コンバイン
【課題】機体側方からもオーガクラッチレバーを操作でき、作業効率を向上させることができるコンバインを提供する。
【解決手段】コンバイン1は、グレンタンク8に接続された排出用縦オーガ30を、機体外側に向かって傾倒させた状態で穀粒の排出を行うコンバイン1であって、回動基部39cが共通であり、着座操作部39aが回動基部39cから操縦部9に、側面操作部39bが回動基部39cから機体側方に、それぞれ延設されるオーガクラッチレバー39を設けた。
【解決手段】コンバイン1は、グレンタンク8に接続された排出用縦オーガ30を、機体外側に向かって傾倒させた状態で穀粒の排出を行うコンバイン1であって、回動基部39cが共通であり、着座操作部39aが回動基部39cから操縦部9に、側面操作部39bが回動基部39cから機体側方に、それぞれ延設されるオーガクラッチレバー39を設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンバインの技術に関し、特に、グレンタンクと、当該グレンタンクに一端が接続され、当該グレンタンク内に貯溜された穀粒を他端から排出する排出用縦オーガと、を備えるコンバインの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、グレンタンクと、当該グレンタンクに一端が接続され、当該グレンタンク内に貯溜された穀粒を他端から排出する排出用縦オーガと、を備えるコンバインが公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
【0003】
特許文献1に記載のコンバインにおいては、排出用縦オーガを、機体外側に向かって傾倒させた状態で穀粒の排出を行う。
また、グレンタンクと排出用縦オーガとを接続部材を介して接続させている。排出用縦オーガは、接続部材に対して相対的に回動可能であり、穀粒の排出時には外側に向かって傾倒させることができる。
一方グレンタンクは、接続部材に設けられ垂直方向に延設された軸を中心として側方に回動可能であり、メンテナンス時には開放させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−98966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のコンバインは、排出用縦オーガの駆動の入切を切り替える操作具(オーガクラッチレバー)が操縦部に設けられるため、排出用縦オーガの近傍で作業している作業者は、操縦部まで移動しないと操作具を操作することができず作業効率が悪かった。
【0006】
そこで、本発明は係る課題に鑑み、機体側方からもオーガクラッチレバーを操作でき、作業効率を向上させることができるコンバインを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
請求項1の発明は、グレンタンクに接続された排出用縦オーガを、機体外側に向かって傾倒させた状態で穀粒の排出を行うコンバインであって、回動基部が共通であり、把持して操作する操作部が、回動基部から操縦部及び機体側方にそれぞれ延設されるオーガクラッチレバーを設けたものである。
【0009】
請求項2の発明は、オーガクラッチレバーの回動基部側に、当該オーガクラッチレバーの位置決め部材を設けたものである。
【0010】
請求項3の発明は、前記オーガクラッチレバーに加えて、該オーガクラッチレバーと連動操作可能な第二オーガクラッチレバーを、排出用縦オーガの先端部近傍に設けたものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0012】
請求項1においては、機体側方からもオーガクラッチレバーを操作できるため、排出用縦オーガの近傍で作業している作業者が当該オーガクラッチレバーを操作し易くなり、作業効率を向上させることができる。
【0013】
また、請求項2においては、二つの操作部共通の位置決め部材をオーガクラッチレバーの回動基部側に設けることで、操縦部又は機体側方のいずれからオーガクラッチレバーを操作した場合であっても正確に前記オーガクラッチレバーの操作を行うことができる。
【0014】
また、請求項3においては、排出用縦オーガの近傍で作業を行いながら第二オーガクラッチレバーの操作が可能となるため、作業効率を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の一形態に係るコンバインの全体的な構成を示す右側面図。
【図2】コンバインの操縦部を示す左側面図。
【図3】グレンタンク及び排出用縦オーガを示す右後方斜視図。
【図4】排出用縦オーガ及び接続部材を示す右後方斜視図。
【図5】コンバインの操縦部を示す右前方斜視図。
【図6】オーガクラッチレバーの接続を示す右側面図。
【図7】オーガクラッチレバー及び座席シートを示す右前方斜視図。
【図8】着座操作部を示す平面図。
【図9】側面操作部を示す右側面図。
【図10】(a)オーガクラッチレバーの接続を示す右側面図(b)第二オーガクラッチレバーを示す背面図。
