説明

コンテンツ編集装置、表示装置、コンテンツ編集方法

【課題】録画予約した番組を、既に番組が録画された記録媒体に記録する際のユーザーへの負担を軽減できるコンテンツ編集装置を提供する。
【解決手段】記録媒体に録画された番組のリストを作成する録画済番組リスト作成部103と、上記記録媒体の空き容量を算出する空容量算出部104と、録画予約された番組のリストを作成する予約番組リスト作成部106と、上記録画済番組リスト作成部103によって作成された録画済番組リストと、上記空容量算出部104によって算出された空容量と、上記予約番組リスト作成部106によって作成された録画予約済番組リストとを相対的に表示した上記編集画面を作成する編集画面作成部101とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録予約したコンテンツの記録媒体への記録編集を行うコンテンツ編集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ放送等の番組を録画・再生する記録媒体として、磁気テープに代わり、HDD(Hard Disc Drive)、BD(Blu-Ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの大容量記録メディアが使用されつつある。
【0003】
このような大容量記録メディアは、磁気テープに比べて、高画質・長時間の番組録画及び再生ができるというメリットを有していることから、HDD、BD、DVD等の大容量記録メディアを用いた番組の録画再生機能を内蔵したテレビ受信機も普及しつつある。
【0004】
HDDを記録メディアとした録画再生機能を内蔵したてテレビ受信機が、例えば特許文献1等に開示されている。
【0005】
また、HDDよりも記録容量が少ないものの、装置への着脱が容易であり、携帯性に優れる等の観点から、DVDを記録メディアとした録画再生機能を内蔵したテレビ受信機が例えば特許文献2等に開示されている。
【0006】
さらに、DVDと同様に携帯性に優れ、しかもDVDよりも大容量のBDを記録メディアとした録画再生機能を内蔵したテレビ受信機も既に知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−182401号公報(2008年08月07日公開)
【特許文献2】特開平9−163305号公報(1997年06月20日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記のような録画再生機能を内蔵したテレビ受像機においては、通常、番組を録画予約して記録メディアに録画することが可能となっている。
【0009】
通常、番組(コンテンツ)が既に録画(記録)されている記録媒体に対して、録画予約済み(記録予約済み)の番組(コンテンツ)を録画(記録)しようとする場合、通常、記録媒体の空容量と、録画予約済番組のリストとが編集画面に表示されるのみである。
【0010】
このため、ユーザは、記録媒体に既に録画された番組がどのような番組であるのか、あるいはどのようなジャンルであるのかを確認するためには、記録媒体を実際に再生して確認する必要があり、ユーザにとって非常に手間であり、負担増となる。
【0011】
本発明は、上記の各課題を鑑みなされたものであて、その目的は、記録予約したコンテンツを、既にコンテンツが記録された記録媒体に記録する際のユーザーへの負担を軽減できるコンテンツ編集装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、本発明は、装置本体に対して着脱可能な記録媒体にコンテンツの記録再生を行うコンテンツ記録再生部と、上記コンテンツ記録再生部によるコンテンツの記録予約を行うコンテンツ記録予約部と、上記コンテンツの記録編集のための編集画面を表示する表示部とを備えたコンテンツ編集装置において、上記記録媒体に記録されたコンテンツのリストを作成する記録済コンテンツリスト作成手段と、上記記録媒体の空き容量を算出する空き容量算出手段と、上記コンテンツ記録予約部によって記録予約されたコンテンツのリストを作成する記録予約済コンテンツリスト作成手段と、上記記録済コンテンツリスト作成手段によって作成された記録済コンテンツリストと、上記空き容量算出手段によって算出された空き容量と、上記記録予約済コンテンツリスト作成手段によって作成された記録予約済コンテンツリストとを相対的に表示した上記編集画面を作成する編集画面作成手段とを備えていることを特徴としている。
【0013】
上記の構成によれば、表示装置の表示部に、現在、装置本体に装着されている記録媒体の記録済コンテンツリストと、当該記録媒体の空き容量と、記録予約済コンテンツリストとを相対的に表示されているので、ユーザは、三種類の情報(記録済コンテンツリスト、記録媒体の空容量、記録予約済コンテンツリスト)を同時に確認できる。
【0014】
これにより、ユーザは、コンテンツが既に記録されている記録媒体を一々再生することなく、どのような内容のコンテンツが記録されているのかを容易に把握できるので、記録予約したコンテンツを、既にコンテンツが記録された記録媒体に記録する際のユーザーへの負担を軽減できる。
【0015】
しかも、ユーザは、記録媒体内の記録済コンテンツと記録媒体の空き容量とを視認しつつ、記録予約済コンテンツリストのなかから所望するコンテンツを記録済コンテンツの内容に応じて適切に選択することができる。
【0016】
上記記録予約済コンテンツの記録容量を算出する予約コンテンツ記録容量算出手段を備え、上記編集画面作成手段は、上記予約コンテンツ記録容量算出手段により算出された記録容量を上記空容量に重ねて表示させることを特徴としている。
【0017】
上記の構成によれば、予約コンテンツ記録容量算出手段により算出された記録容量を上記空容量に重ねて表示させることで、記録予約済みコンテンツを記録媒体に記録する前に、当該記録媒体における記録予約済みコンテンツが記録された場合の空容量に対する記録容量を確認することができる。これにより、ユーザは、記録予約済みコンテンツが記録された場合の記録媒体に対して、どのくらいの記録容量のコンテンツであれば記録できるのかを容易に把握することができる。
【0018】
コンテンツを記録媒体に記録する際の圧縮率を設定する圧縮率設定部と、上記予約コンテンツ記録容量算出手段により算出された記録容量を、上記圧縮率設定部により設定された圧縮率に応じて調整する記録容量調整手段とを備え、上記編集画面作成手段は、上記記録容量調整手段により調整された記録容量を、上記空容量に重ねて表示させること特徴としている。
【0019】
上記の構成によれば、記録容量調整手段により調整された記録容量を、上記空容量に重ねて表示させることで、記録予約済みコンテンツを記録媒体に記録する前に、当該記録媒体における記録予約済みコンテンツが記録された場合の空容量に対する圧縮率による記録容量の変化を確認することができる。これにより、ユーザは、記録予約済みコンテンツが記録された場合の記録媒体に対して、どのくらいの記録容量のコンテンツであれば記録できるのかを容易に把握することができる。
【0020】
上記記録済コンテンツの内容を示すサムネイルを作成するサムネイル処理手段を備え、上記編集画面作成手段は、上記サムネイル処理手段によって作成されたサムネイルが、上記記録済コンテンツリスト作成手段によって作成された記録済コンテンツリストと共に表示された編集画面を作成することを特徴とする。
【0021】
上記の構成によれば、編集画面に、サムネイル処理手段によって作成されたサムネイルが、上記記録済コンテンツリスト作成手段によって作成された記録済コンテンツリストと共に表示されているので、ユーザは、記録済コンテンツの内容をリストを見て内容が把握できないときに、サムネイルを見ることで内容を容易に把握することが可能となる。
【0022】
上記記録容量調整手段により調整された記録容量から、全ての記録予約済コンテンツを記録するのに必要な記録媒体の数を算出する記録媒体数算出手段を備え、上記編集画面作成部は、上記記録媒体算出手段が算出した記録媒体の数に合せて、上記記録予約済コンテンツリストを分割して編集画面に表示させることを特徴としている。
【0023】
上記の構成によれば、ユーザーが記録予約しているコンテンツが記録媒体の空容量に入るかどうか、記録予約しているコンテンツを全て記録するのに必要な記録媒体の数を視認できる。
【0024】
また、同じ記録予約済コンテンツリストであっても、圧縮率を変更することに記録容量が変更されるので、全ての記録予約済コンテンツを記録するのに必要な記録媒体の数も変わる。これを利用すれば、圧縮率の変更により、必要とする記録媒体の数を自由に調整することが可能となる。
