サーバ装置、移動通信装置、通信システム、管理方法及び通信方法

【課題】ユーザが競争を行う上で有用な情報を取得することを可能とする、サーバ装置、移動通信装置、通信システム、管理方法及び通信方法を提供すること
【解決手段】本発明にかかるサーバ装置10は、複数のユーザ間の運動による競争を管理するサーバ装置10である。ユーザにより保持された移動通信装置の状態の変化を示す情報を、前記ユーザの運動情報として複数の移動通信装置から取得する運動情報取得部20と、運動情報取得部20により取得された運動情報に基づいて、それぞれのユーザの運動経過情報を生成する。当該運動経過情報を比較することにより、ユーザの順位を決定するとともに、競争を有利に進めるためのアシスト情報を生成するアシスト情報生成部30と、アシスト情報をそれぞれの移動通信装置に送信する送信部40を備えるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、移動通信装置、通信システム、管理方法及び通信方法に関するものであり、特に複数の移動通信装置からデータを取得可能なサーバ装置、移動通信装置、通信システム、管理方法及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話の処理能力の向上、高機能化に伴い近年では様々なサービスが携帯電話上で実現されている。例えば、携帯電話を使用している者の現在位置を、地図上に表示する位置情報サービスがある。さらに、加速度センサーやジャイロセンサーなどを搭載した端末では、歩数計機能や消費カロリー計算機能といった健康にまつわるアプリケーションを搭載して、自身の健康管理を行うサービスもある。これらは、携帯電話を使用する者自身の情報に基づいたサービスであるが、今後は、各種サービスをネットワークで融合することにより、多人数で連携したサービスを実現することが求められている。
【0003】
特許文献1には、身体情報等に基づいて健康状態を判断し、その健康状態に応じて適切なアドバイスを行うことが可能な健康管理支援システムについての技術が開示されている。
【0004】
特許文献2には、専用端末から、摂取カロリー情報を収集するカロリー収支集計装置についての技術が開示されている。
【0005】
特許文献3には、全国のマラソン大会における記録をデータベース化し、マラソン大会参加者が自由にデータベースを閲覧可能なマラソンタイム案内システムについての技術が開示されている。
【0006】
特許文献4には、あらかじめ定められた経路を利用するオリエンテーリング競技において、複数の参加者が様々な時間に競技を開始した場合においても、位置情報、時間情報を測定することにより、リアルタイムに現在の順位情報を把握することができる技術について開示している。
【0007】
特許文献5には、歩数計で取得した情報をデータベースにて管理するとともに、他の利用者の情報も閲覧することを可能とする技術について開示している。
【0008】
特許文献6には、歩数計機能を携帯電話にて実現し、携帯電話ネットワークを通じて歩数計情報をサーバに送信することにより、自身の歩数計履歴を管理する技術について開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2008−234009号公報
【特許文献2】特開2003−061940号公報
【特許文献3】特開2002−230211号公報
【特許文献4】特開2002−098551号公報
【特許文献5】特開2002−176426号公報
【特許文献6】特開2004−118339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1乃至6に開示された技術では、歩数計から得られた情報や、位置情報を複数の端末より収集し、データベース化することで、複数の者がデータベースを閲覧することができ、自身の順位等を知ることができるに過ぎず、さらにユーザ間で競争を行う上で有用な情報を得ることができるものではなかった。
【0011】
本発明の目的は、このような問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが競争を行う上で有用な情報を取得することを可能とする、サーバ装置、移動通信装置、通信システム、管理方法及び通信方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明にかかるサーバ装置は、複数のユーザ間の運動による競争を管理するサーバ装置であって、前記ユーザにより保持された移動通信装置の状態の変化を示す情報を、前記ユーザの運動情報として複数の移動通信装置から取得する運動情報取得部と、前記運動情報取得部により取得された運動情報に基づいて、それぞれのユーザの運動経過情報を生成し、当該運動経過情報を比較することにより、ユーザの順位を決定するとともに、前記競争を有利に進めるためのアシスト情報を生成するアシスト情報生成部と、前記アシスト情報をそれぞれの移動通信装置に送信する送信部を備えるものである。