【図11】第二オーガクラッチレバーを示す左側面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。
【0017】
まず、本発明の実施の一形態に係るコンバイン1の全体的な構成について、図1を参照して説明する。なお、以下では、図中の矢印Fで示す方向すなわちコンバイン1の前進方向を「前方」と定義し、矢印Uで示す方向すなわち鉛直上方を「上方」と定義し、矢印「L」で示す方向すなわち前進方向に対して左方を「左方」と定義して、説明を行う。
【0018】
本実施形態のコンバイン1は、稲や麦や蕎麦や小豆や大豆等の種々の収穫物を刈り取りながら脱穀する機能を備えた汎用型のコンバインである。コンバイン1は、骨格を成す機体フレーム2に対してエンジン3や変速装置等を搭載し、機体フレーム2の下部に走行部4を装備し、機体フレーム2の前部に刈取部5を搭載し、機体フレーム2の左半部に脱穀部6及び選別部を搭載し、機体フレーム2の右半部に穀粒貯溜部としてのグレンタンク8を搭載し、当該グレンタンク8の前方箇所に操縦部9を装備して構成されている。
【0019】
このように、本実施形態のコンバイン1は、操縦部9におけるオペレーターの操作に応じて、エンジン3の動力を各部の装置に供給して、走行部4にて機体を走行させながら、刈取部5にて圃場の収穫物を刈取り、脱穀部6にて刈取部5からの収穫物を脱穀し、選別部にて脱穀部6からの脱穀物を選別することができるように構成されている。
【0020】
エンジン3が搭載される箇所について、図2を参照してより具体的に説明すると、エンジン3は、機体フレーム2の右側前部上に設けられた直方体形状の空間であるエンジンルーム10内に搭載される。当該エンジンルーム10は、機体フレーム2の右側前部上に左右一対のフレーム11・11を立設し、当該フレーム11・11間の前方箇所にエンジン3を配置し、当該エンジン3の前方、後方、側方、及び上方を板状のエンジンルームカバーで覆うことにより構成されている。
【0021】
エンジンルーム10の上方には、操縦部9の構成部材である座席シート12が配置される。当該座席シート12は、コンバイン1の操縦を行うオペレーターが着座するためのものであり、エンジンルーム10の上面を成すエンジンルームカバー13の上に設けられる。座席シート12の周辺には種々の操作具が設けられる。座席シート12の後方にはグレンタンク8が配置される。座席シート12の上方には日除けのためのサンバイザー20が配置される。
【0022】
次に、グレンタンク8及び排出用縦オーガ30について、図3及び図4を参照して説明する。
グレンタンク8は、箱状に形成されており、後方の高さが一段低くなるように形成されている。グレンタンク8の底部内には穀粒を排出するコンベア等からなる穀粒排出装置18が設けられている。グレンタンク8はその後面下端付近に排出孔31が設けられている。
【0023】
排出用縦オーガ30は、グレンタンク8に貯溜された穀粒を外部に排出するための筒状部材であり、機体フレーム2の右半部であってグレンタンク8の後方に配置されている。排出用縦オーガ30は、グレンタンク8に一端が接続され、グレンタンク8に貯溜された穀粒を他端から排出する。排出用縦オーガ30の一端にはフランジ30aが設けられており、グレンタンク8の排出孔31に接続部材41を介して接続されている。
排出用縦オーガ30は、他端に穀粒排出孔32を有しており、穀粒排出孔32は、収納時に右方向(機体外側)を向いて開口するように形成されている。
排出用縦オーガ30は、機体外側に向かって傾倒させた状態で穀粒の排出を行うものである。
【0024】
図1に示すように、排出用縦オーガ30は、グレンタンク8に蓄積された穀粒を排出用縦オーガ30の穀粒排出孔32へ導くために、グレンタンク8に設けられた穀粒排出装置18と作動連結された状態で排出用縦オーガ30内に配設された縦排出装置36を有している。エンジン3の回転動力を利用して穀粒排出装置18及び縦排出装置36を回転させることにより、グレンタンク8内の穀粒を排出用縦オーガ30の穀粒排出孔32から排出させる。
穀粒排出装置18及び縦排出装置36は、図6に示すクラッチ機構49を介してエンジン3からの動力が伝達されるようにしており、当該クラッチ機構49を入切することにより、駆動及び停止を切り替えることを可能としている。クラッチ機構49は本実施形態ではベルトテンション式のクラッチとしているが、限定するものではなく、電磁クラッチ等を用いるもことも可能である。クラッチ機構49は駆動プーリ56と、従動プーリ57と、駆動プーリ56と従動プーリ57とに巻回されるベルト58と、駆動プーリ56と従動プーリ57との間に配置されベルト58を緊張可能とするテンションプーリ47bとを備える。駆動プーリ56にはエンジン3からの動力が伝達され、従動プーリ57は穀粒排出装置18の搬送軸が連動連結される。
【0025】
図5に示すように、クラッチ機構49の入切を切り替えるためのオーガクラッチレバー39が、座席シート12とグレンタンク8との間に設けられている。オーガクラッチレバー39は、図6に示すように、テンションアーム47、弾性部材47a、リンク48、を介して前記クラッチ機構49と接続される。オーガクラッチレバー39を入側へ回動すると、リンク48が上方へ持ち上げられ、テンションアーム47が上方へ回動することにより、テンションプーリ47bがベルト58を緊張し、クラッチ機構49が切状態から入状態へと切り替えられる。