【0025】
上記コンテンツが放送番組であるとき、上記記録媒体に記録されている放送番組の番組名と、記録予約されている放送番組の番組名とが異なるときに、番組名が異なっていることをユーザに報知するための報知情報を作成する報知情報作成手段を備え、上記編集画面作成手段は、上記報知情報作成手段が作成した報知情報を編集画面に表示させることを特徴とする。
【0026】
上記の構成によれば、ユーザに対して、記録媒体に記録されている放送番組の番組名と、記録予約されている放送番組の番組名とが異なることが報知されるので、同一番組名の放送番組を特定の記録媒体に記録することを想定している場合に間違ってコンテンツを記録する虞がない。
【0027】
上記コンテンツが放送番組であるとき、上記記録媒体に記録されている放送番組のジャンルと、記録予約されている放送番組のジャンルとが異なるときに、ジャンルが異なっていることをユーザに報知するための報知情報を作成する報知情報作成手段を備え、上記編集画面作成手段は、上記報知情報作成手段が作成した報知情報を編集画面に表示させることを特徴とする。
【0028】
上記の構成によれば、ユーザに対して、記録媒体に記録されている放送番組のジャンルと、記録予約されている放送番組のジャンルとが異なることが報知されるので、同一ジャンルの放送番組を特定の記録媒体に記録することを想定している場合に間違ってコンテンツを記録する虞がない。
【0029】
上記構成のコンテンツ編集装置は、テレビ受像機に備えられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0030】
本発明は、装置本体に対して着脱可能な記録媒体にコンテンツの記録再生を行うコンテンツ記録再生部と、上記コンテンツ記録再生部によるコンテンツの記録予約を行うコンテンツ記録予約部と、上記コンテンツの記録編集のための編集画面を表示する表示部とを備えたコンテンツ編集装置において、上記記録媒体に記録されたコンテンツのリストを作成する記録済コンテンツリスト作成手段と、上記記録媒体の空き容量を算出する空き容量算出手段と、上記コンテンツ記録予約部によって記録予約されたコンテンツのリストを作成する記録予約済コンテンツリスト作成手段と、上記記録済コンテンツリスト作成手段によって作成された記録済コンテンツリストと、上記空き容量算出手段によって算出された空き容量と、上記記録予約済コンテンツリスト作成手段によって作成された記録予約済コンテンツリストとを相対的に表示した上記編集画面を作成する編集画面作成手段とを備えていることで、ユーザは、コンテンツが既に記録されている記録媒体を一々再生することなく、どのような内容のコンテンツが記録されているのかを容易に把握できるので、記録予約したコンテンツを、既にコンテンツが記録された記録媒体に記録する際のユーザーへの負担を軽減できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ編集装置の概略構成ブロック図である。
【図2】図1に示すコンテンツ編集装置を備えたテレビ受像機の概略構成ブロック図である。
【図3】図1に示すコンテンツ編集装置によるコンテンツ編集画面の一例を示す図である。
【図4】図1に示すコンテンツ編集装置によるコンテンツ編集画面の他の例を示す図である。
【図5】(a)は、録画画質設定情報表示枠内の表示内容を示す図であり、(b)は、同図(a)で示される録画画質で予約番組を録画したときの記録媒体容量状態表示枠の表示内容を示す図である。
【図6】(a)は、録画画質設定情報表示枠内の表示内容を示す図であり、(b)は、同図(a)で示される録画画質で予約番組を録画したときの記録媒体容量状態表示枠の表示内容を示す図である。
【図7】(a)は、録画画質設定情報表示枠内の表示内容を示す図であり、(b)は、同図(a)で示される録画画質で予約番組を録画したときの記録媒体容量状態表示枠の表示内容を示す図である。
【図8】図1に示すコンテンツ編集装置により表示される予約番組リスト表示枠における予約番組リストの表示例を示す図である。
【図9】(a)(b)(c)は、図8に示す予約番組リストをTAB化表示した場合の表示例を示す図である。
【図10】(a)は、録画画質設定情報表示枠内の表示内容を示す図であり、(b)(c)は、同図(a)で示される録画画質で予約番組を録画したときの予約番組リストのTAB化表示した場合の表示例を示す図である。
【図11】(a)は、録画画質設定情報表示枠内の表示内容を示す図であり、(b)は、同図(a)で示される録画画質で予約番組を録画したときの予約番組リストのTAB化表示した場合の表示例を示す図である。
【図12】(a)は、録画済番組リスト表示枠内の表示内容を示す図であり、(b)(c)は、予約番組リストのTAB化表示した場合の表示例を示す図である。
【図13】(a)は、録画済番組リスト表示枠内の表示内容を示す図であり、(b)は、予約番組リストのTAB化表示した場合の表示例を示す図である。
【図14】(a)は、録画済番組リスト表示枠内の表示内容を示す図であり、(b)は、予約番組リストのTAB化表示した場合の表示例を示す図である。
【図15】図1に示すコンテンツ編集装置におけるユーザーへの報知情報の表示例を示す図である。
【図16】図1に示すコンテンツ編集装置におけるユーザーへの報知情報の他の表示例を示す図である。
【図17】図3に示すコンテンツ編集画面の変形例を示す図である。
【図18】図3に示すコンテンツ編集画面の他の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の一実施形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本実施形態では、本発明のコンテンツ編集装置を表示装置の一種である、BD(Blu-Ray Disc)内蔵液晶表示テレビ受像機(以下、テレビ受像機と称する)に適用した例について説明する。
【0033】
図2は、本実施形態に係るテレビ受像機10の概略を示すブロック図である。
【0034】
図2において、テレビ受像機10(表示装置)は、例えば、画面サイズ16:9(1920×1010ドット)の液晶表示装置22を有する。テレビ受像機10は、バス8に接続されたCPU6、メモリ7を有しており、テレビ受像機10の動作は、CPU6及び前記メモリ7に記憶された各種の制御プログラムにより制御される。即ち、この図2に示されたテレビ受像機では、CPU6を含むコンピュータ・システムによって制御されており、テレビ受像機10をコンピュータ・システムによって動作させるためのプログラムはメモリ7に記憶されている。
【0035】
メモリ7は、通常、RAMによって構成されるが、一部にROMを含んでいてもよい。また、書き換え可能なフラッシュメモリ等を含んでいても良い。前記メモリ7には、CPUを動作させるためのOSや各種の制御ソフト等が記憶され、放送波を介して受信したEPGデータ等の番組情報に関するデータ、OSD表示を行う際に必要となるOSD用画像データ等が記憶されている。また、前記メモリ7は、各種制御動作に必要なワークメモリとして働くワーク領域を有している。
【0036】
また、メモリ7は、後述するジャンル情報と画質補正係数とを関連付けて記憶している。また、OPCセンサが検出する明るさから画質補正係数を算出するための式、ユーザが予め入力した画質補正の基礎となる画質補正係数の基本値(基礎映像補正情報)を記憶している。
【0037】
さらに、メモリ7は、テレビ受像機10において録画予約した情報に、上記ジャンル情報を関連付けて予約番組情報として記憶している。
【0038】
テレビ受像機10には、デジタルチューナー部14の外に、アナログチューナー部12が設けられており、アナログ放送も受信可能とされている。また、外部入力部31には、HDD、SDカード等の固体メモリ、BD(ブルーレイディスク)、DVD、CD等のディスク装置等、種々の外部機器30が接続可能とされており、更に、テレビ受像機10の本体内にもBD/DVD/CDのコンテンツの記録再生を行う記録/再生部(コンテンツ記録再生部)32が内蔵されている。更に、IP放送チューナー部23が備えられており、IP放送の受信も可能とされている。
【0039】
テレビ受像機10は、この外、AVスイッチ部13、デジタル復調部15、分離部(DMUX)16、ビデオデコード/キャプチャ部17、ビデオセレクタ部18、映像処理部19(映像処理手段)、加算回路20、表示制御部21、液晶表示装置22、EPG/OSD/予約処理部(コンテンツ記録予約部)24、オーディオデコード部25、オーディオセレクタ部26、音声出力変換部27、スピーカ28、選局部33、通信制御部34、リモコン受光部35を有している。テレビ受像機10には、更に、周囲の明るさを検出するためのOPC(光)センサ38(環境情報取得手段)が設けられている。なお、OPCセンサ38は、ローパスフィルタを含む照度センサであることがより好ましい。これにより、例えば人がセンサの前を通過するなどの一時的な変化を緩和して、照度を平滑に取得することができる。
