説明

コンピュータ、周辺機器接続管理方法及びプログラム

【課題】複数の周辺機器の接続時でも、周辺機器からコンピュータに転送したデータをもう一度元の周辺機器に書き戻す場合のユーザ操作をより簡略化する。
【解決手段】USBインタフェース20を介しての周辺機器の新規接続に際し、その機器のカテゴリ識別情報、個体識別情報、機器がデータ記憶媒体を有する場合のデータ保存先フォルダ名を含む、機器の識別情報を記述する機器情報を作成してHDD22内に管理し、周辺機器から送られてきたデータを当該周辺機器を示す情報と共に記憶させ、データの書き戻しが指定されるとこれを受付け、指定されたデータに対応する機器情報を検索し、検索した機器情報に基づき、指定されたデータの書き戻し先となる周辺機器及び当該機器内のフォルダ名を自動設定して、当該周辺機器に書き戻すCPU11を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばデジタルカメラを接続するパーソナルコンピュータ等に好適なコンピュータ、周辺機器接続管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、デジタルカメラをUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を用いてパーソナルコンピュータに接続するだけで、デジタルカメラで撮影して記憶されている画像データをパーソナルコンピュータ側の所定の記憶領域に自動的にコピーすることが可能な、その専用の接続ソフトウェアが一般にデジタルカメラに付属している。
【0003】
この種の接続ソフトウェアでは、すでにコピーが完了している画像データを再度重複してコピーすることがないようにする技術が確立している。
【0004】
同様の技術としては、例えばデジタルカメラで撮影した画像データを取込んで、そのカメラのIDとその画像データの番号を含む付帯情報と共に蓄積する画像処理方法及び装置で、すでに記憶している画像データを再度デジタルカメラからダウンロードするのを自動的に防止するべく、入力される画像データの付帯情報と、メモリに記憶されている画像データの付帯情報とを比較し、その比較の結果、一致していればその画像データを記憶せず、不一致の場合に、入力される画像データをメモリに記憶するように動作する技術が考えられている。(例えば、特許文献1)
【特許文献1】特開2002−125183号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般にデジタルカメラの多くはUSBケーブルによりパーソナルコンピュータと接続するものとなっている。しかしながら現状ではUSB規格が標準となっているように、パーソナルコンピュータに接続可能なUSB機器としてはデジタルカメラに限らず、キーボード、マウス、プリンタ、USBメモリ、外付けのハードディスク装置、メモリカードリーダ/ライタなど、非常に多種に渡っており、USBハブを介して多数のUSB機器をパーソナルコンピュータに接続する例も決して珍しくない。
【0006】
しかるに、パーソナルコンピュータに転送した画像データを再度その画像データの撮影を行なったデジタルカメラに書き戻そうとした場合、例えばパーソナルコンピュータのシェルプログラムでデータファイル操作を行なうにしても、その時点でパーソナルコンピュータに接続されている他の周辺機器、特にリムーバブルディスクドライブとして認識されているUSB機器が複数存在すると、ユーザはどのドライブが対応するデジタルカメラであるのかをすぐには判断することができず、対応する各ドライブの内容を個々に確認しなければならない、という不具合が多々あり得る。
【0007】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コンピュータに複数の周辺機器を接続している場合でも、周辺機器からコンピュータ本体に転送した画像データ等をもう一度元の周辺機器に書き戻すような場合のユーザ操作をより簡略化することが可能なコンピュータ、周辺機器接続管理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、複数の周辺機器を接続可能なコンピュータであって、周辺機器の新規接続に際して、その周辺機器の識別情報を記述する機器情報を作成して管理する機器情報管理手段と、周辺機器から送られてきたデータを当該周辺機器を示す情報と共に記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶されるデータの書き戻しを指定する指定手段と、この指定手段で指定されたデータに対応する周辺機器を示す情報から、上記機器情報管理手段の管理する機器情報を検索する検索手段と、この検索手段で検索した機器情報に基づき、上記指定されたデータの書き戻し先となる周辺機器を自動設定する設定手段と、この設定手段で設定された内容に基づいて上記記憶手段から指定されたデータを読出して当該周辺機器に書き戻す書き戻し制御手段とを具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、周辺機器の機器情報を管理し、周辺機器から転送されてきたデータに関してはその由来も併せて記憶しておくことにより、再度周辺機器にデータを書き戻す場合でもその設定操作を極力簡略化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下本発明を、デジタルカメラその他のUSB機器を周辺機器として接続可能なパーソナルコンピュータ1に適用した場合について図面を参照して説明する。
【0011】
なお、以下の実施の形態中では、パーソナルコンピュータと周辺機器とを接続するインタフェース規格としてUSB(Universal Serial Bus)規格を採用した場合を例にとって説明するが、実施の形態中で述べるUSB(規格)とは、基本的には現状のUSB1.1,USB2.0等の規格に準拠するものの、一部の機能や後述する周辺機器管理テーブル等の内容については相違する本願独自の部分も有するものとする。
【0012】
図1は、パーソナルコンピュータ1のハードウェア構成を示すものである。同図において、各種処理制御を司るCPU11とフロントサイドバスFSBを介してノースブリッジ12が接続される。
【0013】
このノースブリッジ12は、さらにメモリバスMBを介してメインメモリ13と、またグラフィクスインタフェースAGPを介してグラフィックコントローラ14及びグラフィックメモリ15と接続される他、サウスブリッジ16とも接続され、主としてこれらの間での入出力制御を実行する。
【0014】
サウスブリッジ16は、PCIバス17、キーボード/マウス18、ビデオエンコーダ19、USBインタフェース(I/F)20、マルチディスクドライブ21、ハードディスク装置(HDD)22と接続され、主としてこれら周辺回路とノースブリッジ12との間の入出力制御を行なう。
【0015】
なお、これらパーソナルコンピュータ1を構成する個々の要素自体は、きわめて一般的な技術であるのでその説明は省略するものとする。
【0016】
なお、ビデオエンコーダ19は、与えられたデジタル値の画像信号からアナログ値の画像信号であるRGBビデオ信号を生成して出力し、ここでは図示しないカラーTFT(薄膜トランジスタ)液晶表示パネルで構成されるディスプレイ部を表示駆動する。
【0017】
ハードディスク装置22は、OS(オペレーティングシステム)や各種アプリケーションプログラム、データファイル等と記憶する。しかるに、上記OSの一部を形成するものとしてUSBドライバプログラムがあり、当該プログラムには後述する周辺機器管理テーブル等を含む。
【0018】
次に上記実施の形態の動作について説明する。
図2は、パーソナルコンピュータ1にUSB規格に準拠した周辺機器デバイスを新規接続する際に実行される、上記周辺機器管理テーブルの自動生成処理の内容を示すもので、その処理内容はすべてCPU11がハードディスク装置22に記憶されたOSに基づいて実行する。
【0019】
その当初には、USBインタフェース20を介してUSB規格に準拠した周辺機器が新規に接続されたか否かを常時判断することで、新規のUSB周辺機器の接続を待機する(ステップA01)。
【0020】
しかして、USB周辺機器の新規接続があった時点でこれを判断し、新規接続された機器からUSB標準デバイスディスクリプタのベンダーID、プロダクトID、カテゴリーIDをそれぞれ取得し、USB機器情報管理テーブルに追加設定する(ステップA02)。
【0021】
ここで、USB標準デバイスディスクリプタとは、ディスクリプタと称する、USBデバイスが持っている属性を記述したデータ構造の1つであり、ベンダID、プロダクトID、カテゴリID、コンフィギュレーションの数の情報を有する。