【0026】
オーガクラッチレバー39は、図6、図7に示すように、作業者が把持して操作する操作部としての棒状の着座操作部39a及び側面操作部39bと、回動基部39cと、アーム39dとを有している。回動基部39cはボス状に構成し、機体フレーム2(後述する支持部材60)に回動自在に支持され、着座操作部39aは回動基部39cから上方(操縦部9)に向けて延設され、側面操作部39bは着座操作部39aの上下中途部から機体側方に向けて延設される。本実施形態では、着座操作部39aと側面操作部39bは直交配置される。アーム39dは回動基部39cから側方に突設され、先端のリンク48の上端が枢結される。
【0027】
オーガクラッチレバー39の着座操作部39aは、図5及び図7に示すように、座席シート12の後方に配置されており、作業者は着座しながら着座操作部39aの操作を行うことが可能である。
【0028】
着座操作部39aの上部は、図7及び図8に示すように、着座操作側レバーガイド67のガイド溝67aから上方へ突出している。着座操作側レバーガイド67はプレートの一端が左側のフレーム11より上方に延設したフレーム21L(または後述する支持部材60)に固定され、プレートにガイド溝67aが平面視で略L字状の長孔に形成されており、ガイド溝67aの折れ曲がり部の内側に凸状部67bが形成されて、着座操作部39aを入側で係止可能としている。こうして作業者は、入側に着座操作部39aを操作する際に凸状部67bを乗り越えて移動させる必要があるため、作業者の意図しない場合に誤って着座操作部39aが平面視左側へ移動するのを防止する。
【0029】
着座操作部39aがガイド溝67aの平面視右側にある場合は、クラッチ機構49は切状態である。着座操作部39aがガイド溝67aの平面視左側にある場合は、クラッチ機構49は入状態となる。ここで、弾性部材47aの弾性力で、オーガクラッチレバー39は切状態側へ常に付勢されている。
【0030】
オーガクラッチレバー39の側面操作部39bは、座席シート12の後右側方に配置されており、作業者は機体から降りて機体の右側方に立った状態で側面操作部39bの操作を行うことが可能である。
【0031】
側面操作部39bは、図9に示すように、側面操作側レバーガイド68のガイド溝68aから上方へ突出している。ガイド溝68aは、着座操作側レバーガイド67のガイド溝67aと略同形状に構成され、左右方向略中央に凸状部68bが形成されている。作業者は、側面操作部39bを上方へ移動させる際に凸状部68bを乗り越えて移動させる必要がある。これにより、作業者の意図しない場合に誤って側面操作部39bが上側へ移動するのを防止する。
【0032】
側面操作部39bがガイド溝68aの下側にある場合は、クラッチ機構49は切状態である。側面操作部39bがガイド溝68aの上側にある場合は、クラッチ機構49は入状態となる。
【0033】
図7に示すように、オーガクラッチレバー39には、着座操作部39aまたは側面操作部39bの何れか一方を入位置に操作した時に、確実に入位置で保持できる位置決め部材59が設けられている。
位置決め部材59は、着座操作部39aの回動基部39c側であって着座操作部39aから側面操作部39bが分岐する部分付近に設けられている。位置決め部材59は、後方へ突き出た板状の部材であり(着座操作部39aの軸心方向での)断面視略L字状に構成されている。また、前記フレーム21Lにはオーガクラッチレバー39の回動中心を軸支する支持部材60が設けられている。支持部材60は、断面視コ字型の鋼材で構成されており端部には図示せぬフランジが設けられており、フランジをフレーム21Lに固設することにより、フレーム11に固定されている。支持部材60の前面において、着座操作側レバーガイド67のガイド溝67aの入位置下方であって、前記位置決め部材59の回動基部39cを中心とした回動軌跡上に板状の位置決め受け部材63が貼設されている。
【0034】
位置決め受け部材63は、位置決め部材59と当接することにより位置決めするための部材であり、位置決め部材59の突出部と当接するための当接部63aが設けられている。位置決め部材59と位置決め受け部材63は、オーガクラッチレバー39が入状態に入ったとき、すなわち着座操作部39aを右後方の位置に移動させた場合、及び、側面操作部39bを上後方の位置に移動させた場合に当接するように形成されている。
【0035】
つまり、位置決め部材59と位置決め受け部材63を設けない場合には、オーガクラッチレバー39の着座操作部39a(または側面操作部39b)を入状態に操作する場合、先端側を握って回動する(回動基部39cから離れた位置にある)ために、捻じれが生じ易く、着座操作部39aと側面操作部39bのいずれか一方は凸状部67b(凸状部68b)に係止できても他方が係止できない場合が生じたり、切側に操作するときに、着座操作部39aと側面操作部39bのいずれか一方は凸状部67b(凸状部68b)から解除できても他方が解除できない場合が生じたりする。