【0040】
なお、本実施形態ではOPCセンサを用いて明るさ(照度)に基づいた画質補正係数を算出する場合について説明するが、環境情報としては明るさに限定されるものではない。例えば、RGBセンサを用いて色温度を測定してもよい。
【0041】
アナログチューナー部12は、アナログ放送受信用のアンテナ11を介して受信するアナログテレビ放送信号を選局するもので、選局部33からの選局指示に応じて選局を行う。アナログチューナー部12からの受信信号は、AVスイッチ部13において、音声信号と映像信号とに分離され、映像信号はビデオセレクタ部18に入力され、音声信号はオーディオセレクタ部26に入力される。
【0042】
デジタルチューナー部14は、デジタル衛星放送受信用アンテナ40またはアンテナ11を介して受信するデジタルテレビ放送信号を選局するもので、選局部33からの選局指示に応じて受信するチャンネルの選局を行う。デジタルチューナー部14からの受信信号は、デジタル復調部15にて復調され、分離部(DMUX)16に送られる。
【0043】
IP放送チューナー部23は、電話回線・LAN等に接続された通信制御部34を介して受信するIP放送を選局するもので、選局部33からの選局指示に応じて受信する特定のIP放送を選局し、出力を分離部(DMUX)16に送る。
【0044】
分離部(DMUX)16は、デジタル復調部15又はIP放送チューナー部23から入力された、多重化された映像データ、音声データを分離し、映像データをビデオデコード/キャプチャ部17に送り、音声データをオーディオデコード部25に送る。さらに、分離部(DMUX)16は、放送信号に含まれるEPGデータ等のデータを抽出し、EPG/OSD/予約処理部24に送る。なお、分離部(DMUX)16によって抽出された放送波信号は、必要に応じてCPU6による書き込み制御によりメモリ7に記録される。
【0045】
ビデオデコード/キャプチャ部17は、分離部(DMUX)16によって分離された映像データをデコードしたり、映像データに含まれるビデオ情報を静止画としてキャプチャしたりする。前記ビデオデコード/キャプチャ部17によってデコードされた映像信号は、ビデオセレクタ部18に送られる。ビデオセレクタ部18には、既に説明したとおり、アナログチューナー部12からの映像信号が入力されており、また、外部入力部31からの映像信号も入力されている。ビデオセレクタ部18は、CPU6からの制御信号により、これらの入力映像信号から1つの映像信号を選んで出力し、映像処理部19に送る。
【0046】
映像処理部19では、入力された映像信号に対して、例えば、ノイズリダクションの処理、シャープネスの調整、コントラストの調整等の映像処理を行ない、液晶表示装置22に対して最適な映像信号となるように映像データを変換する。
【0047】
また、映像処理部19では、後述するコンテンツ判別部41から判別結果を取得する。また、OPCセンサ38から環境情報を取得する。次に、上記判別結果及び環境情報から実際に画質補正をする際に用いる画質補正係数である出力用画質補正係数を取得する。次に、出力用画質補正係数を用いて画質を補正し、画質を補正した動画を加算回路20及び表示制御部21を介して液晶表示装置22に出力する。ここで、画質の補正は、例えばコントラスト等のパラメータ(指標)をある値から別のある値に変化させることで行う場合、徐々に段階的に行う。つまり、上記ある値と上記別のある値の間の値(本明細書において「中途値」という。)を少なくとも一つ設定し、一旦、中途値の値に画質を補正した後、上記別のある値に基づく画質に補正する。こうすることで、視聴者に与える違和感を低減することができる。この中途値は多ければ多いほど画質の変更が滑らかに行なわれるので、より視聴者に与える違和感を低減できる。また、上記ある値と上記別のある値に移行するまでの時間をある程度長くして、さらに中途値を多く設けることによって、極めて滑らかに画質を変更することができる。なお、ここでは画質の補正を行う場合のみを例に説明するが、同様の操作にて音質を補正することも可能である。
【0048】
表示制御部21は、受信した映像データを液晶表示装置22に表示させるための駆動回路を含む部分であり、加算回路20によって加算された、EPG/OSD/予約処理部24からの電子番組表(EPG;Electronic Program Guide)データ、或いは、OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)データを、映像処理部19からの映像データに加えて液晶表示装置22に送る。液晶表示装置22では、送られてきた映像データを画面上に表示する。
【0049】
オーディオデコード部25は、分離部(DMUX)16によって分離された音声データをデコードするものである。オーディオデコード部25は、デコードした音声信号をオーディオセレクタ部26に送る。
【0050】
オーディオセレクタ部26では、AVスイッチ部13からの音声信号、外部入力部31からの音声信号、及び、オーディオデコード部25からの音声信号を受け、CPU6からの制御によってビデオセレクタ部18で選択された映像信号に対応した音声信号を選択し、音声出力変換部27を介して音声信号をスピーカ28に送る。音声出力変換部27は、受信した音声信号をスピーカ28での再生に最適な信号に変換してスピーカ28に供給する。
【0051】
リモコン受光部35は、リモートコントローラ36(以下リモコン36という)からの光信号を受信して、前記リモコン36からの制御信号を受け付けるためのものである。後から説明するスケーリング表示への移行、スケーリング表示時の各種ボタンの選択と決定等、視聴者からの指示は、このリモコン36を介して行なわれる。
【0052】
EPG/OSD/予約処理部24は、定期的に更新保存されたEPGデータに基づき電子番組表を作成し、また、メモリ7に予め保存されているOSDデータを描画する。前記のOSDデータとは、例えば、予めメモリ7に記憶された設定メニュー画面、音量ケージ、現在時刻、選局チャンネル等の各種情報を描画するためのデータである。
【0053】
また、EPG/OSD/予約処理部24は、前記の電子番組表を利用して番組の予約処理(コンテンツの記録予約)等を行う。予約処理済のデータは、上述したように、予約番組情報としてメモリ7に記憶される。
【0054】
通信制御部34は、電話回線、LAN、インターネット等のネットワーク網を介して通信を確立させるように制御を行う。
【0055】
また、テレビ受像機10は、コンテンツ判別部41(コンテンツ判別手段)を備えている。
【0056】
コンテンツ判別部41は、分離部16、外部入力部31、記録/再生部32のうち、コンテンツを受信した部材から、そのコンテンツの種類を判別する。具体的には当該コンテンツがデジタル放送由来のコンテンツか否かの判別、フレーム周波数の判別(例えば24Hzか否か)、フィルム由来か否かの判別(例えば、24Hzで撮影されたコンテンツを22プルダウンまたは23プルダウン処理したコンテンツであるか否か)、ジャンル情報が関連付けられていれば、どのようなジャンル情報かの判別を行う。
【0057】
例えば、デジタル放送においては、ジャンル情報が大分類、中分類と分類されて関連付けられている。大分類としては、例えば、「ニュース/報道」、「情報/ワイドショー」、「バラエティ」、「映画」、「スポーツ」等がある。中分類としては、例えば大分類が「ニュース/報道」の場合は「定時・総合」、「ローカル/地域」、「天気」等がある。一般に一つの放送番組(コンテンツ)には、複数の大分類のジャンル情報が関連付けられている。例えば、スポーツニュースの場合は「ニュース/報道」、「スポーツ」の大分類のジャンル情報が関連付けられており、さらに、これらに属する中分類のジャンル情報がいくつか関連付けられている。コンテンツ判別部41は、分離部16、外部入力部31、記録/再生部32のいずれかが、これらのジャンル情報が関連付けられたコンテンツを受信したときに、当該コンテンツに関連付けられたジャンル情報を取得することができる。
【0058】