【0013】
さらに、本発明にかかる移動通信装置は、移動通信装置の状態の変化を示す情報を当該移動通信装置を保持するユーザの運動情報として生成する運動情報生成部と、前記運動情報をサーバ装置に送信する運動情報送信部と、前記サーバ装置から、前記運動情報に応じて生成された、競技を有利に進めるためのアシスト情報を取得するアシスト情報取得部を備えることである。
【0014】
さらに、本発明にかかる通信システムは、複数の移動通信装置と、複数のユーザ間の運動による競争を管理するサーバ装置を備える通信システムであって、前記移動通信装置は、移動通信装置の状態の変化を示す情報を当該移動通信装置を保持するユーザの運動情報として生成し、前記運動情報をサーバ装置に送信し、前記サーバ装置から、前記運動情報に応じて生成された、競技を有利に進めるためのアシスト情報を取得し、前記サーバ装置は、前記ユーザより前記運動情報を取得し、前記取得した運動情報に基づいて、それぞれのユーザの運動経過情報を生成し、当該運動経過情報を比較することにより、ユーザの順位を決定するとともに、前記競争を有利に進めるためのアシスト情報を生成し、前記アシスト情報をそれぞれの移動通信装置に送信するものである。
【0015】
さらに、本発明にかかる管理方法は、複数のユーザ間の運動による競争を管理する通信方法であって、前記ユーザにより保持された移動通信装置の状態の変化を示す情報を、前記ユーザの運動情報として複数の移動通信装置から取得するステップと、前記取得された運動情報に基づいて、それぞれのユーザの運動経過情報を生成し、当該運動経過情報を比較することにより、ユーザの順位を決定するとともに、前記競争を有利に進めるためのアシスト情報を生成するステップと、前記アシスト情報をそれぞれの移動通信装置に送信するステップを備えることである。
【0016】
さらに、本発明にかかる通信方法は、複数の移動通信装置と、複数のユーザ間の運動による競争を管理する通信方法であって、移動通信装置の状態の変化を示す情報を当該移動通信装置を保持するユーザの運動情報として生成するステップと、前記運動情報をサーバ装置に送信するステップと、前記取得した運動情報に基づいて、それぞれのユーザの運動経過情報を生成するステップと、当該運動経過情報を比較することにより、ユーザの順位を決定するとともに、前記競争を有利に進めるためのアシスト情報を生成するステップと、前記アシスト情報をそれぞれの移動通信装置に送信するステップを有することである。
【発明の効果】
【0017】
本発明により、ユーザが競争を行う上で有用な情報を取得することを可能とする、サーバ装置、移動通信装置、通信システム、管理方法及び通信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態1にかかるサーバ装置の構成図である。
【図2】実施の形態1にかかるシステム全体の構成図である。
【図3】実施の形態1にかかる移動通信装置の構成図である。
【図4】実施の形態1にかかるフローチャートである。
【図5】実施の形態1にかかるアシスト情報の生成方法を説明する図である。
【図6】実施の形態2にかかるフローチャートである。
【図7】実施の形態3にかかる移動通信装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態1)
図1を用いて本発明の実施の形態1にかかるサーバ装置の構成を説明する。当該サーバ装置10は、複数のユーザ間で行われる様々な種類の競争を管理するサーバである。複数のユーザのそれぞれは、移動通信装置1乃至nを保持した状態で競争に参加する。ここで競争は、例えば、移動した距離を競うマラソン、消費カロリーを競うゲーム等がある。そしてサーバ装置10は、互いに競争に参加するユーザのそれぞれに対して、競争を有利に進めるために有用なアシスト情報を提供するという特徴的な機能を持つ。サーバ装置10は、運動情報取得部20と、アシスト情報生成部30と、送信部40を備える。移動通信装置1乃至nは、サーバ装置と通信を行う移動通信装置である。運動情報取得部20は、移動通信装置1乃至nから運動情報を取得し、アシスト情報生成部30に出力する。アシスト情報生成部30は、運動情報取得部20から運動情報を取得し、取得した運動情報に基づいてアシスト情報を生成する。アシスト情報生成部20は、生成したアシスト情報を送信部40に出力する。送信部40は、取得したアシスト情報を移動通信装置1乃至nに送信する。
【0021】
運動情報生成部20は、移動通信装置1乃至nから運動情報を取得する。運動情報とは、具体的には、移動通信装置がGPS(Global Positioning System)を利用して取得した、現在位置を示す位置情報、移動通信装置が移動した距離情報、移動通信装置が一定の距離を移動するために要した時間情報、消費カロリー情報、一定の消費カロリーを消費するのに要した時間情報、歩数情報、一定の歩数を達成するのに要した時間情報等の、移動通信装置の状態の変化を示す情報である。
