説明

ショートメッセージサービスを利用したチャットのための移動通信端末機及びチャット方法

この発明は移動通信端末機に関し、文字チャット機能を支援するためにショートメッセージサービスを使い、文字チャットサービス方法にも関係する。そのため、本発明は移動通信端末機にプログラムメモリ、データ格納部、キー入力部、表示部、マイクロプロセッサを装備している。上記のプログラムメモリは、文字チャットプログラムを文字チャットサービスのために用意し、プログラムは文字チャットサービスの中で使われる付加的機能を働かせる。データ格納部は、文字チャットサービスの間に送受信する文字チャットメッセージを格納する。キー入力部は、キーボタンを備え、文字チャットメッセージを生成する。表示部は、チャットウィンドに現れて送受信される文字チャットメッセージを表示する。マイクロプロセッサは文字チャットプログラムを働かせ、チャットウィンドウに接触してチャットする移動通信端末機と交信する文字チャットメッセージを表示するために制御機能を働かせる。ここで、文字チャットメッセージはショートメッセージサービスを使って送受信される。この発明によると、ショートメッセージサービスを使う文字チャットサービスは、移動通信端末機のユーザインターフェースのみを変化させて実現できるので、使用者はスクリーンウィンドウを通じて送受信される短文メッセージをチェックでき、データ料金より高価とは言えないショートメッセージサービスを使ってコスト低減を提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はショートメッセージサービスを利用したチャット機能を支援する移動通信端末機及びチャットサービス方法に関するものである。より詳しくは、ショートメッセージサービスを利用してメッセンジャーのようなチャットサービスを提供するためのユーザーインターフェース(UI:User Interface)を搭載した移動通信端末機及び当該移動通信端末機を利用したチャットサービス方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
移動通信端末機は携帯電話として使用され、多様な情報を文字やイメージ形態で送受信するために使用され、無線インターネットを介して多様な情報を受信するために使用されている。また、移動通信端末機は、使用者間、移動通信サービスプロバイダと使用者の間、一般会社と使用者の間に情報を提供するためにショートメッセージサービス(SMS:Short Message Service)を利用する。
【0003】
ショートメッセージサービスは双方向ショートメッセージサービスであり、移動通信端末機間で通話有無にかかわらずおよそ80バイト乃至90バイトの短い文字メッセージの送受信が可能であり、電子メールと異なり送信とほとんど同時に受信者の移動通信端末機に短い文字メッセージが送信される利点を有するため、ショートメッセージサービス使用者は急速に増加している。
【0004】
ショートメッセージサービスは基本的に移動通信端末機間に回答番号とメッセージを送信し、また文字の形態で銀行口座照会、送金、為替レート情報、旅行情報、交通情報、天気予報、レジャー情報、テレビ番組情報、ニュース、株式情報、広告を含む多様な文字形態の情報を提供する。また、ショートメッセージサービスはクレジットカード会社がカード事故を防止するために契約の承認内容を文字メッセージを介して送受信する電子決済システム、電子商取引において利用される。
【0005】
図1はショートメッセージサービスを提供する移動通信システムの概略図である。
【0006】
ショートメッセージサービスを提供する移動通信システムには送信側移動通信端末機110、送信側無線基地局120、移動通信交換局130、ショートメッセージセンター140、受信側無線基地局150、受信側移動通信端末機160が含まれる。
【0007】
送信側移動通信端末機110は、移動通信網を介して別の移動通信端末機と無線通話でき、メッセージ生成機能を用いて送信しようとする短文メッセージを作成し、移動通信網を介して作成したメッセージを送信する。
【0008】
送信側無線基地局120は送信側基地局伝送器(BTS:Base-station Transmission System)122、送信側基地局制御器(BSC:Base‐Station‐Controller)124及び中継器(Enhancer:図示せず)を含み、送信側移動通信端末機110の位置情報、登録者情報及び送信側移動通信端末機110で作成された短文メッセージを移動通信交換局130に送信する。
【0009】
受信側無線基地局150は伝送器152、制御器154及び中継器を含み、受信側移動通信端末機160の位置情報及び登録者情報を移動通信交換局130に送信し、送信側移動通信端末機110で作成され、移動通信交換局130を介して送信された短文メッセージを受信側移動通信端末機160に送信する。
【0010】
移動通信交換局130は無線基地局(120、150)を効率的に運用する制御機能と公衆電話網の交換機との連動機能とを有し、送信側無線基地局120を介して送信された短文メッセージを当該短文メッセージをショートメッセージセンター140に格納するためにショートメッセージセンター140に送信し、短文メッセージをショートメッセージセンター140から受信し、そして短文メッセージを受信側無線基地局150に送信する。送信側及び受信側無線基地局(120、150)により送信側及び受信側移動通信端末機(110、160)の位置登録が行われると、移動通信交換局130は移動通信交換局130内の訪問者位置登録器(VLR:Visitor Location Register)に送信側及び受信側移動通信端末機(110、160)の加入者情報を一時的に格納した後、ホーム位置登録機(HLR:Home Location Register)に送信側及び受信側移動通信端末機(110、160)の位置登録を要求する。
【0011】
ショートメッセージセンター140は移動通信交換局130に接続されて移動通信加入者に短文メッセージを送信する。ショートメッセージセンター140は多様な文字メッセージ伝達システム(PC通信システム、サーバシステム、移動通信端末機など)が移動通信網を介して加入者とメッセージ(数字、文字など)の双方向送受信できるようにする。移動通信加入者は送信側移動通信端末機110を介して文字メッセージを送ることもできる。もし、送信側移動通信端末機により送信された文字メッセージが直ちに受信側移動通信端末機160に送信されない場合には、文字メッセージは送信側移動通信端末機が設定した所定の時間または受信側移動通信端末機が受信可能になるまでショートメッセージセンター140に格納される。格納されたメッセージは受信側移動通信端末機が送信側移動通信端末機から送信された当該メッセージを確認した後にショートメッセージセンター140から削除される。また、格納されたメッセージは所定の時間が経過した後、あるいはメッセージが送信側移動通信端末機が設定した有効時間以内に送信されないときは削除される。
【0012】
受信側移動通信端末機160は移動通信網を介して送信された通話要求信号を受けて電話通話を行い、受信側無線基地局150を介してショートメッセージセンター140から短文メッセージを受信し、短文メッセージを表示することによりメッセージの内容を伝達する。
【0013】
上記構成を有する移動通信システムを利用することにより、送信側移動通信端末機110と受信側移動通信端末機160の間のショートメッセージサービスを提供することができる。