ところで、メモリ7は、コンテンツの種類、環境情報に対して画質補正係数を関連付けて保存している。そこで、コンテンツ判別部41は判別したコンテンツの種類に対応した画質補正係数をメモリ7から取得する。例えば、「コンテンツの種類がデジタル放送番組で、ジャンルが「映画」で、フィルム由来の場合であって、照度が所定の値以上のときは、xという画質補正係数が関連付けられている」というように、画質補正係数がメモリ7にコンテンツの種類に関連付けられて記憶されている。次に、コンテンツ判別部41は取得した画質補正係数を映像処理部19に送信する。なお、取得するジャンル情報は複数であってもよい。つまり、複数のジャンル情報を取得して、当該複数のジャンル情報に基づき複数の画質補正係数を取得して、映像処理部19に送信してもよい。この場合、映像処理部19は複数の画質補正係数を乗算するなどして1つの画質補正係数を算出するようにしておくと、コンテンツのジャンルにきめ細かく対応した画質補正が可能になる。
【0059】
なお、本実施形態ではテレビ受像機が受信するコンテンツがデジタル放送である場合について説明するが、アナログ放送でも同様の処理が可能である。例えば、アナログ放送の場合は、音声解析及び画像解析等を行って番組の種類を表すキーワードを種類情報として抽出し、当該キーワードに基づいて画質補正係数の取得等を行う。
【0060】
以上の説明では、特に、テレビ受像機を例にして述べているが、その他にも、テレビを視聴可能とした携帯機器、例えば、携帯電話、カーナビゲーションシステム、携帯ゲーム端末機等においてテレビを受信する場合にも本願の発明に従った表示方法を適用できることは明らかである。
【0061】
上記構成のテレビ受像機10では、上述のように、放送番組をリアルタイムで視聴できる機能だけでなく、内蔵の記録/再生部32に装着された記録媒体に対して、番組内容を録画する機能、上記記録媒体に録画した番組を再生する機能も有している。
【0062】
記録媒体に録画された番組の再生処理は、基本的に、受信した放送波を視聴する際の処理の流れに準ずる。すなわち、記録媒体に録画された番組を再生する場合、記録/再生部32により記録媒体から録画番組に含まれている映像信号及び音声信号がそれぞれ読み出されて、映像信号はビデオセレクタ部18に送られ、音声信号はオーディオセレクタ部26に送られる。ビデオセレクタ部18に送られた映像信号は、映像処理部19、加算回路20、表示制御部21を経て、液晶表示装置22により映像として表示される。一方、オーディオセレクタ部26に送られた音声信号は、音声出力変換部27を経て、スピーカ28から上記液晶表示装置22に表示されている映像に同期した音声として出力される。
【0063】
一方、記録媒体への番組の録画処理は、アナログチューナー部12、デジタルチューナー部14、IP放送チューナー部23の何れかにより受信された放送信号に対して各種処理を施して映像信号と音声信号とに分離した状態で記録媒体に記録される。具体的には、ビデオセレクタ部18から出力される映像信号と、オーディオセレクタ部26から出力される音声信号とが、バス8を介して、外部入力部31に送られ、記録/再生部32により記録媒体に記録される。なお、ビデオセレクタ部18から出力される映像信号、オーディオセレクタ部26から出力される音声信号は、予め設定された圧縮率で圧縮された状態で記録媒体に記録される。信号の圧縮処理は、バス8に接続された圧縮処理部37により行われる。また、圧縮率の設定は、バス8に接続された圧縮率設定部39により行われる。
【0064】
上記圧縮処理部37は、入力される、上記ビデオセレクタ部18からのデコードされた映像信号と、上記オーディオセレクタ部26からのデコードされた音声信号とを、上記圧縮率設定部39により設定された圧縮率により圧縮処理する。
【0065】
上記圧縮率設定部39は、ユーザがリモートコントローラ36を操作することにより指定した圧縮率を、リモコン受光部35を介して受け入れて録画番組の圧縮率として設定する。この設定された圧縮率により、録画される映像の画質及び音声の品質が決定される。なお、上記圧縮率設定部39により設定される圧縮率は、番組の録画を行う際の録画画質を決めるものであるので、以降の説明において、記録レートと称する。設定された記録レートは、録画画質設定情報として上記メモリ7に記憶され、必要に応じて読み出される。
【0066】
記録媒体への番組の録画は、アナログチューナー部12、デジタルチューナー部14、IP放送チューナー部23の何れかにより受信された放送信号をリアルタイムで行ってもよく、録画予約をして行ってもよい。
【0067】
番組の録画予約は、通常、ユーザが電子番組表から録画すべき番組を選択することで行われる。詳細には、テレビ受像機10の液晶表示装置22において表示された電子番組表からユーザがリモコンを操作し、録画すべき番組を選択し、決定を行うことで、選択決定された番組に対応付けられた番組の放送時間情報、チャンネル情報等が取得され、録画番組情報としてメモリ7に記憶される。これらの処理は、上述したEPG/OSD/予約処理部24によって行われる。
【0068】
このように、番組を録画予約した場合、液晶表示装置22には、ユーザーが、記録媒体内のデータを視認しつつ録画設定を行えるように録画済リスト(記録済コンテンツリスト)と録画予約(記録予約)リスト(記録予約済コンテンツリスト)と空き容量とを相対的に表示した編集画面が表示される。例えば図3に示すような編集画面201が表示される。この編集画面の詳細については後述する。
【0069】
上記のような編集画面は、図1に示す本発明のコンテンツ編集装置100によって作成して、表示されるようになっている。
【0070】
図1は、本発明のコンテンツ編集装置100の概略構成を示すブロック図である。
【0071】
上記コンテンツ編集装置100は、図1に示すように、上述した編集画面を表示するための編集画面情報を作成する編集画面作成部101を備えている。編集画面作成部101で作成された編集画面情報は、後段の表示制御部21に送られ、液晶表示装置22において各種情報を含んだ編集画面として表示される。
【0072】
また、上記コンテンツ編集装置100は、上記編集画面作成部(編集画面作成手段)101において編集画面情報を作成するための各種情報を生成するための、サムネイル処理部(サムネイル処理手段)102、録画済番組リスト作成部(記録済コンテンツリスト作成手段)103、空容量算出部(空き容量算出手段)104、報知情報作成部(報知情報作成手段)105、予約番組リスト作成部(記録予約済コンテンツリスト作成手段)106、予約番組容量算出部(予約コンテンツ記録容量算出手段)107、予約番組容量調整部(記録容量調整手段)108、TAB化処理部(記録媒体数算出手段)109、録画画質設定画面作成部110を有している。
【0073】
上記サムネイル処理部102は、記録/再生部32を介して記録媒体から取得した録画済番組情報から、各番組の内容に応じた静止画、動画をサムネイルとして編集画面中に表示させるための処理を行い、処理後のデータをサムネイル情報として、編集画面作成部101に送る。なお、サムネイル処理の詳細については後述する。
【0074】
上記録画済番組リスト作成部103は、記録/再生部32を介して記録媒体から取得した録画済番組情報から、上記記録/再生部32に現在装着されている記録媒体において録画済の番組のリストを作成し、作成したリストを録画済番組リスト情報として上記編集画面作成部101に送る。
【0075】
上記空容量算出部104は、記録/再生部32を介して記録媒体から取得した録画済番組情報から、上記記録/再生部32に現在装着されている記録媒体の空容量を算出し、算出した空容量を空容量情報として上記編集画面作成部101に送る。ここで、空容量は、記録媒体の全容量から録画済番組が占める容量を引いた残りの容量をいう。
【0076】
上記報知情報作成部105は、記録/再生部32を介して記録媒体から取得した録画済番組情報から、上記記録/再生部32に現在装着されている記録媒体の番組情報(番組のタイトル情報、あるいはジャンル情報)と、メモリ7から取得した予約番組情報から得られた予約番組(記録予約されている番組)の番組情報(番組のタイトル情報、あるいはジャンル情報)とを比較して異なる場合に、ユーザに対して、現在装着されている記録媒体の番組情報(番組名)と予約番組の番組情報(番組名)とが相違していることを報知するための報知情報を作成し、作成した報知情報を上記編集画面作成部101に送る。
【0077】
上記予約番組リスト作成部106は、メモリ7から取得した予約番組情報から、予約済みの番組のリストを作成して、予約番組リスト情報として上記編集画面作成部101に送る。
【0078】
上記予約番組容量算出部107は、メモリ7から取得した予約番組情報から、番組の放送時間と、録画画質に対応した圧縮率とを読み出して、これら情報から、予約済み番組の記録容量を算出する。この予約済み番組の記録容量を示す予約番組容量情報として編集画面作成部101と、上記予約番組容量調整部108に送る。
【0079】
