバ10は、インターネット2に接続してデータの送受を行うための通信インタフェース11と、所定の処理を実行する制御部12と、提供するコンテンツを格納するコンテンツ記憶部13と、を備えている。なお、本実施形態では、提供するコンテンツはコンテンツ記憶部13に格納するようにしているが、別のサーバに格納されていても良い。その場合、コンテンツ提供サーバ10は、当該別のサーバにインターネット,LANその他のネットワークを経由してアクセスし、利用者端末1に提供するようにしたり、当該他のサーバにアクセスするためのURLを記憶保持するとともに当該URLを利用者端末1に提供したりすることになる。コンテンツ記憶部13は、コンテンツ自信はもちろんのこと、利用者端末1がコンテンツを取得することができるための情報等、コンテンツに関する各種の情報が格納される。各処理部の具体的な機能については後述する。
【0019】
利用者端末1は、携帯情報端末,携帯ゲーム端末,携帯音楽再生端末,携帯電話端末,携帯動画再生端末等の各種の携帯型電子機器はもちろんのこと、パーソナルコンピュータ等でもよく、インターネット等の通信ネットワーク網を介してコンテンツ提供サーバ10にアクセスし、web閲覧機能によりコンテンツ提供サーバ10との間でデータを送受し、利用者端末1の表示装置1aの表示画面にコンテンツ提供サーバ10が提供する情報を描画できるものであればよい。なお、コンテンツ提供サーバ10が持つ情報を利用者端末1の表示装置1aの表示画面に、所望のレイアウトで描画・表示したり、コンテンツ提供サーバ10からコンテンツをダウンロードして利用者端末1内の記憶部に格納する機能は、公知の技術で実現できるので、その詳細な説明を省略する。
【0020】
さらに、本実施形態では、利用者端末1は、スマートフォンや、各種の携帯情報端末のように、適度な大きさの表示画面を持ち、ダウンロードしたゲームで遊んだり、音楽や映像をオンラインあるいはダウンロードして再生したりすることができる携帯型の装置であって、表示装置1aには、タッチパネルが組み込まれ、表示画面をタッチ操作することで、各種の指示を与えることができる装置を用いた。このようにタッチパネルを備えたものを用いることで、後述するように、コンテンツの選択作業が、よりリアル感があり、おもしろみが増すので好ましいが、もちろん、本発明は、タッチパネルは必須の構成ではなく、タッチパネルが無いタイプの利用者端末1でもよいし、携帯型にかぎるものでもない。
【0021】
さらに、利用者端末1は、ハードウェア構成としては、図1(c)に示すように、タッチパネル等の入力装置1bと、インターネットにアクセスする通信インタフェース1cと、各種の処理を実行する制御部1dと、記憶部1eと、GPS受信機1fと、を備えている。記憶部1eは、便宜上、図では、1つのブロックで示しているが、ダウンロードしたコンテンツを記憶したり、各種のパラメータを記憶したりするデータベース(不揮発性メモリ)であったり、制御部1dが演算実行する際にワークメモリや一時バッファとして使用するRAM等を備える。さらに、本実施形態では、GPS受信機1fを備え、そのGPS受信機1fで検出した現在位置情報に基づき制御部1dは、所定の処理を実行する。
【0022】
また、コンテンツ提供サーバ10にアクセスし、コンテンツの提供サービスを受けるためのアプリケーションプログラムは、利用者端末1のアプリの一つとして実装されており、利用者端末1のプラットフォームの上で実行される。係るアプリケーションプログラムは、利用者端末1にプリインストールされていても良いし、別途ダウンロード等して製品出荷後に格納するものでも良い。
【0023】
本実施形態のシステムは、コンテンツ提供サーバ10が管理するコンテンツ(情報を含む)を利用者端末1を通じて全世界に配信することができる。このとき、提供するコンテンツは、たとえば、ゲームであったり、音楽や映像・画像等であったり、動画, 壁紙, ニュースや、うんちく・雑学・豆知識・地域固有のお得な情報等の各種の情報であったり、コマーシャル・スポンサー広告である等、各種のものがある。そして、多数用意されたコンテンツの中から、ユーザが、望むコンテンツを選択する際に、遊び心満載で、趣があり、選択する行為自体がおもしろく、引き込まれやすいサービスを提供するようにしている。具体的には、インターネット2を利用することから、サービスを受けるユーザは、全世界に存在する可能性があるので、地球の周りを回る巨大な回転寿司のようなものを利用者端末1の表示画面に描画し、係る画面をコンテンツの選択画面としている。つまり、図2(a)に示すように、地球を模式化した3Dオブジェクトで描画した地球オブジェクトEobを中心とし、その周囲(所定の半径からなる円周上)を、回転寿司における皿を模した3Dの皿オブジェクトSobが所定の速度で移動し、さらに、その皿オブジェクトSobの上に、各コンテンツに対応づけられた3Dアイコンで描画されたコンテンツオブジェクトCobを乗せた状態とする。これにより、コンテンツオブジェクトCobは、回転寿司における寿司ネタのように、皿オブジェクトSobと一体になって地球オブジェクトEobの周囲を回転移動することになる。
【0024】
そして、回転寿司における自分の前にきた皿を取る感覚で、流れるように回転(公転)移動している皿オブジェクトSobの上にあるコンテンツオブジェクトCobを取ることで、そのコンテンツオブジェクトCobに関連づけられたコンテンツを利用することができるようにしている。このようにすることで、回転寿司で好きな寿司ネタを取る感覚で、コンテンツオブジェクトCobを選択し、コンテンツを利用(ダウンロード/オンラインでの利用)することができるので、コンテンツを選ぶ行為から遊び心があり、楽しくできる。
【0025】
そして、選択するオブジェクトの内容を容易に理解できるようにするため、コンテンツオブジェクトCobは、オブジェクトの内容に合わせた3Dにするとよい。たとえば、映像・音楽であれば、DVD・CDのパッケージや、宣伝用のパンフレットなどとすることができる。また、回転寿司らしくするため、寿司ネタを3Dで描画したコンテンツオブジェクトCobも用意している。これは、その寿司ネタについての情報(寿司ネタうんちく/世界の寿司屋情報等)であったり、その産地についての情報を提供するものとしたりすることができる。さらに、コンテンツオブジェクトCobの中には、コンテンツと関連づけがないダミーを用意しても良い。
【0026】
さらに、カウンターテーブルを模した3DのカウンターオブジェクトKobや、そのカウンターオブジェクトKobの上に描画する湯飲みやお品書き等の各種のオブジェクトを描画したレイアウトをとると、よりリアルで臨場感が増すとともに、コンテンツオブジェクトCobの選択の仕方を、皿オブジェクトSobの上にある所望のコンテンツオブジェクトCobを指にて押した状態のままカウンターオブジェクトKobの上まで移動することいった実際の動作に似た処理でコンテンツを選択できる。
【0027】
さらに、コンテンツはサーバ参照またはダウンロードによって取得するため、定期的 (または季節/イベントごと)に入れ替えることになる。また、各コンテンツは、皿の種類や乗っている物(コンテンツオブジェクト)でカテゴライズされる。以下、具体的な表示面に基づき、機能を説明する。
【0028】
利用者端末1は、搭載されたアプリを実行するためのメニュー画面(ホーム画面)を持ち、上記のシステムを利用するための当該アプリのアイコンをタッチして選択し、実行すると、制御部1dは、当該アプリの起動画面として、図3(a)に示すのれん画面を描画する。図示すように、寿司屋の“のれん”を描画することで、回転寿司の臨場感を高める。この起動画面には、のれんの左端に透明な開始ボタンB1が用意されており、当該開始ボタンB1がタッチされたことを認識すると、制御部1dは、のれんがめくれるアニメーションを再生し、回転寿司屋の内部画面に遷移する。このように、のれんが奥へめくれる演出の後、回転寿司屋の内部画面と言ったTOP画面へ遷移する。
【0029】
