説明

コンベヤ装置

【課題】シールベルトの全体としての厚さの割りに、比較的被搬送物が落下し難いものとすることができ、しかも多量の被搬送物が外部に排出されることも抑制されたコンベヤ装置を提供する。
【解決手段】帯状に形成され且つ被搬送物が配される搬送面1aを表面側に有する搬送ベルト本体1と該搬送ベルト本体1の前記搬送面1aの両耳部に長手方向に沿って立設された耳桟2と前記搬送面1a上を区画すべく両耳桟間に立設された横桟3とを有する桟付きコンベヤベルト10と、該桟付きコンベヤベルト10の前記搬送面側を覆うシールベルトとを備えたコンベヤ装置であって、前記シールベルトは、帯状に形成され且つ両耳桟2の頂部に当接されるシールベルト本体と、前記シールベルト本体の幅方向中間部にて長手方向に沿って凸設され且つ耳桟2と横桟3との段差を埋めるべく両耳桟2間に嵌入される嵌入凸部とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、急傾斜等に於いて、各種の被搬送物、特に、砕石、砂、粉体等の被搬送物を搬送するのに用いられるコンベヤ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種のコンベヤ装置には、帯状に形成され且つ被搬送物が配される搬送面を表面側(外面側)に有する搬送ベルト本体と該搬送ベルト本体の搬送面の両耳部に長手方向に沿って立設された耳桟と前記搬送面上を区画すべく両耳桟間に立設された横桟とを備えた桟付きコンベヤベルト、特に、耳桟が波板状に形成されたコルゲートサイドコンベヤベルトが用いられている。
【0003】
このような桟付きコンベヤベルトが用いられたコンベヤ装置は、各桟が被搬送物を包囲しつつ搬送できることから、急傾斜等に於いても被搬送物を搬送できるという利点を有している。
【0004】
また、このような桟付きコンベヤベルト用いたコンベア装置に於いては、傾斜の角度や被搬送物の種類によって被搬送物が桟を越えて落下することがあることから、桟付きコンベヤベルトを各桟の高さが統一されたものとすると共に、前記桟付きコンベヤベルトの搬送面側を覆い且つ桟付きコンベヤベルトと同速度で移動する帯状のシールベルトを併用するものも用いられている(下記特許文献1、2参照)。
斯かるコンベヤ装置によれば、被搬送物は、各桟、シールベルト及び桟付きコンベヤベルトの搬送面によって囲繞されることから、被搬送物の落下する虞が低減されることとなる。
【0005】
【特許文献1】特開昭58−130806号公報
【特許文献2】特開昭58−130807号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、シールベルトを併用したこの種の従来のコンベヤ装置に於いては、被搬送物の落下を抑制するためには、多数箇所にて、押圧用のローラー等により桟付きコンベヤベルトにシールベルトを押圧する必要があるところ、そのようにシールベルトを多数箇所で押圧した場合、シールベルト表面の摩耗損傷が多大となる。
従って、このような摩耗損傷を抑制すべく、押圧用のローラーのピッチを広げる等によって押圧箇所を少なくする対策が提案されている。
しかしながら、このような対策では、押圧箇所を少なくすればするほど、押圧箇所と押圧箇所との間に於いて、例えば図8に示すように、幅方向の中間部が膨らむようにシールベルトが撓むこととなる結果、シールベルトと各桟(特に横桟110)との間に許容される以上の隙間120ができこととなり、被搬送物が落下し易くなるという問題が生じうる。
これに対して、シールベルト全体を肉厚にして剛性を高めるなどの対策も考えられるが、シールベルト全体を肉厚にした場合には、シールベルトを駆動させる動力コストが増大することとなる。
【0007】
また、上記従来のコンベヤ装置に於いては、各ベルトの蛇行等によって、双方のベルトの相対的な位置ズレが生じ、シールベルトの耳端部が桟付きコンベヤベルトの耳桟よりも内側に移動することがあり、その結果、多量の被搬送物が外部に排出されることとなるという問題も生じている。
【0008】
