コンテンツ配信サーバ及びコンテンツ配信システム
【課題】コンテンツ及び広告の配信状況に関する配信状況情報をタイムリーに広告主端末及びユーザ端末に配信できるコンテンツ配信サーバ及び当該コンテンツ配信サーバを備えるコンテンツ配信システムを提供する。
【解決手段】コンテンツ配信サーバ10において、認証・セッション管理部12により認証されたユーザ端末50へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して広告主端末30及び/又はユーザ端末50に配信し、コンテンツ配信部18により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して広告主端末30及び/又はユーザ端末50に配信することを特徴とする。
【解決手段】コンテンツ配信サーバ10において、認証・セッション管理部12により認証されたユーザ端末50へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して広告主端末30及び/又はユーザ端末50に配信し、コンテンツ配信部18により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して広告主端末30及び/又はユーザ端末50に配信することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信サーバ及びコンテンツ配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、IPTV(Internet Protocol Television)サービス等のコンテンツ配信サービスが知られている。このようなコンテンツ配信サービスにおいては、コンテンツと、当該コンテンツに挿入された広告と、が配信されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
コンテンツ及び広告を配信するコンテンツ配信サーバは、広告の依頼者である広告主の端末(広告主端末)や配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザの端末(ユーザ端末)に対して、コンテンツや広告の配信状況に関する配信状況情報も配信するようになっている。これにより、広告主は、当該配信された配信状況情報に基づいて、自身が依頼した広告が効果的に配信されているか等を検討できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−187704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、コンテンツ配信サーバと、広告主端末やユーザ端末と、がクローズドネットワーク(利用目的や利用者などが制限されたネットワーク)で接続されている場合、コンテンツ及び広告も、配信状況情報も、クローズドネットワークを介して配信されるため、クローズドネットワークを介した通信に大きな負荷がかかることがあり、適時に配信状況情報を配信できない場合がある。
【0005】
本発明の課題は、コンテンツ及び広告の配信状況に関する配信状況情報を適時に広告主端末及びユーザ端末に配信できるコンテンツ配信サーバ及び当該コンテンツ配信サーバを備えるコンテンツ配信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
コンテンツとともに配信される広告を依頼した広告主の広告主端末と、配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザのユーザ端末と、クローズドネットワークを介して接続され、前記コンテンツ及び前記広告を配信するコンテンツ配信サーバにおいて、
前記ユーザに関するユーザ情報を管理するユーザ管理手段と、
前記ユーザ管理手段により管理されているユーザ情報に基づいて前記ユーザ端末を認証する認証手段と、
前記認証手段により認証されたユーザ端末に、前記クローズドネットワークを介して前記コンテンツ及び前記広告を配信する配信手段と、を備え、
前記ユーザ管理手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末とオープンネットワークを介して接続され、前記認証手段により認証されたユーザ端末へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信し、
前記配信手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末と前記オープンネットワークを介して接続され、当該配信手段により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のコンテンツ配信サーバにおいて、
前記配信手段によるコンテンツの配信により生じる配信料金を課金する課金手段を備え、
前記ユーザ管理手段は、前記課金手段による課金状況に関する課金状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記ユーザ端末に配信することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載のコンテンツ配信サーバにおいて、
前記クローズドネットワークを介した通信にかかる通信負荷量が、所定の閾値を超えるか否か判断する判断手段と、
前記判断手段により前記通信負荷量が所定の閾値を超えないと判断された場合、前記ユーザ管理手段に対して、前記第1配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して配信するよう指示するとともに、前記配信手段に対して、前記第2配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して配信するよう指示し、前記判断手段により前記通信負荷量が所定の閾値を超えると判断された場合、前記ユーザ管理手段に対して、前記第1配信状況情報を、前記オープンネットワークを介して配信するよう指示するとともに、前記配信手段に対して、前記第2配信状況情報を、前記オープンネットワークを介して配信するよう指示する指示手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、
コンテンツとともに配信される広告を依頼した広告主の広告主端末と、配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザのユーザ端末と、前記広告主端末及び前記ユーザ端末とクローズドネットワークを介して接続され、前記コンテンツ及び前記広告を配信するコンテンツ配信サーバと、を備えるコンテンツ配信システムおいて、
前記コンテンツ配信サーバは、
前記ユーザに関するユーザ情報を管理するユーザ管理手段と、
前記ユーザ管理手段により管理されているユーザ情報に基づいて前記ユーザ端末を認証する認証手段と、
前記認証手段により認証されたユーザ端末に、前記クローズドネットワークを介して前記コンテンツ及び前記広告を配信する配信手段と、
前記配信手段によるコンテンツの配信により生じる配信料金を課金する課金手段と、を備え、
前記ユーザ管理手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末とオープンネットワークを介して接続され、前記認証手段により認証されたユーザ端末へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信し、
前記配信手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末と前記オープンネットワークを介して接続され、当該配信手段により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信し、
前記ユーザ管理手段は、前記課金手段による課金状況に関する課金状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記ユーザ端末に配信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、クローズドネットワークを介して接続されたコンテンツ配信サーバと広告主端末及びユーザ端末とを、さらにオープンネットワークを介して接続し、クローズドネットワークを介した配信状況情報の配信に加えて、オープンネットワークを介して配信状況情報を配信するようにしたため、クローズドネットワークを介した通信にかかる通信負荷に関わらず、配信状況情報を適時に配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態のコンテンツ配信システムの機能的構成の一例を示す図である。
【図2】本実施形態のコンテンツ配信サーバによる、広告主端末やユーザ端末に対する状況情報(第1配信状況情報、第2配信状況情報、課金状況情報)の配信に関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図3】変形例1のコンテンツ配信サーバによる、広告主端末やユーザ端末に対する状況情報(第1配信状況情報、第2配信状況情報、課金状況情報)の配信に関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0013】
まず、本実施形態のコンテンツ配信システム1について説明する。
コンテンツ配信システム1は、IPTVサービス、すなわち、IPを利用してテレビ番組やビデオ作品などのコンテンツを配信するサービスを提供するシステムである。
具体的には、コンテンツ配信システム1は、例えば、図1に示すように、コンテンツ及び当該コンテンツに挿入された広告を配信するコンテンツ配信業者Aが所有するコンテンツ配信サーバ10と、当該コンテンツ配信サーバ10とクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して接続され、コンテンツに挿入される広告を依頼した広告主が所有する広告主端末30と、当該コンテンツ配信サーバ10とクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して接続され、配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザが所有するユーザ端末50と、等を備えて構成される。
ここで、広告主とは、コンテンツ配信業者Aと契約した、当該コンテンツ配信業者Aが配信するコンテンツに広告を挿入するよう依頼した者(広告代理店等も含む)のことである。
また、ユーザとは、コンテンツ配信業者Aと契約した、当該コンテンツ配信業者Aが提供するIPTVサービスを受けることができる者のことである。
【0014】
クローズドネットワークN1は、利用目的や利用者などが制限されたIPネットワークである。すなわち、クローズドネットワークN1は、コンテンツ配信業者Aによるコンテンツの配信に関する通信時のみに利用される、当該コンテンツ配信業者Aと契約した広告主やユーザのみが利用できるIPネットワークである。
一方、オープンネットワークN2は、利用目的や利用者などの制限がないIPネットワークである。
【0015】
<コンテンツ配信サーバ>
コンテンツ配信サーバ10は、例えば、図1に示すように、クローズドネットワーク通信部11と、認証・セッション管理部12と、ユーザデータベース13と、課金部14と、IPTV制御部15と、当該IPTV制御部15に接続されたオープンネットワーク通信部16と、コンテンツストレージ17と、コンテンツ配信部18と、当該コンテンツ配信部18に接続されたオープンネットワーク通信部19と、等を備えて構成される。
【0016】
クローズドネットワーク通信部11は、広告主端末30及びユーザ端末50とクローズドネットワークN1を介して接続されたIMS(IPTV Multimedia Subsystem)ゲートウェイ等であり、クローズドネットワークN1を介して、広告主端末30やユーザ端末50との間で各種情報の送受信を行う。
【0017】
認証・セッション管理部12は、例えばIMS CSCF(Call Session Control Function)であり、広告主端末30やユーザ端末50を認証するとともに、認証された広告主端末30やユーザ端末50との間で確立されるセッションを管理する。
すなわち、認証・セッション管理部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)とRAM(Random Access Memory)と計時部と記憶部とを有する制御部(図示省略)を備えている。そして、当該記憶部には、広告主端末30やユーザ端末50を認証する機能を当該CPUに実現させる所定の認証プログラムと、認証された広告主端末30やユーザ端末50との間で確立されるセッションを管理する機能を当該CPUに実現させる所定のセッション管理プログラムと、等が記憶されている。
【0018】
具体的には、認証・セッション管理部12は、認証手段として、IPTV制御部15により管理されているユーザ情報(すなわち、ユーザデータベース13に格納されているユーザ情報)に基づいて、IPTVサービスの利用を要求してきたユーザ端末50を認証するとともに、コンテンツ及び広告の配信のためにコンテンツ配信部18と当該認証されたユーザ端末50との間で確立されるセッションを管理する。
より具体的には、例えば、認証・セッション管理部12は、ユーザ端末50から送信されたログイン要求信号(例えば、当該ユーザ端末50を識別するためのユーザ端末識別情報(ユーザ端末ID)を含む信号)が、クローズドネットワーク通信部11から入力されると、ユーザデータベース13に格納されているユーザ情報に基づいて、当該ユーザ端末50が、正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証する。そして、当該ユーザ端末50を、正規の利用者が所有する正規の端末であると認証すると、当該ユーザ端末50のログインを許可し、当該ユーザ端末50と間でセッションを確立するようコンテンツ配信部18に指示する。これにより、コンテンツ配信部18と当該ユーザ端末50との間でセッションが確立されて、コンテンツ配信部18から当該ユーザ端末50へのコンテンツ及び広告の配信が可能となる。
