説明

コンバインの刈高さ制御装置

【課題】
比較的大きな凹凸部がある圃場での刈取作業でも、刈取部の分草杆の地面への突入を防止しながら刈取作業を行なえるものとする。
【解決手段】
刈取搬送部(7)を昇降させる昇降手段(15)と、刈取搬送部(7)の対地高さを検出する刈取接地センサ(SE2)と、刈取搬送部(7)の対機体高さを検出する刈高さセンサ(SE3)とを備えたコンバインにおいて、刈高さセンサ(SE3)の検出値と目標刈高さ設定値に基づいて昇降手段(15)を作動させる刈高さ昇降制御を実行し、刈高さ昇降制御の実行中に刈取接地センサ(SE2)によって検出される刈取搬送部(7)の対地高さが、刈取接地センサ(SE2)の接地部が地面より上方に離れた場合に検出される離間基準値以上の値になった場合に、刈取搬送装置(7)を下降させる側の出力を停止するコントローラ(21)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインの刈高さ制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
刈高さ制御装置を備えたコンバインにおいて、刈取部における刈幅方向に複数の接地式の接地センサ及び目標対地高さ設定手段の情報に基づいて昇降手段を制御する刈取昇降制御手段を備えたものは、公知である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−81803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1記載の発明は、刈取部の接地式の接地センサが目標対地高さ情報より低い対地高さ(あるいは高い対地高さ)を検出すると、刈取昇降制御手段により昇降手段に上昇出力(あるいは下降出力)を実行し、刈取対地高さを目標対地高さに復帰させながら刈高さ制御をするものである。そして、対地高さ検出値が目標対地高さに対して設定されている昇降制御用の不感帯を高い側に外れている場合には、刈取部の下降処理を実行しながら昇降制御をするものである。
【0005】
前記刈高さ制御構成にあっては、圃場に比較的大きな凹凸部がある場合には、コンバインが平面部から凹部に落下走行する状態では、刈取部の分草杆先端と凹部底面との間が大きくなると、刈取部の下降制御を実行し間隔を狭めた状態で走行するため、凹部に落下走行すると、分草杆の前端が地面に突っ込みやすくなるという不具合が発生する。
【0006】
そこで、本発明は、このような不具合を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、刈取搬送部(7)を昇降させる昇降手段(15)と、刈取搬送部(7)の対地高さを検出する刈取接地センサ(SE2)と、刈取搬送部(7)の対機体高さを検出する刈高さセンサ(SE3)とを備えたコンバインにおいて、前記刈高さセンサ(SE3)の検出値と目標刈高さ設定値に基づいて前記昇降手段(15)を作動させる刈高さ昇降制御を実行し、該刈高さ昇降制御の実行中に前記刈取接地センサ(SE2)によって検出される刈取搬送部(7)の対地高さが、該刈取接地センサ(SE2)の接地部が地面より上方に離れた場合に検出される離間基準値以上の値になった場合に、刈取搬送装置(7)を下降させる側の出力を停止するコントローラ(21)を設けたことを特徴とするコンバインの刈高さ制御装置とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、機体の前後方向傾斜を検出する機体前後傾斜センサ(SE6)あるいは機体の左右方向傾斜を検出する機体左右傾斜センサ(SE5)を備え、機体の前後方向傾斜あるいは左右方向傾斜が所定角度以上になったことが検出された場合に、前後傾斜手段(16)あるいは左右傾斜手段(17)を作動して機体を水平状態に復帰させる傾斜制御を実行し、機体前後傾斜センサ(SE6)あるいは機体左右傾斜センサ(SE5)が水平状態を検出しているときにだけ、刈高さ昇降制御を実行する機能を備えたことを特徴とする請求項1記載のコンバインの刈高さ制御装置とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、刈取搬送部(7)昇降操作用の刈取上下操作具の操作位置を検出する刈取上下操作レバーセンサ(SE4)を備え、該刈取上下操作レバーセンサ(SE4)が刈取上下操作具の所定量以上の下降操作を検出した場合に、刈高さ昇降制御を再開する機能を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンバインの刈高さ制御装置とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、前記刈高さセンサ(SE3)が所定高さ以下を検出した状態と、前記機体前後傾斜センサ(SE6)或いは機体左右傾斜センサ(SE5)が水平状態を検出した状態と、刈取上下操作レバーセンサ(SE4)が刈取上下操作レバーの所定量の下降操作を検出した状態のうちのいずれかの状態において、車速検出センサ(SE7)によって所定距離の走行が検出された場合に、刈高さ昇降制御を再開する機能を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のコンバインの刈高さ制御装置とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によると、刈取作業中に急角度で隆起している圃場面の凹凸部を走行することで刈取搬送部(7)の刈高さが急激に変化しても、刈取搬送部(7)の分草杆の地面への突っ込みを防止することができる。
【0012】
請求項2記載の発明によると、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、機体前後傾斜センサ(SE6)あるいは機体左右傾斜センサ(SE5)が水平状態を検出しているときにだけ、刈高さ昇降制御を実行する機能を備えたので、機体の前後方向傾斜あるいは左右方向傾斜が正常な水平状態で刈高さ昇降制御を開始することができ、刈取作業を円滑に行なうことができる。
【0013】
請求項3記載の発明によると、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、刈取上下操作レバーセンサ(SE4)が刈取上下操作具の所定量以上の下降操作を検出すると、刈高さ昇降制御を再開するので、オペレータにより危険回避を認識した後に刈高さ自動昇降制御を再開することができ安全性が高まる。
【0014】
請求項4記載の発明によると、請求項1又は請求項2又は請求項3記載の発明の効果に加えて、刈高さセンサ(SE3)が所定高さ以下を検出した状態と、機体前後傾斜センサ(SE6)或いは機体左右傾斜センサ(SE5)が水平状態を検出した状態と、刈取上下操作レバーセンサ(SE4)が刈取上下操作レバーの所定量の下降操作を検出した状態のうちのいずれかの状態において、車速検出センサ(SE7)によって所定距離の走行が検出された場合に、刈高さ昇降制御を再開するので、刈取安定状態で刈高さ自動昇降制御を復帰し高刈り状態を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】コンバインの全体平面図。
【図3】制御ブロック図。
【図4】フローチャート。
【図5】フローチャート。
【図6】フローチャート。
【図7】フローチャート。
【図8】作業状態を示すコンバインの側面図。
【図9】作業状態を示すコンバインの側面図。
【図10】作業状態を示す従来のコンバインの側面図。
【図11】作業状態を示す従来のコンバインの側面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下本発明の実施例について説明する。
まず、図1及び図2に基づき本発明を備えたコンバインの全体構成について説明する。
コンバインの走行車台1の下方には左右クローラ走行装置2,2を配設し、走行車台1上には、右側前部に座席付きの操縦部3を、操縦部3の後方下部にはエンジンを備えた原動部4を、原動部4の後方には穀粒収納用のグレンタンク5を配設している。走行車台1の左側部に脱穀部6を搭載し、走行車台1の前側部には刈取搬送部7を昇降自在に設け、脱穀部6及びグレンタンク5の後方に排稾処理装置8を設けている。また、グレンタンク5の後側部に排出オーガ9を設け、グレンタンク5内の穀粒を外部に取り出すようにしている。
【0017】
しかして、圃場の穀稈を刈取搬送部7の分草杆により穀稈条列毎に分草しながら穀稈引起し装置に案内し、次いで、穀稈引起し装置で穀稈を引起し、引き起こした穀稈を掻込搬送装置で後方へ掻き込み搬送し刈刃装置で刈り取る。次いで、中継ぎ搬送装置で左右方向中央部へ集送しながら中継ぎ搬送し、次いで、引継ぎ搬送装置を経て脱穀部6のフィードチェンへ穀稈を引き継ぎ搬送する。脱穀部6で脱穀選別し、一番穀粒を一番揚穀機で揚穀しグレンタンク5に貯溜する。
【0018】
また、操縦部3の主変速レバー11及び副変速レバー12を操作すると、エンジンの回転動力をミッションケース内の油圧式無段変速装置及び副変速装置で変速し、左右クローラ走行装置2,2に伝達し任意の速度で走行する。
【0019】
また、操縦部3の操向パワステレバー13を左右に傾動操作することにより、旋回走行することができる。すなわち、操向パワステレバー13を旋回走行する側に傾動操作すると、ミッションケース内のサイドクラッチが切り作動され、左右クローラ走行装置2,2に速度差が与えられ走行方向の変更をすることができる。