上記従来の問題点に鑑み、本発明は、シールベルトの全体としての厚さの割りに、比較的被搬送物が落下し難いものとすることができ、しかも多量の被搬送物が外部に排出されることも抑制されたコンベヤ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決すべく、本発明は、帯状に形成され且つ被搬送物が配される搬送面を表面側に有する搬送ベルト本体と該搬送ベルト本体の前記搬送面の両耳部に長手方向に沿って立設された耳桟と前記搬送面上を区画すべく両耳桟間に立設された横桟とを有する桟付きコンベヤベルトと、
被搬送物の落下を防止すべく、該桟付きコンベヤベルトの前記搬送面側を覆うシールベルトとを備えたコンベヤ装置であって、
前記横桟は、頂部が前記耳桟よりも低く設定されてなり、
前記シールベルトは、帯状に形成され且つ両耳桟の頂部に当接されるシールベルト本体と、前記シールベルト本体の幅方向中間部にて長手方向に沿って凸設され且つ耳桟と横桟との段差を埋めるべく両耳桟間に嵌入される嵌入凸部とを備えていることを特徴とするコンベヤ装置を提供する。
【0010】
本発明のコンベヤ装置に於いて、シールベルトは、撓みの生じやすいシールベルト本体の幅方向中間に嵌入凸部が備えられているので、その分その部分が肉厚となり、全体としての平均厚さの割りに、撓みの少ないものとなりうる。
従って、該コンベヤ装置は、シールベルトの平均厚さの割りに、被搬送物が落下し難いものとすることができる。
更に、該コンベヤ装置は、嵌入凸部が両耳桟間に嵌入されることから、両ベルトの相対的な位置ズレが抑制され、多量の被搬送物が外部に排出されることも抑制される。
【0011】
本発明のコンベヤ装置に於いては、前記シールベルト本体に補強帆布が埋設されているものが好ましい。
斯かるコンベヤ装置に於いては、より一層シールベルト全体の厚さの割りに、シールベルトが撓みにくいものとなる。
【0012】
また、前記嵌入凸部に、補強帆布が埋設されているものが好ましい。
斯かるコンベヤ装置に於いても、同様に、より一層シールベルト全体の厚さの割りに、シールベルトが撓みにくいものとなる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明のコンベヤ装置は、シールベルトの全体としての厚さの割りに、比較的被搬送物が落下し難いものとすることができ、しかも多量の被搬送物が外部に排出されることも抑制されたものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態のコンベヤ装置を示す概略模式図である。
本実施形態のコンベヤ装置は、図1に示すように、被搬送物30を搬送すべく回転移動する環状の桟付きコンベヤベルト10と、該桟付きコンベヤベルト10の表面側(外面側)を覆うシールベルト20と、これらを互いに圧接させるための複数の押圧用ローラ50とを備える他、これらのベルトを駆動させる駆動ローラ60や屈曲箇所及び折り返し箇所を規定する従動ローラ70等を備えて構成されている。
【0015】
図2は、桟付きコンベヤベルト10の一態様の要部を示す斜視図である。
図2に示すように、前記桟付きコンベヤベルト10は、帯状に形成され且つ被搬送物30が配される搬送面1aを表面側に有する搬送ベルト本体1と該搬送ベルト本体1の前記搬送面1aの両耳部に長手方向に沿って立設された一対の耳桟2と前記搬送面1a上を区画すべく両耳桟2間に立設された複数の横桟3とを有している。
即ち、前記桟付きコンベヤベルト10は、搬送ベルト本体1の表面側に於いて、立設された両耳桟2によって挟まれた搬送面1aを有し且つ両耳桟2間を横断するように立設された複数の横桟3によって前記搬送面1a上の空間たる収容空間が区画されるように構成されている。
【0016】
前記搬送ベルト本体1は、ゴム組成物を加硫することに帯状に成形されてなる。
ゴム組成物中には、通常、ゴム成分の他、充填材、軟化剤、老化防止剤、加硫促進剤、加硫剤、滑剤等の各種添加剤が配合されてなる。
また、ゴム成分としては、搬送用ゴムベルトに用いられる従来周知のゴム成分、例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴムのうちの1種又は2種以上が用いられうる。
更に、充填材、軟化剤、老化防止剤、加硫促進剤、加硫剤、滑剤等としても、それぞれ搬送用ゴムベルトに用いられる従来周知のものが用いられうる。
