説明

シグナリングIPフローのベアライベントを報告するための制御方法、システム、及び、機能エンティティ

シグナリングIPフローのベアライベントを報告するための制御方法、システム、及び、機能エンティティが提供される。5組は、シグナリングパス状態を報告するメカニズムと、メディアIPフローのベアライベントを報告するメカニズムとを結合するため、シグナリングIPフローとメディアIPフローに対して生成され、したがって、シグナリングパス状態を報告するメカニズムは、フロー使用、シグナリングタグを備えたPDPコンテキストのパラメータに限定されず、それにより、シグナリングに対して対応するPCCルールとシグナリングIPフロー及びベアラ間の関連付けとを確立する。シグナリングパス状態を報告する方法が本発明でさらに提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、中国特許出願公開第200710087199.6号公報、及び、第200710100495.5号公報(2007年3月23日及び2007年4月17日にそれぞれ出願され、発明の名称を「シグナリングIPフローのベアライベントを報告するための制御方法及び機能エンティティ」とする)のメリットを主張し、引用することによりその全体を本明細書に組み込む。
【0002】
本発明は、通信技術に関し、特に、シグナリングIP(Internet Protocol)フローのベアライベントを報告するための制御方法、システム、及び、機能エンティティ(function entity)に関する。
【背景技術】
【0003】
IMS(IP Multimedia Subsystem)ポリシー制御メカニズム(即ち、SBLP(Service Based Local Policy))、及び、FBC(Flow Based Charging)技術は、3GPP(Third Generation Partnership Project)R6プロトコル規格において指定されている。しかし、ポリシー制御は、特定の手順に関するFBCのそれらに類似した多数の機能を含み、かつ、ポリシー制御とFBCの分離は、ネットワーク構成の複雑さの増大、及び、コスト増大を必ずもたらし、さらに、制御効果は低減され、故に、ユーザ経験に影響を及ぼす。3GPPリリース7の規格は、ポリシー制御及びFBCを収束させ、かつ、PCC(Policy Control and Charging)アーキテクチャを提案し、図1の破線のブロックで示されるように、アーキテクチャは、OSC(Online Charging System)(CAMEL SCP(Customized Applications for Mobile Network Enhanced Logic Service Control Point)、及び、サービスデータフローベースクレジット制御(Service Data Flow Based Credit Control)をさらに含む)を備えている。
【0004】
AF(Application Function)は、アプリケーション機能エンティティ(例えば、IMSにおけるP−CSCF(Proxy Call Session Control Function))であり、かつ、PCRF(Policy Control and Charging Rules Function)にポリシー確立及びチャージング制御に対する動的セッション情報を提供するように構成されている。PCRFは、アプリケーション層サービス情報、ベアラ層情報、ローカルオペレータ構成、及び、ユーザ申込(subscription)プロフィールに従って、QoS認証及びチャージングルールを伴うPCEF(Policy Control and Charging Rules Function)を提供し、かつ、ユーザプレーンデータ(例えば、ゲーティングの使用禁止、及び、IPパケットの破棄)に関するゲーティング機能を判断するように構成されている。一般に、PCEFは、GW(Gateway)(例えば、GPRS(General Packet Radio Service)におけるGGSN(Gateway GRPS Support Node))に配置され、かつ、PCRFから送信されたポリシールールに従って、QoS処理を実行し、サービスデータフローを検出し、かつ、オンライン/オフラインチャージングなどの機能を実行するように構成されている。SPR(Subscription Profile Repository)は、ユーザ申込プロフィール(PCRFに対するポリシー確立及びチャージング制御に必要な)を格納及び提供するように構成された、論理エンティティである。
【0005】
PCCアーキテクチャを用いて、オペレータは、ベアラ層でデータフローのQoS、チャージングなどの制御を実行してもよく、それによって、上位のサービス層からは隠蔽されるトランスポートネットワークの詳細を使用可能にし、換言すれば、サービス層はベアラ制御層の上にあり、かつ、ベアラ制御層はベアラ層の詳細をサービス層から隠蔽し、かつ、下位のトランスポートネットワークでリソースの使用を理解する。一方では、PCRFは、サービス層によって示されたセッション交渉情報に従って、ポリシーを確立して、ベアラ層でネットワークリソースの使用を制御してもよく、他方では、下にあるベアラの使用に関する変化のメカニズム報告を通じて(例えば、リソース損失、及び、ゲートウェイ故障)、サービス層に通知してもよく、したがって、サービス層は、適した変更を実行し、かつ、対応するポリシーを提供してもよい。
【0006】
次の2つの用語が記載のためにまず説明される。
【0007】
フロー識別子情報:
フロー識別子情報は、2組(2-tuple)<メディアコンポーネント番号(例えば、メディアコンポーネント番号(Media Component Number)AVP)、IPフロー番号(例えば、フロー番号(Flow Number)VAP)>として表される。メディアコンポーネント番号は、メディアタイプ(例えば、オーディオフロー及びビデオフロー)を識別する。メディアコンポーネントは、1又は複数のIPフローを含んでもよい。フロー識別子情報は、セッション交渉の後に取得されたSDP(Session Description Protocol)情報から導出され、かつ、メディアIPフローを固有に識別する。
【0008】
2.5組(5-tuple)(例えば、フロー記述(Flow Description)AVP):
5組は、<ソースアドレス、ソースポート番号、宛先アドレス、宛先ポート番号、プロトコル>からなる。ソースアドレス及びソースポート番号は、セッションのイニシエータのIPアドレス及びポート番号を識別し、宛先アドレス及び宛先ポート番号は、セッションの受信器のIPアドレス及びポート番号を識別し、かつ、プロトコルは、メディアIPフローのトランスポートに使用されたプロトコルを識別する。5組は、メディアIPフローを固有に識別し、かつ、セッション中に、メディアIPフローと特定のベアラを関連付けるように構成されている(5組と、ベアラを固有に識別するTFT(Traffic Flow Template)とを結合することによって実行される)。5組は、セッション交渉に対するSDPに従って導出される。
【0009】
PCCアーキテクチャの仕様では、AFはメディアベアラの使用を申し込み(subscribe)、故に、メディアベアライベントが報告されることを可能にする。ベアライベントの検出によって、PCEFはベアライベントをPCRFに報告し、かつ、新規ポリシーをリクエストする。PCRFは、新規ポリシーを確立する前に、イベント報告を通じて、AFにIPフローに対応するベアラの変化を通知する。AFは、PCRFが新規PCCルールを確立することに基づき、PCRFに調整されたセッション情報を送信する。メディアベアライベントを申し込み、かつ、メディアベアライベントを報告することの特定の実施例が図2に示されている。
【0010】
ステップS201〜S206は、ベアライベント報告を申し込む手順を図示しており、かつ、次のように説明される。
【0011】
ステップS201:
AFは、アプリケーション層サービス情報をPCRFに送信して、ベアライベント報告を申し込む。セッションパラメータ(例えば、メディアコンポーネント番号(即ち、メディアコンポーネント番号(Media Component Number)AVP)、フロー番号のパラメータ(即ち、フロー番号(Flow Number)AVP)、5組のパラメータ(即ち、フロー記述(Flow Description)AVP)、及び、申し込まれる特定のベアライベント(例えば、ベアラ損失及びベアラリリース)を示す特定のアクション(即ち、特定アクション(Specific Action)AVP)のパラメータ)は、AAR(Authorize-Authenticate-Request)で運ばれる。
【0012】
ステップS202〜S203:
PCRFは、受信したセッションパラメータを格納し、かつ、AAA(Authorize-Authenticate-Answer)応答を返す。
【0013】
ステップS204:
PCRFは、サービス層情報、ベアラ層情報(PDPコンテキスト確立リクエストにより、PCEFによってPCRFに提供された)、申込プロフィール、及び、オペレータのローカルポリシーに従って、PCCルールを確立及び格納する。
【0014】
ステップS205〜S206:
PCRFは、PCCルールをPCEFに送信する(PAR(Re-Auth-Request)メッセージにおけるチャージングルールインストール(Charging Rule Install)を介して、チャージングルールインストール(Charging Rule Install)のパラメータで運ばれているPCCルールと共に)。さらに、PARメッセージは、PCCルール名(PCCルールのために生成された)を含んでいる。
【0015】
PCEFによるベアライベント検出が以前にリクエストされなかった場合、PCRFは、検出される特定のベアライベント(例えば、ベアラ損失、及び、ベアラリリース)を示すために、イベントトリガ(Event Trigger)のパラメータを運ぶ。
【0016】
ステップS207〜S211には、ベアライベントを報告する手順が図示されており、次のように説明される。
【0017】
ステップS207:
前記ベアライベントは前記PCEFによって検出される。
【0018】
ステップS208〜S209:
PCEFは、チャージングルール報告(Charging Rule Report)(CCR(Credit-Control-Request)メッセージでPCCルール名を運ぶ)のパラメータを通じて、PCCルール名(PCRFに対するベアラに関連付けられた)を報告する。報告中、ベアライベントを示すイベントトリガ(Event Trigger)のパラメータも運ばれる。メッセージを受信すると、PCRFはCCA(Credit-Control-Answer)メッセージをPCEFに返す。
【0019】
ステップS210〜S211:
PCRFは、AFに、PCEFによって報告されたPCCルール名に従って、ベアライベントとともに、影響されたメディアIPフローの識別子を報告する。PARメッセージは、フロー(Flow)のパラメータ(ベアライベントに関連付けられたメディアIPフローの識別子を示す)を運び、かつ、フロー(Flow)のパラメータは、メディアコンポーネント番号、及び、フロー番号を含んでいる。さらに、PARメッセージは、特定のベアライベントを示す特定のアクションのパラメータを運ぶ。メッセージを受信すると、AFはRAAメッセージをPCRFに返す。
【0020】