【0020】
次に、図3に基づき制御ブロック図について説明する。
コントローラ21の入力側には、刈高さ制御自動スイッチSW1と、刈取・脱穀クラッチの入切を検出する刈取・脱穀クラッチレバーセンサSE1と、刈取搬送部7の分草杆の先端下部に設けている刈取接地センサSE2と、刈取搬送部7の分草杆の対機体高さを検出する非接触型の刈高さセンサSE3と、刈取搬送部7を昇降操作する刈取上下操作レバーの操作位置を検出する刈取上下操作レバーセンサSE4と、機体の左右傾斜を検出する機体左右傾斜センサSE5と、機体の前後方向傾斜を検出する機体前後傾斜センサSE6及びコンバインの車速を検出する車速検出センサSE7を接続している。
【0021】
なお、刈取接地センサSE2は分草杆先端部の接地状態を検出するもので、分草杆に左右方向の軸回りに回動自在の接地体と、接地体の回動状態を検出する回転式ポテンショメータを利用した角度検出手段とを備えている。また、刈取搬送部7の分草杆先端部の対機体高さを検出する非接触型の刈高さセンサSE3は、図1に示すように、走行車台1のフレーム部に対する刈取搬送部7の左右方向の軸回りに回動する軸支部に設けられているポテンショメータ型である。
【0022】
また、コントローラ21の出力側には、から刈取搬送部7の昇降手段である油圧昇降バルブ15と、走行機体1の前後方向傾斜を調節する前後傾斜調節バルブ16と、走行機体1の左右方向傾斜を調節する左右傾斜調節バルブ17とを接続している。
【0023】
次に、図4に基づきコントローラ21の刈取搬送部7の刈高さ昇降制御について説明する。
この刈高さ昇降制御は圃場に比較的大きな凹凸部がある場合に有効であって、刈取搬送部7の分草杆の地面への突入を防止しながら穀稈の高刈りを防止しようとするものである。
【0024】
図9(A)に示すように、凹部aの手前側に位置している状態では、刈取搬送部7の分草杆と凹部aの底面との間隔が大きくあいている場合に、刈取下降制御を実行し間隔を狭めた状態で、図9(B)に示すように、クローラ走行装置2,2の先端が凹部aを走行落下すると、分草杆の前端が地面に突っ込みやすくなる。
【0025】
しかし、図8(A)に示すように、凹部aの手前側に位置している状態では、刈取搬送部7の分草杆と凹部aの底面との間隔が大きくあいている場合には、刈取下降制御をせず分草杆と凹部aの底面との間隔を広げたままの状態で、図8(B)に示すように、クローラ走行装置2,2の先端が凹部aを走行落下すると、分草杆の前端が地面に突っ込みにくくなる。
【0026】
また、図11(A)に示すように、凹部aの下手側からクローラ走行装置2,2が平面部bに脱出しようとしている状態では、刈取搬送部7の分草杆と平面部bとの間隔が大きくあいている場合に、刈取下降制御を実行し地面との間隔を狭めた状態で、図11(B)に示すように、クローラ走行装置2,2の先端が平面部bに脱出走行すると、分草杆の前端が地面に突っ込みやすくなる。
【0027】
しかし、図10(A)に示すように、平面部bに脱出した状態で刈取搬送部7の分草杆と平面部bとの間隔が大きくあいている場合には、刈取下降制御をせずに分草杆と平面部bとの間隔を広げたままの状態で、図10(B)に示すように、クローラ走行装置2,2の先端が平面部bに脱出走行すると、分草杆の前端が地面に突っ込みにくくなる。
【0028】
コントローラ21の刈高さ昇降制御手段には、前記刈取接地センサSE2、刈高さセンサSE3を接続し、刈高さ昇降制御手段には地面より所定距離離れた離間基準値を予め設定し記憶可能に構成し、刈取搬送部7の刈高さ自動昇降制御中に刈取接地センサSE2の検出値が前記離間基準値以上に上昇すると、刈取搬送部7の刈高さ自動下降制御を停止するようにしている。
【0029】
刈取作業中に圃場の急角度で隆起している凸部や長い水路溝の凹部aを走行すると、刈取搬送部7の刈高さが急激に変化する。このときに刈取搬送部7を一旦上昇制御あるいは下降制御し地面との間隔を狭めると、刈取搬送部7の分草杆が地面に突っ込んでしまう不具合が発生する。
【0030】
しかし、前記構成によると、刈取搬送部7の刈高さ自動昇降制御中に刈取接地センサSE2の検出値が離間基準値を超えて上昇すると、刈取搬送部7の刈高さ自動下降制御を停止するので、前記不具合を回避することができる。
【0031】
前記離間基準値から更に所定距離上方に離れている第2離間基準値を設定し、刈取接地センサ(SE2)の検出値が第2離間基準値を超えて上昇しても、刈取下降制御を停止するようにし、更に大きな凹凸部に対応するようにしてもよい。
【0032】