【0019】
また、認証・セッション管理部12は、ユーザデータベース13に格納されている広告主情報やユーザ情報に基づいて、IPTV制御部15により作成された第1配信状況情報(後述)の配信先である広告主端末30やユーザ端末50を認証するとともに、当該第1配信状況情報の配信のためにIPTV制御部15と当該認証された広告主端末30やユーザ端末50との間で確立されるセッションを管理する。
また、認証・セッション管理部12は、ユーザデータベース13に格納されている広告主情報やユーザ情報に基づいて、コンテンツ配信部18により作成された第2配信状況情報(後述)の配信先である広告主端末30やユーザ端末50を認証するとともに、当該第2配信状況情報の配信のためにコンテンツ配信部18と当該認証された広告主端末30やユーザ端末50との間で確立されるセッションを管理する。
また、認証・セッション管理部12は、ユーザデータベース13に格納されているユーザ情報に基づいて、課金部14により作成された課金状況情報(後述)の配信先であるユーザ端末50を認証するとともに、当該課金状況情報の配信のためにIPTV制御部15と当該認証されたユーザ端末50との間で確立されるセッションを管理する。
【0020】
ユーザデータベース13は、例えば、ユーザに関するユーザ情報をユーザ毎に格納するとともに、広告主に関する広告主情報を広告主毎に格納している。
ここで、ユーザ情報とは、例えば、ユーザを識別するためのユーザ識別情報(ユーザID)と、当該ユーザが所有するユーザ端末50を識別するためのユーザ端末識別情報(ユーザ端末ID)と、当該ユーザの名前、年齢、性別、連絡先等と、当該ユーザ端末50のログイン履歴と、当該ユーザ端末50への配信履歴(当該ユーザ端末50に配信したコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報(コンテンツID)や、当該ユーザ端末50に配信した広告を識別するための広告識別情報(広告ID)など)と、を含む情報である。
また、広告主情報とは、例えば、広告主を識別するための広告主識別情報(広告主ID)と、当該広告主が所有する広告主端末30を識別するための広告主端末識別情報(広告主端末ID)と、当該広告主により依頼された広告を識別するための広告識別情報(広告ID)と、を含む情報である。
【0021】
課金部14は、課金手段として、各ユーザに対して配信料金を課金する。
すなわち、課金部14は、例えば、CPUとRAMと計時部と記憶部とを有する制御部(図示省略)を備えている。そして、当該記憶部には、各ユーザに対して配信料金を課金する機能を当該CPUに実現させる所定の課金プログラム等が記憶されている。
【0022】
ここで、配信料金とは、コンテンツ配信部18によるコンテンツの配信により生じる料金のことであり、具体的には、例えば、IPTVサービスの利用に伴い定期的に(例えば、1か月毎に)発生する利用料金や、有料コンテンツの配信に伴い発生するコンテンツ購入料金などを含む料金のことである。
具体的には、課金部14は、例えば、ユーザのユーザIDと、当該ユーザと契約した契約年月日と、当該ユーザに課された配信料金の履歴と、を含む課金に関する課金情報をユーザ毎に格納する課金情報データベース(図示省略)を備えており、所定のタイミングで(例えば、1か月毎や有料コンテンツを配信する度に)、当該課金情報を更新する。
【0023】
また、課金部14は、当該課金部14による課金状況に関する課金状況情報(後述)を作成して、IPTV制御部15に出力する。これにより、当該課金状況情報は、IPTV制御部15からクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して該当するユーザ端末50へと配信される。
【0024】
IPTV制御部15は、例えばSIP(Session Initiation Protocol)サーバであり、ユーザデータベース13に格納されたユーザ情報や広告主情報を管理する。
すなわち、IPTV制御部15は、例えば、CPUとRAMと計時部と記憶部とを有する制御部(図示省略)を備えている。そして、当該記憶部には、ユーザデータベース13に格納されたユーザ情報や広告主情報を管理する機能を当該CPUに実現させる所定のユーザ管理プログラム等が記憶されている。
【0025】
また、IPTV制御部15は、認証・セッション管理部12により認証されたユーザ端末50へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を作成して、クローズドネットワーク通信部11に出力する。これにより、当該第1配信状況情報は、クローズドネットワークN1を介して該当する広告主端末30やユーザ端末50に配信される。
さらに、IPTV制御部15は、当該作成した第1配信状況情報を、当該IPTV制御部15に接続されたオープンネットワーク通信部16に出力する。これにより、当該第1配信状況情報は、オープンネットワークN2を介して該当する広告主端末30やユーザ端末50に配信される。
ここで、第1配信状況情報は、例えば、認証されたユーザ端末50を所有するユーザのユーザID(当該ユーザ端末50のユーザ端末IDであっても良い。)と、当該ユーザの年齢層、性別、居住地域等と、当該ユーザ端末50に配信されたコンテンツのコンテンツIDと、当該ユーザ端末50に配信された広告の広告IDと、を含むメタデータである。当該第1配信状況情報は、例えば、ユーザ端末50にコンテンツが配信される度に作成され、ユーザ端末50や広告主端末30に配信される。
【0026】
また、IPTV制御部15は、課金部14から入力された課金状況情報を、クローズドネットワーク通信部11に出力する。これにより、当該課金状況情報は、クローズドネットワークN1を介して該当するユーザ端末50に配信される。
さらに、IPTV制御部15は、当該入力された課金状況情報を、当該IPTV制御部15に接続されたオープンネットワーク通信部16に出力する。これにより、当該課金状況情報は、オープンネットワークN2を介して該当するユーザ端末50に配信される。
ここで、課金状況情報は、例えば、ユーザのユーザID(当該ユーザが所有するユーザ端末50のユーザ端末IDであっても良い。)と、当該ユーザに課された配信料金の履歴と、を含むメタデータである。当該課金状況情報は、例えば、ユーザの課金情報が更新される度に作成され、当該ユーザが所有するユーザ端末50に配信される。
【0027】
IPTV制御部15に接続されたオープンネットワーク通信部16は、広告主端末30及びユーザ端末50とオープンネットワークN2を介して接続され、当該オープンネットワークN2を介して、広告主端末30やユーザ端末50との間で各種情報の送受信を行う。
ここで、本発明のユーザ管理手段は、IPTV制御部15と、当該IPTV制御部15に接続されたオープンネットワーク通信部16と、により構成される。すなわち、IPTV制御部15は、オープンネットワーク通信部16とともに、ADC(Advertisement Delivery Control)として機能する。
【0028】
コンテンツストレージ17は、例えば、配信可能なコンテンツと、当該コンテンツの内容に関するコンテンツ内容情報(あらすじや出演者名、購入料金など)と、当該コンテンツに挿入する広告と、を格納している。
ここで、コンテンツストレージ17に格納されたコンテンツ及び当該コンテンツの内容に関するコンテンツ内容情報には、当該コンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報(コンテンツID)が付与されており、コンテンツストレージ17に格納された広告には、当該広告を識別するための広告識別情報(広告ID)が付与されていることとする。
【0029】
コンテンツ配信部18は、例えば、CDN(Contents Delivery Network)であり、コンテンツストレージ17に格納されたコンテンツや広告を管理するとともに、認証・セッション管理部12により認証されたユーザ端末50に、コンテンツ及び広告を配信する。
すなわち、コンテンツ配信部18は、例えば、CPUとRAMと計時部と記憶部とを有する制御部(図示省略)を備えている。そして、当該記憶部には、コンテンツストレージ17に格納されたコンテンツや広告を管理する機能を当該CPUに実現させる所定のコンテンツ管理プログラムと、認証されたユーザ端末50にコンテンツ及び広告を配信する機能を当該CPUに実現させる所定の配信プログラムと、等が記憶されている。
【0030】
具体的には、コンテンツ配信部18は、ユーザ所望のコンテンツ内容情報を配信するようユーザ端末50から要求された場合、当該ユーザ所望のコンテンツ内容情報をコンテンツストレージ17から取得して、クローズドネットワーク通信部11に出力する。これにより、当該コンテンツ内容情報は、クローズドネットワークN1を介して当該ユーザ端末50に配信される。
また、コンテンツ配信部18は、ユーザ所望のコンテンツを配信するようユーザ端末50から要求された場合、当該ユーザ所望のコンテンツ及び当該コンテンツに挿入される広告をコンテンツストレージ17から取得して、クローズドネットワーク通信部11に出力する。これにより、当該コンテンツ及び当該広告は、クローズドネットワークN1を介して当該ユーザ端末50に配信される。
【0031】
また、コンテンツ配信部18は、コンテンツ配信部18により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を作成して、クローズドネットワーク通信部11に出力する。これにより、当該第2配信状況情報は、クローズドネットワークN1を介して該当する広告主端末30やユーザ端末50に配信される。
さらに、コンテンツ配信部18は、当該作成した第2配信状況情報を、当該コンテンツ配信部18に接続されたオープンネットワーク通信部19に出力する。これにより、当該第2配信状況情報は、オープンネットワークN2を介して該当する広告主端末30やユーザ端末50に配信される。
ここで、第2配信状況情報は、例えば、コンテンツが配信されたユーザ端末50を所有するユーザのユーザID(当該ユーザ端末50のユーザ端末IDであっても良い。)と、当該ユーザ端末50に配信されたコンテンツのコンテンツIDと、当該ユーザ端末50に配信された広告の広告IDと、を含むメタデータ(配信コンテンツ通知用のメタデータ)である。当該第2配信状況情報は、例えば、ユーザ端末50にコンテンツが配信される度に作成され、ユーザ端末50や広告主端末30に配信される。
【0032】
コンテンツ配信部18に接続されたオープンネットワーク通信部19は、広告主端末30及びユーザ端末50とオープンネットワークN2を介して接続され、当該オープンネットワークN2を介して、広告主端末30やユーザ端末50との間で各種情報の送受信を行う。
ここで、本発明の配信手段は、コンテンツ配信部18と、当該コンテンツ配信部18に接続されたオープンネットワーク通信部19と、により構成される。すなわち、コンテンツ配信部18は、オープンネットワーク通信部19とともに、ADC(Advertisement Delivery Control)として機能する。
【0033】
<広告主端末>
広告主端末30は、広告主が所有するパソコン等である。
具体的には、広告主端末30は、例えば、図1に示すように、クローズドネットワーク通信部31と、オープンネットワーク通信部32と、メモリ部33と、操作部34と、映像表示部35と、制御部36と、等を備えて構成される。
【0034】
クローズドネットワーク通信部31は、コンテンツ配信サーバ10とクローズドネットワークN1を介して接続され、クローズドネットワークN1を介して、コンテンツ配信サーバ10との間で各種情報の送受信を行う。
【0035】
オープンネットワーク通信部32は、コンテンツ配信サーバ10とオープンネットワークN2を介して接続され、オープンネットワークN2を介して、コンテンツ配信サーバ10との間で各種情報の送受信を行う。
【0036】
メモリ部33は、コンテンツ配信サーバ10から配信された各種情報(第1配信状況情報や第2配信状況情報など)を記憶する。
【0037】
操作部34は、例えば、各種操作キーから構成され、オペレータのキー操作に伴う押下信号を制御部36に出力する。また、操作部34は、必要に応じてマウスやタッチパネルなどのポインティングデバイス、バーコードリーダ、ノートパッド、スキャナ、OCR装置、リモートコントローラ等のその他の入力装置を備えるものとしても良い。
【0038】
映像表示部35は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等から構成され、制御部36から入力される映像信号に基づく映像を表示する。
【0039】
制御部36は、広告主端末30を構成する各部の動作を集中制御する。
具体的には、制御部36は、メモリ部33に記憶された各種情報に基づいて、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツや広告の配信状況等を映像表示部35に表示させる。
すなわち、制御部36は、例えば、図示しないCPUとRAMと計時部と記憶部とを備えている。そして、当該記憶部には、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツや広告の配信状況等を映像表示部35に表示させる機能を当該CPUに実現させる所定の表示制御プログラム等が記憶されている。
【0040】
具体的には、例えば、オペレータ(広告主)により操作された操作部34からの指示に従って、メモリ部33に記憶された第1配信状況情報及び第2配信状況情報に基づいて、「コンテンツ配信数ランキング(例えば、所定期間内に配信されたコンテンツの中で配信数が多いものから順に並べた表)」や「広告配信数ランキング(例えば、所定期間内に配信された広告の中で配信数が多いものから順に並べた表)」を映像表示部35に表示させる。なお、第1配信状況情報にはユーザの年齢層、性別、居住地域等が含まれているため、これらのランキングは、例えば、ユーザの年齢層毎、ユーザの性別毎、ユーザの居住地域毎にも表示できるようになっている。これにより、広告主は、自身が依頼した広告が効果的に配信されているか、自身が依頼する広告をどのようなコンテンツに挿入すれば効果的であるか等を検討することができる。