【0022】
図3は、上記カテゴリIDの具体例を挙げたものである。ここでは、例えばデジタルカメラ、カードリーダー(/ライター)、マウス、キーボード、DVD/CD−ROMディスク装置、プリンター等をUSB周辺機器として予め想定し、カテゴリIDの情報を設定している。
【0023】
次いで、そのUSB機器のデバイス、インタフェースなどを記述するストリングディスクリプタより製品機種または製品コードを取得し、これもUSB機器情報管理テーブルに追加設定する(ステップA03)。
【0024】
さらに、ホスト側であるこのUSBコントローラから、接続されたUSB機器の接続スピードを判断してUSB機器情報管理テーブルに追加設定する(ステップA04)。
【0025】
しかるに、上記図2の処理中では、上記ステップA04でのUSB周辺機器情報管理テーブルへの追加設定後に、USB周辺機器を接続した旨の情報の表示対応を行なうか否かを予めこのパーソナルコンピュータ1のユーザが設定している内容により判断する(ステップA05)。
【0026】
ここで、表示対応を行なうと設定されていると判断した場合にのみ、上記追加設定を行なったUSB周辺機器情報管理テーブルの内容に基づいて上記新規に接続されたUSB周辺機器の詳細情報をビデオエンコーダ19を介して図示しないディスプレイにウィンドウ表示し(ステップA06)、以上でこの図2の一連の処理を終了する。
【0027】
図4は、上記ステップA06での処理により、ディスプレイでウィンドウ表示される内容を例示する。同図では、製品カテゴリ、メーカー名、機種・製品名、及びUSB接続スピードの各項目について対応する情報を一覧している。
【0028】
このように、USB周辺機器の新規接続に際して、上述した管理テーブルに登録した内容に基づいた表示を行なう設定としておけば、このパーソナルコンピュータ1のユーザが新規接続したUSB周辺機器の内容を表示により確認することができる。
【0029】
図5は、上記図2の処理により作成されたUSB機器情報管理テーブルの内容を例示する図である。ここでは、USB周辺機器として2機種のデジタルカメラ、カードリーダー(/ライター)、マウス、及びキーボード等を登録しており、それぞれの機器のベンダID、プロダクトID、機種名、カテゴリID、接続スピード、パーソナルコンピュータ1、周辺機器側の取り込み元及び書き戻し先のパス名、ホストであるパーソナルコンピュータ1側の保存先及び取込み先のドライブ名とパス名を登録するものとしている。
【0030】
周辺機器側の取り込み元及び書き戻し先のパス名、ホストであるパーソナルコンピュータ1側の保存先及び取込み先のドライブ名とパス名については、後述する図6の処理により設定するものとする。
【0031】
しかしながら、記憶媒体を持たないマウス及びキーボードに関しては、データの取り込みや書き戻し等を行なう必要がないため、図示する如く、周辺機器側の取り込み元及び書き戻し先のパス名と、ホストであるパーソナルコンピュータ1側の保存先及び取込み先のドライブ名とパス名、の各情報に関してNOP(無効)である旨の情報が代わって自動的に登録されるものとする。
【0032】
次に、上記パーソナルコンピュータ1にデジタルカメラを接続することで、デジタルカメラ側での撮影動作により得た画像データを一旦ハードディスク装置22の所定のフォルダ領域に転送して保存する際の動作について説明する。
【0033】
図6は、パーソナルコンピュータ1に対するUSB周辺機器の接続に際して、そのUSB周辺機器からのデータを取り込む場合の処理内容を示すもので、その処理内容もまた、上記図2の処理と同様にすべてCPU11がハードディスク装置22に記憶されたOSに基づいて実行する。
【0034】
その当初には、USBインタフェース20を介してUSB規格に準拠した周辺機器が接続され、その機器からデータを取得できる状態となるのを待機する(ステップB01)。
【0035】
しかして、USB周辺機器が接続されて、当該機器のデータが取得されると、上記ステップB01でこれを判断し、次いで上記USB機器情報管理テーブルを参照して、そのベンダID及びプロダクトIDから、すでに登録されている機器であるか否かを判断する(ステップB02)。
【0036】