また、刈取接地センサSE2の検出値が前記第2離間基準値内に位置していることを刈高さセンサSE3が検出すると、刈高さ下降出力をし第2離間基準値の低い位置に下降するようにし、平面部への走行復帰時の高刈りを防止するようにしてもよい。
【0033】
また、刈取上下操作レバー(操向パワステレバー12)を下げ位置へ操作し刈取上下操作レバーセンサSE4が所定量の下げ操作検出したときには、刈取搬送部7の自動下降制御を開始し、刈取接地センサSE2が接地検出をすると、下降制御を停止する刈高さ自動昇降制御を実行するするようにしている。
【0034】
しかして、オペレータが安全確認をした後に刈取上下操作レバーの下げ操作により、刈高さ自動昇降制御を再開することができ、自動復帰操作を簡単にすることができる。
また、刈取上下操作レバーの下げ位置への操作を刈取上下操作レバーセンサSE4が検出したときには、刈取搬送部7の自動下降を開始し、刈取接地センサSE2が接地検出しその後に所定距離走行したときに、刈高さ自動昇降制御を復帰するようにしてもよい。
【0035】
また、コントローラ21には機体の前後方向の傾斜を検出する機体前後傾斜センサSE6を備え、機体前後傾斜センサSE6が所定角度以上の前後傾斜を検出すると、前後傾斜調節バルブ16を昇降制御し前後水平姿勢に復帰させる機能を備え、コントローラ21の刈高さ昇降制御手段には前後傾斜が適正な水平作業状態か否かを判定する前後水平判定機能を有し、前後傾斜が所定の前後水平状態にあると判定したときにだけ、前記刈高さ自動昇降制御を開始するようにしている。
【0036】
しかして、コンバインの前後方向傾斜が正常な水平状態に復帰している状態で刈高さ自動昇降制御を開始するので、安全適切な刈取作業をすることができる。
また、前記刈高さ昇降制御構成において、機体が前後方向の所定傾斜角度内である水平状態と判定し、その後に該水平状態を維持し、且つ、所定距離走行した後に、刈高さ自動昇降制御を開始するようにしてもよい。
【0037】
次に、図4に基づき刈高さ昇降制御のフローについて説明する。
刈高さ制御自動スイッチSW1が自動入り状態で(ステップS1)、刈取・脱穀クラッチレバーが入りの場合(ステップS2)には、刈取搬送部7の下降牽制記憶中か否かを判定し(ステップS3)、Noであると、「刈取接地センサSE2の検出値>刈高さセンサSE3の刈取記憶値」か否かを判定する(ステップS15)。Noであると、刈取搬送部7の接地追従昇降制御を実行し(ステップS16)、Yesであると、刈取搬送部7の下降牽制値として記憶し(ステップS17)、前記ステップS1に戻る。
【0038】
また、刈取搬送部7の下降牽制記憶中か否かを判定し(ステップS3)、Yesであると、刈取上下操作レバーの下降操作有りか否かを判定し(ステップS4)、Yesであると、刈取部下降牽制記憶を解除し(ステップS18)、次いで、刈高さ接地追従昇降制御を実行し(ステップS19)、前記ステップS1に戻る。
【0039】
また、刈取上下操作レバーの下降操作有りか否かを判定し(ステップS4)、Noであると、刈取上下操作レバーセンサSE4の検出値が刈取接地センサSE2の接地検出値より下方位置か否かを判定する(ステップS5)。Yesであると、刈取接地センサSE2の接地走行距離検出中か否かを判定し(ステップS6)、Yesであると、刈取接地センサSE2の接地走行距離をカウントし(ステップS8)、Noであると、刈取接地センサSE2の接地走行距離検出中であることを記憶し(ステップS7)、刈取接地センサSE2の接地走行距離をカウントする(ステップS8)。
【0040】
次いで、「前記接地走行距離>牽制解除距離」の判定し(ステップS9)、Yesであると、刈取搬送部7の下降牽制記憶を解除し(ステップS18)、次いで、刈取搬送部7の刈高さ接地追従昇降制御を実行し(ステップS19)、前記ステップS1に戻る。
【0041】
また、Noであると(ステップS9)、機体前後傾斜センサSE6の検出値が所定の水平範囲内か否かを判定し(ステップS10)、Yesであると、前後方向傾斜の所定水平範囲内での走行距離検出中であるか否かを判定し(ステップS11)、Noであると、前後傾斜の所定水平範囲内での走行距離検出中であることを記憶する(ステップS12)。次いで、所定水平範囲内での走行距離をカウントし(ステップS13)、「所定水平範囲内での検出走行距離>牽制解除走行距離」を判定し(ステップS14)、Noであると、刈取搬送部7の下降牽制制を記憶し(ステップS17)、前記ステップS1に戻る。また、Yesであると、刈取搬送部7の下降牽制記憶を解除し(ステップS18)、次いで、刈取搬送部7の刈高さ接地追従昇降制御を実行し(ステップS19)、前記ステップS1に戻る。
【0042】
次に、図5に基づき他の刈高さ昇降制御について説明する。