【0022】
アシスト情報生成部30は、運動情報取得部20から取得した運動情報に基づいて、それぞれのユーザの運動経過情報を生成し、当該運動経過情報を比較することにより、ユーザの順位を決定するとともに、競争を有利に進めるためのアシスト情報を生成する。アシスト情報は、具体的には、以下のように算出される。複数の移動通信装置から、運動情報として位置情報を取得した場合には、2点間の位置情報から移動通信装置が移動した距離を算出する。算出した移動距離を基に、移動通信の順位を決定する。さらに、位置情報を取得した時刻情報から、移動通信装置が移動に要した時間を算出する。この移動通信装置が移動した距離と、移動に要した時間から、それぞれの移動通信装置の速度情報を得ることができる。これにより、例えば、あるユーザが1位のユーザに追いつくまでの速度情報や、上位の順位に位置するユーザにゴールまでに追いつくための速度情報や、下位の順位に位置するユーザに追いつかれるまでの時間情報等を算出し、アシスト情報としてそれぞれのユーザに通知することができる。
【0023】
ここで、運動情報取得部20が、移動通信装置から、移動通信装置が移動した距離情報と、その距離を移動するのに要した時間情報を取得し、その情報を基にアシスト情報生成部30は、移動通信装置の速度情報を算出し、アシスト情報を生成してもよい。さらに、運動情報取得部20は、移動通信装置が移動した距離情報と、移動通信装置の速度情報を取得し、その情報を基にアシスト情報生成部30は、アシスト情報を生成してもよい。
【0024】
送信部40は、アシスト情報生成部30が生成したアシスト情報を、それぞれの移動通信装置に送信する。
【0025】
次に、図2を用いて本発明の実施の形態1にかかるシステム全体の構成を説明する。システム全体は、ユーザ100乃至102と、携帯電話103乃至105と、基地局106乃至108と、ゲートウェイ109と、ユーザ100の運動情報データ110と、ユーザ101の運動情報データ111と、ユーザ102の運動情報データ112と、運動情報データベース113と、集計サーバ114と、情報提供サーバ116を備えている。集計サーバと情報提供サーバはインターネット網115を介して接続されている。
【0026】
ユーザ100は、携帯電話103を保有している。その他ユーザも同様に携帯電話を保有している。携帯電話103は、基地局106及びゲートウェイ109を介して、運動情報データベース113に対して、ユーザ100の運動情報データ110を保存する。その他ユーザも同様に運動情報データを運動情報データベース113に送信する。運動情報データ110乃至112は、集計サーバ114に出力される。集計サーバ114は、取得した運動情報に基づいてアシスト情報を生成し、生成したアシスト情報をゲートウェイ109及び基地局106乃至108を介して、ユーザの保有する携帯電話100乃至102に送信する。また、集計サーバ114は、インターネット網115を介して、情報提供サーバ116から、移動通信装置100乃至102の位置する場所の天気情報や、地形情報等を取得し、その取得した情報と、運動情報に基づいてアシスト情報を生成してもよい。
【0027】
携帯電話103乃至105は、PHS(Personal Handy phone System)、通信機能付きノートパソコン、通信機能付きPDA(Personal Data AssistanceもしくはPersonal Digital Assistants)、ポータブル音楽プレーヤー、ポータブルテレビ等の携帯端末装置であってもよい。
【0028】
基地局106乃至108は、携帯端末が、ワイヤレスLAN(Local Area Network)による通信機能を有する場合は、アクセスポイントであってもよい。
【0029】
次に、図3を用いて本発明の実施の形態1にかかる移動通信装置の構成について説明する。移動通信装置は、GPSモジュール200と、電源IC201乃至202と、CPU203と、メモリ204と、スピーカー(SPK)205と、ベースバンドIC206と、RF IC(増幅回路)207と、液晶ディスプレイ(LCD)208と、電池パック209と、GPSアンテナ210と、通信用アンテナ211を備えている。
【0030】
電源IC201、202は、電池パック209より電力の供給を受ける。GPSモジュール200と、CPU203と、LCD208は、電源IC201から電力の供給を受ける。ベースバンドIC206は、電源IC202から電力の供給を受ける。ここで、電源ICは1つでもよく、1つの電源ICから、GPSモジュール200、CPU203、LCD208、ベースバンドIC206は、電力の供給を受けてもよい。