なお、この開始ボタンB1がクリックされると、制御部1dは、インターネットへの接続(コンテンツ提供サーバ10へのアクセス)を試み、接続が確認できない場合にはこの画面より先には入店出来ず、図3(b)に示すように、アラートを表示し、アプリケーションを終了する。このとき、メッセージウインドウW1を用意し、「インターネットに接続できなかったため、ネタの仕入れができませんでした。インターネット接続可能な環境でお試しください。本アプリケーションは終了します。」 というようなメッセージを出力することで、入店できない臨場感を発生されることができる。
【0030】
図4(a)は、トップ画面である「店内画面」を示している。図2(a)に示したように地球の周りに寿司が回転した状態を示している。この「店内画面」では、入店した状態で、席に座っていない状態を表しているので、制御部1dは、椅子オブジェクトIobが空を飛んでいる状態を描画する。この「店内画面」は、画面左下に「設定」ボタンを用意すると共に、画面右下に「ヘルプ」ボタンを用意している。
【0031】
この「店内画面」において、「設定」ボタンが押される(タッチされる)と、図4(b)に示す「設定画面」へ遷移し、全設定のリセットや音声設定ができる。図4(b)では、一例として、音のON/OFF設定と、全ての履歴のリセットを行うメニュー項目が用意されているが、さらに別のメニュー項目を用意し、各種の設定を行えるようにしても良い。また、「ヘルプ」ボタンが押された場合には、ヘルプ画面へ遷移する。
【0032】
また、本実施形態では、利用者端末1は、横長な状態を正常な姿勢としており、この状態から90度回転して図5(a)に示すように縦向きにしたことを制御部1dが認識すると、裏画面を表する。この裏画面は、たとえば図5(b)に示すように、アニメのキャラクタが、地球オブジェクトEobを指の上に乗せたおまけ画面を描画する。この裏画面からは、どこにも遷移せず、利用者端末1を横向きの正規の状態に戻すと、元の画面に戻る。なお、利用者端末1の向きは、傾きセンサや加速度センサその他の各種のセンサや、スイッチ等の公知の検出手段で検出することができる。
【0033】
さらに、「店内画面」において飛んでくる椅子オブジェクトIobをタッチすることで、「着席画面」へ遷移する。この「着席画面」は、図2(b)に示したように、奥側に、地球オブジェクトEobの周りを、回転寿司を模したオブジェクト(皿オブジェクトSob+コンテンツオブジェクトCob)が回転する動画を再生すると共に、その手前側にカウンターオブジェクトKobの上に、湯飲みとお品書きのオブジェクトを描画した構成を基本とする。さらに、その「着席画面」を描画した直後は、図6に示すように、本日の入荷情報ウインドウ W2を上記の基本構成の画像の上に重ねて描画する。図示するように、この本日の入荷ウインドウW2は、透明なエリアとなり、下側の基本構成の画像が確認できるようにしている。そして、この本日の入荷ウインドウW2は、着席前に、回っているネタの情報や、アプリ自体のバージョンアップ情報等をテキストで表示する。この表示するできストデータは、コンテンツ提供サーバ10から取得する。また、接続したがサーバメンテナンス中やサービス終了時等の特別な状態の場合には、本日の入荷ウインドウW2に変えて、たとえば、「当店は休業中です。2009年5月13日より営業再開いたします。」等のメッセージを出力し、当該アプリケーションを終了するようにしている。サーバメンテナンス中等で、皿のコンテンツ情報が得られない場合には、上記の回転寿司のように皿オブジェクトが地球オブジェクトEobの周囲を回転移動させる基本画像を描画できないことがあるが、係る場合に、テキストを表示することで、最低限の情報提供をすることができる。
【0034】
上述したように、本日の入荷ウインドウW2に提示する情報が存在する場合には、係るウインドウを描画後、当該情報がない場合には着席画面に遷移した直後から、図7に示すようなコンテンツオブジェクトCobを選択可能な通常の着席画面を描画する。図7に示すように、「着席画面」は、地球オブジェクトEobの周囲を回転寿司のように「皿オブジェクトSob+コンテンツオブジェクトCob」が回転している状態を拡大表示し、画面には常時10皿を表示するようにしている。さらに、表示画面中に、コンテンツオブジェクトの取得可能エリアを設けており、この取得可能エリア内に存在するコンテンツオブジェクトのみが実際に取得することができるようにしている。本実施形態では、手前5皿分を取ることができるように等替え取得可能エリアを設定している。そして、実際の描画制御では、取得可能エリア内に存在してコンテンツオブジェクトが取れる皿は、明るく表示し、画面上にてそのような皿の皿オブジェクトあるいはコンテンツオブジェクトを指で触ると吸い付くように動き、カウンターオブジェクトKob内のドロップエリア内にドロップして当該コンテンツオブジェクトに関連づけたコンテンツを取得・利用可能となる。つまり、欲しい皿を手前にあるカウンター(ドロップエリア)にスライドすることでコンテンツ画面へ遷移し、ネタ(コンテンツ)を見ることができるようになる。
一方、取得可能エリア外の取れない皿は、暗く表示し、触っても反応しない制御を行う。
【0035】
また、「着席画面」の右下には、本システムで利用可能な通貨・ポイントを表示するようにしている。初回起動時には、初期値(たとえば、3000ポイント:3000kp)が設定され、画面に表示する。このポイントは、本システム利用するにつれて増減する。つまり、コンテンツには、有料(ポイントが必要)のものと無料(ポイントが不要)のものがあり、有料のコンテンツを利用した場合には、ポイントが減る。また、広告のようにポイントが加算されるコンテンツもある。
【0036】
また、「着席画面」において、お品書きオブジェクトをタッチすると、図7(b)に示すように、皿の価格表を表示する。図7(b)に示すように、各皿は柄によって価格(ポイント)が設定されており、手持ち金額(「着席画面」の右下に表示)に達するまで皿を取ることができる。 そして、手持ち金額(ポイント)が足りない場合には、皿をカウンターに取得しようとして、カウンターオブジェクトKob上のドロップエリアまでスライドしてきても、その処理が有効にならず、元の位置へ戻る制御を行う。また、湯飲みをタッチすると、「お気に入り画面」へ遷移する。
【0037】
なお、取得できない後ろ5つの皿(皿オブジェクトSob+コンテンツオブジェクトCob)は、回転移動に伴い逐次取得エリア内に移動してくるので、その表示態様を選択可能なものに変える。また、取得できない後ろの5つの皿は、ランダムで突然消える制御を行う。この制御は、利用者端末1側で行っても良いし、コンテンツ提供サーバ10で行うようにしてもよい。後者の場合、コンテンツ提供サーバ10は、現在回転中のコンテンツオブジェクトを認識しているので、そのうちの任意のコンテンツオブジェクトを表示から削除する。すると、当該削除したコンテンツオブジェクトが、後ろ5つの皿に存在している場合には、制御部1dは該当するオブジェクトを消去する処理を行う。これは、回転寿司において、上流側に座っている他の人が、自己が狙っていた寿司ネタを直前で取られてしまう雰囲気を演出する。なお、このようにコンテンツ提供サーバ10からの指示で消去するオブジェクトを特定する場合、該当するオブジェクトが、取得可能エリア内に存在しているときは、そのまま削除することなく描画しても良いし、削除するようにしても良い。
【0038】
さらに、上記の回転する中からコンテンツオブジェクトを押すと共に、カウンターオブジェクトにスライドしてきた際に、そのドロップ途中で指を離すなど、取り損ねた皿が存在する場合には、制御部1dは、当該コンテンツオブジェクトを元の位置に戻す制御を行う。さらに、この利用者端末は、振動センサ等を内蔵しており、本体が振られたことを認識すると、店内画面へ戻ることができる。
【0039】
また、図8(a)に示すように、所定のオブジェクトをドロップエリア内に移動した場合、図8(b)に示すようなコンテンツ画面(HTML(テキスト+画像)/PDF)を表示する。これは、コンテンツ表示の度にサーバへ接続し、接続不可の場合にはアラートを表示する。なお、接続不可では、コンテンツを見ることはできない。
【0040】