【0014】
このようなショートメッセージサービスは、公共の場所(携帯電話の使用が禁止される会議室や会議中など)において使用者の周りの他の人の邪魔にならずに使用できるため、ショートメッセージサービスの活用は増加している。特に、最近は短文メッセージの活用が多くなることに伴って、ショートメッセージサービスが2人の使用者間で繰り返し短文メッセージを送受信するときは、ショートメッセージサービスを有線インターネット上のメッセンジャーとして利用できる。
【0015】
しかしながら、全ての送受信したメッセージを一度に確認する方法が提供されていないため、使用者は一つずつ送受信されたメッセージを選択して確認したメッセージの返事を送信しなければならない。
【0016】
そのため、送受信したメッセージを一度に確認するためのサービスの提供のためにモバイルメッセンジャーサービスが提供されている。しかしながら、モバイルメッセンジャーサービスを使用するためにはモバイルメッセンジャーサービスに加入し、ログイン処理を実行しなければならない。またモバイルメッセンジャーサービスの使用は制限されたコミュニティ内でのみ有効である。また、モバイルメッセンジャーサービスはモバイルメッセンジャーのための相対的に費用の高い無線インターネットを介して提供されるため、使用者は相対的に費用の安いショートメッセージサービスを好む。
【0017】
したがって、別途の加入手続やログイン処理をすることなくメッセンジャーのような実時間メッセージ確認を支援するショートメッセージサービスの提供が要求されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
このような問題を解決するために、本発明は送受信された短文メッセージをメッセンジャーのように処理するための文字チャットメッセージを支援するユーザインターフェース(UI)を搭載し、文字チャットモードを通じて送受信された短文メッセージを格納する移動通信端末機、及び移動通信端末機を利用して別途の加入手続やログイン処理をすることなくメッセンジャーのような実時間メッセージ確認が可能な文字チャットサービス方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の実施の形態に係る典型的な移動通信端末機は、ショートメッセージサービスを利用したチャット機能を提供する文字チャットサービスを支援する。この移動通信端末機は、プログラムメモリ、データ格納部、キー入力部、表示部及びマイクロプロセッサを含む。プログラムメモリは、文字チャットサービスのための文字チャットプログラム及び文字チャットサービス内で実行される付加機能を行うためのプログラムが格納される。データ格納部は、文字チャットサービスから送受信された文字チャットメッセージを格納する。キー入力部は、文字チャットメッセージの作成のためのキーボタンを含む。表示部は、送受信された文字チャットメッセージを1つのチャットウィンドウを通じて表示する。マイクロプロセッサは、文字チャットプログラムを実行して相手方の移動通信端末機と送受信される文字チャットメッセージをチャットウィンドウに表示する制御機能を行う。ここで、文字チャットメッセージはショートメッセージサービスを利用して送受信される。
【0020】
本発明の他の実施の形態に係る典型的な方法は、ショートメッセージサービスを利用したチャット機能を提供する移動通信端末機からの文字チャットメッセージ送信を通じて文字チャットサービスを提供する。この方法は、(a)文字チャットサービスのための文字チャットモードに設定してチャットウィンドウを表示する段階と、(b)文字チャットサービスを利用するチャット相手を選択し、チャット相手に送信する文字チャットメッセージを作成する段階と、(c)ショートメッセージサービスを利用して文字チャットメッセージを送信する段階と、(d)送信文字チャットメッセージに対して受信文字チャットメッセージが受信されるかどうかを判定し、受信文字チャットメッセージが受信されるとチャットウィンドウに表示する段階と、(e)使用者からの文字チャットサービスを終了させる終了信号入力の有無を判定し、終了信号が入力されると文字チャットサービスを終了し、終了信号が入力されないと受信文字チャットメッセージに対する応答メッセージを作成して段階(c)の後の過程を繰り返す段階とを含む。
【0021】
本発明の他の実施の形態に係る典型的な方法は、ショートメッセージサービスを利用したチャット機能を提供する移動通信端末機からの文字チャットメッセージ受信を通じて文字チャットサービスを提供する。この方法は、(a)移動通信網を介して文字チャットサービスのための受信文字チャットメッセージを受信する段階と、(b)移動通信端末機を文字チャットサービスのための文字チャットモードに設定してチャットウィンドウを表示する段階と、(c)チャットウィンドウに受信文字チャットメッセージを表示する段階と、(d)移動通信端末機の使用者から受信文字チャットメッセージに対する応答メッセージ作成要求メッセージが受信されると、応答メッセージ作成要求メッセージに応じて送信文字チャットメッセージを作成して送信する段階と、(e)移動通信網を介して追加的に受信文字チャットメッセージが受信されるかどうかを判定し、文字チャットメッセージが追加的に受信されると段階(c)の後の過程を繰り返す段階と、(f)使用者からの文字チャットサービスの終了信号入力の有無を判定し、終了信号が入力されると文字チャットサービスを終了し、終了信号が入力されないと段階(e)の後の過程を繰り返す段階とを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明は多様で相異なる形態で実現することができ、ここで説明する実施例に限られない。そして、図面で本発明を明確に説明するために説明上不要な部分は省略し、明細書全体にわたって類似の部分については類似の図面符号を付けた。
【0023】
また、或る部分が何らかの構成要素を‘含む'とすると、これは特に反対になる記載のない限り他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をさらに含むことを意味する。
【0024】
また、本明細書で記載したモジュール(module)という用語は特定の機能や動作を処理する1つの単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェアまたはハードウェア及びソフトウェアの結合で実現することができる。
【0025】
図2は本発明の典型的な実施の形態に係るチャット機能を支援する移動通信端末機のブロック図である。
【0026】
文字チャット機能を支援する移動通信端末機はプログラムメモリ202、データ格納部204、キー入力部206、表示部208、音声入出力部210、加入者情報格納部212、マイクロプロセッサ214、ベースバンド変換部216、RF信号処理部218、アンテナ220を含む。
【0027】
プログラムメモリ202には移動通信端末機と送受信される短文メッセージを処理するプロトコルソフトウェアが格納され、複数のメニューの中から文字作成メニューが選択されると、文字作成ウィンドウを表示部208に表示する文字作成プログラムが格納されている。また、プログラムメモリ202には文字チャットサービス及び付加機能(チャット相手選択、チャット相手追加及び削除、使用者名変更、文字チャットメッセージデータ格納、格納された文字チャットメッセージデータ表示など)のためのプログラムが貯蔵格納されている。