ここで、管理テーブルに該当するものがないと判断した場合には、この図6の処理を終了し、上記図2で説明した新規登録の処理に移行する一方で、管理テーブルに該当するものがあると判断した場合には、次いでそのUSB周辺機器が記憶媒体を有するストレージデバイスであるか否かを、同管理テーブルの取り込み元パス名及び書き戻し先パス名と、保存先、取り込み先ドライブ名+パス名が共にNOPとはなっていないか否かにより判断する(ステップB03)。
【0037】
ストレージデバイスではないと判断した場合には、この図6の処理を終了する一方で、ストレージデバイスであると判断した場合には、上記管理テーブルに登録するために、このパーソナルコンピュータ1のユーザが指定したデータの保存先フォルダのドライブ名とパス名とを取得する(ステップB04)。
【0038】
次いで、当該機器からデータを読出し、上記取得した保存先に書込み設定した後に、その読出しを行なったUSB機器側の取り込み元のパス名を取得し(ステップB05)、上記保存先の情報と共に上記USB機器情報管理テーブル中のベンダID、プロダクトIDに対応する機器情報として格納させ(ステップB05)、以上でこの図6の処理を終了する。
【0039】
図5に示したUSB機器情報管理テーブルでは、例えば機種名が「EX−300」であるデジタルカメラは、パーソナルコンピュータ1への接続時に「D」ドライブ(ハードディスク装置22(Cドライブ)の一部に仮想的に設定されたデータ保存用のドライブ)の下位階層のフォルダ「DCIM」中のフォルダ「GAZOU」に画像データ等が取り込まれる一方で、後述する書き戻し実行時には、周辺機器であるこのデジタルカメラ内のメモリカード中に生成されているフォルダ「DCIM」中のフォルダ「AB」に、そのデジタルカメラで撮影した画像データ等が書き戻されるべく設定されていることを示している。
【0040】
次に、図7により、パーソナルコンピュータ1側に保存した画像データを再度元の撮影を行なったデジタルカメラ等のUSB周辺機器に書き戻す場合の動作について説明する。同図は、上記図2、図6の処理と同様にすべてCPU11がハードディスク装置22に記憶されたOSに基づいて実行するものである。
【0041】
その当初には、パーソナルコンピュータ1側に保存されているデータを取り込み元のUSB周辺機器に書き戻すための指示がなされるのを待機する(ステップC01)。
【0042】
図8は、パーソナルコンピュータ1側のシェルプログラムでファイル操作を行なっている過程を示す。同図では、Dドライブの下位階層のフォルダ「DCIM」中のフォルダ「GAZOU」を開いている状態を例示するものである。図示する如く、複数のファイルフォルダ中の「2006卒業式」なるフォルダ名を選択している状態で、併せてポップアップメニューPMにより各種ファイル操作が選択可能な状態を示す。
【0043】
同図では、ポップアップメニューPM中で「元のデバイスに書き戻す」なるファイル操作を選択している状態を示すもので、このファイル操作を指示するべくキーボード/マウス18で「Enter」キーを操作することで、「元のデバイスに書き戻す」ための指示がなされたことになる。
【0044】
上記図7のステップC01でこの指示を判断すると、次いでこの動作が指示されたフォルダが含まれる上位階層のドライブ名及びファイルフォルダ名を基にUSB機器情報管理テーブルを参照し、保存先として同ドライブ名及びパス名と一致する内容が設定されているUSB周辺機器があるか否かを判断する(ステップC02)。
【0045】
ここで一致するものがあると判断すると、次いでそのUSB周辺機器がその時点でパーソナルコンピュータ1に接続されているか否かを判断する(ステップC03)。
【0046】
上記ステップC02で保存先として同ドライブ名及びパス名と一致する内容が設定されているUSB周辺機器がないと判断した場合、及び上記ステップC03で対応するUSB周辺機器がその時点では接続されていないと判断した場合には、上記データの書き戻しを実行することができないために、以上でこの図7の処理を終了する。
【0047】
一方、上記ステップC03で対応するUSB周辺機器がその時点では接続されていることを確認すると、あらためて上記USB機器情報管理テーブルを用いてそのUSB周辺機器、例えばデジタルカメラの取り込み元、書き戻し先のパス名の情報により当該USB周辺機器の書き戻し先を特定した上でデータの書き戻し動作を実行し(ステップC04)、以上でこの図7の処理を終了する。