【0041】
<ユーザ端末>
ユーザ端末50は、ユーザが所有するパソコン、TV等である。
具体的には、ユーザ端末50は、例えば、図1に示すように、クローズドネットワーク通信部51と、オープンネットワーク通信部52と、メモリ部53と、操作部54と、映像表示部55と、音声出力部56と、制御部57と、等を備えて構成される。
【0042】
クローズドネットワーク通信部41は、コンテンツ配信サーバ10とクローズドネットワークN1を介して接続され、クローズドネットワークN1を介して、コンテンツ配信サーバ10との間で各種情報の送受信を行う。
【0043】
オープンネットワーク通信部52は、コンテンツ配信サーバ10とオープンネットワークN2を介して接続され、オープンネットワークN2を介して、コンテンツ配信サーバ10との間で各種情報の送受信を行う。
【0044】
メモリ部53は、コンテンツ配信サーバ10から配信された各種情報(第1配信状況情報や第2配信状況情報、課金状況情報など)を記憶する。
【0045】
操作部54は、例えば、各種操作キーから構成され、オペレータのキー操作に伴う押下信号を制御部57に出力する。また、操作部54は、必要に応じてマウスやタッチパネルなどのポインティングデバイス、バーコードリーダ、ノートパッド、スキャナ、OCR装置、リモートコントローラ等のその他の入力装置を備えるものとしても良い。
【0046】
映像表示部55は、例えば、LCDパネル等から構成され、制御部57から入力される映像信号に基づく映像を表示する。
音声出力部56は、例えば、スピーカ等から構成され、制御部57から入力される音声信号に基づく音声を出力する。
【0047】
制御部57は、ユーザ端末50を構成する各部の動作を集中制御する。
具体的には、制御部57は、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツ及び広告に基づく映像を映像表示部55に表示させるとともに、音声を音声出力部56から出力させる。
また、制御部57は、メモリ部53に記憶された各種情報に基づいて、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツや広告の配信状況等を映像表示部55に表示させる。
すなわち、制御部57は、例えば、図示しないCPUとRAMと計時部と記憶部とを備えている。そして、当該記憶部には、配信されたコンテンツ及び広告に基づく映像を映像表示部55に表示させるとともに、音声を音声出力部56から出力させる機能を当該CPUに実現させる所定の再生プログラムと、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツや広告の配信状況等を映像表示部55に表示させる機能を当該CPUに実現させる所定の表示制御プログラムと、等が記憶されている。
【0048】
具体的には、例えば、オペレータ(ユーザ)により操作された操作部54からの指示に従って、メモリ部53に記憶された第1配信状況情報及び第2配信状況情報に基づいて、「配信コンテンツリスト(例えば、当該ユーザ端末50に配信されたコンテンツを配信順に並べた表)」や「配信広告リスト(例えば、当該ユーザ端末50に配信された広告を配信順に並べた表)」を映像表示部55に表示させる。これにより、ユーザは、自身がどのようなコンテンツや広告を視聴したか等を把握することができる。
また、例えば、オペレータ(ユーザ)により操作された操作部54からの指示に従って、メモリ部53に記憶された課金状況情報に基づいて、「課金履歴(例えば、当該ユーザに課された配信料金の履歴)」を映像表示部55に表示させる。これにより、ユーザは、自身に対する課金状況等を把握することができる。
【0049】
<状況情報配信処理>
コンテンツ配信サーバ10による、広告主端末30やユーザ端末50に対する状況情報(第1配信状況情報、第2配信状況情報、課金状況情報)の配信に関する処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0050】
まず、コンテンツ配信サーバ10は、状況情報(第1配信状況情報、第2配信状況情報又は課金状況情報)が作成されたか否か判断する(ステップS11)。
【0051】
具体的には、認証・セッション管理部12が、IPTV制御部15により第1配信状況情報が作成されたか否か、コンテンツ配信部18により第2配信状況情報が作成されたか否か、課金部14により課金状況情報が作成されたか否か判断する。
【0052】
ステップS11で、状況情報が作成されたと判断すると(ステップS11;Yes)、コンテンツ配信サーバ10は、当該作成された状況情報をクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して該当する配信先に配信し(ステップS12)、ステップS11以降の処理を繰り返して行う。
【0053】
具体的には、IPTV制御部15により第1配信状況情報が作成されたと判断すると、認証・セッション管理部12は、当該第1配信状況情報の配信先(広告主端末30やユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介してセッションを確立するようIPTV制御部15に指示する。これにより、IPTV制御部15と当該配信先との間でセッションが確立され、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して、IPTV制御部15から当該配信先へと当該第1配信状況情報が配信される。
【0054】
また、コンテンツ配信部18により第2配信状況情報が作成されたと判断すると、認証・セッション管理部12は、当該第2配信状況情報の配信先(広告主端末30やユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介してセッションを確立するようコンテンツ配信部18に指示する。これにより、コンテンツ配信部18と当該配信先との間でセッションが確立され、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して、コンテンツ配信部18から当該配信先へと当該第2配信状況情報が配信される。
【0055】
また、課金部14により課金状況情報が作成されたと判断すると、認証・セッション管理部12は、当該課金状況情報の配信先(ユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介してセッションを確立するようIPTV制御部15に指示する。これにより、IPTV制御部15と当該配信先との間でセッションが確立され、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して、IPTV制御部15から当該配信先へと当該課金状況情報が配信される。
【0056】
一方、ステップS11で、状況情報が作成されていないと判断すると(ステップS11;No)、コンテンツ配信サーバ10は、ステップS11以降の処理を繰り返して行う。
【0057】
以上説明した本実施形態のコンテンツ配信サーバ10及びコンテンツ配信システム1によれば、コンテンツ配信サーバ10は、コンテンツとともに配信される広告を依頼した広告主の広告主端末30と、配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザのユーザ端末50と、クローズドネットワークN1を介して接続され、ユーザに関するユーザ情報を管理するIPTV制御部15と、IPTV制御部15により管理されているユーザ情報に基づいてユーザ端末50を認証する認証・セッション管理部12と、認証・セッション管理部12により認証されたユーザ端末50に、クローズドネットワークN1を介してコンテンツ及び広告を配信するコンテンツ配信部18と、を備えている。そして、IPTV制御部15は、オープンネットワーク通信部16によりオープンネットワークN2を介して広告主端末30及びユーザ端末50と接続され、認証・セッション管理部12により認証されたユーザ端末50へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を、クローズドネットワークN1を介して広告主端末30及び/又はユーザ端末50に配信するとともに、オープンネットワークN2を介して広告主端末30及び/又はユーザ端末50に配信し、コンテンツ配信部18は、オープンネットワーク通信部19によりオープンネットワークN2を介して広告主端末30及びユーザ端末50と接続され、当該コンテンツ配信部18により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を、クローズドネットワークN1を介して広告主端末30及び/又はユーザ端末50に配信するとともに、オープンネットワークN2を介して広告主端末30及び/又はユーザ端末50に配信するようになっている。
したがって、配信状況情報(第1配信状況情報や第2配信状況情報)は、クローズドネットワークN1とオープンネットワークN2との両方を介して、コンテンツ配信サーバ10から広告主端末30及び/又はユーザ端末50へと配信されるため、クローズドネットワークN1を介した通信かかる通信負荷量に関わらず、配信状況情報をタイムリーに配信することができる。
また、広告主端末30側及び/又はユーザ端末50側では、クローズドネットワークN1を介して配信された第1配信状況情報及び第2配信状況情報と、オープンネットワークN2を介して配信された第1配信状況情報及び第2配信状況情報と、で配信状況をダブルチェックできるため、好適である。
【0058】
また、以上説明した本実施形態のコンテンツ配信サーバ10及びコンテンツ配信システム1によれば、コンテンツ配信サーバ10は、コンテンツ配信部18によるコンテンツの配信により生じる配信料金を課金する課金部14を備え、IPTV制御部15は、課金部14による課金状況に関する課金状況情報を、クローズドネットワークN1を介してユーザ端末50に配信するとともに、オープンネットワークN2を介してユーザ端末50に配信するようになっている。
したがって、課金状況情報は、クローズドネットワークN1とオープンネットワークN2との両方を介して、コンテンツ配信サーバ10からユーザ端末50へと配信されるため、クローズドネットワークN1を介した通信に大きな負荷がかかっていても、課金状況情報を適時に配信することができる。
また、ユーザ端末50側では、クローズドネットワークN1を介して配信された課金状況情報と、オープンネットワークN2を介して配信された課金状況情報と、で課金状況をダブルチェックできるため、好適である。
【0059】
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0060】
<変形例1>
コンテンツ配信サーバ10は、第1配信状況情報、第2配信状況情報及び課金状況情報を、クローズドネットワークN1とオープンネットワークN2との両方を介して、該当する配信先へと配信するようにしたが、これに限ることはなく、例えば、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量に応じて、クローズドネットワークN1とオープンネットワークN2との何れのネットワークを介して配信するか選択するようにしても良い。
【0061】
変形例1のコンテンツ配信サーバ10による、広告主端末30やユーザ端末50に対する状況情報(第1配信状況情報、第2配信状況情報、課金状況情報)の配信に関する処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0062】
まず、コンテンツ配信サーバ10は、状況情報(第1配信状況情報、第2配信状況情報又は課金状況情報)が作成されたか否か判断する(ステップS21)。
【0063】
具体的には、認証・セッション管理部12が、IPTV制御部15により第1配信状況情報が作成されたか否か、コンテンツ配信部18により第2配信状況情報が作成されたか否か、課金部14により課金状況情報が作成されたか否か判断する。
【0064】
ステップS21で、状況情報が作成されたと判断すると(ステップS21;Yes)、コンテンツ配信サーバ10(認証・セッション管理部12)は、当該作成された状況情報をクローズドネットワークN1を介して配信することによって、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量が、所定の閾値を超えるか否か判断する(ステップS22)。
ここで、所定の閾値は、例えば、配信待機時間が所定時間以内となるように、作成された状況情報を配信できる通信負荷量の上限であるとする。
【0065】
ステップS22で、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量が、所定の閾値を超えると判断すると(ステップS22;Yes)、コンテンツ配信サーバ10は、当該作成された状況情報を、オープンネットワークN2を介して該当する配信先に配信し(ステップS23)、ステップS21以降の処理を繰り返して行う。
【0066】
具体的には、作成された状況情報が第1配信状況情報である場合、認証・セッション管理部12は、当該第1配信状況情報の配信先(広告主端末30やユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とオープンネットワークN2を介してセッションを確立するようIPTV制御部15に指示する。これにより、IPTV制御部15と当該配信先との間でセッションが確立され、オープンネットワークN2を介して、IPTV制御部15から当該配信先へと当該第1配信状況情報が配信される。
【0067】
また、作成された状況情報が第2配信状況情報である場合、認証・セッション管理部12は、当該第2配信状況情報の配信先(広告主端末30やユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とオープンネットワークN2を介してセッションを確立するようコンテンツ配信部18に指示する。これにより、コンテンツ配信部18と当該配信先との間でセッションが確立され、オープンネットワークN2を介して、コンテンツ配信部18から当該配信先へと当該第2配信状況情報が配信される。