上記予約番組容量調整部108は、取得した録画画質設定情報から読み取った圧縮率に応じて、上記予約番組容量算出部107によって算出された予約番組容量を調整する。この予約番組容量調整部108は、空容量算出部104によって算出された記録媒体の空容量を考慮して、予約済み番組の記録容量を調整することもできる。そして、予約番組容量調整部108は、調整記録容量情報を上記編集画面作成部101及び上記TAB化処理部109に送る。
【0080】
上記TAB化処理部109は、上記予約番組容量調整部108から取得した調整記録容量情報から、記録媒体へ記録すべき予約番組の記録容量が当該記録媒体の記録容量を超え、複数の記録媒体に分けて記録すべき場合、各記録媒体をTAB化して表示するためのTAB化情報を作成し、作成したTAB化情報を編集画面作成部101に送る。
【0081】
上記録画画質設定画面作成部110は、上述した録画画質設定情報表示枠205を表示するための録画画質設定画面を作成する部であり、取得した録画画質設定情報から、現時点で設定されている録画画質を明示した画面を作成し、録画画質設定画面情報として上記編集画面作成部101に送る。
【0082】
上記編集画面作成部101は、上記サムネイル処理部102からのサムネイル情報、上記録画済番組リスト作成部103からの録画済番組リスト情報、上記空容量算出部104からの空容量情報、上記報知情報作成部105からの報知情報、上記予約番組リスト作成部106からの予約番組リスト情報、上記予約番組容量調整部108からの調整記録容量情報、上記TAB化処理部109からのTAB化情報、上記録画画質設定画面作成部110からの録画画質設定画面情報から、コンテンツ編集(コンテンツの記録編集)に必要な編集画面を作成するための情報を作成し、編集画面作成情報として表示制御部21に送る。
【0083】
上記表示制御部21は、取得した編集画面作成情報から液晶表示装置22に編集画面を表示させる。
【0084】
ここで、編集画面について簡単に説明する。図3は、編集画面の一例を示す図である。
【0085】
図3に示す編集画面201は、図2に示すテレビ受像機10に現在装着されている記録媒体に録画されている番組のリストを表示するための録画済番組リスト表示枠202、録画予約された番組のリストを表示するための予約番組リスト表示枠203、上記記録媒体における容量状態を表示するための記録媒体容量状態表示枠204の3つの表示枠が少なくとも設定された画面レイアウトとなっている。この他に、編集画面201には、番組の録画画質の設定、状態に関する情報を表示するための録画画質設定情報表示枠205、テレビ受像機10に現在装着されている記録媒体の種別を表示するための記録媒体種別表示枠206が表示されている。
【0086】
また、編集画面201には、録画予約実行ボタン207及び予約キャンセルボタン208が表示されている。上記録画予約実行ボタン207には、番組の録画予約を実行するための機能が対応付けられ、上記予約キャンセルボタン208には、番組の録画予約のキャンセルを実行するための機能が対応付けられており、ユーザが所定の操作(リモコン操作など)を行うことにより所望のボタンを選択し、実行することができるようになっている。
【0087】
図3に示す例では、編集画面201の画面左端に録画済番組リスト表示枠202を表示、画面右端に予約番組リスト表示枠203を表示し、両リストの間には、番組を録画するための記録媒体であるBDをイメージした図形(円盤状)の記録媒体容量状態表示枠204を表示する。
【0088】
また、編集画面201の画面下部には、録画画質(記録レート)を設定するための情報を表示している録画画質設定情報表示枠205が表示される。この録画画質設定情報表示枠205に表示されている”▲”は、現在設定されている記録レートを指している。つまり、録画画質設定情報表示枠205において、表示されている”▲”を、所定の操作で左に移動させれば記録レートが低くなり、右に移動させると記録レートが高くなる。
【0089】
なお、上記編集画面201における各表示枠の表示位置については、ユーザが利用しやすいように配置すればよいので、図3に示した配置に限定するものではない。
【0090】
さらに、上記記録媒体容量状態表示枠204には、録画済のコンテンツが占める領域として録画済番組容量表示領域204a、予約したい番組(コンテンツ)が占める領域として録画予約番組容量表示領域204b、さらに録画済と予約希望コンテンツを除いたBDの残容量を示す残容量表示領域204cが表示される。ここでは、記録媒体容量状態表示枠204において、各領域の割合を円グラフで表示している。
【0091】
予約番組を記録媒体へ録画する際に、ユーザは、図3に示す編集画面201を確認するだけで、現在、装置に装着されている記録媒体に対して、予約番組が録画可能か否か、また、録画可能であればどの程度の容量を消費するのかを、上記の円グラフを確認するだけで簡単に把握することが可能となる。
【0092】
図3に示す編集画面201では、録画済番組リスト表示枠202に、記録媒体種別表示枠206に表示されている記録媒体であるBDにおいて既に録画されている番組としスーパーメン(映画)のみが表示されており、予約番組リスト表示枠203に、メモリ7に記憶されている予約番組情報から取得した予約済番組としてスーパーメン2(映画)、スーパーメン3(映画)の2番組が表示されている。
【0093】
そして、上記記録媒体容量状態表示枠204では、録画済番組容量表示領域204aに、録画済番組リスト表示枠202に表示されているスーパーメン(映画)の録画時間(2時間30分)が表示され、録画予約番組容量表示領域204bに、予約番組リスト表示枠203に表示されているスーパーメン2(映画)、スーパーメン3(映画)を録画した場合の録画時間(3時間30分)が表示され、残容量表示領域204cに、残容量から算出される録画可能時間(2時間)が表示されている。
【0094】
上記編集画面201から、ユーザは、録画済番組2時間30分ある記録媒体に、録画すべき予約番組3時間30分を録画しても、まだ2時間の残容量(空き容量)があることが視認可能となる。
【0095】
さらに、録画を予約した番組(スーパーメン2,3)の記録先メディアである記録媒体に同シリーズの録画済番組(スーパーメン)が記録されていることが視認できて、同シリーズの作品を間違いなくメディアに記録できることを視認可能となる。
【0096】
図3に示す編集画面201においてもユーザの利便性を向上させるのに十分であるが、録画済番組リスト表示枠202に表示されている録画済番組の内容をイメージしにくい、あるいは把握しにくい場合もある。このような場合に、録画済番組のサムネイル表示を行うようにすればよい。
【0097】
図4は、図3に示す編集画面201において、録画済番組の映像のサムネイル表示を行った例を示す。
【0098】
サムネイルは、図4に示すように、編集画面201に表示された録画済番組リスト表示枠202の空領域に設けたサムネイル表示部202aに表示するようになっている。
【0099】
上記サムネイル表示部202aに表示させるサムネイルとしては、静止画であってもよいし動画であってもよい。但し、何れの場合においても、録画番組の内容に関係の無い映像、例えばコマーシャルの映像を選択しないようにする必要がある。
【0100】
上記のようなサムネイル処理は、上述したサムネイル処理部102において行われる。
【0101】
ところで、図3、4では、編集画面201において、記録媒体容量状態表示枠204は、上述したように、円グラフを利用して各領域を表示するために円形状になっている。これは、記録媒体が円盤状のBDなどをイメージしやすくするためである。
【0102】
さらに、記録媒体容量状態表示枠204では、各領域(録画済番組容量表示領域204a、録画予約番組容量表示領域204b、残容量表示領域204c)に表示されている時間が全容量のどのくらいの割合となっているのかを視覚的に確認できるように、円グラフ内に各領域の記録容量が全体容量に占める割合に比例した大きさ(面積)で表示されている。
【0103】
図3、4に示す例では、録画画質設定情報表示枠205に表示された記録レートは、標準画質を示すSPで録画した場合の、各領域の面積を示している。ここで、記録媒体容量状態表示枠204において、記録媒体への録画完了している録画済番組に対応する録画済番組容量表示領域204aの大きさは変更することができないものの、まだ、記録媒体への録画が完了していない、録画予約番組容量表示領域204bの大きさは変更することができる。この録画予約番組容量表示領域204bの大きさの変更に伴って、残容量表示領域204cの大きさが変更される。
【0104】
上記の録画予約番組容量表示領域204bは、予約番組の録画画質、すなわち記録レートを変更することで、円グラフ上での面積を変更することができる。