これらの添加剤の配合量は、好ましくは、ゴム成分100重量部に対して、充填材が40〜70重量部、軟化剤が0〜10重量部、老化防止剤が1〜3重量部、加硫促進剤が0.5〜1.5重量部、加硫剤が1〜3重量部、滑剤が1〜2重量部程度である。
また、前記搬送ベルト本体1は、上記の如きゴム組成物を帯状に形成した後、加硫することに成形されるものである。
加硫は、ゴム成分等によって異なるが、通常、140〜160℃、好ましくは、146〜150℃に加熱することにより実施される。
【0017】
前記耳桟2は、桟付きコンベヤベルト10の屈曲及び折り返しの軌道に対応すべく、搬送ベルト本体1から離れた部分が伸縮自在となるように、帯状ゴムシートを屈曲させること等によって波板状に形成された本体部5と、該本体部5の波の振幅よりも幅広に成形され且つ該本体部5の底面に固着された底板部6とを有してなり、前記底板部5と搬送ベルト本体1とが固着されることにより、搬送ベルト本体1の表面側に立設されてなる。
前記耳桟2の搬送ベルト本体1への立設は、略垂直となるように設定されているが、波板状の本体部5に於ける波の稜線が、好ましくは、搬送ベルト本体1の進行方向側に傾斜するように設定されている。
底板部6と搬送ベルト本体1との固着は、接着剤を用いる方法若しくはネジを用いる方法等によって実施されている。
また、前記耳桟2(本体部5及び底板部6の双方)も、ゴム組成物を加硫することによって成形されてなるが、ゴム組成物及び加硫については、搬送ベルト本体1と同様である。
【0018】
前記横桟3は、板状のゴム部材であり、耳桟2間を横断するように、幅方向に沿って搬送ベルト本体1に立設されてなり、搬送ベルト本体1及び両耳桟2にそれぞれ固着されている。
この固着は、接着剤を用いる方法若しくはネジを用いる方法等によって実施されている。
また、前記横桟3は、傾斜地での被搬送物30の搬送を容易とすべく、搬送ベルト本体1の長手方向(進行方法)に向かって傾斜するように、好ましくは、前記耳桟2に於ける波の稜線の傾斜に沿って傾斜するように、搬送ベルト本体1に立設されてなり、その頂部3aの搬送ベルト本体1からの高さは、耳桟2の頂部2aの高さよりも低くなるように設定されている。
尚、傾斜角度、即ち、横桟3(及び前記稜線)と搬送ベルト本体1の垂線とのなす角は、好ましくは0〜20度程度に設定されている。
また、耳桟2の頂部2aと横桟3の頂部3aとの段差(高さの差)は、好ましくは5〜10mmに設定されている。
前記横桟3も、ゴム組成物を加硫することによって成形されてなるが、ゴム組成物及び加硫については、搬送ベルト本体1と同様である。
【0019】
図3は、シールベルト20の一態様を示す断面斜視図である。
前記シールベルト20は、上記の如く帯状に形成されたシールベルト本体21(平ベルト)と、該シールベルト本体21の表面側に於いて幅方向の中間部に凸設され、長手方向に沿って延在する嵌入凸部22とを備えている。
【0020】
前記シールベルト本体21は、好ましくは、シールベルト本体21の面方向に沿うように、補強帆布4が埋設されている。
尚、図3に於いては、補強帆布4が2枚埋設されたものが示されている。
【0021】
前記シールベルト本体21は、例えば、ゴム組成物中に補強帆布4を埋設しつつ該ゴム組成物を帯状に形成し、加硫することにより成形されている。
尚、前記シールベルト本体21の好ましいゴム組成物は、前記搬送ベルト本体1と同様である。また、前記シールベルト本体21を成形する際の通常の加硫条件及び好ましい加硫条件も、前記搬送ベルト本体1の場合と同様である。
前記補強帆布4としては、例えば、縦糸及び緯糸がそれぞれポリエステル糸で製織されたポリエステル布等が使用される。
【0022】
前記シールベルト20の嵌入凸部22は、好ましくは、シールベルト本体21よりも狭幅の帯状体(平ベルト)により形成されてなり、シールベルト本体21に凸設されている。
【0023】
前記帯状体は、好ましくは、該帯状体の面方向に沿うように、補強帆布4が埋設されている。
このような帯状体は、例えば、ゴム組成物中に補強帆布4を埋設し、加硫することにより成形されている。