【0068】
また、作成された状況情報が課金状況情報である場合、認証・セッション管理部12は、当該課金状況情報の配信先(ユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とオープンネットワークN2を介してセッションを確立するようIPTV制御部15に指示する。これにより、IPTV制御部15と当該配信先との間でセッションが確立され、オープンネットワークN2を介して、IPTV制御部15から当該配信先へと当該課金状況情報が配信される。
【0069】
一方、ステップS22で、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量が、所定の閾値を超えないと判断すると(ステップS22;No)、コンテンツ配信サーバ10は、当該作成された状況情報を、クローズドネットワークN1を介して該当する配信先に配信し(ステップS24)、ステップS21以降の処理を繰り返して行う。
【0070】
具体的には、作成された状況情報が第1配信状況情報である場合、認証・セッション管理部12は、当該第1配信状況情報の配信先(広告主端末30やユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とクローズドネットワークN1を介してセッションを確立するようIPTV制御部15に指示する。これにより、IPTV制御部15と当該配信先との間でセッションが確立され、クローズドネットワークN1を介して、IPTV制御部15から当該配信先へと当該第1配信状況情報が配信される。
【0071】
また、作成された状況情報が第2配信状況情報である場合、認証・セッション管理部12は、当該第2配信状況情報の配信先(広告主端末30やユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とクローズドネットワークN1を介してセッションを確立するようコンテンツ配信部18に指示する。これにより、コンテンツ配信部18と当該配信先との間でセッションが確立され、クローズドネットワークN1を介して、コンテンツ配信部18から当該配信先へと当該第2配信状況情報が配信される。
【0072】
また、作成された状況情報が課金状況情報である場合、認証・セッション管理部12は、当該課金状況情報の配信先(ユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とクローズドネットワークN1を介してセッションを確立するようIPTV制御部15に指示する。これにより、IPTV制御部15と当該配信先との間でセッションが確立され、クローズドネットワークN1を介して、IPTV制御部15から当該配信先へと当該課金状況情報が配信される。
【0073】
ここで、認証・セッション管理部12が本発明の判断手段及び指示手段として機能する。
【0074】
以上説明した変形例1のコンテンツ配信サーバ10及びコンテンツ配信システム1によれば、認証・セッション管理部12は、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量が、所定の閾値を超えるか否か判断し、通信負荷量が所定の閾値を超えないと判断した場合、IPTV制御部15に対して、第1配信状況情報又は課金状況情報を、クローズドネットワークN1を介して配信するよう指示するとともに、コンテンツ配信部18に対して、第2配信状況情報を、クローズドネットワークN1を介して配信するよう指示し、通信負荷量が所定の閾値を超えると判断した場合、IPTV制御部15に対して、第1配信状況情報又は課金状況情報を、オープンネットワークN2を介して配信するよう指示するとともに、コンテンツ配信部18に対して、第2配信状況情報を、オープンネットワークN2を介して配信するよう指示するようになっている。
すなわち、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量が所定の閾値を超えない場合は、クローズドネットワークN1を介して状況情報を配信し、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量が所定の閾値を超える場合は、オープンネットワークN2を介して状況情報を配信するようにしたので、状況情報を適時に配信することができる。
【0075】
なお、上記した実施形態及び変形例1において、コンテンツ配信サーバ10、広告主端末30及びユーザ端末50において、各種機能を、所定のプログラムをCPUで実行して実現するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、ハードウエアで実現しても良い。
【0076】
また、上記した実施形態及び変形例1において、広告主端末30で表示される情報は、「コンテンツ配信数ランキング」や「広告配信数ランキング」に限ることはなく、コンテンツ配信サーバ10から配信された第1配信状況情報及び第2配信状況情報に基づいて、表示できる情報であれば任意である。
また、上記した実施形態及び変形例1において、ユーザ端末50で表示される情報は、「配信コンテンツリスト」や「配信広告リスト」、「課金履歴」に限ることはなく、コンテンツ配信サーバ10から配信された第1配信状況情報、第2配信状況情報及び課金状況情報に基づいて、表示できる情報であれば任意である。
【0077】
また、上記した実施形態及び変形例1において、第2配信状況情報は、上述のメタデータ(配信コンテンツ通知用のメタデータ)、並びに、配信内容情報通知用のメタデータ(コンテンツ内容情報が配信されたユーザ端末50を所有するユーザのユーザID(当該ユーザ端末50のユーザ端末IDであっても良い。)と、当該ユーザ端末50に配信されたコンテンツ内容情報のコンテンツIDと、を含むメタデータ)であっても良い。この配信内容情報通知用のメタデータは、例えば、ユーザ端末50にコンテンツ内容情報が配信される度に作成され、ユーザ端末50や広告主端末30に配信される。
これにより、第2配信状況情報に基づいて、「コンテンツ配信率(=(コンテンツの配信数)/(当該コンテンツの内容に関するコンテンツ内容情報の配信数))」等が表示可能である。
【0078】
また、上記した実施形態及び変形例1において、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介してコンテンツ配信サーバ10と接続される端末は、広告主端末30及びユーザ端末50に限ることはなく、例えば、コンテンツ提供者(コンテンツ配信業者Aと契約した、当該コンテンツ配信業者Aが配信するコンテンツを提供した者)等が所有する端末も、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介してコンテンツ配信サーバ10と接続されていても良い。
この場合、コンテンツ提供者が所有するコンテンツ提供者端末には、コンテンツ配信サーバ10から第1配信状況情報、第2配信状況情報及び課金情報が配信されるよう構成すると良い。これにより、コンテンツ提供者端末では、「コンテンツ配信数ランキング」や「広告配信数ランキング」、「コンテンツ売上高(当該コンテンツ提供者が提供するコンテンツが有料である場合)」などを表示することができる。したがって、コンテンツ提供者は、自身が提供するコンテンツの人気度等を把握することができる。さらに、第2視聴状況情報として、配信コンテンツ通知用のメタデータと配信内容情報通知用のメタデータとが配信される場合、第2視聴状況情報に基づいて、「コンテンツ配信率」等も表示可能である。この場合、例えば、コンテンツ配信率が低いと、コンテンツの内容を確認したにも関わらず、当該コンテンツを視聴しなかったユーザが多いことが分かるため、コンテンツ提供者は、自身の提供するコンテンツの配信率が低い場合、コンテンツ内容情報やコンテンツの改善を試みて、提供するコンテンツの配信数の向上を図ることができる。
【0079】
また、上記した実施形態及び変形例1において、第1配信状況情報は、ユーザID(ユーザ端末IDであっても良い。)と、ユーザの年齢層、性別、居住地域等と、コンテンツIDと、広告IDと、を含むメタデータに限ることはなく、少なくともユーザID(ユーザ端末IDであっても良い。)と、広告IDと、を含むメタデータであれば任意である。
また、上記した実施形態及び変形例1において、第2配信状況情報(配信コンテンツ通知用のメタデータ)は、ユーザID(ユーザ端末IDであっても良い。)と、配信されたコンテンツのコンテンツIDと、配信された広告の広告IDと、を含むメタデータに限ることはなく、少なくとも配信されたコンテンツのコンテンツIDコンテンツIDと、配信された広告の広告IDと、を含むメタデータであれば任意である。
また、上記した実施形態及び変形例1において、第2配信状況情報(配信内容情報通知用のメタデータ)は、ユーザID(ユーザ端末IDであっても良い。)と、配信されたコンテンツ内容情報のコンテンツIDと、を含むメタデータに限ることはなく、少なくとも配信されたコンテンツ内容情報のコンテンツIDを含むメタデータであれば任意である。
【符号の説明】
【0080】
1 コンテンツ配信システム
10 コンテンツ配信サーバ
12 認証・セッション管理部(認証手段、判断手段、指示手段)
14 課金部(課金手段)
15 IPTV制御部(ユーザ管理手段)
16 オープンネットワーク通信部(ユーザ管理手段)
18 コンテンツ配信部(配信手段)
19 オープンネットワーク通信部(配信手段)
30 広告主端末
50 ユーザ端末
N1 クローズドネットワーク
N2 オープンネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信サーバ及びコンテンツ配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、IPTV(Internet Protocol Television)サービス等のコンテンツ配信サービスが知られている。このようなコンテンツ配信サービスにおいては、コンテンツと、当該コンテンツに挿入された広告と、が配信されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
コンテンツ及び広告を配信するコンテンツ配信サーバは、広告の依頼者である広告主の端末(広告主端末)や配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザの端末(ユーザ端末)に対して、コンテンツや広告の配信状況に関する配信状況情報も配信するようになっている。これにより、広告主は、当該配信された配信状況情報に基づいて、自身が依頼した広告が効果的に配信されているか等を検討できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−187704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、コンテンツ配信サーバと、広告主端末やユーザ端末と、がクローズドネットワーク(利用目的や利用者などが制限されたネットワーク)で接続されている場合、コンテンツ及び広告も、配信状況情報も、クローズドネットワークを介して配信されるため、クローズドネットワークを介した通信に大きな負荷がかかることがあり、適時に配信状況情報を配信できない場合がある。
【0005】
本発明の課題は、コンテンツ及び広告の配信状況に関する配信状況情報を適時に広告主端末及びユーザ端末に配信できるコンテンツ配信サーバ及び当該コンテンツ配信サーバを備えるコンテンツ配信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
コンテンツとともに配信される広告を依頼した広告主の広告主端末と、配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザのユーザ端末と、クローズドネットワークを介して接続され、前記コンテンツ及び前記広告を配信するコンテンツ配信サーバにおいて、
前記ユーザに関するユーザ情報を管理するユーザ管理手段と、
前記ユーザ管理手段により管理されているユーザ情報に基づいて前記ユーザ端末を認証する認証手段と、
前記認証手段により認証されたユーザ端末に、前記クローズドネットワークを介して前記コンテンツ及び前記広告を配信する配信手段と、を備え、
前記ユーザ管理手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末とオープンネットワークを介して接続され、前記認証手段により認証されたユーザ端末へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信し、
前記配信手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末と前記オープンネットワークを介して接続され、当該配信手段により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のコンテンツ配信サーバにおいて、
前記配信手段によるコンテンツの配信により生じる配信料金を課金する課金手段を備え、
前記ユーザ管理手段は、前記課金手段による課金状況に関する課金状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記ユーザ端末に配信することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載のコンテンツ配信サーバにおいて、
前記クローズドネットワークを介した通信にかかる通信負荷量が、所定の閾値を超えるか否か判断する判断手段と、