ベアライベントを報告するメカニズムを用いて、ベアラが変化するとき(例えば、ベアラリソース損失、及び、ゲートウェイ故障の発生)、ベアラ層は、ベアライベントのサービス層にタイムリーに通知して、新規ポリシーをリクエストしてもよい。サービス層は、報告メカニズムによってベアラ変化を理解し、かつ、ベアラ変化に応答する(例えば、サービス層が、セッション変更、セッション終了などをリクエストしてもよい)。
【0021】
メディアIPフローと同様に、セッション中のシグナリングIPフローもベアラを利用し、かつ、サービス層は、シグナリングに関する下にあるベアラの状態をタイムリーに知る必要がある。シグナリングに関するベアラが変化したとき、ベアラはベアライベントをサービス層に報告する必要があり、したがって、サービス層は対応する変更をタイムリーに実行してもよい。シグナリングパスの状態を報告するための既存方法は次の通りである。
【0022】
シグナリングタグが、UE(User Equipment)によってPDP(Packet Data Protocol)起動リクエストで運ばれる。PCRFは、確立されるPDPコンテキストがIPシグナリングを運ぶのに使用されることを理解し、かつ、PCCルールをPCEFに確立及び送信し、それによって、シグナリングタグを備えたPDPコンテキストを確立する。シグナリングパス状態報告を申し込むと、AFはシグナリングIPフロータグを運び、シグナリングイベントに対する申し込みについて、PCRFに通知する。シグナリングタグを備えたベアラに関する変化の検出によって、PCEFは、PCRFに、ベアラに関連付けられたPCCルール名を報告し、かつ、PCRFは、PCCルール名に従って、シグナリングを運ぶPDPコンテキストの変化を理解し、したがって、シグナリングパス状態はASに報告される。
【0023】
シグナリングパス状態を報告する特定の実施例が図3に示されている。
【0024】
ステップS301〜S307は、シグナリングタグを備えたPDPコンテキストを確立する手順を示しており、特に次のように説明される。
【0025】
ステップS301:
PCEFは、UEから、PDPコンテキスト起動リクエスト(シグナリングタグを運ぶ)を受信する。
【0026】
ステップS302:
PCEFは、PDPコンテキスト確立リクエストをPCRFに送信する。CCRメッセージは、ベアラ層情報(例えば、ベアラ使用(Bearer Usage)のパラメータ)(シグナリングタグを備えたPDPコンテキストの確立がリクエストされることを示す)を運ぶ。選択的に、PCRFは、CCAメッセージをPCEFに返す(図示せず)。
【0027】
ステップS303:
PCRFは、受信したベアラ層情報を格納し、かつ、リクエストに応じて確立されるPDPコンテキストが、ベアラ使用(Bearer Usage)のパラメータに従って、IMSシグナリングを運ぶのに使用されることを理解する。
【0028】
ステップS304:
PCRFは、ベアラ層情報、申込プロフィール、及び、オペレータポリシーに従って、PCCルール及び対応するPCCルール名を生成する。
【0029】
ステップS305〜S307:
PCRFは、PCCルール及び対応するPCCルール名をPCEFに送信し、かつ、PCEFは、PCCルールをインストールし、かつ、PDPコンテキスト起動リクエストに対する応答をUEに返し、したがって、シグナリングタグを備えたPDPコンテキストが確立される。
【0030】
ステップS308〜S312は、シグナリングパス状態報告を申し込む手順を示しており、かつ、特に次のように説明される。
【0031】
S308〜S310:
セッションメッセージがAFに到達したとき、AFは、シグナリングパス状態報告に対する申込を開始する。フロー使用(Flow Usage)(AFシグナリングとしてセットし、シグナリングイベントに関する申込を示す)、及び、特定のアクション(ベアラ損失、及び、ベアラリリースなどの特定の申込されたイベントを示す)のパラメータがAARメッセージで運ばれる。PCRFは、フロー使用のパラメータ値に基づいて、この申込がシグナリングパス状態に関する申込であることを理解する。
【0032】
S311〜S312:
PCRFはPCCルールをPCEFに送信する。PCCルールを示すチャージングルールインストール(Charging Rule Install)のパラメータは、RARメッセージで運ばれる。PCEFによるベアライベントの検出が申し込みされない場合、PCRFは、運ばれている特定のベアライベントを示すイベントトリガ(Event Trigger)のパラメータを用いて、申込を開始する。イベントトリガ(Event Trigger)のパラメータは、特定のアクションのパラメータに従って生成される。
【0033】
ステップS313〜S318はシグナリングパス状態を報告する手順を示しており、かつ、特に次のように説明される。
【0034】
ステップS313:
ベアライベントがPCEFによって検出される。
【0035】
ステップS314〜S315:
PCEFは、ベアラに関連付けられたPCCルールをPCRFに報告する。
【0036】
ステップS316〜S318:
PCRFは、PCCルール名に従って、IMSシグナリングを運ぶPDPチャネルの変化を決定し、かつ、シグナリングパス状態を報告する。
【0037】
シグナリングパス状態を報告するための既存メカニズムの実施例は、フロー使用(Flow Usage)のパラメータに依存する。シグナリングパス状態に対する申込を開始すると、サービス層は、AFシグナリング識別子として、フロー使用(Flow Usage)のパラメータを使用して、PCRFにシグナリング関連の申込を通知する。しかし、現在定義されたように、フロー使用(Flow Usage)のパラメータは、メディアサブコンポーネント(Media Sub-Component)のパラメータのサブパラメータとして存在し、かつ、フロー使用(Flow Usage)のパラメータは、メディアコンポーネント記述(Media Component Description)、及び、メディアサブコンポーネント(Media Sub-Component)のパラメータとともに使用しなければならない。シグナリングIPフローに対して、メディアコンポーネント記述(Media Component Description)のパラメータ、又は、メディアサブコンポーネント(Media Sub-Component)のパラメータの値は既存規格で定義されず、その結果、シグナリング情報は報告されることを許可されず、したがって、シグナリングパス状態を報告するメカニズムは実施することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0038】
【特許文献1】中国特許出願公開第200710087199.6号公報
【特許文献2】中国特許出願公開第200710100495.5号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0039】
本発明の態様は、シグナリングIPフローのベアライベントを報告するための制御方法、システム、及び、機能エンティティを提供して、シグナリングIPフローのシグナリングパス状態の報告を実行する。
【0040】
上記したソリューションを実行するため、シグナリングIPフローのベアライベントを報告する方法が本発明の態様によって提供され、前記方法は、
アプリケーション機能(Application Function)によって、シグナリングIPフローのベアライベントを申し込むためのリクエストを、ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)に送信するステップと、
前記アプリケーション機能(Application Function)によって、前記シグナリングIPフローのベアライベント報告を、前記ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)から受信するステップと
を具備し、
前記リクエストは、前記シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報を運び、
前記ベアライベント報告は、前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報を運ぶ。
【0041】
アプリケーション機能(Application Function)が本発明の他の態様により提供され、前記アプリケーション機能(Application Function)は、
シグナリングIPフローのベアライベントを申し込むためのリクエストを、ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)に送信するように構成された、第1申込リクエスト送信ユニットと、
前記シグナリングIPフローのベアライベント報告を、前記ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)から受信するように構成された、第1ベアライベント報告受信ユニットと
を備え、
前記申込リクエストは、前記シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報を運び、
前記ベアライベント報告は、前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報を運ぶ。
【0042】
ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)が本発明の他の態様により提供され、
シグナリングIPフローのベアライベントを申し込むためのリクエストを、アプリケーション機能(Application Function)から受信するように構成され、前記申込リクエストは、前記シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報を運ぶ、第1申込リクエスト受信ユニットと、
前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報に対応する前記ベアライベントに関連付けられたポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名を含む情報を運ぶベアライベント報告を生成及び送信するように構成された、第1ベアラ報告処理ユニットと
を備えている。
【0043】
シグナリングIPフローのベアライベントを報告するためのシステムが本発明の他の態様により提供され、かつ、前記システムは、アプリケーション機能(Application Function)と、ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)とを備えている。
【0044】
前記アプリケーション機能(Application Function)は、
シグナリングIPフローのベアライベントを申し込むためのリクエストを、ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)に送信するように構成された、第1申込リクエスト送信ユニットと、
前記ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)によって送信された前記シグナリングIPフローのベアライベント報告を受信するように構成された、第1ベアライベント報告受信ユニットと
を備え、
前記申込リクエストは、前記シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報を運び、
前記ベアライベント報告は、前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報を運ぶ。