【0028】
データ格納部204は移動通信端末機の動作プログラムを実行する時にデータのバッファ役割を果たし、キー入力部206によって入力された文字や数字を格納または移動通信端末機に受信された文字データやイメージデータを格納する。また、データ格納部204はショートメッセージサービスの提供及び音声通話遂行のための電話帳などのデータを格納する。また、文字チャットサービスが終了する場合、文字チャット内容が含まれた文字チャットメッセージデータはデータ格納部204に格納される。チャットメッセージデータの構造及び格納方法については図5を通じて詳細に説明する。
【0029】
キー入力部206は電話番号などの数字を入力するための数字キー、文字入力のためのキーボタンと、メニュー選択ボタンとを備える。また、キー入力部206は短文メッセージを作成及び送信するための、並びに受信された短文メッセージを確認するための特殊キーを有する。この特殊キーは本発明の典型的な実施の形態における移動通信端末機において、メッセージキー(図8における‘メールマーク’キー)や多様な形態のキーで提供できる。
【0030】
表示部208は移動通信端末機の動作状態を表示し、移動通信端末機で作成及び送信されたチャットメッセージ、使用者のチャット相手の移動通信端末機から受信されたチャットメッセージを1つのチャットウィンドウを通じて表示する。上記動作状態は、電源の状態、電波の受信強度、日付、時間を含む。
【0031】
音声入出力部210はマイクとスピーカで構成され、マイクを通じてアナログ信号をデジタル信号に変換し、スピーカを通じてデジタル信号をアナログ信号に変換することによって、音声通話を行う時に相手の音声出力及び使用者の音声入力を行う。また、音声入出力部210は移動通信網を通じて短文メッセージまたはマルチメディアメッセージが受信される場合、メッセージの受信を知らせるための音響信号を出力する。
【0032】
加入者情報格納部(SIM:Subscriber Identity Module)212には加入者登録情報が格納されている。加入者登録情報は移動通信網で加入者端末機ごとに付与される固有番号を含み、加入者情報格納部212はカードが挿入される形態で提供される。加入者情報格納部212は当業者によく知られているため、それについての説明は省略する。
【0033】
マイクロプロセッサ214は移動通信網を通じて文字チャットメッセージが受信されると受信内容表示機能を制御し、文字チャットサービスを利用するためにプログラムメモリ202から文字チャットプログラムを呼び出し、キー入力部206から入力された短文メッセージを受信し、入力された短文メッセージを表示部208のチャットウィンドウに表示し、チャットメッセージをベースバンド変換部214に送信する。また、移動通信網を通じて文字チャットサービスのための短文メッセージが受信されると、マイクロプロセッサ214はこれを表示部208のチャットウィンドウに表示する。このために、マイクロプロセッサ214は本発明の典型的な実施の形態における文字チャットサービスの提供のためのチャットモジュールを含まなければならない。ここで、チャットモジュールの構造については図3を通じて詳細に説明する。
【0034】
ベースバンド変換部216はRF信号処理部218を通じて送受信される信号をベースバンド信号に変換し、デジタル-アナログ変換及びアナログ-デジタル変換処理を行う。また、ベースバンド変換部216はチャットサービスのためのチャットメッセージをRF信号処理部216に送信し、RF信号処理部218の能力(POWER)やその利得を自動的に制御する。そして、ベースバンド変換部216はRF信号処理部218から受信された文字チャットメッセージを受信する。
【0035】
RF信号処理部218は無線基地局からアンテナ220に受信されたRF信号を復調及び増幅し、ベースバンド変換部216から印加される文字チャットメッセージ信号を変調し、アンテナ220は無線基地局との無線信号の送受信を行う。
【0036】
図3は本発明の典型的な実施の形態における移動通信端末機のマイクロプロセッサに搭載されるチャットモジュールの概略ブロック図である。
【0037】
本発明の典型的な実施の形態におけるチャットモジュール300は付加機能実行モジュール310、チャット内容格納モジュール320、割り込み処理モジュール330、チャットウィンドウ設定モジュール340を含み、チャットウィンドウ設定モジュール340は初期画面設定モジュール342、使用者表示画面設定モジュール344、メッセージ表示モジュール346を含む。
【0038】
付加機能実行モジュール310は文字チャットサービスの利用の際にチャット相手選択、チャット相手追加及び削除、使用者名変更などの付加機能を行う。付加機能実行モジュール310はキー入力部206を通じて付加機能要求を受けると、プログラムメモリ202に格納されている付加機能実行プログラムを呼び出して実行させることによって付加機能を行う。
【0039】
チャット内容格納モジュール320は本発明の典型的な実施の形態における文字チャットサービスが終了する場合、送信されたチャットメッセージ及び受信されたチャットメッセージをログ(Log)方式のテキスト形態に統合して格納する。ここで、テキスト形態に統合されるデータを‘文字チャットメッセージデータ'と称する。また、使用者によって格納されたチャットメッセージデータの表示が要求されると、チャット内容格納モジュール320はデータ格納部204に格納された文字チャットメッセージデータを呼び出して表示部208に表示する。
【0040】
割り込み処理モジュール330は文字チャットサービスを利用する際に短文メッセージ(SMS)、マルチメディアメッセージ(MMS)または音声電話着信信号が生じると、移動通信端末機において他のジョブよりも優先順位の高いジョブを選択し、選択されたジョブを処理する。このために移動通信端末機はデータ格納部204にジョブの優先順位設定のための割り込み処理テーブルを格納する。割り込み処理テーブルについては図4を通じて詳細に説明する。
【0041】
チャットウィンドウ設定モジュール340は文字チャットサービスのために移動通信端末機の表示部208に表示されるチャットウィンドウを生成する。
【0042】
チャットウィンドウ設定モジュール340の初期画面設定モジュール342はチャットウィンドウの初期画面を設定し、この初期画面は題目表示領域、メッセージ表示領域、メッセージ入力領域、メニュー領域及びスクロール領域で構成される。題目表示領域はチャットウィンドウの上部に位置して題目を表示する。送信先の電話番号や使用者名(ニックネーム)や所定の題目をチャットの題目として題目表示領域に表示してもよい。メッセージ表示領域は送受信されたメッセージを表示し、メッセージ入力領域は使用者がキー入力部206を通じて入力された送信のためのメッセージを表示する。メニュー領域は文字チャットサービスの利用の際に使用者が使用できる付加サービスのためのメニューボタン、入力されたメッセージを送信するための送信ボタン、文字入力形態(ハングル、アルファベット大文字、アルファベット小文字、数字、特殊文字など)の選択のための文字ボタンを含む。そして、スクロール領域はメッセージの長さが画面サイズを超過する場合に、画面をスクロールダウンするためのスクロールボタンを表示する。この場合、チャットウィンドウの上部には移動通信端末機の状態を表示する状態表示領域が位置することができる。