前記判断手段により前記通信負荷量が所定の閾値を超えないと判断された場合、前記ユーザ管理手段に対して、前記第1配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して配信するよう指示するとともに、前記配信手段に対して、前記第2配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して配信するよう指示し、前記判断手段により前記通信負荷量が所定の閾値を超えると判断された場合、前記ユーザ管理手段に対して、前記第1配信状況情報を、前記オープンネットワークを介して配信するよう指示するとともに、前記配信手段に対して、前記第2配信状況情報を、前記オープンネットワークを介して配信するよう指示する指示手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、
コンテンツとともに配信される広告を依頼した広告主の広告主端末と、配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザのユーザ端末と、前記広告主端末及び前記ユーザ端末とクローズドネットワークを介して接続され、前記コンテンツ及び前記広告を配信するコンテンツ配信サーバと、を備えるコンテンツ配信システムおいて、
前記コンテンツ配信サーバは、
前記ユーザに関するユーザ情報を管理するユーザ管理手段と、
前記ユーザ管理手段により管理されているユーザ情報に基づいて前記ユーザ端末を認証する認証手段と、
前記認証手段により認証されたユーザ端末に、前記クローズドネットワークを介して前記コンテンツ及び前記広告を配信する配信手段と、
前記配信手段によるコンテンツの配信により生じる配信料金を課金する課金手段と、を備え、
前記ユーザ管理手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末とオープンネットワークを介して接続され、前記認証手段により認証されたユーザ端末へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信し、
前記配信手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末と前記オープンネットワークを介して接続され、当該配信手段により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信し、
前記ユーザ管理手段は、前記課金手段による課金状況に関する課金状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記ユーザ端末に配信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、クローズドネットワークを介して接続されたコンテンツ配信サーバと広告主端末及びユーザ端末とを、さらにオープンネットワークを介して接続し、クローズドネットワークを介した配信状況情報の配信に加えて、オープンネットワークを介して配信状況情報を配信するようにしたため、クローズドネットワークを介した通信にかかる通信負荷に関わらず、配信状況情報を適時に配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態のコンテンツ配信システムの機能的構成の一例を示す図である。
【図2】本実施形態のコンテンツ配信サーバによる、広告主端末やユーザ端末に対する状況情報(第1配信状況情報、第2配信状況情報、課金状況情報)の配信に関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図3】変形例1のコンテンツ配信サーバによる、広告主端末やユーザ端末に対する状況情報(第1配信状況情報、第2配信状況情報、課金状況情報)の配信に関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0013】
まず、本実施形態のコンテンツ配信システム1について説明する。
コンテンツ配信システム1は、IPTVサービス、すなわち、IPを利用してテレビ番組やビデオ作品などのコンテンツを配信するサービスを提供するシステムである。
具体的には、コンテンツ配信システム1は、例えば、図1に示すように、コンテンツ及び当該コンテンツに挿入された広告を配信するコンテンツ配信業者Aが所有するコンテンツ配信サーバ10と、当該コンテンツ配信サーバ10とクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して接続され、コンテンツに挿入される広告を依頼した広告主が所有する広告主端末30と、当該コンテンツ配信サーバ10とクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して接続され、配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザが所有するユーザ端末50と、等を備えて構成される。
ここで、広告主とは、コンテンツ配信業者Aと契約した、当該コンテンツ配信業者Aが配信するコンテンツに広告を挿入するよう依頼した者(広告代理店等も含む)のことである。
また、ユーザとは、コンテンツ配信業者Aと契約した、当該コンテンツ配信業者Aが提供するIPTVサービスを受けることができる者のことである。
【0014】
クローズドネットワークN1は、利用目的や利用者などが制限されたIPネットワークである。すなわち、クローズドネットワークN1は、コンテンツ配信業者Aによるコンテンツの配信に関する通信時のみに利用される、当該コンテンツ配信業者Aと契約した広告主やユーザのみが利用できるIPネットワークである。
一方、オープンネットワークN2は、利用目的や利用者などの制限がないIPネットワークである。
【0015】
<コンテンツ配信サーバ>
コンテンツ配信サーバ10は、例えば、図1に示すように、クローズドネットワーク通信部11と、認証・セッション管理部12と、ユーザデータベース13と、課金部14と、IPTV制御部15と、当該IPTV制御部15に接続されたオープンネットワーク通信部16と、コンテンツストレージ17と、コンテンツ配信部18と、当該コンテンツ配信部18に接続されたオープンネットワーク通信部19と、等を備えて構成される。
【0016】
クローズドネットワーク通信部11は、広告主端末30及びユーザ端末50とクローズドネットワークN1を介して接続されたIMS(IPTV Multimedia Subsystem)ゲートウェイ等であり、クローズドネットワークN1を介して、広告主端末30やユーザ端末50との間で各種情報の送受信を行う。
【0017】
認証・セッション管理部12は、例えばIMS CSCF(Call Session Control Function)であり、広告主端末30やユーザ端末50を認証するとともに、認証された広告主端末30やユーザ端末50との間で確立されるセッションを管理する。
すなわち、認証・セッション管理部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)とRAM(Random Access Memory)と計時部と記憶部とを有する制御部(図示省略)を備えている。そして、当該記憶部には、広告主端末30やユーザ端末50を認証する機能を当該CPUに実現させる所定の認証プログラムと、認証された広告主端末30やユーザ端末50との間で確立されるセッションを管理する機能を当該CPUに実現させる所定のセッション管理プログラムと、等が記憶されている。
【0018】
具体的には、認証・セッション管理部12は、認証手段として、IPTV制御部15により管理されているユーザ情報(すなわち、ユーザデータベース13に格納されているユーザ情報)に基づいて、IPTVサービスの利用を要求してきたユーザ端末50を認証するとともに、コンテンツ及び広告の配信のためにコンテンツ配信部18と当該認証されたユーザ端末50との間で確立されるセッションを管理する。
より具体的には、例えば、認証・セッション管理部12は、ユーザ端末50から送信されたログイン要求信号(例えば、当該ユーザ端末50を識別するためのユーザ端末識別情報(ユーザ端末ID)を含む信号)が、クローズドネットワーク通信部11から入力されると、ユーザデータベース13に格納されているユーザ情報に基づいて、当該ユーザ端末50が、正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証する。そして、当該ユーザ端末50を、正規の利用者が所有する正規の端末であると認証すると、当該ユーザ端末50のログインを許可し、当該ユーザ端末50と間でセッションを確立するようコンテンツ配信部18に指示する。これにより、コンテンツ配信部18と当該ユーザ端末50との間でセッションが確立されて、コンテンツ配信部18から当該ユーザ端末50へのコンテンツ及び広告の配信が可能となる。
【0019】
また、認証・セッション管理部12は、ユーザデータベース13に格納されている広告主情報やユーザ情報に基づいて、IPTV制御部15により作成された第1配信状況情報(後述)の配信先である広告主端末30やユーザ端末50を認証するとともに、当該第1配信状況情報の配信のためにIPTV制御部15と当該認証された広告主端末30やユーザ端末50との間で確立されるセッションを管理する。
また、認証・セッション管理部12は、ユーザデータベース13に格納されている広告主情報やユーザ情報に基づいて、コンテンツ配信部18により作成された第2配信状況情報(後述)の配信先である広告主端末30やユーザ端末50を認証するとともに、当該第2配信状況情報の配信のためにコンテンツ配信部18と当該認証された広告主端末30やユーザ端末50との間で確立されるセッションを管理する。
また、認証・セッション管理部12は、ユーザデータベース13に格納されているユーザ情報に基づいて、課金部14により作成された課金状況情報(後述)の配信先であるユーザ端末50を認証するとともに、当該課金状況情報の配信のためにIPTV制御部15と当該認証されたユーザ端末50との間で確立されるセッションを管理する。
【0020】
ユーザデータベース13は、例えば、ユーザに関するユーザ情報をユーザ毎に格納するとともに、広告主に関する広告主情報を広告主毎に格納している。
ここで、ユーザ情報とは、例えば、ユーザを識別するためのユーザ識別情報(ユーザID)と、当該ユーザが所有するユーザ端末50を識別するためのユーザ端末識別情報(ユーザ端末ID)と、当該ユーザの名前、年齢、性別、連絡先等と、当該ユーザ端末50のログイン履歴と、当該ユーザ端末50への配信履歴(当該ユーザ端末50に配信したコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報(コンテンツID)や、当該ユーザ端末50に配信した広告を識別するための広告識別情報(広告ID)など)と、を含む情報である。
また、広告主情報とは、例えば、広告主を識別するための広告主識別情報(広告主ID)と、当該広告主が所有する広告主端末30を識別するための広告主端末識別情報(広告主端末ID)と、当該広告主により依頼された広告を識別するための広告識別情報(広告ID)と、を含む情報である。
【0021】
課金部14は、課金手段として、各ユーザに対して配信料金を課金する。
すなわち、課金部14は、例えば、CPUとRAMと計時部と記憶部とを有する制御部(図示省略)を備えている。そして、当該記憶部には、各ユーザに対して配信料金を課金する機能を当該CPUに実現させる所定の課金プログラム等が記憶されている。
【0022】
ここで、配信料金とは、コンテンツ配信部18によるコンテンツの配信により生じる料金のことであり、具体的には、例えば、IPTVサービスの利用に伴い定期的に(例えば、1か月毎に)発生する利用料金や、有料コンテンツの配信に伴い発生するコンテンツ購入料金などを含む料金のことである。
具体的には、課金部14は、例えば、ユーザのユーザIDと、当該ユーザと契約した契約年月日と、当該ユーザに課された配信料金の履歴と、を含む課金に関する課金情報をユーザ毎に格納する課金情報データベース(図示省略)を備えており、所定のタイミングで(例えば、1か月毎や有料コンテンツを配信する度に)、当該課金情報を更新する。
【0023】
また、課金部14は、当該課金部14による課金状況に関する課金状況情報(後述)を作成して、IPTV制御部15に出力する。これにより、当該課金状況情報は、IPTV制御部15からクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して該当するユーザ端末50へと配信される。
【0024】
IPTV制御部15は、例えばSIP(Session Initiation Protocol)サーバであり、ユーザデータベース13に格納されたユーザ情報や広告主情報を管理する。
すなわち、IPTV制御部15は、例えば、CPUとRAMと計時部と記憶部とを有する制御部(図示省略)を備えている。そして、当該記憶部には、ユーザデータベース13に格納されたユーザ情報や広告主情報を管理する機能を当該CPUに実現させる所定のユーザ管理プログラム等が記憶されている。
【0025】
また、IPTV制御部15は、認証・セッション管理部12により認証されたユーザ端末50へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を作成して、クローズドネットワーク通信部11に出力する。これにより、当該第1配信状況情報は、クローズドネットワークN1を介して該当する広告主端末30やユーザ端末50に配信される。
さらに、IPTV制御部15は、当該作成した第1配信状況情報を、当該IPTV制御部15に接続されたオープンネットワーク通信部16に出力する。これにより、当該第1配信状況情報は、オープンネットワークN2を介して該当する広告主端末30やユーザ端末50に配信される。
ここで、第1配信状況情報は、例えば、認証されたユーザ端末50を所有するユーザのユーザID(当該ユーザ端末50のユーザ端末IDであっても良い。)と、当該ユーザの年齢層、性別、居住地域等と、当該ユーザ端末50に配信されたコンテンツのコンテンツIDと、当該ユーザ端末50に配信された広告の広告IDと、を含むメタデータである。当該第1配信状況情報は、例えば、ユーザ端末50にコンテンツが配信される度に作成され、ユーザ端末50や広告主端末30に配信される。
【0026】
また、IPTV制御部15は、課金部14から入力された課金状況情報を、クローズドネットワーク通信部11に出力する。これにより、当該課金状況情報は、クローズドネットワークN1を介して該当するユーザ端末50に配信される。