【0031】
GPSモジュール200はGPSアンテナ210を利用して衛星から位置情報を取得する。ここで、GPSモジュール200は、周期的に衛星から位置情報を取得してもよく、CPU203からの指示により、衛星から位置情報を取得してもよい。GPSモジュール200は、GPSアンテナ210を介して取得した位置情報を、CPU203に出力する。
【0032】
CPU203は、取得した位置情報を一時的にメモリ204に保存し、ベースバンドIC206に出力する。ここで、CPU203は、取得した位置情報をベースバンドIC206に出力してもよく、取得した位置情報を基に、移動通信装置が移動した距離を算出し、算出した距離情報もベースバンドICに出力してもよい。さらには、位置情報を取得した時刻情報から、当該距離を移動するのに要した時間を算出し、算出した時間と、距離情報から移動通信装置の速度を求め、求めた速度情報も、ベースバンドIC206に出力してもよい。
【0033】
ベースバンドIC206は、取得した情報をRF IC207及び通信用アンテナ211を介して、サーバ装置に送信する。
【0034】
また、サーバ装置から受信したアシスト情報は、CPU203に出力される。この時、CPU203は、アシスト情報を音声として出力する場合は、SPK205に出力し、液晶ディスプレイに表示する場合は、LCD208に情報を出力する。
【0035】
次に図4及び図5を用いて、本発明の実施の形態1にかかる処理の流れと実現するサービスの概要について説明する。
【0036】
マラソン大会等の競技会を開催するコンテンツプロバイダー等は、ユーザに対して、開催時間と、スタートからゴールまでの距離について、メールやWEBを利用して発表する(S300)。参加したいユーザは、携帯電話によりコンテンツプロバイダーに対し参加登録を行う(S301)。大会開催直前に参加ユーザはネットワーク経由で正しい時間を設定する(S302)。スタート時間になると、携帯電話はユーザに向けてスタートをアナウンスする(S303)。ユーザはこれを受けて走行をスタートする(S304)。
【0037】
次に、CPU203は、GPSアンテナ210及びGPSモジュール200により取得した現在位置を示す位置情報と、位置情報の測定時間間隔と、取得した位置情報から算出した移動距離に基づいて、走行速度情報を求める。走行速度情報を求めたCPU203は、位置情報及び走行速度情報をコンテンツプロバイダーの有する運動情報データベース113に対して定期的に送信する。(S305)。
【0038】
次に、運動情報データベース113は、各ユーザの位置情報及び走行速度情報に関するデータベースを作成する。(S306)。
【0039】
次に、集計サーバ114は、各移動通信装置の位置情報に基づいて算出した移動距離情報から、各ユーザの順位を決定する。さらに、集計サーバ114は、あるユーザの移動距離と走行速度情報を抽出する。また、1位のユーザの移動距離、走行速度情報と、上位及び下位の順位のユーザの移動距離及び走行速度情報を運動情報データベース113から抽出する(S307)。
【0040】
次に、集計サーバ114は、抽出したデータより、アシスト情報となる、1位で走行するための走行速度情報と、次の順位のユーザにゴールまでに追いつくための速度情報と、後ろの順位のユーザに追いつかれる時間、を算出する。集計サーバ114は、算出したアシスト情報を、各ユーザの携帯電話に送信する(S308)。
【0041】
ここで、アシスト情報を生成する方法について、図5を用いて説明する。図5においては、ユーザAを基準としている。ユーザAが、1位で走行するための走行速度情報は、ユーザAとユーザDの速度情報と、ユーザAとユーザDの距離(距離(A−D))と、ユーザDがゴールするまでの距離(距離(D−GOAL))に基づいて、定めることができる。例えば、以下の式(1)を満たす走行速度であれば、ゴールするまでにユーザAが1位で走行することができる。距離(D−GOAL)をD1とし、距離(A−D)をD2とする。
【0042】
ユーザAの走行速度≧(D1+D2)×ユーザDの走行速度/D1・・・・式(1)
【0043】
同様に、次の順位のユーザにゴールまでに追いつくための速度情報は、ユーザAとユーザBの速度情報と、ユーザAとユーザBの距離(距離(A−B))と、ユーザBがゴールするまでの距離(距離(B−GOAL))に基づいて定めることができる。後ろの順位のユーザに追いつかれる時間は、ユーザAとユーザCの速度情報と、ユーザAとユーザCの距離(距離(A−C))と、ユーザAがゴールするまでの距離(距離(A−GOAL))に基づいて、定めることができる。
【0044】
次に、アシスト情報を算出した携帯電話は、スピーカー205又はLCD208を通じて、ユーザにアシスト情報の伝達を行う(S309)。
【0045】