また、表示画面をタップすると、制御部1dは、コントロールバーCBを表示する。なお、通常はコンテンツのみを表示する。そして、コントロールバーCBの「戻る」ボタンが押されると、1つ前の画面へ戻り、「登録」ボタンを押下するで、「お気に入り」にコンテンツのリンク先をブックマーク保存できる。このとき、お気に入りの登録上限数を越えている場合はアラートを表示して「お気に入り編集モード」へ遷移し、どれか削除することを促す。さらに、既にお気に入り登録されているコンテンツを再度登録しようとした場合には、アラートを表示する。
【0041】
また、コンテンツは、テキストのみ、または表示したい画像が1枚の場合は、HTMLを使用し、レイアウトに懲りたい場合や画像を複数使いたい場合はPDFを使用する。
【0042】
図9は、さらに別のコンテンツ表示画面を示している。図9(a)は、静止画(壁紙) のコンテンツを利用する場合を示し、図9(b)は動画のコンテンツを利用するためのものである。なお、コンテンツ自体は、コンテンツ提供サーバ10に格納されているので、接続不可の状態ではコンテンツを見ることはできない。
【0043】
図9(a)に示すように、静止画(壁紙)コンテンツの場合も、壁紙は縦向きにデザインされていますが、表示は表示画面が横長の通常の状態で行う。静止画の場合のみ「壁紙として保存」ボタンを表示し、それを押すことで利用者端末の所定のフォルダ(記憶エリア)に画像を保存でき、壁紙として利用できる。図9(b)に示すように、動画コンテンツは、サーバからの取得が完了次第、自動的に再生を開始する。
【0044】
図10は、コンテンツ表示時にサーバ接続不可となった場合に発生するアラートを示している。「着席画面」のお気に入り画面からコンテンツ表示しようとして、サーバ接続が不可だった場合には 図示するように、アラートを表示する。ただし、コンテンツを格納しているURL情報はあるので、お気に入り登録は可能となる。
【0045】
図11は、お気に入りリスト画面を示している。保存したコンテンツの“皿の種類”,“コンテンツタイトル”を表示する。サムネイル選択でサーバへ接続し、コンテンツの再表示を行う。この場合に、サーバに接続できなかった場合にはアラートを表示する。画面の左上に、保存出来るコンテンツ数の上限(図では100個)と、現在の登録数(図ではも29個)を分数の形式で描画する。さらに、この画面においても、「戻る」ボタンで、前いた画面へ戻り、「編集」ボタンで、お気に入り編集モードへ遷移する。
【0046】
図12は、お気に入り編集モードの画面の一例を示している。コンテンツの左端に、ねじマーク(?)を表示する。ねじマークにタッチすることで、ねじが縦に回ってロックが開き、「削除」ボタンが表示される。その状態で「削除」ボタンをタッチすることで、ブックマークを削除する。また、「完了」ボタンをタッチすることで、お気に入りリスト画面へ戻る。コンテンツ表示画面から、保存上限数に達して編集モードへ入った場合、項目を削除したら「保存しました」とアラートを出し、コンテンツ表示画面へ戻る。また、項目を削除しないで完了しようとすると、「保存をやめますか?」というアラートを表示する。
【0047】
図13から図16は、上記の各処理を実行するための状態遷移図・チャートである。利用者端末1(特に、制御部14)は、この図示する図に従って、処理を実行していくことで、上述した機能を実現することができる。
【0048】
また、本実施形態において、起動時に利用者端末1は、コンテンツ提供サーバ10にアクセスし、通信を行うが、利用者端末からは、本人を特定するためのユーザID,言語設定情報(日本語orそれ以外=英語:言語によりによう可能なコンテンツ・優先して配信するコンテンツを変更するため),アクセス日時(日によって、または昼夜(時間)によって配信内容の変更をするため)がある。
【0049】
コンテンツ提供サーバ10から利用者端末1が受信するデータとしては、コンテンツ(最小38個、最大128個)についての情報がある。具体的には、コンテンツID,まわす皿順序(優先度),コンテンツのURL(コンテンツオブジェクトを選択した場合に、実際にコンテンツを取得するために利用),サムネイル寿司ID(=ポイント),皿サムネイルURL(広告などのサムネイル&ポイント変動コンテンツ用),タイトル情報,ブックマーク用サムネイル,メッセージ情報(更新、ニュース、おすすめネタ情報)→所定のウインドウに表示する 際に利用する,テキストなどがある。
【0050】
さらに、提供するコンテンツとしては、上述したものに限ることはなく、たとえば、アニメのキャラクタのスケジュール帳アプリ(キャラクタに関する情報はもちろん、キャラの誕生日には印がついていたり、ユーザの誕生日に、キャラクタから何かメッセージをくれたりする)や、好きな写真(壁紙)が設定できる、デジタルフォトフレームなどがある。さらには、係るアニメのキャラクタが先生となった“ダンス教室アプリ”、つまり、本格的なダンスのレッスンで、「ワンツー」,「全然!」等のかけ声は、実際のアニメキャラクタの声優さんの声を利用する。また、キャラクタの塗り絵アプリ、つまり、ペイント機能で、あらかじめ用意されたキャラクタの線画に色を塗るものである。また、作成された作品は、ウェブに投稿もできて、グランプリを決める。
【0051】
また、GPS受信機1gを用い、利用者端末1の現在位置を認識し、その地域におけるランキング(コンテンツの利用順位)の情報を提供したり、ランキング上位のコンテンツを優先して配信したりすることができる。また、地球オブジェクトEobの表示も、GPS受信機1gで取得した現在位置を認識し、その現在位置が手前(自分に向いた状態)にくるように描画することができる。たとえば、グーグルアース(商標)と連動させ、上記の現在位置に基づいて地球オブジェクトEobを所定の向きで描画することができる。このようにすると、たとえば海外旅行などで比較的長距離を移動した場合、異動先でその場所を中心とした地球表面を見ることができ、面白みが増す。なお、係る地域に関するコンテンツ・情報の提供は、GPS受信機1gによる現在位置に基づいて行うようにしたが、別途ユーザに入力させ、任意の地域について表示・情報提供することもできる。
また、広告コンテンツの配信(広告収入モデルの構築)する場合、ダウンロード(参照)したユーザの居住地域をGPSで取得することで広告収入に繋げることができる。
【0052】
また、混み合う時間には寿司の消える頻度が高い等、時間による混み具合設定をする機能を付加するとよい。さらに、コンテンツオブジェクトを取り損ねて取得可能エリアから出て行ってしまった場合、そのコンテンツオブジェクトが地球オブジェクトEobを一周回ってこないと、再び取得することができない。しかも、一周回ってくる間に、他の地域にいる人が取得してしまうと、取れない状況になることもある。これは、実際の回転寿司の状況と類似するもので、ゲーム性があるとともに面白みも増す。つまり、取得可能エリア内に存在しているときに、コンテンツオブジェクトの利用を決定・決心することができずに躊躇していたり、あるいは、スライドしている途中でコンテンツオブジェクトを離してしまい、元に戻ってしまうなどの取り損ねを生じたりすると、その影響が自分に跳ね返ってくるという現実とリンクさせている。
【0053】
このような現実的な再現のみでなく、有料席(プレミアシート)の設置をし、有料会員はネタのオーダーができたり、お気に入り保存数が増えたりなど、優遇サービスが受けられるようにするとよい。このようにすると、上記のような取り損ねなど生じても、オーダーすることで一周回ってくるのを待つ必要がなくなるばかりでなく、たとえば、取得可能エリアの手前にある5個のコンテンツオブジェクトについても、オーダーして取得することができ、直前で他の人に取られたかのように消えてしまうこともなくなる。
【0054】
ポイント取得制度として、取得した皿の組み合わせによりポイント増減がある。ポイントを使ってスペシャルコンテンツのダウンロードが可能になる仕組みを提供する。ポイント購入制度として、ウェブサイト等でポイントを購入。アプリ内でそのポイントを使ってコンテンツをダウンロードが可能となる仕組みを提供する。また、ユーザによるコンテンツ配信として、ポイント制の一環、または有料アプリとなった時、ユーザが自分のコンテンツを配信する権利を得る等するとよい。
