説明

シラノール化合物及びシラノール縮合体含有水溶液

【解決手段】ヒンダードアミノ基含有シラノール化合物及びそのシラノール縮合体を含有する水溶液。
【効果】本発明の光安定化基(ヒンダードアミノ基)含有シラノール化合物及びそのシラノール縮合体を含有する水溶液は、使用の際にアルコールの生成がなく、高い沸点、低い蒸気圧を有し、かつ水溶液のままで長期保存が可能である。また、使用時には水で希釈して使用できるといった特徴を持つ水溶液として、光安定化基を含有するシランカップリング剤や表面処理剤といった用途で非常に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に高分子材料の安定性向上のために好適に用いられる光安定化基含有シラノール化合物及びシラノール縮合体を含有する水溶液に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビニル系重合体やポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリウレタン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンエーテル、ポリカーボネート等多くの高分子体は、光の作用により経時劣化することは周知である。この劣化は、高分子材料の物理的特性の悪化として、例えば粘度指数の変化を伴う最大引張応力や可撓性の低減として現れる。
この種の劣化に対抗するため、紫外線吸収剤であるベンゾトリアゾールやベンゾフェノン、ニッケル錯体等の安定化剤や酸化防止剤であるヒンダードフェノール系、特に2,6−ビス(tert−ブチル)−ヒドロキシトルエン系の安定化剤と共に、光安定化、特に耐候性の付与に優れた効果を示すことが知られているヒンダードアミン系化合物の高分子材料への配合が検討されている。ヒンダードアミン系化合物としては、主に2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル基や1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニル基を含む化合物が種々提案され、検討されてきた。
【0003】
しかしながら、近年、材料に要求される特性はますます厳しくなってきており、長期間使用時における揮散や熱可塑性樹脂の加工時における揮散等、添加した安定剤が減少することにより安定化効果が持続しないことや、揮散した化合物による高分子材料の表面汚染等が問題となっており、これらの問題を解決するためにヒンダードアミン系化合物において、高分子材料に直接ヒンダードアミン系化合物を結合したり(特許文献1:特開2000−336118号公報)、複数のヒンダードアミン系化合物を結合させ高分子量化する方法が報告されている(特許文献2:特開2005−112809号公報)。
しかし、上記高分子量化したヒンダードアミン系化合物でも、樹脂との相溶性が低かったり、耐熱性が高くない等完全に要求を満たすものではない。
【0004】
その他のアプローチとして、1分子中にヒンダードアミノ基と加水分解性アルコキシシリル基の両方を有する化合物を用いることにより上記問題を解決しようとする方法が報告されている(特許文献3:特公平6−80068号公報)。この反応性安定化剤化合物は、加水分解反応を経て樹脂内又はその外側に複雑な樹脂状構造を生じたり、樹脂又は固体支持体と化学的に結合することで、より優れた樹脂との相溶性や樹脂内での安定性を示し、安定剤の揮散や表面汚染を防止できる。
しかし、上記アルコキシシリル基を有するヒンダードアミン系化合物は使用する際に水との加水分解反応が必要である。アルコキシシリル基を加水分解する際には、相当量のアルコールが発生することは公知であり、この発生するアルコールは使用者の安全、環境の面から問題となっている。
【0005】
通常、例えば、エポキシアルキルアルコキシシラン、メルカプトアルキルアルコキシシラン、メタクリロキシアルキルアルコキシシラン、ハロゲン化アルキルアルコキシシラン並びにポリスルフィドアルキルアルコキシシラン等のアルコキシシランは水中で経時変化を伴って不可逆的にゲル化するという問題点があり、室温で保存しておくだけでもゲル化してしまうことが知られている。更に、それら水溶液からアルコールを除去しようとすると容易にゲル化してしまうため、アルコールフリーのシラン水溶液の合成は困難である。
よって、使用時にアルコールが発生せず、使用者に安全で、環境に優しく、かつ、保存安定性の良い光安定化基を含有するシラノール化合物水溶液の開発が渇望されていた。
【0006】
【特許文献1】特開2000−336118号公報
【特許文献2】特開2005−112809号公報