【0105】
例えば、録画画質をSPから下げると、圧縮率が高くなるので、録画時間が同じであれば記録容量が少なくなる。この結果、記録媒体容量状態表示枠204を示す円グラフにおける録画予約番組容量表示領域204bの面積が小さくなる。逆に、録画画質をSPから上げると、圧縮率が低くなるので、録画時間が同じであれば記録容量が多くなる。この結果、記録媒体容量状態表示枠204を示す円グラフにおける録画予約番組容量表示領域204bの面積が大きくなる。
【0106】
このように、録画画質を調整することで、ユーザは、録画すべき番組の容量が記録媒体容量状態表示枠204のなかで占める割合がどの程度になるのかを視覚的に確認することができる。
【0107】
ここで、録画画質を記録レートと称する。記録レートは、データの圧縮率が高ければ低く、データの圧縮率が低ければ高くなる。つまり、予約済番組の記録レートを高くすると、上記記録媒体容量状態表示枠204を示す円グラフにおける予約済番組の占める面積が大きくなり、予約済番組の記録レートを低くすると、上記記録媒体容量状態表示枠204を示す円グラフにおける予約済番組の占める面積が小さくなる。
【0108】
また、上記記録レートは、上述した編集画面201に表示された録画画質設定情報表示枠205で確認したり、変更したりすることができる。例えば、記録レートは、図3に示す録画画質設定情報表示枠205中の”▲”により確認できる。図3では、”▲”は、標準画質を示す記録レートであるSPを指している。また、この”▲”は、テレビのリモコンを操作することで、左右に移動させることが可能となっている。つまり、録画画質設定情報表示枠205において、”▲”を左右に移動させることで録画画質、すなわち記録レートを変更することが可能となる。
【0109】
記録レートと圧縮率とは対応付けられてメモリ7等に予め記憶されており、上述した圧縮率設定部39(図1)は、記録レートが上述にようにリモコンなどにより変更された場合に、変更された記録レートに対応付けられた圧縮率を上記メモリ7から読み取り、番組録画の圧縮率として設定する。
【0110】
従って、上述のように記録レートを変更することで、番組録画の圧縮率が変更されることになる。
【0111】
以下に、記録媒体容量状態表示枠204を示す円グラフにおける、記録レートの変更に伴う録画予約番組容量表示領域204bの面積変化、すなわち予約番組を録画した場合の記録容量の変化について、図3、図5〜図7を参照しながら説明する。
【0112】
図3に示す記録媒体容量状態表示枠204では、残容量表示領域204cにおける残容量は2時間である。この残容量は、記録レートが標準画質を示すSPに設定されたときを想定した場合の録画予約番組容量表示領域204bが占める記録容量から引いた残りである。
【0113】
この場合、録画予約番組容量表示領域204bが占める記録容量は、標準画質の記録レートSPで録画した場合の2時間分の記録容量分まで増やすことが可能となる。このように、記録容量を増やすことにより、記録レートを上げることが可能となるので、標準画質よりも高画質で予約番組を録画することができる。
【0114】
図5(a)(b)は、図3に示す標準画質の記録レートSPからやや高画質の記録レートXPに変更した場合の記録媒体容量状態表示枠204における録画予約番組容量表示領域204bが占める記録容量を示した図である。
【0115】
図5(b)に示すように、録画予約番組容量表示領域204bが占める記録容量が増えた分、残容量表示領域204cが占める記録容量が減ったことが分かる。しかしながら、残容量表示領域204cには、残容量として10分の録画可能時間が残っている。この場合の10分は、図5(a)に示すように、やや高画質を示す記録レートXPで録画した場合の録画可能時間を示している。
【0116】
上記記録レートの変更は、上述したように、ユーザが編集画面201を確認しながら、録画画質設定情報表示枠205に示された”▲”を所定の操作で左右に移動させることで実現している。この場合、”▲”の左右の移動に連動して、記録媒体容量状態表示枠204における録画予約番組容量表示領域204bの占める記録容量が増減する。
【0117】
このしくみを説明すると以下のようになる。
【0118】
ユーザは、例えばリモコンにより編集画面201上の”▲”を右に移動させる指示を与えると、図2に示す圧縮率設定部39は、移動方向に対応付けられた圧縮率をメモリ7から読み出して、読み出した圧縮率を圧縮処理部37に送る。この圧縮処理部37は、取得した圧縮率を録画画質設定情報としてCPU6に送る。CPU6内では、図1に示す予約番組容量調整部108により容量調整が行われ、調整された容量情報を編集画面作成部101に送る。編集画面作成部101では、調整された容量情報に基づいて、記録媒体容量状態表示枠204における録画予約番組容量表示領域204bの占める面積を決定する。このような一連の処理が、”▲”の左右の移動に連動して行われる。以下に説明する例においても同様である。
【0119】
このように、編集画面201内でユーザーが、記録レートを自由に調整できる。
【0120】
例えば、図3に示す編集画面201に表示された内容から、現状の予約番組(スーパーメン2,3)を記録して、録画済番組(スーパーメン)と同シリーズ3部作をひとつの記録媒体であるディスクにまとめる場合、図3に示す記録媒体容量状態表示枠204の各領域のような割合としてもよいし、録画予約番組容量表示領域204bの占める記録容量を増やして記録媒体に空容量を残さないようにすることも可能である。この場合の録画予約番組容量表示領域204bの占める面積を最大面積とする。
【0121】
図5(b)に示す場合では、残容量が10分残っているが、この10分の記録容量をさらに録画予約番組容量表示領域204bに使用することも可能である。この場合、図5(a)に示す”▲”をやや高画質のXPから高画質のFINE側に移動させればよい。
【0122】
このように、録画画質設定情報表示枠205に示されている”▲”を移動させて録画予約番組容量表示領域204bの占める面積を最大面積にすることも可能であるが、例えば図6(a)に示すように、録画画質設定情報表示枠205においてさらに「記録領域を全て利用して録画する」というボタン209を設けて、ユーザがこのボタン209を選択することで、図6(b)に示すように、録画予約番組容量表示領域204bの占める面積を最大面積にするようにしてもよい。
【0123】
上記のようにボタン209を用いた場合の録画予約番組容量表示領域204bの示す面積を最大面積にする処理は、以下のようにして実現する。
【0124】
ユーザは、例えばリモコン操作により図6(a)に示すボタン209を選択する指示を与えると、図2に示す圧縮率設定部39は、メモリ7から現在の記録媒体の空容量と、予約番組の録画時間とを取得し、空容量を全て予約番組の録画に使用する場合の圧縮率を算出し、算出した圧縮率を圧縮処理部37に送る。この圧縮処理部37は、取得した圧縮率を録画画質設定情報としてCPU6に送る。CPU6内では、図1に示す予約番組容量調整部108により容量調整が行われ、調整された容量情報を編集画面作成部101に送る。編集画面作成部101では、調整された容量情報に基づいて、記録媒体容量状態表示枠204における録画予約番組容量表示領域204bの占める面積を決定する。
【0125】
上記の例では、録画済番組(スーパーメン)と予約番組(スーパーメン2,3)との3部作を一枚のディスクに録画する場合の記録レート調整について説明したが、さらに、同シリーズの番組(スーパーメン4)も同じディスクに録画することを考えた場合、逆に、録画予約番組容量表示領域204bの占める記録容量を少なくする必要がある。
【0126】
この場合、ユーザは、図7(a)に示すように、記録レートを示す”▲”を左に移動させながら、図7(b)に示す記録媒体容量状態表示枠204の円グラフにおける残容量表示領域204cの残容量を確認し、残容量が必要な時間(2時間10分)を示したときに、上記の”▲”の移動を止める。この状態における予約番組録画のための記録レートは、図7(a)に示すように、記録レートSPで示される標準画質よりもやや低い画質(低画質)を示す記録レートに設定される。
【0127】
ここでまでは、予約番組数が少ない場合であって、1枚のディスクに録画する場合を想定して説明しているが、予約番組数が多い場合、記録レートを下げても1枚のディスクに録画することができない虞がある。そのような場合には、以下に示すTAB化処理が行われる。
【0128】
図8は、予約番組リスト表示枠203に表示された予約番組リストを示す。この予約番組リストでは、予約番組数が10番組であることを示している。
【0129】