【0043】
使用者表示画面設定モジュール344は移動通信端末機の使用者を表示し、チャットメッセージの送受信を通じてチャットを行い、使用者は電話番号、記号、アイコンやニックネームで表示される。また、使用者の区別のために各使用者の電話番号、記号、アイコン、ニックネームまたはメッセージ内容を多様な色を利用して表示することができる。
【0044】
メッセージ表示モジュール346は送信されたチャットメッセージ及び受信されたチャットメッセージの内容を表示し、その内容を使用者の区別のために多様な色を利用して表示することができる。
【0045】
図4は本発明の典型的な実施の形態におけるショートメッセージサービスの利用の際に短文メッセージ、マルチメディアメッセージまたは音声電話が受信される場合の割り込み処理を示すテーブルである。
【0046】
本発明におけるチャットメッセージサービスを通じてチャットメッセージを処理する際に、短文メッセージ(SMS)、マルチメディアメッセージ(MMS)または音声電話着信信号が受信されると、割り込み処理モジュール330は移動通信端末機のジョブの優先順位を設定しなければならない。ジョブの優先順位は割り込み処理テーブルにより設定され、割り込み処理テーブルはデータ格納部204に格納される。
【0047】
移動通信端末機は文字チャットサービスの利用の際に、文字チャットメッセージの送信または受信状態、または待機状態(IDLE)である場合に短文メッセージ、マルチメディアメッセージまたは音声電話着信信号が受信されると、それぞれ異なる処理を実行する。
【0048】
本発明の典型的な実施の形態におけるチャットサービスの利用の際に短文メッセージが受信されると、移動通信端末機の現在の状態にかかわらず、従来の受信処理と同様に短文メッセージを受信し、短文メッセージの到着を知らせるアイコンを表示する。ここで、移動通信端末機の現在の状態はチャットメッセージ送信状態、チャットメッセージ受信状態及び待機状態を含む。
【0049】
ここで、チャットサービスの利用の際にマルチメディアメッセージが受信される場合、移動通信端末機の動作は移動通信端末機がマルチメディアメッセージの受信をサポートしているか否かによって異なる。
【0050】
移動通信端末機がマルチメディアメッセージの受信をサポートしていない場合には、移動通信網のサーバにマルチメディアメッセージは格納され、マルチメディアメッセージの到着を知らせる信号が移動通信端末機に送信される。
【0051】
移動通信端末機がデータを呼び出すように設定されたPull形態のマルチメディアメッセージが到着したことを知らせるマルチメディアメッセージサービス着信メッセージが送信される場合、移動通信端末機の状態にかかわらずマルチメディアメッセージの到着を知らせるアイコンが表示される。ここで、移動通信端末機の現在の状態はチャットメッセージ送信状態、チャットメッセージ受信状態及び待機状態を含む。
【0052】
メッセージを移動通信端末機に送信するように設定されたPush形態のマルチメディアメッセージが到着したことを知らせるMMS着信メッセージが送信される場合、移動通信端末機の状態にかかわらずマルチメディアメッセージを引き出すための処理が実行される。
【0053】
移動通信端末機がマルチメディアメッセージの受信をサポートしている場合には、移動通信システムの動作は移動通信端末機が同期式であるか非同期式であるかによって異なる。移動通信システムが非同期式(WCDMA)である場合には移動通信端末機がWCDMA端末機であるので、文字チャットメッセージの送受信の際にWCDMA端末機はマルチメディアメッセージを受信する。しかし、移動通信端末機が待ち状態である場合には、移動通信端末機はマルチメディアメッセージの受信後にマルチメディアメッセージの到着を知らせるアイコンを表示する。
【0054】
移動通信端末機が同期式(CDMA1X、2G、EV-DO)である場合、文字チャットメッセージの送信中にマルチメディアメッセージが到着すると、使用者が文字チャットメッセージ送信のための送信キーを入力するのと同時にマルチメディアメッセージのためのポップアップ(Pop-Up)処理を実行する。そして、文字チャットメッセージの受信中にマルチメディアメッセージが到着すると文字チャットメッセージとマルチメディアメッセージとを同時に受信し、移動通信端末機が待機状態である場合にはマルチメディアメッセージの受信後にマルチメディアメッセージの到着を知らせるアイコンを表示する。
【0055】
ショートメッセージサービスの利用の際に音声電話を受信した場合、移動通信端末機はショートメッセージサービスを中断して音声電話着信を処理する。そして、音声電話が終了すると移動通信端末機は文字チャットサービスに戻る。
【0056】
図5は本発明の典型的な実施の形態におけるデータ格納部に格納される文字チャットメッセージデータの構造を示す。
【0057】
文字チャットサービスが終了すると、チャットウィンドウに表示された送信文字チャットメッセージと受信文字チャットメッセージとが1つのチャットメッセージデータセットとして格納される。従来、短文メッセージは送信メッセージと受信メッセージとがそれぞれ別個に格納されて格納領域を多く占めている。しかし、本発明の典型的な実施の形態によれば、文字チャットメッセージデータは一般のコンピュータでのメッセージログと類似の形態で格納され、送受信されたメッセージは1つの文字チャットメッセージデータセットとして格納される。
【0058】
文字チャットメッセージデータはログ方式を用いたテキスト形態で格納される。文字チャットメッセージデータの大きさは送受信された文字チャットメッセージの量に応じて異なる。この場合、使用者は対応するデータの識別のために格納される文字チャットメッセージデータに題目を追加することが可能である。
【0059】
それぞれの移動通信端末機は製造会社に応じて格納することができる文字チャットメッセージデータの量が異なる。本実施の形態では、チャットメッセージデータの大きさを1Kbyteまでに制限し、移動通信端末機は100個のチャットメッセージを格納する。
【0060】
1つの文字チャットメッセージの大きさが1Kbyteまでに制限されているため、格納される送受信されたメッセージの内容の量が1Kbyteを超える場合には、データの超過分は次のデータ領域に格納され、データの連結を確認するための連結情報が追加的に格納される。そして、文字チャットメッセージデータを呼び出す時、連結情報を通じて次のデータ領域に格納されている内容が呼び出される。
【0061】
例えば、Record#3のデータ領域に格納された文字チャットメッセージデータの大きさが1Kbyteを超えて内容の超過分がRecord#4のデータ領域に格納されているとする。使用者がRecord#3のデータ領域に格納された文字チャットメッセージデータを呼び出す場合、移動通信端末機の表示部208にはRecord#3に格納された文字チャットメッセージ内容とRecord#4に格納された文字チャットメッセージ内容とが連結されて表示される。
【0062】
文字チャットメッセージデータセットのそれぞれはチャット開始日付、チャット相手情報、チャット内容及びチャット終了日付を格納する。この場合、チャット終了日付は省略することが可能であり、格納情報は移動通信端末機の製造会社に応じて多様に設定することができる。
【0063】