【0048】
図9は、上記図7での書き戻し処理後に上記図8で示したパーソナルコンピュータ1側でのシェルプログラムの表示状態から、書き戻し先のデジタルカメラの当該フォルダ内を表示させる状態に移行した状態を例示する。ここでは、「Fドライブ」として認識されているデジタルカメラの下位階層のフォルダ「DCIM」中のフォルダ「AB」を開いている状態を例示するものである。
【0049】
上記図8で書き戻しを指示した「2006卒業式」なるフォルダ名のファイルフォルダが、パーソナルコンピュータ1のDドライブからこのFドライブ(デジタルカメラ)のフォルダ「DCIM」中のフォルダ「AB」内に書き戻し動作によりコピーされている状態が理解できる。
【0050】
このように、パーソナルコンピュータ1が接続されるUSB周辺機器の各機器情報を管理し、USB周辺機器から転送されてきたデータに関してはその由来も併せて記憶、管理しておくことにより、再度元のUSB周辺機器にデータを書き戻す場合でも、その設定操作を極力簡略化することができる。
【0051】
なお、上記実施の形態では、シェルプログラムにより所定のデータあるいはファイルフォルダを指定した状態でポップアップメニューPM中からデータの書き戻しを指示するものとして説明した。
【0052】
これにより、パーソナルコンピュータ1のユーザの意志を確実に反映して必要時のみデータの書き戻し動作を実行させることができる。
【0053】
しかしながら、本発明では書き戻しの指示をユーザからの直接指示に限るものではなく、例えば周辺機器をコンピュータ本体に接続した場合に当該機器の個体認識を行ない、コンピュータ本体側にすでにその機器から転送されてきたデータ類があればそれを検索して当該機器に書き戻す動作を自動的に実行するような設定とすることも可能となる。
【0054】
このような設定とすることにより、一定の条件下ではデータの書き戻し動作が常に必要な周辺機器をコンピュータ本体に接続する場合の書き戻し動作に関してユーザが実行する指示操作が不要となり、ユーザにとっての使い勝手をより向上させることができる。
【0055】
なお、上記実施の形態は、パーソナルコンピュータ1とデジタルカメラを含むUSB周辺機器とをUSB接続する場合について説明したが、本発明はコンピュータと周辺機器とを接続するインタフェース規格としてUSBに限定するものではなく、例えばIEEE1394など、有線、無線を問わずその他各種のインタフェース規格を用いるものであってもよい。
【0056】
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施の形態で実行される機能は可能な限り適宜組合わせて実施しても良い。上述した実施の形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件により適宜の組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施の一形態に係るパーソナルコンピュータのハードウェア回路構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態に係るパーソナルコンピュータへの周辺機器の新規接続時の処理内容を示すフローチャート。
【図3】同実施の形態に係るカテゴリID情報の例を示す図。
【図4】同実施の形態に係る図2の処理によりディスプレイ上にウィンドウ表示されるUSB周辺機器の表示例を示す図。
【図5】同実施の形態に係るUSB周辺機器情報管理テーブルの内容を例示する図。
【図6】同実施の形態に係る周辺機器からパーソナルコンピュータへのデータの吸い上げ時の処理内容を示すフローチャート。
【図7】同実施の形態に係るからパーソナルコンピュータから周辺機器へのデータ書き戻し時の処理内容を示すフローチャート。
【図8】同実施の形態に係るデータの選択と書き戻しの指示を行なう画面を例示する図。
【図9】同実施の形態に係る書き戻されたデータの確認を行なう画面を例示する図。
【符号の説明】
【0058】