【0045】
前記ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)は、
前記第1申込リクエスト送信ユニットから、前記シグナリングIPフローの前記ベアライベントを申し込むための前記リクエストを受信するように構成され、前記申込リクエストは、前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報を運ぶ、第1申込リクエスト受信ユニットと、
前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報に対応する前記ベアライベントに関連付けられたポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名を含む情報を運ぶ前記ベアライベント報告を生成及び送信するように構成された、第1ベアラ報告処理ユニットと
を備えている。
【0046】
前記制御方法を用いて、IPフローのベアライベントを報告するためのシステム及び機能エンティティが本発明の態様によって提供されて、5組はシグナリングIPフロー、及び、メディアIPフローに対してそれぞれ生成され、したがって、シグナリングパス状態を報告するメカニズムは、フロー使用(Flow Usage)、シグナリングタグを備えたPDPコンテキストなどのパラメータによって限定されず、それによって、シグナリングIPフローの前記シグナリングパス状態を報告し、かつ、シグナリングパス状態を報告するメカニズムと、メディアIPフローのベアライベントを報告するメカニズムとを結合し、かつ、さらに、シグナリングIPフローとベアラとの間のシグナリング及び関連付けに対して、対応するPCCルールを確立する。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】従来技術におけるPCCアーキテクチャの構成の概略図である。
【図2】従来技術におけるメディアベアライベントを申込及び報告するためのメカニズムの概略フローチャートである。
【図3】従来技術におけるシグナリングパス状態を報告するためのメカニズムの概略フローチャートである。
【図4】本発明の実施例によるシグナリングIPフローのベアライベントを報告するための制御方法の概略フローチャートである。
【図5】本発明の実施例によるシグナリングIPフローのベアライベントを報告するための制御方法の概略フローチャートである。
【図6】本発明の実施例によるシグナリングIPフローのベアライベントを報告するための制御システムの一般的な構成の概略図である。
【図7】本発明の実施例によるシグナリングIPフローのベアライベントを報告するための制御システムの一般的な構成の概略図である。
【図8】本発明の実施例によるシグナリングIPフローパス状態を報告するための方法の概略フローチャートである。
【図9】本発明の実施例によるシグナリングIPフローパス状態を報告するための方法の概略フローチャートである。
【図10】本発明の実施例によるシグナリングIPフローパス状態を報告するための方法の概略フローチャートである。
【図11】本発明の実施例によるPCRFの一般的な構成の概略図である。
【図12】本発明の実施例によるPCRFの一般的な構成の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
背景技術で既存のメディアベアライベントを報告するメカニズム、及び、シグナリングパス状態を報告するメカニズムを理解することによって、シグナリングパス状態を報告するための既存のメカニズムのアプリケーションシナリオが、以下のように、多数の側面で限定されていることが分かる。
【0049】
シグナリングパス状態を報告するための既存のメカニズムの実施例は、フロー使用(Flow Usage)のパラメータに依存する。シグナリングパス状態に対する申込を開始すると、サービス層は、AFシグナリング識別子として、フロー使用(Flow Usage)のパラメータを使用して、PCRFにシグナリング関連の申込を通知する。しかし、現在定義されたように、フロー使用(Flow Usage)のパラメータは、メディアサブコンポーネント(Media Sub-Component)のパラメータのサブパラメータとして存在し、かつ、フロー使用(Flow Usage)のパラメータを、メディアコンポーネント記述(Media Component Description)、及び、メディアサブコンポーネント(Media Sub-Component)のパラメータとともに使用しなければならない。シグナリングIPフローに対して、メディアコンポーネント記述(Media Component Description)のパラメータ、又は、メディアサブコンポーネント(Media Sub-Component)のパラメータの値が既存規格で定義されず、その結果、シグナリング情報は送信又は報告されることを許可されず、したがって、シグナリングパス状態を報告するメカニズムは実施することができない。
【0050】
また、シグナリングパス状態を報告するための既存のメカニズムの実施例は、シグナリングタグを備えたPDPコンテキストの確立に依存し、かつ、アプリケーションシナリオ(シグナリングタグを備えていない、シグナリング−ベアリング(bearing)PDPコンテキスト)はサポートされていない。シグナリングタグは、PDPコンテキストの確立中に運ばれる必要があり、したがって、PCRFは、どのPDPチャネルがシグナリングを運ぶのに使用されるかを理解してもよい。結果的にベアラが変更されたとき、PCRFは、ベアラに対応するPCCルール名に従って、シグナリング−ベアリングPDPコンテキストが変更されることを決定し、それによって、シグナリングパスの報告を実行する。しかし、シグナリングタグを備えたPDPコンテキストの確立は、UE能力及びオペレータによるサポートに依存する。換言すれば、アプリケーションシナリオ(シグナリングを運ぶPDPコンテキストがシグナリングタグを備えていない)は、実際のネットワークアプリケーションの中に存在してもよい。その結果、シグナリングパス状態を報告するためのメカニズムは、アプリケーションシナリオ(PDPコンテキストがシグナリングタグを備えることなく提供される)において実行することができない。
【0051】
また、シグナリングパス状態を報告する既存のメカニズムの実施例は、PDPコンテキストの確立中に生成された、関係するPCCルールに依存している。PDPコンテキスト(シグナリングを運ぶ)の確立中に、関係するPCCルールが生成されない場合、サービス層でのシグナリングIPフローのアドレス及びポート情報は、既存のメカニズムに従って、セッション中にPCRFに送信することができず、その結果、シグナリング関連のPCCルールは確立することができず、結果として、PCEFはベアライベントをPCRFに報告することができず、かつ、シグナリングパス状態報告は実行することができない。
【0052】
さらに、シグナリングパス状態を報告するための既存のメカニズムは、メディアベアライベントを報告するメカニズムからは独立しており、その結果、ベアライベントを報告するメカニズム全体が複雑である。さらに、シグナリングパス状態を報告するメカニズムでは、シグナリングIPフローに対する5組(サービス層でシグナリングIPフローに対応する)が生成されず、その結果、シグナリングIPフローとベアラとの間の関連付けを確立することができない。
【0053】
シグナリングパス状態を報告するための既存のメカニズムに存在する欠点のため、本発明の実施例によって、シグナリングIPフローのシグナリングパス状態を報告する制御方法が提供され、かつ、方法は、シグナリングパス状態を報告するメカニズムと、メディアベアラ状態を報告するメカニズムとを組合せ、したがって、ベアラ報告メカニズムが単純化され、かつ、シグナリングパス状態を報告するメカニズムのアプリケーションは、例えば、フロー使用(Flow Usage)のパラメータ、PDPコンテキストに対するシグナリングタグの提供、及び、PDPコンテキストの確立中に、関係するPCCルールを生成することの必要性によって限定されない。
【0054】
本発明の実施例では、主に、ベアライベントを報告する制御方法は次のステップを具備している。
【0055】
1.各IPフロー(ベアライベント報告に対する申込のリクエストがトリガされる)に対して、AFは、5組を生成し、かつ、IPフローのタイプに従って、フロー識別子情報を生成し、IPフローは、シグナリングIPフロー及びメディアIPフローを具備してもよく、かつ、5組とフロー識別子情報の両方は、IPフロー及びIPフローのタイプを識別してもよい。
【0056】
2.AFは、PCRFに、IPフローのベアライベントに対する申込のリクエストを送信する。申込リクエストは、5組及びフロー識別子情報を運ぶ。
【0057】
3.PCRFは、IPフローのベアラに関連付けられたPCCルール及びPCCルール名を含むPCCルール情報を確立し、PCCルール名及びフロー識別子情報をそれぞれ格納し、かつ、PCCルール情報をPCEFに送信する。
【0058】
一部のアプリケーションシナリオでは、関連したPCCルール情報は、IPフローベアラに対して既に確立され、かつ、PDPコンテキスト又はセッションの交渉中に、PCEFに送信される。この場合、IPフローに利用可能なPCCルール情報が既に存在し、かつ、PCRFは、IPフローベアラに関連付けられたPCCルール情報を確立及び送信する必要はないが、生成されたPCCルール名及びフロー識別子情報を格納する。
【0059】
4.PCEFは、PCCルールをインストールし、かつ、ベアライベントの検出によって、PCCルール名及び検出されたベアライベントをPCRFに報告する。
【0060】
5.PCRFは、関連したPCCルール名に従って、フロー識別子情報を取得し、かつ、取得されたフロー識別子情報は、ベアライベント報告でAFに送信される。
【0061】
6.AFは、ベアライベント報告で運ばれた情報に従って、受信したベアライベント報告のタイプを決定し、シグナリングIPフローのベアライベント報告のタイプはシグナリングパス状態報告であり、かつ、メディアIPフローのベアライベント報告のタイプはメディアベアライベント報告である。
【0062】
また、ステップ5では、対応する5組はベアライベント報告で運ばれ、かつ、AFに転送してもよく、かつ、ステップ6では、AFは5組に従って、受信したベアライベント報告のタイプを決定する。
【0063】
本発明の実施例では、シグナリングパス状態を報告するメカニズムと、メディアIPフローのベアライベントを報告するメカニズムとは結合され、かつ、シグナリング情報はサービス層によって送信され、したがって、シグナリングパス状態を報告するメカニズムは、フロー使用(Flow Usage)のパラメータ、PDPコンテキストに対するシグナリングタグの提供などによって限定されず、故に、シグナリングIPフローに対して、PCCルール、及び、シグナリングIPフローとベアラとの間の関連付けを確立する。
【0064】
本発明の実施例では、AFは、サービス情報をPCRFに送信するに当たり、シグナリングIPフローか、又は、メディアIPフローのどちらが含まれるかをPCRFに通知する必要はなく、故に、PCRFによって理解されることからフロータイプを隠蔽する。申込されたベアライベントの検出によって、PCEFは、PCRFに対するベアラに関するPCCルール名を報告し、かつ、PCRFは、PCCルール名に従って、フロー識別子情報を決定し、かつ、フロー識別子情報及びベアライベントをAFに報告する。AFは、フロー識別子情報の生成ルールに従って、ベアライベント情報のタイプを決定し、かつ、適切に応答する。