【0036】
そこで上記のように位置決め部材59と位置決め受け部材63を設けることにより、着座操作部39aと側面操作部39bのいずれか一方を入側に操作した場合、位置決め部材59と位置決め受け部材63とが当接することにより、当接面(突出部)と当接面(当接部63a)が当たった状態となり、捻じれた状態で回動操作されても、当接面と当接面により捻じれが矯正されて、着座操作部39aと側面操作部39bがなす面は左右方向の垂直面となり、着座操作部39aと側面操作部39bは凸状部67b及び凸状部68bで係止される。これにより、着座操作部39a又は側面操作部39bのいずれかを操作した場合であっても正確にオーガクラッチレバー39を操作することができる。
【0037】
また、図10に示すようにオーガクラッチレバー39に加えて、オーガクラッチレバー39と連動操作可能な第二オーガクラッチレバー64を、排出用縦オーガ30の先端部近傍に設けることもできる。この場合、側面操作部39bをなくすことができる。
第二オーガクラッチレバー64は、図10(b)に示すように、排出用縦オーガ30の後面(または側面)に設けられており、回動中心を中心として排出用縦オーガ30収納状態における上下方向に回動可能に構成されている。
第二オーガクラッチレバー64は、図10(a)及び(b)に示すように、オーガクラッチレバー39のアーム39dとワイヤー66を介して連結されている。
【0038】
第二オーガクラッチレバー64は、図10及び図11に示すように、排出用縦オーガ側レバーガイド69のガイド溝69aから排出用縦オーガ30が収納状態において左方向へ突出している。排出用縦オーガ側レバーガイド69は排出用縦オーガ30の後側面に固定されている。
【0039】
ガイド溝69aは、排出用縦オーガ30が収納状態において上下方向に長い長孔に構成されている。第二オーガクラッチレバー64のグリップと反対側の先端と排出用縦オーガ側レバーガイド69との間にはバネ等の弾性部材70が介装され、該弾性部材70により、第二オーガクラッチレバー64を入位置または切位置に保持できるようにしている。
【0040】
排出用縦オーガ30が収納状態において作用を説明する。第二オーガクラッチレバー64がガイド溝69aの上側に回動操作された状態では、クラッチ機構49は入状態である。第二オーガクラッチレバー64がガイド溝69aの下側にある場合は、クラッチ機構49は切状態となる。
第二オーガクラッチレバー64は、ガイド溝69aの下端から上側、または上側から下側へ回動する途中で死点越えとなるため、弾性部材70の付勢力により前記第二オーガクラッチレバー64を入位置または切位置に保持することができる。
【0041】
以上のようにコンバイン1は、グレンタンク8に接続された排出用縦オーガ30を、機体外側に向かって傾倒させた状態で穀粒の排出を行うコンバイン1であって、回動基部39cが共通であり、作業者が把持して操作する着座操作部39aが回動基部39cから操縦部9に、側面操作部39bが回動基部39cから機体側方に、それぞれ延設されるオーガクラッチレバー39を設けたものである。
このように構成することにより、機体側方からもオーガクラッチレバー39を操作できるため、排出用縦オーガ30の近傍で作業している作業者が当該オーガクラッチレバー39を操作し易くなり、作業効率を向上させることができる。
【0042】
また、オーガクラッチレバー39の回動基部39c側に、当該オーガクラッチレバー39の位置決め部材59を設けたものである。
このように構成することにより、着座操作部39a及び側面操作部39b共通の位置決め部材59をオーガクラッチレバー39の回動基部側に設けることで、操縦部9又は機体側方のいずれからオーガクラッチレバー39を操作した場合であっても正確にオーガクラッチレバー39の操作を行うことができる。
【0043】
また、オーガクラッチレバー39に加えて、オーガクラッチレバー39と連動操作可能な第二オーガクラッチレバー64を、排出用縦オーガ30の先端部近傍に設けたものである。
このように構成することにより、排出用縦オーガ30の近傍で作業を行いながら第二オーガクラッチレバー64の操作が可能となるため、作業効率を更に向上させることができる。
【符号の説明】
【0044】
1 コンバイン
8 グレンタンク
9 操縦部
10 エンジンルーム
12 座席シート
30 排出用縦オーガ
39 オーガクラッチレバー
39a 着座操作部(操作部)
39b 側面操作部(操作部)
39c 回動基部
59 位置決め部材
64 第二オーガクラッチレバー
【技術分野】
【0001】
本発明はコンバインの技術に関し、特に、グレンタンクと、当該グレンタンクに一端が接続され、当該グレンタンク内に貯溜された穀粒を他端から排出する排出用縦オーガと、を備えるコンバインの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、グレンタンクと、当該グレンタンクに一端が接続され、当該グレンタンク内に貯溜された穀粒を他端から排出する排出用縦オーガと、を備えるコンバインが公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