コントローラ21には左右方向の傾斜を検出する機体左右傾斜センサSE5を備え、機体左右傾斜センサSE5が所定傾斜角以上の左右傾斜を検出すると、水平に復帰させる機体水平制御手段をコントローラ21に備えている。そして、この機体水平制御手段により水平状態に復帰させる水平自動出力の開始時には、刈取搬送部7を所定量上昇させて所定量上昇すると停止するようにしている。
【0043】
機体の左右傾斜状態から水平状態に復帰させるときに、左右方向の低位に傾斜している分草杆が地中に突っ込む場合がある。しかし、左右傾斜状態から水平状態に復帰させるときには、刈取搬送部7を所定量上昇させるので、このような不具合を回避することができる。
【0044】
前記刈高さ昇降制御構成において、コントローラ21の機体水平制御手段により左右傾斜状態から水平状態に復帰させる水平化自動出力の開始時に刈取搬送部7を所定量上昇させて所定量上昇すると停止するにあたり、刈高さセンサSE3の検出値が刈取搬送部7の上昇位置への到達を一度検出すると、刈取搬送部7を再度自動上昇をしないようにし、刈取搬送部7の誤作動による上昇を防止している。
【0045】
また、コントローラ21の機体水平制御手段により左右傾斜状態から水平状態に復帰させる水平化自動出力の開始時に刈取搬送部7を所定量上昇させた後において、刈取上下操作レバーの下降操作を刈取上下操作レバーセンサSE4が検出するまでは、刈取搬送部7の刈高さ自動昇降制御を開始しないようにしている。しかして、オペレータにより危険回避を認識した後に刈取搬送部7の刈高さ自動昇降制御を再開するので安全である。
【0046】
また、コントローラ21の機体水平制御手段により左右傾斜状態から水平状態に復帰させる水平化自動出力の開始時に刈取搬送部7を所定量上昇させた後において、刈取接地センサSE2及び刈高さセンサSE3の検出値から刈取接地センサSE2の位置が接地目標高さより低いと判定したときに、刈取搬送部7の自動昇降制御を再開するようにしている。しかして、刈取搬送部7の刈取接地センサSE2が地面に近い状態を検出したときに刈取自動昇降制御を再開するので、分草杆の地面への突入を防止し円滑な刈取作業をすることができる。
【0047】
また、コントローラ21の機体水平制御手段により左右傾斜状態から水平状態に復帰させる水平化自動出力の開始時に刈取搬送部7を所定量上昇させた後において、所定傾斜状態から水平状態に復帰させる水平化自動出力が停止後し、その後に所定距離走行するまでの間に自動水平化出力がされなければ、刈取搬送部7の刈高さ自動昇降制御を再開するようにしている。しかして、コンバインの左右傾斜に対する安全状態を確認した後に刈取自動昇降制御を再開することができ安全である。
【0048】
次に、図5の制御フローについて説明する。
刈高さ制御自動スイッチSW1が自動入り状態で(ステップS21)、刈取・脱穀クラッチレバーが入りの場合(ステップS22)には、機体左右傾斜制御自動スイッチSW2が入りか否かを判定し(ステップS23)、Noの場合には、刈高さ接地追従昇降制御を実行する(ステップS41)。また、Yesの場合には、機体左右傾斜センサSE5により左右傾斜検出をし左右傾斜角が所定傾斜角以上の場合には機体の水平化復帰制御を実行する(ステップS24)。次いで、自動水平化出力があるか否かを判定し(ステップS25)、Noであると、後述のステップS31に移行する。
【0049】
また、Yesであると、刈高さ接地追従昇降制御を停止し停止記憶し(ステップS26)、次いで、刈取搬送部7の上昇済み記憶があるか否かを判定し(ステップS27)、Yesであると、前記ステップS1に戻る。また、Noであると、「刈高さセンサSE3の検出値>刈取搬送部7の水平状態の刈高さ値と牽制高さ値との合計値」を判定し、Noであると、刈高さを所定高さ高くする上昇出力を実行し(ステップS29)、前記ステップS1に戻る。また、Yesの場合には、刈刈高さの上昇済みを記憶し(ステップS30)、前記ステップS1に戻る。
【0050】
また、水平自動化出力があるか否かを判定し(ステップS25)、Noの場合には、走行距離の検出中か否かを判定し(ステップS31)、Noであると、走行距離の検出中であることを記憶し(ステップS32)、走行距離をカウントする(ステップS33)。次いで、「検出走行距離>刈高さ接地追従昇降制御停止距離」の判定をし(ステップS34)、Noの場合には、刈高さ接地追従制御を実行する(ステップS41)。
【0051】
また、Yesの場合には、刈取上下操作レバーセンサSE4が刈取上下操作レバーの所定量の下降操作を検出したか否かを判定し(ステップS37)、Yesであると、刈高さ接地追従昇降制御の停止を解除し(ステップS39)、刈取搬送部7の上昇済み記憶を解除し、ステップS41に移行する。
【0052】