【符号の説明】
【0055】
1 利用者端末
1a 表示装置
1b 入力装置
1c 通信インタフェース
1d 制御部
1e 記憶部
1g GPS受信機
2 インターネット
10 コンテンツ提供サーバ
11 通信インタフェース
12 制御部
13 コンテンツ記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯情報端末,携帯ゲーム端末,携帯音楽再生端末等の各種の携帯型電子機器は、それぞれ多機能・高機能化し、インターネットや無線LANなどに接続する機能を備え、各種のコンテンツをオンラインで閲覧・再生したり、ダウンロードしたりすることができるようになっている。
【0003】
係る処理を実行するに先立ち、利用するコンテンツを選択する必要がある。これは、一般的に、利用可能なコンテンツのタイトル等を示したテキストや、アイコン等のメニュー項目を縦一列あるいは横一列並べたり、n行m列のように縦横に配置したりしたメニューリストを表示し、その中から、対象となるコンテンツを選択するようになっている。この選択は、入力装置であるカーソルキー等のボタンを押下し、選択対象候補となるメニュー項目を順次移動させ、所望の位置で確定キーを押下することで行ったり、表示画面にタッチパネルを組み込んでいる場合には、選択しようとするコンテンツのメニュー項目を指等でタッチすることで行ったりする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術は、縦/横にきれいに並んだメニュー項目の中から、必要とするものを選択するもので、面白味に欠け、遊び心がないといわざるを得ない。特に、コンテンツが、ゲームであったり、アニメその他の動画などの趣味・趣向・娯楽などであったり、“うんちく”,“雑学”の要素が高い情報などとすると、無機質に並んだメニュー項目から目的のものを選択する行為では、無味乾燥でわくわく感もわかず、これからコンテンツを楽しんで利用しようとする気持ちを向上させることができないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明は、コンテンツの選択をする行為から、遊び心を持たせたものである。すなわち、(1)コンテンツを選択するメニュー画面が、地球を模した地球オブジェクトの周りを複数の皿オブジェクトを回転移動させるとともに、その皿オブジェクトの上に提供するコンテンツに対応するコンテンツオブジェクトを載せ、そのコンテンツオブジェクトが前記皿オブジェクトとともに回転移動するものとし、前記回転移動中のコンテンツオブジェクトを選択すると、そのコンテンツオブジェクトに関連づけられたコンテンツの利用画面に遷移し、当該コンテンツを提供する機能を備えた。
【0006】
このようにすると、ユーザは、あたかも回転寿司におけるすしネタの取得のように、回転移動する皿オブジェクト(コンテンツオブジェクト)を選択することで、選択する行為自体に面白みが増し、これからコンテンツを楽しんで利用しようとする気持ちを向上させることができる。さらに、地球オブジェクトを中心に、その周囲に複数の皿オブジェクトが回転するので、地球規模での大きな回転寿司(回転寿司屋)を利用する雰囲気が醸し出るとともに、そのようにスケールの大きいお店に入店してすしネタの選択・取得のようにコンテンツを取得することができる。
【0007】
(2)前記メニュー画面を表示する利用者端末の表示画面の下方領域に、テーブルを模したオブジェクトを描画し、前記オブジェクトの選択は、前記コンテンツオブジェクトを前記テーブルを模したオブジェクト上に移動させるようにするとよい。テーブルをもしたオブジェクトは、実施形態では、カウンターオブジェクトKobに対応する。このようにすると、開店寿司店に入店し、そこで注文をしているような臨場感がより良くでるので好ましい。
【0008】
(3)前記メニュー画面において、椅子オブジェクトを浮いた状態で描画し、その椅子オブジェクトを選択することで、前記テーブルを模したオブジェクトを描画し、コンテンツオブジェクトの選択ができるようにするとよい。このようにすると、入店後、椅子を選ぶことで実際に座席に座る感じが出るので好ましい。
【0009】
(4)前記メニュー画面を表示する利用者端末の表示画面内に、コンテンツを選択可能とする領域(実施形態の「取得可能エリア」に対応)を設定し、前記コンテンツオブジェクトのうち、その領域に存在しているものみが選択可能とするとよい。このようにすると、画面上に見えていても取れないといったジレンマが出て、自分の前等、取れる場所に来るのを待つ楽しさも出るので好ましい。
【0010】
(5)前記回転移動する複数の前記コンテンツオブジェクトのうちの任意のコンテンツオブジェクトを消去して選択できなくするとよい。たとえば、(4)の発明のように、選択可能とする領域に入る前のコンテンツオブジェクトが、この機能により消去されると、入手可能になる直前で取れなくなる事態が発生するので、おもしろい。この消去対象のコンテンツは、画面上に表示されているコンテンツオブジェクトに対してランダムで消去するようにしてもよいし、たとえば、他のユーザも同一のメニュー画面に参加しており、係る他のユーザがコンテンツを取得した場合に、該当するコンテンツオブジェクトを消去するようにしてもよい。このようにすると、たとえば回転寿司屋において、上流側から流れてくる寿司ネタに対し、目星をつけておき、自分の手前にきたら取ろうと見ていたところ、上流側の他の客に取られてしまったのと同様の状況を再現できる。
【0011】
(6)前記メニュー画面を表示する利用者端末の位置を検出する位置検出手段を備え、前記地球オブジェクトを描画するに際し、前記位置検出手段で検出される現在位置を含む領域を表示する状態で描画するとよい。このようにすると、現在位置により表示される地球の表面が異なることになり、特に、世界各地を移動するユーザにとっては、表示太陽が変化するので好ましい。
【0012】
(7)起動画面として、寿司屋ののれんを描画し、そののれんの設定された位置を選択すると、そののれんがめくれる動画を再生後、前記メニュー画面に遷移するようにするとよい。このようにすると、回転寿司屋に入っていく感じがするので、益々よい。
【0013】
(8)設定された条件を満たす特別ユーザは、任意のコンテンツオブジェクトを注文する機能を備えるとよい。設定された条件とは、たとえば有料会員であったり、同じ有料会員でも高い会費を払う人であったり、使用頻度が高い人などがある。この機能を持つことで、自分の前等にコンテンツオブジェクトがくる前に、注文してコンテンツを利用することができるのでよい。
【0014】
(9)前記皿オブジェクトは、複数種類用意し、種類ごとに必要なポイントを異ならせるとよい。ポイントが異なるとは、利用ポイントに差を持たせることはもちろんのこと、プラスポイント(利用するとポイントが増える:広告のようなもの)を含んでもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、地球規模での回転寿司屋の利用をしている感覚で、コンテンツを選択することができるので、遊び心満載で、おもしろく、ユーザがコンテンツの選択から楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本システムの好適な一実施形態を示す図である。
【図2】表示画面の一例を示す図である。
【図3】表示画面の一例を示す図である。
【図4】表示画面の一例を示す図である。
【図5】表示画面の一例を示す図である。
【図6】表示画面の一例を示す図である。
【図7】表示画面の一例を示す図である。
【図8】表示画面の一例を示す図である。
【図9】表示画面の一例を示す図である。
【図10】表示画面の一例を示す図である。
【図11】表示画面の一例を示す図である。
【図12】表示画面の一例を示す図である。
【図13】機能を示すチャート図である。
【図14】機能を示すチャート図である。
【図15】機能を示すチャート図である。