次に、ユーザの移動距離が、規定したスタートからゴールまでの距離に到達しているかどうかの判断を行う(S310)。規定の距離に到達している場合は、ゴールしたとみなして、処理を終了する。その際に、集計サーバ114より総合順位を入手する。規定の距離に到達していない場合は、アシスト情報を生成するために、S305以降の処理を繰り返す。
【0046】
以上説明したように、本発明の実施の形態1にかかる携帯電話、サーバ装置を用いることにより、複数のユーザの運動情報を比較し、自身の順位を向上、もしくは維持するための有益なアシスト情報を取得できる。
【0047】
また、アシスト情報をサーバ装置にて生成し、その生成した結果を携帯電話に通知することにより、メモリの制約が厳しい携帯電話において、他ユーザの運動情報を記憶する必要がなくなり、携帯電話の効率的なメモリの使用及び処理負荷を低減することを実現できる。
【0048】
また、サーバ装置にて、距離情報、速度情報等を算出することにより、ユーザは場所を選ばずに、複数のユーザの運動情報より生成したアシスト情報を得ることができるため、あたかも同一の環境で競争環境を生成しているような感覚を得ることができる。ここで、ユーザは場所を同じくせず競技を実施するため、天気情報や地形情報によりハンディキャップを設けることにより、場所が異なることによる不公平を排除することができる。
【0049】
(実施の形態2)
次に、図6を用いて、本発明の実施の形態2にかかる処理の流れにつき説明する。S400以前の処理については、図4のS300乃至S304と同様の処理を行うため、説明を省略する。携帯電話は、GPSモジュール200及びGPSアンテナ210を用いて、ユーザの走行距離を定期的に計算する。CPU203は、あらかじめ定められた距離Xmを移動したときのラップタイムと、その時間より求めた走行速度情報を算出し、通信用アンテナ211を介して、運動情報データベース113に送信する(S400)。運動情報データベース113は、ユーザのラップタイムと、走行速度情報のデータベースを作成する(S401)。
【0050】
次に、集計サーバ114はXm毎に区間を区切った場合の、各ユーザのラップタイムから、区間ごとの順位を決定し、さらに、今までに通過した区間のラップタイム情報を加算することで、総合順位を決定する(S402)。
【0051】
次に、集計サーバ114は、あるユーザの各区間のラップタイムと、走行速度情報を抽出する。さらに、1位のユーザのラップタイムと、走行速度情報と、上位及び下位のユーザのラップタイムと、走行速度情報を抽出する(S403)。
【0052】
次に、集計サーバ114は、抽出した情報よりアシスト情報として、1位のユーザ又は上位及び下位のユーザとの走行速度差と、距離情報を算出する(S404)。例えば、1位のユーザのある地点の通過時間は、ある地点までのラップタイムを加算することにより定められる。その値をT1とする。次に、同一の地点までの、ユーザAの通過時間をT2とする。この場合、ユーザAと1位のユーザとの距離は、式(2)で示される。
【0053】
ユーザAと1位のユーザの距離=(T2−T1)×1位のユーザの速度・・・(式2)
【0054】
この場合に、集計サーバ114は、過去に算出した同一ユーザのアシスト情報、つまり、自身の過去の情報と関連づけられるアシスト情報、を併せて生成してもよい。その後の処理は、図4のS309以降と同様であるため、説明を省略する。
【0055】
また、事前に各ユーザの年齢、性別、慎重、体重、BMI(Body Mass Index)、地域、所属団体等の情報を登録しておくことにより、集計サーバ114は登録された情報に基づいて、ユーザを各カテゴリーに分類し、各カテゴリー内での順位や、アシスト情報を生成することもできる。
【0056】
以上説明したように、本発明の実施の形態2にかかる携帯電話及びサーバ装置を用いることにより、異なる場所及び時間に参加したユーザでも、あたかも同一の環境で競争環境を生成しているような感覚を得ることができる。
【0057】
また、他人との競争のみではなく、過去の自己との競争も実現することができるため、他者との比較のみならず、自身の成長を確かめることができるようになる。
【0058】
また、大会を開催するコンテンツプロバイダー等は、異なる時間に収集した運動情報のデータベースを保有することにより、総合順位だけではなく、期間を限定することで、記録の伸び率の順位を決めるなど、新しいコンテンツを生むことができるようになる。
【0059】
(実施の形態3)
次に、図7を用いて本発明の実施の形態3にかかる移動通信装置の構成図について説明を行う。移動通信装置は、運動情報センサー212を備える。その他の構成については、図3と同様であるため、説明を省略する。運動情報センサー212は、電源IC201から電力の供給を受ける。また、運動情報センサー212で感知した情報は、CPU203に対して出力される。
【0060】