さらに、IPTV制御部15は、当該入力された課金状況情報を、当該IPTV制御部15に接続されたオープンネットワーク通信部16に出力する。これにより、当該課金状況情報は、オープンネットワークN2を介して該当するユーザ端末50に配信される。
ここで、課金状況情報は、例えば、ユーザのユーザID(当該ユーザが所有するユーザ端末50のユーザ端末IDであっても良い。)と、当該ユーザに課された配信料金の履歴と、を含むメタデータである。当該課金状況情報は、例えば、ユーザの課金情報が更新される度に作成され、当該ユーザが所有するユーザ端末50に配信される。
【0027】
IPTV制御部15に接続されたオープンネットワーク通信部16は、広告主端末30及びユーザ端末50とオープンネットワークN2を介して接続され、当該オープンネットワークN2を介して、広告主端末30やユーザ端末50との間で各種情報の送受信を行う。
ここで、本発明のユーザ管理手段は、IPTV制御部15と、当該IPTV制御部15に接続されたオープンネットワーク通信部16と、により構成される。すなわち、IPTV制御部15は、オープンネットワーク通信部16とともに、ADC(Advertisement Delivery Control)として機能する。
【0028】
コンテンツストレージ17は、例えば、配信可能なコンテンツと、当該コンテンツの内容に関するコンテンツ内容情報(あらすじや出演者名、購入料金など)と、当該コンテンツに挿入する広告と、を格納している。
ここで、コンテンツストレージ17に格納されたコンテンツ及び当該コンテンツの内容に関するコンテンツ内容情報には、当該コンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報(コンテンツID)が付与されており、コンテンツストレージ17に格納された広告には、当該広告を識別するための広告識別情報(広告ID)が付与されていることとする。
【0029】
コンテンツ配信部18は、例えば、CDN(Contents Delivery Network)であり、コンテンツストレージ17に格納されたコンテンツや広告を管理するとともに、認証・セッション管理部12により認証されたユーザ端末50に、コンテンツ及び広告を配信する。
すなわち、コンテンツ配信部18は、例えば、CPUとRAMと計時部と記憶部とを有する制御部(図示省略)を備えている。そして、当該記憶部には、コンテンツストレージ17に格納されたコンテンツや広告を管理する機能を当該CPUに実現させる所定のコンテンツ管理プログラムと、認証されたユーザ端末50にコンテンツ及び広告を配信する機能を当該CPUに実現させる所定の配信プログラムと、等が記憶されている。
【0030】
具体的には、コンテンツ配信部18は、ユーザ所望のコンテンツ内容情報を配信するようユーザ端末50から要求された場合、当該ユーザ所望のコンテンツ内容情報をコンテンツストレージ17から取得して、クローズドネットワーク通信部11に出力する。これにより、当該コンテンツ内容情報は、クローズドネットワークN1を介して当該ユーザ端末50に配信される。
また、コンテンツ配信部18は、ユーザ所望のコンテンツを配信するようユーザ端末50から要求された場合、当該ユーザ所望のコンテンツ及び当該コンテンツに挿入される広告をコンテンツストレージ17から取得して、クローズドネットワーク通信部11に出力する。これにより、当該コンテンツ及び当該広告は、クローズドネットワークN1を介して当該ユーザ端末50に配信される。
【0031】
また、コンテンツ配信部18は、コンテンツ配信部18により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を作成して、クローズドネットワーク通信部11に出力する。これにより、当該第2配信状況情報は、クローズドネットワークN1を介して該当する広告主端末30やユーザ端末50に配信される。
さらに、コンテンツ配信部18は、当該作成した第2配信状況情報を、当該コンテンツ配信部18に接続されたオープンネットワーク通信部19に出力する。これにより、当該第2配信状況情報は、オープンネットワークN2を介して該当する広告主端末30やユーザ端末50に配信される。
ここで、第2配信状況情報は、例えば、コンテンツが配信されたユーザ端末50を所有するユーザのユーザID(当該ユーザ端末50のユーザ端末IDであっても良い。)と、当該ユーザ端末50に配信されたコンテンツのコンテンツIDと、当該ユーザ端末50に配信された広告の広告IDと、を含むメタデータ(配信コンテンツ通知用のメタデータ)である。当該第2配信状況情報は、例えば、ユーザ端末50にコンテンツが配信される度に作成され、ユーザ端末50や広告主端末30に配信される。
【0032】
コンテンツ配信部18に接続されたオープンネットワーク通信部19は、広告主端末30及びユーザ端末50とオープンネットワークN2を介して接続され、当該オープンネットワークN2を介して、広告主端末30やユーザ端末50との間で各種情報の送受信を行う。
ここで、本発明の配信手段は、コンテンツ配信部18と、当該コンテンツ配信部18に接続されたオープンネットワーク通信部19と、により構成される。すなわち、コンテンツ配信部18は、オープンネットワーク通信部19とともに、ADC(Advertisement Delivery Control)として機能する。
【0033】
<広告主端末>
広告主端末30は、広告主が所有するパソコン等である。
具体的には、広告主端末30は、例えば、図1に示すように、クローズドネットワーク通信部31と、オープンネットワーク通信部32と、メモリ部33と、操作部34と、映像表示部35と、制御部36と、等を備えて構成される。
【0034】
クローズドネットワーク通信部31は、コンテンツ配信サーバ10とクローズドネットワークN1を介して接続され、クローズドネットワークN1を介して、コンテンツ配信サーバ10との間で各種情報の送受信を行う。
【0035】
オープンネットワーク通信部32は、コンテンツ配信サーバ10とオープンネットワークN2を介して接続され、オープンネットワークN2を介して、コンテンツ配信サーバ10との間で各種情報の送受信を行う。
【0036】
メモリ部33は、コンテンツ配信サーバ10から配信された各種情報(第1配信状況情報や第2配信状況情報など)を記憶する。
【0037】
操作部34は、例えば、各種操作キーから構成され、オペレータのキー操作に伴う押下信号を制御部36に出力する。また、操作部34は、必要に応じてマウスやタッチパネルなどのポインティングデバイス、バーコードリーダ、ノートパッド、スキャナ、OCR装置、リモートコントローラ等のその他の入力装置を備えるものとしても良い。
【0038】
映像表示部35は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等から構成され、制御部36から入力される映像信号に基づく映像を表示する。
【0039】
制御部36は、広告主端末30を構成する各部の動作を集中制御する。
具体的には、制御部36は、メモリ部33に記憶された各種情報に基づいて、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツや広告の配信状況等を映像表示部35に表示させる。
すなわち、制御部36は、例えば、図示しないCPUとRAMと計時部と記憶部とを備えている。そして、当該記憶部には、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツや広告の配信状況等を映像表示部35に表示させる機能を当該CPUに実現させる所定の表示制御プログラム等が記憶されている。
【0040】
具体的には、例えば、オペレータ(広告主)により操作された操作部34からの指示に従って、メモリ部33に記憶された第1配信状況情報及び第2配信状況情報に基づいて、「コンテンツ配信数ランキング(例えば、所定期間内に配信されたコンテンツの中で配信数が多いものから順に並べた表)」や「広告配信数ランキング(例えば、所定期間内に配信された広告の中で配信数が多いものから順に並べた表)」を映像表示部35に表示させる。なお、第1配信状況情報にはユーザの年齢層、性別、居住地域等が含まれているため、これらのランキングは、例えば、ユーザの年齢層毎、ユーザの性別毎、ユーザの居住地域毎にも表示できるようになっている。これにより、広告主は、自身が依頼した広告が効果的に配信されているか、自身が依頼する広告をどのようなコンテンツに挿入すれば効果的であるか等を検討することができる。
【0041】
<ユーザ端末>
ユーザ端末50は、ユーザが所有するパソコン、TV等である。
具体的には、ユーザ端末50は、例えば、図1に示すように、クローズドネットワーク通信部51と、オープンネットワーク通信部52と、メモリ部53と、操作部54と、映像表示部55と、音声出力部56と、制御部57と、等を備えて構成される。
【0042】
クローズドネットワーク通信部41は、コンテンツ配信サーバ10とクローズドネットワークN1を介して接続され、クローズドネットワークN1を介して、コンテンツ配信サーバ10との間で各種情報の送受信を行う。
【0043】
オープンネットワーク通信部52は、コンテンツ配信サーバ10とオープンネットワークN2を介して接続され、オープンネットワークN2を介して、コンテンツ配信サーバ10との間で各種情報の送受信を行う。
【0044】
メモリ部53は、コンテンツ配信サーバ10から配信された各種情報(第1配信状況情報や第2配信状況情報、課金状況情報など)を記憶する。
【0045】
操作部54は、例えば、各種操作キーから構成され、オペレータのキー操作に伴う押下信号を制御部57に出力する。また、操作部54は、必要に応じてマウスやタッチパネルなどのポインティングデバイス、バーコードリーダ、ノートパッド、スキャナ、OCR装置、リモートコントローラ等のその他の入力装置を備えるものとしても良い。
【0046】
映像表示部55は、例えば、LCDパネル等から構成され、制御部57から入力される映像信号に基づく映像を表示する。
音声出力部56は、例えば、スピーカ等から構成され、制御部57から入力される音声信号に基づく音声を出力する。
【0047】
制御部57は、ユーザ端末50を構成する各部の動作を集中制御する。
具体的には、制御部57は、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツ及び広告に基づく映像を映像表示部55に表示させるとともに、音声を音声出力部56から出力させる。
また、制御部57は、メモリ部53に記憶された各種情報に基づいて、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツや広告の配信状況等を映像表示部55に表示させる。
すなわち、制御部57は、例えば、図示しないCPUとRAMと計時部と記憶部とを備えている。そして、当該記憶部には、配信されたコンテンツ及び広告に基づく映像を映像表示部55に表示させるとともに、音声を音声出力部56から出力させる機能を当該CPUに実現させる所定の再生プログラムと、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツや広告の配信状況等を映像表示部55に表示させる機能を当該CPUに実現させる所定の表示制御プログラムと、等が記憶されている。
【0048】
具体的には、例えば、オペレータ(ユーザ)により操作された操作部54からの指示に従って、メモリ部53に記憶された第1配信状況情報及び第2配信状況情報に基づいて、「配信コンテンツリスト(例えば、当該ユーザ端末50に配信されたコンテンツを配信順に並べた表)」や「配信広告リスト(例えば、当該ユーザ端末50に配信された広告を配信順に並べた表)」を映像表示部55に表示させる。これにより、ユーザは、自身がどのようなコンテンツや広告を視聴したか等を把握することができる。
また、例えば、オペレータ(ユーザ)により操作された操作部54からの指示に従って、メモリ部53に記憶された課金状況情報に基づいて、「課金履歴(例えば、当該ユーザに課された配信料金の履歴)」を映像表示部55に表示させる。これにより、ユーザは、自身に対する課金状況等を把握することができる。
【0049】
<状況情報配信処理>
コンテンツ配信サーバ10による、広告主端末30やユーザ端末50に対する状況情報(第1配信状況情報、第2配信状況情報、課金状況情報)の配信に関する処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0050】
まず、コンテンツ配信サーバ10は、状況情報(第1配信状況情報、第2配信状況情報又は課金状況情報)が作成されたか否か判断する(ステップS11)。
【0051】
具体的には、認証・セッション管理部12が、IPTV制御部15により第1配信状況情報が作成されたか否か、コンテンツ配信部18により第2配信状況情報が作成されたか否か、課金部14により課金状況情報が作成されたか否か判断する。
【0052】
ステップS11で、状況情報が作成されたと判断すると(ステップS11;Yes)、コンテンツ配信サーバ10は、当該作成された状況情報をクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して該当する配信先に配信し(ステップS12)、ステップS11以降の処理を繰り返して行う。
【0053】
具体的には、IPTV制御部15により第1配信状況情報が作成されたと判断すると、認証・セッション管理部12は、当該第1配信状況情報の配信先(広告主端末30やユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介してセッションを確立するようIPTV制御部15に指示する。これにより、IPTV制御部15と当該配信先との間でセッションが確立され、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して、IPTV制御部15から当該配信先へと当該第1配信状況情報が配信される。
【0054】