【図16】機能を示すチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を用いて本発明の好適な実施形態を説明する。本発明では、インターネット等の通信・ネットワークを利用し、各種のコンテンツを提供することができるものである。図1に示すように、各ユーザが使用する利用者端末1は、インターネット2を介してコンテンツ提供サーバ10にアクセス可能となっている。
【0018】
コンテンツ提供サーバ10は、インターネット2に接続してデータの送受を行うための通信インタフェース11と、所定の処理を実行する制御部12と、提供するコンテンツを格納するコンテンツ記憶部13と、を備えている。なお、本実施形態では、提供するコンテンツはコンテンツ記憶部13に格納するようにしているが、別のサーバに格納されていても良い。その場合、コンテンツ提供サーバ10は、当該別のサーバにインターネット,LANその他のネットワークを経由してアクセスし、利用者端末1に提供するようにしたり、当該他のサーバにアクセスするためのURLを記憶保持するとともに当該URLを利用者端末1に提供したりすることになる。コンテンツ記憶部13は、コンテンツ自信はもちろんのこと、利用者端末1がコンテンツを取得することができるための情報等、コンテンツに関する各種の情報が格納される。各処理部の具体的な機能については後述する。
【0019】
利用者端末1は、携帯情報端末,携帯ゲーム端末,携帯音楽再生端末,携帯電話端末,携帯動画再生端末等の各種の携帯型電子機器はもちろんのこと、パーソナルコンピュータ等でもよく、インターネット等の通信ネットワーク網を介してコンテンツ提供サーバ10にアクセスし、web閲覧機能によりコンテンツ提供サーバ10との間でデータを送受し、利用者端末1の表示装置1aの表示画面にコンテンツ提供サーバ10が提供する情報を描画できるものであればよい。なお、コンテンツ提供サーバ10が持つ情報を利用者端末1の表示装置1aの表示画面に、所望のレイアウトで描画・表示したり、コンテンツ提供サーバ10からコンテンツをダウンロードして利用者端末1内の記憶部に格納する機能は、公知の技術で実現できるので、その詳細な説明を省略する。
【0020】
さらに、本実施形態では、利用者端末1は、スマートフォンや、各種の携帯情報端末のように、適度な大きさの表示画面を持ち、ダウンロードしたゲームで遊んだり、音楽や映像をオンラインあるいはダウンロードして再生したりすることができる携帯型の装置であって、表示装置1aには、タッチパネルが組み込まれ、表示画面をタッチ操作することで、各種の指示を与えることができる装置を用いた。このようにタッチパネルを備えたものを用いることで、後述するように、コンテンツの選択作業が、よりリアル感があり、おもしろみが増すので好ましいが、もちろん、本発明は、タッチパネルは必須の構成ではなく、タッチパネルが無いタイプの利用者端末1でもよいし、携帯型にかぎるものでもない。
【0021】
さらに、利用者端末1は、ハードウェア構成としては、図1(c)に示すように、タッチパネル等の入力装置1bと、インターネットにアクセスする通信インタフェース1cと、各種の処理を実行する制御部1dと、記憶部1eと、GPS受信機1fと、を備えている。記憶部1eは、便宜上、図では、1つのブロックで示しているが、ダウンロードしたコンテンツを記憶したり、各種のパラメータを記憶したりするデータベース(不揮発性メモリ)であったり、制御部1dが演算実行する際にワークメモリや一時バッファとして使用するRAM等を備える。さらに、本実施形態では、GPS受信機1fを備え、そのGPS受信機1fで検出した現在位置情報に基づき制御部1dは、所定の処理を実行する。
【0022】
また、コンテンツ提供サーバ10にアクセスし、コンテンツの提供サービスを受けるためのアプリケーションプログラムは、利用者端末1のアプリの一つとして実装されており、利用者端末1のプラットフォームの上で実行される。係るアプリケーションプログラムは、利用者端末1にプリインストールされていても良いし、別途ダウンロード等して製品出荷後に格納するものでも良い。
【0023】
本実施形態のシステムは、コンテンツ提供サーバ10が管理するコンテンツ(情報を含む)を利用者端末1を通じて全世界に配信することができる。このとき、提供するコンテンツは、たとえば、ゲームであったり、音楽や映像・画像等であったり、動画, 壁紙, ニュースや、うんちく・雑学・豆知識・地域固有のお得な情報等の各種の情報であったり、コマーシャル・スポンサー広告である等、各種のものがある。そして、多数用意されたコンテンツの中から、ユーザが、望むコンテンツを選択する際に、遊び心満載で、趣があり、選択する行為自体がおもしろく、引き込まれやすいサービスを提供するようにしている。具体的には、インターネット2を利用することから、サービスを受けるユーザは、全世界に存在する可能性があるので、地球の周りを回る巨大な回転寿司のようなものを利用者端末1の表示画面に描画し、係る画面をコンテンツの選択画面としている。つまり、図2(a)に示すように、地球を模式化した3Dオブジェクトで描画した地球オブジェクトEobを中心とし、その周囲(所定の半径からなる円周上)を、回転寿司における皿を模した3Dの皿オブジェクトSobが所定の速度で移動し、さらに、その皿オブジェクトSobの上に、各コンテンツに対応づけられた3Dアイコンで描画されたコンテンツオブジェクトCobを乗せた状態とする。これにより、コンテンツオブジェクトCobは、回転寿司における寿司ネタのように、皿オブジェクトSobと一体になって地球オブジェクトEobの周囲を回転移動することになる。
【0024】
そして、回転寿司における自分の前にきた皿を取る感覚で、流れるように回転(公転)移動している皿オブジェクトSobの上にあるコンテンツオブジェクトCobを取ることで、そのコンテンツオブジェクトCobに関連づけられたコンテンツを利用することができるようにしている。このようにすることで、回転寿司で好きな寿司ネタを取る感覚で、コンテンツオブジェクトCobを選択し、コンテンツを利用(ダウンロード/オンラインでの利用)することができるので、コンテンツを選ぶ行為から遊び心があり、楽しくできる。
【0025】
そして、選択するオブジェクトの内容を容易に理解できるようにするため、コンテンツオブジェクトCobは、オブジェクトの内容に合わせた3Dにするとよい。たとえば、映像・音楽であれば、DVD・CDのパッケージや、宣伝用のパンフレットなどとすることができる。また、回転寿司らしくするため、寿司ネタを3Dで描画したコンテンツオブジェクトCobも用意している。これは、その寿司ネタについての情報(寿司ネタうんちく/世界の寿司屋情報等)であったり、その産地についての情報を提供するものとしたりすることができる。さらに、コンテンツオブジェクトCobの中には、コンテンツと関連づけがないダミーを用意しても良い。
【0026】
さらに、カウンターテーブルを模した3DのカウンターオブジェクトKobや、そのカウンターオブジェクトKobの上に描画する湯飲みやお品書き等の各種のオブジェクトを描画したレイアウトをとると、よりリアルで臨場感が増すとともに、コンテンツオブジェクトCobの選択の仕方を、皿オブジェクトSobの上にある所望のコンテンツオブジェクトCobを指にて押した状態のままカウンターオブジェクトKobの上まで移動することいった実際の動作に似た処理でコンテンツを選択できる。
【0027】
さらに、コンテンツはサーバ参照またはダウンロードによって取得するため、定期的 (または季節/イベントごと)に入れ替えることになる。また、各コンテンツは、皿の種類や乗っている物(コンテンツオブジェクト)でカテゴライズされる。以下、具体的な表示面に基づき、機能を説明する。
【0028】
利用者端末1は、搭載されたアプリを実行するためのメニュー画面(ホーム画面)を持ち、上記のシステムを利用するための当該アプリのアイコンをタッチして選択し、実行すると、制御部1dは、当該アプリの起動画面として、図3(a)に示すのれん画面を描画する。図示すように、寿司屋の“のれん”を描画することで、回転寿司の臨場感を高める。この起動画面には、のれんの左端に透明な開始ボタンB1が用意されており、当該開始ボタンB1がタッチされたことを認識すると、制御部1dは、のれんがめくれるアニメーションを再生し、回転寿司屋の内部画面に遷移する。このように、のれんが奥へめくれる演出の後、回転寿司屋の内部画面と言ったTOP画面へ遷移する。