図1に示すコンテンツ編集装置100において、予約番組容量調整部108は、図8に示す予約番組リスト分の予約番組容量を算出し、TAB化処理部109に送る。TAB化処理部109では、予め設定されたディスク1枚あたりの記録容量と、予約番組容量調整部108から送られた予約番組容量とから、全ての予約番組を録画するには、予め設定された記録レートの場合に、何枚のディスクが必要かを算出し、1枚のディスクに録画可能な予約番組リストを、必要なディスク枚数に応じてTAB化するためのTAB化情報を編集画面作成部101に送る。
【0130】
図9(a)〜図9(c)は、編集画面作成部101が、上記TAB化情報から作成したTAB化された予約番組リスト表示枠213を示す図である。
【0131】
このこのTAB化は、現状のメディアであるディスクの容量(録画可能容量)と、記録レートとに基づいて、図8に示す予約番組リストの番組を、ディスクの必要枚数分に分割して表示した予約番組リストの一種である。なお、最初のTABには、現在装着しているディスクの空容量に対して予約番組のうちどの番組までが録画可能かを示し、残りのTABには、現在装着しているディスクと同じ全記録容量のディスクを想定した場合に録画可能な予約番組のリストが表示される。但し、現在装着されているディスクの空容量は、既に録画済番組によって占有されている記録容量を全記録容量から引いたものを想定しているので、録画済番組が無い場合であれば、ディスクの録画に使用できる全容量が上記の空容量となる。
【0132】
図9(a)に示すように、予約番組リスト表示枠213のTAB1は、現状のディスクの残量に対して予約番組の(1)(2)までが収録可能、そして予約番組の(3)〜(10)を録画するためには、ディスクがあと2枚必要であることが視認できる。
【0133】
ここで、上述したように、TAB化におけるディスク枚数は、記録レートによって左右されるので、記録レートを下げれば、それだけ画質が低下するものの、1番組の記録容量を小さくできる。つまり、記録レートを下げれば、ディスクにおける録画時間を増加させることができる。
【0134】
例えば、図10(a)に示すように、所定の操作で記録レートを低画質、容量増に操作すると、ディスク1枚あたりの録画時間が増加するので、図10(b)(b)に示すように、TABが3つから2つのTABを有する予約番組リスト表示枠223に変わり、ユーザーは、図8に示す予約番組をすべて収録するのにディスク2枚で済むことを視認できる。
【0135】
逆に、図11(a)に示すように、所定の操作で記録レートを高画質、容量減に操作すると、ディスク1枚あたりに録画できる録画時間が減るので、図11(b)に示すように、TABが5つのTABを有する予約番組リスト表示枠233に変わり、ユーザーは、図8に示す予約番組をすべて高画質に収録するのにディスク5枚が必要であることを視認できる。
【0136】
本コンテンツ編集装置100では、編集画面201において、図3に示すように、録画済番組リスト表示枠202と予約番組リスト表示枠203とを同時に表示しているので、これを利用して、録画済番組リスト表示枠202に表示されている録画済番組リストを操作して、予約番組リスト表示枠203に表示されている予約番組リストに反映させることも可能である。
【0137】
例えば、図12(a)に示すように、現在装着されているディスクに2つの番組が録画されて、予約番組が4番組である場合、上述のように予約番組リストに基づいてTAB化した場合、図12(b)(c)に示すように、2つのTABを有する予約番組リスト表示枠243となる。ここで、図12(b)に示すTAB1の予約番組リスト表示枠243に表示されている3つの予約番組のみが現在装着されているディスクに録画可能であり、図12(c)に支援すTAB2の予約番組リスト表示枠243に表示されている1つの予約番組を現在装着されているディスクに録画できないことが視認できる。
【0138】
このような場合、図10(a)〜図10(c)に示した例を用いれば、記録レートを操作(低画質化、容量拡大(録画時間増加))を行って、4つめの予約番組を現在装着しているディスクに録画している。
【0139】
ここでは、録画済番組リスト表示枠202に表示されている録画済番組の一つを削除することで、ディスクの空容量を増やすことで、記録レートをそのままに、現在装着しているディスクに4つの予約番組の全てを録画可能にする場合について、図13((a)(b)及び図14(a)(b)を参照しながら以下に説明する。
【0140】
ユーザは、リモコンなどにより所定の操作を行い、録画済番組リスト表示枠202に表示されている2つの録画済番組のうち、1つの録画済番組を選択する。にて、録画済み番組を選択する。図13(a)では、録画済番組(2)の「ドラコンボウル」が選択された例を示している。この選択は、ユーザにより削除してもよいとの判断に基づいて行われる。
【0141】
図13(a)に示す録画済番組リスト表示枠202の状態では、図13(b)に示すように、まだ、2つのTABが存在するが、選択した録画済番組を所定の操作により削除して、図14(a)に示すように、録画済番組リスト表示枠212に表示されている録画済番組を一つにすれば、図14(b)に示すように、1つのTABからなる予約番組リスト表示枠253に全ての予約番組がリストアップされる。これにより、現在装着されているディスクに、全ての予約番組が録画できることになる。
【0142】
このように、図14(a)に示すように、録画済みの番組が削除されると、現状のディスクに予約番組が全て録画できる状態になり、本来TAB2に入っていた番組(図12(c)に示す(4)のタミーネタ)がTAB1のリストに追加され、図14(b)に示すように、TAB2は消えた予約番組リスト表示枠253となる。
【0143】
上記の一連の動作は、現在装着されているディスクに全て録画できるか否かのシュミレーションであるので、ディスクに録画されている録画済番組は実際に削除されていないが、このように、図14(a)(b)に示すように、ディスク1枚に全ての予約番組が録画できることが判明した時点で、ユーザー操作により、録画済番組を実際に削除してもよい。
【0144】
なお、削除対象の録画済番組が占有していた記録容量よりも、追加で録画する予約番組の記録容量のほうが大きい場合には、記録レートを下げるか、削除対象の録画番組を変更する必要がある。このような場合には、TAB2は消えることはないので、これにより、ユーザは選択した録画済番組を削除しても、予約番組の全てがディスクに録画できないことを視認することができる。
【0145】
ところで、録画する番組が連続ドラマである場合、番組毎に、1つのディスクに同じ番組を連続して録画する場合、予め連続ドラマを録画するように設定することで、例えばディスクに既に録画されている番組と、予約番組とが一致するか否かを検出し、一致する場合に予約番組を当該ディスクに録画する。
【0146】
もし、予約番組がディスクに既に録画されている番組と異なる場合には、その旨をユーザに報知する。このような報知手段としては、図1に示す報知情報作成部105がある。この報知情報作成部105では、予約番組が録画済番組と異なる場合に、図15に示すように、編集画面201の中央部分にOSD表示される放報知領域201aに、注意喚起を行う「録画済の番組と違う番組を予約しようとしています。」という文を表示し、ユーザーに視覚的に気づかせるようにしている。
【0147】
また、録画する番組のジャンルを統一してディスクに録画する場合、例えば、ジャンルとして映画であれば、映画のみ、スポーツであれば、スポーツのみを1つのディスクに録画する場合、予め録画番組のジャンルを設定することで、例えばディスクに既に録画されている番組のジャンルと、予約番組のジャンルととが一致するか否かを検出し、一致する場合に予約番組を当該ディスクに録画する。
【0148】
もし、予約番組のジャンルがディスクに既に録画されている番組のジャンルと異なる場合には、その旨をユーザに報知する。このような報知手段としては、図1に示す報知情報作成部105がある。この報知情報作成部105では、予約番組のジャンルが録画済番組のジャンルと異なる場合に、図16に示すように、編集画面201の中央部分にOSD表示される放報知領域201aに、注意喚起を行う「BDに録画されている番組とはジャンルが違うため、録画できません。この制限を解除する場合は…」という文を表示し、録画を禁止する。
【0149】
なお、本実施形態では、記録媒体としてBDを想定して説明したが、これに限定されるものではなく、上述したように、装置に対して着脱可能な記録媒体であれば、DVD、CDなどのディスク状の記録媒体であてもよいし、着脱可能なHDDであってもよいし、さらに、フラッシュメモリなどの半導体メモリであってもよい。
【0150】