また、コンテンツ配信部18により第2配信状況情報が作成されたと判断すると、認証・セッション管理部12は、当該第2配信状況情報の配信先(広告主端末30やユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介してセッションを確立するようコンテンツ配信部18に指示する。これにより、コンテンツ配信部18と当該配信先との間でセッションが確立され、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して、コンテンツ配信部18から当該配信先へと当該第2配信状況情報が配信される。
【0055】
また、課金部14により課金状況情報が作成されたと判断すると、認証・セッション管理部12は、当該課金状況情報の配信先(ユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とクローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介してセッションを確立するようIPTV制御部15に指示する。これにより、IPTV制御部15と当該配信先との間でセッションが確立され、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介して、IPTV制御部15から当該配信先へと当該課金状況情報が配信される。
【0056】
一方、ステップS11で、状況情報が作成されていないと判断すると(ステップS11;No)、コンテンツ配信サーバ10は、ステップS11以降の処理を繰り返して行う。
【0057】
以上説明した本実施形態のコンテンツ配信サーバ10及びコンテンツ配信システム1によれば、コンテンツ配信サーバ10は、コンテンツとともに配信される広告を依頼した広告主の広告主端末30と、配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザのユーザ端末50と、クローズドネットワークN1を介して接続され、ユーザに関するユーザ情報を管理するIPTV制御部15と、IPTV制御部15により管理されているユーザ情報に基づいてユーザ端末50を認証する認証・セッション管理部12と、認証・セッション管理部12により認証されたユーザ端末50に、クローズドネットワークN1を介してコンテンツ及び広告を配信するコンテンツ配信部18と、を備えている。そして、IPTV制御部15は、オープンネットワーク通信部16によりオープンネットワークN2を介して広告主端末30及びユーザ端末50と接続され、認証・セッション管理部12により認証されたユーザ端末50へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を、クローズドネットワークN1を介して広告主端末30及び/又はユーザ端末50に配信するとともに、オープンネットワークN2を介して広告主端末30及び/又はユーザ端末50に配信し、コンテンツ配信部18は、オープンネットワーク通信部19によりオープンネットワークN2を介して広告主端末30及びユーザ端末50と接続され、当該コンテンツ配信部18により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を、クローズドネットワークN1を介して広告主端末30及び/又はユーザ端末50に配信するとともに、オープンネットワークN2を介して広告主端末30及び/又はユーザ端末50に配信するようになっている。
したがって、配信状況情報(第1配信状況情報や第2配信状況情報)は、クローズドネットワークN1とオープンネットワークN2との両方を介して、コンテンツ配信サーバ10から広告主端末30及び/又はユーザ端末50へと配信されるため、クローズドネットワークN1を介した通信かかる通信負荷量に関わらず、配信状況情報をタイムリーに配信することができる。
また、広告主端末30側及び/又はユーザ端末50側では、クローズドネットワークN1を介して配信された第1配信状況情報及び第2配信状況情報と、オープンネットワークN2を介して配信された第1配信状況情報及び第2配信状況情報と、で配信状況をダブルチェックできるため、好適である。
【0058】
また、以上説明した本実施形態のコンテンツ配信サーバ10及びコンテンツ配信システム1によれば、コンテンツ配信サーバ10は、コンテンツ配信部18によるコンテンツの配信により生じる配信料金を課金する課金部14を備え、IPTV制御部15は、課金部14による課金状況に関する課金状況情報を、クローズドネットワークN1を介してユーザ端末50に配信するとともに、オープンネットワークN2を介してユーザ端末50に配信するようになっている。
したがって、課金状況情報は、クローズドネットワークN1とオープンネットワークN2との両方を介して、コンテンツ配信サーバ10からユーザ端末50へと配信されるため、クローズドネットワークN1を介した通信に大きな負荷がかかっていても、課金状況情報を適時に配信することができる。
また、ユーザ端末50側では、クローズドネットワークN1を介して配信された課金状況情報と、オープンネットワークN2を介して配信された課金状況情報と、で課金状況をダブルチェックできるため、好適である。
【0059】
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0060】
<変形例1>
コンテンツ配信サーバ10は、第1配信状況情報、第2配信状況情報及び課金状況情報を、クローズドネットワークN1とオープンネットワークN2との両方を介して、該当する配信先へと配信するようにしたが、これに限ることはなく、例えば、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量に応じて、クローズドネットワークN1とオープンネットワークN2との何れのネットワークを介して配信するか選択するようにしても良い。
【0061】
変形例1のコンテンツ配信サーバ10による、広告主端末30やユーザ端末50に対する状況情報(第1配信状況情報、第2配信状況情報、課金状況情報)の配信に関する処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0062】
まず、コンテンツ配信サーバ10は、状況情報(第1配信状況情報、第2配信状況情報又は課金状況情報)が作成されたか否か判断する(ステップS21)。
【0063】
具体的には、認証・セッション管理部12が、IPTV制御部15により第1配信状況情報が作成されたか否か、コンテンツ配信部18により第2配信状況情報が作成されたか否か、課金部14により課金状況情報が作成されたか否か判断する。
【0064】
ステップS21で、状況情報が作成されたと判断すると(ステップS21;Yes)、コンテンツ配信サーバ10(認証・セッション管理部12)は、当該作成された状況情報をクローズドネットワークN1を介して配信することによって、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量が、所定の閾値を超えるか否か判断する(ステップS22)。
ここで、所定の閾値は、例えば、配信待機時間が所定時間以内となるように、作成された状況情報を配信できる通信負荷量の上限であるとする。
【0065】
ステップS22で、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量が、所定の閾値を超えると判断すると(ステップS22;Yes)、コンテンツ配信サーバ10は、当該作成された状況情報を、オープンネットワークN2を介して該当する配信先に配信し(ステップS23)、ステップS21以降の処理を繰り返して行う。
【0066】
具体的には、作成された状況情報が第1配信状況情報である場合、認証・セッション管理部12は、当該第1配信状況情報の配信先(広告主端末30やユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とオープンネットワークN2を介してセッションを確立するようIPTV制御部15に指示する。これにより、IPTV制御部15と当該配信先との間でセッションが確立され、オープンネットワークN2を介して、IPTV制御部15から当該配信先へと当該第1配信状況情報が配信される。
【0067】
また、作成された状況情報が第2配信状況情報である場合、認証・セッション管理部12は、当該第2配信状況情報の配信先(広告主端末30やユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とオープンネットワークN2を介してセッションを確立するようコンテンツ配信部18に指示する。これにより、コンテンツ配信部18と当該配信先との間でセッションが確立され、オープンネットワークN2を介して、コンテンツ配信部18から当該配信先へと当該第2配信状況情報が配信される。
【0068】
また、作成された状況情報が課金状況情報である場合、認証・セッション管理部12は、当該課金状況情報の配信先(ユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とオープンネットワークN2を介してセッションを確立するようIPTV制御部15に指示する。これにより、IPTV制御部15と当該配信先との間でセッションが確立され、オープンネットワークN2を介して、IPTV制御部15から当該配信先へと当該課金状況情報が配信される。
【0069】
一方、ステップS22で、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量が、所定の閾値を超えないと判断すると(ステップS22;No)、コンテンツ配信サーバ10は、当該作成された状況情報を、クローズドネットワークN1を介して該当する配信先に配信し(ステップS24)、ステップS21以降の処理を繰り返して行う。
【0070】
具体的には、作成された状況情報が第1配信状況情報である場合、認証・セッション管理部12は、当該第1配信状況情報の配信先(広告主端末30やユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とクローズドネットワークN1を介してセッションを確立するようIPTV制御部15に指示する。これにより、IPTV制御部15と当該配信先との間でセッションが確立され、クローズドネットワークN1を介して、IPTV制御部15から当該配信先へと当該第1配信状況情報が配信される。
【0071】
また、作成された状況情報が第2配信状況情報である場合、認証・セッション管理部12は、当該第2配信状況情報の配信先(広告主端末30やユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とクローズドネットワークN1を介してセッションを確立するようコンテンツ配信部18に指示する。これにより、コンテンツ配信部18と当該配信先との間でセッションが確立され、クローズドネットワークN1を介して、コンテンツ配信部18から当該配信先へと当該第2配信状況情報が配信される。
【0072】
また、作成された状況情報が課金状況情報である場合、認証・セッション管理部12は、当該課金状況情報の配信先(ユーザ端末50)が正規の利用者が所有する正規の端末であるか認証し、当該認証された配信先とクローズドネットワークN1を介してセッションを確立するようIPTV制御部15に指示する。これにより、IPTV制御部15と当該配信先との間でセッションが確立され、クローズドネットワークN1を介して、IPTV制御部15から当該配信先へと当該課金状況情報が配信される。
【0073】
ここで、認証・セッション管理部12が本発明の判断手段及び指示手段として機能する。
【0074】
以上説明した変形例1のコンテンツ配信サーバ10及びコンテンツ配信システム1によれば、認証・セッション管理部12は、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量が、所定の閾値を超えるか否か判断し、通信負荷量が所定の閾値を超えないと判断した場合、IPTV制御部15に対して、第1配信状況情報又は課金状況情報を、クローズドネットワークN1を介して配信するよう指示するとともに、コンテンツ配信部18に対して、第2配信状況情報を、クローズドネットワークN1を介して配信するよう指示し、通信負荷量が所定の閾値を超えると判断した場合、IPTV制御部15に対して、第1配信状況情報又は課金状況情報を、オープンネットワークN2を介して配信するよう指示するとともに、コンテンツ配信部18に対して、第2配信状況情報を、オープンネットワークN2を介して配信するよう指示するようになっている。
すなわち、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量が所定の閾値を超えない場合は、クローズドネットワークN1を介して状況情報を配信し、クローズドネットワークN1を介した通信にかかる通信負荷量が所定の閾値を超える場合は、オープンネットワークN2を介して状況情報を配信するようにしたので、状況情報を適時に配信することができる。
【0075】
なお、上記した実施形態及び変形例1において、コンテンツ配信サーバ10、広告主端末30及びユーザ端末50において、各種機能を、所定のプログラムをCPUで実行して実現するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、ハードウエアで実現しても良い。
【0076】
また、上記した実施形態及び変形例1において、広告主端末30で表示される情報は、「コンテンツ配信数ランキング」や「広告配信数ランキング」に限ることはなく、コンテンツ配信サーバ10から配信された第1配信状況情報及び第2配信状況情報に基づいて、表示できる情報であれば任意である。
また、上記した実施形態及び変形例1において、ユーザ端末50で表示される情報は、「配信コンテンツリスト」や「配信広告リスト」、「課金履歴」に限ることはなく、コンテンツ配信サーバ10から配信された第1配信状況情報、第2配信状況情報及び課金状況情報に基づいて、表示できる情報であれば任意である。
【0077】