図5でRecord#99とRecord#100は空のデータ領域を示し、空のデータ領域は表示しなくてもよく、1Kbyteの空のデータ領域として表示してもよい。
【0064】
図6は本発明の典型的な実施の形態における文字チャットメッセージ送信に応じて実行される文字チャットサービス方法のフローチャートである。
【0065】
文字チャットメッセージサービスを利用するために、使用者は移動通信端末機に搭載されたメニューを選択して文字チャットメニューを選択する。文字チャットメニューが選択されると、移動通信端末機は文字チャットモードに移行してチャットウィンドウを表示する(ステップS600)。
【0066】
チャットウィンドウが表示されると、使用者はメニュー領域に表示されたメニューボタンを通じて文字チャット相手を選択する。文字チャット相手は、電話帳検索、最近の通話記録検索、電話番号の直接入力によって選択することができる。この時、チャット相手を2人以上選択することも可能である(ステップS610)。
【0067】
文字チャット相手が選択されると、キー入力部を通じて送信しようとする文字チャットメッセージを入力する。入力された文字チャットメッセージはチャットウィンドウのチャットメッセージ入力領域に表示される。この時、入力される文字チャットメッセージの大きさは移動通信端末機の製造会社または移動通信サービスプロバイダによって制限されることがある(ステップS620)。
【0068】
文字チャットメッセージの入力が完了すると、使用者はメニュー領域の送信ボタンまたは別途に提供されるキー入力部の送信キーを利用して文字チャットメッセージをステップS610で選択された相手に送信する。この時、文字チャットメッセージは短文メッセージの形態で送信される。そして、送信された文字チャットメッセージはチャットウィンドウのチャットメッセージ表示領域に表示される(ステップS630)。
【0069】
チャットメッセージを送信した後、相手からチャットメッセージを受信すると(ステップS640)、受信したチャットメッセージはチャットウィンドウのチャットメッセージ表示領域に表示される(ステップS650)。
【0070】
相手から受信したチャットメッセージに対する応答として使用者が文字チャットメッセージを作成し、送信ボタンまたは送信キーを入力すると、短文メッセージ形態のチャットメッセージを送信するために上記ステップS630からの処理を繰り返して文字チャットサービスの提供を受ける(ステップS660)。
【0071】
しかし、受信したチャットメッセージに対する応答なしに文字チャットメッセージを終了する場合(ステップS670)、移動通信端末機は送受信されたチャットメッセージに対してログ方式のテキスト形態で文字チャットメッセージデータを生成してデータ格納部204に格納する。
【0072】
同一の相手とのメッセージデータがデータ格納部204に格納されている場合には、現在の文字チャットメッセージデータを以前に格納された文字チャットメッセージデータに連結させて格納することもできる。この時、現在の文字チャットメッセージデータを以前のデータと連結して格納するか別に格納するかを確認させるメッセージウィンドウを表示して使用者が選択するように設定することも可能である(ステップS680)。
【0073】
移動通信端末機は文字チャットモードを終了した後、所定の時間に亘りチャット相手から文字チャットメッセージ受信したかどうかを確認する(ステップS690)。
【0074】
所定の時間内に文字チャットメッセージを受信した場合、移動通信端末機は文字チャットモードに移行し、格納された文字チャットメッセージデータを呼び出して受信された文字チャットメッセージと共に表示し、上記ステップS650からの処理を行う(ステップS692)。
【0075】
ここで、文字チャット相手を選択した後、文字チャットメッセージを入力するステップS610及びステップS620は移動通信端末機の製造会社または移動通信サービスプロバイダの設定によって文字チャットメッセージを入力した後、文字チャット相手を選択するようにしてもよい。
【0076】
図7は本発明の典型的な実施の形態における文字チャットメッセージの受信に応じて実行される文字チャットサービス方法のフローチャートである。
【0077】
通話待機モードに設定されている移動通信端末機が文字チャットメッセージを受信すると(ステップS700)、文字チャットメッセージの受信を知らせるメッセージと共に移動通信端末機を文字チャットモードに変更するかどうかを確認させるメッセージウィンドウとを表示する。この時、移動通信端末機の製造会社または移動通信サービスプロバイダの設定により文字チャットメッセージが受信されると自動的に文字チャットモードに変更するようにしてもよい(ステップS710)。
【0078】
受信側移動通信端末機の使用者が移動通信端末機を文字チャットモードへ変更しないときは、移動通信端末機は一般的な短文メッセージを受信した場合と同様に処理する。つまり、文字チャットメッセージが画面ウィンドウに表示され、受信側移動通信端末機の使用者が短文メッセージを作成し、一般的な短文メッセージ送信処理によって短文メッセージは送信される(ステップS712)。
【0079】
しかし、受信側移動通信端末機の使用者が移動通信端末機を文字チャットモードへ変更するときは、移動通信端末機は文字チャットモードに移行し、チャットウィンドウに受信された文字チャットメッセージを表示する(ステップS270)。
【0080】
受信側移動通信端末機の使用者が受信された文字チャットメッセージに対する応答として文字チャットメッセージを作成する場合(ステップS720)、チャットウィンドウを通じて文字チャットメッセージが入力され、ショートメッセージサービスを通じて入力された文字チャットメッセージは送信される(ステップS740)。
【0081】
その後、送信側移動通信端末機の使用者から追加的な文字チャットメッセージの受信があると上記ステップS720からの処理を実行する。
【0082】
ステップS730の後、受信側移動通信端末機の使用者が文字チャットモードを終了する場合には(ステップS760)、送受信された文字メッセージに対してログ方式のテキストで文字チャットメッセージデータを生成してデータ格納部204に格納する。
【0083】
この時、同一のチャット相手との文字チャットメッセージデータが格納されている場合には、現在の文字チャットメッセージデータを以前に格納された文字チャットメッセージデータと連結させて格納することもできる。この時、現在の文字チャットメッセージデータを以前のデータと連結して格納するか別に格納するかを確認させるメッセージウィンドウを表示して使用者が選択するように設定することも可能である(ステップS770)。
【0084】
受信側移動通信端末機は文字チャットモードを終了した後、所定の時間内に追加的な文字チャットメッセージが受信されるかどうかを確認し(ステップS780)、所定の時間内に追加的な文字チャットメッセージが受信される場合には移動通信端末機を文字チャットモードに設定し、格納された文字チャットメッセージデータを呼び出して受信した文字チャットメッセージと共に表示して、上記ステップS720からの処理を行う(ステップS782)。
【0085】
このような上記処理を通じて移動通信端末機はショートメッセージサービスを利用した文字チャットサービスを利用することができる。
【0086】
図8は本発明の典型的な実施の形態における文字チャットサービスを提供する移動通信端末機の例を示す。
【0087】