【0065】
本発明の実施例では、ベアライベントを報告するメカニズムは、確立されたPDPコンテキストのタイプからは独立している。AFは、サービス層プレーンで、一様なルールに従って、シグナリングIPフローとメディアIPフローに対する5組を生成し、かつ、PCRFからフローに対応するベアライベントを申し込むとき、特定の5組を示す。PCRFは、5組に従って、ベアラとPCCルールとの間の関連付けを確立し、かつ、関連付けをPCRFに送信する。ベアライベントが発生したとき、PCEFは、ベアラ及びベアライベントに関連付けられたPCCルール名を報告する。
【0066】
本発明の実施例では、5組、及び/又は、フロー識別子情報を次のように生成してもよい。メディアIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報は、セッション交渉に対するSDPから導出される。シグナリングIPフローの5組は、SIPメッセージ(例えば、ソースIPアドレス、宛先IPアドレス、ポート番号、及び、採用されたプロトコル)における情報に従って生成される。メディアIPフローのメディアコンポーネント番号(1から始まり、かつ、昇順で識別することに使用される)を参照して、シグナリングIPフローは、デフォルトのメディアコンポーネント番号0を備えて、提供してもよい(例えば、<0,1>を使用して、シグナリングIPフローを示す)。
【0067】
図4には、本発明の実施例によるシグナリングパス状態を報告する方法が示されている。本発明の実施例による制御方法は、PDPコンテキスト確立からは独立している。申込手順と報告手順が図4に示され、ステップS401〜S409が申込手順を示し、かつ、次のように説明される。
【0068】
ステップS401:
AFは、申込に対するトリガを受信すると、シグナリングパス状態に対する申込を開始する(例えば、登録メッセージがAFに到着し、かつ、AFはシグナリングパス状態を申し込むように要求されるとき、又は、セッション交渉中)。
【0069】
ステップS402:
メディアベアライベントを報告するメカニズムと、シグナリングパス状態を報告するメカニズムとの単一化に対して、シグナリングIPフローに対応するベアライベントを申し込むと、AFは、シグナリングIPフロー5組、及び、シグナリングIPフローに対するフロー識別子情報を生成し、かつ、フロー識別子情報(メディアコンポーネント番号及びフロー番号)、シグナリングIPフロー5組、及び、特定の申し込みされたベアライベント(特定のアクションのパラメータによって示された)はAARで運ばれる。
【0070】
ステップS403〜S404:
PCRFは、受信したサービス層情報を格納し、かつ、AAAをAFに返す。
【0071】
ステップS405:
PCRFは、受信したサービス層情報(シグナリングIPフロー5組、QoS情報など)、ベアラ情報(PDP確立中にPCEFによって提供された)、申込プロフィール、及び、オペレータポリシーに従って、シグナリングIPフローのPCCルール情報を確立及び格納し、前記PCCルール情報は、PCCルール及び対応するPCCルール名を備えている。さらに、シグナリングIPフローに対して利用可能なPCCルール及びPCCルール名が既に存在するとPCRFが決定した場合、PCRFは、PCCルール及びPCCルール名をPCEFに送信する。
【0072】
ステップS406:
PCRFは、PCEFに、RARメッセージ(チャージングルールインストール(Charging Rule Install)のパラメータでPCCルール情報を運ぶ)を送信する。
【0073】
PCRFがPCEFからベアライベント報告手順を以前に申し込んでいた場合、PCRFは、PCEFから申込を再び開始する必要はなく、そうでなければ、PCRFは、PCEFからベアライベントに対する申込を開始する必要がある。図4に示すように、ベアライベントに対する申込、及び、PCCルール情報の送信は、同じRARメッセージを介して、同時に実行してもよく、かつ、RARメッセージでは、特定のアクションのパラメータに対応するイベントトリガ(Event Trigger)のパラメータは、ベアライベント(PCEFから申込が行われる)を指定するために運ばれる。
【0074】
ステップS407〜S408:
PCEFはPCCルール情報をインストールし、かつ、AAAをPCRFに返す。
【0075】
上記した申込手順では、AFは、生成された5組、及び、フロー識別子情報(シグナリングIPフローの)を使用して、シグナリングIPフローのベアライベント報告を申し込み、したがって、サービス層は、フロー使用(Flow Usage)のパラメータとは独立して、シグナリングパス状態に対する申込を開始することができる。
【0076】
さらに、PCRFは、受信したサービス層情報(シグナリングIPフローの5組、QoS情報など)、ベアラ情報(PDP確立中にPCEFによって提供された)、申込プロフィール、及び、オペレータポリシーに従って、PCCルール情報を確立及び格納し、それによって、各シグナリングIPフローのPDPコンテキストがPCCルールに関連付けられることを確実にする。実際には、PCRFがPCCルール情報を以前に確立及び格納した場合、PCRFは、確立されたPCCルール情報を、PCEFに直接送信する。PCRFによって申し込みされたベアライベントの検出によって、PCEFは、検出されたベアライベントに関連付けられたPCCルール名、及び、検出されたベアライベントをPCRFに報告する。換言すれば、シグナリングIPフローに利用可能なPCCルール情報が存在すれば、PCCルール情報の確立又は格納は現ステップにおいて実行される必要はないが、PCCルール名とIPフローの5組は関連付けられ、かつ、格納される必要がある。
【0077】
ステップS409〜S413は、ベアライベント報告の手順を図示しており、かつ、特に次のように説明される。
【0078】
ステップS409:
PCEFは、ベアラに関するイベントを検出する。
【0079】
ステップS410〜S411:
ベアラに関するイベントを検出すると、PCEFは、ベアラに関連付けられたPCCルール名をPCRFに報告する。
【0080】
ステップS412〜S413:
PCCルール名に従って、PCRFは、AFに、ベアライベント報告を介して、ベアライベントとともに、対応するフロー識別子情報について報告し、かつ、AFは、報告の受信によって、PCRFにRAA応答を返す。
【0081】
さらに、AFは、ベアライベント報告におけるフロー識別子情報に従って、報告されたベアライベントに関連付けられたIPフローのタイプを決定する。フロー識別子情報がシグナリングIPフローを示した場合、シグナリングパス状態報告が決定され、そうでなければ、メディアベアライベント報告が決定される。
【0082】
ベアラに関するイベントを報告する手順では、PCEF及びPCRFは、IPフローを区別する必要はなく、それによって、報告メカニズムを結合し、かつ、シグナリングIPフローとベアライベントとを関連付ける。
【0083】
図5には本発明の他の実施例が図示されている。IPフローを固有に識別するためのフロー識別子情報の機能は、5組によって実施してもよい。
【0084】
ステップS502:
AFは、IPフローに対応するベアライベントを申し込むに当たり、フロー識別子情報を発行しなくてもよい。
【0085】
ステップS512:
PCRFは、PCCルール名に従って、ベアライベントとともにシグナリングIPフローの5組をAFに報告し、かつ、AFはRAA応答をPCRFに返す。
【0086】
AFは、5組に対応するPCCルール名に従って、報告されたベアライベントに関連付けられたIPフローのタイプを決定する。フロー識別子情報がシグナリングIPフローに一致した場合、シグナリングパス状態報告が決定され、そうでなければ、メディアベアライベント報告が決定される。
【0087】
他のステップは、図4に示されたフローのステップと同じであり、それについての説明は重ねて記載されない。
【0088】
本発明の実施例によれば、5組と、メディアコンポーネント番号及びシグナリングIPフローに対するフロー番号の値とを定義した後、シグナリング情報をサービス層から送信してもよく、したがって、申込及び報告手順を実行してもよい。
【0089】
本発明の実施例によれば、5組はシグナリングIPフロー及びメディアIPフローに一致して生成され、したがって、セッション中、PCCルールはシグナリングIPフローに対して確立してもよく、かつ、シグナリングIPフローはベアラに結合してもよい。したがって、シグナリングパス状態は、PDPタイプに限定されることなく報告することができる。
【0090】
本発明の実施例では、サービス層シグナリング情報が送信されて、リアルタイムでシグナリングに対応するPCCルールを確立してもよく、それによって、シグナリングIPフローとベアラとの間の関連付けを確立する。
【0091】
本発明の実施例では、ベアライベントを申し込むため、PCRFは、シグナリングに関する申込について通知される必要がなく、かつ、ベアライベントの検出によって、PCRFは、関係する申込がシグナリングに関する申込か、又は、メディアに関する申込かを理解する必要はないが、ベアラに対応する5組又はフロー識別子情報をAFに報告する。AFは、報告がメディアベアライベントか、又は、シグナリングパス状態の報告に関するかをチェックする。換言すれば、フロータイプはPCRFの代わりにAFによって理解され、したがって、シグナリングパス状態を報告するメカニズムと、メディアベアライベントを報告するメカニズムとが結合される。
【0092】
上記から分かるように、ユニバーサル、単純かつ効果的なベアライベントを報告するための制御方法が本発明の実施例によって提供され、かつ、シグナリングパス状態を報告するメカニズムとメディアIPフローのメディアイベントを報告するメカニズムとが結合され、それによって、シグナリングパス状態を報告するメカニズムを改善し、かつ、シグナリングパス状態報告の実行を確実にする。
【0093】
図6には、本発明のさらなる実施例による図4に示された制御方法を実行するための制御システムが示され、かつ、制御システムは、AF61と、PCRF62と、PCEF63とを備えている。本発明はこれに限定されないが、実施例がほんの一例として示される(IPフローの5組が運ばれる)。例えば、5組、又は、5組とフロー識別子情報の両方を運んでもよい。AF61は、主に、
ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)から、シグナリングIPフローのベアライベントを申し込むためのリクエストを送信するように構成された、第1申込リクエスト送信ユニット611と、
前記ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)から、前記シグナリングIPフローのベアライベント報告を受信するように構成された、第1ベアライベント報告受信ユニット612と
を備え、
前記申込リクエストは前記シグナリングIPフローの5組を運び、
前記ベアライベント報告は前記シグナリングIPフローの前記5組を運ぶ。
【0094】
PCRF62は、主に、第1申込リクエスト受信ユニット621と、第1ベアラ報告処理ユニット624とを備え、好ましくは、第1ルール確立ユニット622と、第1ベアライベント受信ユニット623とを備えている。
【0095】
前記第1申込リクエスト受信ユニット621は、アプリケーション機能(Application Function)から、前記シグナリングIPフローの前記ベアライベントを申し込むための前記リクエストを受信するように構成されている。前記申込リクエストは前記シグナリングIPフローの前記5組を含んでいる。