また、上記した実施形態及び変形例1において、第2配信状況情報は、上述のメタデータ(配信コンテンツ通知用のメタデータ)、並びに、配信内容情報通知用のメタデータ(コンテンツ内容情報が配信されたユーザ端末50を所有するユーザのユーザID(当該ユーザ端末50のユーザ端末IDであっても良い。)と、当該ユーザ端末50に配信されたコンテンツ内容情報のコンテンツIDと、を含むメタデータ)であっても良い。この配信内容情報通知用のメタデータは、例えば、ユーザ端末50にコンテンツ内容情報が配信される度に作成され、ユーザ端末50や広告主端末30に配信される。
これにより、第2配信状況情報に基づいて、「コンテンツ配信率(=(コンテンツの配信数)/(当該コンテンツの内容に関するコンテンツ内容情報の配信数))」等が表示可能である。
【0078】
また、上記した実施形態及び変形例1において、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介してコンテンツ配信サーバ10と接続される端末は、広告主端末30及びユーザ端末50に限ることはなく、例えば、コンテンツ提供者(コンテンツ配信業者Aと契約した、当該コンテンツ配信業者Aが配信するコンテンツを提供した者)等が所有する端末も、クローズドネットワークN1及びオープンネットワークN2を介してコンテンツ配信サーバ10と接続されていても良い。
この場合、コンテンツ提供者が所有するコンテンツ提供者端末には、コンテンツ配信サーバ10から第1配信状況情報、第2配信状況情報及び課金情報が配信されるよう構成すると良い。これにより、コンテンツ提供者端末では、「コンテンツ配信数ランキング」や「広告配信数ランキング」、「コンテンツ売上高(当該コンテンツ提供者が提供するコンテンツが有料である場合)」などを表示することができる。したがって、コンテンツ提供者は、自身が提供するコンテンツの人気度等を把握することができる。さらに、第2視聴状況情報として、配信コンテンツ通知用のメタデータと配信内容情報通知用のメタデータとが配信される場合、第2視聴状況情報に基づいて、「コンテンツ配信率」等も表示可能である。この場合、例えば、コンテンツ配信率が低いと、コンテンツの内容を確認したにも関わらず、当該コンテンツを視聴しなかったユーザが多いことが分かるため、コンテンツ提供者は、自身の提供するコンテンツの配信率が低い場合、コンテンツ内容情報やコンテンツの改善を試みて、提供するコンテンツの配信数の向上を図ることができる。
【0079】
また、上記した実施形態及び変形例1において、第1配信状況情報は、ユーザID(ユーザ端末IDであっても良い。)と、ユーザの年齢層、性別、居住地域等と、コンテンツIDと、広告IDと、を含むメタデータに限ることはなく、少なくともユーザID(ユーザ端末IDであっても良い。)と、広告IDと、を含むメタデータであれば任意である。
また、上記した実施形態及び変形例1において、第2配信状況情報(配信コンテンツ通知用のメタデータ)は、ユーザID(ユーザ端末IDであっても良い。)と、配信されたコンテンツのコンテンツIDと、配信された広告の広告IDと、を含むメタデータに限ることはなく、少なくとも配信されたコンテンツのコンテンツIDコンテンツIDと、配信された広告の広告IDと、を含むメタデータであれば任意である。
また、上記した実施形態及び変形例1において、第2配信状況情報(配信内容情報通知用のメタデータ)は、ユーザID(ユーザ端末IDであっても良い。)と、配信されたコンテンツ内容情報のコンテンツIDと、を含むメタデータに限ることはなく、少なくとも配信されたコンテンツ内容情報のコンテンツIDを含むメタデータであれば任意である。
【符号の説明】
【0080】
1 コンテンツ配信システム
10 コンテンツ配信サーバ
12 認証・セッション管理部(認証手段、判断手段、指示手段)
14 課金部(課金手段)
15 IPTV制御部(ユーザ管理手段)
16 オープンネットワーク通信部(ユーザ管理手段)
18 コンテンツ配信部(配信手段)
19 オープンネットワーク通信部(配信手段)
30 広告主端末
50 ユーザ端末
N1 クローズドネットワーク
N2 オープンネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツとともに配信される広告を依頼した広告主の広告主端末と、配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザのユーザ端末と、クローズドネットワークを介して接続され、前記コンテンツ及び前記広告を配信するコンテンツ配信サーバにおいて、
前記ユーザに関するユーザ情報を管理するユーザ管理手段と、
前記ユーザ管理手段により管理されているユーザ情報に基づいて前記ユーザ端末を認証する認証手段と、
前記認証手段により認証されたユーザ端末に、前記クローズドネットワークを介して前記コンテンツ及び前記広告を配信する配信手段と、を備え、
前記ユーザ管理手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末とオープンネットワークを介して接続され、前記認証手段により認証されたユーザ端末へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信し、
前記配信手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末と前記オープンネットワークを介して接続され、当該配信手段により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテンツ配信サーバにおいて、
前記配信手段によるコンテンツの配信により生じる配信料金を課金する課金手段を備え、
前記ユーザ管理手段は、前記課金手段による課金状況に関する課金状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記ユーザ端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信サーバ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のコンテンツ配信サーバにおいて、
前記クローズドネットワークを介した通信にかかる通信負荷量が、所定の閾値を超えるか否か判断する判断手段と、
前記判断手段により前記通信負荷量が所定の閾値を超えないと判断された場合、前記ユーザ管理手段に対して、前記第1配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して配信するよう指示するとともに、前記配信手段に対して、前記第2配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して配信するよう指示し、前記判断手段により前記通信負荷量が所定の閾値を超えると判断された場合、前記ユーザ管理手段に対して、前記第1配信状況情報を、前記オープンネットワークを介して配信するよう指示するとともに、前記配信手段に対して、前記第2配信状況情報を、前記オープンネットワークを介して配信するよう指示する指示手段と、を備えることを特徴とするコンテンツ配信サーバ。
【請求項4】
コンテンツとともに配信される広告を依頼した広告主の広告主端末と、配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザのユーザ端末と、前記広告主端末及び前記ユーザ端末とクローズドネットワークを介して接続され、前記コンテンツ及び前記広告を配信するコンテンツ配信サーバと、を備えるコンテンツ配信システムおいて、
前記コンテンツ配信サーバは、
前記ユーザに関するユーザ情報を管理するユーザ管理手段と、
前記ユーザ管理手段により管理されているユーザ情報に基づいて前記ユーザ端末を認証する認証手段と、
前記認証手段により認証されたユーザ端末に、前記クローズドネットワークを介して前記コンテンツ及び前記広告を配信する配信手段と、
前記配信手段によるコンテンツの配信により生じる配信料金を課金する課金手段と、を備え、
前記ユーザ管理手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末とオープンネットワークを介して接続され、前記認証手段により認証されたユーザ端末へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信し、
前記配信手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末と前記オープンネットワークを介して接続され、当該配信手段により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信し、
前記ユーザ管理手段は、前記課金手段による課金状況に関する課金状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記ユーザ端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項1】
コンテンツとともに配信される広告を依頼した広告主の広告主端末と、配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザのユーザ端末と、クローズドネットワークを介して接続され、前記コンテンツ及び前記広告を配信するコンテンツ配信サーバにおいて、
前記ユーザに関するユーザ情報を管理するユーザ管理手段と、
前記ユーザ管理手段により管理されているユーザ情報に基づいて前記ユーザ端末を認証する認証手段と、
前記認証手段により認証されたユーザ端末に、前記クローズドネットワークを介して前記コンテンツ及び前記広告を配信する配信手段と、を備え、
前記ユーザ管理手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末とオープンネットワークを介して接続され、前記認証手段により認証されたユーザ端末へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信し、
前記配信手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末と前記オープンネットワークを介して接続され、当該配信手段により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテンツ配信サーバにおいて、
前記配信手段によるコンテンツの配信により生じる配信料金を課金する課金手段を備え、
前記ユーザ管理手段は、前記課金手段による課金状況に関する課金状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記ユーザ端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信サーバ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のコンテンツ配信サーバにおいて、
前記クローズドネットワークを介した通信にかかる通信負荷量が、所定の閾値を超えるか否か判断する判断手段と、
前記判断手段により前記通信負荷量が所定の閾値を超えないと判断された場合、前記ユーザ管理手段に対して、前記第1配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して配信するよう指示するとともに、前記配信手段に対して、前記第2配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して配信するよう指示し、前記判断手段により前記通信負荷量が所定の閾値を超えると判断された場合、前記ユーザ管理手段に対して、前記第1配信状況情報を、前記オープンネットワークを介して配信するよう指示するとともに、前記配信手段に対して、前記第2配信状況情報を、前記オープンネットワークを介して配信するよう指示する指示手段と、を備えることを特徴とするコンテンツ配信サーバ。
【請求項4】
コンテンツとともに配信される広告を依頼した広告主の広告主端末と、配信されたコンテンツ及び広告を視聴するユーザのユーザ端末と、前記広告主端末及び前記ユーザ端末とクローズドネットワークを介して接続され、前記コンテンツ及び前記広告を配信するコンテンツ配信サーバと、を備えるコンテンツ配信システムおいて、
前記コンテンツ配信サーバは、
前記ユーザに関するユーザ情報を管理するユーザ管理手段と、
前記ユーザ管理手段により管理されているユーザ情報に基づいて前記ユーザ端末を認証する認証手段と、
前記認証手段により認証されたユーザ端末に、前記クローズドネットワークを介して前記コンテンツ及び前記広告を配信する配信手段と、
前記配信手段によるコンテンツの配信により生じる配信料金を課金する課金手段と、を備え、
前記ユーザ管理手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末とオープンネットワークを介して接続され、前記認証手段により認証されたユーザ端末へのコンテンツ及び/又は広告の配信状況に関する第1配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信し、
前記配信手段は、前記広告主端末及び前記ユーザ端末と前記オープンネットワークを介して接続され、当該配信手段により配信可能なコンテンツ及び広告の配信状況に関する第2配信状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記広告主端末及び/又は前記ユーザ端末に配信し、
前記ユーザ管理手段は、前記課金手段による課金状況に関する課金状況情報を、前記クローズドネットワークを介して前記ユーザ端末に配信するとともに、前記オープンネットワークを介して前記ユーザ端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図2】
【図3】
【公開番号】特開2011−77823(P2011−77823A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−227272(P2009−227272)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
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