本発明の典型的な実施の形態における文字チャットサービスを利用する使用者は移動通信端末機に搭載されたメニューを通じて付加サービス選択画面8Aを表示する。使用者はキー入力部を使用して付加サービス選択画面8Aから文字チャットメニューを選択し、文字チャットサービスを開始させるために画面8Bから‘1.Send new message’メニューを選択する。文字チャット開始メニューが選択されると移動通信端末機にはチャット相手を選択するための画面が表示される。チャット相手は電話帳検索、最近の通話記録検索、電話番号の直接入力により選択することができる。移動通信端末機に表示されたチャット相手選択画面8Cからチャット相手が選択されると、送信する文字メッセージを入力するためのチャットウィンドウ8Dが表示される。ここで、チャットウィンドウ8Dが表示された後、チャット相手リスト画面8Cを表示ることもできる。
【0088】
画面8Eはチャットウィンドウを通じて入力された送信する文字チャットメッセージ、及び選択したチャット相手から受信した応答メッセージを表示する。使用者がチャットウィンドウのチャットメッセージ入力領域を通じて文字メッセージを入力して送信ボタンを入力すると、送信経過を示すメッセージウィンドウ8Fが表示される。送信が完了するとチャットメッセージ表示領域8Gに送信されたメッセージが表示される。
【0089】
使用者が文字チャットサービスを終了すると、送受信された文字チャットメッセージを格納するかどうかを確認させる画面8Hが表示され、使用者がメッセージを格納したいときはテキスト形態のチャットメッセージデータが生成されてデータ格納部204に格納される。
【0090】
このような文字チャットサービスは1対1チャットだけでなく、2人以上の複数使用者間のチャットもサポートする。
【0091】
図9は文字チャットサービスを利用した一対一チャット中に他の使用者を追加するための方法を説明するための移動通信端末機の例を示す。
【0092】
画面9Aに示すように文字チャットサービスを利用する際に第三者が追加されるときは、送信側移動通信端末機の使用者または受信側移動通信端末機の使用者はメニュー領域のメニューボタンを選択する。メニューボタンが選択された後、画面に表示される多様なメニューの中からチャット相手追加のためのメニューが選択されると、チャット相手追加方法を選択するための画面9Bが表示される。本実施の形態では、移動通信端末機は電話帳検索、最近の通話記録検索、チャット相手の電話番号の直接入力によるチャット相手の追加を支援する。
【0093】
使用者が電話帳検索によりチャット相手を選択すると、電話リストが表示される。電話帳検索のための入力ウィンドウが表示されてもよい。使用者が電話リストを通じた検索または電話帳検索により追加するチャット相手を選択すると画面9C-1が表示される。
【0094】
使用者が画面9Bから最近の通話記録検索によるチャット相手を追加すると、画面9C-2のように最近の通話記録が表示され、使用者は方向キーや数字キーを利用してチャット相手の電話番号を選択する。
【0095】
また、使用者が画面9Bにおいてチャット相手の電話番号の直接入力によりチャット相手を追加すると、画面9C-3のように電話番号の入力のためのウィンドウが表示され、使用者は数字キーを利用して電話番号入力ウインドウにチャット相手の電話番号を入力する。
【0096】
画面9C-1、9C-2及び9C-3を通じて使用者が追加するチャット相手を選択すると、チャット相手の追加が正常に行われたことを知らせる画面9Dが表示される。
【0097】
チャット相手を追加する追加処理が完了すると、複数使用者間の文字チャットサービスが提供される。
【0098】
図11は本発明の典型的な実施の形態における複数の使用者に文字チャットメッセージを送信するための移動通信端末機の例を示す。
【0099】
複数使用者のうちの文字チャットサービスの提供を受けた使用者がチャットメッセージ入力領域(画面9E)に送信するメッセージを入力した後、送信ボタンを入力すると、メッセージの送信中であることを知らせる画面9Fが表示される。画面9Fにおいて、‘1/2'は2人の文字チャット相手のうちの最初の文字チャット相手にメッセージを送信することを示す。
【0100】
2人の文字チャット相手へのメッセージの送信が完了すると、画面9Gが表示される。
【0101】
2人の文字チャット相手へのメッセージの送信が失敗した場合には、送信失敗を知らせるメッセージウィンドウ9H-1が表示される。そして、メッセージウィンドウ9H-1を通じてメッセージを再送信するかどうかが決定される。この送信が失敗すると、画面9H-2のように送信失敗メッセージがチャットウィンドウに表示される。
【0102】
この時、2人のうち1人のチャット相手にのみメッセージの送信が失敗した場合には、送信失敗メッセージと共に失敗したチャット相手のIDや電話番号を同時に表示するのが好ましい。
【0103】
上記処理を通じて複数使用者間に文字チャットサービスを提供することができる。
【0104】
文字チャットサービスが終了すると、送受信されたメッセージはテキスト形態のチャットメッセージデータに変換されてデータ格納部204に格納される。そして、移動通信端末機の使用者は格納された文字チャットメッセージデータを呼び出して送受信されたメッセージを確認することもできる。
【0105】
図11は本発明の典型的な実施の形態における移動通信端末機に格納された文字チャットメッセージデータを呼び出す方法を説明するための移動通信端末機の例を示す。
【0106】
データ格納部204から文字チャットメッセージデータを呼び出すために使用者は移動通信端末機に搭載されたメニューを通じて付加サービス選択画面10Aを表示させる。
【0107】
使用者はキー入力部を通じて付加サービス選択画面10Aから文字チャットメニューを選択し、画面10Bから文字チャットメッセージデータの管理のためのメニュー(‘2.Text chatting storage’)を選択する。
【0108】
チャットメッセージデータの管理のためのメニューが選択されると、格納された文字チャットメッセージの題目または内容の一部が画面ウィンドウに表示される。使用者は表示された文字チャットメッセージリストの中から表示を所望するメッセージを選択する。
【0109】
この時、使用者は検索メニューを通じて表示された複数の文字チャットメッセージリストの中から所望する分類の文字メッセージリストのみを抽出することができる。使用者がメニューボタン(画面10Bにおける実行キー1、実行キー2、実行キー3)を選択すると、それに対応するリストが表示される。画面10Cは格納された文字チャットメッセージを使用者毎に選択するための使用者特有の分類リストを画面である。画面10Cを通じて'Pretty girl'という使用者を選択すると、画面10Dに示すように選択された使用者との文字チャットメッセージが表示される。
【0110】
使用者は方向キーまたは数字キーを利用して表示を所望する文字チャットメッセージを選択し、画面10Eのように選択された文字チャットメッセージの内容が表示される。
【0111】
上記処理を通じて使用者は移動通信端末機に格納された文字チャットメッセージを呼び出して確認することができる。
【0112】
ここで、図8乃至図11は移動通信端末機の画面の例を示し、この画面は移動通信端末機の製造会社や移動通信サービスプロバイダにより多様に変更することができる。
【0113】