運動センサー212は、加速度センサー又はジャイロセンサー等を含む。例えば、運動センサー212が感知した、移動通信装置の傾き等から、歩数情報を取得することができる。さらに、加速度センサーが感知した情報と、ユーザの体重等に基づいて、消費カロリー情報も取得することができる。これにより得られた歩数情報、消費カロリー情報等をCPU203に出力する。CPU203は、取得した情報を、通信用アンテナ211を介して、運動情報データベース113に送信する。これら、歩数情報、消費カロリー情報を用いることで、集計サーバ114にて、消費カロリーに応じたアシスト情報を生成することもできる。
【0061】
例えば、実施の形態1及び2におけるスタートからゴールまでの距離を、コンテンツプロバイダーが指定する規定消費カロリーとする。また、ユーザの走行速度を単位時間当たりの消費カロリーとする。さらに、移動距離を蓄積消費カロリーと置き換えることにより、ある決められた消費カロリーを誰が一番早く消費するか、という消費カロリーマラソンも実施することができる。
【0062】
以上の説明は、本発明の実施の形態を説明するものであり、本発明が以上の実施の形態に限定されるものではない。また、当業者であれば、以上の実施の形態の各要素を本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
【符号の説明】
【0063】
1〜n 移動通信装置
10 サーバ装置
20 運動情報取得部
30 アシスト情報生成部
40 送信部
100〜102 ユーザ
103〜105 携帯電話
106〜108 基地局
110〜112 運動情報データ
113 運動情報データベース
114 集計サーバ
115 インターネット網
116 情報提供サーバ
200 GPSモジュール
201 電源IC
202 電源IC
203 CPU
204 メモリ
205 スピーカー
206 ベースバンドIC
207 RF IC
208 LCD
209 電池パック
210 GPSアンテナ
211 通信用アンテナ
212 運動センサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ間の運動による競争を管理するサーバ装置であって、
前記ユーザにより保持された移動通信装置の状態の変化を示す情報を、前記ユーザの運動情報として複数の移動通信装置から取得する運動情報取得部と、
前記運動情報取得部により取得された運動情報に基づいて、それぞれのユーザの運動経過情報を生成し、当該運動経過情報を比較することにより、ユーザの順位を決定するとともに、前記競争を有利に進めるためのアシスト情報を生成するアシスト情報生成部と、
前記アシスト情報をそれぞれの移動通信装置に送信する送信部を備えるサーバ装置。
【請求項2】
前記運動情報取得部は、複数の移動通信装置から当該移動通信装置の現在位置を示す位置情報を取得するとともに、前記位置情報を取得したタイミング情報も併せて取得し、
前記アシスト情報生成部は、前記位置情報に基づいて得られる移動通信装置の移動距離に応じて定められる移動通信装置の順位を決定するとともに、前記位置情報と前記タイミング情報からそれぞれの移動通信装置の順位を向上させるために必要な速度情報を前記アシスト情報として生成することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記運動情報取得部は、複数の移動通信装置から、一定距離を移動するのに要した時間情報を取得し、
前記アシスト情報生成部は、前記時間情報に応じて定められる移動通信装置の順位を決定するとともに、前記時間情報と前記移動した距離情報からそれぞれの移動通信装置の順位を向上させるために必要な速度情報を前記アシスト情報として生成することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記アシスト情報は、アシスト情報を取得する移動通信装置が、順位を1位とするために必要な速度情報、上位の順位のユーザに追いつくために必要な速度情報又は下位の順位のユーザに追いつかれる時間、のうち1以上を含むことを特徴とする請求項2又は3記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記運動情報取得部は、複数の移動通信装置から消費したカロリーを示す消費カロリー情報を取得するとともに、前記消費カロリー情報を取得したタイミング情報も併せて取得し、
前記アシスト情報生成部は、前記消費カロリー情報に応じて定められる移動通信装置の順位を決定するとともに、前記消費カロリー情報とタイミング情報からそれぞれの移動通信装置の順位を向上させるために必要な単位時間当たりの消費カロリー情報を前記アシスト情報として生成することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記運動情報取得部は、複数の移動通信装置から、一定のカロリーを消費するのに要した時間情報を取得し、