【0003】
特許文献1に記載のコンバインにおいては、排出用縦オーガを、機体外側に向かって傾倒させた状態で穀粒の排出を行う。
また、グレンタンクと排出用縦オーガとを接続部材を介して接続させている。排出用縦オーガは、接続部材に対して相対的に回動可能であり、穀粒の排出時には外側に向かって傾倒させることができる。
一方グレンタンクは、接続部材に設けられ垂直方向に延設された軸を中心として側方に回動可能であり、メンテナンス時には開放させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−98966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のコンバインは、排出用縦オーガの駆動の入切を切り替える操作具(オーガクラッチレバー)が操縦部に設けられるため、排出用縦オーガの近傍で作業している作業者は、操縦部まで移動しないと操作具を操作することができず作業効率が悪かった。
【0006】
そこで、本発明は係る課題に鑑み、機体側方からもオーガクラッチレバーを操作でき、作業効率を向上させることができるコンバインを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
請求項1の発明は、グレンタンクに接続された排出用縦オーガを、機体外側に向かって傾倒させた状態で穀粒の排出を行うコンバインであって、回動基部が共通であり、把持して操作する操作部が、回動基部から操縦部及び機体側方にそれぞれ延設されるオーガクラッチレバーを設けたものである。
【0009】
請求項2の発明は、オーガクラッチレバーの回動基部側に、当該オーガクラッチレバーの位置決め部材を設けたものである。
【0010】
請求項3の発明は、前記オーガクラッチレバーに加えて、該オーガクラッチレバーと連動操作可能な第二オーガクラッチレバーを、排出用縦オーガの先端部近傍に設けたものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0012】
請求項1においては、機体側方からもオーガクラッチレバーを操作できるため、排出用縦オーガの近傍で作業している作業者が当該オーガクラッチレバーを操作し易くなり、作業効率を向上させることができる。
【0013】
また、請求項2においては、二つの操作部共通の位置決め部材をオーガクラッチレバーの回動基部側に設けることで、操縦部又は機体側方のいずれからオーガクラッチレバーを操作した場合であっても正確に前記オーガクラッチレバーの操作を行うことができる。
【0014】
また、請求項3においては、排出用縦オーガの近傍で作業を行いながら第二オーガクラッチレバーの操作が可能となるため、作業効率を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の一形態に係るコンバインの全体的な構成を示す右側面図。
【図2】コンバインの操縦部を示す左側面図。
【図3】グレンタンク及び排出用縦オーガを示す右後方斜視図。
【図4】排出用縦オーガ及び接続部材を示す右後方斜視図。
【図5】コンバインの操縦部を示す右前方斜視図。
【図6】オーガクラッチレバーの接続を示す右側面図。
【図7】オーガクラッチレバー及び座席シートを示す右前方斜視図。
【図8】着座操作部を示す平面図。
【図9】側面操作部を示す右側面図。
【図10】(a)オーガクラッチレバーの接続を示す右側面図(b)第二オーガクラッチレバーを示す背面図。
【図11】第二オーガクラッチレバーを示す左側面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。
【0017】
まず、本発明の実施の一形態に係るコンバイン1の全体的な構成について、図1を参照して説明する。なお、以下では、図中の矢印Fで示す方向すなわちコンバイン1の前進方向を「前方」と定義し、矢印Uで示す方向すなわち鉛直上方を「上方」と定義し、矢印「L」で示す方向すなわち前進方向に対して左方を「左方」と定義して、説明を行う。
【0018】
本実施形態のコンバイン1は、稲や麦や蕎麦や小豆や大豆等の種々の収穫物を刈り取りながら脱穀する機能を備えた汎用型のコンバインである。コンバイン1は、骨格を成す機体フレーム2に対してエンジン3や変速装置等を搭載し、機体フレーム2の下部に走行部4を装備し、機体フレーム2の前部に刈取部5を搭載し、機体フレーム2の左半部に脱穀部6及び選別部を搭載し、機体フレーム2の右半部に穀粒貯溜部としてのグレンタンク8を搭載し、当該グレンタンク8の前方箇所に操縦部9を装備して構成されている。
【0019】
このように、本実施形態のコンバイン1は、操縦部9におけるオペレーターの操作に応じて、エンジン3の動力を各部の装置に供給して、走行部4にて機体を走行させながら、刈取部5にて圃場の収穫物を刈取り、脱穀部6にて刈取部5からの収穫物を脱穀し、選別部にて脱穀部6からの脱穀物を選別することができるように構成されている。
【0020】