【0029】
なお、この開始ボタンB1がクリックされると、制御部1dは、インターネットへの接続(コンテンツ提供サーバ10へのアクセス)を試み、接続が確認できない場合にはこの画面より先には入店出来ず、図3(b)に示すように、アラートを表示し、アプリケーションを終了する。このとき、メッセージウインドウW1を用意し、「インターネットに接続できなかったため、ネタの仕入れができませんでした。インターネット接続可能な環境でお試しください。本アプリケーションは終了します。」 というようなメッセージを出力することで、入店できない臨場感を発生されることができる。
【0030】
図4(a)は、トップ画面である「店内画面」を示している。図2(a)に示したように地球の周りに寿司が回転した状態を示している。この「店内画面」では、入店した状態で、席に座っていない状態を表しているので、制御部1dは、椅子オブジェクトIobが空を飛んでいる状態を描画する。この「店内画面」は、画面左下に「設定」ボタンを用意すると共に、画面右下に「ヘルプ」ボタンを用意している。
【0031】
この「店内画面」において、「設定」ボタンが押される(タッチされる)と、図4(b)に示す「設定画面」へ遷移し、全設定のリセットや音声設定ができる。図4(b)では、一例として、音のON/OFF設定と、全ての履歴のリセットを行うメニュー項目が用意されているが、さらに別のメニュー項目を用意し、各種の設定を行えるようにしても良い。また、「ヘルプ」ボタンが押された場合には、ヘルプ画面へ遷移する。
【0032】
また、本実施形態では、利用者端末1は、横長な状態を正常な姿勢としており、この状態から90度回転して図5(a)に示すように縦向きにしたことを制御部1dが認識すると、裏画面を表する。この裏画面は、たとえば図5(b)に示すように、アニメのキャラクタが、地球オブジェクトEobを指の上に乗せたおまけ画面を描画する。この裏画面からは、どこにも遷移せず、利用者端末1を横向きの正規の状態に戻すと、元の画面に戻る。なお、利用者端末1の向きは、傾きセンサや加速度センサその他の各種のセンサや、スイッチ等の公知の検出手段で検出することができる。
【0033】
さらに、「店内画面」において飛んでくる椅子オブジェクトIobをタッチすることで、「着席画面」へ遷移する。この「着席画面」は、図2(b)に示したように、奥側に、地球オブジェクトEobの周りを、回転寿司を模したオブジェクト(皿オブジェクトSob+コンテンツオブジェクトCob)が回転する動画を再生すると共に、その手前側にカウンターオブジェクトKobの上に、湯飲みとお品書きのオブジェクトを描画した構成を基本とする。さらに、その「着席画面」を描画した直後は、図6に示すように、本日の入荷情報ウインドウ W2を上記の基本構成の画像の上に重ねて描画する。図示するように、この本日の入荷ウインドウW2は、透明なエリアとなり、下側の基本構成の画像が確認できるようにしている。そして、この本日の入荷ウインドウW2は、着席前に、回っているネタの情報や、アプリ自体のバージョンアップ情報等をテキストで表示する。この表示するできストデータは、コンテンツ提供サーバ10から取得する。また、接続したがサーバメンテナンス中やサービス終了時等の特別な状態の場合には、本日の入荷ウインドウW2に変えて、たとえば、「当店は休業中です。2009年5月13日より営業再開いたします。」等のメッセージを出力し、当該アプリケーションを終了するようにしている。サーバメンテナンス中等で、皿のコンテンツ情報が得られない場合には、上記の回転寿司のように皿オブジェクトが地球オブジェクトEobの周囲を回転移動させる基本画像を描画できないことがあるが、係る場合に、テキストを表示することで、最低限の情報提供をすることができる。
【0034】
上述したように、本日の入荷ウインドウW2に提示する情報が存在する場合には、係るウインドウを描画後、当該情報がない場合には着席画面に遷移した直後から、図7に示すようなコンテンツオブジェクトCobを選択可能な通常の着席画面を描画する。図7に示すように、「着席画面」は、地球オブジェクトEobの周囲を回転寿司のように「皿オブジェクトSob+コンテンツオブジェクトCob」が回転している状態を拡大表示し、画面には常時10皿を表示するようにしている。さらに、表示画面中に、コンテンツオブジェクトの取得可能エリアを設けており、この取得可能エリア内に存在するコンテンツオブジェクトのみが実際に取得することができるようにしている。本実施形態では、手前5皿分を取ることができるように等替え取得可能エリアを設定している。そして、実際の描画制御では、取得可能エリア内に存在してコンテンツオブジェクトが取れる皿は、明るく表示し、画面上にてそのような皿の皿オブジェクトあるいはコンテンツオブジェクトを指で触ると吸い付くように動き、カウンターオブジェクトKob内のドロップエリア内にドロップして当該コンテンツオブジェクトに関連づけたコンテンツを取得・利用可能となる。つまり、欲しい皿を手前にあるカウンター(ドロップエリア)にスライドすることでコンテンツ画面へ遷移し、ネタ(コンテンツ)を見ることができるようになる。
一方、取得可能エリア外の取れない皿は、暗く表示し、触っても反応しない制御を行う。
【0035】
また、「着席画面」の右下には、本システムで利用可能な通貨・ポイントを表示するようにしている。初回起動時には、初期値(たとえば、3000ポイント:3000kp)が設定され、画面に表示する。このポイントは、本システム利用するにつれて増減する。つまり、コンテンツには、有料(ポイントが必要)のものと無料(ポイントが不要)のものがあり、有料のコンテンツを利用した場合には、ポイントが減る。また、広告のようにポイントが加算されるコンテンツもある。
【0036】
また、「着席画面」において、お品書きオブジェクトをタッチすると、図7(b)に示すように、皿の価格表を表示する。図7(b)に示すように、各皿は柄によって価格(ポイント)が設定されており、手持ち金額(「着席画面」の右下に表示)に達するまで皿を取ることができる。 そして、手持ち金額(ポイント)が足りない場合には、皿をカウンターに取得しようとして、カウンターオブジェクトKob上のドロップエリアまでスライドしてきても、その処理が有効にならず、元の位置へ戻る制御を行う。また、湯飲みをタッチすると、「お気に入り画面」へ遷移する。
【0037】
なお、取得できない後ろ5つの皿(皿オブジェクトSob+コンテンツオブジェクトCob)は、回転移動に伴い逐次取得エリア内に移動してくるので、その表示態様を選択可能なものに変える。また、取得できない後ろの5つの皿は、ランダムで突然消える制御を行う。この制御は、利用者端末1側で行っても良いし、コンテンツ提供サーバ10で行うようにしてもよい。後者の場合、コンテンツ提供サーバ10は、現在回転中のコンテンツオブジェクトを認識しているので、そのうちの任意のコンテンツオブジェクトを表示から削除する。すると、当該削除したコンテンツオブジェクトが、後ろ5つの皿に存在している場合には、制御部1dは該当するオブジェクトを消去する処理を行う。これは、回転寿司において、上流側に座っている他の人が、自己が狙っていた寿司ネタを直前で取られてしまう雰囲気を演出する。なお、このようにコンテンツ提供サーバ10からの指示で消去するオブジェクトを特定する場合、該当するオブジェクトが、取得可能エリア内に存在しているときは、そのまま削除することなく描画しても良いし、削除するようにしても良い。
【0038】
さらに、上記の回転する中からコンテンツオブジェクトを押すと共に、カウンターオブジェクトにスライドしてきた際に、そのドロップ途中で指を離すなど、取り損ねた皿が存在する場合には、制御部1dは、当該コンテンツオブジェクトを元の位置に戻す制御を行う。さらに、この利用者端末は、振動センサ等を内蔵しており、本体が振られたことを認識すると、店内画面へ戻ることができる。