また、Noの場合には、「刈取接地センサSE2の検出値<目標刈高さ値より下」を判定し(ステップS38)、Yesであると、ステップS39〜41に移行し、Noであると、刈高さ接地追従昇降制御を実行する(ステップS41)。
【0053】
次に、図6に基づき刈高さ接地追従制御の他の制御例について説明する。
コントローラ21の刈高さ昇降制御手段は、刈高さセンサSE3の検出値から刈取搬送部7の刈取接地センサSE2の位置が所定時間内に所定量以上の下降側への変化を検出したときには、刈取搬送部7を所定量自動上昇させ所定量上昇すると停止するようにしている。
【0054】
刈取作業中に圃場の急激な隆起部や、走行方向に長い水路溝の走行により、左右クローラ走行装置2,2の走行接地面全体が水路溝に落下走行あるいは脱出走行するときには、刈取搬送部7の分草杆先端が急激に昇降し、刈取搬送部7の分草杆が地面に突っ込んでしまう不具合が発生することがある。
【0055】
しかし、前記構成によると、刈高さセンサSE3の検出値が所定時間内に所定量以上の下降側への変化を検出すると、刈高さを所定量自動上昇させて停止するので、前記不具合を回避することができる。
【0056】
なお、コントローラ21の刈高さ昇降制御手段は、刈高さセンサSE3の検出値が所定時間内に所定量以上下降側への変化を検出すると、刈取搬送部7を所定時間にわたり所定速度で自動上昇させるようにしても、同様の効果が期待できる。
【0057】
次に、図6の制御フローについて説明する。
刈高さ制御自動スイッチSW1が入りで(ステップS51)、刈取・脱穀クラッチレバーが入りの場合には(ステップS52)、刈取接地センサSE2の下降変化を判定する所定下降監視時間が経過したか否かを判定する(ステップS53)。Noであると、刈取接地センサSE2の検出値と接地センサSE2の接地基準値から刈取接地センサSE2の下降量を算出し(ステップS54)、次いで、「前記下降算出値<所定の急降下基準値」を判定し(ステップS55)、Noであると、刈高さセンサSE3の検出値を急下降前の高さ値として記憶し(ステップS56)、ステップS58に移行する。
【0058】
また、Yesであると、刈取搬送部7の上昇モードを記憶し(ステップS57)、次いで、刈取搬送部7の上昇モードか否かを判定する(ステップS58)。Yesであると、「刈高さセンサSE3の検出値>急下降前の高さ値+上昇位置」の判定をする(ステップS59)。Noであると、刈取上昇出力をする(ステップS60)。また、Yesであると、刈取上昇モードの記憶を解除し、ステップS1に戻る。また、刈取上昇モードか否かを判定し(ステップS58)、Noであると、刈取接地センサSE2による刈高さ接地追従昇降制御を実行する(ステップS62)。
【0059】
次に、図7に基づき刈高さ接地昇降制御の他の実施例について説明する。
コントローラ21の刈高さ昇降制御手段は、刈取接地センサSE2が接地検出位置に到達した時点における刈高さセンサSE3の検出値を接地基準値と記憶し、この接地基準値に対して所定量の上昇範囲を定め、刈高さセンサSE3の検出値が前記上昇範囲内にある間は、刈取接地センサSE2が地面からの離間検出をしていても刈高さ昇降制御を継続するようにしている。
【0060】
刈取搬送部7の刈高さ接地追従昇降制御を行なう場合に、刈取接地センサSE2が地面から離れると、刈高さ接地追従昇降制御を停止させるのが一般的である。これは走行機体1の前後方向の傾斜揺動により分草杆の先端が上昇した際に刈高さ自動下降制御をすると、水平状態に復帰する際に分草杆の先端が地面に突入する不具合を回避するためである。そして、通常は刈取上下操作レバーの再下降操作により刈取搬送部7を下降作動すると、刈高さ接地追従昇降制御を復帰させている。このような制御であると、オペレータが高刈り状態であることに気付かずに刈取作業を継続し、高刈り状態が長く続いてしまう不具合があった。
【0061】
しかし、前記構成によると、刈取接地センサSE2の接地基準値に対して刈高さセンサSE3の検出値が所定量の上昇範囲にある間は、刈取接地センサSE2が地面からの離れ検出をしていても刈高さ接地追従昇降制御を継続するので、前記不具合を回避することができる。
【0062】
また、コントローラ21の刈高さ昇降制御手段は、刈取接地センサSE2の接地検出位置に到達した時点における刈高さセンサSE3の検出値を接地基準値と記憶しておき、この接地基準値に対して所定量の上昇範囲内にあることを刈高さセンサSE3が検出している間は刈取接地センサSE2が地面から離れたことを検出すると、刈高さ接地追従昇降制御を停止し、次いで、車速検出センサSE7が所定距離の走行を検出すると、刈高さ接地昇降制御を再開するようにしてもよい。
【0063】
前記構成によると、刈取搬送部7の急降下による分草杆の地面への突入を少なくしながら、高刈取状態を少なくすることができる。