エンジン3が搭載される箇所について、図2を参照してより具体的に説明すると、エンジン3は、機体フレーム2の右側前部上に設けられた直方体形状の空間であるエンジンルーム10内に搭載される。当該エンジンルーム10は、機体フレーム2の右側前部上に左右一対のフレーム11・11を立設し、当該フレーム11・11間の前方箇所にエンジン3を配置し、当該エンジン3の前方、後方、側方、及び上方を板状のエンジンルームカバーで覆うことにより構成されている。
【0021】
エンジンルーム10の上方には、操縦部9の構成部材である座席シート12が配置される。当該座席シート12は、コンバイン1の操縦を行うオペレーターが着座するためのものであり、エンジンルーム10の上面を成すエンジンルームカバー13の上に設けられる。座席シート12の周辺には種々の操作具が設けられる。座席シート12の後方にはグレンタンク8が配置される。座席シート12の上方には日除けのためのサンバイザー20が配置される。
【0022】
次に、グレンタンク8及び排出用縦オーガ30について、図3及び図4を参照して説明する。
グレンタンク8は、箱状に形成されており、後方の高さが一段低くなるように形成されている。グレンタンク8の底部内には穀粒を排出するコンベア等からなる穀粒排出装置18が設けられている。グレンタンク8はその後面下端付近に排出孔31が設けられている。
【0023】
排出用縦オーガ30は、グレンタンク8に貯溜された穀粒を外部に排出するための筒状部材であり、機体フレーム2の右半部であってグレンタンク8の後方に配置されている。排出用縦オーガ30は、グレンタンク8に一端が接続され、グレンタンク8に貯溜された穀粒を他端から排出する。排出用縦オーガ30の一端にはフランジ30aが設けられており、グレンタンク8の排出孔31に接続部材41を介して接続されている。
排出用縦オーガ30は、他端に穀粒排出孔32を有しており、穀粒排出孔32は、収納時に右方向(機体外側)を向いて開口するように形成されている。
排出用縦オーガ30は、機体外側に向かって傾倒させた状態で穀粒の排出を行うものである。
【0024】
図1に示すように、排出用縦オーガ30は、グレンタンク8に蓄積された穀粒を排出用縦オーガ30の穀粒排出孔32へ導くために、グレンタンク8に設けられた穀粒排出装置18と作動連結された状態で排出用縦オーガ30内に配設された縦排出装置36を有している。エンジン3の回転動力を利用して穀粒排出装置18及び縦排出装置36を回転させることにより、グレンタンク8内の穀粒を排出用縦オーガ30の穀粒排出孔32から排出させる。
穀粒排出装置18及び縦排出装置36は、図6に示すクラッチ機構49を介してエンジン3からの動力が伝達されるようにしており、当該クラッチ機構49を入切することにより、駆動及び停止を切り替えることを可能としている。クラッチ機構49は本実施形態ではベルトテンション式のクラッチとしているが、限定するものではなく、電磁クラッチ等を用いるもことも可能である。クラッチ機構49は駆動プーリ56と、従動プーリ57と、駆動プーリ56と従動プーリ57とに巻回されるベルト58と、駆動プーリ56と従動プーリ57との間に配置されベルト58を緊張可能とするテンションプーリ47bとを備える。駆動プーリ56にはエンジン3からの動力が伝達され、従動プーリ57は穀粒排出装置18の搬送軸が連動連結される。
【0025】
図5に示すように、クラッチ機構49の入切を切り替えるためのオーガクラッチレバー39が、座席シート12とグレンタンク8との間に設けられている。オーガクラッチレバー39は、図6に示すように、テンションアーム47、弾性部材47a、リンク48、を介して前記クラッチ機構49と接続される。オーガクラッチレバー39を入側へ回動すると、リンク48が上方へ持ち上げられ、テンションアーム47が上方へ回動することにより、テンションプーリ47bがベルト58を緊張し、クラッチ機構49が切状態から入状態へと切り替えられる。
【0026】
オーガクラッチレバー39は、図6、図7に示すように、作業者が把持して操作する操作部としての棒状の着座操作部39a及び側面操作部39bと、回動基部39cと、アーム39dとを有している。回動基部39cはボス状に構成し、機体フレーム2(後述する支持部材60)に回動自在に支持され、着座操作部39aは回動基部39cから上方(操縦部9)に向けて延設され、側面操作部39bは着座操作部39aの上下中途部から機体側方に向けて延設される。本実施形態では、着座操作部39aと側面操作部39bは直交配置される。アーム39dは回動基部39cから側方に突設され、先端のリンク48の上端が枢結される。
【0027】
オーガクラッチレバー39の着座操作部39aは、図5及び図7に示すように、座席シート12の後方に配置されており、作業者は着座しながら着座操作部39aの操作を行うことが可能である。
【0028】
着座操作部39aの上部は、図7及び図8に示すように、着座操作側レバーガイド67のガイド溝67aから上方へ突出している。着座操作側レバーガイド67はプレートの一端が左側のフレーム11より上方に延設したフレーム21L(または後述する支持部材60)に固定され、プレートにガイド溝67aが平面視で略L字状の長孔に形成されており、ガイド溝67aの折れ曲がり部の内側に凸状部67bが形成されて、着座操作部39aを入側で係止可能としている。こうして作業者は、入側に着座操作部39aを操作する際に凸状部67bを乗り越えて移動させる必要があるため、作業者の意図しない場合に誤って着座操作部39aが平面視左側へ移動するのを防止する。