【特許文献3】特公平6−80068号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本発明の目的は、使用時にアルコールが発生せず、保存安定性がよい光安定化基含有シラノール化合物及びそのシラノール縮合体を含有する水溶液を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、光安定化基としてヒンダードアミノ基を有するアルコキシシランを水中へ添加し、加水分解後、副生した揮発性のアルコールを除去した水溶液は、ゲル化することもなく保存安定性も良く、光安定化基含有シラノール化合物及びそのシラノール縮合体を含有する水溶液となることを見いだした。
【0009】
従って、本発明は、ヒンダードアミノ基含有シラノール化合物及びそのシラノール縮合体を含有する水溶液を提供する。
この場合、このヒンダードアミノ基含有シラノール化合物及びそのシラノール縮合体を含有する水溶液は、下記一般式(1)
1SiR2n(OR33-n (1)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基、R2は炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基であって、各々同一又は異なっても良い。OR3は炭素数1〜10のアルコキシル基である。nは0〜2の整数である。)
で表されるヒンダードアミノ基含有アルコキシシランの1種又は複数種を水中に添加し、加水分解した後、生成する揮発性アルコールを除去することにより得られたものが好適である。また、ヒンダードアミノ基は、2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル基又は1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニル基であることが好ましい。
更に、ケイ素1モルに対して、水1.5〜50モルの割合で含有し、かつ、揮発性アルコールの含有量が水溶液中10質量%未満であるヒンダードアミノ基含有シラノール化合物及びそのシラノール縮合体を含有する水溶液が好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の光安定化基(ヒンダードアミノ基)含有シラノール化合物及びそのシラノール縮合体を含有する水溶液は、使用の際にアルコールの生成がなく、高い沸点、低い蒸気圧を有し、かつ水溶液のままで長期保存が可能である。また、使用時には水で希釈して使用できるといった特徴を持つ水溶液として、光安定化基を含有するシランカップリング剤や表面処理剤といった用途で非常に有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明について、詳細に説明する。
本発明のヒンダードアミノ基を有するシラノール化合物及びそのシラノール縮合体を含有する水溶液は、下記一般式(1)
1SiR2n(OR33-n (1)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基、R2は炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基であって、各々同一又は異なっても良い。OR3は炭素数1〜10のアルコキシル基である。nは0〜2の整数である。)
で表されるヒンダードアミノ基含有アルコキシシランの1種又は複数種を水中に添加し、加水分解した後、生成する揮発性アルコールを除去し、必要に応じて更に濃縮、もしくは希釈することで得ることができる。
【0012】
上記一般式(1)中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基であって、各々同一又は異なっていても良い。ヒンダードアミノ基を含む1価の有機基としては、好ましくは炭素数10〜20の1価の有機基であり、更に好ましくは2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル基(例えば、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニル基や2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル基)又は1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニル基(例えば、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル基)等のヒンダードピペリジニル基を含む1価炭化水素基である。具体的には、下記化合物Aに示すものが挙げられる。
【0013】
【化1】