上述した本発明の典型的な各実施の形態は、装置及び方法によってのみ実現されるわけではなく、本発明の典型的な各実施の形態の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムが記録された記録媒体を通じて実現されることもでき、このような実現は上述した実施例の記載から本発明が属する技術分野における専門家であれば簡単に実現できる。
【0114】
上述したように本発明によれば、移動通信端末機のユーザーインターフェース(UI)のみを変更すると共に従来の短文メッセージを利用して別途の加入手続やログイン処理を行うことなく実時間メッセージ確認を支援する文字チャットサービスを実現することができる。その結果、使用者は送信された短文メッセージと受信された短文メッセージとを1つの画面ウィンドウを通じて確認することができ、データ料金に比べて相対的に安価のショートメッセージサービスを利用するため費用を節約することができる。
【0115】
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、請求範囲で定義する本発明の基本概念を利用した当業者の多様な変形及び改良形態もまた本発明の権利範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】ショートメッセージサービスを提供する移動通信システムの概略図である。
【図2】本発明の典型的な実施の形態に係るチャット機能を支援する移動通信端末機のブロック図である。
【図3】本発明の典型的な実施の形態における移動通信端末機のマイクロプロセッサに搭載されるチャットモジュールの概略ブロック図である。
【図4】本発明の典型的な実施の形態におけるショートメッセージサービスの利用の際に短文メッセージ、マルチメディアメッセージまたは音声電話が受信される場合の割り込み処理を示すテーブルである。
【図5】本発明の典型的な実施の形態におけるデータ格納部に格納される文字チャットメッセージデータの構造を示す。
【図6】本発明の典型的な実施の形態における文字チャットメッセージ送信に応じて実行される文字チャットサービス方法のフローチャートである。
【図7】本発明の典型的な実施の形態における文字チャットメッセージの受信に応じて実行される文字チャットサービス方法のフローチャートである。
【図8】本発明の典型的な実施の形態における文字チャットサービスを提供する移動通信端末機の例を示す。
【図9】文字チャットサービスを利用した一対一チャット中に他の使用者を追加するための方法を説明するための移動通信端末機の例を示す。
【図10】本発明の典型的な実施の形態における複数の使用者に文字チャットメッセージを送信するための移動通信端末機の例を示す。
【図11】本発明の典型的な実施の形態における移動通信端末機に格納された文字チャットメッセージデータを呼び出す方法を説明するための移動通信端末機の例を示す。
【符号の説明】
【0117】
110 送信側移動通信端末機
120 送信側無線基地局
122 送信側基地局伝送器(BTS)
124 送信側基地局制御器(BSC)
130 移動通信交換局
140 ショートメッセージセンター
150 受信側無線基地局
152 受信側基地局伝送器
154 受信側基地局制御器
160 受信側移動通信端末機
202 プログラムメモリ
204 データ格納部
206 キー入力部
208 表示部
210 音声入出力部
212 加入者情報格納部
214 マイクロプロセッサ
216 ベースバンド変換部
218 RF信号処理部
220 アンテナ
300 チャットモジュール
310 付加機能実行モジュール
320 チャット内容格納モジュール
330 割り込み処理モジュール
340 チャットウィンドウ設定モジュール
342 初期画面設定モジュール
344 使用者表示画面設定モジュール
346 メッセージ表示モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショートメッセージサービスを利用したチャット機能を提供する文字チャットサービスを支援する移動通信端末機において、
前記文字チャットサービスのための文字チャットプログラム及び前記文字チャットサービス内で実行される付加機能を行うためのプログラムが格納されるプログラムメモリと、
前記文字チャットサービスで送受信された前記文字チャットメッセージを格納するデータ格納部と、
前記文字チャットメッセージの作成のためのキーボタンを含むキー入力部と、
前記送受信された文字チャットメッセージを1つのチャットウィンドウを通じて表示させる表示部と、
チャット相手の移動通信端末機と送受信される文字チャットメッセージを前記チャットウィンドウに表示し、前記文字チャットサービスを通じて送受信された文字チャットメッセージの格納のための文字チャットメッセージデータを生成して前記データ格納部に格納し、前記格納された文字チャットメッセージデータを前記データ格納部から呼び出す制御機能を実行するマイクロプロセッサとを含む移動通信端末機。
【請求項2】
前記マイクロプロセッサは、
前記ショートメッセージサービスを通じて前記チャット相手の移動通信端末機から文字チャットメッセージを受信すると、前記プログラムメモリから前記文字チャットプログラムを呼び出して実行させ、
前記キー入力部を通じて移動通信端末機の使用者の文字チャットプログラムの実行要求が入力されると、前記プログラムメモリから前記文字チャットプログラムを呼び出して実行する請求項1に記載の移動通信端末機。
【請求項3】
前記マイクロプロセッサは、
前記文字チャットサービス内で実行される付加機能を行う付加機能実行モジュールと、
前記文字チャットサービスで送受信された前記文字チャットメッセージを格納するための文字チャットメッセージデータを生成して前記データ格納部に格納し、前記データ格納部から格納された前記文字チャットメッセージデータを呼び出すチャット内容格納モジュールと、
前記文字チャットサービスのためのチャットウィンドウを設定するチャットウィンドウ設定モジュールとを含む請求項1に記載の移動通信端末機。
【請求項4】
前記付加機能実行モジュールは、
前記文字チャットサービスを用いる際にチャット相手選択、チャット相手の追加及び削除、使用者名変更のうちの少なくとも1つを行う請求項3に記載の移動通信端末機。
【請求項5】
前記チャット内容格納モジュールは、
前記文字チャットサービスで送信された前記文字チャットメッセージと受信された文字チャットメッセージとをログ方式のテキストに統合して前記文字チャットメッセージデータを生成する請求項3に記載の移動通信端末機。
【請求項6】
前記文字チャットメッセージデータは、
前記送受信された文字チャットメッセージの内容を含み、チャット開始日付、チャット相手情報及びチャット終了日付の少なくとも1つの情報を追加的に格納する請求項5に記載の移動通信端末機。
【請求項7】
前記チャットウィンドウ設定モジュールは、
チャットの題目表示領域、チャットメッセージ表示領域、チャットメッセージ入力領域、メニュー領域及びスクロール領域を含む前記チャットウィンドウの初期画面を設定する初期画面設定モジュールと、
前記文字チャットメッセージサービスを利用する使用者を表示する使用者表示画面設定モジュールと、 前記送受信された文字チャットメッセージの内容を表示するメッセージ表示モジュールとのうちの少なくとも1つを含む請求項3に記載の移動通信端末機。
【請求項8】
前記メニュー領域は、