【0029】
着座操作部39aがガイド溝67aの平面視右側にある場合は、クラッチ機構49は切状態である。着座操作部39aがガイド溝67aの平面視左側にある場合は、クラッチ機構49は入状態となる。ここで、弾性部材47aの弾性力で、オーガクラッチレバー39は切状態側へ常に付勢されている。
【0030】
オーガクラッチレバー39の側面操作部39bは、座席シート12の後右側方に配置されており、作業者は機体から降りて機体の右側方に立った状態で側面操作部39bの操作を行うことが可能である。
【0031】
側面操作部39bは、図9に示すように、側面操作側レバーガイド68のガイド溝68aから上方へ突出している。ガイド溝68aは、着座操作側レバーガイド67のガイド溝67aと略同形状に構成され、左右方向略中央に凸状部68bが形成されている。作業者は、側面操作部39bを上方へ移動させる際に凸状部68bを乗り越えて移動させる必要がある。これにより、作業者の意図しない場合に誤って側面操作部39bが上側へ移動するのを防止する。
【0032】
側面操作部39bがガイド溝68aの下側にある場合は、クラッチ機構49は切状態である。側面操作部39bがガイド溝68aの上側にある場合は、クラッチ機構49は入状態となる。
【0033】
図7に示すように、オーガクラッチレバー39には、着座操作部39aまたは側面操作部39bの何れか一方を入位置に操作した時に、確実に入位置で保持できる位置決め部材59が設けられている。
位置決め部材59は、着座操作部39aの回動基部39c側であって着座操作部39aから側面操作部39bが分岐する部分付近に設けられている。位置決め部材59は、後方へ突き出た板状の部材であり(着座操作部39aの軸心方向での)断面視略L字状に構成されている。また、前記フレーム21Lにはオーガクラッチレバー39の回動中心を軸支する支持部材60が設けられている。支持部材60は、断面視コ字型の鋼材で構成されており端部には図示せぬフランジが設けられており、フランジをフレーム21Lに固設することにより、フレーム11に固定されている。支持部材60の前面において、着座操作側レバーガイド67のガイド溝67aの入位置下方であって、前記位置決め部材59の回動基部39cを中心とした回動軌跡上に板状の位置決め受け部材63が貼設されている。
【0034】
位置決め受け部材63は、位置決め部材59と当接することにより位置決めするための部材であり、位置決め部材59の突出部と当接するための当接部63aが設けられている。位置決め部材59と位置決め受け部材63は、オーガクラッチレバー39が入状態に入ったとき、すなわち着座操作部39aを右後方の位置に移動させた場合、及び、側面操作部39bを上後方の位置に移動させた場合に当接するように形成されている。
【0035】
つまり、位置決め部材59と位置決め受け部材63を設けない場合には、オーガクラッチレバー39の着座操作部39a(または側面操作部39b)を入状態に操作する場合、先端側を握って回動する(回動基部39cから離れた位置にある)ために、捻じれが生じ易く、着座操作部39aと側面操作部39bのいずれか一方は凸状部67b(凸状部68b)に係止できても他方が係止できない場合が生じたり、切側に操作するときに、着座操作部39aと側面操作部39bのいずれか一方は凸状部67b(凸状部68b)から解除できても他方が解除できない場合が生じたりする。
【0036】
そこで上記のように位置決め部材59と位置決め受け部材63を設けることにより、着座操作部39aと側面操作部39bのいずれか一方を入側に操作した場合、位置決め部材59と位置決め受け部材63とが当接することにより、当接面(突出部)と当接面(当接部63a)が当たった状態となり、捻じれた状態で回動操作されても、当接面と当接面により捻じれが矯正されて、着座操作部39aと側面操作部39bがなす面は左右方向の垂直面となり、着座操作部39aと側面操作部39bは凸状部67b及び凸状部68bで係止される。これにより、着座操作部39a又は側面操作部39bのいずれかを操作した場合であっても正確にオーガクラッチレバー39を操作することができる。
【0037】
また、図10に示すようにオーガクラッチレバー39に加えて、オーガクラッチレバー39と連動操作可能な第二オーガクラッチレバー64を、排出用縦オーガ30の先端部近傍に設けることもできる。この場合、側面操作部39bをなくすことができる。
第二オーガクラッチレバー64は、図10(b)に示すように、排出用縦オーガ30の後面(または側面)に設けられており、回動中心を中心として排出用縦オーガ30収納状態における上下方向に回動可能に構成されている。
第二オーガクラッチレバー64は、図10(a)及び(b)に示すように、オーガクラッチレバー39のアーム39dとワイヤー66を介して連結されている。
【0038】