尚、前記帯状体の好ましいゴム組成物は、前記搬送ベルト本体1と同様である。また、前記帯状体を成形する際の通常の加硫条件及び好ましい加硫条件も、前記搬送ベルト本体1の場合と同様である。
また、帯状体に埋設される補強帆布4としては、例えば、縦糸及び緯糸がそれぞれポリエステル糸で製織されたポリエステル布等が使用されている。
【0024】
前記嵌入凸部22の幅方向は、前記耳桟2間に嵌入されうる長さに設定されてなり、具体的には、耳桟2間の最短幅(通常、横桟の幅)に対して90〜95%の長さに設定されている。
95%を越えると、嵌入凸部22の側面(幅方向端面)と耳桟2との接触機会が増大して、異常摩耗が発生する虞があり、また、90%を下回ると、嵌入凸部22の側面と耳桟2との間に被搬送物30が入り込みやすく、落下する被搬送物30の量が増大することとなる。
また、嵌入凸部22の凸出高さh(即ち、帯状体の厚み)は、耳桟2と横桟3の段差分に相当する高さに設定されている。
【0025】
前記シールベルト本体21と帯状体との接着には、プレス加硫による接着、接着剤による接着又はウェーダーによる溶着等の接着方法が使用されている。
プレス加硫による接着として、具体的には、未加硫の組成物をそれぞれ帯状に形成し、これらを積層した状態で、例えば146〜150℃で同時に加硫する等の方法を挙げることができる。
【0026】
接着剤による接着として具体的には、シールベルト本体21及び帯状体の接着面に凹凸を形成するバフ処理を施した後、常温接着剤を介して、ハンマー等で双方を圧着させる方法を挙げることができる。
常温接着剤としては、バンドー化学社製「サンパットECO」(商品名)等を挙げることができる。
【0027】
本実施形態のコンベヤ装置は、図4に示すように、桟付きコンベヤベルト10の表面側を覆うようにシールベルト20が配された状態に於いては、シールベルト本体21の両耳部が耳桟2の頂部2aに当接し、嵌入凸部22の頂部22aが耳桟2の頂部2aに当接するようになっている。
【0028】
上記の如く構成されてなる本実施形態のコンベヤ装置は、嵌入凸部22の存在によりシールベルト20の幅方向中間部が、シールベルト本体21のみの場合に比して撓みにくくなる結果、図5に示すように、搬送時に於いて、横桟3の頂部3aと嵌入凸部22とが当接した状態で維持されることとなり、被搬送物30が落下し難いものとすることができる。
また、幅方向中間部が撓みにくい結果、押圧用ローラ50の間隔を広げることができ、シールベルト20表面の摩耗損傷が少ないもの、即ち、耐久性に優れたものとすることができる。
更に、嵌入凸部22の嵌入によって、両ベルト10、20の相対的な位置ズレ範囲が制限される結果、多量の被搬送物30が外部に排出されることも抑制されたものとなる。
【0029】
尚、本実施形態のコンベヤ装置は、上記の如く構成されてなるが、本発明のコンベヤ装置は、上記構成に限定されず、本発明の意図する範囲内に於いて、適宜設計変更可能である。
例えば、本実施形態に於いて、シールベルト20は、シールベルト本体21と嵌入凸部22になる帯状体とが接着されて構成されたが、これらが同時成型によって一体的に形成されてなるものであっても本発明の意図する範囲内である。
【実施例】
【0030】
実施例1
図6に示すように、被搬送物30を7000mmの高さまで搬送するように設計された装置を用い、更に、桟付きコンベヤベルト10及びシールベルト20として、図7(イ)に示すように設計されたもの(尚、シールベルト本体21及び嵌入凸部22には、それぞれ補強帆布4が2枚埋設されている。それぞれのゴム組成物の組成は、下記表1の通りである。)を用い、テール水平部80にて横桟1ピッチ間に所定量の被搬送物30を積載し、下記搬送条件の下、ヘッド水平部90まで搬送するという操作を行った。
そして、被搬送物30が積載されたピッチ間とその後方2ピッチ間によって、ヘッド水平部90に搬送された搬送量の総量、落下量及び搬送効率(搬送量の総量/積載量×100%)を測定した。
更に、コンベヤベルト及びシールベルトの駆動消費電力及びコンベヤベルトとシールベルトとの最大位置ズレ量(蛇行量)を測定した。
尚、図6、7において各数値の単位は、mmである。また、横桟のピッチは500mm搬送ベルト本体1と横桟3とのなす角は90度である。