また、コントローラ21の刈高さ昇降制御手段は、刈取接地センサSE2の接地検出位置に到達した時点における刈高さセンサSE3の検出値を接地基準値と記憶しておき、車速検出センサSE7が走行検出中において、刈高さセンサSE3の検出値が前記接地基準値に対して所定量の上昇範囲内にある場合には、所定距離の走行が継続したときには刈高さ接地追従昇降制御を停止し、また、刈高さセンサSE3が前記上昇範囲内にあることを検出している間において、所定距離の走行が継続しないときには、刈高さ接地追従昇降制御を継続するようにしてもよい。
【0064】
前記構成によると、刈取上下操作レバーなどの操作により刈取搬送部7を少し上昇させても刈高さ接地追従昇降制御を継続させることができ、刈取搬送部7の急降下による分草杆の地面への突入を防止しながら、高刈取状態を少なくすることができる。
【0065】
また、コントローラ21の刈高さ昇降制御手段は、刈取接地センサSE2が接地検出位置に到達した時点における刈高さセンサSE3の検出値を記憶しておき、この接地基準値に対して所定量の上昇範囲を定め、刈高さセンサSE3が前記上昇範囲内にあることを検出している間は、刈取接地センサSE2が地面からの離間検出をしていても刈高さ接地追従昇降制御を継続するようにし、刈取接地センサSE2が非接地状態を検出しているときには、昇降調節速度を標準昇降速度よりも低速にしてもよい。このように構成すると、分草杆が急降下により地面への突入を防止することができる。
【0066】
また、コントローラ21の刈高さ昇降制御手段は、刈取接地センサSE2の接地検出位置に到達した時点における刈高さセンサSE3の検出値を接地基準値として記憶しておき、車速検出センサSE7が走行検出中において、刈高さセンサSE3の検出値が前記接地基準値に対して所定量の上昇範囲内にある場合に、所定距離の走行が継続したときには、刈高さ接地追従昇降制御を停止し、また、刈高さセンサSE3の検出値が前記上昇範囲内にある場合に、所定距離の走行が継続しないときには、刈高さ接地追従昇降制御を継続するようにしている。そして、刈高さ接地追従昇降制御の停止後において、刈高さセンサSE3が上昇位置から所定量の下降検出をするか、あるいは、刈取接地センサSE2が接地検出をすると、刈高さ接地追従昇降制御を再開するようにしている。しかして、オペレータの刈高さ自動スイッチSW1の操作忘れに対応することができる。
【0067】
また、コントローラ21の刈高さ昇降制御手段は、刈取接地センサSE2が接地検出位置に到達した時点における刈高さセンサSE3の検出値を接地基準値として記憶し、この接地基準値に対して所定量の上昇範囲を定め、刈高さセンサSE3の検出値が前記上昇範囲内にある間は、刈取接地センサSE2が地面からの離間検出をしていても刈高さ接地追従昇降制御を継続し、車速検出センサSE7が走行停止を検出したとき、あるいは、刈高さセンサSE3が所定高さ位置よりの上昇検出をしたときには、刈高さ接地追従昇降制御を即時に停止するようにし、点検作業等の安全確保を図ってもよい。
【0068】
また、コントローラ21の刈高さ昇降制御手段は、刈取接地センサSE2が接地検出位置に到達した時点における刈高さセンサSE3の検出値を接地基準値として記憶し、この接地基準値に対して所定量の上昇範囲を定め、刈高さセンサSE3の検出値が前記上昇範囲内にある間は、刈取接地センサSE2が地面からの離間検出をしていても刈高さ接地追従昇降制御を継続するようにし、刈取上下操作レバーセンサSE4が刈取上下操作レバーの上昇操作を検出し、刈高さセンサSE3が前記上昇範囲への上昇検出をすると、刈高さ接地追従昇降制御を即時に停止するようにし、刈高さ接地追従昇降制御の解除の円滑化を図ってもよい。
【0069】
次に、図7に基づき刈高さ接地追従昇降制御のフローについて説明する。
刈高さ制御自動スイッチSW1が入りで(ステップS71)、刈取・脱穀クラッチレバーが入りの場合には(ステップS72)、刈取接地センサSE2の接地基準値の記憶済みか否かを判定する(ステップS73)。Noであると、「刈取接地センサSE2の検出値<刈取接地センサSE2の接地基準値」の判定をし(ステップS74)、Noであると、前記ステップS1に戻る。また、Yesであると、刈高さセンサSE3における刈取接地センサSE2の接地基準値は記憶済みとし(ステップS75)、前記ステップS1に戻る。
【0070】
また、刈取接地センサSE2の刈取接地センサSE2の接地記憶済みか否かを判定し(ステップS73)、Yesであると、「刈高さセンサSE3における刈取接地センサSE2の接地基準値<刈高さセンサSE3の検出値+所定上昇範囲」の判定をする(ステップS76)。Yesであると、所定の制御停止距離走行のカウントを初期化し(ステップS77)、後述のステップS83に移行する。