第二オーガクラッチレバー64は、図10及び図11に示すように、排出用縦オーガ側レバーガイド69のガイド溝69aから排出用縦オーガ30が収納状態において左方向へ突出している。排出用縦オーガ側レバーガイド69は排出用縦オーガ30の後側面に固定されている。
【0039】
ガイド溝69aは、排出用縦オーガ30が収納状態において上下方向に長い長孔に構成されている。第二オーガクラッチレバー64のグリップと反対側の先端と排出用縦オーガ側レバーガイド69との間にはバネ等の弾性部材70が介装され、該弾性部材70により、第二オーガクラッチレバー64を入位置または切位置に保持できるようにしている。
【0040】
排出用縦オーガ30が収納状態において作用を説明する。第二オーガクラッチレバー64がガイド溝69aの上側に回動操作された状態では、クラッチ機構49は入状態である。第二オーガクラッチレバー64がガイド溝69aの下側にある場合は、クラッチ機構49は切状態となる。
第二オーガクラッチレバー64は、ガイド溝69aの下端から上側、または上側から下側へ回動する途中で死点越えとなるため、弾性部材70の付勢力により前記第二オーガクラッチレバー64を入位置または切位置に保持することができる。
【0041】
以上のようにコンバイン1は、グレンタンク8に接続された排出用縦オーガ30を、機体外側に向かって傾倒させた状態で穀粒の排出を行うコンバイン1であって、回動基部39cが共通であり、作業者が把持して操作する着座操作部39aが回動基部39cから操縦部9に、側面操作部39bが回動基部39cから機体側方に、それぞれ延設されるオーガクラッチレバー39を設けたものである。
このように構成することにより、機体側方からもオーガクラッチレバー39を操作できるため、排出用縦オーガ30の近傍で作業している作業者が当該オーガクラッチレバー39を操作し易くなり、作業効率を向上させることができる。
【0042】
また、オーガクラッチレバー39の回動基部39c側に、当該オーガクラッチレバー39の位置決め部材59を設けたものである。
このように構成することにより、着座操作部39a及び側面操作部39b共通の位置決め部材59をオーガクラッチレバー39の回動基部側に設けることで、操縦部9又は機体側方のいずれからオーガクラッチレバー39を操作した場合であっても正確にオーガクラッチレバー39の操作を行うことができる。
【0043】
また、オーガクラッチレバー39に加えて、オーガクラッチレバー39と連動操作可能な第二オーガクラッチレバー64を、排出用縦オーガ30の先端部近傍に設けたものである。
このように構成することにより、排出用縦オーガ30の近傍で作業を行いながら第二オーガクラッチレバー64の操作が可能となるため、作業効率を更に向上させることができる。
【符号の説明】
【0044】
1 コンバイン
8 グレンタンク
9 操縦部
10 エンジンルーム
12 座席シート
30 排出用縦オーガ
39 オーガクラッチレバー
39a 着座操作部(操作部)
39b 側面操作部(操作部)
39c 回動基部
59 位置決め部材
64 第二オーガクラッチレバー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グレンタンクに接続された排出用縦オーガを、機体外側に向かって傾倒させた状態で穀粒の排出を行うコンバインであって、
回動基部が共通であり、把持して操作する操作部が、回動基部から操縦部及び機体側方にそれぞれ延設されるオーガクラッチレバーを設けたコンバイン。
【請求項2】
オーガクラッチレバーの回動基部側に、当該オーガクラッチレバーの位置決め部材を設けた請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】
前記オーガクラッチレバーに加えて、該オーガクラッチレバーと連動操作可能な第二オーガクラッチレバーを、排出用縦オーガの先端部近傍に設けた請求項1または2に記載のコンバイン。
【請求項1】
グレンタンクに接続された排出用縦オーガを、機体外側に向かって傾倒させた状態で穀粒の排出を行うコンバインであって、
回動基部が共通であり、把持して操作する操作部が、回動基部から操縦部及び機体側方にそれぞれ延設されるオーガクラッチレバーを設けたコンバイン。
【請求項2】
オーガクラッチレバーの回動基部側に、当該オーガクラッチレバーの位置決め部材を設けた請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】
前記オーガクラッチレバーに加えて、該オーガクラッチレバーと連動操作可能な第二オーガクラッチレバーを、排出用縦オーガの先端部近傍に設けた請求項1または2に記載のコンバイン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−94065(P2013−94065A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−236443(P2011−236443)
【出願日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】
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