また、本実施形態では、図3に示すように、記録媒体の容量表示を時間表示で行っていたが、これに限定されるものではなく、例えば、図17に示すように、パーセント表示にしてもよいし、図18に示すように、バイト表示にしてもよい。
【0151】
図17は、図3で示した時間表示をパーセント表示に置き換えて表示したグラフであり、また、図18は、BDの記録容量が25GB(ギガバイト)とした場合を想定して、図3で示した時間表示をバイト表示にしたグラフである。
【0152】
なお、図3、図17、図18に示す記録媒体の容量表示は切換可能にしてもよい。具体的には、装置本体あるいは操作用のリモコンに切換スイッチ等を設けて、ユーザが必要に応じて切換スイッチを操作することで上記の3つの画面(図3,17,18に示す画面)を切り換えるようにすることが考えられる。これにより、ユーザは、自分で一番把握しやすい表示画面で記録媒体の容量を確認することができる。
【0153】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0154】
本発明は、録画再生機能を内蔵したテレビ受信機に利用することができ、特に、HDDに比べて容量の少ないBD等の着脱可能な記録媒体に対する録画再生機能のみを有するテレビ受信機に好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0155】
6 CPU
7 メモリ
8 バス
10 テレビ受像機
11 アンテナ
12 アナログチューナー部
13 AVスイッチ部
14 デジタルチューナー部
15 デジタル復調部
16 分離部
17 ビデオデコード/キャプチャ部
18 ビデオセレクタ部
19 映像処理部
20 加算回路
21 表示制御部
22 液晶表示装置
23 IP放送チューナー部
24 EPG/OSD/予約処理部
25 オーディオデコード部
26 オーディオセレクタ部
27 音声出力変換部
28 スピーカ
30 外部機器
31 外部入力部
32 記録/再生部
33 選局部
34 通信制御部
35 リモコン受光部
36 リモートコントローラ
37 圧縮処理部
38 OPCセンサ
39 圧縮率設定部
40 デジタル衛星放送受信用アンテナ
41 コンテンツ判別部
100 コンテンツ編集装置
101 編集画面作成部
102 サムネイル処理部
103 録画済番組リスト作成部
104 空容量算出部
105 報知情報作成部
106 予約番組リスト作成部
107 予約番組容量算出部
108 予約番組容量調整部
109 TAB化処理部
110 録画画質設定画面作成部
201 編集画面
201a 放報知領域
202 録画済番組リスト表示枠
202a サムネイル表示部
203 予約番組リスト表示枠
204 記録媒体容量状態表示枠
204a 録画済番組容量表示領域
204b 録画予約番組容量表示領域
204c 残容量表示領域
205 録画画質設定情報表示枠
206 記録媒体種別表示枠
207 録画予約実行ボタン
208 予約キャンセルボタン
209 ボタン
212 録画済番組リスト表示枠
213 予約番組リスト表示枠
223 予約番組リスト表示枠
233 予約番組リスト表示枠
243 予約番組リスト表示枠
253 予約番組リスト表示枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に対して着脱可能な記録媒体にコンテンツの記録再生を行うコンテンツ記録再生部と、上記コンテンツ記録再生部によるコンテンツの記録予約を行うコンテンツ記録予約部と、上記コンテンツの記録編集のための編集画面を表示する表示部とを備えたコンテンツ編集装置において、
上記記録媒体に記録されたコンテンツのリストを作成する記録済コンテンツリスト作成手段と、
上記記録媒体の空容量を算出する空き容量算出手段と、
上記コンテンツ記録予約部によって記録予約されたコンテンツのリストを作成する記録予約済コンテンツリスト作成手段と、
上記記録済コンテンツリスト作成手段によって作成された記録済コンテンツリストと、上記空き容量算出手段によって算出された空き容量と、上記記録予約済コンテンツリスト作成手段によって作成された記録予約済コンテンツリストとを相対的に表示した上記編集画面を作成する編集画面作成手段とを備えていることを特徴とするコンテンツ編集装置。
【請求項2】
上記記録予約済コンテンツの記録容量を算出する予約コンテンツ記録容量算出手段を備え、
上記編集画面作成手段は、上記予約コンテンツ記録容量算出手段により算出された記録容量を上記空容量に重ねて表示させることを特徴としている請求項1に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項3】
コンテンツを記録媒体に記録する際の圧縮率を設定する圧縮率設定部と、
上記予約コンテンツ記録容量算出手段により算出された記録容量を、上記圧縮率設定部により設定された圧縮率に応じて調整する記録容量調整手段とを備え、
上記編集画面作成手段は、上記記録容量調整手段により調整された記録容量を、上記空容量に重ねて表示させること特徴としている請求項2に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項4】
上記記録容量調整手段により調整された記録容量から、全ての記録予約済コンテンツを記録するのに必要な記録媒体の数を算出する記録媒体数算出手段を備え、
上記編集画面作成手段は、上記記録媒体数算出手段が算出した記録媒体の数に合せて、上記記録予約済コンテンツリストを分割して編集画面に表示させることを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項5】
上記記録済コンテンツの内容を示すサムネイルを作成するサムネイル処理手段を備え、
上記編集画面作成手段は、上記サムネイル処理手段によって作成されたサムネイルを、上記記録済コンテンツリスト作成手段によって作成された記録済コンテンツリストと共に編集画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項6】
上記コンテンツが放送番組であるとき、上記記録媒体に記録されている放送番組の番組名と、記録予約されている放送番組の番組名とが異なるときに、番組名が異なっていることをユーザに報知するための報知情報を作成する報知情報作成手段を備え、
上記編集画面作成手段は、上記報知情報作成手段が作成した報知情報を編集画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項7】
上記コンテンツが放送番組であるとき、上記記録媒体に記録されている放送番組のジャンルと、記録予約されている放送番組のジャンルとが異なるときに、ジャンルが異なっていることをユーザに報知するための報知情報を作成する報知情報作成手段を備え、
上記編集画面作成手段は、上記報知情報作成手段が作成した報知情報を編集画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項8】
請求項1〜7の何れか1項に記載のコンテンツ編集装置を備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項9】
装置本体に対して着脱可能な記録媒体にコンテンツの記録再生を行うコンテンツ記録再生部と、上記コンテンツ記録再生部によるコンテンツの記録予約を行うコンテンツ記録予約部と、上記コンテンツの記録編集のための編集画面を表示する表示部とを備えたコンテンツ編集装置によるコンテンツ編集方法であって
記録済コンテンツリスト作成手段が、上記記録媒体に記録されたコンテンツのリストを作成する第1ステップと、
空容量算出手段が、上記記録媒体の空容量を算出する第2ステップと、
記録予約済コンテンツリスト作成手段が、上記コンテンツ記録予約部によって記録予約されたコンテンツのリストを作成する第3ステップと、
編集画面作成手段が、上記第3ステップによって作成された記録済コンテンツリストと、上記第2ステップによって算出された空き容量と、上記第1ステップによって作成された記録予約済コンテンツリストとを相対的に表示した上記編集画面を作成する第4ステップとを含むことを特徴とするコンテンツ編集方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−97182(P2011−97182A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−246890(P2009−246890)
【出願日】平成21年10月27日(2009.10.27)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】