【0096】
第1ルール確立ユニット622は、前記シグナリングIPフローの前記5組に従って、前記シグナリングIPフローに対応するポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール、及び、前記ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルールの名前を確立し、かつ、前記PCCルール、及び、前記PCCルール名を、ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能(Policy and Charging Enforcement Function)に送信するように構成されている。
【0097】
第1ベアライベント受信ユニット623は、前記検出されたベアライベント、及び、前記検出されたベアライベントに関連付けられた前記ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名を、前記ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能(Policy and Charging Enforcement Function)から受信するように構成されている。
【0098】
第1ベアラ報告処理ユニット624は、前記シグナリングIPフローの前記5組を運ぶベアライベント報告を生成及び送信するように構成されている。前記5組は、前記ベアライベントに関連付けられた前記ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名に対応する前記シグナリングIPフローの前記5組であってもよい。
【0099】
好ましくは、PCRF62は、前記申込リクエストで運ばれた前記シグナリングIPフローに利用可能なポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール、又は、ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名が存在しないと決定すると、あるいは、前記申込リクエストで運ばれた前記シグナリングIPフローに利用可能なポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール、及び、ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名が存在すると決定すると、前記第1ルール確立ユニットに命令して、前記IPフローに対応するポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール、及び、ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルールの名前を確立し、前記チャージングルール及び前記チャージングルール名を、前記ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能(Policy and Charging Enforcement Function)に送信するように構成された、決定ユニット(図示せず)をさらに備えている。
【0100】
本発明の実施例によれば、第1申込リクエスト送信ユニットと、第1ベアライベント報告受信ユニットとを備えた、アプリケーション機能(Application Function)がさらに設けられている。第1申込リクエスト送信ユニットは、シグナリングIPフローのベアライベントを申し込むためのリクエストを、ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)に送信するように構成され、かつ、申込リクエストは、シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報を運び、かつ、第1ベアライベント報告受信ユニットは、シグナリングIPフローのベアライベント報告を、ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)から受信するように構成され、かつ、ベアライベント報告は、シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報を運ぶ。
【0101】
アプリケーション機能(Application Function)の実施例は、上記した方法及びシステムと同じであり、それについての説明は重ねて行われない。
【0102】
本発明の他の実施例によれば、第1申込リクエスト受信ユニットと、第1ベアラ報告処理ユニットとを含むポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)が設けられている。第1申込リクエスト受信ユニットは、シグナリングIPフローのベアライベントを申し込むためのリクエストを、アプリケーション機能(Application Function)から受信するように構成され、かつ、申込リクエストは、シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報を運び、かつ、第1ベアラ報告処理ユニットは、ベアライベント報告(シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報に対応するベアライベントに関連付けられたポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名などの情報を運ぶ)を生成し、かつ、返すように構成されている。
【0103】
好ましくは、前記ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)は、
シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報に従って、シグナリングIPフローに対応するポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール、及び、ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名を確立し、かつ、ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール、及び、ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名を、ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能(Policy and Charging Enforcement Function)に送信するように構成された、第1ルール確立ユニットと、
検出されたベアライベント、及び、検出されたベアライベントに関連付けられたポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名を、ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能(Policy and Charging Enforcement Function)から受信するように構成された、第1ベアライベント受信ユニットと
をさらに備えてもよい。
【0104】
好ましくは、ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)は、
申込リクエストで運ばれたシグナリングIPフローに利用可能なポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール、又は、ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名が存在しないと決定すると、あるいは、申込リクエストで運ばれたシグナリングIPフローに利用可能なポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール、及び、ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名が存在すると決定すると、第1ルール確立ユニットに命令して、IPフローに対応するポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール、及び、ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名を確立し、チャージングルール及びチャージングルール名を、ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能(Policy and Charging Enforcement Function)に送信するように構成された、決定ユニット
をさらに備えてもよい。
【0105】
アプリケーション機能(Application Function)の実施例は、上記した方法及びシステムと同じであり、それについての説明は重ねて行われない。
【0106】
図7には、図5に示された制御方法を実施するための制御システムが本発明のさらに他の実施例によって設けられ、かつ、制御システムは、AF71と、PCRF72と、PCEF73とを備え、かつ、AF71は、主に、
シグナリングIPフローのベアライベントを申し込むためのリクエストを、ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)に送信するように構成された、第2申込リクエスト送信ユニット711と、
シグナリングIPフローのベアライベント報告を、ポリシー制御及びチャージングルール機能(Policy Control and Charging Rules Function)から受信するように構成された、第2ベアライベント報告受信ユニット712と
を備え、
前記申込リクエストは、シグナリングIPフローの5組、及び、シグナリングIPフローのフロー識別子情報を運び(本実施例は、シグナリングIPフローの5組、及び、シグナリングIPフローのフロー識別子情報を用いた実例として説明されるが、これに限定されない)、
前記ベアライベント報告は、シグナリングIPフローのフロー識別子情報を運ぶ。
【0107】
PCRF72は、主に、
シグナリングIPフローのベアライベントを申し込むためのリクエストを、アプリケーション機能(Application Function)から受信するように構成された、第2申込リクエスト受信ユニット721と、
シグナリングIPフローの5組に従って、シグナリングIPフローに対応するポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール、及び、ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名を確立し、かつ、ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール、及び、ポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名を、ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能(Policy and Charging Enforcement Function)(選択的に)に送信するように構成された、第2ルール確立ユニット722と、