【0039】
また、図8(a)に示すように、所定のオブジェクトをドロップエリア内に移動した場合、図8(b)に示すようなコンテンツ画面(HTML(テキスト+画像)/PDF)を表示する。これは、コンテンツ表示の度にサーバへ接続し、接続不可の場合にはアラートを表示する。なお、接続不可では、コンテンツを見ることはできない。
【0040】
また、表示画面をタップすると、制御部1dは、コントロールバーCBを表示する。なお、通常はコンテンツのみを表示する。そして、コントロールバーCBの「戻る」ボタンが押されると、1つ前の画面へ戻り、「登録」ボタンを押下するで、「お気に入り」にコンテンツのリンク先をブックマーク保存できる。このとき、お気に入りの登録上限数を越えている場合はアラートを表示して「お気に入り編集モード」へ遷移し、どれか削除することを促す。さらに、既にお気に入り登録されているコンテンツを再度登録しようとした場合には、アラートを表示する。
【0041】
また、コンテンツは、テキストのみ、または表示したい画像が1枚の場合は、HTMLを使用し、レイアウトに懲りたい場合や画像を複数使いたい場合はPDFを使用する。
【0042】
図9は、さらに別のコンテンツ表示画面を示している。図9(a)は、静止画(壁紙) のコンテンツを利用する場合を示し、図9(b)は動画のコンテンツを利用するためのものである。なお、コンテンツ自体は、コンテンツ提供サーバ10に格納されているので、接続不可の状態ではコンテンツを見ることはできない。
【0043】
図9(a)に示すように、静止画(壁紙)コンテンツの場合も、壁紙は縦向きにデザインされていますが、表示は表示画面が横長の通常の状態で行う。静止画の場合のみ「壁紙として保存」ボタンを表示し、それを押すことで利用者端末の所定のフォルダ(記憶エリア)に画像を保存でき、壁紙として利用できる。図9(b)に示すように、動画コンテンツは、サーバからの取得が完了次第、自動的に再生を開始する。
【0044】
図10は、コンテンツ表示時にサーバ接続不可となった場合に発生するアラートを示している。「着席画面」のお気に入り画面からコンテンツ表示しようとして、サーバ接続が不可だった場合には 図示するように、アラートを表示する。ただし、コンテンツを格納しているURL情報はあるので、お気に入り登録は可能となる。
【0045】
図11は、お気に入りリスト画面を示している。保存したコンテンツの“皿の種類”,“コンテンツタイトル”を表示する。サムネイル選択でサーバへ接続し、コンテンツの再表示を行う。この場合に、サーバに接続できなかった場合にはアラートを表示する。画面の左上に、保存出来るコンテンツ数の上限(図では100個)と、現在の登録数(図ではも29個)を分数の形式で描画する。さらに、この画面においても、「戻る」ボタンで、前いた画面へ戻り、「編集」ボタンで、お気に入り編集モードへ遷移する。
【0046】
図12は、お気に入り編集モードの画面の一例を示している。コンテンツの左端に、ねじマーク(?)を表示する。ねじマークにタッチすることで、ねじが縦に回ってロックが開き、「削除」ボタンが表示される。その状態で「削除」ボタンをタッチすることで、ブックマークを削除する。また、「完了」ボタンをタッチすることで、お気に入りリスト画面へ戻る。コンテンツ表示画面から、保存上限数に達して編集モードへ入った場合、項目を削除したら「保存しました」とアラートを出し、コンテンツ表示画面へ戻る。また、項目を削除しないで完了しようとすると、「保存をやめますか?」というアラートを表示する。
【0047】
図13から図16は、上記の各処理を実行するための状態遷移図・チャートである。利用者端末1(特に、制御部14)は、この図示する図に従って、処理を実行していくことで、上述した機能を実現することができる。
【0048】
また、本実施形態において、起動時に利用者端末1は、コンテンツ提供サーバ10にアクセスし、通信を行うが、利用者端末からは、本人を特定するためのユーザID,言語設定情報(日本語orそれ以外=英語:言語によりによう可能なコンテンツ・優先して配信するコンテンツを変更するため),アクセス日時(日によって、または昼夜(時間)によって配信内容の変更をするため)がある。
【0049】
コンテンツ提供サーバ10から利用者端末1が受信するデータとしては、コンテンツ(最小38個、最大128個)についての情報がある。具体的には、コンテンツID,まわす皿順序(優先度),コンテンツのURL(コンテンツオブジェクトを選択した場合に、実際にコンテンツを取得するために利用),サムネイル寿司ID(=ポイント),皿サムネイルURL(広告などのサムネイル&ポイント変動コンテンツ用),タイトル情報,ブックマーク用サムネイル,メッセージ情報(更新、ニュース、おすすめネタ情報)→所定のウインドウに表示する 際に利用する,テキストなどがある。
【0050】
さらに、提供するコンテンツとしては、上述したものに限ることはなく、たとえば、アニメのキャラクタのスケジュール帳アプリ(キャラクタに関する情報はもちろん、キャラの誕生日には印がついていたり、ユーザの誕生日に、キャラクタから何かメッセージをくれたりする)や、好きな写真(壁紙)が設定できる、デジタルフォトフレームなどがある。さらには、係るアニメのキャラクタが先生となった“ダンス教室アプリ”、つまり、本格的なダンスのレッスンで、「ワンツー」,「全然!」等のかけ声は、実際のアニメキャラクタの声優さんの声を利用する。また、キャラクタの塗り絵アプリ、つまり、ペイント機能で、あらかじめ用意されたキャラクタの線画に色を塗るものである。また、作成された作品は、ウェブに投稿もできて、グランプリを決める。
【0051】
また、GPS受信機1gを用い、利用者端末1の現在位置を認識し、その地域におけるランキング(コンテンツの利用順位)の情報を提供したり、ランキング上位のコンテンツを優先して配信したりすることができる。また、地球オブジェクトEobの表示も、GPS受信機1gで取得した現在位置を認識し、その現在位置が手前(自分に向いた状態)にくるように描画することができる。たとえば、グーグルアース(商標)と連動させ、上記の現在位置に基づいて地球オブジェクトEobを所定の向きで描画することができる。このようにすると、たとえば海外旅行などで比較的長距離を移動した場合、異動先でその場所を中心とした地球表面を見ることができ、面白みが増す。なお、係る地域に関するコンテンツ・情報の提供は、GPS受信機1gによる現在位置に基づいて行うようにしたが、別途ユーザに入力させ、任意の地域について表示・情報提供することもできる。
また、広告コンテンツの配信(広告収入モデルの構築)する場合、ダウンロード(参照)したユーザの居住地域をGPSで取得することで広告収入に繋げることができる。
【0052】
また、混み合う時間には寿司の消える頻度が高い等、時間による混み具合設定をする機能を付加するとよい。さらに、コンテンツオブジェクトを取り損ねて取得可能エリアから出て行ってしまった場合、そのコンテンツオブジェクトが地球オブジェクトEobを一周回ってこないと、再び取得することができない。しかも、一周回ってくる間に、他の地域にいる人が取得してしまうと、取れない状況になることもある。これは、実際の回転寿司の状況と類似するもので、ゲーム性があるとともに面白みも増す。つまり、取得可能エリア内に存在しているときに、コンテンツオブジェクトの利用を決定・決心することができずに躊躇していたり、あるいは、スライドしている途中でコンテンツオブジェクトを離してしまい、元に戻ってしまうなどの取り損ねを生じたりすると、その影響が自分に跳ね返ってくるという現実とリンクさせている。
【0053】
このような現実的な再現のみでなく、有料席(プレミアシート)の設置をし、有料会員はネタのオーダーができたり、お気に入り保存数が増えたりなど、優遇サービスが受けられるようにするとよい。このようにすると、上記のような取り損ねなど生じても、オーダーすることで一周回ってくるのを待つ必要がなくなるばかりでなく、たとえば、取得可能エリアの手前にある5個のコンテンツオブジェクトについても、オーダーして取得することができ、直前で他の人に取られたかのように消えてしまうこともなくなる。