(式中、Rb及びRcは、下記表1のRb及び表2のRcの組み合わせ、又は表3のRb及び表4のRcの組み合わせが好ましいが、特にRbがH−、CH3−及びRcが−OC36−、−NHC36−の組み合わせや、Rbが−C36−及びRcが−Hの組み合わせが好ましい。)
【0014】
【表1】

なお、表中c−C611−はシクロヘキシル基、Phはフェニル基を表す(以下、同じ)。
【0015】
【表2】

【0016】
【表3】

【0017】
【表4】

【0018】
上記一般式(1)中、R2は炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基であって、各々同一又は異なっても良い。具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、tert−オクチル基、n−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基、イソデシル基、n−ウンデシル基、イソウンデシル基、n−ドデシル基、イソドデシル基等の直鎖状、分岐状、環状のアルキル基といった非環状又は環状脂肪族1価炭化水素基、ベンジル基、フェネチル基、2−メチルベンジル基、3−メチルベンジル基、4−メチルベンジル基等のアラルキル基、アラアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基のようなアリール基、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル基等の含フッ素アルキル基等が挙げられる。好ましくは、メチル基である。
上記一般式(1)中OR3は、炭素数1〜10のアルコキシル基であり、好ましくは炭素数1〜6のアルコキシル基であり、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等が挙げられる。なお、より安定な水溶液を得るためには、ケイ素原子のγ位に非共有電子対を有する原子、特に窒素原子又は酸素原子を有することが好ましい。
【0019】
次に、光安定化基含有シラノール化合物及びそのシラノール縮合体を含有する水溶液の製造方法について述べる。
具体的には、上記一般式(1)で表されるアルコキシシランを水中に添加し、加水分解後、発生したアルコールを除去し、必要に応じて更に濃縮又は希釈することで得られる。
反応の際に用いる水は、ケイ素1モルに対して1.5倍モル以上用いれば良く、好ましくは5〜10000倍モルで、更に好ましくは、5〜50倍モルである。
水以外の溶媒は特に用いなくても良いが、溶解性が悪い場合はメタノール、エタノール等のアルコール類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類といった極性溶媒を用いても良い。
【0020】
アルコキシシランを水中に添加する際は、圧力、温度を問わず、良好に混合しながら添加すると良いが、常圧で0〜120℃の範囲、特に20〜60℃の範囲の温度で行うと良い。その後、20〜60℃の範囲で0.5〜24時間の反応時間の後に、好ましくは1〜12時間の後に、生成したアルコールを除去すると良い。
生成したアルコールの除去は、圧力、温度を問わないが、常圧もしくは減圧下で除去すると良い。
アルコールの残量は、少ないほど良いが、水1.5〜50モル用いた場合、少なくとも水溶液中10質量%未満、より好ましくは5質量%未満であればよい。
【0021】
本発明のシラノール及びシラノール縮合体水溶液は、水溶液中に下記一般式(2)
1SiR2n(OH)3-n (2)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基、R2は炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基であって、各々同一又は異なっても良い。nは0〜2の整数である。)
で表されるシラノール化合物と、特に形状は問わないがそのシラノール縮合体である、例えば、下記一般式(3)
【化2】

(式中、R4は上記一般式(1)中R1で表される有機基、炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基、又は、ヒドロキシル基で、各々同一又は異なってもよいが、R4の少なくとも一つはR1である。oは0〜1,000、好ましくは0〜100の整数である。)
又は下記一般式(4)
【化3】