【0071】
また、ステップS76においてNoであると、刈取上下操作レバーの上げ操作を検出したか否かを判定し(ステップS78)、Yesであると、刈高さセンサSE3における刈取接地センサSE2の接地記憶済みを解除し(ステップS79)、前記ステップS1に戻る。また、Noであると、「車速検出センサSE7の検出値>停止基準値」の判定をし(ステップS80)、Noであると、前記ステップS1に戻る。また、Yesであると、車速検出センサSE7の検出値から走行距離をカウントし(ステップS81)、制御停止距離を走行したか否かの判定をし(ステップS82)、Yesであると、前記ステップS1に戻る。また、Noであると、「刈取接地センサSE2の検出値<接地基準位置」の判定をし(ステップS83)、Yesであると、刈取昇降速度を標準速度にセットし(ステップS84)、制御中断走行距離のカウントを初期化し(ステップS85)、刈高さ上昇制御を実行する(ステップS86)。
【0072】
また、「刈取接地センサSE2の検出値<接地基準位置」の判定をし(ステップS83)、Noであると、車速検出センサSE7の検出値から走行距離をカウントし(ステップS87)、制御中断走行距離を走行したか否かの判定をし(ステップS88)、Noであると、前記ステップS1に戻る。また、Yesであると、刈取昇降速度を低速昇降速度にセットし(ステップS89)、刈高さ上昇制御を実行する(ステップS86)。
【符号の説明】
【0073】
1 走行車台
2 クローラ走行装置
7 刈取搬送部
21 コントローラ
SE2 刈取接地センサ
SE3 刈高さセンサ
SE4 刈取上下操作レバーセンサ
SE5 機体左右傾斜センサ
SE6 機体前後傾斜センサ
SE7 車速検出センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
刈取搬送部(7)を昇降させる昇降手段(15)と、刈取搬送部(7)の対地高さを検出する刈取接地センサ(SE2)と、刈取搬送部(7)の対機体高さを検出する刈高さセンサ(SE3)とを備えたコンバインにおいて、前記刈高さセンサ(SE3)の検出値と目標刈高さ設定値に基づいて前記昇降手段(15)を作動させる刈高さ昇降制御を実行し、該刈高さ昇降制御の実行中に前記刈取接地センサ(SE2)によって検出される刈取搬送部(7)の対地高さが、該刈取接地センサ(SE2)の接地部が地面より上方に離れた場合に検出される離間基準値以上の値になった場合に、刈取搬送装置(7)を下降させる側の出力を停止するコントローラ(21)を設けたことを特徴とするコンバインの刈高さ制御装置。
【請求項2】
機体の前後方向傾斜を検出する機体前後傾斜センサ(SE6)あるいは機体の左右方向傾斜を検出する機体左右傾斜センサ(SE5)を備え、機体の前後方向傾斜あるいは左右方向傾斜が所定角度以上になったことが検出された場合に、前後傾斜手段(16)あるいは左右傾斜手段(17)を作動して機体を水平状態に復帰させる傾斜制御を実行し、機体前後傾斜センサ(SE6)あるいは機体左右傾斜センサ(SE5)が水平状態を検出しているときにだけ、刈高さ昇降制御を実行する機能を備えたことを特徴とする請求項1記載のコンバインの刈高さ制御装置。
【請求項3】
刈取搬送部(7)昇降操作用の刈取上下操作具の操作位置を検出する刈取上下操作レバーセンサ(SE4)を備え、該刈取上下操作レバーセンサ(SE4)が刈取上下操作具の所定量以上の下降操作を検出した場合に、刈高さ昇降制御を再開する機能を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンバインの刈高さ制御装置。
【請求項4】
前記刈高さセンサ(SE3)が所定高さ以下を検出した状態と、前記機体前後傾斜センサ(SE6)或いは機体左右傾斜センサ(SE5)が水平状態を検出した状態と、刈取上下操作レバーセンサ(SE4)が刈取上下操作レバーの所定量の下降操作を検出した状態のうちのいずれかの状態において、車速検出センサ(SE7)によって所定距離の走行が検出された場合に、刈高さ昇降制御を再開する機能を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のコンバインの刈高さ制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−205549(P2012−205549A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−74264(P2011−74264)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】