前記文字チャットサービス内で実行される付加機能を選択するためのメニューボタンと、
前記入力された文字チャットメッセージを送信するための送信ボタンと、
前記文字チャットメッセージ作成のための文字入力形態を選択するための文字ボタンとを含む請求項7に記載の移動通信端末機。
【請求項9】
前記使用者表示画面設定モジュール及び前記メッセージ表示モジュールは、前記使用者の区別のためにそれぞれの使用者を相異なる色を利用して表示する請求項7に記載の移動通信端末機。
【請求項10】
前記マイクロプロセッサは、
前記文字チャットサービス途中に受信される短文メッセージ、マルチメディアメッセージ及び音声電話着信信号のうちの少なくとも1つを処理する割り込み処理モジュールを追加的に含む請求項3に記載の移動通信端末機。
【請求項11】
前記移動通信端末機は、
前記文字チャットメッセージの受信を知らせる音響信号出力機能、音声電話時に相手の音声出力及び使用者の音声入力機能を行う音声入出力部と、
前記移動通信端末機の加入者情報を格納する加入者情報格納部と、
前記文字チャットメッセージを移動通信網を介して送受信するためのRF信号に変調するRF信号処理部と、
前記RF信号を前記移動通信網を介して送受信するアンテナとのうちの少なくとも1つを追加的に含む請求項1に記載の移動通信端末機。
【請求項12】
ショートメッセージサービスを利用したチャット機能を提供する移動通信端末機からの文字チャットメッセージ送信を通じて文字チャットサービスを提供する方法において、
(a)前記文字チャットサービスのための文字チャットモードに設定してチャットウィンドウを表示する段階と、
(b)前記文字チャットサービスを利用するチャット相手を選択し、前記チャット相手に送信する文字チャットメッセージを作成する段階と、
(c)ショートメッセージサービスを利用して前記文字チャットメッセージを送信する段階と、
(d)前記送信文字チャットメッセージに対して受信文字チャットメッセージが受信されるかどうかを判定し、前記受信文字チャットメッセージが受信されると前記チャットウィンドウに表示する段階と、
(e)使用者からの文字チャットサービスを終了させる終了信号入力の有無を判定し、前記終了信号が入力されると前記文字チャットサービスを介して送受信された前記文字チャットメッセージを格納して前記文字チャットサービスを終了し、前記終了信号が入力されないと前記受信文字チャットメッセージに対する応答メッセージを作成して前記段階(c)以後の過程を繰り返す段階とを含む文字チャットサービス提供方法。
【請求項13】
前記段階(e)は、
前記送信文字チャットメッセージと前記受信メッセージとをログ方式のテキストに統合して格納する請求項12に記載の文字チャットサービス提供方法。
【請求項14】
前記段階(e)の後に、
(f)所定の時間内に前記受信文字チャットメッセージが受信されるかどうかを判定して、前記受信文字チャットメッセージが受信されると前記移動通信端末機を前記文字チャットモードに設定し、前記所定の時間内に前記格納された文字チャットメッセージを表示する段階をさらに含む請求項12に記載の文字チャットサービス提供方法。
【請求項15】
前記段階(a)は、
前記移動通信端末機に搭載された複数の付加機能の中で文字チャットメニューを選択すると、前記移動通信端末機は前記文字チャットモードに設定される請求項12に記載の文字チャットサービス提供方法。
【請求項16】
前記段階(b)は、
前記文字チャットメッセージを送信する相手を選択する段階をさらに含む請求項12に記載の文字チャットサービス提供方法。
【請求項17】
前記相手の選択は電話帳検索、最近の通話記録検索、前記相手の電話番号の直接入力のうちの1つによって実行される請求項16に記載の文字チャットサービス提供方法。
【請求項18】
前記段階(b)は、
前記送信文字チャットメッセージを2つ以上の相手に同時に送信する請求項12に記載の文字チャットサービス提供方法。
【請求項19】
ショートメッセージサービスを利用したチャット機能を提供する移動通信端末機からの文字チャットメッセージ受信を通じて文字チャットサービスを提供する方法において、
(a)移動通信網を介して前記文字チャットサービスのための受信文字チャットメッセージを受信する段階と、
(b)前記移動通信端末機を前記文字チャットサービスのための文字チャットモードに設定してチャットウィンドウを表示する段階と、
(c)前記チャットウィンドウに受信文字チャットメッセージを表示する段階と、
(d)前記移動通信端末機の使用者から前記受信文字チャットメッセージに対する応答メッセージ作成要求メッセージが受信されると、前記応答メッセージ作成要求メッセージに応じて送信文字チャットメッセージを作成して送信する段階と、
(e)前記移動通信網を介して追加的に受信文字チャットメッセージが受信されるかどうかを判定し、前記文字チャットメッセージが追加的に受信されると前記段階(c)以後の過程を繰り返す段階と、
(f)使用者からの文字チャットサービスの終了信号入力の有無を判定し、前記終了信号が入力されると文字チャットサービスを介して送受信された前記文字チャットメッセージを格納して前記文字チャットサービスを終了し、前記終了信号が入力されないと前記段階(e)の後の過程を繰り返す段階とを含む文字チャットサービス提供方法。
【請求項20】
前記段階(f)は、
前記送信文字チャットメッセージと前記受信文字チャットメッセージとをログ方式のテキストに統合して格納する請求項19に記載の文字チャットサービス提供方法。
【請求項21】
前記段階(f)の後に、
(g)所定の時間内に前記受信文字チャットメッセージが受信されるかどうかを判定して、前記受信文字チャットメッセージが前記所定の時間内に受信されると、前記移動通信端末機を前記文字チャットモードに設定し、前記格納された文字チャットメッセージを表示する段階をさらに含む請求項19に記載の文字チャットサービス提供方法。
【請求項22】
前記段階(b)は、
前記文字チャットメッセージの受信に関する情報を前記チャットウィンドウに表示して前記移動通信端末機を前記文字チャットモードへ変更するか否かについての情報を受信し、前記受信文字チャットメッセージが受信されると、前記移動通信端末機を自動的に前記文字チャットモードに変更されるように設定する請求項19に記載の文字チャットサービス提供方法。
【請求項23】
前記使用者が前記移動通信端末機を前記文字チャットモードへ変更しないと、一般的な短文メッセージ表示方法によって前記受信文字チャットメッセージを表示する請求項22に記載の文字チャットサービス提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−526430(P2009−526430A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−553160(P2008−553160)
【出願日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際出願番号】PCT/KR2007/000542
【国際公開番号】WO2007/091800
【国際公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【出願人】(504394652)ケイティーフリーテル シーオー リミテッド (10)
【氏名又は名称原語表記】KTFREETEL CO., LTD.
【Fターム(参考)】