(式中、R4は上記一般式(1)中R1で表される有機基、炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基、又は、ヒドロキシル基で、各々同一又は異なってもよいが、R4の少なくとも一つはR1である。pは1〜1,000、好ましくは1〜100の整数である。)
で表されるシロキサンオリゴマーの単独又は混合物であり、その他ラダーやランダムな構造を含むオリゴマー混合物を含んでも良い。
【0022】
上記一般式(2)〜(4)中のR1、R2は上記一般式(1)中のR1、R2と同様である。
この場合、R4のうち少なくとも一つは上記式(1)のR1で表される基である。
特に制限はないものの、モノマーであるシラノール化合物のケイ素の割合は、化合物全体のケイ素に対して0.1モル%〜99.9モル%、好ましくは、0.5モル%〜80.0モル%が良い。
【0023】
本発明の製造方法によるシラノール化合物及びそのシラノール縮合体水溶液は、その目的品質に応じて、ろ過、洗浄、カラム分離、固体吸着剤等の各種の精製法によって更に精製して使用することもできる。
なお、このようにして得られた水溶液は、必要により濃縮又は希釈して用いることができるが、本水溶液中のシラノール化合物及びそのシラノール縮合体濃度は、0.1〜99.9質量%、特に10〜99.9質量%とすることが好ましい。
【実施例】
【0024】
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0025】
[実施例1]
ジムロート式冷却凝縮器、ディーンスターク、撹拌機、温度計を備えた100mlの四つ口フラスコを十分窒素置換した。次いで、純水32.1gを仕込み、3−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イルアミノプロピル)トリメトキシシラン25.4gをゆっくりと滴下した。常圧下、60℃で2時間熟成した後、10kPaに減圧し約40℃にしながら生成したアルコールをゆっくりと抜き出した。得られた水溶液に不揮発分が32〜33質量%となるように純水を加え濃度を調製することで、透明な水溶液が得られた。29Si−NMRスペクトルは、添付図面1に示すとおりである。ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、残留メタノールは0.2質量%であった。室温で3ヶ月以上保存しても更なるアルコールは発生せず、ゲル状化合物等も発生せず、水溶液は透明のままであり、室温で安定に保存できた。29Si−NMRスペクトルは、添付図面2に示すとおりであり、保存前と同様であった。また、本水溶液を純水で25倍に希釈しても透明な水溶液のままであり、希釈後の29Si−NMRスペクトルは、添付図面3に示すとおりである。添付図面1及び添付図面3に表されるように、本水溶液は、水中のケイ素化合物濃度により平衡状態であることは明らかである。また、希釈後の水溶液も室温で3ヶ月以上安定に保存でき、添付図面4に示すとおり、保存後の29Si−NMRスペクトルも変化しなかった。
【0026】
[実施例2]
ジムロート式冷却凝縮器、ディーンスターク、撹拌機、温度計を備えた100mlの四つ口フラスコを十分窒素置換した。次いで、純水32.1gを仕込み、3−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イルオキシプロピル)トリエトキシシラン28.9gをゆっくりと滴下した。常圧下、60℃で18時間熟成した後、10kPaに減圧し約40℃にしながら生成したアルコールをゆっくりと抜き出した。得られた水溶液に不揮発分が32〜33質量%となるように純水を加え濃度を調製することで、透明な水溶液が得られた。ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、残留エタノールは0.9質量%であった。室温で3ヶ月以上保存しても更なるアルコールは発生せず、ゲル状化合物等も発生せず、水溶液は透明のままであり、室温で安定に保存できた。
【0027】
[実施例3]
ジムロート式冷却凝縮器、ディーンスターク、撹拌機、温度計を備えた100mlの四つ口フラスコを十分窒素置換した。次いで、純水32.1gを仕込み、3−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イルオキシプロピル)トリメトキシシラン25.5gをゆっくりと滴下した。常圧下、60℃で18時間熟成した後、10kPaに減圧し約40℃にしながら生成したアルコールをゆっくりと抜き出した。得られた水溶液に不揮発分が32〜33質量%となるように純水を加え濃度を調製することで、透明な水溶液が得られた。ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、残留メタノールは0.3質量%であった。室温で3ヶ月以上保存しても更なるアルコールは発生せず、ゲル状化合物等も発生せず水溶液は透明のままであり、室温で安定に保存できた。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施例1の水溶液の重水溶液にて測定した29Si−NMRスペクトルを示す。
【図2】実施例1の水溶液を3ヶ月保存後、重水溶液にて測定した29Si−NMRスペクトルを示す。
【図3】実施例1の水溶液の25倍希釈水溶液を重水溶液にて測定した29Si−NMRスペクトルを示す。
【図4】実施例1の水溶液の25倍希釈水溶液を3ヶ月保存後、重水溶液にて測定した29Si−NMRスペクトルを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒンダードアミノ基含有シラノール化合物及びそのシラノール縮合体を含有する水溶液。
【請求項2】
下記一般式(1)
1SiR2n(OR33-n (1)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基、R2は炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基であって、各々同一又は異なっても良い。OR3は炭素数1〜10のアルコキシル基である。nは0〜2の整数である。)
で表されるヒンダードアミノ基含有アルコキシシランの1種又は複数種を水中に添加し、加水分解した後、生成する揮発性アルコールを除去することにより得られる請求項1記載の水溶液。
【請求項3】
ヒンダードアミノ基が、2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル基又は1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニル基であることを特徴とする請求項1又は2記載の水溶液。
【請求項4】
ケイ素1モルに対して、水1.5〜50モルの割合で含有し、かつ、揮発性アルコールの含有量が水溶液中10質量%未満である請求項1〜3のいずれか1項記載の水溶液。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2008−143852(P2008−143852A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−334000(P2006−334000)
【出願日】平成18年12月12日(2006.12.12)
【出願人】(000002060)信越化学工業株式会社 (3,361)
【Fターム(参考)】