検出されたベアライベント、及び、検出されたベアライベントに関連付けられたポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名を、ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能(Policy and Charging Enforcement Function)(選択的に)から受信するように構成された、第2ベアライベント受信ユニット723と、
シグナリングIPフローのフロー識別子情報を運ぶベアライベント報告を生成及び送信するように構成された、第2ベアラ報告処理ユニット724と
を備え、
前記申込リクエストは、シグナリングIPフローの5組、及び、シグナリングIPフローのフロー識別子情報を運び、
前記識別子情報は、ベアライベントに関連付けられたポリシー制御及びチャージング(Policy Control and Charging)ルール名に対応するシグナリングIPフローのフロー識別子情報であってもよい。
【0108】
シグナリングIPフローパス状態を報告する方法が、本発明のさらに他の実施例によって提供される。方法では、第1デフォルトPDPコンテキストをIP−CAN(IP Connectivity Access Network)セッションから起動するリクエストに対して、PCCルールがデフォルトPDPコンテキストに先立って起動又はインストールされ、IP−CANセッションがシグナリングIPフローに対して専用のPDPコンテキストを確立するステップを再度リクエストした場合、デフォルトPDPコンテキストに対する以前のPCCルールは動作を停止されるか又は削除され、かつ、PCCルールはシグナリングIPフローのPDPコンテキストに対して起動又はインストールされ、したがって、IPシグナリングパス状態報告は、PCCルール(シグナリングIPフローのPDPコンテキストに対して新規に起動又はインストールされた)のルール名に従ってトリガされ、そうでなければ、デフォルトPDPコンテキストがシグナリングIPフローを運ぶのに使用された場合、IPシグナリングパス状態報告は、デフォルトPDPコンテキストに先立って起動又はインストールされたPCCルールのルール名に従ってトリガしてもよい。
【0109】
PCCルール(デフォルトPDPコンテキストに先立って起動又はインストールされた)、及び、PCCルール(シグナリングIPフローのPDPコンテキストに対して新規に起動又はインストールされた)は、次の方法で生成してもよい。
【0110】
1.事前定義方法
【0111】
事前に定義されたPCCルールは、シグナリングIPフローに対してPCEFに配置される。デフォルトPDPコンテキストを起動するリクエストか、又は、シグナリングIPフローのPDPコンテキストを起動するリクエストの各受信によって、PCRFは、PDPコンテキストに対して事前に定義されたPCCルールを起動する。この方法では、事前に定義されたPCCルール及びその名前は固定され、かつ、IPシグナリングを処理するためのAFのアドレス(事前に定義されたPCCルールに含まれている)も固定される。IPシグナリングを処理するためのAFのアドレスが変更された場合、事前に定義されたPCCルールは、PCEF及びPCRFに同期して、再生成及び更新される。
【0112】
2.動的生成方法
【0113】
PCRFは、IPシグナリングを処理するためのAFのアドレスを用いて事前設定される。デフォルトPDPコンテキストを起動するリクエストか、又は、シグナリングIPフローのPDPコンテキストを起動するリクエストの各受信によって、PCRFは、シグナリングPCCルール(IPシグナリングを処理するためのAFの事前設定されたアドレスを含む)を生成し、かつ、シグナリングPCCルールを、インストールするため、PCEFに送信する。
【0114】
上記した2つの方法は組み合わせて、又は、別々に使用してもよく、かつ、それについての詳細な説明は図面を参照した実施例で以下に示される。
【0115】
図8には、第1の事前定義方法(PCCルールが事前に定義される)において、シグナリングIPフローパス状態を報告するメカニズムが示されており、PCEFは事前に定義されたPCCルールを用いて構成され、かつ、PCRFは事前に定義されたPCCルールの名前を用いて構成され、かつ、メカニズムの特定のフローは以下を含んでいる。
【0116】
ステップS801〜s805は、デフォルトPDPコンテキストを起動し、かつ、デフォルトPDPコンテキストに対して事前に定義されたPCCルールを起動する手順を図示しており、特に次のように説明される。
【0117】
ステップS801:
PCEFは、デフォルトPDPコンテキストを起動するリクエストを、UEから受信する。
【0118】
ステップS802:
PCEFは、PCRFに、デフォルトPDPコンテキストの識別子情報を含むCCRメッセージを送信する。
【0119】
ステップS803:
CCAメッセージを介して、PCRFは、PCEFに命令して、デフォルトPDPコンテキストに対して事前に定義されたPCCルールを起動させ、CCAメッセージは、デフォルトPDPコンテキストの識別子情報、及び、事前に定義されたPCCルール名を含んでいる。
【0120】
ステップS804:
PCEFは、CCAメッセージを受信し、かつ、デフォルトPDPコンテキストに対して事前に定義されたPCCルールを起動する。
【0121】
ステップS805:
PCEFは、デフォルトPDPコンテキスト起動応答を、前記UEに返す。
【0122】
以降、ユーザは、シグナリングIPフローの専用PDPコンテキストを起動するリクエストを開始してもよい。ステップS806〜S810は、シグナリングIPフローのPDPコンテキストを確立するステップ、デフォルトPDPコンテキストに対して事前に定義されたPCCルールの動作を停止するステップ、及び、シグナリングIPフローのPDPルールに対して事前に定義されたPCCルールを起動するステップの手順を示しており、特に次のように説明される。
【0123】
ステップS806:
PCEFは、PDPコンテキストを起動するためのリクエストをUEから受信し、前記リクエストはシグナリングタグを運ぶ。
【0124】
ステップS807:
PCEFは、PCRFに、CCRメッセージ(ベアラ使用(Bearer Usage)のパラメータ、及び、シグナリングIPフローのPDPコンテキストの識別子を含む)を送信し、ベアラ使用(Bearer Usage)の前記パラメータはシグナリングタグ情報を含んでいる。
【0125】
ステップS808:
PCRFは、確立されるPDPコンテキストが、ベアラ使用(Bearer Usage)のパラメータにおけるシグナリングタグ情報に従って、シグナリングを運ぶのに使用されることを理解し、かつ、CCAメッセージを介して、PCEFに命令して、デフォルトPDPコンテキストに対して事前に定義されたPCCルールの動作を停止させ、かつ、シグナリングIPフローのPDPコンテキストに対して事前に定義されたPCCルールを起動させ、前記CCAメッセージは、シグナリングIPフロー及び事前に定義されたPCCルール名のPDPコンテキストの識別子と、デフォルトPDPコンテキスト及び事前に定義されたPCCルール名の識別子とを含んでいる。
【0126】
ステップS809:
PCEFは、CCAメッセージを受信し、デフォルトPDPルールに対して事前に定義されたPCCルールの動きを停止し、かつ、シグナリングIPフローのPDPコンテキストに対して事前に定義されたルールを起動する。
【0127】
ステップS810:
PCEFは、シグナリングIPフローPDPコンテキスト起動応答を、EUに返す。
【0128】
ステップS811〜S816は、シグナリングIPフローパス状態報告を申し込むステップ、及び、シグナリングIPフローパス状態を報告するステップの手順を示しており、特に次のように説明される。
【0129】
ステップS811:
AFはUEからのSIPシグナリングを処理する。
【0130】
ステップS812:
AFはPCRFからのシグナリングIPフローパス状態を申し込む。
【0131】
ステップS813:
PCRFは、PCEFからのPDPコンテキストのベアラに関するイベントを申し込む。
【0132】
ステップS814:
事前に定義されたPCCルールに対応するPDPコンテキストのベアライベントが、PCEFによって検出される。
【0133】
ステップS815:
PCEFは、PCRFに、PDPベアライベント検出報告(対応するベアライベント、及び、事前に定義されたPCCルール名を運ぶ)を送信する。
【0134】
ステップS816:
PCRFは、シグナリングIPフローシグナリングパス状態報告を、AFに送信する。
【0135】
したがって、UEがシグナリングIPフローのPDPコンテキストを起動するリクエストを後に開始しない場合、セッションシグナリングはデフォルトPDPコンテキストにおいて運ばれ、かつ、シグナリングIPフローパス状態を報告するメカニズムは、デフォルトPDPコンテキストに対して事前に定義されたPCCルール、及び、事前に定義されたルール名によって実施され、シグナリングIPフローのPDPコンテキストを起動するリクエストが開始された場合、セッションシグナリングはシグナリングIPフローの専用のPDPコンテキストにおいて運ばれ、かつ、シグナリングIPフローパス状態を報告するメカニズムは、シグナリングIPフローのPDPコンテキストに対して事前に定義されたPCCルール、及び、事前に定義されたPCCルール名によって実施される。
【0136】
図9には、第2方法において、シグナリングPCCルール及びその名前を生成し、かつ、シグナリングIPフローパス状態を報告するメカニズムが示されており、メカニズムでは、PCRFは、UEに対するSIPシグナリングを処理するためのAFのアドレスを用いて構成され、かつ、メカニズムの特定のフローは以下を含んでいる。
【0137】
ステップS901〜S906は、デフォルトPDPコンテキストを確立し、かつ、デフォルトPDPコンテキストに対してシグナリングPCCルール及びその名前をインストールする手順を示しており、かつ、次のように説明される。
【0138】
ステップS901:
PCEFは、UEから送信された、デフォルトPDPコンテキストを起動するためのリクエストを受信する。
【0139】
ステップS902:
PCEFは、PCRFに、CCRメッセージ(デフォルトPDPコンテキストの識別子情報を含む)を送信する。
【0140】
ステップS903:
PCRFは、シグナリングPCCルール(AFのアドレスを含む)を生成する。
【0141】
ステップS904:
CCAメッセージを介して、PCRFは、PCEFに命令して、デフォルトPDPコンテキストに対してシグナリングPCCルールをインストールさせ、CCAメッセージは、デフォルトPDPコンテキストの識別子情報、及び、シグナリングPCCルールを含んでいる。
【0142】
ステップS905:
PCEFは、CCAメッセージを受信し、かつ、デフォルトPDPコンテキストに対してシグナリングPCCルールをインストールする。
【0143】
ステップS906:
PCEFは、デフォルトPDPコンテキスト起動応答を、UEに返す。
【0144】
以降、ユーザは、シグナリングIPフローの専用PDPコンテキストを起動するリクエストを開始してもよい。ステップS907〜S912は、シグナリングIPフローのPDPコンテキストを起動するステップ、デフォルトPDPコンテキストに対してシグナリングPCCルールを削除するステップ、及び、シグナリングIPフローのPDPコンテキストに対してシグナリングPCCルールをインストールするステップの手順を示しており、特に次のように説明される。
【0145】
ステップS907:
PCEFは、PDPコンテキストを起動するためのリクエストを、UEから受信し、前記リクエストはシグナリングタグを運ぶ。
【0146】
ステップS908:
PCEFは、PCRFに、CCRメッセージ(ベアラ使用(Bearer Usage)のパラメータ、及び、シグナリングIPフローのPDPコンテキストの識別子を含む)を送信する。
【0147】
ステップS909:
PCRFは、確立されるPDPがベアラ使用(Bearer Usage)のパラメータに従ってシグナリングを運ぶのに使用されることを理解し、かつ、AFのアドレスを含むシグナリングPCCルールを生成する。
【0148】
ステップS910:
CCAメッセージを介して、PCRFは、PCEFに命令して、デフォルトPDPコンテキストに対するシグナリングPCCルールを削除させ、かつ、シグナリングIPフローのPDPコンテキストに対するシグナリングPCCルールをインストールさせ、前記CCAメッセージは、シグナリングIPフロー及びシグナリングPCCルールのPDPコンテキストの識別子と、デフォルトPDPコンテキスト及びシグナリングPCCルールの識別子とを含んでいる。
【0149】
ステップS911:
PCEFは、CCAメッセージを受信し、デフォルトPDPコンテキストに対するシグナリングPCCルールを削除し、かつ、シグナリングIPフローのPDPコンテキストに対するシグナリングPCCルールをインストールする。
【0150】
ステップS912:
PCEFは、シグナリングIPフローPDPコンテキスト起動応答を、UEに返す。
【0151】
ステップS913〜S918は、シグナリングIPフローパス状態報告を申し込み、かつ、シグナリングIPフローパス状態を報告する手順を示しており、PCEFはシグナリングPCCルールに対応するPDPコンテキストのベアライベント検出報告を送信し、かつ、PCRFは、報告で運ばれたシグナリングPCCルール名に従ってシグナリングIPフローパス状態報告を送信する。
【0152】
したがって、UEが、シグナリングIPフローのPDPコンテキストを起動するリクエストを後に開始しない場合、セッションシグナリングは、デフォルトPDPコンテキストにおいて運ばれ、かつ、シグナリングIPフローパス状態を報告するメカニズムは、デフォルトPDPコンテキストに対するシグナリングPCCルール及びシグナリングPCCルール名によって実施され、シグナリングIPフローのPDPコンテキストを起動するリクエストが開始される場合、セッションシグナリングは、シグナリングIPフローの専用のPDPコンテキストにおいて運ばれ、かつ、シグナリングIPフローパス状態を報告するメカニズムは、シグナリングIPフローのPDPコンテキストに対するシグナリングPCCルール及びシグナリングPCCルール名によって実行される。
【0153】
ステップS908では、PCEFからPCRFに送信されたCCRメッセージが、PDPコンテキストのTFT(Traffic Flow Template)をさらに含み、PCRFは、TFTにおけるアドレスと、ステップ909におけるAFのアドレスとを比較してもよく、かつ、TFTにおけるアドレスがAFのアドレスとマッチングした場合、PCRFは、確立されるPDPがシグナリングを運ぶのに使用されることを理解し、かつ、AFのアドレスを含むシグナリングPCCルールを生成してもよい。換言すれば、ステップS909では、確立されるPDPがベアラ使用(Bearer Usage)のパラメータに従ってシグナリングを運ぶのに使用されることをPCRFが理解できない場合、PCRFは、確立されるPDPがTFTに従ってシグナリングを運ぶのに使用されることをさらに理解してもよい。代わりに、PCRFは、確立されるPDPがTFTに直接従ってシグナリングを運ぶのに使用されることを理解し、かつ、AFのアドレスを含むシグナリングPCCルールを生成してもよい。
【0154】
図10に示されたように、事前に定義されたPCCルールは、デフォルトPDPコンテキストにおいて起動され、かつ、生成されたシグナリングPCCルールは、シグナリングIPフローの専用のPDPコンテキストにおいてインストールされる。この実施例では、PCEFは、事前に定義されたPCCルール及びその名前を用いて構成され、かつ、PCRFは、事前に定義されたPCCルール名、及び、UEに対してSIPシグナリングを処理するためのAFのアドレスを用いて構成される。
【0155】
ステップS1008:
PCRFは、確立されるPDPがベアラ使用(Bearer Usage)のパラメータ又はTFTにおけるアドレス情報に従ってシグナリングを運ぶのに使用されることを理解し、かつ、AFのアドレスを含むシグナリングPCCルールを生成する。
【0156】
ステップS1009:
CCAメッセージを介して、PCRFは、PCEFに命令して、デフォルトPDPコンテキストに対して事前に定義されたPCCルールの動作を停止させ、かつ、シグナリングIPフローのPDPコンテキストに対するシグナリングPCCルールをインストールさせ、前記CCAメッセージは、シグナリングIPフロー及びシグナリングPCCルールのPDPコンテキストの識別子と、デフォルトPDPコンテキスト及び事前に定義されたPCCルール名の識別子を含んでいる。
【0157】
ステップS1010:
PCEFは、CCAメッセージを受信し、デフォルトPDPコンテキストに対して事前に定義されたPCCルールの動作を停止し、かつ、シグナリングIPフローのPDPコンテキストに対するシグナリングPCCルールをインストールする。
【0158】
他のステップの説明は重ねて行われない。したがって、UEが、シグナリングIPフローのPDPコンテキストを起動するリクエストを後に開始しない場合、セッションシグナリングは、デフォルトPDPコンテキストにおいて運ばれ、かつ、シグナリングIPフローパス状態を報告するメカニズムは、デフォルトPDPコンテキストに対して事前に定義されたPCCルール及び事前に定義されたPCCルール名によって実施され、シグナリングIPフローのPDPコンテキストを起動するリクエストが開始される場合、セッションシグナリングは、シグナリングIPフローの専用のPDPにおいて運ばれ、かつ、シグナリングIPフローパス状態を報告するメカニズムは、シグナリングIPフローのPDPコンテキストに対するシグナリングPCCルール名及びその名前によって実施される。
【0159】
実際に、生成されたシグナリングPCCルール及びその名前はデフォルトPDPコンテキストにインストールされ、かつ、事前に定義されたPCCルールは、シグナリングIPフローの専用のPDPコンテキストにおいて起動してもよく、かつ、この実施例では、PCEFは、事前に定義されたPCCルール及びその名前を用いて構成される必要があり、かつ、PCRFは、事前に定義されたPCCルール名、及び、UEに対して、SIPシグナリングを処理するためのAFのアドレスを用いて構成される必要がある。この場合、UEがシグナリングIPフローのPDPコンテキストを起動するリクエストを後に開始しない場合、セッションシグナリングはデフォルトPDPコンテキストにおいて運ばれ、かつ、シグナリングIPフローパス状態を報告するメカニズムは、デフォルトPDPコンテキストにインストールされたシグナリングPCCルール及びその名前によって実施され、かつ、シグナリングIPフローのPDPコンテキストを起動するリクエストが開始される場合、セッションシグナリングは、シグナリングIPフローの専用のPDPコンテキストにおいて運ばれ、かつ、シグナリングIPフローパス状態を報告するメカニズムは、シグナリングIPフローのPDPコンテキストにおいて起動された事前に定義されたPCCルール及びその名前によって実施される。
【0160】
図11に示すように、PCRFが本発明のさらに他の実施例によって設けられ、かつ、PCRFは、
事前に定義されたPCCルールとその名前とを格納するように構成された、第1記憶ユニット111と、
リクエストに応じて起動されるPDPコンテキストに対して、前記事前に定義されたPCCルールとその前記名前とを起動するように構成された、第1関連付けユニット112と、
PCEFに命令して、前記PDPコンテキストに対して、前記事前に定義されたPCCルールを起動させるように構成された、第1通知ユニット113と、
前記事前に定義されたPCCルール名を運ぶPDPベアライベント検出報告を受信し、かつ、シグナリングIPフローパス状態報告を、アプリケーション機能(Application Function)に送信するように構成された、第1報告ユニット114と
を備えている。
【0161】
図12に示すように、PCRFが本発明の他の実施例によって設けられ、かつ、PCRFは、
AFの事前設定されたアドレスを格納するように構成された、第2記憶ユニット121と、
シグナリングPCCルール(前記AFの前記アドレスと、前記シグナリングPCCルールの名前とを含む)を生成し、かつ、リクエストに応じて起動されるPDPコンテキストに対して、前記シグナリングPCCルールとその前記名前とを起動するように構成された、第2関連付けユニット122と、
PCEFに命令して、前記PDPに対して、前記シグナリングPCCルールをインストールさせるように構成された、第2通知ユニット213と、
シグナリングPCCルール名を運ぶPDPベアライベント検出報告を受信し、かつ、シグナリングIPフローパス状態報告を、前記AFに送信するように構成された、第2報告ユニット124と
を備えている。
【0162】
本発明のさらに他の実施例によれば、図11及び図12において構築された構成を用いたPCRFが提供される。
【0163】
本発明の本質及び範囲から逸脱することなく、当業者によって、多様な変形例及びバリエーションが本発明に対してなされ得ることは明らかである。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲及びその均等物に含まれる全ての変形例及びバリーションを包含することを意図している。
【符号の説明】
【0164】
611 第1申込リクエスト送信ユニット
612 第1ベアライベント報告受信ユニット
621 第1申込リクエスト受信ユニット
622 第1ルール確立ユニット
623 第1ベアライベント受信ユニット
624 第1ベアラ報告処理ユニット
711 第2申込リクエスト送信ユニット
712 第2ベアライベント報告受信ユニット
721 第2申込リクエスト受信ユニット
722 第2ルール確立ユニット
723 第2ベアライベント受信ユニット
724 第2ベアラ報告処理ユニット
114 第1報告ユニット
111 第1記憶ユニット
112 第1関連付けユニット
113 第1通知ユニット
124 第2報告ユニット
121 第2記憶ユニット
122 第2関連付けユニット
123 第2通知ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シグナリングIPフローのベアライベントを報告する方法であって、
アプリケーション機能によって、シグナリングIPフローのベアライベントを申し込むための申込リクエストを、ポリシー制御及びチャージングルール機能に送信するステップと、
前記アプリケーション機能によって、前記シグナリングIPフローのベアライベント報告を、前記ポリシー制御及びチャージングルール機能から受信するステップと、
を具備し、
前記申込リクエストは、前記シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報を運び、かつ、
前記ベアライベント報告は、前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報を運ぶことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ポリシー制御及びチャージングルール機能によって、前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報に従って、前記シグナリングIPフローに対応するポリシー制御及びチャージングルール、及び、ポリシー制御及びチャージングルール名を確立し、かつ、