【0054】
ポイント取得制度として、取得した皿の組み合わせによりポイント増減がある。ポイントを使ってスペシャルコンテンツのダウンロードが可能になる仕組みを提供する。ポイント購入制度として、ウェブサイト等でポイントを購入。アプリ内でそのポイントを使ってコンテンツをダウンロードが可能となる仕組みを提供する。また、ユーザによるコンテンツ配信として、ポイント制の一環、または有料アプリとなった時、ユーザが自分のコンテンツを配信する権利を得る等するとよい。
【符号の説明】
【0055】
1 利用者端末
1a 表示装置
1b 入力装置
1c 通信インタフェース
1d 制御部
1e 記憶部
1g GPS受信機
2 インターネット
10 コンテンツ提供サーバ
11 通信インタフェース
12 制御部
13 コンテンツ記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを選択するメニュー画面が、地球を模した地球オブジェクトの周りを複数の皿オブジェクトを回転移動させるとともに、その皿オブジェクトの上に提供するコンテンツに対応するコンテンツオブジェクトを載せ、そのコンテンツオブジェクトが前記皿オブジェクトとともに回転移動するものとし、
前記回転移動中のコンテンツオブジェクトを選択すると、そのコンテンツオブジェクトに関連づけられたコンテンツの利用画面に遷移し、当該コンテンツを提供する機能を備えたことを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項2】
前記メニュー画面を表示する利用者端末の表示画面の下方領域に、テーブルを模したオブジェクトを描画し、
前記オブジェクトの選択は、前記コンテンツオブジェクトを前記テーブルを模したオブジェクト上に移動させることで行うものであることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項3】
前記メニュー画面において、椅子オブジェクトを浮いた状態で描画し、その椅子オブジェクトを選択することで、前記テーブルを模したオブジェクトを描画し、コンテンツオブジェクトの選択ができるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項4】
前記メニュー画面を表示する利用者端末の表示画面内に、コンテンツを選択可能とする領域を設定し、前記コンテンツオブジェクトのうち、その領域に存在しているものみが選択可能とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項5】
前記回転移動する複数の前記コンテンツオブジェクトのうちの任意のコンテンツオブジェクトを消去して選択できなくすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項6】
前記メニュー画面を表示する利用者端末の位置を検出する位置検出手段を備え、
前記地球オブジェクトを描画するに際し、前記位置検出手段で検出される現在位置を含む領域を表示する状態で描画することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項7】
起動画面として、寿司屋ののれんを描画し、そののれんの設定された位置を選択すると、そののれんがめくれる動画を再生後、前記メニュー画面に遷移することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項8】
設定された条件を満たす特別ユーザは、任意のコンテンツオブジェクトを注文する機能を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項9】
前記皿オブジェクトは、複数種類用意し、種類ごとに必要なポイントを異ならせることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項1】
コンテンツを選択するメニュー画面が、地球を模した地球オブジェクトの周りを複数の皿オブジェクトを回転移動させるとともに、その皿オブジェクトの上に提供するコンテンツに対応するコンテンツオブジェクトを載せ、そのコンテンツオブジェクトが前記皿オブジェクトとともに回転移動するものとし、
前記回転移動中のコンテンツオブジェクトを選択すると、そのコンテンツオブジェクトに関連づけられたコンテンツの利用画面に遷移し、当該コンテンツを提供する機能を備えたことを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項2】
前記メニュー画面を表示する利用者端末の表示画面の下方領域に、テーブルを模したオブジェクトを描画し、
前記オブジェクトの選択は、前記コンテンツオブジェクトを前記テーブルを模したオブジェクト上に移動させることで行うものであることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項3】
前記メニュー画面において、椅子オブジェクトを浮いた状態で描画し、その椅子オブジェクトを選択することで、前記テーブルを模したオブジェクトを描画し、コンテンツオブジェクトの選択ができるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項4】
前記メニュー画面を表示する利用者端末の表示画面内に、コンテンツを選択可能とする領域を設定し、前記コンテンツオブジェクトのうち、その領域に存在しているものみが選択可能とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項5】
前記回転移動する複数の前記コンテンツオブジェクトのうちの任意のコンテンツオブジェクトを消去して選択できなくすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項6】
前記メニュー画面を表示する利用者端末の位置を検出する位置検出手段を備え、
前記地球オブジェクトを描画するに際し、前記位置検出手段で検出される現在位置を含む領域を表示する状態で描画することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項7】
起動画面として、寿司屋ののれんを描画し、そののれんの設定された位置を選択すると、そののれんがめくれる動画を再生後、前記メニュー画面に遷移することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項8】
設定された条件を満たす特別ユーザは、任意のコンテンツオブジェクトを注文する機能を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項9】
前記皿オブジェクトは、複数種類用意し、種類ごとに必要なポイントを異ならせることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンテンツ提供システム。
【図1】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
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【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−176232(P2010−176232A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−16052(P2009−16052)
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(508105533)株式会社角川マーケティング (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(508105533)株式会社角川マーケティング (2)
【Fターム(参考)】
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