1…パーソナルコンピュータ、11…CPU、12…ノースブリッジ、13…メインメモリ、14…グラフィックコントローラ、15…グラフィックメモリ、16…サウスブリッジ、17…PCIバス、18…キーボード/マウス、19…ビデオエンコーダ、20…USBインタフェース(I/F)、21…マルチディスクドライブ、22…ハードディスク装置(HDD)、AGP…グラフィクスインタフェース、AGP…グラフィクスインタフェース、MB…メモリバス、PM…ポップアップメニュー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の周辺機器を接続可能なコンピュータであって、
周辺機器の新規接続に際して、その周辺機器の識別情報を記述する機器情報を作成して管理する機器情報管理手段と、
周辺機器から送られてきたデータを当該周辺機器を示す情報と共に記憶する記憶手段と、
上記記憶手段に記憶されるデータの書き戻しを指定する指定手段と、
この指定手段で指定されたデータに対応する周辺機器を示す情報から、上記機器情報管理手段の管理する機器情報を検索する検索手段と、
この検索手段で検索した機器情報に基づき、上記指定されたデータの書き戻し先となる周辺機器を自動設定する設定手段と、
この設定手段で設定された内容に基づいて上記記憶手段から指定されたデータを読出して当該周辺機器に書き戻す書き戻し制御手段と
を具備したことを特徴とするコンピュータ。
【請求項2】
上記機器情報には、接続された周辺機器のカテゴリ識別情報、個体識別情報、当該機器がデータ記憶媒体を有する場合のデータ保存先フォルダ名を含み、
上記設定手段は、上記検索手段で検索した機器情報に基づき、上記指定されたデータの書き戻し先となる周辺機器内のフォルダを自動設定する
ことを特徴とする請求項1記載のコンピュータ。
【請求項3】
上記機器情報管理手段で新規に作成した機器情報の少なくとも一部を表示する表示手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1または2記載のコンピュータ。
【請求項4】
上記指定手段は、周辺機器のコンピュータへの接続を検出し、当該周辺機器から送って上記記憶手段に記憶したデータを指定することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のコンピュータ。
【請求項5】
上記指定手段は、コンピュータ上で動作するプログラム上でのデータの保存であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のコンピュータ。
【請求項6】
複数の周辺機器を接続可能なコンピュータの周辺機器接続管理方法であって、
周辺機器の新規接続に際して、その周辺機器の識別情報を記述する機器情報を作成して管理する機器情報管理工程と、
周辺機器から送られてきたデータを当該周辺機器を示す情報と共に記憶する記憶部からのデータの書き戻しを指定する指定工程と、
この指定工程で指定されたデータに対応する周辺機器を示す情報から、上記機器情報管理工程で管理する機器情報を検索する検索工程と、
この検索工程で検索した機器情報に基づき、上記指定されたデータの書き戻し先となる周辺機器を自動設定する設定工程と、
この設定工程で設定された内容に基づいて上記記憶部から指定されたデータを読出して当該周辺機器に書き戻す書き戻し制御工程と
を有したことを特徴とする周辺機器接続管理方法。
【請求項7】
複数の周辺機器を接続可能なコンピュータが実行するプログラムであって、
周辺機器の新規接続に際して、その周辺機器の識別情報を記述する機器情報を作成して管理する機器情報管理ステップと、
周辺機器から送られてきたデータを当該周辺機器を示す情報と共に記憶する記憶部からのデータの書き戻しを指定する指定ステップと、
この指定ステップで指定されたデータに対応する周辺機器を示す情報から、上記機器情報管理ステップで管理する機器情報を検索する検索ステップと、
この検索ステップで検索した機器情報に基づき、上記指定されたデータの書き戻し先となる周辺機器を自動設定する設定ステップと、
この設定ステップで設定された内容に基づいて上記記憶部から指定されたデータを読出して当該周辺機器に書き戻す書き戻し制御ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−65616(P2008−65616A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−243043(P2006−243043)
【出願日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】