<搬送条件>
ベルトの搬送速度:60m/min
テール水平部に於ける積載重量:4800g
被搬送物:砕石(粒径Φ5〜10mm)
【0031】
【表1】

【0032】
比較例1
図7(ロ)に示すように、耳桟2と横桟3の段差を無くし、且つ実施例1のシールベルト本体21と同じ構成の平ベルトをシールベルト20として用い、それ以外は実施例1と同様にして、搬送量の総量、落下量、搬送効率(搬送量の総量/積載量×100%)、消費電力及び最大位置ズレ量(蛇行量)を測定した。
【0033】
比較例2
図7(ハ)に示すように、耳桟2と横桟3の段差を無くし、且つ実施例1のシールベルト本体21及び嵌入凸部22の合計厚と同厚である平ベルト(補強帆布埋設数は2枚)をシールベルト20として用い、それ以外は実施例1と同様にして、搬送量の総量、落下量、搬送効率(搬送量の総量/積載量×100%)、消費電力及び最大位置ズレ量(蛇行量)を測定した。
【0034】
実施例1、比較例1及び比較例2の結果を下記表2に示す。
【表2】

【0035】
表2から明らかなように、シールベルト本体21を肉厚のものに替えなくとも、嵌入凸部22を備えさせることによって、比較的低消費電力で搬送効率が大幅に改善されることが認められた。また、蛇行量が極めて少ないことも認められた。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】一実施形態のコンベヤ装置を示す概略模式図。
【図2】同実施形態の桟付きコンベヤベルトの要部を示す一部破断斜視図。
【図3】同実施形態のシールベルトの要部を示す一部破断斜視図。
【図4】同実施形態のコンベヤ装置の桟付きコンベヤベルト及びシールベルトの要部を示す一部破断斜視図。
【図5】同実施形態の搬送状態に於ける桟付きベルト及びシールベルトの幅方向中間部を切断した断面図。
【図6】実施例及び比較例で用いたコンベヤ装置の概略模式図
【図7】(イ)は、実施例1の桟付きコンベヤベルト及びシールベルトを示す幅方向断面図。 (ロ)は、比較例1の桟付きコンベヤベルト及びシールベルトを示す幅方向断面図。 (ハ)は、比較例2の桟付きコンベヤベルト及びシールベルトを示す幅方向断面図。
【図8】従来のコンベヤ装置に於ける桟付きコンベヤベルト及びシールベルトを示す幅方向断面図。
【符号の説明】
【0037】
1・・・搬送ベルト本体
1a・・・搬送面
2・・・耳桟
2a・・・耳桟の頂部
3・・・横桟
3a・・・横桟の頂部
4・・・補強帆布
10・・・桟付きコンベヤベルト
20・・・シールベルト
21・・・シールベルト本体
22・・・嵌入凸部
30・・・被搬送物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状に形成され且つ被搬送物が配される搬送面を表面側に有する搬送ベルト本体と該搬送ベルト本体の前記搬送面の両耳部に長手方向に沿って立設された耳桟と前記搬送面上を区画すべく両耳桟間に立設された横桟とを有する桟付きコンベヤベルトと、
被搬送物の落下を防止すべく、該桟付きコンベヤベルトの前記搬送面側を覆うシールベルトとを備えたコンベヤ装置であって、
前記横桟は、頂部が前記耳桟よりも低く設定されてなり、
前記シールベルトは、帯状に形成され且つ両耳桟の頂部に当接されるシールベルト本体と、前記シールベルト本体の幅方向中間部にて長手方向に沿って凸設され且つ耳桟と横桟との段差を埋めるべく両耳桟間に嵌入される嵌入凸部とを備えていることを特徴とするコンベヤ装置。
【請求項2】
前記シールベルト本体には、補強帆布が埋設されている請求項1記載のコンベヤ装置。
【請求項3】
前記嵌入凸部には、補強帆布が埋設されている請求項1又は2記載のコンベヤ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−143692(P2008−143692A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−335616(P2006−335616)
【出願日】平成18年12月13日(2006.12.13)
【出願人】(000005061)バンドー化学株式会社 (429)
【Fターム(参考)】