前記アシスト情報生成部は、前記時間情報に応じて定められる移動通信装置の順位を決定するとともに、前記時間情報と消費したカロリー情報からそれぞれの移動通信装置の順位を向上させるために必要な単位時間当たりの消費カロリー情報を前記アシスト情報として生成することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記アシスト情報生成部は、移動通信装置から取得した運動情報と、前記移動通信装置から過去に取得した運動情報を比較することにより、同一移動通信装置間の順位を決定するとともに、同一の移動通信装置間の状態を関連付けたアシスト情報を生成することを特徴とする請求項1乃至5記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記アシスト情報生成部は、移動通信装置を操作する者特有の情報に応じたカテゴリーに移動通信装置を分類し、前記カテゴリーに基づいて、前記アシスト情報を生成することを特徴とする請求項1乃至5記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記アシスト情報生成部は、生成したアシスト情報に移動通信装置の位置に特有の情報に応じた重みづけ加えることによりアシスト情報を生成することを特徴とする請求項1乃至8記載のサーバ装置。
【請求項10】
移動通信装置の状態の変化を示す情報を当該移動通信装置を保持するユーザの運動情報として生成する運動情報生成部と、
前記運動情報をサーバ装置に送信する運動情報送信部と、
前記サーバ装置から、前記運動情報に応じて生成された、競技を有利に進めるためのアシスト情報を取得するアシスト情報取得部を備える移動通信装置。
【請求項11】
前記運動情報生成部は、運動情報として、移動通信装置が現在位置する位置情報、もしくは、予め定められた距離を、前記位置情報を複数回取得することにより算出し、前記予め定められた距離を移動するために要した時間を生成することを特徴とする請求項10記載の移動通信装置。
【請求項12】
移動通信装置の加速度情報を感知する運動センサーをさらに備え、
前記運動情報生成部は、前記加速度情報と当該移動通信装置を操作する者特有の情報から当該移動通信装置を操作する者の消費カロリー情報を生成することを特徴とする請求項10記載の移動通信装置。
【請求項13】
複数の移動通信装置と、複数のユーザ間の運動による競争を管理するサーバ装置を備える通信システムであって、
前記移動通信装置は、
移動通信装置の状態の変化を示す情報を当該移動通信装置を保持するユーザの運動情報として生成し、
前記運動情報をサーバ装置に送信し、
前記サーバ装置から、前記運動情報に応じて生成された、競技を有利に進めるためのアシスト情報を取得し、
前記サーバ装置は、
前記ユーザより前記運動情報を取得し、
前記取得した運動情報に基づいて、それぞれのユーザの運動経過情報を生成し、
当該運動経過情報を比較することにより、ユーザの順位を決定するとともに、前記競争を有利に進めるためのアシスト情報を生成し、
前記アシスト情報をそれぞれの移動通信装置に送信する通信システム。
【請求項14】
複数のユーザ間の運動による競争を管理する管理方法であって、
前記ユーザにより保持された移動通信装置の状態の変化を示す情報を、前記ユーザの運動情報として複数の移動通信装置から取得するステップと、
前記取得された運動情報に基づいて、それぞれのユーザの運動経過情報を生成し、当該運動経過情報を比較することにより、ユーザの順位を決定するとともに、前記競争を有利に進めるためのアシスト情報を生成するステップと、
前記アシスト情報をそれぞれの移動通信装置に送信するステップを備える管理方法。
【請求項15】
複数のユーザ間の運動による競争を管理する通信方法であって、
移動通信装置の状態の変化を示す情報を当該移動通信装置を保持するユーザの運動情報として生成するステップと、
前記運動情報をサーバ装置に送信するステップと、
前記取得した運動情報に基づいて、それぞれのユーザの運動経過情報を生成するステップと、
当該運動経過情報を比較することにより、ユーザの順位を決定するとともに、前記競争を有利に進めるためのアシスト情報を生成するステップと、
前記アシスト情報をそれぞれの移動通信装置に送信するステップを有する通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−182230(P2010−182230A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−27219(P2009−27219)
【出願日】平成21年2月9日(2009.2.9)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】