前記ポリシー制御及びチャージングルール、及び、前記ポリシー制御及びチャージングルール名を、ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能に送信するステップと、
前記ポリシー制御及びチャージングルール機能によって申込された前記ベアライベントを検出すると、前記ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能によって、前記ベアライベント及び前記検出されたベアライベントに関連付けられた前記ポリシー制御及びチャージングルール名を、前記ポリシー制御及びチャージングルール機能に報告するステップと、
前記ポリシー制御及びチャージングルール機能によって、前記ベアライベントに関連付けられた前記ポリシー制御及びチャージングルール名に対応する前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報を含む情報を運ぶ、前記ベアライベント報告を生成及び送信するステップと
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記申込リクエストを受信すると、前記ポリシー制御及びチャージングルール機能によって、前記シグナリングIPフローに利用可能なポリシー制御及びチャージングルール、又は、ポリシー制御及びチャージングルール名が存在しないと決定した後、前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報に従って、前記シグナリングIPフローに対応する前記ポリシー制御及びチャージングルール、及び、前記ポリシー制御及びチャージングルール名を確立するステップと
をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報に従って、前記シグナリングIPフローに利用可能な前記ポリシー制御及びチャージングルール、及び、ポリシー制御及びチャージングルール名が存在することを前記ポリシー制御及びチャージングルール機能が決定した場合、前記ポリシー制御及びチャージングルール機能によって、前記ポリシー制御及びチャージングルール、及び、前記ポリシー制御及びチャージングルール名を、ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能に送信するステップと、
前記ポリシー制御及びチャージングルール機能によって申し込みされた前記ベアライベントを検出すると、前記ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能によって、前記ベアライベント、及び、前記検出されたベアライベントに関連付けられた前記ポリシー制御及びチャージングルール名を、前記ポリシー制御及びチャージングルール機能に報告するステップと、
前記ポリシー制御及びチャージングルール機能によって、前記ベアライベントに関連付けられた前記ポリシー制御及びチャージングルール名に対応する前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報を含む情報を運ぶ、前記ベアライベント報告を生成及び送信するステップと
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
アプリケーション機能であって、
シグナリングIPフローのベアライベントを申し込むための申込リクエストを、ポリシー制御及びチャージングルール機能に送信するように構成された、第1申込リクエスト送信ユニットと、
前記シグナリングIPフローのベアライベント報告を、前記ポリシー制御及びチャージングルール機能から受信するように構成された、第1ベアライベント報告受信ユニットと
を備え、
前記申込リクエストは、前記シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報を運び、かつ、
前記ベアライベント報告は、前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報を運ぶことを特徴とするアプリケーション機能。
【請求項6】
ポリシー制御及びチャージングルール機能であって、
シグナリングIPフローのベアライベントを申し込むための申込リクエストを、アプリケーション機能から受信するように構成され、前記申込リクエストは、前記シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報を運ぶ、第1申込リクエスト受信ユニットと、
前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報に対応する前記ベアライベントに関連付けられたポリシー制御及びチャージングルール名を含む情報を運ぶベアライベント報告を生成及び送信するように構成された、第1ベアラ報告処理ユニットと
を備えることを特徴とするポリシー制御及びチャージングルール機能。
【請求項7】
前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報に従って、前記シグナリングIPフローに対応するポリシー制御及びチャージングルール、及び、前記ポリシー制御及びチャージングルール名を確立し、かつ、
前記ポリシー制御及びチャージングルール、及び、前記ポリシー制御及びチャージングルール名を、ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能に送信するように構成された、第1ルール確立ユニットと、
前記検出されたベアライベント、及び、前記検出されたベアライベントに関連付けられた前記ポリシー制御及びチャージングルール名を、前記ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能から受信するように構成された、第1ベアライベント受信ユニットと
をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載のポリシー制御及びチャージングルール機能。
【請求項8】
前記申込リクエストで運ばれた前記シグナリングIPフローに利用可能なポリシー制御及びチャージングルール、又は、ポリシー制御及びチャージングルール名が存在しないと決定すると、あるいは、前記申込リクエストで運ばれた前記シグナリングIPフローに利用可能なポリシー制御及びチャージングルール、及び、ポリシー制御及びチャージングルール名が存在すると決定すると、
前記第1ルール確立ユニットに命令して、前記IPフローに対応するポリシー制御及びチャージングルール、及び、ポリシー制御及びチャージングルール名を確立させ、
前記チャージングルール及び前記チャージングルール名を、前記ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能に送信させるように構成された、決定ユニット
をさらに備えることを特徴とする請求項6又は7に記載のポリシー制御及びチャージングルール機能。
【請求項9】
シグナリングIPフローのベアライベントを報告するシステムであって、
アプリケーション機能と、
ポリシー制御及びチャージングルール機能と
を備え、
前記アプリケーション機能は、
シグナリングIPフローのベアライベントを申し込むための申込リクエストを、ポリシー制御及びチャージングルール機能に送信するように構成された、第1申込リクエスト送信ユニットと、
前記ポリシー制御及びチャージングルール機能によって送信された前記シグナリングIPフローのベアライベント報告を受信するように構成された、第1ベアライベント報告受信ユニットと
を備え、
前記申込リクエストは、前記シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報を運び、かつ、
前記ベアライベント報告は、前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報を運び、かつ、
前記ポリシー制御及びチャージングルール機能は、
前記第1申込リクエスト送信ユニットから、前記シグナリングIPフローの前記ベアライベントを申し込むための前記申込リクエストを受信するように構成され、前記申込リクエストは、前記シグナリングIPフローの5組、及び/又は、フロー識別子情報を運ぶ、第1申込リクエスト受信ユニットと、
前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報に対応する前記ベアライベントに関連付けられたポリシー制御及びチャージングルール名を含む情報を運ぶ前記ベアライベント報告を生成及び送信するように構成された、第1ベアラ報告処理ユニットと
を備えることを特徴とするシグナリングIPフローのベアライベントを報告するシステム。
【請求項10】
前記シグナリングIPフローの前記5組、及び/又は、前記フロー識別子情報に従って、前記シグナリングIPフローに対応するポリシー制御及びチャージングルール、及び、前記ポリシー制御及びチャージングルール名を確立し、かつ、
前記ポリシー制御及びチャージングルール、及び、前記ポリシー制御及びチャージングルール名を、ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能に送信するように構成された、第1ルール確立ユニットと、
前記検出されたベアライベント、及び、前記検出されたベアライベントに関連付けられた前記ポリシー制御及びチャージングルール名を、前記ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能から受信するように構成された、第1ベアライベント受信ユニットと
をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載のシグナリングIPフローのベアライベントを報告するシステム。
【請求項11】
前記申込リクエストで運ばれた前記シグナリングIPフローに利用可能なポリシー制御及びチャージングルール、又は、ポリシー制御及びチャージングルール名が存在しないと決定すると、あるいは、前記申込リクエストで運ばれた前記シグナリングIPフローに利用可能なポリシー制御及びチャージングルール、及び、ポリシー制御及びチャージングルール名が存在すると決定すると、
前記第1ルール確立ユニットに命令して、前記IPフローに対応する前記ポリシー制御及びチャージングルール、及び、前記ポリシー制御及びチャージングルール名を確立させ、
前記チャージングルール及び前記チャージングルール名を、前記ポリシー及びチャージングエンフォースメント機能に送信させるように構成された、決定ユニット
をさらに備えることを特徴とする請求項9又は10に記載のシグナリングIPフローのベアライベントを報告するシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2010−521904(P2010−521904A)
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553894(P2009−553894)
【出願日】平成20年2月22日(2008.2.22)
【国際出願番号】PCT/CN2008/070344
【国際公開番号】WO2008/116406
【国際公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】